JPH01106730A - 車両用燃料タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は車両用燃料タンクに係り、特に車両のフレーム
たるサイドメンバに取り付けられる車両用燃料タンクに
関する。

［従来の技術］ 一般に自動車等の車両に備えられる燃料タンクの本体は
、防錆処理等を施された鋼材を略直方体にプレス成形さ
れて形成される。そしてこの燃料タンクが配置される位
置は、その取付性の確保や、給油作業の便宜を計るため
に、フレーム（サイドメンバ）の外側になされている。

一方、近来にあっては、燃料タンクを合成樹脂材により
一体成形する提案（実開昭５４−６０６７７号公報、他
）がなされている、これらの提案によれば、素材たる合
成樹脂の特性により、軽量化・防錆性能向上が達成され
ると共に、軽量となった分、取付作業性が改善されるこ
とになる。

［発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、合成樹脂製の燃料タンクを採用しても、
次のような問題点が残されていた。

■　フレームの外側に燃料タンクを設けると、その位置
に配置すべき各種補助装置を設けることができなくなり
、さらにタンクと反対側に重量バランスをとる必要があ
ることから、燃料タンク以外の部品や装置の取１寸位置
が限定されることになる。

■　また、特に合成樹脂製であると、露田による外観・
耐久性の確保および衝突時の安全性の確保が不十分とな
る懸念がある。

なお、燃料タンクの取付位置に関連する他の技術として
、フレームを屈曲させて燃料タンクを保護しようとする
提案（実開昭６０−１３７６２３号公報）があるが、こ
れは単にフレーム間に設けるとしただけであり、取付性
、給油作業性の面で種々の改善を必要とすると考えられ
る。

そこで本発明は上記事情に鑑み、フレームの外側に設け
ることなく、しかも給油作業性を考慮した燃料タンクを
提供すべく創案されたものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、並行に設けられ上下にフランジ部を有するサ
イドメンバ間に掛け渡された本体の上面に、給油口を形
成し、この給油口にサイドメンバの上フランジ部の上端
に沿って外方まで延出される給油管を接続させたもので
ある。

［作　用］ 燃料タンクの本体は、サイドメンバのフランジ部に支持
される形でフレーム間に設けられる。給油管は給油作業
をフレーム外方から行なうことを可能にし、しかも上フ
ランジ部の上端に沿って延出されていることで、サイド
フレームの加工は必要とされない。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を、添付図面に従って説明する。

第１図は、本発明に係る車両用燃料タンクの一実施例を
示したものであり、そのタンク本体１は、合成樹脂材に
より略直方体状に成形されていると共に、自動車のサイ
ドメンバ２間に挿入された後、向きを変えることで掛け
渡されるようになっている。

即ち、タンク本体１の外形寸法のうち、長辺３の長さが
サイドメンバ２間の距離よりも短く、且つそれぞれ上下
に備えられているフランジ部４の対向する距離よりも長
く成されている。また短辺５の長さは、そのフランジ部
４間の距離よりも短くなっている。そして７ランノ部４
に支持される両端部６の高さは、上下フランジ部４間の
距離よりも低くなされている。さらに、長辺３と短辺５
とを結ぶ角部７のうち１対が、中心を通る対向距離が長
辺３の長さ以乍となるように適宜欠切されている。

そしてタンク本体１の上面８には、給油口９が形成され
ている。この給油口９には、サイドメンバ２の上フラン
ジ部４ａの上端に沿って外方まで延出される金属製の給
油管１０が接続されている。

給油管１０は、起立されるように上方に開口されて形成
された注入部１１と、上下方向から押しつぶされたよう
に偏平な断面形状を有するフィラホース部１２とから成
る。即ち、第２図に示すように、フィラホース部１２が
上フランジ部４ａとその上に重ねられる根太１３とのす
き間Ｓを通るようになっている。このすき間Ｓは、第３
図に示すように、根太１３の底部に形成された切欠部１
４により区画されている０本実施例にあっては、すき間
Ｓを通過する箇所で分岐されているフィラホース部１２
に対応させるように、二箇所設けられている。また、給
油口９の断面形状も、このフィラホース部１０に直結さ
れ得るように、偏平な形状に成されている。そしてフィ
ラホース部１０の接続端部１５は、給油口９の内壁に適
宜重ね合わされるように挿着されている。この接続端部
１５は、そのシール性を確保するための接続用ホース１
．６により被包されている。なお、すき間Ｓには、フィ
ラホース部１２を保護するためのＭＷＩ材１７が設けら
れている。

