JPH01121262A - ジメチルジチオカルバミン酸第四アンモニウム塩およびその用途 - Google Patents

ジメチルジチオカルバミン酸第四アンモニウム塩およびその用途

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JPH01121262A
JPH01121262A JP28138587A JP28138587A JPH01121262A JP H01121262 A JPH01121262 A JP H01121262A JP 28138587 A JP28138587 A JP 28138587A JP 28138587 A JP28138587 A JP 28138587A JP H01121262 A JPH01121262 A JP H01121262A
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JP
Japan
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ammonium salt
compound
antibacterial
quaternary ammonium
dimethyldithiocarbamic acid
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Application number
JP28138587A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuda
津田 健治
Masako Yamamoto
山本 雅子
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、抗菌性すなわち抗細菌性と抗かび性とを有
する新規な化合物のジメチルジチオカルバミン酸第四ア
ンモニウム塩およびその用途に関する。
(ロ)従来の技術 従来、物品に抗細菌性および/または抗かび性を付与す
るために、これらの性質を有する化合物で物品を被覆し
たり、これらの化合物を物品に含浸させたりすることが
行われている。上記の化合物としては、まず抗細菌性と
抗かび性の両方を兼ね備えているものが望ましい。しか
し、この両性質を兼ね備えていても、水溶性のものは脱
落しやすいので不適であり、また水に難溶性であっても
毒性の強いものとか重金属化合物であるため蓄積性や環
境汚染の問題のあるものも不適である。したがって上記
技術分野では、抗細菌性と抗かび性を兼ね備え、水に難
溶性、有機溶媒に可溶性でしかも低毒性の化合物が望ま
れている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 この発明は上記の状況においてなされたものであって、
抗細菌性と抗かび性とを兼ね備え、水に難溶性、有機溶
媒に可溶性でしかも低毒性の新規な第四アンモニウム塩
を見出してなされたものであり、下記式(I): U式中、Rは炭素原子数がlO〜20の直鎖状の飽和脂
肪族炭化水素基または全炭素原子数が10〜20の(ア
ルキルフェノキシ)アルキレンオキシアルキル基]で表
されるジメチルジチオカルバミン酸第四アンモニウム塩
を提供し、さらにこれら化合物を有効成分とする抗菌性
組成物を提供すLものである。
式(I)の化合物の定義中、炭素原子数10〜20を有
する直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基としては、テトラデ
シル基、ラウリル基などが挙げられる。また(アルキル
フェノキシ)アルキレンオキシアルキル基としては全体
として炭素原子数がlO〜20のものが好ましく、その
例としてはベンゼトニウム基、メチルベンゼトニウム基
などが挙げられる。
式(I)の化合物は、ジメチルジチオカルバミン酸の塩
(例えばナトリウム塩、カリウム塩などのような金属塩
)の水溶液に対応する第四アンモニウム化合物の水溶液
を反応させ、生成物を分離し、必要に応じて精製するこ
とによって得られる。
第四アンモニウム化合物としては、例えばハロゲン化テ
トラデシルジメチルベンジルアンモニウム、ハロゲン化
ラウリルジメチルベンジルアンモニウム、ハロゲン化ベ
ンゼトニウム、ハロケン化メチルベンゼトニウムなどが
使用される。
この発明の抗菌組成物は、繊維製品(カーペット、カー
テンなどのインテリアやくっ下、手袋、作業服などの衣
類)、建材(床、壁材など)、シート材(テント、キャ
ンパスなど)などの物品に抗菌性を付与するために用い
ることができる。
この発明の組成物は、上記のような物品に被覆させたり
もしくは含浸させて用いることができ、組成物としては
溶液、ペーストおよびエマルジョンのいずれの形態でも
