JP7733115B2 - 制御システム、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

制御システム、制御方法、および制御プログラム

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Description

本開示の一側面は、制御システム、制御方法、および制御プログラムに関する。
特許文献1には、制御対象を駆動するモータを制御するモータ制御装置が記載されている。モータ制御装置は、入力された速度指令に制御対象の実際速度が追従するよう制御するための補正前トルク指令を作成する速度フィードバック制御手段と、速度指令と補正前トルク指令とを用いて、制御対象が有する伝達関数の逆モデルの係数を算出する逆モデル算出手段と、速度指令と逆モデルの係数とを用いて、トルク補正値を生成するトルク補正値生成手段と、補正前トルク指令とトルク補正値とを用いて、制御対象を駆動するモータに対するトルク指令を生成するトルク指令生成手段とを備える。
特開2015-15844号公報
摩擦が適切に補償された指令を制御対象に提供する仕組みが望まれている。
本開示の一側面に係る制御システムは、制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するフィードフォワード制御部と、算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成する指令生成部と、制御対象を動作させるために生成された指令を出力する指令部とを備える。
本開示の一側面に係る制御方法は、少なくとも一つのプロセッサを備える制御システムによって実行される制御方法であって、制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するステップと、算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成するステップと、制御対象を動作させるために生成された指令を出力するステップとを含む。
本開示の一側面に係る制御プログラムは、制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するステップと、算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成するステップと、制御対象を動作させるために生成された指令を出力するステップとをコンピュータに実行させる。
本開示の一側面によれば、摩擦が適切に補償された指令を制御対象に提供できる。
制御システムの適用の一例を示す図である。 制御システムの適用の一例を示すブロック線図である。 制御システムのために用いられるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 摩擦補償を説明するための図である。 制御対象モデルの一例を示す図である。 制御対象モデルの一例を示す図である。 制御システムでの処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの構成]
図1は本開示に係る制御システムの適用の一例を示す図である。本実施形態では、本開示に係る制御システムをモータ制御装置1に適用する。一例では、モータ制御装置1は、通信ネットワークを介してコントローラ2に接続され、制御対象9と電気的に接続される。装置間を接続する通信ネットワークは、有線ネットワークでも無線ネットワークでもよい。通信ネットワークはインターネットおよびイントラネットの少なくとも一方を含んで構成されてもよい。あるいは、通信ネットワークは単純に1本の通信ケーブルによって実現されてもよい。図1は一つのモータ制御装置1に一つの制御対象9が接続される構成を示すが、モータ制御装置1は複数の制御対象9と接続されてもよい。
モータ制御装置1は、コントローラ2からの指令信号に制御対象9のモータ91の出力を追従させるための装置である。モータ制御装置1はその指令信号に基づいて、モータ91を動かすための電力を生成し、その電力をモータ91に供給する。この供給される電力は、トルク指令、電流指令などのような駆動力指令に相当する。モータ制御装置1は例えば、インバータであってもよいし、サーボアンプであってもよい。
コントローラ2は制御対象9を動作させるための指令信号をモータ制御装置1に出力する装置である。指令信号の例として位置指令および速度指令が挙げられる。
制御対象9とは、動力を受けて目的に応じた所定の動作を行って、有用な仕事を実行する装置をいう。制御対象9を機械と言い換えることもできる。例えば、制御対象9は産業機械、工作機械、またはロボットであり得る。一例では、制御対象9はモータ91、駆動対象92、およびセンサ93を備える。
モータ91は、モータ制御装置1から供給される電力に応じて、ワークを処理する駆動対象92を駆動させるための動力を発生させる装置である。モータ91は、駆動対象92を回転させる回転型モータであってもよいし、駆動対象92を直線に沿って変位させるリニア型モータであってもよい。モータ91は、同期電動機であってもよいし、誘導電動機であってもよい。モータ91は、SPM(Surface Permanent Magnet)モータ、IPM(Interior Permanent Magnet)モータ等の永久磁石型の同期電動機であってもよい。モータ91は、シンクロナスリラクタンスモータ(synchronous reluctance motor)のような、永久磁石を有しない同期電動機であってもよい。モータ91はDCモータであってもよいしACモータであってもよい。
