JP7843942B2 - 連続式加熱装置、太陽光電池パネルの構成部材の回収システム - Google Patents

連続式加熱装置、太陽光電池パネルの構成部材の回収システム

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Description

本発明は、連続式加熱装置、太陽光電池パネルの構成部材の回収システムに関する。
資源の有効活用のために、使用済の太陽光電池パネルからセルやガラスを回収することが検討されている。太陽光電池パネルの廃棄量の増加が予測されているため、その構成部材の再利用の重要性が高まっている。例えば、太陽光電池パネルのアルミ枠を外せば、アルミニウム板を回収できる。また、太陽光電池パネルから接着剤や封止材等の樹脂を除去すれば、ガラス、銅線、シリコンセルを回収できる。
太陽光電池パネルから封止材等の樹脂を除去する方法としては、処理液を使用して樹脂を分解または分離させる湿式処理法と、熱処理によって樹脂を気化させる処理法とあるが、連続的に処理する点では熱処理が好ましい。例えば、特許文献1には、太陽光電池パネルを熱処理した後、熱処理物からガラス素材および、金属含有素材を選別して回収することが開示されている。特許文献1の実施例では、窒素雰囲気下で1次焼成した後に、空気下で2次焼成することで、太陽光電池パネルの有機化合物を分解している。
特開2023-89446号公報
しかし、特許文献1の実施例で用いた加熱炉では、太陽光電池パネルを窒素雰囲気下で1次焼成した後、2次焼成の前に加熱処理物を一度冷却している。そのため、1次焼成で得た処理物を2次焼成のために再び加熱する必要がある。結果として、太陽光電池パネルの熱処理における熱効率が悪く、エネルギーコストが高くなるという問題点があった。加えて、加熱処理物には樹脂残渣に由来する煤が付着することがあるため、加熱処理後の選別処理で回収した有価物の品位がばらつくおそれもある。
本発明は、太陽光電池パネルの熱処理における熱効率が向上し、エネルギーコストを低減でき、太陽光電池パネルから回収される有価物の品位も向上する、連続式加熱装置;および前記連続式加熱装置を備えた太陽光電池パネルの構成部材の回収システムを提供する。
本発明は、下記の態様を有する。
[1]太陽光電池パネルを無端ベルトで搬送しながら熱処理することで加熱処理物を得る加熱炉を備え、
前記加熱炉が、前記太陽光電池パネルを前記無端ベルトで搬送しながら非酸化性雰囲気で熱処理することで一次処理物を得る一次処理部と、前記一次処理物を前記無端ベルトで搬送しながら酸化性雰囲気下で熱処理することで前記加熱処理物を得る二次処理部と、を有し、
前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方が、前記太陽光電池パネルの封止材を前記一次処理部で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用する、連続式加熱装置。
[2]前記太陽光電池パネルの搬送方向を横断し、かつ、前記無端ベルトに接する可とう性のシールカーテンが、前記加熱炉内で少なくとも1か所以上に吊り下げられている、[1]に記載の連続式加熱装置。
[3]前記シールカーテンが、前記一次処理部および前記二次処理部の間の前記加熱炉内に吊り下げられている、[2]に記載の連続式加熱装置。
[4]前記シールカーテンが、前記一次処理部の上流の前記加熱炉内に吊り下げられている、[2]または[3]に記載の連続式加熱装置。
[5]前記シールカーテンが、前記二次処理部の下流の前記加熱炉内に吊り下げられている、[2]~[4]のいずれかに記載の連続式加熱装置。
[6]前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方が、前記熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスの熱エネルギーを利用する、[1]~[5]のいずれかに記載の連続式加熱装置。
[7]前記太陽光電池パネルの封止材を前記一次処理部で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスを燃焼させるための燃焼室をさらに備える、[1]~[6]のいずれかに記載の連続式加熱装置。
[8]前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方が、前記燃焼室から排出される排気ガスの熱エネルギーを利用する、[7]に記載の連続式加熱装置。
[9]前記熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用する熱交換器が、前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方に配置されている、[1]~[8]のいずれかに記載の連続式加熱装置。
[10]前記熱交換器が、前記熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスの熱エネルギーを利用する、[9]に記載の連続式加熱装置。
[11]前記加熱炉が、前記無端ベルトを覆うように囲むマッフルと、前記マッフルを覆うように囲む外壁とを有し、
前記マッフルと前記外壁との間の空間に前記熱交換器が配置されている、[9]または[10]に記載の連続式加熱装置。
[12]前記熱交換器が、間接式熱交換器である、[9]~[11]のいずれかに記載の連続式加熱装置。
[13]前記マッフルと前記外壁との間の空間に電気ヒーターが配置されている、[11]または[12]に記載の連続式加熱装置。
[14]前記加熱処理物の煤の付着量が、100ppm以下である、[1]~[13]のいずれかに記載の連続式加熱装置。
[15][1]~[14]のいずれかに記載の連続式加熱装置と、
前記加熱処理物からガラス素材および有価金属含有物を選別する選別装置と、
を備える、太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
[16]前記選別装置が、前記加熱処理物をセルおよび銅線を含む第1の有価金属含有物と、第1のガラス素材とに篩分けする篩分け処理部を有する、[15]に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
[17]前記選別装置が、前記篩分け処理部で篩分けした前記第1のガラス素材を風力選別で、セルを含む第2の有価金属含有物と第2のガラス素材とに選別する風力選別部をさらに有する、[16]に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
[18]エアテーブルを用いて、前記第2のガラス素材から第3のガラス素材を選別するエアテーブル選別部をさらに有する、[17]に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
[19]選別後の前記第3のガラス素材のガラス純度が、99.99%以上である、[18]に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
[20]前記加熱処理物に含まれるガラス素材のリサイクル率が、85%以上である、[15]~[19]のいずれかに記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
[21]前記加熱処理物に含まれるセルのリサイクル率が、90%以上である、[15]~[20]のいずれかに記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
[22]前記加熱処理物に含まれる銅線のリサイクル率が、90%以上である、[15]~[21]のいずれかに記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
