JPH01121743A - 2層被膜の特性値定量方法 - Google Patents

2層被膜の特性値定量方法

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JPH01121743A
JPH01121743A JP62278938A JP27893887A JPH01121743A JP H01121743 A JPH01121743 A JP H01121743A JP 62278938 A JP62278938 A JP 62278938A JP 27893887 A JP27893887 A JP 27893887A JP H01121743 A JPH01121743 A JP H01121743A
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Kazuo Arai
和夫 新井
Akio Momoo
桃尾 章生
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、2層被膜の特性値定量方法に係り、特に、め
っき工程における・高精度めっき制御に用いるのに好適
な、螢光X線分析装置により2日被膜の特性値(元素含
有率、付着量1被膜厚さ)を高精度に定Mする方法に関
する。 (従来の技術] 従来、一般に、螢光X線分析法において、2元合金被膜
処理材の被膜中の元素含有率、付着量及び被膜厚さを定
量する場合には、例えば原子吸光法等によって予め元素
含有率と付着量及び被膜厚さが既知なサンプルについて
、螢光X線分析によって得られた各元素のX線積分強度
値(以下、単にXli!Ii!度と称する)と元素含有
率、付着早成るいは被膜厚さとの関係をプロットして重
回帰曲線を求め、これをいわゆる検ffi線として、こ
れに被検サンプルのX線強度を代入して、元素含有率、
付着■及び被膜厚さを定mしていた。 定量対象物、即ち被検材の元素○有率、付着宣及び被膜
厚さの現れる範囲が比較的狭い場合には、検1’f6F
Aはほぼ直線近似され、例えば、元素含有率PC1付W
IMcz、被股厚さδについて、それぞれ次の(1)〜
(3)式で与えられていた。 P c =ax+bx−X−=−−−・・< 1 >M
cz=aV+bV−Y  ・・・・・・(2)δ=cy
+dy−Y  ・・・・・・・・・・・・ (3)ここ
で、ax、 bx、 aySbyScy、 dyは重回
帰係数であり、一方、代表記号X、Yについては、X線
強度値を用いて、下記第1表に示す如く、種々の形で与
えられていた。 第  1  表 この第1表では、説明の便宜上、鉄鋼材の表面に銅と亜
鉛を順次2層にめっきした場合を例にとって、母材(鉄
)、銅、亜鉛のX線強度をそれぞれIF、Ic、Izと
表記し、一方、元素含有率Pc、付着ff1Mcz、被
II!i+厚さδがいずれも既知である標準サンプルに
ついては、それぞれ、IpON IcoS Izoと表
記している。 (発明が解決しようとする問題点] しかしながら、第1表で与えた代表記号XSYの形(各
3種類)と、元素含有率PC1付着ffiMcz、被膜
厚さδを結びつけた関係式(1)〜(3)の形態は、物
理論的な意味を在さず、単なる両者の相関表式に過ぎな
い。 本来、元素含有率P c s付着量Mc−1、被膜厚さ
δとX線強度との理論的な関係は、それぞれ唯一個の表
式で表されるべきものである。 又、一般に第6図に示す如く、成る元素の付着量とX線
強度の関係は、他の元素の含有率にも依存するものであ
り、元素含有率の取り1!′7る範囲が1−分に狭く、
且つ要求精度が厳しくなければ、伯の元素含有率の影響
を無視することも可能であるが、近年の産業界における
高精度化指向に対処するためには満足できるものではな
かった。 叩ら、従来技術では、2元合金被膜の螢光X線分析にお
いて、XF11強度、元素会右予、付着菌及び波膜厚ざ
の4者が互いに連関をもっているにもかかわらず、元素
含有率を定量する場合には、付着量又は被膜厚さが成る
特定値(検量線決定時のレベル)で一定と見做して、X
線強度のみの関数として処理し1.一方、付着量又は被
膜厚さを定mづる場合には、逆に元素含有率が成る特定
圃(同じく検量線決定時のレベル)で一定と見做して、
X線強度のみの関数として処理し、いずれも重回帰検量
線より求めていたことになり、高精度定量の大きな阻害
要因となっていた。 更に、2元合金、例えば銅−亜鉛の順次めっきの場合、
下層にある銅のX線強度は小さめに計測されるので、遮