センサ93は、モータ制御装置1からの電力によって動作する制御対象9の応答を検出する装置である。応答とは、制御対象9を制御するための命令である指令に対する該制御対象9の出力をいう。例えば、応答は制御対象9の動作および状態の少なくとも一方に関する情報を示す。応答はモータ91の動作および状態の少なくとも一方に関する情報を示してもよく、例えば、モータ91の軸速度と磁極位置との少なくとも一方を示してもよい。応答は駆動対象92の動作および状態の少なくとも一方に関する情報を示してもよく、例えば駆動対象92の位置および速度の少なくとも一方を示してもよい。モータ91が回転型である場合には、モータ91による駆動対象92の回転角度が「位置」に相当し、モータ91による駆動対象92の回転速度が「速度」に相当する。一例では、センサ93は駆動対象92の動作速度に比例した周波数のパルス信号を出力するロータリーエンコーダである。ロータリーエンコーダは駆動対象92の位置および速度の両方を取得できる。センサ93は応答を示す応答信号をモータ制御装置1に送信する。応答は、センサ93によって得られる値そのものでもよいし、所与の演算またはアルゴリズムによって算出または加工される値によって表されてもよい。
図1はモータ制御装置1の機能構成の一例も示す。一例では、モータ制御装置1は機能的構成要素としてフィードバック制御部11、フィードフォワード制御部12、指令生成部13、および指令部14を備える。フィードバック制御部11は、制御対象9からの応答に基づくフィードバック制御によってフィードバック指令値を算出する機能モジュールである。フィードフォワード制御部12は、制御対象9に作用する摩擦を補償するためのフィードフォワード制御によってフィードフォワード補償値を算出する機能モジュールである。本開示において摩擦とは、制御対象9の動作の抵抗として発生する物理現象であり、外乱の一種である。指令生成部13は、制御対象9を動作させるための指令(駆動力指令)をフィードバック指令値およびフィードフォワード補償値に基づいて生成する機能モジュールである。指令部14は生成された指令を制御対象9に向けて出力する機能モジュールである。フィードバック制御部11およびフィードフォワード制御部12を備えるモータ制御装置1は、2自由度制御系の一例である。
図2はモータ制御装置1(制御システム)の一例を示すブロック線図である。この図において、Kfbはフィードバック制御部11の伝達関数であり、Kffはフィードフォワード制御部12の伝達関数であり、P(s)は制御対象9の伝達関数である。xrefはコントローラ2から入力される指令であり、例えば位置指令である。xは制御対象9の制御量である。τfbはフィードバック制御部11からのフィードバック指令値であり、例えばトルク指令に関する。τffはフィードフォワード制御部12からのフィードフォワード補償値であり、例えばトルク指令に関する。τrefは、制御対象9に向けて出力される指令であり、例えば、最終的なトルク指令である。τfriは制御対象9に作用する摩擦であり、例えば摩擦トルクである。
図3は、モータ制御装置1のために用いられるコンピュータ100のハードウェア構成の一例を示す図である。この例では、コンピュータ100は本体110、モニタ120、および入力デバイス130を備える。
本体110は回路160を有する装置である。回路160は、少なくとも一つのプロセッサ161と、メモリ162と、ストレージ163と、入出力ポート164と、通信ポート165とを有する。ストレージ163は、本体110の各機能モジュールを構成するためのプログラムを記録する。ストレージ163は、ハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスクなどの、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。メモリ162は、ストレージ163からロードされたプログラム、プロセッサ161の演算結果などを一時的に記憶する。プロセッサ161は、メモリ162と協働してプログラムを実行することで各機能モジュールを構成する。入出力ポート164は、プロセッサ161からの指令に応じて、モニタ120または入力デバイス130との間で電気信号の入出力を行う。入出力ポート164は他の装置との間で電気信号の入出力を行ってもよい。通信ポート165は、プロセッサ161からの指令に従って、通信ネットワークNを介して他の装置との間でデータ通信を行う。
モニタ120は、本体110から出力された情報を表示するための装置である。モニタ120の例として液晶パネルが挙げられる。
入力デバイス130は、本体110に情報を入力するための装置である。入力デバイス130の例としてスイッチ、操作キーなどの操作インタフェースが挙げられる。
モニタ120および入力デバイス130はタッチパネルとして一体化されていてもよい。
[摩擦補償]
フィードフォワード制御部12は、制御対象9に作用する摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出する。制御対象9に作用する摩擦は、モータ制御装置1によって制御対象9を動作させた場合に発生する。摩擦は指令(すなわち操作量)に外部から混入し、制御対象の動作(すなわち制御量)に影響を与える。フィードフォワード制御部12は摩擦を補償するためのフィードフォワード補償値を算出する。モータ制御装置1はこのフィードフォワード補償値が反映された指令を出力するので、制御対象9は目標値を満たす動作を実行できる。
一例では、フィードフォワード制御部12は、モータ91の運転によって制御対象9に作用する摩擦トルクを補償する。モータ91の速度は反転し得るので(言い換えると、モータ91の回転方向は変わり得るので)、フィードフォワード制御部12はその速度の反転に対応するフィードフォワード補償値を算出してもよい。
図4は摩擦補償を説明するための図である。波形210は従来手法による摩擦補償の一例を示す。波形220はフィードフォワード制御部12による摩擦補償の設定の一例を示す。二つのグラフのいずれについても、横軸は経過時間を示し、縦軸は摩擦補償値を示す。
従来手法によるフィードフォワード補償モデル(フィードフォワード制御器)は式(1)により表される。
