JPH01117782A - アセテート・カイネースの製造法 - Google Patents

アセテート・カイネースの製造法

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JPH01117782A
JPH01117782A JP27314687A JP27314687A JPH01117782A JP H01117782 A JPH01117782 A JP H01117782A JP 27314687 A JP27314687 A JP 27314687A JP 27314687 A JP27314687 A JP 27314687A JP H01117782 A JPH01117782 A JP H01117782A
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JP
Japan
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dna
acetate kinase
coli
recombinant
kinase
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JP27314687A
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English (en)
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Akira Matsuyama
松山 旭
Hideko Yamamoto
秀子 山本
Eiichi Nakano
中野 衛一
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Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Publication date
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Publication of JPH01117782A publication Critical patent/JPH01117782A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/10Transferases (2.)
    • C12N9/12Transferases (2.) transferring phosphorus containing groups, e.g. kinases (2.7)

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アセテート・カイネースの製造法に関する。
アセテート・カイネース(acetate kinas
e)は、下記の反応式で示される反応を触媒する酵素で
ある。
そして、アセテート・カイネースは、ATPの製造等に
極めて有用なものである。
〔従来の技術〕
従来、アセテート・カイネースは、例えば、エッシェリ
シア・コリ (Escherichia coli)を
培養し、菌体よりアセテート・カイネースを分離、精製
することにより製造されている〔ジエイ、パイオル、ケ
ム、(J、Biol、Chem、) 、第261巻、第
29号、第13487〜13497頁(1986) )
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のアセテート・カイネースの製造法
によるときには、該酵素の収率が著しく低い等の難点が
あった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上記難点を解決すべく種々検討
した結果、アセテート・カイネースをコードする遺伝子
を含有するDNAをベクターDNAに挿入した組み換え
体DNAを得、この組み換え体をエッシェリシア(Es
cherichia)属に属する菌株に含ませたアセテ
ート・カイネース生産能を有する菌株を培地に培養する
と高収率でアセテート・カイネースが生産されること等
の知見を得、本発明を完成した。
すなわち、本発明はアセテート・カイネースをコードす
る遺伝子を含有するDNAをベクターDNAに挿入した
組み換え体DNAを含み、アセテート・カイネース生産
能を有するエッシェリシア属に属する微生物を、培地に
培養し、培養物よりアセテート・カイネースを採取する
ことを特徴とするアセテート・カイネースの製造法であ
る。
