JPH0274627A - 紡績糸の製造装置 - Google Patents
紡績糸の製造装置Info
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- JPH0274627A JPH0274627A JP22265488A JP22265488A JPH0274627A JP H0274627 A JPH0274627 A JP H0274627A JP 22265488 A JP22265488 A JP 22265488A JP 22265488 A JP22265488 A JP 22265488A JP H0274627 A JPH0274627 A JP H0274627A
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- fiber bundle
- fiber
- rotating pipe
- fibers
- pipe
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Links
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H1/00—Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
- D01H1/11—Spinning by false-twisting
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は紡績糸の製造装置に係り、より詳しくはドラフ
ト装置によってドラフトされた無撚の短繊維束を加熱し
て紡績糸を製造するための装置に関する。
ト装置によってドラフトされた無撚の短繊維束を加熱し
て紡績糸を製造するための装置に関する。
従来の紡績機はリング式、オーブンエンド式、および空
気式の3つに大きく分類される。
気式の3つに大きく分類される。
このうち空気式紡績機は近年開発されたもので、リング
式の数倍に及ぶ高速紡績が可能であり、その−例は特公
昭53−45422号公報(米国特許4.112.65
8 号)に示される。この公報の装置ではドラフト装置
に続いて2つの空気噴射ノズルが配設してあり、各ノズ
ルはドラフト装置から出た繊維束に対し互いに逆方向に
旋回する圧縮空気流を作用させる。繊維束は2番目のノ
ズルによって仮撚され、仮撚された#a維束は1番目の
ノズルによってバルーンされる。このバルーンにより一
部の繊維が他の繊維上に巻付き、更に繊維束が2番目の
ノズルを通過して解撚されることによって強力に巻付け
られ、このようにして1本の紡績糸が生成される。
式の数倍に及ぶ高速紡績が可能であり、その−例は特公
昭53−45422号公報(米国特許4.112.65
8 号)に示される。この公報の装置ではドラフト装置
に続いて2つの空気噴射ノズルが配設してあり、各ノズ
ルはドラフト装置から出た繊維束に対し互いに逆方向に
旋回する圧縮空気流を作用させる。繊維束は2番目のノ
ズルによって仮撚され、仮撚された#a維束は1番目の
ノズルによってバルーンされる。このバルーンにより一
部の繊維が他の繊維上に巻付き、更に繊維束が2番目の
ノズルを通過して解撚されることによって強力に巻付け
られ、このようにして1本の紡績糸が生成される。
上記した従来の空気式紡績機により得ろれる糸を詳細に
検討すると、無撚またはせ撚の芯礒維の周囲に池の1准
が螺旋状に巻付いた結束紡績系である二とが分かる。該
芯′4a維と巻付繊維との1的比率や繊維の巻付態様等
は紡糸条件を種々変更することによって多少の変化を生
じさせることができ、またこれに応じて糸強力等の糸物
性も変化させることが可能であるが、繊維長が長くなる
とこの空気式紡績機では巻付繊維の挙動を安定させるこ
とが困難な点がある。また、この紡績機では2つのノズ
ルを使用しているため圧縮空気の消費堡が多くエネルギ
ーコストが大きいという問題があり、更にウールの様な
長い繊維の紡績能力にかなりの難点があるという問題が
あった。本発明者は上記のような事情に着目し、上述し
た従来の空気式紡績機に代わる新たな紡績装置を提供す
ることにより、上記問題点を解決することを目的として
いる。
検討すると、無撚またはせ撚の芯礒維の周囲に池の1准
が螺旋状に巻付いた結束紡績系である二とが分かる。該
芯′4a維と巻付繊維との1的比率や繊維の巻付態様等
は紡糸条件を種々変更することによって多少の変化を生
じさせることができ、またこれに応じて糸強力等の糸物
性も変化させることが可能であるが、繊維長が長くなる
とこの空気式紡績機では巻付繊維の挙動を安定させるこ
とが困難な点がある。また、この紡績機では2つのノズ
ルを使用しているため圧縮空気の消費堡が多くエネルギ
ーコストが大きいという問題があり、更にウールの様な
長い繊維の紡績能力にかなりの難点があるという問題が
あった。本発明者は上記のような事情に着目し、上述し
た従来の空気式紡績機に代わる新たな紡績装置を提供す
ることにより、上記問題点を解決することを目的として
いる。
すなわち、この発明に係る紡績系の製造装置は、ドラフ
ト装置のフロントローラから出た繊維束を通す繊維束通
路を有する回転パイプと、該回転パイプを覆うケーシン
グとを有し、上記ケーシングの繊維束をおおう区域の一
部または全体には電荷発生装置から伝え・みれる静電的
電荷保持体を有し、ケーシング内を通過する繊維束に対
し、周辺より静電的な吸引力を及ぼす、一方ケーシング
に開口した旋回空気の噴射ノズルからの旋回流によって
、上記回転パイプの入口付近で、上記静電的な吸引力と
の相乗作用により繊維束から分離した繊維を繊維束に巻
付けて紡績系を形成する装置である。
ト装置のフロントローラから出た繊維束を通す繊維束通
路を有する回転パイプと、該回転パイプを覆うケーシン
グとを有し、上記ケーシングの繊維束をおおう区域の一
部または全体には電荷発生装置から伝え・みれる静電的
電荷保持体を有し、ケーシング内を通過する繊維束に対
し、周辺より静電的な吸引力を及ぼす、一方ケーシング
に開口した旋回空気の噴射ノズルからの旋回流によって
、上記回転パイプの入口付近で、上記静電的な吸引力と
の相乗作用により繊維束から分離した繊維を繊維束に巻
付けて紡績系を形成する装置である。
第6図は本発明に係る紡績系製造装置を搭載した紡績機
の正面図を示し、本紡績機は原動機ボックス(1)およ
びプロアボックス(2)間に沿って延在する側面視(第
7図〉、コ字状のフレーム(F)に多数の紡績ユニット
(U)を並設して成る。本紡績機の機台長手方向には上
記ユニッ) (U)の列に沿って台車走行空間(3)が
