JPH01103658A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH01103658A
JPH01103658A JP17767988A JP17767988A JPH01103658A JP H01103658 A JPH01103658 A JP H01103658A JP 17767988 A JP17767988 A JP 17767988A JP 17767988 A JP17767988 A JP 17767988A JP H01103658 A JPH01103658 A JP H01103658A
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JP
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core
weight
polymer
shell
polycarbonate resin
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JP17767988A
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English (en)
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Ichiro Sasaki
一郎 佐々木
Junji Oshima
純治 大島
Minoru Yamada
稔 山田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 生栗上■肌里公団 本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物に関し、詳しく
は、ポリカーボネート樹脂及びポリ(1,4−ブチレン
テレフタレート)樹脂と共に、アクリル酸エステルのゴ
ム状架橋重合体をコアとする所謂コア・シェル重合体か
らなる耐衝撃剤を含み、その他の諸物性の低下なしに、
低温、特に、−30℃のような低温における耐衝撃性が
改善されたポリカーボネート樹脂組成物に関する。
従米生技歪 ポリカーボネート樹脂は、本来、耐熱性や耐衝撃性等の
機械的物性にすぐれるので、エンジニアリングプラスチ
ックとして、従来、電気部品や機械部品等の工業用品、
更には日用雑貨品等に用いられている。しかし、ポリカ
ーボネート樹脂は、反面、耐衝撃性の厚み依存性が大き
いうえに、溶融粘度が高いために成形性に劣り、更には
、耐溶剤性が低い等の欠点を有している。このような欠
点は、ポリカーボネート樹脂を例えば自動車外板、バン
パー、スポイラ−等のような自動車用の外装材として実
用化する際の障害となっている。
そこで、ポリカーボネート樹脂の耐衝撃性の厚み依存性
及び成形時の流動性を改善するために、例えば、アクリ
ロニトリル−スチレン−ブタジェン共重合体(ABS樹
脂)、メタクリル酸メチル−スチレン−ブタジェン共重
合体(MBS樹脂)、スチレン−ブタジェンブロック共
重合体(SBS樹脂)等のジエン系重合体、ポリエチレ
ン、水素添加スチレン−ブタジェンブロック共重合体(
SEBS樹脂)等のオレフィン系重合体、アクリロニト
リル−スチレン−アクリル酸エステル共重合体(AAS
樹脂)等のアクリル系重合体をポリカーボネート樹脂に
ブレンドすることが知られている。
このように、例えば、ポリカーボネート樹脂にABS樹
脂をブレンドすることによって、その耐衝撃性の厚み依
存性や成形時の流動性は確かに改善されるものの、反面
、耐熱性の低下を招き、更には、例えば、引張降伏強さ
や曲げ弾性率等の機械的物性も低下する傾向にあるとい
われている。
一方、例えば、特公昭53−12537号公報に記載さ
れているように、ポリカーボネート樹脂にポリブチレン
テレフタレート樹脂をブレンドすることによって、耐溶
剤性及び成形時の流動性を改善し得ることも、既に知ら
れている。しかし、このブレンド樹脂組成物は、ポリカ
ーボネート樹脂に比べて、その耐衝撃性が著しく低い。
また、例えば、特許出願公表昭55−500870号公
報には、ポリブチレンテレフタレートに、比較的少量の
ポリカーボネートと、コアとしてポリアクリル酸エステ
ル重合体を有する所謂コア・シェル重合体とを耐衝撃剤
としてブレンドしてなる樹脂組成物が記載されているが
、低温耐衝撃性については、尚、改善の余地がある。