本発明によれば、太陽光電池パネルの熱処理における熱効率が向上し、エネルギーコストを低減でき、太陽光電池パネルから回収される有価物の品位も向上する。
図1は、連続式加熱装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、図1の連続式加熱装置を搬入口側から見たときの概要図である。 図3は、図1の連続式加熱装置を部分的に拡大した斜視図である。 図4は、シールカーテンを太陽光電池パネルの搬送方向から見た図である 図5は、加熱炉のシール室内において太陽光電池パネルがシールカーテンを押し上げつつ搬送される様子を側面から見た図である。 図6は、加熱炉のシール室内において太陽光電池パネルがシールカーテンを押し上げつつ搬送される様子を太陽光電池パネルの搬送方向の後ろ側から見た図である。 図7は、加熱炉のシール室内において太陽光電池パネルがシールカーテンを押し上げつつ搬送される様子を太陽光電池パネルの搬送方向の後ろ側から見た図である 図8は、太陽光電池パネルの構成部材の回収システムの一例を示す概要図である。 図9は、太陽光電池パネルの構成部材の回収システムの他の一例を示す概要図である。 図10は、実施例1で得た加熱処理物から回収したガラス破片を示す。 図11は、比較例1で得た加熱処理物から回収したガラス破片を示す。
[用語]
「非酸化性雰囲気」とは、酸素ガスを含有しない雰囲気、または酸素ガスを実質的に含有しない雰囲気をいう。
「酸化性雰囲気」とは、酸素ガスを含有する雰囲気であり、非酸化性雰囲気以外の雰囲気をいう。
本明細書および特許請求の範囲において数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
[太陽光電池パネル]
一例において、太陽光電池パネルは、セル、ガラス基板および封止材を有する。他の例において、太陽光電池パネルは、配線電極、取り出し電極、端子ボックス、ケーブル、バックシート、フレーム等をさらに有していてもよい。
太陽光電池パネルからケーブルを取り除いたものを熱処理することが好ましい。
工程を削減できる点から、太陽光電池パネルからバックシート、端子ボックス、アルミフレームを取り外さずに熱処理することが好ましい。
太陽光電池パネルのセルとしては、例えば、シリコン系(単結晶シリコン系、多結晶シリコン系、アモルファスシリコン系等)、化合物系(GaAs系、CIS系、CdTe-CdS系)が挙げられる。単結晶シリコン系、多結晶シリコン系が好ましい。
太陽光電池パネルのガラス基板としては、例えば、ソーダライムガラス、無アルカリガラスが挙げられる。
太陽光電池パネルの封止材としては、例えば、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体が挙げられる。なかでもEVAが広く使用されている。
[熱分解ガス]
熱分解ガスは、太陽光電池パネルの封止材を熱分解する際に発生する。熱分解ガスは、太陽光電池パネルの封止材の熱分解に際して封止材等の樹脂が熱分解されたことで発生するガスである。太陽光電池パネルには、主に封止材として、種々の樹脂や高分子等の有機化合物が使用されている。これらの有機化合物の構成元素としては、炭素、窒素、フッ素、水素、酸素等が挙げられる。これらの有機化合物が加熱により分解され、気化することで熱分解ガスが発生する。
一次処理にて非酸化性雰囲気下で加熱処理することで樹脂をガス化および炭化した後、二次処理にて酸化性雰囲気下で加熱処理することで、一次処理後の加熱処理物に付着した炭化物を酸化して除去できる。一次処理で発生した熱分解ガスのほうが、二次処理で発生したCO等の酸化ガスよりも可燃性ガスを多く含有する。本発明の連続式加熱装置は、熱処理における熱効率の向上のため、また、エネルギーコストの低減のために、より可燃性ガスを多く含有する一次処理で発生した熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用することを特徴とする。
以下、いくつかの実施形態について適宜図面を参照しながら説明する。以下の説明は、発明の実施形態の代表例に関するものであり、以下の記載に本発明は限定されない。また、各図面における寸法比は、説明の便宜上、実際のものと異なることがある。
[連続式加熱装置]
図1は、連続式加熱装置の一例を示す概略構成図である。連続式加熱装置100は、太陽光電池パネル1を無端ベルト21で搬送しながら熱処理することで加熱処理物を得る加熱炉20と;太陽光電池パネル1の封止材を加熱炉20の一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスを燃焼させるための燃焼室40と;加熱炉20内に不活性ガスを供給する第1のガス供給手段(図示略)と;加熱炉20内に酸素含有ガスを供給する第2のガス供給手段(図示略)を備える。
加熱炉20は、上流側から下流側に順に、搬入口側排気室11と、搬入口側シール室12と、一次処理部13と、切替部14と、二次処理部15と、空冷室16と、冷却室17と、搬出口側シール室18と、搬出口側排気室19とを有する。
図2は、図1の連続式加熱装置100を搬入口11a側から見たときの概要図である。図3は、連続式加熱装置100を部分的に拡大した斜視図である。図2に示すように、加熱炉20は無端ベルト21を覆うように囲むマッフル27と、マッフル27を覆うように囲む外壁28とを有する。図3においては図示を省略しているが、マッフル27および外壁28は、無端ベルト21による搬送方向に延びた構造をそれぞれ有している。
マッフル27内には、一次処理部13、切替部14および二次処理部15がそれぞれ形成されている。
外壁28は、マッフル27、一対の電気ヒーター29、第1の熱交換器31および第2の熱交換器32等を覆うものである。外壁28によれば、熱変動を抑えることができるため、一次処理部13および二次処理部15の各温度を適切な熱処理温度に保温できる。マッフル27内の一次処理部13および二次処理部15の各温度に応じて各電気ヒーター29の出力を制御することで、温度を調節できる。
搬入口側排気室11には、加熱炉20に太陽光電池パネル1を搬入するための搬入口11aが形成されている。搬入口側排気室11は、搬入口11aから流れ込む外気を、搬入口側シール室12からの不活性ガスや熱分解ガスとともに排気するための領域である。
一例において、搬入口11aには、加熱炉20の通路(搬入口11a)の開度を調整する開度調整板が設けられていてもよい。
搬入口側排気室11の上部には、搬入口11aから流れ込む外気を、搬入口側シール室12からの不活性ガスや熱分解ガスとともに排気するための排気口11bが形成されている。排気口11bには、排気管71の一端が接続されている。
一例において、排気口11bには、その開度を調整する開度調整手段が設けられていてもよい。開度調整手段としては、例えば、開度調整板が挙げられる。
搬入口側シール室12は、一次処理部13への外気の侵入および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスの漏れ出しを抑えるための領域である。
搬入口側シール室12の上部には、第1のガス供給手段(図示略)から供給される不活性ガスを搬入口側シール室12内に導入するための不活性ガス導入口(図示略)が形成されている。
搬入口側シール室12には、太陽光電池パネル1の搬送方向を横断し、かつ無端ベルト21に接する、可とう性のシールカーテン22が吊り下げられている。一例において、搬入口側シール室12には、シールカーテン22よりも上流の位置に、加熱炉20の通路(搬入口側シール室12の入口)の開度を調整する開度調整板(図示略)が設けられていてもよい。
シールカーテン22の上下方向の長さは、加熱炉20内の無端ベルト21に接する長さであればよい。シールカーテン22の下端と無端ベルト21とが接触していることが好ましく、シールカーテン22の下端が無端ベルト21に押し付けられてたわんでいることがより好ましい。
