JPH01119453A - 自動車のシートベルト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車のシートベルト装置に関する。

（従来技術） 自動車のシートベルト装置は、その基本的要素として、
乗員の腰を拘束するラップベルトを備えている（実公昭
５４−１００９６号公報参照）。

このラップベルトはシートの座部に跨設されて、その端
部が車室床面あるいはシートの座部に取付けられるのが
通例である。

ところで、ラップベルトは、その拘束すべき理想の拘束
ポイントが知られており、したがって車室床面あるいは
シートの座部に対するラップベルトの取付位置は、一般
的に、ラップベルトが上記理想的拘束ポイントを通過す
ることとなるように、ラップベルト端部の取付位置の設
定がなされる。

このため、シートの座部にラップベルトの端部を取付け
るようにしたものは、車室床面に取付けるとしたものに
比べて１例えシートを前後スライドさせたとしても、こ
のシートのスライドと共にラップベルトの取付位置が前
後に移動することとなるため、ラップベルトが理想的拘
束ポイントからずれる虞れはないという利点を有してい
る。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、シートのリクライニング、つまリシート
バックを後方に傾けたときには、ラップベルトの取付ポ
イントと上記理想拘束ポイントとの間に相対的なずれが
生じ、これによってラップベルトが理想的拘束ポイント
を通過しなくなるという問題を有している。

そこで、本発明の目的は、シートをリクライニングした
ときに生ずるラップベルトの理想的拘束ポイントからの
ずれを抑えるようにした自動車のシートベルト装置を提
供することにある。

（問題点を解決する手段、作用） 上記技術的課題を達成すべく、本発明にあっては、 リクライニング式のシートの座部に跨設されて、乗員の
腰を拘束するラップベルトを有し、該ラップベルトは、
その端部がシートの座部に取付けられた自動車のシート
ベルト装置を前提として、 前記ラップベルトの端部をシートの座部に取付ける取付
ポイントが、シートバックの後方への傾き角に応じて、
後方へ移動するような構成とじである。

すなわち、本発明は、シートをリクライニングしたとき
に、そのシートバックの傾き角が大きくなる程ラップベ
ルトの理想的拘束ポイントが後方に変位する点に着目し
、シートバックの傾き角が大きくなる程ラップベルトの
取付ポイントを後方に移動させることによって、ラップ
ベルトの理想的拘束ポイントとその取付ポイントとの相
対的なずれの発生を抑えるようにしたものである。

（実施例） 第２図において、符号１は自動車のシートで、該シート
１にはシートベルト２が付設されている。

シートベルト２は、ここでは、上下方向に延び、乗員の
上半身を拘束する左右一対のショルダベルト部３と、横
方向に延び、乗員の腰を拘束するラップベルト部４とを
具備した、いわゆる４点式のものとされ、このシートベ
ルト２はりトラクタ５によって巻き取られるようになっ
ている。リトラクタ５は、既知のように、シートベルト
の引出し量を調整する機能と共に、シートベルト２に所
定以上の負荷が作用したときには、シートベルト２の引
出しを禁止するロック機能を具備している。

シートベルト２についてより詳しく説明すると、シー、
トベルト２は、上下方向に延びる左右−対の等長ベル）
２ａを有し、該等長ベル）２ａは、その上端が共通ベル
ト２ｂを介してリトラクタ５に連結され、リトラクタ５
は、ここでは、シートバック１ａの背面において、幅方
向中央に配設されるようになっている。一方、等長ベル
ト２ａの下端は、第１図に示すように、アンカプレート
６を介してシート１の座部１ｂに配したベルトアンカ９
ｎに固定され、このベルトアンカ９は、後に詳しく説明
するように、前後に移動可能とされている。そして、等
長ベル）２ａは、その中間部に半割ラップベル）２ｃの
外端部が上下動自在に取付られている。具体的には、半
割ラップベル）２ｃは、その外端部に上下に開口する挿
通部２ｄが設けられ、該挿通部２ｄに上記等長ベルト２
ａが挿通されている。他方、半割ラップベルト２Ｃの内
端部にはタングプレート７またはバックル８が取付られ
て、シートベルト２を装着する際には、上記両部材７．
８を係合させるようになっている。すなわち、タングプ
レート７とバックル８とを係合することにより、左右の
半割ラップベルト２ｃが連続され、この一連の半割ラッ
プベルト２Ｃと上記等長ベルト２ａの下部とで上記ラッ
プベルト部４が形成され、他方等長ベルト２ａの上部に
よって上記ショルダベルト部３が形成される。

