JPH01110527A - ポリエステルポリオール組成物 - Google Patents

ポリエステルポリオール組成物

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JPH01110527A
JPH01110527A JP62269045A JP26904587A JPH01110527A JP H01110527 A JPH01110527 A JP H01110527A JP 62269045 A JP62269045 A JP 62269045A JP 26904587 A JP26904587 A JP 26904587A JP H01110527 A JPH01110527 A JP H01110527A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ウレタンポリオールその他の用途に有用なポ
リエステルポリオール、殊に、取扱いやすい粘度を有し
、吸水率が小さく、電気絶縁性にすぐれたポリウレタン
を与えることのできるポリオールに関するものである。
従来の技術 従来、電気・電子部品を振動や衝撃、あるいは湿気や粉
塵を含む雰囲気から保護し、該部品の機能を充分に発揮
させるための電気絶縁用封止剤として、エポキシ樹脂や
シリコーン樹脂が用いられている。
ところが、エポキシ樹脂は、可撓性が劣りかつ硬化時の
内部応力や熱収縮が大きいため、断線を生じたり、硬化
剤やエポキシ樹脂中に不純物として含まれる塩素イオン
により電蝕を生ずるおそれがある。
シリコーン樹脂は、透湿度が大きいため、湿度によって
特性の変化を示す1′r!、子部品への使用が制限され
、また金属やプラスチックスとの接着性に乏しく、さら
には高価であるという不利もある。
上述のエポキシ樹脂やシリコーン樹脂に代わる素材とし
てポリウレタンも使用されている。ポリウレタンは、可
撓性に富むため、耐水性、低温特性および電気特性を具
備することができれば、電気絶縁用に用いることができ
、そのほか土木用をはじめ多種の用途に用いることがで
きる。
ポリウレタンに上記のような特性を兼備させるためには
、ポリイソシアネート成分と反応させるポリオール成分
、つまりウレタンポリオールの選択が重要であり、この
観点から、ウレタンポリオールの研究が種々なされてい
る。
たとえば、ウレタンポリオールとして、(a)ポリブタ
ジェンポリオールまたはその水素添加物を用いるもの(
電気学会要旨束211頁[1978])。
(b)ヒマシ油またはその誘導体を用いるもの(特開昭
57−85816号公報、特開昭57−87417号公
報、米国特許第3362921号明細書)、 (C)ポリブタジェンポリオールまたはその水素添加物
と、ヒマシ油またはその誘導体とを併用するもの(特開
昭55−139422号公報、特開昭56−57818
号公報、特開昭58−93717号公報) などが提案されている。
本出願人も、 (i)ヒマシ油(A)と、水酸基を実質上有しない天然
油脂(B)とのエステル交換反応物、または該エステル
交換尺応物と高粘度炭化水素系ポリオールとの併用(特
開昭59−226016号公報)、 (肖)高粘度炭化水素系ポリオール(A)と、多価アル
コールと一塩基酸または二塩基酸とを反応させて得られ
る官t@基数1.5〜3のエステルポリオール(B)と
の併用(特開昭60−215012号公報) について特許出願を行っている。なお上記において、高
粘度炭化水素系ポリオールの典型例は、ポリブタジェン
ポリオールである。
そのほか、特開昭54−61295号公報には、ダイマ
ー酸誘導体ポリオールまたは(および)ヒマシ油誘導体
ポリオール、炭化水素物質、発泡剤およびポリイソシア
ネートを混合して発泡させたウレタンフオームが示され
ており、特開昭54−160495号公報には、ダイマ
ー酸誘導体ポリオール、ヒマシ油誘導体ポリオールまた
はヒマシ油、もしくはそれらの混合物とポリイソシアネ
ート化合物とから得られるポリウレタンフォームシーリ
ング剤が示されている。
発IJ1が解決しようとする問題点 上記のうち、ウレタンポリオールとしてポリブタジェン
ポリオールを用いる方法は、すぐれた電気絶縁性、耐水
性および低温特性は得られるものの、粘度が高いため注
型、脱泡、含浸に際しての作業性が劣り、また、不飽和
度も高いため酸化劣化を受けやすく、耐熱性が劣るとい
う問題点がある。さらには、注型成形時などに特有のゴ
ム臭を発生し、作業環境を悪くするという問題点もある
ポリブタジェンポリオールを用いたウレタンシステムに
おいて作業性をヒげるためには、可塑剤を併用して低粘
