JPH01107918A - 破壊伝播停止能を有するクラッド材 - Google Patents
破壊伝播停止能を有するクラッド材Info
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- JPH01107918A JPH01107918A JP26690487A JP26690487A JPH01107918A JP H01107918 A JPH01107918 A JP H01107918A JP 26690487 A JP26690487 A JP 26690487A JP 26690487 A JP26690487 A JP 26690487A JP H01107918 A JPH01107918 A JP H01107918A
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Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
本発明は、破壊伝播停止能(crack arrest
er)を存するクラッド材に関するものである。本発明
のクラッド材は、パイプ・ラインまたは建築構造物等に
用いられる。
er)を存するクラッド材に関するものである。本発明
のクラッド材は、パイプ・ラインまたは建築構造物等に
用いられる。
(ロ)従来技術
ここで、破壊伝播停止能(crack arreste
r)とは、鋼板、鋼管等の鋼材に発生する亀裂等の破壊
の進行を中断または方向転換させる機能をいう。クラッ
ド(clad)材とは、異種金属または同種金属を重ね
合せて圧延・成形した鋼板、鋼管等をいい、異種金属を
重ね合せた鋼材は通常の鋼材等よりも耐食・耐摩耗性に
すぐれている。
r)とは、鋼板、鋼管等の鋼材に発生する亀裂等の破壊
の進行を中断または方向転換させる機能をいう。クラッ
ド(clad)材とは、異種金属または同種金属を重ね
合せて圧延・成形した鋼板、鋼管等をいい、異種金属を
重ね合せた鋼材は通常の鋼材等よりも耐食・耐摩耗性に
すぐれている。
天然ガス等を輸送する目的でソ連、米国、中近東、東南
アジア等で長大なパイプ・ラインが建設されて来た0通
常、これら天然ガスは高圧で輸送されるので延性破壊が
発生した場合、その伝播を停止させるためにクラック・
アレスタが必要とされる。また、これらパイプ・ライン
は腐食環境に敷設される場合が多いので、重防食能をも
たせるために、クラッド材が用いられることもある。ク
ラッド材を用いたパイプ・ラインにおいても破壊伝播の
問題が生じる。鋼材に発生する亀裂等の破壊の進行を防
止するためには、外力により破壊を拘束するか、材料の
エネルギ吸収能力を向上させる必要がある。
アジア等で長大なパイプ・ラインが建設されて来た0通
常、これら天然ガスは高圧で輸送されるので延性破壊が
発生した場合、その伝播を停止させるためにクラック・
アレスタが必要とされる。また、これらパイプ・ライン
は腐食環境に敷設される場合が多いので、重防食能をも
たせるために、クラッド材が用いられることもある。ク
ラッド材を用いたパイプ・ラインにおいても破壊伝播の
問題が生じる。鋼材に発生する亀裂等の破壊の進行を防
止するためには、外力により破壊を拘束するか、材料の
エネルギ吸収能力を向上させる必要がある。
例えば、パイプ・ラインの破壊伝播を食い止める方法と
して、パイプ・ラインを構成する鋼管材料を高級化し、
機械的性質を向上させる方法(特開昭60−29452
号公報、特開昭60−170530号公報)、鋼管外周
を補鋼リング、樹脂バンド等で結束する方法(特開昭5
9−117994号公報)、フランジ付パイプを溶接す
る方法(特開昭56=167980号公報)がある。
して、パイプ・ラインを構成する鋼管材料を高級化し、
機械的性質を向上させる方法(特開昭60−29452
号公報、特開昭60−170530号公報)、鋼管外周
を補鋼リング、樹脂バンド等で結束する方法(特開昭5
9−117994号公報)、フランジ付パイプを溶接す
る方法(特開昭56=167980号公報)がある。
材料の高級化の方法はパイプ・ラインの一部に破壊が起
ったとき、破壊伝播を食い止めようとすれば、非常に大
きな衝撃靭性が鋼管材料に要求され、生産技術上の困難
性を増し、大幅なコスト高となる。
ったとき、破壊伝播を食い止めようとすれば、非常に大
きな衝撃靭性が鋼管材料に要求され、生産技術上の困難