よい。例えば物品を被覆する組成物としては、この発明
の有効成分を有機溶媒に溶解しこれに結着剤を添加した
ものが挙げられる。このような組成物は、物品の表面に
塗布したり、物品に含浸させたりした後溶媒を除去する
と、物品の表面に有効成分が残留し、抗菌性を奏するこ
とができる。
この発明の組成物に用いられる有機溶媒としては、使用
する第四アンモニウム塩を溶解するものから適宜選択さ
れるが、メタノール、エタノール、プロパツール、イソ
プロパツール、イソブチルアルコールのような低級アル
コール、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルスル
ホキシド、ベンゼン、キシレン、クロロホルムなどが挙
げられる。
この発明に用いられる結着剤としては一般に前記有効成
分との相溶性が小さいものが好ましいが次のようなもの
が挙げられる。
熱可塑性樹脂のポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステ
ル、酢ビ−アクリル酸コポリマー、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、酢酸セルロースなど、可塑
剤含有のポリ塩化ビニル、合成ゴムのブタジェンスチレ
ンゴム(SBR)、ニトリルブタジェンゴム(NBR)
など、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂、フェノール/ホル
ムアルデヒド樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂な
どがある。
さらにこの発明の組成物にはその用途によっては、前記
3成分以外に添加物を加えてもよい(例えば塗料の場合
の顔料など)。
なお抗菌性化合物は、物品に抗菌性を付与するのに充分
な量で用いられ、例えば物品の表面を被覆させる場合に
は、組成物巾約0.1〜15.0重量%で用いられる。
(ニ)実施例 次にこの発明を実施例によって説明するがこの発明を限
定するものではない。
製造例 ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム2水塩(0,0
1モル) 1.79gを水20酎に加え、約60℃に加
熱し溶解させる。この水溶液に塩化テトラデシルジメチ
ルベンジルアンモニウム(0,01モル)z、e8gと
水20y(lの溶液を加え、約60℃で約30分間撹拌
する。この反応液を、約10〜15℃まで冷却する。そ
の時の析出物を分離し、約70℃熱水50dに加えて溶
解させる。これを再び10〜15℃まで冷却して析出物
を分離し、約70℃で約4時間真空乾燥してジメチルジ
チオカルバミン酸テトラデシルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩の白色粉末3.1hを得た。
得られたジメチルジチオカルバミン酸テトラデシルジメ
チルベンジルアンモニウム塩の溶剤溶解性、元素分析結
果、赤外線吸収スペクトルおよびH’−NMRスペクト
ルをそれぞれ、第1表、第2表、−第1図および第2図
に示した。
なお両スペクトルの主要部分は次のとおりである。
a、赤外線吸収スペクトル(第1図) 3440cm−’   VO−PI   不純物  H
tO2910VC4非対称伸縮−〇 ’Hを−2850
VC−F+   対称伸縮 −CHt −I480  
   δC−H変角    −CH,−1340δC−
M   変角    −CH51250Vc−8 1105Vc−s 970     Vc−s 790     δC−、!   変角740    
 ρcut   横ゆれ  −(CH2)−−b、NM
Rスペクトル(第2図) δ=0.85ppm    h   C−CH31,2
4g   C(CH2)II− j、75’    f   C(C)+2)−2,35
−H,Oの飢 不純物 4.96    CN−cut−Q 7.2〜?、4   b   −Q  のメタおよびパ
ラのCH7,54a   −Q  のオルトのC旦S:
可溶 ■:不溶 ジメチルジチオカルバミン酸テトラデシルジメチル第2
表  ベンジルアンモニウム塩の元素分析結果なお得ら
れた上記第四アンモニウム塩は、オーブンパッチテスト
法によるテスト結果から皮膚刺激がなく問題のないもの
であった。
試験例 ジメチルジチオカルバミン酸第四アンモニウム塩の中か
らジメチルジチオカルバミン酸テトラデシルジメチルベ
ンジルアンモニウム塩を選択し細菌とかびに対する効力
を試験し第3表の結果を得た。
(以下余白) ジメチルジチオカルバミン酸テトラデシルジメチルこの
結果から明らかなように、ジメチルジチオカルバミン酸
