JPH01117198A - ホイスト・クレーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ホイスト・クレーン、つまり、伝助滑車上を
案内されるケーブルにより重荷を昇降したり、牽引した
りする装置に関するものである。本発明は、特に１木の
ケーブル溝を形成する２個の滑車半部を組み合わせて１
個の伝動滑車を形成する型式のホイスト・クレーンに関
するものである。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］欧州特
許出願第１８９１２９号による公知のホイスト・クレー
ンは、弾性手段により共に押圧された２個の滑車半部を
使って１個のＶ形ケーブル溝を形成している。

しかしながら、この種のホイスト・クレーンは、２個の
滑車半部が大きな力で互いに押圧し合う他に、Ｖ形溝に
対して押圧される結果、ケーブルが半径方向に外側へ押
し出されて、締り具合が不均一になり、むらが生じ、装
置の良好な働きを損なうという欠点を有している。

［発明の目的］ そこで、本発明の第一の目的は、上記欠点を組織的に回
避したホイスト・クレーンを提供することにある。さら
に一般的に言えば、本発明は、下記の好適な特徴を合わ
せ持つホイスト・クレーンを提供することを目的として
いる。

（１）主として互いに平行した位置に置かれた２個の滑
車を使用して、ケーブルの接触角全体に均一の圧力を与
えること。

（２）ケーブル端を装置の方へ向けた後、装置に簡単か
つ自動的にケーブルが巻き込まれること。

（３）いかなる場合にも２個の滑車半部の間の正しい位
置にケーブルが配置されていること、つまり、ケーブル
滑車の中心から半径方向へケーブルが抜は出るおそれが
ないこと。

［問題点を解決するための手段］ したがって、本発明に係るホイスト・クレーンは、 主として、２個の滑車半部を組んだ１組の伝動滑車と； ２個の上記滑車半部を軸方向に共に押圧する弾性手段と
：　・ ２個の上記滑車半部によフて形成され、少なくともケー
ブルをつかむ領域に複数の平行側面部をもつ１個のケー
ブル溝と； 及び 特に接触角全体に沿っていっせいに回転する複数個の小
型ケーブル案内輪と； によって構成されていることを特徴とする。

［実　施　例］ 本発明の特徴をさらに明らかにするために、以下におい
ては添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例に
ついて説明する。但し、本発明は、この実施例のみに限
定されるものではない。

第１図及び第２図に示すように、本発明に係るホイスト
・クレーンは、２個の滑車半部２と３を平行に組んだ１
個の伝動滑車１と；上記滑車半部２と３を軸方向に共に
押圧する弾性手段４と；２個の上記滑車半部により形成
された１個のケーブル溝５と；及びこのケーブル溝５の
外周に沿って配置された複数個の小型ケーブル案内輪６
と；によって構成されている。

図示した実施例において、滑車半部２は、軸受７及び８
によりケーシング９に関して回転可能なように取り付け
られている。もう一方の滑車半部３は複数本のボルト１
０により上記第１滑車半部２に対して所定位置に保持さ
れている。これらのボルト１０は、同時に上記弾性手段
１０をも支持している。

上記滑車半部２及び３を軸方向に共に押圧している上記
弾性手段４は、ベレヴイルばね（Ｂｅｌｌｅｖｉｌｌｅ
　ｓｐｒｉｎｇｓ）　、つる巻きばねなど任意に選んだ
どんなばねで構成されたものでもよい。但し、ばねの張
力はケーブル１１に働く力によって決定されるが、ケー
ブル１１が変形せずに、しかもスリップせずにホイスト
・クレーンにより重荷を持ち上げられる十分な摩擦力を
生ずるようなものとする必要がある。

本発明の特筆すべき特徴は、２個の滑車半部２及び３を
平行に組み合わせ、ケーブルをつかむ領域に上記滑車半
部２及び３によって形成されたケーブル溝５が、第３図
に明示するような平行側面部１２及び１３を有する点に
ある。

本発明のもう１つの目立った特徴は、上記ケーブル溝５
がその接触角上に傾斜側面部１４及び１５を有し、これ
ら傾斜側面部が上記平行側面部１２及び１３と調和し、
Ｖ形部を形成している点にある。上記傾斜側面部１４及
び１５は、できればケーブル滑車１の主平面との間に１
２．５度の角度Ａを形成するのが望ましい、また、滑車
半部２及び３は、その最外周部に丸み部１６及び１７を
設けたものでもよい。

上記小型ケーブル案内輪６は、第２図に示すように、主
としてケーブル溝５の外周全体に沿って配置されている
。これらの案内輪は、ケーシング９に固定した複数本の
小軸１８に取り付けた軸受とするのが望ましい。

１個の小型ケーブル案内輪６Ａは、ケーブル１１の自由
端２０が導入又は送り出される個所１９の近くに使用さ
れる個所１９の近くに使用され、その他の小型ケーブル
案内輪６よりも直径の大きいものにするのが望ましいが
、必ずしもそうする必要はない、その利点については後
述する。

