[0018] EEDは、PRC2のメチルトランスフェラーゼ活性をアロステリックに活性化するヒストン3のジメチル化およびトリメチル化リシン27に結合することにより遺伝子活性の抑制を媒介したり、PRC1をH3K27me3部位にリクルートするように機能したり、PRC1を媒介したH2AユビキチンE3リガーゼ活性を高めたり、発生に関与する遺伝子および遺伝子クラスター、すなわちHox遺伝子の発現のサイレンシングおよびX染色体不活性化においてPRC2を制御したりする。したがって、EEDおよび/またはPRC2は、転写に影響する、がんを含む疾患または障害のための薬理学的標的を提供する。
[0019] ヘモグロビンは、脊椎動物の全身にわたる酸素輸送に関与する極めて重要なタンパク質である。ヘモグロビンは、赤血球中に見出され、2個のαサブユニットおよび2個のβサブユニットからなる。ヘモグロビンの構成は発生的に制御され、ここで、別個の発生段階の間に発現される複数種のこれらのタンパク質をヒトゲノムがコードする(参照により本明細書に組み込まれるBlobel et al., Exp. Hematol. 2015;参照により本明細書に組み込まれるStamatoyannopoulos G, Exp. Hematol. 2005)。一般に、胎児ヘモグロビン(HbF)は、ヘモグロビンγ(HBγ)の2個のサブユニットおよびヘモグロビンα(HBα)の2個のサブユニットから構成され、成人ヘモグロビン(HbA)は、ヘモグロビンβ(HBβ)の2個のサブユニットおよびHBαの2個のサブユニットから構成される。したがって、発生の胎児期中に利用されるβサブユニットは(HBγ)であり、出生後にヘモグロビンβ(HBβ)に切り替わる。鎌状赤血球症(SCD)およびβ-サラセミアのような赤血球障害は、ヘモグロビンβ(HBβ)サブユニットの遺伝子内の変化によって引き起こされる。SCDは、HBB遺伝子の両コピーにおける単一変異(E6V)によって引き起こされる常染色体劣性疾患である。HBβの胎児オーソログであるヘモグロビンγ(HBγ)は、必要なヘモグロビンαサブユニットとの複合体を形成することにもより、これらの障害における疾患関連の病態生理を反転させることができる(参照により本明細書に組み込まれるPaikari and Sheehan, Br. J. Haematol. 2018;参照により本明細書に組み込まれるLettre and Bauer, Lancet 2016)。β様グロビン発現は、生後間もなく成人オーソログ(β)の増加と同時に起こる胎児オーソログ(γ)の減少を伴って、発生的に制御されるため、抗鎌状化γオーソログの発現を維持することは、小児および成人において治療上の利益になり得ると仮定されている。
[0020] β様サブユニットの発現の発生制御は、数十年間、精力的な研究の焦点となってきた(参照により本明細書に組み込まれるLi et al. Blood 2002)。ヒトにおける5個すべてのβ様サブユニットが第11染色体上に存在し、ここで、それらのゲノム位置は、それらの経時的な発現パターンに対応する。遺伝子座調節領域(LCR)と呼ばれるエンハンサーエレメントの遠位のクラスターは、βグロビン遺伝子座における発現パターンを協調させ、ここで、GATA1、GATA2、KLF1、KLF2およびMYBを含む複数の転写因子とTAL1とが、発生中の特定の時点においてLCR内の特定の部位において結合する。5個のヒトβ様サブユニットは、イプシロン(HBE1;ε)、ガンマG(HBG2;γ)、ガンマA(HBG1;γ)、デルタ(HBD;δ)およびベータ(HBB;β)である。HBE1は、胚発生中に発現され、HBG1およびHBG2は、胎児発生中に発現され、HBDおよびHBBは、成人において発現される。HBG1およびHBG2遺伝子は、残基136における単一のアミノ酸変化(HBG1=gly;HBG2=ala)を除いて同じタンパク質をコードする。しかし、機能的に、いずれの遺伝子の発現上昇は変異または異常成人HBβを補償することができる。
[0021] 鎌状赤血球症(SCD)は、結果として変異ヘモグロビンタンパク質(HbS)を生じるHBB遺伝子産物中のホモ接合変異(E6V)によって引き起こされる。脱酸素条件下、HbSタンパク質は重合し、これは異常赤血球形態をもたらす。この異常形態は、血管閉塞、疼痛発作、肺高血圧症、臓器損傷および脳卒中を含む複数の病的症状を招く可能性がある。胎児ヘモグロビンタンパク質の発現は、HbS重合と形態的に異常な赤血球を阻害することにより、SCDの病態生理を反転させることができる。SCDは、世界中で数百万人の人々に影響を与え、米国内で最も一般的な遺伝性血液障害である(70,000~80,000人のアメリカ人)。SCDは、アフリカ系アメリカ人において発生率が高く、500人に1人で発生すると推定される。β-サラセミアは、HBB遺伝子における変異によって引き起こされ、ヘモグロビン産生減少の結果である。HBB遺伝子における変異は典型的に成人β-グロビンタンパク質の産生を減少させ、これは成人ヘモグロビン、HbAのレベルを低下させる。これにより、赤血球が不足し、全身にわたって酸素が分布しなくなる。β-サラセミアを有する患者は、脱力、疲労を有し得、血液凝固異常を発症するリスクがある。毎年、β-サラセミアを有する乳児が数千人生まれ、症状は典型的に生後2年以内に認められる。胎児ヘモグロビンの発現上昇は、SCDにおける変異HbSタンパク質またはβ-サラセミアにおけるHbAの欠乏を補償し得るので、胎児ヘモグロビンの発現を制御する因子の同定は、SCDおよびβ-サラセミアの治療に有用な標的であり得る。
[0022] 臨床および前臨床研究に基づいて、ヘモグロビンγ(HBγ)の発現上昇は、パルモリドミド(palmolidomide)およびヒドロキシウレアを含む化合物ならびにEHMT1/EHMT2およびLSD1を含む標的に対する提案機序である(参照により本明細書に組み込まれるMoutouh-de Parseval et al. J. Clin. Invest. 2008;参照により本明細書に組み込まれるLetvin et al. NEJM 1984;参照により本明細書に組み込まれるRenneville et al. Blood 2015;参照により本明細書に組み込まれるShi et al. Nature Med. 2015)。本発明者らは、EEDサブユニットを標的にすることを通じたポリコーム抑制複合体2(PRC2)機能の阻害剤による治療がHBγの発現上昇につながることを発見した。
[0023] PRC2複合体は、遺伝子発現の抑制において機能する、進化的に保存されたマルチサブユニットのクロマチン制御複合体である(参照により本明細書に組み込まれるMargueron and Reinberg, Nature 2011)。4個のコアPRC2サブユニットは、EED、SUZ12、RbAp48およびEZH1またはEZH2である。EZH1およびEZH2は、メチルトランスフェラーゼ活性を含み、ヒストンH3上のリシン27(H3K27me3)のトリメチル化を触媒する。EEDサブユニットは、H3K27me3マークに結合でき、そしてEZH2メチルトランスフェラーゼ活性を刺激することができる。H3K27me3マークされたクロマチンドメインの形成につながるゲノムの特定領域のクロマチン上の複合体の局在に影響し得るPRC2と追加のサブユニットが会合することができる。H3K27me3修飾の蓄積は典型的に遺伝子発現の抑制に関連する。
[0024] 本発明は、とりわけ、EEDおよび/またはPRC2の調節物質、ならびにEEDおよび/またはPRC2に関連する疾患および障害を治療するための予防手段を提供する。
[0026] 本発明の詳細が、以下の付随する説明に記載される。本明細書に記載の方法および材料と類似または同等の方法および材料を本発明の実施または試験において使用することができるが、例示的な方法および材料がここで記載される。本発明の他の特徴、目的および利点は、説明および特許請求の範囲から明らかになるであろう。本明細書および添付の特許請求の範囲において、単数形は、文脈により特に明確に定められない限り、複数形も含む。特に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書において引用されるすべての特許および刊行物は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0029] 「任意選択により置換される」という用語は、所与の化学的部分(例えば、アルキル基)が他の置換基(例えば、ヘテロ原子)に結合され得る(ただし、結合される必要はない)ことを意味すると理解される。例えば、任意選択により置換されているアルキル基は完全飽和アルキル鎖(例えば、純炭化水素)であり得る。あるいは、同じ任意選択により置換されたアルキル基は、水素と異なる置換基を有し得る。例えば、これは、鎖に沿った任意の点において、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、または本明細書に記載の他の任意の置換基に結合され得る。したがって「任意選択により置換される」という用語は、所与の化学的部分が他の官能基を含む可能性を有するが、任意のさらなる官能基を必ずしも有さないことを意味する。記載された基の任意選択の置換において使用される適した置換基には、限定することなく、ハロゲン、オキソ、CN、-COOH、-CH2CN、-O-C1~C6アルキル、C1~C6アルキル、-OC2~C6アルケニル、-OC2~C6アルキニル、-C2~C6アルケニル、-C2~C6アルキニル、-OH、-OP(O)(OH)2、-OC(O)C1~C6アルキル、-C(O)C1~C6アルキル、-OC(O)OC1~C6アルキル、NH2、NH(C1~C6アルキル)、N(C1~C6アルキル)2、-NHC(O)C1~C6アルキル、-C(O)NHC1~C6アルキル、-S(O)2-C1~C6アルキル、-S(O)NHC1~C6アルキル、およびS(O)N(C1~C6アルキル)2が含まれる。
[0030] 特に具体的に定義されない限り、「アリール」という用語は、フェニル、ビフェニルまたはナフチルなどの単環式基または二環式基を含む、1~2個の芳香族環を有する環式芳香族炭化水素基を指す。2個の芳香族環を含む場合(二環式など)、アリール基の芳香族環は、1点で結合されてよく(例えば、ビフェニル)、または縮合されてよい(例えば、ナフチル)。アリール基は、1個または複数の置換基、例えば、1~5個の置換基で、任意の結合点で任意選択により置換されてよい。例示的な置換基には、-H、-ハロゲン、-O-C1~C6アルキル、C1~C6アルキル、-OC2~C6アルケニル、-OC2~C6アルキニル、-C2~C6アルケニル、-C2~C6アルキニル、-OH、-OP(O)(OH)2、-OC(O)C1~C6アルキル、-C(O)C1~C6アルキル、-OC(O)OC1~C6アルキル、NH2、NH(C1~C6アルキル)、N(C1~C6アルキル)2、-S(O)2-C1~C6アルキル、-S(O)NHC1~C6アルキル、およびS(O)N(C1~C6アルキル)2が含まれるが、これらに限定されない。置換基はそれ自体が任意選択により置換され得る。さらに、2個の縮合環を含むとき、本明細書に定義されたアリール基は、完全飽和環と縮合された不飽和環または部分不飽和環を有してよい。これらのアリール基の例示的な環系には、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフタレニルおよびテトラヒドロベンゾアヌレニルが含まれる。
[0031] 特に具体的に定義されない限り、「ヘテロアリール」は、5~10個の環原子の一価の単環式芳香族基、またはN、OもしくはSから選択される1個もしくは複数の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子はCである多環式芳香族基を意味する。本明細書に定義の通りのヘテロアリールは、ヘテロ原子がN、OまたはSから選択される二環式複素環式芳香族基も意味する。芳香族基は、本明細書に記載の1個または複数の置換基で独立して任意選択により置換されている。例には、フリル、チエニル、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラジニル、インドリル、チオフェン-2-イル、キノリル、ベンゾピラニル、チアゾリルおよびそれらの誘導体が含まれるが、これらに限定されない。さらに、2個の縮合環を含むとき、本明細書に定義されたアリール基は、完全飽和環と縮合された不飽和環または部分不飽和環を有してよい。これらのヘテロアリール基の例示的な環系には、インドリニル、インドリノニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾフラン、クロマニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンゾチアジンおよびジヒドロベンゾオキサニルが含まれる。
[0034] 「アルコキシ」は、鎖内に末端「O」を含む、1~12個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖飽和炭化水素を指す。アルコキシ基の例には、限定することなく、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、t-ブトキシ基またはペントキシ基が含まれる。
[0035] 「アルケニル」は、2~12個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖不飽和炭化水素を指す。「アルケニル」基は、鎖内に少なくとも1個の二重結合を含む。アルケニル基の例には、エテニル、プロペニル、n-ブテニル、iso-ブテニル、ペンテニルまたはヘキセニルが含まれる。
[0036] 「アルキニル」は、2~12個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖不飽和炭化水素を指す。「アルキニル」基は、鎖内に少なくとも1個の三重結合を含む。アルケニル基の例には、エチニル、プロパルギル、n-ブチニル、iso-ブチニル、ペンチニルまたはヘキシニルが含まれる。
[0037] 本明細書において使用される「ハロアルキル」という用語は、1個または複数のハロゲンで置換されている、本明細書に定義の通りのアルキル基を指す。ハロアルキル基の例には、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、トリクロロメチルなどが含まれるが、これらに限定されない。
[0038] 「シクロアルキル」は、3~18個の炭素原子を含む単環式または二環式飽和炭素環を意味する。シクロアルキル基の例には、限定することなく、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプタニル、シクロオクタニル、ノルボラニル、ノルボレニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、ビシクロ[1.1.1]ペンチルまたはビシクロ[2.2.2]オクテニルが含まれる。
[0039] 「ヘテロシクリル」または「ヘテロシクロアルキル」は、炭素原子と、N、O、S、PまたはBから選択される1個または複数の環ヘテロ原子を含むヘテロ原子とを含み、かつ環炭素原子またはヘテロ原子の間で共有された非局在π電子(芳香族性)が存在しない3~24員環の単環式または多環式基を意味する。ヘテロシクリル環には、オキセタニル、アゼタジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、ピラニル、チオピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサリニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルS-オキシド、チオモルホリニルS-ジオキシド、ピペラジニル、アゼピニル、オキセピニル、ジアゼピニル、トロパニルおよびホモトロパニルが含まれるが、これらに限定されない。本発明によれば、ヘテロシクリルは、N、OまたはSの群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子が内部に存在する飽和または部分飽和非芳香族環構造を指す。一部の実施形態では、ヘテロシクリル内の1個または複数のヘテロ原子は、酸化された状態(例えば、
[0040] 「スピロシクロアルキル」または「スピロシクリル」は、単一原子を通じて結合された両環を有するカルボゲニック(carbogenic)二環系を意味する。環は、大きさおよび性質が異なり得、または大きさおよび性質が同じであり得る。例には、スピロペンタン、スピロヘキサン(spriohexane)、スピロヘプタン、スピロオクタン、スピロノナンまたはスピロデカンが含まれる。スピロ環内の環のうちの一方または両方が、別の炭素環式環、複素環式環、芳香族環または複素環式芳香族環に縮合され得る。スピロ環内の炭素原子のうちの1個または複数が、ヘテロ原子(例えば、O、N、SまたはP)で置換され得る。(C5-C12)スピロシクロアルキルは、5~12個の間の炭素原子を含むスピロ環である。炭素原子のうちの1個または複数が、ヘテロ原子で置換され得る。
[0041] 「スピロヘテロシクロアルキル」または「スピロヘテロシクリル」という用語は、環のうちの1個の中の原子のうちの少なくとも1個がヘテロ原子であるスピロ環を意味すると理解される。一部の実施形態では、環のうちの1個の中の原子のうちの少なくとも1個が、O、N、SまたはPである。
[0043] 「溶媒和物」という用語は、溶質および溶媒により生成された、可変の化学量論の複合体を指す。本発明の目的のためのこのような溶媒は、溶質の生物活性を妨害してはならない。適した溶媒の例には、水、MeOH、EtOHおよびAcOHが含まれるが、これらに限定されない。水が溶媒分子である溶媒和物は一般に水和物と呼ばれる。水和物は、化学量論量の水を含む組成物、ならびに不定量の水を含む組成物を含む。
[0044] 「異性体」という用語は、同じ組成および分子量を有するが、物理的および/または化学的特性が異なる化合物を指す。構造的な違いは、構成(幾何異性体)または偏光面を回転させる能力(立体異性体)にあり得る。立体異性体に関して、式Iの化合物は、1個または複数の不斉原子を有し得、ラセミ体、ラセミ混合物として、および個々の鏡像異性体またはジアステレオマーとして存在し得る。立体異性体という用語はアトロプ異性体を包含してもよく、これは、単結合周りの束縛回転によって、例えば置換ビフェニル部分を有する化合物において、生じる。
[0045] 本開示は、有効量の開示されている化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物も含む。代表的な「薬学的に許容される塩」には、例えば、酢酸塩、アムソン酸塩(4,4-ジアミノスチルベン-2,2-ジスルホン酸塩)、ベンゼンスルホン酸塩、ベンゾネート(benzonate)、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物塩、酪酸塩、カルシウム塩、エデト酸カルシウム塩、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物塩、クエン酸塩、クラブラリエート(clavulariate)、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストル酸塩、エシレート(esylate)、フィウナレート(fiunarate)、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシネート、ヒドラバミン塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物塩、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、マグネシウム塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物塩、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムチン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N-メチルグルカミンアンモニウム塩、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1-メテン-ビス-2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸塩、エンボン酸塩(einbonate))、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラメート(suramate)、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド塩および吉草酸塩などの水溶性および非水溶性塩が含まれる。
[0046] 「患者」または「対象」は、哺乳動物、例えば、ヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、またはサル、チンパンジー、ヒヒもしくはアカゲザルなどの非ヒト霊長類である。
[0048] 「担体」という用語は、本開示において使用されるとき、担体、賦形剤および希釈剤を包含し、対象のある器官、または身体の部分から別の器官、または身体の部分への医薬剤の運搬または輸送に関与する液体もしくは固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒またはカプセル化材料などの材料、組成物またはビヒクル(vehicle)を意味する。
[0049] 対象に関して「治療する」という用語は、対象の障害の少なくとも1つの症状を改善することを指す。治療することには、障害を治癒すること、改善すること、または少なくとも部分的に寛解することが含まれる。
[0051] 本開示において使用される「投与する」、「投与すること」または「投与」という用語は、対象の体内で等量の活性化合物を生成することができる、開示されている化合物または開示されている化合物の薬学的に許容される塩またはある組成物を対象に直接投与すること、あるいは化合物または化合物もしくは組成物の薬学的に許容される塩のプロドラッグ誘導体または類似体を対象に投与することのいずれかを指す。
[0052] 「プロドラッグ」という用語は、本開示において使用されるとき、代謝的手段(例えば、加水分解)によって開示されている化合物にin vivoで変換可能である化合物を意味する。
[0193] 一実施形態では、化合物は、式Ii(式中、T環はヘテロシクリルを表す)の化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、鏡像異性体、異性体もしくは互変異性体である。
[0194] 一実施形態では、化合物は、式Ii-a(式中、T環はヘテロシクリルを表す)の化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、鏡像異性体、異性体もしくは互変異性体である。
[0196] 一実施形態では、化合物は、式Ij(式中、T環はヘテロシクリルを表す)の化合物またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、鏡像異性体、異性体もしくは互変異性体である。
[0719] 一実施形態では、本開示の好適な化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、鏡像異性体、異性体および互変異性体は、表1に記載されている。
[0720] 本発明の別の実施形態では、式Iの化合物は、鏡像異性体である。いくつかの実施形態では、化合物は、(S)-鏡像異性体である。他の実施形態では、化合物は、(R)-鏡像異性体であってもよい。さらに他の実施形態では、式Iの化合物は、(+)または(-)鏡像異性体であってよい。
[0721] 本発明の別の実施形態では、式Iの化合物は、式Iの構造を形成する原子の同位体を含有する。本明細書における同位体は、プロトンを同数含有するが、その核に中性子を異なる数含有するので、相対的原子質量の点で異なる同一元素の2つ以上の形態のそれぞれ(例えば、HおよびD、12Cおよび13C)を意味する。
[0722] すべての異性体形態が、その混合物を含めて本発明内に含まれることは理解されるべきである。化合物が、二重結合を含有する場合、置換基は、EまたはZ配置内にあり得る。化合物が、二置換シクロアルキルを含有する場合、シクロアルキル置換基は、シスまたはトランス配置を有し得る。すべての互変異性型が含まれることも意図している。
開示されている化合物を使用する方法
[0723] 本発明の別の態様は、胚性外胚葉発生(EED)および/またはポリコーム抑制複合体2(PRC2)の調節に関連する疾患または障害の方法に関する。方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの組成物または化合物を投与する工程を伴う。
[0724] 本発明の別の態様は、胚性外胚葉発生(EED)の調節に関連する疾患または障害の方法に関する。方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの組成物または化合物を投与する工程を伴う。
[0725] 本発明の別の態様は、ポリコーム抑制複合体2(PRC2)の調節に関連する疾患または障害を治療する方法を対象とする。方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの組成物または化合物を投与する工程を伴う。
[0726] 本発明の別の態様は、ポリコーム抑制複合体2(PRC2)の調節に関連する疾患または障害を治療する方法を対象とする。方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの組成物または化合物を投与する工程を伴う。
[0728] 一実施形態では、血液障害は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)(例えば、急性前骨髄球性白血病、APL)、アミロイド症、貧血、再生不良性貧血、骨髄不全症候群、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、深部静脈血栓症(DVT)、ダイアモンド・ブラックファン貧血、先天性角化異常症(DKC)、好酸球性障害、本態性血小板血症、ファンコニ貧血、ゴーシェ病、ヘモクロマトーシス、溶血性貧血、血友病、遺伝性球状赤血球症、ホジキンリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、遺伝性骨髄不全症候群、鉄欠乏性貧血、ランゲルハンス細胞組織球症、大顆粒リンパ球性(LGL)白血病、白血病、白血球減少症、肥満細胞症、モノクローナルガンマグロブリン血症、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄線維症、骨髄増殖性腫瘍(MPN)、非ホジキンリンパ腫、発作性夜間血色素尿症(PNH)、悪性貧血(B12欠乏)、真性多血症、ポルフィリン症、移植後リンパ増殖性障害(PTLD)、肺塞栓症(PE)、シュバッハマン・ダイアモンド症候群(SDS)、鎌状赤血球症(SCD)、サラセミア、血小板減少症、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、静脈血栓塞栓症、フォンウィルブランド病またはワルデンシュトレームマクログロブリン血症(リンパ形質細胞性リンパ腫)である。
[0731] 一実施形態では、疾患または障害は、がんである。一実施形態では、疾患または障害は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、他のリンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、中皮腫、胃がん、悪性ラブドイド腫瘍、肝細胞癌、前立腺がん、乳癌、胆管がんおよび胆嚢がん、膀胱癌、神経芽細胞腫、シュワン細胞腫、神経膠腫、膠芽腫および星状細胞腫を含む脳腫瘍、子宮頸がん、結腸がん、黒色腫、子宮内膜がん、食道がん、頭頸部がん、肺がん、上咽頭癌、卵巣がん、膵臓がん、腎細胞癌、直腸がん、甲状腺がん、副甲状腺腫瘍、子宮腫瘍ならびに軟部組織肉腫から選択される。
[0732] 本発明は、鎌状赤血球症(SCD)またはβ-サラセミアを治療する方法をさらに提供する。方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの化合物を投与する工程を含む。一実施形態では、投与により、患者の血液における胎児オルソログ(例えば、胎児ヘモグロビン(例えば、HbFまたはα2γ2))のEED制御発現の調節が引き起こされる。一実施形態では、調節により、成人ヘモグロビンA(α2β2)におけるβ-グロビン遺伝子に影響を与える1つまたは複数の変異の機能に対する補償が引き起こされる。
[0733] 一実施形態では、疾患または障害は、別の疾患または別の組織において発生的に制御される胎児オルソログを再活性化することにより治療することが可能な疾患または障害である。
[0734] 本発明は、鎌状赤血球症(SCD)またはβ-サラセミアを治療する方法をさらに提供する。その方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの組成物または化合物を投与する工程を含む。一実施形態では、投与により、患者の血液における胎児オルソログ(例えば、胎児ヘモグロビン(例えば、HbFまたはα2γ2))のEED制御発現の調節が引き起こされる。一実施形態では、調節により、成人ヘモグロビンA(α2β2)におけるβ-グロビン遺伝子に影響を与える変異の1つまたは複数の機能に対する補償が引き起こされる。
[0735] 本発明は、胸部大動脈瘤、冠動脈心疾患、狭窄疾患、肺動脈高血圧症(PAH)、肝線維症、アレルギー性炎症、網膜色素変性症、敗血症性ショック、単純ヘルペスウイルス、ヒトサイトメガロウイルス、α-サラセミア、家族性心房細動、分類不能型免疫不全症、動脈瘤-変形性関節炎症候群、および後天性免疫不全症候群を治療する方法をさらに提供する。方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの化合物を投与する工程を含む。
[0736] 一実施形態では、本開示の方法は、それを必要とする患者に、少なくとも1種の追加の治療剤を有効量投与する工程をさらに含む。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、抗がん剤、免疫調節物質、抗アレルギー剤、制吐薬、鎮静薬、細胞保護剤またはそれらの組合せから選択される。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、ヒドロキシウレア、L-グルタミン、遺伝子治療法(例えば、CRISPRおよびAAVまたは他のウイルスのHBG送達)、PDE9阻害剤、RBC抗接着療法(例えば、P-セレクチン)または転写制御を標的とする他の化合物である。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、EZH2阻害剤である。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、N-((4,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)メチル)-5-(エチル(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)-4-メチル-4’-(モルホリノメチル)-[1,1’-ビフェニル]-3-カルボキサミド(タゼメトスタット)、(2R)-7-クロロ-2-[4-(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]-N-[(4,6-ジメチル-2-オキソ-1H-ピリジン-3-イル)メチル]-2,4-ジメチル-1,3-ベンゾジオキソール-5-カルボキサミド(バレメトスタット、DS-3201b)、N-[(4-メトキシ-6-メチル-2-オキソ-1H-ピリジン-3-イル)メチル]-2-メチル-1-[(1R)-1-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル]エチル]インドール-3-カルボキサミド(CPI-1205)、(S)-1-(sec-ブチル)-N-((4,6-ジメチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)メチル)-3-メチル-6-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-1H-インドール-4-カルボキサミド(GSK2816126)、または(R)-5,8-ジクロロ-7-(メトキシ(オキセタン-3-イル)メチル)-2-((4-メトキシ-6-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)メチル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オン(PF-06821497)、もしくはSHR2554、またはそれらの組合せである。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、ヒドロキシウレアである。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、2-ヒドロキシ-6-((2-(1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)メトキシ)ベンズアルデヒド(ボクセロトール、GBT-440)、P-セレクチン抗体もしくはL-グルタミン、またはそれらの組合せである。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、抗接着剤から選択される。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、クリザンリズマブ(SEG101)、(2S)-2-[(2R,3R,4S,5S,6R)-3-ベンゾイルオキシ-2-[(1R,2R,3S,5R)-3-[(2,4-ジオキソ-1H-ピリミジン-6-カルボニル)アミノ]-5-[2-[[2-[2-[2-オキソ-2-[(3,6,8-トリスルホナフタレン-1-イル)アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エチルカルバモイル]-2-[(2S,3S,4R,5S,6S)-3,4,5-トリヒドロキシ-6-メチルオキサン-2-イル]オキシシクロヘキシル]オキシ-5-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)オキサン-4-イル]オキシ-3-シクロヘキシルプロパン酸(リバピンセル、GMI-1070)、セブパリン、6-[(3S,4S)-4-メチル-1-(ピリミジン-2-イルメチル)ピロリジン-3-イル]-1-(オキサン-4-イル)-5H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-オン(PF-04447943)、インクラクマブ(LC1004-002)もしくは3-[3-[4-(1-アミノシクロブチル)フェニル]-5-フェニルイミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル]ピリジン-2-アミン(ミランセルチブ、ARQ092)、またはそれらの組合せである。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、他の抗鎌状化剤から選択される。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、2-ヒドロキシ-6-((2-(1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-イル)ピリジン-3-イル)メトキシ)ベンズアルデヒド(ボクセロトール、GBT-440)もしくは6-[(3S,4S)-4-メチル-1-(2-ピリミジニルメチル)-3-ピロリジニル]-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)イミダゾ[1,5-a]ピラジン-8(7H)-オン(IMR-687)、またはそれらの組合せである。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、解毒剤から選択される。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、LJPC-401である。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、抗炎症剤、抗血栓剤またはそれらの組合せから選択される。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、(1S,2S,3R,5S)-3-[7-{[(1R,2S)-2-(3,4-ジフルオロフェニル)シクロプロピル]アミノ}-5(プロピルチオ)-3H-[1,2,3]-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-5-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロペンタン-1,2-ジオール(ブリリンタ、トリカグレロール)、(2R)-3,3,3-トリフルオロ-2-[[[5-フルオロ-2-[1-[(2-フルオロフェニル)メチル]-5-(1,2-オキサゾール-3-イル)ピラゾール-3-イル]ピリミジン-4-イル]アミノ]メチル]-2-ヒドロキシプロパンアミド(オリンシグアト)もしくはNKTT120、またはそれらの組合せである。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、サングイネートである。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、PRC2の妨害を引き起こす。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、AZD9291である。
[0737] 本発明の別の態様は、赤血球細胞における胎児ヘモグロビン(ヘモグロビンg(HBg)またはHbF)発現を誘導する方法を対象とする。方法は、それを必要とする患者に、有効量の式Iの組成物または化合物を投与する工程を伴う。
[0738] 一実施形態では、式Iの組成物または化合物は、mRNAレベルの上方制御(例えば、本明細書で示されているシークエンスを有するHBG1またはHBG2)、または胎児ヘモグロビンタンパク質(HBg)の上方制御を誘導し、これにより、HbFタンパク質の上昇が引き起こされる。
[0739] 一実施形態では、方法は、それを必要とする患者に、HbFを上方制御し、かつ/または、SCDおよび/もしくはβ-サラセミアの1種もしくは複数の症状(例えば、血管閉塞および貧血)を弱める、もしくは緩和する1種または複数の追加の治療剤を投与する工程をさらに含む。
[0744] 本発明の別の態様は、胚性外胚葉発生(EED)および/またはポリコーム抑制複合体2(PRC2)の調節に関連する疾患または障害を治療するための式Iの化合物の使用を対象とする。
[0747] 本発明の別の態様は、胚性外胚葉発生(EED)および/またはポリコーム抑制複合体2(PRC2)に関連する障害または疾患を治療するための医薬の製造に使用するための式Iの化合物を対象とする。
[0749] 本発明の別の態様は、ポリコーム抑制複合体2(PRC2)に関連する障害または疾患を治療するための医薬の製造に使用するための、式Iの化合物を対象とする。
[0751] 開示されている化合物の投与は、治療剤のいかなる投与様式を経由して達成してもよい。これらの様式は、全身または局部投与、例えば経口(oral)、経鼻、非経口、経皮、皮下、経膣、口腔(buccal)、直腸または局所投与様式を含む。
[0752] 意図されている投与様式に応じて、開示されている組成物は、場合により単位用量で、従来の薬務と一致する、固体、半固体または液体剤形、例えば、注射剤、錠剤、坐剤、丸剤、時限放出カプセル剤、エリキシル剤、チンキ剤、エマルション剤、シロップ剤、散剤、液剤、懸濁液剤であってよい。同じくこれらは、静脈内(ボーラスおよび輸液の両方)、腹腔内、皮下または筋肉内の形態、および医薬品業界における当業者に周知の使用形態すべてで投与されてもよい。
[0753] 本発明の別の態様は、式Iの化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を対象とする。薬学的に許容される担体は、賦形剤、希釈剤または界面活性剤をさらに含み得る。
[0754] 一実施形態では、医薬組成物は、少なくとも1種の追加の治療剤をさらに含む。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、他の抗がん剤、免疫調節物質、抗アレルギー剤、制吐薬、鎮静薬、細胞保護剤、およびそれらの組合せから選択される。一実施形態では、少なくとも1種の治療剤は、ヒドロキシウレア、L-グルタミン、遺伝子治療法(例えば、CRISPRおよびAAVまたは他のウイルスのHBG送達)、PDE9阻害剤、RBC抗接着療法(例えば、P-セレクチン)および転写制御を標的とする他の化合物から選択される。
[0755] 例証としての医薬組成物は、本発明の化合物および薬学的に許容される担体、例えばa)希釈剤、例として精製水、トリグリセリド油、例として水素化もしくは部分的水素化植物油、またはそれらの混合物、トウモロコシ油、オリーブ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、魚油、例としてEPAもしくはDHA、またはそれらのエステルもしくはトリグリセリド、またはそれらの混合物、オメガ-3脂肪酸またはその誘導体、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、ナトリウム、サッカリン、グルコースおよび/またはグリシン;b)滑沢剤、例として、シリカ、滑石、ステアリン酸、そのマグネシウムもしくはカルシウム塩、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムおよび/またはポリエチレングリコール;錠剤の場合はまた;c)結合剤、例えばケイ酸アルミウニムマグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、炭酸マグネシウム、天然糖、例としてグルコースまたはベータ-ラクトース、トウモロコシ甘味料、天然および合成ガム、例としてアカシア、トラガカントもしくはアルギン酸ナトリウム、ワックスならびに/またはポリビニルピロリドン、必要に応じて;d)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、メチルセルロース、ベントナイト、キサンタンガム、アルギン酸もしくはそのナトリウム塩、または発泡性混合物;e)吸収剤、着色剤、香味料および甘味料;f)乳化剤または分散剤、例えばTween 80、Labrasol、HPMC、DOSS、カプロイル909、labrafac、labrafil、peceol、transcutol、capmul MCM、capmul PG-12、captex 355、gelucire、ビタミンE TGPSまたは他の許容される乳化剤;と/あるいはg)化合物の吸収を向上させる作用剤、例えばシクロデキストリン、ヒドロキシプロピル-シクロデキストリン、PEG400、PEG200を含む錠剤およびゼラチンカプセル剤である。
[0756] 液体、特に注射可能な組成物は、例えば溶解、分散により調製され得、例えば、開示されている化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば、水、生理食塩水、水溶性デキストロース、グリセロール、エタノールに溶解されて、またはそれと混合されて、それにより注射可能な等張液または懸濁液が形成される。タンパク質、例えばアルブミン、カイロミクロン粒子または血清タンパク質は、開示されている化合物を可溶化するために使用され得る。
[0757] 開示されている化合物は、ポリアルキレングリコール、例えばプロピレングリコールを担体として使用して、脂肪族エマルションまたは懸濁液から調製され得る坐剤としても製剤化され得る。
[0758] 開示されている化合物は、リポソーム送達系、例えば小さい一枚膜小胞、大きい一枚膜小胞および多重膜小胞の形態でも投与され得る。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンを含有する多彩なリン脂質から形成され得る。いくつかの実施形態では、脂質成分のフィルムは、薬物の水溶液で水和されて、米国特許第5,262,564号に記載されているように薬物を封入する脂質層を形成する。
[0759] 開示されている化合物は、開示されている化合物が連結する個々の担体としてのモノクローナル抗体を使用することによっても送達され得る。開示されている化合物は、標的化可能な薬物担体としての可溶性ポリマーにも連結し得る。そのようなポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド-フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパンアミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンを含み得る。さらに、開示されている化合物は、薬物の徐放を達成するのに有用な、ある分類の生分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマーに連結し得る。一実施形態では、開示されている化合物は、ポリマー、例えば、ポリカルボン酸ポリマーまたはポリアクリレートに共有結合していない。
[0760] 非経口注射剤の投与は、一般的に、皮下、筋肉内または静脈内注射および輸液に使用される。注射剤は、液体溶液もしくは懸濁液、または注射前に液体に溶解するのに好適な固体形態として、従来の形態で調製され得る。
[0761] 組成物は、従来の混合、顆粒化またはコーティング方法にそれぞれ従って調製され得、本医薬組成物は、重量または体積に対して約0.1%~約99%、約5%~約90%または約1%~約20%の開示されている化合物を含有し得る。
[0762] 開示されている化合物を利用する投与レジメンは、患者のタイプ、種、年齢、体重、性別および医学的状態;治療される状態の重症度;投与経路;患者の腎臓または肝臓機能;ならびに用いられる特定の開示されている化合物を含む多彩な要因に従って選択される。当該分野の医師または獣医は、状態の進展を防止する、無効にする、または止めるために必要な薬物の有効量を容易に判定および処方できる。
[0763] 開示されている化合物の有効な投与量は、指し示されている効果に使用される場合、状態を治療する必要に応じて、約0.1mg~約5000mgの開示されている化合物の範囲である。in vivoまたはin vitroで使用するための組成物は、約0.1、0.5、5、20、50、75、100、150、250、500、750、1000、1250、2500、3500もしくは5000mg、または用量の列挙におけるある量から別の量の範囲の開示されている化合物を含有し得る。一実施形態では、組成物は、切れ目が入っていてよい錠剤の形態である。
化合物を合成する方法
[0765] 式Iの化合物は、以下の合成スキームにより一部記載されている、有機合成当業界で公知の方法により調製され得る。以下に記載されているスキームでは、不安定な基または反応性の高い基に対する保護基は、一般原理または化学に従って必須な場合、用いられることが十分理解される。保護基は、標準的な有機合成方法(T. W. GreeneおよびP. G. M. Wuts、「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版、Wiley、New York 1999年)に従って操作される。これらの基は、当業者に容易に明らかになる方法を使用して化合物合成の都合のよい段階で除去される。選択プロセスおよび反応条件、ならびにそれらの実行順序は、式Iの化合物の調製と一致するものとする。
[0766] 当業者は、式Iの化合物に立体中心が存在する場合、認識する。したがって、本発明は、両方の考えられる立体異性体(別途指定のない限り合成において)を含み、ラセミ化合物だけでなく、個々の鏡像異性体および/またはジアステレオ異性体も同様に含む。化合物が、単一の鏡像異性体またはジアステレオ異性体として望ましい場合、これは、立体特異的合成法により、または最終生成物もしくは任意の都合のよい中間体の分割により得られる。最終生成物、中間体または出発材料の分割は、当業界で公知の任意の好適な方法により影響を受ける。例えば、E.L.Eliel,S.H.WilenおよびL.N.Mander著「Stereochemistry of Organic Compounds」(Wiley-lnterscience、1994年)を参照されたい。
[0768] 本発明の化合物は、有機合成業者に周知であるいくつかの手法で調製され得る。例として、本発明の化合物は、合成有機化学業界で公知の合成方法、または当業者により認識されているそれらに対する変形と共に、以下に記載されている方法を使用して合成され得る。一般的方法は、以下に記載されている方法を含むが、それらに限定されない。さらに、当業者が容易に利用でき、当業者により公知である好適な出発材料は、本開示の特定の化合物に達するように選択され得る。本発明の式Iの化合物は、スキーム1~4で概説されている後続の工程により合成され得、R1、R2およびR3は、式Iで定義されている。出発材料は、市販されている、または報告されている文献で公知の、もしくは例証されている手順により作られる。
[0773] 本開示は、以下の実施例および合成スキームによりさらに例示され、以下の実施例および合成スキームが、範囲または趣旨において、本開示を本明細書に記載されている特定の手順に限定されると解釈されないものとする。実施例は、ある特定の実施形態を例示するために提供されるもので、これにより本開示の範囲が限定されることを意図しないことを理解されたい。本開示の趣旨および/または添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者に示唆され得る様々な他の実施形態、その変化形、および同等物に対して方策がなされ得ることをさらに理解されたい。
以下の実施例および本明細書の他の箇所で使用されている略語は以下の通りである:
23℃ 室温;
Ac2O 無水酢酸
ACN アセトニトリル
AcOHまたはHOAc 酢酸
aq 水溶性
Boc2O 二炭酸ジ-tert-ブチル
BOP アンモニウム4-(3-(ピリジン-3-イルメチル)ウレイド)ベンゼンスルフィネート
(Bpin)2 ビス(ピナコラト)ジボロン;
CDCl3 重水素化クロロホルム
CD3OD 重水素化メタノール
Comins’ Reagent N-ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド);
δ 化学シフト
DBDMH 1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン
DCM ジクロロメタンまたは塩化メチレン
DCE 1,2-ジクロロエタン
DEAD アゾジカルボン酸ジエチル
DIAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DIBAL-H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DIEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMA N,N-ジメチルアセトアミド
DME ジメトキシエタン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMP デス-マーチンペルヨージナン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMSO-d6 重水素化ジメチルスルホキシド
DPPA ジフェニルホスホリルアジド
dppf 1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDCI N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩
EDTA エチレンジアミン四酢酸
ee エナンチオ過剰率
eq.またはequiv. 当量
Et2O ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
FA ギ酸塩
Fe 鉄
hまたはhr 時間
1HNMR プロトン核磁気共鳴
HATU 2-(3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イル)-1,1,3,3-テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HFIP ヘキサフルオロイソプロパノール
HOBT 1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-1-オール水和物
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
Hz ヘルツ
IPA イソプロピルアルコール
KOAc 酢酸カリウム
LAH 水素化リチウムアルミニウム
LCMS 液体クロマトグラフィー/質量分析法
LC-MS 液体クロマトグラフィー/質量分析法
LiHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
m 分
(M+1) 質量+1
m-CPBA m-クロロ過安息香酸
MBTE メチルtert-ブチルエーテル
MeOH メタノール
MeMgBr メチルマグネシウムブロミド
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
MS 質量分析法
NaHMDS ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド
NCS N-クロロスクシンイミド
NMP N-メチルピロリドン
NMR 核磁気共鳴
Ns ノシル(4-ニトロベンゼンスルホニル)
Pd(dppf)Cl2 [1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)
パラジウムテトラキス テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
PMB パラ-メトキシベンジル
tR 保持時間
sat. 飽和した
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
TBAI テトラブチルアンモニウムヨージド
TBDMS-Cl tert-ブチルジメチルシリルクロリド
TBME tert-ブチルメチルエーテル
TEA トリメチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
TFAA トリフルオロ酢酸無水物
HFIP ヘキサフルオロイソプロパノール
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
OTf トリフルオロメタンスルホネート
Xantphos 4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
一般的方法
[0774] すべての温度は、摂氏温度(℃)で示され、補正されていない。試薬等級の化学物質および無水溶媒は商業源から購入し、他に述べられていない限り、さらなる精製なしで使用した。シリカゲルクロマトグラフィーは、溶離液流速範囲15~200mL/分を用いた、予めパッケージされた使い捨てSiO2固定相カラム、UV検出(254および280nm)を使用して、Teledyne Isco装置で実施した。水(0.03%の(NH4)2CO3/0.375%のNH4OH)中のMeCNまたは水(0.1%のHCOOH)中のMeCNの勾配で溶出する、C18カラム、UV検出(214および254nm)を使用して逆相分取HPLCを行った。DAD検出器(190nm~300nm)を備えたAgilent 1100シリーズ装置を使用して、分析HPLCクロマトグラムを実施した。質量スペクトルは、Waters Micromass ZQ検出器を用いて130℃にて記録した。質量分析器は正イオンモードで作動するエレクトロスプレーイオン源(ESI)を備え、スキャン時間0.3秒で、m/z150~750の間でスキャンするよう設定した。他に特定されていない限り、生成物および中間体は、3.5分間の作動に対して、1.8mL/分で2.5分間にわたり水(0.03%の(NH4)2CO3/0.375%のNH4OH)中5%~100%のMeCNの高いpH緩衝液勾配を使用するGemini-NX(5μM、2.0×30mm)(B05)において、および3.5分間の作動に対して、2.2mL/分で2.5分間にわたり水(0.1%HCOOH)中5%~100%のMeCNの低いpH緩衝液勾配を使用するEVO C18(5μM、3.0×50mm)において(A05)、HPLC/MSにより分析した。他に特定されていない限り、以下の溶離液を使用してprep-HPLC精製を実施した:「中性条件」方法に対してMeCN/10mMのNH4HCO3水溶液,「HCl条件」方法に対してMeCN/0.04%のHCl水溶液、および「FA条件」方法に対してMeCN/0.2%HCOOH水溶液。1H NMR化学シフトとは溶媒ピークについて言及するもので、溶媒ピークは、1H NMRにおいて、CDCl3に対して7.26ppmで出現し、DMSO-d6に対して2.50で出現し、CD3ODに対して3.31ppmで出現する。
実施例1
5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-オール
[0775] 水(80.0mL)中のNaNO
2(31.9g、4620mmol、1.20eq)の混合物を、H
2SO
4(567g、2.89モル、308mL、50%純度、7.50eq)中の5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-アミン(80.0g、386mmol、1.00eq)の氷冷却溶液に、0℃にて添加し、次いで混合物を25℃にて30分間撹拌した。混合物をAcOH(400mL)に100℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を氷水(2000mL)に添加し、飽和Na
2CO
3水溶液を使用してpHを6~7に調整した。混合物をEtOAc(5000mL)で抽出した。有機層をブライン(2000mL)で洗浄し、Na
2CO
3で脱水し、濾過、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~4/1、石油エーテル/酢酸エチル=2/1、Rf=0.56)により精製した。5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-オール(52.0g、粗製物)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.95(d,J=2.6Hz,1H)、7.45(d,J=2.6Hz,1H)。
実施例2
5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロピリジン-3-オール
[0776] 反応を2つの別個のバッチで設定した。H
2SO
4(138mL、98%純度)中の5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-オール(46.0g、220mmol、1.00eq)の混合物を0℃にて75分間撹拌した。H
2SO
4(42.3g、423mmol、23.0mL、98%純度、1.92eq)および発煙性HNO
3(19.3g、294mmol、13.8mL、96%純度、1.33eq)を反応混合物に0℃にて添加した。混合物を0℃にて2時間撹拌した。2時間撹拌後、混合物を20℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、少量の5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-オールが残ったことが示され、望ましい質量が検出された。2つの反応混合物を合わせ、氷水(3000mL)に添加し、20℃にて1時間撹拌した。混合物を濾過し、フィルターケーキを減圧下で乾燥させて、5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロピリジン-3-オール(83.0g、粗製物)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 7.97(s,1H)。
実施例3
2-ブロモ-6-フルオロ-3-メトキシベンズアルデヒド
[0777] 反応を3つの別個のバッチで設定した。THF(2500mL)中の2-ブロモ-4-フルオロ-1-メトキシベンゼン(170g、829mmol、1.00eq)の溶液に、LDA(2M、456mL、1.10eq)を-78℃にて、窒素下で添加した。混合物を-78℃にて1時間撹拌し、次いでDMF(121g、1.66モル、128mL、2.00eq)を-65℃下で添加した。反応混合物を-65℃にて1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1、Rf=0.6)は、より大きな極性を有する1つの主要な新規スポットを検出した。水(700mL)の添加により各バッチをクエンチし、次いで有機溶媒を濃縮させた。残留する水相の3つのバッチを合わせ、EtOAc(1000mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1000mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をMTBE(1000mL)でトリチュレーションし、濾過して、2-ブロモ-6-フルオロ-3-メトキシベンズアルデヒド(600g、粗製物)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 10.39(s,1H)、7.19~7.03(m,2H)、3.93(s,3H)。
実施例4
2-ブロモ-6-フルオロ-3-ヒドロキシベンズアルデヒド
[0778] 反応を3つの別個のバッチで設定した。N
2下で内部温度を0~10℃の間に保ちながら、DCM(2000mL)中の2-ブロモ-6-フルオロ-3-メトキシベンズアルデヒド(165g、708mmol、1.00eq)の溶液に、BBr
3(408g、1.63モル、157mL、2.30eq)を0.5時間にわたり滴下添加した。混合物をN
2下で25℃にて2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1、Rf=0.25)は、より高い極性を有する1つの主要な新規スポットを検出した。反応混合物を水(2500mL)でクエンチし、EtOAc(1000mL×3)で抽出した。3つのバッチから得た有機層を合わせた、ブライン(800mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をPE/EtOAc(1/1、600mL)で洗浄し、濾過し、フィルターケーキを真空内で乾燥させて、2-ブロモ-6-フルオロ-3-ヒドロキシベンズアルデヒド(408g、1.86モル、87%収率)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 10.32(s,1H)、7.28~7.22(m,1H)、7.15~7.05(m,1H)、5.90(s,1H)。
実施例5
2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-フルオロフェノール
[0779] トルエン(2000mL)中の2-ブロモ-6-フルオロ-3-ヒドロキシベンズアルデヒド(136g、621mmol、1.00eq)、エチレングリコール(193g、3.10モル、173mL、5.00eq)の溶液に、TsOH(10.7g、62.1mmol、0.100eq)を25℃にて添加した。混合物をN
2下で130℃にて8時間撹拌した。3つの平行した反応を設定した。LC-MSにより、2-ブロモ-6-フルオロ-3-ヒドロキシベンズアルデヒドが残らなかったことが示された。いくつかの新規ピークがLC-MSに示され、望ましい質量が検出された。反応混合物の各バッチを室温に冷却し最初の容量の3分の1に濃縮した。次いで残留する溶液を飽和NaHCO
3溶液(1000mL)で希釈し、EtOAc(300mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濃縮して、表題化合物を固体として得た。3つのバッチを合わせ、残渣をMTBE(100mL)でトリチュレーションし、濾過し、フィルターケーキは2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-フルオロフェノールであった。2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-フルオロフェノール(355g、1.35モル、72%収率)を白色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.08~6.92(m,2H)、6.28(s,1H)、5.67(s,1H)、4.33~4.20(m,2H)、4.14~4.01(m,2H)。
実施例6
(R)-2-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-(オキシラン-2-イルメトキシ)フェニル)-1,3-ジオキソラン
[0780] NaH(18.2g、456mmol、60%純度、1.2eq)のDMF(700mL)中の混合物に、DMF(500mL)中の2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-フルオロフェノール(100g、380mmol、1.00eq)を0℃にて滴下添加した。混合物を25℃まで温め、0.5時間撹拌した。次いでDMF(500mL)中の(R)-オキシラン-2-イルメチル3-ニトロベンゼンスルホネート(98.6g、380mmol、1.00eq)を0℃にて滴下添加し、混合物を25℃にて12時間撹拌した。HPLCにより、一部の2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-フルオロフェノールが残ったことが示された。追加のDMF(100mL)中の(R)-オキシラン-2-イルメチル3-ニトロベンゼンスルホネート(19.7g、76.0mmol、0.2eq)を25℃にて滴下添加し、混合物を25℃にて4時間撹拌した。HPLCにより、2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4-フルオロフェノールが残らなかったことが示された。混合物を水(2500mL)の添加によりクエンチし、濾過し、フィルターケーキを減圧下で乾燥させた。次いで母液をEtOAc(1000mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1000mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、固体へと濃縮した。固体およびフィルターケーキを合わせ、MTBE(100mL)でトリチュレーションし、濾過して、(R)-2-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-(オキシラン-2-イルメトキシ)フェニル)-1,3-ジオキソラン(105g、329mmol、86%収率)を白色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.06~6.99(m,1H)、6.99~6.94(m,1H)、6.42(d,J=1.0Hz,1H)、4.34~4.21(m,3H)、4.13~3.98(m,3H)、3.40(tdd,J=5.3,4.1,2.8Hz,1H)、2.99~2.90(m,1H)、2.85(dd,J=4.9,2.7Hz,1H)。
実施例7
(S)-(4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メタノール
[0781] THF(1200mL)中の(R)-2-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-(オキシラン-2-イルメトキシ)フェニル)-1,3-ジオキソラン(113g、352mmol、1.00eq)の混合物に、n-BuLi(2.5M、169mL、1.20eq)を-78℃にて滴下添加した。混合物をN
2下で-78℃にて2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1、Rf=0.24)は、より高い極性を有する1つの主要な新規スポットを検出した。LC-MSにより、(R)-2-(2-ブロモ-6-フルオロ-3-(オキシラン-2-イルメトキシ)フェニル)-1,3-ジオキソランが残らなかったことが示された。0℃にての水(500mL)の添加により、反応混合物をクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、(S)-(4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メタノール(85g、粗製物)を黄色油状物として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 7.05~6.91(m,1H)、6.79(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.91(s,1H)、4.95(t,J=5.3Hz,1H)、4.62(dd,J=8.8,1.8Hz,1H)、4.42(t,J=8.7Hz,1H)、4.15~4.07(m,2H)、3.99~3.90(m,2H)、3.70~3.58(m,2H)、3.25~3.15(m,1H)。
実施例8
(R)-3-((4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)-5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロピリジン
[0782] 反応を平行した複数のバッチで設定した。トルエン(1800mL)中の(S)-(4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メタノール(45.0g、187mmol、1.00eq)および5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロピリジン-3-オール(41.8g、165mmol、0.88eq)の溶液に、PPh
3(73.7g、281mmol、1.50eq)を添加した。次いでDIAD(45.5g、225mmol、43.7mL、1.20eq)を20℃にて混合物に添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが指し示された。これら2つのバッチを合わせた。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1;石油エーテル/酢酸エチル=2/1、Rf=0.72)により精製した。(R)-3-((4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)-5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロピリジン(300g、粗製物)を黄色の油として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.80(s,1H)、6.94(dd,J=10.3,8.8Hz,1H)、6.81(dd,J=8.7,4.0Hz,1H)、6.05(s,1H)、4.75~4.70(m,1H)、4.54~4.46(m,2H)、4.20~4.15(m,2H)、4.11~3.99(m,4H)。
実施例9
(R)-3-((4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)-5-ブロモ-6-クロロピリジン-2-アミン
[0783] AcOH(1250mL)中の(R)-3-((4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)-5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロピリジン(150g、315mmol、1.00eq)の溶液に、Fe(176g、3.15モル、10.0eq)を20℃にて添加した。混合物を35℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、(R)-3-((4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)-5-ブロモ-6-クロロピリジン-2-アミン(90.0g、粗製物)を黒色油状物として得た。
実施例10
(R)-3-(((2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-カルボアルデヒド
[0784] THF(1000mL)中の(R)-3-((4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)-5-ブロモ-6-クロロピリジン-2-アミン(90.0g、202mmol、1.00eq)の溶液に、HCl(1.5M、240mL、1.78eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて10時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。EtOAc(1000mL)を残渣に添加し、および混合物を20℃にて10分間撹拌した。混合物を濾過し、固体をEtOAc(300mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させた。EtOAc(1000mL)を残渣に添加し、飽和NaHCO
3水溶液で、pHを8~9に調整した。有機層を分離し、ブライン(300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、(R)-3-(((2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-カルボアルデヒド(40.0g、粗製物)をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 10.26(s,1H)、7.45~7.34(m,1H)、7.27~7.16(m,2H)、4.74(br d,J=8.2Hz,1H)、4.61~4.50(m,1H)、4.23(br s,1H)、4.16(br dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、3.89~3.80(m,1H)。
実施例11
(R)-(3-(((2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メタノール
[0785] THF(300mL)およびMeOH(60mL)中の(R)-3-(((2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-カルボアルデヒド(29.0g、72.2mmol、1.00eq)の溶液に、NaBH
4(4.10g、108mmol、1.50eq)を25℃にて添加した。混合物を25℃にて1時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。残渣を水(400mL)の中に注ぎ入れ、5分間撹拌した。水相をEtOAc(200mL×2)で抽出し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。(R)-(3-(((2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メタノール(32.0g、粗製物)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 7.42(s,1H)、7.02(dd,J=10.2,8.7Hz,1H)、6.78(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、6.47(br s,2H)、5.39(t,J=5.4Hz,1H)、4.75~4.67(m,2H)、4.63~4.56(m,2H)、4.40(dd,J=9.4,4.2Hz,1H)、4.22~4.09(m,1H)、4.03~3.95(m,1H)。
実施例12
(R)-5-ブロモ-6-クロロ-3-((4-(クロロメチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)ピリジン-2-アミン
THF(310mL)中の(R)-(3-(((2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロピリジン-3-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メタノール(30.0g、74.3mmol、1.00eq)の溶液に、SOCl
2(13.3g、111mmol、8.09mL、1.5eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、石油エーテル/酢酸エチル=2/1、Rf=0.56)により精製した。(R)-5-ブロモ-6-クロロ-3-((4-(クロロメチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)ピリジン-2-アミン(30.0g、粗製物)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 7.48~7.53(br.m,2H)、7.32(s,1H)、7.06(t,J=9.6Hz,1H)、6.82~6.85(m,1H)、4.82~4.84(m,2H)、4.62~4.64(m,2H)、4.28~4.31(m,1H)、3.98~4.07(m,2H)。
実施例13
(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン
[0786] 反応を4つの平行したバッチで設定した。CH
3CN(1600mL)中の(R)-5-ブロモ-6-クロロ-3-((4-(クロロメチル)-5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル)メトキシ)ピリジン-2-アミン(7.50g、17.8mmol、1.00eq)の溶液に、Cs
2CO
3(21.3g、65.4mmol、3.67eq)およびTBAI(1.21g、3.27mmol、0.18eq)を20℃にて添加した。混合物を65℃にて3.5時間撹拌した。4つのバッチを合わせ、水(1000mL)を反応混合物に添加した。混合物を減圧下で濃縮して、CH
3CNを除去し、水相をEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~2/1、石油エーテル/酢酸エチル=2/1、Rf=0.76)により精製した。(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン(12.0g、20.3mmol、47%収率)を白色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.25(s,1H)、6.88~6.80(m,1H)、6.62(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.36(br t,J=7.8Hz,1H)、4.79(dd,J=14.9,9.2Hz,1H)、4.65~4.55(m,2H)、4.49(dd,J=14.8,6.8Hz,1H)、4.21(dd,J=9.5,2.9Hz,1H)、3.92~3.82(m,1H)、3.80~3.71(m,1H)。
実施例14
tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[0787] THF(90mL)中の(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン(5.80g、15.0mmol、1.00eq)の溶液に、DMAP(441mg、3.61mmol、0.24eq)、TEA(4.57g、45.1mmol、6.28mL、3.00eq)およびBoc
2O(19.70g、90.25mmol、20.73mL、6eq)を25℃にて添加した。混合物を50℃にて12時間撹拌した。水(50mL)の添加により反応混合物をクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、石油エーテル/酢酸エチル=2:1、Rf=0.65)により精製した。tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(6.60g、13.6mmol、90%収率)を白色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.60(s,1H)、6.83(t,J=9.4Hz,1H)、6.65(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.00~4.87(m,2H)、4.46~4.38(m,1H)、4.31(br dd,J=11.0,5.1Hz,1H)、4.18~4.14(m,1H)、4.12~4.08(m,1H)、3.94~3.81(m,1H)、1.36(s,9H)。
実施例15