蔽係数で補正する必要があるが、前出(1)〜(3)式
で示すような従来の検量線では、遮蔽係数が未知のまま
重回帰されており、これも定量精度低下の一因となって
いた。
【発明の目的1 本発明は、前記従来の問題点をFl¥消するべくなされ
たもので、遮蔽係数を取り込むと共に、XyA強度、元
素含有率、付着量及び被膜厚さの4者の関数系を理論的
に求め、螢光X線分析による元素含有率、付着菌及び被
膜厚さの定量精度をより高めて、産業界の高精度化指向
に対処、し、併せて検量線作成の作業を省略することが
可能な2層被膜の特性値定量方法を提供することを目的
とする。 【問題点を解決するための手段】 本発明は、螢光X線分析により、2層被膜の特性値を定
量するに際して、各元素の螢光X線分析強痘と仮に選択
した元素含有率から、下層元素の遮蔽係数の第1計算値
と付着量を計算し、次に、この付着fnと前記選択元素
含有率から被膜厚さを計算し、更に、この被膜厚さと前
記選択元素含有率から、下層元素の遮蔽係数の第2計算
値を計算し、この遮蔽係数の第1計算値と第2計算値の
差が、所要精度内で一致するまで、仮の元素含有率の選
択を繰り返して、両者が一致した時点の選択元素含有率
、計算付着量及び計算被膜厚さを、それぞれ求めるべき
元素含有率、付@債、被膜厚さとして同時決定すること
により、前記目的を達成したものである。
【作用】
本発明においては、理論表式から、遮蔽係数σが、例え
ば元素含有率Pc、パラメータεZ、X線強度1c、1
zの関数σ+ (Pc、εz、Ic、Iz)で示される
ことを利用して、遮蔽係数σの第1計算値σ1を計算し
ている。ここでパラメータε2は、例えば銅と亜鉛の原
子番号Zc、Zz、同じく原子fPAc、Azの関数と
して表される。 一方、例えば、被膜厚さδを元素含有率Pc及び付着¥
Mczの実v3値から同定すれば、遮蔽係数σが元素@
有率Pcと被膜厚さδの13rI数σ2(Pc、δ)と
しても求められることを利用して、遮蔽係数σの第2計
蓮値σ2を計算している。 そして、両者の遮蔽係数計算値σ1とσ2が一致したこ
とから、元素含有率PC1被膜厚さδ及び付着量Mcz
を同時決定している。なお付着量Mczは、例えば関v
1Mcz (Pc、Iz)より計σし、被膜厚さδは、
例えば関数δ(Pc、MCZ)より計算することができ
る。 本発明で利用している入代のうち、σs (Pc、εz
slc、Iz)、εz (Zc、Zz、Ac、Az)、
Mcz (Pc、Iz)、δ(Pc、Mcz)は厳密な
理論式であり、一方、σ2 (Pc、δ)は解析的な回
帰式であるので、両者を併用することで高精度な定量が
保証できる。 以下、2元合金被膜の元素含有率、付着量及び被膜厚さ
を定mする場合を例にとって、本発明の詳細な説明する
。 基本的な原理として、2元合金被膜の元素含有率、付計
り被膜厚さはそれぞれ相関を有し、それらの影響によっ
て螢光xFI!分析強度値が左右されること、加えて2
層被膜の場合、下層の元素については遮蔽効果によって
、検出されるX線強回が弱まることが明らかである。こ
れらの事情を踏まえた上で、螢光X線分析により、2元
合金被膜の元素含有率、付着量及び被膜厚さを、例えば
第1図に示すような手順によって同時に決定づることが
できる。 なお、以下の説明では、便宜上胴(C)−亜鉛(Z)被
膜の場合を例にとって説明する。 まずステップ110で、物理定数をインプットする。 次いでステップ112で、標準サンプルのデータをイン
プットする。 次いでステップ114で、定1すべき任意サンプルのデ
ータをインプットする。 次いでステップ116で、螢光X線分析強度1C1rz
等を取り込む。 次いでステップ118で、螢光X線分析強度ICNIZ
と仮に選択した元素含有率、例えば銅含有率Pc′を取
り込む。 次いでステップ120に進み、理論表式から、下層元素
の遮蔽係数の第1計算値σ+’  (Pc’ 、ε2、
Ic、Iz)を算出する。ここでパラメータε2は、原
子番号Zc、Zz及び原子ff1Ac、Azから算出さ
れる。 次いでステップ122に進み、付着fTtMcz′(P
c’ 、Iz)を計算し、又、ステップ124で、被膜
厚さδ’  (Mcz’ 、Pc’ )を計算する。 次いでステップ126に進み、計算された被膜厚さδ′
と仮に選択した元素含有率Pc′を取り込んで、第1計
算値σ1′とは別の方法で、例えば回帰表式により遮蔽
係数の第2計算値σ2′(Pc’ 、δ′ )を計算す
る。 次いでステップ128に進み、2様の方法で求めた遮蔽
