JPH0110758Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は第１及び第２テープ駆動メカニズムを
備えたダビング機能付テープレコーダーの制御装
置に関するもので、特に第１テープの所望の曲を
選曲した状態で、この所望の曲を第２テープに録
音することが出来るように配慮したものである。

ダビング操作というのは、録音済のテープから
未録音テープに録音済テープの内容を録音するこ
とである。この場合録音済テープの任意の個所を
未録音テープに録音するための操作として、未録
音テープを装着したテープ駆動メカニズムを録音
待機状態、つまり録音、再生釦を操作すると共に
ポーズ釦を操作した状態にセツトしておき、他方
のテープ駆動メカニズムに録音済テープを装着し
てこの録音済テープの所望の曲を自動選曲機構に
より探し出し、このテープ駆動メカニズムが再生
状態に転換されると同時に未録音テープ装着側の
テープ駆動メカニズムのポーズ釦を手動操作で複
帰させて録音状態にするという煩わしい操作をし
なければならなかつた。

本考案は斯る点に鑑み提案されたもので、以下
図面に示す実施例とともに説明する。

第１図において１は第１テープ駆動メカニズム
を制御するためシヤーシ２上に用意された第１操
作レバー群で、左側から巻戻しレバー３、再生レ
バー４、早送りレバー５、停止レバー６及びポー
ズレバー７を有する。８は第２テープ駆動メカニ
ズムを制御するためシヤーシ２上に用意された第
２操作レバー群で、左側から録音レバー９、巻戻
しレバー１０、再生レバー１１、早送りレバー１
２、停止レバー１３及びポーズレバー１４を有す
る。

前記第１操作レバー群１は停止状態からの巻戻
しレバー３、再生レバー４、早送りレバー５が復
帰バネに抗して操作された時その操作位置をそれ
ぞれ選択的にロツクする主ロツクレバー１５を有
すると共に、再生レバー４が主ロツクレバー１５
にロツクされた再生状態で早送りレバー５又は巻
戻しレバー３が復帰バネに抗して操作された時そ
の操作位置をロツクする副ロツクレバー１６を有
する。１７，１８は前記主ロツクレバー１５及び
副ロツクレバー１６を附勢するスプリングであ
る。

これ等第１操作レバー群１は第１テープ駆動メ
カニズムに装着された第１テープの再生、巻戻し
早送り等の動作の他に、再生レバーと巻戻しレバ
ーの同時操作、又は再生レバーと早送りレバーの
同時操作によつて自動選曲動作を行なうことが出
来るようになつている。

１９は前記自動選曲動作において録音済テープ
の無録音部を検出することにより動作するプラン
ジヤで、該プランジヤ１９の吸引杆１９′にはシ
ヤーシ２上の軸２０に回動自在に設けられた回動
レバー２１の一端が軸支２２されており、そして
該回動レバー２１の他端は前記副ロツクレバー１
６に植設されたピン１６′と対向し且つその他端
には連結腕２３が形成されている。

又、前記第２操作レバー群８は停止状態から録
音レバー９及び再生レバー１１、巻戻しレバー１
０、早送りレバー１２が復帰バネに抗して操作さ
れた時その操作位置をそれぞれ選択的にロツクす
る主ロツクレバー２４を有し、その結果第２テー
プ駆動メカニズムに装着された第２テープの録
音、巻戻し、早送り、再生等の動作を行なうこと
が出来る。２５は主ロツクレバー２４を附勢する
スプリングである。

そしてこの第２操作レバー群８のポーズレバー
１４は、第２図に示すように周知形状のプツシ
ユ・プツシユロツクレバー２６に対してその操作
位置がロツクされるように構成されており、この
ためポーズレバー１４にはロツクピン１４′が形
成され、一方プツシユ・プツシユロツクレバー２
６はシヤーシ上の取付片２７に軸支２８されてス
プリング２９にて回動並びに軸方向に附勢されて
おり、そしてロツクピン１４′と協働する傾斜片
２６ａ、ロツク凹所２６ｂ及び切起し片２６ｃが
形成されている。

前記プツシユ・プツシユロツクレバー２６は前
記プランジヤ１９に連動する回動レバー２１の他
端の連結腕２３より伝達レバー３０によつて連動
するように連結されている。

