以下、本発明の実施の形態に係る印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
<一実施の形態>
図1は、一実施の形態に係る印刷装置1の内部構成を示す図である。
図2は、印刷装置1の主要な制御構成を示す図である。
図1及び図2に示す印刷装置1は、印刷部10と、中間搬送部20と、媒体排出部30とを備える。
なお、図1には、印刷部10における媒体Mの直進搬送経路R1、及び中間搬送部20における媒体Mの排出経路R4を実線で示す。また、図1には、印刷部10における媒体Mの循環搬送経路R2を2点鎖線で、印刷部10における反転搬送経路R3を破線で示す。媒体Mは、例えば、枚葉紙(用紙)などのシート状の媒体である。
図1に示すように、印刷部10は、媒体供給部11と、繰り出しローラ12と、複数の搬送ローラ対13と、吸着搬送部14と、印刷ヘッド15と、搬送経路切り替え部16,17と、積載台18とを備える。また、図2に示すように、印刷部10は、制御部19aと、記憶部19bと、インターフェース部19cとを備える。なお、印刷装置1は、単一の印刷部10を備えるが、例えば、媒体Mの搬送経路に直列に配置された複数の印刷部を備えてもよい。
媒体供給部11には、媒体Mが積載される。媒体供給部11は、印刷部10と一体に配置されているが、印刷部10とは別体に配置されていてもよい。
繰り出しローラ12は、媒体供給部11に積載された複数枚の媒体Mのうち最上位に位置する媒体Mを繰り出して搬送する。
搬送ローラ対13は、印刷部10内の直進搬送経路R1、循環搬送経路R2、及び反転搬送経路R3のそれぞれに複数対配置され、媒体Mをニップしながら搬送する。
吸着搬送部14は、印刷ヘッド15に対向するように配置されている。吸着搬送部14は、媒体Mを吸着しながらベルトによって媒体Mを搬送する。
なお、繰り出しローラ12、複数の搬送ローラ対13、及び吸着搬送部14、並びに後述する中間搬送部20の複数の搬送ローラ対21は、媒体Mを搬送する搬送部の一例である。
印刷ヘッド15は、例えば、印刷に用いられる各色分の図示しないラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、印刷ヘッド15の印刷方式は、インクジェット印刷方式以外の印刷方式であってもよい。すなわち、印刷ヘッド15は、印刷手段の一例にすぎず、この印刷手段としてはインクジェット印刷方式の印刷ヘッド15に限られない。
搬送経路切り替え部16は、印刷ヘッド15によって印刷が行われた媒体Mの搬送経路を、中間搬送部20へ続く直進搬送経路R1と、積載台18又は反転搬送経路R3へ続く循環搬送経路R2とに切り替える。
搬送経路切り替え部17は、媒体Mの循環搬送経路R2を、積載台18へ続く搬送経路と、反転搬送経路R3へ続く搬送経路とに切り替える。なお、媒体Mは、反転搬送経路R3において表裏が逆転し、再び印刷ヘッド15へ搬送される。
積載台18には、媒体排出部30へ排出されない媒体Mが積載される。
図2に示す制御部19aは、印刷部10全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)を有し、繰り出しローラ12、複数の搬送ローラ対13、吸着搬送部14、印刷ヘッド15等の各部の動作を制御する。また、制御部19aは、後述する中間搬送部20の複数の搬送ローラ対21を制御する。詳しくは後述するが、制御部19aは、規制駆動部35の温度が規定温度(例えば仕様の上限温度又はそれ以下の温度)に達しないように、積載台31に向けて排出される媒体Mの排出間隔を調整して搬送部(例えば、印刷部10の繰り出しローラ12、複数の搬送ローラ対13、及び吸着搬送部14、並びに、中間搬送部20の搬送ローラ対21)を制御する。なお、印刷部10の制御部19aと、後述する媒体排出部30の制御部37とを兼ねる制御部が印刷装置1に配置されていてもよい。
記憶部19bは、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などである。
インターフェース部19cは、媒体排出部30等の機器との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部19cは、媒体種情報を媒体排出部30に送る。この媒体種情報は、例えば、媒体Mが厚紙であるか否かの厚さや、媒体Mのサイズなどの情報である。
図1に示す中間搬送部20は、複数の搬送ローラ対21と、媒体通過検知センサ22とを備える。
複数の搬送ローラ対21は、印刷部10から排出された媒体Mをニップしながら搬送する。
媒体通過検知センサ22は、排出経路R4において、媒体Mの有無を検知する。
図1に示すように、媒体排出部30は、積載台31と、サイド規制部32,33と、エンド規制部34とを備える。また、図2に示すように、媒体排出部30は、規制駆動部35と、昇降駆動部36と、制御部37と、記憶部38と、インターフェース部39とを備える。
なお、媒体排出部30は、印刷部10とは別体に配置されているが、印刷部10と一体に配置されていてもよい。また、中間搬送部20が省略される場合には、媒体排出部30は、印刷部10から直接的に媒体Mが排出されてもよい。
