JP7715718B2 - カプセルを認識する飲料調製マシン - Google Patents

カプセルを認識する飲料調製マシン

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Description

本発明の分野は、調製される飲料の原材料のカプセルを使用する飲料調製マシンに関する。本発明の分野は、特に、カプセルを使用し、例えば飲料調製パラメータをカプセルの認識された種類に適合させるために、マシン内に挿入されたカプセルの種類を自動的に認識するように構成されている飲料調製マシンに関する。
本明細書の目的上、「飲料」は、茶、コーヒー、ホットチョコレート又はコールドチョコレート、ミルク、スープ、ベビーフードなどの、人が飲食可能な任意の液体物質を含むことを意図している。「カプセル」は、任意の材料、例えば、プラスチック、アルミニウム、リサイクル可能及び/又は生物分解性パッケージなどの、原材料を収容する軟質ポッド又は硬質カートリッジを含む任意の形状及び構造の封入式パッケージ、特に気密性パッケージ内に、風味原材料などの予め一定量に分配された任意の飲料原材料を含むことを意図している。カプセルは、1人分の飲料又は複数人分の飲料を調製するための量の原材料を収容することができる。
ある種の飲料調製マシンはカプセルを使用しており、カプセルは、抽出若しくは溶解される原材料、及び/又はマシン内にて保管され自動的に投入される、若しくは飲み物の調製時に添加される原材料を収容している。いくつかの飲料マシンは充填手段を有し、充填手段は、通常は水である液体用のポンプを含み、ポンプは水の供給源から、冷水、又は例えばサーモブロック等の加熱手段により実際には加熱された液体を圧送する。
特に、コーヒー調製の分野では、飲料原材料を収容したカプセルが淹出デバイスに挿入されるマシンが広く開発されてきた。
淹出装置は、使用に際し、「新しい」カプセルを挿入しやすくし、このカプセルを取り除きやすくするように開発されてきた。典型的には、淹出装置は、カプセルを挿入する/取り除くための構成から、カプセル内の原材料を淹出するための構成へと相対的に移動可能な2つの部分を備えている。
淹出装置の可動部分の作動は手動であってもよく、これは、国際公開第2009/043630号、同第01/15581号、同第02/43541号、同第2010/015427号、同第2010/128109号、同第2011/144719号、及び同第2012/032019号に開示されている。様々な取り扱い構成が、欧州特許第1867260号、国際公開第2005/004683、同第2007/135136号、同第2008/138710号、同第2009/074550号、同第2009/074553号、同第2009/074555号、同第2009/074557号、同第2009/074559号、同第2010/037806号、同第2011/042400号、同第2011/042401号、及び同第2011/144720号に開示されている。このような構成の飲料マシンへの統合は、国際公開第2009/074550号、同第2011/144719号、欧州特許出願公開第2014195046号、同第2014195048号、及び同第2014195067号に開示されている。
淹出装置の可動部分の作動は、電動であってもよい。そのようなシステムは、例えば、欧州特許第1767129号に開示されている。この場合、淹出装置を開ける又は閉じるためにユーザが手作業を行う必要はない。淹出装置は、淹出装置の可動部分にスイッチを介して組み込まれた、安全ドアを備えたカプセル挿入路を有し、このスイッチは、閉じるときに挿入路における望ましくない指の存在を検出し、締め付けによる怪我を防止するためのものである。カプセル挿入路のための代替的カバーが、国際公開第2012/093107号及び同第2013/127906号に開示されている。別の電動システムが、国際公開第2012/025258号、同第2012/025259号、及び同第2013/127476号に開示されている。
ユーザがそのようなマシンと相互作用することを可能にするために、マシンに動作命令を提供する、又はマシンからフィードバックを取得するため、例えば以下に言及される様々なシステムが当該技術分野において開示されている。オーストリア特許第410377号、スイス特許第682798号、ドイツ特許第4429353号、同第20200419号、ドイツ特許出願公開第20 2006 019039号、同第2007 008590号、欧州特許第1448084号、同第1676509号、欧州特許出願公開第08155851.2号、フランス特許第2624844号、イギリス特許第2397510号、米国特許第4377049号、同第4458735号、同第4554419号、同第4767632号、同第4954697号、同第5312020号、同第5335705号、同第5372061号、同第5375508号、同第5645230号、同第5685435号、同第5731981号、同第5836236号、同第5959869号、同第6182555号、同第6354341号、同第6759072号、米国特許出願公開第2007/0157820号、国際公開第97/25634号、同第99/50172号、同第2004/030435号、同第2004/030438号、同第2006/063645号、同第2006/090183号、同第2007/003062号、同第2007/003990号、同第2008/104751号、同第2008/138710号、同第2008/138820号、同第2010/003932号、同第2011/144720号及び同第2012/032019号。
マシンの動作を円滑にするために、例えば、国際公開第2012/123440号に開示されているように、マシンは、マシンに供給されたカプセルを自動的に識別し、次にカプセルを自動的に操作して抽出を行うことが可能である。
カプセルを自動的に確実に識別するマシンを用いた飲料注出は、依然として改善する必要がある。
本発明は飲料を調製するマシンに関する。飲料調製マシンは、家庭内又は家庭外のマシンとすることができる。
マシンは、コーヒー、茶、チョコレート、ココア、ミルク、スープ、ベビーフードなどの調製用であってもよい。
飲料の調製は、典型的には、複数の飲料原材料、例えば水と乳粉末の混合、及び/又は、飲料原材料の浸出若しく淹出、例えば挽いたコーヒー若しくは茶の水による浸出若しくは淹出などを含む。そのような原材料の1つ以上は、固まっていない粉末形態及び/若しくは凝集粉末形態、並びに/又は液体形態、特に濃縮した形態で供給することができる。キャリア又は希釈液、例えば水を、そのような原材料と混合して飲料を形成することができる。典型的には、ユーザ要求に応じて1人分(例えば、1杯分)に相当する所定量の飲料が形成及び注出される。そのような1人分の量は、飲料の種類に応じて、25~200mLの範囲内、及び、例えば、カップを満たすための量である最大300又は400mLとすることができる。形成され、注出される飲料は、リストレット、エスプレッソ、ルンゴ、カプチーノ、ラッテマキアート、カフェラテ、アメリカーノコーヒー、茶などから選択されてもよい。特に、コーヒーマシンは、例えば、1人分当たり20~60mLの調節可能体積でエスプレッソを、及び/又は、例えば、1人分当たり70~150mLの範囲の体積でルンゴを注出するように構成されてもよい。
本発明のマシンは、飲料を形成するために飲料原材料カプセルの抽出を行うためのユニットを有する。ユニットは第1の部分及び第2の部分を有し、これらはカプセルを挿入する及び/又は取り除くための開放位置と、そのようなカプセルを固定して抽出を行うための閉鎖位置との間で相対的に移動可能である。閉鎖位置において第1の部分及び第2の部分は、典型的には抽出チャンバを画定する。
カプセルは、カプセル本体、例えば略直線状又はテーパ状の本体を備えることができる。カプセルは、カプセル本体の周縁部、例えば縁又は面から延びる、円形周縁環状フランジ、例えば可撓性又は剛性のフランジを有し得る。カプセルは、茶、コーヒー、ホットチョコレート、コールドチョコレート、ミルク、スープ又はベビーフードを調製するための香味原材料を収容することができる。
第1の部分及び第2の部分の少なくとも一方の部分は、テーパ状の空洞、例えば円錐形若しくは角錐形の空洞、又は直線状の空洞、例えば円筒形若しくは台形の空洞など、例えばカプセル内に原材料を受け入れるための空洞を画定してもよい。そのような空洞は、第1の部分と第2の部分の相対移動の方向と概ね同一直線上にある軸線に沿って延びてもよい。抽出チャンバは、その後、そのような空洞によって片側で画定される。
これらの第1及び第2の部分の他方の部分は、別の空洞によって画定されてもよく、又は、カプセルの通流面(flow-through face)を開口する穴開け要素が設けられたプレート、又は、カプセルの予め開口された通流面又は自己開口式の通流面と協働するための非侵入式プレートなどの、抽出プレートを含んでもよい。