以下、本発明について詳細に説明する。
先ず、アセテート・カイネースをコードする遺伝子を含
有するDNAの調製について述べる。
例えば、大腸菌好ましくは大腸菌(E、coli)11
00(Max−Plank−1nstitut西独、ハ
イデルベルグより入手)を培養して培養物を得る。
上記微生物を培養するには、通常の固体培養法で培養し
てもよいが、なるべく液体培養法を採用して培養するの
が好ましい。
また、上記微生物を培養する培地としては、例えば酵母
エキス、ペプトン、肉エキス、コーンスィーブリカーあ
るいは大豆もしくは小麦艷の浸出液等の1種以上の窒素
源に、リン酸第1カリウム、リン酸第2カリウム、硫酸
マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩
化第2鉄、硫酸第2鉄あるいは硫酸マンガン等の無機塩
類の1種以上を添加し、更に必要によりI!雪原料、ビ
タミン等を適宜添加したものが用いられる。
なお、培地の初発pHは、7〜9に調整するのが適当で
ある。また培養は30〜42℃、好ましくは37°C前
後で4〜24時間、好ましくは6〜24時間、通気撹拌
深部培養、振盪培養、静置培養等により実施するのが好
ましい。
このようにして得られる培養物を、例えば3000r、
p、ot、以上、好ましくは8000〜10000r、
p、m、で5分以上、好ましくは10〜15分間遠心分
離して大腸菌1100の菌体を得る。     。
この菌体より、例えば斎藤、三浦の方法[バイオケム、
バイオフィズ、アクタ、 (Biochem、 Bio
phys。
Acta、)、第72巻、第619頁(1963年)]
、ケー・ニス・カービー(K、S、Kirby)の方法
[バイオケム。
ジェイ、(Biochem、J、) 、第64巻、第4
05頁(1956年)]等の方法により染色体DNAを
得ることができる。
ついで、この染色体DNAに、突出末端を生じさせる制
限酵素、例えば5au3A T (東洋紡績社製)を、
温度30°C以上、好ましくは37°C1酵素濃度l〜
lOユニット/rdで20分以上、好ましくは30分〜
2時間作用させて消化し、種々の染色DNA断片混合物
を得る。
そして、アセテート・カイネース遺伝子は、リンケージ
・マツプ(Linkage map) (マイクロバイ
オロジカル・レビュウズ(Microbiologic
al Reviews)、第47巻、第2号、第180
〜230頁(1983年)ゴ上、purF(グルタミン
・フォスフォリボシルパイロフォスフエイト・アミドト
ランスフェラーゼ(Gluta−mine Phosp
horibosyl−pyrophosphate a
n+1dotrans−ferase)遺伝子の近傍に
位置づけられているので、前記染色体DNA断片混合物
からクロモゾーマル・ウオーキング(Chron+os
omal Walking)法〔ネイチ−? −(Na
 ture)、第300巻、第4号、第35〜42頁(
1982年)〕によりpurF遺伝子の近傍に存在する
アセテート・カイネース遺伝子を含有するDNA断片を
検索することができる。
このようにして得たDNA断片混合物から、例えば通常
のアガロースゲル電気泳動法によりDNA断片混合物を
得、更に例えばフェノール抽出等の精製手段により精製
し、また更に例えばエタノール沈澱法等の濃縮手段によ
り濃縮し、純化されたDNA断片混合物(この中にアセ
テート・カイネースをコードする遺伝子を含有するDN
A断片が含まれる)を得る。
一方、本発明において用いることのできるベクターDN
Aとしては、如何なるものでもよく、例えばプラスミド
ベクターDNA、バクテリオファージベクターDNA等
が挙げられるが、具体的には例えばプラスミドpUC1
9 DNA (宝酒造社製)などが好ましい。
上記ベクターDNAに、突出末端を生じさせる制限酵素
、例えばEcoRI及び勿旧(いずれも宝酒造社製)を
、温度30°C以上、好ましくは37°C1酵素濃度1
0〜1000ユニッ)/mfで1時間以上、好ましくは
1〜3時間作用させて消化し、゛切断されたベクターD
NAを得る。
次いで、上記のようにして得た大腸菌1100由来で、
アセテート・カイネースをコードする遺伝子を含有する
DNA断片混合物と、切断されたベクターDNAを混合
し、これに例えば大腸菌DNAリガーゼ(二ニー・イン
グランド・バイオ・ラプス社製)T4DNAリガーゼ(
ベーリンガー・マンハイム社製)など、好ましくはT4
DNAリガーゼを、温度4〜37°C1好ましくは4〜
16°C1酵素濃度1−100ユニットで1時間以上、