ここで、Mは駆動対象92の質量係数、xは駆動対象92の移動量、Dは駆動対象92の粘性係数、τrefはトルク指令値、τfriは摩擦トルク(制御対象9に作用する摩擦)である。質量係数Mおよび粘性係数Dはいずれも、システム同定によって得られる機械特性である。一例では、粘性係数Dは、モータ91および駆動対象92の粘性摩擦(例えば、ベアリングのグリスの粘性)を想定して、モータ91にトルク指令を与えたときの角度または角速度の変化を特定することによって機械特性を調べるシステム同定により、マス項およびダンパ項の値を調べることで得られる。sgn()はモータ91の速度に基づく符号関数であり、モータ91の速度(回転方向)に従って1、0、または-1の値を取る。Tは摩擦トルクを補償するための定数である。
パルス状の波形210に示すように、従来手法ではモータ91の速度の反転に伴って摩擦補償値がパルス状に不連続に変化する。この不連続な摩擦補償値はフィードフォワード補償値に反映されるので、フィードフォワード補償値の不連続な変化によってトルク指令に急な変化が生ずる。そのため、制御対象9において振動などの意図しない現象が発生してしまう。
一方、フィードフォワード制御部12に適用されるフィードフォワード補償モデル(フィードフォワード制御器)は式(2)により表される。
ここで、fcont(x)は、摩擦トルクτfriを補償するための連続関数である。連続関数が用いられるので、摩擦補償値は波形220に示すように連続的に(言い換えると、滑らかに)変化する。したがって、摩擦補償値が反映されるフィードフォワード補償値も連続値になる。フィードフォワード補償値が連続値であるので、トルク指令が滑らかに変化する。したがって、振動などの意図しない現象を回避または低減しつつ、指令に対する制御対象9の高い応答性を実現できる。
フィードフォワード制御部12は、制御対象9の動作と該制御対象9に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、フィードフォワード補償値を算出する。本開示ではその関係を「動作-摩擦関係」ともいう。一例では、制御対象9の動作は、該制御対象9を動作させるモータ91の回転に関する。モータ91の速度が反転し得ることを考慮して、制御対象モデルは、モータ91の速度が反転するときの動作-摩擦関係を示してもよい。また、制御対象モデルは、モータ91の正方向および負方向のそれぞれについて動作-摩擦関係を示してもよい。
フィードフォワード補償値によって補償される指令の例としてトルク指令τrefを示しながら、制御対象モデルに基づくフィードフォワード補償値の計算について説明する。
図2に示すように、トルク指令τrefは、フィードバック制御部11から出力されるトルク指令τfbと、フィードフォワード制御部12から出力されるトルク指令τffとによって生成される。この生成は例えば式(3)により表される。すなわち、一例では、トルク指令τrefはトルク指令τfbにトルク指令τffを加算することで得られる。
フィードフォワード補償値であるトルク指令τffは、式(4)のように表される。
ここで、xrefは位置指令である。τ^compは、連続関数によって推定される摩擦トルクτ^friを補償する摩擦補償値であり、動作-摩擦関係に基づいて得られる。τ^comp=-τ^friである。
図5は、摩擦補償値τ^compを得るための制御対象モデルの一例を示す図である。この例では、モータ91の速度が反転した時点からのモータ91の回転量xを制御対象9の動作として示し、摩擦の例として摩擦トルクτfriを示す。モータ91の回転量は、回転角度により表されてもよいし、周方向における移動距離により表されてもよい。
図5は、モータ91の回転量と実際の摩擦トルクτfriの変化との関係を表す摩擦モデル310をグラフにより示す。縦軸は摩擦トルクτfriを示し、横軸は回転量xを示す。矢印311はモータ91が正方向に回転する際の摩擦トルクの推移を示し、矢印312はモータ91が負方向に回転する際の摩擦トルクの推移を示す。点313,314はいずれも、モータ91の速度が反転することを示す。摩擦モデル310に示すように、摩擦は非線形な特性を持ち、モータ91が速度の反転後に十分に回転した後は特定の値に飽和する。
図5は、摩擦モデル310を近似する制御対象モデル320もグラフにより示す。縦軸は推定摩擦トルクτ^friを示し、横軸は回転量xを示す。制御対象モデル320は、動作-摩擦関係を示す複数の連続関数321~326を含む。これらの連続関数321~326は、式(2)におけるfcont(x)に対応する。一例では、複数の連続関数321~326は、摩擦(この例では摩擦トルク)をばねとして示す質量-ばね-ダンパ系に基づいて設定され得る。質量-ばね-ダンパ系において、摩擦はレオロジーモデルによって複数のばねとして表されてもよい。この場合、連続関数321~326は、そのレオロジーモデルを含む質量-ばね-ダンパ系に基づいて設定される。
複数の連続関数321~326はこの順に接続する(連続関数323,324は点314で接続し、連続関数326,321は点313で接続する)。したがって、制御対象モデル320によって近似される推定摩擦トルクτ^friは連続値であり、その推定摩擦トルクτ^friを補償する摩擦補償値τ^compも連続値である。
連続関数321~323はモータ91が正方向に回転する場合の動作-摩擦関係を近似する。連続関数321は回転量xが0以上X未満である区間に対応し、この区間において推定摩擦トルクはTから-Tへと線形に変化する。したがって、連続関数321の区間は、回転量の変化に応じて摩擦が変化する非定常区間である。連続関数322は、回転量xがX以上X未満である区間に対応し、この区間において推定摩擦トルクは-Tから-Tへと線形に変化する。したがって、連続関数322の区間も非定常区間である。連続関数323は、回転量xがX以上である区間に対応し、この区間では推定摩擦トルクは-Tで飽和する。したがって、連続関数323の区間は、回転量の変化にかかわらず摩擦が一定である定常区間である。
連続関数324~326はモータ91が負方向に回転する場合の動作-摩擦関係を近似する。連続関数324は、回転量xが0以上X未満である区間に対応し、この区間において推定摩擦トルクは-TからTへと線形に変化する。したがって、連続関数324の区間は非定常区間である。連続関数325は、回転量xがX以上X未満である区間に対応し、この区間において推定摩擦トルクはTからTへと線形に変化する。したがって、連続関数325の区間も非定常区間である。連続関数326は、回転量xがX以上である区間に対応し、この区間では推定摩擦トルクはTで飽和する。したがって、連続関数326の区間は定常区間である。
