JPH01118630A - 紡績装置における口出し方法 - Google Patents

紡績装置における口出し方法

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JPH01118630A
JPH01118630A JP27445387A JP27445387A JPH01118630A JP H01118630 A JPH01118630 A JP H01118630A JP 27445387 A JP27445387 A JP 27445387A JP 27445387 A JP27445387 A JP 27445387A JP H01118630 A JPH01118630 A JP H01118630A
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pipe
rotating pipe
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fiber
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菅沼 武郎
Shinichi Nishimura
晋一 西村
Akihiko Takeshita
竹下 明彦
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Murata Machinery Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紡績装置における口出し方法に係る。
〔従来の技術〕
従来の紡績機はリング式、オーブンエンド式、および空
気式の3つに大きく分類される。
このうち空気式紡績機は近年開発されたもので、リング
式の数倍に及ぶ高速紡績が可能であり、その−例は特公
昭53−45422号公報(米国特許4.112.65
8号)に示される。この公報の装置ではドラフト装置に
続いて2つの空気噴射ノズルが配設してあり、各ノズル
はドラフト装置から出た繊維束に対し互いに逆方向に旋
回する圧縮空気流を作用させる。繊維束は2番目のノズ
ルによって仮撚され、仮撚された繊維束は1番目のノズ
ルによってバルーンされる。このバルーンにより一部の
wi維が他の繊維上に巻付き、更に繊維束が2番目のノ
ズルを通過して解撚されることによって強力に巻付けら
れ、このようにして1本の紡績糸が生成される。
上記した従来の空気式紡績機により得られる糸を詳細に
検討すると、無撚またはせ撚の芯繊維の周囲に他の繊維
が螺旋状に巻付いた結束紡績糸であることが分かる。該
芯繊維と巻付IIl維との量的比率や繊維の巻付態様等
は紡糸条件を種々変更することによって多少の変化を生
じさせることができ、またこれに応じて糸強力等の糸物
性も変化させることが可能であるが、繊維長が長くなる
とこの空気式紡績機では巻付繊維の挙動を安定させるこ
とが困難な点がある。また、この紡績機では2つのノズ
ルを使用しているため圧縮空気の消費量が多くエネルギ
ーコストが大きいという問題があり、更にウールの様な
長い繊維の紡績能力にかなりの難点があるという問題が
あった。そこで、本発明の発明者は上記問題を解消すべ
く、次のような紡績装置を開発した。
すなわち、ドラフト装置のフロントローラから出た繊維
束を通す繊維束通路を有する回転パイプと、該回転バイ
ブの入口から離間した位置に一体形成した回転板と、該
回転バイブおよび回転板を覆うケーンングとからなり、
該ケーシングには上記回転パイプ入口へと向けて斜めに
開口した旋回空気の噴射ノズルを形成すると共に、上記
回転板位置に空気逃がし孔を形成し、上記回転パイプ内
へと導入される繊維束から分離した繊維端を上記噴射ノ
ズルから噴射される旋回空気によって繊維束へ巻付けて
紡績する紡績装置であるが、この紡績装置では紡出開始
時のいわゆる口出しに関して次のような問題があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
すなわち、上記装置では回転バイブの入口付近に旋回空
気流を形成する閉空間が必要なことから、回転パイプ入
口とフロントローラとはどうしても所定距離離間した配
置となり、しかも回転バイブはその内部を繊維束通路に
、かつその外部を巻付繊維の巻付部となさなければなら
ないことから回転バイブの入口開口は大径とすることは
できず、上記理由によりフロントローラから送出したm
縛束の回転パイプ内への導入は困難で、失敗の確率が高
かったのである。
本発明は、上記装置における口出しの確率を飛躍的に向
上する新規な口出し方法を提供しようとするものである
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る方法は、上記装置において、紡出開始時に
回転バイブのm縛束通路内を負圧になして、該回転パイ
プ入口の繊維束をパイプ内へと積極的に吸引導入する方
法である。
〔実施例〕
第5図は本発明に係る方法を実施するための紡績機の正
面図を示し、本紡績機は原動機ボックス(1)およびブ
ロアボックス(2)間に沿って延在する側面視(第6図
)、コ字状のフレーム(F)に多数の紡績ユ、ニット(
U)を並設して成る。本紡績機の機台長手方向には上記
ユニッ) (U)の列に沿って台車走行空間(3)が設
けられ、該空間(3)内を玉揚装置(4)を装備した玉
揚台車(5)と糸継装置(6)を装備した糸継台車(7
)とを一体止した走行台車(8)が走行する。
(9)は原動機ボックス(1)と紡績ユニット(U)と
の間にあって上記玉揚装置(4)に紙管を供給する紙管
供給装置である。
第6図は略側面図であり、紡績ユニット(U)はバック
ローラ (11)、ミドルローラ(12)およびフロン
トローラ(13)よりなる3線式ドラフト装置(14)
  (高いドラフト率を得るために4線式を用いてもよ
い)、後に詳述する糸の製造装!(15)、該製造装!