更に、特開昭59−166556号公報には、ポリカー
ボネート樹脂にポリ(1,4−ブチレンテレフタレート
)樹脂と共に、アクリル酸アルキル/共役ジエン単量体
の共重合体にビニル単量体をグラフト共重合させること
によって得られるグラフト化アクリル酸共重合体を耐衝
撃剤として配合してなる樹脂組成物が記載されている。
この樹脂組成物は、その低温耐衝撃性については比較的
改善されており、例えば、−10℃においてはすぐれた
耐衝撃性を有する。
また、特開昭53−129246号公報には、芳香族炭
化水素単量体とメタクリル酸エステル単量体との少なく
とも1種50重量%以下を、主としてアルキル基の炭素
数が2〜IOのアクリル酸アルキル又はメタクリル酸ア
ルキルと必要に応じてその他のビニル単量体からなるゴ
ム状重合体50重量%以上の存在下に重合させることに
よって得られるコア・シェル重合体を耐衝撃剤とし、こ
れをポリエチレンテレフタレート樹脂やポリブチレンテ
レフタレート樹脂のような飽和ポリエステル樹脂及びポ
リカーボネート樹脂と共にブレンドしてなる樹脂組成物
が記載されている。
しかし、上記したブレンド樹脂組成物は、いずれも厳し
い低温での耐衝撃性、例えば、−30℃での耐衝撃性が
未だ十分ではない。
日が ° しよ゛と る畳 本発明者らは、上記したようなポリカーボネート樹脂組
成物における低温耐衝撃性、特に、−30℃のような厳
しい低温における耐衝撃性を改善するために鋭意研究し
た結果、ポリカーボネート樹脂及びポリ(1,4−ブチ
レンテレフタレート)樹脂と共に、所定のゴム状架橋ポ
リアクリル酸エステルをコアとし、所定の性質を有する
メチルメタクリレートの重合体をシェルとする所謂コア
・シェル重合体からなる耐衝撃剤をブレンドして樹脂組
成物とするとき、その他の諸物性の低下なしに、低温耐
衝撃性が著しく改善されたポリカーボネート樹脂組成物
を得ることができることを見出して、本発明に至ったも
のである。
i を”° るための 本発明によるポリカーボネート樹脂組成物は、合計量が
100重量部となるように、ポリカーボネート樹脂50
〜80重量部、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレート
)樹脂20〜45重量部、及び耐衝撃剤5〜30重量部
からなるポリカーボネート樹脂組成物において、上記耐
衝撃剤がアルキル基の炭素数が2〜8であるアクリル酸
アルキルのゴム状架橋重合体からなるコアと、ガラス転
移点60℃以上のメチルメタクリレートの重合体からな
るシェルとを有するコア・シェル重合体であり、更に、
このコア・シェル重合体のアセトン可溶分が3重量%以
下であることを特徴とする。
本発明において用いるポリカーボネート樹脂としては、
ビス(ヒドロキシ芳香族)アルカン系ポリカーボネート
樹脂が好ましい。このようなポリカーボネート樹脂は、
例えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2.2’−ビス(
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2’−ビス(
4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン
等のようなビス(ヒドロキシフェニル)アルカン類とホ
スゲン又はジフェニルカーボネートとの反応により得る
ことができる。2,2゛−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンとホスゲンとから製造されるポリカーボネ
ート樹脂を用いる場合は、その粘度平均分子量が2.2
X10’〜3. I X 10 ’の範囲にあることが
好ましい。このようなポリカーボネート樹脂は、市販品
として入手することもできる。
ポリカーボネート樹脂は、単独で、又は2種以上の混合
物として用いられる。
また、本発明において、ポリ(1,4−ブチレンテレフ
タレート)樹脂は、市販品を用いることかできる。また
、例えば、米国特許第2.465,319号明   −
細書や米国特許第3.047.539号明細書に記載さ
れているように、従来より知られている方法、例えば、
テレフタル酸又はジメチルテレフタレートと過剰量のテ
トラメチレングリコールとを加熱下に反応させ、この後
、得られた反応混合物を空気の   ゛不存在下、窒素
又はその他の不活性気体の存在下に数時間加熱して、所
要の固有粘度に到達させることによって製造することが