前記ベルトアンカ９は車幅方向に延びるロッドから構成
され、このロッド（ベルトアンカ９）は座部フレーム１
０に形成された第１のガイド孔ｌＯａとシートバックフ
レーム１１に形成された第２のガイド孔１１ａとに挿通
されて、シートバックｌａの傾き角に応じ、所定の移動
軌跡の下で、シートバック１ａの傾き角が大きくなる程
、ロッド９（ベルトアンカ９）が後方に移動するように
なっている。

すなわち、上記第１のガイド孔１０ａは、前後方向に延
びる座部フレーム１０の後端部に形成され（第３図、第
４図参照）、該第１のガイド孔ｌＯａによって、上記ベ
ルトアンカ９の移動軌跡を決定するようになっている。

他方シートバックフレーム１１に設けられた上記第２の
ガイド孔１１ａは、シートバックフレーム１１の下端を
、シートバックフレーム１１の揺動支点Ｏより前方に延
長した延長部１１ｂに形成されており（第５図参照）、
この第２のガイド孔１１ａによってシートバック１ａの
傾き角に応じたベルトアンカ９の移動量を決定するよう
になっている。

シートバックｌａの傾き角とベルトアンカ９の前後移動
との関係について、第６図を参照しつつ説明する。同図
中、ａはラップベルト部４が乗員を拘束すべき理想の拘
束ポイントを示すもので、ａｌ　、ａ２・・は、シート
バックｌａの傾き角の変化に伴なう理想拘束ポイントの
移動点な示す。

また、ｂはベルトアンカ９と上記アンカプレート６との
固定点、つまりラップベルト部４のアンカポイントを示
すもので、ｂｌ　、ｂ２・・は、シートバックｉｂの傾
き角の変化に伴なうアンカポイントの移動点を示す。

結論から先に述べると、シートバックｌａの傾き角とベ
ルトアンカ９の前後移動との関係は、シートバックｌａ
の傾き角の変化に応じて、上記理想拘束ポイントの各移
動点ａｌ　、ａ２・・と上記アンカポイントの各移動点
ｂｌ　、ｂ２　Ｉ・とを結ぶ仮想線公文！、又２・・が
、同一線分長さの下で平行移動するように設定されてい
る。つまり、上記第１のガイド孔１０ａ（座部側ガイド
孔）は、その中心線が、シートバックｌａの傾き角に伴
なう理想拘束ポイントの移動軌跡と同一半径（ｒ１＝ｒ
＋）で形成される円弧とされている。

ここに、理想拘束ポイントの移動軌跡は、乗員のヒップ
ポイン）Ｈ，Ｐ（定点とみなせる）を中心とする円弧で
示されるものである。他方上記第２のガイド孔１１ａの
中心線は、上記第１のガイド孔１０ａに対して、シート
バックｌａの傾″き角を加味した１図中ｂｌ、ｃ２、Ｃ
３を結ぶラインで形成されている。

以上の構成により、本実施例にあっては、シートバック
の傾き角の変化に応じて、上記理想拘束ポイントの各移
動点ａｌ、ａ２・・と上記アンカポイントの各移動点ｂ
ｌ　、ｂ２　・・とを結ぶ仮想線分Ｉｔ　、ｆＬ２・・
が同一線分長さの下で平行移動するように設定されてい
るためＣ１ｘ　、Ｑ２．１３）、シートバックｌａの傾
き角に係らず、常に、ラップベルト部４が理想拘束ポイ
ントに位置することとなる。

（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、シー
トバックの傾倒に伴うラップベルトの理想的拘束ポイン
トからのずれを抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はシートのフレームとアンカポイントの移動領域
とを示す斜視図、 第２図はシートベルトとシートとを示す斜視図、 第３図はアンカポイントの移動機構を示す要部拡大図で
あり、同図（イ）はシートバック起立した状態を示し、
同図（ロ）はシートバックを傾倒した状態を示す。 第４図はシートの座部フレームの側面図、第５図はシー
トバックフレームの側面図。 第６図はアンカポイントの移動軌跡の設定を示す説明図
。 ｌ：リクライニング式シート ２：シートベルト ３：ショルダベルト部 ４ニラツブベルト部 ５：リトラクタ ９：ベルトアンカ １０：座部フレーム １０ａ：座部フレームに設けられた 第１のガイド孔 １１ニジ−ドパツクフレーム １１ａニジ−ドパツクフレームに設けられた第２のガイ
ド孔 ａニラツブベルトの理想的拘束ポイントｂ：アンカポイ
ント

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）リクライニング式のシートの座部に跨設されて、
   乗員の腰を拘束するラップベルトを有し、該ラップベル
   トは、その端部がシートの座部に取付けられた自動車の
   シートベルト装置において、前記ラップベルトの端部を
   シートの座部に取付ける取付ポイントが、シートバック
   の後方への傾き角に応じて、後方へ移動するようにされ
   ている、 ことを特徴とする自動車のシートベルト装置。