JP7795058B2 - リチウムイオン電池用正極及びリチウムイオン電池 - Google Patents
リチウムイオン電池用正極及びリチウムイオン電池Info
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Description
すなわち、本発明は、集電体と、上記集電体上に配置される正極活物質粒子を含む正極組成物と、上記集電体上に配置され、かつ、上記正極組成物の周囲を囲むように環状に配置される枠状部材と、からなり、上記枠状部材の表面エネルギーが35mN/m以上であることを特徴とするリチウムイオン電池用正極、及び、本発明のリチウムイオン電池用正極を備えることを特徴とするリチウムイオン電池に関する。
なお、本明細書において、リチウムイオン電池と記載する場合、リチウムイオン二次電池も含む概念とする。
本発明のリチウムイオン電池用正極は、集電体と、上記集電体上に配置される正極活物質粒子を含む正極組成物と、上記集電体上に配置され、かつ、上記正極組成物の周囲を囲むように環状に配置される枠状部材と、からなり、上記枠状部材の表面エネルギーが35mN/m以上であることを特徴とする。
正極組成物20は、集電体10上に配置される。
枠状部材30は、集電体10上に配置され、かつ、正極組成物の周囲を囲むように環状に配置される。
枠状部材30は、上面視した際の外形形状及び内形形状が、いずれも正方形である。
枠状部材30の内側には、正極組成物20が配置されている。
枠状部材の表面エネルギーが35mN/m以上であると、電解液の熱分解が生じるような異常時であっても枠状部材と正極側の集電体との剥離強度が低下しにくく、枠状部材と集電体との剥離強度を向上させることができる。
正極側の集電体を正極集電体ともいう。
枠状部材の表面エネルギーが高いほど、酸性条件下における枠状部材と集電体との剥離強度をさらに向上させることができる。
ポリオレフィン樹脂は、枠状部材の表面エネルギーを35mN/m以上に調整しやすい。
ポリオレフィン樹脂としては、例えば、東ソー(株)製 メルセン(登録商標)G等が挙げられる。
ポリオレフィン樹脂以外の樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂が挙げられる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)やポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。ポリエステル樹脂は、枠状部材に剛性を付与することができる。
フィルム状に成形したポリオレフィン樹脂と、フィルム状に成形したポリエステル樹脂とを積層する場合、ポリオレフィン樹脂が最も外側に配置されることが好ましい。この様な例として、フィルム状に成形したポリエステル樹脂の両面を、フィルム状に成形したポリオレフィン樹脂で挟んむように積層した枠状部材が挙げられる。
非導電性フィラーとしては、ガラス繊維等の無機繊維及びシリカ粒子等の無機粒子が挙げられる。
枠状部材の幅が5mm未満であると、枠状部材の機械的強度が不足して、正極組成物が枠状部材の外へ漏れてしまう場合がある。一方、枠状部材の幅が20mmを超えると、正極組成物の占める面積が低下してしまい、エネルギー密度が低下してしまう場合がある。
なお、枠状部材の幅は、枠状部材を上面視した際の、外形形状と内形形状の間の距離で表される。枠状部材の形状によっては、幅の広い部分と狭い部分を有していてもよい。
正極組成物は正極活物質粒子を含んでなり、必要に応じて、導電助剤、電解液、溶液乾燥型の公知の電極用バインダ(結着剤ともいう)及び粘着性樹脂を含んでいてもよい。
ただし、正極組成物は公知の電極用バインダを含んでいないことが好ましく、粘着性樹脂を含んでいることが好ましい。
なお、リチウム含有遷移金属リン酸塩は、遷移金属サイトの一部を他の遷移金属で置換したものであってもよい。
具体的には、金属[ニッケル、アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電助剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物を用いてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電助剤としては、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をめっき等でコーティングしたものでもよい。
