JPH01100611A - 非線形摩擦補償を行った高速位置決め制御方法 - Google Patents
非線形摩擦補償を行った高速位置決め制御方法Info
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- JPH01100611A JPH01100611A JP25898487A JP25898487A JPH01100611A JP H01100611 A JPH01100611 A JP H01100611A JP 25898487 A JP25898487 A JP 25898487A JP 25898487 A JP25898487 A JP 25898487A JP H01100611 A JPH01100611 A JP H01100611A
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- 230000010354 integration Effects 0.000 abstract description 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 4
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 2
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
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-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/30—Nc systems
- G05B2219/42—Servomotor, servo controller kind till VSS
- G05B2219/42035—I regulator
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
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- G05B2219/42—Servomotor, servo controller kind till VSS
- G05B2219/42068—Quasi smc, smc combined with other regulators
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- Feedback Control In General (AREA)
- Control Of Position Or Direction (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、非線形摩擦を有する制御系において、その非
線形摩擦補償を行って高速位置決め制御を行う制御方式
に関する。
線形摩擦補償を行って高速位置決め制御を行う制御方式
に関する。
位置決め制御系における非線形摩擦の存在は、大きな定
常偏差を発生させる。このような非線形摩擦を生じさせ
る要因としては、案内機構の不安定な接触が考えられる
。また、静止摩擦やクーロン摩擦(乾燥した表面に作用
する摩擦)の変動は、オーバーシュートの発生、あるい
は位置決め目標点近傍の微小領域でリミットサイクル、
すなわち一定振幅、一定周期の位置の変動を生じさせる
。
常偏差を発生させる。このような非線形摩擦を生じさせ
る要因としては、案内機構の不安定な接触が考えられる
。また、静止摩擦やクーロン摩擦(乾燥した表面に作用
する摩擦)の変動は、オーバーシュートの発生、あるい
は位置決め目標点近傍の微小領域でリミットサイクル、
すなわち一定振幅、一定周期の位置の変動を生じさせる
。
静止摩擦、クーロン摩擦の大きさは、正確に得ることが
できないため、その補償には、通常、積分制御が採用さ
れている。
できないため、その補償には、通常、積分制御が採用さ
れている。
しかし、従来においては、離散値系においての的確な積
分ゲインの設計法がないために、積分ゲインが大きすぎ
る場合、位置決め目標点近傍でオーバーシュートやリミ
ットサイクルを発生する。
分ゲインの設計法がないために、積分ゲインが大きすぎ
る場合、位置決め目標点近傍でオーバーシュートやリミ
ットサイクルを発生する。
積分ゲインが小さすぎると、位置決め完了までに時間を
要し、位置決め時の高速応答性が阻害される。
要し、位置決め時の高速応答性が阻害される。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであり、位置決め目標点近傍での定常偏差、オーバー
シュート、リミットサイクルの補償、離散値系の制御系
における積分定数の決定及び高速応答性達成のためのク
ーロン摩擦の推定を行って、正確で高速の位置決め制御
を行うことを目的とする。
のであり、位置決め目標点近傍での定常偏差、オーバー
シュート、リミットサイクルの補償、離散値系の制御系
における積分定数の決定及び高速応答性達成のためのク
ーロン摩擦の推定を行って、正確で高速の位置決め制御
を行うことを目的とする。
〔問題点を解決するだめの手段〕
この目的を達成するため、本発明の非線形摩擦補償を行
