JPH01103481A - プラスチック製被印刷材料 - Google Patents

プラスチック製被印刷材料

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JPH01103481A
JPH01103481A JP26230987A JP26230987A JPH01103481A JP H01103481 A JPH01103481 A JP H01103481A JP 26230987 A JP26230987 A JP 26230987A JP 26230987 A JP26230987 A JP 26230987A JP H01103481 A JPH01103481 A JP H01103481A
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JP
Japan
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chlorinated polyethylene
sheet
polyethylene
printed
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JP26230987A
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English (en)
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Hiromi Sasaki
佐々木 広海
Masao Higashijima
東島 雅夫
Satsuko Konishi
小西 さつ子
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Osaka Soda Co Ltd
Original Assignee
Daiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチック製被印刷材料に関する。
(従来技術) 印刷技術は古くから開発がなされており、近年における
写真技術と共に文化発展に大きく寄与している。特に最
近では、旧来の印刷方式やインクを主とする印刷材料の
改良開発に加えて写真技術に由来する感光性樹脂の利用
開発:静電技術の高度な複写への応用、コンピューター
導入による機器のコンパクト化等により精密な画像を迅
速にしかも多量生産的に、また目的によってはカラフル
に低コストで印刷されるようになってきた。
従来プラスチックを利用した被印刷材料としては、ポリ
塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル
系樹脂、ポリ−エチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチロール系樹脂
、アクリル系樹脂などが知られており、これら印刷物は
書籍カバー、包装材、インテリア、玩具、その他多くの
製品に用いられている。
これらプラスチック製被印刷材料は、印刷法によって樹
脂が選択されているが、特に印刷法が他と異なる静電印
刷法に用いられる樹脂としては従来ポリエステル、ポリ
プロピレンが知られているにすぎない。しかもこれらは
いずれも表面処理を必要としている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来のプラスチック製被印刷材料は加工性がよく容易に
フィルム化しうるという利点があるが、これらプラスチ
ック材料のうち、ポリオレフィン系樹脂は印刷特性に乏
しく、印刷インクが密着もしくは滲透し難い表面をもっ
ているので化学的あるいは物理的方法で表面を極性化す
るなど表面改善を行わねばならないといった不都合があ
る。ポリ塩化ビニルは可撓性を付与するために通常可塑
剤が配合されているが、そのため使用インクに制限があ
ったり、可塑剤ブリードによる印刷材の重ね置きができ
ないといった不都合があり、更に印刷後も同様に可塑剤
の表面移行により印刷部が脱落したり、また他の印刷物
、例えば新聞との重ね置きにより表面が汚染されて永久
保存ができないという欠点があった。またこの印刷材は
耐光性も悪い。エチレン−酢酸ビニル共重合体の場合は
フィルムの強度や樹脂の軟化点の面から通常酢酸ビニル
含量の少いものが使用されるが、このものは柔軟性及び
弾力性に乏しく、印刷時の密着性に難があり印刷性が悪
い。柔軟性を与えるために酢酸ビニル成分を多くすると
強度が小さくなり、融点も低くなって熱による粘着化が
