JPH01124930A

JPH01124930A - 螢光面形成方法

Info

Publication number: JPH01124930A
Application number: JP28268187A
Authority: JP
Inventors: Toru Miyake; 徹三宅
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1987-11-09
Filing date: 1987-11-09
Publication date: 1989-05-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はプラズマディスプレイ等の螢光面形成方法に関
し、特にプラズマディスプレイのセル障壁面に螢光面を
形成する方法に関する。

〔従来の技術〕

第４図は従来のＤＣ型プラズマディスプレイを示したも
ので、ガラスからなる平板状の前面板１と背面板２とを
互いに平行にかつ対向して配設し、上記背面板２の前面
には、この背面板２に直交するセル障壁３が固着されて
おり、このセル障壁３により上記前面板１と背面板２と
の間隙は適正に保持されている。また、上記前面板１の
背面側には、陽極４が形成されるとともに、上記背面板
２の前面側には上記−極４と直交して陰極５が形成され
ており、上記陽極４の両側には、螢光面６が隣接して形
成されている。

上記従来のプラズマディスプレイにおいては、上記陽極
４と陰極５との間で電場を印加させることにより、上記
前面板１と背面板２とセル障壁３との間の各空間内で放
電を発生させる。そして、この放電により生じる紫外線
が上記螢光面６を発光させ、上記前面板１を透過する光
を観察者７が視認するようにしている。

この場合、螢光面６から発光した光は、螢光面６自身を
透過してａ東名７に視認されるため、螢光面６の透過時
に光量が減少してしまう。そのため輝度を上げる目的で
、従来からセル障壁３の壁面に螢光面６を形成し、螢光
面６から発光した光の反射光を視認しようとするプラズ
マディスプレイが開発されている。

これは、第５図に示すように、断面台形状の孔部８が形
成されたスペーサ９をセル障壁として使用するもので、
このスペーサ９の上記孔部８の拡開側からスクリーン印
刷あるいはスプレー等により螢光体塗料を入れ、上記孔
部８の反対側から吸引することにより、上記螢光体塗料
をスペーサ９の孔部８ｖ面に塗布し、螢光面６を形成す
るようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上記従来の螢光面形成方法では、スペーサ９に
螢光面６を形成する場合に螢光体塗料の塗布、吸引を行
なう必要があり、そのためスペーサ９単独で螢光面６を
形成した後に、前面板１および背面板２を組立てること
になり、３つの部材で構成することになる。そのため、
上記前面板１、背面板２およびスペーサ９の位置合わせ
が著しく困難となり、スペーサ９の製造に高精度な技術
が要求されるという問題を有している。また、上記スペ
ーサ９は、感光性ガラスにぶつ酸により穿設加工を施し
ているが、感光性ガラスは、現在のところ、３０ｃ１１
平方程度の大きさのものしかなく、近年特に要望されて
いる大型プラズマディスプレイに適応することができな
い。さらに、プラズマディスプレイの放電空間は、１０
０〜２００μ乳程度の厚さが主流であるため、この厚さ
でのスペーサ９の組立て作業が非常に困難であるという
問題をも有している。

また、上記第４図に示す従来のプラズマディスプレイは
、前面板１とセル障壁３が取付けられた背面板２とから
なる２層構造であり、上記背面板２には、陰極５が形成
されているため、上記従来の螢光面形成方法をそのまま
適用することができない。

本発明は上記の問題点を解決するもので、セル障壁の壁
面に容易に、かつ適正に螢光面を形成することができる
螢光面形成方法を提供することを目的とするものである
。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するために鋭意研究の結果、本発明者は
セル障壁との間に幅の狭い間隙を与えるような突起部を
有する版を用い、各セルに突起部が嵌入した状態でその
間隙に螢光体を流し込むことによりセル障壁に螢光面を
簡単に形成することができることを発見し、本発明に想
到した。

すなわち、複数のマトリックス状の表示要素用セルを構
成するセル障壁を有するプラズマディスプレイ用平面基
板の前記セル障壁の表面に螢光面を形成する本発明の方
法は、各セルの内径より僅かに小さな内径を有する突起
部を前記セルと同じマトリックス状に設けた版を用い、
前記版の各突起部を各セルに嵌入させた状態で前記セル
ｌｌＩ壁と前記突起部との間隙に螢光体を充填し、前記
突起部を除去することを特徴とする。