った高速位置決め制御方式は、位置偏差X、に関する位
相面上に設定したスライディングカーブSl=0の両側
近傍に位相面軌跡が拘束されるように、前記スライディ
ングカーブ5f=0の両側でモードを切り換えて、スラ
イディングモード発生のための操作量UsL及びクーロ
ン摩擦の補償項U。を決定し1.前記スライディングモ
ード発生のための操作量USL及びクーロン摩擦の補償
項U0 に基づいて制御系に対する操作量Uを設定して
位置決め制御を行うことを特徴とする。
った高速位置決め制御方式は、位置偏差X、に関する位
相面上に設定したスライディングカーブSl=0の両側
近傍に位相面軌跡が拘束されるように、前記スライディ
ングカーブ5f=0の両側でモードを切り換えて、スラ
イディングモード発生のための操作量UsL及びクーロ
ン摩擦の補償項U。を決定し1.前記スライディングモ
ード発生のための操作量USL及びクーロン摩擦の補償
項U0 に基づいて制御系に対する操作量Uを設定して
位置決め制御を行うことを特徴とする。
操作量Uは、前記の操作量UsL、クーロン摩擦の補償
項UC及びクーロン摩擦補償領域δpcに基づき、次式
によって求めることができる。
項UC及びクーロン摩擦補償領域δpcに基づき、次式
によって求めることができる。
U=Ust、+f(δFC)・UC
但し、1x11≦δFCのとき、f(δpc) −11
X、l>δpcのとき、f(δpc) = 0〔作用〕 非線形摩擦をもつ位置決め制御系のモデルは、第1図で
表される。図中1はスライディングモードコントローラ
、2はサンプラ′、3はトルク定数要素、4は一次遅れ
要素、5は積分要素、6は非線形摩擦要素である。また
、第1図における各変数又は定数は次の通りである。
X、l>δpcのとき、f(δpc) = 0〔作用〕 非線形摩擦をもつ位置決め制御系のモデルは、第1図で
表される。図中1はスライディングモードコントローラ
、2はサンプラ′、3はトルク定数要素、4は一次遅れ
要素、5は積分要素、6は非線形摩擦要素である。また
、第1図における各変数又は定数は次の通りである。
xr=位置指令 χ1:位置 オ、:速度U:操作量(
電流指令) T、:サンプリングタイム J:ロータイナーシャ(負荷の分も含む)d:粘性摩擦
定数 k、二トルク定数Fc:クーロン摩擦力 F
s二静止摩擦力Sニラプラス演算子 簡単のため粘性摩擦を無視すると、(1)式のように、
離散値系における運動方程式が得られる。
電流指令) T、:サンプリングタイム J:ロータイナーシャ(負荷の分も含む)d:粘性摩擦
定数 k、二トルク定数Fc:クーロン摩擦力 F
s二静止摩擦力Sニラプラス演算子 簡単のため粘性摩擦を無視すると、(1)式のように、
離散値系における運動方程式が得られる。
但し、X+ = X r X +、 X2 =dL/
dt、sign(X2)はx2の符号である。
dt、sign(X2)はx2の符号である。
制御目標としては、第2図に示すように、位相面軌跡が
スライディングカーブSI!=Oのδ近傍に拘束される
こと、すなわち状態軌跡が第2図の斜線部に入ることを
目標にする。
スライディングカーブSI!=Oのδ近傍に拘束される
こと、すなわち状態軌跡が第2図の斜線部に入ることを
目標にする。
このとき、(2)、 (3)式を満足するように、制御
領域の上下限のカーブを決定する必要がある。
領域の上下限のカーブを決定する必要がある。
xl〉0の場合、
xl≦0の場合、
但し、kCは、Q<J2c<1の定数である。
この条件式を満足させる操作量を〔4)式で与える。
U=Ust、+f(δpc>・UC ・・・・
・・−・−・(4)但し、lX11≦δFCのとき、f
(δpc) −1IXI+>δFCのとき、f(δpc
) −0ここで、USLはスライディングモード発生の
ための操作量、UC はクーロン摩擦の補償項であり、
スライディングカーブ5l=0の両側でモード切り換え
を行うようにする。
・・−・−・(4)但し、lX11≦δFCのとき、f
(δpc) −1IXI+>δFCのとき、f(δpc
) −0ここで、USLはスライディングモード発生の
ための操作量、UC はクーロン摩擦の補償項であり、
スライディングカーブ5l=0の両側でモード切り換え
を行うようにする。
次に、スライディングモード発生のだめの操作量USL
、クーロン摩擦の補償項U。の決定方法について、具体
的に説明する。
、クーロン摩擦の補償項U。の決定方法について、具体
的に説明する。
(a) 操作it U s tの決定U、L−に、S
1 +#、X、 ・・・・・・・・・
・(5)Sr −CX1+x2 ・
・・・・・・・・・(6)ここで、定数ke、 k、、
は、スライディングモード発生条件より求められる。す
なわち、 sp(ロ)・X1Φ)≧0のとき、 5l(k) ・X、(k)< 0(Dとき、ら) クー
ロン摩擦補償領域δFCの決定クーロン摩擦補償領域δ
FCは、補償を行わないときに位相面軌跡が5l=0か
ら離れる領域、すなわちスライディングモード発生条件
を満足できない領域であり、(1)式より導かれる。
1 +#、X、 ・・・・・・・・・
・(5)Sr −CX1+x2 ・
・・・・・・・・・(6)ここで、定数ke、 k、、
は、スライディングモード発生条件より求められる。す
