JPH01116207A - Ｓｏｈｃエンジンの動弁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ＳＯＨＣエンジンの動弁装置に関するもので
ある。

（従来技術） 従来のＳＯＨＣエンジンの中には、シリンダヘッドに配
置されるカム軸に単一のカムを設け、このカムによって
、吸気弁と排気弁のいずれか一方をタペットを介して直
接駆動し、他方を揺動アームを介して駆動するようにし
たものがある（例えば特開昭６１−２９４１０６％公報
参照）。このような構造によると、単一のカムで吸気弁
および排気弁の開閉駆動を行うことができるので、エン
ジンの構造簡略化、低コスト化、およびｆｌ量化を図る
ことができる。

しかし、このように吸気弁用のカムと排気弁用のカムと
を単一のカムで兼用すると、その開閉タイミングやリフ
ト、および動弁系レイアウトの制約が多く、エンジンの
機能および性能が犠牲とされ易いので、これらの点を考
慮すると、吸気弁および排気弁をそれぞれ別個のカムで
駆動することが望ましい。

この場合、ＳＯＨＣエンジンにおいては一般に、単一の
カム軸に吸気弁用および排気か用の２つのカムを設け、
それぞれのカムをタペットや揺動アームを介して吸気弁
および排気弁に連結する構造がとられる。

ところが従来のａｌｌでは、例えば吸気弁用カムが、排
気弁用カムに連結される駆動系（タペットや揺動アーム
）と重なった状態で配置されると、この吸気弁用カムに
よって排気弁が駆動される事態が起こり得るので、一般
には両カムを十分に離間させなければならない。従って
、両カムのカム幅を十分確保しながらエンジンの長手方
向のコンパクト化を行うことが困難である問題点があっ
た。

（発明の目的） 本発明は上記事情に鑑み、同一カム軸に設けられる吸気
弁用カムおよび排気弁用カムにょって合弁の開閉駆動を
行うようにしたＳＯＨＣエンジンにおいて、両カムの間
隔を何ら支障なく短縮することを可能とし、これによっ
てエンジンのコンパクト化等を図ることができるエンジ
ンの動弁装置を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明は、同一カム軸に吸気弁用および排気弁用のカム
を設け、これらのカムのいずれが一方によって吸気弁も
しくは排気弁をタペットを介して直接駆動し、他方のカ
ムによって残りの弁を揺動アームを介して駆動するよう
にしたＳＯＨＣエンジンの動弁装置において、上記カム
のうちの揺動アーム側のカムを、そのプロフィールがタ
ペット側のカムのプロフィールよりも小さくなるように
形成し、かつ、この揺１１１７−ム側のカムの少なくと
も一部が上記タペットに重なるように配置したものであ
る。

このような構成によると、揺動アーム側のカムのプロフ
ィールがタペット側のカムのプロフィールよりも小さい
ので、この揺動アーム側のカムがタペットと重なっても
、このタペットの駆動には影響を及ぼすことがない。従
って、両弁の駆動には何ら支障なく、両カムの間隔を短
縮することができる。

（実施例） 第１図は、本発明の一実施例におけるエンジンのシリン
ダヘッド１内の構造を示したものである。

このシリンダヘッド１には、エンジン燃焼室の上部２が
形成されており、これに臨む位置に点火プラグ３が設け
られている。

また、このシリンダヘッド１には、上記燃焼室の上部２
に連通する吸気通路４および排気通路５が形成されると
ともに、これらの連通部分を開［１する吸気弁６および
排気弁７が設けられている。

これらの吸気弁６および排気弁７の上端には弁リング８
が設けられ、これらの弁リング８とシリンダヘッド１の
本体側との間にはそれぞれ圧縮ばね９が介設されており
、この圧縮ばね９によって合弁６．７は上方（連通部分
をｍじる方向）に付勢されている。

上記吸気弁６の路上方には、エンジンの長手方向に延び
るカム軸１０が設けられており、このカム軸１０には、
吸気弁用カム１１および排気弁用カム１２が互いに隣り
合う位置に設けられている。

これに対して、吸気弁６の上端にはタペット１３が設け
られており、上記カム軸１０が回転駆動されることによ
り、吸気弁６がこのタペット１３を介して直接吸気弁用
カム１１により押し下げられ、これによって吸気弁６の
開閉駆動が行われるようになっている。

一方、排気弁７の上端と排気弁用カム１２との間には、
上記カム軸１０と同方向に延びる揺動アーム軸１４が設
けられ、この揺動アーム軸１４を中心に揺動自在に揺動
アーム１５が取付けられている。この揺動アーム１５は
、その一端部１５ａが上記排気弁用カム１２の周面に当
接し、他端部１５ｔ）が排気弁７の上端に当接する位置
に配置されており、上記カム軸１０が回転駆動されると
、排気弁用カム１２によってこの揺動アーム１５の一端
部１５ａが持上げられるとともに他端部１５ｂが下降し
、この他端１１５ｂにょプて排気弁７が押し下げられる
ことにより、その開開１！Ａ！ｌｌが行われるようにな
っている。

