JPH01127806A - ボイラ蒸気温度制御装置 - Google Patents

ボイラ蒸気温度制御装置

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JPH01127806A
JPH01127806A JP28689187A JP28689187A JPH01127806A JP H01127806 A JPH01127806 A JP H01127806A JP 28689187 A JP28689187 A JP 28689187A JP 28689187 A JP28689187 A JP 28689187A JP H01127806 A JPH01127806 A JP H01127806A
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JP
Japan
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superheater
steam temperature
signal
main steam
boiler
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JP28689187A
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Toshie Monoe
物江 利江
Mitsuo Tanaka
田中 三雄
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボイラ蒸気温度制御装置に係り、特にプラン
ト起動時の主蒸気温度昇温制御および負荷変化中におけ
る主蒸気温度・制御に好適なボイラ蒸気温度制御装置に
関する。
〔従来の技術〕
従来のボイラの蒸気温度制御装置は、雑誌 火力原子力
発電 29巻12号(昭和53年12月発行)に掲載さ
れた[亜臨界圧貫流ボイラの制御性の改善」に示されて
いるように、プラント起動から最大出力までの全負荷帯
において、主蒸気温度の基本制御方式は、燃料調整弁に
よる水燃比制御と、過熱器スプレ弁による過熱器減温器
へのスプレ水量制御の組み合わせであった。
貫流ボイラにおいては、高温の燃焼ガスに対する炉壁水
管の焼損防止は、炉壁水管の内部流体の冷却効果にのみ
依存しているため、起動時から最大出力時までのいかな
る状態でも、炉壁水管の内部流体量を規定値(通常最大
出力時の給水流量の30%)以上流す必要がある。そこ
で、タービンへ流れる蒸気量がこの規定値以下の状態で
は、給水量とタービンへの蒸気量の差を起動バイパス系
へ流している。このように、起動バイパス系へ蒸気が流
れている運転状態を起動バイパス運転と呼び、そうでな
い運転状態を貫流運転と呼んでいる。
第6b図は、従来技術による蒸気温度制御を行うボイラ
プラントの系統図で、第6a図は起動バイパス運転中と
貫流運転中の炉壁水管WW15出口からタービン2人口
までの主蒸気管中の蒸気圧力の降下特性を示す。第6b
図の破線は、起動バイパス運転中にバイパスされる蒸気
の流路を示している。第6a図に示されているように、
起動バイパス運転中は、過熱器減圧弁34が全開位置か
ら徐々に開き、全開になるまでの間は1次過熱器(IS
H)スプレ弁22゛の弁前後差圧ΔPが小さく、起動バ
イパス運転中における主蒸気温度昇温過程では、1次過
熱器スプレ弁22によってスプレを行うことはできない
第7b図に示されている従来技術による蒸気温度制御を
行うボイラプラントにおいて、起動バイパス運転中の主
蒸気温度昇温(以下、ランピングという)前とランピン
グ後の炉壁水管(WW) 15出口からタービン入口ま
での蒸気温度の過熱特性が第7a図に示されている。第
7b図に示されているプラントのランピングにおいては
、先に述べたように、1次過熱器スプレ井22の弁前後
差圧ΔPが少ないためスプレ水を注入することができず
、スプレによる蒸気温度制御ができないので、燃料流量
制御による水燃比制御で主蒸気温度制御が行われる。
貫流運転中のボイラ炉壁水管(WW)15出口からター
ビン2人口までの、特に1次過熱器(ISH)19.2
次過熱器(2SH)17およびISH減温器21を含ん
だ蒸気温度の変化のようすが、第8a図に示されている
通常、主蒸気温度の低下を防ぐために、ISH減温器出
