JP7679010B2 - 非可食性バイオマス原料からなる生分解性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
前記生分解性化合物は、従来酢酸セルロースに対する可塑剤として知られているが、その添加量は、可塑剤として添加する分量を大きく上回っている。酢酸セルロース100重量部に対して添加する可塑剤の量は、通常、0.1から数重量部程度、最大でも40重量部以下である。40重量部を超えると可塑剤が溶出するとされているからである。
酢酸セルロース100重量部に対して、生分解性化合物の添加量が40重量部を超過すれば、生分解性化合物の熱可塑性が発現し始め、80重量部以下であれば、生分解性化合物が生分解性樹脂組成物の表面から溶出してこない。
上記の成形方法のいずれかを用いて成形することによって、本発明の第1の態様で得られた生分解性熱可塑性樹脂組成物からフィルム、シート、ファイバーなどあらゆる成形品を得ることができる。
上記の成形方法を用いて成形することによって、本発明の第1の態様で得られた生分解性熱可塑性樹脂組成物から複雑な内部構造を有するあらゆる成形品を得ることができる。
[調製例1]
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリエチル4Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物1を調製し、熱可塑性樹脂ペレット1を作った。
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリエチル5Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物2を調製し、熱可塑性樹脂ペレット2を作った。
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリエチル5.5Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物3を調製し、熱可塑性樹脂ペレット3を作った。
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリエチル6Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物4を調製し、熱可塑性樹脂ペレット4を作った。
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリエチル7Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物5を調製し、熱可塑性樹脂ペレット5を作った。
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリエチル7.5Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物6を調製し、熱可塑性樹脂ペレット6を作った。
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリエチル8Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物7を調製し、熱可塑性樹脂ペレット7を作った。
酢酸セルロース10Kgにグリセリン6 Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物8を調製したが、この樹脂組成物からは、熱可塑性樹脂ペレットを安定して作成できなかった。すなわち、室温にて、ペレットの形状を保つことができなかった。
酢酸セルロース10Kgに酢酸エチル6Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物9を調製したが、この樹脂組成物からは、熱可塑性樹脂ペレットを安定して作成できなかった。すなわち、室温にて、ペレットの形状を保つことができなかった。
酢酸セルロース10Kgに乳酸ブチル6Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物10を調製したが、この樹脂組成物からは、熱可塑性樹脂ペレットを安定して作成できなかった。すなわち、室温にて、ペレットの形状を保つことができなかった。
酢酸セルロース10Kgにフタル酸ジオクチル6Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物11を調製したが、この樹脂組成物からは、熱可塑性樹脂ペレットを安定して作成できなかった。すなわち、室温にて、ペレットの形状を保つことができなかった。
酢酸セルロース10Kgにクエン酸トリブチル6Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物12を調製したが、この樹脂組成物からは、熱可塑性樹脂ペレットを安定して作成できなかった。すなわち、室温にて、ペレットの形状を保つことができなかった。
酢酸セルロース10Kgにリン酸トリオクチル6Kgを添加したものを二軸押出機によって混錬してセルロース系熱可塑性樹脂組成物13を調製したが、この樹脂組成物からは、熱可塑性樹脂ペレットを安定して作成できなかった。すなわち、室温にて、ペレットの形状を保つことができなかった。
[成形例1~2]
Tダイ法により、1Kgの熱可塑性樹脂ペレット1または2を180℃にて溶融し、溶融した樹脂を押出成形して、0.2mm厚のシート1および2を得た。これらの熱可塑性樹脂のメルトフローレートは200℃にて8~9g/10分であり、押出成形時の流動性に問題はなかった。
得られたシートはいずれも、透明度が低く、筋が入り、表面もざらざらできれいな性状ではなかった。