設けられ、該空間(3)内を玉揚装置(4)を装備した
玉揚台車(5)と糸m装置(6)を装備した糸継台車(
7)とを一体化した走行台車(8)が走行する。
の正面図を示し、本紡績機は原動機ボックス(1)およ
びプロアボックス(2)間に沿って延在する側面視(第
7図〉、コ字状のフレーム(F)に多数の紡績ユニット
(U)を並設して成る。本紡績機の機台長手方向には上
記ユニッ) (U)の列に沿って台車走行空間(3)が
設けられ、該空間(3)内を玉揚装置(4)を装備した
玉揚台車(5)と糸m装置(6)を装備した糸継台車(
7)とを一体化した走行台車(8)が走行する。
(9)は原動機ボックス(1)と紡績ユニット(U)と
の間にあって上記玉揚装置(4)に紙管を供給する紙管
供給装置である。
の間にあって上記玉揚装置(4)に紙管を供給する紙管
供給装置である。
第7図は略側面図であり、紡績ユニット(U)はバック
ローラ (11)、ミドルローラ(12)およびフロン
トローラ(13)よりなる3線式ドラフト装置(14)
(高いドラフト率を得るために4線式以上を用いて
もよい)、後に詳述する本発明に係る紡績糸の製造装置
(15)、該製造装置(15)により生成された紡横糸
(Y)を引出すデリベIJ O−ラ(16)、紡績系(
Y)の大系部分を検出するスラブキャッチャ−(17)
およびパッケージ(P)に糸(Y)をトラバースしつつ
巻取る巻取り部(18)より構成される。
ローラ (11)、ミドルローラ(12)およびフロン
トローラ(13)よりなる3線式ドラフト装置(14)
(高いドラフト率を得るために4線式以上を用いて
もよい)、後に詳述する本発明に係る紡績糸の製造装置
(15)、該製造装置(15)により生成された紡横糸
(Y)を引出すデリベIJ O−ラ(16)、紡績系(
Y)の大系部分を検出するスラブキャッチャ−(17)
およびパッケージ(P)に糸(Y)をトラバースしつつ
巻取る巻取り部(18)より構成される。
(19) (20) は上記台車(8)の上下に設け
た挟持ローラ(21) (21) (22) (22)
によって挟まれて台車(8)をガイドするレール、
(30)はパンケージ(P)に転接するフロントローラ
である。
た挟持ローラ(21) (21) (22) (22)
によって挟まれて台車(8)をガイドするレール、
(30)はパンケージ(P)に転接するフロントローラ
である。
糸継台車(7)には紡出側の上糸(YN)を吸引把持し
て糸継装置(6)へ導くサクションバイブ(23)と、
パッケージ(P)側の下糸(YP )を吸引把持して糸
継装置(6)へ導くサクションマウス(24)とが、第
7図1点鎖線で示す如く各々旋回可能に設けられており
、これらサクンヨン部材(23) (24) の基端
側には図示しないばねによって常時台■(7)の背後へ
と突出付勢された接続ダク) (25)が連設してあっ
て、該ダク) (25)が、上記空間(3)内をユニッ
) (U)に沿って延設された吸引ダク) <26)に
当接されて、サクションパイプ(23)とサクションマ
ウス(24)からの吸引が行われるようになっている。
て糸継装置(6)へ導くサクションバイブ(23)と、
パッケージ(P)側の下糸(YP )を吸引把持して糸
継装置(6)へ導くサクションマウス(24)とが、第
7図1点鎖線で示す如く各々旋回可能に設けられており
、これらサクンヨン部材(23) (24) の基端
側には図示しないばねによって常時台■(7)の背後へ
と突出付勢された接続ダク) (25)が連設してあっ
て、該ダク) (25)が、上記空間(3)内をユニッ
) (U)に沿って延設された吸引ダク) <26)に
当接されて、サクションパイプ(23)とサクションマ
ウス(24)からの吸引が行われるようになっている。
(27)は吸引ダク) (26)の前面にあけた孔(2
8)を塞ぐ閉塞板であり、該閉塞板(27)は支点(2
9)まわりで約90度左右へ旋回自在となっており、上
記台車(8)が接近して来た際には上記接続ダク) (
25)がU字状切欠(31)に係合して、該閉塞板(2
7)を略垂直姿勢にもたらし、孔(28)と接続ダクト
(25)とが直結することによって、当該位置でサクシ
ョンパイプ(23)とサクションマウス(24ンとに吸
引作用を与えるようになっている。
8)を塞ぐ閉塞板であり、該閉塞板(27)は支点(2
9)まわりで約90度左右へ旋回自在となっており、上
記台車(8)が接近して来た際には上記接続ダク) (
25)がU字状切欠(31)に係合して、該閉塞板(2
7)を略垂直姿勢にもたらし、孔(28)と接続ダクト
(25)とが直結することによって、当該位置でサクシ
ョンパイプ(23)とサクションマウス(24ンとに吸
引作用を与えるようになっている。
(32)は先端が前記デリベリローラ(16)とスラブ
キャッチャ−(17)の間の糸通路に開口した細長い筒
状管からなるスラックチューブであり、該スラックチュ
ーブ(32)の基端側は上記吸引ダク) (26)に連
結しである。
キャッチャ−(17)の間の糸通路に開口した細長い筒
状管からなるスラックチューブであり、該スラックチュ
ーブ(32)の基端側は上記吸引ダク) (26)に連
結しである。
給糸パッケージ(33)として巻回された無撚のウール
梳毛粗糸即ち繊維束(S)は上記ドラフト装置(14)
を経て本発明の紡績糸製造装置(15)に導入されて紡
績糸(Y)となり、更にデリベリローラ(16)で引出
された後、パッケージ(P)上に巻取られる。
梳毛粗糸即ち繊維束(S)は上記ドラフト装置(14)
を経て本発明の紡績糸製造装置(15)に導入されて紡
績糸(Y)となり、更にデリベリローラ(16)で引出
された後、パッケージ(P)上に巻取られる。
上記紡績糸の製造装置(I5)の詳細構造は第1図に示
され、同図において左右に延びる1点鎖線は繊維束(S
) または紡績糸(Y)の走行路を示している。
され、同図において左右に延びる1点鎖線は繊維束(S
) または紡績糸(Y)の走行路を示している。
(111)はフレーム(F)に固定された支持プレート
であり、該プレー) (111) には螺子等により
中空筒状の軸受(113) が固定され、更に螺子等
により後述の回転パイプおよび回転円板のケーシング(
115)が固定される。該ケーシング(115)は前後
で一対の分割型(115a) (115b)から構成さ
れ、螺子止めされている。
であり、該プレー) (111) には螺子等により
中空筒状の軸受(113) が固定され、更に螺子等
により後述の回転パイプおよび回転円板のケーシング(
115)が固定される。該ケーシング(115)は前後
で一対の分割型(115a) (115b)から構成さ
