JPH01104740A - 熱的に安定な低損失非晶質合金 - Google Patents

熱的に安定な低損失非晶質合金

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JPH01104740A
JPH01104740A JP26080187A JP26080187A JPH01104740A JP H01104740 A JPH01104740 A JP H01104740A JP 26080187 A JP26080187 A JP 26080187A JP 26080187 A JP26080187 A JP 26080187A JP H01104740 A JPH01104740 A JP H01104740A
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amorphous alloy
magnetic
coercive force
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flux density
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JP26080187A
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Morikazu Yamada
盛一 山田
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は熱的に安定で高周波領域での保磁力の小さい磁
芯用の非晶質合金に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕
Co基非晶質合金は磁歪がほぼ零となシ、かつその原子
配置から本質的に原子配置に起因する磁気異方性が小さ
いため、結晶質軟磁性材料に比べ。
低保磁力、高透磁率等の優れた特性をもっている。
コノため、ノぐ−マロイ、フェライト等の従来材の代替
が検討され、またこれら従来材では匝用できなかった高
周波領域での使用が検討されている。
しかし、非晶質合金は準安定相であるため適時変化をな
くすことができず、それを小さくすることが実用上の大
きな課題となっている。この問題の解決手段として、急
冷凝固時の内部応力を取り除くための焼鈍を施した後キ
ュリー温度以上で再度焼鈍を施し、大きな誘導磁気異方
性を付与し、磁気的緩和を小さくし特性劣化を最小限に
することが行われている。
また、経時変化は原子配置の再配列、つまりは。
構造緩和に起因すると考えられ、構造緩和を小さくする
ため、その目安となる結晶化温度を上昇させることが試
みられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前者の方法では、誘導磁気異方[生が大
きくなるため1本来の目的である低保磁力。
高透磁率等の軟磁気特性が劣化する問題がある。
後者の方法では、主に高融点の非磁性元素が添加される
ため磁束密度、キーリー温度の低下をまねき実用材とし
ての価値が低下してしまう欠点がある。
そこで1本発明の技術的課題は、上記欠点に鑑み、 C
o基非晶質合金を実用材に供するうえで軟磁気特性の経
時変化のない非晶質合金を提供するものである。
〔問題全解決するtめの手段〕
本発明者は、上記の非晶質合金に関する問題点を解決す
るため鋭意研究金型ねた結果、 C!oFesiB系非
晶質合金においてCo 、 Feの一部f Ni 、 
Mo 。
Cuと置換し、B量を一定量以下におさえることによっ
て、磁、気持性の経時変化が少なく、かつ高周波領域に
おける保磁力の小さくなることを見い出した。即ち1本
発明゛の熱的に安定な低損失非晶質合金は。
組成式 %式% で表わされ、原子チで 0、05’(a (0,10、5(X(10、1(Y(
4。
0.5(Z(3、11(V(17、s<w<i 0で表
わされることを特徴とするものである。
上記組成式で示された本発明の非晶質合金と同一組成の
非晶質合金は特願昭50−1510.特願昭51−30
805.に示されている。しかし。
これら出願特許においては2本発明の組成系と同一の組
成系に関する実施例は何ら開示されていないばかりか、
その特有の効果及びその必要性すら示唆されていない。
ここで上記2特許の内容を吟味してみる。
特願昭50−1510は、従来材(Fe−8i 、 F
e−Ni 。
Fe−At等)が高価であシ、まfc難加工性材料であ
ると言う間謳点を解決するため新規の非晶質合金を開示
するにいたっている。この特許の目的は。
高透磁率アモルファス合金の提供にあるが、その付性は