係数σ′ (ステップ120で算出した遮蔽係数の第1
計算値σ1′と、ステップ126で算出した遮蔽係数の
第2計痺値σ2′)の差が、必要精度6以内となったか
否かを判定する。判定結果が否である場合には、前出ス
テップ118に戻り、仮の元素含有率Pc’の選択を繰
り返す。 一方、ステップ128の判定結果が正であり、異なる方
法で求めた遮蔽係数σ1′とσ2′が所要粘度Δ内で一
致したと判断されるときには、ステップ130に進み、
その時点の仮の選択元素含有率Pc′、計算付ii景M
cz’、計算被膜厚さδ′を、それぞれ求めるべき元素
含有yIF、P C%付着FMMcz、被膜厚さδとし
て同時決定する。 なお、遮蔽係数の第1計算値σ1′を求めるための理論
表式σ+  (Pc、82% Ic、Iz)としては、
例えば特開昭58−150845の第3・頁右上欄の(
3)式で本発明者らが開示した次式を改造したものを用
いることができる。 Pcm(1+82−死)−1 :妃= I z / I c  ・・・・・・・・・ 
(4)即ち、この(4)式において、遮蔽係数σを導入
して、次の(5)式に示すような改造を行ない(合金プ
ラスの場合にはσ=1.0とすることができる)、且つ
、膨大な理論的考察から、パラメータε2の次の(6)
式で示されるような表式を発見した。 Pcm(1+εz−置−a)−’−・−(5)εz= 
(Az/Ac) ・((Zc−1)/(Zz−1))’ ・・・・・・ 〈6) ここで、Akは元素にの原子但、Zbは、元素にの原子
番号である。 結局遮蔽係数の第1計算値σ1を求めるための理論表式
σ1は、(5)式を変形して、次の(7)式とすること
ができる。 σ 1 =  (Pc  −言 −1)/ (ε2−及
)  ・・・・・・・・・  (7)一方、付着ffi
Mczを求める式は、同じく特開昭58−150845
の第3頁右下欄(9)式で本発明者らが開示した表式を
変形した次の(8)式を用いることができる。 Mcz= ((1−Pco)/ (1−Pc))・Mc
zo・(do/d) (Iz/Izo)  ・”・・ (8)ここで、dはサ
ンプルの外径寸法、添字0は標準サンプルを示すもので
ある。 なお、この(8)式では、標準サンプルの銅X線強度1
coが不要となっている。又、付着楚MCZの定義は、
例えばタイヤコード業界で常用している被膜重最/母材
重争比を採用することができる。 更に、被Fi!厚さδは、例えば次の(9)式で示され
る一般的表現で与えることができる。 δ−ρF−d−Mcz/2Δρ ・・・・・・・・・(
9)1i5=Pc (ρC−ρ2)+ρz  −−(1
0)ここで、ρF、ρc1ρ2は、それぞれ鉄、銅、亜
鉛の密度である。又、△は形状パラメータであり、平板
ではΔ=1、丸棒では△=2、球では△=3とされる。 次に遮蔽係数の第2計算値σ2を求めるためのσ2表式
については、実際のデータから回帰した回帰表式とする
ことができる。即ち、螢光X線分析強度1c、Izと、
他の分析手段、例えば原子吸光法による分析データP 
c 、及び理論値εZを(7)式に代入して、遮蔽係数
の第2計惇値σ2を停出し、次に、第2図に示す如く、
下層元素含有″$PCをパラメータとした被膜厚ざδ(
分析値)と遮蔽係数の第2計算1直σ2の相関をプロッ
トし、第2図の関係式として次の(11)式を解析的に
回帰する。 σ2=m 1(lit 2 ・Pc+δ)+m3=(1
1)ここで、m +、m 2、m 3は回帰係数である
。 この回帰関数σ2 (Pc−δ)については、(5)式
の発想がなければ求めることができず、且つ、(6)式
の導出がなければ(5〉式の活用が不可能であり、正に
本発明技術の根本は、鋭意考察の結果としての(6)式
の発見に負うところが大きい。そして、二様の遮蔽係数
σの計算式の導出という発想が、最終的に本発明を可能
ならしめたものである。 このようにして、遮蔽係数を取り込み、且つ、X線強度
、元素含有率、付着量及び被膜厚さの4者の関数系を理
論的に求めることによって、螢光X線分析による元素含
有率、付着量、及び被膜厚さの定量精度をより高めて、
産業界の高精度化指向に対処することができる。又、検
量線作成の作業も省略することが可能となる。
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
。 第3図は、本発明が実施可能な、−殻内な二次X線検出
による2層被膜の螢光X線分析装置の概略を示したもの
