JP7720159B2 - 植物エキス粉末含有顆粒の製造方法 - Google Patents
植物エキス粉末含有顆粒の製造方法Info
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Description
[1]植物エキス粉末原料を流動層造粒に供することで植物エキス粉末の顆粒を得る工程を含む、植物エキス粉末含有顆粒の製造方法であって、
(I)結合液として、バインダーを含まない水を植物エキス粉末原料に噴霧して流動層造粒を行うこと、または
(II)植物エキス粉末原料として水分を含んだ粉末原料を使用し、結合液を噴霧せずに流動層造粒を行うこと、
を特徴とする方法。
[2](I)において、植物エキス粉末原料に含まれる水分と噴霧される水の合計量が、植物エキス粉末原料の総量に対して、2.5重量%以上30重量%以下である、[1]に記載の方法。
[3](II)において、植物エキス粉末原料に含まれる水分の量が、植物エキス粉末原料の総量に対して、2.5重量%以上10重量%以下である、[1]に記載の方法。
[4]植物エキスが、ビルベリーエキスまたはリンゴエキスである、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5][1]~[4]のいずれかに記載の方法で得られた植物エキス粉末含有顆粒。
[6][5]に記載の植物エキス粉末含有顆粒を含む食品。
本発明は、植物エキス粉末原料を流動層造粒に供することで植物エキス粉末の顆粒を得る工程を含む、植物エキス粉末含有顆粒の製造方法に関し、当該方法は、(I)結合液として、バインダーを含まない水を植物エキス粉末原料に噴霧して流動層造粒を行うこと、または(II)植物エキス粉末原料として水分を含んだ粉末原料を使用し、結合液を噴霧せずに流動層造粒を行うこと、を特徴とする。
原料となる植物エキス粉末は、例えば、ポリフェノールなどの健康増進成分を含む植物から当該健康増進成分を含む画分を抽出し、乾燥させて粉末化することで得ることができる。植物エキス粉末は健康増進成分を複数含んでもよいし、健康増進成分以外の成分を含んでもよい。なお、植物エキス粉末は市販品を使用してもよい。
健康増進成分の種類は特に制限されないが、例えば、ポリフェノール、アントシアニン、アントシアニジン、ナリンジン、シリビニン、イソフラボン、ステビオール、グリチルリチン、エラグ酸、クエン酸、クロロゲン酸、リンゴ酸などが挙げられる。
marianum)、大豆、ステビア、甘草などが例示される。
植物エキスとしては、上記のような健康増進成分を含むエキスであればよいが、糖質を含むものが好ましく、糖質を80重量%以上含むものがより好ましい。
植物エキスの例としては、ベリー類エキス(アロニアエキス、エルダーベリーエキス、クランベリーエキス、クロマメノキエキス、コケモモエキス、ストロベリーエキス、ビルベリーエキス、ブラックカラントエキス、ブラックベリーエキス、ブルーベリーエキス、ボイセンベリーエキス、ラズベリーエキス、リンゴンベリーエキス、レッドカラントエキス)、リンゴエキス、骨砕補エキス、マリアアザミエキス、大豆エキス、ステビアエキス、甘草エキスなどが挙げられる。
流動層造粒に供する粉末は水分を含むものであってもよく、水分を2.5重量%以上、好ましくは2.8重量%以上含むと、後述の本発明の造粒法(II)にも使用可能である。
流動層造粒は公知の方法で行うことができる。植物エキス粉末原料を流動層造粒機またはそれに類する造粒装置内に投入し、熱気流下で、水を植物エキス粉末原料に噴霧し攪拌すればよい。例えば、流動層造粒装置の造粒室の下部から熱風を送り込み、原料である植物エキス粉末を空中に巻き上げることにより粒子が流動する状態になる層を形成してから、造粒液体(水)を噴霧して、植物エキス粉末の粒子を凝集させて顆粒に成長させる。なお、植物エキス粉末原料が水分を一定量以上含む場合は、水を噴霧することなく、植物エキス粉末原料を流動させるだけで自らが含有する水によって造粒が可能である。
ここで、バインダーとは造粒を促進する物質で、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びポリビニルピロリドンなどが例示される。本発明の方法においては、造粒液体として水のみを用いてもよいが、造粒液体として水はバインダー以外の水溶性成分を含んでもよい。