(15)により生成された紡績糸(Y)を引出すプリヘ
リローラ(16)、紡績糸(Y)の大系部分を検出する
スラブキャッチャ−(17)およびパッケージ(P)に
糸(Y)をトラバースしつつ巻取る巻取り部(18)よ
り構成される。
(19) (20)  は上記台車(8)の上下に設け
た挟持ローラ(21) (21) (22) (22)
  によって挟まれて台車(8)をガイドするレール、
(30)はパッケージ(P)に転接するフリクションロ
ーラである。
糸継台車(7)には紡出側の上糸(YN)を吸引把持し
て糸継装置(6)へ導くサクションパイプ(23)と、
パッケージ(P)側の下糸(YP)を吸引把持して糸継
装置(6)へ導くサクションマウス(24)とが、第6
図1点鎖線で示す如く各々旋回可能に設けられており、
これらサクション部材(23) (24)  の基端側
には図示しないばねによって常時台車(7)の背後へと
突出付勢された接続ダク) (25)が連設してあって
、該ダク) (25)が、上記空間(3)内をユニッ)
 (U)に沿って延設された吸引ダク) (26)に当
接されて、サクンヨンバイ7’ (23) トサクショ
ンマウス(24)からの吸引が行われるようになってい
る。
(27)は吸引ダク) (26)の前面にあけた孔(2
8)を塞ぐ閉塞板であり、該閉塞板(27)は支点(2
9)まわりで約90度左右へ旋回自在となっており、上
記台車(8)が接近して来た際には上記接続ダクト(2
5)がU字状切欠(31)に係合して、該閉塞板(27
)を略垂直姿勢にもたらし、孔(28)と接続ダクト(
25)とが直結することによって、当該位置でサクショ
ンパイプ(23)とサクションマウス(24)とに吸引
作用を与えるようになっている。
(32)は先端が前記デリベリローラ(16)とスラブ
キャッチャ−(17)の間の糸通路に開口した細長い筒
状管からなるスラックチューブであり、該スラックチュ
ーブ(32)の基端側は上記吸引ダク) (26)に連
結しである。
給糸パッケージ(33)として巻回された無撚のウール
梳毛粗糸即ち繊維束(S)は上記ドラフト族! (14
)を経て本発明の紡績系製造装置(15)に導入されて
紡績糸(Y)となり、更にデリベリローラ(16)で引
出された後、パッケージ(P)上に巻取られる。
上記紡績糸の製造装置(15)の詳細構造は第1図に示
され、同図において左右に延びる1点鎖線は繊維束(S
)  または紡績糸(Y)の走行路を示している。
(111)はフレーム(F)に固定された支持プレート
であり、該プレー) (111)  には螺子等により
中空筒状の軸受(113)  が固定され、更に螺子等
により後述の回転パイプおよび回転円板のケーシング(
115)が固定される。該ケーシング(115)は前後
で一対の分割型(115a) (115b)から構成さ
れ、螺子止めされている。
上記軸受(113)  の内部にベアリング(117>
(118)  を介して回転パイプ(119)が回転自
在に支持される。該パイプ(119)  の外周には中
空のブーIJ(121)  が挿着される。
(123)は該ブーIJ(121)  の外周に接触す
るようにしてユニット(U)に沿って懸回され図外のモ
ータによって走行駆動される無端状の駆動ベルトで、該
ベル) (123)  の走行によりブーIJ(121
)  と共に回転パイプ(119)  が高速回転する
。回転パイプ(119)のベアリング(118)前方位
置には一体に回転板(126”)が形成しである。
回転パイプ(119)  の中心には繊維束通路(12
4)が貫通形成され、本装置(15)はこの通路(12
4)  の中心とケーシング(115)  の各中空部
中心とが共に繊維束(S)  の走行路と二数する同一
直線上に位置し、しかもパイプ入口(119a)とフロ
ントローラニップ点(N)  との距離が繊維束(S)
  を構成する繊維の平均長より短くなるよう配置され