口蒸気温度の下限値が設定されており、スプレが過注入
されると、蒸気温度がこの下限値よりも低下しないよう
にISHでの過熱度を増加する図示されていない制御系
が設けられている。
このため、過注入による温度低下を防ぐためのISHで
の過熱度が大きくなりすぎると、材料の面から決められ
ているISHメタル温度制限値をこえる蒸気温度になる
おそれがある。
第8a図および第8b図に示されている例においては、
1台の減温器で負荷変化中における主蒸気温度変動を制
御するため、この減温器による温度制御幅が大きくなり
、その結果ISH出口蒸気温度が前述のISHメタル温
度制限値をこえるおそれがあるとともに、主蒸気温度を
規定値内に制御することは困難であった。
上述の従来の方式では、第6a図および第6b図に示さ
れるように、起動バイパス運転中においては、過熱器ス
プレ弁22の弁前後差圧ΔPが小さいため、スプレ水を
注入できないという制限があり、必然的に主蒸気温度制
御を燃料流調弁13によって行われる水燃比制御に頼ら
ざるを得ず、主蒸気温度の追従性が十分でないとともに
燃料過多となって、主蒸気温度が定格温度より高くなっ
た場合における主蒸気温度の制御手段がない。
また、貫流運転中においては、第6a図に示されるよう
に、過熱器スプレ弁22の弁前後差圧がΔP′となるの
で、この過熱器スプレ弁22によるスプレは可能である
しかし、負荷変化中の主蒸気温度変動を水燃比制御と過
熱器スプレ制御により制御しようとしても、燃料は現状
の負荷に見合った蒸気量を確保するべく制御されるのが
優先されるので、過渡的な主蒸気温度変動は、過熱器ス
プレ弁22によって制御されねばならない。ところが、
主蒸気温度が上りすぎたとき、スプレ水を注入すると、
スプレ注入後の蒸気温度を所定温度以上に維持する制御
が作動して、前段の過熱器出口での蒸気温度が上昇し、
前段過熱器の過熱器メタル温度が材料特性から決まる制
限温度を超えるおそれがあって、主蒸気温度制御に限界
があった。
第5図に、第6b図に示された従来の1段スプレ方式の
ボイラの起動バイパス運転中の併入からランピングと、
貫流運転中の負荷上昇時の主なプロセス量の特性の1例
を示す。本図は、ランピング時の主蒸気温度の乱れが大
きく、特にランピング開始時と終了時の温度変動を燃料
流量を変化させて制御するだけでは十分な結果は得られ
ないこと、負荷上昇中における主蒸気温度変動は、1段
スプレのみによる制御では十分な結果が得られないこと
を示している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、起動バイパス運転中における主蒸気温
度上昇に対する制御手段および貫流運転中における過熱
器減温器へのスプレに伴う過熱器メタル温度超過の発生
を抑制する手段についての配慮が十分でなく、プラント
負荷め追従性を向上させた場合の主蒸気温度制御性に問
題があった。
本発明の課題は、ボイラの起動バイパス運転および貫流
運転における主蒸気温度の負荷追従性を改善するにある
〔問題点を解決するための手段〕
上記課題は、蒸気発生源で生成された蒸気を過熱する過
熱器と、この過熱器に接続して設けられスプレ水により
蒸気を減温する過熱器減温器とを備えたボイラのボイラ
蒸気温度制御装置において、上流側を1次として直列に
接続された少なくとも3次の過熱器と、この過熱器相互
間に過熱器を介して直列に接続された少なくとも2次の
過熱器減温器と、主蒸気温度に基づいて最終次の過熱器
減温器へ供給されるスプレ水量を制御する手段とを備え
たことを特徴とするボイラ蒸気温度制御装置によって達
成される。
また、蒸気発生源で生成された蒸気を過熱する過熱器と
、この過熱器に接続して設けられスプレ水により蒸気を
減温する過熱器減温器とを備えたボイラのボイラ蒸気温
度制御装置において、上流側を1次として直列に接続さ
れた少なくとも3次の過熱器と、この過熱器相互間に過
熱器を介して直列に接続された少なくとも2次の過熱器
減温器と、貫流運転中の主蒸気温度に基づいて最終次の
過熱器減温器へ供給されるスプレ水量を制御する第1の
手段と、起動バイパス運転中の主蒸気温度と他の制限条
件に基づいて最終次の過熱器減温器へ供給されるスプレ
水量を制御する第2の手段と、前記第1および第2の手
段を切り換える第1の切り換え手段と1貫流運転中の1