できる。
次に、本発明において用いる耐衝撃剤は、アルキル基の
炭素数が2〜8であるアクリル酸アルキルのゴム状架橋
重合体からなる芯部(即ち、コア)と、メチルメタクリ
レートの単独重合体又はメチルメタクリレートに共重合
可能な単量体との共重合体であって、且つ、ガラス転移
点(Tg)が60℃以上、好ましくは、801℃以上で
あるガラス状重合体からなる外層部(即ち、シェル)と
を有する二層若しくは多層構造の所謂コア・シェル重合
体であり、更に、このコア・シェル重合体は、そのアセ
トン可溶分が3重量%以下である。
このようなコア・シェル重合体のコアの製造に用いるア
クリル酸アルキルは、そのアルキル基の炭素数が2〜8
であって、具体例として、例えば、エチルアクリレート
、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エ
チルへキシルアクリレート等の重合体を挙げることがで
きるが、本発明においては、特に、ブチルアクリレート
が好ましく用いられる。
本発明において、コア・シェル重合体のコアは、ポリア
クリル酸エステルのゴム状架橋重合体であって、アルキ
ルアクリレートと架橋性単量体との共重合によって得る
ことができる。ここに、上記架橋性単量体としては、例
えば、ジビニルベンゼン等の芳香族ジビニル単量体、エ
チレングリコールジアクリレート、エチレングリコール
ジメタアクリレート、ブチレングリコールジアクリレー
ト、ブチレングリコールジメタクリレート、オリゴエチ
レングリコールジアクリレート、オリゴエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパンジアク
リレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート等のアルカンポリオー
ルポリアクリレート又はアルカンポリオールポリメタク
リレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート
、ジアリルマレエート等の不飽和カルボン酸アリルエス
テル等を挙げることができる。このような架橋性単量体
は、用いた単量体に基づいて、0.01〜5重景%重量
ましくは0.1〜2重量%の範囲で用いられる。
また、コア・シェル重合体において、シェルは、メチル
メタクリレートの単独重合体又はメチルメタクリレート
に共重合可能な単量体との共重合体である。このような
共重合可能な単量体としては、例えば、スチレン、α−
メチルスチレン等の芳香族モノビニル単量体、例えばア
クリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化モノ
ビニル単量体、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジ
ルアクリレート等のアクリル酸エステル単量体、例えば
、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、グリシジルメタクリレート等のメタクリル酸エス
テル単量体等を挙げることができる。
シェルも、コアと同様に、前述したような架橋性単量体
との共重合によって、この場合も、架橋されていてもよ
い。架橋性単量体は、用いた単量体に基づいて、0.0
1〜5重景%重量ましくは0゜1〜2重量%の範囲で用
いられる。
本発明において、コア・シェル重合体は、その重量に基
づいて、コア40〜80重量%とシェル60〜20重量
%とからなるのが好ましい。コア・シェル重合体におい
て、コアが40重量%よりも少ないときは、得られる樹
脂組成物が低温耐衝撃性において尚、不十分であり、他
方、コアが80重量%よりも多いときは、成形性に劣り
、成形加工において種々の支障が生じる。特に、本発明
において用いるに好ましいコア・シェル重合体は、コア
・シェル重合体に基づいて、コア50〜70重量%とシ
ェル50〜30重量%とからなる。
他方、コア・シェル重合体のシェルのガラス転   −
移点が60℃よりも低いときは、得られる樹脂組成物が
十分な耐熱性をもたない。
更に、本発明において用いるコア・シェル重合体は、そ
の重量に基づいて、アセトン可溶分が3重量%以下であ
る。コア・シェル重合体のアセトン可溶分は、重合体を
重量にて100倍量のアセトンに分散させ、室温にて2
4時間放置したとき、アセトン中に溶解した重合体の重
量%として定義される。
本発明によれば、かかるアセトン可溶分が3重量%以下