る。回転パイプ(119)  の入口部(119a)の
外径は充分に小さく、該入口部(119a)に続く部分
の外径は、一定区間同一径で、該同一径部分以降は前記
回転板(126)に向かうに従って増大する円錐状(1
19b)に形成してあり、前記ケーシング(115b)
の回転パイプ(119)および回転板(126) を覆
う部分は、回転パイプ(119)の入口部(119a)
近傍が小径円筒状の中空室(151)になしてあり、こ
の中空室(151)に続く部分が大きな角度で開いた円
錐状の中空室(152)になしである。
また、上記小径の中空室(151)より前方は回転パイ
プ(119)の先端径よりも僅かに大径の円筒状になし
てあり、該円筒状部をwi維縛束S)のガイド通路(1
12>  になしである。上記円錐状の中空室(152
)の外周には環状の中空室(153)と、該中空室(1
53)に連続する接線方向の空気逃がし孔(154)が
形成しである。
該空気逃がし孔(154)には空気の吸引パイプ(15
5)が連結されている。
そして、上記ケーシング(115b)の内部には中空の
空気室(131)を形成してあり、該空気室(131)
から前記回転パイプの入口(119a)方向へと向き、
かつ前記中空室(151)に対し接線方向を向いた4つ
の空気噴射ノズル(127)が形成してあって(第1.
3図)、該空気室<1.31)に孔(128)を介して
エアホース(129)が接続しである。上記ノズル(1
27)の向きは回転パイプ(119)の回転方向と同一
に設定しである。
該ホース(129)から供給される圧縮空気は前記空気
室(131)内に流入した後、上記ノズル(127)か
ら前記中空室(151)内に噴出し、回転パイプ入口(
119a)の近傍に高速の旋回空気流を生じさせる。
この空気流は中空室(151)内部で旋回した後、前述
の円錐状中空室(152)内をゆるく旋回しながら外方
へ拡散し、逃がし孔(154)方向へと導かれ、排出さ
れる。また、同時に上記空気流はフロントローラ(13
)のニップ点(N)からケーシング(115)の中空部
内へと流入する吸引空気流を発生させる。
さらに、(34)は前記軸受(113)  の後端に嵌
着したキャップであり、該キャップ(34)には半球状
の先端を有するセラミック製の突起(35)が一体固定
しであると共に、該突起(35)を貫いて前記回転パイ
プ(119)  の出口(119c)に連通ずる貫通孔
(36)があけてあり、前記サクションパイプ(23)
が第1図鎖線位置へと旋回してその吸引口(23a) 
 と上記貫通孔(36)とが接続されれば回転パイプ(
119)内の繊維束通路(124)  全域が負圧にな
されて回転パイプ(119)  の入口から繊維束(S
)が積極的に吸引されるようになっている゛。
(37)は回転パイプ(119)  の端部にはめた0
リングであり、該0リング(37)がキャップ(34)
の内面に密着することによって、上記貫通孔(36)と
回転パイプ(119)  との間での空気漏れを防ぐよ
うになっている。
また、サクションパイプ(23)の先端は円錐面(38
)に形成しである。
そして、上記ガイド通路(112) を形成するケーシ
ング前端の円筒状部には、フロントローラ(13)から
送出された略偏平状繊維束を円滑に回転パイプ(119
)  入口へと導入するために、次のような堰部材(3
9) (40)  が設けである。
すなわち、円筒状部(112>  の内面に座ぐり孔を
形成して円筒状部(112)  の略中央位置へと補助
円筒(41)を装入してあり、該円筒(41)の内部に
上下1カ所ずつ互いに前後にずれた位置に板状の111
部材(39) (40)  を設けである。
各堰部材(39) (4,0)  の高さ(h)は円筒
(41)の内径の172 よりも小な値に設定し、かつ
夫々の上辺(39a) (40a)は水平(つまりフロ
ントローラ(13)のニップ平面と平行)に形成してあ
