JPH0110598Y2 - - Google Patents

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JPH0110598Y2
JPH0110598Y2 JP1982128959U JP12895982U JPH0110598Y2 JP H0110598 Y2 JPH0110598 Y2 JP H0110598Y2 JP 1982128959 U JP1982128959 U JP 1982128959U JP 12895982 U JP12895982 U JP 12895982U JP H0110598 Y2 JPH0110598 Y2 JP H0110598Y2
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cup
urine
urine test
protective sheet
reagent area
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は尿検査用カツプに関するものである。 従来、尿中の糖分、蛋白質、PH、潜血等を検出
する目的でカツプ内壁面やカツプ底面に尿検査用
区域を形成した尿検査用カツプは知られている。
これらの尿検査用カツプの尿検査用試薬区域を構
成する尿検査用試薬は尿が接触すると直ちに発色
反応が開始され、時間の経過と共に発色色相及び
濃度が変化するため、ある予め決められた判定時
間経過後における色調を標準色調表と比較するこ
とにより判定を行なつている。しかしながらカツ
プ底面に尿検査用試薬区域を有するものは勿論、
カツプ内壁面の上方に尿検査用試薬区域を有する
ものにおいても、採尿時に尿検査用試薬区域に尿
が付着することを防止出来ずに色調の変化が進行
し、検査が不正確になる他、尿検査用試薬区域に
尿が長時間接触すると過剰の尿による反応の推進
若しくは抑制又は副反応が起きて検査機能が低下
したり、色素や水溶性試薬の尿中への溶出が起こ
るため被検体である尿が汚染され、検査そのもの
にも悪影響を及ぼす他、更に残りの尿を他の検査
に用いる際の障害ともなる。 本考案は上記した従来の尿検査用カツプの欠点
を解消する目的でなされたものであつて、カツプ
内壁面の上方に尿検査用試薬区域が形成され、か
つ尿検査用試薬区域は保護シートにより覆われて
おり、保護シートの下方及び左右の少くとも三方
がカツプ内面に接着され、かつ、保護フイルムの
上方はカツプ上端よりも突出していることを特徴
とする尿検査用カツプをその要旨とするものであ
る。 以下、本考案を図面を引出しつつ説明すると第
1図は本考案の尿検査用カツプの一実施例を示す
斜視図であり、カツプ1の内壁面の上方に尿検査
用試薬区域2が形成されており、尿検査用試薬区
域2を保護シート3が覆つており、保護シート3
の下方5及び左右の縁6及び7の箇所において保
護シート3がカツプ1の内面に接着されているも
のである。更に保護シート3の上方はカツプ1の
上端よりも突出して、保護シート3を使用時に剥
離するための剥離のきつかけとなる突出部分8を
構成している。 上記においてカツプ1としては種々の材料、形
状のものが使用できるが、採尿し、保管中に支障
のない点で内面にポリエチレンコートやワツクス
コートを施した紙カツプや合成樹脂製カツプ、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、エチレン/酢酸ビニルア
ルコール共重合体等の合成樹脂製カツプを用いる
ことが好ましい。 尿検査用試薬区域2としては市販の尿検査用テ
ープやステイツクを適宜にカツプ内壁面に貼着す
ることにより構成でき、或いはアルコール/水系
の溶媒を用いて構成される尿検査用試薬インキ
や、更には非水溶媒を用いて構成される尿検査用
試薬インキを用いて形成することができる。尿中
の病理学的成分のうち、ブドウ糖、蛋白、PHが重
要であるが、それらについてインキ組成の例を下
に記す。 ブドウ糖用インキ組成物 グルコースオキシターゼ …0.5g (東洋紡製、Grade) ペルオキシターゼ …0.15g (東洋紡製、Grade) o−トリジン …0.9g ステアリン酸モノグリセライド …1.0g (花王石鹸製、アトムルT−95) イソブチレン/無水マレイン酸共重合体