好ましくは6〜24時間作用させて組み換え体DNAを
得る。
この組み換え体DNAを用いて、例えば大腸菌に−12
、好ましくは大腸菌J M 101 (ATCC338
76)、大腸菌HB 101 (ATCC33694)
、大腸菌D HI (ATCC33849)、大腸菌χ
−1776(ATCC31244)、などを形質転換あ
るいは形質導入してそれぞれの菌株を得る。
この形質転換はデイ−・エム・モーリソン(D、M。
Morrison)の方法〔メソヅ・イン・エンザイモ
ロジ−(Methods in Enzymology
) 、第68巻、第326〜331頁(1979年)〕
により行なうことができる。
また形質導入はビー・ホーン(B、 Hohn)の方法
〔メソヅ・イン・エンザイモロジー第68巻、第299
〜309頁(1979年)〕によって行なうことができ
る。
そして、上記菌株よりアセテート・カイネース生産能を
有する菌株をスクリーニングすることにより、アセテー
ト・カイネースをコードする遺伝子を含有するDNAを
ベクターDNAに挿入した組み換え体DNAを含み、ア
セテート・カイネース生産能を有するエッシェリシア属
に属する菌株を得ることができる。
このようにして得られた菌株より純化された新規な組み
換え体DNAを得るには、例えばビー・グーリー(P、
Guerry)等の方法〔ジエイ、バクテリオロジー(
J、Bacteriology)第116巻、第106
4〜1066頁(1973年)〕、デー・ビー・フレウ
ェル(D。
B、Cle%1ell)の方法〔ジェー、バタテリオロ
ジー第110巻、第667〜676頁(1972年)〕
などにより得ることができる。
上記のようにして得られたアセテート・カイネースをコ
ードする遺伝子を含有するDNAをベクターDNAに挿
入した組み換え体DNAを含み、アセテート・カイネー
ス生産能を有するエッシェリシア属に属する菌株を用い
てアセテート・カイネースを生産するには、前記大腸菌
1100の培養法と全く同様にして培養し、培養物を得
る。
培養終了後、該培養物よアセテート・カイネースを採取
するには、通常の酵素採取手段を用いて得ることができ
る。
例えば、常法により菌体を、超音波破壊処理、磨砕処理
などするか、または、リゾチーム等の溶菌酵素を用いて
本酵素を抽出するか、またはトルエン等の存在下で振盪
もしくは放置して自己消化を行なわせ本酵素を菌体外に
排出させる。この溶液を濾過、遠心分離などして固形部
分を除去し、必要によりストレプトマイシン硫酸塩、プ
ロタミン硫酸塩あるいは硫酸マンガンにより除核酸した
のち、これに硫安、アルコール、アセトン等を添加して
分画し、沈澱物を採取し、これを水に対し透析したのち
真空乾燥して粗酵素標品を得る。
更に、アセテート・カイネースの精製品を得るには、例
えばDEAE−セルロース(ジ・エチル・アミン・エチ
ル・セルロース、米国ブラウン社製) 、DEAE−セ
ファデックス(ジ・エチル・アミン・エチル・セファデ
ックス、スウェーデン国ファルマシア社製)、QAE−
セファデックス(スウェーデン国、ファルマシア社製)
等のイオン交換物質を用いる吸着溶出法にて精製するか
、またセファデックスG−200(スウェーデン国、フ
ァルマレア社製)、セファロース6B(スウェーデン国
、ファルマシア社製)等を用いるゲル濾過法、ハイトロ
キシルアパタイト (米国バイオランド社製、バイオゲ
ル11T)を用いる吸着溶出法、ポリアクリルアミドゲ
ル等を用いる電気泳動等を適宜選択、組み合わせて実施
することにより、高度に精製されたアセテート・カイネ
ース標品を得ることができる。
上記精製手段により得られる精製アセテート・カイネー
スの理化学的性質は、〔ジエイ、パイオル、ケム、 (
J、Biol、Che+++、)、第261巻、第29
号、第13487〜13497頁(1986年)〕記載
のアセテート・カイネースの理化学的性質と全く同様で
ある。
〔発明の効果〕
上述したことから明らかな如く、本発明の新規な組み換
え体DNAを含むエッシェリシア属に属する菌株を培地
に培養することにより、アセテート・カイネースを高収
率で得ることができるので、本発明は産業上極めて有用
なものである。
〔実施例] 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
実施例 (1)大腸菌1100株DNAの調製 大腸菌1100(Max−Plank−Inslloo
(西独、ハイデルベルグより入手)株を、T−Y培地[
1%(W/V)バクトートリプトン(Bacto−tr
ypton)  (デイフコ(Dirco)社製L0.