であるコア・シェル重合体を耐衝撃剤として用いること
によって、耐熱性や機械的性質を損なうことなしに、そ
の低温耐衝撃性を著しく高めることができる。アセトン
可溶分が3重量%を越えるコア・シェル重合体を耐衝撃
剤として用いるときは、得られる樹脂組成物が低温耐衝
撃性において著しく劣る。
コア・シェル重合体は、従来、多段階重合体とも呼ばれ
ており、コアと称される第1段階重合体とシェルと称さ
れる最終段階重合体とを含む。
このようなコア・シェル重合体は、例えば、米国特許第
4,034,013号明細書に記載されているように、
先の段階の重合体を後の段階の重合体が順次に被覆する
ような連続した乳化重合によって得ることができる。−
例として、先ず、ブチルアクリレートとエチレングリコ
ールジメタクリレートやアリルメタクリレートのような
架橋性単量体を乳化重合させて、ポリブチルアクリレー
トラテックスを調製し、次いで、コアとしての上記ポリ
ブチルアクリレートラテックス粒子の存在下にメチルメ
タクリレート及び必要に応じて共単量体やエチレングリ
コールジメタクリレートのような架橋性単量体を乳化重
合させ、コアを被覆させて、シェルを形成することによ
って、コア・シェル重合体を得′ることができる。必要
ならば、コア・シェル重合体は、市販品として入手する
ことができる。
本発明において用いるコア・シェル重合体は、通常は、
第1段階重合体としてのコアと最終段階重合体としての
シェルとからなる2層重合体であるが、しかし、コアと
シェルとの間に中間層の重合体を含むものであってもよ
い。中間層の重合体は、例えば、アルキル基の炭素数が
好ましくは1〜4であるアクリル酸アルキル又はメタク
リル酸アルキル、例えば、メチルアクリレートやエチル
アクリレート、スチレンやα−メチルスチレン等の芳香
族ビニル単量体、又はアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のシアン化ビニル単量体の単独重合体又はこれ
らの2以上の共重合体からなる。このようにコア・シェ
ル重合体が中間層の重合体を含む場合は、中間層の重合
体の量は、コア・シェル重合体に基づいて、好ましくは
30重量%以下の範囲である。
本発明によるポリカーボネート樹脂組成物は、合計量が
100重量部となるように、上記したようなポリカーボ
ネート樹脂50〜80重量部、ボリ(1,4−ブチレン
テレフタレート)樹脂20〜45重量部、及び耐衝撃剤
5〜30重量部からなり、特に好ましくは、余りカーボ
ネート樹脂60〜70重量部、ポリ(1,4−ブチレン
テレフタレート)樹脂20〜35重量部、及び耐衝撃剤
5〜20重量部からなる。ポリカーボネート樹脂とポリ
(1゜4−ブチレンテレフタレート)樹脂の配合割合が
上記範囲をはずれるときは、低温耐衝撃性が改善されな
い。他方、耐衝撃剤が5重量部よりも少ないときは、得
られる樹脂組成物が高い耐衝撃性をもたず、30重置部
よりも多いときは、得られる樹脂組成物が耐熱性、引張
降伏強さ、曲げ弾性率等において劣ることとなる。
本発明による樹脂組成物は、上記した配合割合にてポリ
カーボネート樹脂、ポリ(1,4−ブチレンテレフタレ
ート)樹脂及び耐衝撃剤からなる原料成分をブレンドす
ることによって得ることができる。このブレンドの方法
及び手段は、特に限定されるものではないが、好ましく
はメルトブレンドが採用される。メルトブレンドは、通
常、200〜260℃の温度で加熱ロール、バンバリー
・ミキサー、或いは単軸若しくは多軸の押出機を用いる
ことによって行なうことができるが、できる限り低い温
度で行なうことが好ましい。ブレンドされた樹脂組成物
の形状は、ペレット状、粉状等、いずれの形状であって
もよい。押出機による方法を採用する場合、特に、原料
成分を予め粉砕し、予備乾燥した後、ペレット化し、次
いで十分に乾燥した後、射出成形するのが好ましい。
更に、本発明による樹脂組成物は、適当量の添加剤を含
有していてもよい。このような添加剤として、例えば、
難燃化剤、離型剤、耐候性付与剤、酸化防止剤、帯電防
止剤、耐熱性付与剤、着色剤、補強剤、界面活性剤、無
機充填剤、滑剤等を挙げることができる。また、樹脂組
成物にすぐれた分散性を与えるために、適当量のポリオ
レフィンを配合することもできる。
本発明による樹脂組成物を用いて成形品を製造するには
、例えば、射出成形、押出成形、圧縮成形等、従来より
知られている通常の成形手段によることができる。成形