れ、螺子止めされている。
上記軸受(113) の内部にベアリング(117)
(118) を介して回転パイプ(119)が回転自
在に支持される。該パイプ(119) の外周には中
空のブー’J (121) が挿着される。
(118) を介して回転パイプ(119)が回転自
在に支持される。該パイプ(119) の外周には中
空のブー’J (121) が挿着される。
(123)は該ブー’J (121) の外周に接触
するようにしてユニッ) (U)に沿って懸回され図外
のモータによって走行駆動される無端状の駆動ベルトで
、該ベルト(123)の走行によりブーU(121)
と共に回転パイプ(119) が高速回転する。回
転パイプ(119)のベアリング(118)前方位置に
は一体に回転If(126)が形成しである。
するようにしてユニッ) (U)に沿って懸回され図外
のモータによって走行駆動される無端状の駆動ベルトで
、該ベルト(123)の走行によりブーU(121)
と共に回転パイプ(119) が高速回転する。回
転パイプ(119)のベアリング(118)前方位置に
は一体に回転If(126)が形成しである。
回転パイプ(119> の中心には繊維束通路(12
4)が貫通形成され、本装置(15)はこの通路(12
4) の中心とケーシング(115) の各中空部
中心とが共に繊維束(S) の走行路と一致する同一
直線上に位置し、しかもパイプ人口(119a)とフロ
ントローラニップ点(N> との距離が繊維束(S)
を構成する繊維の平均長より短くなるよう配置され
る。回転パイプ(119) の人口部(119a)の
外径は充分に小さく、該人口部(119a)に続く部分
の外径は、一定区間同一径で、該同一径部分以降は前記
回転板(126>に向かうに従って増大する円錐状(1
19b)に形成してあり、前記ケーシング(115b)
の回転パイプ(119)および回転板(126) を
覆う部分は、回転パイプ(119)の人口部(119a
)近傍が小径円筒状の中空室(151)になしてあり、
この中空室(151)に続く部分が大きな角度で開いた
円錐状の中空室(152)になしである。
4)が貫通形成され、本装置(15)はこの通路(12
4) の中心とケーシング(115) の各中空部
中心とが共に繊維束(S) の走行路と一致する同一
直線上に位置し、しかもパイプ人口(119a)とフロ
ントローラニップ点(N> との距離が繊維束(S)
を構成する繊維の平均長より短くなるよう配置され
る。回転パイプ(119) の人口部(119a)の
外径は充分に小さく、該人口部(119a)に続く部分
の外径は、一定区間同一径で、該同一径部分以降は前記
回転板(126>に向かうに従って増大する円錐状(1
19b)に形成してあり、前記ケーシング(115b)
の回転パイプ(119)および回転板(126) を
覆う部分は、回転パイプ(119)の人口部(119a
)近傍が小径円筒状の中空室(151)になしてあり、
この中空室(151)に続く部分が大きな角度で開いた
円錐状の中空室(152)になしである。
また、上記小径の中空室(151)より前方は回転パイ
プ(119)の先端径よりも僅かに大径の円筒状(14
1) になしてあり、該円筒状部を繊維束(S)のガ
イド通路(112) になしである。上記円錐状の中
空室(152)の外周には環状の中空室(153)と、
該中空室(153)に連続する接線方向の空気逃がし孔
(154)が形成しである。
プ(119)の先端径よりも僅かに大径の円筒状(14
1) になしてあり、該円筒状部を繊維束(S)のガ
イド通路(112) になしである。上記円錐状の中
空室(152)の外周には環状の中空室(153)と、
該中空室(153)に連続する接線方向の空気逃がし孔
(154)が形成しである。
該空気逃がし孔(154)には空気の吸引パイプ(15
5)が連結されている。
5)が連結されている。
そして、上記ケーシング(115b)の内部には中空の
空気室(131)を形成してあり、該空気室(131)
から前記回転パイプの入口(119a)方向へと向き、
かつ前記中空室(151)に対し接線方向を向いた4つ
の空気噴射ノズル(127)が形成してあって(第1.
3図)、該空気室(1,H>に孔(128>を介してエ
アホース(129)が接続しである。上記ノズル(12
7)の向きは回転パイプ(+19)の回転方向と同一に
設定しである。
空気室(131)を形成してあり、該空気室(131)
から前記回転パイプの入口(119a)方向へと向き、
かつ前記中空室(151)に対し接線方向を向いた4つ
の空気噴射ノズル(127)が形成してあって(第1.
3図)、該空気室(1,H>に孔(128>を介してエ
アホース(129)が接続しである。上記ノズル(12
7)の向きは回転パイプ(+19)の回転方向と同一に
設定しである。
該ホース(129)から供給される圧縮空気は前記空気
室(131)内に流入した後、上記ノズル(127)か
ら前記中空室(151)内に噴出し、回転パイプ人口(
119a)の近傍に高速の旋回空気流を生じさせる。
室(131)内に流入した後、上記ノズル(127)か
ら前記中空室(151)内に噴出し、回転パイプ人口(
119a)の近傍に高速の旋回空気流を生じさせる。
この空気流は中空室(151)内部で旋回した後、前述
の円椎状中空室(152)内をゆるく旋回しながら外方
へ拡散し、逃がし孔(154)方向へと導かれ、排出さ
れる。また、同時に上記空気流はフロントローラ(13
)のニップ点(N)からケーシング(05)の中空部内
へと流入する吸引空気流を発生させる。
の円椎状中空室(152)内をゆるく旋回しながら外方
へ拡散し、逃がし孔(154)方向へと導かれ、排出さ
れる。また、同時に上記空気流はフロントローラ(13
)のニップ点(N)からケーシング(05)の中空部内
へと流入する吸引空気流を発生させる。
また前記ケーシングには、ガイド通路(112)を形成
する円筒状部(141) の回転パイプ(119)の
人口部(119a)近傍および中空室(151) を
おおう区域には静電的な電荷保持体(142) (1,
43)が挿着してあり、夫々には図示せぬ電荷発生装置
と破線(144) で示すように電気的に結ばれてい
る。
する円筒状部(141) の回転パイプ(119)の
人口部(119a)近傍および中空室(151) を
おおう区域には静電的な電荷保持体(142) (1,
43)が挿着してあり、夫々には図示せぬ電荷発生装置
と破線(144) で示すように電気的に結ばれてい
る。
さらに、(34)は前記軸受(113) の後端に嵌
着したキャップであり、該キャップ(34)には後方べ
突出した突筒部(35)が一体形成しであると共に、該