したがって、複数の連続関数321~326は、回転量xに基づく複数の区間に対応する。
連続関数321は式(5)により表される非定数関数である。Kは傾きを表し、K=(T+T)/Xである。
式(4),(5)より、回転量xが0以上X未満である区間でのフィードフォワード補償モデルは以下のように展開される。オフセット値として処理される定数Tを左辺に移行して式(6)が得られる。
指令xrefの微分値(速度および加速度)は回転量xの微分値(速度および加速度)と等しいので、式(6)は式(7)に置換可能である。
式(7)に対して以下のようにラプラス変換および変形を行うことで式(8)が得られる。この式(8)は、線形な特性を有する機械特性と、非線形な特性を持つ摩擦とを統合したフィードバック補償モデル(フィードフォワード制御器)を表す。
連続関数322は式(9)により表される非定数関数である。Kは傾きを表し、K=(T-T)/(X-X)である。
式(4),(9)より、回転量xがX以上X未満である区間でのフィードフォワード補償モデルは以下のように展開される。オフセット値として処理される二つの定数(-T)および(K・X)を左辺に移行し、指令xrefの微分値を回転量xの微分値に置き換えることで、式(10)が得られる。
式(10)に対して以下のようにラプラス変換および変形を行うことで式(11)が得られる。この式(11)も、線形な特性を有する機械特性と、非線形な特性を持つ摩擦とを統合したフィードバック補償モデルを表す。
連続関数323~326のそれぞれについても、連続関数321,322と同様の手法により、対応するフィードバック補償モデルが得られる。
連続関数323は、式(12)により表される定数関数である。
連続関数323に対応するフィードバック制御モデルは式(13)により表される。
連続関数324は式(14)により表される非定数関数である。
連続関数324に対応するフィードバック制御モデルは式(15)により表される。
連続関数325は式(16)により表される非定数関数である。
連続関数325に対応するフィードバック制御モデルは式(17)により表される。
連続関数326は、式(18)により表される定数関数である。
連続関数326に対応するフィードバック制御モデルは式(19)により表される。
制御対象モデル320はフィードフォワード制御部12に関する様々な例を示す。すなわち、フィードフォワード制御部12はモータ91の速度の反転に対応する連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。フィードフォワード制御部12はモータ91の正方向および負方向のそれぞれについて、制御対象モデル320に基づいてフィードフォワード補償値を算出してもよい。フィードフォワード制御部12は、モータ91の速度が反転した時点からのモータ91の回転量と制御対象9に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデル320に基づいて、その回転量に対応する連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。
制御対象モデル320は動作-摩擦関係のヒステリシスを示す。ヒステリシスとは、或る系での現在の状態が、現在の条件だけでなく、過去の状況の履歴にも依存することをいう。制御対象モデル320は、モータ91の速度が反転した時点からのモータ91の回転量xが同じでも(すなわち、現在の条件が同じでも)、推定摩擦トルクτ^friはモータ91の回転方向(すなわち、過去の状況の履歴)によって異なることを示す。一例では、フィードフォワード制御部12は、モータ91の正方向および負方向のそれぞれについて、そのヒステリシスに基づいてフィードフォワード補償値を算出する。
制御対象モデル320は点対称のヒステリシス・ループを表す。しかし、制御対象モデル320は、点対称ではないヒステリシス・ループによって示されてもよい。
制御対象モデル320は、推定摩擦トルクτ^friが飽和する前にモータ91の速度が反転する場合にも適用され得る。この場合も、制御対象モデル320は動作-摩擦関係のヒステリシスを示し、フィードフォワード制御部12はそのヒステリシスに基づいてフィードフォワード補償値を算出する。図6はその場合の制御対象モデルの一例を示す図である。図6の例では、Xを超えたモータ91の回転量がXに達する前の時点315で該モータ91の速度が反転している。
連続関数322によって得られる時点315での推定摩擦トルクτ^friが-Tであるとすると、負方向に回転し始めたモータ91に対応する連続関数324は式(20)により表される。
この連続関数324に対応するフィードバック制御モデルは式(21)により表される。式(21)は、オフセット値として処理される定数が式(15)と異なる。
フィードフォワード制御部12は、完全追従制御(Perfect Tracking Control(PTC))によって連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。完全追従制御とは、サンプル点上で出力が目標に対して誤差無く追従するデジタル制御系をいう。PTCを用いることで、デジタル制御によってフィードフォワード補償値を実行する際に生じ得る不安定零点を回避し得る。
[制御方法]
本開示に係る制御方法の一例として、図7を参照しながら、モータ制御装置1(制御システム)により実行される処理手順の一例を説明する。図7はモータ制御装置1(制御システム)での処理の一例を処理フローS1として示すフローチャートである。すなわち、モータ制御装置1は処理フローS1を実行する。一例では、モータ制御装置1はモータ91を回転させ始めたことに応答して処理フローS1を実行する。