シールカーテン22は、可とう性を有し、かつ、耐熱性を有するものであればよい。シールカーテン22としては、例えば、薄いシートが挙げられる。耐熱性の薄いシートが好ましく、薄い金属シートがより好ましい。
搬入口側シール室12には、太陽光電池パネル1の搬送方向に間隔をあけて複数段のシールカーテン22が吊り下げられている。シールカーテン22の段数は2~100段が好ましく、10~85段がより好ましく、20~70段がさらに好ましい。シールカーテン22の段数が前記範囲の下限値以上であれば、一次処理部13への外気の侵入および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスの漏れ出しが十分に抑えられる。シールカーテン22の段数が前記範囲の上限値以下であれば、太陽光電池パネル1が搬入口側シール室12を通過しやすい。
シールカーテン22は、図4に示すように、太陽光電池パネル1の搬送方向を横断する方向に隙間なく並べられた、上下方向に延びる複数の帯体22Aからなる。シールカーテン22の幅方向の1mあたりの帯体22Aの数は、2~50本/mが好ましく、10~30本/mがより好ましい。帯体22Aの数が前記範囲の下限値以上であれば、後述する作用機序によって、太陽光電池パネル1の側面と帯体22Aとの隙間をできるだけ小さくできる。そのため、一次処理部13への外気の侵入および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスの漏れ出しが十分に抑えられる。帯体22Aの数が前記範囲の上限値以下であれば、隣り合う帯体22Aの隙間の数が抑えられる。そのため、一次処理部13への外気の侵入および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスの漏れ出しが十分に抑えられる。
一次処理部13は、太陽光電池パネル1を無端ベルト21で搬送しながら非酸化性雰囲気で熱処理することで一次処理物を得るための領域である。一次処理部13の上部には、第1のガス供給手段(図示略)から供給される不活性ガスを一次処理部13に導入するための不活性ガス導入口(図示略)が形成されている。
図2に示すように、マッフル27と外壁28の間の空間には一対の電気ヒーター29が、無端ベルト21による搬送方向に設置されている。一対の電気ヒーター29は、一次処理部13内には、太陽光電池パネル1を搬送する無端ベルト21が配置されたマッフル27を挟んで、太陽光電池パネル1の搬送方向に設置されている。
一次処理部13では、太陽光電池パネル1が熱処理されることによって、太陽光電池パネル1に含まれる樹脂の一部が熱分解され、結果として一次処理物2が得られる。
一次処理部13の上部には、太陽光電池パネル1に含まれる封止材等の樹脂が熱分解して発生した熱分解ガスを不活性ガスとともに一次処理部13から排気するための排気口13aが形成されている。ここで発生した熱分解ガスは、排気口13aに接続された熱分解ガス供給管61を流れ、燃焼室40に供給される。
切替部14は、非酸化性雰囲気下での一次処理と酸化性雰囲気下での二次処理の切り替えのための領域である。切替部14の上部には、第1のガス供給手段(図示略)から供給される不活性ガスを切替部14内に導入するための不活性ガス導入口(図示略)が形成されている。
一次処理部13および二次処理部15の間に位置する切替部14の加熱炉20内には、一次処理物2の搬送方向に間隔をあけて複数段のシールカーテン23が吊り下げられている。
切替部14でのシールカーテン23の段数は2~50段が好ましく、2~30段がより好ましく、5~20段がさらに好ましい。シールカーテン23の段数が前記範囲の下限値以上であれば、一次処理部13から二次処理部15への熱分解ガスや不活性ガスの漏れ出しや、二次処理部15から一次処理部13への酸化ガスや酸素含有ガスの漏れ出しが十分に抑えられる。シールカーテン22の段数が前記範囲の上限値以下であれば、一次処理物2が切替部14を通過しやすい。
シールカーテン23の詳細および好ましい態様は、搬入口側シール室12におけるシールカーテン22と同じである。
二次処理部15は、一次処理物2を無端ベルト21で搬送しながら酸化性雰囲気下で熱処理することで加熱処理物3を得るための領域である。二次処理部15の上部には、第2のガス供給手段(図示略)から供給される酸素含有ガスを二次処理部15に導入するための酸素含有ガス導入口(図示略)が形成されている。
二次処理部15内においては、一次処理物2を搬送する無端ベルト21が配置されたマッフル27を挟んで、一対の電気ヒーター29(図2)が、太陽光電池パネル1の搬送方向に設置されている。
二次処理部15では、一次処理物2が熱処理されることによって、一次処理物2に残存した封止材等の樹脂の炭化物が酸化される。その結果として、二次処理部15では加熱処理物3が得られる。
二次処理部15の上部には、一次処理物2に残存した封止材等の樹脂の炭化物が酸化して発生した酸化ガスを酸素含有ガスとともに二次処理部15から排気するための排気口(図示略)が形成されている。排気口は、一次処理部13から二次処理部15への不活性ガスや熱分解ガスの漏れ出しを防止できる点から、切替部14の近傍に形成されることが好ましい。ここでいう酸化ガスとは、例えば、二酸化炭素ガス、水蒸気、窒素酸化物、硫黄酸化物、およびこれらの不完全燃焼生成物等を言うがこれらに限定されるものではない。
空冷室16および冷却室17は、加熱処理物3を冷却するための領域である。冷却室17内には、冷却水を流すための冷却管(図示略)が配設されている。
搬出口側シール室18は、冷却室17、空冷室16、および二次処理部15への外気の侵入ならびに二次処理部15、空冷室16および冷却室17からの酸素含有ガスや酸化ガスの漏れ出しを抑えるための領域である。
搬出口側シール室18の上部には、第2のガス供給手段(図示略)から供給される酸素含有ガスを搬出口側シール室18内に導入するための酸素含有ガス導入口(図示略)が形成されている。
搬出口側シール室18には、加熱処理物3の搬送方向を横断し、かつ無端ベルト21に接する、可とう性のシールカーテン24が、加熱処理物3の搬送方向に間隔をあけて複数段吊り下げられている。
搬出口側シール室18でのシールカーテン24の段数は、2~100段が好ましく、10~60段がより好ましく、20~40段がさらに好ましい。
シールカーテン24の段数が前記範囲の下限値以上であれば、冷却室17および二次処理部15への外気の侵入ならびに二次処理部15および冷却室17からの酸素含有ガスや酸化ガスの漏れ出しが十分に抑えられる。シールカーテン24の段数が前記範囲の上限値以下であれば、加熱処理物3が搬出口側シール室18を通過しやすい。
シールカーテン24の詳細および好ましい態様は、搬入口側シール室12におけるシールカーテン22と同じである。
一例において、搬出口側シール室18には、シールカーテン24よりも下流の位置に、加熱炉20の通路(搬出口側シール室18の出口)の開度を調整する開度調整板が設けられてもよい。
搬出口側排気室19には、加熱炉20から加熱処理物3を搬出するための搬出口19aが形成されている。搬出口側排気室19は、搬出口19aから流れ込む外気を、搬出口側シール室18からの酸素含有ガスや酸化ガスとともに排気するための領域である。
一例において、搬出口19aには、加熱炉20の通路(搬出口19a)の開度を調整する開度調整板が設けられていてもよい。
搬出口側排気室19の上部には、搬出口19aから流れ込む外気を、搬出口側シール室18からの酸素含有ガスや酸化ガスとともに排気するための排気口19bが形成されている。排気口19bには、排気管72の一端が接続されている。
一例において、排気口19bには、その開度を調整する開度調整手段が設けられていてもよい。開度調整手段としては、例えば、開度調整板が挙げられる。