5%(W/V)バクトーイーストエキストラクト(Ba
cto−yeast extract)  (デイフコ
(Dirco)社製〕及び0.5%(W/V) NaC
1(p H7,2) ]100 rdに接種し、温度3
7°Cで8時間振盪培養し、培養物を得た。
この培養物を10.00Or、p、m、で15分間、常
法により遠心分離処理し、湿潤菌体0.5gを得たのち
、該菌体から斎胚、三浦の方法〔バイオケム、バイオフ
ィズ、アクタ、 (Biochem、Biophys、
Acta、)、第72巻、第619頁(1963年)〕
により染色体DNAを得た。
次いで、この染色体DNA60μg及び制限酵素Sau
 3AI(東洋紡績社製)3ユニツトを、10mM )
リス−塩酸緩衝液(50111M NaC1,10mM
 Mg5O<及び1mMジチオスレイトール含有) (
pH7,4)に夫々混合し、温度37°Cで30分間反
応させた。反応終了液を常法により、フェノール抽出処
理し、エタノール沈澱処理した後、この5au3A I
で消化されたDNA断片が再結合することを防止するた
めに、モレキュラー・クローニング(Molecula
r Cloning)、第133〜134頁の方法でバ
クチリアル・アルカリフォスファターゼ(Bacter
ial Alkaline Phosphatase)
処理により、DNA断片の脱リン酸化を行ない、常法に
よりフェノール抽出処理し、更にエタノール沈澱処理し
て、5au3AIで消化された大腸菌1100株の染色
体DNA断片50μgを得た。
(2)バクテリオファージベクターD N A (EM
BL4)を利用した大腸菌染色体DNAライブラリーの
作製 バクテリオファージベクターDNA (EMBL4)〔
プロメガ・バイオチク(Promega Biotec
)社製〕20ug及び制限酵素1旧(宝酒造社製)20
0ユニツトを5011IMトリスー塩酸緩衝液(100
mM NaC1及び10mMMgSO4含有)(pH7
,4)に混合し、温度37°Cで2時間反応させて消化
液を得、該液を常法によりフェノール抽出及びエタノー
ル沈澱処理した後、バクテリオファージ・ベクター由来
の中間DNAフラグメントが再結合することによりバク
テリオファージができることを防止するために、エタノ
ール沈澱物20μg及び制限酵素5ail 100ユニ
ツトを50mM )リス−塩酸緩衝液(100mM N
aC1及び10mM Mg5O,含有)(pH7,4)
に混合し、温度37°Cで2時間反応させて消化液を得
、該液を常法によりフェノール抽出及びエタノール沈澱
処理して、1旧で消化されたバクテリオファージEMB
L4DNAを得た。
ついで、この」並旧で消化されたバクテリオファージE
MBL4DNA1ug、上記項目(1)で得られた5a
u3AIで消化された大腸菌1100株の染色体DNA
断片1μg及び2ユニツトの74DNAリガーゼ〔ベー
リンガー・マンハイム(BoeringerManhe
im)社製〕を、66mM MgCh、10mMジチオ
スレイトール及び10mMA T Pを含有する66m
Mトリス−塩酸緩衝液(pH7,5)に添加し、温度1
6°Cで16時間反応し、DNAを連結させた。
ついで、ml D N A混合物を、イン・ビトロ・パ
ッケージング(in vitro packaging
)法〔メンズ・イン・エンザイモロジ−(Method
s in Enzymology)、第68巻、第28
1〜298頁(1979年)]により、バクテリオファ
ージの被膜蛋白質で包み、バクテリオファージ粒子を調
製した。
ついで、このようにして得たバクテリオファージ粒子を
大腸菌NM539  (プロメガ・バイオチク(Pro
mega Biotec)社より入手〕を指示菌として
、トリプトン寒天培地[トリプトン(Difco(社)
製]1%、NaC10,25%、寒天1.2%で、加圧
滅菌したのち、30a/ずつ直径9cmのシャーレに分
注したものである。]上に撒き、温度37°Cで16時
間静置培養したのち、約s、ooo個の溶菌斑を得、こ
れをライブラリーとして使用した。
(3)  p u r F遺伝子を含むDNAの調製大
腸菌アセテート・カイネース発現に関与する遺伝子ac
kAは、前述した如く、遺伝子の近傍に位置づけられて
いる。purF遺伝子の塩基配列は、ジエイ・ヤン・ツ
オー(J、Yun、Tso)等の報告〔ジャーナル・オ
プ・バイオロジカル・ケミストリー(Journal 
of Biological Chemistry) 
、第257巻、第3525〜3531頁、1982年〕
に記載されている。このpurF遺伝子の塩基配列の一
部である5”GTCGGTATCGCCGGTG 3’
の16塩基のオリゴヌクレオチドをDNA合成機〔ベッ
クマン(Beckmann)社製〕を用いて、合成した
。この20ngのオリゴヌクレオチドの5′末端を(”
P ) ATP  (アマジャム社製)を用いて、モレ
キュラー・クローニング(MolecularClon
