JP7745817B1 - メンテナンス治具、めっき装置、および、給電コンタクトのメンテナンス方法 - Google Patents

メンテナンス治具、めっき装置、および、給電コンタクトのメンテナンス方法

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JP7745817B1 JP2025538651A JP2025538651A JP7745817B1 JP 7745817 B1 JP7745817 B1 JP 7745817B1 JP 2025538651 A JP2025538651 A JP 2025538651A JP 2025538651 A JP2025538651 A JP 2025538651A JP 7745817 B1 JP7745817 B1 JP 7745817B1
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Abstract

給電コンタクトからめっき金属を除去するメンテナンスに要する時間を短縮する。
めっき装置の基板ホルダに設けられた給電コンタクト442-4に析出した金属膜を除去するためのメンテナンス治具490は、電解液を収容するように構成されたカソード室492と、カソード室492内に配置されたカソード493であって、給電コンタクト442-4との間で電圧を印加されるように構成された、カソード493と、カソード室492内の電解液と接触する第1の面494a、および、メンテナンス治具490を基板ホルダに設置したときに給電コンタクト442-4と接触する第2の面494b、を有する隔膜494であって、カソード室492内の電解液を保持することができ、第1の面494a側から第2の面494b側へ陰イオンを透過することができるように構成される、隔膜494と、を含む。

Description

本願は、メンテナンス治具、めっき装置、および、給電コンタクトのメンテナンス方法に関する。
めっき装置の一例としてカップ式の電解めっき装置が知られている。カップ式の電解めっき装置は、被めっき面を下方に向けて基板ホルダに保持された基板(例えば半導体ウェハ)をめっき液に浸漬させ、基板とアノードとの間に電圧を印加することによって、基板の表面に導電膜を析出させる。
特許文献1に開示されためっき装置の基板ホルダは、基板に電圧を印加するための給電コンタクトを備えている。このようなめっき装置において、めっき処理中に給電コンタクトが設置された領域にめっき液がリークすることによって、給電コンタクトにめっき金属(およびその酸化物)が析出する場合がある。給電コンタクトにめっき金属が析出した場合、従来技術では、給電コンタクトを基板ホルダから取り外して、給電コンタクトからめっき金属を除去するメンテナンス作業が行われていた。
特許7114002号公報
しかしながら、従来技術のメンテナンス作業は、給電コンタクトを基板ホルダから取り外す工程と、給電コンタクトからめっき金属を除去する工程と、給電コンタクトを基板ホルダに取り付ける工程が発生するので、長時間を要していた。
そこで、本願は、給電コンタクトからめっき金属を除去するメンテナンスに要する時間を短縮することを1つの目的としている。
一実施形態によれば、めっき装置の基板ホルダに設けられた給電コンタクトに析出した金属膜を除去するためのメンテナンス治具であって、電解液を収容するように構成されたカソード室と、前記カソード室内に配置されたカソードであって、前記給電コンタクトとの間で電圧を印加されるように構成された、カソードと、前記カソード室内の電解液と接触する第1の面、および、前記メンテナンス治具を前記基板ホルダに設置したときに前記給電コンタクトと接触する第2の面、を有する隔膜であって、前記カソード室内の電解液を保持することができ、前記第1の面側から前記第2の面側へ陰イオンを透過することができるように構成される、隔膜と、を含む、メンテナンス治具が開示される。
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。 図3は、本実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。 図4は、めっきモジュールにメンテナンス治具を設置した状態を概略的に示す縦断面図である。 図5は、本実施形態のメンテナンス治具の構成を概略的に示す縦断面図である。 図6は、本実施形態のメンテナンス治具の構成を概略的に示す縦断面図である。 図7は、本実施形態の給電コンタクトのメンテナンス方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
<めっき装置の全体構成>