tert-ブチル(R)-10-ブロモ-5-フルオロ-9-ヒドラジニル-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[0788] 反応を4つの平行したバッチで設定した。n-BuOH(60mL)中のtert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(1.60g、3.29mmol、1.00eq)の溶液に、ヒドラジン水和物(4.21g、82.4mmol、4.08mL、98%純度、25eq)を25℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。4つのバッチを合わせ、生じた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、Rf=0.1)により精製した。tert-ブチル(R)-10-ブロモ-5-フルオロ-9-ヒドラジニル(hydrazineyl)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(4.20g、8.73mmol、66%収率)を白色固体として得た。tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(0.7g、粗製物)を黄色油状物として回収した。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.47(s,1H)、6.88~6.82(m,1H)、6.65(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、6.06(s,1H)、5.11(br d,J=15.7Hz,1H)、4.77(br d,J=15.8Hz,1H)、4.39(t,J=8.9Hz,1H)、4.18~4.12(m,1H)、4.10~4.05(m,2H)、3.96~3.87(m,2H)、1.33(s,9H)。
実施例16
tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0789] CH(OEt)
3(40.1g、271mmol、45.0mL、31eq)中のtert-ブチル(R)-10-ブロモ-5-フルオロ-9-ヒドラジニル-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(4.20g、8.73mmol、1.00eq)の溶液に、TFA(49.8mg、436μmol、32.3μL、0.05eq)を25℃にて添加した。混合物を100℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、石油エーテル/酢酸エチル=1/2、Rf=0.28)により精製した。tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(4.20g、8.55mmol、97%収率)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 8.70(br s,1H)、7.30~7.27(m,1H)、6.70~6.55(m,2H)、5.31(br s,1H)、4.78~4.54(m,2H)、4.53~4.45(m,1H)、4.27(d,J=9.8Hz,1H)、4.03~3.83(m,2H)、1.34(br s,9H)。
実施例17
(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0790] tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(2.50g、5.09mmol、1.00eq)に、HFIP(25mL)を25℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、石油エーテル:酢酸エチル=0:1、Rf=0.10)により精製した。(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(1.60g、4.09mmol、80%収率)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.46(s,1H)、7.68(s,1H)、7.50(br t,J=6.4Hz,1H)、6.97~6.89(m,1H)、6.67(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、4.88~4.69(m,2H)、4.57~4.38(m,2H)、4.19(dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.01~3.94(m,1H)、3.89~3.78(m,1H)。
実施例18
(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール
工程1:tert-ブチル(S)-4-(6-アセチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0791] ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、204μmol、1.00eq)の溶液に、1-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)エタン-1-オン(65.4mg、265μmol、1.3eq)、NaHCO
3(85.5mg、1.02mmol、39.6μL、5.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(14.9mg、20.4μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加し、混合物を80℃にて12時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。Tert-ブチル(S)-4-(6-アセチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、151μmol、73%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オールギ酸塩
[0792] トルエン(4mL)中のtert-ブチル(S)-4-(6-アセチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(70.0mg、132μmol、1.00eq)の溶液に、トリメチルアルマン(trimethylalumane)(2M、217μL、3.3eq)を20℃にて添加し、混合物を50℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-4-(6-アセチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。水(3mL)を混合物に添加し、混合物を酢酸エチル(5mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Nano-micro Kromasil C18 100×30mm5μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:10%~45%、12分)により精製した。(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール(25.0mg、50.6μmol、38%収率、99.9%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.44(s,1H)、9.19(s,1H)、8.49(dd,J=8.5,1.9Hz,1H)、7.76~7.65(m,2H)、7.58(br t,J=5.8Hz,1H)、6.94(br t,J=9.6Hz,1H)、6.67(dd,J=8.5,3.6Hz,1H)、5.25(s,1H)、4.97~4.71(m,2H)、4.60~4.43(m,2H)、4.30~4.14(m,1H)、4.09~3.85(m,2H)、1.46(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 448.2(M+H)
実施例19
一般的手順D.(S)-12-フルオロ-4-(4-(メチルスルホニル)フェニル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンの調製物
[0793] ジオキサン(1mL)および水(0.1mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(55.0mg、141μmol、1.00eq)および4,4,5,5-テトラメチル-2-(4-(メチルスルホニル)フェニル)-1,3,2-ジオキサボロラン(51.6mg、183μmol、1.3eq)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(10.3mg、14.1μmol、0.100eq)およびNaHCO
3(59.1mg、703μmol、27.3μL、5.00eq)を20℃にて添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで窒素雰囲気下で80℃にて3時間撹拌した。反応進行をLC-MSでモニターした。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をprep-HPLC(中性条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(4-(メチルスルホニル)フェニル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(12.7mg、26.3μmol、18%収率、96.7%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.48(s,1H)、8.52(d,J=8.6Hz,2H)、7.97(d,J=8.6Hz,2H)、7.89(s,1H)、7.77(br s,1H)、6.99~6.92(m,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.97~4.86(m,1H)、4.86~4.76(m,1H)、4.54(br t,J=9.2Hz,2H)、4.21(dd,J=9.6,3.2Hz,1H)、4.11~4.01(m,1H)、3.97(br d,J=10.8Hz,1H)、3.25(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 467.1(M+H)。
[0794] 適切な出発材料、前駆体、中間体、および試薬を使用して、一般的手順Dに従い、化合物22および30を調製した。
実施例20
(S)-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロ-ピリジン-3-オール
[0795] 5-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-3-オール(5.00g、24.0mmol)を、濃H
2SO
4(15.0mL)に0℃にて少しずつ添加した。75分後、濃H
2SO
4(98%)および発煙硝酸(4.00mL、2.50/1.50(v/v))の混合物を、滴下漏斗を用いて、激しい撹拌下で5分間にわたり添加した。0℃にて2時間撹拌後、混合物を16時間室温に温めた。混合物を300gの氷水(2/1)にゆっくりと注ぎ入れ、混合物を1時間撹拌した。混合物を、ブフナー漏斗を通して濾過し、フィルターケーキを水(3×150mL)で洗浄した。固体をEtOAc(50mL)に溶解し、有機相をブライン(15mL)で洗浄した。有機層を脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロ-ピリジン-3-オール(3.98g、65%)を固体として得た。
1H NMR DMSO 500MHz、δ8.02(s,1H)。
工程2:2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェノール
[0796] p-トルエンスルホン酸(857mg、4.98mmol)を、トルエン(225mL)中の2-ブロモ-3-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(10.0g、49.8mmol)およびエチレングリコール(13.9mL、249mmol)の溶液に添加した。混合物を5時間還流で撹拌した。混合物を室温に冷却し、最初の容量の3分の1に濃縮した。残留する溶液を飽和NaHCO
3溶液(150mL)で希釈し、水相をEtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェノール(8.53g、70%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.29~7.23(m,1H)、7.20~7.16(m,1H)、7.06(dd,J=8.0,1.7Hz,1H)、6.08(s,1H)、5.88(s,1H)、4.22~4.13(m,2H)、4.13~4.06(m,2H)。
工程3:2-[2-ブロモ-3-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メトキシ]フェニル]-1,3-ジオキソラン
[0797] CsF(10.6g、69.6mmol)を、乾燥DMF(160mL)中の2-ブロモ-3-(1,3-ジオキソラン-2-イル)フェノール(8.53g、34.8mmol)の溶液に添加した。混合物を室温にて1時間撹拌した。[(2R)-オキシラン-2-イル]メチル3-ニトロベンゼンスルホネート(9.02g、34.8mmol)を添加し、混合物を18時間撹拌した。水(250mL)を添加し、水相をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×300mL)、ブライン(250mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(30~80%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(120gカートリッジ)により精製して、2-[2-ブロモ-3-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メトキシ]フェニル]-1,3-ジオキソラン(6.11g、58%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.28(t,J=7.7Hz,1H)、7.24(dd,J=7.8,1.9Hz,1H)、6.94(dd,J=7.7,1.9Hz,1H)、6.16(s,1H)、4.29(dd,J=11.2,3.1Hz,1H)、4.15~4.12(m,1H)、4.11~4.04(m,4H)、3.43~3.35(m,1H)、2.91(dd,J=5.0,4.2Hz,1H)、2.86(dd,J=5.0,2.6Hz,1H)。
工程4:[(3S)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メタノール
[0798] n-BuLi(8.93mL、22.3mmol、ヘキサン中2.50M)を、THF(100mL)中の2-[2-ブロモ-3-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メトキシ]フェニル]-1,3-ジオキソラン(6.11g、20.3mmol)の溶液に-78℃にて滴下添加した。混合物を3時間にわたり室温に温めた。飽和NH
4Cl溶液(100mL)を添加した。水相をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(120gカートリッジ)により精製して、[(3S)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メタノール(1.93g、43%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.19(t,J=7.8Hz,1H)、7.05(dd,J=7.7,0.9Hz,1H)、6.84(dd,J=8.0,0.9Hz,1H)、5.87(s,1H)、4.62~4.49(m,2H)、4.24~4.11(m,2H)、4.10~4.01(m,2H)、3.85~3.68(m,3H)、2.33(t,J=6.1Hz,1H)。m/z(ES+)[M+H]
+:223.0;HPLC t
R(B05)=1.39分。
工程5:3-ブロモ-2-クロロ-5-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-6-ニトロ-ピリジン
[0799] DIAD(1.92mL、9.77mmol)を、トルエン(60.0mL)中の5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロ-ピリジン-3-オール(2.19g、8.64mmol)、[(3S)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メタノール(1.81g、8.14mmol)、およびPPh
3(3.20g、12.2mmol)の溶液に室温にて滴下添加した。混合物を室温にて20時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~60%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(120gカートリッジ)により精製して、表題化合物を得、これを、水(0.5%ギ酸を添加)/ACNで溶出する逆相カラムクロマトグラフィー(C-18、80gカートリッジ)でさらに精製して、3-ブロモ-2-クロロ-5-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-6-ニトロ-ピリジン(3.38g、91%)を固体として得た、
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.85(s,1H)、7.23(t,J=7.9Hz,1H)、7.06~7.02(m,1H)、6.87(d,J=8.0Hz,1H)、5.85(s,1H)、4.71(dd,J=9.4,1.8Hz,1H)、4.55~4.48(m,2H)、4.19~4.12(m,2H)、4.12~4.06(m,2H)、4.06~3.96(m,2H)。m/z(ES+)[M+H]
+:458.86;HPLC t
R(B05)=2.11分。
工程6:5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]ピリジン-2-アミン
[0800] Fe(3.74g、67.0mmol)を、HOAc(60.0mL)中の3-ブロモ-2-クロロ-5-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-6-ニトロ-ピリジン(3.07g、6.70mmol)の懸濁液に室温にて少しずつ添加した。混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物を、セライトのパッドを通して濾過した。セライトをEtOAc(3×50mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~70%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(40.0gカートリッジ)により精製して、5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]ピリジン-2-アミン(2.39g、84%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.23(t,J=7.9Hz,1H)、7.14(s,1H)、7.05(d,J=7.7Hz,1H)、6.87(dd,J=8.0,0.7Hz,1H)、5.88(s,1H)、4.81(s,2H)、4.66(dd,J=9.2,1.8Hz,1H)、4.58~4.49(m,1H)、4.34~4.23(m,1H)、4.19~4.12(m,2H)、4.11~4.04(m,2H)、4.04~3.97(m,2H);m/z(ES+)[M+H]
+:429.16;HPLC t
R(B05)=2.02分。
工程7:N-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
[0801] 2-ニトロベンゼンスルホニルクロリド(3.71g、16.7mmol)を、ピリジン(50.0mL)中の5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]ピリジン-2-アミン(1.59g、3.72mmol)の撹拌溶液に室温にて添加した。混合物を60℃に24時間加熱した。混合物を濃縮し、水(30mL)を残渣に添加した。混合物を、ブフナー漏斗を通して濾過し、固体を水(100mL)で洗浄した。固体を飽和NaHCO
3(30mL)およびEtOAc(30mL)で希釈した。水相をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水した、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~60%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(120gカートリッジ)により精製して、モノNs保護生成物を固体(657mg、29%)として得た。m/z(ES+)[M+H]
+:613.93、HPLCt
R(A05)=2.10分(工程8を参照されたい)およびビスNs保護生成物(1.04g、35%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ8.64(dd,J=7.9,1.5Hz,1H)、8.62~8.58(m,1H)、7.89~7.80(m,4H)、7.73(s,1H)、7.72~7.65(m,2H)、7.19(t,J=7.9Hz,1H)、6.98(d,J=7.4Hz,1H)、6.81(d,J=7.7Hz,1H)、5.74(s,1H)、4.31(dd,J=9.2,2.7Hz,1H)、4.19(dd,J=9.4,2.2Hz,1H)、4.17~4.09(m,3H)、4.08~4.02(m,2H)、3.73(dd,J=11.0,9.2Hz,1H)、3.57~3.48(m,1H);m/z(ES+)[M+H]
+:798.64、HPLC t
R(A05)=2.18分。
工程8:N-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
[0802] PhSH(27.9μL、0.263mmol)およびCs
2CO
3(85.7mg、0.263mmol)を、MeCN(15.0mL)中の3-ブロモ-2-クロロ-5-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-6-ニトロピリジン(210mg、0.263mmol)の溶液に室温にて添加した。混合物を室温にて3時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3水溶液(10mL)およびEtOAc(30mL)で希釈した。水相をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~70%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、N-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(125mg、78%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ8.59(dd,J=7.8,1.1Hz,1H)、8.39(s,1H)、7.81~7.73(m,3H)、7.33(s,1H)、7.24(t,J=8.0Hz,1H)、7.06(d,J=7.5Hz,1H)、6.89(d,J=7.9Hz,1H)、5.97(s,1H)、4.63~4.55(m,2H)、4.30(dd,J=8.7,5.1Hz,1H)、4.18~4.10(m,4H)、4.08~4.05(m,1H)、4.00(t,J=8.7Hz,1H);m/z(ES+)[M+H]
+:613.56、HPLC t
R(B05)=1.78分。
工程9:N-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-ホルミル-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
[0803] HCl水溶液(10.5mL、10.5mmol、1.00M)を、THF(25.0mL)中のN-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(1.28g、2.09mmol)の溶液に室温にて添加した。混合物を室温にて18時間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液(8mL)を添加し、水相をEtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで(15mL)洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、濃縮することによってN-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-ホルミル-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(1.18g、99%)を固体として得、これを次の工程で、精製なしで直接使用した。m/z(ES+)[M+H]
+:569.91、HPLCt
R(A05)=2.16分。
工程10:N-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド
[0804] NaBH
4(0.118g、3.13mmol)を、THF(15.0mL)およびMeOH(3.00mL)中の3-[(2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル)オキシメチル]-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-カルボアルデヒド(1.19g、2.08mmol)の混合物に室温にて少しずつ添加した。混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl(8.00mL)、水(10.0mL)、およびEtOAc(30.0mL)で希釈した。水相をEtOAc(4×25.0mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン(0~60%)中EtOAcを用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(40g、カートリッジ)により精製して、N-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[(3R)-4-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(877mg、74%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ8.60(d,J=7.8Hz,1H)、7.77(d,J=7.6Hz,1H)、7.73(s,2H)、7.30(s,1H)、7.22(t,J=7.8Hz,1H)、6.90(d,J=7.6Hz,1H)、6.84(d,J=7.9Hz,1H)、4.82(dd,J=27.5,12.3Hz,2H)、4.60(dd,J=9.4,7.5Hz,1H)、4.56~4.48(m,1H)、4.23(t,J=7.1Hz,1H)、4.09~3.99(m,2H);m/z(ES+)[M+H]
+:571.59、HPLC t
R(B05)=1.71分。
工程11:(R)-10-ブロモ-9-クロロ-7-((2-ニトロフェニル)スルホニル)-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン
[0805] トルエン(40.0mL)中のDIAD(0.398mL、2.02mmol)の溶液を、トルエン(300mL)中のN-[5-ブロモ-6-クロロ-3-[[4-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロベンゾフラン-3-イル]メトキシ]-2-ピリジル]-2-ニトロ-ベンゼンスルホンアミド(770mg、1.35mmol)およびPPh
3(637mg、2.43mmol)の撹拌溶液に、室温にて1時間にわたり滴下添加した。混合物を室温にて15時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン(0~50%)中EtOAcを用いてシリカゲルクロマトグラフィー(80g、カートリッジ)により精製して、(R)-10-ブロモ-9-クロロ-7-((2-ニトロフェニル)スルホニル)-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン(600mg、81%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ8.42~8.35(m,1H)、7.79~7.73(m,3H)、7.42(s,1H)、7.04(t,J=7.9Hz,1H)、6.86(d,J=7.8Hz,1H)、6.68(d,J=7.8Hz,1H)、5.28(d,J=13.3Hz,1H)、5.08(d,J=13.3Hz,1H)、4.69(dd,J=10.6,5.5Hz,1H)、4.50(dd,J=9.6,8.2Hz,1H)、4.23(dd,J=9.7,2.0Hz,1H)、4.07~3.98(m,1H)、3.90(t,J=11.1Hz,1H);
13C NMR CDCl
3 125MHz、159.71、HPLC 149.69、HPLC 148.38、HPLC 141.65、HPLC 141.11、HPLC 134.71、HPLC 134.60、HPLC 133.89、HPLC 133.76、HPLC 132.27、HPLC 131.64、HPLC 130.04、HPLC 127.65、HPLC 123.87、HPLC 122.62、HPLC 117.39、HPLC 109.80、HPLC 78.11、HPLC 72.09、HPLC 50.99、HPLC 40.87;m/z(ES+)[M+H]
+:553.44、HPLC t
R(B05)=2.42分。
工程12:(R)-10-ブロモ-9-クロロ-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン
[0806] PhSH(0.0187mL、0.176mmol)およびCs
2CO
3(0.115g、0.353mmol)を、MeCN(1.00mL)中の(R)-10-ブロモ-9-クロロ-7-((2-ニトロフェニル)スルホニル)-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン(65.0mg、0.118mmol)の溶液に室温にて添加した。混合物を室温にて3時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3(10mL)およびEtOAc(10mL)で希釈した。水(10mL)を添加した。水相をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~70%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、(R)-10-ブロモ-9-クロロ-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン(43.0mg、99%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.29(s,1H)、7.14(t,J=7.8Hz,1H)、6.76(d,J=7.6Hz,1H)、6.71(d,J=8.0Hz,1H)、5.35(t,J=7.8Hz,1H)、4.70(dd,J=15.1,8.5Hz,1H)、4.54(t,J=9.2Hz,2H)、4.46(dd,J=9.5,3.9Hz,1H)、4.17(dd,J=9.6,3.2Hz,1H)、3.95(ddd,J=12.5,8.4,3.7Hz,1H)、3.90~3.79(m,1H)。m/z(ES+)[M+H]
+:368.97;HPLC t
R(B05)=2.73分。
工程13:
[0807] Boc無水物(4.05mL、17.6mmol)を、THF(50.0mL)中の(R)-10-ブロモ-9-クロロ-6,7,13,13a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン(1.08g、2.94mmol)、TEA(1.23mL、8.82mmol)、およびDMAP(90.0mg、0.735mmol)の溶液に添加した。混合物を50℃にて8時間撹拌した。水(40mL)を添加し、水相をEtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(30~80%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(40gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(1.37g、99%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.52(s,1H)、7.06(t,J=7.8Hz,1H)、6.78(d,J=7.6Hz,1H)、6.68(d,J=7.8Hz,1H)、4.92(d,J=14.6Hz,1H)、4.74(d,J=14.5Hz,1H)、4.42~4.33(m,2H)、4.15(dd,J=9.5,2.0Hz,1H)、4.01(t,J=11.3Hz,1H)、3.81~3.72(m,1H)、1.35(s,9H)。m/z(ES+)[M-Boc]
+:367.6;HPLC t
R(B05)=2.87分。
工程14:tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-ヒドラジニル-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[0808] ヒドラジン一水和物(0.519mL、10.7mmol)を、EtOH(10.0mL)中のtert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(0.200g、0.428mmol)の溶液に添加した。混合物を100℃に72時間加熱した。室温まで冷却後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~10%)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-ヒドラジニル-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(178mg、90%)を固体として得た。m/z(ES+)[M]
+:463.77、HPLCt
R(B05)=2.59分。
工程15:tert-ブチル(S)-4-ブロモ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0809] tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-ヒドラジニル-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(330mg、0.712mmol)、オルトギ酸トリエチル(21.3mL、128mmol)、およびTFA(2.70μL、0.0356mmol)の混合物を100℃に1時間加熱した。室温まで冷却後、混合物を濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~10%)を用いてシリカゲルクロマトグラフィー(24g)により精製して、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(315mg、93%)を固体として得た。m/z(ES+)[M]
+:473.74;HPLCt
R(B05)=2.51分間。
工程16:(S)-4-ブロモ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0810] HFIP(5.00mL)中のtert-ブチルtert-ブチル(S)-4-ブロモ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.110g、0.232mmol)の溶液を油浴内で3時間100℃に加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~20%)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(12g)を精製して、(S)-4-ブロモ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(44.0mg、51%)を固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz、δ9.24(s,J=15.5Hz,1H)、7.61(s,1H)、7.07(t,J=7.8Hz,1H)、6.81(d,J=7.5Hz,1H)、6.61(d,J=7.9Hz,1H)、4.48(t,J=9.4Hz,1H)、4.42(dd,J=10.4,4.4Hz,1H)、4.16(dd,J=9.6,3.6Hz,1H)、4.01~3.91(m,J=13.1,8.4,4.0Hz,1H)、3.86~3.77(m,1H)、2.24(t,J=7.4Hz,1H)、1.33~1.27(m,1H)。m/z(ES+)[M]
+:373.80;HPLC t
R(B05)=2.35分。
工程17:(S)-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0811] ジオキサン(3.00mL)および水(0.600mL)を、(S)-4-ブロモ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(44.0mg、0.118mmol)、2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(31.0mg、0.141mmol)、Pd(dppf)Cl
2(8.63mg、0.0118mmol)、およびNaHCO
3(49.5mg、0.589mmol)の混合物にN
2下で逐次的に添加した。混合物を90℃に2時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~30%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12gカートリッジ)により精製し、HPLC(BEH 30×100mm ACN/AmForm 31~51%)でさらに精製して、(S)-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(30.0mg、66%)を固体として得た。
1H NMR DMSO 400MHz、δ9.38(s,1H)、8.47(dd,J=4.8,1.7Hz,1H)、7.76(dd,J=7.7,1.7Hz,1H)、7.52(t,J=6.5Hz,1H)、7.31(s,1H)、7.29(dd,J=7.7,4.9Hz,1H)、7.13(t,J=7.8Hz,1H)、6.91(d,J=7.5Hz,1H)、6.68(d,J=7.8Hz,1H)、4.87~4.74(m,2H)、4.51(t,J=9.5Hz,1H)、4.47~4.39(m,1H)、4.16(dd,J=9.6,3.8Hz,1H)、4.07~3.96(m,1H)、3.83(t,J=11.4Hz,1H)、2.36(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]
+:386.91;HPLC t
R(B05)=2.30分。
実施例21
(S)-1-(4-(7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン
工程1:(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0812] (S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンを実施例20、工程15に従い合成した。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0813] ジオキサン(2.00mL)、水(0.400mL)、およびNaHCO
3(0.634mmol、53.2mg)を、tert-ブチル(S)-4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.127mmol、60.0mg)、1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-イル]エタノン(0.133mmol、33.3mg)、およびPd(dppf)Cl
2(0.0127mmol、9.28mg)の混合物にN
2下で添加した。混合物を100℃に2時間加熱した。室温まで冷却後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~30%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(63.0mg、96%)を固体として。m/z(ES+)[M+H]
+:518.8;HPLCt
R(B05)=2.42分。
工程3:tert-ブチル(S)-4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0814] MeOH(10.00mL)を、tert-ブチル(S)-4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.122mmol、63.0mg)およびPd/C(10.0%、24.3μmol、25.9mg)の混合物に室温にて添加した。反応容器を真空状態にし、H
2でパージした。溶液を室温にて12時間撹拌した。混合物をセライト上で濾過し、セライトのパッドをDCM(3×15mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、次の工程で、さらなる精製なしで直接使用した(63mg、定量的収量)。m/z(ES+)[M+H]
+:520.97。HPLCt
R(B05)=2.36分。
工程4:(S)-1-(4-(7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン
[0815] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.121mmol、63.0mg)の溶液を100℃に3時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をHPLC(BEH 30×100mm、ACN/AmBicarb、27~47%)により精製して、(S)-1-(4-(7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン(32.0mg、63%)を固体として得た。
1H NMR DMSO 500MHz、δ9.29(s,1H)、7.18(t,J=6.7Hz,1H)、7.08(t,J=7.8Hz,1H)、7.06(s,1H)、6.86(d,J=7.6Hz,1H)、6.64(d,J=7.8Hz,1H)、4.75(dd,J=14.7,6.4Hz,1H)、4.69~4.59(m,1H)、4.57~4.50(m,1H)、4.48(t,J=9.4Hz,1H)、4.45~4.38(m,1H)、4.16(dd,J=9.6,3.5Hz,1H)、4.00~3.87(m,2H)、3.74(td,J=11.7,3.7Hz,1H)、3.25~3.10(m,2H)、2.66~2.56(m,1H)、2.02(d,J=3.8Hz,3H)、1.97~1.82(m,2H)、1.82~1.67(m,1H)、1.67~1.53(m,1H)。m/z(ES+)[M+H]
+:420.8;HPLC t
R(B05)=2.22分。
実施例22
12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン塩酸塩
工程1:メチル2-ブロモ-6-フルオロ-安息香酸塩
[0816] 2-ブロモ-6-フルオロ安息香酸(12.5g、57.1mmol)をMeOH(60.0mL)および濃硫酸(60.0mL)の混合物に溶解した。溶液を80℃に12時間加熱した。混合物を炭酸ナトリウム水溶液(20%、500mL)の溶液に0℃にてゆっくりと添加した。水相をDCM(3×175mL)で抽出し、合わせた有機層を脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮して、メチル2-ブロモ-6-フルオロ-安息香酸塩(7.06g、53%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.40(dt,J=8.1,0.8Hz,1H)、7.27(dd,J=14.1,8.3Hz,1H)、7.09(td,J=8.6,1.0Hz,1H)、3.97(s,3H)。
工程2:メチル2-アリル-6-フルオロ-安息香酸塩
[0817] ジオキサン(50.0mL)および水(12.5mL)を、メチル2-ブロモ-6-フルオロ-安息香酸塩(5.00g、21.5mmol)、K
2CO
3(9.00g、65.1mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(1.50g、2.05mmol)の混合物に窒素下で逐次的に添加した。2-アリル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(6.04mL、32.2mmol)を添加し、混合物を90℃に24時間加熱した。混合物をDCM(150mL)で希釈し、濾過し(セライト)、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~100%)の勾配を用いてシリカゲルクロマトグラフィー(40g、カートリッジ)により精製して、メチル2-アリル-6-フルオロ-安息香酸塩(2.12g、51%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.40~7.32(m,1H)、7.06(d,J=7.7Hz,1H)、7.00(t,J=8.9Hz,1H)、5.93(ddt,J=16.8,10.1,6.6Hz,1H)、5.08(tq,J=17.2,1.6Hz,2H)、3.94(s,3H)、3.51(d,J=6.6Hz,2H)。
工程3:(2-アリル-6-フルオロ-フェニル)メタノール
[0818] DIBAL-H(30.0mL、30.0mmol)を、THF(40.0mL)中のメチル2-アリル-6-フルオロ-安息香酸塩(2.10g、10.8mmol)の溶液に0℃にて添加した。混合物を室温にて14時間撹拌した。水(1.60mL)を0℃にて滴下添加し、これに続いてNaOH(1.60mL、1.00M)および追加の水(1.60mL)を滴下添加した。混合物を室温にて1時間撹拌し、セライトを通して濾過し、Et
2O(150mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をさらなる精製なしで直接使用した(1.79g、>99%)。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.23(td,J=8.0,5.9Hz,1H)、7.00(d,J=7.6Hz,1H)、6.96(t,J=9.0Hz,1H)、6.02(ddt,J=16.3,10.1,6.2Hz,1H)、5.10(dq,J=10.1,1.6Hz,1H)、5.01(dq,J=17.1,1.7Hz,1H)、4.76(dd,J=6.3,1.8Hz,2H)、3.55(dt,J=6.2,1.5Hz,2H)。
工程4:(2-アリル-6-フルオロ-フェニル)メトキシ-トリイソプロピル-シラン
[0819] TIPS-Cl(3.52mL、16.4mmol)を、DCM(36.0mL)中の(2-アリル-6-フルオロ-フェニル)メタノール(2.10g、12.6mmol)、イミダゾール(2.58g、37.9mmol)、およびDMAP(30.0mg、0.246mmol)の溶液に室温にて、窒素下で添加した。混合物を室温にて18撹拌した。溶液を水(125mL)で希釈し、水相をEt
2O(125mL)およびヘキサン(2×50.0mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~100%)の勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(40g、カートリッジ)により精製して、(2-アリル-6-フルオロ-フェニル)メトキシ-トリイソプロピル-シラン(3.97g、97%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.19~7.13(m,1H)、6.96(d,J=7.6Hz,1H)、6.87(t,J=9.0Hz,1H)、5.97(ddt,J=16.6,10.1,6.4Hz,1H)、5.01(tq,J=17.0,1.7Hz,2H)、4.81(d,J=2.0Hz,2H)、3.57(dt,J=6.4,1.4Hz,2H)、1.20~1.07(m,3H)、1.06~1.00(m,18H)。
工程5:2-[3-フルオロ-2-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]アセトアルデヒド
[0820] NaIO
4(10.5g、49.2mmol)を、1,4-ジオキサン(50.0mL)および水(16.0mL)の混合物中のOsO
4(4.00%、0.500mL、0.0787mmol)および(2-アリル-6-フルオロ-フェニル)メトキシ-トリイソプロピル-シラン(3.97g、12.3mmol)の撹拌溶液にN
2下で添加した。混合物を室温にて12時間撹拌した。飽和Na
2SO
3水溶液(100mL)を添加し、水相をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(100mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をさらなる精製なしで直接使用した。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ9.74(t,J=1.9Hz,1H)、7.30~7.20(m,1H)、7.03~6.96(m,2H)、4.84(d,J=1.9Hz,2H)、3.90(d,J=1.9Hz,2H)、1.17~1.11(m,3H)、1.05(s,18H)。
工程6:2-[3-フルオロ-2-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]エタノール
[0821] NaBH
4(700mg、18.5mmol)を、THF(60.0mL)およびMeOH(20.0mL)中の2-[3-フルオロ-2-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]アセトアルデヒド(3.98g、12.3mmol)の溶液に0℃にて添加した。混合物を室温に温め、1時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl(10mL)、水(100mL)、およびEtOAc(200mL)で希釈した。混合物を室温にて30分間撹拌した。水相をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~40%)の勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(24g、カートリッジ)により精製して、2-[3-フルオロ-2-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]エタノール(2.44g、2工程にわたり61%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.30~7.24(m,1H)、7.08(d,J=7.6Hz,1H)、6.96(ddd,J=9.5,8.3,1.1Hz,1H)、4.89(d,J=2.1Hz,2H)、3.92(t,J=6.2Hz,2H)、3.06(t,J=6.2Hz,2H)、1.27~1.18(m,3H)、1.12(dd,J=7.1,1.9Hz,18H)。
工程7:[2-[2-[(5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロ-3-ピリジル)オキシ]エチル]-3-フルオロ-フェニル]メトキシ-トリイソプロピル-シラン
[0822] DIAD(1.00mL、5.08mmol)を、トルエン(39.0mL)中の2-[3-フルオロ-2-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]エタノール(1.20g、3.68mmol)、5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロ-ピリジン-3-オール(1.02g、4.04mmol)、およびトリフェニルホスフィン(1.45g、5.51mmol)の溶液に室温にて滴下添加した。混合物を室温にて48時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~5%、80g、カートリッジ)の勾配およびヘキサン中エーテル(0~10%、40g、カートリッジ)の勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーで2回精製して、[2-[2-[(5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロ-3-ピリジル)オキシ]エチル]-3-フルオロ-フェニル]メトキシ-トリイソプロピル-シラン(480mg、23%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.64(s,1H)、7.25~7.19(m,1H)、7.06(d,J=7.4Hz,1H)、6.96(t,J=9.0Hz,1H)、4.88(d,J=2.0Hz,2H)、4.42(t,J=6.6Hz,2H)、3.31(t,J=6.6Hz,2H)、1.20~1.12(m,3H)、1.09~1.04(m,18H)。
工程8:5-ブロモ-6-クロロ-3-[2-[2-フルオロ-6-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]エトキシ]ピリジン-2-アミン
[0823] Fe(1.00g、17.9mmol)を、HOAc(18.0mL)中の[2-[2-[(5-ブロモ-6-クロロ-2-ニトロ-3-ピリジル)オキシ]エチル]-3-フルオロ-フェニル]メトキシ-トリイソプロピル-シラン(1.09g、1.94mmol)の溶液に0℃にて添加した。混合物をゆっくりと室温に温め、2時間撹拌した。混合物を、セライトのパッドを通して濾過した。セライトをEtOAc(3×100mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~100%)の勾配を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、5-ブロモ-6-クロロ-3-[2-[2-フルオロ-6-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]エトキシ]ピリジン-2-アミン(978mg、95%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.26~7.20(m,1H)、7.04(d,J=7.2Hz,1H)、7.02(s,1H)、6.96(ddd,J=9.5,8.3,1.0Hz,1H)、4.88(d,J=2.0Hz,2H)、4.72(s,2H)、4.25(t,J=7.0Hz,2H)、3.30(t,J=7.0Hz,2H)、1.19~1.11(m,3H)、1.09~0.97(m,18H)。m/z(ES+)[M-OTIPS]
+:359.05;HPLC t
R(A05)=3.07分。
工程9:[2-[2-[(2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル)オキシ]エチル]-3-フルオロ-フェニル]メタノール
[0824] TBAF(1.04mL、1.04mmol)を、THF(2.00mL)中の5-ブロモ-6-クロロ-3-[2-[2-フルオロ-6-(トリイソプロピルシリルオキシメチル)フェニル]エトキシ]ピリジン-2-アミン(0.158g、0.297mmol)の撹拌溶液に室温にて添加した。混合物を室温にて2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~20%)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、[2-[2-[(2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル)オキシ]エチル]-3-フルオロ-フェニル]メタノール(0.105mg、94%)を固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz、δ7.31~7.24(m,1H)、7.23(s,1H)、7.17(d,J=7.1Hz,1H)、6.99(ddd,J=9.6,8.2,1.1Hz,1H)、4.76(d,J=2.0Hz,2H)、4.27(t,J=6.7Hz,2H)、3.30~3.26(m,2H)。m/z(ES+)[M+H]
+:377.0;HPLC t
R(A05)=2.46分。
工程10:5-ブロモ-6-クロロ-3-[2-[2-(クロロメチル)-6-フルオロ-フェニル]エトキシ]ピリジン-2-アミン;塩酸塩
[0825] SOCl
2(0.250mL、3.43mmol)を、THF(15.0mL)中の[2-[2-[(2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル)オキシ]エチル]-3-フルオロ-フェニル]メタノール(0.670g、1.78mmol)の撹拌溶液に室温にて添加した。混合物を室温にて4時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を次の工程で、さらなる精製なしで直接使用した(636mg、83%)。
1H NMR CD
3OD 400MHz、δ7.34~7.28(m,2H)、7.18(d,J=7.6Hz,1H)、7.01(ddd,J=9.5,8.4,1.0Hz,1H)、4.79(d,J=1.6Hz,1H)、4.31(t,J=6.8Hz,1H)、3.29~3.27(m,2H)。m/z(ES+)[M+H]
+:395.09;HPLC t
R(A05)=2.66分。
工程11:3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-6,7,12,13-テトラヒドロピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン
[0826] Cs
2CO
3(1.59g、0.153mmol)およびTBAI(0.636g、1.72mmol)を、DMF(400mL)中の5-ブロモ-6-クロロ-3-[2-[2-(クロロメチル)-6-フルオロ-フェニル]エトキシ]ピリジン-2-アミン(636mg、1.61mmol)の溶液に室温にて、窒素下で添加した。混合物を70℃に5時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~20%)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-6,7,12,13-テトラヒドロピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン(307mg、53%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.59(s,1H)、7.19(td,J=8.0,5.9Hz,1H)、7.10~6.95(m,3H)、4.58(s,2H)、4.33(s,2H)、3.01(s,2H)。m/z(ES+)[M+H]
+:359.0;HPLC t
R(B05)=2.61分。
工程12:Tert-ブチル3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-7,12-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン-13-カルボキシレート
[0827] Boc
2O(3.85mL、16.8mmol)を、THF(20.0mL)中のtert-ブチル3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-7,12-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン-13-カルボキシレート(300mg、0.839mmol)、Et
3N(2.92mL、21.0モル)、およびDMAP(0.0102g、0.0839mmol)の混合物に添加し、混合物を室温にて12時間撹拌した。DMAP(200mg、1.64mmol)を添加し、混合物を72時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAcおよびヘキサン(0~100%)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(40g、カートリッジ)により精製し、tert-ブチル3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-7,12-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン-13-カルボキシレート(293mg、76%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.49(s,1H)、7.13(td,J=7.9,5.6Hz,1H)、6.91~6.78(m,2H)、4.99(s,2H)、4.37(s,2H)、2.92(s,2H)、1.40(s,9H)。m/z(ES+)[M-tBu]
+:403.02;HPLC t
R(A05)=2.70分。
工程13:Tert-ブチル3-ブロモ-11-フルオロ-2-ヒドラジノ-7,12-ジヒドロ-6Hピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン-13-カルボキシレート
[0828] ヒドラジン一水和物(0.776mL、0.0160mmol)を、EtOH(15.0mL)中のtert-ブチル3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-7,12-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン-13-カルボキシレート(293mg、0.64mmol)の溶液に添加した。混合物を105℃にて36時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~15%)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(24g、カートリッジ)により精製して、tert-ブチル3-ブロモ-11-フルオロ-2-ヒドラジノ-7,12-ジヒドロ-6Hピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン-13-カルボキシレート(232mg、80%)を固体として得た。m/z(ES+)[M+2H-
tBu]
+:399.02;HPLCt
R(A05)=2.39分。
工程14:tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート
[0829] TFA(1.90μL、0.0256mmol)を、オルトギ酸トリエチル(15.0mL、90.2mmol)中のtert-ブチル3-ブロモ-11-フルオロ-2-ヒドラジノ-7,12-ジヒドロ-6H-ピリド[2,3-c][5,2]ベンゾオキサゾニン-13-カルボキシレート(232mg、0.512mmol)の溶液に添加した。混合物を100℃に1時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~30%)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(24g、カートリッジ)により精製して、tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(218mg、92%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δ8.72(s,1H)、7.27(s,1H)、7.10(dd,J=13.9,7.8Hz,1H)、6.90(d,J=7.6Hz,1H)、6.68(t,J=8.7Hz,1H)、4.91(d,J=11.6Hz,1H)、4.72(dt,J=11.8,3.2Hz,1H)、4.08(t,J=11.6Hz,1H)、3.47(t,J=13.2Hz,1H)、2.75(d,J=14.7Hz,1H)、1.69(s,1H)、1.46~1.30(m,9H)。m/z(ES+)[M-
tBu+2H]
+:409.01;HPLC t
R(A05)=2.37分。
工程15:tert-ブチル12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート
[0830] ジオキサン(1.70mL)および水(0.300mL)を、tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(50.0mg、0.108mmol)、2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(28.4mg、0.130mmol)、Pd(dppf)Cl
2(13.0mg、0.0178mmol)、およびNaHCO
3(50.0mg、0.595mmol)の混合物にN
2下で逐次的に添加した。混合物を90℃に3時間加熱した。混合物をDCM(10mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~30%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、tert-ブチル12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(51.3mg、>99%)を固体として得た。m/z(ES+)[M-
tBu+2H]
+:420.14、HPLC t
R(A05)=2.29分。
工程16:12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン塩酸塩
[0831] HFIP(2.50mL)中のtert-ブチルtert-ブチル12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(25.8mg、0.0543mmol)の溶液を油浴内で、100℃にて6時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLC(Gemini C18 30×100mm、AmBicarb/ACN 30~50%)により精製して、遊離形態の12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン塩酸塩(16.2mg、80%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ9.31(s,1H)、8.44(dd,J=5.0,1.7Hz,1H)、7.73(dd,J=7.7,1.7Hz,1H)、7.33(dd,J=7.9,4.8Hz,1H)、7.29(s,1H)、7.17(td,J=7.9,5.9Hz,1H)、7.00(d,J=7.7Hz,1H)、6.95~6.90(m,1H)、5.01(s,2H)、4.41(s,2H)、3.13(s,2H)、2.32(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]
+:376.1、HPLC t
R(B05)=1.21分。
[0832] HCl(0.0535mmol、13.4μL、1,4-ジオキサン中4.0M)を、DCM/MeOH(3.00mL/0.300mL)中の12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン(16.2mg、0.0432mmol)の溶液に滴下添加した。混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン塩酸塩(23.3mg、74%)を固体として得た。1H NMR MeOD 500MHz、δ9.34(s,1H)、8.53(dd,J=5.0,1.2Hz,1H)、7.96(dd,J=7.8,1.2Hz,1H)、7.51(dd,J=7.7,5.3Hz,1H)、7.39(s,1H)、7.18(td,J=7.9,5.9Hz,1H)、7.01(d,J=7.7Hz,1H)、6.98~6.90(m,1H)、5.03(s,2H)、4.42(s,2H)、3.14(s,2H)、2.40(s,3H)。ES+[M+H]+:376.1、HPLC tR(B05)=1.21分。
実施例23
1-(4-(12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンビスメシレート
工程1:tert-ブチル4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート
[0833] 1,4-ジオキサン(1.80mL)および水(0.350mL)をtert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(実施例22からのもの;50.0mg、0.108mmol)、1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-イル]エタノン(28.4mg、0.113mmol)、Pd(dppf)Cl
2(11.8mg、0.0162mmol)、およびNaHCO
3(30.0mg、0.357mmol)の混合物にN
2下で逐次的に添加した。混合物を90℃にて2.5時間撹拌した。混合物を、短いシリカパッドを通して濾過し、DCM(3×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~30%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12.0gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(66.1mg、97%、80%純度)を固体として得た。m/z(ES+)[M-tBu+2H]
+:552.2;HPLCt
R(B05)=2.28分。
工程2:tert-ブチル4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート
[0834] MeOH(2.00mL)中のtert-ブチル4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(54.8mg、0.108mmol)の溶液を、Pd/C(100mg、0.094mmol)を投入したフラスコに窒素雰囲気下で室温にて添加した。フラスコを真空状態にし、H
2で3回パージした。混合物を23℃にて62時間撹拌し、セライトを通して濾過し、MeOH(3×10.0mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、tert-ブチル4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート固体として(25.8mg、47%)を得、これを次の工程で、さらなる精製なしで直接使用した。m/z(ES+)[M+H]
+:510.3;HPLCt
R(A05)=2.26分。
工程3:1-(4-(12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン
[0835] HFIP(2.50mL)中のtert-ブチル4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(25.8mg、0.0506mmol)の溶液を100℃にて3時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLC(BEH C18 30×150mm AmBicarb/ACN 25~45%)により精製して、1-(4-(12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン(11.1mg、53%)を固体として得た。
1H NMR MeOD 500MHz、δ9.23(s,1H)、7.13(td,J=8.0,5.9Hz,1H)、7.10(s,1H)、6.96(d,J=7.2Hz,1H)、6.87(ddd,J=9.9,8.2,0.9Hz,1H)、4.91(s,2H)、4.67(ddt,J=13.2,4.4,2.2Hz,1H)、4.42~4.29(m,2H)、4.02(ddt,J=13.5,4.1,1.9Hz,1H)、3.30~3.22(m,2H)、3.08(s,2H)、2.75(td,J=13.0,2.7Hz,1H)、2.13(s,3H)、2.05~1.98(m,1H)、1.97~1.91(m,1H)、1.75~1.57(m,2H)。m/z(ES+)[M+H]
+:410.2;HPLC t
R(B05)=1.12分。
工程5:1-(4-(12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンビスメシレート
[0836] MsOH(3.52μL、0.0542mmol)を、MeCN(1.50mL)および水(0.500mL)中の1-(4-(12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン(11.1mg、0.0271mmol)の溶液に室温にて添加した。混合物を14時間撹拌し、減圧下で濃縮して、表題化合物(13.5mg、83%)を固体として得た。
1H NMR MeOD 500MHz、δ9.42(s,1H)、7.77(s,1H)、7.19(td,J=7.9,5.9Hz,1H)、7.01(d,J=7.6Hz,1H)、6.97~6.92(m,1H)、5.04(s,2H)、4.71(ddt,J=8.1,4.2,2.1Hz,1H)、4.45(s,2H)、4.12~4.04(m,1H)、3.25(td,J=13.4,2.8Hz,1H)、3.19~3.05(m,3H)、2.76~2.71(m,1H)、2.71(s,6H)、2.14(s,3H)、1.97~1.86(m,2H)、1.76(ddd,J=25.1,12.6,4.0Hz,1H)、1.63(qd,J=12.4,4.0Hz,1H)。m/z(ES+)[M+H]
+:410.2;HPLC t
R(B05)=1.13分。
実施例24
12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン塩酸塩
工程1:5-ブロモ-6-クロロ-3-ヨード-ピリジン-2-アミン
[0837] 酢酸(100mL)を、5-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-2-アミン(10.4g、50.0mmol)およびN-ヨードスクシンイミド(12.4g、55.0mmol)の混合物に添加した。TFA(1.00mL)を添加し、混合物を23℃にて3時間撹拌した。混合物をクラッシュアイスに注ぎ入れ、水相を水酸化アンモニウム(150mL)でpH10に希釈した。固体を濾過し、水およびヘキサンで洗浄し、高真空下で乾燥させて、5-ブロモ-6-クロロ-3-ヨード-ピリジン-2-アミン(16.4g、98%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.99(d,J=0.8Hz,1H)、5.06(br,2H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:332.9。HPLC(A05)t
R=2.46分。
工程2:5-ブロモ-6-クロロ-3-ビニル-ピリジン-2-アミン
[0838] DME(60.0mL)および水(20.0mL)を、5-ブロモ-6-クロロ-3-ヨード-ピリジン-2-アミン(6.67g、20.0mmol)、カリウムビニルトリフルオロボレート(2.68g、20.0mmol)、K
2CO
3(2.76g、20.0mmol)、およびPd(dppf)Cl
2-DCM(1.63g、2.00mmol)の混合物に添加した。混合物を85℃に18時間加熱した。23℃に冷却後、EtOAc(100mL)を添加し、混合物を、セライトを通して濾過した。濾液をブライン(100mL)で洗浄し、有機相を脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサンおよびEtOAc(0~20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(80gカートリッジ)により精製し、これに続いてヘキサン(50.0mL)でトリチュレーションすることによって、5-ブロモ-6-クロロ-3-ビニル-ピリジン-2-アミン(2.51g;54%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.68(s,1H)、6.52(ddd,J=17.3,11.1,0.6Hz,1H)、5.70(dd,J=17.4,0.8Hz,1H)、5.48(dd,J=11.1,0.8Hz,1H)、4.70(br,2H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:232.9。HPLC(A05)t
R=2.38分。
工程3:5-ブロモ-6-クロロ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-ビニル-ピリジン-2-アミン
[0839] 5-ブロモ-6-クロロ-3-ビニル-ピリジン-2-アミン(0.500g、2.14mmol)をDMF(10.0mL)に溶解し、混合物を0℃に冷却した。鉱油中60重量%のNaH(0.343g、8.57mmol)を少しずつ添加し、混合物を0℃にて10分間撹拌した。4-メトキシベンジルクロリド(0.639mL、4.71mmol)を添加し、混合物を0℃にて1時間撹拌した。水(10.0mL)を滴下添加し、混合物を0℃にて5分間撹拌した。水相をEtOAc(3×20.0mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20.0mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサンおよびEtOAc(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(40gカートリッジ)により精製して、5-ブロモ-6-クロロ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-ビニル-ピリジン-2-アミン(0.859g;85%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.78(s,1H)、7.16~7.08(m,4H)、6.87~6.81(m,4H)、6.77(dd,J=17.5,10.9Hz,1H)、5.64(dd,J=17.5,0.8Hz,1H)、5.35~5.28(m,1H)、4.35(s,4H)、3.80(s,6H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:473.1。HPLC(A05)t
R=2.98分。
工程4:2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-3-カルボアルデヒド
[0840] 1,4-ジオキサン(21.0mL)および水(7.00mL)を、5-ブロモ-6-クロロ-N,N-ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]-3-ビニル-ピリジン-2-アミン(0.845g、1.78mmol)に添加した。0℃に冷却後、2,6-ルチジン(0.415mL、3.57mmol)、水中4重量%のOsO
4(0.568mL、0.0892mmol)およびNaIO
4(0.763g、3.57mmol)を添加した。混合物を23℃に温め、18時間撹拌した。水(20.0mL)を添加し、水相をEtOAc(3×25.0mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(25.0mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサンおよびEtOAc(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(40gカートリッジ)により精製して、2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-3-カルボアルデヒド(0.675g;80%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ9.80(s,1H)、8.09(s,1H)、7.13~7.06(m,4H)、6.89~6.79(m,4H)、4.62(s,4H)、3.80(s,6H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:475.1。HPLC(A05)t
