以下、添付図面を参照して、燃料供給装置および発電システムの実施の形態について説明する。
図1に示す発電システム100は、「発電システム」の一例であって、水素ガス供給装置1、燃料電池ユニット2および水素ガス発生装置3を備え、「酸化剤を含む第1の気体」の一例である空気と、「水素を含む第2の気体」の一例である水素ガスGとを燃料電池ユニット2において反応させて発電することができるように構成されている。
水素ガス供給装置1は、「燃料供給装置」の一例であって、キャニスターCに貯蔵されている水素ガスGの燃料電池ユニット2への供給、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵が可能に構成されている。具体的には、水素ガス供給装置1は、温調液槽10a~10c、ヒートポンプ11、ポンプ12h,12c、開閉弁13a~13c,14a~14c,15a~15c,16a~16c,17a~17c,18a~18cおよび制御部19を備えている。
温調液槽10a~10c(以下、区別しないときには「温調液槽10」ともいう)は、「少なくとも3つの貯液槽」の一例であって、キャニスターC,C・・を収容可能に構成されると共に、収容されたキャニスターCとの熱交換によってキャニスターCの温度を調整する水W(「熱媒液」の一例)を貯液可能に構成されている。この場合、キャニスターCは、「第2の気体を貯蔵可能な複数の貯蔵用容器」の一例であって、前述の特許文献に開示されている燃料タンクと同様に水素吸蔵合金が圧力容器内に収容されており、圧力容器内に流入させられた水素ガスGの水素吸蔵合金への吸蔵、および水素吸蔵合金に吸蔵されている水素ガスGの圧力容器外への放出が可能に構成されている。
ヒートポンプ11は、「温度調整部」の一例であって、圧縮機21、凝縮器22、放熱器23、ファン23a、膨張弁24および蒸発器25を備えて水Wの温度を調整することができるように構成されている。この場合、本例の水素ガス供給装置1では、凝縮器22が「熱媒液を加熱する加熱部」に相当し、冷媒との熱交換によって水Wを加熱すると共に、蒸発器25が「熱媒液を冷却する冷却部」に相当し、冷媒との熱交換によって水Wを冷却する。なお、以下の説明においては、凝縮器22によって加熱された水Wを「水Wh」ともいい、蒸発器25によって冷却された水Wを「水Wc」ともいう。
ポンプ12h,12cは、一例として、吸引型の液送ポンプで構成されて、開閉弁13a~13c,14a~14c,15a~15c,16a~16cと相俟って「熱媒液供給部」を構成する。この場合、本例の水素ガス供給装置1では、ポンプ12hが、凝縮器22において加熱されていずれかの温調液槽10においてキャニスターCを加熱した水Whを吸引して凝縮器22に圧送し、ポンプ12cが、蒸発器25において冷却されて他のいずれかの温調液槽10においてキャニスターCを加熱した水Wcを吸引して蒸発器25に圧送する構成が採用されている。
開閉弁13a~13c,14a~14cは、制御部19の制御に従い、いずれかの温調液槽10に対する水Whの供給、および温調液槽10に供給された水Whの温調液槽10からの排出(ポンプ12hによる吸引)を許容する。開閉弁15a~15c,16a~16cは、制御部19の制御に従い、他のいずれかの温調液槽10に対する水Wcの供給、および温調液槽10に供給された水Wcの温調液槽10からの排出(ポンプ12cによる吸引)を許容する。開閉弁17a~17c,18a~18cは、「気体流路切替え部」の一例であって、開閉弁17a~17cがいずれかの温調液槽10に収容されているキャニスターCへの水素ガスGの流入を許容すると共に、開閉弁18a~18cが他のいずれかの温調液槽10に収容されているキャニスターCからの水素ガスGの放出(燃料電池ユニット2への供給)を許容する。
制御部19は、「制御部」の一例であって、水素ガス供給装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部19は、ヒートポンプ11を制御して水Wの温度を調整させる(温度調整部による熱媒液の温度調整」の制御)。また、制御部19は、ポンプ12h,12cおよび開閉弁13a~13c,14a~14c,15a~15c,16a~16cを制御して、いずれかの温調液槽10に対して水Whを供給させると共に、他のいずれかの温調液槽10に対して水Wcを供給させる(「熱媒液供給部による熱媒液の供給」の制御)。さらに、制御部19は、開閉弁17a~17c,18a~18cを制御して、いずれかの温調液槽10に収容されているキャニスターCに水素ガス発生装置3によって生成した水素ガスGを流入させて貯蔵させると共に、他のいずれかの温調液槽10に収容されているキャニスターCに貯蔵されている水素ガスGを燃料電池ユニット2に供給させる(「気体流路切替え部による第2の気体の流路切替え」の制御)。なお、制御部19による各部の制御については、後に詳細に説明をする。
一方、燃料電池ユニット2は、「燃料電池ユニット」の一例であって、複数の発電用セルおよび複数の冷却用セルなどが積層された燃料電池本体、並びに発電用セルに対して空気(第1の気体)を供給するポンプなど(いずれも図示せず)を備えて構成されている。この燃料電池ユニット2は、燃料電池本体において空気(酸素)と水素ガスG(水素)とを反応させて発電することができるように構成されている。なお、燃料電池ユニット2による発電原理については公知のため、この燃料電池ユニット2の構成についての詳細な説明を省略する。また、水素ガス発生装置3は、「気体生成装置」の一例であって、水を電気分解することで水素を発生させ、発生させた水素(水素ガスG)を水素ガス供給装置1に供給することができるように構成されている。なお、電気分解処理による水素の生成原理については公知のため、この水素ガス発生装置3の構成についての詳細な説明を省略する。
次に、発電システム100による発電について添付図面を参照して説明する。
発電システム100による発電を開始する際には、温調液槽10a~10cのうちのいずれか少なくとも1つに収容されているキャニスターCに十分な量(燃料電池ユニット2に供給することができる量)の水素ガスGが貯蔵された状態とする。ここでは、一例として、以下に説明する動作例と同様にして行われた前回動作時に、温調液槽10a,10cに収容されているキャニスターCに十分な量の水素ガスGがそれぞれ貯蔵され、かつ温調液槽10bに収容されているキャニスターCの水素ガスGの残量が減少している状態(燃料電池ユニット2に供給することが困難な量まで減少している状態)となっているものとする。
このような状態において、燃料電池ユニット2における発電を開始するときに、制御部19は、まず、開閉弁18b,18cに閉状態を維持させつつ、開閉弁18aを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10a内のキャニスターCに貯蔵されている水素ガスGがキャニスターCから放出され、開閉弁18aを通過して燃料電池ユニット2の発電用セルに供給される。また、燃料電池ユニット2では、水素ガス供給装置1(温調液槽10a内のキャニスターC)から供給された水素ガスGと、ポンプによって圧送された空気とが発電用セルにおいて反応させられる。これにより、燃料電池ユニット2によって発電された電力が、図示しない負荷(電気製品や蓄電池など)に給電される。
また、本例の発電システム100では、上記のような水素ガス供給装置1から燃料電池ユニット2への水素ガスGの供給、および燃料電池ユニット2における発電と並行して、水素ガス発生装置3から水素ガス供給装置1への水素ガスGの供給、および残量が減少しているキャニスターCへの水素ガス供給装置1における水素ガスGの貯蔵を実行する構成が採用されている。具体的には、温調液槽10bに収容されているキャニスターCの残量が減少した状態となっている本例では、制御部19が、開閉弁17a,17cに閉状態を維持させつつ、開閉弁17bを開状態に移行させる。この際には、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGが開閉弁17bを通過して温調液槽10b内のキャニスターCに流入させられてキャニスターC内の水素吸蔵合金に吸蔵される。これにより、温調液槽10b内のキャニスターCに水素ガスGが貯蔵される。