突筒部(35)を貫いて前記回転パイプ(119)
の出口(119c)に連通ずる貫通孔(36)があけて
あり、該貫通孔(36)内にその開口を臨ませて4本の
空気噴射ノズル(37)と、繊維束通路(124>
に沿って突出するニードルビン(38)とが設けである
。
着したキャップであり、該キャップ(34)には後方べ
突出した突筒部(35)が一体形成しであると共に、該
突筒部(35)を貫いて前記回転パイプ(119)
の出口(119c)に連通ずる貫通孔(36)があけて
あり、該貫通孔(36)内にその開口を臨ませて4本の
空気噴射ノズル(37)と、繊維束通路(124>
に沿って突出するニードルビン(38)とが設けである
。
4本の空気噴射ノズル(37)は第1.5図示のように
、夫々繊維東通路(124) に対して接線方向を向
くと共に、回転パイプ(119) から遠去かる方向
へ向けて開口しである。
、夫々繊維東通路(124) に対して接線方向を向
くと共に、回転パイプ(119) から遠去かる方向
へ向けて開口しである。
(135) は該空気噴射ノズル(37)への圧空供
給ホース、(136) は上記ホース<135)
から供給された圧空が通る孔であり、(137) は
該孔(136) と上記4本の空気噴射ノズル(37
)を連通ずる環状の空気室である。
給ホース、(136) は上記ホース<135)
から供給された圧空が通る孔であり、(137) は
該孔(136) と上記4本の空気噴射ノズル(37
)を連通ずる環状の空気室である。
なお、上記例では空気噴射ノズル(37)の噴射方向は
、前記空気噴射ノズル(127) と同一の方向の旋
回気流を生じさせる向きに設定しであるが、これは逆方
向であってもかまわない。
、前記空気噴射ノズル(127) と同一の方向の旋
回気流を生じさせる向きに設定しであるが、これは逆方
向であってもかまわない。
また、ニードルピン(38)はその基端部をキャップ(
34)の内部に埋設して固定されており、その先端部は
繊維束通路(124) の中心に沿って延びるよう屈
曲してあり、かつ先端位置は第1図において上記空気噴
射ノズル(37)の傾斜を延長した仮想交点付近としで
ある。
34)の内部に埋設して固定されており、その先端部は
繊維束通路(124) の中心に沿って延びるよう屈
曲してあり、かつ先端位置は第1図において上記空気噴
射ノズル(37)の傾斜を延長した仮想交点付近としで
ある。
(138) は回転パイプ(119) の端部には
めた0リングであり、IJ O’Jソング1.38)
がキャップ(34)の内面に密着することによって、
上記貫通孔(36)と回転パイプ(119) との間
での空気漏れを防ぐようになっている。
めた0リングであり、IJ O’Jソング1.38)
がキャップ(34)の内面に密着することによって、
上記貫通孔(36)と回転パイプ(119) との間
での空気漏れを防ぐようになっている。
一方、前記ガイド通路(112) を形成するケーシ
ングの円筒状部(141) には、フロントローラ(
13)から送出された略偏平状¥a維東を円滑に回転パ
イプ(119) 入口へと導入するために、次のよう
な堰部材(39) (40) が設けである。
ングの円筒状部(141) には、フロントローラ(
13)から送出された略偏平状¥a維東を円滑に回転パ
イプ(119) 入口へと導入するために、次のよう
な堰部材(39) (40) が設けである。
すなわち、円筒状部(141) の略中央位置へと補
助円筒(41)を装入してあり、該円筒(41)の内部
に上下1カ所ずつ互いに前後にずれた位置に板状の堰部
材(39) (40) を設けである。
助円筒(41)を装入してあり、該円筒(41)の内部
に上下1カ所ずつ互いに前後にずれた位置に板状の堰部
材(39) (40) を設けである。
各堰部材(39) (40) の高さ(h)は円筒(
41)の内径の1/2 よりも小な値に設定し、かつ夫
々の上辺(39a) (40a)は水平(つまりフロン
トローラ(13)のニップ平面と平行)に形成してあっ
て、ケーシング(115) を正面から視ると、第4
図示のように、2つの+1部(オ(39) (40)
の間の横長の隙間から回転パイプ(119) の入
口が僅かに見えるような構造になっている。
41)の内径の1/2 よりも小な値に設定し、かつ夫
々の上辺(39a) (40a)は水平(つまりフロン
トローラ(13)のニップ平面と平行)に形成してあっ
て、ケーシング(115) を正面から視ると、第4
図示のように、2つの+1部(オ(39) (40)
の間の横長の隙間から回転パイプ(119) の入
口が僅かに見えるような構造になっている。
次に、上記犠維機械による糸の製造過程を説明する。
ドラフト装置(14)でドラフトされ、フロントローラ
(13)から送出された繊維束(S)は、前記円筒状部
(ガイド通路) (112)前方の通路内へ向かって働
く吸引空気流(この吸弓流はノズル(127) かろ
の空気噴射により生じている)によって該ガイド通路(
112) 内に弓き込まれるが、このフロントローラ
(13)からの繊維束(S)の送出に先立って、前記空
気噴射ノズル(37)から空気が噴射され、前記貫通孔
(36)内に第1図左方へと旋回しつつ進む旋回空気流
(B)が発生される。
(13)から送出された繊維束(S)は、前記円筒状部
(ガイド通路) (112)前方の通路内へ向かって働
く吸引空気流(この吸弓流はノズル(127) かろ
の空気噴射により生じている)によって該ガイド通路(
112) 内に弓き込まれるが、このフロントローラ
(13)からの繊維束(S)の送出に先立って、前記空
気噴射ノズル(37)から空気が噴射され、前記貫通孔
(36)内に第1図左方へと旋回しつつ進む旋回空気流
(B)が発生される。
この旋回空気流によって通常の直進流より強力な、第1
図左方向へと向かう吸引気流が回転パイプ(119)
内に生じ、ひいては回転パイプ(119) の人口
部(119a)に繊維束(S)を回転パイプ(119)
内へと引き込む気流が生じ、既に円筒状部(112
) 内を進入して来ている繊維束(S)が回転パイプ
(119) 内に円滑に引き込まれる。
図左方向へと向かう吸引気流が回転パイプ(119)
内に生じ、ひいては回転パイプ(119) の人口
部(119a)に繊維束(S)を回転パイプ(119)
内へと引き込む気流が生じ、既に円筒状部(112
) 内を進入して来ている繊維束(S)が回転パイプ
(119) 内に円滑に引き込まれる。
そして、引き込まれて回転パイプ(119) 内を通
過し、出口(119c)から出た繊維束(S)には上記
空気噴射ノズル(37)からの旋回気流が直接に作用し