R=2.84分。
工程5:[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メタノール
[0841] 2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-ピリジン-3-カルボアルデヒド(0.670g、1.41mmol)をTHF(8.00mL)およびMeOH(2.00mL)の混合物に溶解した。NaBH
4(6.51mg、0.172mmol)を少しずつ添加し、混合物を23℃にて30分間撹拌した。飽和NH
4Cl(20.0mL)を滴下添加し、水相をEtOAc(3×25.0mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(25.0mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサンおよびEtOAc(0~40%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(25gカートリッジ)により精製し、[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル](0.558g;83%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.80(s,1H)、7.18~7.11(m,4H)、6.85~6.79(m,4H)、4.57(d,J=5.4Hz,2H)、4.26(s,4H)、3.79(s,6H)、2.50(t,J=5.6Hz,1H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:477.3。HPLC(A05)t
R=2.72分。
工程6:メチル2-(ブロモメチル)-6-フルオロ-安息香酸塩
[0842] 過酸化ベンゾイル(75.0%、1.15g、3.57mmol)を、CCl
4(200mL)中のメチル2-フルオロ-6-メチル-安息香酸塩(6.00g、35.7mmol)およびNBS(6.99g、39.2mmol)の溶液に添加した。溶媒を介して窒素を15分間バブリングすることにより、混合物を脱気した。混合物を80℃に12時間加熱した。ブライン(100mL)を添加し、水相をDCM(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサンおよびEtOAc(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(120gカートリッジ)により精製して、メチル2-(ブロモメチル)-6-フルオロ-安息香酸塩(5.70g、65%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.44~7.33(m,1H)、7.22(dd,J=7.7,0.4Hz,1H)、7.08(ddd,J=9.5,8.4,1.0Hz,1H)、4.65(s,2H)、3.98(s,3H)。m/z(ES+)、イオン化せず。HPLC(A05)t
R=2.40分。
工程7:メチル2-[[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メトキシメチル]-6-フルオロ-安息香酸塩
[0843] [2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メタノール(2.00g、4.19mmol)をTHF(20.0mL)に溶解し、混合物を0℃に冷却した。鉱油中60重量%のNaH(335mg、8.37mmol)を少しずつ添加し、混合物23℃に温めた。10分間撹拌後、THF(10.0mL)中のメチル2-(ブロモメチル)-6-フルオロ-安息香酸塩(1.55g、6.28mmol)の溶液を滴下添加した。混合物を12時間還流させた。0℃に冷却後、飽和NH
4Cl(10.0mL)を滴下添加し、混合物を0℃にて5分間撹拌した。水相をEtOAc(2×100mL)で抽出し、合わせた有機相をブライン(50.0mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサンおよびEtOAc(0~25%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(80gカートリッジ)により精製して、メチル2-[[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メトキシメチル]-6-フルオロ-安息香酸塩(2.10g;78%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.79(s,1H)、7.41~7.31(m,1H)、7.21~7.00(m,6H)、6.89~6.74(m,4H)、4.60(s,2H)、4.39(s,2H)、4.30(s,4H)、3.82(s,3H)、3.79(s,6H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:643.1。HPLC(A05)t
R=2.96分。
工程8:[2-[[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メトキシメチル]-6-フルオロ-フェニル]メタノール
[0844] メチル2-[[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メトキシメチル]-6-フルオロ-安息香酸塩(2.10g、3.26mmol)をTHF(30.0mL)に溶解し、混合物を-78℃に冷却した。PhMe中の1.0M DIBAL-H(13.0mL、13.0mmol)を滴下添加した。混合物を0℃に温め、1時間撹拌した。ロッシェル塩を添加した(50.0mL)。混合物を23℃に温め、溶液が透明になるまで撹拌した。水相をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機相をブライン(50.0mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサンおよびEtOAc(0~40%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(80gカートリッジ)により精製して、[2-[[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メトキシメチル]-6-フルオロ-フェニル]メタノール(1.90g;95%)を油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.78(s,1H)、7.28~7.21(m,1H)、7.15~7.09(m,4H)、7.07(t,J=8.8Hz,1H)、6.99(d,J=7.5Hz,1H)、6.86~6.78(m,4H)、4.72(dd,J=6.5,1.5Hz,2H)、4.55(s,2H)、4.45(s,2H)、4.32(s,4H)、3.79(s,6H)、2.35(t,J=6.5Hz,1H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:617.0。HPLC(A05)t
R=2.84分。
工程9:[2-[(2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル)メトキシメチル]-6-フルオロ-フェニル]メタノール
[0845] [2-[[2-[ビス[(4-メトキシフェニル)メチル]アミノ]-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル]メトキシメチル]-6-フルオロ-フェニル]メタノール(1.87g、3.04mmol)をDCM(15.0mL)に溶解した。TFA(4.00mL、53.8mmol)を滴下添加し、混合物を23℃にて3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。2.0N NaOH(50.0ml)を残渣に添加し、水相をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、EtOAcおよびヘキサン(0~50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(80gカートリッジ)により精製して、[2-[(2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル)メトキシメチル]-6-フルオロ-フェニル]メタノール(1.00g;87%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ7.50(s,1H)、7.34~7.27(m,1H)、7.15~7.07(m,2H)、5.09(s,2H)、4.78(dd,J=6.4,1.7Hz,2H)、4.63(s,2H)、4.47(s,2H)、2.26(t,J=6.5Hz,1H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:377.0。HPLC(A05)t
R=2.39分。
工程10:3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-5,7,12,13-テトラヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン
[0846] [2-[(2-アミノ-5-ブロモ-6-クロロ-3-ピリジル)メトキシメチル]-6-フルオロ-フェニル]メタノール(984mg、2.62mmol)をTHF(15.0mL)に溶解した。SOCl
2(1.60mL、21.9mmol)を添加し、混合物を50℃に40分間加熱した(気体発生)。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をDCMで繰り返し希釈し、濃縮して、あらゆる微量のSOCl
2を除去した。中間体(m/z(ES+)、[M-Cl]
+:394.9。HPLC(A05)t
R=2.60分)を高真空下で30分間乾燥させた。DMF(15.0mL)を固体に添加し、これに続いてTBAI(968mg、2.62mmol)およびCs
2CO
3(2.56g、7.86mmol)を添加した。混合物を100℃にて50分間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。水(50.0mL)を添加し、水相をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50.0mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサンおよびEtOAc(0~25%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-5,7,12,13-テトラヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン(753mg;64%)を固体として得た。
1H NMR CDCl
3 500MHz、δ7.59(s,1H)、7.30~7.24(m,1H)、7.05(t,J=8.8Hz,1H)、6.96(d,J=7.6Hz,1H)、5.43(t,J=7.2Hz,1H)、4.97(s,2H)、4.69(dd,J=7.5,2.0Hz,2H)、4.35(s,2H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:357.0。HPLC(A05)t
R=2.63分。
工程11:tert-ブチル3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-7,12-ジヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン-13(5H)-カルボキシレート
[0847] 二炭酸ジ-tert-ブチル(0.443mL、1.93mmol)を、THF(2.00mL)中の3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-5,7,12,13-テトラヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン(115mg、0.322mmol)、NEt
3(0.134mL、0.965mmol)、およびDMAP(9.82mg、0.0804mmol)の溶液に添加した。混合物を50℃に15時間加熱した。水(5.00mL)を添加し、水相をEtOAc(3×20.0mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20.0mL)で洗浄し、脱水し(MgSO
4)、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物を、ヘキサンおよびEtOAc(0~45%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-7,12-ジヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン-13(5H)-カルボキシレート(91.0mg;62%)を固体として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)、[M+H-tBu]
+:402.9。HPLC(A05)t
R=2.71分。
工程12:tert-ブチル3-ブロモ-11-フルオロ-2-ヒドラジニル-7,12-ジヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン-13(5H)-カルボキシレート
[0848] EtOH(2.00mL)中のtert-ブチル3-ブロモ-2-クロロ-11-フルオロ-7,12-ジヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン-13(5H)-カルボキシレート(91.0mg、0.199mmol)およびヒドラジン一水和物(0.500mL、10.3mmol)の溶液を100℃にて18時間加熱した。23℃に冷却後、混合物を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル3-ブロモ-11-フルオロ-2-ヒドラジニル-7,12-ジヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン-13(5H)-カルボキシレート(82.0mg;91%)を固体として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)、[M+H-tBu]
+:397.0。HPLC(A05)t
R=2.40分。
工程13:tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート
[0849] TFA(0.01mL)を、オルトギ酸トリエチル(5.42mL、32.6mmol)中のtert-ブチル3-ブロモ-11-フルオロ-2-ヒドラジニル-7,12-ジヒドロベンゾ[g]ピリド[3,2-c][1,5]オキサゾニン-13(5H)-カルボキシレート(82.0mg、0.181mmol)の溶液に添加した。混合物を100℃に1.5時間加熱した。23℃に冷却後、混合物を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(66.0mg;78%)を固体として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)、[M+H-tBu]
+:465.0。HPLC(A05)t
R=2.32分。
工程14:tert-ブチル12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート
[0850] 1,4-ジオキサン(1.50mL)および水(0.300mL)を、tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(66.0mg、0.142mmol)、Pd(dppf)Cl
2(10.4mg、0.0142mmol)、およびNaHCO
3(35.9mg、0.427mmol)の混合物に窒素下で添加した。混合物を90℃に2時間加熱した。23℃に冷却後、混合物を、シリカプラグを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(60.0mg;89%)を固体として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)、[M+H]
+:476.2。HPLC(A05)t
R=2.24分。
工程15:tert-ブチル12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート塩酸塩
[0851] HFIP(1.50mL)中のtert-ブチル12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(53.0mg、0.111mmol)の溶液を100℃に15時間加熱した。23℃に冷却後、混合物を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、表題化合物の遊離塩基(28.0mg;67%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ9.50(s,1H)、8.48(dd,J=5.0,1.7Hz,1H)、7.76(dd,J=7.7,1.7Hz,1H)、7.36(dd,J=7.7,5.0Hz,1H)、7.33~7.28(m,2H)、7.16(d,J=7.5Hz,1H)、7.05(t,J=9.1Hz,1H)、4.90(d,J=1.4Hz,2H)、4.84(s,2H)、4.63(s,2H)、2.33(s,3H)。ジオキサン中の4.0N HCl(18.6μL、0.0746mmol)を、DCM(5.00mL)およびMeOH(0.500mL)中の5-フルオロ-15-(2-メチル-3-ピリジル)-11-オキサ-2,17,18,20-テトラアザテトラシクロ(tetrazatetracyclo)[11.7.0.04,9.016,20]イコサ-1(13),4(9),5,7,14,16,18-ヘプタエン(28.0mg、0.0746mmol)の溶液に添加することによって、化合物を塩酸塩に変換した。混合物を23℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(25.0mg、81%)を固体として得た。
1H NMR MeOD 500MHz、δ9.62(s,1H)、8.74(d,J=5.7Hz,1H)、8.45(d,J=7.8Hz,1H)、7.93~7.89(m,1H)、7.53(s,1H)、7.38~7.29(m,1H)、7.15(d,J=7.5Hz,1H)、7.09(t,J=9.0Hz,1H)、4.98(s,2H)、4.94(s,2H)、4.67(s,2H)、2.58(s,3H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:376.5。HPLC(A05)t
R=2.03分。
実施例25
1-(4-(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン
工程1:tert-ブチル4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート
[0852] 1,4-ジオキサン(4.00mL)および水(0.800mL)を、tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(実施例24;113mg、0.244mmol)、1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-イル]エタノン(67.4mg、0.268mmol、Pd(dppf)Cl
2(17.8mg、0.0244mmol)、およびNaHCO
3(61.5mg、0.732mmol)の混合物に窒素下で添加した。混合物を90℃で2.5時間加熱した。混合物を23℃に冷却し、シリカプラグを通して濾過し、EtOAcおよびDCM中10%MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレートを固体(141mg;80%純粋、91%)として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)、[M+H]
+:508.1。HPLC(A05)t
R=2.22分。
工程2:tert-ブチル4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート
[0853] MeOH(12.0mL)中のtert-ブチル4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(111mg、0.175mmol)の溶液を、10%Pd/C(74.0mg、0.0695mmol)を投入したフラスコに窒素雰囲気下で23℃にて添加した。フラスコを真空状態にし、H
2ガスで3回パージした。混合物を23℃にて1時間撹拌し、セライトを通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(24g)により精製して、tert-ブチル4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(71.0mg、80%)を固体として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)[M+H]
+:510.2。HPLC(A05)t
R=2.20分。
工程3:1-(4-(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンメタンスルホニル塩
[0854] HFIP(4.00mL)中のtert-ブチル4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(85.0mg、0.167mmol)の溶液を100℃にて12時間加熱した。23℃に冷却後、混合物を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12gカートリッジ)により精製して、1-(4-(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オンの遊離塩基(40.0mg;59%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ9.44~9.33(m,1H)、7.33~7.23(m,1H)、7.16(d,J=8.6Hz,1H)、7.14(s,1H)、7.03(t,J=9.1Hz,1H)、4.73(s,2H)、4.72~4.68(m,1H)、4.69(s,2H)、4.52(s,2H)、4.06(d,J=13.8Hz,1H)、3.39~3.33(m,1H)、3.30~3.24(m,1H)、2.79(t,J=13.0Hz,1H)、2.14(s,3H)、2.07(d,J=13.1Hz,1H)、2.00(d,J=13.2Hz,1H)、1.82~1.63(m,2H)。MeSO
3H(3.01μL、0.0464mmol)を、MeCN(2.00mL)中の1-(4-(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン(19.0mg、0.0464mmol)の溶液に添加することによって、化合物をメタンスルホニル塩に変換した。混合物を23℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(21.0mg、89%)を固体として得た。
1H NMR MeOD 500MHz、δ9.75(s,1H)、7.85(s,1H)、7.37(td,J=7.9,5.7Hz,1H)、7.19~7.02(m,2H)、4.94(s,4H)、4.74(d,J=13.5Hz,1H)、4.62(s,2H)、4.12(d,J=13.9Hz,1H)、3.36~3.26(m,1H)、3.24~3.15(m,1H)、2.84~2.75(m,1H)、2.70(s,3H)、2.17(s,3H)、2.06~1.93(m,2H)、1.83(qd,J=12.6,3.8Hz,1H)、1.69(qd,J=12.8,4.2Hz,1H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:410.1。HPLC(A05)t
R=2.04分。
実施例26
12-フルオロ-4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン
工程1(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール
[0855]
iPrMgCl.LiCl(0.540mL、0.703mmol)を、THF(3.00mL)中のtert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(実施例24;93.0mg、0.201mmol)の溶液に-78℃にて、窒素下で滴下添加した。混合物を-78℃にて10分間撹拌し、0℃まで30分間温めた。THF(1.00mL)中の1-メチルピラゾール-4-カルボアルデヒド(88.4mg、0.803mmol)の溶液を0℃にて滴下添加した。混合物を0℃にて30分間撹拌し、室温に2時間温めた。混合物をNH
4Cl(5mL)および水(8mL)で希釈した。水相を酢酸エチル(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12gカートリッジ)により精製して、(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール(31mg、31%)を固体として得た。m/z(ES+)[M+H]
+:495.1;HPLC t
R(A05)=2.13分。
工程2:12-フルオロ-4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン
[0856] トリエチルシラン(0.400mL、2.51mmol)およびTFA(0.186mL、2.51mmol)を、MeCN(2.50mL)中の(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール(31.0mg、0.0627mmol)の溶液に添加した。混合物を60℃にて3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLC(Torus-2PIC 10×250mm MeOH/CO
2 5~55%のMeOH)により精製して、表題化合物(7.47mg、31%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ9.39(s,1H)、7.45(s,1H)、7.32(s,1H)、7.28(td,J=7.9,5.6Hz,1H)、7.15(d,J=7.3Hz,1H)、7.07(s,1H)、7.02(t,J=8.6Hz,1H)、4.73(d,J=1.6Hz,2H)、4.67(s,2H)、4.49(s,2H)、4.04(s,2H)、3.82(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]
+:379.1;HPLC t
R(A05)=2.05分。
実施例27
(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0857] DCM(20mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(2.4g、4.88mmol、1.00eq;実施例17で調製した通り)の混合物に、TFA(9.24g、81.0mmol、6mL、16.6eq)を18℃にて一度に添加した。混合物を18℃にて12時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=0:1、Rf=0.2)は、より大きな極性を有する1つの主要な新規スポットを検出した。混合物を濃縮させて、生成物を得た。残渣に、EtOAc(20mL)を添加し、次いで飽和NaHCO
3水溶液で、pH=8に塩基性化した。沈殿物を生成した。混合物を濾過し、フィルターケーキを10mLのEtOAcで洗浄し、真空中で乾燥させて、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(1.78g、4.55mmol、93%収率)を灰色固体として得た。N2
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0858] ジオキサン(181mL)および水(39.0mL)を、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(2.59g、6.62mmol、1.00eq)、2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(1.74g、7.94mmol、1.2eq)、Pd(dppf)Cl
2(484mg、662μmol、0.100eq)およびNaHCO
3(2.78g、33.1mmol、1.29mL、5.00eq)の混合物にN
2下で20℃にて逐次的に添加した。混合物を90℃に2時間加熱した。LC-MSにより、いかなる(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンも残留しなかったことが示された。いくつかの新規ピークがLC-MS上に示され、望ましい質量が検出された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残渣を他の2つのバッチ(1.82の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンおよび1.0gの(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンから得たもの)と合わせ、残渣(18g)に、MeOH(100mL)およびシリカ-チオール(700mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて12時間撹拌した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを200mLのMeOHおよび20mLのDMSOで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して、MeOHを除去し、prep-HPLC(HCl条件:カラム:Phenomenex luna C18 250mm×100mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)~ACN];B%:1%~31%、25分)により精製した。prep-HPLCの画分を減圧下で濃縮して、MeCNを30℃にて除去し、残渣を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(4.1g、9.29mmol、99.7%純度、100%ee、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.89(s,1H)、8.86~8.75(m,1H)、8.64~8.57(m,1H)、8.54~8.49(m,1H)、7.98~7.89(m,1H)、7.82~7.75(m,1H)、7.03~6.92(m,1H)、6.71(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.00~4.91(m,1H)、4.84(br dd,J=14.7,5.6Hz,1H)、4.58~4.45(m,2H)、4.25~4.17(m,1H)、4.11~4.00(m,1H)、3.95~3.83(m,1H)、2.64(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 404.1(M+H)。
実施例28
(S)-1-(4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン
工程1:tert-ブチル(S)-4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0859] ジオキサン(2.00mL)および水(0.400mL)を、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;0.122モル、60.0mg)、1-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-イル]エタノン(0.128mmol、32.1mg)、Pd(dppf)Cl
2(0.0122mmol、8.94mg)、およびNaHCO
3(0.366mmol、30.8mg)の混合物にN
2下で添加した。混合物を90℃にて2.5時間撹拌した。混合物を、短いシリカパッドを通して濾過した。フィルターケーキをEtOAc(3×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(53.6mg、82%)を固体として得た。ES+[M]
+:535.63;LC-MS(B05);t
R=2.23分。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0860] MeOH(10.0mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1-アセチル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(99.0μmol、53.0mg)の溶液を、Pd/C(19.8μmol、21.1mg,10.0%)を投入したフラスコに、窒素雰囲気下で室温にて添加した。フラスコを真空状態にし、H
2ガスで3回パージした。混合物を室温にて20時間撹拌し、セライトを通して濾過した。フィルターケーキをMeOH(3×8mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣(53mg)を次の工程で、さらなる精製なしで直接使用した。m/z(ES+)[M]
+:537.75。HPLC(B05)t
R=2.09分。
工程3:(S)-1-(4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-イル)エタン-1-オン
[0861] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1-アセチルピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(98.6μmol、53.0mg)の溶液を100℃に3時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をHPLC(BEH C18 30×150mm、AmBicarb/ACN 25~45%)により精製して、表題化合物(22.7mg、53%)を固体として得た。
1H NMR DMSO 500MHz、δ9.33(s,1H)、7.15(t,J=6.4Hz,1H)、7.07(s,1H)、6.97~6.84(m,1H)、6.66(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.82(dd,J=14.9,5.9Hz,1H)、4.68(dd,J=14.9,6.6Hz,1H)、4.51(t,J=9.4Hz,2H)、4.48~4.38(m,1H)、4.20(dd,J=9.6,3.3Hz,1H)、4.02~3.86(m,2H)、3.77(td,J=11.6,4.2Hz,1H)、3.26~3.09(m,2H)、2.67~2.55(m,1H)、2.02(d,J=3.9Hz,3H)、1.98~1.83(m,2H)、1.80~1.67(m,1H)、1.67~1.53(m,1H)。m/z(ES+)[M+H]
+:438.61、HPLC(B05)t
R=1.91分。
実施例29
(S)-12-フルオロ-4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1 tert-ブチル(7aS)-12-フルオロ-4-(ヒドロキシ(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0862] THF(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;0.122mmol、60.0mg)の溶液を-78℃に冷却した。
iPrMgCl.LiCl 0.427mmol、0.329mL)を滴下添加した。混合物を-78℃にて10分間撹拌し、0℃に30分間温めた。1-メチルピラゾール-4-カルボアルデヒド(0.488mmol、53.8mg)のTHF(1.00mL)中溶液を0℃にて滴下添加した。混合物を0℃にて30分間撹拌し、室温に2時間温めた。混合物をNH
4Cl(5mL)および水(8mL)で希釈した。水相を酢酸エチル(5×15mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)精製して、tert-ブチル(7aS)-12-フルオロ-4-(ヒドロキシ(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートを(10.5mg、17%)固体として得た。LC-MSm/z(ES+)[M+H]
+:523.88;(A05)t
R=2.02分。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0863] MeCN(1.50mL)中のtert-ブチル12-フルオロ-4-(ヒドロキシ(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(0.0201mmol、10.5mg)の溶液に、Et
3SiH(0.804mmol、0.0597mL)およびTFA(0.804mmol、0.128mL)を添加した。混合物を60℃にて3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をHPLC(BEH C18 30×150mm、AmBicarb/ACN25~45%)により精製して、表題化合物(5.2mg、64%)を固体として得た。
1H NMR MeOD 400MHz、δ9.23(s,1H)、7.46(s,1H)、7.36(s,1H)、7.06(s,1H)、6.82(dd,J=10.3,8.7Hz,1H)、6.58(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、4.95(d,J=14.8Hz,1H)、4.77(d,J=14.7Hz,1H)、4.57~4.42(m,2H)、4.23(dd,J=9.6,3.0Hz,1H)、4.04~3.99(m,2H)、3.98~3.89(m,1H)、3.81(s,3H)、3.80~3.72(m,1H)。m/z(ES+)[M+H]
+:407.62、HPLC(B05)tR=1.93分。
実施例30
(S)-4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンおよび(S)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0864] 窒素(C
2H
5)
3SiH(7.93mmol、1.27mL)およびTFA(7.93mmol、0.589mL)を、MeCN(2.00mL)中の(S)-12-フルオロ-4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(実施例30;0.198mmol、100mg)の溶液に添加した。混合物を60℃に3時間加熱した。混合物を濃縮した。残渣をHPLC(BEH 30×150mm ACN/AmBicarb 30~35%)により精製して、(S)-4-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(8.00mg、10%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ9.18(s,1H)、7.46(s,1H)、7.36(s,1H)、7.11~7.04(m,2H)、6.84(d,J=7.6Hz,1H)、6.62(d,J=7.9Hz,1H)、4.89~4.84(m,1H)、4.75(d,J=14.3Hz,1H)、4.49(t,J=9.3Hz,1H)、4.41(dd,J=10.5,4.3Hz,1H)、4.17(dd,J=9.6,3.4Hz,1H)、4.02(d,J=3.0Hz,2H)、3.99~3.92(m,1H)、3.81(s,3H)、3.78(dd,J=11.9,10.8Hz,1H)。m/z(ES+)[M+H]
+:389.95;HPLC t
R(B05)=2.26分。
[0865] 前述の精製から、(S)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(9.00mg、15%)を固体として単離した。1H NMR(500MHz、MeOD)δ9.17(d,J=0.8Hz,1H)、7.37(d,J=9.5Hz,1H)、7.09(t,J=7.8Hz,1H)、7.02(dd,J=9.5,0.9Hz,1H)、6.86(d,J=7.7Hz,1H)、6.63(d,J=7.9Hz,1H)、4.94~4.85(m,1H)、4.79(s,1H)、4.51(t,J=9.4Hz,1H)、4.47(dd,J=10.4,4.4Hz,1H)、4.19(dd,J=9.6,3.5Hz,1H)、3.98(ddd,J=13.1,8.6,4.0Hz,1H)、3.88~3.81(m,1H)。
実施例31
(S)-4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0866] ジオキサン(1.50mL)および水(0.300mL)をtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;0.122mmol、60.0mg)、2,4-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(0.147mmol、34.3mg)、Pd(dppf)Cl
2(0.0122mmol、8.94mg)、およびNaHCO
3(0.366mmol、30.8mg)の混合物にN
2下で添加した。混合物を90℃にて4時間撹拌した。混合物を、シリカパッドを通して濾過し、フィルターケーキをEtOAc(3×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(60mg、95%)を固体として得た。ES+[M]+:518.47;LC-MS(B05)t
R=2.10分。
工程3:(S)-4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0867] HFIP(1.50mL)中のtert-ブチル(15R)-21-フルオロ-10-(2,4-ジメチルピリミジル)-13,17-ジオキサ-3,5,7,8-テトラアザペンタシクロ(tetrazapentacyclo)[13.6.1.04,12.05,9.018,22]ドコサ-1(21),4(12),6,8,10,18(22),19-ヘプタエン-3-カルボキシレート(0.116mmol、60.0mg)の溶液を100℃に4時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLC(BEH C18 30×150mm AmForm/ACN 35~45%_13分)により精製して、(S)-4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(11.2mg、23%)を固体として得た。
1H NMR DMSO 400MHz、δ9.44(s,1H)、8.62(s,1H)、7.62(t,J=6.3Hz,1H)、7.41(s,1H)、7.04~6.89(m,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.92(dd,J=15.1,5.7Hz,1H)、4.79(dd,J=15.1,6.7Hz,1H)、4.54(t,J=9.4Hz,1H)、4.50~4.42(m,1H)、4.21(dd,J=9.6,3.5Hz,1H)、4.10~3.99(m,1H)、3.88(t,J=11.4Hz,1H)、2.63(s,3H)、2.35(s,3H)。ES+[M+H]+:419.88;LC-MS(A05)t
R=1.91分。
実施例32
4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン、3MsOH
工程1:tert-ブチル4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート
[0868] ジオキサン(1.33mL)および水(0.265mL)を、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;50.0mg、0.108mmol)、2、4-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(35.4mg、0.151mmol)、Pd(dppf)Cl
2(11.8mg、0.0162mmol)、およびNaHCO
3(27.2mg、0.324mmol)の混合物にN
2下で逐次的に添加した。混合物を90℃にて3時間撹拌した。混合物を、短いシリカパッドを通して濾過し、DCM(3×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、tert-ブチル4-(2,4-ジメチルピリミジンピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート固体として(60.0mg,75%純度、85%)を得、これを次の工程で直接使用した。ES+[M+H]
+:491.21;HPLC t
R=2.25分。
工程2:4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン
[0869] HFIP(3.00mL)中のtert-ブチル4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン-14(7H)-カルボキシレート(45.0mg、0.0917mmol)の溶液を100℃に4時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLC(BEH C18 30×150mm AmBicarb/ACN 25~45%)により精製して、4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン(14.7mg、41%)を固体として得た。ES+[M+H]
+:391.2;HPLCt
R=2.08分。
工程3:4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン、3MsOH
[0870] 4-(2,4-ジメチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾ[f][1,4]オキサゾニン(14.7mg、0.0377mmol)をMeOH(4.00mL)に溶解した。MsOH(7.34μL、0.113mmol)を添加し、混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(20.6mg、81%)を固体として得た。
1H NMR MeOD 500MHz、δ9.54(s,1H)、8.84(s,1H)、8.00(s,1H)、7.24(td,J=8.0,5.9Hz,1H)、7.06(d,J=6.9Hz,1H)、7.03~6.98(m,1H)、5.17(s,2H)、4.51(s,2H)、3.19(s,2H)、2.87(s,3H)、2.70(s,9H)、2.51(s,3H)。ES+[M+H]
+:391.1;HPLC t
R=1.15分。
実施例33
(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン塩酸塩
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0871] フラスコに、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;0.12g、244μmol、1.00eq)、4-メチル-1H-イミダゾール(30.1mg、366μmol、1.5eq)およびK
3PO
4(104mg、488μmol、2.00eq)を15℃にて投入し、N
2でパージした。別のフラスコに、Pd
2(dba)
3(11.2mg、12.2μmol、0.05eq)およびジtert-ブチル-[2,3,4,5-テトラメチル-6-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(11.7mg、24.4μmol、0.100eq)、トルエン(2mL)およびジオキサン(0.4mL)を15℃にて投入し、次いで窒素でパージし、120℃にて0.05時間加熱した。次いでこれを15℃に冷却した。得た混合物(触媒ごとに)を、シリンジを介して第1の混合物に添加した。生じた混合物を120℃にて10時間撹拌した。LC-MSによりtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/メタノール=10/1)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(40mg)および(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(15mg)を得た。これらをLCMSでそれぞれ確認した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.04g、81.22μmol、33%収率)を褐色固体として得、次の工程で直接使用した。(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンをprep-HPLC(ギ酸条件)(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:10%~25%、12分)でさらに精製して、純粋な(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(3.20mg、7.15μmol、2%収率、97.974%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得、これを他のバッチ(tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートのde-Boc)と合わせた。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン塩酸塩
[0872] DCM(1mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.030g、60.9μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL、222eq)を15℃にて添加した。混合物を15℃にて1時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。反応混合物を窒素流で吹き付け乾燥した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:1%~30%、12分)により精製した。画分をバッチ(ギ酸塩として、過去の工程で得た(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン、3.2mg)と合わせ、一緒に凍結乾燥させた。次いで6NのHCl水溶液を1滴添加し、再度凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-イミダゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(11.5mg、26.5μmol、98.8%純度、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz、δ=ppm 9.82(s,1H)、9.33(s,1H)、8.40(s,1H)、7.71(s,1H)、6.93(t,J=9.48Hz,1H)、6.69(dd,J=8.68,3.79Hz,1H)、5.20(br d,J=14.79Hz,1H)、5.02(br d,J=14.18Hz,1H)、4.80(br s,1H)、4.64(t,J=9.41Hz,1H)、4.34(br dd,J=9.66,2.81Hz,1H)、4.11(br s,1H)、4.06~3.93(m,1H)、2.49(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 393.2(M+H)。
実施例34
メチル(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートメシレート塩
工程1:tert-ブチル(S)-4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0873] ジオキサン(2.00mL)および水(0.400mL)を、tert-ブチル(R)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;0.204mmol、100mg)、tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(0.305mmol、94.4mg)、Pd(dppf)Cl
2(0.0204mmol、14.9mg)、およびNaHCO
3(0.611mmol、51.3mg)の混合物にN
2下で添加した。混合物を90℃にて2時間撹拌した。混合物を、シリカパッドを通して濾過した。フィルターケーキをEtOAc(3×5mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(102mg、84%)を得た。ES+[M]
+:593.48;LC-MS(A05);t
R=2.49分。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0874] MeOH(10.0mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(172μmol、102mg)の溶液を、Pd/C(34.4μmol、36.6mg、10.0%)を投入したフラスコに、窒素雰囲気下、室温にて添加した。フラスコを真空状態にし、H
2ガスで3回パージした。混合物を室温にて20時間撹拌した。混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキをMeOH(3×8mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(81.2mg、79%)を固体として得た。m/z(ES+)[M]
+:596.32、LC-MS、(A05)t
R=2.52分。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(ピペリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0875] TFA(2.73mmol、0.209mL)を、DCM(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(136μmol、81.2mg)の溶液に室温にて添加した。混合物を室温にて8.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、次の工程で、さらなる精製なしで直接使用した。m/z(ES+)[M]
+:395.54;LC-MS(A05)、t
R=1.69分。
工程5:メチル(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
[0876] クロロギ酸メチル(150μmol、14.2mg、11.6μL)を、DCM(2.00mL)中の(S)-12-フルオロ-4-(ピペリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(136μmol、53.9mg)およびトリエチルアミン(818μmol、82.8mg、114μL)の溶液に0℃にて滴下添加した。混合物を0℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をHPLC(Gemini C18 30×100mm AmBiCarb/ACN 36~56%)により精製して、メチル(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(30.5mg、49%)を固体として得た。
1H NMR DMSO 500MHz、δ9.32(s,1H)、7.14(t,J=6.4Hz,1H)、7.07(s,1H)、6.92(dd,J=10.2,8.8Hz,1H)、6.66(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.82(dd,J=14.9,5.9Hz,1H)、4.68(dd,J=15.0,6.9Hz,1H)、4.51(t,J=9.4Hz,1H)、4.44(d,J=6.4Hz,1H)、4.20(dd,J=9.6,3.3Hz,1H)、4.15~4.03(m,2H)、4.02~3.91(m,1H)、3.78(t,J=11.5Hz,1H)、3.61(s,3H)、3.22~3.09(m,1H)、2.91(brs,2H)、1.89(t,J=13.7Hz,2H)、1.76~1.60(m,2H)。m/z(ES+)[M]
+:453.25;LC-MS(A05);t
R=2.17分。
工程6:メチル(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートメシレート塩
[0877] MeSO
3H(0.0529mmol、3.44μL)を、MeCN(1.00mL)中のメチル(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.0529mmol、24.0mg)の撹拌溶液に室温にて添加した。混合物を室温にて1時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮して、表題化合物(26.3mg、90%)を固体として得た。
1H NMR DMSO 500MHz、δ9.59(s,1H)、7.96(s,1H)、7.68(s,1H)、6.96(dd,J=10.2,8.8Hz,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.89(dd,J=14.9,5.3Hz,1H)、4.75(dd,J=14.9,6.8Hz,1H)、4.61~4.56(m,1H)、4.54(t,J=9.5Hz,1H)、4.23(dd,J=9.7,3.5Hz,1H)、4.13(s,2H)、4.01(ddd,J=13.6,8.5,3.9Hz,1H)、3.82(t,J=11.4Hz,1H)、3.61(s,3H)、3.08(tt,J=12.0,3.2Hz,1H)、2.89(s,2H)、2.32(s,3H)、1.81(t,J=13.4Hz,2H)、1.76~1.50(m,2H)。m/z(ES+)[M-MsOH]
+:453.52;LC-MS(A05)tR=2.04分。
実施例35
(S)-12-フルオロ-4-(4-メチルピリミジン-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン
[0878] ジオキサン(10mL)中の5-ブロモ-4-メチルピリミジン(700mg、4.05mmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.34g、5.26mmol、1.3eq)の溶液に、KOAc(794mg、8.09mmol、2.00eq)Pd(dppf)Cl
2(296mg、405μmol、0.100eq)を25℃にて添加し、次いで混合物を窒素下で、80℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了し、出発材料が消費されことが示され、望ましい標的MSが検出された。混合物を濃縮し、次いでEtOAc(15mL)と共に溶解し、濾過し、濾液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、次いで酢酸エチル/MeOH=1/0~0/1)により精製した。4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(0.800g、3.64mmol、89%収率)を黄色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 9.08(s,1H)、8.90(s,1H)、2.71(s,3H)、1.36(s,12H)。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(4-メチルピリミジン-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0879] ジオキサン(5mL)、水(0.5mL)中の4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(56.3mg、256μmol、2.00eq)、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(50.0mg、128μmol、1.00eq)の溶液にNaHCO
3(53.7mg、639μmol、24.9μL、5.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(9.35mg、12.8μmol、0.100eq)を25℃にて添加し、次いで混合物を80℃にて6時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了し、出発材料が消費されたことが示され、望ましい標的質量が検出された。混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(20mL)に溶解し、次いで濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をprep-HPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:20%~50%、12分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(4-メチルピリミジン-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(19.8mg、48.2μmol、37%収率、98.5%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.46(s,1H)、9.06(s,1H)、8.76(s,1H)、7.69~7.62(m,1H)、7.48(s,1H)、6.98(br t,J=9.4Hz,1H)、6.71(br dd,J=8.4,3.5Hz,1H)、4.98~4.89(m,1H)、4.86~4.74(m,1H)、4.54(br d,J=9.5Hz,1H)、4.52~4.45(m,1H)、4.22(br dd,J=9.4,3.4Hz,1H)、4.05(br d,J=3.5Hz,1H)、3.95~3.83(m,1H)、2.41(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.1(M+H)。
実施例36
(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0880] ジオキサン(3.00mL)および水(0.60mL)中の2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(45.0mg、205μmol、2.00eq)、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(40.0mg、102μmol、1.00eq)およびNaHCO
3(43.0mg、511μmol、19.9μL、5.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(7.48mg、10.2μmol、0.100eq)をN
2下で15℃にて添加した。生じた混合物を90℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を中性prep-HPLCにより精製した。(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(8.20mg、19.5μmol、19%収率、96.0%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.48(s,3H)、7.93(s,1H)、7.73(br s,1H)、6.96(t,J=9.3Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、4.97~4.87(m,1H)、4.83(br s,1H)、4.54(br t,J=9.2Hz,2H)、4.23(dd,J=9.6,3.2Hz,1H)、4.03(br d,J=9.0Hz,1H)、3.99~3.90(m,1H)、2.66(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.1(M+H)。
実施例37
(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール
[0881] 反応を2つの別個のバッチとして設定した。DCM(8mL)中の4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒド(450mg、2.38mmol、1.00eq)の溶液に、DAST(2.30g、14.3mmol、1.89mL、6eq)を0℃にて添加し、次いで混合物を窒素雰囲気下で20℃にて5時間撹拌した。LCMSにより、完全な変換が指し示された。バッチを合わせ、NaHCO
3水溶液(5%、6mL)を氷浴の冷却下で反応液に滴下添加して、pHを7~8に調整し、次いで混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出し、有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~3/1;石油エーテル/酢酸エチル=3/1、Rf=0.4)により精製した。4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(830mg、3.93mmol、82%収率)を淡褐色油状物として得た。
工程2:(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ボロン酸
[0882] THF(10mL)中の4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(400mg、1.90mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.5M、910μL、1.2eq)を-78℃にて添加し、混合物を-78℃にて0.5時間撹拌し、次いでホウ酸トリイソプロピル(1.07g、5.69mmol、1.31mL、3.00eq)を混合物に-78℃にて添加し、混合物を-78℃にて1.5時間撹拌した。LCMSにより、4-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾールが完全に消費され、望ましい質量が検出されたことが示された。水(10mL)を混合物に添加し、次いで混合物を濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Xbridge 150×30mm×10μm;移動相:[水(0.1%TFA)~ACN];B%:1%~20%、10分)により精製した。(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ボロン酸(110mg、625μmol、32%収率)を白色固体として得た。
工程3:(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0883] ジオキサン(1mL)、水(0.1mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(60.0mg、153.4μmol、1.00eq)の溶液に、(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ボロン酸(67.5mg、383μmol、2.5eq)、Pd(dppf)Cl
2(11.2mg、15.3μmol、0.100eq)およびNaHCO
3(64.4mg、767μmol、29.8μL、5.00eq)を20℃にて添加し、混合物をN
2下で、80℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。反応物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:35%~45%、12分)により精製した。(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(25.0mg、56.0μmol、36%収率、99.1%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.43(s,1H)、8.61(s,1H)、7.47(br t,J=6.4Hz,1H)、7.41(s,1H)、7.24(t,J=54.0Hz,1H)、6.99~6.91(m,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、4.93~4.73(m,2H)、4.57~4.42(m,2H)、4.24(dd,J=9.5,3.3Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.96(s,3H)、3.89~3.80(m,1H)。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 8.77(s,1H)、8.73(s,1H)、7.47(br t,J=6.4Hz,1H)、7.41(s,1H)、6.92~6.82(m,1H)、6.85(t,J=54.0Hz,1H)、6.67(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.13~5.05(m,1H)、4.88~4.80(m,1H)、4.70~4.60(m,2H)、4.30(dd,J=9.5,3.3Hz,1H)、3.99(s,3H)、3.97~3.80(m,2H)。LCMS(ESI+):m/z 443.1(M+H)。
実施例38
(S)-4-((S)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピペリジン-2-オンおよび(R)-4-((S)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピペリジン-2-オン
工程1:1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2(1H)-オン
[0884] ジオキサン(50mL)中の4-ブロモ-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(950mg、5.05mmol、1.00eq)の溶液に、KOAc(1.49g、15.2mmol、3.00eq)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.80g、7.07mmol、1.4eq)およびPd(dppf)Cl
2.DCM(413mg、505μmol、0.100eq)を添加した。混合物を窒素雰囲気下で110℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、出発材料が完全に消費されたことが示され、望ましいMSが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、酢酸エチル:メタノール=0:1~1:0)により精製した。1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2(1H)-オン(650mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 7.27~7.21(m,1H)、7.01(s,1H)、6.40(d,J=6.6Hz,1H)、3.53(s,3H)、1.31(s,12H)。
工程2:(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン
[0885] ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2(1H)-オン(397mg、1.69mmol、2.2eq)の溶液に、NaHCO
3(193mg、2.30mmol、89.5μL、3.00eq)、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(実施例17;300mg、767μmol、1.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(56.1mg、76.7μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を80℃にて8時間撹拌した。LCMSにより、出発材料が完全に消費されたことが示され、望ましいMSが検出された。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)で洗浄した。フィルターケーキを減圧下で乾燥させて、粗生成物を得た。粗生成物を次の工程で、さらなる精製なしで使用した。(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(280mg、粗製物)を緑色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.39(s,1H)、7.80(s,1H)、7.63(s,1H)、7.56(s,1H)、7.01(s,1H)、6.92(s,1H)、6.65(s,1H)、4.89(s,2H)、4.51(s,2H)、4.04~3.90(m,2H)、4.04~3.89(m,3H)、3.32(s,3H)。
工程3:(S)-4-((S)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピペリジン-2-オンおよび(R)-4-((S)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピペリジン-2-オン
[0886] MeOH(20mL)中の(S)-4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(190mg、453μmol、1.00eq)の溶液に、AcOH(10.5g、175mmol、10.0mL、386eq)および10%Pd/C(200mg、50%純度)を20℃にて添加した。混合物を、H
2(15Psi)雰囲気下、50℃にて5時間撹拌した。LCMSにより、大部分の出発材料が消費されたことが示され、望ましいMSが検出された。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残渣を得た。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製して、4-((S)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピペリジン-2-オン(120mg)を得た。ジアステレオマーをキラルSFCで分離した。カラム条件:Waters Prep 80Q SFC;Chiralpak AD、250×30mm i.d.10u;CO
2に対する移動相A;MeOH(0.1%NH
3H
2O)~CH
3CN(2:1)に対する移動相B;勾配、B%=50%;流速、80g/分;40℃;100バール。
[0887] (S)-4-((S)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピペリジン-2-オン(54.4mg、126.6μmol、27%収率、98.6%純度)(Rt=1.71分)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz、δ=ppm 9.35(s,1H)、7.22(t,J=6.2Hz,1H)、7.09(s,1H)、6.93(t,J=9.5Hz,1H)、6.68(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.87~4.80(m,1H)、4.75~4.67(m,1H)、4.52(t,J=9.4Hz,1H)、4.44(d,J=6.4Hz,1H)、4.21(dd,J=9.6,3.1Hz,1H)、4.04~3.95(m,1H)、3.84~3.76(m,1H)、3.49~3.39(m,2H)、3.32~3.25(m,1H)、2.86(s,3H)、2.60(d,J=8.3Hz,2H)、2.16~2.06(m,2H)。LCMS(ESI+):m/z 424.2(M+H)。
[0888] (R)-4-((S)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピペリジン-2-オン(41.6mg、93.64μmol、20%収率、95.254%純度)(Rt=2.44分)を白色固体として得た。1H NMR ET15715-773-P2B2 DMSO-d6 400MHz、δ=ppm 9.36(s,1H)、7.23(t,J=6.1Hz,1H)、7.08(s,1H)、6.93(t,J=9.5Hz,1H)、6.67(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.84(dd,J=15.0,5.7Hz,1H)、4.73~4.65(m,1H)、4.52(t,J=9.4Hz,1H)、4.46(d,J=5.6Hz,1H)、4.23(dd,J=9.5,2.8Hz,1H)、3.98(br s,1H)、3.85~3.77(m,1H)、3.43(dd,J=10.4,5.5Hz,2H)、3.32~3.28(m,1H)、2.86(s,3H)、2.60~2.56(m,2H)、2.18~2.10(m,2H)。LCMS(ESI+):m/z 424.2(M+H)。
実施例39
メチル4-(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートメタンスルホニル塩
工程1:tert-ブチル12-フルオロ-4-(1-(メトキシカルボニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート
[0889] 1,4-ジオキサン(3.00mL)および水(0.600mL)を、tert-ブチル4-ブロモ-12-フルオロ-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(実施例24からのもの;99.0mg、0.214mmol)、メチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(68.5mg、0.256mmol)、Pd(dppf)Cl
2(15.6mg、0.0214mmol)、およびNaHCO
3(53.9mg、0.641mmol)の混合物に窒素下で添加した。混合物を90℃に2.5時間加熱した。23℃に冷却後、混合物を、シリカプラグを通して濾過し、これを次いでEtOAcおよびDCM中10%MeOHで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル12-フルオロ-4-(1-(メトキシカルボニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(107mg、77%)を固体として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)、[M+H]
+:524.2。HPLC(A05)t
R=2.37分。
工程2:tert-ブチル12-フルオロ-4-(1-(メトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート
[0890] MeOH(12.0mL)中のtert-ブチル12-フルオロ-4-(1-(メトキシカルボニル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(102mg、156μmol)の溶液を、23℃にて、10%Pd/C(65.9mg、0.0619mmol)を投入したフラスコに窒素雰囲気下で添加した。フラスコを真空状態にし、H
