JP7769293B2 - 強化ガラスの応力特性推定方法及び応力特性推定用モデル作成方法 - Google Patents
強化ガラスの応力特性推定方法及び応力特性推定用モデル作成方法Info
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Description
DOC=aCS+bDOL+c ・・・(1)
ここで、a~cは定数である。
CT=dCS+eDOL+f ・・・(2)
ここで、d~fは定数である。
DOC=aT+bCS+cDOL+d ・・・(4)
ここで、a~dは定数である。
CT=eT+fCS+gDOL+h ・・・(5)
ここで、e~hは定数である。
DOC=aCS1st+bDOL1st+cCS2nd+dDOL2nd+e
・・・(7)
ここで、a~eは定数である。
CT=fCS1st+gDOL1st+hCS2nd+iDOL2nd+j
・・・(8)
ここで、f~jは定数である。
DOC=aT+bCS1st+cDOL1st+dCS2nd+eDOL2nd+f
・・・(10)
ここで、a~fは定数である。
CT=gT+hCS1st+iDOL1st+jCS2nd+kDOL2nd+l
・・・(11)
ここで、g~lは定数である。
DOC=a(CS+b)2+c(DOL+d)2+e ・・・(13)
ここで、a~eは定数である。
CT=f(CS+g)2+h(DOL+i)2+j ・・・(14)
ここで、f~jは定数である。
DOC=a(T+b)2+c(CS1st+d)2+e(DOL1st+f)2
+g(CS2nd+h)2+i(DOL2nd+j)2+k ・・・(16)
ここで、a~kは定数である。
CT=l(T+m)2+n(CS1st+o)2+p(DOL1st+q)2
+r(CS2nd+s)2+t(DOL2nd+u)2+v ・・・(17)
ここで、l~vは定数である。
CT=dCS+eDOL+f ・・・(2)
CS80=gCS+hDOL+i ・・・(3)
ここで、a~iは、正又は負の定数である(以下同じ)。
CT=eT+fCS+gDOL+h ・・・(5)
CS80=iT+jCS+kDOL+l ・・・(6)
ここで、j~lは、正又は負の定数である(以下同じ)。
・・・(7)
CT=fCS1st+gDOL1st+hCS2nd+iDOL2nd+j
・・・(8)
CS80=kCS1st+lDOL1st+mCS2nd+nDOL2nd+o
・・・(9)
ここで、m~oは、正又は負の定数である(以下同じ)。
・・・(10)
CT=gT+hCS1st+iDOL1st+jCS2nd+kDOL2nd+l
・・・(11)
CS80=mT+nCS1st+oDOL1st+pCS2nd+qDOL2nd+r
・・・(12)
ここで、p~rは、正又は負の定数である(以下同じ)。
CT=f(CS+g)2+h(DOL+i)2+j ・・・(14)
CS80=k(CS+l)2+m(DOL+n)2+o ・・・(15)
+g(CS2nd+h)2+i(DOL2nd+j)2+k ・・・(16)
CT=l(T+m)2+n(CS1st+o)2+p(DOL1st+q)2
+r(CS2nd+s)2+t(DOL2nd+u)2+v ・・・(17)
CS80=w(T+x)2+y(CS1st+z)2+α(DOL1st+β)2
+γ(CS2nd+δ)2+ε(DOL2nd+ζ)2+η ・・・(18)
ここでs~z、α~ηは、正又は負の定数である。
1a 強化ガラスの主表面
1b 強化ガラスの端面
2 圧縮応力層
3 引張応力層
CS 圧縮応力層の最大圧縮応力値
CT 引張応力の最大値
DOC 圧縮応力層の深さ
S4 サンプリング工程
S5 予測モデル作成工程
S7 測定工程
S8 推定工程
T 強化ガラスの厚さ
Claims (7)
- 複数回のイオン交換処理により形成された圧縮応力層における複数の応力特性のうち、一部の応力特性に基づいて他の応力特性を推定する、リチウム・アルミノシリケート系の強化ガラスの応力特性推定方法であって、
前記強化ガラスは、前記強化ガラスの厚さ方向における中央位置に引張応力層を有しており、
前記圧縮応力層を有するサンプル強化ガラスにおける前記複数の応力特性を教師データとして取得するサンプリング工程と、
前記教師データに基づいて、前記一部の応力特性と前記他の応力特性との関係を示す予測モデルを演算処理装置により作成する予測モデル作成工程と、
前記圧縮応力層を有する推定対象の強化ガラスにおける前記一部の応力特性を、前記予測モデルに対する入力データとして取得する測定工程と、
前記測定工程によって取得された前記入力データを前記予測モデルに入力し、前記演算処理装置によって前記他の応力特性に係る出力データを取得する推定工程と、を備え、
前記推定対象の強化ガラスおよび前記サンプル強化ガラスは、表面を有する板状またはシート状であり、
前記複数の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記圧縮応力層の深さ(DOC)、前記引張応力層における引張応力の最大値(CT)、前記サンプル強化ガラスの前記表面から80μmの深さの位置における圧縮応力値(CS80)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記一部の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記推定工程では、前記一部の応力特性を説明変数とし、前記他の応力特性を目的変数とした回帰分析により、前記予測モデルとしての回帰式及びその定数を取得し、
前記回帰式は、一次式であり、
前記複数回のイオン交換処理は、2回のイオン交換処理であり、