ステップS11では、モータ制御装置1が、モータ91の速度が反転したか否かを判定する。モータ91の速度が反転した場合には(ステップS11においてYES)、処理はステップS12,S13,S14の順に進む。モータ91の速度が反転していない場合、すなわち、モータ91が一方向に回転し続けている場合には(ステップS11においてNO)、処理はステップS12,S13を省略してステップS14に進む。
ステップS12では、フィードフォワード制御部12が、モータの速度が反転した時点での摩擦補償値を保存する。
ステップS13では、フィードフォワード制御部12が、モータの回転量を0にリセットする。このリセットによって、モータ91の速度が反転した時点からの該モータ91の回転量を取得することが可能になる。
ステップS14では、フィードフォワード制御部12がモータ91の現在の回転量を取得する。上述したように、現在の回転量とは、モータ91の速度が反転した時点からの回転量である。
ステップS15では、フィードフォワード制御部12が、取得された回転量に対応する関数を選択する。一例では、フィードフォワード制御部12は複数の連続関数から、取得された回転量に対応する一つの連続関数を選択する。例えば、フィードフォワード制御部12は、その回転量が非定常区間に対応する場合には非定数関数を選択し、その回転量が定常区間に対応する場合には定数関数を選択する。フィードフォワード制御部12は、取得された回転量とモータ91の回転方向とに基づいて、複数の連続関数から一つの連続関数を選択してもよい。
一例として、図5に示す制御対象モデル320を用いる場合の連続関数の選択について説明する。モータ91が正方向に回転しており、かつ回転量が0以上X未満である場合には、フィードフォワード制御部12は連続関数321を選択する。モータ91が正方向に回転しており、かつ回転量がX以上X未満である場合には、フィードフォワード制御部12は連続関数322を選択する。モータ91が正方向に回転しており、かつ回転量がX以上である場合には、フィードフォワード制御部12は連続関数323を選択する。モータ91が負方向に回転しており、かつ回転量が0以上X未満である場合には、フィードフォワード制御部12は連続関数324を選択する。モータ91が負方向に回転しており、かつ回転量がX以上X未満である場合には、フィードフォワード制御部12は連続関数325を選択する。モータ91が負方向に回転しており、かつ回転量がX以上である場合には、フィードフォワード制御部12は連続関数326を選択する。
制御対象モデル320に示すように、少なくとも一つの非定常区間は、回転量の変化に応じて摩擦が第1の態様で変化する第1非定常区間と、回転量の変化に応じて摩擦が第2の態様で変化する第2非定常区間とを含み得る。少なくとも一つの非定数関数は、第1非定常区間に対応する第1非定数関数と、第2非定常区間に対応する第2非定数関数とを含む。フィードフォワード制御部12は、回転量が第1非定常区間に対応する場合には第1非定数関数を選択し、回転量が第2非定常区間に対応する場合には第2非定数関数を選択する。制御対象モデル320において、モータ91が正方向に回転する場合には、第1非定数関数は連続関数321であり、第1の態様は傾きKにより表される。第2非定数関数は連続関数322であり、第2の態様は傾きKにより表される。モータ91が負方向に回転する場合には、第1非定数関数は連続関数324であり、第1の態様は傾きKにより表される。第2非定数関数は連続関数325であり、第2の態様は傾きKにより表される。
ステップS16では、フィードフォワード制御部12が、選択された関数を用いてフィードフォワード補償値を算出する。言い換えると、フィードフォワード制御部12は、選択された関数を用いて、連続値をフィードフォワード補償値として算出する。一例では、フィードフォワード制御部12は、選択された連続関数が組み込まれたフィードバック補償モデルに基づいてフィードフォワード補償値を算出する。例えば、図5に示す連続関数321が選択された場合には、フィードフォワード制御部12は式(8)に示すフィードバック補償モデルに基づいてフィードフォワード補償値を算出する。フィードフォワード制御部12は、ステップS12において保存された摩擦補償値を、選択されたフィードフォワード補償モデルで用いられるオフセット値として用いる。
ステップS17では、フィードバック制御部11が、フィードフォワード補償値に対応するフィードバック指令値を算出する。
ステップS18では、指令生成部13がフィードバック指令値およびフィードフォワード補償値に基づいて指令を生成する。一例では、上記の式(3)に示すように、指令生成部13はフィードバック指令値にフィードフォワード補償値を加算して指令を生成する。
ステップS19では、指令部14が、生成された指令を制御対象9に向けて出力する。この指令は制御対象9に作用する摩擦を考慮して設定されているので、その摩擦が制御対象9の動作に及ぼす影響が解消または抑制される。したがって、制御対象9は円滑で高い応答性を発揮し得る。
ステップS20において、制御対象9の制御を続ける場合には(ステップS20においてNO)、処理はステップS11に戻り、モータ制御装置1はステップS11~S19の処理を再び実行する。一例では、モータ制御装置1はステップS11~S19の処理を繰り返して、連続値であるフィードフォワード補償値を提供し続ける。そのフィードフォワード補償値によって、振動などの意図しない現象を回避または低減しつつ、制御対象9を円滑に動作させることができる。
ステップS20において、制御対象9の制御を終了する場合には(ステップS20においてYES)、モータ制御装置1は処理フローS1を終了する。一例では、処理フローS1の終了は、モータ91の停止を意味する。
[プログラム]
モータ制御装置1の各機能モジュールは、プロセッサ161またはメモリ162の上に制御プログラムを読み込ませてプロセッサ161にそのプログラムを実行させることで実現される。制御プログラムは、モータ制御装置1の各機能モジュールを実現するためのコードを含む。プロセッサ161は制御プログラムに従って入出力ポート164または通信ポート165を動作させ、メモリ162またはストレージ163におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理によりモータ制御装置1の各機能モジュールが実現される。