抽出チャンバの実施例は、国際公開第2008/037642号及び同第2013/026843号に開示されている。
これらの部分の少なくとも一方は、カプセルオープナー、例えば、1つ以上のカプセル穴開け器を有することができる。
カプセルはまた、自己開口式機構部を含むこともできる。自己開口式カプセルは、例えば、スイス特許第605293号及び国際公開第03/059778号に開示されている。
閉じたカプセルが使用される場合、第1の部分と第2の部分は、刃及び/又は引裂き具などのカプセルオープナー(例えば、Nespresso(商標)マシンから既知であるような、又は欧州特許第0512470号、同第2068684号、及び国際公開第2014/076041号並びにこれらに引用されている参考文献に開示されているような引裂きプロファイルを有するプレート)を含むことができる。
これらの部分の少なくとも一方は、そのようなカプセル内に収容された原材料と混合される液体を流入させるための開口部を有してもよい。
マシンは、そのようなカプセルの抽出を行うように抽出ユニットを制御するための制御ユニットを含む。制御ユニットには、例えば電気コードを介して、電源によって給電することができる。
マシンは、そのようなカプセルの抽出を行うことによって形成された飲料を容器配置領域に配置されたカップ又はマグなどのユーザ容器に注出するための出口を有する。
液体に風味をつけるために水などのキャリア液体をカプセルに(液体駆動装置、例えば、ポンプによって)流通させ、例えば、第1の部分及び第2の部分の相対運動の方向又は抽出の長手方向若しくは中心方向に概ね平行である抽出方向に沿って、カプセル内に保持された風味原材料にさらすことによって、風味をつけた飲料を調製することができる。
例えば、ユーザ容器は、飲料を収集するために容器支持体上に配置することができる。
容器支持体は、そのようなマシンが配置された外部配置支持体によって形成することができる。
容器支持体は、マシンによって構成された支持体、例えば移動可能若しくは取り外し可能なマシン支持体によって形成されてもよい。
容器配置領域は、出口の下にそのようなユーザ受容器を支持するためのマシン受容部支持体と関連付けることができる。支持体は、ドリップトレイ、例えば支持体を支持するドリップトレイと関連付けることができ、かつ/又は出口の下でハウジングに対して垂直方向に移動可能であってもよく、かつ/又は出口の下から離れるようにハウジングに対して移動可能であってもよく、様々な高さでユーザ受容器を出口の下に配置することを可能にする。好適な受容部支持体の例は、欧州特許第0549887号、同第1440639号、同第1731065号、同第1867260号、米国特許第5,161,455号、同第5,353,692号、国際公開第2009/074557号、同第2009/074559号、同第2009/135869号、同第2011/154492号、同第2012/007313号、同第2013/186339号、同第2016/096705号、同第2016/096706号、及び同第2016/096707号に開示されている。
実施形態では、出口は、マシンヘッド、及び/又は、移動可能な飲料ガイドに固定され、又は、これらにより形成され、又は、これらに取り付けられ、又は、これらの中に取り付けられることができ、
マシンヘッドは、出口が容器配置領域の上方に位置する展開位置、及び、出口が外部マシン主ハウジング内に後退した収納位置を有し、第1の部分及び第2の部分の少なくとも一方によって、又は、制御ユニットによって制御されるアクチュエータによって、主ハウジングの内部に向かって、及び主ハウジングから外部に向かって駆動されるマシンヘッドであり、
移動可能な飲料ガイドは、飲料を容器配置領域に注出する飲料注出構成、及び、例えば、残りの飲料をガイドからガイドエッジを経由して廃棄物容器に排出することによって、容器配置領域への飲料の注出を防止する飲料停止構成を有し、第1の部分及び第2の部分の少なくとも一方によって、又は、マシンヘッド(若しくは上記のマシンヘッド)によって、又は、制御ユニットにより制御されるアクチュエータによって、注出構成と停止構成との間で駆動される飲料ガイドである。
例えば、マシンは、国際公開第2017/037212号及び同第2017/037215号に開示されているようなマシンヘッドを備える。
本発明を実施するための好適な廃棄物容器の例は、欧州特許第1867260号、国際公開第2009/074559号、同第2009/135869号、同第2010/128109号、同第2011/086087号、同第2011/086088号、国際出願PCT/EP第2017/050237号、及び国際公開第2017/037212号に開示されている。
流体導入ガイドは、本体及び/又はマシンヘッド内に完全に閉じ込めることができる。
本発明を実施するのに好適な又は適合可能な流体導入ガイドの詳細は、国際公開第2006/050769号、同第2012/072758号、同第2013/127907号、同第2016/083488号、及び同第2017/037212号に開示されている。
抽出ユニットは、カプセルを抽出チャンバに供給するカプセルフィーダを備えることができ、このフィーダは、そのようなカプセルをフィーダから抽出チャンバに向けて放出するための放出構成、及び、そのようなカプセルを抽出チャンバから離して保持するための保持構成を有するカプセルディスペンサを有する。
カプセルディスペンサは、機械的及び/又は磁気的なカプセルゲートによって形成することができ、カプセルゲートは、例えば、そのようなカプセルの外形の少なくとも一部を補完し、これに整合する形状を有するカプセルホルダである。
カプセルホルダは、移動可能なカプセルゲートを有してもよく、カプセルゲートは、抽出チャンバに向けた移送を妨げる位置と抽出チャンバに向けた移送をクリアする位置との間で枢動可能及び/又は並進可能である。
カプセルホルダは、保持構成から放出構成に、及びその逆に移行するためのアクチュエータを有してもよく、そのようなアクチュエータは、制御ユニットによって制御される。
カプセルを抽出に向けて放出した直後に、カプセルディスペンサは、抽出チャンバに向けたアクセスが、カプセルを放出することが必要とされるときにのみ提供されるように放出構成から保持構成まで通過してもよい。
好適なカプセルディスペンサの詳細は、国際公開第2012/126971号、同第2014/056641号、同第2014/056642号、及び同第2015/086371号に開示されている。
カプセルフィーダは、そのようなカプセルを抽出チャンバに案内して、カプセルが抽出チャンバに入るようカプセルを所定の向きにするための通路を含んでもよく、そのような通路は、第1の部分及び第2の部分を閉鎖位置へと相対的に移動させる前に、開放位置にある第1の部分と第2の部分との間にそのようなカプセルを固定するための、カプセル固定器と関連付けられている。
第1の部分及び第2の部分(及び任意選択的にカプセル案内通路)と原材料カプセルとの間の相互作用は、国際公開第2005/004683号、同第2007/135135号、同第2007/135136号、同第2008/037642号、及び、同第2013/026856号に開示されている種類であってもよい。
制御ユニットは、第1の部分及び第2の部分が開放位置にあるときに、又は、第1の部分及び第2の部分が閉鎖位置に戻された場合には、そのようなカプセルが抽出チャンバに入るように開放位置に向けて移動しているときに、そのようなカプセルをフィーダから放出するようにカプセルディスペンサを制御することができる。
制御ユニットは、第1の部分及び第2の部分が以下の場合であるとき、そのようなカプセルを抽出チャンバから離してフィーダにて保持するようにカプセルディスペンサを制御することができる。
閉鎖位置にあるか、若しくは閉鎖位置へと相対的に移動しているとき、又は
開放位置にあり、そのようなカプセルがディスペンサから放出されたとしても、第1の部分及び第2の部分が閉鎖位置に到達する前にそのようなカプセルを抽出チャンバに受け入れるには不十分な時間しか残されていないにもかかわらず、閉鎖位置へと相対的に移動されようとするとき。
カプセルフィーダは、制御ユニットに接続されたカプセルセンサを含んでもよく、又は、そのカプセルセンサと関連付けられてもよく、制御ユニットは、カプセルセンサがそのようなカプセルをカプセルディスペンサ上で又はカプセルディスペンサにて検知しないときに、カプセルディスペンサを保持構成にするか、又は保持構成に維持するように構成されている。カプセルセンサの例は、例えば、国際公開第2012/123440号、同第2014/147128、同第2015/173285、同第2015/173289、同第2015/173292、同第2016/005352号、及び同第2016/005417号に開示されている。
