JP7841336B2 - ハブユニット軸受 - Google Patents

ハブユニット軸受

Info

Publication number
JP7841336B2
JP7841336B2 JP2022069600A JP2022069600A JP7841336B2 JP 7841336 B2 JP7841336 B2 JP 7841336B2 JP 2022069600 A JP2022069600 A JP 2022069600A JP 2022069600 A JP2022069600 A JP 2022069600A JP 7841336 B2 JP7841336 B2 JP 7841336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
radially
inclination angle
ring
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022069600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023159713A (ja
Inventor
司 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2022069600A priority Critical patent/JP7841336B2/ja
Publication of JP2023159713A publication Critical patent/JP2023159713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7841336B2 publication Critical patent/JP7841336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、自動車の車輪および制動用回転体を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受に関する。
自動車の車輪および制動用回転体は、ハブユニット軸受により懸架装置に対して回転自在に支持される。ハブユニット軸受は、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、外周面に複列の内輪軌道を有し、かつ、外輪よりも軸方向外側に位置する部分から径方向外側に突出する回転フランジを有するハブと、前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体とを備える。
なお、軸方向外側は、ハブユニット軸受を自動車に組み付けた状態での車体の幅方向外側をいい、反対に、ハブユニット軸受を自動車に組み付けた状態での車体の幅方向中央側を、軸方向内側という。
ハブユニット軸受は、外輪の内周面とハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向外側の開口を塞ぐシールリングをさらに備える。特開2010-261598号公報(特許文献1)には、それぞれの先端部を、ハブの表面に摺接させた複数本のシールリップを有するシールリングが記載されている。複数本のシールリップのうち、最も径方向外側のシールリップは、サイドリップと呼ばれ、その先端部を、回転フランジの軸方向内側面のうちの径方向内側部分に備えられた軸方向摺接面に摺接させている。
特開2017-180599号公報(特許文献2)に記載されているように、ハブの外周面のうち、シールリップの先端部が摺接する部分には、総型の研削砥石(回転砥石)を用いた仕上加工が施されている。総型の研削砥石を用いてハブの外周面に仕上加工を行う際には、軸方向摺接面に、凹部と凸部とを径方向に関して交互に配置してなる、同心円状の研削目が形成される。
特開2010-261598号公報 特開2017-180599号公報
ところで、路面状況や車速などの走行条件の変化に伴って、回転フランジに作用するモーメント荷重が変化すると、外輪の中心軸に対するハブの中心軸の傾斜角度が変化する。
図4は、ハブユニット軸受におけるシールリング104の設置部分のうち、鉛直方向上側に位置する部分を示している。外輪100の中心軸に対してハブ101の中心軸が、図4の反時計方向に傾くと、鉛直方向上側に位置する部分では、ハブ101の回転フランジ102の軸方向内側面のうちの径方向内側部分に備えられた軸方向摺接面103は、図4に矢印Aで示すように、軸方向外側かつ径方向内側に向けて移動する。このため、鉛直方向上側に位置する部分では、シールリング104に備えられたサイドリップ105と、軸方向摺接面103との締め代が小さくなって、サイドリップ105によるシール性能が低下してしまう可能性がある。