ing)、第122〜126頁、コールド・スプリング
・ハーバ−・ラボラトリイ(Cold Spring 
HarborLaboratory) (1982)記
載の方法に従って標識した。
上記の方法で調製した3!Pで標識したpurF遺伝子
の一部であるオリゴヌクレオチドをプローブとして用い
、項目(2)で作製した組み換え体バクテリオファージ
EMBL4DNAをベクターとする大腸菌1100株染
色体DNAライブラリーを、プラーク・ハイブリダイゼ
ーション法〔モレキュラー・クローニング(Molec
ular Cloning) 、第312〜328頁、
コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリイ(Co
ld Spring Harbor Laborato
ry) (1982))で検索し、purF遺伝子を有
するプラークを得た。
該プラークをモレキュラー・クローニング(Mole−
cular Cloning)、第371〜372頁、
コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリイ (C
old Spri−ng Harbor Labora
tory)(1982)記載の方法に従い、バクテリオ
ファージDNAを精製し、この組み換え体バクテリオフ
ァージDNAをby102と命名した。
該組み換え体バクテリオファージhy102 D N 
Aを制限酵素地図III、 」並R1,B憇旧、」■I
I及び5ail(いずれも宝酒造社製)を用い、単一消
化及び二重消化して得られたDNA断片をアガロース電
気泳動法により、移動度パターンを分析し、得られた移
動度パターンとバクテリオファージDNA(宝酒造社製
)をHindlllにより消化して得られたDNA断片
の標準移動度パターンとを対比することにより得られた
制限酵素地図は、第1図に示すとおりであった。
(4)アセテート・カイネース遺伝子の検索−一一プロ
ープDNAの作製 組み換え体バクテリオファージhy102 D N A
 5μgを、15μlのTE緩衝液(1mMEDTAを
含む10mM )リス−塩酸緩衝液(pH7,5))に
溶解し、これに1mlの旧gh緩衝液(50mM )リ
ス−塩酸緩衝液(pH7,5)/1000mM NaC
1/100mM MgC1z/10mMジチオスレイト
ール〕及び30ユニツトのEcoRIヲ添加し、温度3
7°Cで2時間切断処理した。
このDNA全量を0.7%(W/V)アガロースゲルを
用いた電気泳動で分離した。アガロースゲル電気泳動は
、ティ・マニアナイス(T、Maniatis)等の方
法〔モレキュラー・クローニング(Molecular
Cloning)、第156〜161頁、コールド・ス
プリング・ハーバ−・ラボラトリイ(Cold Spr
ing HarborLaboratory) (19
82) )に従って行なった。バクテリオファージhy
102 DNA中の3.45Kbp−彫遼RI/Eco
RI D N A断片を含むゲル部分をゲルより切りだ
して透析チューブに入れ、2−のTE緩衝液を加えた後
、透析チューブをシールし、電気泳動により、ゲル中か
ら緩衝液中にDNAを溶出した。
この溶液に等量の水飽和フェノールを加え、撹拌したの
ち、水層を回収し、常法に従いエタノール沈澱によりD
NAを回収した。
得られた3、45Khp DNA断片を、(”P ) 
 dCTP(アマジャム社製)を用いてニックトランス
レーション法により標識した。ニックトランスレーショ
ンは、宝酒造社製のキットを用い、宝酒造社の指示する
ジェイ・モル・パイオル・ (J、Mol。
Biol、)、第113巻、第237〜251頁(19
77)及び、モレキュラー・クローニング(Molec
ular Cloning)、第109〜112 Lコ
ールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリイ(Col
d Spring )labor Laborator
y)(1982)記載の方法に従って行なった。
(5)アセテート・カイネース遺伝子の検索−m−りロ
モゾーマル・ウオーキング法によるアセテート・カイネ
ース遺伝子の検索 前述の方法で調製した!!pで標識した3、45Kbp
DNA断片をプローブとして用い、項目(2)で作製し
た組み換え体バクテリオファージEMBL4DNAをベ
クターとする大腸菌1100株染色体DNAライブラリ
ィを、項目(3)と同様にプラーク・ハイブリダイゼー
ション法で検索し、3.45Kbp DNA断片を有す
るプラークを得た。該プラークを夫々、モレキュラー・
クローニング(Molecular Cloning)
、第371〜372頁、コールド・スプリング・ハーバ
−・ラボラトリイ(Cold Spring Habo
r Laboratory)(1982)記載の方法に
従い、バタテリオファージDNAを精製した。3.45
にbρDNA断片を含む組み換え体バクテリオファージ
