JP7732207B2 - 麺改質用の酵素製剤及び麺の製造方法 - Google Patents
麺改質用の酵素製剤及び麺の製造方法Info
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Description
麺における上記課題を解決するための手段として、製造工程で酵素を添加する方法が報告がされている。
特許文献1は、ブランチングエンザイム及びα-グルコシダーゼを原料に添加することを特徴とするデンプン含有食品の製造方法を開示する。
特許文献2は、リパーゼとアミラーゼを生地に添加することを特徴とする麺の製造方法を開示する。
特許文献3は、原料粉にリパーゼを加え、水とともに混錬し、形成することを特徴とするほぐれの改良された穀類加工食品の製造法を開示する。
しかし、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼを組み合わせて添加する、麺の改質方法、又は、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼを組み合わせて添加する、麺の改質方法は知られていなかった。
[1](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼを含有する、麺改質用の酵素製剤。
[2](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイムを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10-5~1.3×107Uであり、及びブランチングエンザイムの含有量が、リパーゼ1U当たり5.0×10-17~1.0×105Uである、上記[1]記載の製剤。
[3](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)グルコアミラーゼを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10-5~1.3×107Uであり、及びグルコアミラーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10-4~2.5×10Uである、上記[1]記載の製剤。
[5](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム、及び(4)トランスグルタミナーゼを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10-5~1.3×107Uであり、ブランチングエンザイムの含有量が、リパーゼ1U当たり5.0×10-17~1.0×105Uであり、及びトランスグルタミナーゼの含有量がリパーゼ1U当たり2.5×10-6~2.5Uである、上記[4]記載の製剤。
[6](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)グルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10-5~1.3×107Uであり、グルコアミラーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10-4~2.5×10Uであり、及びトランスグルタミナーゼの含有量がリパーゼ1U当たり2.5×10-6~2.5Uである、上記[4]記載の製剤。
[7]さらに、L-アスコルビン酸ナトリウムを含有する、上記[1]~[6]のいずれかに記載の製剤。
[8]L-アスコルビン酸ナトリウムの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10-9~2.5×10-2gである、上記[7]記載の製剤。
[10](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイムを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-2~1.0×102Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-4~5.0×107Uであり、及びブランチングエンザイムの添加量が、原料粉1g当たり2.0×10-16~4.0×105Uである、上記[9]記載の方法。
[11](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)グルコアミラーゼを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-2~1.0×102Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-4~5.0×107Uであり、及びグルコアミラーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-3~1.0×102Uである、上記[9]記載の方法。