次に本実施例の作用を説明する。

まず、このタンク本体１をサイドメンバ２間に設けるた
めに、上面８を水平に保ち、且つ長辺３の方向をサイド
メンバ２の長手方向に一致させながら挿入する。その後
、切り欠かれた角部７を、サイドメンバ２に沿って滑ら
せるように、略９０度回転させて向きを変え、下フラン
ジ部４ｂに短辺５ｆｆ！である端部６を支持させる。

フレーム間に設けられたタンク本体１内に燃料を注入す
る際は、フレームの外側から注入部１１およびフィラホ
ース部１２を通って給油口９から流入させるようにする
。

このように、フレームの内側にタンク本体１を設けるこ
とで、外側に設けていたときに生ずる不具合（他の装置
の配置、露出防止、安全性等）を解消できると共に、フ
レーム間に挿入して掛け渡す梢成であることから、取付
性に優れたものとなる。

さらに、給油管９をサイドメンバ２の上端に沿って設け
たので、給油作業に支障はなく、サイドメンバ２に穴を
あける等の加工をする必要がない。

また、エアブリーザパイプは、フィラホース部１２の一
部を利用することが可能であるので、従来のブリーザは
不要となる。

また、第３図に示したように°、フィラホース部１２は
、根太１３とサイドメンバ２とで固定されるので、給油
管１０を固定する手段を必要としない、そして、すき間
Ｓの位置に、注入路を分岐させるような島状部を設けて
いるので、給油管１０の強度および根太１３の剛性保持
、フィラホース部１２の軽量化がなされる。

なお、タンク本体１を合成樹脂材により成形したので、
軽量化、防錆性向上となる。

製造方法としては、第４図に示すように、注入部１１、
フィラホース１２の上板と下板をそれぞれ成形し、これ
らを互いに端部（図中、斜線箇所で示す）において、溶
接するようにすればよい。

第５図は、他の実施例を示したものであり、給油管１０
が合成樹脂材くエラストマ含む）により成形されると共
に、注入部１１を別個に成形して、これをブラケット１
８によりサイドメンバ２に固定して補強し、フィラホー
ス部１２と接合させるようになっている。この場合、金
属製のものより軽量化が計れるが、フィラホース部１２
の端部を給油口９へ挿着させることは困誼であるので、
接続用ホースとして補強金具を採用することが望ましい
。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を
発揮する。

（１）　　サイドメンバ間に掛け渡された本体の上面に
給油口を形成し、これにサイドメンバの外方まで延出さ
れる給油管を接続させたので、車両の重量バランス、フ
レームへの取付自由度、耐候性、安全性が向上されると
共に、給油作業性、取付性が確保できる。

（２）給油管を、サイドメンバの上端に沿って延出させ
たので、サイドメンバを加工する必要がなく、工数の増
加を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係る車両用燃料タンクの一実施例を示
した斜視図、第２図はその要部断面図、第３図はその斜
視図、第４図は製造方法を説明するための斜視図、第５
図は他の実施例を示した要部断面図である。 図中、１はタンク本体、２はサイドメンバ、４はフラン
ジ部、９は給油口、１０は給油管である。 特許出願人　　いすｆ自動車株式会社 代理人弁理士　　絹　　谷　　信　　雄第２図　　１７
；７ｑ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）並行に設けられ上下にフランジ部を有するサイド
   メンバ間に掛け渡された本体の上面に、給油口を形成し
   、該給油口に、上記サイドメンバの上フランジ部の上端
   に沿って外方まで延出される給油管を接続させたことを
   特徴とする車両用燃料タンク、
2. （２）上記本体が、合成樹脂材により一体成形された上
   記特許請求の範囲第１項に記載の車両用燃料タンク。