DNAをby122と命名した。
該組み換え体バタテリオファージhy122 DNAを
、項目(3)に記載の方法に従って、前記各種制限酵素
を用い、消化し、第2図に示す通り制限酵素地図を得た
該組み換え体バタテリオファージhy122 DNA1
0μgを、15ulのTE緩衝液に溶解したものに、2
μlの旧gh緩衝液、30ユニツトの制限酵素」並R1
及び30ユニツトの制限酵素」憇旧を夫々添加し、温度
37°Cで2時間反応を行ない、DNAを切断した。切
断した組み換え体バタテリオファージhy122DNA
より、4.5Kbpの」並R1/ BamHI D N
 A断片を、前述のアガロースゲル電気泳動法を用いる
方法に従って単離し、6μgの」並RI/ B憇旧DN
A断片を得た。
一方、プラスミドpUC19 DNA (宝酒造社製)
111g 、18ulのTE緩衝液に溶解したものに、
3μlの旧gh緩衝液、5ユニツトの1旧及び5ユニツ
トのEcoRIを添加し、温度37℃で1時間消化した
のち、常法によりフェノール抽出及びエタノール沈澱処
理を行ない、沈澱物を得た。
0.5μgのEcoRI及びl旧で消化したプラスミド
pUP19 DNA及び、0.5μgのhy122 D
NA由来の4.5Kbp E並R1/勿旧DNA断片を
、夫々7μlの水に溶解し、13μlの混液〔77II
IMトリスー塩酸緩衝液(p H7,4) / 15n
+M MgCh/ 15mMジチオスレイトール10.
15mM ATP)及び、1ユニツトのT4DNAリガ
ーゼを添加し、温度8°Cで18時間連結反応を行なっ
た。この反応液を用い、ジャーナル・オブ・バタテリオ
ロジ−(Journal of Bac−te rio
logy)、第119巻、第1072〜1074頁(1
974年)記載の形質転換法により、大腸菌JMIOI
株(ATCC33876)を形質転換し、薬剤耐性(ア
ンピシリン耐性)及び、β−ガラクトシダーゼ活性を検
討し、形質転換株を得、その株の含有する組み換え体プ
ラスミドDNAをpAK122と命名した。このように
して得られた大腸菌J M 101 (pAK122)
は、工業技術院微生物工業技術研究所に微工研条寄第1
534号(FERM BP−1534)として寄託され
ている。
(6)大腸菌J M 101 (pAK122)の培養
及び粗酵素液の調整 大腸菌J MIOI(pAK122) (FERM B
P−1534)を、LB−amp培地〔バタトトリプト
ン1%(W/V) 、酵母エキス0.5%(W/V) 
、NaC10,5%(W/V)及びアンピシリン50 
(μg/mf) ) 3−にて温度37°Cで18時間
振盪培養を行なった。この培養液0.5 mlを、10
m1の上記LB−amp培地に接種し、温度37°Cで
6時間振盪培養したのち、3500r、p、m、で10
分間遠心分離処理して湿潤菌体を得、該菌体を10mM
 MgCl□及び1mMEDTAを含有する10mMリ
ン酸緩衝液(pH7,5) 2 mfに懸濁し、常法に
より超音波破壊処理し、粗酵素液を得た。このようにし
て得られた粗酵素液中のアセテート・カイネース活性の
測定は、下記の方法により行い、その結果を下表に示し
た。
得られた粗酵素液中のアセテート・カイネース活性の測
定は、トーマス(Thomas)等の方法〔ジャーナル
・オブ・バクテリオロジ−(Journal ofBa
cteriology) 、第144巻、第672〜6
82頁(1980)年)〕を改良して、生成するNAD
PHのモル数を算出することにより行なった。
すなわち、5mM MgC1g、10mMグルコース、
0.5mMNADP、5mMADP及び5mMアセチル
リン酸を含有する0、1mMHEPES緩衝液(pH7
,0)中に、5ユニット/−のグルコース6リン酸デバ
イドロゲナーゼ(ベーリンガー・マンハイム社製)及び
21ユニツトのへキソキナーゼ(ベーリンガー・マンハ
イム社製)を添加し、この溶液2.4−に50倍希釈し
た粗酵素液0.1 mZを混合したのち、340nI1
1の吸収の変化より、生成したNADPHの量を算出し
た値を下表に示した。
また、比較のため、プラスミドpUC19 DNAを有
する大腸菌JMIOI株〔大腸菌101 (pUC19
) )についても同様にアセテート・カイネース活性を
測定した結果を下表に示した。
表 上表より明らかな如(、本発明は、対照に比しNADP
H生成量が著しく増加しており、アセテート・カイネー
スが発現されていることが判る。
(7)アセテート・カイネース遺伝子を含むプラスミド
pAK122 D N Aの調製 上記で得られたプラスミドpAK122を含有する大腸
菌101株(FERM BP−1534)を、トリプト
ン1%(W/V) 、酵母エキス0.5%(W/V)及
びNaC10,5%(W/V)からなる培地12に、該
培地を用い、温度37°Cで24時間前培養して得られ
た大腸菌JMIOI(pAK122)の培養液20−を
接種し、温度37°Cで3時間振盪培養したのち、0.
