JPH01102137A - ポーチ部の床構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、建物のポーチ部の床構造、特に家屋の階上に
設けられた玄関のポーチ部の床構造に関する。

〔背景技術〕

例えば、家屋の一階と二階とを別住宅とする、−階部分
に車庫を設ける、−階部分を半地下とする、或いは傾斜
地に建築する等々の理由により二階等の階上部分に玄関
を形成した家屋が多用されている。一方、このような玄
関の土間及びそれに連なるポーチ部の床は、排水を促す
ために水勾配をもって形成される必要がある。

しかし、従来は、第５図に示すごとく、家屋本体Ａの階
上床Ｂを支持する床梁Ｃの上面と、ポーチ部りの床Ｅを
受けるポーチ床梁Ｆの上面とを同高さに形成していた。

これは、主として床梁Ｃ、ポーチ床梁Ｆ等の部材の共通
化及びそれに伴う各種金具類、固定具類の共通化、又さ
らには施工方法の共通化を目的としたものであった。又
近年、家屋の高級化に対する要求が高まっており、前述
の玄関土間Ｇと室内床Ｈとの高低差Ｉもそのような背景
から、ある程度大きな方が好まれている。

しかし、一方の室内床Ｈの高さは決められており、従っ
て決められた範囲内で前記高低差Ｉと水勾配の高低差を
確保する必要があり、従って、前記高低差■を充分確保
することはできなかった。

〔発明の目的〕

本発明は、ポーチ部の床を受けるポーチ床梁および継ぎ
梁の上面を家屋本体の階上床を受ける床梁の上面よりも
低位置に位置させることを基本として、玄関土間と室内
床即ち上がり框上面との間に充分な高低差を確保しうる
ポーチ部の床構造の提供を目的としている。

〔発明の開示〕

以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

図において、ポーチ部の床構造は、家屋本体３の階上床
４を受ける床梁５と、該床梁５の上面５Ｓよりも低位置
に上面７Ｓを有しかつ前記家屋本体３から突出する階上
のポーチ部Ｐの床６を受けるポーチ床梁７とを平行に配
するとともに、前記床梁５とポーチ床梁７とを、上面９
Ｓが前記床梁５の上面５Ｓよりも低位置の継ぎ梁９によ
り連結する一方、前記継ぎ梁９に、前記ポーチ部Ｐの床
下地１０を形成する床パネル１１を支持する受金具１３
を設けている。

家屋本体３は、第１図に略示するごとく、本例では三階
建家屋であり、その−階部分と二階部分とに夫々玄関１
５と玄関１６とが設けられている。

そして前記ポーチ部Ｐは階上の前記玄関１６の前面に、
家屋本体３から突出して形成されている。

又本例では、家屋本体３は、布基礎に立設した柱８に、
前記床梁５を含む梁材を架は渡してなる骨組架構体２０
を具えている。そして前記梁材間に他の床パネル２１を
架は渡し、階上床４を形成するとともに、骨組架構体２
０の外側に壁パネル２２を取付けいわゆる大壁構造の外
壁を形成している。

次に階上の玄関部分及びポーチ部Ｐを詳示する第２〜３
図に基づき説明する。

前記床梁５は、玄関１６の設けられた外壁と平行に架設
されており、前記外壁側の床梁５Ａとその内方の床梁５
Ｂとを含んでいる。又各床梁５Ａ、５Ｂはウェブ２３の
上下にフランジ２４．２５を形成した■形鋼からなり階
上床４を支持している。

階上床４を形成する前記他の床パネル２１は、本例では
ＡＬＣパネルであり、玄関土間Ｇを形成する他の床パネ
ル２１Ａと玄関１６の室内床Ｈを形成する他の床パネル
２１Ｂとを含んでいる。

床パネル２１Ｂは、第２図に示すごとく、その外縁が床
梁５Ｂの上面に載置され、該床梁５Ｂに支持されている
。又床パネル２１Ａは、床梁５Ａ。

５Ｂに取付けた他の受金具２５．２５により、前記床パ
ネル２１Ｂより低位置で該床梁５Ａ、５Ｂ間に架は渡し
支持されている。そして前記受金具２５は、床梁５の上
面にボルト止めされる取付片２７と取付片２７の一端か
ら床梁５に沿って垂下する垂下片２８と垂下片２８下端
から該床梁５と反対側に張出し、床パネル２１Ａが載置
される受片２６とを具えており、断面略２字状をなす。

又室内床Ｈは、床梁５Ｂの上方に下地材３０を介して配
した上がり框３１の上面とほぼ同高さとなるように、床
パネル２１Ｂ上に床下地材３２を介して床板３３を敷設
している。

又玄関土間Ｇは、床パネル２１Ａの上面に防水シート３
５を介して防水モルタル３６を、玄関ドア１７のドア枠
１８の下枠材に向かって水勾配を有して打設している。

そしてさらに防水モルタル３６の上面には、例えばタイ
ル等の化粧仕上げ材３７が貼設されている。

一方、ポーチ部Ｐにおいては、該ポーチ部Ｐの床６を受
けるポーチ床梁７が前記床梁５と平行に配され、さらに
該ポーチ床梁７と床梁５Ａとを継ぎ梁９により連結して
いる。そしてポーチ床梁７の上面７Ｓ及び継ぎ梁９の上
面９Ｓはともに床梁５の上面５Ｓよりも低位置に位置し
ている。

