JPH01105826A - 溝掘機における排土方法と溝掘機における排土オーガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エンドレスに回動するチェノの周面または回
転する大径の輪体の周面に掘削歯を設けて構成する溝掘
機で溝の掘削作業を行なう場合に、その溝掘機の掘削歯
が掘リドげてくる掘削土を、溝掘機の側方に運び出す排
土方法と、その排土方法の実施に用いる排土オーガーに
ついての改良に関する。

第１図に示している如く、圃場に栽培されているごぼう
・長芋等の根茎類Ｍを収穫する際、大径の輪体の周面ま
たはエンドレスに回動するチェンａの周面に掘削歯ｂ・
・・を取付けて構成する溝掘機Ａを、トラクタＴ等の自
在に走行する機体に装架して、その溝掘機Ａのエンドレ
スに回動する掘削歯ｂ・・・により、栽培されている根
茎類Ｍの条列の隔測位置に、掘削歯ｂ・・・の歯巾に対
応する巾の溝Ｗを掘削・成形していき、その成形した溝
Ｗを利用して根茎類Ｍを掘り出す手段が行なわれている
ところで、この溝掘機Ａを用いて根茎類Ｍの収穫用の溝
Ｗを掘削成形する際、溝掘機Ｍのエンドレスに回動する
掘削歯ｂ・・・が掘り上げてくる掘削上をそのままにし
ておくと、溝掘機Ａの進行方向の前面に掘り上げられて
くる掘削土が溝掘ｔａＡの進行方向の前面側に堆積して
きて、溝掘機Ａの全体が掘削土の中に埋設した状態とな
って作業不能となることから、この掘削土を溝掘機Ａの
側方に運び出すようにする。そして、この掘削上の排土
手段は、通常、オーガー軸３０のまわりに螺旋翼３１を
巻付けてなる排土オーガーＢを、それのオーガー軸３０
が溝掘機Ａの進行方向と直交する状態で、それの搬送方
向の始端側が溝掘機Ａの近傍位置に臨み、搬送方向の終
端側が溝掘機Ａの側方に位置する状態として、溝掘＠Ａ
を支架せる機枠または掘削機Ａの機枠に支架せしめてお
き、この排土オーガーＢによって、溝ｔｉｌｌｌＡの掘
削＠ｂ・・・で掘り上げられてくる掘削土を、溝掘機Ａ
の側方に排出せしめるようにしている。

この手段は、オーガー軸３０の回転により螺旋５１３１
が掘削土を、地表面ＧＬに沿い第１図で矢印に示してい
る方向に浚い出すように搬送してぃき、掘削機Ａから側
方に外れたオーガーＢの搬送方向の終端側に、掘削土の
堆積の山Ｙを溝掘機Ａの進行方向に連続する条列状に形
成していくようになって、所定の溝Ｗを根茎類Ｍの栽培
条列の際に掘削成形していけるようになるが、排土オー
ガーＢが掘削土を地表面ＧＬに沿い浚い出していく作動
の反力で生ずる間欠的な大きな振動が溝掘機Ａに伝わる
ことにより、その溝掘機Ａの掘削歯ｂ・・・が掘削成形
した溝Ｗの左右の壁面に過剰に接触して、その壁面を崩
し、それにより土と共に溝Ｗ内に倒れ込んでくる根茎類
Ｍを切断・破損せしめる場合が多い問題がある。

また、排土オーガーＢを、溝掘機Ａの左右の一側にだけ
掘削土を排出するように、一連だけ設ける場合には、掘
削土を浚い出していくときの反力で、溝掘４１）Ａを左
右の一側方向に押出し、溝掘機Ａの進行方向を蛇行させ
て、溝掘機Ａの掘削歯ｂ・・・で掘削・成形してい〈溝
Ｗが根茎類Ｍの栽培条列と干渉するようになって、根茎
類Ｍを切断していく事態を生ぜしめる問題がある。