積載台31には、中間搬送部20から排出される媒体M、すなわち、印刷部10から排出され、中間搬送部20によって搬送された媒体Mが積載される。積載台31は、後述する昇降駆動部36の駆動によって昇降可能に配置されている。積載台31は、着脱自在に媒体排出部30に配置されている。積載台31は、媒体Mが取り出される際に、台車100上に下降して台車100に載置され、媒体Mとともに媒体排出部30から取り出されるとよい。なお、積載台31は、昇降不能に配置されていてもよい。
図3に示すように、サイド規制部32,33は、積載台31に向けて排出される媒体Mの排出方向Aに直交する媒体Mの幅方向に互いに対向するように配置されている。サイド規制部32,33は、例えばサイドフェンスである。
エンド規制部34は、積載台31に積載される媒体Mよりも、排出方向Aの下流側(図3における右側)に配置されている。エンド規制部34は、例えばエンドフェンスである。
サイド規制部32,33及びエンド規制部34は、積載台31に向けて排出される媒体Mの端部に当接することで媒体M(媒体Mの積載位置)を規制する図3に2点鎖線で示す規制位置P2と、この規制位置P2から退避した退避位置P1との間を移動する規制部の一例である。サイド規制部32,33及びエンド規制部34の退避位置P1から規制位置P2への移動量(長さ)ΔLは、例えばすべて同一である。この移動量ΔLは、上述の媒体種情報、すなわち、媒体Mが厚紙であるか否かの厚さや、媒体Mのサイズなどに基づいて決定されるとよく、例えば、媒体Mが厚紙である場合には6[mm]であり、媒体Mが厚紙である場合には3[mm]である。そのため、サイド規制部32,33及びエンド規制部34の規制位置P2は、媒体Mのサイズに応じて一定にすることができるが、退避位置P1は、媒体Mのサイズが一定であっても移動量ΔLの変動に伴い変動する。
サイド規制部32,33及びエンド規制部34は、退避位置P1から規制位置P2へ移動し、例えば規制位置P2で静止せずに、規制位置P2から退避位置P1へ移動する規制動作(ジョガー動作)を行う。すなわち、規制動作は、退避位置P1から規制位置P2へ移動し、退避位置P1へ戻る往復動作といえる。
サイド規制部32,33及びエンド規制部34は、積載台31とは異なり、昇降駆動部36によって昇降駆動されずに配置されている。なお、後述する規制駆動部35の駆動によって退避位置P1と規制位置P2との間を移動する規制部は、サイド規制部32,33及びエンド規制部34のうちの少なくとも1つであってもよい。
図2に示す規制駆動部35は、例えば、モータ等のアクチュエータである。規制駆動部35は、排出途中の媒体Mに対して規制動作を行うようにサイド規制部32,33及びエンド規制部34を駆動する。なお、規制駆動部35は、サイド規制部32,33及びエンド規制部34を駆動する単一の駆動部であってもよいし、サイド規制部32,33及びエンド規制部34のうちのいずれかを駆動する複数の駆動部であってもよい。
昇降駆動部36は、例えば、モータ等のアクチュエータである。昇降駆動部36は、制御部37の駆動制御によって、積載台31を昇降させる。なお、媒体排出部30には、積載台31における媒体Mの積載面の高さが所定高さに達したことを検知する図示しない積載面検知センサが配置されている。制御部37は、この積載面検知センサの検知結果に基づいて、積載台31を例えば所定枚数分の高さ下降させるように昇降駆動部36を制御するとよい。
制御部37は、媒体排出部30全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU)を有し、規制駆動部35、昇降駆動部36等の各部を制御する。
記憶部38は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAMなどである。
インターフェース部39は、印刷部10、中間搬送部20等の機器との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部39は、媒体通過検知センサ22の検知結果を取得する。制御部37は、サイド規制部32,33及びエンド規制部34が規制動作を行う対象である媒体Mに対しては、媒体通過検知センサ22を通過した後、所定時間経過後(例えば、数100[msec]後)に規制動作が行われるように規制駆動部35を制御する。
図4は、本実施の形態における排出間隔の調整処理を説明するためのフローチャートである。
図5は、規制駆動部35のデューティ比Dを説明するためのタイミングチャートである。
図6は、デューティ比Dごとのモータ温度の上昇を説明するためのグラフある。なお、図6のグラフは、実験又はシミュレーションによって取得されるとよい。
図4に示すフローチャートの各処理は、一例ではあるが、印刷装置1が印刷開始指示を受信したとき(或いは、媒体Mの搬送が行われる前)に、図1に示す印刷部10の制御部19aによって行われる。以下では、上述の説明と重複する事項については適宜省略しながら説明する。なお、以下では、規制駆動部35がモータである場合を例に説明する。