この際に、制御部19は、温調液槽10a内に収容されているキャニスターCからの単位時間あたりの水素ガスGの放出量(燃料電池ユニット2への供給量)が低下するのを回避すべく、ヒートポンプ11(凝縮器22)によって加熱された水Whを温調液槽10aに供給することにより(「各貯液槽のうちの第2の気体を供給している貯蔵用容器が収容された第1の貯液槽に加熱部によって加熱された熱媒液を供給させ」との制御の一例)、温調液槽10a内のキャニスターCを水Whとの熱交換によって加熱する。また、制御部19は、温調液槽10b内に収容されているキャニスターCに対する単位時間あたりの水素ガスGの貯蔵量(水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの単位時間あたりの貯蔵量)が低下するのを回避すべく、ヒートポンプ11(蒸発器25)によって冷却された水Wcを温調液槽10bに供給することにより(「各貯液槽のうちの第2の気体を流入させている貯蔵用容器が収容された第2の貯液槽に冷却部によって冷却された熱媒液を供給させ」との制御の一例)、温調液槽10b内のキャニスターCを水Wcとの熱交換によって冷却する。
具体的には、制御部19は、前述のようにヒートポンプ11による水Wの加熱および冷却を実行させた状態でポンプ12h,12cをそれぞれ動作させると共に、図2に示すように、開閉弁13a,14aを開状態に移行させ、開閉弁13b,13c,14b,14cに閉状態を維持させると共に、開閉弁15b,16bを開状態に移行させ、かつ開閉弁15a,15c,16a,16cに閉状態を維持させる。なお、同図、および後に参照する図3~13では、開状態に制御された開閉弁13~16を白色で塗り潰して図示し、かつ閉状態に制御された開閉弁13~16を黒色で塗り潰して図示すると共に、水Wh,Wcが通過させられている配管を実線で図示し、かつ水Wh,Wcが不通過の配管を破線で図示している。
これにより、凝縮器22において加熱された水Whが開閉弁13aを通過して温調液槽10aに供給され、温調液槽10a内において水Whとの熱交換によってキャニスターCが加熱されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度低下した水Whが開閉弁14aを通過してポンプ12hに吸引されて凝縮器22において再び加熱される。また、蒸発器25において冷却された水Wcが開閉弁15bを通過して温調液槽10bに供給され、温調液槽10b内において水Wcとの熱交換によってキャニスターCが冷却されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度上昇した水Wcが開閉弁16bを通過してポンプ12cに吸引されて蒸発器25において再び冷却される。
また、温調液槽10cには、水Wが流入させられずに、水Wが貯液されていない状態が維持される(「各貯液槽のうちの予め規定された第1の貯蔵量を超える第2の気体が貯蔵された状態において第2の気体の供給および第2の気体の流入が行われていない貯蔵用容器が収容された第3の貯液槽の熱媒液の貯液量が予め規定された第1の貯液量を下回る状態を維持させる」との制御の一例)。
このような状態を継続させることにより、温調液槽10aに収容されたキャニスターCから十分な量の水素ガスGが放出される状態が維持されて燃料電池ユニット2に対して発電に必要な量の水素ガスGが継続的に供給される。また、温調液槽10bに収容されたキャニスターC内の水素吸蔵合金に水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGが好適に吸蔵される状態が維持されて、このキャニスターCに、短時間で十分な量の水素ガスGが貯蔵される。
一方、燃料電池ユニット2による発電を継続することにより、温調液槽10a内のキャニスターCは、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給によって残量が減少し、水Whとの熱交換によってキャニスターCを加熱しても発電に必要な十分な量の水素ガスGを放出するのが困難な状態となる。また、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を継続することにより、温調液槽10b内のキャニスターCは、水素ガスGの貯蔵量が十分な量に達し、水Wcとの熱交換によってキャニスターCを冷却しても水素吸蔵合金に水素ガスGを吸蔵させるのが困難な状態となる。
この場合、温調液槽10a内のキャニスターCに貯蔵されている水素ガスGの貯蔵量(残量)が、好適な放出が困難な量(一例として、キャニスターCに対する貯蔵可能量の15%の貯蔵量:「予め規定された下限貯蔵量」の一例)まで減少した状態になるタイミングと、温調液槽10b内のキャニスターCに貯蔵された水素ガスGの貯蔵量(水素ガスGの充填量)が、予め規定された貯蔵量(一例として、キャニスターCに対する貯蔵可能量である100%の貯蔵量:「予め規定された上限貯蔵量」の一例)まで増加した状態になるタイミングとのいずれが早期に到来するかは、燃料電池ユニット2における発電量(単位時間あたりの水素ガスGの消費量)や、水素ガス発生装置3における単位時間あたりの水素ガスGの生成量によって定まるため、発電システム100の使用環境や動作態様に応じて相違する。
ここで、燃料電池ユニット2に対して水素ガスGを供給しているキャニスターCの水素ガスGの貯蔵量が下限貯蔵量まで減少したまま、その状態を維持して動作を継続させたときには、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給が停止して燃料電池ユニット2における発電が停止してしまう。また、水素ガス発生装置3において生成された水素ガスGを貯蔵しているキャニスターCの水素ガスGの貯蔵量が上限貯蔵量まで増加したまま、その状態を維持して動作を継続させても、そのキャニスターCに対してさらに水素ガスGを貯蔵することができないため、上限貯蔵量に達したキャニスターCに代えて、水素ガスGを貯蔵し得る他のキャニスターC(水素ガスGの貯蔵量が上限貯蔵量よりも少ないキャニスターC)に対する水素ガスGの貯蔵を開始するのが好ましい。
したがって、本例の水素ガス供給装置1(発電システム100)では、燃料電池ユニット2に対して水素ガスGを供給しているキャニスターCの水素ガスGの貯蔵量が下限貯蔵量まで減少したときとの条件と、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを貯蔵させているキャニスターCの水素ガスGの貯蔵量が上限貯蔵量まで増加したときとの条件とのいずれかが満たされたときに(「容器変更条件が満たされた」との状態の一例)、制御部19が、燃料電池ユニット2に供給する水素ガスGを放出させるキャニスターC、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを流入させるキャニスターCの双方を変更する制御を実行する。
具体的には、制御部19は、開閉弁18bに閉状態を維持させつつ、開閉弁18aを閉状態に移行させ、かつ開閉弁18cを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10a内のキャニスターCに代わり、温調液槽10c内のキャニスターCから水素ガスGが放出され、開閉弁18cを通過して燃料電池ユニット2の発電用セルに供給される。これにより、燃料電池ユニット2における発電が継続される。また、制御部19は、開閉弁17cに閉状態を維持させつつ、開閉弁17bを閉状態に移行させ、かつ開閉弁17aを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10b内のキャニスターCに代わり、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGが開閉弁17aを通過して温調液槽10a内のキャニスターCに流入させられてこのキャニスターCに貯蔵される。これにより、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵が継続される。