温度は、通常、230〜300℃の範囲が好適である。
光■■四来 本発明によるポリカーボネート樹脂組放物は、以上のよ
うに、耐衝撃剤として、ゴム状架橋ポリアクリル酸エス
テルをコアとし、所定の性質を有するメチルアクリレー
トの(共)重合体をシェルとし、特に、アセトン可溶分
が3重量%以下であルコア・シェル重合体を含み、ここ
に、このようなコア・シェル重合体は、架橋によるコア
・シェル構造が原料樹脂成分のブレンドや成形時におい
ても、確実に保持されるとみられ、その結果として、本
発明による樹脂組成物は、特に、−30℃のような厳し
い低温においても、耐衝撃性にすぐれ、しかも、それか
らの成形品は、エンジニアリングプラスチックとして要
求される高い引張り降伏強さと曲げ弾性率を有する。
1施■ 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。試験片の各物性試験は、次に示す方法によった。
引張り降伏試験 JIS K 7113に記載する方法
に従って、1号ダンベル引張り試験片を用い、引張速度
50mm/分にて引張り降伏強さを求めた。
曲げ試験 JIS K 7203に記載する方法に従っ
て、長さ110mm、厚み6.4 tn、幅12.8m
mの試験片を用りて、支点間距離88mm、曲げ速度2
am/分にて測定して、曲げ弾性率を求めた。
アイゾツト衝撃試験 JIS K 7110に記載する
方法に従って、23℃及び−30″Cにおいて、厚み3
.2 m及び6.4閣の試験片について、それぞれ測定
した。
熱変形温度 JIS K 7207に記載する方法に従
って、荷重18.6 kgf/cm”の下に測定した。
実施例1〜7 2.2゛−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンと
ホスゲンとから製造されたポリカーボネート樹脂(三菱
瓦斯化学工業側型ニーピロンS−1000、粘度平均分
子量2.8X10’L高粘度型のポリ(1,4−ブチレ
ンテレフタレート)樹脂(東し■製PBT 1401x
04) 、及び下に示すA〜Eのいずれかの耐衝撃剤を
第1表に示す割合にて混合し、これを直径30mmのシ
リンダーを有する単軸押出機を用いて、シリンダー設定
温度235℃でメルトブレンドし、ポリカーボネート樹
脂組成物のペレットを得た。
このベレットを120℃で4時間、送風乾燥器で乾燥し
た後、成形シリンダー温度260℃、ノズル温度270
℃の条件で射出成形して、試験片を作成した。この試験
片を用いて物性を測定した。
結果を第1表に示す。
用いた耐衝撃剤の単量体重量比及びシェルのガラス転移
点は、以下のとおりである。
耐衝撃剤A 単量体重量比にて、コアは、ブチルアクリ
レート/エチレングリコールジメタクリレート/アリル
メタクリレート(重量比68.510、5 / 1.0
 )からなるゴム状架橋ポリアクリル酸エステル重合体
70重量部からなり、シェルは、メチルメタクリレート
/エチルアクリレート/エチレングリコールジメタクリ
レート(重量比26/3/1)からなるメチルメタクリ
レート共重合体30重量部からなり、ガラス転移点は1
05℃である。コア・シェル重合体のアセトン可溶分は
0.9%である。
耐衝撃剤B 単量体重量比にて、コアは、ブチルアクリ
レート/エチレングリコールジメタクリレート/アリル
メタクリレート(重量比78.2910.57/1.1
4)からなるゴム状架橋ポリアクリル酸エステル重合体
80重量部からなり、シェルは、メチルメタクリレート
/エチルアクリレート/エチレングリコールジメタクリ
レート(重量比17.33/210.67)からなるメ
チルメタクリレート共重合体20重量部からなり、ガラ
ス転移点は105℃である。コア・シェル重合体のアセ
トン可溶分は1.2%である。
耐衝撃剤C単量体重量比にて、コアは、ブチルアクリレ
ート/114−ブチレングリコールジアクリレート/ア
リルメタクリレート(重量比78.010.40/1.
60)からなるゴム状架橋ポリアクリル酸エステル重合
体80重量部からなり、シェルは、メチルメタクリレー
ト/エチルアクリレート(重量比18/2)からなるメ
チルメタクリレート共重合体20重量部からなり、ガラ
ス転移点は105℃である。コア・シェル重合体のアセ
トン可溶分は2.8%である。
耐衝撃剤D 単量体重量比にて、コアは、ブチルアクリ
レート/1,4−ブチレングリコールジアクリレート/
アリルメタクリレート(重量比79.210、410.