2gのクロラムフェニコールを添加し、更に同一温度で
20時時間項養を行ない、培養液を得た。
次いで、この培養液を、常法により6000r、p、m
で10分間遠心分離処理して湿潤菌体2gを得、これを
20dの25%(W/V) :> a 糖を含有する3
50IIIMトリスー塩酸緩衝液(pH8,0)に懸濁
した後、更に、これにリゾチーム(シグマ社製)10■
、0.25+mMEDTA溶液(pH8,0) 8 m
lおよび20%(W/V)  ドデシル硫酸ナトリウム
溶液8−を夫々添加し、温度60°Cで30分間保温し
て溶菌し、溶菌液を得た。この溶菌液に、5MNaC1
溶液13mZを添加し、温度4°Cで16時間処理した
ものを常法により、15000r、p、m。
で30分間遠心分離して抽出液を、常法によりフェノー
ル抽出処理及びエタノール沈澱処理を行ない沈澱物を得
た。
次いで、この沈澱物を通常の減圧乾燥処理したものを、
1mMEDTAを含有する10mM )リス−塩酸緩衝
液(pH7,5)6−に溶解し、さらに、これに塩化セ
シウム6g及びエチジウムブロマイド(19■、/d)
0.2mlを添加したものを、常法により39000r
、p、m、で42時間超遠心分離機を用いて平衡密度勾
配遠心分離処理を行ない、組み換え体プラスミドpAK
122 D N Aを単離し、また更に、n−ブタノー
ルを使用してエチジウムブロマイドを除去したのち、1
mMEDTAを含有する10mMトリス−塩酸緩衝液(
pH7,5)に対して透析を行ない純化された組み換え
体プラスミドpAK122 D N A 500ugを
得た。
工亥組み換え体プラ不ミドpAK122 D N Aを
項目(3)に記載の方法に従って、各種制限酵素を用い
消化し、第3図に示す通りの制限酵素地図を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、組み換え体バタテリオファージbyt。 2 DNAの制限酵素地図であり、第2図は、組み換え
体バタテリオファージhy122 DNAの制限酵素地
図であり、また、第3図は、組み換え体プラスミドpA
K122 D N Aの制限酵素地図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アセテート・カイネースをコードする遺伝子を含
    有するDNAをベクターDNAに挿入した組み換え体D
    NAを含み、アセテート・カイネース生産能を有するエ
    ッシェリシア属に属する微生物を、培地に培養し、培養
    物よりアセテート・カイネースを採取することを特徴と
    するアセテート・カイネースの製造法。
  2. (2)アセテート・カイネースをコードする遺伝子を含
    有するDNAが大腸菌由来のDNAである特許請求の範
    囲第1項記載のアセテート・カイネースの製造法。
  3. (3)アセテート・カイネースをコードする遺伝子を含
    有するDNAが、大腸菌1100由来のDNAである特
    許請求の範囲第1項記載のアセテート・カイネースの製
    造法。
  4. (4)ベクターDNAが、プラスミドpUC19DNA
    である特許請求の範囲第1項記載のアセテート・カイネ
    ースの製造法。
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Non-Patent Citations (2)

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Title
J.BIO1 CHEM=1986 *
MICROBIOLOGICAL REVIEWS=1983 *

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