起こり、得られるシートの成形性も悪化するし、更には
耐摩耗性、耐溶剤性も悪化して良好な被印刷材料になり
難い。
ポリエステル系樹脂は印刷性を上げるためには表面処理
が必須であり、しかも材料自体は軟化点が高く、固くて
弾力性及び密着性に乏しいのでラミネート化が困難であ
ると共に、他樹脂との相溶性も悪い。またスヂロール系
樹脂及びアクリル系樹脂は固くてもろく、耐溶剤性がな
い上に接着性。
密着性がなく他樹脂との相溶性にも欠けるので、印刷材
料としての汎用性がない。
(問題点を解決するための手段) 、本発明者らは、加工性がよく、可塑剤を用いなくても
良好な可撓性を有し、しかも表面の前処理なくして印刷
特性に優れ、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷
及び箔押印刷などによる印刷が可能な、更には静電印刷
特性にも優れたプラスチック製被印刷材を得るべく検討
を行った。その過程で特に静電印刷材料の場合には、印
刷材料自体が絶縁破壊電圧として500V/mm以上を
有していることが必須であり、更にプラスチック自体が
引張抗張力100Kg/cm以上、引張伸び率100%
以上、軟化点60’C以上を有する弾性体であることが
素材特性として必要であることが判った。
本発明者らは上記のような要件をも満足するプラスチッ
クを見出すべく更に鋭意検討を行った結果、特定の塩素
化ポリエチレンが上記要件を十分に満足する材料であり
、しかも印刷の前処理を全く必要とせずに良好な印刷が
できる材料であることを見出したものである。
本発明は分子量1万〜20万のポリエチレンを塩素化し
て1qられた塩素含量10〜50重量%の塩素化ポリエ
チレン又は該塩素化ポリエチレンを必須成分とするポリ
マー混合物からなることを特徴とするプラスチック製被
印刷材料である。
塩素化ポリエチレンは、ポリエチレン主鎖に塩素原子を
もつので極性樹脂として接着剤、塗料等に使用されてい
る。しかし、これが印刷材料として用いられた例はない
。また塩素化ポリエチレンは絶縁破壊電圧が大きく、こ
れが静電印刷材料として優れたものであることも全く知
られていない。
本発明は塩素化ポリエチレンが上記のような特性をもつ
結果各種印刷法の被印刷材料として好適であることを見
出したことに基いており、得られた印刷シートは手揉み
ゃ水浸漬後の折曲げ試験等によっても印刷部分の劣化は
なく、フレキシブルで強い安定した永久印刷シートとし
ての評価が与えられるものである。
本発明に用いられる塩素化ポリエチレンは、分子量1万
〜20万、好ましくは1万〜10万のポリエチレンを溶
液法又は水性懸濁法により塩素化して得られた塩素含量
10〜50重量%、好ましくは20〜45重ヱ%のもの
が適当である。即ち被印刷材料として好ましい塩素化ポ
リエチレンとしては、原料ポリエチレンのメチレン11
0個あたり塩素原子的0.5〜4個、好ましくは約1〜
3個結合しているものが好ましいことが見出された。原
料ポリエチレンの分子mが1万未満のものは引張抗張力
や耐熱性がなく、特に熱によって粘着性を生じるので機
器内でのトラブルの原因となる。また強度も小さく印刷
材料としての良好な機械特性がない。また分子ωが20
万を超えるものでは加工性に難点があり、熱時の流動性
に乏しいのでフィルム加工等の成形が困難である。また
トルエン等の有機溶剤に対する溶解性も小さく、更には
他ポリマーとの相溶性も乏しいので溶液化が困難であり
良好なコーテイング液とはなり難い。塩素化ポリエチレ
ンの塩素含量が10重量%未満のものはゴム弾性を有ざ
ず印刷インクとの馴染みも乏しく印刷特性に欠ける。ま
た有機溶剤に対する溶解性もよくない。
塩素含量が50重足%を超えると樹脂が硬くなって弾力
性が失われる上加工性も悪くなって1qられたシー1〜
自体の可撓性も消失し、また樹脂自体も熱に対する安定
性が小さくなり好ましくない。
本発明の被印刷材料は、上記塩素化ポリエチレン単独、
又は該塩素化ポリエチレン及びこれと相溶性のあるポリ
マーとの混合物に、必要に応じて充填剤、安定剤、滑剤
、顔料、酸化防止剤、難燃剤、加硫剤、加硫助剤、その
他線印刷+7i利の分野において通常使用される各種配
合剤を添加して、これをインフレーション法等によりフ
ィルム化、あるいは押出機、カレンダーロール、プレス
’t’il Wににリシート化したもの、該フィルム又
はシートを他種基材又は複合基材と複合ラミネート化し
たもの、あるいは上記塩素化ポリエチレン又はこの混合
物を有機溶剤に溶かして他種基材又は複合基材にコーテ