制御プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの非一時的な記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、制御プログラムは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
[効果]
以上説明したように、本開示の一側面に係る制御システムは、制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するフィードフォワード制御部と、算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成する指令生成部と、制御対象を動作させるために生成された指令を出力する指令部とを備える。
本開示の一側面に係る制御方法は、少なくとも一つのプロセッサを備える制御システムによって実行される制御方法であって、制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するステップと、算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成するステップと、制御対象を動作させるために生成された指令を出力するステップとを含む。
本開示の一側面に係る制御プログラムは、制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するステップと、算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成するステップと、制御対象を動作させるために生成された指令を出力するステップとをコンピュータに実行させる。
このような側面においては、摩擦を補償するフィードフォワード補償値が連続値によって与えられるので、指令の急な変化が抑制される。したがって、摩擦が適切に補償された指令を制御対象に提供できる。この指令により、例えば、制御対象における振動を抑制または回避して、該制御対象をユーザの意図するように動作させることができる。
他の側面に係る制御システムでは、制御対象からの応答に基づくフィードバック制御によってフィードバック指令値を算出するフィードバック制御部を更に備え、指令生成部は、フィードバック指令値およびフィードフォワード補償値に基づいて指令を生成してもよい。連続的に変化するフィードフォワード補償値によって指令の急な変化が抑制されるので、2自由度制御系において、摩擦が適切に補償された指令を制御対象に提供できる。
他の側面に係る制御システムでは、制御対象モデルは、制御対象を動作させるモータの速度が反転するときの関係を示し、フィードフォワード制御部は、モータの速度の反転に対応する連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。モータの速度が反転する時点においてもフィードフォワード補償値の連続性が維持されるので、モータの回転方向が変化する際にも、指令の急な変化を抑制して、適切な指令を制御対象に提供できる。
他の側面に係る制御システムは、フィードフォワード制御部は、モータの正方向および負方向のそれぞれについて、制御対象モデルに基づいてフィードフォワード補償値を算出してもよい。モータの両回転方向について制御対象モデルが用意されるので、いずれの回転方向においても、摩擦が適切に補償された指令を制御対象に提供できる。
他の側面に係る制御システムでは、制御対象の動作は、モータの速度が反転した時点からのモータの回転量を含み、フィードフォワード制御部は、回転量と摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、回転量に対応する連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。摩擦と密接に関連するモータの回転量を考慮することで、適切なフィードフォワード補償値を算出できる。
他の側面に係る制御システムでは、制御対象モデルは、関係のヒステリシスを示し、フィードフォワード制御部は、正方向および負方向のそれぞれについて、ヒステリシスに基づいてフィードフォワード補償値を算出してもよい。ヒステリシスが考慮されるので、モータの回転方向に応じて適切にフィードフォワード補償値を設定できる。
他の側面に係る制御システムでは、フィードフォワード制御部は、点対称のヒステリシス・ループで表されるヒステリシスに基づいて、フィードフォワード補償値を算出してもよい。対称性を有するヒステリシスを考慮することで、モータの両回転方向においてフィードフォワード補償値の態様が共通化される。この共通化によって、制御対象モデルを簡易に構築できる。
他の側面に係る制御システムでは、制御対象モデルは、関係を示す少なくとも一つの連続関数を含み、フィードフォワード制御部は、少なくとも一つの連続関数を用いて、連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。連続関数を導入することで、摩擦を補償するための連続値を簡易に算出できる。
他の側面に係る制御システムでは、少なくとも一つの連続関数は、回転量に基づく複数の区間に対応する複数の連続関数を含み、フィードフォワード制御部は、複数の連続関数から、回転量に対応する一つの連続関数を選択し、選択された連続関数を用いて、連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。回転量に基づく個々の区間に応じて連続関数が用意されるので、モータの回転の状況に応じて適切にフィードフォワード補償値を設定できる。