前記2回のイオン交換処理のうち、初回のイオン交換処理後であって最終回である2回目のイオン交換処理前における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS1st)及び前記初回のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL1st)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS2nd)及び前記最終回である2回目のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL2nd)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスの圧縮応力層の深さ(DOC)を前記目的変数としたとき、
前記回帰式は、下記の式(7)を含むことを特徴とする、強化ガラスの応力特性推定方法。
DOC=aCS1st+bDOL1st+cCS2nd+dDOL2nd+e
・・・(7)
ここで、a~eは定数である。 - 複数回のイオン交換処理により形成された圧縮応力層における複数の応力特性のうち、一部の応力特性に基づいて他の応力特性を推定する、リチウム・アルミノシリケート系の強化ガラスの応力特性推定方法であって、
前記強化ガラスは、前記強化ガラスの厚さ方向における中央位置に引張応力層を有しており、
前記圧縮応力層を有するサンプル強化ガラスにおける前記複数の応力特性を教師データとして取得するサンプリング工程と、
前記教師データに基づいて、前記一部の応力特性と前記他の応力特性との関係を示す予測モデルを演算処理装置により作成する予測モデル作成工程と、
前記圧縮応力層を有する推定対象の強化ガラスにおける前記一部の応力特性を、前記予測モデルに対する入力データとして取得する測定工程と、
前記測定工程によって取得された前記入力データを前記予測モデルに入力し、前記演算処理装置によって前記他の応力特性に係る出力データを取得する推定工程と、を備え、
前記推定対象の強化ガラスおよび前記サンプル強化ガラスは、表面を有する板状またはシート状であり、
前記複数の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記圧縮応力層の深さ(DOC)、前記引張応力層における引張応力の最大値(CT)、前記サンプル強化ガラスの前記表面から80μmの深さの位置における圧縮応力値(CS80)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記一部の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記推定工程では、前記一部の応力特性を説明変数とし、前記他の応力特性を目的変数とした回帰分析により、前記予測モデルとしての回帰式及びその定数を取得し、
前記回帰式は、一次式であり、
前記複数回のイオン交換処理は、2回のイオン交換処理であり、
前記2回のイオン交換処理のうち、初回のイオン交換処理後であって最終回である2回目のイオン交換処理前における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS1st)及び前記初回のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL1st)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS2nd)及び前記最終回である2回目のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL2nd)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスの前記引張応力の最大値(CT)を前記目的変数としたとき、
前記回帰式は、下記の式(8)を含むことを特徴とする、強化ガラスの応力特性推定方法。
CT=fCS1st+gDOL1st+hCS2nd+iDOL2nd+j
・・・(8)
ここで、f~jは定数である。 - 複数回のイオン交換処理により形成された圧縮応力層における複数の応力特性のうち、一部の応力特性に基づいて他の応力特性を推定する、リチウム・アルミノシリケート系の強化ガラスの応力特性推定方法であって、
前記強化ガラスは、前記強化ガラスの厚さ方向における中央位置に引張応力層を有しており、
前記圧縮応力層を有するサンプル強化ガラスにおける前記複数の応力特性を教師データとして取得するサンプリング工程と、
前記教師データに基づいて、前記一部の応力特性と前記他の応力特性との関係を示す予測モデルを演算処理装置により作成する予測モデル作成工程と、
前記圧縮応力層を有する推定対象の強化ガラスにおける前記一部の応力特性を、前記予測モデルに対する入力データとして取得する測定工程と、
前記測定工程によって取得された前記入力データを前記予測モデルに入力し、前記演算処理装置によって前記他の応力特性に係る出力データを取得する推定工程と、を備え、
前記推定対象の強化ガラスおよび前記サンプル強化ガラスは、表面を有する板状またはシート状であり、
前記複数の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記圧縮応力層の深さ(DOC)、前記引張応力層における引張応力の最大値(CT)、前記サンプル強化ガラスの前記表面から80μmの深さの位置における圧縮応力値(CS80)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記一部の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記推定工程では、前記一部の応力特性を説明変数とし、前記他の応力特性を目的変数とした回帰分析により、前記予測モデルとしての回帰式及びその定数を取得し、
前記回帰式は、一次式であり、