連続式加熱装置100は、太陽光電池パネル1の樹脂を一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスを燃焼させるための燃焼室40を備える。燃焼室40内には、一次処理部13で発生する熱分解ガスを供給する熱分解ガス供給管61、LPGタンク64内のLPGを供給するLPG供給管63、空気を供給する空気供給管62がそれぞれ接続されている。また、燃焼室40内には、熱分解ガスを燃焼室40で燃焼させるときに発生する排気ガスを排出する排気管51が接続されている。排気管51は、第1の再加熱ライン811および第2の再加熱ライン821とそれぞれ接続されている。
燃焼室40では、一次処理部13から熱分解ガス供給管61を流れて供給された熱分解ガスが空気と混合して燃焼する。一次処理部13で発生した熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスは、排気管51を流れて燃焼室40外に排出された後、一次処理部13および二次処理部15の加熱に利用される。
燃焼室40から排出される排気ガスは、第1の再加熱ライン811内および第2の再加熱ライン821内をそれぞれ流れる。燃焼室40から排出される排気ガスは高温であるため、第1の再加熱ライン811および第2の再加熱ライン821とそれぞれ接続された第1の熱交換器31および第2の熱交換器32よりその熱エネルギーを利用することができる。
第1の熱交換器31および第2の熱交換器32は、太陽光電池パネルの封止材を一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーをそれぞれ利用する。連続式加熱装置100においては、太陽光電池パネルの封止材を一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスは、燃焼室40による燃焼反応によって発生する高温の排気ガスに変換される。そのため、第1の熱交換器31および第2の熱交換器32は、この熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスの熱エネルギーをそれぞれ利用することができる。
第1の熱交換器31は、熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスの熱エネルギーを一次処理部13の加熱に利用する。また、第2の熱交換器32は熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスの熱エネルギーを二次処理部15の加熱に利用する。
ここで、図2に示すように、マッフル27と外壁28の間の空間に、第1の熱交換器31および第2の熱交換器32が設置されている。また、図1、図2および図3に示すように、熱交換器31は一次処理部13の外壁28付近に無端ベルト21による搬送方向に沿って配置されている。また、熱交換器32は二次処理部15の外壁28付近に無端ベルト21による搬送方向に沿って配置されている。
燃焼室40から排出される排気ガスを用いた一次処理部13の加熱は、次のように行われる。図1および図3に示すように、第1の熱交換器31には、第1の再加熱ライン811から排気ガスが供給される。第1の熱交換器31は、第1の再加熱ライン811から供給された排気ガスの熱エネルギーを一次処理部13の加温に利用する。第1の熱交換器31を通過した排気ガスは、排気管813、排気管73をこの順に流れ、スクラバー91に供給される。
燃焼室40から排出される排気ガスを用いた二次処理部15の加熱は、次のように行われる。図1および図3に示すように、第2の熱交換器32には、第2の再加熱ライン821から排気ガスが供給される。第2の熱交換器32は、第2の再加熱ライン821から供給された排気ガスの熱エネルギーを二次処理部15の加温に利用する。第2の熱交換器32を通過した排気ガスは、排気管823、排気管73をこの順に流れ、スクラバー91に供給される。
第1の熱交換器31および第2の熱交換器32としては、特に限定されるものではないが、マッフル27の外側の腐食や、外壁28の内側の腐食を抑えることをできる点において、間接式熱交換器であることが好ましい。間接式熱交換器としては、特に限定されるものではないが、例えば、多管式熱交換器、蛇管式熱交換器、加熱壁が挙げられる。
燃焼室40から排出される排気ガスは、フッ素ガス、未燃ガス、NOx等を含有する場合があり、この場合には腐食性を示す可能性がある。特に太陽光電池パネルの封止材の樹脂の種類や燃焼室40内の気流、温度などの条件によっては想定外のフッ素ガスや未燃ガスやNOxなどの腐食性ガスが残っている場合がある。仮に、マッフル27と外壁28の間の空間に、これらの腐食性ガスを直接供給すると、壁面が腐食することがあり得る。結果、加熱炉全体の取り換え、清掃等の煩雑なメンテナンスの必要性が生じる。
そこで、間接式熱交換器によれば、その内部の壁によって分けられた空間に温度の異なる2種類の流体を流すことで、壁面への熱伝達、壁を通しての熱伝導、および壁面そのものを介して、高温流体から低温流体に伝熱させることができる。そのため、燃焼室40から排出される排気ガスをマッフル27と外壁28の間の空間に直接供給せずに、熱交換によって一次処理部13および二次処理部15を加熱できる。間接式熱交換器によれば、その内部を排気ガスが通過するため、腐食性ガスによる影響を間接式熱交換器そのものに限定できる。腐食が起きても間接式熱交換器を選択的に取り換えればよい。また、加熱炉20を構成するマッフル27の外側や外壁28の内側の腐食を防止できる。結果、間接式熱交換器によれば、腐食性ガスによる影響を受けたときのメンテナンスが容易となる。
図1等に示す例においては、熱分解ガス供給管61および空気供給管62がそれぞれ独立に熱分解ガスおよび空気を燃焼室40に供給されるが、他の例においては、燃焼効率の向上や腐食性ガスの低減のために熱分解ガスおよび空気を予め混合した後に、該混合気体を燃焼室40に供給してもよい。
熱分解ガスおよび空気を予め混合する場合、図1等に示す熱分解ガス供給管61および空気供給管62の代わりに、例えば、熱分解ガスおよび空気を予め混合する並行管を利用してもよい。該並行管は、少なくとも一部が互いに並行して配置された熱分解ガス供給管と空気供給管とを有する。該並行管は、熱分解ガスおよび空気が内部で流通する開口部を熱分解ガス供給管および空気供給管が互いに並行に配置された部分に有する。そのため、熱分解ガスおよび空気を予め混合した後に、該混合気体を燃焼室40に供給できる。
並行管の形態としては、特に限定されるものではないが、熱分解ガス供給管と空気供給管が同心円状に配置された二重管や、熱分解ガス供給管および空気供給管が隣り合うように配置された角管が挙げられるが、特に限定されるものではない。
スクラバー91は、排気管71、排気管72、排気管813、排気管823および排気管73の下流に配置されている。スクラバー91は、連続式加熱装置100内の各領域から排気された気体を、外部に排出する前に、気体中の有害物質を除去するためのものである。
図示略の第1のガス供給手段は、加熱炉20内の一次処理部13、搬入口側シール室12、切替部14に不活性ガスをそれぞれ供給する。第1のガス供給手段のガス供給源としては、例えば、膜分離式窒素ガス発生装置、不活性ガスボンベ、不活性ガスタンクが挙げられる。不活性ガスとしては、例えば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、キセノンガス、二酸化炭素ガス、過熱水蒸気が挙げられる。経済性の点から、窒素ガスが好ましい。
図示略の第2のガス供給手段は、加熱炉20内の二次処理部15、搬出口側シール室18に酸素含有ガスをそれぞれ供給する。第2のガス供給手段のガス供給源としては、例えば、酸素含有ガスボンベ、酸素含有ガスタンクが挙げられる。酸素含有ガスとしては、例えば、空気、酸素が挙げられる。経済性の点から、空気が好ましい。