2ガスで3回パージした。混合物を23℃にて1.5時間撹拌し、セライトを通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12g)により精製して、tert-ブチル12-フルオロ-4-(1-(メトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(69.0mg、84%)を固体として得た。複雑なNMR(回転異性体)。m/z(ES+)[M+H]+:526.2。HPLC(A05)t
R=2.33分。
工程3:メチル4-(12-フルオロ-6,8,13,14-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-4-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートメシレート
[0891] HFIP(4.00mL)中のtert-ブチル12-フルオロ-4-(1-(メトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-8,13-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-c]ベンゾ[g][1,5]オキサゾニン-14(6H)-カルボキシレート(69.0mg、0.131mmol)の溶液を100℃に12時間加熱した。23℃に冷却後、混合物を減圧下で濃縮した。生成物を、DCMおよびMeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12gカートリッジ)により精製して、表題化合物の遊離塩基(48.0mg;86%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、MeOD)δ9.39(s,1H)、7.29(td,J=7.9,5.7Hz,1H)、7.16(d,J=7.6Hz,1H)、7.14(s,1H)、7.03(t,J=9.0Hz,1H)、4.73(s,2H)、4.68(s,2H)、4.52(s,2H)、4.26(d,J=10.7Hz,2H)、3.71(s,3H)、3.29~3.24(m,1H)、3.08~2.92(m,2H)、1.99(d,J=12.9Hz,2H)、1.70(qd,J=12.6,4.1Hz,2H)。MeSO
3H(3.36μL、51.7mmol)を、MeCN(2.00mL)中の遊離塩基(22.0mg、0.0517mmol)の溶液に添加することによって、化合物をメタンスルホニル塩に変換した。混合物を23℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(24.0mg、89%)を固体として得た。
1H NMR MeOD 500MHz、δ9.74(s,1H)、7.85(s,1H)、7.37(td,J=8.0,5.7Hz,1H)、7.20~7.04(m,2H)、4.94(s,2H)、4.93(s,2H)、4.61(s,2H)、4.31(d,J=12.2Hz,2H)、3.72(s,3H)、3.19~3.07(m,1H)、3.06~2.94(m,2H)、2.70(s,3H)、1.93(d,J=13.1Hz,2H)、1.74(qd,J=12.4,4.1Hz,2H)。m/z(ES+)、[M+H]
+:426.5。HPLC(A05)t
R=2.15分。
実施例40
(S)-4-エチル-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:(S)-12-フルオロ-4-ビニル-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0892] ジオキサン(2mL)および水(0.2mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、255.63μmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(78.7mg、511μmol、86.7μL、2.00eq)およびNaHCO
3(107mg、1.28mmol、49.7μL、5.00eq)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(18.70mg、25.56μmol、0.100eq)を25℃にて添加した。生じた混合物を窒素下で、80℃にて2.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=20:1)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-ビニル-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:(S)-4-エチル-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0893] MeOH(4mL)中の(S)-12-フルオロ-4-ビニル-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(90.0mg、266μmol、1.00eq)の溶液に、10%Pd/C(90.0mg、50%純度)を25℃にて添加した。混合物をH
2(15psi)下、40℃にて1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酸性のprep-HPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:10%~50%、12分)により精製した。(S)-4-エチル-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(11.7mg、32.9μmol、12%収率、95.6%純度)を白色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 8.68(s,1H)、6.80(s,1H)、6.80~6.72(m,1H)、6.56(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、4.92(br dd,J=14.5,7.4Hz,1H)、4.70(br dd,J=14.5,5.7Hz,1H)、4.58~4.45(m,3H)、4.17(dd,J=9.6,2.6Hz,1H)、3.86~3.71(m,2H)、2.97~2.82(m,2H)、1.27(t,J=7.5Hz,3H)。LCMS(ESI+):m/z 341.1(M+H)。
実施例41
(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0894] フラスコにtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.120g、244μmol、1.00eq)、1H-ピラゾール(24.9mg、366μmol、1.5eq)およびK
3PO
4(104mg、488μmol、2.00eq)を15℃にて投入し、N
2でパージした。別のフラスコにPd
2(dba)
3(11.2mg、12.2μmol、0.0500eq)およびジtert-ブチル-[2,3,4,5-テトラメチル-6-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(11.7mg、24.4μmol、0.100eq)を投入し、トルエン(2.00mL)およびジオキサン(0.400mL)を15℃にて添加し、次いで窒素でパージし、120℃にて0.05時間加熱し、次いでこれを15℃に冷却した。得た混合物(触媒ごとに)を、シリンジを介して第1の混合物に添加した。生じた混合物を120℃にて10時間撹拌した。LC-MSにより、完全な変換が示された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.070g、146μmol、59%収率)を褐色固体として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0895] HFIP(2mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.0700g、146μmol、1.00eq)の混合物を、窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより完全な変換が示された。反応混合物を窒素流で吹き付け乾燥した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(15.3mg、34.9μmol、23%収率、96.8%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.52(s,1H)、9.05(d,J=1.96Hz,1H)、7.80(s,1H)、7.78(s,1H)、7.50(br t,J=6.11Hz,1H)、6.94(br t,J=9.54Hz,1H)、6.67(dd,J=8.56,3.67Hz,1H)、6.56(d,J=1.96Hz,1H)、4.95~4.83(m,1H)、4.82~4.71(m,1H)、4.58~4.45(m,2H)、4.23(br dd,J=9.41,3.06Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.92~3.81(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 379.1(M+H)。
実施例42
(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0896] EtOH(3.5mL)および水(0.5mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)および1,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(85.2mg、383μmol、1.5eq)の混合物に、KOAc(50.2mg、511μmol、2.00eq)、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリン;ジクロロパラジウム(18.1mg、25.6μmol、18.1μL、0.100eq)をN
2下で25℃にて一度に添加した。混合物をN
2下で、80℃にて16時間撹拌した。LC-MSによりいかなる(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンも残留しないことが示された。いくつかの新規ピークがLC-MS上に示され、望ましいMSが検出された。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge 150×25 5u;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:10%~40%、10分)により精製した。(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(13.21mg、32.13μmol、12%収率、98.9%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.37(s,1H)、7.83(s,1H)、7.27(t,J=6.3Hz,1H)、7.16(s,1H)、7.01~6.89(m,1H)、6.68(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、4.92~4.82(m,1H)、4.79~4.69(m,1H)、4.58~4.41(m,2H)、4.21(dd,J=9.6,3.2Hz,1H)、4.11~3.96(m,1H)、3.92~3.83(m,1H)、3.80(s,3H)、2.37(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.1(M+H)。
実施例43
(S)-4-(2,3-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:2,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[0897] ジオキサン(20mL)中の4-ブロモ-2,3-ジメチルピリジン(0.81g、4.35mmol、1.00eq)、KOAc(855mg、8.71mmol、2.00eq)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(2.21g、8.71mmol、2.00eq)の混合物に、Pd(dppf)Cl
2(320mg、437μmol、0.100eq)をN
2下で18℃にて一度に添加した。混合物を110℃にて15時間撹拌した。混合物を濃縮させて、生成物を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、石油エーテル/酢酸エチル=0:1、Rf=0.06)により精製した。2,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(400mg、1.72mmol、39%収率)を白色固体として得た。
工程2:(S)-4-(2,3-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0898] ジオキサン(5mL)および水(0.5mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(50mg、127.81μmol、1.00eq)、NaHCO
3(53.7mg、639μmol、24.9μL、5.00eq)および2,3-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(89.4mg、383.4μmol、3.00eq)の混合物に、Pd(dppf)Cl
2(9.35mg、12.8μmol、0.100eq)をN
2下で15℃にて一度に添加した。混合物を80℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、出発材料が完全に消費されたことが示された。混合物を濃縮させて、粗生成物を得た。残渣をprep-HPLC(中性条件:カラム:Nano-micro Kromasil C18 100×30mm 5μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:35%~52%、10分)により精製した。(S)-4-(2,3-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(25.7mg、61.2μmol、47%収率、99.4%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.42(s,1H)、8.28(d,J=5.1Hz,1H)、7.54(br t,J=6.2Hz,1H)、7.28(s,1H)、7.20(d,J=5.0Hz,1H)、7.00~6.92(m,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、4.96~4.87(m,1H)、4.84~4.74(m,1H)、4.54(t,J=9.4Hz,1H)、4.46(br d,J=5.9Hz,1H)、4.20(dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.09~3.99(m,1H)、3.90~3.80(m,1H)、2.50(s,3H)、2.07(s,3H)。
1H NMR CD
3OD 400MHz、δ=ppm 9.71(s,1H)、8.65(d,J=6.1Hz,1H)、8.17(s,1H)、7.96(d,J=6.1Hz,1H)、6.99~6.88(m,1H)、6.69(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、5.23(br d,J=14.8Hz,1H)、5.02(br d,J=14.9Hz,1H)、4.78(br s,1H)、4.63(t,J=9.5Hz,1H)、4.32(dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.10(br d,J=9.5Hz,1H)、4.02~3.92(m,1H)、2.87(s,3H)、2.36(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 418.2(M+H)。
実施例44
(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0899] ジオキサン(3mL)および水(0.3mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(50.0mg、128μmol、1.00eq)、2-メトキシ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(90.1mg、383μmol、3.00eq)の溶液に、Na
2CO
3(27.1mg、256μmol、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(14.77mg、12.78μmol、0.100eq)を25℃にて添加した。混合物を90℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、いかなる(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンも残留しないことが示された。いくつかの新規ピークがLC-MS上に示され、望ましいMSが検出された。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge 150×25 5u;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:20%~50%、10分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(19.10mg、44.33μmol、34%収率、97.4%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.44(s,1H)、8.98(d,J=2.4Hz,1H)、8.48(dd,J=8.7,2.5Hz,1H)、7.67(s,1H)、7.50(br t,J=6.3Hz,1H)、6.99~6.87(m,2H)、6.68(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.94~4.84(m,1H)、4.83~4.72(m,1H)、4.58~4.46(m,2H)、4.21(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.10~3.98(m,1H)、3.94(br d,J=11.0Hz,1H)、3.90(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 420.2(M+H)。
実施例45
(S)-4-(6-エチル-4-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-ブロモ-2-エチル-4-メチルピリジン
[0900] THF(15.0mL)中の2,5-ジブロモ-4-メチルピリジン(2.00g、7.97mmol、1.00eq.)およびZnEt
2(1M、4.78mL、0.6eq.)の撹拌溶液に、Pd(PPh
3)
4(92.1mg、79.7μmol、0.01eq.)をN
2下で0℃にて添加した。生じた混合物を70℃にて1時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO
3水溶液(30mL)に添加し、次いで混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~5/1)により精製した。5-ブロモ-2-エチル-4-メチルピリジン(720mg、3.60mmol、45%収率)を無色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 8.54(s,1H)、7.05(s,1H)、2.75(q,J=7.5Hz,2H)、2.37(s,3H)、1.29(t,J=7.6Hz,3H)。
工程2:2-エチル-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[0901] ジオキサン(15.00mL)中の5-ブロモ-2-エチル-4-メチルピリジン(290mg、1.45mmol、1.00eq.)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.47g、5.80mmol、4.00eq.)およびKOAc(285mg、2.90mmol、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM(237mg、290μmol、0.20eq)を15℃にて、N
2下で添加した。生じた混合物を80℃にて8時間撹拌した。LCMSにより、5-ブロモ-2-エチル-4-メチルピリジンが消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/1~EtOAc/MeOH=1/1)により精製した。2-エチル-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(200mg、809μmol、55%収率)を褐色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 8.76(s,1H)、6.96(s,1H)、2.78(q,J=7.6Hz,2H)、2.50(s,3H)、1.27~1.25(m,15H)。
工程3:(S)-4-(6-エチル-4-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0902] ジオキサン(4.00mL)および水(0.80mL)中の2-エチル-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(126mg、511μmol、4.00eq)、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(50.0mg、128μmol、1.00eq)およびNaHCO
3(53.7mg、639μmol、24.9μL、5.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(9.35mg、12.8μmol、0.100eq)を15℃にて、N
2下で添加した。生じた混合物を90℃にて5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を中性prep-HPLCにより精製した。(S)-4-(6-エチル-4-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(21.7mg、49.4μmol、38%収率、98.1%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.42(s,1H)、8.38(s,1H)、7.49(br t,J=6.4Hz,1H)、7.30(s,1H)、7.22(s,1H)、7.02~6.92(m,1H)、6.71(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、4.96~4.86(m,1H)、4.83~4.75(m,1H)、4.55(t,J=9.3Hz,1H)、4.47(br d,J=6.6Hz,1H)、4.21(dd,J=9.4,3.3Hz,1H)、4.05(br s,1H)、3.91~3.82(m,1H)、2.76(q,J=7.5Hz,2H)、2.17(s,3H)、1.26(t,J=7.6Hz,3H)。LCMS(ESI+):m/z 432.1(M+H)。
実施例46
(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)ピリジン
[0903] DCM(20mL)中の3-ブロモピコリンアルデヒド(1.00g、5.38mmol、1.00eq)の溶液に、DAST(1.73g、10.8mmol、1.42mL、2.00eq)を0℃にて窒素雰囲気下で添加した。混合物を0℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、3-ブロモピコリンアルデヒドが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。水(20mL)の添加により反応混合物をクエンチし、次いでEtOAc(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:0~0:1;石油エーテル:酢酸エチル=5:1、Rf=0.4)により精製した。3-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)ピリジン(480mg、2.31mmol、42%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:2-(ジフルオロメチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[0904] ジオキサン(6mL)中の3-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)ピリジン(480mg、2.31mmol、1.00eq)の溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(762mg、3.00mmol、1.3eq)、KOAc(453mg、4.62mmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(169mg、231μmol、0.100eq)を25℃にて窒素雰囲気下で添加した。混合物を80℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、残留する出発材料の存在が示された。混合物に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(586.00mg、2.31mmol、1.00eq)、KOAc(452.96mg、4.62mmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(169mg、231μmol、0.100eq)を25℃にて、窒素雰囲気下で添加した。混合物を80℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより変換の完了が示された。混合物を真空中で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、Rf=0.5)により精製した。2-(ジフルオロメチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(500mg、粗製物)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz、δ=ppm 8.78(br d,J=3.2Hz,1H)、8.17(br d,J=7.6Hz,1H)、7.43~7.37(m,1H)、7.26(t,J=53.2Hz,1H)、1.37(s,12H)。
工程3:(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0905] ジオキサン(4.5mL)および水(0.5mL)中の2-(ジフルオロメチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(156mg、614μmol、4.00eq)の溶液に、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(60.0mg、153μmol、1.00eq)、NaHCO
3(64.4mg、767μmol、29.8μL、5.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(11.2mg、15.3μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で25℃にて添加した。混合物を80℃にて5時間撹拌した。LC-MSにより、2-(ジフルオロメチル)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジンが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。反応混合物を濾過し、濾液を高真空下で乾燥させた。残渣をprep-HPLC(中性条件:カラム:Waters Xbridge150×25 5u;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:25%~35%、10分)により精製した。(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(7.64mg、17.2μmol、11%収率、98.7%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.45(s,1H)、8.74(dd,J=4.6,1.3Hz,1H)、8.05(d,J=7.9Hz,1H)、7.66(dd,J=7.9,4.4Hz,2H)、7.32(s,1H)、6.98(t,J=10.0Hz,1H)、6.90(t,J=53.6Hz,1H)、6.71(dd,J=8.8,4.0Hz,1H)、4.97~4.89(m,1H)、4.86~4.74(m,1H)、4.58~4.43(m,2H)、4.21(dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.93~3.83(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 440.1(M+H)。
実施例47
(S)-4-(2,6-ジメチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
[0906] 水(0.30mL)およびEtOH(2.10mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)および2,6-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(89.4mg、383μmol、1.50eq)の溶液に、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(18.1mg、25.6μmol、18.1μL、0.100eq)およびKOAc(50.2mg、511μmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-4-(2,6-ジメチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(4.00mg、8.48μmol、3%収率、98.3%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz、δ=ppm 9.33(s,1H)、7.70(d,J=7.8Hz,1H)、7.34(s,1H)、7.24(d,J=7.8Hz,1H)、6.95~6.82(m,1H)、6.65(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.08(d,J=14.8Hz,1H)、4.86(s,1H)、4.59(br t,J=9.4Hz,2H)、4.29(dd,J=9.6,3.1Hz,1H)、4.11~3.97(m,1H)、3.95~3.81(m,1H)、2.58(s,3H)、2.38(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 418.2(M+H)。
実施例48
(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0907] THF(20mL)中の2-ブロモ-6-メチルピリジン(500mg、2.91mmol、331μL、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.5M、1.74mL、1.5eq)を-70℃にて添加し、混合物を-70℃にて0.5時間撹拌し、次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(3.78g、11.6mmol、3.13mL、4.00eq)を混合物に-70℃にて添加し、次いで混合物を20℃にて12時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=5/1 Rf=0.5)およびLCMSにより、出発材料が完全に消費されたことが示された。残渣を水(10mL)の中に注ぎ入れ、5分間撹拌した。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。Tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.00g、2.62mmol、90%収率)を黄色油状物として得た。1H NMR CDCl3 400MHz δ=ppm 7.36(t,J=7.5Hz,1H)、7.21~7.15(m,1H)、6.96(d,J=7.7Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.70~1.51(m,12H)、1.43~1.22(m,6H)、0.95~0.87(td,J=16.9,7.4Hz,9H)。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0908] ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(467mg、1.22mmol、4.00eq)、CuI(23.3mg、122μmol、0.4eq)、LiCl(25.9mg、611μmol、12.5μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)4(35.3mg、30.5μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。混合物を濃縮させて、粗生成物を得た。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:2)により精製した。S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(120mg、238μmol、78%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
DCM(10mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、218.46μmol、1.00eq)の混合物に、TFA(5.08g、44.6mmol、3.30mL、204eq)を一度に18℃にて添加した。混合物を18Cで1.5時間撹拌した。混合物を濃縮させ、粗生成物を得た。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、酸性のprep-HPLC(ギ酸条件;カラム:Welch Xtimate C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:10%~50%,12分)を精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、大部分のMeCNを30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(54.7mg、120μmol、54%収率、98.3%純度、ギ酸塩)をオレンジ色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 12.74(br s,1H)、9.48(s,1H)、8.82(d,J=7.9Hz,1H)、8.29(s,1H)、8.13(s,1H)、7.82~7.72(m,2H)、7.16(d,J=7.6Hz,1H)、6.99~6.91(m,1H)、6.68(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.97~4.88(m,1H)、4.86~4.77(m,1H)、4.52(br t,J=9.4Hz,2H)、4.27(br dd,J=9.4,3.1Hz,1H)、4.05(br s,1H)、3.95~3.84(m,1H)、2.54(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 404.2(M+H)。
実施例49
(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:6,8-ジメチル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-b]ピリダジン
[0909] トルエン(30mL)中の6,8-ジメチル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-b]ピリダジン(5.95g、59.5mmol、6.11mL、1.00eq)および1,2,4-トリアゾール-4-アミン(5.00g、59.5mmol、1.00eq)の混合物に、TsOH.水(56.6mg、297μmol、0.005eq)を一度に18℃にて添加した。混合物を120℃にて16時間撹拌した。TLC(酢酸エチル/メタノール=5/1Rf=0.5)は、出発材料が完全に消費されたことを示した。混合物を減圧下で濃縮させて、粗生成物を得た。残渣を、EtOH/TBME(50mL、v/v=1/5)からの再結晶化により精製して、純粋な生成物を得た。6,8-ジメチル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-b]ピリダジン(6.60g、44.5mmol、74%収率)を白色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.52(s,1H)、7.11(s,1H)、2.59(s,3H)、2.53(br s,3H)
工程2:4,6-ジメチルピリダジン-3-アミン
[0910] MeCN(60mL)中の6,8-ジメチル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-b]ピリダジン(6.60g、44.5mmol、1.00eq)の混合物に、2-ブロモ-1-フェニルエタン-1-オン(8.87g、44.5mmol、1.00eq)を一度に18℃にて添加した。混合物を85℃にて6時間撹拌した。溶媒の大部分を濃縮により除去し、水(27mL)を残渣に添加し、これに続いてNaOH(3.00g、75.0mmol、1.68eq)を一度に18℃にて添加した。混合物を100℃にて16時間撹拌した。LCMSにより、望ましい生成物の形成が指し示された。懸濁液を、セライトのパッドを通して濾過し、フィルターケーキを水(40mL×2)で50℃にて洗浄した。濾液を18℃に冷却し、得た沈殿物を濾別した。フィルターケーキを30mLの水で洗浄し、真空中で乾燥させて、生成物を得た。4,6-ジメチルピリダジン-3-アミン(2.00g、16.2mmol、36%収率)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 6.99(s,1H)、5.91(br s,2H)、2.33(s,3H)、2.03(s,3H)。
工程3:3-ブロモ-4,6-ジメチルピリダジン
[0911] HBr(26.8g、159mmol、18.0mL、48%純度、10.9eq)中の4,6-ジメチルピリダジン-3-アミン(1.80g、14.6mmol、1.00eq)の混合物に、水(8mL)中のNaNO
2(1.02g、14.8mmol、1.01eq)を一度に0℃にて添加した。次いで混合物に、HBr(26.8g、159mmol、18.0mL、48%純度、10.9eq)中のCuBr(2.94g、20.5mmol、623μL、1.40eq)を一度に0℃にて添加した。混合物を100℃にて5時間撹拌した。NaOH水溶液(10%)を用いて、pH=10になるまで水相をアルカリ性にした。水相を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。Tert-ブチル(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.20g、6.40mmol、43%収率)を白色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 7.57(s,1H)、2.54(s,3H)、2.32(s,3H)。
工程4:tert-ブチル(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0912] ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、143μmol、1.00eq)の溶液に、3-ブロモ-4,6-ジメチルピリダジン(66.7mg、356μmol、1.06μL、2.50eq)、CuI(10.9mg、57.0μmol、0.400eq)、LiCl(12.1mg、285μmol、5.84μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(16.5mg、14.3μmol、0.100eq)を20℃にて、窒素雰囲気下で添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮させて、生成物を得た。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=10:1)により精製した。Tert-ブチル(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(50mg、96.42μmol、67%収率)を黄色固体として得た。
工程5:(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
[0913] DCM(10mL)中のtert-ブチル(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(60.0mg、116μmol、1.00eq)の混合物に、TFA(2.69g、23.6mmol、1.75mL、204eq)を18℃にて一度に添加した。混合物を18℃にて1.5時間撹拌した。LCMSにより、約0%のtert-ブチル(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが残ったことが示された。いくつかの新規ピークがLCMS上に示され、望ましい質量を有する生成物の約74%が検出された。混合物を別のバッチ(50mgのtert-ブチル(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートから得たもの)と合わせ、減圧下で濃縮させた。粗生成物をDMSO(2mL)に溶解し、濾過して、不溶性材料を除去した。濾液を酸性prep-HPLC(ギ酸条件;カラム:Welch Xtimate C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:1%~40%、12分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大部分を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(4,6-ジメチルピリダジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(19.5mg、40.7μmol、96.96%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.46(br s,1H)、7.67(br s,1H)、7.52(br s,1H)、7.47(s,1H)、6.97(t,J=9.5Hz,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.97~4.88(m,1H)、4.86~4.76(m,1H)、4.59~4.46(m,2H)、4.23(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.06(br s,1H)、3.92~3.80(m,1H)、2.63(s,3H)、2.18(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 419.1(M+H)。
実施例50
(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピラジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピラジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0914] ジオキサン(4.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、214μmol、1.00eq)、2-ブロモ-3-メチルピラジン(44.4mg、257μmol、1.20eq)、CuI(16.3mg、85.5μmol、0.400eq)、LiCl(18.1mg、428μmol、8.76μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(24.7mg、21.4μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2.5時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了し、望ましい質量が検出されことが示された。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=0:1)により精製した。Tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピラジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.00mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピラジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
[0915] DCM(1.50mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、178μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(770mg、6.75mmol、0.500mL、37.9eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を他のバッチ(96.3%純度を有する12mgの最終標的)と合わせた。混合物をDMSO(3mL)に溶解した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、酸性prep-HPLC(ギ酸条件)を精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大部分を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピラジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(30.0mg、65.7μmol、36%収率、98.6%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.44(s,1H)、8.62~8.45(m,2H)、7.69(br t,J=6.2Hz,1H)、7.48(s,1H)、7.04~6.87(m,1H)、6.68(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.96~4.86(m,1H)、4.84~4.73(m,1H)、4.57~4.40(m,2H)、4.20(dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.03(br s,1H)、3.88~3.75(m,1H)、2.40(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.1(M+H)。
実施例51
(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-3-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-フルオロ-3-メチル-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[0916] 2-ブロモ-5-フルオロ-3-メチルピリジン(200mg、1.05mmol、1.00eq)、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(690mg、2.11mmol、437μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(122mg、105μmol、0.100eq)を、N
2下で18℃にて、ジオキサン(10mL)中で、マイクロ波チューブに入れた。封管をマイクロ波下で、110℃にて3時間加熱した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。懸濁液を、セライトのパッドを通して濾過し、フィルターケーキをジオキサン(1mL)で洗浄した。ジオキサン(11mL)中の5-フルオロ-3-メチル-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン(288mg、1.05mmol、99%収率)を、次の工程で、さらなる精製なしで使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-3-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0917] ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407.08μmol、1.00eq)の溶液に、ジオキサン(11mL)中の5-フルオロ-3-メチル-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン(288mg、1.05mmol、2.59eq)、CuI(31.0mg、163μmol、0.400eq)、LiCl(34.5mg、814μmol、16.7μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(47.0mg、40.7μmol、0.100eq)を20℃にて、窒素雰囲気下で添加した。混合物を、窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示された。いくつかの新規ピークがLCMS上に示され、望ましい質量が検出された。混合物を減圧下で濃縮させて、粗生成物を得た。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=0:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-3-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、384μmol、94%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-3-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
[0918] DCM(3mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-3-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、288μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL、47.0eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。TLC(SiO
2、PE:EtOAc=0:1)により、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-3-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をMeCN(2mL)に溶解し、濾過して、不溶性材料を除去した。濾液を濃縮させ、酸性prep-HPLC(ギ酸条件;カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:15%~45%、12分)を精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNに大部分を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-3-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(33.4mg、78.7μmol、27%収率、99.3%純度、ギ酸塩)を白色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.43(s,1H)、8.45(d,J=2.4Hz,1H)、7.72(dd,J=9.6,2.3Hz,1H)、7.62~7.53(m,1H)、7.35(s,1H)、6.96(t,J=9.4Hz,1H)、6.75~6.65(m,1H)、4.97~4.85(m,1H)、4.84~4.71(m,1H)、4.59~4.44(m,2H)、4.28~4.17(m,1H)、4.05(br s,1H)、3.89~3.75(m,1H)、2.20(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.2(M+H)。
実施例52
一般的手順A.(S)-4-(3,5-ジメチルイソオキサゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンの調製
[0919] ジオキサン(2.00mL)および水(0.200mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(80.0mg、205μmol、1.00eq)の溶液に、3,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソオキサゾール(57.6mg、409μmol、2.00eq)、Na
2CO
3(43.4mg、409μmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(15.0mg、20.4μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応進行をLC-MSでモニターした。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をMeOH(8mL)に溶解し、シリカ-チオール(500mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて2時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮させ、中性prep-HPLC(カラム:Nano-micro Kromasil C18 80×25mm 3μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:30%~50%、10分)を精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大部分を30℃にて除去し、残渣を凍結乾燥させた。(S)-4-(3,5-ジメチルイソオキサゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(58.0mg、140μmol、68%収率、98.4%純度)を白色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.41(s,1H)、7.52(br s,1H)、7.35(s,1H)、6.98(t,J=9.5Hz,1H)、6.71(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.95~4.87(m,1H)、4.83~4.74(m,1H)、4.56~4.49(m,1H)、4.45(br d,J=6.5Hz,1H)、4.21(dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.05(br s,1H)、3.92~3.77(m,1H)、2.36(s,3H)、2.19(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 408.1(M+H)
[0920] 適切な出発材料、前駆体、中間体、および試薬を使用して、一般的手順Aに従い、化合物49、58、72、77~78、91、94、96、103、105~106、108~109、111~112、114~118、および142を調製した。
実施例53
(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0921] ジオキサン(6mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、214μmol、1.00eq)および3-フルオロ-2-ヨード-ピリジン(62.0mg、278μmol、1.30eq)の溶液に、LiCl(18.1mg、428μmol、8.76μL、2.00eq)、CuI(16.3mg、85.5μmol、0.400eq)およびPd(PPh
3)4(24.7mg、21.4μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて8時間撹拌した。反応混合物を濾過し、得た固体をMeOH(20mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、82mgの生成物を得た。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=10:1)により精製して、追加の10mgの生成物を得、これを第1のバッチと合わせた。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(92.0mg、181μmol、84%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
[0922] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(92.0mg、181μmol、1.00eq)およびHFIP(5mL)の混合物を80℃にて8時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大部分を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(23.0mg、50.3μmol、27%収率、99.2%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.45(s,1H)、8.49(d,J=3.1Hz,1H)、7.85~7.70(m,2H)、7.56~7.45(m,2H)、6.93(t,J=9.4Hz,1H)、6.66(dd,J=8.5,3.2Hz,1H)、4.93~4.85(m,1H)、4.79(br s,1H)、4.57~4.37(m,2H)、4.25~4.15(m,1H)、4.01(br s,1H)、3.88~3.75(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 408.1(M+H)。
実施例54
(S)-12-フルオロ-4-(ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンメシレート塩
工程1:工程1:tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0923] トリブチル(2-ピリジル)スタンナン(56.2mg、0.153mmol)を、トルエン(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;50.0mg、0.102mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(35.3mg、0.0306mmol)の溶液に窒素下で添加した。混合物を115℃にて16時間撹拌し、飽和NaCl水溶液(15.0mL)で希釈した。水相をDCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~100%)で溶出するシリカによるゲル(12gカートリッジ)によるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート化合物(31.3mg、63%)を油状物として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ9.21(d,J=8.0Hz,1H)、8.72(s,1H)、8.67(d,J=3.8Hz,1H)、8.22(s,1H)、7.85(td,J=7.8,1.9Hz,1H)、7.35~7.27(m,1H)、6.60(s,1H)、6.53(s,1H)、5.37(s,1H)、4.74(s,1H)、4.62(s,1H)、4.48(t,J=8.8Hz,1H)、4.26(dd,J=9.7,1.2Hz,1H)、4.18~4.11(m,1H)、3.97~3.86(m,1H)、1.35(s,9H)。m/z(ES+)[M+H]+:490.11。HPLC tR(A05)=2.44分。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0924] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(31.3mg、0.0639mmol)の溶液を100℃にて5時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLC(BEH C18 30×150mm AmBicarb/ACN 35~55%)により精製して、(S)-12-フルオロ-4-(ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(13.0mg、52%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、DMSO-d6)δ9.49(s,1H)、9.01(d,J=8.2Hz,1H)、8.64(d,J=5.0Hz,1H)、8.31(d,J=1.7Hz,1H)、7.90(t,J=7.8Hz,1H)、7.79(t,J=6.6Hz,1H)、7.30(dd,J=7.6,4.7Hz,1H)、6.95(t,J=9.8Hz,1H)、6.68(dd,J=9.7,3.6Hz,1H)、4.87(tdd,J=16.6,11.3,5.2Hz,2H)、4.54(dd,J=20.7,10.4Hz,2H)、4.25(d,J=11.4Hz,1H)、4.05(s,1H)、3.88(t,J=10.9Hz,1H)。m/z(ES+)[M+H]+:390.2。HPLC tR(A05)=2.73分。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンモノメシレート
メタンスルホン酸(0.00217mL、0.0334mmol)を、MeCN(2.00mL)中の(S)-12-フルオロ-4-(ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(13.0mg、0.0334mmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物を固体として得た(15.2mg、94%)。1H NMR(500MHz、DMSO-d6)δ9.67(s,1H)、8.74(d,J=4.8Hz,1H)、8.66~8.47(m,3H)、8.08(t,J=7.5Hz,1H)、7.49~7.42(m,1H)、6.99(t,J=9.0Hz,1H)、6.73(d,J=6.9Hz,1H)、4.98(dd,J=25.9,15.4Hz,2H)、4.65(s,1H)、4.56(t,J=9.0Hz,1H)、4.25(d,J=6.9Hz,1H)、4.11(s,1H)、3.99(s,1H)、2.30(s,3H)。m/z(ES+)[M+H-MsOH]+:393.2、HPLC tR(B05)=1.33分。
実施例55
一般的手順E.(S)-12-フルオロ-N,N-ジメチル-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボキサミドの調製
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-ビニル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0925] 真空とし、窒素を再充填することにより、1,4-ジオキサン/水(5.00/0.500mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;300mg、0.611mmol)、カリウムビニルトリフルオロボレート(164mg、1.22mmol)、Pd(dppf)Cl
2(44.7mg、0.0611mmol)、およびNaHCO
3(256mg、3.05mmol)の混合物を脱酸素化した。2つの追加の脱酸素化サイクルを適用した。混合物を90℃にて4時間撹拌した。混合物を室温にて、水(15.0mL)で希釈し、水相をEtOAc(4×25.0mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(15.0mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-ビニル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(0.258g、96%)を固体として得た。ES+[M]+:438.37;HPLCtR(A05)=2.27分。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-ホルミル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0926] NaIO
4(755mg、3.53mmol)および2,6-ルチジン(0.137mL、1.18mmol)を、1,4-ジオキサン/水(6.00mL/2.00mL)中のOsO
4水溶液(0.187mL、29.4μmol、4.00%)およびtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-ビニル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(258mg、0.588mmol)の撹拌溶液に、N
2下で逐次的に添加した。混合物を室温にて4.5時間撹拌した。水(15.0mL)およびEtOAc(20.0mL)を添加した。水相をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(15.0mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン(10~90%)中EtOAcを用いて、シリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-ホルミル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(159mg、61%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ10.63(s,1H)、8.72(s,1H)、7.66(s,1H)、6.72~6.47(m,2H)、5.34(bs,1H)、4.74(bs,1H)、4.63(bs,1H)、4.48(dd,J=9.6,7.8Hz,1H)、4.27(dd,J=9.7,1.4Hz,1H)、4.01(t,J=11.5Hz,1H)、3.96~3.85(m,1H)、1.36(s,9H)。m/z(ES+)[M+H]+:441.62;HPLC tR(A05)=2.13分。
工程3:(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸
[0927] 2-メチル-2-ブテン(0.373mL、3.52mmol)を、tBuOH(4.50mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-ホルミル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(155mg、0.352mmol)の溶液に添加した。水(3.00mL)中のNaClO
2(95.5mg、1.06mmol)およびNaH
2PO
4(76.0mg、0.633mmol)の溶液を滴下添加した。混合物を室温にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。水(10.0mL)を添加し、水相をEtOAc(4×20.0mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(8.00mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~30%)を用いてシリカゲルクロマトグラフィー(12g、カートリッジ)により精製して、(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸(128mg、80%)を固体として得た。m/z(ES+)[M]+:456.73;HPLCtR(A05)=1.98分
工程4:tert-ブチル(S)-4-(ジメチルカルバモイル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0928] N、N-ジイソプロピルエチルアミン(22.9μL、0.131mmol)を、DMF(1.00mL)中の(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸(30.0mg、0.0657mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(8.04mg、0.0986mmol)の溶液に添加した。HATU(50.0mg、0.131mmol)を添加した。混合物を室温にて2時間撹拌した。反応物完了をクロマトグラフィーでモニターした。混合物を減圧下で濃縮した。水(10.0mL)を添加し、水相をEtOAc(3×20.0mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(8.00mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~10%)を用いてシリカゲルクロマトグラフィー(4g、カートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(ジメチルカルバモイル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(25.0mg、79%)を固体として得た。m/z(ES+)[M+H]+:484.78;HPLCtR(A05)=2.05分。
工程5:(S)-12-フルオロ-N,N-ジメチル-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボキサミド
[0929] HFIP(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(ジメチルカルバモイル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(25.0mg、0.0517mmol)の溶液を、100℃に2時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Gemini C18 30×100mm AmBicarb/ACN 25~45%)により精製して、表題化合物(4.50mg、23%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ9.30(s,1H)、7.51(s,1H)、6.86(dd,J=10.3,8.7Hz,1H)、6.62(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.05(d,J=14.8Hz,1H)、4.86(d,J=14.6Hz,1H)、4.57(t,J=9.3Hz,2H)、4.27(dd,J=9.6,3.3Hz,1H)、3.99(ddd,J=12.9,9.8,4.8Hz,1H)、3.92~3.77(m,1H)、3.13(s,3H)、2.94(s,3H)。m/z(ES+)[M]+:383.38;HPLC tR(A05)=1.83分。
[0930] 適切な出発材料、前駆体、中間体、および試薬を使用して、一般的手順Eに従い、化合物38および64を調製した。
実施例56
(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンメシレート
工程1:トリブチル-(1-メチルピラゾール-3-イル)スタンナン
[0931] THF(0.960mL、2.40mmol、2.50M)中のn-BuLiを、THF(10.0mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール(0.322g、2.00mmol)の溶液に-78℃にて滴下添加した。混合物を-78℃にて30分間撹拌した。トリブチルスズクロリド(0.651mL、2.40mmol)を滴下添加した。混合物を-78℃にて1時間撹拌し、室温に温め、2時間撹拌した。飽和NH
4Cl(10mL)を添加し、水相をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO
4で脱水し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサンおよびEtOAc(0~20%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(40gカートリッジ)により精製して、表題化合物(0.142g、19%)を油状物として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ7.42(d,J=2.0Hz,1H)、6.32(d,J=2.1Hz,1H)、3.96(s,3H)、1.60~1.52(m,6H)、1.38~1.28(m,6H)、1.10~1.04(m,6H)、0.88(t,J=7.3Hz,9H);m/z(ES+)[M]+:371.06(複数のSn同位体)、HPLC tR(A05)=3.03分。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0932] トルエン(1.50mL)中のトリブチル-(1-メチルピラゾール-3-イル)スタンナン(51.0mg、0.137mmol)の溶液を、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;50.0mg、0.102mmol)およびPd(PPh
3)4(23.5mg、0.0204mmol)の混合物に窒素下で添加した。混合物を110℃にて20時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~15%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(37.0mg、74%)を固体として得た。m/z(ES+)[M+H]+:493.49;HPLCtR(A05)=2.21分。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0933] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(37.0mg、75.1μmol)の溶液を100℃にて16時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をHPLC(Gemini C18 30×100mm AmBicarb/ACN 27~47%)により精製して、脱保護した材料(20.8mg、71%)を固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO)δ9.41(s,1H)、7.74(d,J=2.1Hz,1H)、7.73(s,1H)、7.44(t,J=5.3Hz,1H)、7.22(d,J=2.2Hz,1H)、6.99~6.88(m,1H)、6.66(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.88(d,J=11.4Hz,1H)、4.76(d,J=11.6Hz,1H)、4.55~4.50(m,2H)、4.24(dd,J=9.6,3.4Hz,1H)、4.06~3.97(m,1H)、3.90(s,3H)、3.84(t,J=11.5Hz,1H)。m/z(ES+)[M+H]+:392.38;HPLC tR(A05)=1.97分。
工程4:(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンメシレート塩
メタンスルホン酸(1.90μL、29.3μmol)を、MeCN(1.50mL)中の(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(11.5mg、29.3μmol)の懸濁液に添加した。混合物を室温にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、表題化合物(13.5mg、94%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ9.47(s,1H)、8.28(s,1H)、7.70(d,J=2.4Hz,1H)、6.89(dd,J=10.3,8.7Hz,1H)、6.85(d,J=2.4Hz,1H)、6.66(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.14(d,J=14.8Hz,1H)、4.94(d,J=14.9Hz,1H)、4.76(dd,J=9.9,4.1Hz,1H)、4.60(t,J=9.3Hz,1H)、4.31(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.09~4.02(m,1H)、4.01(s,3H)、4.01~3.92(m,1H)、2.70(s,3H)。m/z(ES+)[M-MeSO3H]+:392.1;HPLC tR(B05)=1.53分。
実施例57
一般的手順B.(S)-4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンの調製
工程1:tert-ブチル(S)-4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0934] ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、285μmol、1.00eq)の溶液に、2-ブロモ-3,5-ジフルオロ-ピリジン(55.3mg、285μmol、1.00eq)、CuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)、Pd(PPh
3)
4(33.0mg、28.5μmol、0.100eq)およびLiCl(24.2mg、570μmol)を添加した。反応の完了をLC-MSでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/4)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:(S)-4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0935] DCM(3mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、228μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(1.5mL)を15℃にて添加した。混合物を15℃にて2時間撹拌した。反応の完了をLC-MSでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(FAシステム)により精製した。(S)-4-(3,5-ジフルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(50mg、104.59μmol、45%収率、98.607%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR ET20970-310-P1C11 DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.46(s,1H)、8.62(s,1H)、8.08(br t,J=9.2Hz,1H)、7.75(br t,J=5.6Hz,1H)、7.54(s,1H)、6.97(t,J=9.6Hz,1H)、6.70(dd,J=8.8,3.6Hz,1H)、4.98~4.88(m,1H)、4.87~4.76(m,1H)、4.60~4.46(m,2H)、4.22(br dd,J=9.4,3.2Hz,1H)、4.05(br s,1H)、3.92~3.79(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 426.1(M+H)。