度化を図ることが必要となるが、可塑剤の配合はブリー
ドによる経時変化や電子部品の損傷のおそれがあり、硬
化物の物性の低下を招くことになる。
可塑剤に代えて反応性稀釈剤を用いることも提案されて
いるが、市販の反応性稀釈剤はOH価が高いためポリブ
タジェンポリオールの特長を損なうことになる。
そして、可塑剤や反応性稀釈剤の配合によっても、ポリ
ブタジェンポリオールの不飽和度に基〈欠点はそのまま
残る。不飽和度を少なくするためにポリブタジェンポリ
オールを水素添加したものは、さらに高粘度になるため
、一般の使用方法は採用できなくなる。
ヒマシ油は、粘度が低く、耐水性、電気特性も良好であ
るが、OH価が160 mgKOH/g程度と高いこと
から、低温特性の良い低硬度の硬化物を得ることができ
ない。
ヒマシ油と、水酸基を実質上有しない天然油脂とのエス
テル交換反応物は、ウレタンポリオールとして用いるた
めには2官能(OH価で120mgKo)I/g程度)
以上であることが要求されるため、これ以上の水醜基当
埴の変性ができず、低温特性、低硬度の硬化物を与える
ことができない。他のヒマシ油誘導体も同様である。
ヒマシ油誘導体としては、ヒマシ油脂肪酸とポリエーテ
ルポリオールとのエステル化物や、ヒマシ油のアルキレ
ンオキサイド付加物なども知られているが、これらエー
テル結合を含むものは耐水性、電気絶縁性が劣るという
欠点がある。
ポリブタジェンポリオールまたはその水素添加物と、ヒ
マシ油またはその誘導体とを併用する方法は、両者の相
溶性に制約がある上、硬化後のポリウレタンは両者の中
間程度の性質を示すにとどまり、木質的な改良にはなら
ない。
ダイマー酸誘導体ポリオール(典型的にはダイマー酸と
エチレングリコールから合成されるポリエステルポリオ
ール)は、一般に粘度が極端に高く、その使用用途が制
限される。ダイマー酸誘導体ポリオールとヒマシ油誘導
体ポリオールとの併用の場合も、OH価を低く保ちなが
ら低粘度化することは不可能である。
なお、特開昭54−61295号公報には、ダイマーm
誘導体ポリオールとして、「ダイマー酸と長鎖のポリオ
ール、例えばヒマシ油との反応物であるダイマー酸ポリ
エステル」につき言及があるが(2頁下段左欄8〜11
行)、本発明者らの研究によれば、このものは粘度がポ
リブタジェンポリオールと同程度に高く、OH価を低く
保ちながら低粘度化することは不可能である。
本発明は、ト述の問題点を解決するウレタンポリオール
を提供すること、すなわち、取扱いやすい粘度を有し、
吸水率が小さく、電気絶縁性にすぐれたポリウレタンを
得ることのできるウレタンポリオールを提供することを
目的になされたちのでる。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決す−るため各種の化合物を合成し、そ
のウレタンポリオールとしての有用性を調べた結果、ダ
イマー酸(x)1モルと、1分子当りの官能基数2.5
以下(殊に1.3〜2.4)のヒマシ油系ポリオール(
Y)1モルまたは2モルおよび該ヒマシ油系ポリオール
(Y)以外のポリオール(Z)1モルまたは0モルとの
エステル化物からなるポリエステルポリオールがこの目
的に有用であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
以下本発明の詳細な説明する。
ダイマー酸(X)とは、リノール酸、オレイン酸、エラ
イジン酸、トール油脂肪酸などの不飽和脂肪酸の重合に
よって得られるダイマーを言う。一般に炭素数18の脂
肪酸を原料どする関係から、主成分は炭素数36のジカ
ルボン酸であるが、工業的に製造したものは、一部にト
リマーおよびモノマーを含む。
ダイマー酸(X)と反応させるヒマシ油系ポリオール(
Y)としては、 ■ 部分脱水ヒマシ油、 ■ 部分アシル化ヒマシ油。
■ ヒマシ油と実質的にOH基を有しない天然油脂との
エステル交換反応物、および ■ ヒマシ油脂肪酸の低分子量ポリオールとのエステル
、 よりなる群から選ばれた化合物が用いられる。
部分脱水ヒマシ油は、ヒマシ油を硫酸、リン酸、p−)
ルエンスルホン酸などの酸性触媒の存在下に加熱するこ
とにより得られる。
部分アシル化ヒマシ油は、ヒマシ油を部分的にアシル化
することによって得られる。アシル化の中ではアセチル
化が最も重要であり、工業的には事実上このアセチル化
に限られる。アセチル化方法としては、ケテンを反応さ
せる方法、氷酢酸を反応させる方法も採用できるが、工
業的には無水酢酸によるアセチル化が最も有利である。
ヒマシ油と実質的にOH基を有しない天然油脂とのエス