本考案テープレコーダーの制御装置は上述のよ
うに構成されており、第１テープ駆動メカニズム
に録音済の第１テープを装着し、第２テープ駆動
メカニズムに未録音の第２テープを装着して第１
テープの所望の曲を第２テープに録音する場合の
動作について説明する。

この場合、左側の第１操作レバー群１の再生レ
バー４と早送りレバー５を共に操作し、再生レバ
ー４の操作位置を主ロツクレバー１５にロツクす
ると同時に早送りレバー５の操作位置を副ロツク
レバー１６にロツクし、第１テープ駆動メカニズ
ムを自動選曲動作状態とする。一方右側の第２操
作レバー群８の録音レバー９及び再生レバー１１
を操作してその各操作位置を主ロツクレバー２４
にロツクし又ポーズレバー１４を操作してその操
作意置をプツシユ・プツシユロツクレバー２６に
ロツクして第２テープ駆動メカニズムを録音待機
状態に設定する。

このように第２テープ駆動メカニズムを録音待
機状態にして第１テープ駆動メカニズムにより第
１テープの自動選曲動作を行なう。したがつてこ
の第１テープはキユー状態でそのテープ上の無録
音部が再生ヘツドによつて検出されるまで高速走
行される。

テープ上の曲と曲との間に予め用意された無録
音部が再生ヘツドによつて検出されると、駆動回
路を通じてプランジヤ１９が動作され、その結果
その吸引杆１９′は回動レバー２１を時計方向に
回動して副ロツクレバー１６をスプリング１８に
抗して左方向に移行し早送りレバー５のロツクを
解除し、第１テープ駆動メカニズムを再生状態に
転換する。そして前記回動レバー２１は伝達レバ
ー３０を左方向に引張りプツシユ・プツシユロツ
クレバー２６をスプリング２９に抗して軸方向に
変位することとなり、該ロツクレバー２６にロツ
クされたポーズレバー１４のロツクを解除する。

従つて第１テープ駆動メカニズムは再生状態と
なるので第１テープの選曲した所望の曲の頭から
の再生を開始し、一方第２テープ駆動メカニズム
は録音状態となるので第２テープに対して第１テ
ープの再生音を直ちに録音することが出来る。

本考案テープレコーダーの制御装置は上述した
ように、テープを高速で走行させて曲の頭出しを
行なう自動選曲機構を備えた第１テープ駆動メカ
ニズムと、ポーズ機構を備えた第２テープ駆動メ
カニズムと、前記自動選曲機構の動作をポーズ機
構の解除力として伝達する伝達手段とを具備し、
前記第１テープ駆動メカニズムの自動選曲機構の
動作により第１テープに録音された所望の曲を選
曲すると同時に前記伝達手段を介して第２テープ
駆動メカニズムのポーズ機構を解除し、第１テー
プの選曲された所望の曲を第２テープに直ちに録
音するように構成したものであるから、録音済の
第１テープの複数の曲の中から所望の曲を自動選
曲動作によつて速やかに頭出しすると同時にその
所望の曲を第２テープに対して自動的にダビング
することが出来、その構成は自動選曲用プランジ
ヤの動作を第２テープ駆動メカニズムのポーズ機
構の解除力として伝達する伝達レバーを用意する
だけでよいので、構成簡単にして安定した動作を
得ることが出来、実用上便利なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案テープレコーダーの制御装置の
構成を示す平面図、第２図は要部の側面図であ
る。 １……第１テープ駆動メカニズムのための第１
操作レバー群、８……第２テープ駆動メカニズム
のための第２操作レバー群、１９……自動選曲用
プランジヤ、２６……ポーズレバーロツク用のプ
ツシユ・プツシユロツクレバー、３０……伝達手
段としての伝達レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープを高速で走行させて曲の頭出しを行なう
   自動選曲機構を備えた第１テープ駆動メカニズム
   と、ポーズ機構を備えた第２テープ駆動メカニズ
   ムと、前記自動選曲機構の動作をポーズ機構の解
   除力として伝達する伝達手段とを具備し、前記第
   １テープ駆動メカニズムの自動選曲機構の動作に
   より第１テープに録音された所望の曲を選曲する
   と同時に前記伝達手段を介して第２テープ駆動メ
   カニズムのポーズ機構を解除し、第１テープの選
   曲された所望の曲を第２テープに直ちに録音する
   ように構成したことを特徴とするテープレコーダ
   ーの制御装置。