、直流最大透磁率及び直流保磁力に限定されており、実
用材として本来なら評価しなければならない交流保磁力
、鉄損等については何ら言及されていない。かつ上記特
許の出願段階では飽和磁束密度と交流特性、経時変化に
ついての知見は得られていなかった。このような本質的
な実用上の問題を解決するためには上記特許の組成内容
だけでは不十分でありよシ厳密な組成の限定が必要であ
ること全本発明者は知見するに至シ本特許金成した。
特願昭51−30805は、磁歪が小さく耐摩耗性を向
上した磁気ヘッド用アモルファス合金を提供する目的で
開示された特許である。磁気ヘッド用合金としては、 
S/N比向上のため、高磁束密度が要求される。そのた
め耐摩耗性を改良しつつ。
高磁束密度の材料の研究が成され、主にBlo〉650
0Gのアモルファス合金の開示がされている。
本発明の後記内容で明らかとなるが初透磁率範囲を越え
て大きな磁界によって励磁する場合には。
本質的に素材の飽和磁束密度の大きさが問題となるため
上記特許で開示されているBlo〉6500Gの素材で
は本発明者が目的とした高周波領域での低保磁力は得ら
れないことを本発明者は知見し9本特許を成した。
以上の点で上記先行特許では十分に解決され得ない問題
点を本出願特許は解決できたことを明記しておく。
以下において本発明を更に詳しく説明する。
本発明における非晶質合金の各元素の組成限定の理由は
以下の通っである。
Co基非晶質合金が高周波領域で優れた軟磁性全示すの
は磁歪定数がほぼOとなるためである。この磁歪定数は
主にCo Fe Niの比率によって決定される。零磁
歪定数のCo Fe Ni組成依存性はC0FeNi三
元図において、Ni繍にほぼ平行にN1の増加とともに
除々にFe量の多い側にずれていくことが知られでいる
本発明の組成系においても同様の傾向をもっておりFe
量が原子チ比で0.05以下では磁歪が正となり高周波
領域で鉄損が増大してしまい、また0゜1以上では磁歪
が負の側に大きくなりすぎるために高周波領域での鉄゛
損が増大してしまうためこの範囲内とする必要がある。
次て、Ni量Yの限定理由は、原子俤でNiが5%以下
では本発明の組成系では、飽和磁束密度が6、5 KG
以上となシ磁性焼鈍により、生ずる誘導磁気異方性が大
きくなシすぎ高周波領域での鉄損が増大してしまうため
5%以上とする必要があり。
また、15%以上では飽和磁束密度が4.5 KG以下
となりキュリー温度も150℃以下ときわめて低くなる
ため実用材としては使用不適当となる。よって、 Ni
量は原子チで15%以下とする必要がある。次にMoは
、結晶化温度を上昇させ熱的安定性を向上させるのに有
効な元素であるが0.5原子係以下では、その効果は顕
著に現われず、4原子チ以上では飽和磁束密度が4.5
 KG以下に低下し実用材としては不適当となるため、
この範囲とする必要がある。
次に、 Cuは保磁力を小さくする効果をもっているが
、0,5%以下では効果がなく、また3%以上では合金
に固溶しにくくなる几めこの範囲とする必要がある。
次に、 Siは非晶質化を助成する元素であるが本組成
系では11原子チ以下では非晶質化が困難であり、17
原子多以上では磁束密度が4.5 KG以下となり実用
材として不適当となるためこの範囲とする必要がある。
次に、Bは、 Si同様、非晶質化を助成する元素であ
るがまた一方では軟磁気特性の経時変化を助長1する元
素でもある。8原子チ以下では非晶質化が困難となり、
10原子チ以上では経時変化が著しく大きくなるためこ
の範囲にする必要がある。
次に、特許請求の第2項に示した飽和i歪定数の範囲は
、第1図に示すように本発明の非晶質合金は実用材とし
て供するために実施しなければならない焼鈍を施すと9
図のような変化を示す。焼鈍後の飽和磁歪定数を零とし
なければ本来の目的を達することができない。図から明
らかなようにλ、が−1,5X 10−6よシ小さイな
る(つまシ負の側で絶対値が大きくなる)と焼鈍後のλ
、は負となシ零とすることができない。また、 −0,
5X to−6より大きくなると図の最上の曲線の傾向
から600℃以上の高温で焼鈍しなければ零とならず、
このような高温では結晶化してしまい非晶質合金の軟磁
気特性は失なわれてしまう。以上の理由で飽和磁歪定数
λ8は−0,5X 10−6>λ、 >−1,5X10
−’の範囲でなければならない。
次に、飽和磁束密度は6.5 KGを越えると焼焼に、
よって生ずる誘導磁気異方性が大きくなシ高周波領域で
の保磁力が増大してしまう。4.5KG以下ではキュリ
ー温度が200℃以下となり実用材として供することが
できなくなるため4.5〜6.5KGの範囲としなけれ
ばならない。