これに対し、外輪100の中心軸に対してハブ101の中心軸が、図4の時計方向に傾くと、鉛直方向上側に位置する部分では、軸方向摺接面103は、矢印Bで示すように、軸方向内側かつ径方向外側に向けて移動する。このため、鉛直方向上側の位置する部分では、サイドリップ105と軸方向摺接面103との締め代は大きくなる。しかしながら、シールリング104の設置部分のうち、鉛直方向下側に位置する部分では、軸方向摺接面103は、軸方向外側かつ径方向内側に向けて移動するため、サイドリップ105と軸方向摺接面103との締め代が小さくなり、サイドリップ105によるシール性能が低下してしまう可能性がある。
本発明は、上述のような事情を鑑みて、外輪の中心軸に対するハブの中心軸の傾きにかかわらず、シールリングのサイドリップによるシール性能を十分に確保することができるハブユニット軸受の構造を実現することを目的としている。
本発明の一態様のハブユニット軸受は、外輪と、ハブと、複数個の転動体と、シールリングとを備える。
前記外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有する。
前記ハブは、複列の内輪軌道と、回転フランジとを有する。
前記複列の内輪軌道は、前記ハブの外周面に備えられている。
前記回転フランジは、軸方向内側面のうちの径方向内側部分に軸方向摺接面を有し、径方向外側に向けて突出している。
前記複数個の転動体は、前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置されている。
前記シールリングは、その先端部を、前記軸方向摺接面に摺接させたサイドリップを有する。
前記軸方向摺接面は、それぞれが周方向に伸長する凹部と凸部とを径方向に関して交互に配置してなる筋目を有する。
特に本発明の一態様のハブユニット軸受では、円周方向全周にわたって、前記ハブの中心軸に直交する仮想平面に対する前記凸部の径方向内側面の傾斜角度が、前記仮想平面に対する前記凸部の径方向外側面の傾斜角度よりも大きくなっている。
本発明の一態様のハブユニット軸受では、前記仮想平面に対する前記凸部の径方向内側面の傾斜角度を、前記仮想平面に対する前記凸部の径方向外側面の傾斜角度の5倍未満とすることができ、好ましくは1.5倍よりも大きく、かつ、3倍未満とすることができる。
本発明の一態様のハブユニット軸受によれば、外輪の中心軸に対するハブの中心軸の傾きにかかわらず、シールリングのサイドリップによるシール性能を十分に確保することができる。
図1は、本発明の実施の形態の1例のハブユニット軸受を示す断面図である。 図2は、図1のX部拡大図である。 図3は、図2のY部を、軸方向を誇張して示す拡大図である。 図4は、外輪の中心軸に対するハブの中心軸の傾斜角度が変化することによって生じる問題点を説明するための要部拡大断面図である。
図1~図3は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例のハブユニット軸受1は、外輪2と、ハブ3と、複数個の転動体4と、シールリング5とを備える。本例のハブユニット軸受1は、従動輪用の構造を備え、かつ、転動体4として玉を使用している。
なお、以下の説明において、ハブユニット軸受1に関して、軸方向、径方向、および円周方向とは、特に断らない限り、外輪2の軸方向、径方向、および円周方向をいう。外輪2の中心軸に対するハブ3の中心軸の傾きが発生していない状態では、外輪2の軸方向、径方向、および円周方向は、ハブ3の軸方向、径方向、および円周方向と一致する。また、軸方向外側は、ハブユニット軸受1を自動車に組み付けた状態での車体の幅方向外側をいい、軸方向内側は、ハブユニット軸受1を自動車に組み付けた状態での車体の幅方向内側をいう。
外輪2は、中炭素鋼などの硬質金属により構成されている。外輪2は、内周面に、複列の外輪軌道6を有し、かつ、軸方向中間部に、径方向外側に向けて突出した静止フランジ7を有する。静止フランジ7は、径方向中間部の円周方向複数箇所に、軸方向に貫通する支持孔8を有する。
本例では、支持孔8は、ねじ孔により構成されている。外輪2は、懸架装置のナックルに備えられた通孔を挿通した支持ボルトを、静止フランジ7の支持孔8に軸方向内側から螺合することで、懸架装置に対し支持固定され、車輪が回転する際にも回転しない。
ハブ3は、複列の内輪軌道9と、回転フランジ10とを備え、外輪2の径方向内側に外輪2と同軸に配置されている。
複列の内輪軌道9は、ハブ3の外周面に備えられている。
回転フランジ10は、ハブ3のうち、外輪2の軸方向外側の端部よりも軸方向外側に位置する部分に、径方向外側に向けて突出するように備えられている。回転フランジ10は、軸方向内側面のうちの径方向内側部分に軸方向摺接面11を有する。
軸方向摺接面11は、それぞれが、周方向に伸長し、かつ、略三角形の断面形状を有する凹部12と凸部13とを径方向に関して交互に配置してなる筋目37を有する。筋目37は、対数螺旋状に形成されている。
そして、円周方向に関する少なくとも一部において、ハブ3の中心軸Oに直交する仮想平面Pに対する凸部13の径方向内側面13aの傾斜角度αを、仮想平面Pに対する凸部13の径方向外側面13bの傾斜角度βよりも大きくしている(α>β)。このため、それぞれの凸部13の頂点Tは、該凸部13の径方向中央位置よりも径方向内側に位置している。本例では、全周にわたって、径方向内側面13aの傾斜角度αを、仮想平面Pに対する凸部13の径方向外側面13bの傾斜角度βよりも大きくしている。
