JPH01104192A - ビブリオリシン結合方法 - Google Patents

ビブリオリシン結合方法

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JPH01104192A
JPH01104192A JP19470888A JP19470888A JPH01104192A JP H01104192 A JPH01104192 A JP H01104192A JP 19470888 A JP19470888 A JP 19470888A JP 19470888 A JP19470888 A JP 19470888A JP H01104192 A JPH01104192 A JP H01104192A
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solvents
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Akiva Tuvia Gross
アキバ・トウビア・グロス
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    • C07K5/06Dipeptides
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    • C07K5/06113Asp- or Asn-amino acid
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、1986年12月22日にアキヴアーT−グ
ロス(Akiva T、 Gross)により出願され
た「酵素介在結合反応」という標題で現在出願中の米国
特許出願番号944.027の一部継続出願である。
ジベグチド類の酵素介在合成法はよく知られている。す
なわち米国特許4,165.31. l。
4.436.925および4,256,836は、不溶
性付加化合物類、例えば1モルのフェニルアラニンメチ
ルエステルと1モルのN−保護されたアスパルチル−フ
ェニルアラニンメチルエステルとの付加化合物、を製造
するための水性媒体中での合成法を記している。米国特
許4,284,721は、N−保護されたアスパルチル
酸とフェニルアラニン低級アルキルエステル類とが、水
−混和性共溶媒を含有していてもよい水−非混和性溶媒
の存在下で、酵素により結合できるということを教示し
ているが、その際に水−混和性溶媒の量は酵素の不活性
化または抑制を防ぐため制限されなければならない。米
国特許4,116,768および4.119.493は
、水性媒体中での共溶媒としての水−混和性溶媒の使用
に関する同様な教示を含んでいる。同様に、アンゲヴア
ンドテ・ヘミイ・インターナショナル・エディッション
・イン・イングリッシュ(Angaw、 Chem、 
Int、 Ed、 Engl、)、24 (1985)
、2号、87頁には、水−混和性溶媒を共溶媒として水
と混合して使用できるがプロテアーゼ酵素の触媒活性は
共溶媒の濃度が増加するにつれて減少することおよびキ
モトリプシンを酵素として使用する場合には50%以上
では合成が生じないことが示されている。考えられる例
外として、ポリオール(例えば1.4−ブタンジオール
)を使用すると、ある場合には酵素を安定化させるかも
しれない。N−ホルミルジペプチド類(例えばN−ホル
ミルアスパルターメ)およびポリペプチド類を製造する
ための酵素結合のために水性または水性−有機媒体を使
用することも、WO8604942およびヨーロッパ特
許公報0149594中に記されている。
種々の科学雑誌に掲載されている多数の文献にも、水お
よび水−混和性有機溶媒と組み合わせた酵素の使用が論
じられており、そして溶媒、水の量、酵素および基質の
選択により変動すると思われる収率が得られている。ま
た、酵素が固定されているかどうかも一つの要素でもあ
るようだ。
50150のアセトニトリル/水溶媒系の使用は、ニル
ソン(Nilsson)およびモスバフ ハ(Mosb
ach)によりバイオチクノロシイ・アンド・バイオエ
ンジニアリング(Biotech Bioeng、) 
、26 s  l 146(198’4)中に記されて