本発明は、従来手段に生じているこれらの問題を解消せ
しめるためになされたものであって、溝掘機に無用の振
動を伝導せしめることなく、また、溝掘機Ａを進行方向
に対し側方に押し出すことなく、溝掘機Ａの掘削歯ｂ・
・・が掘り上げてくる掘削土を、溝掘機Ａの側方に運び
出していけるようにする新たな手段を提供することを目
的とする。

しかして、本発明は、上述の問題を解決すべく種々の研
究を重ねたところ、排土オーガーＢが掘削土を搬送して
いくときに生ずる間欠的な大きな振動が、オーガー軸３
０のまわりの螺旋翼３１で地表面ＧＬに沿い浚い出すよ
うに搬送していく掘削土を、その螺旋翼３１の終端部が
既に運び出してきて堆積山状に集積している掘削土の山
Ｙの中に押し込んでいくときに、その掘削土の山Ｙ全体
を側方に押出すようになり、かつ、土を運んできた螺旋
５３１の地表面ＧＬと接触する側が回転により上方に回
ることでこの押出し作用が消失するようになることから
、この押出し作用が螺旋質３１のピッチに対応する脈動
状になって生じていることによるものであること、また
、溝掘機Ａの進行方向を変える排土オーガーＢによる排
土作用の反力が、主として、排土オーガーＢの終端部が
掘削土の堆積した山Ｙ全体を押出していることによるも
のであることが判った。そして、このことから、搬送方
向の始端側から終端側に向かい地表面ＧＬに対して次第
に浮き上がるように傾斜させた排土オーガーを用いて、
溝掘機の掘削歯で地表に掘り上げられてくる掘削土を、
溝掘機の側方の斜め上方に向けて運び出すようにしたと
ころ、排土オーガーの終端側が該排土オーガーで運び出
されて堆積する掘削土の山につかえてその山の全体を押
すことによる反力がなくなり、間欠的に生ずる大きな振
動が消失するようになる結果を得たことによって完成し
たものである。

そして、このことから、本発明においては、上述の問題
を達成するための手段として、溝掘機のエンドレスに回
動する掘削歯により掘り上げられてくる掘削土を、溝掘
機の近傍に搬送方向の始端側が臨み、かつ、搬送方向の
終端側に向かい次第に地表面から浮き上がる排土オーガ
ーにより、溝掘機の進行方向の側方の斜め上方に向けて
運び出すことを特徴とする溝掘機における排土方法を提
起し、また、この排土方法を実施するための装置として
、搬送方向の始端部を溝掘機の近傍に臨ませ、搬送方向
の終端側を溝掘機の側方に向かわせて機枠に支架せしめ
る溝掘機の排土オーガーにおいて、それのオーガー軸を
、搬送方向の終端側に向かい次第に地表面から上方に浮
き上がる姿勢として機体に支架せしめたことを特徴とす
る溝掘機における排土オーガーを提起するものである。

次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は同
効の構成部材については従前手段のものと同一の符号を
付して用いるものとする。

第２図は本発明法の実施に用いる溝掘機の作業状態にお
ける後面図で、同図において、Ｔはトラクタ、Ａはその
トラクタＴの機体後面側に装架せる溝掘機、Ｂ＠Ｂはそ
の溝掘機Ａの機枠に支架せる排土オーガー、Ｍは圃場に
栽培されている根茎類、Ｗは前記溝掘機Ａで掘削−成形
した溝、Ｙは溝掘機Ａで掘り上げられて排土オーガーＢ
により運び出され地表面ＧＬに堆積した掘削土の山を示
す。

トラクタＴは通常の四輪の乗用トラクタであり、それの
機体の後部には、第３図に示す如く、トップリンク１０
およびロアーリンク１１およびリフトアーム１２ならび
にＰＴＯ軸１３が装備しである。