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。図1、2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収納された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、プリウェットモジュール200およびスピンリンスドライヤ600の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換することでパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤの数および配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収納された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板をプリウェットモジュール200へ受け渡す。
プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送ロボット110は、スピンリンスドライヤ600から基板を受け取り、乾燥処理を施した基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収納したカセットが搬出される。
<めっきモジュールの構成>
次に、めっきモジュール400の構成を説明する。本実施形態における24台のめっきモジュール400は同一の構成であるので、1台のめっきモジュール400のみを説明する。図3は、一実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。
図3に示すように、めっきモジュール400は、めっき液を収容するためのめっき槽410を備える。めっきモジュール400は、めっき槽410の内部を上下方向に隔てるメンブレン420を備える。めっき槽410の内部はメンブレン420によってカソード領域422とアノード領域424に仕切られる。
カソード領域422とアノード領域424にはそれぞれめっき液が充填される。めっきモジュール400は、カソード領域422に向けて開口したノズル426と、ノズル426を介してカソード領域422にめっき液を供給するための供給源428と、を備える。めっきモジュール400は、アノード領域424についても同様に、アノード領域424にめっき液を供給するための機構を備えるが図示を省略する。アノード領域424のめっき槽410の底面にはアノード430が設けられる。カソード領域422にはメンブレン420に対向して抵抗体450が配置される。抵抗体450は、基板Wfの被めっき面Wf-aにおけるめっき処理の均一化を図るための部材であり、多数の孔が形成された板状部材によって構成される。
また、めっきモジュール400は、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wfを保持するための基板ホルダ440を備える。基板ホルダ440は、図示していない電源から基板Wfに給電するための給電コンタクトを備える。基板ホルダ440は、基板Wfの被めっき面Wf-aの外縁部を支持するためのシールリングホルダ442と、シールリングホルダ442を図示していない基板ホルダ本体に保持するためのフレーム446と、を備える。また、基板ホルダ440は、基板Wfの被めっき面Wf-aの裏面を押圧するためのバックプレート444と、バックプレート444の基板押圧面の裏面に取り付けられたシャフト448と、を備える。
めっきモジュール400は、基板ホルダ440を昇降させるための昇降機構443と、シャフト448の仮想軸(被めっき面Wf-aの中央を垂直に伸びる仮想的な回転軸)の周りに基板Wfが回転するように基板ホルダ440を回転させるための回転機構447と、を備える。昇降機構443および回転機構447は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる。めっきモジュール400は、昇降機構443を用いて基板Wfをカソード領域422のめっき液に浸漬し、アノード430と基板Wfとの間に電圧を印加することによって、基板Wfの被めっき面Wf-aにめっき処理を施すように構成される。
本実施形態のめっきモジュール400では、めっき処理時に、基板ホルダ440の給電コンタクトが設置された領域にめっき液がリークする場合がある。この場合、給電コンタクトの表面にめっき金属(およびその酸化物)が析出し、その結果、被めっき面Wf-aに形成される導電膜の膜厚が不均一になるおそれがある。
これに対して本実施形態のめっきモジュール400は、給電コンタクトに析出した金属膜を除去するためのメンテナンス治具を備える。以下、メンテナンス治具について説明する。