性を増し、大幅なコスト高となる。
結束、溶接の方法は、補鋼リング、結束バンドまたはフ
ランジ付パイプを鋼管に装着するのに多大の費用と手間
を要し、パイプ・ライン敷設のコストが大幅に高くなっ
てしまう。
ランジ付パイプを鋼管に装着するのに多大の費用と手間
を要し、パイプ・ライン敷設のコストが大幅に高くなっ
てしまう。
建築構造物等に対する破伝播停止方法として、鋼材表面
にリブを溶接し、隣接リプを互いにずらせる方法(特開
昭60−49890号公報)もある、この方法は、作業
が煩雑で、現場組立作業が困難であった。
にリブを溶接し、隣接リプを互いにずらせる方法(特開
昭60−49890号公報)もある、この方法は、作業
が煩雑で、現場組立作業が困難であった。
(ハ)発明が解決しようとする問題点
本発明が解決しようとする問題点は、クラッド材に破壊
伝播停止能をもたせることにある。
伝播停止能をもたせることにある。
(ニ)問題点を解決するための手段
本発明の破壊伝播停止能を有するクラッド材は、板状ま
たは管状のクラフト材において、板幅または直径方向に
延びかつ長手方向に間隔をあけた間隙を材料内に設ける
ことによって、上記問題点を解決している。
たは管状のクラフト材において、板幅または直径方向に
延びかつ長手方向に間隔をあけた間隙を材料内に設ける
ことによって、上記問題点を解決している。
(ホ)作用
本発明にもとづくクラッド材は、空隙部分が材料の不連
続部分となり、そこで衝撃を吸収して破壊の伝播を停止
または方向転換させる。特に空隙部がクラッド材中に密
封されているので、外部からの腐食のおそれもない。
続部分となり、そこで衝撃を吸収して破壊の伝播を停止
または方向転換させる。特に空隙部がクラッド材中に密
封されているので、外部からの腐食のおそれもない。
(へ)実施例
図面を参照して本発明の破壊伝播停止能を有するクラッ
ド材の実施例について説明する。第1図は本発明にもと
づく板状クラッド材1a (A)および管状クラッド材
1b(B)を示す、板状クラッド材1aまたは管状クラ
ッド材1bは、板幅または直径方向に延びかつ長手方向
に間隔をあけた間隙11aまたはllbを有している9
間隔11aまたはllbは材料内に密封されている。
ド材の実施例について説明する。第1図は本発明にもと
づく板状クラッド材1a (A)および管状クラッド材
1b(B)を示す、板状クラッド材1aまたは管状クラ
ッド材1bは、板幅または直径方向に延びかつ長手方向
に間隔をあけた間隙11aまたはllbを有している9
間隔11aまたはllbは材料内に密封されている。
第2図および第3図は、間隙成形方法を示す。
本発明では、クラッド材の素材となる母材もしくは合せ
材のいずれか一方または両者に予め切り溝を入れておき
、その後圧延し、成形する。その結果、材料内に間隙が
成形されるのである。
材のいずれか一方または両者に予め切り溝を入れておき
、その後圧延し、成形する。その結果、材料内に間隙が
成形されるのである。
例えば、第2図に示すように、クラッド材用素材2の板
幅方向に切り溝3aまたは3bを設ける。切り溝3aは
板幅全長に切られていない、すなわち、切り溝38は側
縁付近で貫通せずに終了している。
幅方向に切り溝3aまたは3bを設ける。切り溝3aは
板幅全長に切られていない、すなわち、切り溝38は側
縁付近で貫通せずに終了している。
一方、切り溝3bは板幅全長にわたって切り込まれてい
る。切り溝38または3bの幅は0.5〜2IllB程
度また深さは素材2の板厚tの約半分(1/2t)程度
が好ましい。
る。切り溝38または3bの幅は0.5〜2IllB程
度また深さは素材2の板厚tの約半分(1/2t)程度
が好ましい。
通常、クラッド材用素材は耐食性等を付与するため異種
金属が用いられる。しかし、本発明においては、間隙を
つくるという目的のためだけに限定した場合には、同種
金属を用いることもできる。
金属が用いられる。しかし、本発明においては、間隙を
つくるという目的のためだけに限定した場合には、同種
金属を用いることもできる。
第2図に示す切り溝3bを成形した場合には、板状クラ
ッド材として使用するのには適していないが、その板状
クラッド材を加工成形して管状クラッド材として使用す
るときには支障はない。その理由は、間隙が材料内に完
全に密封されてしまうからである。
ッド材として使用するのには適していないが、その板状
クラッド材を加工成形して管状クラッド材として使用す
