JPH0112520Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0112520Y2 JPH0112520Y2 JP10300183U JP10300183U JPH0112520Y2 JP H0112520 Y2 JPH0112520 Y2 JP H0112520Y2 JP 10300183 U JP10300183 U JP 10300183U JP 10300183 U JP10300183 U JP 10300183U JP H0112520 Y2 JPH0112520 Y2 JP H0112520Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boss
- rotating yoke
- carbon
- welded
- containing material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 18
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Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は他の部材との連結用の連結部材を備
え、内燃機関等によつて駆動される磁石発電機等
の回転子の改良に関するものである。
え、内燃機関等によつて駆動される磁石発電機等
の回転子の改良に関するものである。
従来一般に知られているこの種の発電機用回転
子として、例えば磁石発電機の回転ヨークに連結
部材として、内燃機関の始動時に機関始動装置の
回転力を内燃機関へ伝達するためのギヤを装着し
たものがあり、このギヤの装着は、ボスあるいは
回転ヨークに焼きばめや圧入、またはねじ、リベ
ツト等によつて行なわれていた。
子として、例えば磁石発電機の回転ヨークに連結
部材として、内燃機関の始動時に機関始動装置の
回転力を内燃機関へ伝達するためのギヤを装着し
たものがあり、このギヤの装着は、ボスあるいは
回転ヨークに焼きばめや圧入、またはねじ、リベ
ツト等によつて行なわれていた。
ところが、上記のように構成されたものにおい
ては、製造工程、特にギヤの取り付けが非常に煩
雑となる。
ては、製造工程、特にギヤの取り付けが非常に煩
雑となる。
このため、この対策として、回転ヨーク、ある
いは回転ヨークと一体成形されたボスにギヤを溶
接する構成が考えられるが、ここで、一般的に溶
接（特に、電子ビーム等でろう材を用いずに行な
う溶接）で異なつた素材を接合する場合、その溶
接部は同一の素材を接合したものに比べて機械的
耐力が低下することが明らかである。さらに、回
転ヨーク、ボス、及びギヤを構成する炭素鋼にあ
つては、２部材間の炭素含有率の差が大きい程、
溶接部での２部材間の硬度変化が大きく、機械的
耐力は低下する。ところが、上記回転ヨークは、
発電機の磁路の一部を形成しているために、透磁
率の大きな、低炭素含有率の炭素含有材で形成さ
れ、またギヤは機械的強度の大きな、高炭素含有
率の炭素含有材で形成されている。このため、上
記のように回転ヨークあるいは回転ヨークと一体
のボスにギヤを溶接するもににおいては、上記回
転ヨークと上記ギヤとの溶接部での硬度変化が大
きく機械的耐力が非常に低いという欠点があつ
た。
いは回転ヨークと一体成形されたボスにギヤを溶
接する構成が考えられるが、ここで、一般的に溶
接（特に、電子ビーム等でろう材を用いずに行な
う溶接）で異なつた素材を接合する場合、その溶
接部は同一の素材を接合したものに比べて機械的
耐力が低下することが明らかである。さらに、回
転ヨーク、ボス、及びギヤを構成する炭素鋼にあ
つては、２部材間の炭素含有率の差が大きい程、
溶接部での２部材間の硬度変化が大きく、機械的
耐力は低下する。ところが、上記回転ヨークは、
発電機の磁路の一部を形成しているために、透磁
率の大きな、低炭素含有率の炭素含有材で形成さ
れ、またギヤは機械的強度の大きな、高炭素含有
率の炭素含有材で形成されている。このため、上
記のように回転ヨークあるいは回転ヨークと一体
のボスにギヤを溶接するもににおいては、上記回
転ヨークと上記ギヤとの溶接部での硬度変化が大
きく機械的耐力が非常に低いという欠点があつ
た。
この考案は上記のような従来装置の欠点を除去
するためになされたもので、製造工程が簡略で機
械的耐力の高い発電機用回転子を提供することを
目的としている。
するためになされたもので、製造工程が簡略で機
械的耐力の高い発電機用回転子を提供することを
目的としている。
以下、図によりこの考案の一実施例を説明す
る。図において、１は内燃機関（図示せず、以下
同じ）の回転軸（図示せず以下同じ）に固着され
る円筒状のボスで、炭素含有率が約30％の炭素鋼
（S30C）で形成されている。１ａはこのボス１の
一端付近に設けられた外向きの鍔部、２はこの鍔
部１ａが挿通される孔部２ａを中心付近に有し、
この孔部２ａの内周面を上記鍔部１ａ外周面に電
子ビーム溶接された略椀状の回転ヨークで後述す
る磁石４による磁束の磁路の一部を形成してお
り、磁気抵抗を小さくするために、炭素含有率が
10％以下の熱間圧延軟鋼板（SPHD）で形成され
ている。３は上記鍔部１ａに同じく電子ビーム溶
接された環状の連結部材、例えばギヤで、機関始
動装置（図示せず、以下同じ）に連結されてお
り、機関始動時の極めて大きな力に耐えうるよう
に、炭素含有率が約45％の炭素鋼（S45C）で形
成されている。４は上記回転ヨーク２の内周に固
着された複数の磁石、５は固定部材（図示せず）
に固定された発電コイルで、上記磁石４の回転に
より起電力を発生する。Ｗは上記ボス１、上記回
転ヨーク２及び上記ギヤ３の溶接部である。
る。図において、１は内燃機関（図示せず、以下
同じ）の回転軸（図示せず以下同じ）に固着され
る円筒状のボスで、炭素含有率が約30％の炭素鋼
（S30C）で形成されている。１ａはこのボス１の
一端付近に設けられた外向きの鍔部、２はこの鍔
部１ａが挿通される孔部２ａを中心付近に有し、
この孔部２ａの内周面を上記鍔部１ａ外周面に電
子ビーム溶接された略椀状の回転ヨークで後述す
る磁石４による磁束の磁路の一部を形成してお
り、磁気抵抗を小さくするために、炭素含有率が
10％以下の熱間圧延軟鋼板（SPHD）で形成され
ている。３は上記鍔部１ａに同じく電子ビーム溶
接された環状の連結部材、例えばギヤで、機関始
動装置（図示せず、以下同じ）に連結されてお