〔作　用〕

本発明によれば、各セルより幾分小さい突起部がマトリ
ックス状に配列してなるスクリーン版等の版を用い、上
記突起部を各セル内に嵌入させた状態で、上記セル障壁
と上記突起部との間隙に螢光体を充填することにより螢
光面を形成するようにしたので、容易にセル障壁の壁面
に螢光体を形成することができる。その結果、反射光に
よるプラズマディスプレイを得ることができ、輝度効率
を著しく高めることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第１図乃至第３図を参照して説
明する。なお第４図および第５図と同一部分には同一符
号を付しである。

第１図は本発明の一実施例を示したもので、ガラス平面
基板からなる背面板２の前面側に前面板（図示せず）と
の間隙を規制するセル障壁３を固着する。なお背面板２
上には陰極５が形成されている。

本発明に使用するスクリーン版１０はメツシュ部（網目
部）１１と、遮蔽部１２と突起部１３とを有する。第１
図に示すように、遮蔽部１２の開口部１４の径りはセル
障壁３の間隔と同じであり、突起部１３と開口部１４と
の間隙ｄはセル障壁３上に形成される螢光面１５の厚さ
に対応するようにする。さらに突起部１３の高さＨ（突
起部１３と遮蔽部１２との差）はセル障壁３の高さと等
しくする。このようなスクリーン版１０の構造により、
第２図に示す通りスクリーン版１０の突起部１３がセル
内に嵌入すると、遮蔽部１２の高さがセル障壁３の高さ
と一致し、セル障壁３と突起部１３との間に間隙ｄが形
成される。

次にこのスクリーン版１０を用いてスクリーン印刷によ
り螢光体を間隙ｄに充填する。これには第２図に示すよ
うにスクリーン版１０の上からスキージ１６により螢光
体１７を間隙ｄ内に充填する。このようにしてセル障壁
３の表面に螢光体が途布されるので、スクリーン版１０
の突起部１３を取り除くことにより、第３図に示すよう
な螢光面１５が得られる。なお螢光体の間隙ｄへの充填
はスクリーン版１０を介してスプレーにより行うことも
できる。

本発明において、スクリーン版１０の遮蔽部１２及び突
起部１３はフォトレジストにより形成するのが好ましい
。まずセルのマトリックス状パターンに合わせて遮蔽部
１２を形成する。そのとき突起部１３の根底部１３′も
同時に形成する。次に所定の高さＨにフォトレジスト層
を形成し、硬化することにより突起部１３とする。なお
スクリーン版１０のメツシュ部１１は細かく、開口率の
大きいものを選択するのが好ましい。

本発明のスクリーン版１０を用いて間隙ｄに充填する螢
光体として、螢光体粉末をビヒクルとともに溶剤に溶解
してなるものを使用するのが好ましい。螢光体としては
種々のものを使用することができるが、例えば赤色とし
てＹ　　Ｏ：Ｅｕ。

Ｙ　　ＳｉＯ：Ｅｕ、Ｙ　　ＡＩ　　Ｏ：Ｅｕ。

Ｚｎ３（ＰＯ４）　２：Ｍｎ、ＹＢＯ３：　Ｅｕ。

（Ｙ、Ｇｄ）ＢＯ：Ｅｕ、ＧｄＢＯ：Ｅｕ。

ＳＣＢＯ：Ｅｕ、ＬＬ１８０　　：Ｅｕ等があり、青色
としてＹ　　ＳｉＯ：Ｃｅ、　　ＣａＷＯ４：Ｐｂ、Ｂ
ａｆＶＩＡＩ　　　Ｏ：Ｅｕ等があり、緑色としてＺｎ
２５　ｉ０４　：Ｍｎ、ＢａＡｌ　１２０１９Ｍｎ、５
ｒＡ１１３０１９：Ｍｎ、　ｚｎＡＩ　　　Ｏ：Ｍｎ、
　　ＣａＡｌ　　　Ｏ。

１２　１９　　　　　　　　　１２　１９゜Ｍｎ、ＹＢ
Ｏ：Ｔｂ、ＢａＭｇＡｌ　　　Ｏ。

３　　　　　　　　　　１４　２３゜Ｍｎ、ＬｕＢＯ：Ｔｂ、　　ＧｄＢＯ３：Ｔｂ。

５ＣＢＯ：Ｔｂ、　５ｒ６Ｓｉ３０８Ｃ１４：ることが
できる。さらに溶剤としては水、アルコール類を使用す
ることができる。このような成分からなる螢光体インキ
の組成は、螢光体５〜４０重量％、好ましくは２０〜３
００〜３０重量クル０．５〜８重量％、好ましくは２〜
５１量％、及び残部溶剤である。