溝掘機Ａは、取付機枠を兼ねているギヤボックス２０に
、そのギヤボックス２０内に軸架してある伝導機構（図
示省略）と伝導して回転する駆動軸２１を横架軸支して
、その駆動軸２１に駆動スズロケット２２を該駆動軸２
１と一体に回転するように装着するとともに、主機枠と
なるブーム２３を１端部が前後に自在に回動するよう遊
嵌軸支し、そのブーム２３の下端部に従動スプロケット
２４を軸支して、これと前記駆動スプロケット２２とに
外周面側に掘削歯ｂ・・・を装着したチェ７ａをエンド
レスにかけまわし、そのチェノａを、ブーム２３の中間
部から突出せしめた支持腕に軸支せる中間輪２５・・・
により緊張させ、駆動スプロケット２２の駆動によりチ
ェ７ａをエンドレスに回動させてそのチェ７ａの周面に
積設の掘削歯ｂ・・・により溝Ｗを掘削してい〈通常の
無端鎖式の溝掘機である。

そして、該溝掘機Ａは、それの取付機枠を兼ねているギ
ヤボックス２０を、トラクタＴの機体後部に設けである
前述のトップリンク１０およびロアリンク１１ならびに
リフトアーム１２らよりなる三点ピッチに連結装着する
ことで、リフトアーム１２の作動により自在に昇降する
ようトラクタＴに装架しである。また、前記ギヤボック
ス２０から突出せしめた入力軸２６を、ユニバーサルジ
ヨイント軸１４を介してトラクタのＰＴＯ軸１３を伝導
中ることで、トラクタＴ側から駆動スプロケット２２を
駆動するようにしである。また、前述のブーム２３には
、図面では省略しているが、アームが突出していて、そ
のアームを連繋機構（図示していない）を介してトラク
タＴの運転席に座乗するオペレーターが前後に回動させ
ることにより、ブーム２３が前述の駆動スプロケット２
２の駆動軸２１中心に前後に傾斜回動するようになる。

排土オーガーＢは、オーガー軸３０のまわりに螺旋翼３
１を巻き付けた通常のものであるが、それのオーガー軸
３０の搬送方向における始端側を、＠述の溝掘機Ａのチ
ェ７ａの中間を支承する中間輪２５・・・のうちで、溝
掘機Ａを地中に作用させたときの進行方向の前面側で地
表面ＧＬよりも少し上方に配位した中間輪２５°の軸２
５ａに、第４図に示している如くユニバーサルジヨイン
ト３２を介して連結し、該オーガー軸３０の搬送方向に
おける終端側の端部を軸支する軸受支持部材３３を、連
結鈑３４を介して、溝掘機Ａのブーム２３から側方に突
出するように固定装設せるステー３５の突出端部に、取
付ポルト３６・・・により連結支持せしめることで、前
述の中間輪２５°が駆動輪となってオーガー軸３０を駆
動し、かつ、そのオーガー軸３０が第４図にあるよう始
端側から終端側に向かい地表面ＧＬから次第に上方に浮
き上がる姿勢として溝掘ＪＩＡの機枠に支架しである。

前記第３図において、３７・・・は前述の取付ボルト３
６・・・を挿通するよラスチー３５の突出端部に設けた
ボルト穴で、上下方向にシリーズに設けてあって、連結
鈑３４を取付ポルト３６・・・で組付はセットするとき
に、これらボルト穴３７・・・のうちから取付ポルト３
６・・・を挿通するボルト穴３７を選択することで、オ
ーガー軸３０の搬送方向終端側に向かう上向きの傾斜角
度αが所望に調節できるようにしである。

この排土オーガーＢは、第５図に示している如く、掘削
歯すを設けたチェ７ａの前方に、ギヤボックス２０内の
伝導機構と伝導して駆動回転する駆動軸４０を配設し、
それにオーガー軸３０の始端側を伝導連結して、それの
駆動を中間輪２５゛を用いずに直接性なうようにする場
合がある。この場合は、オーガー軸３０の搬送方向の終
端側を支持するステー３５は、ギヤボックス２０から突
出するように装設する。