[0936] 適切な出発材料、前駆体、中間体、および試薬を使用して、一般的手順Bに従い化合物83、93、95、101、123、135、144、および149を調製した。
実施例58
(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:2-ヨード-5-メチルピリミジン
[0937] HI(13.6g、50.0mmol、8.00mL、47%純度、6.42eq)中の2-クロロ-5-メチルピリミジン(1.00g、7.78mmol、1.00eq)の混合物を、窒素雰囲気下で0℃にて1時間撹拌した。LC-MSにより、出発材料の一部が残ったことが示された。混合物を15℃にて追加の2時間撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液を添加することによって、反応混合物を、pH8~9に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。次いで残渣をフラッシュシリカゲル(PE/MTBE=1/1)により精製して、2-ヨード-5-メチルピリミジン(400mg、粗製物)を白色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0938] ジオキサン(4mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、214μmol、1.00eq)の溶液に、CuI(16.3mg、85.5μmol、0.400eq)、2-ヨード-5-メチルピリミジン(56.5mg、257μmol、1.20eq)、Pd(PPh
3)
4(24.7mg、21.4μmol、0.100eq)およびLiCl(18.1mg、428μmol、8.76μL、2.00eq)を15℃にて添加した。混合物を、窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(55.0mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン塩酸塩
[0939] DCM(2mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(55.0mg、109μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL、124eq)を15℃にて添加した。混合物を15℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:10%~50%、12分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(29.5mg、46.1μmol、42%収率、99.1%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。化合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:15%~50%、10分)でさらに精製した。(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(25.0mg、56.5μmol、51%収率、99.6%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 9.55(s,1H)、8.88(s,1H)、8.79(s,2H)、6.93(t,J=9.4Hz,1H)、6.69(dd,J=8.5,3.7Hz,1H)、5.24(br d,J=14.8Hz,1H)、5.01(br d,J=15.6Hz,1H)、4.85~4.80(m,1H)、4.70~4.61(m,1H)、4.35(br d,J=6.8Hz,1H)、4.09(br s,1H)、4.04~3.94(m,1H)、2.41(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.2(M+H)。
実施例59
(S)-4-(3,5-ジメチルピラジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3,5-ジメチルピラジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート
[0940] DCM(5mL)中の3,5-ジメチルピラジン-2-オール(200mg、1.61mmol、1.00eq)およびTEA(326mg、3.22mmol、448μL、2.00eq)の溶液に、Tf
2O(682mg、2.42mmol、399μL、1.50eq)を窒素雰囲気下で0℃にて添加した。混合物を0℃にて0.5時間撹拌し、次いで25℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、3,5-ジメチルピラジン-2-オールは完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。氷水(5mL)の添加により、反応混合物をクエンチし、次いでDCM(5mL)で希釈し、DCM(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、窒素流でブ吹き付け乾燥した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=3:1、Rf=0.5)により精製した。3,5-ジメチルピラジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(200mg、781μmol、48%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(3,5-ジメチルピラジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0941] ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、285μmol、1.00eq)、3,5-ジメチルピラジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(110mg、428μmol、1.50eq)、LiCl(36.3mg、855μmol、17.5μL、3.00eq)、Pd(PPh
3)4(33.0mg、28.5μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、25℃にて、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて17時間撹拌した。LC-MSにより出発材料の存在が示された。混合物を100℃にて7時間撹拌した。反応は、LC-MSにより依然として不完全であった。混合物に、3,5-ジメチルピラジン-2-イルトリフルオロメタンスルホネート(110mg、428μmol、1.500eq)、LiCl(36.3mg、855μmol、17.5μL、3.00eq)、Pd(PPh
3)4(33.0mg、28.5μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で25℃にて添加した。混合物を100℃にて16時間撹拌した。水(5mL)の添加により、反応混合物をクエンチし、次いでEtOAc(5mL)で希釈し、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl水溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル:メタノール=10:1、Rf=0.5)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3,5-ジメチルピラジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(130mg、251μmol、87%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(3,5-ジメチルピラジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
[0942] HFIP(5mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3,5-ジメチルピラジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、231.42μmol、1.00eq)の混合物を25℃にて、窒素で3回パージすることによって脱気し、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件:カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:10%~40%、12分)により精製した。(S)-4-(3,5-ジメチルピラジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(24.5mg、52.2μmol、22%収率、99.0%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR CDCl3 400MHz δ=ppm 9.02(s,1H)、8.33(s,1H)、7.33(s,1H)、6.83(t,J=9.4Hz,1H)、6.64(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.67(br s,1H)、5.06(br dd,J=14.5,7.0Hz,1H)、4.84(br dd,J=14.6,6.1Hz,1H)、4.65~4.54(m,2H)、4.22(br d,J=7.8Hz,1H)、3.97~3.86(m,2H)、2.58(s,3H)、2.53(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 419.2(M+H)
実施例60
(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0943] Pd(PPh
3)4(25.9mg、0.0224mmol)を、1,4-ジオキサン(1.00mL)および水(0.200mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;55.0mg、0.112mmol)、1-(2-メトキシエチル)-3,5-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾール(50.2mg、0.179mmol)、およびNaHCO
3(47.0mg、0.560mmol)の混合物に添加した。混合物を介して、窒素を5分間バブリングした。混合物を110℃にて3時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(40gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(56.0mg、87%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、cdcl3)(回転異性体、部分的に特性決定)δ8.66(s,1H)、6.77(s,1H)、6.56(s,2H)、4.18(t,J=5.6Hz,2H)、3.75(t,J=5.6Hz,2H)、3.33(s,3H)、2.18(s,3H)、2.13(s,3H)、1.36(s,9H)。m/z(ES+)[M+H]+:565.5。HPLC tR(A05)=2.18分。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0944] HFIP(2.00mL)中tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(56.0mg、99.2μmol)の溶液を100℃にて5時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、表題化合物4(37.0mg、80%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.93(s,1H)、6.94(s,1H)、6.84(dd,J=10.1,8.8Hz,1H)、6.64(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.35(s,1H)、5.05(dd,J=14.7,7.0Hz,1H)、4.81(dd,J=14.8,5.8Hz,1H)、4.61(t,J=9.4Hz,1H)、4.53(dd,J=10.0,4.3Hz,1H)、4.22(dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.17(t,J=5.7Hz,2H)、3.93(dt,J=8.3,6.2Hz,1H)、3.81(dd,J=11.9,10.1Hz,1H)、3.75(t,J=5.7Hz,2H)、3.32(s,3H)、2.21(s,3H)、2.18(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]+:466.1。HPLC tR(A05)=2.03分。
実施例61
(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0945] トルエン(2.00mL)およびジオキサン(0.400mL)を、封管内で、Pd2(dba)3(5.85mg、10.2μmol)およびジ-tert-ブチル-[2,3,4,5-テトラメチル-6-(2,4,6-トリイソプロピルフェニル)フェニル]ホスファン(9.79mg、20.4μmol)の混合物に添加した。混合物を介して窒素をバブリングした。混合物を120℃にて4分間加熱し、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;100mg、204μmol)、4-メチル-1H-ピラゾール(25.3μL、305μmol)、およびK
3PO
4(86.4mg、407μmol)の混合物にN
2下で添加した。混合物を120℃にて7時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をDCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(40gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(56.0mg、56%)を固体として得た。m/z(ES+)[M+H]+:493.8、HPLC tR(A05)=2.39分。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0946] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(45.0mg、91.4μmol)の溶液を100℃にて5時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、DCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(24gカートリッジ)により精製して、表題化合物(26.0mg、73%)を固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO)δ9.51(s,1H)、8.86(s,1H)、7.74(s,1H)、7.60(s,1H)、7.44(t,J=6.4Hz,1H)、6.94(dd,J=10.3,8.7Hz,1H)、6.67(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.89~4.85(m,2H)、4.52(t,J=9.4Hz,2H)、4.23(dd,J=9.6,3.5Hz,1H)、4.07~3.99(m,1H)、3.87(t,J=11.4Hz,1H)、2.13(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]+:393.1。HPLC tR(A05)=2.16分。
実施例62
(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン塩酸塩
[0947] ジオキサン(4.00mL)および水(0.800mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(120mg、307μmol、1.00eq)、1,4-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(136mg、614μmol、2.00eq)およびNaHCO
3(129mg、1.53mmol、5.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(22.5mg、30.7μmol、0.100eq)をN
2下で、15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンが残ったことが示され、望ましい質量が検出された。混合物を80℃にて6時間撹拌した。LCMSにより、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンが残ったことが示された。混合物に、Pd(dppf)Cl
2(0.100eq)をN
2で、15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物に、シリカ-チオール(400mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を15℃にて添加し、15℃にて4時間撹拌した。懸濁液を濾別し、フィルターケーキをMeOH(5mL×3)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酸性のprep-HPLC(HCl条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮してMeCNの大部分を30℃にて、除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(25.8mg、56.8μmol、18%収率、97.5%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 10.19(br s,1H)、9.17(br s,1H)、7.98(s,1H)、7.44(s,1H)、7.02(br t,J=9.4Hz,1H)、6.75(br dd,J=8.5,3.4Hz,1H)、5.09~4.97(m,1H)、4.92(br s,1H)、4.62~4.49(m,2H)、4.27~4.20(m,1H)、4.12(br s,1H)、3.91(br s,1H)、3.65(s,3H)、1.90(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.2(M+H)。
実施例63
(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0948] EtOH(10.0mL)、水(2.00mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(150mg、383μmol、1.00eq)の溶液に、4-(ジフルオロメチル)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(1.13g、4.39mmol、11.5eq)、Pd(Amphos)2Cl
2(27.2mg、38.3μmol、0.100eq)およびKOAc(75.3mg、767μmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を80℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、完全な変換が指し示された。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をMeOH(8.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(600mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて12時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮させた。残渣を中性prep-HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:20%~50%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(40.0mg、87.9μmol、22%収率、96.7%純度)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.48(s,1H)、9.38(s,1H)、9.15(s,1H)、7.79(br t,J=6.4Hz,1H)、7.51(s,1H)、7.06(t,J=53.2Hz,1H)、7.99(t,J=10.0Hz,1H)、6.72(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、5.01~4.89(m,1H)、4.87~4.72(m,1H)、4.61~4.46(m,2H)、4.23(dd,J=9.6,3.5Hz,1H)、4.05(br s,1H)、3.96~3.86(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 441.1(M+H)。
実施例64
(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0949] EtOH(4.00mL)および水(0.560mL)中の2-(ジフルオロメチル)-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(104mg、383μmol、2.50eq)の溶液に、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(10.9mg、15.3μmol、0.100eq)、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(60.0mg、153μmol、1.00eq)およびKOAc(45.2mg、460μmol、3.00eq)を20℃にて窒素雰囲気下で添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて8時間撹拌した。LCMSにより、出発材料が完全に消費されことが示され、望ましいMSが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(10.0mL)に溶解し、シリカ-チオール(100mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて4時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、次いで中性prep-HPLCにより精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(30.0mg、65.4μmol、42%収率、99.1%純度)を黄色固体として得た。1H NMR CDCl3 400MHz δ=ppm 8.95(s,1H)、8.76(s,1H)、7.11(s,1H)、6.91~6.84(m,1H)、6.68(dd,J=8.8,4.8Hz,1H)、6.67(t,J=54.4Hz,1H)、5.37(t,J=6.8Hz,1H)、5.11(dd,J=14.7,7.4Hz,1H)、4.85(dd,J=14.4,6.3Hz,1H)、4.70~4.57(m,2H)、4.26(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.01~3.88(m,1H)、3.86~3.76(m,1H)、2.57(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 455.1(M+H)。
実施例65
(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0950] ジオキサン(1.00mL)および水(0.100mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(220mg、448μmol、1.00eq)、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(130mg、672μmol、1.50eq)およびNa
2CO
3(94.9mg、896μmol、2.00eq)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(32.8mg、44.8μmol、0.100eq)を窒素下で25℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて、窒素下で10時間撹拌した。LCMSにより、不完全な変換が指し示された。混合物に、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(130mg、672μmol、1.50eq)およびPd(dppf)Cl
2(32.8mg、44.8μmol、0.100eq)を25℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて、窒素下で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=5:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(280mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0951] DMF(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、167μmol、1.00eq)およびCs
2CO
3(109mg、334μmol、2.00eq)の混合物を25℃にて0.5時間撹拌した。2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(58.2mg、251μmol、1.50eq)を添加し、混合物を25℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=0:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(65.0mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0952] DCM(1.50mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(85.0mg、152μmol、1.00eq)に、TFA(0.500mL)を15℃にて添加した。混合物を15℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、次いで酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:20%~45%、12分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(22.7mg、43.8μmol、28%収率、97.7%純度、ギ酸塩)を白色固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 9.40(s,1H)、8.12(s,1H)、7.86(d,J=2.0Hz,1H)、7.15~7.10(m,1H)、6.91~6.83(m,1H)、6.67~6.60(m,1H)、5.12~5.01(m,3H)、4.92(s,1H)、4.69(br dd,J=9.9,3.7Hz,1H)、4.58(t,J=9.2Hz,1H)、4.29(dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.07~3.99(m,1H)、3.99~3.90(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 461.1(M+H)
実施例66
(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0953] EtOH(5.00mL)および水(1.00mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)の溶液に、4-(ジフルオロメチル)-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(690mg、2.56mmol、10.0eq)、KOAc(50.2mg、511μmol、2.00eq)および4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(18.1mg、25.6μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で25℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を高真空下で濃縮した。残渣をMeOH(5.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(260mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.00400、粒径分布45.0~75.0μm)を25℃にて添加し、25℃にて3時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、FAprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30.0mm×5.00μm;移動相:[水(0.200%FA)~ACN];B%:20.0%~45.0%、12.0分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(29.6mg、58.6μmol、22%収率、99.0%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.46(s,1H)、9.00(s,1H)、7.73(br t,J=6.2Hz,1H)、7.44(s,1H)、6.98(t,J=9.6Hz,1H)、6.98(t,J=53.0Hz 1H)、6.71(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.99~4.89(m,1H)、4.86~4.75(m,1H)、4.59~4.52(m,1H)、4.49(br d,J=6.1Hz,1H)、4.22(dd,J=9.6,3.4Hz,1H)、4.10~3.98(m,1H)、3.95~3.83(m,1H)、2.76(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 455.1(M+H)
実施例67
(S)-4-(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン
[0954] 5-ブロモピリミジン-2-オール(5.00g、28.6mmol、1.00eq)、ナトリウム;2-クロロ-2,2-ジフルオロ-アセテート(8.71g、57.2mmol、2.00eq)、K
2CO
3(8.29g、60.0mmol、2.10eq)に、DMF(33.3mL)を20℃にて添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で65℃にて1.5時間撹拌した。LC-MSにより、5-ブロモピリミジン-2-オールが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。水(150mL)を添加し、混合物をEtOAc(150mL×4)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン(191mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 8.78(s,2H)、7.52(t,J=71.6Hz,1H)
工程2:2-(ジフルオロメトキシ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン
[0955] 5-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン(190mg、844μmol、1.00eq)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(429mg、1.69mmol、2.00eq)、Pd(dppf)Cl
2.DCM(69.0mg、84.5μmol、0.100eq)、KOAc(166mg、1.69mmol、2.00eq)に、ジオキサン(3.00mL)を20℃にて添加した。混合物を脱気、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、2-(ジフルオロメトキシ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(200mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程3:(S)-4-(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0956] (S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(180mg、460μmol、1.00eq)、2-(ジフルオロメトキシ)-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(200mg、736μmol、1.60eq)、Na
2CO
3(97.5mg、920μmol、2.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(33.7mg、46.0μmol、0.100eq)に、ジオキサン(3.00mL)および水(0.300mL)を20℃にて添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジオキサン(10.0mL)に溶解し、シリカ-チオール(500mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて3時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酸性のprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(2-(ジフルオロメトキシ)ピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(23.5mg、45.2μmol、9%収率、96.7%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.49(s,2H)、9.46(s,1H)、7.99(s,1H)、7.72(t,J=71.6Hz,1H)、7.71(br s,1H)、6.95(t,J=9.5Hz,1H)、6.74~6.63(m,1H)、4.96~4.87(m,1H)、4.85~4.75(m,1H)、4.60~4.48(m,2H)、4.27~4.17(m,1H)、4.09~3.99(m,1H)、3.98~3.88(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 457.1(M+H)。
実施例68
(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0957] ジオキサン(5.00mL)および水(0.500mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(90.0mg、230μmol、1.00eq)の溶液に、(6-メトキシ-4-メチル-3-ピリジル)ボロン酸(76.8mg、460μmol、2.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(16.8mg、23.0μmol、0.100eq)およびNa
2CO
3(48.8mg、460μmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。反応物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をMeOH(5.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(600mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて12時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:25%~45%、12分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(65.0mg、136μmol、58%収率、100%純度、ギ酸塩)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz。δ=ppm 9.41(s,1H)、8.09(s,1H)、7.48(br t,J=6.2Hz,1H)、7.26(s,1H)、7.03~6.92(m,1H)、6.79(s,1H)、6.75~6.66(m,1H)、6.71(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.97~4.86(m,1H)、4.82~4.74(m,1H)、4.58~4.40(m,2H)、4.22(dd,J=9.5,3.3Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.87(s,3H)、3.83~3.80(m,1H)、2.15(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 434.1(M+H)。
実施例69
(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン
[0958] ジオキサン(2.50mL)および水(0.500mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)、1-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-オン(120mg、511μmol、2.00eq)およびNa
2CO
3(54.2mg、512μmol、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(18.7mg、25.6μmol、0.100eq)をN
2下で、15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をprep-TLC(SiO
2、EtOAc/MeOH=4/1)により精製して、粗生成物を得、粗生成物を酸性のprep-HPLC(FA)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチルピリジン-2(1H)-オン(18.8mg、39.6μmol、15%収率、98.1%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.44(s,1H)、8.82(d,J=2.4Hz,1H)、8.23(dd,J=9.6,2.6Hz,1H)、7.60(s,1H)、7.45(br t,J=6.1Hz,1H)、6.94(dd,J=10.1,9.0Hz,1H)、6.68(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、6.50(d,J=9.5Hz,1H)、4.92~4.83(m,1H)、4.81~4.72(m,1H)、4.57~4.48(m,2H)、4.22(dd,J=9.4,3.1Hz,1H)、4.07~3.98(m,1H)、3.97~3.88(m,1H)、3.53(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 420.1(M+H)。
実施例70
(S)-12-フルオロ-4-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0959] ジオキサン(3.60mL)および水(0.400mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)の溶液に、[2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ボロン酸(195mg、1.02mmol、4.00eq)、Na
2CO
3(67.7mg、639μmol、2.50eq)およびPd(dppf)Cl
2(18.7mg、25.6μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で25℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンが残ったことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。混合物に、[2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]ボロン酸(97.6mg、511μmol、2.00eq)、Na
2CO
3(67.7mg、639μmol、2.50eq)およびPd(dppf)Cl
2(18.7mg、25.7μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で25℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて3時間撹拌した。反応混合物(50mgの(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンからの別のバッチと合わせた)を濾過し、濾液を高真空下で濃縮した。残渣をMeOH(5.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(540mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を25℃にて添加し、25℃にて3時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:20.0%~50.0%、12分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(24.2mg、46.6μmol、18%収率、96.9%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.44(s,1H)、8.80(br d,J=3.8Hz,1H)、8.09(br d,J=7.5Hz,1H)、7.79(dd,J=7.8,4.7Hz,1H)、7.62(br s,1H)、7.30(s,1H)、6.97(t,J=9.5Hz,1H)、6.71(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.99~4.86(m,1H)、4.83~4.69(m,1H)、4.59~4.40(m,2H)、4.21(br dd,J=9.6,3.2Hz,1H)、4.02(br s,1H)、3.88~3.70(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 458.1(M+H)。
実施例71
(S)-12-フルオロ-4-(2-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0960] 2つの平行した反応を設定した(それぞれ100mgの(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン)。水(0.400mL)、EtOH(4.00mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)、2-メトキシ-4-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(127mg、511μmol、2.00eq)の溶液に、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(36.2mg、51.1μmol、0.200eq)、KOAc(75.3mg、767μmol、3.00eq)を25℃にて添加し、次いで混合物をN
2下で、80℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせた。生じた混合物を濃縮し、残渣をMeOH(4.0mL)に溶解し、シリカ-チオール(40.0mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて2時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、prep-HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:30%~40%、8分)により精製した。次いで画分を窒素流で吹き付け乾燥して、MeCNの大半を除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(2-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(25.0mg、56.7μmol、11%収率、98.3%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.38(s,1H)、8.08~8.04(m,1H)、7.46~7.35(m,1H)、7.17(d,J=2.2Hz,1H)、7.00~6.90(m,2H)、6.73~6.63(m,1H)、4.94~4.85(m,1H)、4.80~4.68(m,1H)、4.57~4.48(m,1H)、4.43(br dd,J=10.0,4.1Hz,1H)、4.24~4.15(m,1H)、4.07~3.96(m,1H)、3.72(br s,1H)、3.65(s,1.5H)、3.71(s,1.5H)、2.03(s,1.5H)、1.92(s,1.5H)。LCMS(ESI+):m/z 434.2(M+H)。
実施例72
(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸
[0961] MeCN(50.0mL)中の5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(2.00g、10.3mmol、1.00eq)の溶液に、Cs
2CO
3(6.72g、20.6mmol、2.00eq)および2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(3.59g、15.5mmol、1.50eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて3時間撹拌した。LC-MSにより、いかなる5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾールも残留しないことが示された。いくつかの新規ピークがLC-MS上に示され、望ましいm/sが検出された。反応混合物を濾過し、濾液を水(50.0mL)で希釈し、DCM(40.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(90.0mL×4)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:0%~20%、20分)により精製した。(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸(200mg、粗製物)を黄色油状物として得た。(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-3-イル)ボロン酸(900mg、粗製物)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 7.93~7.84(m,1H)、6.73~6.61(m,1H)、5.27~5.19(m,2H)。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0962] ジオキサン(5.00mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(90.0mg、230μmol、1.00eq)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM(18.8mg、23.0μmol、0.100eq)、Na
2CO
3(73.2mg、690μmol、3.00eq)、(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸(89.2mg、460μmol、2.00eq)および水(0.500mL)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を80℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(3.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(50.0mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100-200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃で2時間撹拌した。懸濁液を濾過した、濾液を濃縮し、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:35%~65%、10分)で精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(65.0mg、141μmol、61%収率、99.7%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.48(s,1H)、7.77(br t,J=6.4Hz,1H)、7.68(d,J=1.6Hz,1H)、7.47(s,1H)、6.97(dd,J=10.0,8.8Hz,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.6Hz,1H)、6.61(d,J=1.8Hz,1H)、5.37~5.24(m,2H)、4.97~4.88(m,1H)、4.85~4.75(m,1H)、4.59~4.46(m,2H)、4.23(dd,J=9.6,3.6Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.93~3.81(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 461.1(M+H)。
実施例73
(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-フルオロ-2-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[0963] ジオキサン(20.0mL)中の6-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルピリジン(1.00g、5.26mmol、1.00eq)の溶液に、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(3.44g、10.5mmol、2.18mL、2.00eq)およびPd(PPh3)4(608mg、526μmol、0.100eq)を20℃にて添加し、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて4時間撹拌した。得た、ジオキサン(20.0mL)中の3-フルオロ-2-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリジン(1.44g、5.26mmol理論的収率)の溶液を次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0964] ジオキサン中の3-フルオロ-2-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリジン(2.85mmol、7.00当量、過去の工程の理論的収率に基づく)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)、Pd(PPh
3)
4(47.0mg、40.7μmol、0.100eq)、CuI(31.0mg、163μmol、0.400eq)およびLiCl(34.5mg、814μmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、288μmol、70%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0965] TFA(3.00mL)およびDCM(6.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、268μmol、1.00eq)の混合物を20℃にて2時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をDMSO(4.00mL)に溶解した。溶液を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:20%~50%、12分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(33.0mg、70.3μmol、26%収率、99.6%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.42(br s,1H)、8.77(br d,J=5.1Hz,1H)、8.13(s,1H)、7.73(br s,1H)、7.65(t,J=8.9Hz,1H)、6.86(br t,J=9.5Hz,1H)、6.58(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.87~4.68(m,2H)、4.42(br t,J=9.4Hz,2H)、4.20~4.10(m,1H)、3.95(br s,1H)、3.85~3.74(m,1H)、2.44(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.1(M+H)。
実施例74
(S)-4-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-4-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
Pd(OAc)
2(34.3mg、0.153mmol)およびジ(1-アダマンチル)-n-ブチルホスフィンヨウ化水素酸塩(149mg、0.305mmol)を、トルエン(2.50mL)中の3,4-ジメチル-1,2,4-トリアゾール(74.1mg、0.763mmol)、(実施例16;150.0mg、0.305mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(31.2mg、0.305mmol)、およびK
2CO
3(127mg、0.916mmol)の溶液に添加した。混合物を120℃にて6時間撹拌した。水(0.5mL)を添加した。混合物を酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートを固体(66.0mg、30%、70%純度)として得た。1H NMR(400MHz、MeOD)δ9.19(br,1H)、7.73(s,1H)、6.74~6.62(m,1H)、6.59(dd,J=8.5,3.7Hz,1H)、5.35~5.20(m,1H)、4.72~4.63(m,1H)、4.47(dd,J=9.6,7.7Hz,1H)、4.34(d,J=9.6Hz,1H)、4.18~4.08(m,1H)、4.08~4.01(m,2H)、3.77(s,3H)、2.37(s,3H)、1.56~1.33(m,9H)。m/z(ES+)[M+H]+:508.6;HPLC tR(A05)=2.01分。
工程2:(S)-4-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0966] HFIP(2.50mL)中のtert-ブチル(S)-4-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(66.0mg、70%純粋、91.0μmol)の溶液を100℃にて15時間加熱した。溶媒を減圧下で濃縮させた後、残渣をHPLC(Gemini C18 30×100mm AmBicarb/ACN 23~43%)により精製して、表題化合物(16.3mg、44%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO)δ9.48~9.39(s,1H)、7.83(t,J=5.4Hz,1H)、7.54(s,1H)、7.02~6.91(m,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.93(dd,J=15.0,6.1Hz,1H)、4.85~4.75(m,1H)、4.54(t,J=9.5Hz,1H)、4.51~4.41(m,1H)、4.22(dd,J=9.6,3.6Hz,1H)、4.05(s,1H)、3.91~3.78(m,1H)、3.49(s,3H)、2.42(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]
+:408.6;HPLC t
R(A05)=1.80分。
実施例75
(S)-12-フルオロ-4-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0967] Pd(OAc)
2(36.3mg、0.162mmol)およびジ(1-アダマンチル)-n-ブチルホスフィンヨウ化水素酸塩(157mg、0.324mmol)を、トルエン(2.50mL)中の2-メチル-1,3,4-オキサジアゾール(68.0mg、0.809mmol)およびtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例16;159mg、0.324mmol)、2,2-ジメチルプロパン酸(33.1mg、0.324mmol)、K
2CO
3(134mg、0.971mmol)の溶液に添加した。混合物を120℃にて6時間撹拌した。水(0.5mL)を添加した。水相を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中MeOH(0~10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(4gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(99.0mg、43%、70%純度)を固体として得た。m/z(ES+)[M+H]
+:495.4;(A05)t
R=2.09分。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0968] HFIP(2.50mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(99.0mg、70%純粋、140μmol)の溶液を、100℃にて15時間加熱した。溶媒を減圧下で濃縮させた後、残渣を、HPLC(BEH C18 30×150mm ACN/AmBic 25~45%)により精製して、表題化合物(18.6mg、34%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO)δ9.51(s,1H)、8.17(s,1H)、7.97(s,1H)、7.03~6.90(m,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、4.99~4.90(m,1H)、4.90~4.81(m,1H)、4.53(t,J=9.4Hz,2H)、4.26~4.15(m,1H)、4.09~4.00(m,1H)、3.94~3.83(m,1H)、2.59(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]
+:395.5;HPLC t
R(A05)=1.88分。
実施例76
(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-ブロモ-2-メチル-6-ビニルピリジン
[0969] ジオキサン(90.0mL)および水(18.0mL)中の3,6-ジブロモ-2-メチルピリジン(8.60g、34.3mmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(5.28g、34.3mmol、1.00eq)およびNa
2CO
3(7.27g、68.6mmol、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(2.51g、3.43mmol、0.100eq)をN
2下で、15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製した。3-ブロモ-2-メチル-6-ビニルピリジン(5.70g、28.8mmol、84%収率)を無色油状物として得た。
工程2:5-ブロモ-6-メチルピコリンアルデヒド
[0970] オゾン(15psi)を、DCM(100mL)中の3-ブロモ-2-メチル-6-ビニルピリジン(5.70g、28.8mmol、1.00eq)の溶液に-78℃にて0.5時間バブリングした。過剰のO
3をO
2で0.5時間パージした後、混合物に、Me
2S(35.8g、576mmol、42.3mL、20.0eq)を-78℃にて添加した。生じた混合物を15℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~10/1)により精製した。5-ブロモ-6-メチルピコリンアルデヒド(1.60g、8.00mmol、27%収率)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.92(s,1H)、8.27(d,J=8.1Hz,1H)、7.67(d,J=8.1Hz,1H)、2.68(s,3H)。
工程3:3-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン
[0971] DCM(50.0mL)中の5-ブロモ-6-メチルピコリンアルデヒド(1.60g、8.00mmol、1.00eq)の撹拌溶液に、DAST(2.84g、17.6mmol、2.32mL、2.20eq)をN
2下で、-78℃にて添加した。生じた混合物を15℃にて12時間撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液で、混合物をpH=7~8に塩基性化し、次いで混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製した。3-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン(1.40g、6.31mmol、78%収率)を無色油状物として得た。
工程4:6-(ジフルオロメチル)-2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピリジン
[0972] THF(15.0mL)中の3-ブロモ-6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン(1.30g、5.86mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、2.58mL、1.10eq)を-78℃にて窒素下で添加し、混合物を-78℃にて0.5時間、N
2下で撹拌した。次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(5.72g、17.6mmol、4.73mL、3.00eq)を混合物に、窒素雰囲気下で-78℃にて添加し、生じた混合物をN
2下で、-78℃にて2時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl水溶液(20.0mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(20.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製した。6-(ジフルオロメチル)-2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピリジン(1.00g、2.31mmol、39%収率)を黄色油状物として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0973] ジオキサン(4.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(130mg、265μmol、1.00eq)、6-(ジフルオロメチル)-2-メチル-3-(トリブチルスタンニル)ピリジン(263mg、609μmol、2.30eq)、CuI(20.2mg、106μmol、0.400eq)およびLiCl(22.4mg、529μmol、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(PPh
3)
4(30.6mg、26.5μmol、0.100eq)をN
2下で、15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程6:(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0974] tert-ブチル(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、361μmol、1.00eq)に、HFIP(3.00mL)を15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、反応物質が消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を中性prep-HPLCにより精製した。画分を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去して、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(15.2mg、31.6μmol、8%収率、94.2%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.42(s,1H)、7.97(d,J=7.7Hz,1H)、7.63~7.53(m,2H)、7.39(s,1H)、6.96(t,J=54.8Hz,1H)、6.96(t,J=10.6Hz,1H)、6.68(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.95~4.87(m,1H)、4.84~4.73(m,1H)、4.57~4.41(m,2H)、4.19(dd,J=9.7,3.5Hz,1H)、4.09~3.97(m,1H)、3.91~3.81(m,1H)、2.41(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 454.2(M+H)。
実施例77
(S)-4-(5-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:6-ブロモ-2-メチルニコチンアルデヒド
[0975] Et
2O(230mL)中の3,6-ジブロモ-2-メチルピリジン(10.0g、39.9mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、18.3mL、1.15eq)を-78℃にて添加し、反応混合物を-78℃にて1時間撹拌した。TLC(SiO
2、PE/EtOAc=10/1)により、3,6-ジブロモ-2-メチルピリジンが完全に消費され、新規スポットが形成されたことが示された。混合物に、DMF(5.15g、70.5mmol、5.42mL、1.77eq)を-78℃にて添加し、反応混合物を-78℃にて1時間撹拌した。次いで混合物を15℃にて1時間撹拌した。TLC(SiO
2、PE/EtOAc=10/1)により、中間体が完全に消費され、新規スポットが形成されたことが示された。混合物を飽和NH
4Cl水溶液(80.0mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(50.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製した。6-ブロモ-2-メチルニコチンアルデヒド(5.20g、26.0mmol、65%収率)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 10.22(s,1H)、8.05(d,J=8.2Hz,1H)、7.69(d,J=8.2Hz,1H)、2.75(s,3H)。
工程2:6-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン
[0976] DCM(80.0mL)中の6-ブロモ-2-メチルニコチンアルデヒド(2.00g、10.0mmol、1.00eq)の撹拌溶液に、DAST(3.55g、22.0mmol、2.91mL、2.20eq)をN
2下で-78℃にて添加した。生じた混合物15℃にて12時間を撹拌した。LCMSにより、6-ブロモ-2-メチルニコチンアルデヒドが消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。飽和NaHCO
3水溶液で混合物をpH=7~8に塩基性化し、次いで混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製した。6-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン(1.70g、7.66mmol、76%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:3-(ジフルオロメチル)-2-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[0977] ジオキサン(15.0mL)中の6-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン(500mg、2.25mmol、1.00eq)の溶液に、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(1.49g、4.50mmol、943μL、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(260mg、225μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で25℃にて添加した。封管をマイクロ波照射下で、110℃にて3時間加熱した。セライトゲルのパッドを通して、懸濁液を濾過し、フィルターケーキをジオキサン(1.00mL)で洗浄した。3-(ジフルオロメチル)-2-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリジン(680mg、2.22mmol、98%収率)を黄色油状物(16.0mLのジオキサン中)として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-4-(5-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0978] ジオキサン(8.00mL)中の3-(ジフルオロメチル)-2-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリジン(340mg、1.11mmol、5.46eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、204μmol、1.00eq)、LiCl(17.3mg、407μmol、8.34μL、2.00eq)、CuI(15.5mg、81.4μmol、0.400eq)およびPd(PPh
3)
4(23.5mg、20.4μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で15℃にて添加した。混合物を80℃にて3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(5-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程5:(S)-4-(5-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0979] tert-ブチル(S)-4-(5-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、271μmol、1.00eq)に、HFIP(4.00mL)を15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を中性prep-HPLCにより精製した。画分を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(5-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(14.0mg、29.7μmol、11%収率、96.1%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.49(s,1H)、8.96(d,J=8.4Hz,1H)、8.35(s,1H)、8.01(d,J=8.4Hz,1H)、7.90(br s,1H)、7.24(t,J=54.8Hz,1H)、6.94(t,J=9.5Hz,1H)、6.67(dd,J=8.7,3.6Hz,1H)、4.98~4.75(m,2H)、4.50(br t,J=9.4Hz,2H)、4.31~4.20(m,1H)、4.10~3.99(m,1H)、3.95~3.82(m,1H)、2.63(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 454.2(M+H)。
実施例78
(S)-4-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-メチルブタン-2-オール
工程1:4-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルブタン-3-イン-2-オール
[0980] THF(20.0mL)、Et
3N(20.0mL)中の3-ブロモ-2-ヨードピリジン(2.00g、7.04mmol、1.00eq)の溶液に、2-メチルブタ-3-イン-2-オール(652mg、7.75mmol、757μL、1.10eq)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(494mg、704μmol、0.100eq)およびCuI(134mg、704μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で70℃にて12時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。4-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルブタ-3-イン-2-オール(1.51g、6.29mmol、89%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:3-ブロモ-2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン
[0981] MeCN(10.0mL)中の4-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルブタ-3-イン-2-オール(600mg、2.50mmol、1.00eq)、2,6-ジメチルピリジン(535mg、4.99mmol、582μL、2.00eq)の溶液に、TBDMS-OTf(1.06g、4.00mmol、919μL、1.60eq)を0℃にて添加した。次いで混合物を窒素雰囲気下で60℃にて12時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製した。3-ブロモ-2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン(800mg、2.26mmol、90%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)-3-(トリブチルスタンニル)ピリジン
[0982] THF(10.0mL)中の3-ブロモ-2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン(1.00g、2.82mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.24mL、1.10eq)を窒素雰囲気下で-70℃にて添加した。反応混合物を窒素雰囲気下で-70℃にて0.5時間撹拌し、次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(2.76g、8.48mmol、2.28mL、3.00eq)を窒素雰囲気下で添加し、生じた混合物を窒素雰囲気下で-70℃にて2時間撹拌した。反応液を水(10.0mL)の中に注ぎ入れ、混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製した。2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)-3-(トリブチルスタンニル)ピリジン(1.30g、2.30mmol、81%収率)を黄色油状物として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-4-(2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0983] ジオキサン(8.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(240mg、488μmol、1.00eq)の溶液に、2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)-3-(トリブチルスタンニル)ピリジン(551mg、976μmol、2.00eq)、CuI(37.2mg、195μmol、0.400eq)、LiCl(41.4mg、977μmol、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(56.5mg、48.9μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/2)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(300mg、437μmol、89%収率)を黄色油状物として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0984] THF(8.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(280mg、408μmol、1.00eq)の溶液に、TBAF(1.00M、815μL、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を40℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、tert-ブチル(S)-4-(2-(3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。水(10.0mL)を反応液に添加し、混合物を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(230mg、粗製物)を褐色油状物として得た。
工程6:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0985] MeOH(15.0mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(3-ヒドロキシ-3-メチルブタ-1-イン-1-イル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、350μmol、1.00eq)の溶液に、10%Pd/C(80.0mg、50%純度)を窒素雰囲気下で20℃にて添加した。懸濁液を脱気し、H