4 )からなるゴム状架橋ポリアクリル酸エステル重合
体80重量部からなり、シェルは、メチルメタクリレー
ト/1,4−ブチレングリコールジアクリレート(重量
比19.810.2)からなるメチルメタクリレート共
重合体20重量部からなり、ガラス転移点は105℃で
ある。コア・シェル重合体のアセトン可溶分は2.1%
である。
耐衝撃剤E*量体重量比にて、コアは、2−エチルへキ
シルアクリレート/ブチルアクリレ−)/1.4−ブチ
レングリコールジアクリレート/ジアリルマレート(重
量比39.72/39.7210゜1610.40)か
らなるゴム状架橋ポリアクリル酸エステル重合体80t
1部からなり、シェルは、メチルメタクリレート/エチ
ルアクリレート/L4−ブチレングリコールジアクリレ
ート(重量比17.33/210.67)からなるメチ
ルメタクリレート共重合体20重量部からなり、ガラス
転移点は105℃である。コア・シェル重合体のアセト
ン可溶分は2.3%である。
耐衝撃剤F 単量体重量比にて、コアは、ブチルアクリ
レート/エチレングリコールジメタクリレート(重量比
69.7 / 0.3 )からなるゴム状架橋ポリアク
リル酸エステル重合体70重量部からなり、シェルは、
メチルメタクリレート/エチルアクリレート(重量比2
7/3)からなるメチルメタクリレート共重合体30重
量部からなり、ガラス転移点は105℃である。コア・
シェル重合体のアセトン可溶分は9.2%である。
耐衝撃剤G 単量体重量比にて、コアは、ブチルアクリ
レート/1,4−ブチレングリコールジアクリレート/
アリルメタクリレート(重量比79.4410.161
0.40)からなるゴム状架橋ポリアクリル酸エステル
重合体80fEf部からなり、シェルは、メチルメタク
リレート/エチルアクリレート/1,4−ブチレングリ
コールジアクリレート(重量比14/14/2)からな
るメチルメタクリレート共重合体20重量部からなり、
ガラス転移点は58℃である。コア・シェル重合体のア
セトン可溶分は2.2%である。
耐衝撃剤HIA−15呉羽化学工業■製のコア・シェル
重合体。コアはアクリル酸エステルグラフト共重合体か
らなり、シェルのガラス転移点は105℃である。コア
・シェル重合体のアセトン可溶分は6.2%である。
比較例1〜4 実施例と同じポリカーボネート樹脂とポリ(1゜4−ブ
チレンテレフタレート)樹脂と共に、耐衝撃剤として、
前記A、F、HIA−15又はGを第2表に示す割合に
て混合し、実施例と同様にして、ペレットにした。
これを120℃で4時間、送風乾燥器で乾燥した後、射
出成形して、試験片を作成した。比較例1.3及び4に
おいては、射出成形条件は実施例1と同じであるが、比
較例2においては、押出成形シリンダー温度210℃、
射出成形シリンダー温度240℃、ノズル温度250℃
とした。′このようにして得たそれぞれの試験片を用い
て物性を測定した。結果を第2表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合計量が100重量部となるように、ポリカーボ
    ネート樹脂50〜80重量部、ポリ(1、4−ブチレン
    テレフタレート)樹脂20〜45重量部、及び耐衝撃剤
    5〜30重量部からなるポリカーボネート樹脂組成物に
    おいて、上記耐衝撃剤がアルキル基の炭素数が2〜8で
    あるアクリル酸アルキルのゴム状架橋重合体からなるコ
    アと、ガラス転移点60℃以上のメチルメタクリレート
    の重合体からなるシェルとを有するコア・シェル重合体
    であり、更に、このコア・シェル重合体のアセトン可溶
    分が3重量%以下であることを特徴とするポリカーボネ
    ート樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007161738A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化複合材料用エポキシ樹脂組成物
JP2009001619A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Mitsubishi Chemicals Corp 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および樹脂成形品
WO2022112459A1 (en) 2020-11-30 2022-06-02 Merck Patent Gmbh Light emitting polymer material particle

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