制御ユニットは、アクチュエータを制御して、それにより、例えば、カプセル検出、カプセル認識、マシンのユーザインターフェースのユーザ作動など、又はそれらの組み合わせなどの飲料調製作動イベントから開始して、5~12秒、例えば7~10秒などの3~15秒の範囲内の所定の時間が経過した後、第1の部分及び第2の部分が、閉鎖位置から開放位置に、及び開放位置から閉鎖位置に、アクチュエータにより移動されるように構成されることができる。
アクチュエータ(例えば、モーター)によって相対的に移動されるそのような部分の例は、欧州特許第1767129号、国際公開第2012/025258号、同第2012/025259号、同第2013/127476号、及び同第2014/056641号に開示されている。
例えば、第1の部分及び第2の部分は、一般的に直線状の軸線に沿って、閉鎖位置から開放位置に、及び/又はその逆に、アクチュエータによって相対的に移動可能である。
マシンは、液体、例えば水を抽出チャンバに供給するための液体供給装置を含んでもよく、液体供給装置は、制御ユニットに接続されて制御ユニットによって制御され、そのような液体を抽出チャンバ内に供給し、かつ、そのような供給を自動的に、及び/又は制御ユニットに接続されたユーザインターフェースを介して手動で、及び/又はそのような容器が取り除かれたことが検出装置によって検出されたときに、中断する。例えば、液体供給装置は、液体タンク又は外部の液体供給部に接続するための液体コネクタなどの、液体の供給源;液体を抽出チャンバに案内するための1つ以上の液体チューブ;そのような液体を抽出チャンバ内に駆動するための、ポンプ、例えば、電磁ポンプ(レシプロピストンポンプ)、又は蠕動ポンプ、又はダイヤフラムポンプなどの液体駆動装置;及び、液体を熱的に調節するための、例えば、加熱器及び/又は冷却器、インライン熱コンディショナ、例えば、インラインフローコンディショナなどの熱コンディショナ、のうちの1つ以上を含む。
好適な液体の供給源、例えば、タンク又はコネクタの例は、国際公開第2016/005349号、欧州特許第2015194020.2号、国際出願PCT/EP第2017/050237号、及びそこで参照された参考文献に開示されている。
熱コンディショナは、ボイラ又はサーモブロック又はオンデマンドヒータ(ODH)、例えば欧州特許第1253844号、同第1380243号、及び同第1809151号に開示されている種類のODHであってもよい。
ポンプの例及びそれらの飲料マシンへの組み込みは、国際公開第2009/150030号、同第2010/108700号、同第2011/107574号、及び同第2013/098173号に開示されている。
制御ユニットは、
液体をカプセル内に収容された原材料と混合して、出口を通して注出される飲料を形成するために、任意選択的に、ユニットへのそのようなカプセルの供給をカプセルセンサ(又は上記のカプセルセンサ)で検知した後に、第1の部分及び第2の部分を開放位置から閉鎖位置に移動させて、カプセルが抽出チャンバ内に収納された状態で第1の部分及び第2の部分が閉鎖位置に到達したときに、及び/又は、
ユニットの少なくとも一部及び任意選択的に出口を濯ぐ又は洗浄するように、カプセルが抽出チャンバ内に収納されていない状態で、第1の部分及び第2の部分が閉鎖位置に到達したときに、液体を抽出チャンバに自動的に供給するように液体供給装置を制御するように構成されており、液体供給装置は、例えば、飲料を、例えば淹出などによって形成するためのそのような液体の温度とは異なる濯ぎ温度又は洗浄温度で液体を供給するように構成されていてもよい。
特定の実施形態において、低温の又は冷却された飲料を送出することもまた企図されている。
制御ユニットは、カプセルが抽出チャンバ内に収納されていない(例えば、検出又は認識されていない)状態で、第1の部分及び第2の部分が閉鎖位置に到達したときに、液体を抽出チャンバに自動的に供給しないように液体供給装置を制御するように構成することができる。例えば、制御ユニットは、対応する手入力によるユーザ入力を制御ユニットに接続されたユーザインターフェース上で検知すると、液体を抽出チャンバに供給するように液体供給装置を制御するように構成されている。
制御ユニットは、抽出終了管理プログラムを有してもよい。このプログラムは、液体の供給が中断されたときに(例えば、所定の抽出プロセスが終了したか、又は、抽出プロセスに欠陥があると検出されたときに)自動的に実行されて、
第1の部分と第2の部分との間にカプセルがあればそこから取り除くように、第1の部分及び第2の部分を開放位置へと直ちに相対的に移動させる、又は
所定の時間、例えば、2~3秒などの1~5秒の範囲で第1の部分及び第2の部分を閉鎖位置に維持し、これにより、例えば制御ユニットに接続されたユーザインターフェースを介して、液体供給装置によって更なる量の液体を抽出チャンバに供給するための手入力による要求を可能にし、所定の時間中にそのような手入力による要求がない場合、第1の部分と第2の部分との間にカプセルがあればそこから取り除いて、例えば、そのようなカプセルを取り除いて廃棄物容器(又は上記の廃棄物容器)によって形成された使用済みカプセル収集器に移動させるように、第1の部分及び第2の部分を開放位置に相対的に移動させる。
例えば、第1の部分及び第2の部分を閉鎖位置に移動させる前に、これらの部分は、所定の時間、例えば、2~4秒などの1~6秒の範囲の所定の時間にわたって開放位置に留まって、第1の部分と第2の部分との間への新しいカプセルの挿入を可能にすることができ、その後、新しいカプセルの抽出を行うために、新しいカプセルが抽出チャンバ内に収納された状態で第1の部分及び第2の部分を閉鎖位置に相対的に移動させる。
したがって、ユーザは、同じユーザ受容器への2人分(以上)の飲料(例えば、ダブルエスプレッソ)の注出を要求することができる。
本発明によれば、マシンは、
飲料原材料カプセルの抽出を行って飲料を形成するための抽出ユニットであって、例えば、第1の部分及び第2の部分を有するユニットであって、第1の部分及び第2の部分は、カプセルを挿入する及び/又は取り除くための開放位置と、第1及び第2の部分が抽出チャンバを画定する閉鎖位置など、カプセルを固定して抽出を行うための閉鎖位置との間で相体的に移動可能であり、任意選択的に、第1及び第2の部分の少なくとも一方は、カプセルオープナー、例えば、1つ以上のカプセル穴開け器を有する、及び/又は、カプセル内に収容された原材料と混合される液体の流入のための開口部を有する、抽出ユニットと、
カプセルの抽出を行うように抽出ユニットを制御するための制御ユニットであり、例えば電気コードを介して、主電源から電力が供給される制御ユニットと、
カプセルの抽出を行うことによって形成された飲料をカップ又はマグなどのユーザ容器に注出するための出口であって、ユーザ容器は、飲料を収集するために、容器支持体上の、例えば、マシンが配置される外部配置支持体上の、又はマシン支持体、例えば、移動可能若しくは取り外し可能なマシン支持体上の、容器設置領域に配置される、出口と、
上記マシン内に挿入されたカプセルの種類を認識するためのカプセル認識モジュールであって、
カプセルの表面の少なくとも一部を照明するための光源と、
カプセルの表面の少なくとも一部の光学特性を検知するための光学センサと、
を備えるカプセル認識モジュールと、を備え、
カプセル認識モジュールが、
光源がオフになっている間にカプセルの表面の少なくとも一部の光学特性を検知することによって、光学特性の補正値を決定し、
光源がオンになっている間にカプセル(3)の表面の少なくとも一部の光学特性を検知することによって、光学特性の少なくとも1つのサンプル値を決定し、
補正値及び少なくとも1つのサンプル値を用いて補正されたサンプル値を計算し、
補正されたサンプル値を、カプセルの種類を表す少なくとも1つの基準値と比較することによって、カプセルの種類を決定する、
ように構成されている。
好ましくは、カプセル認識モジュールは、少なくとも1つのサンプル値から補正値を差し引くことによって、補正されたサンプル値を計算するように構成されている。
実施形態では、カプセル認識モジュールは、光源がオンになっている間にカプセルの表面の少なくとも一部の2つ以上の、例えば3つのサンプル値を連続的に決定するように構成されている。次いで、このように決定されたサンプル値は、例えば、サンプル値測定中の検知条件の可能な変動を検出するために互いに比較され、これは、不安定なカプセル及び/又は急速に変化する周囲条件、特に環境照明条件を示し得る。サンプル値内の変動が所定の閾値よりも高い場合、サンプル値は例えば無視され、カプセル認識プロセスは中断され、開始から繰り返される可能性がある。変動が所定の閾値以下である場合、サンプル値のうちの1つは、検知ステップから得られたサンプル値として使用されるか、又はサンプル値を平均し、検知ステップから得られたサンプル値として平均を使用する。次いで、補正されたサンプル値は、例えば、得られたサンプル値から補正値を差し引くことによって計算される。