図4は、めっきモジュールにメンテナンス治具を設置した状態を概略的に示す縦断面図である。図4に示すように、メンテナンス治具490は、基板Wfと略同径の円板状に形成されており、基板Wfに代えて基板ホルダ440に保持されるようになっている。メンテナンス治具490は、図4に示すように基板ホルダ440に設置された状態で、給電コンタクトに析出した金属膜を除去するように構成される。
図5は、本実施形態のメンテナンス治具の構成を概略的に示す縦断面図である。図5は、図4における領域αを拡大して示している。まず、基板ホルダ440の構成を説明する。
シールリングホルダ442は、メンテナンス治具490の外周部を支持するための環状の支持部材442-1を含む。支持部材442-1は、メンテナンス治具490の下面の外周部に付き出すフランジ442-1aを有する。フランジ442-1aの上には環状のシール部材442-2が配置される。シール部材442-2は弾性を有する部材である。支持部材442-1は、シール部材442-2を介してメンテナンス治具490の外周部を支持する。
シールリングホルダ442は、支持部材442-1の内周面に取り付けられた環状の台座442-3を備える。台座442-3は、例えばステンレスなどの導電性を有する部材である。シールリングホルダ442は、基板に給電するための給電コンタクト442-4を備える。給電コンタクト442-4は、台座442-3の内周面にネジ等によって環状に取り付けられている。支持部材442-1は、台座442-3を介して給電コンタクト442-4を保持している。給電コンタクト442-4は、めっき処理時に基板ホルダ440に保持された基板に給電するための導電性を有する部材である。
基板ホルダ440は、給電コンタクト442-4の近傍に配置された電極部材484を備える。電極部材484は、導電性を有する環状の部材である。基板ホルダ440は、給電コンタクト442-4と電極部材484との間に配置された環状のスペーサ482を備える。スペーサ482は絶縁体である。スペーサ482を配置することによって給電コンタクト442-4と電極部材484は絶縁される。
めっきモジュール400は、図示していない電源によって給電コンタクト442-4と電極部材484との間に電圧を印加し、両者の間に流れる電流を計測することによって、給電コンタクト442-4が設置された領域へのめっき液のリークを検出することができる。すなわち、基板ホルダ440に基板Wfを保持してめっき処理した場合、シール部材442-2の隙間から基板ホルダ440の内部領域(給電コンタクト442-4が設置された領域)にめっき液がリークする場合がある。その場合、リークしためっき液の影響により、計測される電流の値は大きくなる。したがって、めっきモジュール400は、計測された電流に基づいて、給電コンタクト442-4が設置された領域へのめっき液のリークを検出することができる。
次に、メンテナンス治具490の詳細を説明する。メンテナンス治具490は、基板ホルダ440に保持される基板Wfに対応する径を有する円板状の治具本体491を備える。治具本体491は、治具本体491を基板ホルダ440に設置したときに給電コンタクト442-4の先端と対向する対向面を有する。
メンテナンス治具490は、電解液を収容するように構成されたカソード室492を備える。より具体的には、カソード室492は、治具本体491の、給電コンタクト442-4との対向面の周縁部に沿って形成された溝を含んで構成される。カソード室492は、電解液をカソード室492内に注入するための注入口を含んでいてもよい。メンテナンス治具490は、カソード室492内に配置されたカソード493を備える。カソード493は、給電コンタクト442-4との間で電圧を印加されるように構成される。
メンテナンス治具490は、カソード室492の溝を覆うように配置された隔膜494を備える。隔膜494は、カソード室492内の電解液と接触する第1の面494a、および、メンテナンス治具490を基板ホルダ440に設置したときに給電コンタクト442-4と接触する第2の面494b、を有する。隔膜494は、カソード室492内の電解液を保持することができ、第1の面494a側から第2の面494b側へ陰イオンを透過することができるように構成される。隔膜494は、第1の面494aおよび第2の面494bを有する陰イオン交換膜を含んでいてもよい。また、隔膜494は、陰イオン交換膜に限らず、第1の面494aおよび第2の面494bを有する多孔質膜を含んでいてもよい。なお、本明細書において、給電コンタクト442-4と隔膜494の第2の面494bが接触するということは、給電コンタクト442-4と隔膜494の第2の面494bが直接接触することに加えて、給電コンタクト442-4と隔膜494の第2の面494bが液体(例えば水)を介して接触することも含む。