テル交換反応物としては、両者を通常行われるエステル
交換反応、たとえば、水酸化アルカリ、アルカリ金属ア
ルコラード、炭酸ソーダ等のアルカリ触媒やりサージな
どの触媒の存在下、180〜260℃、15分〜6時間
の反応条件下にエステル交換反応する方法が採用される
なお、上記における実質的にOH,75を有しない天然
油脂としては、アマニ油、キリ油、ナタネ油、大豆油、
ヤシ油、パーム油、えの油、くるみ油、米ぬか油、綿実
油、つばき油、オリーブ油、らっかせい油などの植物油
、牛脂、豚脂、魚脂、肝油、鯨油などの動物油が例示で
きる。
ヒマシ油脂肪酸の低分子量ポリオールとのエステルとし
ては、ヒマシ油と低分子量ポリオールとのエステル化物
、ヒマシ油脂肪酸またはそのアルキルエステルと低分子
lポリオールとのエステル化物などがあげられる。
ここで低分1ポリオールとしては、エチレングリコール
、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1
.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,
6−ヘキサングリコール、ポリプロプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ソルビトール、多官能ポリエーテルポリオ
ールなどのポリオール、あるいはこれらのポリオールの
アルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加物などが例
示できる。
上述のヒマシ油系ポリオール(Y)は、■、■、■また
は■のいずれの場合にあっても、1分子当りの官能基数
が2.5以下、特に2.4以下であるものが用いられる
。1分子当りの官能基数が2.5を越えると、実質的に
ヒマシ油と同等になってダイマー酸(X)とのエステル
の粘度が高くなり、本発明の目的を十分には達成しえな
くなる。
一方、1分子当りの官能基数が極端に少なくなると実質
的にモノオールとなるので、下限はおのずから制約があ
り、通常は 1.3以−ヒ、特に1.4以上とする。
ちなみに、ヒマシ油は、リシノール酸を主成分とするト
リグリセリドであって、その構成脂肪酸の約90重量%
がリシノール酸であり、残りの脂肪酸のほとんどはOH
基を持たないものであるため、ヒマシ油の官能基数は約
2.7である(OH価は約160 mgKOH/g)。
上記ヒマシ油系ポリオール(Y)以外のポリオール(Z
)としては、ヒマシ油、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1.4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1.6−ヘキサ
ングリコール、ポリプロプロピレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
、ソルビトール、多官能ポリエーテルポリオールなどの
ポリオール、あるいはこれらのポリオールのアルキレン
オキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド等)付加物などが例示できる。
本発明のポリエステルポリオールは、ダイマー酸(X)
1モルと、上述のヒマシ油系ポリオール(Y)1モルま
たは2モルおよび該ヒマシ油系ポリオール(Y)以外の
ポリオール(Z)1モルまたは0モルとのエステル化物
からなる。このうち特に重要なものは、ダイマー酸(X
)tモルとヒマシ油系ポリオール(Y)2モルとのエス
テル化物である。
エステル化反応は、不活性ガス雰囲気下に、上記各成分
を無触媒下または金属系触媒や酸性触媒の存在下に加熱
反応させることにより達成できる0反応温度は160〜
250℃、殊に180〜240℃とし、反応時間は2〜
24時間程度とすることが多い。
ダイマー酸(x)1モルに対するヒマシ油系ポリオール
(Y)の使用機は、当量的には1モルまたは2モルとす
るが、0.5〜2.5モル程度の巾は許容される。同様
に、ダイマー酸(X)1モルに対するヒマシ油系ポリオ
ール(Y)以外のポリオール(Z)の使用量は、当着的
には1モルまたは0モルとするが、 1.5〜Oモル程
度の巾は許容される。このような範囲であれば、副生物
または未反応物も生成するが、目的とするポリエステル
ポリオールが必要量生成するからである。
上記エステル化物からなる本発明のエステルポリオール
は、種々の用途への使用が可能であるが、二液型ウレタ
ンシステムにおいてポリイソシアネート成分と反応させ