って、ケーシング(11,5)  を正面から視ると、
第4図示のように、2つの堰部材(39) (40) 
 の間の横長の隙間から回転パイプ(119)  の入
口が僅かに見えるような構造になっている。
次に、上記繊維機械による糸の製造過程を説明する。
ドラフト装置(14)でドラフトされ、フロントローラ
(13)から送出された繊維束(S)は、前記円筒状部
くガイド通路H112)前方の通路内へ向かって働く吸
引空気流によって該ガイド通路(112)  内に引き
込まれるが、こ−のフロントローラ(13)からのta
n東(S)の送出に先立ってサクションノズル(23)
511が第1図鎖線図示の如く旋回して前記突起(35
)に当接するので、回転パイプ(119) 入口付近に
も回転パイプ(119)  内へと吸引する空気流が生
じ、ガイド通路(112)  内を奥方へ進入して来る
繊維束(S)は該回転パイプ(119) 入口の吸引空
気流によって積極的に回転パイプ(119)  内へ吸
引される。
回転パイプ(119)  内を通ってサクションパイプ
(23)内へ吸引された上糸(回転パイプ(119) 
を通過しているので既に糸になっている)  (YN)
  は、サクションパイプ(23)の第6図実線位置へ
の旋回によって糸継装置(6)へと導入され、サクショ
ンマウス(24)によって同じく導入されているパッケ
ージ(P)側の下糸(YP )と糸継される。
糸継作業中にも上記製造装置(15)から紡出される糸
(Y)は前記スラックチニーブ(32)により吸引され
てたるみを取除かれる。
糸継作業が完了すると、糸(Y)はデリベリローラ(1
6)とスラブキャッチャ−(17)およびフリクション
ローラ(30)を−直線で結ぶ通常の糸通路(第6図)
に沿って走行しパッケージ(P)に巻取られる。
なお、上記デリベリローラ(16)の周速はフロントロ
ーラ(13)の周速よりも僅かに大に設定してあって、
上記製造装置(15)中を通る繊維束(S)には常時テ
ンションがかけられた状態で紡績過程が施されるように
なっている。
次に、この製造装置(15)内での紡績過程について説
明する。
すなわち、第7図に示すように繊維束(S)は回転パイ
プ(119)の入口近傍において空気噴射ノズル(12
7) から噴出され矢印(132)  の方向に旋回す
る圧縮空気流の作用を受け、同方向に少し仮撚される。
繊維束(S)  の中心部に位置する繊維は上記空気流
に直接さらされないため、パイプ入口(119a)を過
ぎた位置で元の状態に解撚される。これに対し繊維束(
S)  の外周部または外周部近くに位置する繊維(f
l)は上記空気流に直接さらされ、繊維束(S) から
分離するように力を受けるが、該繊維(S)  の先端
が回転パイプ入口(119a)の位置にあるとき、該先
端は上記した仮撚を受けているため容易に分離せず、ま
た該繊維の後端は第1図示のようにフロントローラ(1
3)にニップされているかまたはノズル(127)から
遠い位置にあって空気流の作用をあまり受けないため未
だ分離しない。
続いて、上記繊維(「1)の後端がフロントローラ(1
3)から離脱し空気噴射ノズル(127)に接近すると
、該ノズル(127)  からの空気流の力を強(受け
て繊維束(S)  から分離する。
このとき#a維(fl)の先端は部分的に仮撚を受け、
また空気流の作用の少ない回転パイプ中に挿入されてい
るため分離せず、仮撚作用を殆ど受けない繊維後端(f
la)のみが繊維束(S)から分離する。分離された繊
維後端は空気流の作用により回転パイプ(119)  
の入口部に1回または複数回巻付き、続いて前記円錐状
部(119b)に少し巻付いた後回転板(126)に案
内されて外側へ延びる(第7図)。
次いで、繊維束(S)  は左方へと走行し続は回転パ
イプ(119)  は矢印(34)方向に回転するため
、上記繊維(fl)の後端(fla)は繊維束(S)の
