JPH01116917A - 磁気記録再生ドラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録再生ドラムに係り、特に磁気テープ
走行の安定化及び該ドラムの小形化に好適なヘッド回転
機構に関する。

〔従来の技術〕

従来の装置は、特開昭４２−１７３０７号公報に記載の
様に、シャフトを一体に回転する回転ドラムの外周端近
傍に磁気ヘッドを固定した構造である。そのため、磁気
テープを、該ドラムに対してヘリカルに巻付け、該ヘッ
ドを磁気テープに斜め方向に走査して信号の記録、再生
を行っている。

磁気テープを回転ドラムにヘリカルに巻付けるために、
回転ドラムの傾斜角に対応して所定の角度傾斜したポス
ト群を設けである。

磁気テープ上の記録パターンの直線性を高精度に保つた
め、ドラムの真円度は高精度であることを要求される。

、また、磁気テープのエツジをガイドするためのリード
部（突起状部）は、該ドラムにヘリカルに形成される。

〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術は、以下の点について配慮されておらず１
問題があった。

まず、テープ走行方向に対してドラム及びポスト群を傾
斜させて設けるために、磁気テープがこれらのドラム及
びポスト群に巻付いて走行すると。

摩擦力等がテープ幅方向に不均一に生じやすくなり、テ
ープ走行が不安定となる。特に、テープ走行方向が反転
する場合には、該ドラムやポスト群の傾斜の影響で、テ
ープ位置が幅方向に変動し、磁気ヘッド出力が低下する
場合も生じる。

さらに、ドラムが磁気テープ走行方向に対して傾斜して
いるために、ドラムの高さはテープ幅の二倍以上必要と
なり、走行系の小形化に障害となっていた０ また、リールを並行に配置したカセット等を使用する際
には、ドラムにヘリカルにテープを巻付け、かつ、テー
プのねじれが無い様なテープパスを設けようとすると、
リールとドラムの中間にテープ走行方向に対して傾斜し
たポストを必らず配置する必要がある。そのため、テー
プ走行系の小形化を図る上でも傾斜ポストの分だけポス
トが増加し、障害となった。さらに、該傾斜ポストは。

ロー２タイプ（回転式）とすることが出来ないため、テ
ープとの摩擦が増大し、メタルテープ等の表面性の良い
テープに対しては、その走行性を阻害する原因となって
いた。

本発明の目的は、これらの問題点を解決し、テープ走行
を安定させ、走行方向が反転してもテープ位置が変動せ
ず、テープ走行系の薄形化が図れ。

ポストの数の低減でテープ走行系の小形化が可能となり
、摩擦力の低減で信頼性の高いテープ走行系を得ること
のできる磁気記録再生ドラムを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、従来テープ走行方向に対して傾斜して配さ
れていたドラムをテープ走行方向に直角に配置し、ヘッ
ドのみをテープに対して斜め方向に走査させ、所定の軌
跡で信号の記録・再生を行うことが出来る様にすること
により達成される。

すなわち、本発明は１回転軸のまわりを回転する磁気ヘ
ッドが該回転により上下ドラムのすき間を走行する構成
の磁気記録再生ドラムにおいて。

前記ドラムの中心軸はテープ走行方法と略垂直に形成さ
れ、前記磁気ヘッドは支持部材により前記回転軸の軸方
向に変位可能に支持され、前記すき間は少なくともテー
プ走行部分がテープ走行方向に対して傾斜して形成され
ていることを特徴とする磁気記録再生ドラムである。

〔作用〕

ドラムをテープ走行方向に直角に配することで、従来必
要であった傾斜ポスト群も不要となる。また、ドラムの
高さもテープ幅と同一であれば良く、ドラムの小形化が
図れる。

また、ドラムやポスト群がすべてテープ走行方向に対し
て直角に配置できるので、テープに対する摩擦力がテー
プ幅方向に均一となり、テープ走行が安定となる。

ここで、望ましい実施態様について概説する。

先ず、ドラムは、テープ走行方向に対して垂直に設けら
れている。ドラムは従来のものでは真円であるが、本発
明では楕円状とする。ヘッドは。

テープに対して斜めに走査し、所定の記録パターンとな
る様にコントロールされる。ヘッドの走査軌跡は、あら
かじめ設定されたガイドにより規制される。ドラム上の
リード部はドラムの中心軸を垂直に切る断面上に設けで
ある。

これにより、ヘッドをドラムの中心軸に対して傾斜させ
て回転させても、ドラムからヘッドが突出する址を常に
一定に制御することが可能である。

即ち、ヘッドとテープの接触状態を常に良好に保つこと
ができる。

次に、ヘッドの走査軌跡は、テープに直線状に信号を記
録する場合、円筒を斜めに切断した面上を走行させたの
では十分でない。この様な平面上を走行させると、テー
プ上の信号パターンはＳ字状となる。そこで、ヘッドを
円筒を斜めに切断した平面に対して、Ｓ字形状分を補正
した軌跡で回転させる。そのためには、磁気ヘッドを１
回転軸に対して軸方向の変位が可能な様に板バネ状の支
持板で支持する。磁気ヘッド取付部はスライダ状となっ
ており、ガイド面に対して空気潤滑効果等により浮上し
ながら走行する。