(加熱処理物の製造方法)
連続式加熱装置100を用いた加熱処理物3の製造方法について説明する。
まず、搬入口側シール室12、切替部14に不活性ガスを常時供給する。また、搬出口側シール室18に酸素含有ガスを常時供給する。一次処理部13の部分のマッフル内には、不活性ガスを常時供給することで非酸化性雰囲気を準備する。二次処理部15の部分のマッフル内には、酸素含有ガスを常時供給することで酸化性雰囲気を準備する。
一次処理部13に供給される不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、キセノンガス、二酸化炭素ガス、過熱水蒸気等が挙げられる。経済性の点から、窒素ガスが好ましい。
二次処理部15に供給される酸素含有ガスとしては、例えば、空気、酸素ガスが挙げられる。経済性の点から、空気が好ましい。
搬入口側シール室12および搬出口側シール室18内に供給されるシール用の不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、キセノンガス、二酸化炭素ガス、過熱水蒸気等が挙げられる。経済性の点から、窒素ガスが好ましい。また、不活性ガスは、体積膨張によってガスの使用量を削減できる点から、加熱されていることが好ましい。
排気ファン(図示略)を駆動させることで、加熱炉20の搬入口11aから流れ込む外気を、搬入口側シール室12からの不活性ガスや熱分解ガスとともに排気口11bから常時排気する。加熱炉20内の不活性ガスや熱分解ガスが外に漏れ出すことを抑えるために、開度調整板を用いて加熱炉20の搬入口11aから流れ込む外気の量を調整してもよい。
また、加熱炉20の搬出口19aから流れ込む外気を、搬出口側シール室18からの酸素含有ガスや酸化ガスとともに排気口19bから常時排気する。一例においては、加熱炉20内の酸素含有ガスや酸化ガスが外に漏れ出すことを抑えるために、開度調整板を用いて加熱炉20の搬出口19aから流れ込む外気の量を調整してもよい。
必要に応じて、排気口11bの開度、排気口19bの開度を調整してもよい。
加熱炉20の上流側から加熱炉20内を通過して加熱炉20の下流側に向かって移動する無端ベルト21に、加熱炉20の上流側において太陽光電池パネル1を載置する。太陽光電池パネル1は、無端ベルト21によって加熱炉20の搬入口11aから搬入され、加熱炉20内を搬送される。
搬入口側シール室12内においては、太陽光電池パネル1がシールカーテン22を押し上げつつ搬送される。必要に応じて、開度調整板を用いて搬入口側シール室12の入口の開度を調整してもよい。
一次処理部13内においては、太陽光電池パネル1を搬送しながら非酸化性雰囲気下で熱処理する。これによって、太陽光電池パネル1に含まれる封止材の樹脂を熱分解して一次処理物2を得る。一次処理部13内の酸素濃度は、爆鳴気の形成が抑えられる点から、3.0体積%以下が好ましく、1.0体積%以下がより好ましく、0.1体積%以下がさらに好ましい。
一次処理部13内の雰囲気温度は、例えば、300~550℃に設定され、加熱時間は、例えば、加熱温度に応じて10~180分の範囲で適宜設定される。加熱温度を多段に設定してもよい。例えば、一段目を300~400℃に設定して、EVAの酢酸部位を分解気化し、続いて二段目を400~550℃に設定してEVAの主鎖であるポリエチレン部位を分解気化してもよい。これによって、EVAの分解気化が促進されて炭化物等の残渣の生成が抑制される。
切替部14内においては、一次処理物2がシールカーテン23を押し上げつつ一次処理部13から二次処理部15に搬送される。
二次処理部15内においては、一次処理物2を搬送しながら酸化性雰囲気下で熱処理する。これによって、一次処理物2に残存した封止材等の樹脂の炭化物が酸化され、結果として加熱処理物3が得られる。二次処理部15内の酸素濃度は、80体積%以下が好ましく、50体積%以下がより好ましく、25体積%以下がさらに好ましい。また、一次処理物2に残存した封止材等の樹脂の炭化物(煤)の酸化が促進される点から、5体積%以上が好ましく、10体積%以上がより好ましく、15体積%以上がさらに好ましい。
二次処理部15内の雰囲気温度は、例えば、300~500℃に設定され、加熱時間は、例えば、加熱温度に応じて10~180分の範囲で適宜設定される。
空冷室16においては、急冷によるガラスの割れを防止するために、加熱処理物3が徐冷される。その後、冷却水が供給される冷却室17内において、作業者がハンドリングできる温度、例えば、100℃以下まで加熱処理物3が冷却される。
搬出口側シール室18内においては、加熱処理物3がシールカーテン24を押し上げつつ搬送される。必要に応じて、開度調整板を用いて搬出口側シール室18の出口の開度を調整してもよい。
無端ベルト21によって加熱炉20内を搬送された加熱処理物3が加熱炉20の搬出口19aから搬出される。加熱炉20から搬出される加熱処理物3は、主に、セル、ガラス基板等である。微量ながら煤が付着することがあるが、その量は、例えば、100ppm以下にまで低減される。
(作用機序)
以上説明した、連続式加熱装置100においては、太陽光電池パネル1を搬送しながら熱処理して加熱処理物3を得る加熱炉20を備えているため、太陽光電池パネル1を連続して熱処理することで加熱処理物3を得ることができる。そのためバッチ処理と比べて、時間あたりの処理量を多くすることができる。
そして、一次処理部13および二次処理部15は、太陽光電池パネル1の封止材を一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用する。
特に、一次処理部13で発生する熱分解ガスのほうが、二次処理部15で発生する酸化ガスよりも可燃性ガスを多く含有する。連続式加熱装置100によれば、より可燃性ガスを多く含有する一次処理部13で発生した熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを、一次処理部13および二次処理部15の加熱の補助に利用することがきる。
より詳細には、太陽光電池パネルの封止材を一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスは燃焼室40による燃焼反応によって発生する高温の排気ガスに変換された後、熱エネルギーが第1の熱交換器31および第2の熱交換器32にてそれぞれ利用される。
以上説明した特徴的な構成を備えた連続式加熱装置100によれば、一次処理部13および二次処理部15での各熱処理に熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用できるため、太陽光電池パネルの熱処理における熱効率が向上し、一次処理部13および二次処理部15の加熱のためのエネルギーコストを低減できる。
加えて、本実施形態によれば、太陽光電池パネルの熱処理における熱効率が向上するため、樹脂残渣に由来する煤の付着量を低減できる。
一例においては、加熱処理物の煤の付着量を、100ppm以下にすることができる。加熱処理物の煤の付着量は70ppm以下が好ましく、50ppm以下がより好ましく、10ppm以下がさらに好ましい。加熱処理物の煤の付着量の下限値は特に限定されるものではないが、例えば、0.1ppm、1ppm等であってよい。
図1に示す例に係る連続式加熱装置100においては、一次処理部13および二次処理部15の両方が、太陽光電池パネル1の樹脂を一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用する。ただし、他の例に係る連続式加熱装置においては、一次処理部13および二次処理部15のいずれか一方が、太陽光電池パネル1の樹脂を一次処理部13で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用してもよい。