メンテナンス治具490は、第2の面494bに積層された、保水性を有する多孔質体(例えば、スポンジ)495を備える。多孔質体495は、給電コンタクト442-4のメンテナンスを行う際には、水で湿潤される。これにより、メンテナンス治具490を基板ホルダ440に設置したときに、給電コンタクト442-4と隔膜494の第2の面494bは、多孔質体495に保持された水を介して接触することになる。また、多孔質体495を設けることによって、給電コンタクト442-4の先端が隔膜494へ直接接触することによる隔膜494のダメージを防ぐことができる。
メンテナンス治具490は、治具本体491内に配置された電源497を備える。電源497は、負電圧極がカソード493に接続され、正電圧極が治具本体491に形成された正電圧ポート498に接続される。メンテナンス治具490は、メンテナンス治具490を基板ホルダ440に設置したときに正電圧ポート498と給電コンタクト442-4とを接続するように構成された接続部材496を備える。
本実施形態のメンテナンス治具490を用いることによって、給電コンタクト442-4からめっき金属を除去するメンテナンスに要する時間を短縮することができる。すなわち、給電コンタクト442-4にめっき金属が析出した場合には、多孔質体495が水で湿潤された状態のメンテナンス治具490を基板ホルダ440に設置する。そして、カソード493と給電コンタクト442-4間に電圧を印加することで、カソード493側から隔膜494を介して陰イオンが供給されると同時に、給電コンタクト442-4表面で一部水が分解することで、酸が産生する。さらに、給電コンタクト442-4表面のめっき金属が酸化・溶解することで、めっき金属が電解エッチングされる。
より具体的には、多孔質体495が水で湿潤された状態のメンテナンス治具490を基板ホルダ440に設置すると、隔膜494の給電コンタクト442-4側が水で湿潤されることで、電解液中の一部の酸が膜を透過し、給電コンタクト442-4側へ拡散する。また、カソード493と給電コンタクト442-4との間に電圧を印可することで、電解液中の陰イオンが隔膜494を透過し給電コンタクト442-4側へ移動し、給電コンタクト442-4表面では水の電気分解で水素イオンが生成するため、酸濃度が高くなる(pHが低下)。そして、給電コンタクト442-4表面に付着しためっき金属は電極反応で酸化され、中性域では水酸化物となり不動態化するが、pHが低下することで水酸化物が中和され、金属イオンとなり溶解する。
一例として、電解液がHSOであり、給電コンタクト442-4に付着した金属がCuである場合の、給電コンタクト442-4表面での反応は以下のようになる。
O→2H+1/2O+2e・・・水の電気分解、酸の生成
Cu+2HO→Cu(OH)+2H+2e・・・Cuの酸化
Cu(OH)+HSO→Cu2++SO 2-+2HO・・・水酸化銅の中和、Cuイオン溶解
本実施形態のメンテナンス治具490を用いることによって、給電コンタクト442-4を基板ホルダ440から取り外す工程、および、給電コンタクト442-4を基板ホルダ440に取り付ける工程を省くことができるので、給電コンタクト442-4からめっき金属を除去するメンテナンスに要する時間を短縮することができる。また、本実施形態のメンテナンス治具490によれば、隔膜494近傍の給電コンタクト442-4先端に集中して電流が流れることで、効率よく給電コンタクト442-4先端を活性化することができる。
なお、上記の説明では、水で湿潤された状態の多孔質体495を用いる例を示したが、これに限定されず、基板ホルダ440の給電コンタクト442-4が設置される領域に水を供給してメンテナンス作業を行ってもよい。また、上記の説明では、メンテナンス治具490の内部に電源497が配置される例を示したが、これに限定されず、メンテナンス治具490の外部から電源を供給してもよい。この場合、治具本体491には、カソード493に電源を供給するための端子を設置すればよい。
メンテナンス治具490は、めっきモジュール400内またはめっき装置1000内の保管場所に保管しておくことができる。給電コンタクト442-4のメンテナンス作業を行うときに、ロボット等によってメンテナンス治具490を基板ホルダ440に設置することができる。
また、上記の説明では、隔膜494が、陰イオン交換膜または多孔質膜のいずれかを含む例を説明したが、これに限定されない。図6は、本実施形態のメンテナンス治具の構成を概略的に示す縦断面図である。図6に示すように、隔膜494は、第1の面494aを有する陰イオン交換膜494-1と、陰イオン交換膜494-1に積層され第2の面494bを有する多孔質膜494-2と、を含んで構成されてもよい。