である。 この装置は、−次X線を発生するためのX線発生電源部
20及びX線管22と、例えば鉄母材12の上に銅被膜
14と亜鉛被膜16が順次心成されたサンプル10から
発生された二次X線をそれぞれ分光結晶24.2日に導
くための第1スリツト23.26と、第2スリツト30
を介して入射される銅の二次X線(銅にα線)の強度を
検出するためのX線検出器32と、第2スリツト34を
介して入射される亜鉛の二次X線(亜鉛にα線)の強度
を検出するためのX線検出器36と、前記各X線検出器
32.36の出力を計数し積分強度値として計測して、
標準サンプル及び任意サンプルの銅と亜鉛のX線強度1
zos Ics Izを得ると共に、必要な信号処理及
び演算を行なう計数・信号処理・演算部38とから構成
されている。 このような装置において、X線管22により発生された
一次X線を、標準サンプルと検査対象である任意サンプ
ルに順次必要時間(例えば10〜20秒間)照射し、そ
れらから生じた二次X線を銅と亜鉛別にX線検−出塁3
2.36で検出して、計数・信号処理・演算部38で積
分強度値として計測する。このような過程で銅と亜鉛の
X線強度Izo、IC11zを計測すること自体は従来
でも行なわれていた。 これに対して、本発明では、第4図(第1図と対応する
ステップには同じ番号を付している)に示すように、前
記計数・信号処理・演算部38で、予めインプット済み
の物理定数Z c s Z z s A c sA z
 sρF1ρC1ρ2(ステップ110)、遮蔽係数回
帰パラメータ1I11、m2、ll13(ステップ11
1)、標準サンプルデータdo、PcosMczo(ス
テップ112)、任意サンプルデータΔ、d (ステッ
プ114)と、新たにステップ116で取り込んだX線
計測データIzo、lc、Izとを準備した上で、ステ
ップ118で、仮の銅含有率Pc′を選択する。 次いで、ステップ119に進み、前出(6)式に、両元
素、即ち銅と亜鉛の原子ff1Ac、Azと原子番号Z
c、Zzを代入して、パラメータε2を計算する。なお
、銅−亜鉛の場合、パラメータεz=0.89421で
ある。 次いでステップ120に進み、X線計測データIc、I
z、計算済みのパラメータε2、仮の銅含有率Pc′を
前出(7)式に代入して、遮蔽係数の第1計算値σ1′
を算出する。 次いでステップ122に進み、標準サンプルの銅含有率
P c o s同じく付着量M c z o s同じく
材料外径do、同じく亜鉛X線強度1 z O%及び対
象サンプルの材料外径dと亜鉛X線強度Izを前出(8
)式に代入して、付着ffiMcz’を計算する。 次いでステップ124に進み、対象サンプルの形状パラ
メータΔ、同じ(材料外径d1鉄、銅、亜鉛の密度ρF
1ρc1ρ2及び銅の選択含有率Pc’及び計算済みの
付着ffiMcz’ を前出(9)、(10)式に代入
して被膜厚さδ′を計算する。 次いでステップ126に進み、銅の選択含有率Pc′と
計算された被膜厚さδ′を前出(11)式に代入して遮
蔽係数の第2計算値σ2′を計算する。 次いでステップ128に進み、遮蔽係数の第1計算値σ
1′とσ2′の差Δを吟味し、例えばこの差Δが0.0
1よりも小さくなるまで、ステツ1118に戻って銅含
有率Pc z’の選択を繰り返す。この収束計篩は、例
えば通常のニュートン・ラプソン法で行なうことができ
る。 Δ<0.01となった時点で、ステップ130に進み、
その時点の選択銅含有率P C’ 、計算付着量Mcz
’ 、計算被膜厚さδ′を、それぞれ求めるべき銅含有
率PC1付着ffiMcz、及び被膜厚さδとして同時
決定する。 材料外径dが1.26mm、原子吸光分析による銅含有
率(Pc )が0.47〜0.79の範囲、同じく被膜
厚さ〔δ〕が0.76〜1.84μmの範囲、同じく付
着ff)(Mcz)が2.56〜6゜16o/kaの範
囲で特定される、サンプル数n=34の対象サンプルに
関して、本発明の実施例による分析を行なった。 第5図(A)は、原子吸光測定による銅含有率(Pc 
)と本実施例による計算室(6)銅含有率Pc°°との
差Δpc”を、第5図CB)は、同じく原子吸光測定に
よる銅含有率(Pc)と従来技術の重回帰方式のみによ
る銅含有率Pcの差Δ−Pcを、共に原子吸光測定によ
る銅含有率(Pc)との相関プロットとして示したもの
である。なお、標準サンプルは、全34サンプル中から
平均的な数値を示したサンプルを1個任息に選んでいる
。 図から明らかな如く、第5図(A)に示した本実施例に