[13](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム、及び(4)トランスグルタミナーゼを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-2~1.0×102Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-4~5.0×107Uであり、ブランチングエンザイムの添加量が、原料粉1g当たり2.0×10-16~4.0×105Uであり、及びトランスグルタミナーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-5~1.0×10Uである、上記[12]記載の方法。
[14](1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)グルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-2~1.0×102Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-4~5.0×107Uであり、グルコアミラーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-3~1.0×102Uであり、及びトランスグルタミナーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-5~1.0×10Uである、上記[12]記載の方法。
[15]さらに、L-アスコルビン酸ナトリウムを添加する、上記[9]~[14]のいずれかに記載の方法。
[16]L-アスコルビン酸ナトリウムの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10-8~1.0×10-1gである、上記[15]記載の方法。
[17]麺の老化、食感の悪化、及びほぐれ性の悪化の抑制用である、上記[1]~[8]のいずれかに記載の製剤。
[18]麺の老化、食感の悪化、及びほぐれ性の悪化が抑制された麺の製造方法である、上記[9]~[16]のいずれかに記載の方法。
本発明の酵素製剤は、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼを含有する。
本発明の酵素製剤は、さらに、(4)トランスグルタミナーゼを含有してもよい。
すなわち、本発明の酵素製剤は、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼを含有する酵素製剤であってもよい。
本発明の酵素製剤は、後述の本発明の麺の製造方法に使用することができる。
本発明において、「麺」としては、例えば、そば、うどん、中華麺、パスタ、米粉麺、餃子の皮などが挙げられ、好ましくは、そば、うどん、中華麺である。
本発明において、「麺」は、チルド麺(冷蔵麺)、冷凍麺、生麺、半生麺、茹で麺、蒸し麺、油揚げ麺、乾麺、フリーズドライ麺などを含む概念である。
本発明において、リパーゼの酵素活性は、オリーブ油100mlと2%PVA試液150mlを乳化させ基質とし、基質5ml、マッキルベイン緩衝液(pH7.0)4ml及び酵素液1mlを混和し、37℃にて60分間反応させ、反応停止後、生成した脂肪酸を滴定法で測定する。遊離したオレイン酸1μmolに相当する酸を遊離させる活性を1U(ユニット)と定義する。
本発明において、α-グルコシダーゼの酵素活性は、1mM α-メチル-D-グルコシド1mlに0.02M酢酸バッファー(pH5.0)1mlを加え、酵素溶液0.5ml添加して、40℃60分間作用させたときに、反応液2.5ml中に1μgのブドウ糖を生成する酵素量を1U(ユニット)と定義する。
本発明において、ブランチングエンザイムの酵素活性は、0.08Mリン酸バッファー(pH7.0)に溶解させた0.1%アミロースB(ナカライテスク)50μlに0.1Mリン酸バッファー(pH7.0)に溶解させた酵素溶液50μlを加え、50℃、30分間反応後にヨウ素試薬(0.26g I2と0.26g KIを10mlミリQ水にて溶解した液0.5mlと1 N HCl 0.5mlを混ぜ、130mlに希釈した液)2mlを添加し、660nm吸光度を測定する。本反応系で反応1分間に660nm吸光度を1%低下させる酵素量を1U(ユニット)と定義する。
本発明において、グルコアミラーゼの酵素活性は、pH5.0、40℃の条件下で可溶性澱粉から30分間に10mgのグルコース相当の還元力を生成する酵素量を1U(ユニット)と定義する。
本発明において、トランスグルタミナーゼの酵素活性は、温度37℃、pH6.0のトリス緩衝液中、ベンジルオキシカルボニル-L-グルタミルグリシンおよびヒドロキシルアミンを基質とする反応系で、トランスグルタミナーゼを作用せしめ、生成したヒドロキサム酸をトリクロロ酢酸存在下で鉄錯体を形成させた後、525nmにおける吸光度を測定し、ヒドロキサム酸量を検量線により求め、1分間に1μモルのヒドロキサム酸を生成せしめる酵素量を1ユニット(1U)と定義する(特開昭64-27471号公報参照)。
ブランチングエンザイムの含有量は、リパーゼ1U当たり、例えば2.5×10-17~5.0×104U、好ましくは2.5×10-13~5.0×103U、より好ましくは2.5×10-9~5.0×102U、さらに好ましくは2.5×10-5~5.0×10Uであり、及び、