ィングして皮膜化したものなど様々な形体で用いること
ができる。
上記塩素化ポリエチレンと相溶性のあるポリマーとして
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ヒニル共重合体。
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸
エステル共重合体、アクリロニトリルーブタジエンース
ヂレン樹脂等の樹脂やクロロプレンゴム、ニトリルゴム
、ブタジェンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エ
ピクロルヒドリンゴム等のゴムが挙げられる。これらポ
リマーとの混合物の場合塩素化ポリエチレンは混合物中
受なくとも20重間%、好ましくは30重量%以上必要
である。
本発明の被印刷材料は、グラビア印刷、オフセット印刷
、凸版印刷、箔押印刷、静電印刷等の被印刷材料として
優れており、特に静電印刷材料として好ましいものは、
塩素化ポリエチレン又は該塩素化ポリエチレン混合物が
引張抗張力100KKg/cm2以上、引張伸び率10
0%以上及び軟化点60℃以上の弾性体であり、しかも
これより1@られだ被印刷材料が絶縁破壊電圧として5
00V/m1l1以上有しているものがゼロックス法、
ファクシミリ法おるいは光誘電法等の静電印刷材料とし
て好適であることが判った。これらの特性をもつポリマ
ーからなる被印刷材料は乾式間接法による静電複写によ
り極めて繊細に絵柄や文字が明瞭に画像印刷化された印
刷物を与えることが判った。これら静電印刷物の印刷画
像は非常に安定化しており、手揉みゃ水浸漬によっても
脱落することがない。
上記静電印刷材料としての塩素化ポリエチレン又は塩素
化ポリエチレンを必須成分とする混合物において、引張
抗張力が100KG/cffl未渦のものを用いた場合
には、印刷機種によっては引き出しによって局部的にち
ぎれる場合があったり、皮膜に力がか1って部分的な破
壊を生ずることがあるので好ましくない。引張伸び率が
100%未満のものではフレキシブルな印刷材が得られ
ず、印刷時機器への密着性が十分でないので鮮明な印刷
が得られ難い。また静電印刷の場合、通常印画像として
付?1したカーボンを定着させるために瞬時100〜1
60℃に加熱して画像の融着が行われるが、軟化点が6
0℃未満のものでは印刷材自体が粘着化して正常な印刷
が行われ難い。塩素化ポリエチレン又はこの混合物が弾
性体である基準としては引張弾性率(^5T)fD63
8)が1XIO’ K(J/ct?を以下であることが
望ましい。上記基準より大きいと、印刷時の圧着の際伸
びたまま画像が形成され、画像精度が1qられにくい。
上記特性を有する塩素化ポリエチレン又はこの混合物よ
り得られた静電印刷材料は絶縁破壊電圧が500V/m
m以上であることが必要である。絶縁破壊電圧が500
V/mm未満の場合(は、印刷時電圧印加によって絶縁
が破壊され、放電により短絡して装置が損傷したり、印
刷材料自体も十分な帯電が行われず鮮明な画像形成がで
き難い。
本発明の被印刷材料は、塩素化ポリエチレン又は該塩素
化ポリエチレン混合物をそのままフィルム化又はシート
化したものでもよいし、このフィルム又はシートを絶縁
破壊電圧500v/llll11以上の紙や天然繊維、
合成繊維、化学繊維、鉱物繊維やガラス繊維等よりなる
織布、不織布等の他種基材又はこれらの複合基材とラミ
ネートしたものでちJ:い。この際のフィルム又はシー
トの厚みとしては20〜200μmのものが良好な印刷
特性を得るために必要である。また塩素化ポリエチレン
又は該塩素化ポリエチレン混合物を有機溶剤に溶かして
上記基材に含浸もしくはコーティングしたものでもよい
。この際の基材への樹脂付着機は5〜200g/尻の範
囲が適当である。更に塩素化ポリエチレン又は塩素化ポ
リエチレン混合物は加硫剤を用いて加硫させることもで
きる。使用目的によっては加硫により機械強度や反発弾
性、耐熱温度を向上させることが可能である。
(実施例) 実施例1〜5  比較例1 分子ff12万の低圧法ポリエチレンを水性懸濁下に塩
素化して塩素含量35.1重量%のゴム状塩素化ポリエ
ヂレンを19だ。
上記塩素化ポリエチレンと上記低圧法ポリエチレンとを
第1表に示されるような割合で混合し、このポリマー1
00重量部に対して安定剤0.5重量部、滑剤1重量部
を添加して熱ロールで混練シート化し、この一部を金型
を用いて熱圧成型して平滑な表面をもつ厚さ2mmのシ
ートを作製した。
得られたシートについてJISに−6723による引張