カプセル認識モジュールは、好ましくは、第1のステップで補正値を決定し、第2のステップで少なくとも1つのサンプル値を決定するように構成されており、カプセル認識モジュールは、
第2のステップ後のステップで、光源がオフになっている間にカプセルの表面の少なくとも一部の光学特性を検知することによって、光学特性の制御値を決定し、
制御値と補正値との差を計算し、
その差が予め定められた閾値以上である場合、以前に決定された少なくとも1つのサンプル値を捨て、第1のステップで再びカプセル認識プロセスを開始し、
その差が予め定められた閾値未満である場合、カプセルの決定された種類をマシンの制御ユニットに送信するように更に構成されている。
検知された光学特性は、例えばカプセルの色であり、値は、そのような色を特徴付けるベクトル、例えば3次元色ベクトルである。次いで、カプセル認識モジュールは、補正されたサンプル値と少なくとも1つの基準値との間のユークリッド距離を計算することによって、カプセルの種類を決定するように構成され得、少なくとも1つの基準値は、カプセルの種類を表す。
好ましくは、マシンは、カプセル認識位置を備える。
マシンはまた、マシンのカプセルフィーダ上に配置された又はカプセルフィーダに接近するカプセルの存在を検出し、カプセル認識モジュールによるカプセル認識を作動させるためのカプセル検出器を更に備えてもよい。
マシンは、マシンのカプセルフィーダ上に配置された又はカプセルフィーダに接近するカプセルの材料を認識するための材料検出器を更に備えてもよい。
別の態様では、本発明は、そのようなマシンと、カプセル、例えば、マシンの抽出チャンバ内にあるカプセル、又はマシンのカプセルフィーダによって処理されるカプセルなど、との組み合わせに関する。
更なる別の態様では、本発明は、そのようなマシンにおいてカプセルから飲料を調製して注出するための方法に関し、その方法は、
マシン内にカプセルを挿入するステップと、
光源がオフになっている間にカプセルの表面の少なくとも一部の光学的特性を光学センサで検知することによって、光学特性の補正値を決定するステップと、
光源がオンになっている間にカプセルの表面の少なくとも一部の光学特性を検知することによって、光学特性の少なくとも1つのサンプル値を決定するステップと、
補正値及び少なくとも1つのサンプル値を用いて補正されたサンプル値を計算するステップと、
補正されたサンプル値を少なくとも1つの基準値と比較することによってカプセルの種類を決定するステップであって、少なくとも1つの基準値は、カプセルの種類を表すステップと、を含む。
補正されたサンプル値は、少なくとも1つのサンプル値から補正値を差し引くことによって計算され得る。
好ましくは、少なくとも1つのサンプル値を決定するステップは、光源がオンになっている間にカプセルの表面の少なくとも一部の3つのサンプル値を連続的に決定し、3つのサンプル値の平均を計算して平均から補正値を差し引くことことによって、補正されたサンプル値を計算すること、を含む。
好ましい実施形態では、補正値を決定するステップは第1のステップで実行され、少なくとも1つのサンプル値を決定するステップは第2のステップで実行され、方法は、
第2のステップ後のステップで、光源がオフになっている間にカプセルの表面の少なくとも一部の光学特性を検知することによって、光学特性の制御値を決定するステップと、
制御値と補正値との差を計算するステップと、
その差が予め定められた閾値以上である場合、以前に決定された少なくとも1つのサンプル値を捨て、第1のステップで再びカプセル認識プロセスを開始するステップと、
その差が予め定められた閾値未満である場合、カプセルの決定された種類を制御ユニットに送信するステップと、を更に含む。
ここで、本発明を概略図を参照して説明する。
本発明によるマシンの斜視図である。 認識されてマシンの抽出チャンバに向かって供給されることになるカプセル及びユーザ容器を伴った、図1に示されるマシンの断面図である。 第1の部分及び第2の部分が、閉鎖位置から開放位置に移動された、図2に示すマシン及びカプセルを示す図である。 カプセルが抽出チャンバに向けて放出された、図3のマシン及びカプセルの断面図である。 放出されたカプセルが、開放位置にある第1の部分及び第2の部分との間に固定された、図4のマシン及びカプセルを示す図である。 第1の部分及び第2の部分が閉鎖位置に互いに対して移動されてカプセルが収容される抽出チャンバを形成し、液体供給装置がカプセル内の風味原材料と混合して出口を通してユーザ容器に注出する液体を抽出チャンバに供給している、図5のマシン及びカプセルを示す図である。 カプセルの抽出を行った後、かつ第1の部分及び第2の部分がその開放位置に互いに対して移動した後、カプセルが廃棄物収集器内に排出され、新しいカプセルがマシンの抽出チャンバに向かって供給されていない、図6のマシン及びカプセルを示す図である。 抽出が終わったカプセルの排出時に新しいカプセルがマシンの抽出チャンバに向かって供給される、図7のマシン及びカプセルの変形例を示す図である。 本発明の実施形態によるカプセル認識モジュール及び認識されているカプセルの断面図である。 図9のカプセル認識モジュールの断面図である。 本発明によるカプセル認識モジュールを較正する方法を示すブロック図である。
図1~図8は、茶、コーヒー、ホットチョコレート、コールドチョコレート、ミルク、スープ又はベビーフードなどの飲料2を調製して注出するための、本発明による飲料マシン1の例示的な実施形態を示す。原材料は、(例えば、「技術分野」の見出しの下で上記した種類の)原材料カプセル3の形態で供給してもよい。
図1~図8の順序は、マシン1における原材料カプセル3の供給から飲料調製後のカプセル3の取り除きまでの飲料調製順序を示す。
マシン1は、飲料原材料カプセル3の抽出を行って飲料2を形成するための抽出ユニット10を含む。抽出ユニット10は、例えば、第1の部分11及び第2の部分12を有し、これらは、カプセル3を挿入及び/又は取り除くための開放位置と、第1の部分11及び第2の部分12が抽出チャンバ100を画定する閉鎖位置など、そのようなカプセル3を固定して抽出を行うための閉鎖位置との間で相対的に移動可能である。例えば、部分11、12のうちの少なくとも一方は、カプセルオープナー、例えば1つ以上のカプセル穴開け器を有し、及び/又は、部分11、12のうちの少なくとも一方は、そのようなカプセル3内に収容された原材料と混合される液体を流入させるための開口部を有する。
マシン1は、図2~図8に概略的に示され、カプセル3の抽出を行うように抽出ユニット10を制御するための制御ユニット40を含む。制御ユニット40は、例えば電気コード45を介して、主電源によって、又は、例えば自動車バッテリ若しくは可搬型バッテリ若しくはマシンバッテリなどの1つ以上のバッテリの直流電源から電力が供給されてもよい。
マシン1は、そのようなカプセル3の抽出を行うことによって形成された飲料2をカップ又はマグなどのユーザ容器4に注出するための出口20を有し、ユーザ容器4は、飲料2を収集するために容器設置領域に配置されている。そのような容器設置領域は、例えば、そのようなマシン1が配置された外部配置支持体5、又は、マシン支持体6、例えば、移動可能若しくは取り外し可能なマシン支持体6、例えば、外部配置支持体5上又は外部配置支持体5より上方に位置するマシン支持体6などの、容器支持体5、6の上であってもよい。
実施形態では、出口20は、例えば、マシンヘッド21に固定される、又は、マシンヘッド21によって形成される、又は、マシンヘッド21に取り付けられる、又はマシンヘッド21の中に取り付けられる。マシンヘッド21は、例えば、出口20が容器設置領域の上方に位置する展開位置と、出口20がマシン1の外部主ハウジング14内に後退した収納位置とを有する。マシンヘッド21は、第1の部分11及び第2の部分12のうちの少なくとも一方によって、又は、制御ユニットにより制御されたアクチュエータによって、ハウジング14の内部に向かって、及び、ハウジング14から外部に向かって駆動されてもよい。
出口20は、例えば、図に示される飲料注出構成を有する可動飲料ガイド22に固定される、又は、可動飲料ガイド22によって形成される、又は、可動飲料ガイド22に取り付けられる、又は、可動飲料ガイド22の中に取り付けられてもよい。可動飲料ガイド22は、例えば、図6に示され、飲料2を容器配置領域に注出するための飲料注出構成、及び、例えば、図2で見ることができるように、容器配置領域への飲料の注出を、例えば、ガイド22からの残留飲料をガイドエッジ23を経由して廃棄物容器60に排出することによって防止する飲料停止構成を有する。ガイド22は、第1の部分11及び第2の部分12のうちの少なくとも一方によって、又は、マシンヘッド(若しくは上記のマシンヘッド)21によって、又は、制御ユニットにより制御されるアクチュエータによって、注出構成と停止構成との間で駆動させることができる。