次過熱器出口温度に基づいて水燃比制御を行う第3の手
段と、起動バイパス運転中の主蒸気温度に基づいて水燃
比制御を行う第4の手段と、前記第3および第4の手段
を切り換える第2の切り換え手段とを備えていることを
特徴とするボイラ蒸気温度制御装置により達成される。
〔作用〕
蒸気発生源に上流側を1次として少なくとも3次の過熱
器が設けられ、この過熱器相互間に過熱器を介して直列
に少なくとも2次の過熱器減温器が設けられたので、最
終次の過熱器減温器にスプレ水を注入する弁の前後差圧
が起動バイパス運転中であってもスプレ水注入に支障な
い大きさとなり、主蒸気温度に基づいて最終次の過熱器
減温器へ供給されるスプレ水量を制御する手段が備えら
れたので、ボイラ全負荷帯において主蒸気温度の最終次
の過熱器減温器による制御が可能となり、貫流運転中は
主蒸気温度が少なくとも2段階の過熱器減温器で制御さ
れるので、それぞれの過熱器減圧器による主蒸気温度制
御幅が狭くてすむ。
また、起動バイパス運転中は、第1の切り換え手段によ
り、最終次の過熱器減温器へ供給されるスプレ水量を制
御する手段が主蒸気温度および他の制限条件に基づく第
2の手段に切り換えられるとともに、第2の切り換え手
段により水燃比制御の手段が主蒸気温度に基づいて水燃
比制御を行う第4の手段に切り換えられ、貫流運転中は
、最終次の過熱器減温器へ供給されるスプレ水量を制御
する手段が第1の切り換え手段により主蒸気温度に基づ
いてスプレ水量を制御する第1の手段に切り換えられる
とともに、水燃比制御の手段が1次過熱器出口温度に基
づいて水燃比制御を行う第3の手段に切り換えられる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を貫流ボイラを動力源とする発
電プラントに適用した例を、図面を参照して説明する。
第3図に示される発電プラントの主要部は1.ボイラ本
体5と、このボイラ本体5からタービン加減弁27を経
て蒸気の供給を受ける高圧タービン2と、この高圧ター
ビン2に直結する同軸上に設けられた中圧タービン3お
よび発電機4からなり、負荷(タービン・発電機)から
の要求によってタービン制御装置303がタービン加減
弁27の開度調整を行い、ボイラ自動制御袋@302が
タービン入口蒸気を定格の蒸気圧力、温度に保つべく燃
料流調弁13により燃料流量12を、ボイラ給水ポンプ
(RFP)6の出口側に設けられた給水流調弁7により
給水量を、また空気ダンパにより空気量を、それぞれ制
御する。
給水流調弁7には、節炭器(ECO)14.蒸気発生源
である炉壁水管(WW)、15.1次過熱器(ISH)
19.1次過熱器減温器21.過熱この順に直列に接続
され、33H16と高圧タービン2は、タービン加減弁
27を介して主蒸気管で接続されている。
ボイラ本体5で生成された燃焼ガスは、l1lW15゜
3SH16,2SH17,再熱器(RH)18゜l5H
19,EC014を通り、その後一部は再循環ガスとし
てガス再循環ファン(GRF)9およびガス再循環ファ
ン入口ダンパ(GRF入ロダンバ)8を経て火炉内へ再
循環され、残りの燃焼ガスは煙突を経て大気へ排出され
る。火炉内へ再循環される燃焼ガスは、GRF9および
GRF入ロプロダンパ8り再循環量が調整されて、n1
5゜3SH16,2SH17,RH18,l5H19゜
EC014での伝熱量を調整する。
水・蒸気系においては、中圧タービン3の排気が復水器
26により冷却されて復水となり、この復水がRFP6
により加圧され、給水流調弁7により流量が調整されて
EC014へ流入する。
ECO14で加熱された給水は、WW15に流入して加
熱され飽和蒸気が生成される。この飽和蒸気がl5H1
9,2SH17,3SH16を通過しつつ過熱され、同
時に給水流調弁7を出た給水の一部が1衆過熱器スプレ
弁(ISHスプレ弁)22を経て1次過熱器減温器(I
SH減温器)21へと、2吹過熱器スプレ弁(28Hス
プレ弁)24を経て2次過熱器減温器(ZSH減温器)
25へと注入され、蒸気温度が調整される。蒸気は、3
8H18を通過するまでに定格の蒸気温度までに過熱さ
れ、タービン加減弁27を経て高圧タービン2に流入す
る。高圧タービン2で仕事を終えた蒸気は、RH18に
てGRF入ロプロダンパ8り調整された再循環ガス量に
見合ったガス対流熱を吸収して定格温度まで再熱され、