抗張力及び引張伸び率、環球法による軟化温度、JIS
C−2110による絶縁破壊電圧を測定し第1表に示し
た。
上記混練後のシートをペレタイザーでベレット化した後
インフレーション成形機により第2表に示されるような
膜厚の各フィルムを得た。塩素化ポリエチレン単独のも
のは半透明なゴム弾性を有するフィルムであり、またポ
リエチレン単独のものは透明なゴム弾性を有しないフィ
ルムであった。
第2表 上記フィルムとPPC用紙(フジゼロックス社複写機用
)とをクロムメツキ板を介して熱圧プレスしラミネート
シートとした。得られたラミネートシートは光沢があり
塩素化ポリエチレン含量の多いもの程柔軟性があって弾
力性のある樹脂面を有していた。得られた各シートの絶
縁破壊電圧は5.5〜6.3にV/mm(7)範囲ニア
ツタ。
このラミネートシートの樹脂面にゼロックス4790型
複写機で絵画又は微小な文字を複写した。
1ワられだ複写印刷について印刷性とセロハンテープに
よる剥離性を調べその結果を第3表に示した。
なお、第3表の表面弾力性、印刷性、剥離性の評価は以
下のとおりである。
表面弾力性 ラミネートシートの手感触による観察 ◎ 柔らかく曲げると強い反発的弾性があるO 柔らか
く少し弾性がある Δ 少しゴワゴワし弾性がない x  rz<て柔らかさがなく、折ると折目がとれな印
刷性 視覚による印刷面の観察 ◎ 全体にむらなく印刷されており、文字の一字一字が
明瞭である O 全体に亘って良いが、文字の一部に薄い個所がある × 仝く文字が読みとれず、部分的に全く印刷されてい
ないところがある 剥離性 印刷部にセロハンテープを貼り付け、これを引き剥がし
て印刷面の状態を観察 ◎ テープに何も付かず、印刷部も文字の脱落なし Q テープに文字の形が付くが、印刷面の文字はや・薄
くなる程度 Δ テープに文字が付き、印刷面の文字が一部脱落する × テープに文字が付き、印刷面の文字が完全に脱落す
る 第3表 実施例6 分子聞3万の低圧法ポリエチレンを水性懸濁下に塩素化
して塩素含i45.0重量%のゴム状塩素化ポリエチレ
ンを19だ。
上記塩素化ポリエチレン100重量部に滑剤1重量部を
添加し110〜130℃熱ロールによって混練シート化
し、次いでこの一部を熱プレスにて2mm厚のシートと
した。このシートの軟化点は83℃であり、引張抗張力
190K(]/crA、引張伸び率420%、引張弾性
率0.2X10’ KO/caf、絶縁破壊電圧19に
V/mmであった。
上記塩素化ポリエチレン100重量部に対して酸化チタ
ン6重量部、重質炭酸カルシウム30重量部、滑剤1m
0部、安定剤0.5重量部を添加したコンパウンドを調
製し、これを熱ロールで混練した後シート化し、更にペ
レット化した。次いでこのベレットを固形分30重量%
の溶液となる様にトルエンに溶かし、更にペレット10
0重量部に対して加硫剤(rOF−1004大阪曹達社
製)0.5重量部、加硫促進剤(rM−181J大阪曹
達社製) 1重石部を添加してコーティング剤とした。
綿100%平織(タテ71本/インチ、ヨコ65本/イ
ンチ、目付85g/Td)の布の表面を予め澱粉で目詰
めした後平滑処理し、表面には上記コーティング剤を2
回コーティングして加熱乾燥させた。
このシートの裏面に酢酸ビニル系接着剤で薄葉紙(40
番手)をラミネートして表面は白色、裏面は紙張りの不
粘着性フレキシブルシートを得た。
上記印刷用シートは厚み0.18mm、 @量152g
/m、コーティング剤の皮膜型ff140g/TItで
あった。該シートの絶縁破壊電圧は6.8にV/mmで
あった。因みにキャノン社静電印刷tl (NP554
0)に使用しているPPC用紙の絶縁破壊電圧は5.4
にV/mmであった。
上記印刷用シートを規定サイズ(B−5,A−4,8−
4>に裁断してオフセット印刷Ia(ローランド社製)
により樹脂皮膜を表面にして3色刷りをしたところ細部
迄鮮明なカラー印刷物ができた。これは通常の紙原紙に
よる印刷と何ら遜色のない良好なものであった。
上記印刷物を手揉みしてもシート自体の破損はなく、印
刷部の脱落もなかった。また1ケ月間の水浸漬ヤ熱8浸
漬によっても印刷部の変色や脱落はなかった。手揉みに
よる皺は通常のアイロンによって元通りに復元できた。
実施例7 ゛ 実施例6と同様にして作製した印刷用シートを用い
て高速輪転印刷機によりグラビア印刷を行った。青、黄
、赤の三色を使ってカラフルな花柄や図案を樹脂皮膜を
表面にして印刷したところ通常のグラビア紙を用いたの
と同じ条件下で非常に優れた印刷物が得られた。
上記印刷用シートを予め熱プレスロールで加圧下で熱処