なわち、 sp(ロ)・X1Φ)≧0のとき、 5l(k) ・X、(k)< 0(Dとき、ら) クー
ロン摩擦補償領域δFCの決定クーロン摩擦補償領域δ
FCは、補償を行わないときに位相面軌跡が5l=0か
ら離れる領域、すなわちスライディングモード発生条件
を満足できない領域であり、(1)式より導かれる。
δFC−F□、/JC’ ・・・・・・・・・
・(9)(C) 補償項U。の決定 クーロン摩擦補償項U。は、(1)、 (2)、
(3)式を考慮して、次のように決定される。
・(9)(C) 補償項U。の決定 クーロン摩擦補償項U。は、(1)、 (2)、
(3)式を考慮して、次のように決定される。
SR(ロ)・X、(財)≧0の場合、
UC=krTsΣJ Ild+sign(X2(k)
)・F、+、、/kt=(P、1.、/kTl?、、、
)J−C2XIQc) ・・・・・・(10)S
l(ロ)・X5色)〈0の場合、 UC =kr’ Ts ′f−s1 (k)+si
gn(Xz(k))・F、、、/kr・・・・・・(1
1) ここで、F alh+ F@ay は、クーロン摩擦F
c の最小値、最大値の推定値である。
)・F、+、、/kt=(P、1.、/kTl?、、、
)J−C2XIQc) ・・・・・・(10)S
l(ロ)・X5色)〈0の場合、 UC =kr’ Ts ′f−s1 (k)+si
gn(Xz(k))・F、、、/kr・・・・・・(1
1) ここで、F alh+ F@ay は、クーロン摩擦F
c の最小値、最大値の推定値である。
このF−+h、F□8については、その概算値が与えら
れておればよく、クーロン摩擦FCが静止摩擦F5とほ
ぼ等しいときは、Fs = F−+、、= Fc とし
ておけばよい。
れておればよく、クーロン摩擦FCが静止摩擦F5とほ
ぼ等しいときは、Fs = F−+、、= Fc とし
ておけばよい。
クーロン摩擦の大きさは、位置決め開始時に以下の手順
で導出する。
で導出する。
1−1) U =#cT、Σx、とし、積分制御を実
行する。
行する。
このとき、サンプリングタイムTs は、制御系のむ
だ時間りが分かっていれば、T、=Lとするのが望まし
い。というのは、サンプリングタイムがむだ時間りに対
して短すぎると、その間に蓄えられた制御量は、状態に
表れないためである。例えば、T5= L /10とす
ると、10回分の積分で蓄えられた制御量である1(1
&cTs ” X r が状態に表れず、大きすぎる予
測値となる。
だ時間りが分かっていれば、T、=Lとするのが望まし
い。というのは、サンプリングタイムがむだ時間りに対
して短すぎると、その間に蓄えられた制御量は、状態に
表れないためである。例えば、T5= L /10とす
ると、10回分の積分で蓄えられた制御量である1(1
&cTs ” X r が状態に表れず、大きすぎる予
測値となる。
1−2) X2≠0又はX1≠1.となるまで、1−
1)の積分を続行する。
1)の積分を続行する。
1−3)X2≠0又はx1≠χ1となった時点でのUを
F。/kyとして使用するが、この場合、むだ時間の存
在や外乱等を考慮すれば、Uより少し小さめの値をF。
F。/kyとして使用するが、この場合、むだ時間の存
在や外乱等を考慮すれば、Uより少し小さめの値をF。
/ kTとして使用した方がよい。
次に、積分ゲインに、の決定方法について述べる。
2−1) 初期条件として、X + = X ro、
X2 = 0を考え、5R=0となるまでの時間t
。を積分項を無視して導出する。
X2 = 0を考え、5R=0となるまでの時間t
。を積分項を無視して導出する。
位置L(t=to)を算出する。
式を満足するようにkrを設計する。
k5−0とすると、制御系は単純な2次系となり、に、
は減衰係数ことサンプリングタイムT、に関連づけられ
る。ζ−1と0.5 の場合について示す。
は減衰係数ことサンプリングタイムT、に関連づけられ
る。ζ−1と0.5 の場合について示す。
ζ=1のとき、
&、<(4J/に、TS)’ ([:&、(1−CTs
)−C2Ts) ・・・’(12)ζ;0.5 のとき
、 &、<(J/に、Ts)・([JC(1−CTS)−C
2Tsl ・・・・(13)次に、各ゲインとサンプ
リングタイムとの関係についてまとめれば、(2)、
(3)式を満足する十分条件として、次式が得られる。
)−C2Ts) ・・・’(12)ζ;0.5 のとき
、 &、<(J/に、Ts)・([JC(1−CTS)−C
2Tsl ・・・・(13)次に、各ゲインとサンプ
リングタイムとの関係についてまとめれば、(2)、
(3)式を満足する十分条件として、次式が得られる。
以上の手順を、第3゛図の制御アルゴリズムに示してい
る。
る。
第4図に、本発明に係る制御方式を適用した位置決め制
御系のシステムの構成例を示す。このシステムにおいて
は、制御回路をディジタル回路によって構成している。
御系のシステムの構成例を示す。このシステムにおいて
は、制御回路をディジタル回路によって構成している。
図中11はスライディングモ−ドコントローラであり、
位置指令χ、として、位置指令パルスP。が与えられる
。このスライディングモードコントローラ11の出力は
D/A変換器12によりアナログ信号に変換され、PW
Mサーボアンプ13でパルス幅変調され、直流サーボモ
ータ14が駆動される。直流サーボモータ14の回転位