まず、制御部19aは、媒体排出部30のサイド規制部32,33及びエンド規制部34の移動量ΔLを取得する(ステップS1)。制御部19aは、媒体排出部30の制御部37において決定された移動量ΔLを媒体排出部30から取得してもよいし、媒体排出部30に送るために制御部19a自らが決定した移動量ΔLを取得してもよい。なお、移動量ΔLは、上述のように、媒体種情報、すなわち、媒体Mが厚紙であるか否かの厚さや、媒体Mのサイズなどに基づいて決定されるとよく、例えば、媒体Mが厚紙である場合には6[mm]であり、媒体Mが厚紙でない場合には3[mm]である。
次に、制御部19aは、図5(a)及び(b)に示すように、排出間隔IN1に対するモータの駆動時間(ON時間)のデューティ比D(例えば、40[%]、80[%]など)を算出する(ステップS2)。図5(a)の例では移動量ΔLが3[mm]であり、図5(b)の例では移動量ΔLが倍の6[mm]であるため、図5(b)の例のデューティ比は、図5(a)の例の40[%]の倍の80[%]となっている。なお、モータのデューティ比Dは、モータの駆動時間(ON時間)と非駆動時間(OFF時間)との割合の一例である。この割合の他の一例としては、例えば、規制動作がすべての媒体Mに対して行われない場合には、予定される媒体Mの排出期間(或いは単位時間当たり)のモータの駆動時間(ON)及び非駆動時間(OFF時間)の合計時間に対する駆動時間(ON時間)のデューティ比が挙げられる。ここで、規制動作をすべての媒体Mに対して行うか或いは所定の頻度(例えば、2枚に1回などの排出される媒体Mの枚数よりも少ない数の回数)で行うかについては、媒体種情報、すなわち、媒体Mが厚紙であるか否かの厚さや、媒体Mのサイズなどに基づいて決定されるとよい。例えば、媒体Mの厚さや、サイズや、搬送速度などによって、媒体Mの積載位置が乱れやすい場合には、すべての媒体Mに対して規制動作が行われ、相対的に積載位置が乱れにくい場合には、2枚に1回などの排出される媒体Mの枚数よりも少ない数の回数で規制動作が行われるとよい。
排出間隔IN1は、例えば、媒体Mの搬送速度、媒体Mのサイズ、及び連続的に搬送される媒体M間の隙間に基づいて算出することができる。なお、排出間隔IN1は、媒体Mの搬送速度が速いほど、媒体Mのサイズが小さいほど(排出方向Aにおける長さが短いほど)、或いは連続的に搬送される媒体M間の隙間が狭いほど、短くなる。
次に、制御部19aは、算出されたデューティ比Dが閾値(例えば60[%])を超える比率であるかを判定する(ステップS3)。この閾値は、例えば、図6に示す60[%]のデューティ比D60のように、媒体供給部11(印刷装置1)に積載可能な最大枚数の媒体Mの排出が連続して行われても、モータ温度が規定温度に達しないように決定された比率である。また、閾値は、例えば、印刷部10が受信した印刷ジョブの印刷枚数の媒体Mの排出が連続して行われても、モータ温度が規定温度に達しないように決定された比率などであってもよい。なお、媒体Mの排出が連続的に行われた場合に、モータの温度上昇がほとんど生じなくなる状態といえる飽和温度がある場合には、閾値は、モータの規定温度以下の飽和温度となる比率であってもよい。
制御部19aは、例えば、図6に示す40[%]のデューティ比D40や、60[%]のデューティ比D60のようにデューティ比Dが閾値(例えば60[%])を超えない比率である場合(ステップS3:NO)、排出間隔IN1の変更を行わず、図4に示す処理を終了する。
また、図6に示す80[%]のデューティ比D80や、100[%]のデューティ比D100のように、デューティ比Dが閾値(例えば60[%])を超える比率である場合(ステップS3:YES)、制御部19aは、デューティ比Dが閾値以下の比率となるように、例えば、図5(b)に示す排出間隔IN1を、図5(c)に示す排出間隔IN2に長くして変更し(ステップS4)、図4に示す処理を終了する。このように、制御部19aは、排出間隔IN1,IN2を調整することによって、媒体Mの排出時間(排出タイミング)を調整している。ここで、図5(c)の例では、図5(b)の例と比較して、駆動時間(ON時間)は一定であるが、排出間隔IN1が排出間隔IN2に長くなっていることで、デューティ比Dが80[%]から閾値以下の60[%]に下がっている。
ここで、変更される排出間隔IN2は、デューティ比Dが閾値を超えない範囲で高い比率(例えば閾値の比率)となるように、すなわち、排出間隔IN1から長くなる長さが抑えられるように、決定されるとよい。
その後、制御部19aは、決定された排出間隔IN1又は排出間隔IN2となるように搬送部(繰り出しローラ12等)を制御するとともに、印刷ヘッド15に媒体Mに対する印刷を行わせる。なお、印刷装置1が、媒体Mを一時的に収容する一時収容部を備える場合には、印刷部10内での搬送間隔が変更されずに搬送される媒体Mが一時収容部に収容され、一時収容部から積載台31へ排出される搬送間隔(排出間隔)を変更することで、排出間隔IN1,IN2が調整されてもよい。
また、媒体排出部30の制御部37は、積載台31に向けて排出される媒体Mに対して、図3に示すサイド規制部32,33及びエンド規制部34が規制動作(退避位置P1から規制位置P2へ移動し、規制位置P2から退避位置P1へ移動する動作)が行われるように規制駆動部35を制御する。