また本発明の非晶質合金は350〜500℃の範囲で歪
取シ焼鈍を行なうことによシ、焼鈍後。
実質的に飽和磁歪定数を零とすることができ、かつ、磁
芯の磁路方向に磁場全印加しながら熱処理を行なうこと
により高角形比、低保磁力の磁芯を得ることができ、又
、磁路と直角な方向に磁場を印加しながら熱処理を行な
うことにより、残留磁未密度が小さく高周波領域におけ
る鉄損の小さいトランス用磁芯を容易に得ることができ
る。
〔実施例〕
以下に本発明の詳細な説明する。
〔実施例1〕 公知の片ロール法を用いて表1に示す組成1〜6の非晶
質合金薄帯を作製した。薄帯幅は5欄板厚は19μmで
あった。
これら組成の磁束密度B1o及びキュリー温度T。は表
1に示す通りである。この薄帯′f:MgOで層間絶縁
を施し内径15 rran 、外径19■の巻磁芯を作
製した。
この巻磁芯を窒素雰囲気中で400℃の温度で60分間
保持し、歪取シ焼鈍全し、その後室温まで急冷した。
その後1巻磁芯の磁路方向に1 ooe 50 Hzの
交流磁界を印加し、190℃で120分間保持し。
その後、磁界を印加したまま室温まで炉冷した。
以下余白 これら巻磁芯の200 kHz 、 10e印加したと
きの保磁力を表2に示す。
表2に示すとおシ、比較のため示した組成系7〜10は
、Fe量aがa:)0.1のもので、全て正の飽和磁歪
をもってりる。このように、a(0,1として飽和磁歪
がO〉λ、)−1XIO−6の本発明の非晶質合金1〜
6は、 200 kHzにおける保磁力が0.27〜0
.50eと小さな値てなっている。これに対し比較例で
示した正の磁歪をもつ非晶質合金7〜10は。
同−組成系であるが保磁力が大きくなっていることがわ
かり1本発明の合金系において飽和磁歪全0〉λ8)−
1XIOの範囲にとる必要性が明らかとなっている。ま
た、比較例の屋4と本発明の実施例に係る1〜6とを比
較すると、磁束密度の高い材質は、磁歪がO〉2g> 
、lx 10−6の範囲あっても保磁力が大きくなって
いることから磁束密度を6、5 KG以下にとることの
必要性も明らかとなる。
以上のことから2本発明の組成において高周波領域で保
磁力の小さなつまフは鉄損の小さい非晶質合金が得られ
ることがわかる。
〔実施例2〕 実施例1と同様の方法で幅5に板厚19μmの非晶質合
金薄帯を作製し、これにMgOの層間絶縁を施して内径
15+a外径19欄の巻磁芯を作製した。
これを実施例1と同様の熱処理を施した。
このように作製した磁芯の経時変化を調べるため125
℃X100O時間保持したときの特性の変化率をB量に
対して示したのが第2図である。組成はl (C00,
07C00,93)75.3−X”7”1”IS’15
.7BX lat%である。第2図に示すようにB量の
減少とともに125℃X100O時後の20 kHz保
磁力の増加率は著しく減少しB景が10原子−以下では
ほぼ10%程度の増加率まで減少し、熱的に安定になる
ことがわかる。
〔発明の効果〕
本発明の非晶質合金によって高周波領域で使用しても発
熱が極めて少なく、特性の経時変化もほとんどないため
信頼性の高い電子部品が得られるものである。
以下余白
【図面の簡単な説明】
第1図は磁歪定数の焼鈍による変化を示す図である。 第2図は20 kHzで10eの磁界を印加し北ときの
保磁力の125℃×1000時間保持後の増加率を示す
図である。 第1図 磁歪定数の焼鈍温度依存柱 焼鈍温度(’C) 第2図 20にHXでの保磁力の変化率 条件125°Cx fooo 時間 8    9    10     II     /
2B量X、αt%

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)組成式 (Co_1_−_aFe_a)_1_0_0_−_X_
    −_Y_−_Z_−_V_−_WNi_XMo_YCu
    _ZSi_VB_Wで表わされ、原子%で 0.05<a<0.10、5<X<10、1<Y<4、
    0.5<Z<3、11<V<17、8<W<10と表わ
    されることを特徴とする熱的に安定な低損失非晶質合金
    。 2)特許請求の範囲第1項において飽和磁歪定数λ_S
    が−0.5×10^−^6>λ_S>−1.5×10^
    −^6でありかつ飽和磁束密度が6.5KG以下で4.
    5KG以上であることを特徴とする熱的に安定な低損失
    非晶質合金。
JP26080187A 1987-10-17 1987-10-17 熱的に安定な低損失非晶質合金 Pending JPH01104740A (ja)

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