導電性繊維としては、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等の炭素繊維、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレス鋼のような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。これらの導電性繊維の中では炭素繊維が好ましい。また、グラフェンを練りこんだポリプロピレン樹脂も好ましい。
導電助剤が導電性繊維である場合、その平均繊維径は0.1~20μmであることが好ましい。
正極活物質粒子の周囲が被覆層で被覆されていると、充放電に伴う正極組成物の体積変化が緩和され、正極の膨張を抑制することができる。
被覆正極活物質粒子は、例えば、高分子化合物及び正極活物質粒子並びに必要により用いる導電剤を混合することによって製造してもよく、被覆層に導電剤を用いる場合には高分子化合物と導電剤とを混合して被覆材を準備したのち、該被覆材と正極活物質粒子とを混合することにより製造してもよく、高分子化合物、導電剤及び正極活物質粒子を混合することによって製造してもよい。
なお、正極活物質粒子と高分子化合物と導電剤とを混合する場合、混合順序には特に制限はないが、正極活物質粒子と高分子化合物とを混合した後、導電剤を加えてさらに混合することが好ましい。
上記方法により、高分子化合物と必要により用いる導電剤を含む被覆層によって正極活物質粒子の表面の少なくとも一部が被覆される。
これらの内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのはLiPF6又はLiN(FSO2)2である。
鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチル-n-プロピルカーボネート、エチル-n-プロピルカーボネート及びジ-n-プロピルカーボネート等が挙げられる。
環状エーテルとしては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,3-ジオキソラン及び1,4-ジオキサン等が挙げられる。
鎖状エーテルとしては、ジメトキシメタン及び1,2-ジメトキシエタン等が挙げられる。
ニトリル化合物としては、アセトニトリル等が挙げられる。
アミド化合物としては、DMF等が挙げられる。
スルホンとしては、ジメチルスルホン及びジエチルスルホン等が挙げられる。
非水溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ただし、公知の電極用バインダの含有量は、正極組成物全体の重量を基準として、2重量%以下であることが好ましく、0~0.5重量%であることがより好ましい。
正極組成物が上記溶液乾燥型の公知の電極用バインダを含む場合には、圧縮成形体を形成した後に乾燥工程を行うことで一体化する必要があるが、粘着性樹脂を含む場合には、乾燥工程を行うことなく常温において僅かな圧力で正極組成物を一体化することができる。乾燥工程を行わない場合、加熱による圧縮成形体の収縮や亀裂の発生がおこらないため好ましい。
溶液乾燥型の電極用バインダと粘着性樹脂とは異なる材料である。
また、導電剤と樹脂からなる樹脂集電体を用いてもよい。
集電体と枠状部材との剥離強度を高める観点から、集電体は樹脂集電体であることが好ましい。
樹脂集電体の表面エネルギーは30mN/m以上であることが好ましい。
樹脂集電体の表面エネルギーは、ダインペンを用いることにより測定することができる。具体的な測定方法は、枠状部材の表面エネルギーの測定と同様である。
樹脂集電体を構成する樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリシクロオレフィン(PCO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂又はこれらの混合物等が挙げられる。
電気的安定性の観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)及びポリシクロオレフィン(PCO)が好ましく、さらに好ましくはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン(PMP)である。
25℃の電解液に6日間含浸させた後の状態における、枠状部材と集電体との剥離強度は、1.3N/cm以上であることが好ましい。
72℃の電解液に6日間含浸させた後の状態における、枠状部材と集電体との剥離強度は、1.0N/cm以上であることが好ましく、1.3N/cm以上であることがより好ましく、1.5N/cm以上であることがさらに好ましい。
72℃の電解液に6日間含浸させた後の状態における、枠状部材と集電体との剥離強度が1.0N/cm以上であると、高温条件下において枠状部材と集電体との剥離強度が充分である。
剥離強度の測定に使用する電解液は、エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合溶媒(体積比率1:1)にLiN(FSO2)2を1.0mol/Lの割合で溶解させたものとする。