ところで連続式加熱装置100においては、太陽光電池パネル1を加熱する一次処理部13よりも上流の搬入口側シール室12内には、太陽光電池パネル1の搬送方向を横断し、かつ無端ベルト21に接する長さで垂れ下がったシールカーテン22が吊り下げられている。そのため、搬入口側シール室12内に侵入した外気および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスは、搬入口側シール室12内を通過しにくい。また、二次処理部15よりも下流の搬出口側シール室18内にも、加熱処理物3の搬送方向を横断し、かつ無端ベルト21に接する長さで垂れ下がったシールカーテン24が吊り下げられている。そのため、搬出口側シール室18内に侵入した外気および一次処理部13や冷却室17からの酸素含有ガスや酸化ガスは、搬出口側シール室18内を通過しにくい。
搬入口側シール室12内のシールカーテン22は、可とう性を有する。そのため、図5に示すように、搬入口側シール室12を太陽光電池パネル1が通過する際には、シールカーテン22は、たわんだ状態で押し上げられる。このとき、シールカーテン22が、太陽光電池パネル1に押しつけられ、図6および図7に示すように、太陽光電池パネル1の厚さや上面形状に追随して太陽光電池パネル1の表面に密に接する。そのため、シールカーテン22と太陽光電池パネル1の上面との隙間が最小限に抑えられる。よって、搬入口側シール室12内に侵入した外気および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスは、搬入口側シール室12を太陽光電池パネル1が通過する際にも、搬入口側シール室12内を通過しにくい。
切替部14内のシールカーテン23も、可とう性を有する。そのため、シールカーテン22と同じ理由によって、シールカーテン23と一次処理物2との隙間が最小に抑えられる。よって、切替部14内に侵入した一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスは、切替部14を一次処理物2が通過する際にも、切替部14内を通過して二次処理部15内に侵入しにくい。また、切替部14内に侵入した二次処理部15からの酸素含有ガスや熱分解ガスも、切替部14を一次処理物2が通過する際にも切替部14内を通過して一次処理部13内に侵入しにくい。
搬出口側シール室18内のシールカーテン24も、可とう性を有する。そのため、シールカーテン22と同じ理由によって、シールカーテン24と加熱処理物3との隙間が最小に抑えられる。よって、搬出口側シール室18内に侵入した外気および二次処理部15や冷却室17からの酸素含有ガスや酸化ガスは、搬出口側シール室18を加熱処理物3が通過する際にも、搬出口側シール室18内を通過しにくい。
このように、連続式加熱装置100にあっては、一次処理部13および二次処理部15への外気の侵入が抑えられる。そのため、一次処理部13内の酸素濃度が過度に上昇しにくい。また、一次処理部13内の非酸化性雰囲気を維持しつつ、連続して太陽光電池パネル1を熱処理して加熱処理物3を得ることができる。その結果、爆鳴気の形成が抑えられる。また、加熱炉20内の不活性ガスや熱分解ガスが外に漏れ出すことが抑えられる。
以上説明した連続式加熱装置100にあっては、搬入口側シール室12内には、太陽光電池パネル1の搬送方向に間隔をあけて複数段のシールカーテン22が吊り下げられているため、搬入口側シール室12内に侵入した外気および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスは、搬入口側シール室12内をさらに通過しにくい。また、搬出口側シール室18には、加熱処理物3の搬送方向に間隔をあけて複数段のシールカーテン24が吊り下げられているため、搬出口側シール室18内に侵入した外気および二次処理部15や冷却室17からの酸素含有ガスや酸化ガスは、搬出口側シール室18内をさらに通過しにくい。よって、一次処理部13および二次処理部15への外気の侵入および加熱炉20内からの酸素含有ガスや酸化ガスの漏れ出しが十分に抑えられる。
以上説明した連続式加熱装置100にあっては、搬入口側シール室12内のシールカーテン22が、太陽光電池パネル1の搬送方向を横断する方向に隙間なく並べられた複数の帯体22Aからなる、すなわち、シールカーテン22が細かく分割されている。そのため、図6および図7に示すように、太陽光電池パネル1の搬送方向を横断する方向の太陽光電池パネル1幅に応じて、最小限の帯体22Aのみが押し上げられる。そのため、太陽光電池パネル1によって押し上げられる帯体22Aの合計の幅と太陽光電池パネル1の幅との差をできるだけ小さくでき、太陽光電池パネル1の搬送方向を横断する方向の太陽光電池パネル1の両側に形成される、太陽光電池パネル1の側面と帯体22Aとの隙間をできるだけ小さくできる。そのため、搬入口側シール室12内に侵入した外気および一次処理部13からの不活性ガスや熱分解ガスは、搬入口側シール室12内をさらに通過しにくい。また、搬出口側シール室18内のシールカーテン24も、加熱処理物3の搬送方向を横断する方向に隙間なく並べられた複数の帯体(図示略)からなる。そのため、シールカーテン22と同じ理由によって、搬出口側シール室18内に侵入した外気および二次処理部15や冷却室17からの酸素含有ガスや酸化ガスは、搬出口側シール室18内をさらに通過しにくい。よって、一次処理部13への外気の侵入および加熱炉20内からの酸素含有ガスや酸化ガスの漏れ出しが十分に抑えられる。
[太陽光電池パネルの構成部材の回収システム]
太陽光電池パネルの構成部材の回収システムは連続式加熱装置と、連続式加熱装置によって取得した加熱処理物からガラス素材および有価金属含有物を選別する選別装置とを備える。連続式加熱装置の詳細および好ましい態様は、上述の通りである。以下、選別装置の実施形態について詳細に説明する。
図8は、太陽光電池パネルの構成部材の回収システムの一例を示す概要図である。回収システム200は、解体処理部211と、加熱処理部231と、篩分け処理部241と、篩分け回収部242と、風力選別部251と、軽産物回収部252と、エアテーブル選別部261と、排出物回収部621と、滞留物回収部622と、ガラス回収部623とを有する。
解体処理部211は、太陽光電池パネルのアルミニウム枠の解体やバックシート、端子ボックス、ケーブルの除去等の前処理を行う。解体処理部211によりまずアルミニウム枠やバックシート、端子ボックス、ケーブルを必要に応じて太陽光電池パネルから外すことができる。その後、太陽光電池パネルの内側の構造を順次処理する。
太陽光電池パネルのガラス基板のガラスは、強化ガラスが好ましい。加熱処理後に細かい粒状のガラスとして回収でき、選別装置で処理しやすいためである。また、加熱処理前の太陽光電池パネルのガラスは割れていてもよい。
加熱処理部231は、本発明の連続式加熱装置を用いて加熱処理を行うことで加熱処理物を製造する。本発明の連続式加熱装置を用いて加熱処理を行うことで、太陽光電池パネルの封止材の樹脂を除去することができる。
連続式加熱装置100を用いる場合、加熱処理部231では一次処理部13による一次処理、二次処理部15による二次処理が順次実施される。
一次処理および二次処理の詳細および好ましい態様は、すでに述べた通りである。
篩分け処理部241は、連続式加熱装置で得た加熱処理物をセルおよび銅線を含む第1の有価金属含有物と、第1のガラス素材とに篩分けする。
篩分け処理部241による篩分けにより、篩上と篩下を分離することができる。篩上は、篩上回収部242に回収される。篩上には、セルおよび銅線を含む第1の有価金属含有物が含まれる。篩上としては、例えば、銅線等の線状物や、セル等の比較的大きなもの、これらが絡み合ったものが挙げられる。
篩下は続く風力選別部251で処理される。篩下は、必要に応じて粉砕された後に、風力選別部251で処理されてもよい。篩下には、第1のガラス素材が含まれる。