…3.0g (クラレイソブチレンケミカル製、イソバン
#60) n−ブタノール …60g 微結晶セルロース …35g (旭化成製、アビセルSF) なお上記のブドウ糖用インキ組成には更に黄色
若しくは赤色の着色剤(染料若しくは顔料)を加
えてもよい。 蛋白用インキ組成物 酢酸ビニル樹脂 …10g エチルアルコール/メチルエチルケトン 3/7混合溶剤 …77g テトラブロムフエノールフタレインエチルエス
テル …1g 硫酸マグネシウム …0.5g クエン酸 …1g クエン酸ナトリウム …0.5g シリカ系充てん剤 …10g (徳山ソーダ(株)フローライトS−800) PH用インキ組成物 エチルセルロース(N−7cp) …8g エタノール/トルエン(2/8)混合溶剤 …80g ブロモチモールブルー …0.5g フエノールフタレイン …0.5g メチルレツド …1g シリカ系充てん剤 …10g (徳山ソーダ(株)製フローライトR) 上記のインキ組成物を用い、公知の印刷方法、
例えばシルクスクリーン印刷法によりカツプ内
面、若しくはカツプをシートから作成する際には
そのシートのカツプ内面相当面に印刷する。この
他、凹版印刷やグラビア印刷も利用できる。 保護シート3としては種々の材料を用いること
ができ、第1図においては便宜的に透明フイルム
を例示したが、透明でなくともよい。保護シート
は採尿中に尿検査用試薬区域2に尿が飛散して接
触するのを防止する防水の目的で用いるため尿の
接触により溶解したり変形したりしないものが望
ましい。一般的なプラスチツクフイルムのうち、
ポリビニルアルコールフイルムのような水溶性の
ものはこの意味で好ましくない。殆んどのプラス
チツクフイルムや防水性を付与した紙は保護シー
ト3として使用することができる。カツプ内面と
保護シートとの接着を考えると、例えばカツプが
内面にポリエチレンをコートしたものであればポ
リエチレンフイルムを選択するか、或いはポリエ
チレンコート紙を選択して用いるとヒートシール
により接着することが容易になる。 保護シート3は第1図においては下方5及び左
右の縁6及び7の箇所においてカツプ内面と接着
されている。保護シート3とカツプ1の内面の接
着は前記したようなヒートシール法によることも
出来るが、一般的な材料の組み合わせにおいては
接着剤や粘着剤を用いて行なうのがよく、カツプ
及び保護シートの材質、尿中への不溶解性等を考
慮して選択した接着剤や粘着剤を用いる。なお、
第1図においては保護シートの下、左及び右の三
方がカツプ内面に接着されている例を示したが、
更に第2図に示すように下方5、左右の縁6及び
7に加えて上方9をも接着してもよい。第1図に
示すような例においても採尿時の尿の飛散による
接触を防止できるが、第2図に示すように四方を
接着し、尿検査用試薬区域2を密封することによ
り、尿検査用試薬区域2を外気、特に湿気や酸化
性成分と遮断し、保存の安定性を向上することが
できる。このような目的で使用する保護シートと
してはPVDC/PE複合フイルムを例示できる。 以上のような本考案の尿検査用カツプを使用す
る際には採尿後、保護シートを剥離し、尿検査用
カツプを傾けて尿検査用試薬区域に尿を接触さ
せ、直ちに尿検査用カツプを元の状態に戻して静
置し、所定の時間経過後の発色色調を標準色調と
くらべるなどして判定を行なうものである。 なお保護シートとカツプとの接着力、換言すれ
ば剥す時に必要な力が過大であると尿検査用カツ
プの転倒や採尿した尿の飛散を招きやすいから、
使用前の取り扱いにおける剥離を招かない程度に
接着力を弱くしておくことが望ましく、ヒートシ
ールであれば条件をゆるやかにし、シール部分の
面積を小さくするか、接着剤を用いた接着であれ
ば接着剤の選定や接着面積を狭めることにより適
宜に行なえばよい。接着は第1図及び第2図に示
すような帯状であつても、或いはドツト状(図示
せず)でもよい。 前述したような密封の効果は帯状の接着により
得られるが、剥離を容易にする観点からはドツト
状の接着を行なうのも一法である。 又、保護シートは尿検査用カツプを積み重ねる
際に、剥離のきつかけとなる突出部分8を内側に