るためのポリオール成分(つまりウレタンポリオール)
として特に有用である。この場合、本発明のポリエステ
ルポリオールと共に、ヒマシ油をはじめ他の公知のウレ
タンポリオールな併用することもできる。
ウレタンシステムにおけるポリイソシアネート成分とし
ては、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ポリメライズドMDI、カルボジイミド変性MDI、ト
リレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート
、キシレンジイソシアネート、ジフェニルスルホンジイ
ソシアネート、トリフェニルメタンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、3−インシアネート
メチルシクロヘキシルジイソシアネート、ジフェニルプ
ロパンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート
、シクロヘキシレンジイソシアネート、3.3°−ジイ
ソシアネートジプロピルエーテル、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、インフォロンジイソシアネート、
ジフェニル−4,4’−ジイソシアネート、1.8−ジ
イソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタンな
ど、あるいはこれらのポリイソシアネートとポリオール
またはモノオールを反応させて得られる末端イソシアネ
ートプレポリマーなどが用いられる。
ウレタン化反応に際してのポリオールとポリイソシアネ
ートとの配合割合は、ポリオール中のOH基とポリイソ
シアネート中のNGO基との割合NC010Hが0.8
〜1.4の範囲となるようにするのが、充分な硬化が図
られるので好ましい。
硬化は、室温で行ってもよく、加熱下に行ってもよい。
なおウレタン化反応に際しては、必要に応じ、充填剤ま
たは顔料、難燃剤、硬化促進剤、架橋剤、触媒、消泡剤
、揺変則、可塑剤、溶剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
レベリング剤等の添加剤を配合することができる。
本発明のポリエステルポリオールを単独であるいは他の
公知のポリオールと併用してウレタンポリオールとして
用いた二液型ウレタンシステムは、電気絶縁、接着、塗
料、封止剤、シーラント、ライニング剤、床材、成形物
をはじめ、種々の用途に有用である。
作   用 本発明のポリエステルポリオールは、先にも述べたよう
に、ダイマー酸(X)1モルと、1分子当りの官能基a
2.5以下のヒマシ油系ポリオール(Y)1モルまたは
2モルおよび該ヒマシ油系ポリオール(Y)以外のポリ
オール(Z)1モルまたは0モルとのエステル化物から
なる。
典型的な例として、ダイマー酸(X)をHOOC−R−
COO)I、 ヒマシ油系ポリオール(Y)を lo−R’ −OH、 ヒマシ油系ポリオール(Y)以外のポリオール(Z)を lo−R″−OH とするとき、(X)1モルに(Y)2モルが反応すれば
、ポリエステルポリオール HO−R’−00C−R−Coo−R”−OHが得られ
、(X)1モルに(Y)1モルと(Z)1モルが反応す
れば、ポリエステルポリオールl0−R’ −00C−
R−000−R”−OHが得られる。
ウレタン化に際しては、この末端OH基がポリイソシア
ネート化合物のNGO基と反応する。
実施例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
以下「部」、「%」とあるのは重量基準で示したもので
ある。
L土ヱニ1 ダイマー酸として、ダイマーが75%、トリマーが20
%、七ツマ−が5%の組成を有し、酸価193 mgK
OH/g 、比重0.95/25℃、粘度9000cp
s/25℃の市販のダイマー酸を用いた。
ヒマシ゛l、ポリオール ヒマシ油系ポリオールとして1次のものを準備した。
(Y−1)部分脱水ヒマシ油 ヒマシ油600部と酸性亜硫酸ソーダ0.9部を温度計
および攪拌機を備えたフラスコに仕込み。
減圧下に加熱した。脱水反応は165〜190℃ではじ
まり、その後は徐々に昇温した。190〜250℃、1
時間で反応を終了し、冷却後150℃で酸性白土を加え
てろ過精製した。これにより、08価120 mgKO
H/g 、粘度450 cps/25℃の部分脱水ヒマ
シ油が得られた。
(Y〜1°)部分脱水ヒマシ油 実施例1において反応時間のみを変更し、08価140