2で3回パージした。混合物をH
2(15Psi)下、40℃にて3時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程7:(S)-4-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-メチルブタン-2-オール
HFIP(20.0mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、347μmol、1.00eq)の混合物を80℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが残ったことが示され、望ましい質量が検出された。混合物を100℃にて3.5時間撹拌し、この時点でLCMSにより完全な変換が示された。反応混合物を濃縮した。残渣をDMSO(8.00mL)に溶解した。溶液を中性prep-HPLCにより精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-メチルブタン-2-オール(24.0mg、49.4μmol、14%収率、97.9%純度)を白色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.77(s,1H)、8.47(br d,J=3.4Hz,1H)、7.61(br d,J=7.8Hz,1H)、7.13(dd,J=7.6,5.0Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.81(t,J=9.4Hz,1H)、6.60(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.08~4.91(m,2H)、4.76(br dd,J=14.1,4.6Hz,1H)、4.59~4.47(m,2H)、4.17(dd,J=9.8,2.7Hz,1H)、3.91~3.63(m,3H)、2.79(br t,J=7.2Hz,2H)、1.85(br t,J=7.4Hz,2H)、1.07(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 476.0(M+H)。
実施例79
(S)-12-フルオロ-4-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-4-(2,4-ジオキソペンタン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0986] トルエン(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(250mg、509μmol、1.00eq)、ペンタン-2,4-ジオン(509mg、5.09mmol、523μL、10.0eq)の溶液に、t-BuONa(2.00M、509μL、2.00eq)、t-BuXPhos Pd G
3(40.4mg、50.9μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=10:1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(2,4-ジオキソペンタン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(59.7mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0987] EtOH(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(2,4-ジオキソペンタン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(59.7mg、117μmol、1.00eq)の溶液に、メチルヒドラジン(269mg、2.34mmol、308μL、20.0eq)を20℃にて添加した。次いで混合物を80℃にて4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=5:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(15mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンギ酸塩
[0988] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(15.0mg、28.8μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートを完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(1,3,5-トリメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(5.00mg、10.6μmol、36%収率、98.6%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.81(s,1H)、7.27(s,1H)、6.91~6.84(m,1H)、6.70~6.64(m,1H)、5.19~5.00(m,1H)、4.89~4.78(m,2H)、4.72~4.50(m,2H)、4.32~4.20(m,1H)、3.98~3.89(m,1H)、3.86~3.79(m,1H)、3.77(s,3H)、2.21(s,3H)、2.20(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 421.2(M+H)。
実施例80
(S)-1-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
工程1:1-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オン
[0989] 1-クロロプロパン-2-オン(20.4g、220mmol、5.00mL、1.50eq)中の1H-ピラゾール(10.0g、147mmol、1.00eq)の溶液に、Cs
2CO
3(14.4g、44.2mmol、3.01e-1eq)を20℃にて添加した。混合物を90℃にて6時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により、いかなる1H-ピラゾールも残らなかったことが示され、より低い極性を有する1つの新規スポットが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。1-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オン(5.30g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:2-メチル-1-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オール
[0990] トルエン(100mL)中の1-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オン(5.00g、40.3mmol、1.00eq)の溶液に、Al(CH
3)
3(2.00M、60.4mL、3.00eq)をN
2下で0℃にて添加した。混合物を50℃にて6時間撹拌した。MeOH(100mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチし、次いで混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~3/2)により精製した。2-メチル-1-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オール(2.80g、粗製物)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 7.63(d,J=2.2Hz,1H)、7.39(d,J=0.8Hz,1H)、6.21(t,J=1.6Hz,1H)、4.65(s,1H)、3.99(s,2H)、1.01(s,6H)。
工程3:2-メチル-1-(5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オール
[0991] THF(5.00mL)中の2-メチル-1-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オール(200mg、1.43mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.14mL、2.00eq)およびTMEDA(332mg、2.86mmol、431μL、2.00eq)をN
2下で-70℃にて添加した。混合物を-70℃にて30分間撹拌した。次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(697mg、2.14mmol、576μL、1.50eq)を混合物に-70℃にて添加し、混合物を0℃にて1時間撹拌した。MeOH(3.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製した。2-メチル-1-(5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オール(350mg、粗製物)を黄色の液体として得た。
工程4:(S)-1-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
[0992] DMF(4.00mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(90.0mg、230μmol、1.00eq)の溶液に、LiCl(19.5mg、460μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(26.6mg、23.0μmol、0.100eq)、CuI(18.4mg、96.6μmol、0.420eq)および2-メチル-1-(5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オール(148mg、345μmol、1.50eq)を20℃N
2下で添加した。混合物を80℃にて6時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:15%~45%、12分)により精製した。(S)-1-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(28.0mg、55.4μmol、24%収率、98.3%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.45(s,1H)、7.64(br t,J=6.4Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.50(s,1H)、6.96(dd,J=10.2,8.8Hz,1H)、6.70(dd,J=8.6,4.0Hz,1H)、6.48(s,1H)、4.96~4.87(m,1H)、4.84~4.74(m,1H)、4.58~4.50(m,2H)、4.22(dd,J=9.5,3.6Hz,1H)、4.10~3.99(m,3H)、3.90~3.79(m,1H)、0.93(s,6H)。
実施例81
(S)-12-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-(トリフルオロメチル)-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[0993] ジオキサン(8.00mL)中の2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(240mg、1.06mmol、1.00eq)およびトリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(696mg、2.12mmol、440μL、2.00eq)の溶液に、Pd(PPh
3)
4(61.4mg、53.1μmol、0.0500eq)を窒素雰囲気下で添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジンが完全に消費されたことが示され、望ましいMSが検出された。5-(トリフルオロメチル)-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン(329mg、粗製物)を黄色の液体(8.00mLのジオキサン中)として得、これを次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0994] ジオキサン(8.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(158mg、322μmol、1.00eq)、5-(トリフルオロメチル)-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン(329mg、1.06mmol、3.30eq)、LiCl(27.3mg、643μmol、2.00eq)、CuI(24.5mg、129μmol、0.400eq)およびPd(PPh
3)
4(37.2mg、32.2μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で80℃にて8時間撹拌した。LCMSにより、不完全な変換が指し示された。Pd(PPh
3)
4(37.2mg、32.2μmol、0.100eq)を混合物に窒素雰囲気下で添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を水(5.00mL)で希釈し、EtOAc(3.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5.00mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=1:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(50.0mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[0995] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(50.0mg、89.7μmol、1.00eq)およびHFIP(2.00mL)の混合物を80℃にて8時間撹拌した。LCMSにより少量の出発材料が残ったことが指し示された。混合物を100℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、完全な変換が指し示された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(中性条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。QCにより不十分な純度が示された。材料をprep-HPLC(ギ酸条件)で再精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(22.3mg、43.5μmol、48%収率、98.2%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1HNMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.56(s,1H)、9.26(d,J=8.4Hz,1H)、9.00(s,1H)、8.43(s,1H)、8.36~8.30(m,1H)、8.11(br s,1H)、6.98(t,J=9.5Hz,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.03~4.94(m,1H)、4.89(s,1H)、4.60(br s,1H)、4.55(t,J=9.5Hz,1H)、4.30~4.25(m,1H)、4.08(br s,1H)、3.98~3.84(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 458.1(M+H)。
実施例82
(S)-1-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
工程1:1-(3-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オン
[0996] MeCN(20.0mL)中の3-ヨード-1H-ピラゾール(2.00g、10.3mmol、1.00eq)の溶液にCs
2CO
3(6.72g、20.6mmol、2.00eq)および1-クロロプロパン-2-オン(1.43g、15.5mmol、1.50eq)を20℃にて添加した。混合物を60℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250×50mm×15μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:5%~35%、20分)により精製した。1-(3-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オン(385mg、粗製物)を白色固体として得た。1-(5-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オン(310mg、粗製物)を白色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 7.20(d,J=2.8Hz,1H)、6.44(d,J=2.0Hz,1H)、4.85(s,2H)、2.08(s,3H)。
工程2:1-(3-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
[0997] トルエン(10.0mL)中の1-(3-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オン(380mg、1.52mmol、1.00eq)の溶液に、AlMe
3(2.00M、3.80mL、5.00eq)を20℃N
2下で添加した。混合物を60℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、1-(3-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン-2-オンの一部が残ったことが示された。MeOH(5.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチした。次いで混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~4/1)により精製した。1-(3-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(127mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[0998] ジオキサン(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、157μmol、1.00eq)の溶液に、1-(3-ヨード-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(83.5mg、314μmol、2.00eq)、LiCl(13.3mg、314μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(18.1mg、15.7μmol、9.99e-2eq)およびCuI(11.9mg、62.5μmol、3.98e-1eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を80℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程4:(S)-1-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
[0999] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-1H-ピラゾール-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、145μmol、1.00eq)の混合物を100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:10%~50%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させて、黄色固体を得た。材料をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:20%~40%、10分)でさらに精製した。(S)-1-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(4.00mg、7.80μmol、5%収率、96.8%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.42(s,1H)、7.81~7.68(m,2H)、7.46(br s,1H)、7.25(s,1H)、6.99~6.88(m,1H)、6.67(dd,J=8.8,3.6Hz,1H)、4.93~4.84(m,1H)、4.82~4.70(m,2H)、4.59~4.48(m,2H)、4.26(dd,J=9.5,3.2Hz,1H)、4.09(s,2H)、4.03(br s,1H)、3.91~3.80(m,1H)、1.10(s,6H)LCMS(ESI+):m/z 451.1(M+H)。
実施例83
(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1000] ジオキサン(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、285μmol、1.00eq)に、2-ブロモ-1-メチル-イミダゾール(91.8mg、570μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(33.0mg、28.5μmol、0.100eq)、CuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)、LiCl(24.2mg、570μmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=10:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1001] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、284μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(26.2mg、59.8μmol、21%収率、100%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.84(s,1H)、8.38(s,1H)、7.83(s,1H)、7.79(s,1H)、6.93(t,J=9.6Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.26(br d,J=14.7Hz,1H)、5.07(br s,1H)、4.78(br s,1H)、4.63(br t,J=9.5Hz,1H)、4.31(br d,J=6.1Hz,1H)、4.20~4.06(m,1H)、4.04~3.92(m,1H)、3.89(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 393.1(M+H)。
実施例84
(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[1002] 4-ブロモ-5-フルオロ-2-メチルピリジン(150mg、789μmol、1.00eq)、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(517mg、1.58mmol、327μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(91.2mg、78.9μmol、0.100eq)の混合物に、ジオキサン(3.00mL)をN
2下で20℃にて添加した。次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、4-ブロモ-5-フルオロ-2-メチルピリジンが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。得た5-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリジンの溶液を次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1003] ジオキサン(3.00mL)中の5-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリジン(216mg、789μmol、3.23eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、244μmol、1.00eq)、Pd(PPh
3)
4(28.2mg、24.4μmol、0.100eq)、LiCl(20.7mg、488μmol、2.00eq)およびCuI(18.6mg、97.7μmol、0.400eq)を20℃にて添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(130mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1004] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(130mg、249μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(57.3mg、122μmol、49%収率、99.6%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.79(s,1H)、9.04(d,J=4.0Hz,1H)、8.42(s,1H)、8.33(d,J=6.5Hz,1H)、6.93(dd,J=10.1,8.9Hz,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.27~5.21(m,1H)、5.13~4.97(m,1H)、4.92~4.75(m,1H)、4.68~4.56(m,1H)、4.38~4.27(m,1H)、4.19~3.94(m,2H)、2.89(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.2(M+H)。
実施例85
(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリジン
[1005] DCM(10.0mL)中の5-ブロモ-4-メチルピコリンアルデヒド(1.00g、5.00mmol、1.00eq)の溶液に、DAST(3.22g、20.0mmol、2.64mL、4.00eq)を-78℃にて添加した。混合物を-78℃にて30分間撹拌した。飽和Na
2CO
3水溶液(80.0mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチし、水(30.0mL)で希釈し、DCM(30.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30.0mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~15/1)により精製した。5-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリジン(812mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:2-(ジフルオロメチル)-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[1006] ジオキサン(2.00mL)中の5-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリジン(200mg、901μmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(343mg、1.35mmol、1.50eq)、KOAc(265mg、2.70mmol、3.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(65.9mg、90.1μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製した。2-(ジフルオロメチル)-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(180mg、669μmol、74%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1007] ジオキサン(2.00mL)および水(0.400mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(実施例17;80.0mg、205μmol、1.00eq)および2-(ジフルオロメチル)-4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(165mg、614μmol、3.00eq)の溶液に、Na
2CO
3(65.0mg、614μmol、3.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(15.0mg、20.5μmol、0.100eq)を添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(10.0mL)に溶解し、シリカ-チオール(20.0mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて4時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、prep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(6-(ジフルオロメチル)-4-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(32.8mg、62.7μmol、30%収率、95.4%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1HNMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.45(s,1H)、8.62(s,1H)、7.68(s,1H)、7.62(t,J=6.4Hz,1H)、7.43(s,1H)、6.99(t,J=60.8Hz,1H)、7.03~6.94(m,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.5Hz,1H)、4.98~4.89(m,1H)、4.86~4.74(m,1H)、4.59~4.52(m,1H)、4.48(d,J=8.1Hz,1H)、4.22(dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.05(s,1H)、3.94~3.83(m,1H)、2.30(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 454.2(M+H)。
実施例86
(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[1008] ジオキサン(3.00mL)中の4-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルピリジン(70.0mg、368μmol、1.00eq)およびトリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(241mg、737μmol、153μL、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(PPh
3)
4(42.6mg、36.8μmol、0.100eq)をN
2下で15℃にて添加した。生じた混合物を100℃にて12時間撹拌した。3-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリジン(100mg、粗製物)を褐色の液体(3.00mLのジオキサン中)として得、これを次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1009] ジオキサン(3.00mL)中の3-フルオロ-2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリジン(100mg、365μmol、2.00eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(89.7mg、183μmol、1.00eq)、LiCl(15.5mg、365μmol、2.00eq)、CuI(13.9mg、73.0μmol、0.400eq)およびPd(PPh
3)
4(21.1mg、18.3μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で15℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(60.0mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1010] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(60.0mg、115μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-2-メチルピリジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を酸性のprep-HPLC(FA)により精製した。画分を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。表題化合物(7.10mg、14.9μmol、13%収率、98.1%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.45(s,1H)、8.32(d,J=5.1Hz,1H)、7.94(t,J=5.2Hz,1H)、7.84~7.76(m,1H)、7.64(s,1H)、7.00~6.89(m,1H)、6.68(dd,J=8.8,3.7Hz,1H)、4.95~4.86(m,1H)、4.85~4.75(m,1H)、4.55~4.42(m,2H)、4.22~4.16(m,1H)、4.09~3.96(m,1H)、3.90~3.79(m,1H)、2.50(s,3H)。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.84~8.77(m,1H)、8.41~8.33(m,1H)、8.07~7.99(m,1H)、7.58~7.52(m,1H)、6.92~6.82(m,1H)、6.72~6.63(m,1H)、5.19~5.08(m,1H)、4.98~4.81(m,2H)、4.69~4.61(m,2H)、4.31~4.21(m,1H)、3.95~3.80(m,2H)、2.59(d,J=3.3Hz,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.1(M+H)。
実施例87
(S)-1-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
工程1:1-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
[1011] THF(15.0mL)中のN-イソプロピルプロパン-2-アミン(765mg、7.56mmol、1.07mL、1.30eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、2.79mL、1.20eq)をN
2下で-70℃にて添加し、-70℃にて0.5時間撹拌した。3-ブロモ-2-メチルピリジン(1.00g、5.81mmol、1.00eq)を混合物に-70℃にて添加し、-70℃にて0.5時間撹拌した。アセトン(675mg、11.6mmol、854μL、2.00eq)を混合物に-70℃にて添加し、0℃にて1時間撹拌した。MeOH(7.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチした。次いで混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~5/1)により精製した。1-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(1.00g、粗製物)を黄色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.38(d,J=4.4Hz,1H)、7.81(d,J=8.0Hz,1H)、7.00(dd,J=8.0,4.8Hz,1H)、5.70(s,1H)、3.06(s,2H)、1.20(s,6H)。
工程2:2-メチル-1-(3-(トリブチルスタンニル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール
[1012] THF(9.00mL)中の1-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール(500mg、2.17mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.74mL、2.00eq)およびTMEDA(504mg、4.34mmol、654μL、2.00eq)をN
2下で-70℃にて添加した。混合物を-70℃にて30分間撹拌した。Sn(n-Bu)
3Cl(1.06g、3.26mmol、877μL、1.50eq)を-70℃にて添加し、反応混合物を0℃にて1時間撹拌した。MeOH(2.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチし、次いで混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製した。2-メチル-1-(3-(トリブチルスタンニル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール(190mg、粗製物)を黄色の液体として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1013] ジオキサン(3.00mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、285μmol、1.00eq)の溶液に、2-メチル-1-(3-(トリブチルスタンニル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-オール(188mg、427μmol、1.50eq)、LiCl(24.2mg、571μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(36.2mg、31.3μmol、0.110eq)およびCuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を80℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/2)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程4:(S)-1-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-オール
[1014] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(60.0mg、107μmol、1.00eq)の混合物を100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:1%~25%、12分)により精製した。表題化合物(23.0mg、45.3μmol、42%収率、99.9%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.43(s,1H)、8.56(dd,J=4.6,1.2Hz,1H)、7.78(dd,J=7.6,1.6Hz,1H)、7.52(br t,J=6.4Hz,1H)、7.37~7.34(m,1H)、7.33(s,1H)、7.00~6.93(m,1H)、6.70(dd,J=8.6,4.0Hz,1H)、5.43(br s,1H)、4.97~4.87(m,1H)、4.85~4.74(m,1H)、4.59~4.51(m,1H)、4.48(br d,J=6.4Hz,1H)、4.21(dd,J=9.6,3.6Hz,1H)、4.08~3.99(m,1H)、3.90~3.81(m,1H)、2.76(s,2H)、0.95(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 462.2(M+H)。
実施例88
(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンメシレート
工程1:(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1015] ジオキサン(20.0mL)および水(4.00mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(852mg、3.83mmol、1.50eq)およびNa
2CO
3(542mg、5.11mmol、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(187mg、256μmol、0.100eq)をN
2下で15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(10.0mL)に溶解し、MeOH(20.0mL)およびシリカ-チオール(1.20g、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を混合物に15℃にて添加し、15℃にて12時間撹拌した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキをMeOH(20.0mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、MeOHを除去し、酸性のprep-HPLC(FA)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(480mg、1.18mmol、46%収率)を白色固体として得た。
工程2:(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンメシレート
[1016] MeCN(20.0mL)中の(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(480mg、1.18mmol、1.00eq)に、CH
3SO
3H(114mg、1.18mmol、84.1μL、1.00eq)を15℃にて添加した。水(50.0mL)を混合物に15℃にて添加した。溶液を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(525mg、1.17mmol、99%収率、99.1%純度、0.4eq。CH
3SO
3H)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.51(s,1H)、7.96(br s,1H)、7.59(s,1H)、6.96(t,J=9.5Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、6.31(s,1H)、4.99~4.87(m,1H)、4.86~4.75(m,1H)、4.58~4.45(m,2H)、4.19(br dd,J=9.6,3.4Hz,1H)、4.04(br d,J=9.9Hz,2H)、3.89~3.82(m,1H)、3.69(s,3H)、2.28(s,1.2H)、2.17(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.1(M+H)。
実施例89
(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,1-ジメチル-1H-ピラゾール-3-アミン
工程1:tert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート
[1017] THF(8.00mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-アミン(300mg、1.70mmol、1.00eq)の溶液に、TEA(345mg、3.41mmol、475μL、2.00eq)およびBoc
2O(893mg、4.09mmol、940μL、2.40eq)を20℃にて添加した。混合物を80℃にて6時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製した。tert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(270mg、978μmol、57%収率)を白色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)(メチル)カルバメート
[1018] THF(6.00mL)中のtert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(270mg、978μmol、1.00eq)の混合物に、NaH(78.2mg、1.96mmol、60.0%純度、2.00eq)を0℃にて添加した。混合物を0℃にて0.5時間撹拌した。次いでMeI(278mg、1.96mmol、122μL、2.00eq)を混合物0℃にて添加し、混合物を20℃にて12時間撹拌した。水(5.00mL)を反応液に添加し、混合物を酢酸エチル(5.00mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製した。tert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)(メチル)カルバメート(150mg、517μmol、52%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:tert-ブチルメチル(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート
[1019] THF(5.00mL)中のtert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)(メチル)カルバメート(150mg、517μmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、620μL、3.00eq)を-70℃にて添加した。混合物を-70℃にて0.5時間撹拌した。次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(673mg、2.07mmol、556μL、4.00eq)を混合物に窒素雰囲気下で-70℃にて添加し、混合物を20℃にて12時間撹拌した。水(5.00mL)を反応液に添加し、混合物を酢酸エチル(5.00mL×3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製した。tert-ブチルメチル(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(200mg、400μmol、77%収率)を黄色油状物として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1020] ジオキサン(6.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、204μmol、1.00eq)の溶液に、tert-ブチルメチル(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(175mg、350μmol、1.72eq)、CuI(15.5mg、81.4μmol、0.400eq)およびLiCl(17.3mg、407μmol、2.00eq)Pd(PPh
3)
4(23.5mg、20.4μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で90℃にて12時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、193μmol、94%収率)を黄色固体として得た。加えて、60mgの粗生成物および30mgの粗製の脱保護した材料を得た。
工程5:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,1-ジメチル-1H-ピラゾール-3-アミン
[1021] tert-ブチル(S)-4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、193μmol、1.00eq)のDCM(4.00mL)およびTFA(2.00mL)の混合物を、20℃にて12時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をDMSO(3.00mL)に溶解した。懸濁液を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:15%~40%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,1-ジメチル-1H-ピラゾール-3-アミン(37.0mg、76.6μmol、39%収率、94.8%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.55(s,1H)、8.05(s,1H)、7.02~6.89(m,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、6.44(s,1H)、5.22(d,J=14.5Hz,1H)、4.98(br d,J=14.8Hz,1H)、4.78(br s,1H)、4.64(t,J=9.5Hz,1H)、4.33(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.06(br d,J=8.8Hz,1H)、3.97~3.86(m,1H)、3.77(s,3H)、3.07(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.2(M+H)。
実施例90
(R)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1022] ジオキサン(4.00mL)および水(0.400mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(実施例17のエナンチオマー;実施例6手順の(R)-オキシラン-2-イルメチル3-ニトロベンゼンスルホネートを使用して、同じ順序を介して得た)(200mg、511μmol、1.00eq)、2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(224mg、1.02mmol、2.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(37.4mg、51.1μmol、0.100eq)およびNaHCO
3(85.9mg、1.02mmol、39.8μL、2.00eq)の混合物を脱気し、20℃にて窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。シリカ-チオール(100mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を反応混合物に20℃にて添加し、20℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(4.00mL)に溶解し、懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、酸性のprep-HPLC(HCl条件、カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:20%~40%、10分)により精製した。画分を凍結乾燥させた。(R)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(68.5mg、155μmol、30%収率、99.8%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.70(d,J=2.4Hz,1H)、8.81(d,J=5.5Hz,1H)、8.52(br d,J=7.3Hz,1H)、8.32~8.23(m,1H)、7.92(br t,J=6.8Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.06~6.93(m,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.02~4.91(m,1H)、4.89~4.77(m,1H)、4.60~4.47(m,2H)、4.22(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.12~4.00(m,1H)、3.92~3.85(m,1H)、2.64(s,3H)。
実施例91
(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,N,1-トリメチル-1H-ピラゾール-3-アミン
工程1:5-ブロモ-N,N,1-トリメチル-1H-ピラゾール-3-アミン
[1023] MeOH(5.00mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-アミン(200mg、1.14mmol、1.00eq)および37%のHCHO水溶液(369mg、4.55mmol、338μL、4.00eq)の溶液に、AcOH(6.82mg、114μmol、6.50μL、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。次いでNaBH
3CN(179mg、2.84mmol、2.50eq)を混合物に添加し、混合物を20℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDCM(8.00mL)と共に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3.00mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製した。5-ブロモ-N,N,1-トリメチル-1H-ピラゾール-3-アミン(180mg、882μmol、77%収率)を薄黄色油状物として得た。
工程2:N,N,1-トリメチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-アミン
[1024] THF(6.00mL)中の5-ブロモ-N,N,1-トリメチル-1H-ピラゾール-3-アミン(180mg、882μmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、529μL、1.50eq)を-78℃にて滴下添加した。混合物を-78℃にて0.5時間撹拌した。次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(861mg、2.65mmol、712μL、3.00eq)を混合物に-78℃にて添加し、混合物を-78℃にて1時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(2.00mL)で0℃にてクエンチし、次いで水(5.00mL)で希釈し、酢酸エチル(4.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=4:1)により精製した。N,N-1-トリメチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-アミン(200mg、483μmol、54%収率)を無色油状物として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-4-(3-(ジメチルアミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1025] ジオキサン(5.00mL)中のN,N,1-トリメチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-アミン(194mg、468μmol、1.15eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)、LiCl(25.9mg、611μmol、1.50eq)、CuI(38.8mg、204μmol、0.500eq)およびPd(PPh
3)
4(23.5mg、20.4μmol、0.0500eq)の混合物を脱気し、20℃にて窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて10時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル:メタノール=8:1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-(ジメチルアミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、373μmol、91%収率)を黄色固体として得た。
工程4:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,N,1-トリメチル-1H-ピラゾール-3-アミン
[1026] DCM(4.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-(ジメチルアミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、373μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(4.62g、40.5mmol、3.00mL、109eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて3時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-4-(3-(ジメチルアミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25mm×10μm;移動相:[水(0.225%FA)~ACN];B%:20%~50%、12分)により精製した。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,N,1-トリメチル-1H-ピラゾール-3-アミン(102mg、210μmol、56%収率、99.6%純度、ギ酸塩)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.43(s,1H)、8.13(s,1H)、7.67~7.58(m,1H)、7.37(s,1H)、6.96(t,J=9.6Hz,1H)、6.69(dd,J=8.5,3.6Hz,1H)、5.94(s,1H)、4.94~4.85(m,1H)、4.83~4.71(m,1H)、4.58~4.39(m,2H)、4.20(br d,J=9.7Hz,1H)、4.03(br s,1H)、3.92~3.79(m,1H)、3.62(s,3H)、2.75(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 436.2(M+H)。
実施例92
(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:2-メトキシ-6-(トリブチルスタンニル)ピリジン
[1027] THF(6.00mL)中の2-ブロモ-6-メトキシピリジン(300mg、1.60mmol、196μL、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.28mL、2.00eq)を-78℃にて添加した。次いで混合物を-78℃にて0.5時間撹拌した。トリブチル(クロロ)スタンナン(779mg、2.39mmol、644μL、1.50eq)を混合物に添加し、混合物を-78℃にて2時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(2.00mL)で0℃にてクエンチし、次いで水(6.00mL)で希釈し、酢酸エチル(5.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製した。2-メトキシ-6-(トリブチルスタンニル)ピリジン(300mg、753μmol、47%収率)を無色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1028] ジオキサン(4.00mL)中の2-メトキシ-6-(トリブチルスタンニル)ピリジン(146mg、366μmol、1.20eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、LiCl(19.4mg、458μmol、9.38μL、1.50eq)、CuI(29.1mg、153μmol、0.500eq)およびPd(PPh
3)
4(17.6mg、15.3μmol、0.0500eq)の混合物を脱気し、20℃にて窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(130mg、250μmol、82%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1029] HFIP(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、192μmol、1.00eq)の混合物を窒素雰囲気下で80℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:30%~60%、10分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(6-メトキシピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(34.9mg、74.5μmol、38%収率、99.3%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.50(s,1H)、8.66(d,J=7.5Hz,1H)、8.32(s,1H)、7.85~7.75(m,2H)、7.01~6.94(m,1H)、6.74(d,J=8.2Hz,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.6Hz,1H)、4.98~4.80(m,2H)、4.53(br t,J=9.4Hz,2H)、4.26(br d,J=6.2Hz,1H)、4.08(br s,1H)、4.00(s,3H)、3.98~3.90(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 420.1(M+H)。
実施例93
(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-アミン
工程1:tert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート
[1030] 2つの平行した反応を設定した。THF(6.00mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-アミン(350mg、1.99mmol、1.00eq)の溶液に、TEA(403mg、3.98mmol、554μL、2.00eq)およびBoc
2O(1.04g、4.77mmol、1.10mL、2.40eq)を20℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせ、得た混合物を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~3/1)により精製した。tert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(760mg、2.75mmol、69%収率)を白色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(1-メチル-5-(トリメチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート
[1031] ジオキサン(15.0mL)中のtert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(240mg、869μmol、1.00eq)の溶液に、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(570mg、1.74mmol、361μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(100mg、86.9μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、tert-ブチル(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメートが残ったことが示され、望ましい質量が検出された。ジオキサン(15.0mL)中のtert-ブチル(1-メチル-5-(トリメチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(310mg、粗製物)を褐色液体として次の工程で直接使用した。
工程3:tert-ブチル(S)-4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1032] ジオキサン(14.5mL)中のtert-ブチル(1-メチル-5-(トリメチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)カルバメート(300mg、833μmol、2.00eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(205mg、417μmol、1.00eq)、Pd(PPh
3)
4(48.1mg、41.7μmol、0.100eq)、CuI(31.7mg、167μmol、0.400eq)およびLiCl(35.3mg、833μmol、17.1μL、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(270mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程4:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-アミン
[1033] TFA(2.50mL)およびDCM(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(270mg、444μmol、1.00eq)の混合物を20℃にて6時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をMeOH(5.00mL)に溶解し、懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、中性prep-HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(0.04%NH
3H
2O+10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:5%~35%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-アミン(20.3mg、49.7μmol、11%収率、99.7%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.42(s,1H)、7.59(br t,J=6.4Hz,1H)、7.34(s,1H)、6.97(t,J=9.5Hz,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、5.76(s,1H)、4.97~4.86(m,1H)、4.84~4.73(m,1H)、4.59(s,2H)、4.54(br t,J=9.4Hz,1H)、4.49(br s,1H)、4.21(br dd,J=9.7,3.4Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.91~3.82(m,1H)、3.56(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 408.1(M+H)。
実施例94
(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1034] 2つの平行した反応を設定した。ジオキサン(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、171μmol、1.00eq)、4-ブロモ-1-メチル-イミダゾール(82.6mg、513μmol、3.00eq)、パラジウムトリtert-ブチルホスファン(8.74mg、17.1μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて4時間撹拌した。バッチを合わせた。反応混合物を水(5.00mL)で希釈し、EtOAc(5.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3.00mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=5:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(50mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1035] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(50.0mg、102μmol、1.00eq)およびHFIP(2.00mL)の混合物を窒素雰囲気下で80℃にて8時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(16.0mg、37.1μmol、36%収率、99.3%純度、HCl)を黄色固体として得た。
1HNMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.61(s,1H)、9.17(s,1H)、8.36(s,1H)、8.18(s,1H)、8.10~8.00(m,1H)、6.93(t,J=9.5Hz,1H)、6.67(dd,J=8.5,3.9Hz,1H)、4.93~4.85(m,1H)、4.80(s,1H)、4.56~4.45(m,2H)、4.21(d,J=9.7Hz,1H)、4.03(s,1H)、3.92(s,3H)、3.88~3.80(m,1H)。
1HNMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.60(s,1H)、9.07(s,1H)、8.11(s,1H)、8.06(s,1H)、6.88(t,J=9.5Hz,1H)、6.65(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.14(d,J=15.0Hz,1H)、4.93(d,J=15.0Hz,1H)、4.76(d,J=5.3Hz,1H)、4.61(t,J=9.3Hz,1H)、4.31(dd,J=9.6,2.8Hz,1H)、4.10~4.04(m,1H)、4.03(s,3H)、3.98~3.90(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 393.2(M+H)。
実施例95
(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:1,2-ジメチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-イミダゾール
[1036] THF(2.00mL)中の5-ブロモ-1,2-ジメチル-1H-イミダゾール(250mg、1.43mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.14mL、2.00eq)を窒素雰囲気下で-78℃にて添加した。混合物を-78℃にて0.5時間撹拌した。次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(1.86g、5.71mmol、1.54mL、4.00eq)を混合物に窒素雰囲気下で-78℃にて添加し、混合物を窒素雰囲気下で-78℃にて1時間撹拌した。次いで混合物をゆっくりと20℃に温めた。混合物を窒素雰囲気下で20℃にて10時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(4.00mL)で0℃にてクエンチし、次いで水(5.00mL)で希釈し、酢酸エチル(5.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。1,2-ジメチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-イミダゾール(500mg、粗製物)を黄色の粘性物質として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1037] ジオキサン(6.00mL)中の1,2-ジメチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-イミダゾール(470mg、1.22mmol、4.00eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、LiCl(19.4mg、458μmol、1.50eq)、CuI(29.1mg、153μmol、0.500eq)およびPd(PPh
3)
4(17.6mg、15.3μmol、0.0500eq)の混合物を脱気し、20℃にて窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、酢酸エチル/メタノール=1/0~3/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、296μmol、97%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1038] DCM(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート3(130mg、257μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(2.31g、20.3mmol、1.50mL、78.9eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(79.5mg、174μmol、67%収率、99.2%純度、ギ酸塩)を薄黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.49(s,1H)、7.89(br t,J=6.1Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.51(s,1H)、7.02~6.90(m,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)4.99~4.89(m,1H)、4.87~4.74(m,1H)、4.60~4.43(m,2H)、4.22(br dd,J=9.5,3.3Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.87(br t,J=10.9Hz,1H)、3.65(s,3H)、2.66(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.1(M+H)。
実施例96
(S)-4-(4,6-ジメチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:(4,6-ジメチルピリジン-3-イル)ボロン酸
[1039] THF(10.0mL)中の5-ブロモ-2,4-ジメチルピリジン(400mg、2.15mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.12mL、1.30eq)を-65℃にて添加し、-65℃にて0.5時間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピル(809mg、4.30mmol、989μL、2.00eq)を溶液に添加し、反応混合物を-65℃にて1時間撹拌した。MeOH(2.00mL)を溶液に添加し、混合物を濃縮した。(4,6-ジメチルピリジン-3-イル)ボロン酸(400mg、粗製物)を白色固体として得た。
工程2:(S)-4-(4,6-ジメチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1040] EtOH(5.00mL)および水(1.00mL)中の(4,6-ジメチルピリジン-3-イル)ボロン酸(116mg、767μmol、3.00eq)の溶液に、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)、KOAc(75.3mg、767μmol、3.00eq)および4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(18.1mg、25.6μmol、18.1μL、0.100eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(10.0mL)に溶解し、シリカ-チオール(20.0mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて4時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、prep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(4,6-ジメチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(26.0mg、56.1μmol、22%収率、100%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1HNMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.39(s,1H)、8.33(s,1H)、7.48(t,J=6.3Hz,1H)、7.26(s,1H)、7.18(s,1H)、6.95(dd,J=10.3,8.9Hz,1H)、6.68(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.95~4.83(m,1H)、4.82~4.71(m,1H)、4.57~4.49(m,1H)、4.45(d,J=5.7Hz,1H)、4.19(dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.00(d,J=9.3Hz,1H)、3.90~3.76(m,1H)、2.45(s,3H)、2.14(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 418.1(M+H)。
実施例97
(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-ブロモ-4-ヨード-2-メチルピリジン
[1041] MeCN(20.0mL)中の5-ブロモ-2-メチルピリジン-4-アミン(2.05g、11.0mmol、1.00eq)およびジヨードメタン(5.87g、21.9mmol、1.77mL、2.00eq)の撹拌溶液に、MeCN(10.0mL)中の亜硝酸イソペンチル(2.82g、24.1mmol、3.25mL、2.20eq)を0℃にて添加した。生じた混合物を0℃にて1時間撹拌し、次いで60℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~3/1)により精製した。5-ブロモ-4-ヨード-2-メチルピリジン(1.50g、5.03mmol、45%収率)を黄色固体として得た。