以上の方法において螢光面１５を赤、緑、青の３色に塗
り分けるときは、それぞれの螢光体の色の位置に応じた
スクリーン版を作成し、印刷（又はスプレー）を３回繰
り返すことにより螢光面を形成する。

なお、本発明は、上記各実施例のものに限定されるもの
ではなく、円形状、四角形状、線状等いずれの形状のも
のにも、スクリーン版の開口部の形状を変えるだけで、
容易に対応することができる。

実施例１ガラス基板上にフリットガラス入りペーストをスクリー
ン印刷により重ね塗りすることにより、ピッチ１關、幅
°２００μｍ、高さ２００μｍのマトリックス構造のセ
ル障壁（セル内寸８００μｍ）を形成した。

一方ＰＶＡ−ジアゾニウム塩のフォトレジストを用い、
開口部が８００μｍ平方で、突起部の径が６００μｍ平
方で、セル障壁と突起部との間隙が１００μ乳となるよ
うにメツシュ（＃２５０）に遮蔽部及び突起部を形成し
、スクリーン版を形成した。パターンピッチは１　ａｍ
であった。

そして、螢光体としてそれぞれ（Ｇｄ、Ｙ）８０３：　
Ｅｕ（赤色）、Ｚｎ２５ｉ０４：Ｈｎ（緑色）及びＢａ
ＨｇＡ１１４０２３：Ｅｕ（青色）３０！ｌ量％とＰＶ
Ａからなるビヒクル４１Ｍ％を水とエタノールの混合溶
媒に加えて３色の螢光体塗料を生成した。ガラス基板上
の各セル内にスクリーン版の各突起部を嵌入した上で、
これらの塗料を各スクリーン版上に塗布し、スキージに
より各セル障壁と各突起部との所定の間隙にそれぞれ充
填した。その後塗布した螢光体を４４０℃で焼成した。

その結果、セル障壁に螢光面が塗布されたプラズマディ
スプレイを得ることができた。　このように本実施例に
より、セル障壁３の壁面に、容易かつ適確に螢光面６を
形成することが可能となり、螢光面６の反射光を視認す
ることにより、輝度効率のよいプラズマディスプレイを
得ることができた。

〔発明の効果］以上述べたように本発明に係る螢光面形成方法は、セル
障壁の間にスクリーン版等の版の突起部を我人後、版の
上から螢光体塗料をセル障壁と突起部との間隙内に充填
し、版の突起部を取り除くことによりセル障壁面上に螢
光面を形成するようにしたので、容易かつ適確にセル障
壁の壁面に螢光面を形成することができる。その結果、
反射光を視認する輝度効率のよいプラズマディスプレイ
を得ることができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す螢光面形成方法を示す
断面図であり、第２図は本発明の方法により螢光体塗料を間隙に充填す
る様子を示す断面図であり、第３図は本発明の方法により形成した螢光面を有するセ
ル障壁を示す断面図であり、第４図は従来のプラズマディスプレイを示す縦断面図で
あり、第５図は従来のスペーサを示す断面図である。１・・・前面板、２・・・背面板、３・・・セル障壁、
４・・・陽極、５・・・陰極、６・・・螢光面、８・・
・孔部、９・・・スペーサ、１０・・・スクリーン版、
１１・・・メツシュ部、１２・・・遮蔽部、１３・・・
突起部、１４・・・開口部、１５・・・螢光面、１６・
・・スキージ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）複数のマトリックス状の表示要素用セルを構成す
るセル障壁を有するプラズマディスプレイ用の平面基板
前記セル障壁の表面に螢光面を形成する方法において、
各セルの内径より僅かに小さな内径を有する突起部を前
記セルと同じマトリックス状に設けた版を用い、前記版
の各突起部を各セルに嵌入させた状態で、前記セル障壁
と前記突起部との間隙に螢光体を充填し、前記突起部を
各セルから取り除くことを特徴とする螢光面形成方法。
（２）特許請求の範囲第１項に記載の螢光面形成方法に
おいて、前記版をスクリーン版とし、前記螢光体を前記
間隙内にスクリーン印刷法により充填することを特徴と
する方法。（３）特許請求の範囲第１項に記載の螢光面
形成方法において、前記螢光体を前記間隙内にスプレー
により充填することを特徴とする方法。