枠状部材と集電体との剥離強度は、剥離強度測定用試験片の形状を、長さ65mm、幅20mmに変更し、つかみ移動速度を60mm/minに変更する以外は、JIS K 6854-2:1999に準拠して測定することができる。
なお、国連勧告輸送試験UN38.3のT2試験では、75℃での6時間の保持と-40℃での6時間の保持を、10分間隔で合計10回繰り返す。
本発明のリチウムイオン電池は、本発明のリチウムイオン電池用正極を備えることを特徴とする。
本発明のリチウムイオン電池は、本発明のリチウムイオン電池用正極を備えるため、電解液の熱分解が生じるような異常時であっても枠状部材と正極側の集電体との剥離強度が低下しにくく、信頼性が高い。
以降、リチウムイオン電池用正極を構成する集電体を正極集電体、リチウムイオン電池用負極を構成する集電体を負極集電体と区別する。
負極組成物は、負極活物質粒子を含む。
負極活物質粒子としては、リチウムイオン電池に用いられる公知の負極活物質粒子を用いることができる。
負極集電体としては、リチウムイオン電池用負極に用いられる公知の集電体を用いることができる。
導電助剤及び電解液としては、本発明のリチウムイオン電池用正極に用いられる導電助剤及び電解液と同様のものを好適に用いることができる。
被覆剤としては、被覆正極活物質粒子を構成する被覆剤と同様のものを好適に用いることができる。
撹拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロート及び窒素ガス導入管を付した4つ口フラスコにDMF407.9部を仕込み75℃に昇温した。次いで、メタクリル酸242.8部、メチルメタクリレート97.1部、2-エチルヘキシルメタクリレート242.8部、及びDMF116.5部を配合したモノマー配合液と、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)1.7部及び2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)4.7部をDMF58.3部に溶解した開始剤溶液とを4つ口フラスコ内に窒素を吹き込みながら、撹拌下、滴下ロートで2時間かけて連続的に滴下してラジカル重合を行った。滴下終了後、75℃で反応を3時間継続した。次いで80℃に昇温し反応を3時間継続し樹脂濃度50%の共重合体溶液を得た。これにDMFを789.8部加えて、樹脂固形分濃度30重量%である被覆用高分子化合物溶液を得た。
エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合溶媒(体積比率1:1)にLiN(FSO2)2を1.0mol/Lの割合で溶解させて電解液を準備した。
正極活物質粉末(LiNi0.8Co0.15Al0.05O2粉末、体積平均粒子径4μm)93.7部を万能混合機ハイスピードミキサーFS25[(株)アーステクニカ製]に入れ、室温、720rpmで撹拌した状態で、製造例1で得られた被覆用高分子化合物溶液1部を2分かけて滴下し、さらに5分撹拌した。
次いで、撹拌した状態で導電剤であるアセチレンブラック[デンカ(株)製 デンカブラック(登録商標)]1部を分割しながら2分間で投入し、30分撹拌を継続した。その後、撹拌を維持したまま0.01MPaまで減圧し、次いで撹拌と減圧度を維持したまま温度を140℃まで昇温し、撹拌、減圧度及び温度を8時間維持して揮発分を留去した。得られた粉体を目開き212μmの篩いで分級し、被覆正極活物質粒子を得た。
負極活物質粒子として難黒鉛化性炭素[(株)クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン製 カーボトロン(登録商標)PS(F)]100部を万能混合機ハイスピードミキサーFS25[(株)アーステクニカ製]に入れ、室温、720rpmで撹拌した状態で、製造例1で得られた被覆用高分子化合物溶液6部を2分かけて滴下し、さらに5分撹拌した。次いで、撹拌した状態で導電剤であるアセチレンブラック[デンカ(株)製 デンカブラック(登録商標)]5.1部を分割しながら2分間で投入し、30分撹拌を継続した。その後、撹拌を維持したまま0.01MPaまで減圧し、次いで撹拌と減圧度を維持したまま温度を150℃まで昇温し、撹拌、減圧度及び温度を8時間維持して揮発分を留去した。得られた粉体を目開き212μmの篩いで分級し、被覆負極活物質粒子を得た。
2軸押出機にて、ブロックポリプロピレン[ポリオレフィン樹脂、商品名「サンアロマーPC684S」、サンアロマー(株)製]46部並びにブロックポリプロピレン[ポリオレフィン樹脂、商品名「サンアロマーPC630S」、サンアロマー(株)製]21部、ファーネスブラック[導電性フィラー、商品名「#3030B」、三井化学(株)製]28部及び分散剤[商品名「ユーメックス1001」、三洋化成工業(株)製]5部を添加し、200℃、200rpmの条件で溶融混練して正極樹脂集電体用材料を得た。