また、制御部19は、上記のような水素ガスGの流路の変更に併せて、水Wの流路の変更を実行する。具体的には、図3に示すように、制御部19は、最初に、開閉弁14aに開状態を維持させ、かつ開閉弁14b,14cに閉状態を維持させた状態において、開閉弁13bに閉状態を維持させつつ、開閉弁13aを閉状態に移行させると共に開閉弁13cを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10a内に貯液されている水Whが、開閉弁14a、ポンプ12h、凝縮器22および開閉弁13cをこの順で通過して温調液槽10c内に流入する(「第1の貯液槽に貯液されている熱媒液を第3の貯液槽に流入させ」との制御の一例)。これにより、温調液槽10aから温調液槽10cに移動させられた水Whとの熱交換によって温調液槽10c内のキャニスターCが加熱され、単位時間あたりの水素ガスGの放出量が低下するのを回避することができる。
次いで、図4に示すように、制御部19は、開閉弁13a,13bに閉状態を維持させ、かつ開閉弁13cに開状態を維持させた状態において、開閉弁14bに閉状態を維持させつつ、開閉弁14aを閉状態に移行させると共に、開閉弁14cを開状態に移行させる。この際には、凝縮器22において加熱された水Whが開閉弁13cを通過して温調液槽10cに供給され、温調液槽10c内において水Whとの熱交換によってキャニスターCが加熱されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度低下した水Whが開閉弁14cを通過してポンプ12hに吸引されて凝縮器22において再び加熱される。これにより、温調液槽10c内に収容されたキャニスターCからの単位時間あたりの放出量が維持されて燃料電池ユニット2に対して発電に必要な十分な量の水素ガスGが継続的に供給される(「第3の貯液槽を新たな第1の貯液槽として加熱部によって加熱された熱媒液の新たな前記第1の貯液槽への供給、および新たな第1の貯液槽に収容された貯蔵用容器からの第2の気体の供給を開始させる」との動作の一例)
次いで、図5に示すように、制御部19は、開閉弁16bに開状態を維持させ、かつ開閉弁16a,16cに閉状態を維持させた状態において、開閉弁15cに閉状態を維持させつつ、開閉弁15bを閉状態に移行させると共に開閉弁15aを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10b内に貯液されている水Wcが、開閉弁16b、ポンプ12c、蒸発器25および開閉弁15aをこの順で通過して温調液槽10a内に流入する(「第2の貯液槽に貯液されている熱媒液を第1の貯液槽に流入させ」との制御の一例)。これにより、温調液槽10bから温調液槽10aに移動させられた水Wcとの熱交換によって温調液槽10a内のキャニスターCが冷却され、単位時間あたりの水素ガスGの貯蔵量(水素吸蔵合金への吸蔵量)が低下するのを回避することができる。
次いで、図6に示すように、制御部19は、開閉弁15b,15cに閉状態を維持させ、かつ開閉弁15aに開状態を維持させた状態において、開閉弁16cに閉状態を維持させつつ、開閉弁16aを開状態に移行させると共に開閉弁16bを閉状態に移行させる。この際には、蒸発器25において冷却された水Wcが開閉弁15aを通過して温調液槽10aに供給され、温調液槽10a内において水Wcとの熱交換によってキャニスターCが冷却されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度上昇した水Wcが開閉弁16aを通過してポンプ12cに吸引されて蒸発器25において再び冷却される。これにより、温調液槽10a内に収容されたキャニスターCに対する単位時間あたりの水素ガスGの貯蔵量(水素吸蔵合金への吸蔵量)を維持して水素ガス発生装置3によって生成される水素ガスGがキャニスターCに対して継続的に貯蔵される(「第1の貯液槽を新たな第2の貯液槽として冷却部によって冷却された熱媒液の新たな第2の貯液槽への供給、および新たな第2の貯液槽に収容されている貯蔵用容器への第2の気体の流入を開始させる」との動作の一例)
また、図6に示すような水Wh,Wcの流路の切替え状態においては、流路の切替え以前に水素ガス発生装置3からの水素ガスGが充填された(「第1の貯蔵量」を超えた)キャニスターCが収容されている温調液槽10b内に、温調液槽10aへの水Wcの移動によって水Wcが存在せず、かつ新たな水Wcや水Whが流入しない状態となり、その状態が維持される(「第2の貯液槽を新たな第3の貯液槽として新たな第3の貯液槽の熱媒液の貯液量が予め規定された第1の貯液量を下回り、かつ新たな第3の貯液槽に収容された貯蔵用容器への第2の気体の供給および第2の気体の流入が行われない状態を維持させる」との動作の一例)。以上により水Wの流路の切り替えが完了する。
この場合、燃料電池ユニット2に対して水素ガスGを供給しているキャニスターCが下限貯蔵量まで減少したときに、「容器変更条件」が満たされたとして上記のような水素ガスGの流路の切替え、および水Wの流路の切替えを行ったときには、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを貯蔵させているキャニスターCが上限貯蔵量まで増加していない状態において、そのキャニスターCに対する水素ガスGの貯蔵が終了されることとなる。このため、後に、そのような貯蔵量のキャニスターCから燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給を開始したときには、その残量が短時間で下限貯蔵量まで減少することとなる。しかしながら、燃料電池ユニット2による発電を継続する必要があるときには、下限貯蔵量まで減少したキャニスターCに代えて、他のキャニスターCから水素ガスGを供給させることで、水素ガス供給装置1から燃料電池ユニット2に発電に必要な水素ガスGを継続的に供給することができ、また、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給によって下限貯蔵量まで減少したキャニスターCに対して水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を直ちに開始することが可能となる。
また、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを貯蔵させているキャニスターCが上限貯蔵量まで増加したときに、「容器変更条件」が満たされたとして上記のような水素ガスGの流路の切替え、および水Wの流路の切替えを行ったときには、燃料電池ユニット2に対して水素ガスGを供給しているキャニスターCが下限貯蔵量まで減少していない状態において、そのキャニスターCから燃料電池ユニット2への水素ガスGの供給が終了されることとなる。このため、後に、そのような貯蔵量のキャニスターCに対する水素ガスGの貯蔵を開始したときには、そのキャニスターCの貯蔵量が短時間で上限貯蔵量まで増加することとなる。これにより、燃料電池ユニット2における水素ガスGの消費量が多い状態となり、水素ガスGの流路の切替え、および水Wの流路の切替えを短い周期で実行する必要が生じたとしても、上限貯蔵量まで増加したキャニスターCから燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給を行うことが可能となり、水素ガスGの流路の切替え、および水Wの流路の切替えの周期が過剰に短くなる事態を好適に回避することができる。