径方向内側面13aの傾斜角度αは、径方向外側面13bの傾斜角度βよりも大きく、かつ、5倍未満(β<α<5β)とすることができ、好ましくは、径方向外側面13bの傾斜角度βの1.5倍よりも大きく、かつ、3倍未満とすることができる(1.5β<α<3β)。径方向内側面13aの傾斜角度αが径方向外側面13bの傾斜角度βの5倍よりも大きくなると、径方向外側面13bの径方向長さが徒に長くなってしまう可能性がある。
径方向内側面13aの傾斜角度αは、特に限定されるものではないが、0.01度以上0.31度以下とすることができ、好ましくは0.015度以上0.25度以下とすることができ、より好ましくは0.02度以上0.15度以下とすることができる。
本例では、径方向内側面13aの傾斜角度αを、径方向外側面13bの傾斜角度βの約2倍としている。なお、図3は、軸方向の倍率を径方向に対して約30倍程度大きくすることで、筋目37を誇張して示している。
ハブ3は、外周面のうちで軸方向摺接面11の軸方向内側に隣接する部分に、円弧形の断面形状を有する凹曲面14を備え、かつ、外周面のうちで凹曲面14の軸方向内側に隣接する部分に、円筒面状の径方向摺接面15を備える。すなわち、軸方向摺接面11と凹曲面14と径方向摺接面15とにより、シールリング5のシールリップ、すなわちサイドリップ25、ラジアルリップ26、およびグリスリップ27を摺接させるシール摺接面16を構成している。
軸方向摺接面11を含むシール摺接面16は、砥石により研削加工が施された研削面により構成されている。すなわち、ハブ3を構成するハブ輪21を造る際には、金属製の素材に鍛造加工を施して得た中間素材のうちでシール摺接面16を形成すべき部分に、高周波焼き入れなどの熱処理を施して硬化層を形成した後、当該部分に、総型砥石を用いて研削加工を施すことで、シール摺接面16を形成する。
特に本例では、総型砥石による研削加工の後、軸方向摺接面11を形成すべき部分に、レーザ加工、コイニング加工、またはエッチング加工などの追加工を施す。これにより、軸方向摺接面11を構成する凸部13の径方向内側面13aの傾斜角度αを、径方向外側面13bの傾斜角度βよりも大きくする。
なお、軸方向摺接面11を構成する凸部13の軸方向高さ、すなわち凹部12の軸方向深さhは、特に限定されるものではないが、0.5μm以上3.2μm以下とすることができ、好ましくは0.8μm以上2.5μm以下とすることができ、より好ましくは1.0μm以上2.5μm以下とすることができる。
回転フランジ10は、径方向中間部の円周方向複数箇所に、軸方向に貫通する取付孔17を有する。取付孔17のそれぞれには、ディスクやドラムなどの制動用回転体、および、車輪を構成するホイールを、回転フランジ10に対し結合固定するためのスタッド18が圧入状態でセレーション嵌合されている。すなわち、本例では、取付孔17は、円筒孔により構成されている。
制動用回転体およびホイールは、それぞれの中心部に備えられた中心孔に、ハブ3の軸方向外側の端部に備えられたパイロット部19を挿通し、かつ、それぞれの径方向中間部の円周方向複数箇所に備えられた通孔に、スタッド18を挿通した状態で、スタッド18の先端部にハブナットを螺合することにより、回転フランジ10に結合固定される。
なお、回転フランジの取付孔を、ねじ孔により構成することもできる。この場合には、制動用回転体に備えられた通孔と、ホイールに備えられた通孔とを挿通したハブボルトを、取付孔に螺合することにより、制動用回転体および車輪を回転フランジに結合固定する。
本例では、ハブ3は、内輪20とハブ輪21とを組み合わせてなる。
内輪20は、軸受鋼などの硬質金属により構成されている。内輪20は、外周面に、軸方向内側の内輪軌道9を有する。
ハブ輪21は、中炭素鋼などの硬質金属により構成されている。ハブ輪21は、軸方向外側の内輪軌道9と、回転フランジ10と、パイロット部19とを備える。
ハブ輪21は、軸方向外側の内輪軌道9よりも軸方向内側に位置する部分に、軸方向外側に隣接する部分よりも外径が小さく、内輪20が外嵌される小径段部22を有する。さらに、ハブ輪21は、小径段部22の軸方向外側の端部に、軸方向内側を向いた段差面23を有し、かつ、小径段部22の軸方向内側の端部から径方向外側に向けて折れ曲がったかしめ部24を有する。
ハブ3は、ハブ輪21の小径段部22に内輪20を外嵌し、かつ、ハブ輪21の段差面23とかしめ部24との間で内輪20を軸方向両側から挟持することにより、内輪20とハブ輪21とを結合固定することで構成されている。
なお、ハブ輪のうちで内輪の軸方向内側の端部から突出した軸方向内側の端部にナットを螺合することで、前記ハブ輪と前記内輪とを結合することもできる。
なお、本例のハブユニット軸受1は、従動輪用のハブユニット軸受であるため、ハブ3は、中実に構成されている。