中圧タービン3へ送られる。中圧タービン3で仕事を終
えた蒸気は、排気となって復水器26へ送られ、再び循
環を繰り返す。
第3図に示されるボイラの起動バイパス運転においては
、バイパスされる蒸気は、l5H19の入口よりISH
バイパス弁31を経てフラッシュタンク33へ送られ、
フラッシュタンク33で減圧されたのち、過熱器低圧止
弁32を通して2SH17,3SH16および主蒸気配
管のウオーミングに使用されたり、高圧給水加熱器、脱
気器へ送られる等して熱回収が図られている。さらに、
余分な水蒸気は、フラッシュタンク水位調整弁35を経
て復水器26へ送られている。
次に、ボイラ自動制御装置302に含まれている本発明
を適用したボイラ蒸気温度制御装置の第1の実施例を、
第1図を参照して説明する。
ボイラ蒸気温度制御装置1は、入力として燃料量信号1
22発電機出力信号35.ISH出口温度信号20.2
3H出ロ温度信号23.主蒸気温度(38H出口温度)
信号26を受は入れ、燃料流調弁制御信号48. IS
Hスプレ弁操弁操作信号制御装置子発電機出力信号35
をベースとして、ボイラ静特性により定まるISH出口
温度設定値信号40を出力する関数発生器101と。
このISH出口温度設定値信号40とISH出口温度信
号20とを演算して偏差出力信号41を出力する比較演
算器102と、この偏差出力信号41を比例積分演算し
て第1の水燃比補正信号42を出力する比例積分器10
3と、その第1の水燃比補正信号42と別途演算される
制御信号43を〃入力され、ボイラの貫流運転中は貫流
運転側に切り換えて第1の水燃比補正信号42を出力信
号44として出力し、起動バイパス運転中は起動バイパ
ス運転側に切り換えて制御信号43を出力信号44とし
て出力する信号切り換え器104と、発電機出力信号3
5をベースとしてボイラ静特性より定まる嬬料流量信号
45を出力する関数発生器105と、この燃料流量信号
45と信号切り換え器104の出力信号44とを演算し
て燃料流量要求信号46を出力する加算器106と、こ
の燃料流量要求信号46と燃料量信号12とを演算して
偏差出力信号47を出力する比較演算器107と、この
偏差出力信号47を比例演算して燃料流調弁制御信号4
8を出力する比例演算器108と、を備えている。
さらに、発電機出力信号35をベースとしてボイラ静特
性より定まる2SH出口迄度設定値信号49を出力する
関数発生器109と、この2SH出口温度設at信号4
9と2SH出口温度信号23とを演算して偏差出力信号
50を出力する比較演算器110ど、この偏差出力信号
50を演算してISHスプレ弁制御信号51を出力する
比例積分器111と、ISHスプレ弁全閉信号52を出
力する信号発生器113と、ISHスプレ弁制御信号5
1とISHスプレ弁全閉信号52とを入力され、ボイラ
の貫流運転中は貫流運転側に切り換えて、IsHスプレ
弁操作信号53として1s11スプレ弁制御信号51を
出力し、8軛バイパス運転中は起動バイパス運転側に切
り換えて、ISHスプレ弁全閉信号52をISHスプレ
弁操作信号53として出力する信号切り換え器112と
を備えている。
さらに、発電機出力信号35をベースとしてボイラ静特
性より定まる主蒸気温度設定値信号54を出力する関数
発生器114と、この主蒸気温度設定値信号54と主蒸
気温度信号26とを演算して偏差出力信号55を出力す
る比較演算器115と、この偏差出力信号55を比例積
分演算して制御信号43を出力する比例積分器116と
、2SHスプレ弁24の全閉信号56を出力する信号発
生器118と、制御信号43と2SHスプレ弁全閉信号
56を入力され、起動バイパス運転中は起動バイパス運
転側に切り換えて2SHスプレ弁全閉信号56を2SH
スプレ弁操作信号58として出力し1貫流運転中は貫流
運転側に切り換えて制御信号43を2SHスプレ弁操作
信号58として出力する信号切り換え器117とを備え
ている。比較演算器115と比例積分器116とで主蒸
気温度に基づいて25Hスプレ弁へ供給する水量を制御
する手段を構成している。
第1図に示される制御装置によれば、扇動バイパス運転
中は、主蒸気温度信号26および発電機出力信号35に
基づいて出力される制御信号43が種々の演算操作のの
ち、燃料流調弁制御信号48となって出力されて水燃比
制御が行われているとともに、ISHスプレ弁22およ