継ぎ梁９は、ポーチ部Ｐの一側縁に沿って配されて、ま
た更に他の継ぎ梁９Ａが他側縁に沿って配されており、
従って該継ぎ梁９．９Ａ及びポーチ床梁７　’＆よ、ポ
ーチ部Ｐの周縁に沿う、前記骨組架構体２０から突出し
たコ字状の枠体を形成しうる。そして、この枠体を支持
するポーチ柱１９が本例では継ぎ梁９．９Ａに固定され
ている。

又前記継ぎ梁９．９Ａ及びポーチ床梁７は、ウェブ４１
の上下にフランジ４２．４２を形成したＩ形鋼から、な
り、その高さ及び巾は、前記床梁５に比較しやや小さく
設定されている。

前記継ぎ梁９は、内端部を量定金具４４を用いて前記床
梁５Ａに固定され、継ぎ梁９Ａは、内端部を柱８に固定
されている。なお他の継ぎ梁９Ａを前記継ぎ梁９と同様
に固定金具４４を用いて床梁５Ａに固定してもよい。

固定金具４４は、床梁５Ａのウェブ２３にボルト止めさ
れる取付片４５の中央に垂直片４６を形成した１字金具
４７と、前記垂直片４６にボルト止めされる短冊状の結
合部４８の前縁に継ぎ梁９のウェブ４１をボルト止めす
る同じく短冊状の取付部４９を形成した継ぎ板５０とか
らなる。そして前記継ぎ板５０は、継ぎ梁９を取付ける
取付部４９の上下中心が床梁５側の結合部４８の上下中
心よりも低位置に位置ずれしており、これによって、継
ぎ梁９の上面９Ｓを床梁５の上面５Ｓより低位置に位置
させて固定できる。

又継ぎ梁９の前端とポーチ床梁７とは、Ｌアングル状の
固定金具４３により夫々のウェブ４１．４１が直角にボ
ルト止めされることにより、それらの各上面７Ｓ及び９
Ｓが本例では整一するごとく固定されている。

なおポーチ床梁７及び他の継ぎ梁９Ａには、ポーチ部Ｐ
の手摺壁を形成する手摺パネル５２が取付けられる。

又さらに前記継ぎ梁９．９Ａには、ポーチ部Ｐの床下地
１０を形成する床パネル１１を支持する受金具１３が設
けられる。

受金具１３は、前記受金具２５と同様の構成をなし、継
ぎ梁９．９Ａの上面にボルト止めされる取付片２７と取
付片２７の一端から継ぎ梁９．９Ａに沿って垂下する垂
下片２８と垂下片２８′Ｔ端から該継ぎ梁９．９Ａと反
対側に張出し、床パネル１１の側縁が載置される受片２
６とを具えており、断面略Ｚ字状をなす。又受金具１３
は、該受金具１３が取付く継ぎ梁９．９Ａとほぼ同長さ
の一体の長尺体として形成されている。

前記床パネル１１は、本例ではＡＬＣパネルであり、本
例では３枚の床パネル１１−が家屋本体３側からポーチ
部Ｐの外縁に向かって並置されている。また各床パネル
１１の内外縁には、上の各コーナ部を、Ｌ字状に切欠い
た切欠部６３−が形成されている。そして隣り合う床パ
ネル１１の切欠部６３．６３が形成する溝部にモルタル
６８が打設され該床パネル１１−　　は一体に結合され
る。

これによってポーチ部Ｐの床下地１０が形成される。そ
してその床下地１０の上面には前記防水シート３５がポ
ーチ部Ｐ外縁まで延設されるとともに、防水モルタルで
ある仕上げコンクリート３・８が前記外縁に向かって下
に傾斜する水勾配を有して打設される。従ってポーチ部
Ｐの床が完成する。

〔発明の効果〕

本発明のポーチ部の床構造は、ポーチ部の床を受けるポ
ーチ床梁及び継ぎ梁の各上面を、家屋本体の階上床を受
ける床梁の上面よりも低位置としたものであるため、玄
関土間から上がり框上端即ち玄関の床面までの高低差が
従来、例えば６０ｍ程度しか確保しえなかったものが１
００ｗ以上確保できるようになり、建物の高級感を増し
付加価値を高めうるなど、本発明のポーチ部の床構造は
多くの効果を奏しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構造が採用された家屋の一例を略示す
る斜視図、第２図は本発明の構造の一実施例を示す断面
図、第３図はその要部を示す分解斜視図、第４図は継ぎ
梁を固定する固定金具を示す斜視図、第５図は従来の構
造を略示する断面図である。 ３−・家屋本体、　４・−・階上床、　５−・−床梁、
６−床、　　７−・ポーチ床梁、　９−継ぎ梁、１０・
・・−床下地、　　　　　　１１・−床パネル、１３−
・−・受金具、　　　　　　Ｐ−ポーチ部。 特許出願人　　　　ナショナル住宅産業株式会社代理人
　弁理士　　苗　　　　村　　　　　　正寸−＼＼ Ｅ 〜 峡 。ノ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）家屋本体の階上床を受ける床梁と、該床梁の上面
   よりも低位置に上面を有しかつ前記家屋本体から突出す
   る階上のポーチ部の床を受けるポーチ床梁とを平行に配
   するとともに、前記床梁とポーチ床梁とを、上面が前記
   床梁の上面よりも低位置の継ぎ梁により連結する一方、
   前記継ぎ梁に、前記ポーチ部の床下地を形成する床パネ
   ルを支持する受金具を設けてなるポーチ部の床構造。