抽出ユニット10は、開放位置と閉鎖位置との間で互いに対して第1の部分11及び第2の部分12を相対的に移動させるように構成されたアクチュエータ13を含む。アクチュエータ13は、制御ユニット40に接続され、制御ユニット40によって制御されて、互いに対して第1の部分11及び第2の部分12を移動させる。
制御ユニット40は、抽出ユニット10を起動及び/又は制御するための入力デバイスに接続される。本発明によれば、入力デバイスは、例えば、抽出ユニット10に挿入されようとしているカプセル3の種類を認識するための、ユーザインターフェース41及びカプセル認識モジュール8を含む。入力デバイスは、任意選択的に、抽出ユニット10内に配置された及び/又は抽出ユニット10に接近するカプセル3の存在を検知するための、例えば、カプセル認識位置に配置された及び/又はカプセル認識位置に接近するカプセル3の存在を検知するための、カプセルセンサを更に備える。
抽出ユニット10は、カプセル3を抽出チャンバ100に供給するためのカプセルフィーダ15を含むことができる。カプセルフィーダ15は、カプセルフィーダ15から抽出チャンバ100に向かってカプセル3を放出するための放出構成、及びカプセル3を抽出チャンバ100から離して保持するための保持構成を有するカプセルディスペンサ151を有することができる。カプセルフィーダ15は、例えば、カプセル3の外側形状の少なくとも一部と一致するようなカプセルホルダ151などの機械的及び/又は磁気カプセルゲートを含むことができる。
カプセルフィーダ15は、カプセル3を抽出チャンバ100に入れるために所定のカプセルの向きにして抽出チャンバ100に案内するための通路152(図4)を有することができ、そのような通路152は、開放位置(図5)にある第1の部分11及び第2の部分12がその閉鎖位置(図6)へと互いに対して移動するまで、第1の部分11と第2の部分12との間でカプセル3を固定するためのカプセル固定器と関連付けられることが好ましい。
制御ユニット40は、第1の部分11及び第2の部分12が開放位置にあるとき(図4)、又は第1の部分11及び第2の部分12がそれらの閉鎖位置に戻されている場合には(図6)、カプセル3が抽出チャンバ100に入るように第1の部分11及び第2の部分12が開放位置に向かって移動しているとき、カプセルディスペンサ151を制御してカプセル3をフィーダ15から放出することができる。
制御ユニット40は、第1の部分11及び第2の部分12が、閉鎖位置にあるか、若しくは閉鎖位置に向かって移動しているとき(図2)、又は、第1の部分11及び第2の部分12が開放位置にあり、閉鎖位置に移動しようとしていてカプセル3がディスペンサ151から放出された場合に第1の部分11及び第2の部分12が閉鎖位置に達する前にカプセル3が抽出チャンバ100内に受け入れられるための十分な時間がない場合、カプセルディスペンサ151を制御して、カプセル3を抽出チャンバ100から離してフィーダ15に保持してもよい。
任意選択的に、カプセルフィーダ15はカプセルセンサを含んでもよく、又はこれに関連付けられてもよく、カプセルセンサは例えば、カプセルディスペンサ151上又はカプセルディスペンサ151においてカプセルセンサがカプセル3を検知しないときに(図7)カプセルディスペンサ151を保持構成にする又は保持構成に維持するように構成された制御ユニット40に接続されている。
制御ユニット40は、第1の部分11及び第2の部分12が、例えばカプセル検出、カプセル認識、マシンのユーザインターフェースのユーザ作動、若しくは開放位置への到達、又はそれらの組み合わせなど(図2~図6)の飲料調製作動イベントから開始して所定の時間が経過した後、アクチュエータ13によって開放位置から閉鎖位置へと移動させられるように、アクチュエータ13を制御するように構成されてもよい。例えば、所定の時間は、5~12秒、例えば7~10秒などの3~15秒の範囲である。
抽出ユニット10は、液体、例えば水を抽出チャンバ100に供給するための液体供給装置50、51、52、53、54を含んでもよい(図2)。液体供給装置50、51、52、53、54は、制御ユニット40に接続され、制御ユニット40によって制御されて、液体を抽出チャンバ100に供給することができ、かつそのような供給を、例えば、制御ユニット40に接続されたユーザインターフェース41を介して自動的及び/又は手動で中断することができる。
例えば、液体供給装置50、51、52、53、54は、液体タンク又は外部の液体供給部に接続するための液体コネクタなどの液体50の供給源、抽出チャンバ100に液体を案内するための1つ以上の液体チューブ51、52、液体を抽出チャンバ100内に駆動するためのポンプなどの液体駆動装置53、及び、液体を熱的に調整するための加熱器及び/又は冷却器などの熱調節器54、例えば、インラインフローコンディショナなどのインライン熱コンディショナのうちの1つ以上を含む。
制御ユニット40は、液体供給装置50、51、52、53、54を制御して、第1の部分11及び第2の部分12が閉鎖位置に到達しており、第1の部分11及び第2の部分12が開放位置から閉鎖位置まで移動してカプセル3が抽出チャンバ100内に収容された状態で、抽出チャンバ100内に自動的に液体を供給するように構成することができる。これにより、液体がカプセル3内に収容された原材料と混ぜ合わされて出口20を通して注出するための飲料2が形成される。図6を参照されたい。
制御ユニット40は、液体供給装置50、51、52、53、54を制御して、第1の部分11と第2の部分12が閉鎖位置に到達しており、抽出チャンバ100内にカプセルが収容されていない場合に、抽出チャンバ100内に液体を自動的に供給して、抽出ユニット10の少なくとも一部、及び任意選択的に出口20を濯ぐ又は洗浄するように構成されてもよい。例えば、液体供給装置50、51、52、53、54は、例えば淹出によって飲料を生成するための、そのような液体の温度とは異なる濯ぎ温度又は洗浄温度で液体を供給するように構成されている。
実施形態において、低温の又は冷却された飲料を送出することもまた企図されている。
制御ユニット40は、抽出チャンバ100内にカプセルが収容されていない状態で第1の部分11及び第2の部分12が閉鎖位置に到達している場合、自動的に液体を抽出チャンバ100に供給しないように、液体供給装置50、51、52、53、54を制御するように構成され得る。例えば、制御ユニット40は、制御ユニット40に接続されたユーザインターフェース41上の対応する手動ユーザ入力を検知すると、液体供給装置50、51、52、53、54を制御して、抽出チャンバ100内に液体を供給するように構成される。
本発明によれば、マシン1は、制御ユニット40に接続され、抽出チャンバ100に供給された又は供給されようとしているカプセル3、好ましくは画定されたカプセル認識位置に配置されたカプセル3の種類を認識するように構成されたカプセル認識モジュール8を含む。本発明によれば、カプセル認識モジュール8は、カプセル3の表面の少なくとも一部の少なくとも1つの光学特性、例えば、色、輝度、又は任意の他の光学特性を認識することによって、カプセル3の種類を認識する。
制御ユニット40は、好ましくは、種類に関連付けられた液体供給プログラムに従って液体供給装置50、51、52、53、54を制御するように構成されており、液体供給プログラムは、認識されたカプセル3の抽出の間一定又は可変とする、供給される液体の液体温度、流量、圧力及び体積から選択される1つ以上の調整されたパラメータを用いる。例えば、この種類は、抽出チャンバ100内で抽出可能な複数のカプセル種類から選択することができ、それぞれは、制御ユニット40と接続された又は接続可能な内部又は外部データ記憶手段に記憶された少なくとも1つの光学特性と関連付けられている。
カプセル認識モジュール8は、例えば、カプセルフィーダ15の近傍、より具体的には、カプセルディスペンサ151の近く、周囲、及び/又は内部に配置される。カプセル認識位置は、例えば、カプセルフィーダ15内、例えば、カプセルディスペンサ151上に画定される。
制御ユニット40は、抽出終了管理プログラムを有してもよく、このプログラムは、液体供給が中断されたとき(例えば、所定の抽出プロセスが終了した場合、又は不完全であることが検知された場合)、自動的に実行されて、
第1の部分11と第2の部分12との間にカプセル3があればそこから取り除くように第1の部分11及び第2の部分12を互いに対して開放位置に直ちに移動させる、又は