ただし、本発明のハブユニット軸受は、駆動輪用のハブユニット軸受に適用することもできる。この場合、ハブは、中心部に、軸方向に貫通するスプライン孔を有する。スプライン孔には、エンジンや電動モータを駆動源として回転駆動する駆動軸の先端部がスプライン係合される。自動車の走行時には、駆動軸によりハブを回転駆動することで、ハブの回転フランジに結合固定された車輪および制動用回転体を回転駆動する。
複数個の転動体4は、複列の外輪軌道6と複列の内輪軌道9との間に、それぞれ複数個ずつ、保持器38により保持された状態で転動自在に配置されている。これにより、ハブ3は、外輪2の径方向内側に回転自在に支持される。
シールリング5は、その先端部を、軸方向摺接面11に摺接させたサイドリップ25を有する。本例のシールリング5は、その先端部を、凹曲面14に摺接させたラジアルリップ26と、その先端部を、径方向摺接面15に摺接させたグリスリップ27とをさらに有する。
本例では、シールリング5は、芯金28と、シール材29とを備える。
芯金28は、軟鋼板などの金属板を曲げ成形することにより、全体を円環状に構成されている。芯金28は、外輪2の軸方向外側の端部に締り嵌めで内嵌固定された嵌合筒部30と、該嵌合筒部30の軸方向外側の端部から径方向内側に向けて折れ曲がった支持板部31とを有する。
シール材29は、ゴムのごときエラストマーなどの弾性材により構成され、芯金28の支持板部31の表面に加硫接着により結合固定されている。シール材29は、基部32、並びに、サイドリップ25、ラジアルリップ26、およびグリスリップ27を有する。なお、図2では、サイドリップ25、ラジアルリップ26、およびグリスリップ27のそれぞれを、自由状態で示している。図3では、サイドリップ25を、弾性変形して軸方向摺接面11に摺接した状態で示している。
基部32は、支持板部31の表面、具体的には、支持板部31の軸方向外側面、内周面、および軸方向内側面の径方向内側の端部を覆っている。
サイドリップ25は、先端部を、軸方向摺接面11に全周にわたって摺接させている。本例では、サイドリップ25は、基部32のうちで支持板部31の軸方向外側面の径方向中間部を覆う部分から軸方向外側かつ径方向外側に向かう方向に伸長している。
なお、サイドリップ25の先端部の厚さは、特に限定されるものではないが、0.2mm以上0.8mm以下とすることができ、好ましくは0.3mm以上0.6mm以下とすることができ、より好ましくは0.35mm以上0.45mm以下とすることができる。
ラジアルリップ26は、先端部を、凹曲面14に全周にわたって摺接させている。本例では、ラジアルリップ26は、基部32のうちで支持板部31の径方向内側の端部を覆う部分から軸方向外側に向かう方向に伸長している。
グリスリップ27は、先端部を、径方向摺接面15に全周にわたって摺接させている。本例では、グリスリップ27は、基部32のうちで支持板部31の径方向内側の端部を覆う部分から軸方向内側かつ径方向内側に向かう方向に伸長している。
このようなシールリング5により、外輪2の内周面とハブ3の外周面との間に存在し、かつ、転動体4が配置された転動体設置空間33の軸方向外側の開口部を塞いでいる。これにより、泥水などの異物が、転動体設置空間33の軸方向外側の開口部から該転動体設置空間33に侵入したり、転動体設置空間33に封入されたグリースが、該転動体設置空間33の軸方向外側の開口部から外部空間に漏洩したりすることを防止している。なお、本例では、サイドリップ25とラジアルリップ26との間部分、および、ラジアルリップ26とグリスリップ27との間部分のそれぞれにも、グリースが充填されている。
本例のハブユニット軸受1は、転動体設置空間33の軸方向内側の開口部を塞ぐカバー34をさらに備える。カバー34は、外輪2の軸方向内側の端部に締り嵌めで内嵌固定された円筒部35と、該円筒部35の軸方向内側の端部を塞ぐ底板部36とを有する。このようなカバー34により、異物が、転動体設置空間33の軸方向内側の開口部から該転動体設置空間33に侵入したり、転動体設置空間33に封入されたグリースが、該転動体設置空間33の軸方向内側の開口部から外部空間に漏洩したりすることを防止している。なお、カバー34に代えて、組み合わせシールリングにより、転動体設置空間の軸方向内側の開口部を塞ぐこともできる。
なお、本例のハブユニット軸受1では、巨視的、すなわちサイドリップ25の先端部と軸方向摺接面11との摺接部全体としてみれば、サイドリップ25の先端部と軸方向摺接面11との接触面圧は、外部空間に近づくほど、すなわち径方向外側に向かうほど大きくなる。一方、微視的、すなわち凸部13の1つ当たりでみると、凸部13の頂点Tは、該凸部13の径方向中央位置よりも径方向内側に位置しているため、サイドリップ25の先端部と軸方向摺接面11との接触面圧のピークは、凸部13の径方向中央位置よりも径方向内側に位置する。
本例のハブユニット軸受1によれば、外輪2の中心軸に対するハブ3の中心軸の傾きにかかわらず、シールリング5のサイドリップ25によるシール性能を十分に確保することができる。