一方、燃料電池ユニット2による発電、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を継続することにより、温調液槽10c内のキャニスターCが下限貯蔵量まで減少したとき、または、温調液槽10a内のキャニスターCが上限貯蔵量まで増加したときに(「容器変更条件が満たされた」との状態の他の一例)、制御部19は、水素ガスGの流路の切替え、および水Wの流路の切替えを再び実行する。
具体的には、制御部19は、開閉弁18aに閉状態を維持させつつ、開閉弁18cを閉状態に移行させ、かつ開閉弁18bを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10c内のキャニスターCに代わり、温調液槽10b内のキャニスターCから水素ガスGが放出され、開閉弁18bを通過して燃料電池ユニット2の発電用セルに供給される。これにより、燃料電池ユニット2における発電が継続される。また、制御部19は、開閉弁17bに閉状態を維持させつつ、開閉弁17aを閉状態に移行させ、かつ開閉弁17cを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10a内のキャニスターCに代わり、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGが開閉弁17cを通過して温調液槽10c内のキャニスターCに流入させられてこのキャニスターCに貯蔵される。これにより、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵が継続される。
また、図7に示すように、制御部19は、開閉弁14cに開状態を維持させ、かつ開閉弁14a,14bに閉状態を維持させた状態において、開閉弁13aに閉状態を維持させつつ、開閉弁13cを閉状態に移行させると共に開閉弁13bを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10c内に貯液されている水Whが、開閉弁14c、ポンプ12h、凝縮器22および開閉弁13bをこの順で通過して温調液槽10b内に流入する(「第1の貯液槽に貯液されている熱媒液を第3の貯液槽に流入させ」との制御の他の一例)。これにより、温調液槽10cから温調液槽10bに移動させられた水Whとの熱交換によって温調液槽10b内のキャニスターCが加熱され、単位時間あたりの水素ガスGの放出量が低下するのを回避することができる。
次いで、図8に示すように、制御部19は、開閉弁13a,13cに閉状態を維持させ、かつ開閉弁13bに開状態を維持させた状態において、開閉弁14aに閉状態を維持させつつ、開閉弁14cを閉状態に移行させると共に、開閉弁14bを開状態に移行させる。この際には、凝縮器22において加熱された水Whが開閉弁13bを通過して温調液槽10bに供給され、温調液槽10b内において水Whとの熱交換によってキャニスターCが加熱されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度低下した水Whが開閉弁14bを通過してポンプ12hに吸引されて凝縮器22において再び加熱される。これにより、温調液槽10b内に収容されたキャニスターCからの単位時間あたりの放出量が維持されて燃料電池ユニット2に対して発電に必要な十分な量の水素ガスGが継続的に供給される(「第3の貯液槽を新たな第1の貯液槽として加熱部によって加熱された熱媒液の新たな前記第1の貯液槽への供給、および新たな第1の貯液槽に収容された貯蔵用容器からの第2の気体の供給を開始させる」との動作の他の一例)
次いで、図9に示すように、制御部19は、開閉弁16aに開状態を維持させ、かつ開閉弁16b,16cに閉状態を維持させた状態において、開閉弁15bに閉状態を維持させつつ、開閉弁15aを閉状態に移行させると共に開閉弁15cを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10a内に貯液されている水Wcが、開閉弁16a、ポンプ12c、蒸発器25および開閉弁15cをこの順で通過して温調液槽10c内に流入する(「第2の貯液槽に貯液されている熱媒液を第1の貯液槽に流入させ」との制御の他の一例)。これにより、温調液槽10aから温調液槽10cに移動させられた水Wcとの熱交換によって温調液槽10c内のキャニスターCが冷却され、単位時間あたりの水素ガスGの貯蔵量(水素吸蔵合金への吸蔵量)が低下するのを回避することができる。
次いで、図10に示すように、制御部19は、開閉弁15a,15bに閉状態を維持させ、かつ開閉弁15cに開状態を維持させた状態において、開閉弁16bに閉状態を維持させつつ、開閉弁16cを開状態に移行させると共に開閉弁16aを閉状態に移行させる。この際には、蒸発器25において冷却された水Wcが開閉弁15cを通過して温調液槽10cに供給され、温調液槽10c内において水Wcとの熱交換によってキャニスターCが冷却されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度上昇した水Wcが開閉弁16cを通過してポンプ12cに吸引されて蒸発器25において再び冷却される。これにより、温調液槽10c内に収容されたキャニスターCに対する単位時間あたりの水素ガスGの貯蔵量(水素吸蔵合金への吸蔵量)を維持して水素ガス発生装置3によって生成される水素ガスGがキャニスターCに対して継続的に貯蔵される(「第1の貯液槽を新たな第2の貯液槽として冷却部によって冷却された熱媒液の新たな第2の貯液槽への供給、および新たな第2の貯液槽に収容されている貯蔵用容器への第2の気体の流入を開始させる」との動作の他の一例)
また、図10に示すような水Wh,Wcの流路の切替え状態においては、流路の切替え以前に水素ガス発生装置3からの水素ガスGが充填されたキャニスターCが収容されている温調液槽10a内に、温調液槽10cへの水Wcの移動によって水Wcが存在せず、かつ新たな水Wcや水Whが流入しない状態となり、その状態が維持される(「第2の貯液槽を新たな第3の貯液槽として新たな第3の貯液槽の熱媒液の貯液量が予め規定された第1の貯液量を下回り、かつ新たな第3の貯液槽に収容された貯蔵用容器への第2の気体の供給および第2の気体の流入が行われない状態を維持させる」との動作の他の一例)。以上により水Wの流路の切り替えが完了する。
この後、温調液槽10b内のキャニスターCが下限貯蔵量まで減少したとき、または、温調液槽10c内のキャニスターCが上限貯蔵量まで増加したときに(「容器変更条件が満たされた」との状態のさらに他の一例)、制御部19は、水素ガスGの流路の切替え、および水Wの流路の切替えを再び実行する。これにより、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGによる発電、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵が継続される。
この場合、本例の水素ガス供給装置1の構成とは異なるが、例えば、温調液槽10cを備えずに、温調液槽10a,10bの2つを使用して、燃料電池ユニット2への水素ガスGの供給、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を並行して実行しようとしたときには、供給する水素ガスGが貯蔵されているキャニスターCが収容された温調液槽10に対して加熱された水Whを供給してキャニスターCを加熱し、かつ貯蔵する水素ガスGを流入させるキャニスターCが収容された温調液槽10に対して冷却された水Wcを供給してキャニスターCを冷却することとなる。また、そのような構成においては、水素ガスGを放出しているキャニスターCの水素ガスGが下限貯蔵量まで減少したとき、または、水素ガスGを流入させているキャニスターCの水素ガスGが上限貯蔵量まで増加したときに、下限貯蔵量まで減少したキャニスターCに水素ガスGを流入させ、かつ上限貯蔵量まで増加したキャニスターCから水素ガスGを放出させるために、水Whを供給していた温調液槽10に対して水Wcを供給し、かつ水Wcを供給していた温調液槽10に対して水Whを供給する流路の切替えが必要となる。