第1の部分11及び第2の部分12を、所定の時間、例えば2~3秒などの1~5秒の範囲内で閉鎖位置に維持し、例えば追加量の液体を液体供給装置50、51、52、53、54を介して抽出チャンバ100内に供給するための、制御ユニット40に接続されたユーザインターフェース41からの手入力による要求を許容し、その所定時間内にそのような手入力による要求がない場合、第1の部分11と第2の部分12との間にカプセル3があればそこから取り除くように第1の部分11及び第2の部分12を互いに対して開放位置に移動させて、例えばそのようなカプセル3を廃棄物容器(又は上記の廃棄物容器)60によって形成された使用済みカプセル収集器60内に移動させてもよい。
任意選択的に、第1の部分11及び第2の部分12をそれらの閉鎖位置に移動させる前に、第1の部分11及び第2の部分12を、1~6秒の範囲内、例えば2~4秒の所定時間、それらの開放位置に留まらせて新しいカプセル3を第1の部分11と第2の部分12との間に挿入できるようにしてもよく、その後、抽出チャンバ100内に新しいカプセル3を収容した状態で閉鎖位置に相対的に移動させて、新しいカプセル3の抽出を行う。
使用中、以下のステップを実行することができる(図1~図6)。
容器4を容器配置領域内に配置するステップ、
カプセル3をカプセルフィーダ15上に配置するステップ、
カプセル認識モジュール8によってカプセル3の種類を認識するステップ、
第1の部分11及び第2の部分12を、自動的に、半自動的に、又は手動で、それらの開放位置に相対的に移動させるステップ、
カプセル3を抽出ユニット10に供給するステップ、
第1の部分11及び第2の部分12をそれらの閉鎖位置に相対的に移動させてカプセル3を抽出チャンバ100内に配置するステップ、
カプセル3の認識された種類に基づいて決定された抽出パラメータを適用して抽出チャンバ100内のカプセル3の抽出を行って、飲料2を調製するステップ、及び
調製された飲料2を、出口20を通して容器4に注出するステップ。
本発明によれば、認識モジュール8は、マシン1内に挿入された又はマシン1上に配置された、好ましくはカプセル認識位置内の、例えばカプセルフィーダ15上のカプセル3の種類を、そのカプセル3の表面の少なくとも一部の光学特性を認識することによって決定するように構成される。
マシン1は、典型的には、様々な飲料及び/又は様々なスタイルの飲料を調製するために、様々な種類のカプセルの抽出を行うことを可能にする。抽出チャンバ100内で抽出可能な様々な種類のカプセルは、例えば、その中に含まれる様々な原材料及び/又は原材料の様々な調整に対応する。実施形態では、カプセルのそれぞれの種類は、特定の種類のコーヒーに対応し、例えば、他の種類のカプセルに収容されるコーヒーと異なっているが、その原産地、焙煎度、挽き目、カプセル分量、及び/又はそのカフェイン含有量のうちの1つ以上において排他的ではない。代わりに、又はこれらの組み合わせにより、マシン1内において抽出可能な異なる種類のカプセルは、例えばコーヒー、ミルク、スープ、乳児用ミルク、茶、冷飲料などの異なる飲料の調製のための原材料に対応する。
好ましくは、各種類のカプセルは、カプセル3の表面の少なくとも一部のうちの、少なくとも1つの特定の光学特性、例えば、基準色、基準輝度、又は別の基準光学特性に関連付けられ、それによって、例えば、ユーザが異なる種類のカプセルを視覚的に区別することを可能にする。このような基準光学特性を表すデータ、例えば基準色ベクトル及び/又は輝度値は、好ましくは、制御ユニット40及び/又はカプセル認識モジュール8と接続された、又は接続可能な内部又は外部データ記憶手段に記憶される。
マシン1は、カプセル3の特定の種類に特有の調製パラメータを使用して、各カプセル3の抽出を行うように構成されてもよい。調製パラメータとしては、例えば、キャリア液体温度、キャリア液体体積、抽出時間、キャリア液体圧力、キャリア液体の種類、連続調製フェーズ数などのうちの1つ以上を含む。マシン1内において抽出可能な各種類のカプセルに使用するための調製パラメータは、好ましくは、制御ユニット40及び/又はカプセル認識モジュール8と接続された、又は接続可能な、内部又は外部データ記憶手段に記憶される。適切な調製パラメータは、カプセル認識モジュール8によって決定され、認識されたカプセル3の抽出を制御するために制御ユニット40によって使用されるカプセル3の種類に基づいて選択される。
マシン1はまた、例えばマシン1でのカプセル消費を監視するために、マシン内で抽出が行われた各カプセルの種類に関する情報を記憶するように、及び/又は外部のサーバに送信するように構成されてもよい。
図9を参照すると、カプセル認識モジュール8は、光源82、例えば白色LED又は任意の他の適切な、好ましくは既知のかつ明確なスペクトルを有する光源などと、光学センサ81、例えば、カメラ、色センサ、フォトセンサ、又は測定される光学特性を捉えるのに適した任意の他の光学センサなどと、を備える。カプセル認識モジュール8は、好ましくは、例えば、光源82をオン及びオフに切り替えるために、及び/又は光学センサ81からの信号を受信及び処理するために、光源82及び光学センサ81を制御するための、例えば、ASIC又はプログラマブルマイクロコントローラを含むがこれに限定されないコントローラ83を更に備える。光源82、光学センサ81、及びコントローラ83は、それらを既知の方法で、必要な電力並びにデータ接続及び/又は相互接続と併せて提供する、好ましくは電子基板80に、典型的にはPCBに、例えばはんだ付けにより取り付けられる。コントローラ83は、好ましくは、マシン1の制御ユニット40に接続され、制御ユニット40によって制御される。
実施形態では、カプセル認識モジュール8は、例えば、光源82によって放出された光をカプセル認識位置、又はカプセル認識位置の少なくとも一部に向けて案内し、例えば環境光などの寄生光の検知をできるだけ回避するために、光学センサ81によって受け取られた光を、好ましくはカプセル認識位置に位置する物体によって反射された光に制限するための光ガイド89を備える。光ガイド89は、例えば、電子基板80に関連付けられ、例えば、取り付けられ、光源82及び/又は光学センサ81を少なくとも部分的に覆うカバーの形態を有する。カバーは、例えば、光をカプセル認識位置との間で案内するための開口部又は他の案内手段を含む。図示された例では、光学センサ81と光源82のそれぞれの上のカバーに空洞が形成され、その上方側に開口している。空洞の内壁は、好ましくは、空洞内での反射を回避するように成形されており、この反射は、カプセル認識位置に位置する物体の照明不良、及び/又は物体によって反射された光の検知の不良につながり得る。
任意選択的に、マシン1は、カプセルフィーダ上に配置された又はカプセルフィーダに接近するカプセルを検出するためのカプセル検出器84を備える。カプセル検出器84は、例えば、好ましくは電子基板80に取り付けられた、例えばはんだ付けされた、カプセル認識モジュール8内に含まれる。しかしながら、本発明の枠組み内で、カプセル検出器の他の位置への配置も可能である。カプセル検出器84は、任意の適切な種類、例えば、赤外線(IR)検出器、誘導性及び/又は抵抗検出器、機械的スイッチング素子などの、存在及び/又は運動検出器であってもよい。カプセル検出器84は、例えば、カプセル認識モジュール8のコントローラ83によって制御される、又はマシンの制御ユニットによって直接制御される。カプセル検出器84は、例えば、カプセル認識位置に配置された又はカプセル認識位置に接近するカプセルの存在を検出する。
実施形態では、マシン1は、カプセルフィーダ上に配置された又はカプセルフィーダに接近するカプセルの材料を検出するために、図には表されていない材料検出器を更に備える。材料検出器は、例えば、カプセルの金属本体を認識するインダクタ又は抵抗要素である。材料検出器の出力は、例えば、コントローラ83に送られ、カプセルフィーダ上に配置された又はカプセルフィーダに接近するカプセルの種類を決定するための追加の基準として、カプセル認識モジュール8の出力と併せて使用される。材料検出器は、任意選択的なカプセル検出器84に加えて、追加の検出器であり得る。あるいは、単一の検出器、例えば、誘導性、容量性又は抵抗性検出器を、カプセル検出器及び材料検出器として使用することができる。
図10は、マシンのカプセルフィーダ15内のカプセル認識位置に配置された、マシンの抽出チャンバへの導入前のカプセル3を示す。カプセル認識モジュール8は、好ましくはカプセルフィーダ15と関連付けられているか、又はカプセルフィーダ15の一部分である。カプセル認識モジュール8は、例えば、カプセルホルダ151に取り付けられ、光源82によって放出された光がカプセルフィーダ15内のカプセル認識位置に配置されたカプセル3の表面に向けられ、カプセル3の表面によって反射される光源82の光の少なくとも一部が、光学センサ81に向けられているように配置される。