次に、本実施形態の給電コンタクトのメンテナンス方法について説明する。図7は、本実施形態の給電コンタクトのメンテナンス方法のフローチャートである。
図7に示すように、本実施形態の給電コンタクトのメンテナンス方法は、基板ホルダ440に保持された基板Wfにめっき処理を施す(めっきステップS110)。続いて、メンテナンス方法は、めっきステップ(S110)の後に基板ホルダ440の給電コンタクト442-4が設置された領域へのめっき液のリークを検出する(リーク検出ステップS112)。リーク検出ステップS112は、一例では、給電コンタクト442-4と電極部材484との間に電圧を印加し、両者の間に電流を計測することによって実行することができるが、これに限定されない。
続いて、メンテナンス方法は、リーク検出ステップ(S112)によってめっき液のリークが検出された場合に、多孔質体495を水で湿潤させ(S114)、メンテナンス治具490を基板ホルダ440へ設置する(設置ステップS116)。続いて、メンテナンス方法は、給電コンタクト442-4とメンテナンス治具490のカソード493との間に電圧を印加して、給電コンタクト442-4をエッチングする(メンテナンスステップS118)。これにより、給電コンタクト442-4に付着した金属を除去することができる。続いて、メンテナンス方法は、基板ホルダ440からメンテナンス治具490を取り外す(S120)。
メンテナンス方法は、基板ホルダ440からメンテナンス治具490を取り外した後、または、リーク検出ステップ(S112)によってめっき液のリークが検出されなかった場合に、基板ホルダ440の給電コンタクト442-4が設置された領域へ洗浄液(例えば純水)を供給して、給電コンタクト442-4を洗浄する(S122)。
本実施形態のメンテナンス方法によれば、メンテナンス治具490を用いることによって、給電コンタクト442-4を基板ホルダ440から取り外す工程、および、給電コンタクト442-4を基板ホルダ440に取り付ける工程を省くことができるので、給電コンタクト442-4からめっき金属を除去するメンテナンスに要する時間を短縮することができる。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
本願は、一実施形態として、めっき装置の基板ホルダに設けられた給電コンタクトに析出した金属膜を除去するためのメンテナンス治具であって、電解液を収容するように構成されたカソード室と、前記カソード室内に配置されたカソードであって、前記給電コンタクトとの間で電圧を印加されるように構成された、カソードと、前記カソード室内の電解液と接触する第1の面、および、前記メンテナンス治具を前記基板ホルダに設置したときに前記給電コンタクトと接触する第2の面、を有する隔膜であって、前記カソード室内の電解液を保持することができ、前記第1の面側から前記第2の面側へ陰イオンを透過することができるように構成される、隔膜と、を含む、メンテナンス治具を開示する。
また、本願は、一実施形態として、前記基板ホルダに保持される基板に対応する径を有する円板状の治具本体であって、前記治具本体を前記基板ホルダに設置したときに前記給電コンタクトと対向する対向面を有する、治具本体をさらに含み、前記カソード室は、前記治具本体の前記対向面の周縁部に沿って形成された溝を含み、前記隔膜は、前記カソード室の前記溝を覆うように配置される、メンテナンス治具を開示する。
また、本願は、一実施形態として、前記隔膜は、前記第1の面および前記第2の面を有する陰イオン交換膜を含む、メンテナンス治具を開示する。
また、本願は、一実施形態として、前記隔膜は、前記第1の面および前記第2の面を有する多孔質膜を含む、メンテナンス治具を開示する。
また、本願は、一実施形態として、前記隔膜は、前記第1の面を有する陰イオン交換膜と、前記陰イオン交換膜に積層され前記第2の面を有する多孔質膜と、を含む、メンテナンス治具を開示する。
また、本願は、一実施形態として、前記第2の面に積層された、保水性を有する多孔質体をさらに含む、メンテナンス治具を開示する。
また、本願は、一実施形態として、前記治具本体内に配置された電源であって、負電圧極が前記カソードに接続され、正電圧極が前記治具本体に形成された正電圧ポートに接続された、電源と、前記メンテナンス治具を前記基板ホルダに設置したときに前記正電源ポートと前記給電コンタクトとを接続するように構成された接続部材と、をさらに含む、メンテナンス治具を開示する。
また、本願は、一実施形態として、めっき液を収容するためのめっき槽と、前記めっき槽内に配置されたアノードと、被めっき面を下方に向けた基板を保持するように構成された基板ホルダと、前記基板ホルダに設けられた給電コンタクトに析出した金属膜を除去するための上記のいずれかに記載されたメンテナンス治具と、を含む、めっき装置を開示する。