しかしながら、流路の切替えを行うまで水Wcを供給していた温調液槽10内には、低温の水Wcが貯留されると共に、水Wcとの熱交換によってキャニスターCが低温となっているため、切替えによって水Whの供給を開始しても、その温調液槽10内のキャニスターCの温度が十分に上昇するのにある程度の時間を要する。このため、燃料電池ユニット2に供給すべき(燃料電池ユニット2において必要とされている)水素ガスGの全量をそのキャニスターCから供給する(水素吸蔵合金から放出させ)のが困難となる。したがって、温調液槽10が2つだけの構成では、燃料電池ユニット2に対して必要量の水素ガスGを連続して供給するのが困難となる。
同様にして、流路の切替えを行うまで水Whを供給していた温調液槽10内には、高温の水Whが貯留されると共に、水Whとの熱交換によってキャニスターCが高温となっているため、切替えによって水Wcの供給を開始しても、その温調液槽10内のキャニスターCの温度が十分に低下するのにある程度の時間を要する。このため、水素ガス発生装置3によって逐次生成される水素ガスGの全量をそのキャニスターCに貯蔵する(水素吸蔵合金に吸蔵させる)のが困難となる。したがって、温調液槽10が2つだけの構成では、水素ガス発生装置3による水素ガスGの生成、および生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵を連続して実行するのが困難となる。
これに対して、温調液槽10a~10cの3つを備えた本例の水素ガス供給装置1では、水素ガスGを供給するキャニスターC、および水素ガスGを貯蔵させるキャニスターCを変更するときに、水Wの貯液量が「第1の貯液量(本例では、水Wが存在しない状態)」の温調液槽10に水Whを流入させ、これにより、水Wが貯液されていない状態となった温調液槽10に水Wcを流入させることで、高温の水Whと低温の水Wcとが入り交じることがない。このため、加熱すべきキャニスターCを短時間で温度上昇させることができる結果、燃料電池ユニット2に対して必要量の水素ガスGを連続して供給することが可能になると共に、冷却すべきキャニスターCを短時間で温度低下させることができる結果、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵を連続して実行することが可能になる。
一方、燃料電池ユニット2による発電(水素ガス供給装置1から燃料電池ユニット2への水素ガスGの供給)、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵を並行して実行する動作例について説明したが、本例の発電システム100(水素ガス供給装置1)では、燃料電池ユニット2による発電を行っていない状態において、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵だけを単独で実行することが可能に構成されている。
この場合、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給が不要なときには、凝縮器22による水Wの加熱、および加熱された水Whの温調液槽10への供給(温調液槽10内のキャニスターCの加熱)が不要となる。したがって、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵だけを行うときには、凝縮器22における水Wの加熱に代えて、ファン23aを動作させて放熱器23から大気に放熱することにより、蒸発器25において水Wを冷却するのに必要な冷媒をヒートポンプ11内で好適に循環させることができる。これにより、水素ガス供給装置1から燃料電池ユニット2への水素ガスGの供給を行っていない状態においても、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGをいずれかの温調液槽10内のキャニスターCに貯蔵させることができる。
このように、この水素ガス供給装置1では、ヒートポンプ11による水Wの温度調整、ポンプ12h,12cおよび各開閉弁13~16による水Wの供給、並びに各開閉弁17,18による水素ガスGの流路切替えを制御する制御部19が、各温調液槽10のうちの水素ガスGを供給しているキャニスターCが収容された温調液槽10(第1の貯液槽)に凝縮器22によって加熱された水Whを供給させ、各温調液槽10のうちの水素ガスGを流入させているキャニスターCが収容された温調液槽10(第2の貯液槽)に蒸発器25によって冷却された水Wcを供給させ、かつ各温調液槽10のうちの予め規定された第1の貯蔵量を超える水素ガスGが貯蔵された状態において水素ガスGの供給および水素ガスGの流入が行われていないキャニスターCが収容された温調液槽10(第3の貯液槽)の水Wの貯液量が予め規定された第1の貯液量を下回る状態を維持させると共に、予め規定された「容器変更条件」が満たされたときに、「第1の貯液槽」としての温調液槽10に貯液されている水Wを「第3の貯液槽」としての温調液槽10に流入させ、かつ「第2の貯液槽」としての温調液槽10に貯液されている水Wを「第1の貯液槽」としての温調液槽10に流入させた後に、「第3の貯液槽」としての温調液槽10を「新たな第1の貯液槽」として凝縮器22によって加熱された水Wの「新たな第1の貯液槽」への供給、および「新たな第1の貯液槽」に収容されたキャニスターCからの水素ガスGの供給を開始させ、「第1の貯液槽」としての温調液槽10を「新たな第2の貯液槽」として蒸発器25によって冷却された水Wの「新たな第2の貯液槽」への供給、および「新たな第2の貯液槽」に収容されているキャニスターCへの水素ガスGの流入を開始させると共に、「第2の貯液槽」としての温調液槽10を「新たな第3の貯液槽」として「新たな第3の貯液槽」の水Wの貯液量が予め規定された「第1の貯液量」を下回り、かつ「新たな第3の貯液槽」に収容されたキャニスターCへの水素ガスGの供給および水素ガスGの流入が行われない状態を維持させる。また、この発電システム100では、上記の水素ガス供給装置1と、燃料電池ユニット2と、水素ガス発生装置3とを備えて構成されている。
したがって、この水素ガス供給装置1および発電システム100によれば、「容器変更条件」が満たされて、「第1の貯液槽」としての温調液槽10に貯液されている水W(すなわち、直前まで燃料電池ユニット2に水素ガスGを供給していたキャニスターCが収容されている温調液槽10)内に貯留されている高温の水Whが、「第3の貯液槽」としての温調液槽10(すなわち、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給を開始するキャニスターCが収容されている温調液槽10)に流入させられることにより、「第1の貯液槽」としての温調液槽10に供給した水Whの加熱に要したエネルギーを無駄にすることなく、「第3の貯液槽」としての温調液槽10に収容されているキャニスターCを加熱して燃料電池ユニット2における発電に必要とされる十分な量の水素ガスGを放出させることができる。