すなわち、本例では、全周にわたって、仮想平面Pに対する凸部13の径方向内側面13aの傾斜角度αを、仮想平面Pに対する凸部13の径方向外側面13bの傾斜角度βよりも大きくしている(α>β)。このため、外輪2の中心軸に対してハブ3の中心軸が傾き、円周方向1箇所位置において、軸方向摺接面11が、軸方向外側かつ径方向内側(図2に矢印Aで示す方向)に向けて移動する際に、サイドリップ25の先端部が、凸部13の径方向内側面13aに引っかかりやすい。サイドリップ25の先端部が、凸部13の径方向内側面13aに引っかかると、軸方向摺接面11に対するサイドリップ25の先端部の径方向外側への相対移動が阻害される。そして、サイドリップ25の基端部が弾性変形して、軸方向摺接面11に対するサイドリップ25の先端部の押し付け力が増大する。この結果、サイドリップ25と軸方向摺接面11との締め代が小さくなることを防止できる。
一方、前記円周方向1箇所位置の径方向反対側に位置する部分においては、軸方向摺接面11は、軸方向内側かつ径方向外側(図2に矢印Bで示す方向)に向けて移動する。ここで、仮想平面Pに対する凸部13の径方向外側面13bの傾斜角度βは、仮想平面Pに対する凸部13の径方向内側面13aの傾斜角度αよりも小さい(β<α)ため、サイドリップ25の先端部が軸方向摺接面11に対し径方向内側に向けて相対移動しようとした場合でも、サイドリップ25の先端部は、凸部13の径方向外側面13bに引っかかりにくい。すなわち、軸方向摺接面11に対するサイドリップ25の先端部の径方向内側への相対移動を円滑に行わせることができ、軸方向摺接面11の軸方向内側への移動に基づいて、サイドリップ25と軸方向摺接面11との締め代を増大させることができる。
以上のように、本例のハブユニット軸受1では、路面状況や車速などの走行条件の変化に伴って、回転フランジ10に作用するモーメント荷重が変化することに伴って、外輪2の中心軸に対するハブ3の中心軸の傾斜角度が変化した場合であっても、サイドリップ25と軸方向摺接面11との締め代を全周にわたって十分に確保することができる。すなわち、サイドリップ25によるシール性能を十分に確保することができる。
本例のハブユニット軸受1は、軸方向内側列の転動体4のピッチ円直径と、軸方向外側列の転動体4のピッチ円直径とが等しい、等径PCD型の構造を備えるが、本発明は、軸方向内側列の転動体のピッチ円直径が、軸方向外側列の転動体のピッチ円直径よりも大きいか、または、小さい、異径PCD型のハブユニット軸受に適用することもできる。また、本例のハブユニット軸受1では、転動体4として玉を使用しているが、玉に代えて円すいころを使用することもできる。
1 ハブユニット軸受
2 外輪
3 ハブ
4 転動体
5 シールリング
6 外輪軌道
7 静止フランジ
8 支持孔
9 内輪軌道
10 回転フランジ
11 軸方向摺接面
12 凹部
13 凸部
13a 径方向内側面
13b 径方向外側面
14 凹曲面
15 径方向摺接面
16 シール摺接面
17 取付孔
18 スタッド
19 パイロット部
20 内輪
21 ハブ輪
22 小径段部
23 段差面
24 かしめ部
25 サイドリップ
26 ラジアルリップ
27 グリスリップ
28 芯金
29 シール材
30 嵌合筒部
31 支持板部
32 基部
33 転動体設置空間
34 カバー
35 円筒部
36 底板部
37 筋目
38 保持器
100 外輪
101 ハブ
102 回転フランジ
103 軸方向摺接面
104 シールリング
105 サイドリップ

Claims (3)

  1. 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
    外周面に備えられた複列の内輪軌道と、その軸方向内側面のうちの径方向内側部分に軸方向摺接面を有し、径方向外側に向けて突出する回転フランジとを有するハブと、
    前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
    その先端部を、前記軸方向摺接面に摺接させたサイドリップを有するシールリングと、
    を備え、
    前記軸方向摺接面は、それぞれが周方向に伸長する凹部と凸部とを径方向に関して交互に配置してなる筋目を有しており、
    円周方向全周にわたって、前記ハブの中心軸に直交する仮想平面に対する前記凸部の径方向内側面の傾斜角度が、前記仮想平面に対する前記凸部の径方向外側面の傾斜角度よりも大きい、
    ハブユニット軸受。
  2. 前記仮想平面に対する前記凸部の径方向内側面の傾斜角度が、前記仮想平面に対する前記凸部の径方向外側面の傾斜角度の5倍未満である、
    請求項1に記載のハブユニット軸受。
  3. 前記仮想平面に対する前記凸部の径方向内側面の傾斜角度が、前記仮想平面に対する前記凸部の径方向外側面の傾斜角度の1.5倍よりも大きく、かつ、3倍未満である、
    請求項2に記載のハブユニット軸受。