本発明の方法の態様(I)においては、流動層造粒に使用される水分量を一定の範囲とすることが好ましい。具体的には、植物エキス粉末原料に含まれる水分と噴霧される水の合計量が、植物エキス粉末原料の総量に対して、2.5重量%以上30重量%以下となるように調整することが好ましい。すなわち、用意した植物エキス粉末原料を造粒する際に、造粒が終了するまでに噴霧される造粒液体としてのバインダーを含まない水の量と植物エキス粉末原料に含まれる水分量の合計を、植物エキス粉末原料の総量の2.5重量%以上30重量%以下の量とすることが好ましい。下限は2.8重量%以上がより好ましく、
上限は25重量%以下がより好ましい。
ここで、植物エキス粉末原料に含まれる水分量を2.5重量%以上とすることが好ましく、2.8重量%以上とすることがより好ましい。
上限としては、植物エキス粉末原料を流動層内で流動させることができる程度の水分量であればよいが、例えば、10重量%以下または6重量%以下である。
本発明の方法で得られる顆粒は、即溶性を有する。ここで、即溶性とは、例えば、顆粒を水面に投下したときに、継粉の発生なく即時、例えば、30秒以内に沈降および溶解することをいう。
本発明の方法で得られる顆粒は、かさ比重が0.45 g/ml以下であることが好ましい。下限は特に制限されないが、例えば、0.10 g/ml以上であることが好ましい。
本発明の方法で得られる顆粒を含む製剤は、健康増進成分の効果や、顆粒の即溶性を妨げない範囲で、甘味料、香料、賦形剤、着色料等の他の任意成分を含んでいてもよい。
本発明の方法で得られる顆粒またはそれを含む製剤は食品とすることができる。顆粒はバインダーを含まないので、食品にしたときにバインダーが食品に含まれないために、植物エキスの成分を変えずにそのまま食品に適用可能である。
前記食品は、機能性食品であってよい。機能性食品とは、例えば、健康食品、健康補助食品、病者用食品、栄養補助食品、または、厚生労働省の定める保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)のような、通常の食品に比べて優れた生理的特性を有する食品をいう。本発明における組成物は、健康食品、健康補助食品、病者用食品、栄養補助食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品の成分として使用することができる。
植物エキス粉末原料として、表1に記載のビルベリーエキス粉末(MyrtiPROビルベリーエキスパウダー25.5%、BGG Japan株式会社)を用いた。
原料のビルベリーエキス粉末が水分を3.2%含むため、造粒に使用された総水分量は以下の通りである。
噴霧水量0%・・・3.2%
噴霧水量21%・・・24.9%
噴霧水量32%・・・35.7%
噴霧水量43%・・・46.5%
植物エキス粉末原料として、表3に記載のリンゴエキス粉末であるリンゴポリフェノール粉末(ApplePhenon SH、BGG Japan株式会社)を用いた。
噴霧水量10%・・・12.9%
噴霧水量20%・・・22.9%
噴霧水量30%・・・32.9%
噴霧水量37%・・・39.6%
実施例1、2で得られた顆粒について、溶解性、粒径、かさ比重を測定した。
・秤に比重測定用の100mLステンレス製容器を乗せ風袋を「0.00」にする。
・ステンレス製の筒を容器の中に立て、筒の上部約5cmより、ポリ袋入り試料をステンレス製の筒から溢れるまで投入する。
・ステンレス製容器に当たらないようにステンレス製の筒を一気に引き抜き、衝撃を与えずステンレス製容器上端以上の試料を擦切る。
・試料の重量を測定し、試料のかさ比重(g/mL)を以下の式より算出する。
かさ比重(g/mL)=試料重量(g)÷100mL
ビルベリーエキス粉末造粒物について評価した結果を、表5に示す。
造粒しない粉末原料では水面に継粉が発生して顆粒が水面に1分以上残存したが、水噴霧量が0%(総水分量3.2%)および21%(総水分量24.9%)の流動層造粒で得られた顆粒では継粉の発生無く即時に沈降および溶解する性質に改善された。また、水噴
霧量が32%(総水分量35.7%)の流動層造粒で得られた顆粒でも性質は変化し、継粉の発生無く沈降したが水中に顆粒が1分以上残存した。