Tダイ法により、1Kgの熱可塑性樹脂ペレット3を180℃にて溶融し、溶融し、溶融した樹脂を押出成形して、0.2mm厚のシート3を得た。この熱可塑性樹脂のメルトフローレートは200℃にて9~10g/10分であり、押出成形時の流動性に問題はなかった。
得られたシートは、透明度が高く、表面もきれいな性状であり、柔軟性があり、強度も十分であった。
Tダイ法により、1Kgの熱可塑性樹脂ペレット4、5または6を180℃にて溶融し、溶融した樹脂を押出成形して、0.2mm厚のシート4、5および6を得た。これらの熱可塑性樹脂のメルトフローレートは200℃にて10~12g/10分であり、押出成形時の流動性に問題はなかった。
得られたシートはいずれも、透明度が高く、表面も非常にきれいな性状であり、柔軟性があり、強度も十分であった
Tダイ法により、1Kgの熱可塑性樹脂ペレット7を180℃にて溶融し、溶融した樹脂を押出成形して、0.2mm厚のシート7を得た。この熱可塑性樹脂のメルトフローレートは200℃にて12~14g/10分であり、押出成形時の流動性に問題はなかった。
得られたシートは、透明度が高く、表面もきれいな性状であり、柔軟性があり、強度も十分であった。
溶融紡糸装置を用いる溶融紡糸法により、1Kgの熱可塑性樹脂ペレット5を200℃にて溶融し、溶融した樹脂をノズルから空気中に押出紡糸して、直径約0.8~1.2mmのファイバー1を得た。この熱可塑性樹脂のメルトフローレートは200℃にて10~12g/10分であり、押出紡糸時の流動性に問題はなかった。
3Dプリンタを用いる材料押出堆積法により、1Kgの熱可塑性樹脂ペレット4を溶融し、溶融した樹脂を一層毎に押し出し、それらを積み重ねて、半径5cm高さ5cmの円筒である三次元構造体1を得た。温度設定が180~200℃のとき、得られた積層物の層間の接着が不十分であったが、210~250℃に昇温すると、層間剥離が生じることもなく、良好な構造体を得ることができた。この成型例では、210℃にて3Dプリンティングを行った。この熱可塑性樹脂のメルトフローレートは200℃にて10~12g/10分であり、押出堆積時の流動性に問題はなかった。
Claims (6)
- 酢酸セルロース100重量部に対して、ロジン、ロジンエステル、ロジングリセリンエステルから選択されるロジン系化合物、非置換または置換のC1~10アルコールと酢酸、乳酸、フタル酸、クエン酸またはリン酸とのエステル系化合物、トリアセチン、ジアセチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルから選択されるグリセリン系化合物、ポリエステル系化合物、ソルビトール、ショ糖脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルから選択される糖アルコール系化合物からなる群から選択される生分解性化合物が、50重量部を超過して80重量部以下の量にて配合されている、生分解性熱可塑性樹脂組成物を、材料押出堆積法により、三次元構造体に成形することを含む、成形品の製造方法。
- 前記酢酸セルロース100重量部に対して、前記生分解性化合物が55重量部以上かつ80重量部以下の量にて配合されている、請求項1に記載の成形品の製造方法。
- 前記生分解性化合物は、非置換または置換のC1~10アルコールと酢酸、乳酸、フタル酸、クエン酸またはリン酸とのエステル系化合物である、請求項1または2に記載の成形品の製造方法。
- 前記生分解性化合物は、非置換または置換のC1~10アルコールと酢酸、乳酸、フタル酸、クエン酸またはリン酸とのエステル系化合物である、請求項1~3いずれかに記載の成形品の製造方法。
- 前記生分解性熱可塑性樹脂組成物を210~250℃の温度にて溶融することを含む、請求項1~4いずれかに記載の製造方法。
- 酢酸セルロース100重量部に対して、ロジン、ロジンエステル、ロジングリセリンエステルから選択されるロジン系化合物、非置換または置換のC1~10アルコールと酢酸、乳酸、フタル酸、クエン酸またはリン酸とのエステル系化合物、トリアセチン、ジアセチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルから選択されるグリセリン系化合物、ポリエステル系化合物、ソルビトール、ショ糖脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルから選択される糖アルコール系化合物からなる群から選択される生分解性化合物が、50重量部を超過して80重量部以下の量にて配合されている、生分解性熱可塑性樹脂組成物からなる、三次元構造体である成形品。
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| JP2020026444A (ja) | 2018-08-09 | 2020-02-20 | 株式会社ダイセル | セルロースアセテート組成物及び成形体 |
| WO2020158647A1 (ja) | 2019-01-30 | 2020-08-06 | コニカミノルタ株式会社 | 熱溶融押出方式用材料、3dプリンター用造形材料、3dプリンター用造形材料の製造方法及び3次元造形物 |
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| WO2020158647A1 (ja) | 2019-01-30 | 2020-08-06 | コニカミノルタ株式会社 | 熱溶融押出方式用材料、3dプリンター用造形材料、3dプリンター用造形材料の製造方法及び3次元造形物 |
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