周囲を旋回しながら徐々に引出される。
この結果、上記繊維(fl)は繊維束(S)の周囲に螺
旋状に巻付き、繊維束(S)  は結束紡績糸(Y) 
 となって繊維束通路(124)  を通過する。
上記した糸(Y)  の製造過程において繊維(fl)
は繊維束(S)  の全外周から分離され、また該繊維
(fl)が分離されることによってその内側に位置する
繊維が空気流にさらされて更に分離されるため、多数の
繊維が連続的に分離される。分離されたこれらの繊維は
回転パイプ(119)  外周部よび前記円錐状部(1
19b)に均等に配分され、芯となる繊維の周囲に均等
に巻付けられる。これら巻付繊維(fl)の巻付方向は
回転パイプ(119)  の回転方向によって定まり、
該パイプ(119) が矢印(134)方向に回転する
ときは2撚方向に、逆方向に回転するときはS撚方向に
巻付く。空気噴射ノズル(127)  による空気流の
旋回方向は上記した巻付繊維(fl)の巻付方向を乱さ
ず、また繊維後端の旋回によって繊維先端が分離される
ことのないよう、回転パイプ(119)  の回転方向
と同一方向に設定されることが好ましい。
第8図は上記紡績過程を経て製造された紡績糸(Y) 
 の外観を示している。本紡績糸(Y)  の特徴は芯
繊維(f2)の周囲に巻付繊維(fl)が螺旋状に巻付
いた基本構造を有し、これら側繊維(fl) (f2)
特に巻付繊維(fl)の配列に乱れが少ないことである
。糸(Y)の長さ方向にわたって巻付繊維(fl)の数
や巻付角度が均一であり、従って糸の太さムラが少なく
、毛羽やループも少ない。
なお、前述した糸(Y)  の製造過程においては、繊
維束(S)  表面の繊維の先端(fib)が繊維束(
S)  から分離されて該繊維束(S)の外周に巻付く
場合も生じ得ると思われるが、本装置により得られた糸
(Y)を観察する限りではこのようにして生成された巻
付繊維は比較的少数であり、大部分の巻付繊維は繊維後
端が分離して生じたものと思われる。
繊維先端(fib)が繊維束(S)  から分離されて
巻付繊維となる過程について説明すれば、先端が繊維束
(S)  表面にあって分離され易く後端が繊維束(S
)  中心部にあって分離され難い繊維に前記ノズル(
127)  からの空気流が作用した場合、該繊維の先
端部分がパイプ入口(119a)に達する前に分離され
て回転パイプ(119)  に巻付く。このとき該繊維
の後端は分離されずに繊維束(S)  中に留まってお
り、次いで繊維束(S)  の走行と回転パイプ(11
9)の回転により、該繊維は繊維束(S) 外周に螺旋
状に巻付いて巻付繊維となる。この場合の繊維の巻付数
および巻付角度は前述した繊維後端が分離される場合と
同様である。
そして、上記wa維縛束S)外周に巻付く巻付繊維の巻
付本数が多いほど糸強力は向上するのであるが、上記紡
績過程ではデリベリローラ(16)の周速をフロントロ
ーラ(13)の周速よりも僅かに大に設定し、常時若干
のテンション状態下で上記過程が遂行されるようにした
ので、上記紡績過程中における繊維後端(fla)  
の繊維束(S)からの分離が生じゃすく、その分多くの
本数の巻付繊維が得られる。
すなわち、詳しくはフロントローラ(13)とデリベリ
ローラ(16)との間の距離を(L>とし、扱う繊維束
の最大繊維長を(D)、デリベリローラ(16)の周速
を(Vb)、フロントローラ(13)の周速を(Va)
とすると、(D)<  (L) の場合、(Vb)  
ハ、1.00  x (Va)〜1.05 X (Va
 )の範囲が良く、(D)> (L)の場合、(Vb)
は1.00  X (Va) 〜1.10 X (Va
)の範囲が良い結果が得られた。
つまり、紡績途中において繊維束を僅かのテンション状
態下におくということは、いわゆる素抜けを引起こす寸
前の状態になすということで、その分繊縛束中に拘束さ