て該繊維束(S)に撚りを生じさせようとするが、この
撚りは上記ニードルビン(38)によって上流(パイプ
人口(119) )への伝播を止められ、回転パイプ(
119) 内の繊維束(S)はほぼ無撚りのままで進
行することが出来る。
過し、出口(119c)から出た繊維束(S)には上記
空気噴射ノズル(37)からの旋回気流が直接に作用し
て該繊維束(S)に撚りを生じさせようとするが、この
撚りは上記ニードルビン(38)によって上流(パイプ
人口(119) )への伝播を止められ、回転パイプ(
119) 内の繊維束(S)はほぼ無撚りのままで進
行することが出来る。
したがって、撚りの上流への伝播によってひき起こされ
る繊維束(S)の回転パイプ(119) 内でのよじ
れや、さらに回転パイプ人口(119a)を越えた上流
への撚伝播による繊維束(S) の回転パイプ(119
) 人口部(119a)への巻き付き等の支障が生じな
い 上記のようにして繊維束(S)先端はキャップ(34)
を通り抜は外部へと進行するが、貫通孔(36)の出口
近傍には前記サクションノズル(23)が旋回位置(第
1図鎖線)しているので、外部へと出た繊維束(S)は
直ちにこのサクションノズル(23)によって吸引され
る。
る繊維束(S)の回転パイプ(119) 内でのよじ
れや、さらに回転パイプ人口(119a)を越えた上流
への撚伝播による繊維束(S) の回転パイプ(119
) 人口部(119a)への巻き付き等の支障が生じな
い 上記のようにして繊維束(S)先端はキャップ(34)
を通り抜は外部へと進行するが、貫通孔(36)の出口
近傍には前記サクションノズル(23)が旋回位置(第
1図鎖線)しているので、外部へと出た繊維束(S)は
直ちにこのサクションノズル(23)によって吸引され
る。
サクションノズル(23)によって繊維束(S)が吸引
された後、前記空気噴射ノズル(37)からの空気噴射
は停止する。
された後、前記空気噴射ノズル(37)からの空気噴射
は停止する。
回転パイプ(119) 内を通ってサクションパイプ
(23)内へ吸引された上糸(回転パイプ(119)を
通過しているので既に糸になっている) (YN)は、
サクションパイプ(23)の第7図実線位置への旋回に
よって糸継装置(6)へと導入され、サクションマウス
(24)によって同じく導入されているパッケージ(P
)側の下糸(YP)と糸継される。
(23)内へ吸引された上糸(回転パイプ(119)を
通過しているので既に糸になっている) (YN)は、
サクションパイプ(23)の第7図実線位置への旋回に
よって糸継装置(6)へと導入され、サクションマウス
(24)によって同じく導入されているパッケージ(P
)側の下糸(YP)と糸継される。
糸継作業中にも上記製造装置(15)から紡出される糸
(Y)は前記スラックチューブ(32)により吸引され
てたるみを取除かれる。
(Y)は前記スラックチューブ(32)により吸引され
てたるみを取除かれる。
糸継作業が完了すると、糸(Y)はデリベリローラ (
16)とスラブキャッチャ−(17)およびフリクショ
ンローラ(30)を−直線で結ぶ通常の糸通路(第7図
)に沿って走行しパッケージ(P)に巻取られる。
16)とスラブキャッチャ−(17)およびフリクショ
ンローラ(30)を−直線で結ぶ通常の糸通路(第7図
)に沿って走行しパッケージ(P)に巻取られる。
なお、上記デリベリローラ(16)の周速はフロントロ
ーラ(13)の周速よりも僅かに大に設定してあって、
上記製造装置(15)中を通る繊維束(S)には常時テ
ンションがかけられた状態で紡績過程が施されるように
なっている。
ーラ(13)の周速よりも僅かに大に設定してあって、
上記製造装置(15)中を通る繊維束(S)には常時テ
ンションがかけられた状態で紡績過程が施されるように
なっている。
次に、この製造装置(15)内での紡績過程について説
明する。
明する。
すなわち、第8図に示すように繊維束(S)は回転パイ
プ<119)の入口近傍において静電的な電荷保持体(
142) よりの静電的な吸引力をうけ、互に拡がろ
うとする、さらに空気噴射ノズル(127) から噴
出され矢印(132) の方向に旋回する圧縮空気流
の作用を受け、同方向に少し仮撚される。繊維束(S)
の中心部に位置する繊維は上記空気流に直接さらされ
ないため、パイプ人口(119a)を過ぎた位置で元の
状態に解撚される。これに対し繊維束(S) の外周
部または外周部近くに位置する繊維(「1)は上記空気
流に直接さらされ、前述の静電的な吸引力と相乗して繊
維束(S)から分離するように力を受けるが、該繊維(
S) の先端が回転バイブ入口(119a)の位置に
あるとき、該先端は上記した仮撚を受けているため容易
に分離せず、また該繊維の後端は第1図示のようにフロ
ントローラ(13)にニップされているかまたはノズル
(127>から遠い位置にあって空気流の作用をあまり
受けないため未だ分離しない。
プ<119)の入口近傍において静電的な電荷保持体(
142) よりの静電的な吸引力をうけ、互に拡がろ
うとする、さらに空気噴射ノズル(127) から噴
出され矢印(132) の方向に旋回する圧縮空気流
の作用を受け、同方向に少し仮撚される。繊維束(S)
の中心部に位置する繊維は上記空気流に直接さらされ
ないため、パイプ人口(119a)を過ぎた位置で元の
状態に解撚される。これに対し繊維束(S) の外周
部または外周部近くに位置する繊維(「1)は上記空気
流に直接さらされ、前述の静電的な吸引力と相乗して繊
維束(S)から分離するように力を受けるが、該繊維(
S) の先端が回転バイブ入口(119a)の位置に
あるとき、該先端は上記した仮撚を受けているため容易
に分離せず、また該繊維の後端は第1図示のようにフロ
ントローラ(13)にニップされているかまたはノズル
(127>から遠い位置にあって空気流の作用をあまり
受けないため未だ分離しない。
続5)で、上記繊維(fl) の後端がフロントロー
ラ(13)から離脱し空気噴射ノズル(127>に接近
すると、該ノズル(127> からの空気流の力を強
く受けて繊維束(S) から分離する。
ラ(13)から離脱し空気噴射ノズル(127>に接近
すると、該ノズル(127> からの空気流の力を強
く受けて繊維束(S) から分離する。
このとき繊維(fl)の先端は部分的に仮撚を受け、ま
た空気流の作用の少ない回転パイプ中に挿入されている
ため分離せず、仮撚作用を殆ど受けないuA維後端(f
ia)のみが繊維束(S)から分離する。分離された繊
維後端は主として空気流の作用により回転パイプ(11
9)の入口部に1回または複数回巻付き、続いて前記円