いる。この文献には、ブタンジオール/水(90/I 
O)の使用も記されている。溶媒としてのアセトニトリ
ルの使用はJ、B、ジョーンズ(Jones)およびJ
、F、ベック(Beck)の「有機化学における生化学
系の適ズ、C,J、シー(Sih、)およびり、ペール
マン(Per 1man)編集)、107頁ff、ニュ
ーヨーク、J、ウィリー、1976;並びにJ、B、ジ
ョーンズおよびM、M、メヘス(Mshes) 、カナ
デイアン・ジャーナル・オブ・ケミストリイ(Can。
J、 Chem、)、57.2245 (1979)中
で論じられている。水−非混和性/水混和性溶媒類の混
合物中でのし一7エニルアラニンメチルエステル(すな
わちL−pheOMe)およびN−保護されたN−カル
ポベンジルオキシーアスパルチン酸(すなわちZ−as
p)との結合はバイオチク89(1985)中に記され
ている。コネツケ(Konnecke) 他はモンテシ
ュリ7ツ・フユル・ヘミ イ (Monatshrif
ts  fur  Chemie)  、  112 
.469−481 (1981)、475頁中で、溶媒
としてのアセトニトリルの使用に言及している。
他の興味ある文献は、ザ・ジャーナル・オブ・バイオケ
ミストリイ(J、 Biochem、) 、89.38
5 (1981)iザ・ジャーナル・オブ・ザ・オーガ
ニック・ケミストリイ(J、 Org、 Chem、)
、i土、2728 (1986);コレクション・オプ
・チェコスロヴアク・ケミカル・コミュニケーション(
CollCzechos、 Chem、 Comm、)
 、49.231 (1984);およびプロシーデイ
ンダス・オプ・ザ・ナショナル・アカデミイ・オブ・サ
イエンセス(Proc、 Na目、 Acad、 Sc
i、) 、80.3241 (1983)である。
文献では、一般的には酵素、そして特にプロテアーゼ、
が水−混和性および水−非混和性有機溶媒類の両者中で
使用されると示されているが、水−混和性溶媒の方が幾
分劣っているような一般的な概念があるようだ。すなわ
ち、「はとんどの酵素類は親水性の水−混和性有機溶媒
中では不活性であり、このことは酵素からそれらの溶媒
中への必要水の分配により容易に理解される」と述べら
れている(A、M、クリバッフ(Klibanov) 
、ケムテック(Chemtech)、354頁、198
6年6月)。
本発明は、水−混和性有機溶媒中でのプロテアーゼの使
用に基づいている。
本発明は、N−置換されたアスパルチン酸およびフェニ
ルアラニン低級アルキルエステルからなる群から選択さ
れI;2種の基質の間のペプチド結合生成に対して触媒
作用を与えるためメタロエンドプロテアーゼ酵素を使用
する方法である。該エステルのベンジル系炭素原子は、
1個以上の水素と容易に置換可能な不安定な基で、置換
されていてもよい。高いpH水準における酵素の製造は
、プロテアーゼの活性を改良し、そして競合するエステ
ラーゼ活性を相当減退させる。本発明の方法には、上記
の方法を水−混和性有機溶媒の存在下で実施するやり方
も包括される。
水−混和性溶媒の使用は多くの利点を与える。
予期に反して、酵素に必要な水を枯渇させることなくこ
れらの溶媒類を使用することができるー。例えば連続的
方法を実施する場合には、酵素活性用に必要な水の量は
溶媒系の2−10重量%にあたる水を保持することによ
り供給でき、残りは水−混和性溶媒またはそれと他の溶
媒との混合物である。閉鎖系(例えば連続的反応とは対
照的な本質的にはバッチ反応)では、酵素およびそれの
基質が上記の2−10重量%を供給するのに充分な水を
放出するであろう。しかしながら、酵素を充分大量の本
質的には無水の水−混和性溶媒と接触させる場合には、
溶媒中の水の量を約2%以下に下げそして酵素を変性さ
せるのに充分な水が抽出されることを理解すべきである
。10%以上の、例えば50%程度の、水の量も使用で
きるが、そうすると水−混和°性溶媒を使用する際の利
点が減じられるかもしれない。
多くの反応では、水−混和性溶媒を単独溶媒としてまた
は共溶媒として使用すると一相の液体相を与えることが
でき、それにより溶媒が水と非混和性である場合に生じ
る相移動に関する制限が避けられる。例えば、水−混和