び2SHスプレ弁24は全閉される。
貫流運転中は、ISH出口温度信号20および発電機出
力信号35に基づいて出力される第1の水燃比補正信号
41が種々の演算操作ののち、燃料流調弁制御信号48
となって出力されて水燃比制御が行われるとともに、I
SHスプレ弁22は2SH出口温度信号23および発電
機出力信号35に基づいて出力されるISHスプレ弁操
作信号53により操作され、2SHスプレ弁24は主蒸
気温度(3SH出口温度)信号26および発電機出力信
号35に基づいて出力される2SHスプレ弁操作信号5
8により操作される。
第12図に、本実施例における併入、ランピング、負荷
上昇時の主なプロセス量の特性の一例を示す0本図より
明らかなように、貫流運転中の負荷上昇時に安定した蒸
気温度制御が行われており、負荷追従性が向上している
次に、本発明の第2の実施例を、第2図を参照して説明
する。なお、第2の実施例については、第1の実施例と
異なっている部分についてのみ説明する。第2の実施例
においては、比例積分器116の出力である制御信号4
3は、第2の切り換え手段である信号切り換え器104
にのみ入力される。比較演算器115が出力する偏差出
力信号55を入力され、極性を変えて負偏差出力信号5
−7−を出力する符号変換器119と、バイアス信号5
9を出力するバイアス信号発生器120と、このバイア
ス信号59と負偏差出力信号57を演算して偏差信号6
0を出力する加算器121と、負偏差出力信号57と偏
差信号60を入力され、起動バイパス運転中は起動バイ
パス運転側に切り換えて偏差信号60を切換出力信号6
1として出力し、貫流運転中は貫流運転側に切り換えて
負偏差信号57を切換出力信号61として出力する信号
切り換え器117(第1の切り換え手段)と。
切換出力信号61を演算して23Hスプレ弁操作信号5
8を出力する比例積分器122とが設けられ、第1図に
記載された信侵発生器118は設けられていない。
第2の実施例によれば、起動バイパス運転中においても
、発電機出力とボイラの静特性から定まる主蒸気温度設
定値信号と主蒸気温度信号の偏差が大きくなったとき、
2SHスプレ弁24を開いて主蒸気温度を下げる操作を
可能とし、水燃比制御とスプレによる減温操作の協調が
とれた制御方法とし、起動バイパス運転中の燃料過多に
よる主蒸気温度上昇に対処できる。
第2の実施例においては、比較演算器115と符号変換
器119と比例積分器122とが、貫流運転中に主蒸気
温度に基づいてZSH減温器へ供給されるスプレ水量を
制御する第1の手段を形成し、比較積分器115と符号
変換器119とバイアス信号発生器120と加算器12
1と比例積分器122とで第2の手段を形成している。
また1貫流運転中の水燃比制御は、比較演算器102と
比例積分器103と加算器106と比較演算器107と
比較演算器108とから形成されている第3の手段によ
り行われ、起動バイパス運転中の水燃比制御は、比較演
算器115と比例積分器116と加算器106と比較演
算器107゜108とから形成される第4の手段により
行われる。
次に、第9a、9b、10a、10b、lla。
11b図により、第2図および第3図に示されるボイラ
の蒸気温度制御につき説明する。
第9a図は、起動バイパス運転中と貫九運転中のWW1
5出口からタービン2人口までの蒸気圧力降下特性を示
す。過°熱器を3次とし、スプレを2次としたことによ
り、起動バイパス運転中であってもSH減圧弁34より
タービン2側に位置している2SH減温器25へ接続さ
れている2SHスプレ弁24の弁前後差圧ΔPoは十分
大きいため、2SH減温器25へのスプレ注入が可能で
あり、この2SHスプレ弁24により起動バイパス運転
中の主蒸気温度昇温制御が改善される。
第10a図は、ランピング前とランピング後におけるW
W15出口からタービン入口までの蒸気温度の過熱特性
を示し、さらにランピング中の燃料過多による主蒸気温
度の上昇を2SHスプレ弁24を開いて減温した過熱特
性を破線で示している。
第11a図は、貫流運転中のWW15出口からタービン
入口までの熱吸収バランスを示す0本図においては、W
W15出口からタービン2人口までの過熱過程でl5H
19,2SH17,3SH16による過熱と、ISH減
温器21および2SH減温器25による減温効果の組み