また、「容器変更条件」が満たされて、「第2の貯液槽」としての温調液槽10(すなわち、直前まで水素ガスGを流入させて貯蔵させていたキャニスターCが収容されている温調液槽10)に貯液されている低温の水Wcが、「第1の貯液槽」としての温調液槽10(すなわち、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を開始するキャニスターCが収容されている温調液槽10)に流入させられることにより、「第2の貯液槽」としての温調液槽10に供給した水Wcの冷却に要したエネルギーを無駄にすることなく、「第1の貯液槽」としての温調液槽10(直前まで燃料電池ユニット2に水素ガスGを供給していたことで高温の水Whとの熱交換によって温度上昇した状態となっているキャニスターCが収容されている温調液槽10)に収容されているキャニスターCを冷却して、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを好適に貯蔵させることができる。また、「第3の貯液槽」としての温調液槽10が「新たな第1の貯液槽」として、凝縮器22によって加熱された高温の水Whが供給されることで、「新たな第1の貯液槽」に収容されているキャニスターCから水素ガスGを好適に放出して燃料電池ユニット2に供給することができ、「第1の貯液槽」としての温調液槽10が「新たな第2の貯液槽」として、蒸発器25によって冷却された低温の水Wcが供給されることで、「新たな第2の貯液槽」に収容されているキャニスターCに対して水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを好適に貯蔵させることができ、「第2の貯液槽」としての温調液槽10が「新たな第3の貯液槽」として、水Wの貯液量が「第1の貯液量」を下回り、かつ「新たな第3の貯液槽」に収容されたキャニスターCからの水素ガスGの供給および水素ガスGの流入が行われない状態が維持されることにより、後に、「容器変更条件」が満たされたときに、「新たな第1の貯液槽」から、水Wが存在しない「新たな第3の貯液槽」に水Wを確実かつ容易に移動させることができ、「新たな第3の貯液槽」への移動によって水Wが存在しない状態となった「新たな第1の貯液槽」に「新たな第2の貯液槽」から水Wを確実かつ容易に移動させることができる。
また、この水素ガス供給装置1では、制御部19が、水素ガスGを供給しているキャニスターCの水素ガスGの貯蔵量が予め規定された下限貯蔵量まで減少したときに、「容器変更条件」が満たされたと判別する。したがって、この水素ガス供給装置1および発電システム100によれば、水素ガスGの貯蔵量が下限貯蔵量まで減少したキャニスターCに代えて、「新たな第1の貯液槽」に収容されているキャニスターCから燃料電池ユニット2に対して水素ガスGを継続して供給することができる。これにより、燃料電池ユニット2による発電を確実に継続させることができる。
また、この水素ガス供給装置1では、制御部19が、水素ガスGを流入させているキャニスターCの水素ガスGの貯蔵量が予め規定された上限貯蔵量まで増加したときに「容器変更条件」が満たされたと判別する。したがって、この水素ガス供給装置1および発電システム100によれば、水素ガスGの貯蔵量が上限貯蔵量まで増加したキャニスターCに代えて、「新たな第2の貯液槽」に収容されているキャニスターCに対する水素ガスGの貯蔵を開始することで、水素ガス発生装置3による水素ガスGの生成を停止させることなく、いずれかのキャニスターC(新たな第2の貯液槽に収容されているキャニスターC)に対する貯蔵を継続させることができる。また、このような条件が満たされた時点において燃料電池ユニット2に水素ガスGを供給しているキャニスターCを変更することで、変更前に水素ガスGを供給していたキャニスターCの水素ガスGの貯蔵量が下限貯蔵量よりも多い状態において、そのキャニスターCからの水素ガスGの供給が終了するため、後にそのキャニスターCに対する水素ガスGの貯蔵を開始したときに、短時間で上限貯蔵量まで貯蔵させることができる。このため、燃料電池ユニット2における単位時間あたりの水素ガスGの消費量が増加したとしても、十分な量の水素ガスGが貯蔵されたキャニスターCから発電に必要な水素ガスGを確実に供給することができる。
なお、「燃料供給装置」および「発電システム」の構成は、上記の水素ガス供給装置1および発電システム100の構成の例に限定されない。
例えば、「予め規定された容器変更条件」が満たされたときに、制御部19が、「第1の貯液槽」としての温調液槽10から「第3の貯液槽」としての温調液槽10に高温の水Whを流入させ、「第3の貯液槽」としての温調液槽10を「新たな第1の貯液槽」として高温の水Whを流入させると共に、「第2の貯液槽」としての温調液槽10から「第1の貯液槽」としての温調液槽10に低温の水Wcを流入させ、「第1の貯液槽」としての温調液槽10を「新たな第2の貯液槽」として低温の水Wcを流入させ、かつ「第2の貯液槽」としての温調液槽10を「新たな第3の貯液槽」として「第1の貯液量」を下回る状態を維持させる制御例について説明したが、このような制御に代えて、以下のような制御を行う構成を採用することもできる。
ここでは、一例として、以下に説明する動作例と同様にして行われた前回動作時に、温調液槽10aに収容されているキャニスターCに十分な量の水素ガスGがそれぞれ貯蔵され、かつ温調液槽10b,10cに収容されているキャニスターCの水素ガスGの残量が減少している状態(水素ガス発生装置3によって生成される水素ガスGを流入させて貯蔵できる量まで減少している状態)となっているものとする。
このような状態において、燃料電池ユニット2における発電を開始するときに、制御部19は、まず、開閉弁18b,18cに閉状態を維持させつつ、開閉弁18aを開状態に移行させることで、温調液槽10a内のキャニスターCから燃料電池ユニット2の発電用セルに水素ガスGを供給させる。また、制御部19は、燃料電池ユニット2への水素ガスGの供給と並行して、開閉弁17a,17cに閉状態を維持させつつ、開閉弁17bを開状態に移行させることで、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを温調液槽10b内のキャニスターCに流入させて貯蔵させる。
この際に、制御部19は、温調液槽10b内に収容されているキャニスターCに対する単位時間あたりの水素ガスGの貯蔵量(水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの単位時間あたりの貯蔵量)が低下するのを回避すべく、ヒートポンプ11(蒸発器25)によって冷却された水Wcを温調液槽10bに供給することにより(「各貯液槽のうちの第2の気体を流入させている貯蔵用容器が収容された貯液槽Aに冷却部によって冷却された熱媒液を供給させ」との制御の一例)、温調液槽10b内のキャニスターCを水Wcとの熱交換によって冷却する。また、制御部19は、温調液槽10a内に収容されているキャニスターCからの単位時間あたりの水素ガスGの放出量(燃料電池ユニット2への供給量)が低下するのを回避すべく、ヒートポンプ11(凝縮器22)によって加熱された水Whを温調液槽10aに供給することにより(「各貯液槽のうちの第2の気体を供給している貯蔵用容器が収容された貯液槽Bに加熱部によって加熱された熱媒液を供給させ」との制御の一例)、温調液槽10a内のキャニスターCを水Whとの熱交換によって加熱する。
具体的には、制御部19は、前述のようにヒートポンプ11による水Wの加熱および冷却を実行させた状態でポンプ12h,12cをそれぞれ動作させると共に、図2に示すように、開閉弁13a,14aを開状態に移行させ、開閉弁13b,13c,14b,14cに閉状態を維持させると共に、開閉弁15b,16bを開状態に移行させ、かつ開閉弁15a,15c,16a,16cに閉状態を維持させる。これにより、蒸発器25において冷却された水Wcが開閉弁15bを通過して温調液槽10bに供給され、温調液槽10b内において水Wcとの熱交換によってキャニスターCが冷却されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度上昇した水Wcが開閉弁16bを通過してポンプ12cに吸引されて蒸発器25において再び冷却される。また、凝縮器22において加熱された水Whが開閉弁13aを通過して温調液槽10aに供給され、温調液槽10a内において水Whとの熱交換によってキャニスターCが加熱されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度低下した水Whが開閉弁14aを通過してポンプ12hに吸引されて凝縮器22において再び加熱される。