置はパルスジェネレータ15によって検出され、その出
力パルス及び回転方向はアップダウンカウンタ16に入
力され、位置信号x1 に応じた位置パルスP1
がスライディングモードコントローラ11に人力される
。また、直流サーボモータ14の回転速度は、タコジェ
ネレータ17により検出され、A/D変倹器18によっ
てディジタル信号に変換され、速度信号χ2に応じた速
度パルスP2 がスライディングモードコントローラ1
1に人力される。
位置指令χ、として、位置指令パルスP。が与えられる
。このスライディングモードコントローラ11の出力は
D/A変換器12によりアナログ信号に変換され、PW
Mサーボアンプ13でパルス幅変調され、直流サーボモ
ータ14が駆動される。直流サーボモータ14の回転位
置はパルスジェネレータ15によって検出され、その出
力パルス及び回転方向はアップダウンカウンタ16に入
力され、位置信号x1 に応じた位置パルスP1
がスライディングモードコントローラ11に人力される
。また、直流サーボモータ14の回転速度は、タコジェ
ネレータ17により検出され、A/D変倹器18によっ
てディジタル信号に変換され、速度信号χ2に応じた速
度パルスP2 がスライディングモードコントローラ1
1に人力される。
このようにして、各々の信号は、スライディングモード
コントローラ11によって演算され、操作量すなわち電
流指令Uが、D/A変換器12より出力され、直流サー
ボモータ13が駆動される。
コントローラ11によって演算され、操作量すなわち電
流指令Uが、D/A変換器12より出力され、直流サー
ボモータ13が駆動される。
本発明によるクーロン摩擦補償制御をサーボモータの位
置決めに適用した場合の測定結果を、第5図及び第6図
に示す。この実施例においては、2π(1回転)につキ
ロ000パルスのパルスジェネレータを使用した。
置決めに適用した場合の測定結果を、第5図及び第6図
に示す。この実施例においては、2π(1回転)につキ
ロ000パルスのパルスジェネレータを使用した。
第5図は位相面軌跡を示すものであり、補償しない場合
と比較して表している。補償を行った場合には、状態変
数はスライディングカーブSI!に沿って0に収斂して
いるが、摩擦補償を行わない場合は、4〜5パルスの定
常偏差が発生することが分かる。
と比較して表している。補償を行った場合には、状態変
数はスライディングカーブSI!に沿って0に収斂して
いるが、摩擦補償を行わない場合は、4〜5パルスの定
常偏差が発生することが分かる。
第6図は時間軸でのステップ応答を示している。
クーロン摩擦の大きさは、モータ定数トルクの約3%で
ある。第6図から明らかなように、本発明に基づく補償
を行った場合には、定常偏差を残さず、高速位置決めが
行われているということが分かる。
ある。第6図から明らかなように、本発明に基づく補償
を行った場合には、定常偏差を残さず、高速位置決めが
行われているということが分かる。
以上に説明したように、本発明においては、非線形摩擦
を有する制御系を離散値系で考え、スライディングカー
ブに対して所定の幅に収束するように制御目標を設定し
、スライディングモード制御と位相面上での切り換えを
持つ積分制御を組み合わせてクーロン摩擦を補償するよ
うにしている。
を有する制御系を離散値系で考え、スライディングカー
ブに対して所定の幅に収束するように制御目標を設定し
、スライディングモード制御と位相面上での切り換えを
持つ積分制御を組み合わせてクーロン摩擦を補償するよ
うにしている。
したがって、各ゲインとサンプリングタイムとの明確な
対応が得られるため、比例制御と比較して非線形摩擦の
影響を受けにくい。また、クーロン摩擦補償項の積分項
は、スライディングカーブの両側で切り換えて使用する
ため、積分項によってオーパージ、−トを起こすことな
く位置決めを行うことができる。さらに、クーロン摩擦
の大きさが位置決め開始時に推定されるため、位相面軌
跡をスライディングカーブに強く拘束することができ、
高速、高精度な位置決めが達成される。
対応が得られるため、比例制御と比較して非線形摩擦の
影響を受けにくい。また、クーロン摩擦補償項の積分項
は、スライディングカーブの両側で切り換えて使用する
ため、積分項によってオーパージ、−トを起こすことな
く位置決めを行うことができる。さらに、クーロン摩擦
の大きさが位置決め開始時に推定されるため、位相面軌
跡をスライディングカーブに強く拘束することができ、
高速、高精度な位置決めが達成される。
4、図面の簡単な説明 ′
第1図は本発明の対象とする非線形摩擦をもつ位置決め
制御系のモデル示すブロック図、第2図は本発明による
制御の目標を示す位相面軌跡図、第3図は制御のアルゴ
リズム、第4図はシステムの実施例の構成を示すブロッ
ク図、第5図及び第6図はクーロン摩擦がモータ定格の
約3%のときの実験結果を示す位相面軌跡及びステップ
応答図である。
制御系のモデル示すブロック図、第2図は本発明による
制御の目標を示す位相面軌跡図、第3図は制御のアルゴ
リズム、第4図はシステムの実施例の構成を示すブロッ
ク図、第5図及び第6図はクーロン摩擦がモータ定格の
約3%のときの実験結果を示す位相面軌跡及びステップ
応答図である。
1ニスライデイングモードコントローラ2:サンプラ
3:トルク定数要素、4ニー次遅れ要素