るときには支障はない。その理由は、間隙が材料内に完
全に密封されてしまうからである。
第3図は切り溝3の種々の成形態様を示す。例えば、素
材2の一方にのみ切り溝3を入れる場合(A)、両方の
素材2に切り溝3を入れる場合(B)、交互に入れる場
合(C)、切り溝3を円筒状に入れる場合(D)、切り
溝3をジグザグまたは蛇行状に入れる場合(E)、切り
溝3を材料幅方向に間隔をあけて入れる場合(F)など
がある。
材2の一方にのみ切り溝3を入れる場合(A)、両方の
素材2に切り溝3を入れる場合(B)、交互に入れる場
合(C)、切り溝3を円筒状に入れる場合(D)、切り
溝3をジグザグまたは蛇行状に入れる場合(E)、切り
溝3を材料幅方向に間隔をあけて入れる場合(F)など
がある。
次に、本発明にもとづく具体的実施例について説明する
。
。
〈具体的実施例1〉
輻100hs X長さ2500mm X厚み8抛−の普
通鋼(成分を第1表に示す。)を2枚準備し、その両方
の合せ面に、深さ40Illl×幅1mmの切り溝を板
幅方向に設けた。各合せ面を清浄面としそれらを重ね合
わせ、これら合せ面の周縁をシール溶接し、内部を真空
吸引して全周溶接組立てスラブにした。この組立てスラ
ブを加熱炉で1250℃に加熱した後、圧延機にて板厚
10m5のクラッド鋼板を製造した。
通鋼(成分を第1表に示す。)を2枚準備し、その両方
の合せ面に、深さ40Illl×幅1mmの切り溝を板
幅方向に設けた。各合せ面を清浄面としそれらを重ね合
わせ、これら合せ面の周縁をシール溶接し、内部を真空
吸引して全周溶接組立てスラブにした。この組立てスラ
ブを加熱炉で1250℃に加熱した後、圧延機にて板厚
10m5のクラッド鋼板を製造した。
クラッド鋼片から切り溝有りと切り溝なしの試験片をそ
れぞれ切り出し、後述する二重引張試験法にて亀裂伝播
特性を調べた。
れぞれ切り出し、後述する二重引張試験法にて亀裂伝播
特性を調べた。
その試験結果を第5図に示す、第5図から、板厚中心部
に間隙部分を有する本発明のクラッド材は、間隙部分で
確実に亀裂をとらえ、それ以降に亀裂を伝播させないこ
とが確認された。
に間隙部分を有する本発明のクラッド材は、間隙部分で
確実に亀裂をとらえ、それ以降に亀裂を伝播させないこ
とが確認された。
第1表
供試材成分(母材、合せ材とも同一)
(wtχ)
〈具体的実施例2〉
上記クラッド材を用い、UOブレス装置にて、外径12
インチのパイプを製造し、このパイプを一40℃、約2
00Kg/d迄昇圧しバースト試験に供した。
インチのパイプを製造し、このパイプを一40℃、約2
00Kg/d迄昇圧しバースト試験に供した。
比較材としては、切り溝なしの同−比較材を使用した。
その結果、比較材には全長に渡り、クラックが発生した
が、本発明材はクラック伝播がいずれも間隙部分で停止
し、優れたクラックアレスト性が確認された。
が、本発明材はクラック伝播がいずれも間隙部分で停止
し、優れたクラックアレスト性が確認された。
前述した二重引張試験法について、第4図を参照して説
明する。
明する。
試験片Tは、本体1〇七クラック発生部20とからなり
、両者は連結部30で一体に連結されている。
、両者は連結部30で一体に連結されている。
本体10にはクランク発生部20と平行に前述の間隙部
分(不連続部分)11が設けられる0間隙部分11は仮
エツジからの距mx、が100mmのところから始まる
(A)。
分(不連続部分)11が設けられる0間隙部分11は仮
エツジからの距mx、が100mmのところから始まる
(A)。
クラック発生部20には縦にスリット21が設けられる
。スリット21に垂直方向に補助引張荷重P(=40t
on)が加えられる0本体lOには荷重Pと平行に引張
応力σ(・20にg/■2)が加えられる(A)。
。スリット21に垂直方向に補助引張荷重P(=40t
on)が加えられる0本体lOには荷重Pと平行に引張
応力σ(・20にg/■2)が加えられる(A)。
二重引張試験の亀裂発生状況を第4図(B)および(C
)に示す、(B)図は本発明材、(C)図は比較材であ
る。この試験結果は前述の第5図に示され以上の試験か
ら、前述したように、間隙部分の存在により、亀裂の直
進長さlが短かくなり、間隙部分手前で亀裂は左右に分
れて減衰することがわかる。
)に示す、(B)図は本発明材、(C)図は比較材であ
る。この試験結果は前述の第5図に示され以上の試験か
ら、前述したように、間隙部分の存在により、亀裂の直