錐状部(119b)に少し巻付いた後回転板(126)
に案内されて外側へ延びる(第8図)。
た空気流の作用の少ない回転パイプ中に挿入されている
ため分離せず、仮撚作用を殆ど受けないuA維後端(f
ia)のみが繊維束(S)から分離する。分離された繊
維後端は主として空気流の作用により回転パイプ(11
9)の入口部に1回または複数回巻付き、続いて前記円
錐状部(119b)に少し巻付いた後回転板(126)
に案内されて外側へ延びる(第8図)。
次いで、繊維束(S) は左方へと走行し続は回転パ
イプ(149) は矢印(134) 方向に回転す
るため、上記繊維(fl) の後端(fla)は繊維
束(S)の周囲を旋回しながら徐々に引出される。
イプ(149) は矢印(134) 方向に回転す
るため、上記繊維(fl) の後端(fla)は繊維
束(S)の周囲を旋回しながら徐々に引出される。
この結果、上記繊維(fl)はuA維東(511の周囲
に螺旋状に巻付き、Ill維東(S) は結束紡績系
(Y) となって繊維束通路(124> を通過す
る。
に螺旋状に巻付き、Ill維東(S) は結束紡績系
(Y) となって繊維束通路(124> を通過す
る。
上記した糸(Y) の!!造過程において1堆(fl
)は繊維束(S) の全外周から分離され、また該¥
a維(「1)が分離されることによってその内側に位置
する繊維が空気流にさらされて更に分離されるため、多
数の繊維が連続的に分離される。分離されたこれらの繊
維は回転パイプ(119) 外周および前記円錐状部
(119b)に均等に配分され、芯となるmmの周囲に
均等に巻付けられる。これら巻付Ili維(fl)の巻
付方向は回転パイプ(119) の回転方向によって
定まり、該パイプ(119) が矢印<134)
方向に回転するときはZ撚方向に、逆方向に回転すると
きはS撚方向に巻付く。空気噴射ノズル(127)
による空気流の旋回方向は上記した巻付繊維(fl)の
巻付方向を乱さず、また繊維後端の旋回によって繊維先
端が分離されることのないよう、回転パイプ(119)
の回転方向と同一方向に設定されることが好ましい
。
)は繊維束(S) の全外周から分離され、また該¥
a維(「1)が分離されることによってその内側に位置
する繊維が空気流にさらされて更に分離されるため、多
数の繊維が連続的に分離される。分離されたこれらの繊
維は回転パイプ(119) 外周および前記円錐状部
(119b)に均等に配分され、芯となるmmの周囲に
均等に巻付けられる。これら巻付Ili維(fl)の巻
付方向は回転パイプ(119) の回転方向によって
定まり、該パイプ(119) が矢印<134)
方向に回転するときはZ撚方向に、逆方向に回転すると
きはS撚方向に巻付く。空気噴射ノズル(127)
による空気流の旋回方向は上記した巻付繊維(fl)の
巻付方向を乱さず、また繊維後端の旋回によって繊維先
端が分離されることのないよう、回転パイプ(119)
の回転方向と同一方向に設定されることが好ましい
。
第9図は上記紡績過程を経て製造された紡績糸(Y)
の外観を示している。本紡績糸(Y) の特徴は芯
繊維(f2)の周囲に巻付繊維([1)が螺旋状に巻付
いた基本構造を有し、これら両繊維(fl) (f2)
特に巻付繊維(fl)の配列に乱れが少ないことで
ある。糸(Y)の長さ方向にわたって巻付繊維(fl)
の数や巻付角度が均一であり、従って糸の太さムラが少
なく、毛羽やループも少ない。
の外観を示している。本紡績糸(Y) の特徴は芯
繊維(f2)の周囲に巻付繊維([1)が螺旋状に巻付
いた基本構造を有し、これら両繊維(fl) (f2)
特に巻付繊維(fl)の配列に乱れが少ないことで
ある。糸(Y)の長さ方向にわたって巻付繊維(fl)
の数や巻付角度が均一であり、従って糸の太さムラが少
なく、毛羽やループも少ない。
なお、前述した糸(Y) の製造過程においては、繊
維束(S) 表面の繊維の先端(fib)が繊維束(
S) から分離されて該繊維束(S)の外周に巻付く
場合も生じ得ると思われるが、本装置により得られた糸
(Y)を観察する限りではこのようにして生成された巻
付繊維は比較的少数であり、大部分の巻付繊維は11後
端が分離して生じたものと思われる。
維束(S) 表面の繊維の先端(fib)が繊維束(
S) から分離されて該繊維束(S)の外周に巻付く
場合も生じ得ると思われるが、本装置により得られた糸
(Y)を観察する限りではこのようにして生成された巻
付繊維は比較的少数であり、大部分の巻付繊維は11後
端が分離して生じたものと思われる。
繊維先端(fill)が繊維束(S) から分離され
て巻付繊維となる過程について説明すれば、先端が繊維
束(S) 表面にあって分離され易く後端が繊維束(
S) 中心部にあって分離され難い繊維に前記ノズル
(127) からの空気流が作用した場合、該繊維の
先端部分がバイブ入口(119a)に達する前に分離さ
れて回転パイプ(119) に巻付く。このとき該繊
維の後端は分離されずに繊維束(S> 中に留まって
おり、次いで繊維束(S) の走行と回転パイプ(1
19)の回転により、該繊維は繊維束(S)外周に螺旋
状に巻付いて巻付繊維となる。この場合の繊維の巻付数
および巻付角度は前述した繊維後端が分離される場合と
同様である。
て巻付繊維となる過程について説明すれば、先端が繊維
束(S) 表面にあって分離され易く後端が繊維束(
S) 中心部にあって分離され難い繊維に前記ノズル
(127) からの空気流が作用した場合、該繊維の
先端部分がバイブ入口(119a)に達する前に分離さ
れて回転パイプ(119) に巻付く。このとき該繊
維の後端は分離されずに繊維束(S> 中に留まって
おり、次いで繊維束(S) の走行と回転パイプ(1
19)の回転により、該繊維は繊維束(S)外周に螺旋
状に巻付いて巻付繊維となる。この場合の繊維の巻付数
および巻付角度は前述した繊維後端が分離される場合と
同様である。
そして、上記繊維束(S)外周に巻付く巻付1!維の巻
付本数が多いほど糸強力は向上するのであるが、上記紡
績過程ではデリベリローラ(16)の周速をフロントロ
ーラ(13)の周速よりも僅かに大に設定し、常時若干
のテンション状態下で上記過程が遂行されるようにした
ので、上記紡績過程中における繊維後端(fla)
の繊維束(S)からの分離が生じやすく、その分多くの
本数の巻付繊維が得られる。
付本数が多いほど糸強力は向上するのであるが、上記紡
績過程ではデリベリローラ(16)の周速をフロントロ
ーラ(13)の周速よりも僅かに大に設定し、常時若干
のテンション状態下で上記過程が遂行されるようにした
ので、上記紡績過程中における繊維後端(fla)