5:積分要素 6:非線形摩擦要素 11ニスライデイングモードコントローラ12:D/A
変換器 13:’PWMサーボアンプ14:直流サ
ーボモータ 15:パルスジェネレータ16:アップダ
ウンカウンタ
3:トルク定数要素、4ニー次遅れ要素
5:積分要素 6:非線形摩擦要素 11ニスライデイングモードコントローラ12:D/A
変換器 13:’PWMサーボアンプ14:直流サ
ーボモータ 15:パルスジェネレータ16:アップダ
ウンカウンタ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、位置偏差X_1に関する位相面上に設定したスライ
ディングカーブSl=0の両側近傍に位相面軌跡が拘束
されるように、前記スライディングカーブSl=0の両
側でモードを切り換えて、スライディングモード発生の
ための操作量U_S_L及びクーロン摩擦の補償項U_
Cを決定し、前記スライディングモード発生のための操
作量U_S_L及びクーロン摩擦の補償項U_Cに基づ
いて制御系に対する操作量Uを設定して位置決め制御を
行うことを特徴とする非線形摩擦補償を行った高速位置
決め制御方式。 2、操作量Uを、スライディングモード発生のための操
作量U_S_L、クーロン摩擦の補償項U_C及びクー
ロン摩擦補償領域δ_F_Cに基づき、次式U=U_S
_L+f(δ_F_C)・U_C但し、|X_1|≦δ
_F_Cのとき、f(δ_F_C)=1|X_1|>δ
_F_Cのとき、f(δ_F_C)=0によって与える
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の非線形摩
擦補償を行った高速位置決め制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62258984A JP2606236B2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | 非線形摩擦補償を行った高速位置決め制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62258984A JP2606236B2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | 非線形摩擦補償を行った高速位置決め制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01100611A true JPH01100611A (ja) | 1989-04-18 |
JP2606236B2 JP2606236B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=17327738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62258984A Expired - Fee Related JP2606236B2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | 非線形摩擦補償を行った高速位置決め制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606236B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02297602A (ja) * | 1989-05-12 | 1990-12-10 | Fanuc Ltd | 非線形項補償を含むスライディングモード制御方式 |
JPH037086A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-01-14 | Sanken Electric Co Ltd | モータ制御方法 |
WO1992021078A1 (en) * | 1991-05-17 | 1992-11-26 | Fanuc Ltd | Method of servomotor control |
JPH0861122A (ja) * | 1994-08-19 | 1996-03-05 | Meidensha Corp | エンジン制御方法及び装置 |
JP2008310603A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Nakamura Sangyo Gakuen | モータ位置制御装置 |
JP2013210811A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Keihin Corp | 電子制御装置 |
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Citations (3)
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1987
- 1987-10-13 JP JP62258984A patent/JP2606236B2/ja not_active Expired - Fee Related
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