合わせで主蒸気温度を規定値に安定して制御可能なこと
を示している。従来技術である1段スプレ方式で、蒸気
温度がISHメタル温度制御限値に達しそうになる問題
は、過熱器を3次にし、ISH出口温度をISHメタル
温度制限値から十分余裕のある低い温度に設定し、2S
Hメモ タル温度制限値よりも高く設定するとともに、2SH減
温器25による主蒸気温度制御を行ってISH減温器2
1による温度制御幅を小さくして解決している。さらに
、従来、主蒸気温度に基づいて行った水燃比制御をWW
15出口に近いISH出口温度に基づいて行うので、温
度制御の応答性が改善された。
第4図により、第2図による制御のフローを説明する。
まず、演算ブロック41でプラントが貫流運転中かどう
か判定される。もし1貫流運転中であれば、演算ブロッ
ク42へ進む。
演算ブロック42では、信号切り換え器104が貫流運
転側に切り換えられ、ISH出口温度に基づく水燃比制
御が行われるとともに、信号切り換え器112および1
17が貫流運転側に切り換えられ、2SH出口温度に基
づ<ISHスプレ弁制御および主蒸気温度に基づ<2S
Hスプレ弁制御が行われる。
もし、起動バイパス運転中であれば、演算ブロック43
へ進み、信号切り換え器104が起動バイパス運転側へ
切り換えられて主蒸気温度に基づく水燃比制御が行われ
るとともに、信号切り換え器112および117が起動
バイパス運転側に切り換えられて、ISHスプレ弁が全
閉され主蒸気温度偏差が大きいときだけ28Hスプレ弁
が開かれて燃料過多時の主蒸気温度変動が抑制される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、蒸気発生源に上流側を1次として少な
くとも3次の過熱器が設けられ、この過熱器相互間に直
列に少なくとも2次の過熱器減温器が設けられたので、
ボイラ全負荷帯において最終次の過熱器減温器によって
主蒸気温度を制御することが可能となって、主蒸気温度
の制御性が改善され、また起動バイパス運転中は、主蒸
気温度に基づく水燃比制御および主蒸気温度と他の制限
条件に基づく最終次の過熱器減温器へ供給されるスプレ
水量の制御を行い、貫流運転中は、1次過熱器出口温度
に基づく水燃比制御および主蒸気温度に基づく最終次の
過熱器減温器へ供給されるスプレ水量の制御に切り換え
る切り換え手段が設けられたので、貫流運転中の水蒸気
温度が2次の過熱器減温器で行われて、過熱器減温器当
りの主蒸気温度制御幅が小さくてすみ、過熱器メタル温
度制限値にならないよう蒸気温度が制御され、負荷追従
性に優れたプラントが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す制御系統図であり
、第2図は本発明の第2の実施例を示す制御系統図であ
り、第3図は本発明を適用したボイラ発電プラントの系
統図であり、第4図は第2の実施例の制御フローを示す
ブロック図であり、第5図は従来技術による蒸気温度制
御の場合の主要なプロセス量の変動を示す特性図であり
、第6a図は従来技術における蒸気圧力降下を示す特性
図であり、第6b図は第6a図の特性を示すボイラプラ
ントの例を示す系統図であり、第7a図は従来技術によ
る蒸気温度制御の場合のランピング前後の蒸気温度の特
性図であり、第7b図は第7a図の特性を示すボイラプ
ラントの例を示す系統図であり、第8a図は従来技術に
よる蒸気温度制御の場合の貫流運転中の蒸気温度の特性
図であリ、第8b図は第8a図の特性を示すボイラプラ
ントの例を示す系統図であり、第9a図は本発明の第2
の実施例を適用したボイラの蒸気圧力降下を示す特性図
であり、第9b図は第9a図の特性を示すボイラプラン
トの例を示す系統図であり、゛第10a図は本発明の第
2の実施例を適用したボイラのランピング前後の蒸気温
度の特性図であり、第10b図は第10a図の特性を示
すボイラプラントの例を示す系統図であり、第11a図
は本発明の第2の実施例を適用したボイラの質流運転中
の蒸気温度の特性図であり、第11b図は第11a図の
特性を示すボイラプラントの例を示す系統図であり、第
12図は本発明の第1図に示す実施例を適用したボイラ
プラントの主なプロセス量を示す特性図である。 1・・・ボイラ蒸気温度制御装置、15・・・蒸気発生
源(炉壁水管WW)、16,17,19・・・過熱器、