れている繊維端の被拘束力が弱(、繊維端の分離が生じ
やすいと考えられる。
また、デリベリローラ(16)を過ぎてパッケージ(P
)に巻取られた紡績糸(Y)はテンション零の状態にな
るので、テンション状態下でいわば引締められた状態の
芯繊維束(f2) (第8図)は、反動として緩み膨張
しようとするが、巻付繊維(fl)にその周囲を巻付け
られているので、上8己芯繊維の緩み分だけ、逆に巻付
繊維(fl)が芯繊維(f2)に喰い込むことになり、
巻付繊維(fl)による、より強力な巻締めが得られ、
そのことによっても糸強力が高められる。
次に、紡績開始時におけるフロントローラ(13)から
送出された繊維束(S)の回転パイプ(119)への導
入過程について考察すると、フロントローラ(13)か
ら送出される繊維束(S)は上下のフロントローラ(1
3)に圧接されて左右に広がった偏平形状となっている
が、この偏平状繊維束(S)は円筒状ガイド通路(11
2)  内を奥方へと進入する際に、パイプ(119>
入口付近の旋回空気流の影響を受けて捩れたり、蛇行し
ながら進行するものと考えられ、前記111部材(39
) (40)  が存在しない単なる円筒状ガイド通路
(112)  では、うまくパイプ(119)  入口
に到達してその中へ吸引される確率は低いが、上記堰部
材(39) (40) を設けることによってガイド通
路(112)  内の空気流が旋回成分の少ない並行な
層流(A)となって流れ、偏平の繊維束(S)を良好に
案内してパイプ(119)  入口へと導入する(第9
図)。パイプ(119)  入口まで到達した繊維束(
S)は該入口付近の吸引気流によってパイプ(119)
  内へ吸引される。
したがって、上記堰部材(39) (40)  は上記
実施例のように互いに前後にずらした位置の上下に設け
ることが好ましく、いずれか一方のみでは良好な結果が
得られないが、3個以上の堰部材(39) (40) 
(41)     を前後にずらして上下の千鳥位置に
配置してもよい(第10図)。
また、堰部材(39) (40) の上辺は直線が好ま
しいが、円弧等の曲線状であっても構わないし、堰部材
(39) (40)  の高さ(h)は、上側のように
ガイド通路(112)の径の172 よりも若干小さい
値(約80〜90%程度)が好ましいが当該値よりも若
干増減した値であっても構わない。
つまり、上記a部材(39)(40) (DFI (h
)が上記径の172 を越えれば、繊維束(S)は上下
に蛇行して進行することになるので、その分円滑な導入
は阻害されることになり、逆に高さ(h)が低すぎれば
前述の案内作用は弱められると考えられ、上記例では高
さ(h)を、ガイド通路(112)  の正面視におけ
る横長の隙間幅(第4図)が約I l11mに設定して
良好な結果が得られた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の方法に従えば、冒頭に述
べた紡績装置において紡出開始時の口出しの成功確率を
飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る方法を実施する紡績糸の製造装置
の縦断側面図、第2図はケーシングの後部型および回転
パイプの正面図、第3図はノズル部分の正面図、第4図
はガイド通路の正面図、第5図は紡績機の全体正面図、
第6図は同じく略側面図、第7図は紡績糸の製造過程を
示す説明図、第8図は製造された紡績糸の外観を示す図
、第9図は堰部材の作用を示す説明図、第10図は堰部
材の他の例を示した縦断面図である。 (13)   フロントローラ、 (14)   ドラフト装置、 (15)  紡績糸の製造装置、 (23)  サクションノズル、 (115)  ケーシング、(119)  回転7寸イ
ブ、(119a)   入口、(124)−1縛束通路
、(126)  回転板、(127)  空気噴射ノズ