よる方が定量誤差が小さくなっている。 又付着ffiMcz、被膜厚さδについても同様の結果
が得られた。 結局、本発明技術の場合には、分析機会毎に遮蔽係数σ
に及ぼす要因を抽出し、それらを例えばσ回帰式の関数
として取り込むことによって、いくらでも回帰精度を高
め得る可能性を有している。 これに対して、従来技術のm回帰方式のみの場合では、
次式に示す如く、変数死−1z / I cのみのため
、同一の夫でも、元素含有率Pcと付着量Mczの組み
合わせが異なる場合を分離できず、分析機会毎の浮動要
因の大きさをそのまま回帰式のばらつきとして容認せざ
るを得ない。 Pc=n 1 z+n 2 :ae=Iz/Ic=  (12) 従って、分析条件をできる限り重回帰した状態と一致さ
せなればならないという極めて層行困難な制約が付せら
れていたものである。 更に従来の重回帰方式では、遮蔽係数の影響を全く考慮
していないので、銅含有率や被膜厚さによる遮蔽係数の
差が、そのまま銅含有率、・付着量、被膜厚さの誤差と
して残されてしまっていたものである。 なお、前記実施例に述べた方法は、本発明技術の一つの
適用例を示したものであり、例えば、遮蔽係数の中に銅
−亜鉛2層被膜を適宜熱拡散させた混合相状態における
パラメータ(例えばβプラス率)を変数として取り込む
ことも有用である。 又、前記実施例では、銅−亜鉛合金の場合を例にとって
示していたが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、
ニッケルー亜鉛等、任意の2元素の組み合わせへの適用
も同様に可能であることは明らかである。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、重回帰検量線が不
要となるので、螢光X線分析による2層被膜の元素含有
率、付着量、被膜厚さの定量の効率化を図ることができ
る。又、計測条件変化に伴う誤差を取り込むことがなく
なり、より高精度な定h!が可能となる。従って、例え
ばオンラインめっき制御精度を向上して、優れた被膜精
度のめつき製品の製造が可能となる等の優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る2層被膜の特性値定量方法の基
本的な手順を示ず流れ図、第2図は、本発明の詳細な説
明するための、銅含有率と被膜厚さと遮蔽係数の相関を
示す線図、第3図は、本発明が実施可能な2居被股の螢
光X線分析装置の構成例を示すブロック図、第4図は、
本発明が採用された実施例の手順を詳細に示す流れ図、
第5図(A>、(B)は、実施例と従来技術の元素含有
率定量精度を比較して示した線図、第6図は、従来技術
の問題点を説明するための、付着量と元素含有率とxI
I強度との相関を示した線図である。 10・・・サンプル、 22・・・X線管、 32.36・・・X線検出器、 38・・・計数・信号処理・演算部、 PCN PC’・・・(下層)元素含有率、Mc 2%
 Mc z’ ・・・付着量、δ、δ′・・・被膜厚さ
、 Ic、Izq Ip、Iz。 ・・・・・・・−X線強度、 σ、σ1、σ2・・・遮蔽係数、 Δ・・・遮蔽係数の計算値の差。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蛍光X線分析により、2層被膜の特性値を定量す
    るに際して、 各元素の螢光X線分析強度と仮に選択した元素含有率か
    ら、下層元素の遮蔽係数の第1計算値と付着量を計算し
    、 次に、この付着量と前記選択元素含有率から被膜厚さを
    計算し、 更に、この被膜厚さと前記選択元素含有率から、下層元
    素の遮蔽係数の第2計算値を計算し、この遮蔽係数の第
    1計算値と第2計算値の差が、所要精度内で一致するま
    で、仮の元素含有率の選択を繰り返して、 両者が一致した時点の選択元素含有率、計算付着量及び
    計算被膜厚さを、それぞれ求めるべき元素含有率、付着
    量、被膜厚さとして同時決定することを特徴とする2層
    被膜の特性値定量方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004086018A1 (ja) * 2003-03-27 2004-10-07 Rigaku Industrial Corporation 蛍光x線分析装置
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