 mgKOH/g 、粘度580 cps/25℃の部
分脱水ヒマシ油を得た。
(Y−2)部分アシル化ヒマシ油 ヒマシ油600部と無水酢酸35部を温度計、攪拌機お
よび還流コンデンサーを備えたフラスコに仕込み、12
0−150℃に加熱して約2.5時間反応を継続させた
。ついで還流コンデンサーを蒸留コンデンサーに代えて
徐々に昇温し、副生じた酢酸と未反応無水酢酸を蒸留回
収した。この間アスピレータ−でしだいに減圧度を高め
た。系の温度は1時間後には230℃に達したので、こ
の温度に1時間継続後、冷却した。これにより、08価
125 mgKO)1部g 、粘度400 cps/2
5℃の部分アセチル化ヒマシ油が得られた。
(Y−3)ヒマシ油と実質的にOH基を有しない天然油
脂とのエステル交換反応物 ヒマシ油200部とナタネ油(酸価0.1、流動点−1
7,5℃)100部とを、ナトリウムメチラートの28
%メタノール溶液0.6部と共に230〜240℃で4
時間反応させた後、冷却し、リン酸(試薬1級)で中和
し、ついで120℃で活性白土を加えてろ過精製した。
これにより、08価107 xrgKOH/g、粘度2
42 cps/25℃のヒマシ油−ナタネ油エステル交
換反応物が得られた。
(Y〜4)ヒマシ油脂肪酸の低分子量ポリオールとのエ
ステル ヒマシ油脂肪酸300部とエチレングリコール61部と
を150〜200℃で8時間反応させた後、冷却し、つ
いで120℃で活性白土を加えてろ過精製した。これに
より、08価265 mgKOH/g、粘度265 c
ps/25℃のエチレングリコールモノリシルレートが
得られた。
(Yo)ヒマシ油 OHH価16.8mgKOH/g 、粘度680 cp
s/25℃の、ヒマシ油を用いた。
実施例1 上述のダイマー$582g(1モル)、上述のOH価1
20鵬gKOH/gの部分脱水ヒマシ油(Y−1)18
60g (2モル)およびスズ系触媒2.4g(系に対
し0.1%)を温度計および攪拌機を備えた三ツロフラ
スコに仕込み、220℃で8時間反応させ、冷却後[2
0℃で酸性白土を加えてろ過精製した。この反応により
、酸価2.8mgKOH/g、OHH価445mgKO
H/g 、粘度5080 cps/25℃のポリエステ
ルポリオール得られた。
実施例2 上述のダイマー酸582g (1モル)、上述の08価
140 mgKOH/gの部分脱水ヒマシ油(Y−1’
)1860 g (2モル)およびスズ系触媒2.4g
 (系に対し0.1%)をフラスコに仕込み、220℃
で12時間反応させ、冷却後120℃で酸性白土を加え
てろ過精製した。この反応により、酸価1.8+sgK
OH/g 、 OH価48.8ggKOH/g 、粘度
6380 cps/25℃のポリエステルポリオールが
得られた。
実施例3 上述のダイマー酸582g (1モル)、上述の08価
125 mgKOH/gの部分アセチル化ヒマシ油(Y
−2)1860g (2モル)およびスズ系触媒2.4
g (系に対し0.1%)をフラスコに仕込み、220
℃で16時間反応させ、冷却後120℃で酸性白土を加
えてろ過精製した。この反応によリ、酸価4.3mgK
OH/g 、 O8価42.2■gKOH/g 、粘度
4880 cps/25℃のポリエステルポリオールが
得られた。
実施例4 上述のダイマー酸582g (1モル)と上述のOH価
265 mgKOH/gのエチレングリコールモノリシ
ルレート(Y’−4) 832 g (2モル)とをフ
ラスコに仕込み、220℃で15時間反応させ。
冷却後120℃で酸性白土を加えてろ過精製した。この
反応により、酸価2.3■gKOH/g 、 OH価7
9.0+wgKOH/g 、粘度3100 cps/2
5℃のポリエステルポリオールが得られた。
実施例5 上述のダイマー9582g (1モル)、上述のOH価
107 mgKO)1/gのヒマシ油−ナタネ油エステ
ル交換反応物(Y−3)1840g’(2モル)および
スズ系触媒1.4g(系に対し0.1%)をフラスコに
仕込み、220℃で15時間反応させ、冷却後120℃
で酸性白土を加えてろ過精製した。
この反応により、酸価2.8+sgKOH/g 、 O
H価45.0mgKOH/g 、粘度4300 cps
/25℃のポリエステルポリオールが得られた。
実施例6 上述のダイマー酸1160g(2モル)、上述のOH価
120■gKOH/gの部分脱水ヒマシ油(Y−1)1
830g(2モル)およびヘキサンジオール236g(
2モル)をフラスコに仕込み、実施例1と同様にして反
応させ、精製することにより、酸価2.3■gKOH/
g 、 O8価42.l■gKOH/g 、粘度610