進長さlが短かくなり、間隙部分手前で亀裂は左右に分
れて減衰することがわかる。
(ト)効果
本発明によれば、下記の効果が得られる。
■ 外観上通常のクラッド材と差がない。
■ 二次加工(アレスタ等の取付け)の必要がなく、設
備敷設コストを大幅に低減できる。
備敷設コストを大幅に低減できる。
■ 高度の衝撃靭性を有する合金鋼製の鋼材を用いる必
要がなく、母材成分コストの大幅な削減が可能である。
要がなく、母材成分コストの大幅な削減が可能である。
第1図は本発明に係るクラッド材の斜視図、第2図はク
ラッド材用素材に、設ける切溝の寸法関係を示す説明図
。第3図は切溝の成形態様を示す説明図、第4図は二重
引張滅法およびその試験結果の亀裂状況を示す説明図、
第5図は試験結果を示すグラフ。 1a:板状クラッド材、1b=管状クラッド材。 2:クラッド材用素材、 3a、3b、3 :切り溝
。 10:本体、11:間隙。 20:クラック発生部、21ニスリツト。 特許出願人、住友金属工業株式会社 第3 (A) 3. 0°)73 図 (B) 直進亀裂−&きt(mm) ム
ラッド材用素材に、設ける切溝の寸法関係を示す説明図
。第3図は切溝の成形態様を示す説明図、第4図は二重
引張滅法およびその試験結果の亀裂状況を示す説明図、
第5図は試験結果を示すグラフ。 1a:板状クラッド材、1b=管状クラッド材。 2:クラッド材用素材、 3a、3b、3 :切り溝
。 10:本体、11:間隙。 20:クラック発生部、21ニスリツト。 特許出願人、住友金属工業株式会社 第3 (A) 3. 0°)73 図 (B) 直進亀裂−&きt(mm) ム
Claims (1)
- 板状または管状のクラッド材において、板幅または直
径方向に延びかつ長手方向に間隔をあけた間隙を材料内
に有することを特徴とした破壊伝播停止能を有するクラ
ッド材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26690487A JPH01107918A (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 破壊伝播停止能を有するクラッド材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26690487A JPH01107918A (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 破壊伝播停止能を有するクラッド材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01107918A true JPH01107918A (ja) | 1989-04-25 |
Family
ID=17437275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26690487A Pending JPH01107918A (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 破壊伝播停止能を有するクラッド材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01107918A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8176869B2 (en) | 2008-06-20 | 2012-05-15 | Oria Collapsibles, Llc | Spray applicating process and production assembly for manufacturing a pallet |
-
1987
- 1987-10-22 JP JP26690487A patent/JPH01107918A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8176869B2 (en) | 2008-06-20 | 2012-05-15 | Oria Collapsibles, Llc | Spray applicating process and production assembly for manufacturing a pallet |
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