さらに、このＷ４造において本発明の特徴とするところ
は、第２図にも示されるように、上記排気弁用カム（揺
動アーム１５側のカム）１２のカムプロフィールが、上
記吸気弁用カム（タペット１３側のカム）１１のカムプ
ロフィールよりも小さくなるように設定されており、し
かも、この排気弁用カム１２の周面の一部がタペット１
３に重なる位置まで両カム１１．１２の間隔が短縮され
ている。

このように両カム１１．１２のプロフィールを設定する
には、両カム１１．１２の形状およびノーズの方向を決
定する幾何学的因子、すなわちバルブ挟み角や揺動アー
ム軸１４の中心位置、あるいは、この中心位置から排気
弁用カム１２および揺動アーム１５の接触点までの距離
と同中心位置から排気弁７の上端およびｒｌｉｗＪアー
ム１５の接触点までの距離との比（以下レバー比と称す
）を調整する必要があるが、タペット１３と揺動アーム
１５を用いる構造の場合には、両カム１１．１２のノー
ズ方向を合致させ易く、また、上記レバー比は本来的１
．４〜１．６の範囲内に設定されており、この揺動アー
ム１５に接する排気弁用カム１２の形状はもともと小さ
く設定される傾向にあるので、本発明はこれらのエンジ
ン構造の特質を有効に利用できるものであるといえる。

なお、上記カムプロフィールの設定の際、排気弁用カム
１２のベース円を小さく設定することは、研削工程上の
操作が困難となる、カムとフォロア間の面圧が高くなる
、カム形状の研削制度が出にくいといった問題点が生じ
るので好ましくない。

以上のような構造において、カム軸１０が第１図の矢印
方向に駆動されると、吸気弁用カム１１の回転により、
吸気弁６がタペット１３を介して直接開閉駆動されると
ともに、排気弁用カム１２の回転により揺動アーム１５
が揺動アーム軸１４を中心に揺動し、これによって排気
弁７も開閉駆動される。

一方、排気弁用カム１２は、上述のように、吸気弁６に
設けられたタペット１３と錐なる状態となっているが、
この排気弁用カム１２のプロフィールは吸気弁用カム１
１のプロフィールよりも小さく設定されているので、こ
の排気弁用カム１２の回転が吸気弁６の駆動に影響する
ことはない。

従って、この動弁装置によれば、吸気弁６および排気弁
７の開閉駆動には何ら支障なく、両カム１１．１２の間
隔を短縮することができ、これによって、十分なカム幅
の確保、およびエンジンの長手方向のコンパクト化を果
すことができる。

なお、この実施例では、吸気弁６をタペット１３を介し
て駆動し、排気弁７を揺動アーム１５を介して駆動して
いるが、カム軸の回転方向を逆に設定することにより、
吸気弁を揺動アームを介して駆動し、排気弁をタペット
を介して駆動することも可能である。この場合には、揺
動アームに接触する吸気弁用カムのプロフィールを、タ
ペットに接触する排気弁用カムのプロフィールよりも小
さくなるように設定すればよい。

（発明の効果） 以上のように本発明は、同一カム軸に設けられた吸気弁
用および排気弁用のカムのうち、揺動アーム銅のカムを
、そのプロフィールがタペット鋼のカムのプロフィール
よりも小さくなるようにし、かつ、この揺動アーム側の
カムの少なくとも一部が上記タペットに重なるようにし
たものであるので、吸気弁および排気弁の開閉駆動には
何ら支障なく両カムの間隔を短縮することができ、これ
によって、十分なカム幅の確保、およびエンジンのコン
パクト化が果せる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるＳＯＨＣエンジンの
シリンダヘッド内の構造を示す断面図、第２図は同構造
の要部を示す破断側面図である。 ６・・・吸気弁、７・・・排気弁、１０・・・カム軸、
１１・・・吸気弁用カム（タペット側のカム）、１２・
・・排気弁用カム（揺動アーム側のカム）、１３・・・
タペット、１５・・・揺動アーム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、同一カム軸に吸気弁用および排気弁用のカムを互い
   に隣り合う位置に設け、これらのカムのいずれか一方に
   よって吸気弁もしくは排気弁をタペットを介して直接駆
   動し、他方のカムによって残りの弁を揺動アームを介し
   て駆動するようにしたＳＯＨＣエンジンの動弁装置にお
   いて、上記カムのうちの揺動アーム側のカムを、そのプ
   ロフィールがタペット側のカムのプロフィールよりも小
   さくなるように形成し、かつ、この揺動アーム側のカム
   の少なくとも一部が上記タペットに重なるように配置し
   たことを特徴とするＳＯＨＣエンジンの動弁装置。