21.25・・・過熱器減温器、115,116・・・
主蒸気温度に基づいて最終法の過熱器減温器へ供給され
るスプレ水を制御する手段(比較演算器、比例積分器)
、102,103,106,107゜108・・・第3
の手段(比較演算器、比例積分器。 3加算器、比較演算器、比例演算器)、104・・・第
2の切り換え手段(信号切り換え器)、106゜107
.108,115,116・・・第4の手段(加算器、
比較演算器、比例積分器、比較演算器。 比例積分器)、115,119,120,121゜12
2・・・第2の手段(加算器、符号変換器、バイアス信
号発生器、加算器、比例積分器)、115・・・119
,122・・・第1の手段(加算器、符号変換器、比例
積分器)、117・・・第1の切り換え手段(信号切り
換え器)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、蒸気発生源で生成された蒸気を過熱する過熱器と、
    この過熱器に接続して設けられスプレ水により蒸気を減
    温する過熱器減温器とを備えたボイラのボイラ蒸気温度
    制御装置において、上流側を1次として直列に接続され
    た少なくとも3次の過熱器と、この過熱器相互間に過熱
    器を介して直列に接続された少なくとも2次の過熱器減
    温器と、主蒸気温度に基づいて最終次の過熱器減温器へ
    供給されるスプレ水量を制御する手段とを備えたことを
    特徴とするボイラ蒸気温度制御装置。 2、蒸気発生源で生成された蒸気を過熱する過熱器と、
    この過熱器に接続して設けられスプレ水により蒸気を減
    温する過熱器減温器とを備えたボイラのボイラ蒸気温度
    制御装置において、上流側を1次として直列に接続され
    た少なくとも3次の過熱器と、この過熱器相互間に過熱
    器を介して直列に接続された少なくとも2次の過熱器減
    温器と、貫流運転中の主蒸気温度に基づいて最終次の過
    熱器減温器へ供給されるスプレ水量を制御する第1の手
    段と、起動バイパス運転中の主蒸気温度と他の制限条件
    に基づいて最終次の過熱器減温器へ供給されるスプレ水
    量を制御する第2の手段と、前記第1および第2の手段
    を切り換える第1の切り換え手段と、貫流運転中の1次
    過熱器出口温度に基づいて水燃比制御を行う第3の手段
    と、起動バイパス運転中の主蒸気温度に基づいて水燃比
    制御を行う第4の手段と、前記第3および第4の手段を
    切り換える第2の切り換え手段とを備えていることを特
    徴とするボイラ蒸気温度制御装置。 3、起動バイパス運転中の主蒸気温度と他の制限条件に
    基づいて最終次の過熱器減温器へ供給されるスプレ水量
    を制御する第2の手段が、スプレ水量を常に零に維持す
    る手段であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記
    載のボイラ蒸気温度制御装置。 4、起動バイパス運転中の主蒸気温度と他の制限条件に
    基づいて最終次の過熱器減温器へ供給されるスプレ水量
    を制御する第2の手段が、主蒸気温度が設定値よりも所
    定の値以上に大きいとき、最終次の過熱器減温器へスプ
    レ水を供給する手段であることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載のボイラ蒸気温度制御装置。
JP28689187A 1987-11-13 1987-11-13 ボイラ蒸気温度制御装置 Pending JPH01127806A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130887A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Chubu Electric Power Co Inc 火力発電プラント、及び火力発電プラントの運転方法
JP2011157853A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電設備におけるタービンの熱回収装置および熱回収方法

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