性溶媒を使用すると、しばしば反応速度が速まる。また
、多くの有用な水−混和性有機溶媒の比誘電率は5〜6
0(好適には30〜60)であり、そのことはl相の液
相生成に寄与しており、なぜならばほとんどのアミノ酸
誘導体が比較的有極性でありしかも該溶媒中に可溶性で
あるからである。例えば、フェニルアラニンのメチルエ
ステルはヘキサンまたは酢酸エチル中よりアセトニトリ
ル中の方にはるかに可溶性である。
水−混和性溶媒の使用は、反応平衡を移行させ得る。例
えば、酢酸エチル中ではN−ホルミルアスパルチン酸と
フェニルアラニンメチルエステルとの反応は約lO%の
収率を与えるが、アセトニトリル中では約80%の収率
を与える。
固定されていてもまたは「遊離」形であっても、酵素は
水−非混和性溶媒とはちがい水−混和性溶媒中でははる
かに安定である。「安定性」とは、酵素が水の抽出また
は他の手段により変性に対して抵抗性であることを意味
する。「溶媒系」という語は液体相の溶媒部分を示すた
めに使用され、そして水−混和性溶媒およびそれと共に
使用される共溶媒、例えば水もしくは水−混和性溶媒、
を包含している。
「水−混和性有機溶媒」という語は、水といずれの割合
でも混和可能であり一相系を形成できる有機液体を意味
する。適当な有機溶媒の例には、アルコール@(例、t
lfエタノール、1−7’ロバノールおよび2−プロパ
ツール);ポリオール類(例えば1,4−ブタンジオー
ルおよびジエチレングリコール);ニトリル類(例えば
アセトニトリル);およびエーテル類(例えばジオキサ
ンおよびテトラヒドロ7ラン):並びに他の溶媒、例え
ばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよび
アセトン、が包含される。
アセトニトリルが好適な水−混和性溶媒である。
本発明の別の態様は、アセトニトリルを種々のアミノ酸
類および酵素類と共に使用して酵素介在結合反応により
ジペプチド類およびポリペプチド類を製造できる方法で
ある。この反応で使用するのに適しているアミノ酸類の
例には下記のものが包含される=1!肪族アミノ酸類、
例えばモノアミノモノカルボン酸類、例えばグリシン(
G I y)、アラニン(A I a) 、バリン(V
al)、ノルバリン(no r−Va l) 、ロイシ
ン(Leu)、イソロイシン(iso−Leu)、ノル
ロイシン(nor−Leu);オキシアミノ酸類、例え
ばセリン(Set)、スレオニン(Th r) 、ホモ
−セリン(homo−3er);硫黄−含有アミノ酸類
、例えばメチオニン(Met)またはシスチン(Cy 
s S)およびシスティン(Cy s H);モノアミ
ノジカルボン酸類、例えばアスパルチン酸(Asp)お
よびグルタミン酸(Glu);ジアミノモノカルボン酸
類、例えばオルニチン(Or n) 、リシン(Lys
)、アルギニン(Arg);芳香族アミノ酸類、例えば
フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、並
びに複素環式アミノ酸類、例えばヒスチジン(H4s)
、トリプトファン(Trp)。(アミノ酸は当分野で普
通に使用されている記号により示される。) 溶媒の選択においては注意を払わなければならない。例
えば、酵素が金属を含有している場合には、溶媒は金属
と錯体形成するものであってはならない。DMFおよび
DMSOはメタロプロテイナーゼ中の金属成分と錯体形
成するようであり、従ってそれらは好ましくは溶媒系の
50%(モル基準で)以下に制限すべきであり、残りは
水または他の溶媒であることができる。溶媒は、それが
酵素または基質と化学的に反応しないという意味で、不
活性でなければならない。例えば、アセトンが溶媒であ
る場合には、基質または酵素のアミン基との反応を最少
にするような条件下でそれを使用すべきである。
アシル供与体として作用するアミノ酸類は一般的にN位
置に保護基を有している。適当なN−保護基の例は、ペ
プチド合成で通常使用されているもの、例えばターシャ
リー−アルコキシカルボニル基、例えばt−ブチルオキ
シカルボニル(BOC−)、t−アミルオキシカルボニ
ル(t −A。
c)+不活性置換基で置換されていてもよいベンジルオ
キシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル(
Z−)、p−メトキシベンジルオキシカルボニル(PM
Z−) 、3.5−ジメトキシベンジルオキシカルボニ
ル(z (oMe)z−)、2.4.6−ドリメチルベ
ンジルオキシカルボニル(TMZ−)、p−フェニルア
ゾベンジルオキシ力ルポニル(PZ−)、p−トルエン
スルホニル(tosy+−);、o−ニトロフェニルス
ルフェニル(N p s−)など、である。ホルミルも
使用できる。
ジペプチドまたはポリペプチドの生成においてアミノ部
分を供与するのに適しているアミノ酸類の例には、上記
のものは全て包含される。フェニルアラニンが好適であ
り、そして特にベンジル系炭素のところで置換された誘
導体類、例えばベンジル系炭素が例えば接触加水素分解
または電気化学的還元分解の如き方法により少なくとも
1個の容易に置換可能な基で置換されている誘導体類、
を使用できる。適当に置換されたフェニルアラニン誘導
体類の例には、式 %式% [式中、 Phはフェニル(置換されているかまたは未置換)であ
り、 Xは一OHs  SH% −C Is −B rs −
Is−OCOCH3、−0COOCH3、−NH。
または−SCH.であり、そして Rは炭素数が1〜4の低級アルキル基である]に相当す
るものが含まれる。
アミノを供与するアミノ酸は適当なC−末端保護基によ
り保護されている。アミン成分のカルボキシル基用の保
護基(C−末端保護基)には、アルコキシ基、例えばメ
トキシ(−0Me)、エトキシ(−0Et)iターシャ
リー−アルコキシ基、例えばt−ブトキシ( −〇ーt
ーBu);並びに置換されていてもよいベンジルオキシ
基、例えばベンジルオキシ(−0Bzl)、p−二ト9
ベンジルオキシ(−0Bz I (p−Not)) 、
ベンズヒドリルオキシ(−0Bzh)、ベンジルアミノ
(−NHBz I) 、2.4−ジメトキシベンジルア
ミノ(−NHDMB) 、ベンズヒドリルアミノ(−N
HBzh)または置換されていないアミノ(−NH,)
などが包含される。また、アミドおよびヒドラジド基を
C−末端保護基として使用することもできる。
水−混和性有機溶媒類は本質的に無水のF生の」状態で
使用することもまたは水および/または他の有機溶媒類
(水−非混和性および水−混和性溶媒類の両者)と組み
合わせて使用することもできる点を理解すべきである。
水を使用する場合、その量は一般的に全溶媒系(水およ
び水−混和性溶媒)を基にして50%以下にすべきであ
る。しかしながら、ある種の溶媒は金属イオンと錯体形
成しそしてそれにより種々のメタロプロテイナーゼ酵素
を不活性化させるようであり、従ってそのような溶媒類
と共に使用される水の量は一般的に溶媒系の50重量%
以上でなければならない。錯体形成する溶媒の例には、
DMFおよびDMSOが含まれる。溶媒が乾燥状態すな
わち生の状態である場合、それは酵素を固定するために
使用される基質により吸収されている幾分かの水(例え
ば溶媒の約10重量%まで)を含有しているであろう。
好適なアセトニトリル溶媒に関して言えば一般的に水の
量は最少値に保たれており、そして「生の」アセトニト
リルが良好な溶媒であることが見いだされており、その
場合、供給される水は基質から生じるものだけである。
しかしながら、連続的に実施する時には、アセトニトリ
ル溶媒中の水の量は少なくとも10重量%の水準に保た
れなければならず、そして一般的には5〜50重量%の
範囲内となるであろう。酵素の変性を避けるにはこの水
量が推奨され、そして基質の溶解も助けるであろう。該
方法を連続的に実施する場合には、希望により、水を基
質流を介して加えることもできる。
特にN−保護されたアスバルチン酸とフェニルアラニン
低級アルキルエステル類およびそれらのベンジル置換さ
れた誘導体類との結合(バッチ式または連続的方法)に
おいては、アセトニトリルを種々の量の水と共に加える
ことができるが、水の量が50重量%以下であることが
好ましく、すなわらCH3CN / H20比は1以上
、好適には約2.5以上、でなければならない。
当技術の専門家に公知の方法を使用して、多数の要素、
例えば基質およびジペプチドまたはポリペプチド生成物
