JPH01110181A - 通電感熱転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、通電窓熱転写シートに関し、特に、連続階調
記録が可能な通電感熱転写シートに関するものである。

〔発明の概要〕

近年、情報産業の急速な発展に伴い、産業用。

オフィス用などの情報機器の端末から連続階調表現が可
能な高画質な画像記録が望まれている。

本発明は、支持体の一方の面上にロイコ染料を含有する
皮膜の多孔質なマイクロカプセルから成るマイクロカプ
セル層を設け、その上にロイコ染料と反応して発色する
顕色剤を含有する熱溶融層を設け、他方の面に導電層を
設けることにより、連続階調の転写記録が可能な高画質
な画像記録が得られる通電感熱転写シートを提供するこ
とを目的としている。

〔従来の技術〕

飴来の通電感熱転写シートとしては、一般に１、　ポリ
エチレンテレフタレート（ＰＥＴ）などの樹脂フィルム
状の支持体の一方の面上に熱溶融性バインダー中に着色
剤を分散させた熱溶融性インクを塗工し、他方の面に導
電層を設けた通電感熱転写シートが使用されている。

しかし、この様な従来の通電感熱転写シートでは通電加
熱された部分の熱溶融性インクが溶融して支持体から離
脱して一度に記録紙上に転写される為、２値記録しかで
きず、階調表現を行う場合はデイザ法や濃度パターン法
などの面積階調法を用いていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来の通電感熱転写シートで階調表現を
行う場合は、上記の様な面積階調法を用いる為に複雑な
記録信号処理を必要とするだけでなく、解像度が低下す
る為に高画質な画像記録は期待できなかった。

そこで、本発明は従来のこの様な欠点を解決する為に、
連続階調の転写記録が可能な高画質な画像記録が得られ
る通電感熱転写シートを提供することを目的としている
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記問題点を解決する為に、支持体の一方の
面上にロイコ染料を含有する皮膜が多孔質なマイクロカ
プセルから成るマイクロカプセル層を設け、その上にロ
イコ染料と反応して発色する顕色剤を含有する熱溶融層
を設け、他方の面に導電層を設けることにより、連続階
調の転写記録が可能な高画質な画像記録が得られる様に
したものである。

以下、本発明について図面に基づいて説明する。

第１図は、本発明の通電感熱転写シートの概略を示した
断面図であり、支持体３はポリエチレンテレフタレート
（ＰＥＴ）などの１０μ程度の耐熱性フィルムから成っ
ており、その支持体３の一方の面上にロイコ染料６を含
有するマイクロカプセル５から成るマイクロカプセル層
７が設けられ、その上に顕色剤８を含有する熱溶融層９
が設けられ、他方の面に導電層２が設けられた構成にな
っている。ここで、マイクロカプセル５の皮膜は多孔質
であり、加えられる熱エネルギーの量によって含有する
ロイコ染料の透過を制御することができる。

第２図は、第１図の通電感熱転写シートを用いた通電感
熱転写記録の概略図を示している。

ＣＲＴなどからの画像の信号に応じて通電記録針１２に
通電され、Ｔ、、Ｔ２．Ｔ３の温度（ＴＩ＜Ｔ２〈Ｔ、
）に加熱されると、それに応じて通電感熱転写シート１
のマイクロカプセル５からロイコ染料６が放出し、溶融
した顕色剤と反応して発色する。そして、マイクロカプ
セル５は加えられる熱エネルギーに応じてロイコ染料６
の透過量が制御されるので、記録シート１２には通電記
録針１３から加えられた熱エネルギーに応じて透過した
ロイコ染料６と反応して発色した溶融層が転写され、連
続階調の転写画像が記録される。

第３図は、本発明の通電感熱転写シートと従来の通電感
熱転写シートの階調表現の比較を行ったものであり、従
来の通電感熱転写シートを使用した通電感熱転写記録１
４では階調表現がほとんど得られていない。それに比べ
て、本発明の通電感熱　。