グルコアミラーゼの含有量は、リパーゼ1U当たり、例えば1.3×10-4~1.3×10U、好ましくは2.5×10-4~1.3×10U、より好ましくは5.0×10-4~1.3×10U、さらに好ましくは2.5×10-3~1.3×10Uである。
本発明の酵素製剤は、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼ(さらに、任意に含有してもよいL-アスコルビン酸ナトリウム)を同時に製剤化して得られる単一の製剤であってもよく、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼ(さらに、任意に含有してもよいL-アスコルビン酸ナトリウム)を、別々に製剤化し、同時にまたは時間差をおいて使用するものであってもよい。
本発明の酵素製剤は、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼ(さらに、任意に含有してもよいL-アスコルビン酸ナトリウム)を同時に製剤化して得られる単一の製剤であってもよく、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼ(さらに、任意に含有してもよいL-アスコルビン酸ナトリウム)を、別々に製剤化し、同時にまたは時間差をおいて使用するものであってもよい。
本発明の麺の製造方法は、さらに、(4)トランスグルタミナーゼを原料粉に添加してもよい。
すなわち、本発明の麺の製造方法は、(1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム及び/又はグルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼを原料粉に添加することを含む、麺の製造方法であってもよい。
本発明の製造方法において、「麺」、「リパーゼ」、「α-グルコシダーゼ」、「ブランチングエンザイム」、「グルコアミラーゼ」及び「トランスグルタミナーゼ」は上記したものが例示され、各酵素活性の定義は上記した通りである。
ブランチングエンザイムの添加量は、原料粉1g当たり、例えば1.0×10-16~2.0×105U、好ましくは1.0×10-12~2.0×104U、より好ましくは1.0×10-8~2.0×103U、さらに好ましくは1.0×10-4~2.0×102Uであり、及び、
グルコアミラーゼの添加量は、原料粉1g当たり、例えば5.0×10-4~5.0×10U、好ましくは1.0×10-3~5.0×10U、より好ましくは2.0×10-3~5.0×10U、さらに好ましくは1.0×10-2~5.0×10Uである。
本発明において、「麺の老化」とは、デンプンの老化に起因する経時的な劣化であり、麺表面のざらつきや硬もろい食感になることと定義する。
「麺の老化」は、後述の試験例における官能評価に準じて、評価することができる。
本発明において、「食感」とは、麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスの好ましさと定義する。
「食感」は、後述の試験例における官能評価に準じて、評価することができる。
本発明において、「ほぐれ性」とは、箸でほぐしたときのほぐれやすさと定義する。
「ほぐれ性」は、後述の試験例に準じて、評価することができる。例えば、茹で麺重量に対して10~30%程度の水等を掛けてほぐれるまでの時間(秒)を計測して評価することができる。
本発明において、「製麺性」は、麺を製造する際の麺帯の取り扱い易さと定義する。
「製麺性」は、後述の試験例に準じて、製麺機(例えば、小型連続圧延製麺機)を使用して作られる麺帯の物性に基づき評価することができる。
表1に記載の配合割合のそば粉(千寿雪、日穀製粉社製)、澱粉(アクトボディA900、J-オイルミルズ社製)、中力粉(白椿、日清製粉社製)、小麦グルテン(A-グルG、グリコ栄養食品社製)及び増粘多糖類(昆布酸501、キミカ社製)、及び表2に記載の添加量の酵素製剤を、袋に入れて手で振り混合した。得られた混合物(仕込み量1kg)を、タテ型捏機(2kg真空捏機、大竹製麺機社製)に入れ、1分間ミキサーで混合した。表1に記載の配合割合の市水を30秒かけて投入し、分散させた後、タテ型捏機にて5分間(100rpm2分、50rpm3分)混錬した。混錬後、製麺機(小型連続圧延製麺機、ソディック社製)にてバラ掛け、複合、圧延して、そば生地を得た。得られたそば生地を♯18の切り刃を用いて切り出しを行い、切り出した麺線(生そば)100gを包装用ビニールで包装し、-25℃で冷凍し、冷凍生そばとした。
冷凍生そばは、熱湯で1分30秒茹でた後、湯切り、冷却、水切りし、8℃で一晩冷蔵保存した後、官能評価及びほぐれ性の評価を実施した。
比較例2の酵素製剤は、先行文献3と同様にリパーゼのみを含有する酵素製剤であり、比較例3の酵素製剤は、先行文献2と同様に、リパーゼとアミラーゼを含有する製剤である。
(食感)
◎:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが特に優れており、非常に好ましい。
〇:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが優れており、好ましい。
×:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが悪く、好ましくない。
(麺の老化)