折り込むと積み重ねにより保護シート3が剥離す
る恐れがあるのでこのような場合には保護シート
3の突出部分8を尿検査用カツプの外側に折つて
おくか、或いは外側に曲がるようくせをつけてお
くとよい。 以上、本考案について基本構成を示したが、本
考案は以上の説明に拘束されるものではなく種々
の改変を行なつてもよい。例えば尿検査用試薬区
域を検査目的物質を変えた数個の区域としてもよ
いし、又、前述したように濃度の判定の出来る尿
検査用試薬区域としてもよく、更にこれらの区域
を発色させると文字や記号、特に判定記号が顕出
するようにしてもよい。 更にカツプの尿検査用試薬区域2を設ける部分
をくり抜いて透明フイルムを貼着するなどして透
視可能とすれば色調変化を標準色調表と比較する
のがより容易である。又、カツプのくり抜き部分
の表に標準色調表を印刷するか、別体に印刷して
貼着するなどすれば、更に判定が容易になる。 本考案は以上の構成を有し、従つて採尿時に尿
の飛散による付着がなく、しかも採尿後、保護シ
ートを剥離し、カツプを傾けるのみで容易に尿と
尿検査用試薬区域とを接触させることが出来るの
で検査が確実になる。 以下に実施例を挙げて本考案をより具体的に説
明する。 実施例 1 前記したブドウ糖用インキ組成物をホモミキサ
ーで微細分散させた後、スクリーン印刷法により
ポリエチレン内面コート及びコロナ処理済の紙カ
ツプの内壁面上方に印刷し、65℃のオーブンで1
時間乾燥させた。 用いたスクリーンは100mesh、レジスト及びス
クリーン紗の厚みの合計は100μmであつた。次
にカツプの内面印刷部を覆い、上の部分がカツプ
の上端より出るようにして透明ポリエチレンフイ
ルムを下方及び左右をヒートシールすることによ
り接着させた。 以上のようにして得られた検尿カツプ後に採尿
後、カツプを傾けて尿を印刷部に接触させ、カツ
プを元の状態にして静置し、30秒後に色調を測定
した結果を次表に示す。次表における色調の表示
はJIS Z 8721に定める標準色標によるものであ
る。
【表】 実施例 2 実施例1と同様に、但しヒートシールをポリエ
チレンフイルムの上下左右の四方シールとしカツ
プ内面の印刷部を密封した。このようにして得ら
れた尿検査カツプは1年6カ月保存しても検査性
能の変化がなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の尿検査用カツプの
実施例を示す斜視図である。 1……カツプ、2……尿検査用試薬区域、3…
…保護シート、5,6,7,9……接着部、8…
…突出部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カツプ内壁面の上方に尿検査用試薬区域が形成
    され、かつ、尿検査用試薬区域は保護シートによ
    り覆われており、保護シートの下方及び左右の少
    くとも三方がカツプ内面に接着され、かつ、保護
    シートの上方はカツプ上端よりも突出しているこ
    とを特徴とする尿検査用カツプ。
JP12895982U 1982-08-26 1982-08-26 尿検査用カツプ Granted JPS5932970U (ja)

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JPS5932970U JPS5932970U (ja) 1984-02-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4822718U (ja) * 1971-07-24 1973-03-15
JPS511198U (ja) * 1974-06-24 1976-01-07
JPS5136390B2 (ja) * 1973-12-07 1976-10-08

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JPS5136390B2 (ja) * 1973-12-07 1976-10-08
JPS511198U (ja) * 1974-06-24 1976-01-07

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