前記複数回のイオン交換処理は、2回のイオン交換処理であり、
前記2回のイオン交換処理のうち、初回のイオン交換処理後であって最終回である2回目のイオン交換処理前における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS1st)及び前記初回のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL1st)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS2nd)及び前記最終回である2回目のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL2nd)を前記説明変数とし、
前記強化ガラスの厚さ(T)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスの圧縮応力層の深さ(DOC)を前記目的変数としたとき、
前記回帰式は、下記の式(10)を含むことを特徴とする、強化ガラスの応力特性推定方法。
DOC=aT+bCS1st+cDOL1st+dCS2nd+eDOL2nd+f
・・・(10)
ここで、a~fは定数である。 - 複数回のイオン交換処理により形成された圧縮応力層における複数の応力特性のうち、一部の応力特性に基づいて他の応力特性を推定する、リチウム・アルミノシリケート系の強化ガラスの応力特性推定方法であって、
前記強化ガラスは、前記強化ガラスの厚さ方向における中央位置に引張応力層を有しており、
前記圧縮応力層を有するサンプル強化ガラスにおける前記複数の応力特性を教師データとして取得するサンプリング工程と、
前記教師データに基づいて、前記一部の応力特性と前記他の応力特性との関係を示す予測モデルを演算処理装置により作成する予測モデル作成工程と、
前記圧縮応力層を有する推定対象の強化ガラスにおける前記一部の応力特性を、前記予測モデルに対する入力データとして取得する測定工程と、
前記測定工程によって取得された前記入力データを前記予測モデルに入力し、前記演算処理装置によって前記他の応力特性に係る出力データを取得する推定工程と、を備え、
前記推定対象の強化ガラスおよび前記サンプル強化ガラスは、表面を有する板状またはシート状であり、
前記複数の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記圧縮応力層の深さ(DOC)、前記引張応力層における引張応力の最大値(CT)、前記サンプル強化ガラスの前記表面から80μmの深さの位置における圧縮応力値(CS80)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記一部の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記推定工程では、前記一部の応力特性を説明変数とし、前記他の応力特性を目的変数とした回帰分析により、前記予測モデルとしての回帰式及びその定数を取得し、
前記回帰式は、一次式であり、
前記複数回のイオン交換処理は、2回のイオン交換処理であり、
前記2回のイオン交換処理のうち、初回のイオン交換処理後であって最終回である2回目のイオン交換処理前における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS1st)及び前記初回のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL1st)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスに係る前圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS2nd)及び前記最終回である2回目のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL2nd)を前記説明変数とし、
前記強化ガラスの厚さ(T)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスの前記引張応力の最大値(CT)を前記目的変数としたとき、
前記回帰式は、下記の式(11)を含むことを特徴とする、強化ガラスの応力特性推定方法。
CT=gT+hCS1st+iDOL1st+jCS2nd+kDOL2nd+l
・・・(11)
ここで、g~lは定数である。 - 複数回のイオン交換処理により形成された圧縮応力層における複数の応力特性のうち、一部の応力特性に基づいて他の応力特性を推定する、リチウム・アルミノシリケート系の強化ガラスの応力特性推定方法であって、
前記強化ガラスは、前記強化ガラスの厚さ方向における中央位置に引張応力層を有しており、
前記圧縮応力層を有するサンプル強化ガラスにおける前記複数の応力特性を教師データとして取得するサンプリング工程と、
前記教師データに基づいて、前記一部の応力特性と前記他の応力特性との関係を示す予測モデルを演算処理装置により作成する予測モデル作成工程と、
前記圧縮応力層を有する推定対象の強化ガラスにおける前記一部の応力特性を、前記予測モデルに対する入力データとして取得する測定工程と、
前記測定工程によって取得された前記入力データを前記予測モデルに入力し、前記演算処理装置によって前記他の応力特性に係る出力データを取得する推定工程と、を備え、
前記推定対象の強化ガラスおよび前記サンプル強化ガラスは、表面を有する板状またはシート状であり、