0 cps/25℃のポリエステルポリオール得られた
比較例1 上述のダイマー酸5B2g(1モル)と分子1400の
ポリプロピレングリコール800g (2モル)とをフ
ラスコに仕込み、220℃で6時間反応させ、冷却後1
20℃で酸性白土を加えてろ過精製した。この反応によ
り、酸価2.8腸gKOH/g、OH価80.2mgK
OH/g 、粘度1530 cps/25℃のポリエス
テルポリオールが得られた。
比較例2 上述のダイマー酸1746g(3モル)、エチレングリ
コール248g(4モル)およびスズ系触媒2.0g 
(系に対し001%)をフラスコに仕込み、220℃で
8時間反応させた0反応物の粘度は100000cps
/25℃以上であった。
比較例3 上述のダイマー酸582g(1モル)、エチレングリコ
ール124g(2モル)およびスズ系触媒0.7g (
系に対し0.1%)をフラスコに仕込み、220℃で8
時間反応させた0反応物の粘度はl 00000 cp
s/25℃以上であった。
比較例4 上述のダイマー1%i582g(1モル)と上述の08
価78.8mgKOH/gのヒマシ油(B’)1860
g(2モル)とをフラスコに仕込み、220℃で12時
間反応させ、冷却後120℃で酸性白土を加えてろ過精
製した。この反応により、酸価2.7mgKOH/g 
、 OH価7B、13mgKOH/g 、粘度762゜
cps/25℃のポリエステルポリオールが得られた。
比較例5 市販のポリブタジェンポリオールを準備した。
酸価は0.1■gKOH/g以下、OH価は48.0腸
gKOH/g、粘度は7800 cps/25℃であっ
た。
実施例1〜6.比較例1〜5で得られたポリエステルポ
リオールまたはポリオールの特性値を第1表にまとめて
示す。
第  1  表 上記実施例1〜6のように、本発明のポリエステルポリ
オールは、ウレタンポリオールとして取扱いやすい粘度
を有する。
〈ウレタン化反応〉 実施例1〜6、比較例1.4および5で得たポリエステ
ルポリオールまたはポリオールと、カルボジイミド変性
ジフェニルメタンジイソシアネート(口木ポリウレタン
工業株式会社製ミリオネー)MTL)とをN COlo
 H= 1.05の割合で配合し、混合攪拌し、脱泡後
鋳型に流し込み、温度120℃で1時間硬化して厚み3
層重の硬化シートを得た。
このウレタン硬化物の物性を次の第2表に示す。
第  2  表 注1.異臭は、硬化作業時の異臭(ゴム臭)の有無。
注2.比較例5において、硬度が20A程度の低硬度の
ポリウレタンを与えるポリブタジェンポリオールを選択
すると、粘度は数万cps/25℃となる。
発明の効果 本発明のポリエステルポリオールは、取扱いやすい粘度
を有し、これをウレタンポリオールとして用いたウレタ
ンシステムは、吸水率が小さく、電気絶縁性にすぐれた
ポリウレタンを与える。そして加温工程においても異臭
を生ずることもない。
また、得られるポリウレタンの硬度を小さくすることが
でき、たとえ可塑剤を配合する場合でもその陽を少なく
することができるので、可塑剤配合による不利が最小限
に抑えられる。
特許出願人  伊藤製油株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ダイマー酸(X)1モルと、1分子当りの官能基数
    2.5以下のヒマシ油系ポリオール(Y)1モルまたは
    2モルおよび該ヒマシ油系ポリオール(Y)以外のポリ
    オール(Z)1モルまたは0モルとのエステル化物から
    なるポリエステルポリオール。 2、ヒマシ油系ポリオール(Y)の官能基数が1分子当
    り1.3〜2.4である特許請求の範囲第1項記載のポ
    リエステルポリオール。 3、ダイマー酸(X)1モルと1分子当りの官能基数2
    .5以下のヒマシ油系ポリオール(Y)2モルとのエス
    テル化物からなる特許請求の範囲第1項記載のポリエス
    テルポリオール。 4、ヒマシ油系ポリオール(Y)が、(a)部分脱水ヒ
    マシ油、(b)部分アシル化ヒマシ油、(c)ヒマシ油
    と実質的にOH基を有しない天然油脂とのエステル交換
    反応物、および(d)ヒマシ油脂肪酸の低分子量ポリオ
    ールとのエステル、よりなる群から選ばれた化合物であ
    る特許請求の範囲第1項記載のポリエステルポリオール
    。 5、ウレタンポリオール用である特許請求の範囲第1項
    記載のポリエステルポリオール。
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