また、温調液槽10cには、水Wが流入させられずに、水Wが貯液されていない状態が維持される(「各貯液槽のうちの第2の気体の貯蔵量が予め規定された第2の貯蔵量を下回る状態において第2の気体の供給および第2の気体の流入が行われていない貯蔵用容器が収容された貯液槽Cの熱媒液の貯液量が予め規定された第1の貯液量を下回る状態を維持させる」との制御の一例)。
このような状態を継続させることにより、温調液槽10bに収容されたキャニスターC内の水素吸蔵合金に水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGが好適に吸蔵される状態が維持されて、このキャニスターCに、短時間で十分な量の水素ガスGが貯蔵される。また、温調液槽10aに収容されたキャニスターCから十分な量の水素ガスGが放出される状態が維持されて燃料電池ユニット2に対して発電に必要な量の水素ガスGが継続的に供給される。
一方、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を継続することにより、温調液槽10b内のキャニスターCは、水素ガスGの貯蔵量が十分な量に達し、水Wcとの熱交換によってキャニスターCを冷却しても水素吸蔵合金に水素ガスGを吸蔵させるのが困難な状態となる。また、燃料電池ユニット2による発電を継続することにより、温調液槽10a内のキャニスターCは、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給によって残量が減少し、水Whとの熱交換によってキャニスターCを加熱しても発電に必要な十分な量の水素ガスGを放出するのが困難な状態となる。したがって、制御部19は、前述の「容器変更条件」が満たされたときに、燃料電池ユニット2に供給する水素ガスGを放出させるキャニスターC、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを流入させるキャニスターCの双方を変更する制御を実行する。
具体的には、制御部19は、開閉弁17aに閉状態を維持させつつ、開閉弁17bを閉状態に移行させ、かつ開閉弁17cを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10b内のキャニスターCに代わり、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGが開閉弁17cを通過して温調液槽10c内のキャニスターCに流入させられてこのキャニスターCに貯蔵される。これにより、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGのキャニスターCへの貯蔵が継続される。また、制御部19は、開閉弁18cに閉状態を維持させつつ、開閉弁18aを閉状態に移行させ、かつ開閉弁18bを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10a内のキャニスターCに代わり、温調液槽10b内のキャニスターCから水素ガスGが放出され、開閉弁18bを通過して燃料電池ユニット2の発電用セルに供給される。これにより、燃料電池ユニット2における発電が継続される。
また、制御部19は、上記のような水素ガスGの流路の変更に併せて、水Wの流路の変更を実行する。具体的には、図11に示すように、制御部19は、最初に、開閉弁16bに開状態を維持させ、かつ開閉弁16a,16cに閉状態を維持させた状態において、開閉弁15aに閉状態を維持させつつ、開閉弁15bを閉状態に移行させると共に開閉弁15cを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10b内に貯液されている水Wcが、開閉弁16b、ポンプ12c、蒸発器25および開閉弁15cをこの順で通過して温調液槽10c内に流入する(「貯液槽Aに貯液されている熱媒液を貯液槽Cに流入させ」との制御の一例)。これにより、温調液槽10bから温調液槽10cに移動させられた水Wcとの熱交換によって温調液槽10c内のキャニスターCが冷却され、単位時間あたりの水素ガスGの貯蔵量(水素吸蔵合金への吸蔵量)が低下するのを回避することができる。
次いで、図12に示すように、制御部19は、開閉弁15a,15bに閉状態を維持させ、かつ開閉弁15cに開状態を維持させた状態において、開閉弁16aに閉状態を維持させつつ、開閉弁16bを閉状態に移行させると共に、開閉弁16cを開状態に移行させる。この際には、蒸発器25において冷却された水Wcが開閉弁15cを通過して温調液槽10cに供給され、温調液槽10c内において水Wcとの熱交換によってキャニスターCが冷却されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度上昇した水Wcが開閉弁16cを通過してポンプ12cに吸引されて蒸発器25において再び冷却される。これにより、温調液槽10c内に収容されたキャニスターCに対する単位時間あたりの貯蔵量が維持されて水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGが継続的に貯蔵される(「貯液槽Cを新たな貯液槽Aとして冷却部によって冷却された熱媒液の新たな貯液槽Aへの供給、および新たな貯液槽Aに収容された貯蔵用容器への第2の気体の流入を開始させ」との動作の一例)
次いで、図13に示すように、制御部19は、開閉弁14aに開状態を維持させ、かつ開閉弁14b,14cに閉状態を維持させた状態において、開閉弁13cに閉状態を維持させつつ、開閉弁13aを閉状態に移行させると共に開閉弁13bを開状態に移行させる。この際には、温調液槽10a内に貯液されている水Whが、開閉弁14a、ポンプ12h、凝縮器22および開閉弁13bをこの順で通過して温調液槽10b内に流入する(「貯液槽Bに貯液されている熱媒液を貯液槽Aに流入させ」との制御の一例)。これにより、温調液槽10aから温調液槽10bに移動させられた水Whとの熱交換によって温調液槽10b内のキャニスターCが加熱され、単位時間あたりの水素ガスGの放出量が低下するのを回避することができる。
次いで、図10に示すように、制御部19は、開閉弁13a,13cに閉状態を維持させ、かつ開閉弁13bに開状態を維持させた状態において、開閉弁14cに閉状態を維持させつつ、開閉弁14bを開状態に移行させると共に開閉弁14aを閉状態に移行させる。この際には、凝縮器22において加熱された水Whが開閉弁13bを通過して温調液槽10bに供給され、温調液槽10b内において水Whとの熱交換によってキャニスターCが加熱されると共に、キャニスターCとの熱交換によって温度低下した水Whが開閉弁14bを通過してポンプ12hに吸引されて凝縮器22において再び加熱される。これにより、温調液槽10b内に収容されたキャニスターCからの単位時間あたりの水素ガスGの放出量が維持されて燃料電池ユニット2に対して発電に必要な水素ガスGが継続的に供給される(「貯液槽Aを新たな貯液槽Bとして加熱部によって加熱された熱媒液の新たな貯液槽Bへの供給、および新たな貯液槽Bに収容されている貯蔵用容器からの第2の気体の供給を開始させる」との動作の一例)
また、図10に示すような水Wh,Wcの流路の切替え状態においては、流路の切替え以前に燃料電池ユニット2への供給によって水素ガスGの残量が減少した(「第2の貯蔵量」を下回った」)キャニスターCが収容されている温調液槽10a内に、温調液槽10bへの水Whの移動によって水Whが存在せず、かつ新たな水Wcや水Whが流入しない状態となり、その状態が維持される(「貯液槽Bを新たな貯液槽Cとして新たな貯液槽Cの熱媒液の貯液量が予め規定された第1の貯液量を下回り、かつ新たな貯液槽Cに収容された貯蔵用容器への第2の気体の供給および第2の気体の流入が行われない状態を維持させる」との動作の一例)。以上により水Wの流路の切り替えが完了する。