の溶媒中での溶解性、水または他の共溶媒の存在量、共
溶媒の酵素に対する影響および他の要素、を考慮にいれ
ると、それぞれの結合反応用の有機溶媒を最適に選択す
ることができる。
メタログロチアーゼ類がペプチド結合生成に関与するこ
とは知られている。本発明では、ビブリオ・プロテオリ
チクス(Vibrio proteolyticus)
ATCC53559を上記の水−混和性有機溶媒系と共
に使用する。このグロテアーゼは「ビブリオリシン」と
称されてきており、そしてここでもその名前で呼ぶこと
にする。■、プロテオリチクスの他の菌株もATCCま
たは個人的な生産源から入手できるが、希望する酵素を
製造しないかもしれない。■、プロテオリチクス AT
CC53559菌株は、メリーランド州 20852、
ロックヴイル、パークローン・ドライブ、12301の
アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに保管
されている。培養物は利用に関しては何の制限なしに保
管されており、そして本件の譲渡人であるW、R、ブレ
ース・アンド・カンバニイはこの培養物をATCCを通
じて現在出願している特許の認可の下で公的に永久に利
用できることが保証されている。酵素は精製された形で
用いる必要はなく、ビブリオリシン素を含有しておりそ
して1種以上の他の酵素も含んでいるかもしれない多少
粗製状態の調合物(例えば濃縮され部分的に精製された
発酵肉汁)であってもよい。
公知の如く、多くのプロテアーゼ酵素はエステラーゼ活
性も示す。この活性は場合によっては水−混和性有機溶
媒の適当な選択により減少させることができる。例えば
、アセトニトリルはエステラーゼ活性を減少させる際に
ある程度の効果を示す。また、エステラーゼ活性が別の
蛋白質により起因するような場合、または両者の位置が
同じ分子上にあると仮定してエステラーゼ活性の位置が
プロテアーゼ位置とは異なっている場合、ざらにエステ
ラーゼ活性を減少させるために抑制剤を使用することも
できる。適当な抑制剤はカラスムギ、ファバ、インゲン
マメおよびトマトから抽出できる。抽出方法は、日本農
芸化学会誌、31,38頁(1957)中に開示されて
いる。抑制剤は純粋物質である必要はなく、粗製抽出物
であってもよい。
また、ビブリオリシン調合物中に存在しているエステラ
ーゼ活性を、pHを高めた条件下で酵素を製造すること
により減少させることもできる。
ビブリオ・グロテオリチクス ATCC53559を、
約8.0〜約8.6の、好適には約8.4〜約8.6の
、pHにおいて培養することにより、エステラーゼ不純
物をほとんどまたは全く含有していないビブリオリシン
酵素を入手できる。高められたpHにおける製造は、こ
こでは望ましくないエステラーゼ活性の製造減少および
望ましいプロテアーゼ(ビブリオリシン)活性の製造増
加の両方をもたらすことを示している。エステラーゼ活
性が減少するにつれて、ビブリオリシンは上記の如く粗
製形でまたは精製形で利用できる。
プロテアーゼ酵素は本発明では結合された形または遊離
形で使用できる。「結合された」という語は、酵素が適
当な不溶性担体上に固定されて回収および再使用可能な
錯体を形成することを意味する。適当な固定方法には、
物理的吸着、イオン結合、共有結合、架橋結合およびそ
の後の吸着、または本質的に反応媒体中に不溶性である
担持物質中でのもしくは該物質上での酵素の別の包囲方
法などが包含される。適当な基質には、ケイ素系物質(
例えば多孔性シリカ)、非−ケイ素系セラミックス(例
えばアルミナ)、または天然もしくは合成有機重合体物
質(例えばアンベルライトXAD−7、ポリアクリルア
ミド共重合体、アガロース、およびアルギネート)が包
含される。
それとは対照的に、「遊離」酵素は結合されておらず、
そしてそれは溶媒系中に溶解または懸濁させることがで
きる。アセトニトリル中では、酵素を最初に結合させた
り上記の如く基質上に固定させたすせずに、懸濁した固
体沈澱状態で使用できる。固体酵素は、アセトニトリル
の存在下で実施例■に記されているようにして沈澱させ
ることにより、製造される。
高濃度の基質アミノ酸類を準備して反応を納得のいく反
応速度で実施することが好ましい。結合反応用には、各
