JPH01111312A - 静止誘導電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、静止誘導電器に係り、特に−巻線端部の電
界緩和の改良を図った高電圧の静止誘導電器に関する。

（従来の技術） 第３図は静止誘導電器の１つである従来の高電圧変圧器
の概略構成を示すもので、１は鉄心、２は絶縁筒、３は
絶縁筒２に巻回された巻線、４は静電シールド（以下シ
ールドリングと称する）、５は巻線固定用の支持絶縁物
、６は鉄心１および巻線３固定用のクランプである。一
般に、高電圧が印加される巻線３端部は接地体であるタ
ンクや鉄心１．クランプ６および他の巻線と対向するた
め電界が集中する。このため、巻＠３の上下端には電界
集中を緩和するため第３図に示すようにシールドリング
４を、設けている。このシールドリング４は第４図のご
とく、導体４１の外周に必要な絶縁Ｍ４２が形成され、
その導体４１は巻ｌ１Ａ３に電気的に接続されて電位が
与えられている。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、このシールドリング４を設けると、巻線端部の
セクションから鉄心トクランブ６までの距離Ｓが巻線端
部の電圧に応じた絶縁上で最低限必要な距１１１ｓＩよ
りもシールドリング４の厚みＴと巻線端部のセクション
とシールドリング４間の距離を加えた寸法Ｓ２　（Ｓ−
３Ｌ）分だけ余分に必要となる。又、小容量変圧器では
シールドリングは一体の固形のものでもよいが大容量変
圧器ではシールドリング４の位置する部分に存在するも
れ磁束によりシールドリング４には渦電流損が発生し局
部加熱の原因となる。

本発明は、以上の欠点を除去して巻線端部の構造を改良
して絶縁耐力の向上を図るとともに巻線端部の寸法を縮
小しコンパクトで経済的な静止誘導電器を提供すること
を目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段および作用）上記目的を
達成するために１本発明においては、巻線上下端セクシ
ョンの最内径側あるいは最外径側に巻回される導体に対
し、半円状断面を有しその導体周囲が絶縁物で被覆され
た静電シールドを、最内径側導体は内径側に円弧面を、
外径側に平面部がくるように、また最外径側導体は外径
側に円弧面を内径側に平面部がくるように配置するもの
である。これにより巻線上下端セクションの最内径側あ
るいは最外径側の端部の曲率半径が大きくなるため電界
集中を大巾に緩和でき、従来例で使用していたシールド
リングを省略できる。

（実施例） 以下本発明を、第１図を参照にして説明する。

即ち、平角導体３１を円板状に巻回した巻線のセクショ
ンを軸方向に複数個配置してなる静止誘導電器の巻線３
において１巻線上下端セクションの最内径側あるいは最
外径側に巻回される導体３２が半円状断面を有しその素
線３３周囲が絶縁物３４で被覆され、最内側導体は内径
側に円弧面を外径側に平面部がくるように配置し、最外
側導体は外径側に円弧面を内径側に平面部がくるように
配置する。

７はレール、８はスペーサである。

この様に構成すれば、巻線上下端セクションの最内径側
あるいは最外径側の端部の曲率半径が大きくなるため電
界集中を大巾に緩和でき、従来例で使用していたシール
ドリングを省略できる。

この様に、従来例で使用していたシールドリング４を省
略できるので、巻線端部のセクションから鉄心トクラン
プ６までの距離Ｓが巻線端部の電圧に応じた絶縁上で必
要な最少距離Ｓ１と等しくでき、巻線端部の絶縁寸法を
縮小できコンパクトで経済的となる。又、シールドリン
グを製作する時間も不要となるので、変圧器製作時間も
短縮することが可能となる。さらに、巻始め１巻終りタ
ーンの素線の曲率が大きいので、口出し部分の絶縁構成
も楽になる。また従来の様にシールドリング導体を一体
の固形のものにする必要がないのでもれ磁束による局部
過熱の心配もない。

次に、他の実施例を第２図を参照して説明する。

第２図の巻線上下端セクションの最内径側あるいは最外
径側に巻回される導体あるいはシールドリングは半円状
導体３３の周囲を絶縁被覆３４で覆いこの絶縁被覆３４
に接して固体誘電物３５を配置し、さらにこの両者を一
括して第２絶縁被覆３６で覆っている。

この様な構成にすれば前記実施例で述べた作用・効果の
他に以下の利点がある。即ち。

■　第２絶縁被覆３６の周囲が隣接平角線３１およびレ
ール７、スペーサ８と面接触しているので巻線の固定の
際１機械的強度が増す。

■　ＳＦ、ガス絶縁変圧器などの場合、第１図に示す様
な点Ｐで、くさび状ギャップがあると、その部分が絶縁
的に弱点部となるが、第２図の場合レール７、スペーサ
８とくさび状ギャップができないので絶縁耐力が向上で
きる。

■の効果については、第２図の絶縁液ｙＩ３４の厚さと
第２絶縁被覆３６の厚さの合計が第１図の絶縁被覆の絶
縁厚さと等しい場合でも、絶縁耐力が約１０％向上する
ことが確められている。

〔発明の効果〕

以上、説明した様に、本発明によれば、従来使用してい
たシールドリングを省略できるので、巻線端部のセクシ
ョンから鉄心・クランプまでの距離が巻線端部の電圧に
応じた絶縁上で必要な最少距離と等しくでき、巻線端部
の絶縁寸法を縮小した絶縁耐力も向上できるコンパクト
で経済的な静止誘導電器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示した変圧器の巻線断面
図、第２図は１本発明の他の実施例を示した変圧器の巻
線断面図、第３図は、従来の高電圧変圧器の概略構成を
示した断面図、第４図は。 第３図のＡ部を抽出・拡大して示す断面図である。 １・・・鉄心　　　　　　　２・・・絶縁筒３・・・巻
線　　　　　　　４・・・シールドリング５・・・支持
絶縁物　　　　６・・・クランプ７・・・レール　　　
　　　８・・・スペーサ３Ｉ・・・平角導体　　　　　
３２・・・導体　、３３・・・素線　　　　　　　３４
・・・絶縁物３５・・・固体誘電物　　　　３６・・・
絶縁被覆代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　　　第子丸　　　健 第　　１　　図 第　　２　　図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）平角導体を円板状に巻回した巻線のセクションを
   軸方向に複数個配置してなる静止誘導電器において、巻
   線上下端セクションの最内径側あるいは最外径側に巻回
   される導体が半円状断面を有しその素線周囲が絶縁物で
   被覆され、最内側導体は内径側に円弧面を外径側に平面
   部がくるように配置し、最外側導体は外径側に円弧面を
   内径側に平面部がくるように配置したことを特徴とする
   静止誘導電器。
2. （２）巻線導体および電界緩和用静電シールド導体が絶
   縁物で被覆され、この絶縁被覆に接して固体誘電体を配
   置しさらにこの両者を一括して絶縁被覆したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の静止誘導電器。