他の側面に係る制御システムでは、複数の区間は、回転量の変化に応じて摩擦が変化する少なくとも一つの非定常区間を含み、複数の連続関数は、摩擦をばねとして示す質量-ばね-ダンパ系に基づいて設定された少なくとも一つの非定数関数を含み、フィードフォワード制御部は、回転量が非定常区間に対応する場合に、非定数関数を選択してもよい。質量-ばね-ダンパ系に基づく非定数関数を用いることで、回転量に応じて摩擦が変化する非定常区間におけるフィードフォワード補償値を適切に設定できる。
他の側面に係る制御システムでは、質量-ばね-ダンパ系において、摩擦を示すばねはレオロジーモデルによって表され、フィードフォワード制御部は、回転量が非定常区間に対応する場合に、レオロジーモデルを含む質量-ばね-ダンパ系に基づいて設定された非定数関数を選択してもよい。レオロジーモデルを用いることで、非線形な特性を持つ摩擦を適切に反映した制御対象モデルを設計できる。この制御対象モデルを用いることで、適切なフィードフォワード補償値を算出できる。
他の側面に係る制御システムでは、少なくとも一つの非定常区間は、回転量の変化に応じて摩擦が第1の態様で変化する第1非定常区間と、回転量の変化に応じて摩擦が第2の態様で変化する第2非定常区間とを含み、少なくとも一つの非定数関数は、第1非定常区間に対応する第1非定数関数と、第2非定常区間に対応する第2非定数関数とを含み、フィードフォワード制御部は、回転量が第1非定常区間に対応する場合には、第1非定数関数を選択し、回転量が第2非定常区間に対応する場合には、第2非定数関数を選択してもよい。回転量に応じて摩擦が変化する非定常区間を複数の区間に分割し、それぞれの被分割区間において専用の非定数関数を用意することで、摩擦の振る舞いに応じてきめ細かくフィードフォワード補償値を設定できる。
他の側面に係る制御システムでは、複数の区間は、回転量の変化にかかわらず摩擦が一定である定常区間を更に含み、複数の連続関数は、所与の定数関数を更に含み、フィードフォワード制御部は、回転量が非定常区間に対応する場合には、非定数関数を選択し、回転量が定常区間に対応する場合には、定数関数を選択してもよい。この構成により、摩擦が一定である区間(言い換えると、摩擦が飽和した区間)についてもフィードフォワード補償値を適切に設定できる。
他の側面に係る制御システムでは、フィードフォワード制御部は、完全追従制御によって連続値をフィードフォワード補償値として算出してもよい。完全追従制御(PTC)を用いることで、デジタル制御によってフィードフォワード補償値を実行する際に生じ得る不安定零点を回避できる。
[変形例]
以上、本開示の実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記の例ではモータ制御装置1は制御対象9から分かれているが、モータ制御装置は制御対象内に組み込まれてもよい。すなわち、本開示に係る制御システムは制御対象に適用されてもよい。
上記の例では、モータ制御装置1はフィードバック制御部11およびフィードフォワード制御部12を備える2自由度制御系である。しかし、本開示に係る制御システムは、フィードバック制御器を有さずフィードフォワード制御器を有する装置に適用されてもよい。
上記の例では、レオロジーモデルによってばねを表す場合を説明したが、ばねに加えてダンパもレオロジーモデルによって表されてもよい。例えば、図5に示す制御対象モデル320にこの変形例を次のように適用できる。すなわち、上記の式(5),(9),(14),(16)で表されるそれぞれの非定数関数において、
に比例する項を付加することで、この変形例における制御対象モデルを構築できる。
システムのハードウェア構成は、プログラムの実行により各機能モジュールを実現する態様に限定されない。例えば、上記の例における機能モジュールの少なくとも一部が、その機能に特化した論理回路により構成されていてもよいし、該論理回路を集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されてもよい。
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記の例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
コンピュータシステムまたはコンピュータ内で二つの数値の大小関係を比較する際には、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらを用いてもよく、「以下」および「未満」という二つの基準のうちのどちらを用いてもよい。このような基準の選択は、二つの数値の大小関係を比較する処理についての技術的意義を変更するものではない。
1…モータ制御装置、2…コントローラ、9…制御対象、11…フィードバック制御部、12…フィードフォワード制御部、13…指令生成部、14…指令部、91…モータ、92…駆動対象、93…センサ、100…コンピュータ、110…本体、120…モニタ、130…入力デバイス、320…制御対象モデル、321~326…連続関数。

Claims (15)

  1. 制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するフィードフォワード制御部と、
    前記算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成する指令生成部と、
    前記制御対象を動作させるために前記生成された指令を出力する指令部と、
    を備え
    前記制御対象モデルは、前記制御対象を動作させるモータの速度が反転するときの前記関係を示し、
    前記フィードフォワード制御部は、
    前記モータの速度が反転した時点での摩擦補償値を保存し、
    前記保存された摩擦補償値をオフセット値として用いて、前記モータの速度の反転に対応する前記連続値を前記フィードフォワード補償値として算出する、
    制御システム。
  2. 前記制御対象からの応答に基づくフィードバック制御によってフィードバック指令値を算出するフィードバック制御部を更に備え、
    前記指令生成部は、前記フィードバック指令値および前記フィードフォワード補償値に基づいて前記指令を生成する、