なお、上述の説明では、排出間隔IN1,IN2の調整処理が、媒体Mの印刷前に行われる例について説明した。しかしながら、制御部19aは、図6に示すように、複数の媒体Mが排出される排出期間の途中で、デューティ比Dが閾値を超える比率(例えばデューティ比D80)から閾値以下の比率(例えばデューティ比D60)となるように排出間隔IN1を排出間隔IN2に長くしてもよい。これにより、媒体Mの排出期間の最初からデューティ比Dを閾値以下の比率(例えばデューティ比D60)に設定するよりも、媒体Mの排出期間が短くなり、媒体Mの印刷を短時間で行うことができる。例えば、図6に示すデューティ比D100,D80,D60,D40のように、途中までモータは温度上昇するが、一定時間経過後は温度が上述のように飽和するのが一般的である。ここでは、デューティ比D60の飽和温度が、規定温度以下なので、図6に示すように、時間t1までデューティ比D80でモータを使い続け、時間t1からデューティ比D60に変更することでモータ温度を規定温度内にすることができる。この際、時間t1は、時間t1から一定時間経過後の飽和温度までの温度上昇が規定温度内に入るように決められる。
また、排出間隔IN1を長くするタイミングである時間t1は、デューティ比D80においてモータ温度が規定温度に達するまでの時間t2以前であるとよいが、例えば、印刷ジョブに移動量ΔLが6[mm]である厚紙などの媒体Mや、移動量ΔLが3[mm]である薄紙などの媒体Mが混在している場合などに、時間t2の算出処理が複雑な処理になり得る。そこで、排出期間の途中で排出間隔IN1を変更する場合には、デューティ比D100においてモータ温度が規定温度に達する時間t1に排出間隔IN1を排出間隔IN2に長くするとよい。この時間t1は、例えば、媒体MがA4サイズで1300枚の片面印刷が行われる場合、10分~30分程度の時間である。
また、上述の説明では、図6のグラフ上でのモータ温度が最も低い温度(例えば、環境温度)から印刷が開始される例について説明した。しかしながら、例えば、前の印刷ジョブの印刷が行われていたことによって、既にモータ温度が環境温度よりも上昇している場合がある。そのため、モータ温度が規定温度に達しないように排出間隔IN1,IN2を調整するのに際して、例えば、今後印刷が行われるモータの排出間隔IN1における駆動時間(ON時間)のデューティ比Dのみならず、次の印刷が開始されるまで(過去)の一定期間における駆動時間(ON時間)のデューティ比にも基づいて、モータ温度が規定温度に達しないように排出間隔IN1,IN2を調整するとよい。また、制御部19aは、過去の一定期間、モータの非駆動時間(OFF時間)が続いていて駆動時間(ON時間)が無ければ、モータ温度が環境温度まで低下していると判別してもよい。
また、上述の説明は、図6に示すグラフが、モータ(規制駆動部35)の回転速度が一定である場合、すなわち、サイド規制部32,33及びエンド規制部34の移動速度が一定である場合の例であるが、モータの回転速度が可変の場合には、モータの回転速度が速いほど、モータ温度が規定温度に達するまでの時間は短くなる。そのため、モータの回転速度にも基づいて、排出間隔IN1,IN2を調整してもよい。
また、上述の説明では、図6に示す例えば実験又はシミュレーションによって取得されるグラフに基づいて、排出間隔IN1における駆動時間(ON時間)のデューティ比D(駆動時間(ON時間)と非駆動時間(OFF時間)との割合の一例)の閾値が決定され、この閾値に基づいて排出間隔IN1,IN2を調整する例について述べた。しかしながら、例えば、印刷装置1が、モータ(規制駆動部35)の温度を検知する温度センサを備え、制御部19aが温度センサの出力結果に基づいて、モータ温度が規定温度に達しないように、積載台31に向けて排出される媒体Mの排出間隔IN1,IN2を調整してもよい。
以上説明した本実施の形態では、印刷装置1は、搬送部(例えば、繰り出しローラ12、複数の搬送ローラ対13、吸着搬送部14、及び複数の搬送ローラ対21)と、積載台31と、規制部の一例であるサイド規制部32,33及びエンド規制部34と、規制駆動部35と、制御部19aとを備える。搬送部は、媒体Mを搬送する。積載台31には、媒体Mが積載される。サイド規制部32,33及びエンド規制部34は、積載台31に向けて排出される媒体Mを規制する規制位置P2と、この規制位置P2から退避した退避位置P1との間を移動する。規制駆動部35は、サイド規制部32,33及びエンド規制部34を駆動する。制御部19aは、規制駆動部35の温度が規定温度に達しないように、積載台31に向けて排出される媒体Mの排出間隔IN1,IN2(排出時間)を調整して搬送部を制御する。