得られた正極樹脂集電体用材料を、Tダイ押出しフィルム成形機に通して、それを延伸圧延することで、膜厚100μmの正極樹脂集電体用導電性フィルムを得た。
得られた正極用樹脂集電体用導電性フィルムを17.0cm×17.0cmとなるように切断した後、電流取り出し用の端子(5mm×3cm)を接続して正極樹脂集電体を作製した。
得られた正極樹脂集電体の表面エネルギーをダインペン(春日電機株式会社社製)で測定したところ、34mN/mであった。
2軸押出機にて、ブロックポリプロピレン[ポリオレフィン樹脂、商品名「サンアロマーPC684S」、サンアロマー(株)製]28部、ニッケル粉末[導電性フィラー、ニッケルパウダー Type255、ヴァーレ・ジャパン(株)製]67部及び分散剤[商品名「ユーメックス1001」、三洋化成工業(株)製]5部を200℃、200rpmの条件で溶融混練して、負極樹脂集電体用材料を得た。
得られた負極樹脂集電体用材料を、Tダイ押出しフィルム成形機に通して、それを延伸圧延することで、膜厚100μmの負極樹脂集電体用導電性フィルムを得た。
得られた負極用樹脂集電体用導電性フィルムを17.0cm×17.0cmとなるように切断した後、電流取り出し用の端子(5mm×3cm)を接続して負極樹脂集電体を作製した。
押出成形によって樹脂(東ソー(株)製 メルセン(登録商標)G)を厚さ400μmのフィルム状に成形し、内形が11.0cm×11.0cmの正方形、外形が15.0cm×15.0cmの正方形である環状形状に打ち抜いて、枠状部材(F-1)を得た。
得られた枠状部材(F-1)の表面エネルギーを、ダインペンを用いて測定した。結果を表1に示す。
使用する樹脂の種類を表1に示すように変更した他は、製造例7と同様の手順で枠状部材(F-2)~(F-4)を作製し、表面エネルギーを測定した。枠状部材(F-2)~(F-4)の厚みは、(F-1)と同じ400μmである。なお、アドマーは、三井化学(株)製 アドマーVE300であり、PEN-メルセンはPENフィルム(厚さ250μm)の両面を厚さ75μmのメルセン製フィルムで挟み熱圧着したものであり、PEN-アドマーはPENフィルム(厚さ250μm)の両面を厚さ50μmのアドマー製フィルム(正極側2枚、負極側1枚)で挟み熱圧着したものである。従って、PEN-メルセンはメルセンと同じ表面エネルギーであり、PEN-アドマーはアドマーと同じ表面エネルギーである。
製造例3で作製した被覆正極活物質粒子95部、導電助剤であるアセチレンブラック5部、及び、製造例2で作製した電解液30部を混合し、正極組成物を作製した。
続いて、製造例7で作製された枠状部材(F-1)を製造例5で作製した正極樹脂集電体(17.0cm×17.0cm)上に載置し、120℃でヒートシールして枠状部材(F-1)と正極樹脂集電体とを熱圧着した後、正極枠状部材の内側に正極組成物を充填することで、リチウムイオン電池用正極(C-1)を作製した。
枠状部材(F-1)を、製造例8~10で作製された枠状部材(F-2)~(F-4)に変更したほかは、実施例1と同様の手順でリチウムイオン電池用正極(C-2)、(C’-1)~(C’-2)を作製した。
剥離強度の測定に先立って、以下の手順で剥離強度測定用試験片を準備した。
まず、枠状部材(F-1)を作製するのに用いたフィルムを長さ65mm、幅20mmの矩形形状に打ち抜いた試験用フィルムと、製造例5で正極樹脂集電体を作製するのに用いた正極樹脂集電体用導電性フィルムを長さ265mm、幅20mmの矩形形状に打ち抜いた試験用正極樹脂集電体とを準備した。続いて、試験用フィルムの長さ方向の一端と、試験用正極樹脂集電体の長さ方向の一端とが重なるように位置をあわせて、試験用フィルムと試験用正極樹脂集電体とが重なった長さ65mm、幅20mmの部分をヒートシールテスターを用いて120℃で加熱して熱圧着し、実施例1に係る剥離強度測定用試験片(ドライ)を準備した。
剥離強度測定用試験片(ドライ)の熱圧着した部分を、製造例2で得られた電解液に浸漬した状態で、25℃又は72℃の恒温槽で6日間静置した後、取り出して表面の電解液をキムタオルで充分に除去し、剥離強度測定用試験片(25℃含浸)及び剥離強度測定用試験片(72℃含浸)を準備した。
枠状部材の種類をそれぞれ(F-2)~(F-4)に変更して、それぞれ、実施例2及び比較例1~2に係る剥離強度測定用試験片を作製した。