工程2:5-ブロモ-2-メチル-4-ビニルピリジン
[1042] ジオキサン(20.0mL)および水(4.00mL)中の5-ブロモ-4-ヨード-2-メチルピリジン(1.50g、5.03mmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(620mg、4.03mmol、683μL、0.800eq)およびNa
2CO
3(1.07g、10.1mmol、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(369mg、504μmol、0.100eq)をN
2下で15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、不完全な変換が指し示された。混合物に、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(0.200eq)およびPd(dppf)Cl
2(0.100eq)を15℃にて、N
2下で添加した。生じた混合物を80℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、5-ブロモ-4-ヨード-2-メチルピリジンが完全に消費されたことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~3/1)により精製した。5-ブロモ-2-メチル-4-ビニルピリジン(900mg、4.54mmol、90%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:5-ブロモ-2-メチルイソニコチンアルデヒド
[1043] オゾン(15psi)を、DCM(30.0mL)中の5-ブロモ-2-メチル-4-ビニルピリジン(900mg、4.54mmol、1.00eq)の溶液に-78℃にて0.5時間バブリングした。過剰のO
3をO
2(15psi)で0.5時間パージした後、混合物にMe
2S(5.65g、90.9mmol、6.67mL、20.0eq)を-78℃にて添加した。生じた混合物を15℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製した。5-ブロモ-2-メチルイソニコチンアルデヒド(450mg、2.25mmol、49%収率)を白色固体として得た。
工程4:5-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン
[1044] DCM(5.00mL)中の5-ブロモ-2-メチルイソニコチンアルデヒド(450mg、2.25mmol、1.00eq)の撹拌溶液に、DAST(798mg、4.95mmol、654μL、2.20eq)をN
2下で-78℃にて添加した。生じた混合物を15℃にて12時間撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液で、混合物をpH=7~8に塩基性化し、混合物をEtOAc(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~3/1)により精製した。5-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン(210mg、946μmol、42%収率)を黄色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.66(s,1H)、7.40(s,1H)、6.79(t,J=54.4Hz,1H)、2.58(s,3H)。
工程5:4-(ジフルオロメチル)-2-メチル-5-(トリブチルスタンニル)ピリジン
[1045] THF(5.00mL)中の5-ブロモ-4-(ジフルオロメチル)-2-メチルピリジン(190mg、856μmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、377μL、1.10eq)を-78℃にて、窒素下で添加し、混合物を-78℃にて0.5時間N
2下で撹拌した。トリブチル(クロロ)スタンナン(836mg、2.57mmol、691μL、3.00eq)を混合物に窒素雰囲気下で-78℃にて添加し、生じた混合物を-78℃にて2時間N
2下で撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl水溶液(5.00mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(5.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製した。4-(ジフルオロメチル)-2-メチル-5-(トリブチルスタンニル)ピリジン(120mg、278μmol、32%収率)を黄色油状物として得た。
工程6:tert-ブチル(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1046] ジオキサン(4.00mL)中の4-(ジフルオロメチル)-2-メチル-5-(トリブチルスタンニル)ピリジン(120mg、278μmol、1.00eq)およびtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(136mg、278μmol、1.00eq)の撹拌溶液に、CuI(21.2mg、111μmol、0.400eq)、LiCl(23.5mg、555μmol、11.4μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(32.1mg、27.8μmol、0.100eq)を20℃にて、N
2下で添加した。生じた混合物を100℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程7:(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1047] tert-ブチル(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、271μmol、1.00eq)に、HFIP(3.00mL)を20℃にて添加した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を酸性のprep-HPLC(HCl条件)により精製した。HPLC分析により不十分な純度が示された。材料を酸性のprep-HPLC(FA)でさらに精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(4-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(20.9mg、45.5μmol、16%収率、98.6%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.42(s,1H)、8.63(s,1H)、7.61(br t,J=6.4Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.34(s,1H)、7.05(t,J=54.4Hz,1H)、6.96(dd,J=10.0,8.8Hz,1H)、6.69(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、4.96~4.87(m,1H)、4.85~4.72(m,1H)、4.58~4.42(m,2H)、4.20(dd,J=9.6,3.4Hz,1H)、4.07~3.96(m,1H)、3.93~3.84(m,1H)、2.59(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 454.2(M+H)。
実施例98
(S)-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミン
工程1:(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール
[1048] DCM(200mL)中のメチル5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(5.20g、23.7mmol、1.00eq)の溶液に、DIBAL-H(1.00M、47.5mL、2.00eq)を-65℃にて、N
2下で添加し、-65℃にて1時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により、反応が完了したことが示された。混合物を滴下添加した飽和酒石酸ナトリウムカリウム水溶液(200mL)、20℃にて0.5時間撹拌し、次いでDCM(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濃縮した。(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(4.50g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒド
[1049] DCM(100mL)中の(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(4.50g、23.6mmol、1.00eq)の溶液に、DMP(20.0g、47.1mmol、14.6mL、2.00eq)を0℃にて添加し、20℃にて12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をMPLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒド(2.70g、14.3mmol、60%収率)を白色固体として得た。
工程3:5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒドオキシム
[1050] DCM(10.0mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒド(1.00g、5.29mmol、1.00eq)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(735mg、10.6mmol、2.00eq)、TEA(2.14g、21.2mmol、2.95mL、4.00eq)を20℃にて添加し、混合物を20℃にて1時間撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により、反応が完了したことが示された。水(5.00mL)を溶液に添加し、混合物をDCM(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濃縮した。5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒドオキシム(1.15g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程4:(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミン
[1051] AcOH(10.0mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒドオキシム(1.00g、4.90mmol、1.00eq)の溶液に、Zn(3.21g、49.0mmol、10.0eq)を20℃にて添加し、混合物を20℃にて12時間撹拌した。MeOH(10.0mL)を溶液に添加し、次いでこれを濾過し、濾液を濃縮した。(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミンを含む、1.20gの粗製の(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミン(AcOH塩)を黄色油状物として得た。
工程5:tert-ブチル((5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)カルバメート
[1052] DCM(20.0mL)中の(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミン(1.20g、4.80mmol、1.00eq、HOAc)の溶液に、TEA(3.88g、38.4mmol、5.34mL、8.00eq)、(Boc)
2O(1.57g、7.20mmol、1.65mL、1.50eq)を20℃にて添加し、次いで混合物を20℃にて2時間撹拌した。混合物を濃縮した。残渣をMPLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。tert-ブチル((5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)カルバメート(300mg、1.03mmol、21%収率)を黄色油状物として得た。
工程6:tert-ブチル((1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)カルバメート
[1053] THF(6.00mL)中のtert-ブチル((5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)カルバメート(250mg、862μmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、689μL、2.00eq)を-65℃N
2下で添加し、反応混合物を-65℃にて0.5時間撹拌した。Sn(n-Bu)
3Cl(1.12g、3.45mmol、927μL、4.00eq)を溶液に-65℃にて添加し、混合物を-65℃にて1時間N
2下で撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。飽和NH
4Cl水溶液(4.00mL)を溶液に添加し、次いで混合物をEtOAc(4.00mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、次いで濃縮した。tert-ブチル((1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)カルバメート(430mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程7:tert-ブチル(S)-4-(3-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1054] ジオキサン(4.00mL)中のtert-ブチル((1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)メチル)カルバメート(430mg、859μmol、1.92eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(220mg、448μmol、1.00eq)の溶液に、LiCl(1.90mg、44.8μmol、0.100eq)、CuI(8.53mg、44.8μmol、0.100eq)およびPd(PPh
3)
4(51.7mg、44.8μmol、0.100eq)を20℃にて添加し、混合物を80℃にて12時間N
2下で撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(260mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程8:(S)-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミン
[1055] TFA(1.50mL)およびDCM(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、161μmol、1.00eq)の溶液を20℃にて1時間撹拌した。混合物を濃縮した。混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:10%~45%、10分)により精製した。画分を窒素流で吹き付け乾燥して、MeCNの大半を除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミン(45.0mg、98.0μmol、60%収率、99.7%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.51(s,1H)、7.98~7.89(m,1H)、6.93(t,J=9.4Hz,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、6.61(s,1H)、5.19(br d,J=14.7Hz,1H)、4.99~4.93(m,1H)、4.80~4.71(m,1H)、4.63(t,J=9.4Hz,1H)、4.32(br dd,J=9.6,3.0Hz,1H)、4.19(s,2H)、4.13~4.02(m,1H)、3.97~3.86(m,1H)、3.83(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.2(M+H)。
実施例99
(S)-1-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン
[1056] MeOH(3.00mL)中の(S)-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタンアミン(86.1mg、161μmol、1.00eq、TFA)の溶液に、AcOH(96.6ug、1.61μmol、0.0920mL、0.0100eq)、ホルムアルデヒド(26.1mg、322μmol、23.9μL、2.00eq)を20℃にて添加し、20℃にて0.5時間撹拌した。NaBH
3CN(20.2mg、321μmol、2.00eq)を溶液に20℃にて添加し、20℃にて1時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を濃縮した。混合物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:5%~35%、10分)により精製し、画分を窒素流で吹き付け乾燥して、MeCNの大半を除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-1-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン(35.0mg、69.7μmol、43%収率、96.7%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm
9.56(s,1H)、8.06(s,1H)、6.94(t,J=9.5Hz,1H)、6.74(s,1H)、6.70(dd,J=8.7.3.9Hz,1H)、5.22(d,J=14.9Hz,1H)、4.98(br d,J=15.0Hz,1H)、4.81~4.75(m,1H)、4.68~4.59(m,1H)、4.39(s,2H)、4.33(br dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.12~4.03(m,1H)、3.98~3.89(m,1H)、3.85(s,3H)、2.96(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 450.2(M+H)。
実施例100
(S)-4-(4-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:4-シクロプロピル-5-(トリメチルスタンニル)ピリミジン
[1057] ジオキサン(8.00mL)中の5-ブロモ-4-シクロプロピルピリミジン(200mg、1.00mmol、1.00eq)、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(658mg、2.01mmol、417μL、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(116mg、100μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて2時間撹拌した。4-シクロプロピル-5-(トリメチルスタンニル)ピリミジン(284mg、1.00mmol、99%収率)をジオキサン中の黄色の液体(8.00mL)として得、これを次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(4-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1058] ジオキサン(8.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(164mg、335μmol、1.00eq)、4-シクロプロピル-5-(トリメチルスタンニル)ピリミジン(284mg、1.00mmol、3.00eq)、LiCl(28.4mg、669μmol、13.7μL、2.00eq)、CuI(25.5mg、134μmol、0.400eq)およびPd(PPh
3)
4(38.7mg、33.5μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を水(3.00mL)で希釈し、EtOAc(3.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3.00mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=3:1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(4-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、283μmol、84%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(4-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1059] HFIP(4.00mL)に、tert-ブチル(S)-4-(4-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、283μmol、1.00eq)を20℃にて添加し、次いで混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を濃縮した。混合物をprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×30mm×10μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:28%~48%、10分)により精製した。50.0mgの生成物を得、これを次いでprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:10%~45%、10分)により精製した。(S)-4-(4-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(33.6mg、77.4μmol、27%収率、99.2%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.44(s,1H)、8.97(s,1H)、8.65(s,1H)、7.61(br t,J=6.4Hz,1H)、7.45(s,1H)、7.02~6.92(m,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、4.98~4.89(m,1H)、4.86~4.74(m,1H)、4.59~4.43(m,2H)、4.21(br dd,J=9.1,3.4Hz,1H)、4.11~3.99(m,1H)、3.93~3.81(m,1H)、2.00~1.87(m,1H)、1.10(br d,J=3.5Hz,2H)、0.95(br dd,J=7.6,2.8Hz,2H)。LCMS(ESI+):m/z 431.1(M+H)。
実施例101
(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-フルオロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[1060] ジオキサン(4.00mL)中の5-ブロモ-3-フルオロ-2-メチルピリジン(100mg、526μmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(200mg、789μmol、1.50eq)の溶液に、KOAc(103mg、1.05mmol、2.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(38.5mg、52.6μmol、0.100eq)を20℃にて添加し、100℃にて2時間、N
2下で撹拌した。混合物を濃縮した。3-フルオロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(124mg、粗製物)を黒色油状物として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1061] EtOH(4.00mL)および水(0.400mL)中の3-フルオロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(96.9mg、409μmol、2.00eq)、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(80.0mg、205μmol、1.00eq)、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(14.5mg、20.5μmol、14.5μL、0.100eq)の溶液に、KOAc(40.1mg、409μmol、2.00eq)を20℃にて添加し、反応混合物を100℃にて12時間撹拌した。残渣をMeOH(3.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(100mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:20%~50%、8分)により精製した。画分を窒素流で吹き付け乾燥して、MeCNの大半を除去し、水相を凍結乾燥させ、次いで生成物をMeOH(10.0mL)および水(3.00mL)に溶解した。HCl水溶液(2.00mL、1.00M)を溶液に添加し、次いで凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(23.8mg、50.1μmol、24%収率、96.3%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.63(s,1H)、8.96(d,J=1.5Hz,1H)、8.51(dd,J=9.7,1.2Hz,1H)、8.23(s,1H)、6.92(dd,J=10.1,8.8Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.20(d,J=14.7Hz,1H)、5.01~4.96(m,1H)、4.87~4.78(m,1H)、4.68~4.59(m,1H)、4.35(dd,J=9.7,2.9Hz,1H)、4.12~3.95(m,2H)、2.76(d,J=2.4Hz,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.0(M+H)。
実施例102
(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール
[1062] DCM(3.00mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボアルデヒド(300mg、1.59mmol、1.00eq)の溶液に、DAST(512mg、3.17mmol、419μL、2.00eq)を-78℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液(3.00mL)の添加により、反応混合物をクエンチし、減圧下で濃縮して、DCMを除去し、およびEtOAc(2.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3.00mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(300mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール
[1063] THF(10.0mL)中の5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(290mg、1.37mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、715μL、1.30eq)を-78℃N
2下で添加した。混合物を-78℃にて0.5時間撹拌した。混合物に、トリブチル(クロロ)スタンナン(1.79g、5.50mmol、1.48mL、4.00eq)をN
2下で-78℃にて添加した。混合物を-78℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、5-ブロモ-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾールが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。飽和NH
4Cl水溶液(5.00mL)の添加により、反応混合物をクエンチした。THF層を分離し、水層をEtOAc(3.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5.00mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール(570mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1064] ジオキサン(10.0mL)中の3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール(560mg、1.33mmol、2.50eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(261mg、532μmol、1.00eq)、Pd(PPh
3)
4(61.5mg、53.2μmol、0.100eq)、CuI(40.5mg、213μmol、0.400eq)およびLiCl(45.1mg、1.06mmol、21.8μL、2.00eq)の混合物を脱気し、20℃にて窒素で3回パージした。反応混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(230mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程4:(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1065] HFIP(5.00mL)に、tert-ブチル(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、369μmol、1.00eq)を20℃にて添加し、混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。混合物をDMSO(5.00mL)に溶解した。混合物を中性prep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:35%~60%、10分)により精製した。画分を凍結乾燥させた。70mgの粗生成物を得、DMSO(5.00mL)に溶解した。得た試料を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:20%~60%、10分)により精製した。(S)-4-(3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(58.3mg、126μmol、34%収率、95.9%純度)を、凍結乾燥により白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.46(s,1H)、7.75(br t,J=6.2Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.00(t,J=54.8Hz,1H)、6.99~6.93(m,1H)、6.82(s,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、4.96~4.88(m,1H)、4.86~4.76(m,1H)、4.60~4.45(m,2H)、4.24~4.17(m,1H)、4.10~3.98(m,1H)、3.93~3.88(m,1H)、3.87(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 443.1(M+H)。
実施例103
(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)ボロン酸
[1066] THF(6.00mL)中の4-ブロモ-1,5-ジメチル-1H-イミダゾール(800mg、4.57mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、3.66mL、2.00eq)をN
2下で0℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。次いでホウ酸トリイソプロピル(2.58g、13.7mmol、3.15mL、3.00eq)を混合物に0℃にて添加し、0℃にて1時間撹拌した。MeOH(5.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチした。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:1%~20%、10分)により精製した。(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)ボロン酸(450mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1067] ジオキサン(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(197mg、401μmol、1.00eq)の溶液に、(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)ボロン酸(280mg、2.00mmol、5.00eq)、Pd(dppf)Cl
2DCM複合体(65.3mg、80.0μmol、0.200eq)、水(0.500mL)およびNa
2CO
3(106mg、1.00mmol、2.98μL、2.50eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/MeOH=10/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程3:(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1068] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、158μmol、1.00eq)の混合物を100℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:10%~35%、10分)により精製した。(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(9.50mg、20.8μmol、13%収率、99.1%純度、ギ酸塩)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.38(br s,1H)、7.63(br s,1H)、7.41~7.26(m,2H)、6.94(t,J=9.6Hz,1H)、6.67(dd,J=3.6,8.8Hz,1H)、4.88(br dd,J=5.6,15.1Hz,1H)、4.75(br dd,J=6.8,14.8Hz,1H)、4.56~4.47(m,2H)、4.28~4.21(m,2H)、4.02(br s,1H)、3.90~3.78(m,1H)、3.59(s,3H)、2.35(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.16(M+H)。
実施例104
(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:4-ブロモ-1,2-ジメチル-1H-イミダゾール
[1069] DMF(10.0mL)中の5-ブロモ-2-メチル-1H-イミダゾール(2.00g、12.4mmol、1.00eq)およびMeI(2.12g、14.9mmol、928μL、1.20eq)の溶液に、K
2CO
3(3.78g、27.3mmol、2.20eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。反応混合物を水(30.0mL)で希釈し、酢酸エチル(15.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル:メタノール=20:1)により精製した。4-ブロモ-1,2-ジメチル-1H-イミダゾール(500mg、2.86mmol、23%収率)を白色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 6.97(s,1H)、3.58(s,3H)、2.31(s,3H)。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1070] ジオキサン(1.00mL)中の4-ブロモ-1,2-ジメチル-1H-イミダゾール(60.0mg、343μmol、1.00eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(Ex.16;241mg、344μmol、1.00eq)、Pd(t-Bu
3P)
2(17.6mg、34.4μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/メタノール=5/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、178μmol、51%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1071] HFIP(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、178μmol、1.00eq)の溶液を80℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(15.5mg、34.1μmol、19%収率、97.5%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.54(s,1H)、8.01(s,1H)、7.99(s,1H)、6.88(dd,J=10.1,8.9Hz,1H)、6.64(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、5.11(d,J=14.7Hz,1H)、4.93(br s,1H)、4.74(br d,J=6.0Hz,1H)、4.60(t,J=9.3Hz,1H)、4.31(dd,J=9.7,3.0Hz,1H)、4.09~3.99(m,1H)、3.95(br d,J=10.3Hz,1H)、3.89(s,3H)、2.73(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.1(M+H)。
実施例105
(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-ブロモ-2-ヨード-6-メチルピリジン
[1072] MeCN(30.0mL)中のI
2(5.43g、21.4mmol、4.31mL、2.00eq)、CuI(2.65g、13.9mmol、1.30eq)、亜硝酸イソペンチル(1.88g、16.0mmol、2.16mL、1.50eq)の溶液に、3-ブロモ-6-メチルピリジン-2-アミン(2.00g、10.7mmol、1.00eq)を0℃にて添加した。混合物を60℃にて2時間撹拌した。反応混合物をNa
2SO
3約30.0gで、20℃にてクエンチし、次いで濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製した。3-ブロモ-2-ヨード-6-メチルピリジン(1.60g、5.37mmol、50%収率)を黄色固体として得た。
工程2:3-ブロモ-6-メチル-2-ビニルピリジン
[1073] ジオキサン(20.0mL)および水(2.00mL)中の3-ブロモ-2-ヨード-6-メチルピリジン(1.60g、5.37mmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(744mg、4.83mmol、820μL、0.900eq)、Na
2CO
3(1.14g、10.7mmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(196mg、269μmol、0.0500eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製した。3-ブロモ-6-メチル-2-ビニルピリジン(600mg、3.03mmol、56%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:3-ブロモ-6-メチルピコリンアルデヒド
[1074] オゾンを、DCM(35.0mL)中の3-ブロモ-6-メチル-2-ビニルピリジン(600mg、3.03mmol、1.00eq)の溶液に-78℃にて0.5時間バブリングした。過剰のO
3をO
2でパージした後、Me
2S(2.82g、45.5mmol、3.34mL、15.0eq)を混合物に20℃にて添加した。混合物を20℃にて8時間撹拌した。LC-MSにより、3-ブロモ-6-メチル-2-ビニルピリジンが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。混合物を濃縮し、水(10.0mL)を溶液に添加した。混合物をEtOAc(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g Sepa Flash(登録商標)Silica Flash Column、溶離液0~11%酢酸エチル/石油エーテル勾配、40mL/分で)により精製した。3-ブロモ-6-メチルピコリンアルデヒド(250mg、1.25mmol、41%収率)を白色固体として得た。
工程4:3-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン
[1075] DCM(4.00mL)中の3-ブロモ-6-メチルピコリンアルデヒド(250mg、1.25mmol、1.00eq)の溶液に、DAST(403mg、2.50mmol、330μL、2.00eq)を0℃にて添加した。混合物を20℃にて10時間撹拌した。冷水(2.00mL)を溶液に添加し、次いで混合物をEtOAc(3.00mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=5/1)により精製した。3-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン(100mg、450μmol、36%収率)を黄色の粘性物質として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1076] ジオキサン(1.00mL)中の3-ブロモ-2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン(70.0mg、315μmol、1.00eq)、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(221mg、315μmol、1.00eq)およびPd(t-Bu
3P)
2(16.1mg、31.5μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/3)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、145μmol、45%収率)を黄色固体として得た。
工程6:(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1077] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、145μmol、1.00eq)の混合物を窒素雰囲気下で80℃にて5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。
1H NMRにより、不十分な純度が示された。生成物をprep-HPLC(ギ酸条件)でさらに精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(2-(ジフルオロメチル)-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(18.0mg、38.0μmol、26%収率、95.6%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.42(s,1H)、7.90(d,J=7.9Hz,1H)、7.59(br t,J=6.3Hz,1H)、7.49(d,J=7.9Hz,1H)、7.24(s,1H)、6.96(br t,J=9.6Hz,1H)、6.83(t,J=54.8Hz,1H)、6.72~6.65(m,1H)、4.96~4.86(m,1H)、4.82~4.71(m,1H)、4.52(br t,J=9.4Hz,1H)、4.44(br s,1H)、4.19(br dd,J=9.5,3.5Hz,1H)、4.02(br s,1H)、3.91~3.79(m,1H)、2.57(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 454.1(M+H)。
実施例106
(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-メチル-2-(トリブチルスタンニル)ピリジン
[1078] THF(10.0mL)中の2-ブロモ-5-メチルピリジン(1.00g、5.81mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、2.81mL、1.21eq)をN
2下で-70℃にて添加した。混合物を-70℃にて0.5時間撹拌した。トリブチル(クロロ)スタンナン(2.84g、8.72mmol、2.35mL、1.50eq)を混合物に-70℃にて添加し、混合物を0℃にて1時間撹拌した。水(10.0mL)の20℃にての添加により、反応混合物をクエンチし、PE(15.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~20/1)により精製した。5-メチル-2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(500mg、粗製物)を黄色の液体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1079] ジオキサン(6.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)の溶液に、5-メチル-2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(311mg、814μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(47.0mg、40.7μmol、9.99e-2eq)およびLiCl(40.0mg、944μmol、19.3μL、2.32eq)、CuI(30.0mg、158μmol、3.87e-1eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/3)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1080] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、199μmol、1.00eq)の混合物を100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:10%~35%、10分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(38.0mg、84.1μmol、42%収率、97.3%純度、HCl)を褐色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.65(br s,1H)、8.67(s,1H)、8.58(s,1H)、8.26(br s,1H)、8.10(br s,1H)、6.91(br t,J=9.4Hz,1H)、6.67(br dd,J=8.4,3.0Hz,1H)、5.18(br s,1H)、5.07~4.99(m,1H)、4.81(br s,1H)、4.64(br t,J=8.9Hz,1H)、4.33(br d,J=9.2Hz,1H)、4.07(br s,2H)、2.51(br s,3H)。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.93(br s,1H)、8.96(br s,1H)、8.66(br s,2H)、8.44(br s,1H)、8.02(br s,1H)、7.09~6.94(m,1H)、6.74(br d,J=6.0Hz,1H)、4.95(br s,2H)、4.57(br d,J=9.2Hz,2H)、4.24(br d,J=7.2Hz,1H)、4.11(br s,1H)、4.00~3.95(m,1H)、2.40(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 404.0(M+H)。
実施例107
(S)-4-(5-クロロ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-クロロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[1081] ジオキサン(5.00mL)中の5-ブロモ-3-クロロ-2-メチルピリジン(150mg、727μmol、1.00eq)に、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(369mg、1.45mmol、2.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(53.2mg、72.7μmol、0.100eq)、KOAc(143mg、1.45mmol、2.00eq)を20℃にて添加した。次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、3-クロロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(200mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1082] EtOH(3.00mL)および水(0.600mL)中の3-クロロ-2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(155mg、611μmol、2.00eq)に、KOAc(89.9mg、916μmol、3.00eq)、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(21.6mg、30.5μmol、21.6μL、0.100eq)およびtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=0:1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-4-(5-クロロ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1083] tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、223μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-4-(5-クロロ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(30.4mg、68.8μmol、30%収率、99.1%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.81(s,1H)、9.09(s,1H)、8.97(s,1H)、8.33(s,1H)、6.90(t,J=9.4Hz,1H)、6.66(dd,J=8.5,3.6Hz,1H)、5.19(d,J=14.8Hz,1H)、5.09~4.93(m,1H)、4.89~4.76(m,1H)、4.62(t,J=9.2Hz,1H)、4.42~4.28(m,1H)、4.19~3.90(m,2H)、2.93(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 438.1/440.0(M+H)/(M+3)。
実施例108
(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1084] EtOH(5.00mL)および水(0.500mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(90.0mg、230μmol、1.00eq)、(2-メチル-4-ピリジル)ボロン酸(47.3mg、345μmol、1.50eq)、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(16.3mg、23.0μmol、16.3μL、0.100eq)、KOAc(45.0mg、459μmol、1.99eq)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で80℃にて8時間撹拌した。残渣をMeOH(5.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(200mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100-200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて3時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:15%~40%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(54.3mg、123μmol、53%収率、99.4%純度、HCl塩)をオレンジ色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.61(s,1H)、8.68(d,J=6.4Hz,1H)、8.49(s,1H)、8.44(br d,J=6.2Hz,1H)、8.40(s,1H)、6.90(t,J=9.4Hz,1H)、6.66(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.21(br d,J=14.8Hz,1H)、4.98(br d,J=14.6Hz,1H)、4.80(br s,1H)、4.62(br t,J=9.2Hz,1H)、4.32(br d,J=7.7Hz,1H)、4.14~3.91(m,2H)、2.83(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 404.2(M+H)。
実施例109
(S)-12-フルオロ-4-(3-メトキシピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-メトキシ-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[1085] ジオキサン(6.00mL)中の2-ブロモ-3-メトキシピリジン(400mg、2.13mmol、1.00eq)の溶液に、Pd(PPh
3)
4(246mg、213μmol、0.100eq)およびトリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(1.39g、4.25mmol、882μL、2.00eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を100℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、いかなる2-ブロモ-3-メトキシピリジンも残留しないことが示された。いくつかの新規ピークがLC-MS上に示され、望ましいm/sが検出された。反応混合物を濾過し、濾液を収集した。3-メトキシ-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン(578mg、粗製物)をジオキサン(6.00mL)に溶解し、次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メトキシピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1086] ジオキサン(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)の溶液に、ジオキサン(6.00mL)中の3-メトキシ-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン(578mg、2.13mmol、5.22eq)、Pd(PPh
3)
4(47.0mg、40.7μmol、0.100eq)、CuI(38.8mg、204μmol、0.500eq)およびLiCl(34.5mg、814μmol、16.7μL、2.00eq)を20℃にて、N
2下で添加した。混合物を100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メトキシピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(85.0mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(3-メトキシピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1087] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メトキシピリジン-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(85.0mg、164μmol、1.00eq)の混合物を、100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:20%~50%、10分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(3-メトキシピリジン-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(23.0mg、48.9μmol、29%収率、97.0%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 10.13(s,1H)、9.18(br t,J=6.0Hz,1H)、8.66(s,1H)、8.42~8.34(m,1H)、7.80~7.71(m,1H)、7.50(dd,J=8.4,4.8Hz,1H)、7.02(t,J=9.6Hz,1H)、6.75(dd,J=8.4,4.0Hz,1H)、5.06~4.92(m,2H)、4.54(br t,J=9.2Hz,2H)、4.29~4.22(m,1H)、4.16(br s,1H)、4.00(br s,1H)、3.99(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 420.0(M+H)。
実施例110
(S)-12-フルオロ-4-(ピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(ピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1088] ジオキサン(6.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、285μmol、1.00eq)の溶液に、4-(トリブチルスタンニル)ピリミジン(210mg、569μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(32.9mg、28.5μmol、0.100eq)、LiCl(24.2mg、571μmol、11.7μL、2.00eq)およびCuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(ピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、粗製物)を緑色固体として得た。
工程2:実施例151:(S)-12-フルオロ-4-(ピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1089] HFIP(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(ピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、285μmol、1.00eq)の混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をDMSO(4.00mL)に溶解し、混合物を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:25%~40%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(ピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(36.2mg、84.8μmol、29%収率、100%純度、HCl塩)をオレンジ色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.95(s,1H)、9.22(s,1H)、9.01(br s,1H)、8.88(br d,J=5.3Hz,1H)、8.67(s,2H)、6.98(br t,J=9.5Hz,1H)、6.71(dd,J=8.6,3.5Hz,1H)、5.17~4.91(m,2H)、4.69~4.51(m,2H)、4.24(dd,J=9.2,4.1Hz,1H)、4.17~4.09(m,1H)、4.05~3.96(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 391.1(M+H)。
実施例111
(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
Step1:4-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリミジン
[1090] ジオキサン(4.00mL)中の4-ブロモ-6-メチルピリミジン(200mg、1.16mmol、1.00eq)をトリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(757mg、2.31mmol、479μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(134mg、116μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、4-ブロモ-6-メチルピリミジンが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。得た4-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリミジン(297mg、粗製物)の溶液を次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1091] ジオキサン(4.00mL)中の4-メチル-6-(トリメチルスタンニル)ピリミジン(297mg、1.16mmol、2.84eq)に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)、CuI(31.0mg、163μmol、0.400eq)、LiCl(34.5mg、814μmol、16.7μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(47.0mg、40.7μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=1:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(180mg、粗製物)を褐色油状物として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1092] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(180mg、357μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(6-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(24.9mg、55.9μmol、15%収率、98.9%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz。δ=ppm 9.60(s,1H)、9.26(s,1H)、8.89(s,1H)、8.41(s,1H)、6.94(t,J=9.2Hz,1H)、6.76~6.66(m,1H)、5.35~5.27(m,1H)、5.03(br s,2H)、4.70~4.60(m,1H)、4.42~4.28(m,1H)、4.19~3.95(m,2H)、2.74(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.1(M+H)。
実施例112
(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-オール
[1093] EtOH(100mL)中のメチル3-オキソペンタノエート(5.00g、38.4mmol、4.76mL、1.00eq)、メチルヒドラジン(1.86g、16.2mmol、2.13mL、0.420eq)、HCl(12.0M、160μL、0.0500eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で80℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);40g SepaFlash(登録商標)Silica Flash Column、溶離液0~20%酢酸エチル/石油エーテル勾配、50mL/分)により精製した。3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-オール(1.90g、15.1mmol、39%収率)を薄赤色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 10.67(br s,1H)、5.11(s,1H)、3.37(br s,3H)、2.34(q,J=7.6Hz,2H)、1.06(t,J=7.6Hz,3H)。
工程2:3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イルトリフルオロメタンスルホネート
[1094] DCM(10.0mL)中の3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-オール(500mg、3.96mmol、1.00eq)、1,1,1-トリフルオロ-N-フェニル-N-(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(1.70g、4.76mmol、1.20eq)の溶液に、DIPEA(1.02g、7.93mmol、1.38mL、2.00eq)を0℃にて添加した。混合物を20℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標);12g SepaFlash(登録商標)Silica Flash Column、溶離液0~20%酢酸エチル/石油エーテル勾配、30mL/分)により精製した。3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イルトリフルオロメタンスルホネート(700mg、2.71mmol、68%収率)を無色油状物として得た。
工程3:3-エチル-1-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール
[1095] ジオキサン(15.0mL)中の3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イルトリフルオロメタンスルホネート(500mg、1.94mmol、1.00eq)、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(740mg、2.91mmol、1.50eq)、KOAc(570mg、5.81mmol、3.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(142mg、194μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で90℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製した。3-エチル-1-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(260mg、1.10mmol、56%収率)を薄黄色固体として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1096] ジオキサン(5.00mL)および水(0.500mL)中の3-エチル-1-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(127mg、538μmol、1.20eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(220mg、448μmol、1.00eq)、Na
2CO
3(94.9mg、895μmol、2.00eq)、Pd(dppf)Cl
2(32.8mg、44.8μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で80℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、211μmol、47%収率)を褐色固体として得た。
工程5:(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1097] DCM(2.50mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、211μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(1.00mL)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(36.6mg、79.9μmol、37%収率、99.8%純度、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.56(s,1H)、8.07(s,1H)、6.93(dd,J=10.0,8.8Hz,1H)、6.69(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、6.54(s,1H)、5.22(d,J=14.8Hz,1H)、4.97(br d,J=14.7Hz,1H)、4.83~4.72(m,1H)、4.63(t,J=9.5Hz,1H)、4.32(dd,J=9.7,3.4Hz,1H)、4.12~4.00(m,1H)、3.97~3.86(m,1H)、3.81(s,3H)、2.76(q,J=7.6Hz,2H)、1.33(t,J=7.6Hz,3H)。LCMS(ESI+):m/z 421.1(M+H)。
実施例113
(S)-4-(5-クロロピリミジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-クロロ-4-ヨードピリミジン
[1098] MeCN(15.0mL)中の5-クロロピリミジン-4-アミン(760mg、5.87mmol、1.00eq)およびCH
2I
2(3.14g、11.7mmol、946μL、2.00eq)の溶液に、MeCN(3.00mL)中の亜硝酸イソペンチル(1.51g、12.9mmol、1.74mL、2.20eq)を窒素雰囲気下で0℃にて添加した。混合物を0℃にて3時間撹拌した。次いで混合物を窒素雰囲気下で60℃にて36時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=9/1)により精製した。5-クロロ-4-ヨードピリミジン(570mg、2.37mmol、40%収率)を薄黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(5-クロロピリミジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1099] ジオキサン(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、285μmol、1.00eq)、5-クロロ-4-ヨードピリミジン(137mg、570μmol、2.00eq)、Pd(t-Bu
3P)
2(14.6mg、28.6μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/3)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(5-クロロピリミジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(125mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(5-クロロピリミジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1100] HFIP(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(5-クロロピリミジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(125mg、238μmol、1.00eq)の混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより低い変換が示された。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDCM(5.00mL)およびTFA(2.00mL)に窒素雰囲気下で25℃にて溶解し、混合物を25℃にて1時間撹拌した。LC-MSにより、反応が完了したことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:10%~30%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(5-クロロピリミジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(22.0mg、46.9μmol、19%収率、98.3%純度、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.65(s,1H)、9.20(s,1H)、8.98(s,1H)、8.95(s,1H)、6.95(br t,J=9.5Hz,1H)、6.71(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、5.28(br d,J=14.7Hz,1H)、5.05(br d,J=14.7Hz,2H)、4.65(br t,J=9.4Hz,1H)、4.35(br d,J=7.2Hz,1H)、4.12(br s,1H)、3.98(br s,1H)。LCMS(ESI+):m/z 425.0/427.0(M+H)/(M+3)。
実施例114
(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-フルオロ-4-ヨードピリミジン
[1101] MeCN(2.00mL)中の5-フルオロピリミジン-4-アミン(250mg、2.21mmol、1.00eq)およびCH
2I
2(1.18g、4.42mmol、357μL、2.00eq)の溶液に、MeCN(0.500mL)中の亜硝酸イソペンチル(570mg、4.87mmol、655μL、2.20eq)を0℃添加した。混合物を0℃にて1時間撹拌した。次いで混合物を60℃に温めた。混合物を60℃にて1時間撹拌した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製した。5-フルオロ-4-ヨードピリミジン(80.0mg、357μmol、16%収率)を黄色固体として得た。
工程2:5-フルオロ-4-(トリメチルスタンニル)ピリミジン
[1102] ジオキサン(3.00mL)中の5-フルオロ-4-ヨードピリミジン(80.0mg、357μmol、1.00eq)、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(234mg、715μmol、148μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(41.3mg、35.7μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、20℃にて窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて1時間撹拌した。LC-MSにより、5-フルオロ-4-ヨードピリミジンが完全に消費されことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。3.00mLのジオキサン中の5-フルオロ-4-(トリメチルスタンニル)ピリミジン(93.2mg、粗製物)を次の工程で直接使用した。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1103] ジオキサン(3.00mL)中の5-フルオロ-4-(トリメチルスタンニル)ピリミジン(93.2mg、357μmol、1.00eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(176mg、358μmol、1.00eq)、LiCl(22.7mg、535μmol、11.0μL、1.50eq)、CuI(34.0mg、179μmol、0.500eq)およびPd(PPh
3)
4(41.3mg、35.7μmol、0.100eq)のジオキサン(1.00mL)中混合物を脱気し、20℃にて、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/メタノール=10/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程4:(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1104] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(75.0mg、148μmol、1.00eq)の混合物を窒素雰囲気下で80℃にて10時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(19.6mg、43.7μmol、29%収率、99.2%純度、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.62(s,1H)、9.14(d,J=2.9Hz,1H)、8.88(d,J=4.4Hz,1H)、8.68(d,J=1.5Hz,1H)、6.95(dd,J=10.3,8.8Hz,1H)、6.71(dd,J=8.8,3.9Hz,1H)、5.36~5.24(m,1H)、5.13~4.94(m,2H)、4.70~4.58(m,1H)、4.43~4.30(m,1H)、4.17~4.09(m,1H)、4.06~3.89(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 409.0(M+H)。
実施例115
(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-ブロモ-1,4-ジメチル-1H-イミダゾール