ところで、複数の媒体Mが積載台31に向けて連続的に搬送される場合、サイド規制部32,33及びエンド規制部34を駆動する規制駆動部35は、媒体Mが排出される排出間隔IN1,IN2が短いほど、非駆動時間(OFF時間)に対して駆動時間(ON時間)が相対的に長くなるため、発熱量が大きくなる。また、サイド規制部32,33及びエンド規制部34の移動量ΔLが長いほど、非駆動時間(OFF時間)に対して駆動時間(ON時間)が相対的に長くなるため、発熱量が大きくなる。この点、本実施の形態では、制御部19aが、規制駆動部35の温度が規定温度に達しないように、積載台31に向けて排出される媒体Mの排出間隔IN1,IN2を調整する。そのため、サイド規制部32,33及びエンド規制部34の移動量を変えずに排紙性能(排出性能)を維持しながら、規制駆動部35の温度が例えば仕様内の規定温度に達しないように規制駆動部35の発熱を抑えることができる。このように、本実施の形態によれば、規制駆動部35の発熱を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、制御部19aは、規制駆動部35の駆動時間(ON時間)と非駆動時間(OFF時間)との割合(例えば、排出間隔IN1における駆動時間(ON時間)のデューティ比D)が、規制駆動部35の温度が規定温度に達しないように決定された閾値(例えば60[%])以下となるように、排出間隔IN1,IN2を調整する。これにより、閾値に基づいて排出間隔IN1,IN2を調整することができるため、制御部19aの排出間隔IN1,IN2の調整処理における制御が簡素化する。
また、本実施の形態では、図6に示すように、制御部19aは、複数の媒体Mが排出される排出期間の途中で、割合の一例であるデューティ比D(例えば60[%]のデューティ比D60)が閾値を超える比率(例えば80[%]のデューティ比D80)から閾値以下の比率(例えば60[%]のデューティ比D60)となるように排出間隔IN1を排出間隔IN2に長くする。これにより、媒体Mの排出期間の最初から排出間隔IN1を排出間隔IN2に長くするよりも、媒体Mの排出期間が短くなり、媒体Mの印刷を短時間で行うことができる。
<他の実施の形態>
本実施の形態では、各積載台における媒体Mの排出時間(排出タイミング)の調整として排出経路の切り替えを行う点において、上述の一実施の形態と相違し、その他は同様にすることができる。そのため、相違点を中心に説明し、重複する事項についての説明は省略する。
図7は、他の実施の形態に係る印刷装置2の内部構成を示す図である。
図8は、印刷装置2の主要な制御構成を示す図である。
図7及び図8に示す印刷装置2は、印刷部10と、中間搬送部20と、媒体排出部40とを備える。
なお、図7には、印刷部10における媒体Mの直進搬送経路R1、中間搬送部20における媒体Mの排出経路R4、並びに媒体排出部40における第1分岐排出経路R5及び第2分岐排出経路R6を実線で示す。また、図7には、印刷部10における媒体Mの循環搬送経路R2を2点鎖線で、印刷部10における反転搬送経路R3を破線で示す。
図7に示す印刷部10は、図1に示す上述の印刷部10と同様にすることができる。
なお、印刷部10の繰り出しローラ12、複数の搬送ローラ対13、及び吸着搬送部14、後述する中間搬送部20の複数の搬送ローラ対21及び排出経路切り替え部23、並びに、後述する媒体排出部40の複数の搬送ローラ対47は、媒体Mを搬送する搬送部の一例である。
図8に示す印刷部10の制御部19aは、印刷部10全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)を有し、繰り出しローラ12、複数の搬送ローラ対13、吸着搬送部14、印刷ヘッド15等の各部の動作を制御する。また、制御部19aは、後述する中間搬送部20の複数の搬送ローラ対21及び排出経路切り替え部23を制御する。詳しくは後述するが、制御部19aは、規制駆動部41e,43eの温度が規定温度(例えば仕様の上限温度又はそれ以下の温度)に達しないように、排出経路切り替え部23に媒体Mの排出経路R4を第1分岐排出経路R5と第2分岐排出経路R6とで切り替えさせる。なお、印刷部10の制御部19aと、後述する媒体排出部40の制御部44とを兼ねる制御部が印刷装置2に配置されていてもよい。
図7に示す中間搬送部20は、図1に示す中間搬送部20と同様に、複数の搬送ローラ対21と、媒体通過検知センサ22とを備える。また、中間搬送部20は、本実施の形態では、排出経路切り替え部23を更に備える。
排出経路切り替え部23は、媒体Mの排出経路R4を第1積載台41a(積載台の一例)へ続く第1分岐排出経路R5と第2積載台43a(他の積載台の一例)へ続く第2分岐排出経路6とに切り替える。第1分岐排出経路R5は、中間搬送部20のみに位置する。第2分岐排出経路R6は、中間搬送部20、並びに後述する第1排出部41の上部及び排出中間搬送部42に亘って位置する。
図7に示すように、媒体排出部40は、第1排出部41と、排出中間搬送部42と、第2排出部43と、搬送ローラ対47とを備える。また、図8に示すように、媒体排出部40は、制御部44と、記憶部45と、インターフェース部46とを更に備える。
図7に示すように、第1排出部41は、第1積載台41aと、サイド規制部41b,41cと、エンド規制部41dとを有する。また、図8に示すように、第1排出部41は、規制駆動部41e及び昇降駆動部41fを有する。