篩分け処理部241は篩を有する。篩分け処理部241の篩は一段であってもよく、多段であってもよい。
篩分け処理部241の篩の目開きは1~100mmが好ましい。多段の篩の場合、段階的に、篩の目開きの大きさを変更しながら篩分けしてもよい。
例えば、5mm以上、8mm以上、10mm以上、15mm以上、20mm以上等の大きな目開きの第1の篩を用いる第1の篩分け部と、15mm以下、10mm以下、8mm以下、5mm以下、3mm以下等の第1の篩分けよりも目開きが小さい第2の篩を用いる第2の篩分け部とを用いてもよい。第1の篩および第2の篩の目開きの差は、1mm以上や3mm以上、5mm以上などとしてもよい。
篩の目開きの上限は、80mm以下や、60mm以下としてもよい。篩分けに用いる篩の開口部の形状は、円状、多角形であってもよい。また、篩選別機を用いてもよい。
風力選別部251は、篩分け処理部241で篩分けした第1のガラス素材を風力選別で、セルを含む第2の有価金属含有物と第2のガラス素材とに選別する。セルを含む第2の有価金属含有物は軽産物として、軽産物回収部252に回収される。第2のガラス素材は重産物として、続くエアテーブル選別部261で処理される。
風力選別は比重選別技術の一つである。比重選別とは、目的の物質が他の物質と比重が異なる場合にその差を利用して分離する選別技術である。風力選別装置としては、縦型風力選別機やジグザグ選別機、水平流型選別機、慣性力式直線型選別機、慣性力式曲線型選別機などを用いることができる。
例えば、特開2023-89446号公報の図9に示すような縦型風力選別機を用いてもよい。縦型風力選別機によれば、縦長のカラムに上昇流を下から送風することで、沈降速度の小さい低比重の粒子を上方に移動させて軽産物として回収でき、また、沈降速度の大きい高比重の粒子を下方に移動させて重産物として回収できる。
風力選別における軽産物は、太陽光電池パネルのセル等である。風力選別における重産物は、太陽光電池パネルの粗粒ガラスの濃縮物などである。カバーガラスなどに由来する等方性粒子のガラスは、小粒子が軽産物に分配されやすい。他方、セルは扁平粒子であり、空気流を広い面積で受けやすいと考えられるため、大きい粒子ほど軽産物に分配されやすい。より大きい粒子のほうが軽産物と重産物とによる分類が行いやすいため、風力選別前の粉砕は過剰に行う必要性は低い。軽産物のセルを含む第2の有価金属含有物を金属精錬することによって、金属をリサイクルできる。
風力選別での風速は、例えば、風速4~15m/sとすることができ、風量は20~70L/minとすることができる。風力選別に適した装置として、例えば、原田産業製の風力選別機L750SRM型が挙げられる。
エアテーブル選別部261は、エアテーブルを用いて、風力選別部251で得た重産物の第2のガラス素材から第3のガラス素材を選別する。エアテーブル選別部261により、(i)高純度のガラスを含む第3のガラス素材、(ii)低純度のガラス等を含む片刃産物等、銅線由来物などの滞留軽産物、および(iii)銅線由来物やセル由来物の排出軽産物に分離することができる。
エアテーブル選別部261によって、有価金属含有物は排出物回収部621、滞留物回収部622にそれぞれ回収される。また、第3のガラス素材はガラス回収部623に回収される。
エアテーブル選別部261では、例えば、特許文献1の図10に示すような一軸式のエアテーブル選別機を用いてもよい。このエアテーブル選別機によれば、水平方向から少し角度のついたデッキに振動を与え、かつ、デッキに下方からデッキと垂直方向に送風することができる。高比重の粒子は風の影響をあまり受けずに粉体層内で下方に移動しデッキ面の山付近に集中し、山で下方への移動が抑制されながらデッキの振動によってデッキの上方に移動して重産物として回収される。一方で、低比重の粒子は風の影響を受けて粉体層内の上方に移動しデッキの傾きに沿って下方に移動し軽産物として回収される。
エアテーブル選別では、エアテーブルの排出口から排出されるものと、エアテーブル上に滞留するもの等、複数のものに分類することができる。特許文献1の図10のエアテーブルを例にすると、デッキの下方から、銅線やセルを主とする軽産物が排出される。また、デッキの上方からガラスを主とする重産物が排出される。また、エアテーブル稼働中にいずれにも移動しにくいものなどは、エアテーブルのデッキ上に滞留した滞留物として回収される場合もある。この滞留物は、粉体層の上側に銅線などの軽産物が分離されている。
エアテーブルとしては、例えば、原田産業製のエアテーブルSRM 296P-72N型が挙げられる。軽産物および重産物等をより高精度に分離するために、さらに風力選別やエアテーブル選別、篩分けなどで選別してもよい。
本発明の太陽光電池パネルの構成部材の回収システムによれば、選別後の第3のガラス素材のガラス純度を99.99%以上とすることができる。選別後の第3のガラス素材のガラス純度は99.995%以上が好ましく、99.999%以上がより好ましく、99.9995%以上がさらに好ましい。選別後の第三ガラス素材のガラス純度の上限値は特に限定されるものではないが、例えば、99.9999%、99.9998%等であってよい。
加熱処理物に含まれるガラス素材のリサイクル率は85%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、93%以上がさらに好ましい。
加熱処理物に含まれるガラス素材のリサイクル率は、以下の式から算出される。
加熱処理物に含まれるガラス素材のリサイクル率=リサイクルされたガラス素材の重量/加熱処理物に含まれるガラス素材の重量
加熱処理物に含まれる銅線は、第1の有価金属含有物の金属精錬によりリサイクルできる。銅線のリサイクル率は90%以上が好ましく、95%以上がより好ましく、99%以上がさらに好ましい。
加熱処理物に含まれる銅線のリサイクル率は以下の式から算出される。
加熱処理物に含まれる銅線のリサイクル率=リサイクルされた銅線の重量/加熱処理物に含まれる銅線の重量
加熱処理物に含まれるセルは、第1の有価金属含有物の金属精錬および第2の有価金属含有物の金属精錬によりリサイクルできる。セルのリサイクル率は90%以上が好ましく、95%以上がより好ましく、99%以上がさらに好ましい。
加熱処理物に含まれるセルのリサイクル率は以下の式から算出される。
加熱処理物に含まれるセルのリサイクル率=リサイクルされたセルの重量/加熱処理物に含まれるセルの重量
以上、いくつかの実施形態を説明したが、本発明は本明細書に開示の実施形態例に限定されず、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施できる。本明細書に開示の実施形態は、その他の様々な形態で実施可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更が可能である。
例えば、図9は、太陽光電池パネルの構成部材の回収システムの他の一例を示す概要図である。回収システム201は、図8に示した回収システム200の変形例である。回収システム201のように、解体処理部211と加熱処理部231の順序は逆に入れ替えてもよい。つまり、本発明の連続式加熱装置を用いて加熱処理を実施した後に、解体処理を実施してもよい。バックシート、端子ボックス等の樹脂は加熱処理によって除去される。
以下、実施例によって実施形態をより詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定されない。
[実施例1]
太陽光電池パネルを、連続式加熱装置100を用いて処理することで加熱処理物を得た。その後、アルミフレームを外した。一次処理では、窒素ガス雰囲気下、室温から500℃の昇温温度で7分間、温度500℃で16分間加熱した。一次処理部13内の酸素濃度は3体積%に制御した。二次処理では、酸化性雰囲気下、温度500℃で16分間加熱した。二次処理部15内の酸素濃度は21体積%に制御した。