ガイドの形状を上述した様なＳ字形状を補正した形状と
することにより、磁気テープ上に直線状の記録パターン
を得ることが出来る。

以上の様な動作の結果、ドラムをテープ走行方向に垂直
に設けることが出来る。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、本発明の装置の一実施例の断面を示すもので
ある。１は磁気ヘッド、２は磁気ヘッド１を固定してい
るスライダ、３はスライダ２を支持しているジンバルで
ある。ジンバル３は板ばねより成り、その一端はディス
ク１１に固定されており、回転軸すなわちシャフト１０
と一体となって回転する。該ジンバル３は自由状態では
ほぼ平面形状である。シャフト１０の他端には駆動モー
タ１６がモータ取付板１７を介して取付けられている。

１５は、モータの固定側である。シャフト１０は軸受１
８で支持されている。

磁気ヘッド１は上部固定ドラム６及び下部固定ドラム５
の外周面７及び８かられずかに突出して配置されている
。下部固定ドラム５には、外周面８の一端に磁気テープ
をガイドするための突起状のリード部９が設けられてい
る。また、スライダ２の対向面に、スライダ浮上用のガ
イド部４が設けられている。

磁気ヘッド１の電気出力は、非接触信号伝達手段１３，
１４により固定側に伝達される。１３は回転側、１４は
固定側の伝達手段である。ヘッド１から非接触信号伝達
手段までの信号線は図示せず省略した。

第２図は、本発明の一実施例の平面図である。

磁気テープ１９は、ガイド２１にガイドされながら、ド
ラム５，６に巻付いている。上部固定ドラム６と下部固
定ドラム５は、固定板２０により同軸位置に固定されて
いる。

第３図は、本発明の一実施例の斜視図である。

上部固定ドラム６及び下部固定ドラム５は、固定板２０
により固定されており、このドラム５，６は同図の様に
すき間２４を設けて配されている。

磁気ヘッド１は、該すき間２４よりドラム外周に突出し
ている。

次に、各部の動作を説明する。スライダ２は。

第４図に示すように、ヘッド１をその上面に取付けてい
る。また、その下面には、流体潤滑効果によりガイド部
４より浮上するためのレール面２′が設けられている。

そして、ジンバル３により支持されており、常に一定の
押付力Ｆでガイド部４の方向に押付けられている。第５
図は、第４図のスライダ２を同図の左方より見た図であ
る。レール２′は、スライダ走行方向に対して進行側の
ガイド部４とのすき間が、後方のすき間よりもわずかに
大となる様に配置されている。このわずかな傾斜によっ
て、スライダ２の走行に従い空気がレール２′とガイド
部４の間に流入し、この時発生する空気圧によりスライ
ダ２はガイド部４より浮上する。浮上量は、スライダ走
行速度、ジンバル３の押付力等によって決定されるので
、数ミクロン以下に制御することは容易である。

ジンバル３は第２図に示した様な構造となっており、ス
ライダ２に対して、該スライダ２の所定の位置にバネ力
Ｆが加わる様な構造となっている。

ジンバル３は、板バネの特性を有しているため。

シャフト１０の軸方向に磁気ヘッド１は移動が可能であ
る。

磁気テープ１９上の信号パターンは第６図の実線２５で
示した様に、テープ１９の長手方向に対して傾斜させて
記録する必要がある。本発明では、ドラム５，６は、テ
ープ走行方向に対して垂直に配置する構造となっている
が、上記理由により磁気ヘッド１は、磁気テープ１９に
対して斜めに走行させる。上部及び下部固定ドラム６．
５は第３図の切口２２．２３で示した様に、円筒を略斜
めに切断した様な形状としである。磁気ヘッド１は、こ
のすき間２４を通過しながら磁気テープ１９に信号パタ
ーンを記録する。

ところで、この切口２２．２３の形状は、単純に円筒を
単一平面で斜めに切断した面とすることは好ましくない
６円筒を単一平面Ｐで斜めに切断した場合、その時の円
筒の切口は第７図の破線２７の様になり、これをテープ
面に展開すると１例えば信号を区間りの間でテープに記
録すると第６図の破線２６の様なパターンとなる。本発
明においては、磁気ヘッド１が走行する軌跡は第７図の
実線２８の様に破線２７に対して曲がった軌跡となって
いる。これによって、テープ面でのトラックパターンの
曲りを補正し、直っすぐなトラックパターン２５を得る
ことが出来る。

ところで、磁気ヘッド１は前述の様にシャフト１０の軸
方向に変位可能なジンバル３で支持されている。そこで
、ガイド４の形状を第７図の実線２８の様にレイアウト
することにより、磁気ヘッド１は、スライダ２の浮上効
果により、シャフト１０の軸方向にわずかに変位しなが
らガイド２上を走行する。これにより、テープ上には第
６図の実線２５の様な直っすぐなパターンが記録される
。