図7に示すように、第2排出部43は、第2積載台43aと、サイド規制部43b,43cと、エンド規制部43dとを有する。また、図8に示すように、第2排出部43は、規制駆動部43e及び昇降駆動部43fを有する。
第1積載台41a及び第2積載台43aには、中間搬送部20から排出される媒体M、すなわち、印刷部10から排出され、中間搬送部20によって搬送された媒体Mが積載される。第1積載台41a及び第2積載台43aは、後述する昇降駆動部41f,43fの駆動によって昇降可能に配置されている。第1積載台41a及び第2積載台43aは、着脱自在に配置されている。第1積載台41a及び第2積載台43aは、媒体Mが取り出される際に、台車100上に下降して台車100に載置され、媒体Mとともに媒体排出部40から取り出されるとよい。なお、第1積載台41a及び第2積載台43aは、昇降不能に配置されていてもよい。また、本実施の形態では、媒体Mが排出される媒体排出部40の積載台として、第1積載台41a及び第2積載台43aの計2つの積載台が配置されるが、3つ以上の積載台が配置され、3つ以上の積載台へ続く3つ以上の分岐排出経路に排出経路が切り替えられてもよい。
図7に示す第1排出部41のサイド規制部41b,41c及び第2排出部43のサイド規制部43b,43cは、図1に示す上述のサイド規制部32,33と同様にすることができ、第1排出部41のエンド規制部41d及び第2排出部43のエンド規制部43dは、図1に示す上述のエンド規制部34と同様にすることができる。
すなわち、第1排出部41のサイド規制部41b,41c及び第2排出部43のサイド規制部43b,43c、並びに第1排出部41のエンド規制部41d及び第2排出部43のエンド規制部43dは、図3に示すサイド規制部32,33及びエンド規制部34と同様に、図3に示すように、媒体M(媒体Mの積載位置)を規制する2点鎖線で示す規制位置P2と、この規制位置P2から退避した退避位置P1との間を移動する規制部の一例である。移動量(長さ)ΔLについても上述の説明と同様である。
図8に示す規制駆動部41e,43eは、例えば、モータ等のアクチュエータである。規制駆動部41e,43eは、排出途中の媒体Mに対して規制動作を行うようにサイド規制部41b,41c,43b,43c及びエンド規制部41d,43dを駆動する。
昇降駆動部41f,43fは、例えば、モータ等のアクチュエータである。昇降駆動部41f,43fは、制御部44の駆動制御によって、第1積載台41a又は第2積載台43aを昇降させる。
制御部44は、媒体排出部40全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU)を有し、規制駆動部41e,43e、昇降駆動部41f,43f等の各部を制御する。なお、第1排出部41と第2排出部43とのそれぞれに制御部が設けられていてもよい。
記憶部45は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAMなどである。
インターフェース部46は、印刷部10、中間搬送部20等の機器との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部46は、媒体通過検知センサ22の検知結果を取得する。制御部44は、サイド規制部41b,41c,43b,43c及びエンド規制部41d,43dが規制動作を行う対象である媒体Mに対しては、媒体通過検知センサ22を通過した後、所定時間経過後に規制動作が行われるように規制駆動部41e,43eを制御する。
搬送ローラ対47は、第2分岐排出経路R6に沿って、第1排出部41の上部及び排出中間搬送部42に複数対配置され、媒体Mをニップしながら搬送する。
なお、媒体排出部40は、印刷部10とは別体に配置されているが、印刷部10と一体に配置されていてもよい。また、中間搬送部20が省略される場合には、媒体排出部40は、印刷部10から直接的に媒体Mが排出されてもよい。また、排出中間搬送部42が省略される場合には、第2排出部43は第1排出部41の上部から直接的に媒体Mが排出されてもよい。或いは、第2排出部43は、中間搬送部20又は印刷部10から直接的に媒体Mが排出されてもよい。
図9は、他の実施の形態における排出時間の調整処理を説明するためのフローチャートである。
図10は、他の実施の形態における排出経路R4の切り替えに伴う印刷順の変更処理を説明するための説明図である。
図9に示すフローチャートの各処理は、一例ではあるが、印刷装置2が印刷開始指示を受信したとき(或いは、媒体Mの搬送が行われる前)に、図8に示す印刷部10の制御部19aによって行われる。以下では、上述の説明と重複する事項については適宜省略しながら説明する。また、以下では、規制駆動部41e,43eがモータである場合を例に説明する。
まず、制御部19aは、媒体排出部40のサイド規制部41b,41c,43b,43c及びエンド規制部41d,43dの移動量ΔLを取得する(ステップS11)。制御部19aは、媒体排出部40の制御部44において決定された移動量ΔLを媒体排出部40から取得してもよいし、媒体排出部40に送るために制御部19a自らが決定した移動量ΔLを取得してもよい。