続いて、図8に示す回収システム200を用いて、273.6kgの加熱処理物(銅線3.4kg、セル13kg、ガラス素材255.5kg)を選別処理した。選別処理の結果、62.6%の銅線とセルを含む第1の有価金属含有物(残部はガラス)17kg、39.3%のセルを含む第2の有価金属含有物(残部はガラス)14.7kg、純度99.9997%の第3のガラス素材(残部はセル)239.5kgを回収した。リサイクル率はそれぞれ、銅線100%、セル99.5%、ガラス素材93.7%であった。
[比較例1]
二次処理部15を稼働させずに、一次処理部13のみによって熱処理を実施した以外は、実施例1と同条件で太陽光電池パネルを連続式加熱装置100で加熱処理した。
図10および図11を比較して示すように、実施例1ではガラス破片の煤の付着量が比較例1よりも低減されていた。
本発明によれば、太陽光電池パネルの熱処理における熱効率が向上し、エネルギーコストを低減でき、太陽光電池パネルから回収される有価物の品位も向上する。
1 太陽光電池パネル
2 一次処理物
3 加熱処理物
13 一次処理部
14 切替部
15 二次処理部
20 加熱炉
21 無端ベルト

Claims (23)

  1. 太陽光電池パネルを無端ベルトで搬送しながら熱処理することで加熱処理物を得る加熱炉を備え、
    前記加熱炉が、前記太陽光電池パネルを前記無端ベルトで搬送しながら非酸化性雰囲気で熱処理することで一次処理物を得る一次処理部と、前記一次処理物を前記無端ベルトで搬送しながら酸化性雰囲気下で熱処理することで前記加熱処理物を得る二次処理部と、を有し、
    前記太陽光電池パネルの搬送方向を横断し、かつ、前記無端ベルトに接する可とう性のシールカーテンが、前記一次処理部および前記二次処理部の間の前記加熱炉内に吊り下げられ、
    前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方が、前記太陽光電池パネルの封止材を前記一次処理部で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用し、
    前記加熱処理物の煤の付着量が、100ppm以下である、連続式加熱装置。
  2. 太陽光電池パネルを無端ベルトで搬送しながら熱処理することで加熱処理物を得る加熱炉を備え、
    前記加熱炉が、前記太陽光電池パネルを前記無端ベルトで搬送しながら非酸化性雰囲気で熱処理することで一次処理物を得る一次処理部と、前記一次処理物を前記無端ベルトで搬送しながら酸化性雰囲気下で熱処理することで前記加熱処理物を得る二次処理部と、を有し、
    前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方が、前記太陽光電池パネルの封止材を前記一次処理部で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用し、
    前記熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用する熱交換器が、前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方に配置されている、連続式加熱装置。
  3. 前記太陽光電池パネルの搬送方向を横断し、かつ、前記無端ベルトに接する可とう性のシールカーテンが、前記加熱炉内で少なくとも1か所以上に吊り下げられている、請求項2に記載の連続式加熱装置。
  4. 前記シールカーテンが、前記一次処理部および前記二次処理部の間の前記加熱炉内に吊り下げられている、請求項3に記載の連続式加熱装置。
  5. 前記シールカーテンが、前記一次処理部の上流の前記加熱炉内に吊り下げられている、請求項1または3に記載の連続式加熱装置。
  6. 前記シールカーテンが、前記二次処理部の下流の前記加熱炉内に吊り下げられている、請求項1または3に記載の連続式加熱装置。
  7. 前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方が、前記熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスの熱エネルギーを利用する、請求項1または2に記載の連続式加熱装置。
  8. 前記太陽光電池パネルの封止材を前記一次処理部で熱処理して分解するときに発生する熱分解ガスを燃焼させるための燃焼室をさらに備える、請求項1または2に記載の連続式加熱装置。
  9. 前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方が、前記燃焼室から排出される排気ガスの熱エネルギーを利用する、請求項8に記載の連続式加熱装置。
  10. 前記熱分解ガスの燃焼により発生する熱エネルギーを利用する熱交換器が、前記一次処理部および前記二次処理部の少なくとも一方に配置されている、請求項1に記載の連続式加熱装置。
  11. 前記熱交換器が、前記熱分解ガスを燃焼させた後に発生する排気ガスの熱エネルギーを利用する、請求項2または10に記載の連続式加熱装置。
  12. 前記加熱炉が、前記無端ベルトを覆うように囲むマッフルと、前記マッフルを覆うように囲む外壁とを有し、
    前記マッフルと前記外壁との間の空間に前記熱交換器が配置されている、請求項2または10に記載の連続式加熱装置。
  13. 前記熱交換器が、間接式熱交換器である、請求項2または10に記載の連続式加熱装置。
  14. 前記マッフルと前記外壁との間の空間に電気ヒーターが配置されている、請求項12に記載の連続式加熱装置。
  15. 前記加熱処理物の煤の付着量が、100ppm以下である、請求項2に記載の連続式加熱装置。
  16. 請求項1または2に記載の連続式加熱装置と、
    前記加熱処理物からガラス素材および有価金属含有物を選別する選別装置と、
    を備える、太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
  17. 前記選別装置が、前記加熱処理物をセルおよび銅線を含む第1の有価金属含有物と、第1のガラス素材とに篩分けする篩分け処理部を有する、請求項16に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
  18. 前記選別装置が、前記篩分け処理部で篩分けした前記第1のガラス素材を風力選別で、セルを含む第2の有価金属含有物と第2のガラス素材とに選別する風力選別部をさらに有する、請求項17に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
  19. エアテーブルを用いて、前記第2のガラス素材から第3のガラス素材を選別するエアテーブル選別部をさらに有する、請求項18に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
  20. 選別後の前記第3のガラス素材のガラス純度が、99.99%以上である、請求項19に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
  21. 前記加熱処理物に含まれるガラス素材のリサイクル率が85%以上である、請求項16に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
  22. 前記加熱処理物に含まれるセルのリサイクル率が90%以上である、請求項16に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
  23. 前記加熱処理物に含まれる銅線のリサイクル率が90%以上である、請求項16に記載の太陽光電池パネルの構成部材の回収システム。
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