なお、水噴霧量43%以上(総水分量46.5%)ではブロッキングの発生により製造することができなかった。
このように、ビルベリーエキス粉末の造粒においては、水分を含む粉末原料を用いることで水を噴霧することなく流動層造粒が可能であることが見いだされ、植物エキス粉末原料に含まれる水分と噴霧される水の合計量が、植物エキス粉末原料の総量に対して3.2~24.9重量%の場合には継粉の発生無く即時に沈降および溶解する即溶性顆粒を得ることができた。
○,即溶(継粉の発生なく即時に沈降および溶解)
△,遅溶(継粉の発生なく沈降するが水中に顆粒が1分以上残存)
×,残存(継粉が発生し水面に顆粒が1分以上残存)
造粒しない粉末原料では水面に継粉が発生して顆粒が水面に1分以上残存したが、水噴霧量が10%(総水分量12.9%)および20%(総水分量22.9%)の流動層造粒で得られた顆粒では継粉の発生無く即時に沈降および溶解する性質に改善された。また、水噴霧量が30%(総水分量32.9%)の流動層造粒で得られた顆粒でも性質は変化し、継粉の発生無く沈降したが水中に顆粒が1分以上残存した。
なお、水噴霧量37%以上(総水分量39.6%)ではブロッキングの発生により製造することができなかった。
このように、リンゴポリフェノール粉末の造粒においては、植物エキス粉末原料に含まれる水分と噴霧される水の合計量が、植物エキス粉末原料の総量に対して12.9~22.9重量%の場合には継粉の発生無く即時に沈降および溶解する即溶性顆粒を得ることができた。
○,即溶(継粉の発生なく即時に沈降および溶解)
△,遅溶(継粉の発生なく沈降するが顆粒が水中に1分以上残存)
×,残存(継粉が発生し顆粒が水面に1分以上残存)
その結果、リンゴポリフェノール粉末原料(一番左)には篩に静電気付着するほど小さい粒子が含まれているが、水噴霧量10%以上の造粒品では粒度組成の「未回収」がなくなっていた。
結果を図2に示す。ビルベリーエキス粉末造粒物及びリンゴポリフェノール粉末造粒物のかさ比重は水噴霧量の増加に伴い減少し、かさ比重と粒度分布との相関がみられた。
Claims (1)
- 植物エキス粉末原料を流動層造粒に供することで植物エキス粉末の顆粒を得る工程を含む、植物エキス粉末含有顆粒の製造方法であって、
(I)結合液として、結合促進剤であるバインダーを含まない水を植物エキス粉末原料
に噴霧して流動層造粒を行うこと、
(I)において、植物エキス粉末原料に含まれる水分と噴霧される水の合計量が、植物
エキス粉末原料の総量に対して、2.5重量%以上30重量%以下であること、および
植物エキスが、ビルベリーエキスまたはリンゴエキスであること、
を特徴とする方法。
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| JP2021047480A JP7720159B2 (ja) | 2021-03-22 | 2021-03-22 | 植物エキス粉末含有顆粒の製造方法 |
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| JP2022146489A JP2022146489A (ja) | 2022-10-05 |
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|---|---|---|---|---|
| JP2009050196A (ja) | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Tsujido Kagaku Kk | 食品組成物 |
| WO2011079998A1 (en) | 2009-12-29 | 2011-07-07 | Nestec S.A. | Granulated aromatic plant products and method for making the same |
| JP2020061983A (ja) | 2018-10-18 | 2020-04-23 | 日本薬品開発株式会社 | 麦類若葉搾汁乾燥粉末の造粒物の製造方法 |
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