次に、制御部19aは、排出予定の第1排出部41(第1積載台41a)又は第2排出部43(第2積載台43a)に関して、図5(a)及び(b)を参照しながら上述したように、排出間隔IN1に対するモータの駆動時間(ON時間)のデューティ比D(例えば、40[%]、80[%]など)を算出する(ステップS12)。
次に、制御部19aは、算出されたデューティ比Dが上述の閾値(例えば60[%])を超える比率であるかを判定する(ステップS13)。
制御部19aは、例えば、図6に示す40[%]のデューティ比D40や、60[%]のデューティ比D60のようにデューティ比Dが閾値(例えば60[%])を超えない比率である場合(ステップS13:NO)、排出経路切り替え部23に切り替え動作を行わせる設定をせずに、図9に示す処理を終了する。
また、図6に示す80[%]のデューティ比D80や、100[%]のデューティ比D100のように、デューティ比Dが閾値(例えば60[%])を超える比率である場合(ステップS13:YES)、制御部19aは、デューティ比Dが閾値以下の比率となるように、排出経路切り替え部23によって、第1分岐排出経路R5と第2分岐排出経路R6とに媒体Mが例えば1枚ずつ交互に排出されるように排出経路R4を切り替える設定とし(ステップS14)、図9に示す処理を終了する。このように、制御部19aは、媒体Mが排出される積載台を第1積載台41aと第2積載台43aとで切り替えることによって、各積載台における媒体Mの排出時間(排出タイミング)を調整している。ここで、排出経路切り替え部23は、1枚の媒体Mごとではなく、複数の媒体Mごとに排出経路R4を切り替えてもよい。
なお、排出経路切り替え部23が1枚の媒体Mごとに排出経路R4を切り替える場合、一方の積載台(第1積載台41a又は第2積載台43a)のみに媒体Mが排出される場合と比較して上述のデューティ比Dが半分になるため、閾値を大きく下回ることがある。そのため、上述の一実施の形態で述べた排出間隔について、媒体Mの搬送速度を速めることなどによって媒体Mの印刷間隔(媒体M間の隙間)をデューティ比Dが閾値を超えない範囲で短くし、所定時間当たりの媒体Mの排出枚数が多くなるようにしてもよい。
ところで、第1分岐排出経路R5と第2分岐排出経路R6とに媒体Mが例えば1枚ずつ交互に排出されるように排出経路R4を切り替える場合で、且つ、媒体Mに所定の順(連続ページ)で印刷が行われる場合、第1積載台41a及び第2積載台43aにおいて、媒体Mが印刷順どおりの所定の順とならずに積載される。
そこで、複数の媒体Mが排出される排出期間の途中で排出経路切り替え部23が、第1分岐排出経路R5から第2分岐排出経路R6へ、第2分岐排出経路R6から第1分岐排出経路R5へ、それぞれ1回以上排出経路R4を切り替える場合に、制御部19aは、第1積載台41a及び第2積載台43aのそれぞれで媒体Mが所定の順に並ぶように印刷部10に印刷の順番を入れ替えて印刷を行わせるとよい。
例えば、図10に示すように、第1積載台41a及び第2積載台43aにn枚ずつ(例えば、記憶部45に記憶されている第1積載台41a及び第2積載台43aの最大積載量ずつ、又は最大積載量から図示しないセンサによって検知される現在積載量を引いた積載量ずつ)の媒体Mが積載される場合、印刷部10は、1ページ目、n+1ページ目、2ページ目、n+2ページ目、・・・、nページ目、2nページ目の順に媒体Mに印刷を行うとよい。
また、排出経路切り替え部23が複数枚の媒体Mごとに排出経路R4を第1分岐排出経路R5と第2分岐排出経路R6とに切り替える場合、例えば100枚ごと(nが200より大きい数)であれば、印刷部10は、1ページ目、2ページ目、・・・、100ページ目、n+1ページ目、n+2ページ目、・・・、n+100ページ目、101ページ目、102ページ目、・・・、200ページ目、n+101ページ目、n+102ページ目、・・・、n+200ページ目、201ページ目、・・・の順に媒体Mに印刷を行うとよい。
なお、上述の説明では、排出経路切り替え部23の切り替え設定が、媒体Mの印刷前に行われる例について説明した。しかしながら、制御部19aは、上述の一実施の形態で述べたように複数の媒体Mが排出される排出期間の途中で、デューティ比Dが閾値を超える比率(例えば図6に示すデューティ比D80)から閾値以下の比率(例えばデューティ比D40)となるように、排出経路切り替え部23の切り替えを開始してもよい。これにより、媒体Mの排出期間の最初から排出経路切り替え部23の切り替えが行われなくとも、モータ温度が規定温度に達するのを抑制することができる。
また、上述の一実施の形態で述べたとおり、例えば、印刷装置2が、モータ(規制駆動部41e,43e)の温度を検知する温度センサを備え、制御部19aが温度センサの出力結果に基づいて、モータ温度が規定温度に達しないように、排出経路切り替え部23を制御してもよい。