図示の実施例では、カプセル認識モジュール8は、カプセルホルダ151のカプセル受容表面の下に取り付けられている。窓が、カプセルホルダ151の好ましくは不透明な材料に形成され、窓は、光源82によって放出された光がカプセルホルダ151上のカプセル認識位置に配置されたカプセル3の表面の少なくとも一部に到達することを可能にするため、及び、その表面によって反射された光を光学センサ81によって受光することを可能にするために、カプセル認識モジュール8の光ガイド89の開口部と協働する。
カプセルホルダ151の好ましくは不透明な材料に形成された窓は、カプセル認識モジュール8、特に光学センサ81、光源82、及び任意選択のカプセル検出器84の要素を、外部のマシン的侵害から保護するために、半透明材料によって被覆されることが好ましい。外部のマシン的侵害には、汚れ、カプセルホルダ151の窓に挿入される物体などが含まれるが、これらに限らない。実施形態では、カプセルホルダ151のカプセル受容表面は、カプセルホルダ151上のカプセル認識位置に正しく配置されたときにカプセル3に安定な位置を提供するように、例えば硬質の半透明なプラスチック材料で作られカプセル3の表面の形状に一致するように成形された、例えば成型加工された、半透明のスキン153で被覆される。実施形態では、カバー153は、カプセル認識モジュール8によるカプセル3の光学的検知を著しく損なうことなく、カプセル認識モジュール8及びその要素をマシンのユーザの視界において少なくとも部分的に隠すために、更に軽く色付けされている。
実施形態では、カプセル3がカプセルフィーダ15内のカプセル認識位置に接近及び/又は配置されると、任意選択のカプセル検出器84はカプセル3の存在を検出し、対応する信号をコントローラ83及び/又はマシンの制御ユニットに送信し、これにより、カプセル認識モジュール8を作動させて、カプセル認識プロセスを開始する。
カプセル認識プロセスは、光源82を作動させてカプセル認識位置に位置するカプセル3の表面の少なくとも一部を照らし、その表面によって反射され、光学センサ81によって受け取られた光から、例えばカプセル3の色、輝度又は別の光学特性などの少なくとも1つの光学特性を検知するように、光学センサ81を作動させ、カプセル3の、又はカプセル3の検知された表面のそのような光学特性を特徴付けるサンプル値を決定することを含む。サンプル値は、例えば、輝度、所定の周波数範囲における反射率などの光学特性を特徴付ける数値、又は、数値のベクトル、例えば公開されたPCT出願国際公開第2018/229102(A1)号に記載されているように色を特徴付ける3次元ベクトルである。次いで、カプセル3の少なくとも1つのサンプル値又はいくつかのサンプル値の平均を、光学特性の1つ以上の既知の基準値と比較し、各基準値は、典型的に異なる種類のカプセルを表す。好ましくは、認識されるカプセル3の種類は、代表的な基準値がカプセル3について決定されたサンプル値又は平均サンプル値に最も近い種類であるとして決定される。
あるいは、特にマシンが任意のカプセル検出器を含まない場合、カプセル認識モジュール8は、例えば、飲料調製コマンドの作動によって、例えばマシンのユーザインターフェースのユーザ操作によって作動される。
実施形態では、カプセル認識モジュール8は色認識モジュールであり、カプセル認識は、例えば、参照により本明細書に組み込まれるPCT出願国際公開第2018/229102(A1)号に記載されているように実行される。代わりに、又はそれらの組み合わせで、カプセル認識モジュールは、カプセル3の表面の全体的な反射率、1つ以上の周波数スペクトルの反射レベル、輝度、又は任意の他の適切な光学特性を決定してもよい。
簡潔にするために、本出願全体を通して使用されるときの用語は、例えば、好ましくは限定された周波数範囲内の輝度値若しくは全体的な反射率レベルなどの単一の数値、又は、例えばRGB色ベクトル若しくは国際公開第2018/229102(A1)号に記載されているような色ベクトルなどの数値のベクトルを指し得る。
カプセル認識位置に配置されたカプセルの検知された光学特性を表すサンプル値の決定に対する環境光の効果を排除するか、又は少なくとも緩和し、それによってカプセル認識プロセスにおけるエラーの確率を低減するために、本発明のカプセル認識モジュール8は、補正ステップを実行するように構成されている。
本発明によれば、補正ステップは、カプセル認識モジュール8の光源82がオフになっている間、すなわち、カプセル認識位置におけるカプセル3の表面が環境光のみによって照らされる間に、カプセル認識位置に配置されたカプセル3の光学特性を検知することを含む。好ましくは、照明を除き、補正値を決定する間の条件は、少なくとも1つのサンプル値を決定する間の条件と同じである。特に、補正値及び少なくとも1つのサンプル値は、カプセルが光学センサ81に対して同じ位置、好ましくはカプセル認識位置にある間にサンプリングされる。
補正値を使用して、少なくとも1つのサンプル値を、光源82のみによって放出される光の影響下でのみ、すなわち環境光の影響なしに、サンプリングされたカプセル3の光学特性を表す少なくとも1つの補正されたサンプル値に補正する。
補正されたサンプル値は、例えば、サンプル値から、又は同じカプセル3を表すサンプル値の平均から補正値を差し引くことことによって計算される。しかしながら、補正されたサンプル値を計算する他の方法が、例えば光学特性の性質、光学特性を特徴付ける単位又は値などに応じて、本発明の枠組み内で可能である。
図11の図に概略的に示す本発明のカプセル認識プロセスの好ましい実施形態によれば、補正値は、第1のステップ71で決定される。したがって、カプセルがカプセル認識位置に配置され、検出センサの信号によって自動的に、又はマシンのユーザインターフェースのユーザによる作動を通じて手動にてのいずれかでカプセル認識プロセスが起動されると、カプセル認識モジュールの光学センサは、光源がオフになっている間にカプセルの対応する光学特性を検知し、それによって補正値が決定される。第2のステップ72では、光源がオンになり、光学センサがカプセルの同じ光学特性を検知し、それによってカプセルの光学特性の少なくとも1つのサンプル値を決定する。第2のステップ72では、光学センサは、好ましくは、カプセルの光学特性を少なくとも2回、例えば3回、例えばバーストで、連続的に検知する。次いで、このように決定された少なくとも2つ、例えば3つのサンプル値は、好ましくは、サンプル値測定バースト中の検知条件の可能な変動を検出するために互いに比較され、これは、不安定なカプセル及び/又は急速に変化する環境条件、具体的には環境照明条件を示し得て、これは、カプセル認識プロセスの誤った結果をもたらし得る。サンプル値内の変動が所定の閾値よりも高い場合、サンプル値は例えば無視され、カプセル認識プロセスは中断され、開始から繰り返される可能性がある。変動が所定の閾値以下である場合、サンプル値のうちの1つは、検知ステップから得られたサンプル値として使用される、又はサンプル値を平均し、検知ステップから得られたサンプル値として平均を使用する。次いで、補正されたサンプル値は、例えば、得られたサンプル値から補正値を差し引くことによって計算される。あるいは、同じカプセルの各サンプル値を補正値によって補正し、次いで、同じカプセルの他の補正されたサンプル値で平均化する。
次いで、得られた補正されたサンプル値をステップ73で使用して、上で説明したように、基準値に基づいて検知されたカプセルの種類を決定する。
任意選択的に、カプセルの光学特性は、カプセル認識プロセスのステップ74で、光源がオフの状態で再び検知される。このように決定された制御値は、カプセル認識プロセス中に環境照明条件が安定したままであったかどうかを決定するために、第1のステップ71で捕捉された補正値と比較される。
環境光が認識プロセスの開始と終了との間で著しく変化した場合、すなわち、補正値と制御値との差が予め定められた閾値を超える場合、カプセル認識プロセスは、好ましくは、照明条件の変化によって誘発され得るエラーを回避するために、第1のステップ71から繰り返される。
カプセル認識プロセスの開始とその終了との間で環境光に著しい変化が起こらなかった場合、すなわち、補正値と制御値との差が予め定められた閾値未満である場合、カプセル認識プロセス中に決定されたカプセルの種類は高確率で正しいと捉えられ、したがって、認識されたカプセルを使用して飲料調製プロセスを制御するためにマシンのコントローラによって使用される。
あるいは、カプセルの種類を決定するステップ73は、カプセル認識プロセス中に環境光が著しく変化したかどうかを決定するステップ75の後に実行される。したがって、答えが正の場合、すなわち、環境光が著しく変化し、カプセル認識プロセスが同じカプセルに対して再開始されなければならない場合、恐らく関係のない補正されたサンプル値と基準値とを比較する不必要な操作を割愛することができる。同様に、同じ理由により、少なくとも1つのサンプル値を補正値で補正することが、決定ステップ75の後に実行されてもよい。