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記フィードフォワード制御部は、前記モータの正方向および負方向のそれぞれについて、前記制御対象モデルに基づいて前記フィードフォワード補償値を算出する、
    請求項1または2に記載の制御システム。
  4. 前記制御対象の前記動作は、前記モータの速度が反転した時点からの前記モータの回転量を含み、
    前記フィードフォワード制御部は、前記回転量と前記摩擦との前記関係を示す前記制御対象モデルに基づいて、前記回転量に対応する前記連続値を前記フィードフォワード補償値として算出する、
    請求項に記載の制御システム。
  5. 前記制御対象モデルは、前記関係のヒステリシスを示し、
    前記フィードフォワード制御部は、前記正方向および前記負方向のそれぞれについて、前記ヒステリシスに基づいて前記フィードフォワード補償値を算出する、
    請求項に記載の制御システム。
  6. 前記フィードフォワード制御部は、点対称のヒステリシス・ループで表される前記ヒステリシスに基づいて、前記フィードフォワード補償値を算出する、
    請求項に記載の制御システム。
  7. 前記制御対象モデルは、前記関係を示す少なくとも一つの連続関数を含み、
    前記フィードフォワード制御部は、前記少なくとも一つの連続関数を用いて、前記連続値を前記フィードフォワード補償値として算出する、
    請求項4~6のいずれか一項に記載の制御システム。
  8. 前記少なくとも一つの連続関数は、前記回転量に基づく複数の区間に対応する複数の連続関数を含み、
    前記フィードフォワード制御部は、
    前記複数の連続関数から、前記回転量に対応する一つの連続関数を選択し、
    前記選択された連続関数を用いて、前記連続値を前記フィードフォワード補償値として算出する、
    請求項に記載の制御システム。
  9. 前記複数の区間は、前記回転量の変化に応じて前記摩擦が変化する少なくとも一つの非定常区間を含み、
    前記複数の連続関数は、前記摩擦をばねとして示す質量-ばね-ダンパ系に基づいて設定された少なくとも一つの非定数関数を含み、
    前記フィードフォワード制御部は、前記回転量が前記非定常区間に対応する場合に、前記非定数関数を選択する、
    請求項に記載の制御システム。
  10. 前記質量-ばね-ダンパ系において、前記摩擦を示す前記ばねはレオロジーモデルによって表され、
    前記フィードフォワード制御部は、前記回転量が前記非定常区間に対応する場合に、前記レオロジーモデルを含む前記質量-ばね-ダンパ系に基づいて設定された前記非定数関数を選択する、
    請求項に記載の制御システム。
  11. 前記少なくとも一つの非定常区間は、前記回転量の変化に応じて前記摩擦が第1の態様で変化する第1非定常区間と、前記回転量の変化に応じて前記摩擦が第2の態様で変化する第2非定常区間とを含み、
    前記少なくとも一つの非定数関数は、前記第1非定常区間に対応する第1非定数関数と、前記第2非定常区間に対応する第2非定数関数とを含み、
    前記フィードフォワード制御部は、
    前記回転量が前記第1非定常区間に対応する場合には、前記第1非定数関数を選択し、
    前記回転量が前記第2非定常区間に対応する場合には、前記第2非定数関数を選択する、
    請求項9または10に記載の制御システム。
  12. 前記複数の区間は、前記回転量の変化にかかわらず摩擦が一定である定常区間を更に含み、
    前記複数の連続関数は、所与の定数関数を更に含み、
    前記フィードフォワード制御部は、
    前記回転量が前記非定常区間に対応する場合には、前記非定数関数を選択し、
    前記回転量が前記定常区間に対応する場合には、前記定数関数を選択する、
    請求項9~11のいずれか一項に記載の制御システム。
  13. 前記フィードフォワード制御部は、完全追従制御によって前記連続値を前記フィードフォワード補償値として算出する、
    請求項1~12のいずれか一項に記載の制御システム。
  14. 少なくとも一つのプロセッサを備える制御システムによって実行される制御方法であって、
    制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するステップと、
    前記算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成するステップと、
    前記制御対象を動作させるために前記生成された指令を出力するステップと、
    を含み、
    前記制御対象モデルは、前記制御対象を動作させるモータの速度が反転するときの前記関係を示し、
    前記算出するステップでは、
    前記モータの速度が反転した時点での摩擦補償値を保存し、
    前記保存された摩擦補償値をオフセット値として用いて、前記モータの速度の反転に対応する前記連続値を前記フィードフォワード補償値として算出する、
    制御方法。
  15. 制御対象の動作と、該制御対象に作用する摩擦との関係を示す制御対象モデルに基づいて、該摩擦を補償するための連続値をフィードフォワード補償値として算出するステップと、
    前記算出されたフィードフォワード補償値に基づく指令を生成するステップと、
    前記制御対象を動作させるために前記生成された指令を出力するステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記制御対象モデルは、前記制御対象を動作させるモータの速度が反転するときの前記関係を示し、
    前記算出するステップでは、
    前記モータの速度が反転した時点での摩擦補償値を保存し、
    前記保存された摩擦補償値をオフセット値として用いて、前記モータの速度の反転に対応する前記連続値を前記フィードフォワード補償値として算出する、
    制御プログラム。
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