次に、第６図は前述の第４図の実施例の変形例で、この
実施例では、排土オーガーＢの螺旋翼３１を、オーガー
軸３０の搬送方向の始端側を駆動軸たる中間輪２５゛の
軸２５ａに伝導連結させるユニバーサルジヨイント３２
の周面にも取付けることで、ユニバーサルジヨイント３
２の部分まで排上作用を行なうようにしである。なお、
この実施例はその余の構成は前述の第４図に示した実施
例と変わりないので、同じ構成部材について同一の符号
を付して詳しい説明は省略する。

次に第７図は別の実施例を示している。この実施例は、
オーガー軸３０の搬送方向における始端側と中間輪２５
°の軸２５ａ（別に設ける駆動軸４０の場合もある）と
を伝導連結するユニバーサルジヨイント３２の周囲を、
前記軸２５ａの軸受２５ｂを支持する軸受支持部材と一
体のケース５０に形成して、オーガー軸３０の始端側を
このケース５０に軸受５１を介して軸支することで、該
オーガー軸３０が搬送方向の終端側に向かい次第に地表
面ＧＬから浮き上がる傾斜姿勢に支持せしめるようにし
た例である。従って、この実施例ではオーガー軸３０の
上向きの傾斜角度αは固定であり、また、オーガー軸３
０の搬送方向の終端側を軸支する軸受支持部材３３なら
びにそれを支えるステー３５は省略されている。この実
施例も、その余の構成は前述の第４図に示した実施例と
変わりないので、同効の構成部材について同一の符号を
付して詳しい説明は省略する。

次に第８図は、前記第７図に示した実施例の変形例を示
している。この実施例は、オーガー軸３０の始端側と中
間輪２５°の軸２５ａ（別の駆動軸４０の場合を含む）
とを伝導連結するユニバーサルジヨイント３２が、フレ
キシブルシャフト３２゜になっている点が前記第７図に
示した実施例と変わっているだけで、その余の構成は変
わりなく、同じ構成部材については同一の符号を付して
詳しい説明は省略する。

なお、図面では示していないが、駆動軸４０または中間
輪２５°の軸２５ａとオーガー軸３０の始端側との伝導
連結は、前述のケース５０をギヤケースに形成して、そ
こに収蔵するベベルギヤによって行なうようにする場合
がある。また第３図において、Ｃは掘削・成形する溝Ｗ
の底を浚う溝浚器である。

このように構成せる実施例装置は次にように作用する。

排土オーガーＢは、溝掘機Ａの掘削歯ｂ・・・がチェ７
ａの回動によって地表面ＧＬに掘り上げられてくる掘削
土を運び出すとき、第９図において左手側に示している
如く、その掘削土を側方に向は斜め上向きに搬出するこ
とで、掘削土が排土オーガーＢの傾斜角度αに倣う緩や
かな傾斜面を持つ山Ｙに堆積していくようになるが、次
々に搬出してい〈掘削土がその山Ｙの緩やかな傾斜面に
沿い運び出されて、排土オーガーＢの螺旋翼３１の終端
から山Ｙの最も高い所の上面に放出されていくようにな
る。このため、同第９図の右手側に示している如く、従
前手段の排土オーガーＢが、掘削歯ｂ・・・により掘り
上げられてくる掘削土を、それの螺旋翼３１で地表面Ｇ
Ｌに沿い順次運び出していくときに、その運び巾す掘削
土を既に運び出して堆積している掘削土の山Ｙの中に押
し込んでいくよ′うになって、その山Ｙ全体を押し出す
ことで生じていた脈動状の大きな振動がなくなり、殆ん
ど振動を発生させない状態で掘削土を運び出していくよ
うになる。