JP2022069600A 2022-04-20 2022-04-20 ハブユニット軸受 Active JP7841336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022069600A JP7841336B2 (ja) 2022-04-20 2022-04-20 ハブユニット軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022069600A JP7841336B2 (ja) 2022-04-20 2022-04-20 ハブユニット軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023159713A JP2023159713A (ja) 2023-11-01
JP7841336B2 true JP7841336B2 (ja) 2026-04-07

Family

ID=88514808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022069600A Active JP7841336B2 (ja) 2022-04-20 2022-04-20 ハブユニット軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7841336B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016148386A (ja) 2015-02-12 2016-08-18 Nok株式会社 密封装置
JP2017180599A (ja) 2016-03-29 2017-10-05 日本精工株式会社 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016148386A (ja) 2015-02-12 2016-08-18 Nok株式会社 密封装置
JP2017180599A (ja) 2016-03-29 2017-10-05 日本精工株式会社 密封装置及び密封装置付転がり軸受ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023159713A (ja) 2023-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2636915B1 (en) Vehicle wheel bearing device
JP5134340B2 (ja) 車輪用軸受装置
US7942584B2 (en) Wheel bearing apparatus
JP4019548B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニットとその製造方法
CN211778585U (zh) 轮毂单元轴承
JP4484104B2 (ja) 車輪用軸受装置
US20090154855A1 (en) Wheel bearing apparatus for a vehicle
JP7119992B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2008100632A (ja) 車輪用軸受装置
JP2002120508A (ja) 自動車用ハブユニット
JP7604979B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2022137610A (ja) ハブユニット軸受
JP2006137297A (ja) 車輪用軸受装置
JP2024077126A (ja) ハブユニット軸受
JP2024013116A (ja) ハブユニット軸受
JP7559654B2 (ja) ハブユニット軸受
JPH1151064A (ja) ハブユニット軸受
JP2023159713A (ja) ハブユニット軸受
JP7528839B2 (ja) ハブユニット軸受
JP7726031B2 (ja) 車輪支持用転がり軸受ユニット
JP2024018646A (ja) ハブユニット軸受
JP2024136902A (ja) ハブユニット軸受
JP7754738B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2024019837A (ja) ハブユニット軸受
JP2005289147A (ja) 車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20250411

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20260212

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20260224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20260309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7841336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150