前記複数の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記圧縮応力層の深さ(DOC)、前記引張応力層における引張応力の最大値(CT)、前記サンプル強化ガラスの前記表面から80μmの深さの位置における圧縮応力値(CS80)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記一部の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記推定工程では、前記一部の応力特性を説明変数とし、前記他の応力特性を目的変数とした回帰分析により、前記予測モデルとしての回帰式及びその定数を取得し、
前記回帰式は、多次式であり、
前記複数回のイオン交換処理は、2回のイオン交換処理であり、
前記2回のイオン交換処理のうち、初回のイオン交換処理後であって最終回である2回目のイオン交換処理前における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS1st)及び前記初回のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散の深さ(DOL1st)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS2nd)及び前記最終回である2回目のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL2nd)を前記説明変数とし、
前記強化ガラスの厚さ(T)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスの圧縮応力層の深さ(DOC)を前記目的変数としたとき、
前記回帰式は、下記の式(16)を含むことを特徴とする、強化ガラスの応力特性推定方法。
DOC=a(T+b)2+c(CS1st+d)2+e(DOL1st+f)2
+g(CS2nd+h)2+i(DOL2nd+j)2+k ・・・(16)
ここで、a~kは定数である。 - 複数回のイオン交換処理により形成された圧縮応力層における複数の応力特性のうち、一部の応力特性に基づいて他の応力特性を推定する、リチウム・アルミノシリケート系の強化ガラスの応力特性推定方法であって、
前記強化ガラスは、前記強化ガラスの厚さ方向における中央位置に引張応力層を有しており、
前記圧縮応力層を有するサンプル強化ガラスにおける前記複数の応力特性を教師データとして取得するサンプリング工程と、
前記教師データに基づいて、前記一部の応力特性と前記他の応力特性との関係を示す予測モデルを演算処理装置により作成する予測モデル作成工程と、
前記圧縮応力層を有する推定対象の強化ガラスにおける前記一部の応力特性を、前記予測モデルに対する入力データとして取得する測定工程と、
前記測定工程によって取得された前記入力データを前記予測モデルに入力し、前記演算処理装置によって前記他の応力特性に係る出力データを取得する推定工程と、を備え、
前記推定対象の強化ガラスおよび前記サンプル強化ガラスは、表面を有する板状またはシート状であり、
前記複数の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記圧縮応力層の深さ(DOC)、前記引張応力層における引張応力の最大値(CT)、前記サンプル強化ガラスの前記表面から80μmの深さの位置における圧縮応力値(CS80)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記一部の応力特性は、前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS)、前記イオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL)、前記強化ガラスの厚さ(T)、を含み、
前記推定工程では、前記一部の応力特性を説明変数とし、前記他の応力特性を目的変数とした回帰分析により、前記予測モデルとしての回帰式及びその定数を取得し、
前記回帰式は、多次式であり、
前記複数回のイオン交換処理は、2回のイオン交換処理であり、
前記2回のイオン交換処理のうち、初回のイオン交換処理後であって最終回である2回目のイオン交換処理前における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS1st)及び前記初回のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL1st)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスに係る前記圧縮応力層における最大圧縮応力値(CS2nd)及び前記最終回である2回目のイオン交換処理により導入されたKイオンの前記表面からの拡散深さ(DOL2nd)を前記説明変数とし、
前記強化ガラスの厚さ(T)を前記説明変数とし、
前記最終回である2回目のイオン交換処理後における前記強化ガラスの前記引張応力の最大値(CT)を前記目的変数としたとき、
前記回帰式は、下記の式(17)を含むことを特徴とする、強化ガラスの応力特性推定方法。
CT=l(T+m)2+n(CS1st+o)2+p(DOL1st+q)2
+r(CS2nd+s)2+t(DOL2nd+u)2+v ・・・(17)
ここで、l~vは定数である。 - 前記推定対象の強化ガラスは、ガラス組成として、Na2Oと、Li2Oとを含有し、
前記圧縮応力層は、前記イオン交換処理により導入されたKイオンに起因する圧縮応力層と、前記イオン交換処理により導入されたNaイオンに起因する圧縮応力層とを含み、
前記サンプリング工程では、前記一部の応力特性を、光導波効果を利用する表面応力計によって測定し、前記他の応力特性を散乱光光弾性応力計によって測定する、請求項1から6のいずれか1項に記載の強化ガラスの応力特性推定方法。
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