転写シートを使用した通電感熱転写記録１５では十分な
階調表現が得られ高画質な転写画像が記録できる。

本発明のマイクロカプセルの製法としては、公知のマイ
クロカプセル化法２例えば、コアセルペ一ジョン法、界
面重合法、１ｎｓｉｔｕ重合法。

スプレードライング法、無機質マイクロカプセル化法な
どを用いることができる。特に、多孔質膜を形成する方
法としては、界面重合法や１ｎｓｉｔｕ重合法などが好
ましい。

マイクロカプセルの皮膜の構成物質としては、多孔質膜
として、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレア、ポリ
ウレタン、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂
などが挙げられる。

マイクロカプセルに内包されるロイコ染料としては、フ
ルオラン系、トルフェニルメタン系、フェノチアジン系
、オーラミン系、スピロピラン系などが挙げられ、例え
ば、クリスタルバイオレットラクトン、３・３−ビス（
Ｐ−ジメチルアミノフェニル）−フタライド、３・３−
ビス（Ｐ−ジメチルアミノフェニル）−６−アミラフタ
ライド。

３・３−ビス（Ｐ−ジメチルアミノフェニル）−６−ニ
ドロフタライド、３・３−ビス（Ｐ−ジメチルアミノフ
ェニル）−６−クロルフタライド。

３・６−ピスーＢ−シアノエトキシフルオラン。

ヘンゾイルロイコメニレンブルー、ローダミンＢラクク
ムなどが挙げられる。

ロイコ染料を溶解する有機溶媒としては、アルキル化ナ
フタレン、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェ
ニル、塩素化パラフィンなどが挙げられる。

バインダーとしては、ポリビニルアルコール。

メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース。

スチレンーブタジエンラテソクスなどを用いることがで
きる。

顕色剤としては、α−ナフトール、β−ナフトール、レ
ゾルシン、ヒドロキノン、カテコール。

ピロガロールなどのフェノール性化合物、活性白土、有
機カルボン酸金属塩などが挙げられる。

熱溶融性物質としては、パラフィンワックス２マイクロ
クリスタリンワツクス、アルナウバワソクス、モンクン
ワソクス、エチレン−酢ビ共重合体、エチレン−アルリ
レート共重合体、ブタジェン−スチレン共重合体、酢酸
ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニルなどが用
いられる。

導電層に含まれる導電性物質としては、アルミニウム、
銀、よう化銅、酸化インジウム、酸化すず、炭素、酸化
鉄などの粉体やアミン系有機化合物や塩化ナトリウム、
硫酸アンモニウム、塩化マグネシウムなどがある。

〔発明の効果〕

本発明は以上述べた様に、支持体の一方の面上にロイコ
染料を含有する皮膜の多孔質なマイクロカプセル層を設
け、その上にロイコ染料と反応して発色する顕色剤を含
有する熱溶融層を設け、他方の面に導電層を設けること
により連続階調の転写記録が可能な高画質な画像記録が
得られる通電感熱転写シートを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の通電感熱転写シートの概略図を示し、
第２図は第１図の通電感熱転写シートを用いた通電感熱
転写記録の概略図を示している。 第３図は本発明の通電感熱転写記録と従来の通電感熱転
写記録の連続階調表現の比較を示した図＝７− である。 １・・・通電感熱転写シート ２・・・導電層 ３・・・支持体 ４・・・バインダー ５・・・マイクロカプセル ６・・・ロイコ染料 ７・・・マイクロカプセル層 ８・・・顕色剤 ９・・・熱溶融層 １０・・・発色部 １１・・・溶融転写部 １２・・・記録シート １３・・・通電記録針 １４・・・従来の通電感熱転写記録 １５・・・本発明の通電感熱転写記録 以上 出願人　セイコー電子工業株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持体の一方の面上にロイコ染料を含有するマイ
   クロカプセルから成るマイクロカプセル層を設け、この
   マイクロカプセル層上にロイコ染料と反応して発色する
   顕色剤を含有する熱溶融層を設け、他方の面に導電層を
   設けたことを特徴とする通電感熱転写シート。
2. （２）特許請求の範囲第１項において、マイクロカプセ
   ルはその皮膜が多孔質であることを特徴とする通電感熱
   転写シート。