り、機関始動時の極めて大きな力に耐えうるよう
に、炭素含有率が約45％の炭素鋼（S45C）で形
成されている。４は上記回転ヨーク２の内周に固
着された複数の磁石、５は固定部材（図示せず）
に固定された発電コイルで、上記磁石４の回転に
より起電力を発生する。Ｗは上記ボス１、上記回
転ヨーク２及び上記ギヤ３の溶接部である。
上記のように構成されたものにおいて、先ず、
内燃機関の始動時には、機関始動装置によつてギ
ヤ３に極めて大きな回転力が伝達され、溶接部Ｗ
及びボス１を介して内燃機関の回転軸が駆動され
る。次に、機関始動後は内燃機関によつて、回転
軸、ボス１、溶接部Ｗを介してギヤ３、回転ヨー
ク２及び磁石４が回転され、発電コイル５に起電
力が発生する。ここで、内燃機関の始動時にはギ
ヤ３とボス１との間に大きな力が加わり、始動後
には回転ヨーク２が大きな慣性を有するために回
転ヨーク２とボス１との間に大きな力が加わるこ
とになるが、ボス１を回転ヨーク２の炭素含有率
よりも高く、ギヤ３の炭素含有率よりも低い炭素
含有率の炭素含有材により構成したので、ボス１
と回転ヨーク２及びボス１とギヤ３との溶接部Ｗ
における硬度変化は小さく、機械的耐力は大き
い。
内燃機関の始動時には、機関始動装置によつてギ
ヤ３に極めて大きな回転力が伝達され、溶接部Ｗ
及びボス１を介して内燃機関の回転軸が駆動され
る。次に、機関始動後は内燃機関によつて、回転
軸、ボス１、溶接部Ｗを介してギヤ３、回転ヨー
ク２及び磁石４が回転され、発電コイル５に起電
力が発生する。ここで、内燃機関の始動時にはギ
ヤ３とボス１との間に大きな力が加わり、始動後
には回転ヨーク２が大きな慣性を有するために回
転ヨーク２とボス１との間に大きな力が加わるこ
とになるが、ボス１を回転ヨーク２の炭素含有率
よりも高く、ギヤ３の炭素含有率よりも低い炭素
含有率の炭素含有材により構成したので、ボス１
と回転ヨーク２及びボス１とギヤ３との溶接部Ｗ
における硬度変化は小さく、機械的耐力は大き
い。
なお、溶接部Ｗにおいて、溶接時にボス１、回
転ヨーク２及びギヤ３の３つの材質が混合して均
質化することはない。
転ヨーク２及びギヤ３の３つの材質が混合して均
質化することはない。
この考案は以上のように、ボスを回転ヨークの
炭素含有率と連結部材の炭素含有率との中間の炭
素含有率を有する炭素含有材で形成し、このボス
に回転ヨーク及び連結部材を溶接したので、溶接
部での硬度変化を小さくでき、機械的耐力を向上
できるとともに、製造工程が簡略となる効果があ
る。
炭素含有率と連結部材の炭素含有率との中間の炭
素含有率を有する炭素含有材で形成し、このボス
に回転ヨーク及び連結部材を溶接したので、溶接
部での硬度変化を小さくでき、機械的耐力を向上
できるとともに、製造工程が簡略となる効果があ
る。
図はこの考案の一実施例を示す部分断面図であ
る。 図において、１はボス、２は回転ヨーク、３は
連結部材である。なお、各図中同一符号は同一、
または相当部分を示す。
る。 図において、１はボス、２は回転ヨーク、３は
連結部材である。なお、各図中同一符号は同一、
または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 炭素含有材から成る回転可能なボス、炭素含
有材から成り、上記ボスに溶接されて発電用磁
束の磁路を形成する回転ヨーク、及び上記回転
ヨークよりも炭素含有率の高い炭素含有材から
成り、上記ボスに溶接されて上記ボスと他の部
材との連結に使用される連結部材を備え、上記
ボスを構成する炭素含有材の炭素含有率は上記
回転ヨークの炭素含有率よりも高く、上記連結
部材の炭素含有率よりも低いことを特徴とする
発電機用回転子。 (2) 回転ヨーク及び連結部材はボスに電子ビーム
溶接されていることを特徴とする実用新案登録
請求の範囲第(1)項記載の発電機用回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10300183U JPS6011637U (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 発電機用回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10300183U JPS6011637U (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 発電機用回転子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6011637U JPS6011637U (ja) | 1985-01-26 |
| JPH0112520Y2 true JPH0112520Y2 (ja) | 1989-04-12 |
Family
ID=30242520
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10300183U Granted JPS6011637U (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 発電機用回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6011637U (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005211967A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Kyushu Musashi Seimitsu Kk | 発電機用アウタロータと他部材との溶接方法 |
| JP2020112032A (ja) * | 2017-05-08 | 2020-07-27 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 密閉型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置 |
-
1983
- 1983-07-01 JP JP10300183U patent/JPS6011637U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6011637U (ja) | 1985-01-26 |
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