◎:麺表面のざらつきやぼそぼそとした食感が顕著に抑制されており、非常に好ましい。
×:麺表面がざらつき、ぼそぼそとした食感が現れており、好ましくない。
(製麺性)
◎:麺帯に適度な硬さと弾力があり、ロール部分への付着も少なく非常に扱いやすい。
〇:麺帯に適度な硬さと弾力があり、ロール部分への付着も少なく扱いやすい。
△:麺帯の硬さと弾力のバランスが悪く、ロール部分への付着も見られやや扱いにくい。
比較例2の酵素製剤を使用して製造したそばはほぐれ性、麺の老化抑制、食感改良すべてにおいて効果が見られなかった。比較例3の酵素製剤を使用して製造したそばはほぐれ性は向上せず、茹で伸びした柔らかい食感となり、麺の老化抑制効果も見られなかった。
一方実施例1、実施例2及び実施例3の酵素製剤を使用して製造したそばは、ほぐれ性の改善が見られ、麺の老化抑制効果、食感改良効果が顕著に見られた。
また、そばの製造工程において、比較例2の酵素製剤を使用したそば生地は、酵素を添加しなかった比較例1(コントロール)と大差がなかったが、比較例3の酵素製剤を使用したそば生地はややべとつきがあった。一方、実施例1、実施例2及び実施例3の酵素製剤を使用したそば生地は、なめらかさが付与された。
表4に記載の配合割合の中力粉(白椿、日清製粉社製)、澱粉(アクトボディA900、J-オイルミルズ社製)、小麦グルテン(A-グルG、グリコ栄養食品社製)及び増粘多糖類(昆布酸501、キミカ社製)、及び表5に記載の添加量の酵素製剤を、袋に入れて手で振り混合した。得られた混合物(仕込み量1kg)を、タテ型捏機(真空捏機、大竹製麺機社製)に入れ、1分間ミキサーで混合した。表4に記載の配合割合で市水及び食塩を混合して得た食塩水を30秒かけて投入し、分散させた後、タテ型捏機にて5分間混錬した。混錬後、製麺機(小型連続圧延製麺機、ソディック社製)にてバラ掛け、複合、寝かし(30分)、圧延して、うどん生地を得た。得られたうどん生地を♯10の切り刃を用いて切り出しを行い、切り出した麺線(生うどん)150gを包装用ビニールで包装し、-25℃で冷凍し、冷凍生うどんとした。
冷凍生うどんは、熱湯で7分30秒茹でた後、湯切り、冷却、水切りし、8℃で一晩冷蔵保存した後、官能評価及びほぐれ性の評価を実施した。
(食感)
〇:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが優れており、好ましい。
×:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが悪く、好ましくない。
(麺の老化)
◎:麺表面のざらつきやぼそぼそとした食感が顕著に抑制されており、非常に好ましい。×:麺表面がざらつき、ぼそぼそとした食感が現れており、好ましくない。
(製麺性)
◎:麺帯に適度な硬さと弾力があり、ロール部分への付着も少なく非常に扱いやすい。
〇:麺帯に適度な硬さと弾力があり、ロール部分への付着も少なく扱いやすい。
実施例4の酵素製剤を使用して製造したうどんは、ほぐれ性の改善が見られ、麺の老化抑制効果、食感改良効果が顕著に見られた。
また、うどんの製造工程において、酵素を添加しなかった比較例4(コントロール)のうどん生地は、バラ掛けの時点ではややもろくぼろぼろとした麺帯となった。寝かし後はしなやかで表面が滑らかな麺帯となった。一方、実施例4の酵素製剤を使用したうどん生地は、バラの時点ではダマが少なく均一に水が浸透した。バラ掛けの時点で適度に粘るしなやかな麺帯となった。寝かし後はしなやかで表面が滑らかな麺帯となった。
表7に記載の配合割合のそば粉(千寿雪、日穀製粉社製)、澱粉(アクトボディA900、J-オイルミルズ社製)、中力粉(白椿、日清製粉社製)、小麦グルテン(A-グルG、グリコ栄養食品社製)及び増粘多糖類(昆布酸501、キミカ社製)、及び表8に記載の添加量の酵素製剤を、袋に入れて手で振り混合した。得られた混合物(仕込み量1kg)を、タテ型捏機(2kg真空捏機、大竹製麺機社製)に入れ、1分間ミキサーで混合した。表7に記載の配合割合の市水を30秒かけて投入し、分散させた後、タテ型捏機にて5分間(100rpm2分、50rpm3分)混錬した。混錬後、製麺機(小型連続圧延製麺機、ソディック社製)にてバラ掛け、複合、圧延して、そば生地を得た。得られたそば生地を♯18の切り刃を用いて切り出しを行い、切り出した麺線(生そば)100gを包装用ビニールで包装し、-25℃で冷凍し、冷凍生そばとした。
冷凍生そばは、熱湯で1分30秒茹でた後、湯切り、冷却、水切りし、8℃で一晩冷蔵保存した後、官能評価及びほぐれ性の評価を実施した。
(食感)
◎:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが特に優れており、非常に好ましい。
〇:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが優れており、好ましい。
×:麺の硬さ、弾力、粘り、中芯感のバランスが悪く、好ましくない。
(麺の老化)
◎:麺表面のざらつきやぼそぼそとした食感が顕著に抑制されており、非常に好ましい。
×:麺表面がざらつき、ぼそぼそとした食感が現れており、好ましくない。
(製麺性)
◎:麺帯に適度な硬さと弾力があり、ロール部分への付着も少なく非常に扱いやすい。
〇:麺帯に適度な硬さと弾力があり、ロール部分への付着も少なく扱いやすい。