次に、ドラム５，６の外径は、第２図のＡとＢにおいて
、Ａ＞Ｂとなっている。これは、以下の理由による。第
２図に示した状態の磁気ヘッド１の方向では、該ヘッド
１先端からシャフト１０の中心までの水平距離は、ジン
バル３が変形する分だけ、同図に示した磁気ヘッド１と
直角な方向よりも小となる。ところが、磁気ヘッド１と
磁気テープ１９の接触状態を良好に保つためには、ドラ
ム外周面７，８からの磁気ヘッド１の突出量は一定に制
御する必要がある。そこで、ドラム５，６の外径は、こ
のジンバル３の変形を補正する様にヘッドが傾斜する方
向の外径が小さくなる様な略楕円状に形成しである６ 以上の様な構造により、テープ走行方向に対して、ドラ
ム５，６を垂直に配置することが可能となる。これによ
り、テープ走行を安定させ、ドラム５，６の薄形化が図
れ、傾斜ポストの数を低減でき、低摩擦で小形の高信頼
なテープ走行系を得ることができる。

尚、ガイド部４は、信号の記録区間り、Ｌ’以外は例え
ば第８図の２９部の様に変形させ、スライダ２の変位量
を軽減させても良いことは当然である。

また、第９図に示す様に回転シャフト１０を傾斜させて
配置させれば、ジンバル３の変形量はさらに軽減させる
ことが出来る。この時、ジンバル３は、第６図の信号パ
ターン２５と２６の差分のみ変位させれば良く。ジンバ
ル３の設計も容易なものとなる。

尚、上述の実施例でスライダ２を変位させる非接触力伝
達手段として、潤滑力を用いたが、これは例えば磁気力
や、静圧形の空気力等であっても良い。また、接触式の
ガイドを使用して８字の補正を行っても良い。

また、ジンバル３のかわりに、第１０図に示すようにバ
イモルフ形の圧電素子等３０を配し、これにより磁気ヘ
ッド１を駆動し、Ｓ字補正行っても良い。

〔発明の効果〕

本発明によれば、テープ走行方向に対してドラムを直角
に配することが出来るため、テープ走行を安定させるこ
とが出来る。また、ドラムの薄形化が図れ、傾斜ポスト
の数を低減でき、低摩擦で小形の高信頼なテープ走行系
を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は平面図、
第３図は斜視図、第４図はスライダ側面図、第５図はス
ライダ平面図、第６図はテープ上のパターン図、第７図
、第８図はそれぞれガイド部の形状説明図、第９図、第
１０図はそれぞれ異なる他の実施例の断面図である。 １・・・磁気ヘッド、２・・・スライダ、３・・・ジン
バル、４・・・ガイド部、５・・・下部固定ドラム。 ６・・・上部固定ドラム、７，８・・・ドラム外周面、
９・・・リード、１０・・・シャフト、１１・・・ディ
スク。 １３．１４・・・非接触信号伝達手段、１５．１６・・
・駆動モータ、１８・・・軸受、１９・・・磁気テープ
、２０・・・固定板。 ２１・・・ガイド、２４・・・すき間、２５．２６・・
・信号パターン、３０・・・バイモルフ。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転軸のまわりを回転する磁気ヘッドが該回転に
   より上下ドラムのすき間を走行する構成の磁気記録再生
   ドラムにおいて、前記ドラムの中心軸はテープ走行方法
   と略垂直に形成され、前記磁気ヘッドは支持部材により
   前記回転軸の軸方向に変位可能に支持され、前記すき間
   は少なくともテープ走行部分がテープ走行方向に対して
   傾斜して形成されていることを特徴とする磁気記録再生
   ドラム。
2. （２）特許請求の範囲第１項において、前記支持部材は
   板ばねにより形成し、前記ドラムのテープ走行面は中央
   部の接線方向が短径となる楕円面に形成されている磁気
   記録再生ドラム。
3. （３）特許請求の範囲第２項において、すき間の傾斜を
   、テープへの記録信号パターンが直線となるＳ字状とし
   た磁気記録再生ドラム。
4. （４）特許請求の範囲第１項、第２項又は第３項におい
   て、磁気ヘッドの回転軸とドラムの中心軸とを平行に形
   成した磁気記録再生ドラム。
5. （５）特許請求の範囲第１項、第２項又は第３項におい
   て、磁気ヘッドの回転軸とドラムの中心軸とのなす角を
   テープ上の記録信号パターンの傾斜角に略等しくした磁
   気記録再生ドラム。
6. （６）特許請求の範囲第１項〜第５項のいずれか一項に
   おいて、磁気ヘッドの対向下面にスライダを設け、該ス
   ライダと磁気ヘッドとの間に非接触力伝達手段を設けた
   磁気記録再生ドラム。
7. （７）特許請求の範囲第１項〜第５項のいずれか一項に
   おいて、磁気ヘッドの回転軸方向への変位を圧電素子に
   より行なう磁気記録再生ドラム。