以上説明したように本発明手段においては、溝掘機のエ
ンドレスに回動する掘削歯により掘り上げられてくる掘
削土を、溝掘機の近傍に搬送方向の始端側が臨み、かつ
、搬送方向の終端側に向かい次第に地表面から浮き上が
る排土オーガーにより、溝掘機の進行方向の側方の斜め
上方に向けて運び出すようにしているのだから、従来、
排土オーガーで掘削土を地表面に沿い運び出すことで生
じていた間欠的な大きな振動の発生、および溝掘機の進
行方向に対して直角方向に働く排土作用の大きな反力が
なくなって、掘削・成形する溝の壁面に振動による崩れ
を生ぜしめることなく、また、溝に蛇行を生ぜしめなｌ
、％で作業が行なえるようになる。また、前記反力によ
る蛇行を防止するために、排土オーガーを左右に対称さ
せて一対に設けた場合に生じていた一層大きな振動を効
果的に解消せしめるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従前手段の説明図、第２図は本発明法の実施に
用いる装置の後面図、第３図は同上装置の要部の側面図
、第４図は同上の排土オーガーの後面図、第５図は別の
実施例装置の要部の側面図、第６図は排土オーガーの別
の実施例の後面図、第７図は排土オーガーの他の実施例
の一部破断した後面図、第８図は排土オーガーのさらに
異なる実施例の一部破断した後面図、第９図は作用の説
明図である。 図面符号の説明 Ａ・・・溝掘機　　　　　　　Ｂ・・・排土オーガーＭ
・・・根茎類　　　　　　　Ｔ・・・トラクタＷ・・・
溝　　　　　　　　　Ｙ・・・掘削土の山ＧＬ・・・地
表面　　　　　　ａ・・・チェ７ｂ・・・掘削歯　　　
　　　　Ｃ・・・溝浚器１０・・・トップリンク　　　
１１・・・ロアーリンク１２・・・リフトアーム　　　
１３・・・ＰＴＯ軸１４・・・ユニバーサルジヨイント ２０・・・ギヤボックス　　　２１川駆動軸２２・・・
駆動スプロケット　　　２３・・・ブーム２４・・・従
動スプロケット ２５・２５°・・・中間輪　　　　　２５ａ・・・軸２
５ｂ・・・軸受　　　　　　２６・・・入力軸３０・・
・オーガー軸　　　　３１・・・螺旋質３２・・・ユニ
バーサルジヨイント ３２°・・・フレキシブルシャフト ３３・・・軸受支持部材　　　３４川連結鈑３５・・・
ステー　　　　　　３６・・・取付ポルト３７・・・ボ
ルト穴　　　　　４０・・・駆動軸５０・・・ケース　
　　　　　５１・・・軸受特　許　出　願　人　　　川
辺農研産業株式会社第１図 第２図 ■ 第５図 第９図 Ｙ 手続補正書（自発） 昭和６２年１１月】６日 特許庁長官　小　川　邦　夫　殿　　　　　ｒ′Ｌ１、
事件の表示 昭和６２年　特　許　項第２６４６３９号３、補正をす
る者 事件との関係出願人 ５、補正命令の日付 ６、補正により増加する発明の数 （１）明細書第３頁１０行中に、 「溝掘ａＭ」とある記載を、 ｒ溝掘機Ａ」と補正する。 （２）明細書第４頁９行中に、 「掘削＊Ａ」とある記載を、 「溝堀機Ａｊと補正する。 （３）明細書第５頁１行中に。 「掘削機Ａ」とある記載を、 「溝掘機Ａ」と補正する。 （４）明細書第２２頁６行中に、 「１４・・・ユニバーサルジヨイント」とある記載を、 「１４・・・ユニバーサルジヨイント軸」と補正する。 以　　　上

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、溝掘機のエンドレスに回動する掘削歯により掘
   り上げられてくる掘削土を、溝掘機の近傍に搬送方向の
   始端側が臨み、かつ、搬送方向の終端側に向かい次第に
   地表面から浮き上がる排土オーガーにより、溝掘機の進
   行方向の側方の斜め上方に向けて運び出すことを特徴と
   する溝掘機における排土方法。
2. （２）、搬送方向の始端部を溝掘機の近傍に臨ませ、搬
   送方向の終端側を溝掘機の側方に向かわせて機枠に支架
   せしめる溝掘機の排土オーガーにおいて、それのオーガ
   ー軸を、搬送方向の終端側に向かい次第に地表面から上
   方に浮き上がる姿勢として機枠に支架せしめたことを特
   徴とする溝掘機における排土オーガー。