小型案内輪６．６Ａをすべて同一直径にしてもよいこと
は言うまでもない。

ホイスト・クレーンの駆動は、１木の駆動軸２１と１列
の外周歯列２２と；上記駆動軸２１のまわりに取り付け
られ、上記駆動軸２１と連動する複数個の遊星歯車２３
と；及び上記伝動滑車１に固定され、内部歯列２５によ
り上記遊星歯車２３と咬合している１個のブッシェ２４
と；を使って行なわれるのが望ましい、駆動軸２１の駆
動は、１個のクランク又はそれに類似した装置による手
動駆動にしてもよいし、また例えば、上記ケーシング９
に固定するか、分離設置した１個の電動機による自動駆
動にしてもよい。

上記遊星リンク装置の使用は、主としてホイスト・クレ
ーンを特にコンパクト化できるという利点を有している
。

ホイスト・クレーンがそれを効率良く固定させる手段２
６又は２７を備えていることは言うまでもない。

ホイスト・クレーンの動作は、添付図面から容易に推察
できる。まず最初にケーブル１１の一端を通路２８若し
くは通路２９から本装置内に導入すると、上記ケーブル
は、小型ケーブル案内輪６によりケーブル滑車１のまわ
りに自動的に案内され、巻き込まれる。つまり、ケーブ
ル溝５の特殊設計の寄与により１つの合成力が生じ、ケ
ーブル１１を導入した時に、２個の滑車半部２及び３が
押し離されてケーブルが正しい作業位置に押し込まれる
。正規作業時には、ケーブル１１はケーブル溝５の中に
置かれ、第１図に示すように、上記滑車半部２と３の２
つの平行側面部１２と１３の間で締め付けられている。

ホイスト・クレーンの正規使用時には小型ケーブル案内
輪６がケーブル１１にいかなる圧力も加えないことも注
目すべき点である。他方、ケーブルを導入又は送り出す
個所１９の近くにある小型ケーブル案内輪６Ａは、ケー
ブル１１にある程度の圧力を加え、ケーブルをケ−プル
溝５の中へ押し下げておく働きをする。この小型ケーブ
ル案内輪６Ａは固定しておくこともできるし、また、ば
ね又はそれに類似する部品（図示していない）によりケ
ーブル滑車１の方向へ押圧することもできる。

本発明は、−例として説明した上記実施例のみに決して
限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限
り別の形状、寸法のホイスト・クレーンを実現すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るホイスト・クレーンの横断面図
である。 第２図は、２個の滑車半部の間の横断面図である。 第３図は、第１図においてＦ３で指示した部分の拡大図
である。 １・・・伝動滑車　　　　　２．３・・・滑車半部４・
・・弾性手段　　　　　５・・・ケーブル溝６．６Ａ・
・・小型ケーブル案内輪

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　主として、２個の滑車半部２、３を平行に組んだ１
   組の伝動滑車１と；上記滑車半部２、３を軸方向に共に
   押圧する弾性手段４と；２個の上記滑車半部２、３によ
   り形成され、少なくとも１本のケーブル１１をつかむ領
   域に平行側面部１２、１３をもつ１個のケーブル溝５と
   ；及び上記ケーブル溝５と咬合し、特にその接触角全体
   に沿って回転する複数個の小型ケーブル案内輪６と；に
   よって構成されていることを特徴とするホイスト・クレ
   ーン。 ２　上記ケーブル溝５の外周面に、上記平行側面部１２
   、１３と調和した傾斜側面部１４、１５が設けられてい
   ることを特徴とする請求項１に記載のホイスト・クレー
   ン。 ３　上記傾斜側面部１４、１５がケーブル伝動滑車１の
   主平面部との間に角度Ａを形成していることを特徴とす
   る請求項２に記載のホイスト・クレーン。 ４　上記角度Ａが１２．５度であることを特徴とする請
   求項３に記載のホイスト・クレーン。 ５　上記ケーブル案内輪６、６Ａがすべて同一直径であ
   ることを特徴とする請求項１、２又は３のいずれか１つ
   に記載のホイスト・クレーン。 ６　ケーブル１１の自由端２０が導入または送り出され
   る個所の近くにある少なくとも１個の小型ケーブル案内
   輪６Ａがその他の小型ケーブル案内輪６よりも大きな直
   径を有していることを特徴とする請求項１、２又は３の
   いずれか１つに記載のホイスト・クレーン。７　上記小
   型ケーブル案内輪６Ａが、その外周をケーブル１１上に
   押し当てるように取り付けられていることを特徴とする
   請求項６に記載のホイスト・クレーン。 ８　上記小型ケーブル案内輪６Ａが、ばねまたはそれに
   類似する部品によってケーブル１１に押し当てられてい
   ることを特徴とする請求項６に記載のホイスト・クレー
   ン。 ９　外周に歯列２２が形成されている１本の中央駆動軸
   ２１と；この駆動軸２１の外周に設置され、それと連動
   する複数個の遊星歯車２３と；及び上記ケーブル滑車１
   に固定され、内部歯列２５を介して上記遊星歯車２３に
   よって駆動される１本のプッシュ２４と； を装備していることを特徴とする請求項１乃至８のいず
   れか１つに記載のホイスト・クレーン。