ル、(fl)  巻付繊維、(S ) −m縛束。 1、事件の表示 昭和62年 特許願 第274453号2、発明の名称 ボウセキシ        クチダ   ホウホウ紡績
糸における口出し方法 3、補正をする者 事件との関係   特許出願人 キョウトシミナミクキッショウインミナミオチアイチョ
ウ パンチ住所  6601 京都市南区吉祥院南落合
町3番地ムラタ キカイ 力ブシキカイシャ 連絡先 8612 京都市伏見区竹田向代町136番地
ムラタ キカイ 力ブシキ力イシャ    トツキョカ
村田機械株式会社  特許課 ffi 075 (672) 82226、補正の内容 (1)  明細書の発明の詳細な説明の項第21頁第1
7行目の「(ロ)<(L)」を「(ロ)〉(い 」と補
正します。 (2)同じく同項第21頁第18行目の「(D) >(
L)を「(D)〈(し)」と補正します。 以  上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ドラフト装置のフロントローラから出た繊維束を通す繊
    維束通路を有する回転パイプと該回転パイプの入口から
    離間した位置に一体形成した回転板と、該回転パイプお
    よび回転板を覆うケーシングとからなり、該ケーシング
    には上記回転パイプの入口へと向けて斜めに開口した旋
    回空気の噴射ノズルを形成し、上記回転パイプ内へと導
    入される繊維束から分離した繊維端を上記噴射ノズルか
    ら噴射される旋回空気によって繊維束へ巻付けて紡績す
    る紡績装置において、上記回転パイプの繊維束通路内を
    負圧になして、該回転パイプ内へと繊維束を吸引導入す
    ることを特徴とする紡績装置における口出し方法。
JP27445387A 1987-10-29 1987-10-29 紡績装置における口出し方法 Granted JPH01118630A (ja)

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US07/263,710 US4958487A (en) 1987-10-29 1988-10-28 Apparatus for producing spun yarn
IT48508/88A IT1224292B (it) 1987-10-29 1988-10-28 Apparecchiatura per produrre filato
DE3837082A DE3837082A1 (de) 1987-10-29 1988-10-31 Vorrichtung und verfahren zum herstellen eines gesponnenen fadens
CH4056/88A CH682825A5 (de) 1987-10-29 1988-10-31 Vorrichtung zur Herstellung von Spinngarn.

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5392588A (en) * 1982-06-07 1995-02-28 Burlington Industries, Inc. Spinning with hollow rotatable shaft and air flow

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63203824A (ja) * 1987-02-18 1988-08-23 Murata Mach Ltd 紡績糸の製造装置

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JPH0313327B2 (ja) 1991-02-22

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