理して表面の平滑性を上げてから上記同様なグラビア印
刷を行ったところ表面に光沢をもつぎれいな印刷物が得
られた。
実施例8 実施例6と同様にして作製した印刷用シー1〜を用いて
金箔及び根部(村山金箔社製のポリ塩化ビニル用)のホ
ットスタンピングを行った。社名や図柄の金板を作製し
箔押印刷機(太平工業社製VB−3>により容易に箔押
印刷物が得られた。
該印刷物のセロハンテープによる基盤目試験の結果は1
00/100であった。この印刷物について1り°月間
の水浸漬、更に1ケ月間の屋外曝露を行ったが印刷部に
は全く異常がなかった。
実施例9 実施例6と同様にして作製した印刷用シートをA−4,
8−5,B−4の各サイズに裁断して静電印刷機(キャ
ノン社製NP5540)で複写性を試験した。上記裁断
シート20〜30枚を規定サイズの印刷機ボックスにセ
ットし、地図、新聞記事、カラフルな図案を連続してコ
ピーした。PPC用紙を用いたときと全く同様な連続印
刷が何のトラブルもなく行うことができ、三色刷りを含
む鮮明な印刷物が17られた。
第4表に本発明シートとPPC用紙との特性を示した。
第4表 上記第4表において、帯電圧はJISL−1094−B
法により測定した。帯電圧が大きいと連続印刷時に帯電
のため用紙が相互に引っ付きスムーズな連続印刷ができ
ない。本発明シートは帯電圧が小さく上記例の如<PP
C用紙と同様に連続コピーが可能であった。
上記第4表中の摩擦係数はASTHD1894に準じて
測定した。表中の例えば表/表とは印刷面同志の静的又
は動的摩擦係数を示す。静的とは、印刷材が定位置より
機械によって引き出されるときの加速度により発生する
摩擦係数でおり、動的とは一定の速度下で発生する摩擦
抵抗による係数である。
第5表に本発明シートとPPC用紙の耐熱性試験の結果
を示した。
本試験は静電印刷機内の熱トラブルを想定したものであ
る。即ち、静電印刷機において、トナーの固定(融着)
時の加熱加圧ローラ部の温度はメーカーにより多少の違
いがあるが、一般には160〜185℃の範囲内にある
。しかし、この!〜ルナ−固定時に機内でトラブルがあ
れば印刷材はかなりの強熱下に置かれることになる。本
試験はこのような強熱下(200’CX 1分間)に置
かれる場合を想定して以下の試験を行った。なお、試料
は予め48時間シリカゲルデシケータ内で乾燥したもの
を用いた。
第5表において、発生塩素ガスは、試料109を用いて
JISに−0102に基いて行い、ガスの検出はオルト
トリジンによる比色分析で行った。また熱分解ガスの発
生は、日本分析工業社製「キューリーポイントパイロラ
イザー」を用いて行った。
これは、177℃又は255℃のキューリーポイントを
もつ強磁性体に試料を担持させ、加熱源として高周波を
使用して強磁性体を融解させ、この融解時の一定温度下
で熱分解により発生したガスをガスクロマトグラフィで
分析するものである。
第5表 本発明の印刷用シートは第4表及び第5表の結果から明
らかなように通常用いられるPPC用紙と同様に静電印
刷用に使用できることが判明した。
本発明の印刷物はフレキシビリデイがあり、印刷面に何
らの事前処理を施こすことなくして明瞭な印刷画像が形
成されており、また手揉みゃ印刷品同志の摩擦によって
も印刷画像は脱落せず、シート自体の破損も生じなかっ
た。また1ケ月間の水浸漬や屋外曝露によっても何ら表
面粘着や変色あるいは印刷画像の脱落はなく、皺ができ
たものは通常のアイロン七トけで容易に元のシートに復
元できた。本発明の印刷用シートは樹脂皮膜に可塑剤が
混入されていないため粘着性もなく耐汚染性に優れてい
るし、印刷物の永久的保存も可能であった。
比較例2 実施例6の塩素化ポリエチレンの代りにエチレン−酢酸
ビニル共重合体(「エバーフレックスP2505J酢酸
ビニル含足25重量%、三井デュポンケミカル社製)を
用いて同様にして熱ロールによるロール練りを行った。
熱ロールの温度を60’Cと下げて行ったが粘性が強く
ロールとの離型性が悪く、酢酸系の分解臭を生じた。熱
プレスにより2mmシートとした。このものの引張抗張
力は200にg/cIIi1引張伸び率は700%、軟
化点は165℃であり、絶縁破壊電圧は21KV/mm
であった。
実施例6と同様にして固形分30重量%のトルエン溶液
からなるコーティング剤を調製した。実施例6と同様に
綿布にコーティングして皮膜重り37Mrdの白色印刷
用シートを得た。このシートは比較的軽量ではあったが
ゴム弾性に乏しく表面にタック(粘着性)が残り印刷用
には到底使用できるものではなかった。