各実施例及び各比較例について準備した3種類の剥離強度測定用試験片について、接着部分の長さを65mm、幅を20mmとし、剥離強度を測定する際の剥離長さを、最初の10mmと最後の5mmを除いた50mmとし、つかみ移動速度を60mm/minに変更した以外は、JIS K 6854-2:1999に準拠して、剥離強度を測定した。このとき、剥離強度測定用試験片の枠状部材側を試験用平板に接着剤で固定し、正極樹脂集電体をたわみ性被着材として引っ張った。結果を表1に示す。
製造例4で作製した被覆負極活物質粒子99部、導電助剤であるアセチレンブラック1部、及び、製造例2で作製した電解液30部を混合し、負極組成物を作製した。
続いて、製造例7で作製された枠状部材(F-1)を製造例6で作製した負極樹脂集電体の表面に載置し、120℃でヒートシールして枠状部材(F-1)と負極樹脂集電体とを熱圧着した後、枠状部材(F-1)の内側に負極組成物を充填することで、リチウムイオン電池用負極(A-1)を作製した。
実施例1で作製したリチウムイオン電池用正極(C-1)の上から、セパレータとなる平板状のセルガード3501(PP製、厚さ25μm、平面視寸法17.0cm×17.0cm)を、正極組成物を覆うように重ねた。正極組成物中の電解液がセパレータに染み込み、セパレータが正極組成物に張り付いたことを確認した。続いて、セパレータ及びリチウムイオン電池用正極(C-1)を裏返して、セパレータが負極組成物と接触するように、製造例11で作製したリチウムイオン電池用負極(A-1)の上に載置した。このとき、正極側の枠状部材の外形形状の重心と、セパレータの外形形状に基づく重心と、負極側の枠状部材の外形形状の重心とが積層方向において互いに重なるように積層体を作製した。
続いて、積層体をヒートシールテスターを用いて120℃で加熱して、セパレータを正極側の枠状部材及び負極側の枠状部材とそれぞれ熱圧着して外装体に収容することにより、実施例3に係るリチウムイオン電池を作製した。
枠状部材(F-1)に変わって枠状部材(F-3)を使用したほかは、製造例11と同様の手順でリチウムイオン電池用負極(A’-1)を作製した。
続いて、実施例1で作製したリチウムイオン電池用正極(C-1)に代わって、比較例2で作製したリチウムイオン電池用正極(C’-2)を使用し、リチウムイオン電池用負極(A-1)に変わってリチウムイオン電池用負極(A’-1)を使用したほかは、実施例3と同様の手順で比較例3に係るリチウムイオン電池を作製した。
実施例3及び比較例3に係るリチウムイオン電池を0.1C(3.8mA)にて4.2Vまで定電流-定電圧充電(カットオフ電流:3.8mA)し、その後、0.1C(3.8mA)にて2.5Vまで定電流放電した。放電終了後、0.1C(3.8mA)にて4.2Vまで定電流-定電圧充電(カットオフ電流:3.8mA)し、リチウムイオン電池を72℃の恒温槽にて6日間静置したあと、0.1C(3.8mA)にて2.5Vまで定電流放電した。72℃で6日間静置した後の放電容量を、静置前の放電容量で除することによって、容量維持率[%]を得た。結果を表2に示す。
実施例3及び比較例3に係るリチウムイオン電池を75℃の恒温槽に入れて後6時間静置した後、-40℃の恒温槽に移して約6時間静置した。この工程を10分間隔で合計10回繰り返す温度変化試験を行った。
温度変化試験前後のリチウムイオン電池の放電電圧から、電圧降下率を求めた。さらに、温度変化試験後の外観(液漏れの有無)を目視で判定した後、外装体を取り除いてリチウムイオン電池用正極を構成する正極樹脂集電体と枠状部材とが剥離していないかを確認した。
次いで、温度変化試験を経た後のリチウムイオン電池からリチウムイオン電池用正極を取り出し、正極樹脂集電体と枠状部材とが剥離していない部分の一部を切り出して剥離試験測定用試験片を作製し、剥離試験を行った。結果を表2に示す。
なお、比較例3では、リチウムイオン電池用正極を構成する集電体と枠状部材との間に剥離が生じており、これが液漏れの原因と考えられる。
10 集電体(正極集電体)
20 正極組成物
30 枠状部材
Claims (3)
- 集電体と、前記集電体上に配置される正極活物質粒子を含む正極組成物と、前記集電体上に配置され、かつ、前記正極組成物の周囲を囲むように環状に配置される枠状部材と、からなり、
前記枠状部材の表面エネルギーが35mN/m以上であり、
前記集電体が樹脂集電体であり、
前記樹脂集電体の表面エネルギーが30mN/m以上であることを特徴とするリチウムイオン電池用正極。 - 前記正極活物質粒子は、表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆層で被覆されている被覆正極活物質粒子である請求項1に記載のリチウムイオン電池用正極。
- 請求項1又は2に記載のリチウムイオン電池用正極を備えることを特徴とするリチウムイオン電池。
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