の繊維束(S)からの分離が生じやすく、その分多くの
本数の巻付繊維が得られる。
すなわち、詳しくはフロントローラ (13)とデリベ
リローラ(16)との間の距離を(L)とし、扱うI@
維束の最大繊維長を(D)、デリベリローラ(16)の
周速を(Vb)、フロントローラ(13)の周速を(V
a)とすると、(D)> (L) の1合、(vb)
は、1.00 X (Va)〜1.05 X (
lla )の範囲が良く、(D)< (L)の場合、(
Vb)は1.00 x (Va) 〜1.10 X
(Va)の範囲が良い結果が得られた。
リローラ(16)との間の距離を(L)とし、扱うI@
維束の最大繊維長を(D)、デリベリローラ(16)の
周速を(Vb)、フロントローラ(13)の周速を(V
a)とすると、(D)> (L) の1合、(vb)
は、1.00 X (Va)〜1.05 X (
lla )の範囲が良く、(D)< (L)の場合、(
Vb)は1.00 x (Va) 〜1.10 X
(Va)の範囲が良い結果が得られた。
つまり、紡績途中において繊維束を僅かのテンション状
態下におくということは、いわゆる素抜けを引起こす寸
前の状態になすということで、その分繊維東中に拘束さ
れている繊維端の被拘束力が弱く、繊維端の分離が生じ
やすいと考えられる。
態下におくということは、いわゆる素抜けを引起こす寸
前の状態になすということで、その分繊維東中に拘束さ
れている繊維端の被拘束力が弱く、繊維端の分離が生じ
やすいと考えられる。
また、デリベリローラ(16)を過ぎてパッケージ(P
)に巻取られた紡績糸(Y)はテンション零の状態にな
るので、テンンヨン状態下でいわば引締められた状態の
芯繊維束(f2) (第9図)は、反動として緩み膨張
しようとするが、巻付繊維(fl)にその周囲を巻付け
られているので、上記芯繊維の緩み分だけ、逆に巻付繊
維(fl)が芯繊維(f2)に喰い込むことになり、巻
付繊維(fl)による、より強力な巻締めが得られ、そ
のことによっても糸強力が高められる。
)に巻取られた紡績糸(Y)はテンション零の状態にな
るので、テンンヨン状態下でいわば引締められた状態の
芯繊維束(f2) (第9図)は、反動として緩み膨張
しようとするが、巻付繊維(fl)にその周囲を巻付け
られているので、上記芯繊維の緩み分だけ、逆に巻付繊
維(fl)が芯繊維(f2)に喰い込むことになり、巻
付繊維(fl)による、より強力な巻締めが得られ、そ
のことによっても糸強力が高められる。
次に、紡績開始時におけるフロントローラ(13)から
送出された繊維束(S)の回転パイプ(119) への
導入過程について考察すると、フロントローラ(I3)
から送出される繊維束(S)は上下のフロントローラ(
13)に圧接されて左右に広がった偏平形状となってい
るが、この偏平状繊維束(S)は円筒状ガイド通路(1
12) 内を奥方へと進入する際に、パイプ(119
) 入口付近の旋回空気流の影響を受けて捩れたり、
蛇行しながら進行するものと考えられ、前記堰部材(3
9) (40) が存在しない単なる円筒状ガイド通
路(112) では、うまくパイプ(119) 人
口に到達してその中へ吸引される確率は低いが、上記堰
部材(39) (40) を設けることによってガイド
通路(112) 内の空気流が旋回成分の少ない並行
な層流(A)と゛なって流れ、偏平の繊維束(S)を良
好に案内してパイプ(119) 人口へと導入する(
第10図)。パイプ(119) 入口まで到達した繊維
束(S)は該人口付近の吸引気流によってパイプ(11
9) 内へ吸引される。該人口(119a)付近の吸
引気流が前記旋回流(B)によって引起こされることは
前述の通りである。
送出された繊維束(S)の回転パイプ(119) への
導入過程について考察すると、フロントローラ(I3)
から送出される繊維束(S)は上下のフロントローラ(
13)に圧接されて左右に広がった偏平形状となってい
るが、この偏平状繊維束(S)は円筒状ガイド通路(1
12) 内を奥方へと進入する際に、パイプ(119
) 入口付近の旋回空気流の影響を受けて捩れたり、
蛇行しながら進行するものと考えられ、前記堰部材(3
9) (40) が存在しない単なる円筒状ガイド通
路(112) では、うまくパイプ(119) 人
口に到達してその中へ吸引される確率は低いが、上記堰
部材(39) (40) を設けることによってガイド
通路(112) 内の空気流が旋回成分の少ない並行
な層流(A)と゛なって流れ、偏平の繊維束(S)を良
好に案内してパイプ(119) 人口へと導入する(
第10図)。パイプ(119) 入口まで到達した繊維
束(S)は該人口付近の吸引気流によってパイプ(11
9) 内へ吸引される。該人口(119a)付近の吸
引気流が前記旋回流(B)によって引起こされることは
前述の通りである。
したがって、上記堰部材(39) (40) は上記
実施例のように互いに前後にずらした位置の上下に設け
ることが好ましく、いずれか一方のみでは良好な結果が
得られないが、3個以上の堰部材(39) (40)
(42)を前後にずらして上下の千鳥位置に配置しても
よい(第11図)。
実施例のように互いに前後にずらした位置の上下に設け
ることが好ましく、いずれか一方のみでは良好な結果が
得られないが、3個以上の堰部材(39) (40)
(42)を前後にずらして上下の千鳥位置に配置しても
よい(第11図)。
また、堰部材(39) (40) の上辺は直線が好
ましいが、円弧等の曲線状であっても構わないし、堰部
材(39) (40) の高さ(h)は、上側のよう
にガイド通路(112)の径の172 よりも若干小さ
い値(約80〜90%程度)が好ましいが当該値よりも
若干増減した値であっても構わない。
ましいが、円弧等の曲線状であっても構わないし、堰部
材(39) (40) の高さ(h)は、上側のよう
にガイド通路(112)の径の172 よりも若干小さ
い値(約80〜90%程度)が好ましいが当該値よりも
若干増減した値であっても構わない。
つまり、上記堰部材(39) (4(1) の高さ(h
)が上記径の172を越えれば、繊維束(S)は上下に
蛇行して進行することになるので、その分円滑な導入は
阻害されることになり、逆に高さ(h)が低すぎれば前
述の案内作用は弱められると考えられ、上記例では高さ
(h)を、ガイド通路(112) の正面視における
横長の隙間幅(第4図)が約1鮒に設定して良好な結果
が得られた。
)が上記径の172を越えれば、繊維束(S)は上下に
蛇行して進行することになるので、その分円滑な導入は
阻害されることになり、逆に高さ(h)が低すぎれば前
述の案内作用は弱められると考えられ、上記例では高さ