実施例10 分子量12万の低圧法ポリエチレンを水性懸濁下に塩素
化して塩索含fM40.7重足%のゴム状塩素化ポリエ
チレンを1ワだ。これを実施例6と同様に混練し、熱プ
レスして2mmのシートを作製した。このシートの軟化
点は85℃であり、引張抗張力105Kg/CrA、引
張伸び率700%、引張弾性率0.4×10’l Kg
/cn、絶縁破壊電圧18゜5KV/mmであった。
上記塩素化ポリエチレン100重罪部、比較例2と同じ
エチレン−酢酸ビニル共重合体30重罪部、酸化チク重
罪0重聞部、フタロシアニンブルー2重罪部及び重質炭
酸カルシウム30重量部を熱ロールにて混練し、更にこ
れをペレット化した。
ポリエステルフィラメント1000デニールからなる織
布(タテ17本/インチ、ヨコ17本/インチ)の両面
に上記ペレットをカレンダー成型機によってトッピング
加工し厚さ0.86mm1幅1200mmのフレキシブ
ルなターポリンシートを得た。このシートは引張抗張力
がタテ176に!IJ/cn、ヨコ157にQ/cri
、引張伸び率タテ16.5%、ヨコ24.9%の非粘着
性のブルー色シー1〜である。
このターポリンシートを用いて実施例8と同様にして箔
押印刷機により金箔及び銀箔のホットスタンピングを行
った。該印刷物のセロハンテープによる基盤目試験の結
果は100/100であり、良好な印刷性と接着性を示
した。
比較例3 分子15000の高圧法ポリエチレンを水性懸濁下に塩
素化して塩素含量38.0%のゴム状塩素化ポリエチレ
ンを得た。これを実施例6と同様に厚さ2mmのシート
を作製した。このシートの軟化点は51°Cであり、引
張抗張カフ2にVcrt11引張伸び率630%、引張
弾性率0.5x104 Kg/ci、絶縁破壊電圧13
KV/mmであった。
このシートをペレット化し、実施例6と同様にして固形
分30重量%のトルエン溶液からなるコーティング剤を
調製してこれを綿布にコーティングし厚み0.15mm
、重量120g/尻、コーティング剤の皮膜型ffi 
35Mmの白色シートを得た。このシートの絶縁破壊電
圧は6.5KV/mmであった。このシートは樹脂表面
にタックがあり、実施例つと同様に静電印刷を行ったと
ころ、機器内部の加熱によりローラ一部で粘着して巻き
付くトラブルを生じ印刷が全くできなかった。
比較例4 分子量3万の低圧法ポリエチレンを水性懸濁下に塩素化
して塩素含量6.0重量%の塩素化ポリエチレンを得た
。この塩素化ポリエチレンはゴム弾性ヲ持たず(引張弾
性率1.2x104にg/cnf)、トルエン等の有機
溶剤に対する溶解性にも乏しく、また他種のポリマーと
の相溶性も小さいポリマーであった。これを厚さ42u
!rIのフィルムとし、PPC紙と重ねて熱圧着したラ
ミネートシートについてオフセット印刷を行ったところ
明瞭な印刷画像が得られず印刷材料として不適であるこ
とが判った。
比較例5 分子量24万の低圧法ポリエチレンを塩素化して塩素含
Φ40.5重量%の塩素化ポリエチレンを得た。
このポリマーを熱ロールによる混練りを試みたが熱時の
粘弾性が大きく結局シート加工できなかった。可塑性を
上げるために他種のポリマー、例えばエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(酢酸ビニル含量14%、25%、41%
)、ポリ塩化ビニルペーストレジン、ポリエチレン、ポ
リプロピレンとの混練りを試みたが相溶性に乏しく混練
りが困難であった。また有機溶剤にも溶解し難く、熱時
の流動性に乏しいのでインフレーション成形などによる
フィルム化は不可能であった。
比較例6 分子量5万の低圧法ポリエチレンを塩素化して塩素含量
53.1m間%の塩素化ポリエチレンを得た。
これを実施例1と同様にして厚さ2mmのシートとして
測定した引張抗張力は392にVci、引張伸び率は6
3%であり、ゴム弾性に乏しく(引張弾性率1、lX1
04にg/crA>、硬度(JISA)は94であり硬
い樹脂であった。
上記塩素化ポリエチレンをトルエンに溶かしこれを実施
例6と同じ綿布に塗布したところ皮膜が硬く柔軟性がな
くゴワゴワしたシートとなった。
このシートについて200℃×30分間の熱安定性を調
べたところシートは黄変し、刺戟臭の発生もあって耐熱
性(160〜b 刷材料として不適であることが判った。
(発明の効果) 本発明の被印刷材料は、特定の塩素化ポリエチレンを素
材にしているので可塑剤なしでも可撓性を有し、しかも
加工性がよく、このもの自体のフィルムやシートは勿論
、これらを紙、布等の他種の基材とラミネート化したラ