△:麺帯の硬さと弾力のバランスが悪く、ロール部分への付着も見られやや扱いにくい。
実施例5及び実施例6の酵素製剤を使用して製造したそばは、酵素を使用しなかった比較例5(コントロール)と比較して、ほぐれ性の改善が見られ、麺の老化抑制効果、食感改良効果が顕著に見られた。
また、そばの製造工程において、酵素を添加しなかった比較例5(コントロール)と比較して、実施例5及び実施例6の酵素製剤を使用したそば生地は、なめらかさが付与された。
Claims (10)
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイムを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり7.5Uであり、及びブランチングエンザイムの含有量が、リパーゼ1U当たり0.09Uである、麺改質用の酵素製剤。
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)グルコアミラーゼを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり7.5Uであり、及びグルコアミラーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり1.35Uである、麺改質用の酵素製剤。
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム、及び(4)トランスグルタミナーゼを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5Uであり、ブランチングエンザイムの含有量が、リパーゼ1U当たり0.03Uであり、及びトランスグルタミナーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり0.00575Uである、麺改質用の酵素製剤。
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)グルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼを含有し、α-グルコシダーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5Uであり、グルコアミラーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり0.45Uであり、及びトランスグルタミナーゼの含有量が、リパーゼ1U当たり0.00575Uである、麺改質用の酵素製剤。
- さらに、L-アスコルビン酸ナトリウムを含有し、L-アスコルビン酸ナトリウムの含有量が、リパーゼ1U当たり2.5×10 -4 ~2.5×10 -2 gである、請求項1~4のいずれか1項に記載の製剤。
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)ブランチングエンザイムを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり4Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり30Uであり、及びブランチングエンザイムの添加量が、原料粉1g当たり0.36Uである、麺の製造方法。
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、及び(3)グルコアミラーゼを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり4Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり30Uであり、及びグルコアミラーゼの添加量が、原料粉1g当たり5.4Uである、麺の製造方法。
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)ブランチングエンザイム、及び(4)トランスグルタミナーゼを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり4Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり10.0Uであり、ブランチングエンザイムの添加量が、原料粉1g当たり0.12Uであり、及びトランスグルタミナーゼの添加量が、原料粉1g当たり0.023Uである、麺の製造方法。
- (1)リパーゼ、(2)α-グルコシダーゼ、(3)グルコアミラーゼ、及び(4)トランスグルタミナーゼを原料粉に添加することを含み、リパーゼの添加量が、原料粉1g当たり4Uであり、α-グルコシダーゼの添加量が、原料粉1g当たり10.0Uであり、グルコアミラーゼの添加量が、原料粉1g当たり1.8Uであり、及びトランスグルタミナーゼの添加量が、原料粉1g当たり0.023Uである、麺の製造方法。
- さらに、L-アスコルビン酸ナトリウムを添加し、L-アスコルビン酸ナトリウムの添加量が、原料粉1g当たり1.0×10 -3 ~1.0×10 -1 gである、請求項6~9のいずれか1項に記載の方法。
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