基質は水中でのそれの溶解度内の濃度で使用される。し
かしながら、反応が進行するにつれて原料が消費される
ため、懸濁状態の基質部分を有することもできる。溶液
中では基質原料はそれぞれ約0.OOIM〜約2Mの範
囲内の、好適には約0.1M〜約1Mの間の、濃度にお
いて存在すべきである。
N−置換されたアスパルチン酸/フェニルアラニン低級
アルキルエステル結合反応に関しては、両方の基質がL
配置である時には酸/エステルモル比は1:lのモル比
であり得る。実際には、それらはlO:l−1:10の
間の、好適には3:1−1:5の間の、範囲にわたる比
で使用できる。
原料がDL配装である場合には、それらは上記の如きL
−異性体類の比を生じるような量で使用できる。
本発明は例えば、水を含有している固定された酵素を再
出発原料も含んでいる水と混和性である有機溶媒中に懸
濁させ、そして次に撹拌しながら反応を進行させること
により、実施できる。反応の完了時に、生成物を含有し
ている媒体を濾過または他の分離方法にかけることによ
り、固定された酵素および反応生成物を含有している懸
濁液または溶液を分離できる。
本発明はまた、水を含有している固定された酵−素を充
填しであるカラム中に2種の出発原料を含有している水
−混和性有機溶媒を流すことによっても、実施できる。
この方法では反応を連続的に実施でき、そしてこれは本
発明の工業的用途には有利である。
反応温度は普通的lO〜約35℃の間の、好適には約2
0〜約25℃の間の、範囲である。
反応時間は、2種の基質の濃度、固定された酵素の量、
予め決められた転化速度などに依存している。しかしな
がら、普通は約0.5〜約200時間の、好適には約2
〜約24時間の、反応時間で充分である。
希望する生成物がアスパルチルメとしテ知うしているジ
ペプチドである場合には、反応生成物すなわちN−置換
されたアスパルチル−し−フェニルアラニンメチルエス
テルを例えば反応混合物の濃縮およびその後の結晶化、
抽出などの如き一般的な手段により単離できる。反応混
合物は固定された酵素から、当接術で公知の適当な方法
により分離できる。分離後に、固定された酵素を再使用
できる。
本発明を実施する際には、アミノ酸基質はDL配装また
はL配置であってよい。酵素がL異性体に固有でありし
かもDL異性体を使用する場合には、L異性体だけが反
応中番コ沈澱し、一方り異性体は未反応のまま反応媒体
中に残存している。酵素が立体固有性を有していない場
合には、D異性体も使用でき、例えばり、L固有性を有
していないセリンの如き酵素を用いるならアミノ供与体
(例えばアラニンまたはフェニルアラニン)はDであっ
てもよい。
実施例1.ビブリオ・プロテオリチクス ATCC53
559の発酵によるビブリオ リシンの製造 1、種培養物の製造 A、製造 100mffの種媒体を500+l!12の
目盛り付きエル、レンマイヤー・フラスコ中に加え、そ
して121℃のオートクレーブ中に20分間入れた。
B、接種 −70’Oの1個の微生物のアンプルを水道
水の下で解凍し、次に種フラスコに無菌的に移した。
C1■ 接種フラスコを258rpm/270Cにおい
て18時間培養した。
D、640n、m、において測定された成長度は4.0
〜6.0の間の光学濃度であり、肉汁のpHは約8.0
であった。
2、大規模発酵 1.5リツトルの発酵基中で、1.0
リツトル容量 A、艮菫 全ての媒体成分(ポリベグトン−40g1海
塩−20g 、 M g S O4・7H2o−0,4
g%P−2000−0−2m<2)を容器にかえ、そし
て殺菌するまではpHは調節しなかった。それはpH7
,0近くであるはずである。オートクレーブ中で殺菌す
る場合には、1.0リツトル容器を121℃の温度にお
いて45分間殺菌すべきである。
B、接種 (1)第一セットおよび二重検査操作条件:a、6N 
NaOHを用いてpHを 8.6にする。
b、温度−27°C0 c、RPM−1000゜ d、溶解された酸素は1.0−LPM 空気において100%と読む。
(2)lomQの種肉汁を用いて接種。
C0操作 (1)上記の条件を保つ。
(2)溶解された酸素はピーク需要量で約75−80%
に低下するであろう。
(3)下記の事項を監視する: a、光学的密度−640nm吸収値で 読みとる。約12−14時間で約 10−12 0.0.ニ8ケルヒー ク。