ミネートシートあるいはこの樹脂を有機溶剤に溶かして
コーティング剤とし同様に他種基材に含浸・bしくはコ
ーティングした複合シート等各種の形体の印刷材料とす
ることができる。本発明の印刷材料は極性物質よりなる
ので、従来のプラスチック製印刷材料と異なり印刷面に
何らの前処理を施こすことなしに各種印刷法による印刷
ができる。特に静電印刷材料としては優れており、連続
印刷は勿論のこと鮮明なカラー印刷も可能である。
印刷によって得られた印刷画像は非常に明瞭であり、画
像も材料によく密着しており、皺を与えても印刷部の脱
落はなく、また印刷材料自体の破10もなく、皺はアイ
ロン等で容易に復元できる。
本発明印刷材料は可塑剤を含まないためインクやトナー
が強力に密着するし経時的な可塑剤溶出による印刷画像
の滲みや脱離は勿論、他の印刷物が付着して印刷部を汚
染するおそれもなく印刷物は永久保存が可能である。ま
た耐候性、耐水性、防炎性にも優れており、屋外や湿気
の多い場所、例えば浴場等でのポスターや看板等の印刷
物としての用途に好適であるし、可撓性にも優れるので
自由な形体の表面に貼り付けが可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子量1万〜20万のポリエチレンを塩素化して
    得られた塩素含量10〜50重量%の塩素化ポリエチレ
    ン又は該塩素化ポリエチレンを必須成分とするポリマー
    混合物からなることを特徴とするプラスチック製被印刷
    材料。
  2. (2)上記被印刷材料が、引張抗張力100Kg/cm
    ^2以上、引張伸び率100%以上及び軟化点60℃以
    上の弾性体からなる塩素化ポリエチレン又は該塩素化ポ
    リエチレンを必須成分とするポリマー混合物を用いてな
    る、絶縁破壊電圧が500V/mm以上を有する静電印
    刷用材料である特許請求の範囲第1項記載のプラスチッ
    ク製被印刷材料。
JP26230987A 1987-10-16 1987-10-16 プラスチック製被印刷材料 Pending JPH01103481A (ja)

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DE3885849T DE3885849T2 (de) 1987-10-16 1988-10-12 Kunststoffdruckmaterial und Bildfixierungsmethode für ein elektrostatisches Druckverfahren, das dieses Material verwendet.
EP88116899A EP0311997B1 (en) 1987-10-16 1988-10-12 Plastics printing material and image fixing method for electrostatic printing with use of same
US07/257,616 US5079097A (en) 1987-10-16 1988-10-14 Plastics printing material and image fixing method for electrostatic printing with use of same
CA000580143A CA1303789C (en) 1987-10-16 1988-10-14 Plastics printing material and image fixing method for electrostatic printing with use of same
US07/587,149 US5158853A (en) 1987-10-16 1990-09-24 Plastics printing material and image fixing method for electrostatic printing with use of same
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4834181A (ja) * 1971-09-03 1973-05-16
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JPS599668A (ja) * 1982-07-08 1984-01-19 Toyobo Co Ltd 電子複写機用フイルム

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