Claims (15)

  1. 料(2)を調製して注出するためのマシン(1)であって、
    飲料原材料カプセル(3)の抽出を行って前記飲料(2)を形成するための抽出ユニット(10)と
    前記カプセル(3)の抽出を行うように前記抽出ユニット(10)を制御するための制御ユニット(40)と
    前記カプセル(3)の抽出を行うことによって形成された前記飲料(2)を、前記飲料(2)を収集するように容器設置領域に配置されるユーザ容器(4)に注出するための出口(20)と
    画定されたカプセル認識位置において前記マシン(1)に挿入された前記カプセル(3)の種類を認識するためのカプセル認識モジュール(8)であって、
    前記カプセル(3)の表面の少なくとも一部を照明するための光源(82)と、
    前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の光学特性を検知するための光学センサ(81)と、を備える、カプセル認識モジュール(8)と、を備え、
    前記カプセル認識モジュール(8)が、
    前記光源(82)がオフになっている間に前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の前記光学特性を検知することによって、前記光学特性の補正値を決定し、
    前記光源(82)がオンになっている間に前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の前記光学特性を検知することによって、前記光学特性の少なくとも1つのサンプル値を決定し、
    前記補正値及び前記少なくとも1つのサンプル値を用いて補正されたサンプル値を計算し、
    前記補正されたサンプル値を、カプセルの種類を表す少なくとも1つの基準値と比較することによって、前記カプセルの前記種類を決定する、
    ように構成されている、マシン(1)。
  2. 前記カプセル認識モジュール(8)が、前記補正値を前記少なくとも1つのサンプル値から差し引くことによって、前記補正されたサンプル値を計算するように構成されている、請求項1に記載のマシン。
  3. 前記カプセル認識モジュール(8)が、前記光源(82)がオンになっている間に前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の3つのサンプル値を連続的に決定し、前記3つのサンプル値の平均を計算して前記平均から前記補正値を差し引くことによって前記補正されたサンプル値を計算するように構成されている、請求項1又は2に記載のマシン。
  4. 前記カプセル認識モジュール(8)が、カプセル認識プロセスが起動されると、前記補正値を第1のステップ(71)で決定し、前記少なくとも1つのサンプル値を第2のステップ(72)で決定するように構成されており、前記カプセル認識モジュール(8)が、
    前記第2のステップ(72)の後のステップ(74)で、前記光源(82)がオフになっている間に前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の前記光学特性を検知することによって、前記光学特性の制御値を決定し、
    前記制御値と前記補正値との差を計算し、
    前記差が予め定められた閾値以上である場合、以前に決定された前記少なくとも1つのサンプル値を捨て、前記第1のステップ(71)で前記カプセル認識プロセスを再び開始し、
    前記差が前記予め定められた閾値未満である場合、前記カプセル(3)の前記決定された種類を前記制御ユニットに送信する、
    ように更に構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のマシン。
  5. 前記光学特性が前記カプセル(3)の色であり、前記サンプル及び前記基準値が、前記色を特徴付けるベクトルである、請求項1~4のいずれか一項に記載のマシン。
  6. 前記カプセル認識モジュール(8)が、前記補正されたサンプル値と少なくとも1つの基準値との間のユークリッド距離を計算することによって、前記カプセルの種類を決定するように構成されており、前記少なくとも1つの基準値がカプセルの種類を表す、請求項5に記載のマシン。
  7. 前記カプセル認識モジュール(8)によって前記カプセル(3)を認識するためのカプセル認識位置を更に有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のマシン。
  8. 前記マシン(1)のカプセルフィーダ(15)上に配置された又はカプセルフィーダ(15)に接近する前記カプセル(3)の存在を検出し、前記カプセル認識モジュール(8)によるカプセル認識を作動させるためのカプセル検出器(84)を更に備える、請求項1~7のいずれか一項に記載のマシン。
  9. 前記マシン(1)の別の若しくは前記カプセルフィーダ(15)上に配置された又は別の若しくは前記カプセルフィーダ(15)に接近する前記カプセル(3)の材料を認識するための材料検出器を更に備える、請求項に記載のマシン。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載のマシン(1)と、前記カプセル(3)との組み合わせ。
  11. 請求項1~9のいずれか一項に記載のマシンにおいて、カプセル(3)から飲料(2)を調製して注出する方法であって、
    前記マシン(1)内に前記カプセル(3)を挿入するステップと、
    前記光源(82)がオフになっている間に前記カプセル(3)の表面の少なくとも一部の光学特性を前記光学センサ(81)で検知することによって、前記光学特性の補正値を決定するステップと、
    前記光源(82)がオンになっている間に前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の前記光学特性を検知することによって、前記光学特性の少なくとも1つのサンプル値を決定するステップと、
    前記補正値及び前記少なくとも1つのサンプル値を用いて補正されたサンプル値を計算するステップと、
    前記補正されたサンプル値を少なくとも1つの基準値と比較することによって前記カプセルの種類を決定するステップであって、前記少なくとも1つの基準値がカプセルの種類を表す、ステップと、
    を含む、方法。
  12. 前記補正されたサンプル値が、前記補正値を前記少なくとも1つのサンプル値から差し引くことによって計算される、請求項11に記載の方法。
  13. 少なくとも1つのサンプル値を決定する前記ステップが、前記光源(82)がオンになっている間に前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の3つのサンプル値を連続的に決定し、前記3つのサンプル値の平均を計算して前記補正値を前記平均から差し引くことによって、前記補正されたサンプル値を計算することを含む、請求項11又は12に記載の方法
  14. カプセル認識プロセスが起動されると、前記補正値を決定する前記ステップが第1のステップ(71)で実行され、前記少なくとも1つのサンプル値を決定する前記ステップが第2のステップ(72)で実行され、前記方法が、
    前記第2のステップ(72)の後のステップ(74)で、前記光源(82)がオフになっている間に前記カプセル(3)の前記表面の前記少なくとも一部の前記光学特性を検知することによって、前記光学特性の制御値を決定するステップと、
    前記制御値と前記補正値との差を計算するステップと、
    前記差が予め定められた閾値以上である場合、以前に決定された前記少なくとも1つのサンプル値を捨て、前記第1のステップ(71)で前記カプセル認識プロセスを再び開始するステップと、
    前記差が前記予め定められた閾値未満である場合、前記カプセル(3)の前記決定された種類を前記制御ユニットに送信するステップと、を更に含む、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 請求項1~9のいずれか一項に記載のマシン(1)によって飲料(2)を調製して注出するため、
    カプセル(3)及び前記マシン(1)を備える、請求項10に記載の組み合わせを実施するため、
    又は
    前記マシン(1)内の前記カプセル(3)から飲料を調製して注出するために、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法を実行するための、カプセル(3)の使用であって、
    前記カプセル(3)が、前記カプセル認識モジュール(8)によって決定可能な種類を有する、
    カプセル(3)の使用。
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