以上説明した他の実施の形態では、上述の一実施の形態と同様に、印刷装置2は、搬送部(例えば、繰り出しローラ12、複数の搬送ローラ対13、吸着搬送部14、複数の搬送ローラ対21、及び複数の搬送ローラ対47)と、第1積載台41a及び第2積載台43aと、規制部の一例であるサイド規制部41b,41c,43b,43c及びエンド規制部41d,43dと、規制駆動部41e,43eと、制御部19aとを備える。搬送部は、媒体Mを搬送する。第1積載台41a及び第2積載台43aには、媒体Mが積載される。サイド規制部41b,41c,43b,43c及びエンド規制部41d,43dは、第1積載台41a又は第2積載台43aに向けて排出される媒体Mを規制する規制位置P2と、この規制位置P2から退避した退避位置P1との間を移動する。規制駆動部41e,43eは、サイド規制部41b,41c,43b,43c及びエンド規制部41d,43dを駆動する。制御部19aは、規制駆動部35の温度が規定温度に達しないように、第1積載台41a及び第2積載台43aに向けて排出される媒体Mの排出時間を調整して搬送部(排出経路切り替え部23)を制御する。
そのため、本実施の形態においても、サイド規制部41b,41c,43b,43c及びエンド規制部41d,43dの移動量を変えずに排紙性能(排出性能)を維持しながら、規制駆動部41e,43eの温度が例えば仕様内の規定温度に達しないように規制駆動部41e,43eの発熱を抑えることができる。このように、本実施の形態によっても、規制駆動部41e,43eの発熱を抑えることができる。
また、本実施の形態では、印刷装置2は、媒体Mが積載される積載台の一例である第1積載台41a及び他の積載台の一例である第2積載台43aを更に備える。搬送部は、媒体Mの排出経路R4を第1積載台41aへ続く第1分岐排出経路R5と第2積載台43aへ続く第2分岐排出経路R6とに切り替える排出経路切り替え部23を有する。制御部19aは、規制駆動部41e,43eの温度が規定温度に達しないように、排出経路切り替え部23を制御することで排出時間を調整する。
そのため、媒体Mの排出経路R4を第1分岐排出経路R5と第2分岐排出経路R6とに切り替えることで、一方の積載台(第1積載台41a又は第2積載台43a)のみに媒体Mが排出される場合と比較して、規制駆動部41e及び規制駆動部43eの駆動時間(ON時間)に対して非駆動時間(OFF時間)を相対的に長くすることができる。これにより、規制駆動部41e,43eの温度が規定温度に達するのを抑制することができるため、上述の一実施の形態のように排出間隔IN1を排出間隔IN2に長くする場合と比較して、所定時間当たりの媒体Mの排出枚数が少なくなる(生産性が落ちる)のを防止することができ、媒体Mの印刷を短時間で行うことができる。
また、本実施の形態では、印刷装置2は、媒体Mに印刷を行う印刷部10を備え、制御部19aは、複数の媒体Mが排出される排出期間の途中で排出経路切り替え部23が、第1分岐排出経路R5から第2分岐排出経路R6へ、第2分岐排出経路R6から第1分岐排出経路R5へ、それぞれ1回以上排出経路R4を切り替える場合に、第1積載台41a及び第2積載台43aのそれぞれで媒体Mが所定の順に並ぶように印刷部10に印刷の順番を入れ替えて印刷を行わせる。
これにより、排出経路切り替え部23が排出経路R4を第1分岐排出経路R5と第2分岐排出経路R6とに切り替えた場合に、第1積載台41a及び第2積載台43aのそれぞれにおいて媒体Mを所定の順に積載することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
媒体を搬送する搬送部と、
前記媒体が積載される積載台と、
前記積載台に向けて排出される前記媒体を規制する規制位置と、当該規制位置から退避した退避位置との間を移動する規制部と、
前記規制部を駆動する規制駆動部と、
前記規制駆動部の温度が規定温度に達しないように、前記積載台に向けて排出される前記媒体の排出時間を調整して前記搬送部を制御する制御部と
を備えることを特徴とする印刷装置。
[付記2]
前記制御部は、前記規制駆動部の駆動時間と非駆動時間との割合が、前記規制駆動部の温度が前記規定温度に達しないように決定された閾値以下となるように、前記排出時間を調整する
ことを特徴とする付記1記載の印刷装置。
[付記3]
前記制御部は、複数の前記媒体が排出される排出期間の途中で、前記割合が前記閾値を超える比率から前記閾値以下の比率となるように前記排出時間を長くする
ことを特徴とする付記2記載の印刷装置。
[付記4]
前記媒体が積載される他の積載台を更に備え、
前記搬送部は、前記媒体の排出経路を前記積載台へ続く第1分岐排出経路と前記他の積載台へ続く第2分岐排出経路とに切り替える排出経路切り替え部を有し、
前記制御部は、前記規制駆動部の温度が規定温度に達しないように、前記排出経路切り替え部を制御することで前記排出時間を調整する
ことを特徴とする付記1から3のいずれか記載の印刷装置。
[付記5]
前記媒体に印刷を行う印刷部を更に備え、
前記制御部は、複数の前記媒体が排出される排出期間の途中で前記排出経路切り替え部が、前記第1分岐排出経路から前記第2分岐排出経路へ、前記第2分岐排出経路から前記第1分岐排出経路へ、それぞれ1回以上前記排出経路を切り替える場合に、前記積載台及び前記他の積載台のそれぞれで前記媒体が所定の順に並ぶように前記印刷部に印刷の順番を入れ替えて印刷を行わせる
ことを特徴とする付記4記載の印刷装置。