(h)を、ガイド通路(112) の正面視における
横長の隙間幅(第4図)が約1鮒に設定して良好な結果
が得られた。
なお、図示せぬ電荷発生装置よりの静電圧は50000
ボルトを用いることで良好な結果を得ているが、繊維束
を構成する繊維素材の性質、混合比等により適切な範囲
が変動するので、調節可能なものが望ましい。
ボルトを用いることで良好な結果を得ているが、繊維束
を構成する繊維素材の性質、混合比等により適切な範囲
が変動するので、調節可能なものが望ましい。
以上の本発明の実施例では、静電荷保持体を(142)
と(143) に分離して図示(第1図)(第8
図)しているが、図の例に限定されるものではなく、一
体として構成させてもまた、繊維束の種類によっては回
転バイブの人口部(119a)近傍のみ(142)
であってもよい。
と(143) に分離して図示(第1図)(第8
図)しているが、図の例に限定されるものではなく、一
体として構成させてもまた、繊維束の種類によっては回
転バイブの人口部(119a)近傍のみ(142)
であってもよい。
以上説明したように本発明は全く新しい紡績装置を提供
するものであり、本発明によれば冒述したような問題を
生じることなく、かつ静電的な吸引力を利用することに
より、巻4゜ 付繊維の数と長さを増加させる結果、強力で良質の紡績
糸を高速に製造できる。
するものであり、本発明によれば冒述したような問題を
生じることなく、かつ静電的な吸引力を利用することに
より、巻4゜ 付繊維の数と長さを増加させる結果、強力で良質の紡績
糸を高速に製造できる。
第1図は本発明に係る紡績糸の製造装置の縦断側面図、
第2図はケーシングの後部型および回転パイプの正面図
、第3図はノズル部分の正面図、第4図はガイド通路の
正面図、第5図は第1図のV−V線矢視図、第6図は紡
績機の全体正面図、第7図は同じく略側面図、第8図は
紡績糸の製造過程を示す説明図、第9図は製造された紡
績系の外観を示す図、第10図は堰部材の作用を示す説
明図、第11図は堰部材の他の例を示した縦断面図であ
る。 (13) フロントローラ、 (14) ドラフト装置、 (15) 紡績糸の製造装置、 (115) ケーシング、(119) 回転ノくイ
ブ、(119a) 人口、 (119c) 出口(
124)wA維東通路、 (127) 空気噴射ノズル、 (142) (143) 静電的な電荷保持体、<
144) 電荷発生装置との結合回路、(S) 繊
維束。
第2図はケーシングの後部型および回転パイプの正面図
、第3図はノズル部分の正面図、第4図はガイド通路の
正面図、第5図は第1図のV−V線矢視図、第6図は紡
績機の全体正面図、第7図は同じく略側面図、第8図は
紡績糸の製造過程を示す説明図、第9図は製造された紡
績系の外観を示す図、第10図は堰部材の作用を示す説
明図、第11図は堰部材の他の例を示した縦断面図であ
る。 (13) フロントローラ、 (14) ドラフト装置、 (15) 紡績糸の製造装置、 (115) ケーシング、(119) 回転ノくイ
ブ、(119a) 人口、 (119c) 出口(
124)wA維東通路、 (127) 空気噴射ノズル、 (142) (143) 静電的な電荷保持体、<
144) 電荷発生装置との結合回路、(S) 繊
維束。
Claims (1)
- ドラフト装置のフロントローラから出た繊維束を通す繊
維束通路を有する回転パイプと、該回転パイプを覆うケ
ーシングとを有し、ケーシングに開口した旋回空気の噴
射ノズルからの旋回流によって、上記回転パイプの入口
付近で、繊維束から分離した繊維を繊維束に巻付けて紡
績糸を形成する装置において、上記ケーシングの繊維束
をおおう区域の一部、または全体には電荷発生装置から
伝えられる静電的な電荷保持体を有し、ケーシング内を
通過する繊維束に対し、周辺より静電的な吸引力を及ぼ
すことを特徴とする紡績糸の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22265488A JPH0274627A (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 紡績糸の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22265488A JPH0274627A (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 紡績糸の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0274627A true JPH0274627A (ja) | 1990-03-14 |
Family
ID=16785840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22265488A Pending JPH0274627A (ja) | 1988-09-06 | 1988-09-06 | 紡績糸の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0274627A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102280829A (zh) * | 2011-07-25 | 2011-12-14 | 上海天正机电(集团)有限公司 | 一种新型带推进装置的大联锁机构 |
CN109203439A (zh) * | 2018-09-25 | 2019-01-15 | 连云港连鑫玻璃钢有限公司 | 一种玻璃钢管道立体式网化缠绕成型方法及其玻璃钢管道 |
-
1988
- 1988-09-06 JP JP22265488A patent/JPH0274627A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102280829A (zh) * | 2011-07-25 | 2011-12-14 | 上海天正机电(集团)有限公司 | 一种新型带推进装置的大联锁机构 |
CN109203439A (zh) * | 2018-09-25 | 2019-01-15 | 连云港连鑫玻璃钢有限公司 | 一种玻璃钢管道立体式网化缠绕成型方法及其玻璃钢管道 |
CN109203439B (zh) * | 2018-09-25 | 2021-06-22 | 连云港连鑫玻璃钢有限公司 | 一种玻璃钢管道立体式网化缠绕成型方法及其玻璃钢管道 |
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