一方、燃料電池ユニット2による発電、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を継続することにより、温調液槽10b内のキャニスターCが下限貯蔵量まで減少したとき、または、温調液槽10c内のキャニスターCが上限貯蔵量まで増加したときに(「容器変更条件が満たされた」との状態)、制御部19は、水素ガスGの流路の切替え、および水Wの流路の切替えを再び実行する。なお、この切り替えの処理については、上記の説明の例と同様のため、詳細な説明を省略する。これにより、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGによる発電、および水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵が継続される。
このように、上記のような制御例では、ヒートポンプ11による水Wの温度調整、ポンプ12h,12cおよび各開閉弁13~16による水Wの供給、並びに各開閉弁17,18による水素ガスGの流路切替えを制御する制御部19が、各温調液槽10のうちの水素ガスGを流入させているキャニスターCが収容された温調液槽10(貯液槽A)に蒸発器25によって冷却された水Wcを供給させ、各温調液槽10のうちの水素ガスGを供給しているキャニスターCが収容された温調液槽10(貯液槽B)に凝縮器22によって加熱された水Whを供給させ、かつ各温調液槽10のうちの水素ガスGの貯蔵量が予め規定された第2の貯蔵量を下回る状態において水素ガスGの供給および水素ガスGの流入が行われていないキャニスターCが収容された温調液槽10(貯液槽C)の水Wの貯液量が予め規定された第1の貯液量を下回る状態を維持させると共に、予め規定された「容器変更条件」が満たされたときに、「貯液槽A」としての温調液槽10に貯液されている水Wを「貯液槽C」としての温調液槽10に流入させ、かつ「貯液槽B」としての温調液槽10に貯液されている水Wを「貯液槽A」としての温調液槽10に流入させた後に、「貯液槽C」としての温調液槽10を「新たな貯液槽A」として蒸発器25によって冷却された水Wの「新たな貯液槽A」への供給、および「新たな貯液槽A」に収容されたキャニスターCへの水素ガスGの流入を開始させ、「貯液槽A」としての温調液槽10を「新たな貯液槽B」として凝縮器22によって加熱された水Wの「新たな貯液槽B」への供給、および「新たな貯液槽B」に収容されているキャニスターCからの水素ガスGの供給を開始させると共に、「貯液槽B」としての温調液槽10を「新たな貯液槽C」として「新たな貯液槽C」の水Wの貯液量が予め規定された「第1の貯液量」を下回り、かつ「新たな貯液槽C」に収容されたキャニスターCへの水素ガスGの供給および水素ガスGの流入が行われない状態を維持させる。また、この発電システム100では、上記のような制御を行う水素ガス供給装置1と、燃料電池ユニット2と、水素ガス発生装置3とを備えて構成されている。
したがって、この水素ガス供給装置1および発電システム100によれば、「容器変更条件」が満たされて、「貯液槽A」としての温調液槽10に貯液されている水W(すなわち、直前まで水素ガスGを流入させて貯蔵させていたキャニスターCが収容されている温調液槽10)内に貯留されている低温の水Wcが、「貯液槽C」としての温調液槽10(すなわち、水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGの貯蔵を開始するキャニスターCが収容されている温調液槽10)に流入させられることにより、「貯液槽A」としての温調液槽10に供給した水Wcの冷却に要したエネルギーを無駄にすることなく、「貯液槽C」としての温調液槽10に収容されているキャニスターCを冷却して水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを好適に貯蔵させることができる。また、「容器変更条件」が満たされて、「貯液槽B」としての温調液槽10(すなわち、直前まで燃料電池ユニット2に水素ガスGを供給していたキャニスターCが収容されている温調液槽10)に貯液されている高温の水Whが、「貯液槽A」としての温調液槽10(すなわち、燃料電池ユニット2に対する水素ガスGの供給を開始するキャニスターCが収容されている温調液槽10)に流入させられることにより、「貯液槽B」としての温調液槽10に供給した水Whの加熱に要したエネルギーを無駄にすることなく、「貯液槽A」としての温調液槽10(直前まで水素ガスGを流入させて貯蔵させていたことで低温の水Wcとの熱交換によって温度低下した状態となっているキャニスターCが収容されている温調液槽10)に収容されているキャニスターCを加熱して、燃料電池ユニット2における発電に必要とされる十分な量の水素ガスGを放出させることができる。また、「貯液槽C」としての温調液槽10が「新たな貯液槽A」として、蒸発器25によって冷却された低温の水Wcが供給されることで、「新たな貯液槽A」に収容されているキャニスターCに対して水素ガス発生装置3によって生成された水素ガスGを好適に貯蔵させることができ、「貯液槽A」としての温調液槽10が「新たな貯液槽B」として、凝縮器22によって加熱された高温の水Whが供給されることで、「新たな貯液槽B」に収容されているキャニスターCから水素ガスGを好適に放出して燃料電池ユニット2に供給することができ、「貯液槽B」としての温調液槽10が「新たな貯液槽C」として、水Wの貯液量が「第1の貯液量」を下回り、かつ「新たな貯液槽C」に収容されたキャニスターCからの水素ガスGの供給および水素ガスGの流入が行われない状態が維持されることにより、後に、「容器変更条件」が満たされたときに、「新たな貯液槽A」から、水Wが存在しない「新たな貯液槽C」に水Wを確実かつ容易に移動させることができ、「新たな貯液槽C」への移動によって水Wが存在しない状態となった「新たな貯液槽A」に「新たな貯液槽B」から水Wを確実かつ容易に移動させることができる。
また、ヒートポンプ11によって水Wの加熱および冷却を行う構成を例に挙げて説明したが、「温度調整部」の構成はこれに限定されず、一例として、「加熱部」としての電気ヒータなどの温熱源と、「冷却部」としての冷凍サイクル(蒸発器)などの冷熱源とをそれぞれ動作させて「熱媒液」の加熱および冷却を行う構成を採用することもできる。また、温調液槽10の3つの「貯液槽」を備えた構成を例に挙げて説明したが、「貯液槽」の数は、これに限定されず、4つ以上の任意の複数とすることができる。また、ヒートポンプ11によって温度調整した水Wh,Wcを温調液槽10に供給して温調液槽10内のキャニスターCの加熱や冷却を行う構成を例に挙げて説明したが、「熱媒液」は、水Wに限定されず、ブラインや油などの各種の液体を使用することができる。
加えて、水素ガス供給装置1および燃料電池ユニット2と共に水素ガス発生装置3を備えた発電システム100の構成について説明したが、このような構成に代えて、外部装置としての水素ガス発生装置(気体生成装置)によって生成された水素ガスGをキャニスターCに貯蔵させて燃料電池ユニット2に供給する構成の発電システム(「発電システム」の他の一例)に本願発明の構成を採用することもできる。また、水素ガス供給装置1および燃料電池ユニット2を備えた「燃料供給装置」から、外部装置としての「燃料電池ユニット」に水素ガスGを供給する構成や、外部装置としての水素ガス発生装置(気体生成装置)によって生成された水素ガスGを、外部装置としての「燃料電池ユニット」に対して水素ガス供給装置1から供給する構成を採用することもできる。