また、本願は、一実施形態として、基板ホルダに保持された基板にめっき処理を施すめっきステップと、前記めっきステップの後に前記基板ホルダの給電コンタクトが設置された領域へのめっき液のリークを検出するリーク検出ステップと、前記リーク検出ステップによってめっき液のリークが検出された場合に、上記のいずれかに記載のメンテナンス治具を前記基板ホルダへ設置する設置ステップと、前記給電コンタクトと前記メンテナンス治具の前記カソードとの間に電圧を印加するメンテナンスステップと、を含む、給電コンタクトのメンテナンス方法を開示する。
400 めっきモジュール
410 めっき槽
430 アノード
440 基板ホルダ
442-4 給電コンタクト
490 メンテナンス治具
491 治具本体
492 カソード室
493 カソード
494 隔膜
494a 第1の面
494b 第2の面
494-1 陰イオン交換膜
494-2 多孔質膜
495 多孔質体
496 接続部材
497 電源
498 正電圧ポート
1000 めっき装置
Wf 基板
Wf-a 被めっき面

Claims (9)

  1. めっき装置の基板ホルダに設けられた給電コンタクトに析出した金属膜を除去するためのメンテナンス治具であって、
    電解液を収容するように構成されたカソード室と、
    前記カソード室内に配置されたカソードであって、前記給電コンタクトとの間で電圧を印加されるように構成された、カソードと、
    前記カソード室内の電解液と接触する第1の面、および、前記メンテナンス治具を前記基板ホルダに設置したときに前記給電コンタクトと接触する第2の面、を有する隔膜であって、前記カソード室内の電解液を保持することができ、前記第1の面側から前記第2の面側へ陰イオンを透過することができるように構成される、隔膜と、
    を含む、メンテナンス治具。
  2. 前記基板ホルダに保持される基板に対応する径を有する円板状の治具本体であって、前記治具本体を前記基板ホルダに設置したときに前記給電コンタクトと対向する対向面を有する、治具本体をさらに含み、
    前記カソード室は、前記治具本体の前記対向面の周縁部に沿って形成された溝を含み、
    前記隔膜は、前記カソード室の前記溝を覆うように配置される、
    請求項1に記載のメンテナンス治具。
  3. 前記隔膜は、前記第1の面および前記第2の面を有する陰イオン交換膜を含む、
    請求項2に記載のメンテナンス治具。
  4. 前記隔膜は、前記第1の面および前記第2の面を有する多孔質膜を含む、
    請求項2に記載のメンテナンス治具。
  5. 前記隔膜は、前記第1の面を有する陰イオン交換膜と、前記陰イオン交換膜に積層され前記第2の面を有する多孔質膜と、を含む、
    請求項2に記載のメンテナンス治具。
  6. 前記第2の面に積層された、保水性を有する多孔質体をさらに含む、
    請求項3乃至5のいずれか一項に記載のメンテナンス治具。
  7. 前記治具本体内に配置された電源であって、負電圧極が前記カソードに接続され、正電圧極が前記治具本体に形成された正電圧ポートに接続された、電源と、
    前記メンテナンス治具を前記基板ホルダに設置したときに前記正電圧ポートと前記給電コンタクトとを接続するように構成された接続部材と、
    をさらに含む、
    請求項6に記載のメンテナンス治具。
  8. めっき液を収容するためのめっき槽と、
    前記めっき槽内に配置されたアノードと、
    被めっき面を下方に向けた基板を保持するように構成された基板ホルダと、
    前記基板ホルダに設けられた給電コンタクトに析出した金属膜を除去するための請求項1乃至5のいずれか一項に記載されたメンテナンス治具と、
    を含む、
    めっき装置。
  9. 基板ホルダに保持された基板にめっき処理を施すめっきステップと、
    前記めっきステップの後に前記基板ホルダの給電コンタクトが設置された領域へのめっき液のリークを検出するリーク検出ステップと、
    前記リーク検出ステップによってめっき液のリークが検出された場合に、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のメンテナンス治具を前記基板ホルダへ設置する設置ステップと、
    前記給電コンタクトと前記メンテナンス治具の前記カソードとの間に電圧を印加するメンテナンスステップと、
    を含む、給電コンタクトのメンテナンス方法。
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