テトラデシルジメチルベンジルアンモニウム塩は細菌及
びかびのいずれにも有効であることが認められる。
なお、このときの試験は下記の条件で行った。
使用菌株 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus au
reus FDA 209P)枯草菌(Bacillu
s 5ubtilis IFO3007)大腸菌(Es
cherichia coli IFO3301)緑膿
菌(Pseudomonas aeruginosa 
IFO3445)黒こうじかび (Aspergill
us  niger  ATCC6275)オーレオバ
シジウムブルランス  (Aureobasidium
  pullulans)試料液の調製 ジメチルジチオカルバミン酸テトラデシルジメチルベン
ジルアンモニウム塩2gをジメチルスルホキシド10x
Qに溶解したものを原液とし、これからジメチルスルホ
キシドを用いて2倍希釈系列の試料液を調製した。
平板の作製 滅菌済シャーレに試料液0.4mを分注後、滅菌後約5
0℃に保ったトリプトソーヤ寒天培地(日永)9、!u
Qを分注し均一に混合固化させて細菌用の平板とした。
またかび用には、滅菌済シャーレに試料液0.5xQを
分注後、滅菌後約50℃に保ったポテトデキストロース
寒天培地(日永) 9.5xQを分注し、均一に混合固
化させてかび用の平板とした。
接種液の調製 a、細菌 滅菌済の生理食塩水4yQに試験菌のスラン
トから3白金耳移植し、よく 分散させた。
b、かび 滅菌済の0.005%スルホコノ1り酸ジオ
クチルナトリウム添加水5xQを試 験菌のスラントに注ぎ、胞子を分散 させた。胞子分散液をガーゼを用い て濾過したものを接種液とした。
接種、培養および判定 作製した平板に白金耳を用いて接種液を接種した。細菌
を接種した平板は37℃で48時間、かびを接種した平
板は30℃で7日間培養後菌の生育の有無を観察した。
菌の生育がみられない最低濃度を最小生育阻止濃度(M
IC)とした。
実施例と比較例 この発明の化合物のジメチルジチオカルバミン酸テトラ
デシルジメチルベンジルアンモニウム塩、結着剤のダイ
セル化学工業(株)製セビアンA−800[酢酸ビニル
−アクリル共重合体(NV50%)]および有機溶媒と
からなる塗料(実施例)と、この塗料から上記アンモニ
ウム塩を除いた塗料(比較例)とを、コンクリート製の
アパートの西側の押入れの壁(約2mりのXづつに塗布
しく吹付け)、1年経過後のかび発生状況を第4表に示
した。
上記のように実施例の塗料はすぐれた抗かび性を示して
いる。
(ホ)発明の効果 この発明によれば、水に難溶性で有機溶媒に可溶性であ
り、抗細菌性と抗かび性を兼ね備えしかも低毒性の化合
物のジメチルジチオカルバミン酸アンモニウム塩が得ら
れ、またこれらのアンモニウム塩を有効成分として含有
する抗菌組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の化合物のジメチルジチオカルバミン
酸テトラデシルジメチルベンジルアンモニウム塩の赤外
線吸収スペクトル図、第2図は同化合物のH’−NMR
スペクトル図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、Rは炭素原子数が10〜20の直鎖状の飽和脂
    肪族炭化水素基または全炭素原子数が10〜20の(ア
    ルキルフェノキシ)アルキレンオキシアルキル基]で表
    されるジメチルジチオカルバミン酸第四アンモニウム塩
    。 2、下記式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) [式中、Rは炭素原子数が10〜20の直鎖状の飽和脂
    肪族炭化水素基または全炭素原子数が10〜20の(ア
    ルキルフェノキシ)アルキレンオキシアルキル基]で表
    されるジメチルジチオカルバミン酸第四アンモニウム塩
    を有効成分とする抗菌性組成物。
JP28138587A 1987-11-06 1987-11-06 ジメチルジチオカルバミン酸第四アンモニウム塩およびその用途 Pending JPH01121262A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012219069A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Neos Co Ltd カビの防除方法及び液状カビ防除剤組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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