b、メタロエンドペプチダーゼの製造 −約0.1単位/秒。
3、ビブリオリシンの収穫および濃度 的10−14時間の発酵時に、生成物酵素はFAGLA
試験により測定された約0.lomQ、20g/’)ッ
トルの滴定値に達した。細胞が発展段階(約10−25
%)となるまで溶解する前に肉汁を収穫した。
最初に、肉汁全体を遠心して細胞部分を分離した。次に
上澄み液を、アミコン5IOYrOまたは5IYIO限
外濾過カートリツジを使用して、70−100倍に濃縮
した。
ビブリオリシン酵素はしばしば1種以上のアミノペプチ
ダーゼを不純物として含んでいる。アミノペプチダーゼ
活性(下記で定義されている)が約0.7単位/秒以下
に低下するまでビブリオリシン濃縮物を周囲温度(例え
ば25℃)で約11.5のpHにおいて約6時間保つこ
とにより、これらの酵素の望ましくないエステラーゼ活
性を減じることができた。最後に、処理されたエステラ
ーゼを含んでいないビブリオリシン濃縮物をそれの伝導
性の読みが1.0mS以下になるまで脱イオン水で洗浄
した。アミノペプチダーゼ活性は下記の工程により試験
できた: アミノペプチダーゼ アミノペプチダーゼ(エステラーゼ)活性は、L−ロイ
シン−p−ニトロアニリド(ミズーリ州、セントルイス
のシグマ・ケミカル・カンパニイ)の放出によるO5n
mにおける吸収率の増加を監視することにより、測定で
きた[プレスコツト(Prescott) 、 J 、
 M、他、バイオヶミストリイ(Biochemist
ry) 、24 : 5350−5356(1985)
J、該試験は、0.7m(lの0.001Mロイシンp
−ニトロアニリド、50mMトリス−HCl (pH7
,04)および適当量の酵素を使用して、実施された。
活性単位は下記の如く定義されているニ アミノペプチダーゼ単位/mQ △絶対7労×(クヴエット容量+試料容量)×109.
66x(試料容量) ここで容量はマイクロリットルで測定され、そして9.
66はL−ロイシン−p−ニトロアニリドに関するマイ
クロモル吸光係数である。
ビブリオリシン活性 ビブリオリシン活性の測定用に、アゾカゼイン(ミズー
リ州、セントルイスのシグマ−ケミカル・カンパニイ)
を基質として使用できた。ビブリオリシンを、l 、O
m g / mQのアゾカゼインを含有してい゛る50
mMトリス−MCI緩衝液(pH7,4)と共に培養し
た。37℃における10分間の培養後に、0,5ミリリ
ツトルの10重量/容量%のトリクc7r:1酢酸を加
え、直後に混合し、そして混合物を氷の上で10分間保
った。混合物を次に遠心し、そして生成した上澄み液の
光学濃度を420nmにおいて、緩衝されたアゾカゼイ
ン溶液中に酵素または不活性化された酵素を含有してい
ない対照用と対比して測定した。
実施例I[、N−ホルミルーアスバルチン酸の結合実施
例Iに記されている如くして製造されたビブリオ・プロ
テオリチクスからの発酵肉汁を濃縮し、そして洗浄した
。発酵肉汁中の中性プロテアーゼをアンベルライトXA
D−7上で下記の工程により固定した:アンベルライト
XAD−7樹脂ビーズをエタノールおよび次に水で洗浄
して、微細物を除去した。洗浄されたビーズを0.05
MMES−0,02M CaCl、溶液(MESは2[
N−モルホリノコニタンスルホン酸)中に再懸濁させた
。アンベルライトXAD−7を真空濾過することにより
過剰の水を除去した後に、ビーズ(loog)を9.0
gのビブリオリシンを含有している4℃の100+IQ
の0.05M MES−0,02MCaC+2緩衝液中
に懸濁させた。−夜振盪した後に、固定されたビブリオ
リシンをMES−CaCI□緩衝液で充分洗浄し、そし
て次に真空濾過した。
N−ホルミルーアスパルチン酸(1,93g)およびL
−フェニルアラニンメチルエステル(6,2g)をアセ
トニトリル中に溶解させて、150mCの最終的な量と
した。14.5gの湿っている固定された中性プロテア
ーゼを添加した後に、室温で24時間反応させた。最終
生成物濃度(N−ホルミル−アスパルチル−L−フェニ
ルアラニンメチルエステル)をHPLCにより測定する
と、11.7g/Qであった。溶媒を真空中で蒸発させ
、残渣を酢酸エチル中に溶解させ、そしてI NHCl
で2回洗浄した。水相を該酢酸塩で処理した。−緒にし
た有機相を食塩水で洗浄し、そして無水Mg5O,上で
乾燥した。溶媒を蒸発させると無色の固体が得られ、そ
れをジクロロエタンから結晶化させた。それはN−ホル
ミルーアスパルターメであると同定された。
実施例■−懸濁させた固体酵素 実施例■で製造されたビブリオリシンの静かに撹拌され
ている溶液(5−0++1<2.10−11mgの蛋白
質/m12)に、アセトニトリル(45+++12)を
0°Cにおいて滴々添加した。生成した沈澱を遠心によ
り集めた。この粗製酵素調合物を80mMのホルミルア
スパルチン酸および240mMのL−フェニルアラニン
メチルエステルの95%アセトニトリル溶液に加えた。
反応混合物を5時間撹拌した。HPLC分析結果は、混
合物が65mMのホルミルアスパルターメを含有してい
ることを示した。
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
1、アミノ酸もしくはN−末端保護基を有するぺブチド
またはそれらの塩の酸成分を、ペプチド結合の生成に介
在するビブリオリシンの存在下で、アミノ酸もしくはN
−末端保護基を有するペプチドまたはそれらの塩のアミ
ン成分と反応させることによる、ジペプチドまたはポリ
ペプチドの製造方法。
2、反応を水−混和性溶媒の存在下で実施する、上記l
に記載の方法。
3、溶媒がアセトニトリルである、上記1に記載の方法
4、溶媒の少なくとも50重量%がアセトニトリルであ
りそして残りが水である、上記2に記載の方法。
5、溶媒の少なくとも50重量%がアセトニトリルであ
りそして残りが水、1種以上の水−混和性有機溶媒また
はそれらの混合物である、上記2に記載の方法。
6、水−混和性溶媒が1価または多価アルコール、ニト
リル、エーテルまたはそれらの混合物である、上記2に
記載の方法。
7、アミノ酸成分がN−置換されたアスパルチン酸また
はそれの塩およびベンジル炭素原子が水素または1種以
上の水素で容易に置換可能な不安定な基で置換されてい
るフェニルアラニン低級エステルである、上記lに記載
の方法。
8、N−保護基がホルミルまたはベンジルオキシカルボ
ニルである、上記7に記載の方法。
9、フェニルアラニンペンシル炭素がヒドロキシルで置
換されている、上記7に記載の方法。
10、エステルの低級アルキル置換基がメチルである、
上記7に記載の方法。
11、方法をエステラーゼ抑制剤の存在下で実施する、
上記1に記載の方法。
12、N−保護基がターシャリーーアルコキシ力ルボニ
ル、ベンジルオキシカルボニル、p−トルエンスルホニ
ル、0−ニトロフェニルスルホニルまたはホルミルであ
る、上記7に記載の方法。
13、フェニルアラニン低級アルキルエステルが式 %式% [式中、 Phはフェニルであり、 Xは−○H,−3H,−CI、−Br、 −1、−P 
COCHs、−0COOCH,、−NH。
またはSCH,であり、そして Rは炭素数が1〜4のアルキル基であるjに相当する、
上記1に記載の方法。
14、Xが−OHであり、モしてRがメチルである、上
記13に記載の方法。
15、ビブリオリシンをビブリオ・プロテオリチア7!
、ATCC53559の培養物から製造する、上記1に
記載の方法。
16、pHが約8.0〜約8.6の間である条件下でビ
ブリオリシンを製造する、上記15に記載の方法。
17、該pHが約8.4〜約8.6の間である、上記1
6に記載の方法。
18、反応温度が約10〜約35°Cの間である、上記
1に記載の方法。
19゜ビブリオリシンを懸濁された固体沈澱状で使用す
る、上記3に記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、アミノ酸もしくはN−末端保護基を有するペプチド
    またはそれらの塩の酸成分を、ペプチド結合の生成に介
    在するビブリオリシンの存在下で、アミノ酸もしくはN
    −末端保護基を有するペプチドまたはそれらの塩のアミ
    ン成分と反応させることによる、ジペプチドまたはポリ
    ペプチドの製造方法。
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