[1105] THF(12.5mL)中のNaH(745mg、18.6mmol、60%純度、1.20eq)の溶液に、THF(12.5mL)中の5-ブロモ-4-メチル-1H-イミダゾール(2.50g、15.5mmol、1.00eq)を0℃にて添加し、混合物を20℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物に、MeI(3.31g、23.3mmol、1.45mL、1.50eq)を20℃にて滴下添加した。混合物を20℃にて16時間撹拌した。水(10.0mL)の添加により、反応混合物をクエンチし、EtOAc(20.0mL×5)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=0:1)により精製した。5-ブロモ-1,4-ジメチル-1H-イミダゾール(540mg、3.09mmol、19%収率)を薄黄色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 7.47(s,1H)、3.57(s,3H)、2.19(s,3H)。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1106] 反応を2つのバッチで設定した。ジオキサン(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、143μmol、1.10eq)、5-ブロモ-1,4-ジメチル-1H-イミダゾール(68.0mg、389μmol、3.00eq)、Pd(t-Bu
3P)
2(13.3mg、26.0μmol、0.201eq)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて16時間撹拌した。バッチを合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(5.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(300mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて3時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、prep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:40%~65%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。tert-ブチル(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(13mg、25.7μmol、9%収率)を無色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1107] 1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-オール(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(13.0mg、25.7μmol、1.00eq)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて36時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDCM(2.00mL)に溶解し、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL、526eq)を20℃にて滴下添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Synergi C18 150×25×10μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:1%~20%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。得た生成物を別のバッチ5mgと合わせた。
1H NMRにより、不十分な純度が示された。生成物をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:15%~45%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(1,4-ジメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(10.1mg、22.7μmol、88%収率、99.6%純度、HCl塩)を白色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.57(s,1H)、9.05(s,1H)、8.10(s,1H)、6.93(t,J=9.4Hz,1H)、6.69(dd,J=8.4,3.7Hz,1H)、5.23(br d,J=14.6Hz,1H)、4.97(br d,J=15.0Hz,1H)、4.79(br s,1H)、4.63(br t,J=9.3Hz,1H)、4.31(br d,J=6.8Hz,1H)、4.07(br s,1H)、3.92(br d,J=10.6Hz,1H)、3.70(br s,3H)、2.24(br s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.0(M+H)。
実施例116
(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:2-ブロモ-1,5-ジメチル-1H-イミダゾール
[1108] 2つの平行した反応を設定した。THF(8.00mL)中の2-ブロモ-5-メチル-1H-イミダゾール(600mg、3.73mmol、1.00eq)の溶液に、NaH(298mg、7.45mmol、60%純度、2.00eq)を0℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で0℃にて0.5時間撹拌した。MeI(1.06g、7.45mmol、464μL、2.00eq)を混合物に0℃にて添加し、混合物を窒素雰囲気下で20℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、2-ブロモ-5-メチル-1H-イミダゾールが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により、2つの新規スポットが形成されたことが示された。バッチを合わせ、水(10.0mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。2-ブロモ-1,5-ジメチル-1H-イミダゾール(450mg、2.57mmol、34%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1109] ジオキサン(8.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、285μmol、1.00eq)の混合物に、2-ブロモ-1,5-ジメチル-1H-イミダゾール(99.8mg、570μmol、2.00eq)、CuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)、LiCl(24.2mg、570μmol、11.7μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(33.0mg、28.5μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をDMSO(7.00mL)に溶解し、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:25%~45%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。tert-ブチル(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、253μmol、88%収率、ギ酸塩)を緑色固体として得た。
工程3:(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1110] HFIP(8.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、253μmol、1.00eq、FA)の混合物を100℃にて6時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をDMSO(5.00mL)に溶解した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、酸性のprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(0.04% NH
3H
2O+10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:15%~55%、10分)を精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。得た生成物を水(2.00mL)に溶解し、次いでHCl(12.0M、0.0100mL)を混合物に添加し、溶液を再凍結乾燥させた。(S)-4-(1,5-ジメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(17.1mg、38.4μmol、15%収率、99.4%純度、HCl塩)を緑色固体として得た。
1H NMR CD
3OD +D
2O中HClを1滴 400MHz δ=ppm 9.80(s,1H)、8.36(s,1H)、7.57(s,1H)、7.05~6.86(m,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.27(br d,J=14.8Hz,1H)、5.09(br s,1H)、4.81(br s,1H)、4.65(t,J=9.5Hz,1H)、4.33(br d,J=6.7Hz,1H)、4.15(br s,1H)、3.99(br s,1H)、3.74(s,3H)、2.49(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 407.1(M+H)
実施例117
(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリミジン
[1111] ジオキサン(8.00mL)中の4-ブロモ-2-メチルピリミジン(250mg、1.44mmol、1.00eq)の溶液に、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(946mg、2.89mmol、599μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(167mg、145μmol、0.100eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を100℃にて3時間撹拌した。LC-MSにより、4-ブロモ-2-メチルピリミジンが完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。得た2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリミジンの溶液を次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1112] ジオキサン(8.00mL)中の2-メチル-4-(トリメチルスタンニル)ピリミジン(157mg、611μmol、2.00eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、Pd(PPh
3)
4(35.3mg、30.6μmol、0.100eq)、CuI(23.3mg、122μmol、0.400eq)およびLiCl(25.9mg、611μmol、12.5μL、2.00eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=0:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(154mg、粗製物)を褐色油状物として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1113] HFIP(2.00mL)に、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(154mg、305μmol、1.00eq)を20℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(5.00mL)に溶解した。懸濁液を中性prep-HPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:20%~50%、8分)により精製した。生成物を凍結乾燥で単離した。生成物(30.0mg)を、不十分な純度を有する黄色固体として得た。材料をDMSO(5.00mL)に溶解した。懸濁液を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:25%~37%、10分)で2回精製した。生成物を含有する分画を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(21.1mg、46.9μmol、15%収率、97.9%純度、HCl alt)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.63(s,1H)、8.92(s,1H)、8.87(d,J=6.6Hz,1H)、8.45(d,J=6.6Hz,1H)、6.94(t,J=9.5Hz,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、5.33(br d,J=14.4Hz,1H)、5.04(br s,2H)、4.66(br t,J=9.2Hz,1H)、4.36(br s,1H)、4.11(br s,1H)、4.06~3.91(m,1H)、2.99(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.0(M+H)。
実施例118
(S)-4-(3-クロロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-クロロ-2-(トリブチルスタンニル)ピリジン
[1114] THF(50.0mL)中の2-ブロモ-3-クロロピリジン(6.00g、31.2mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、13.7mL、1.10eq)を-78℃にて窒素下で添加し、混合物を-78℃にて0.5時間撹拌した。トリブチル(クロロ)スタンナン(20.3g、62.4mmol、16.8mL、2.00eq)を混合物に窒素雰囲気下で-78℃にて添加し、生じた混合物を-78℃にて1.5時間、N
2下で撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl水溶液(30.0mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(30.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~3/1)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物を中性prep-HPLCにより精製した。3-クロロ-2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(80.0mg、199μmol、6.37e-1%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(3-クロロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1115] ジオキサン(2.00mL)中の3-クロロ-2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(73.8mg、183μmol、1.00eq)の撹拌溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、183μmol、1.00eq)、CuI(14.0mg、73.3μmol、0.400eq)、LiCl(15.5mg、366μmol、7.50μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(21.2mg、18.3μmol、0.100eq)をN
2下で25℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-クロロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、172μmol、93%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(3-クロロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1116] tert-ブチル(S)-4-(3-クロロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、172μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を25℃にて添加し、混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を酸性のprep-HPLC(HCl)により精製した。(S)-4-(3-クロロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(25.3mg、53.7μmol、31%収率、97.7%純度、HCl塩)をオレンジ色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.57(s,1H)、8.53(d,J=5.3Hz,1H)、8.21(s,1H)、7.83(s,1H)、7.68(d,J=5.3Hz,1H)、6.98~6.86(m,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.21(d,J=14.8Hz,1H)、4.97(br d,J=14.3Hz,1H)、4.84~4.78(m,1H)、4.64(t,J=9.3Hz,1H)、4.34(dd,J=9.8,3.1Hz,1H)、4.13~3.91(m,2H)。LCMS(ESI+):m/z 424.0(M+H)。
実施例119
(S)-4-(5-クロロ-3-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-クロロ-3-メチル-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン
[1117] ジオキサン(5.00mL)中の2-ブロモ-5-クロロ-3-メチルピリジン(150mg、727μmol、1.00eq)、トリメチル(トリメチルスタンニル)スタンナン(476mg、1.45mmol、301μL、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(84.0mg、72.7μmol、0.100eq)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。得た5-クロロ-3-メチル-2-(トリメチルスタンニル)ピリジンの溶液を、次の工程で、さらなる精製なしで使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-3-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1118] ジオキサン(5.00mL)中の5-クロロ-3-メチル-2-(トリメチルスタンニル)ピリジン(211mg、727μmol、2.38eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、Pd(PPh
3)
4(35.3mg、30.5μmol、0.100eq)、LiCl(19.4mg、458μmol、9.37μL、1.50eq)およびCuI(29.1mg、153μmol、0.500eq)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次いで混合物を窒素雰囲気下で100℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-3-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(127mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(5-クロロ-3-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1119] TFA(2.00mL)およびDCM(4.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-3-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、223μmol、1.00eq)の混合物を窒素雰囲気下で25℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:20%~45%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(5-クロロ-3-メチルピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(17.1mg、36.0μmol、16%収率、99.9%純度、HCl塩)を薄黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.54(s,1H)、8.58(d,J=1.8Hz,1H)、8.21(s,1H)、7.96(d,J=1.7Hz,1H)、6.94(t,J=9.5Hz,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.21(d,J=14.8Hz,1H)、5.00(br d,J=14.8Hz,1H)、4.77(br d,J=5.0Hz,1H)、4.63(t,J=9.4Hz,1H)、4.33(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.17~4.03(m,1H)、4.02~3.89(m,1H)、2.50(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 438.0(M+H)。
実施例120
(S)-4-(3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-クロロ-5-フルオロ-2-ヨードピリジン
[1120] MeCN(8.00mL)中の3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-アミン(450mg、3.07mmol、1.00eq)およびCuI(1.17g、6.14mmol、2.00eq)の溶液に、MeCN(2.00mL)中の亜硝酸イソペンチル(791mg、6.76mmol、910μL、2.20eq)を窒素雰囲気下で0℃にて添加した。混合物を0℃にて1時間撹拌し、次いで混合物を窒素雰囲気下で60℃にて12時間撹拌した。反応物を濾過し、水(10.0mL)を濾液に添加した。得た溶液を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=10/1)により精製した。3-クロロ-5-フルオロ-2-ヨードピリジン(230mg、893μmol、29%収率)を白色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1121] ジオキサン(6.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、285μmol、1.00eq)の混合物に、3-クロロ-5-フルオロ-2-ヨードピリジン(147mg、570μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(33.0mg、28.5μmol、0.100eq)、CuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)およびLiCl(24.2mg、570μmol、11.7μL、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で100℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1122] HFIP(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、148μmol、1.00eq)の混合物を、100℃にて3時間を撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をDMSO(4.00mL)に溶解した。懸濁液を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:20%~45%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(3-クロロ-5-フルオロピリジン-2-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(12.5mg、26.1μmol、17%収率、99.8%純度、HCl)を緑色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.52(s,1H)、8.63(d,J=2.4Hz,1H)、8.51(s,1H)、8.05(dd,J=8.0,2.3Hz,1H)、6.92(t,J=9.6Hz,1H)、6.68(dd,J=8.7,3.6Hz,1H)、5.20(d,J=15.0Hz,1H)、4.98(br d,J=15.0Hz,1H)、4.76(br s,1H)、4.61(t,J=9.5Hz,1H)、4.31(dd,J=9.7,3.1Hz,1H)、4.06(br d,J=9.7Hz,1H)、3.97~3.89(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 442.0(M+H)。
実施例121
(S)-12-フルオロ-4-(1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール
[1123] THF(8.00mL)中の4,5-ジメチル-1H-イミダゾール(500mg、3.77mmol、1.00eq、HCl)の溶液に、NaH(377mg、9.43mmol、60%純度、2.50eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を20℃にて0.5時間撹拌した。MeI(500mg、3.52mmol、219μL、0.934eq)を混合物に20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。MeOH(2.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチし、混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×40mm×10μm;移動相:[水(0.04%NH
3水+10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:1%~15%、10分)により精製した。1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール(300mg、粗製物)を黄色の液体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1124] 撹拌棒を備えたマイクロ波チューブ内に、ジオキサン(2.00mL)およびEtOH(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)の溶液に、1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール(100mg、908μmol、2.23eq)、Pd(OAc)
2(24.0mg、107μmol、0.263eq)、PPh
3(56.0mg、214μmol、0.524eq)およびNa
2CO
3(129mg、1.22mmol、3.00eq)をアルゴン下で添加した。チューブをケイ素セプタムで密閉し、150℃にて2時間撹拌しながら、マイクロ波照射に供した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1125] DCM(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、192μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(1.00mL)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Lun aC18 150×30mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:20%~40%、10分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(1,4,5-トリメチル-1H-イミダゾール-2-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(65.0mg、141μmol、73%収率、99.4%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.58(s,1H)、8.08(s,1H)、7.00~6.89(m,1H)、6.70(dd,J=8.7,4.8Hz,1H)、5.23(d,J=14.8Hz,1H)、5.00(br d,J=14.8Hz,1H)、4.78(br s,1H)、4.65(t,J=9.6Hz,1H)、4.33(dd,J=9.8,3.2Hz,1H)、4.14~4.04(m,1H)、4.01~3.90(m,1H)、3.71(s,3H)、2.39(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 421.0(M+H)。
実施例122
(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:5-メチルピリミジン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート
[1126] DCM(5.00mL)中の5-メチルピリミジン-4-オール(300mg、2.72mmol、1.00eq)およびDIPEA(704mg、5.45mmol、949μL、2.00eq)の撹拌溶液に、1,1,1-トリフルオロ-N-フェニル-N-(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(1.17g、3.27mmol、1.20eq)を25℃にて添加した。生じた混合物を25℃にて12時間撹拌した。混合物に、水(10.0mL)を添加し、混合物をEtOAc(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=10/1)により精製した。5-メチルピリミジン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(240mg、991μmol、36%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1127] ジオキサン(5.00mL)中の5-メチルピリミジン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(240mg、992μmol、3.48eq)およびtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、285μmol、1.00eq)に、CuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)、LiCl(24.2mg、570μmol、11.7μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(33.0mg、28.5μmol、0.100eq)をN
2下で25℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、238μmol、83%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1128] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、238μmol、1.00eq)に、HFIP(4.00mL)を25℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を酸性のprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(5-メチルピリミジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(34.4mg、76.2μmol、32%収率、97.6%純度、HCl塩)をオレンジ色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.57(s,1H)、9.18(s,1H)、8.84(s,1H)、8.45(s,1H)、7.03~6.89(m,1H)、6.72(dd,J=8.6,4.0Hz,1H)、5.27(d,J=15.0Hz,1H)、5.04(br d,J=15.6Hz,1H)、4.85~4.78(m,1H)、4.65(t,J=9.4Hz,1H)、4.35(dd,J=9.7,3.5Hz,1H)、4.17~4.06(m,1H)、4.05~3.95(m,1H)、2.65(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.0(M+H)。
実施例123
(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール
工程1:メチル2-(5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセテート
[1129] メチルヒドラジン(6.61g、57.4mmol、7.56mL、水中40.0%、1.00eq)を、MeOH(100mL)中のジメチル3-オキソペンタンジオエート(10.0g、57.4mmol、8.26mL、1.00eq)に20℃にて添加し、この間反応温度は65℃に上昇した。添加完了後、混合物をさらに2時間撹拌し、次いでNaOMe(10.3g、57.4mmol、MeOH中30.0%、1.00eq)を65℃にて添加した。反応はわずかに発熱性であった。反応混合物をさらに4時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=0:1)により、いかなるジメチル3-オキソペンタンジオエートも残っていないことが示され、より大きな極性を有する1つの主要な新規スポットが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去し、残渣を水(40.0mL)に溶解した。氷酢酸でpH=5に酸性化した後、混合物をEtOAc(50.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(30.0mL)中に懸濁させ、濾過し、フィルターケーキを乾燥させ、収集した。メチル2-(5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセテート(4.50g、粗製物)を白色固体として得た。
工程2:メチル2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセテート
[1130] 20の平行した反応を設定した。MeCN(4.00mL)中のメチル2-(5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセテート(100mg、588μmol、1.00eq)の溶液に、POBr
3(842mg、2.94mmol、299μL、5.00eq)を20℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間撹拌した。すべてのバッチを合わせ、飽和NaHCO
3水溶液(50.0mL)の0℃にての添加により、クエンチした。次いで混合物をEtOAc(70.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。メチル2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセテート(1.20g、粗製物)を黄色の液体として得た。
工程3:2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール
[1131] DCM(10.0mL)中のメチル2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセテート(600mg、2.57mmol、1.00eq)の溶液に、DIBAL-H(1.00M、9.01mL、3.50eq)をN
2下で0℃にて添加した。混合物を25℃にて12時間撹拌した。MeOH(5.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチし、混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/EtOH=1/0~20/1)により精製した。2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール(200mg、粗製物)を黄色の液体として得た。
工程4:2-(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール
[1132] THF(5.00mL)中の2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール(200mg、975μmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、819μL、2.10eq)をN
2下で-70℃にて添加した。混合物を-70℃にて0.5時間撹拌した。トリブチル(クロロ)スタンナン(476mg、1.46mmol、393μL、1.50eq)を混合物に-70℃にて添加し、これを次いで-70℃にて1時間撹拌した。飽和KF水溶液(1.00mL)の0℃にての添加により、反応混合物をクエンチした。混合物をMTBE(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。2-(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール(350mg、粗製物)を黄色の液体として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1133] ジオキサン(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)の溶液に、2-(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール(338mg、814μmol、2.00eq)、Pd(PPh
3)
4(47.0mg、40.7μmol、0.100eq)、CuI(31.0mg、162μmol、0.400eq)およびLiCl(34.5mg、814μmol、16.7μL、2.00eq)をN
2下で20℃にて添加した。混合物を90℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程6:(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール
[1134] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-(2-ヒドロキシエチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、224μmol、1.00eq)の混合物を100℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×30mm×10μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:20%~45%、10分)により精製した。(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-オール(53.0mg、120μmol、53%収率、99.1%純度)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.44(s,1H)、7.64(br t,J=6.4Hz,1H)、7.39(s,1H)、6.96(dd,J=10.1,8.8Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,4.0Hz,1H)、6.39(s,1H)、4.96~4.87(m,1H)、4.84~4.72(m,1H)、4.66(t,J=5.2Hz,1H)、4.59~4.45(m,2H)、4.21(dd,J=9.6,3.6Hz,1H)、4.09~3.98(m,1H)、3.93~3.82(m,1H)、3.74(s,3H)、3.65(dt,J=7.2,5.4Hz,2H)、2.70(t,J=7.2Hz,2H)。LCMS(ESI+):m/z 437.0(M+H)。
実施例124
(S)-4-(2,5-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:4-ヨード-2,5-ジメチルピリジン
[1135] MeCN(10.0mL)中の2,5-ジメチルピリジン-4-アミン(500mg、4.09mmol、1.00eq)、CuI(1.01g、5.32mmol、1.30eq)の溶液に、MeCN(5.00mL)中の亜硝酸イソペンチル(719mg、6.14mmol、826μL、1.50eq)を0℃にて添加した。混合物を60℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製した。4-ヨード-2,5-ジメチルピリジン(320mg、1.37mmol、33%収率)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(2,5-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1136] ジオキサン(2.00mL)中の4-ヨード-2,5-ジメチルピリジン(73.1mg、314μmol、1.10eq)およびtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(Ex.16;200mg、285μmol、1.00eq)の溶液に、CuI(21.7mg、114μmol、0.400eq)、LiCl(24.2mg、571μmol、11.7μL、2.00eq)およびPd(PPh
3)
4(33.0mg、28.6μmol、0.100eq)を20℃にて添加し、次いで混合物を80℃にて12時間、N
2下で撹拌した
。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=0:1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(2,5-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(70.0mg、135μmol、47%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-4-(2,5-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1137] tert-ブチル(S)-4-(2,5-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(70.0mg、135μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を20℃にて添加し、混合物を100℃にて2時間、N
2下で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-4-(2,5-ジメチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(24.7mg、54.3μmol、40%収率、99.7%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.59(s,1H)、8.77(s,1H)、8.09(s,1H)、7.99(s,1H)、6.95(br t,J=9.5Hz,1H)、6.71(br dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.24(br d,J=14.8Hz,1H)、5.04~4.94(m,1H)、4.85(br s,1H)、4.65(br t,J=9.5Hz,1H)、4.33(br dd,J=9.6,3.2Hz,1H)、4.08(br d,J=8.6Hz,1H)、3.94(br t,J=10.8Hz,1H)、2.82(s,3H)、2.43(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 418.0(M+H)。
実施例125
(S)-4-(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-クロロ-2-メチルピリジン-4-アミン
[1138] MeCN(20.0mL)中の2-メチルピリジン-4-アミン(3.00g、27.7mmol、1.00eq)の溶液に、MeCN(10.0mL)中のNCS(4.07g、30.5mmol、1.10eq)を0℃にて添加した。混合物を0℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。3-クロロ-2-メチルピリジン-4-アミン(2.01g、14.1mmol、50%収率)を灰色固体として得た。
工程2:3-クロロ-4-ヨード-2-メチルピリジン
[1139] MeCN(20.0mL)中の3-クロロ-2-メチルピリジン-4-アミン(2.01g、14.1mmol、1.00eq)、CuI(3.49g、18.3mmol、1.30eq)の溶液に、MeCN(10.0mL)中の亜硝酸イソペンチル(2.48g、21.2mmol、2.85mL、1.50eq)を0℃にて添加した。混合物を60℃にて2時間、N
2下で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製した。3-クロロ-4-ヨード-2-メチルピリジン(350mg、1.38mmol、9%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)ボロン酸
[1140] THF(5.00mL)中の3-クロロ-4-ヨード-2-メチルピリジン(350mg、1.38mmol、1.00eq)の溶液に、-78℃にてn-BuLi(2.50M、829μL、1.50eq)を添加した。混合物を-78℃にて0.5時間撹拌した。混合物に、ホウ酸トリイソプロピル(779mg、4.14mmol、952μL、3.00eq)を-78℃にて添加した。混合物を-78℃にて1時間、N
2下で撹拌した。MeOH(2.00mL)の-78℃にての添加により、反応混合物をクエンチし、反応混合物を減圧下で濃縮した。(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)ボロン酸(235mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-4-(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1141] ジオキサン(5.00mL)および水(0.500mL)中の(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)ボロン酸(235mg、1.37mmol、1.00eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(222mg、452μmol、0.330eq)、Pd(dppf)Cl
2(10.0mg、13.7μmol、0.0100eq)およびNaHCO
3(230mg、2.74mmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間、N
2下で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=1:3)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(72.0mg、134μmol、9%収率)を黄色固体として得た。
工程5:(S)-4-(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1142] tert-ブチル(S)-4-(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(70.0mg、130μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を20℃にて添加し、混合物を80℃にて12時間、N
2下で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-4-(3-クロロ-2-メチルピリジン-4-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(15.9mg、32.9μmol、25%収率、98.0%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.56(br s,1H)、8.67(br d,J=5.5Hz,1H)、8.14(br s,1H)、7.79(br d,J=5.5Hz,1H)、6.95(br t,J=9.5Hz,1H)、6.71(br dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.24(br d,J=14.8Hz,1H)、4.99(br d,J=14.5Hz,1H)、4.80(br s,1H)、4.65(br t,J=9.5Hz,1H)、4.34(br dd,J=9.8,3.2Hz,1H)、4.13~4.04(m,1H)、4.01~3.90(m,1H)、2.85(br s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 438.1(M+H)。
実施例126
(S)-4-(5-クロロ-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-ブロモ-5-クロロ-2-メチルピリジン
[1143] MeCN(20.0mL)中の5-ブロモ-6-メチルピリジン-3-アミン(2.00g、10.7mmol、1.00eq)およびCuCl(2.12g、21.4mmol、511μL、2.00eq)の溶液に、亜硝酸イソペンチル(3.13g、26.7mmol、3.60mL、2.50eq)を0℃にて添加した。混合物を0℃にて1時間撹拌した。混合物を80℃にて12時間、N
2下で撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1)により精製して、3-ブロモ-5-クロロ-2-メチルピリジン(850mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:5-クロロ-2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[1144] ジオキサン(7.00mL)中の3-ブロモ-5-クロロ-2-メチルピリジン(600mg、2.91mmol、1.00eq)およびPin
2B
2(886mg、3.49mmol、1.20eq)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(213mg、291μmol、0.100eq)およびKOAc(570mg、5.81mmol、2.00eq)を25℃にて添加した。混合物を80℃にて2時間、N
2下で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、5-クロロ-2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(2.00g、粗製物)を黒色固体として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1145] ジオキサン(4.00mL)および水(0.800mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、204μmol、1.00eq)および5-クロロ-2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(310mg、1.22mmol、6.00eq)の溶液に、Na
2CO
3(43.2mg、407μmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(14.9mg、20.4μmol、0.100eq)を25℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間、N
2下で撹拌した。混合物を他のバッチ(100mgのtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートから)と合わせた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、tert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程4:(S)-4-(5-クロロ-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1146] DCM(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(5-クロロ-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、279μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL、48.4eq)を25℃にて添加した。混合物を25℃にて1時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-4-(5-クロロ-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(43.6mg、90.5μmol、32%収率、98.4%純度、HCl)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 10.03(s,1H)、8.85(br s,1H)、8.65(d,J=2.4Hz,1H)、7.99(d,J=2.4Hz,1H)、7.94(s,1H)、7.07~6.96(m,1H)、6.74(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.09~4.95(m,1H)、4.89~4.85(m,1H)、4.57(br t,J=9.4Hz,2H)、4.24(dd,J=9.7,3.6Hz,1H)、4.07~4.03(m,1H)、3.97~3.86(m,1H)、2.38(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 438.1(M+H)。
実施例127
(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン
工程1:(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルメタンスルホン酸
[1147] DCM(20.0mL)中の(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(1.80g、9.42mmol、1.00eq)の溶液に、TEA(1.43g、14.1mmol、1.97mL、1.50eq)およびMsCl(2.16g、18.9mmol、1.46mL、2.00eq)を0℃にて添加した。次いで混合物を0℃にて30分間撹拌した。飽和NaHCO
3溶液を混合物に添加して、pHを中性に調整した。次いで混合物をEtOAc(10.0mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5.00mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルメタンスルホン酸(2.20g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセトニトリル
[1148] 反応を10の平行したバッチで設定した。MeCN(2.00mL)中の5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルメタンスルホン酸(220mg、817μmol、1.00eq)に、TMSCN(122mg、1.23mmol、154μL、1.51eq)およびTBAF(1.00M、1.23mL、1.50eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。10のバッチを合わせた。反応混合物を減圧下で濃縮し、これに続いて水(20.0mL)を添加した。混合物をEtOAc(20.0mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=1:1)により精製した。2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセトニトリル(740mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-アミン
[1149] THF(10.0mL)中の2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセトニトリル(800mg、4.00mmol、1.00eq)に、添加したBH
3.THF(1.00M、24.0mL、6.00eq)を0℃にて滴下添加した。混合物を窒素雰囲気下で60℃にて12時間撹拌した。MeOH(10.0mL)を混合物に添加した。混合物を減少した中で濃縮した。2-(5Bブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-アミン(800mg、粗製物)を無色油状物として得た。
工程4:tert-ブチル(2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチル)カルバメート
[1150] DCM(5.00mL)中の2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-アミン(800mg、3.92mmol、1.00eq)およびBoc
2O(1.71g、7.84mmol、1.80mL、2.00eq)に、TEA(792mg、7.83mmol、1.09mL、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=1:1)により精製した。tert-ブチル(2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチル)カルバメート(430mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-4-(3-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1151] ジオキサン(4.00mL)中のtert-ブチル(2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチル)カルバメート(182mg、599μmol、1.50eq)およびtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(280mg、399μmol、1.00eq)に、パラジウムトリtert-ブチルホスファン(20.4mg、39.9μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、部分的な変換が示された。混合物を80℃にて追加で2時間撹拌した。LC-MSにより、不完全な反応が示された。tert-ブチル(2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エチル)カルバメート(50.0mg、164μmol、4.12e-1eq)およびパラジウムトリtert-ブチルホスファン(20.4mg、39.9μmol、0.100eq)を混合物に添加した。混合物を100℃にて1時間撹拌した。LC-MSにより完全な変換が示された。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOA
C)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程6:(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-アミン
[1152] DCM(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、189μmol、1.00eq)に、TFA(462mg、4.05mmol、0.300mL、21.5eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。DIPEAを混合物に添加して、pHを7~8に調整した。反応混合物を減圧下で濃縮した。生成物(90.0mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程7:(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン
[1153] 反応を7つの平行したバッチで設定した。MeOH(2.00mL)中の(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)エタン-1-アミン(20.0mg、45.9μmol、1.00eq)およびホルムアルデヒド(18.6mg、230μmol、17.1μL、5.00eq)に、AcOH(2.76mg、45.9μmol、2.63μL、1.00eq)を20℃にて添加した。NaBH
3CN(5.77mg、91.9μmol、2.00eq)を各混合物に添加し、これを20℃にて2時間撹拌した。バッチを合わせた。混合物を濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(塩基性の条件)により精製して、生成物を遊離塩基として得た。生成物に、HCl水溶液(0.05mL、37%)を添加し、得た塩を凍結乾燥させた。(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-N,N-ジメチルエタン-1-アミン(13.6mg、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.58(s,1H)、8.04(s,1H)、6.91(dd,J=10.0,8.9Hz,1H)、6.68(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、6.52(s,1H)、5.19(d,J=14.8Hz,1H)、5.01~5.00(m,1H)、4.99(br s,1H)、4.76(br d,J=6.2Hz,1H)、4.62(t,J=9.5Hz,1H)、4.31(dd,J=9.7,3.1Hz,1H)、4.15~4.01(m,1H)、3.97~3.87(m,1H)、3.77(s,3H)、3.53(t,J=7.3Hz,2H)、3.16(t,J=7.2Hz,2H)、2.97(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 464.3(M+H)。
実施例128
(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:14-(tert-ブチル)4-メチル(S)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4,14(8H)-ジカーボキシレート
[1154] MeOH(200mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(4.50g、9.16mmol、1.00eq)の溶液に、TEA(9.27g、91.6mmol、12.8mL、10.0eq)およびPd(dppf)Cl
2(670mg、916μmol、0.100eq)を20℃にて添加し、60℃にて12時間、CO(50psi)下で撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により、反応が完了したことが示された。混合物を濃縮し、水(50.0mL)およびEtOAc(50.0mL)を溶液に添加した。褐色沈殿物を濾別し、乾燥させて、14-(tert-ブチル)4-メチル(S)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4,14(8H)-ジカーボキシレート(3.8g、粗製物)を褐色固体として得た。
工程2:(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸
[1155] MeOH(60.0mL)、水(20.0mL)およびTHF(60.0mL)中の14-(tert-ブチル)4-メチル(S)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4,14(8H)-ジカーボキシレート(4.10g、8.72mmol、1.00eq)の溶液に、NaOH(697mg、17.4mmol、2.00eq)を20℃にて添加し、20℃にて1時間撹拌した。混合物を濃縮し、水(50.0mL)を溶液に添加した。混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出し、HCl(1M)で水相をpH2に調整し、EtOAc(50.0mL×3)で抽出した。すべての有機層を合わせ、Na
2SO
4で脱水し、次いで濃縮した。(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸(3.20g、7.01mmol、80%収率)を黄色固体として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-4-カルバモイル-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1156] DMF(20.0mL)中の(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸(2.00g、4.39mmol、1.00eq)に、DIPEA(2.27g、17.6mmol、3.06mL、4.00eq)、HOBt(1.19g、8.78mmol、2.00eq)およびEDCI(1.68g、8.78mmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて5分間撹拌した。NH
4Cl(470mg、8.79mmol、2.00eq)を混合物に20℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸が完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。ワークアップのため、混合物を試験的バッチ(同じ反応物、200mgの(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸からのもの)と合わせた。水(10.0mL)を混合物に添加し、これを酢酸エチル(20.0mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-カルバモイル-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.86g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程4:tert-ブチル(S,Z)-4-((1-(ジメチルアミノ)エチリデン)カルバモイル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1157] tert-ブチル(S)-4-カルバモイル-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.86g、4.08mmol、1.00eq)に、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチル-エタンアミン(21.2g、159mmol、23.3mL、39.0eq)を20℃にて添加した。次いで混合物を90℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。tert-ブチル(S,Z)-4-((1-(ジメチルアミノ)エチリデン)カルバモイル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(2.00g、粗製物)を褐色油状物として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1158] AcOH(21.0g、350mmol、20.0mL、91.7eq)中のtert-ブチル(S,Z)-4-((1-(ジメチルアミノ)エチリデン)カルバモイル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(2.00g、3.81mmol、1.00eq)に、メチルヒドラジン(1.32g、11.4mmol、1.51mL、3.00eq)を20℃にて添加した。混合物を60℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S,Z)-4-((1-(ジメチルアミノ)エチリデン)カルバモイル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。水(10.0mL)を混合物に添加し、次いでこれを酢酸エチル(50.0mL×4)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.20g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程6:(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1159] DCM(10.0mL)中のtert-ブチル(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.20g、2.36mmol、1.00eq)に、TFA(5.10g、44.7mmol、3.31mL、18.9eq)を20℃にて添加した。次いで混合物を20℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(280mg、687μmol、29%収率、純度N/A)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.48(s,1H)、7.87(br t,J=6.3Hz,1H)、7.59(s,1H)、6.96(dd,J=10.1,9.0Hz,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、4.99~4.88(m,1H)、4.88~4.76(m,1H)、4.59~4.45(m,2H)、4.21(dd,J=9.5,3.7Hz,1H)、4.10~3.98(m,1H)、3.85(br d,J=10.4Hz,1H)、3.78(s,3H)、2.27(s,3H)。
工程7:(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンメシレート
[1160] MeCN(1.84mL)中の遊離塩基(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(257mg、631μmol、1.00eq)に、MeCN(0.276mL)中のMsOH(61.2mg、637μmol、45.4μL、1.01eq)を50℃にて滴下添加した。次いで混合物を50℃にて1時間撹拌し、次いで混合物を1時間の間に30℃に冷却し、混合物を30℃にて2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去した。水(10.0mL)を混合物に添加し、これに続いて凍結乾燥させた。(S)-4-(1,3-ジメチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(312mg、599μmol、95%収率、96.7%純度、CH
3SO
3H塩)を黄色の結晶性固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.62(s,1H)、8.57~8.30(m,1H)、7.97(br s,1H)、7.00(t,J=9.5Hz,1H)、6.73(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.09~4.78(m,2H)、4.56(br t,J=9.5Hz,2H)、4.23(br dd,J=9.5,3.7Hz,1H)、4.14~4.02(m,1H)、3.95(br s,1H)、3.88(s,3H)、2.34(s,3H)、2.32(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 408.2(M+H)。
実施例129
(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-((1-イミノプロピル)カルバモイル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1161] DMF(5.00mL)中の(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸(300mg、657μmol、1.00eq)に、DIPEA(340mg、2.63mmol、458μL、4.00eq)を添加し、混合物を20℃にて5分間撹拌した。次いでEDCI(252mg、1.31mmol、2.00eq)およびHOBt(178mg、1.31mmol、2.00eq)を混合物に20℃にて添加した。混合物を20℃にて5分間撹拌し、これに続いてプロパンアミド(propanamidine)(143mg、1.31mmol、2.00eq、HCl塩)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、(S)-14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-カルボン酸が完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。得た材料を次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1162] DMF(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-((1-イミノプロピル)カルバモイル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(656μmol理論的収率、1.00eq)に、AcOH(315mg、5.25mmol、300μL、7.99eq)およびメチルヒドラジン(113mg、981μmol、129μL、1.50eq)を20℃にて添加した。混合物を60℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-((1-イミノプロピル)カルバモイル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。水(5.00mL)を混合物に添加した。反応混合物を酢酸エチル(ethly acetate)(5.00mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1163] DCM(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、230μmol、1.00eq)に、TFA(462mg、4.05mmol、0.300mL、17.6eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-4-(3-エチル-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(13.7mg、29.2μmol、12%収率、97.6%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.54(s,1H)、8.18(s,1H)、6.92(dd,J=10.1,8.8Hz,1H)、6.68(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.21(d,J=14.8Hz,1H)、5.01~4.95(m,1H)、4.80~4.74(m,1H)、4.68~4.58(m,1H)、4.31(dd,J=9.7,3.4Hz,1H)、4.11~4.04(m,1H)、4.01(s,3H)、3.99~3.91(m,1H)、2.84(q,J=7.6Hz,2H)、1.36(br t,J=7.5Hz,3H)。LCMS(ESI+):m/z 422.2(M+H)。
実施例130
(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[1’,5’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[1164] 2つの平行した反応を設定した。ジオキサン(8.00mL)および水(0.800mL)中のtert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(実施例16;500mg、1.03mmol、1.00eq)の溶液に、2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(395mg、1.55mmol、1.50eq、HCl)、Pd(dppf)Cl
2(75.3mg、103μmol、0.100eq)およびNaHCO
3(432mg、5.14mmol、5.00eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせ、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。tert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(720mg、1.45mmol、70%収率)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[1165] ジオキサン(15.0mL)および水(3.00mL)中のtert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(450mg、904μmol、1.00eq)、NaN
3(823mg、12.7mmol、14.0eq)およびアスコルビン酸ナトリウム(215mg、1.09mmol、1.20eq)の混合物に、CuI(241mg、1.27mmol、1.40eq)および(1S,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(257mg、1.81mmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で110℃にて16時間撹拌した。水(15.0mL)を反応液に添加し、混合物を酢酸エチル(15.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(400mg、836μmol、92%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:tert-ブチル(R,Z)-5-フルオロ-9-(((ヒドロキシアミノ)メチレン)アミノ)-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[1166] i-PrOH(6.00mL)中のtert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(400mg、836μmol、1.00eq)の溶液に、DMF-DMA(249mg、2.09mmol、278μL、2.50eq)を20℃にて添加し、混合物を窒素雰囲気下で90℃にて5時間撹拌した。次いでNH
2OH.HCl(145mg、2.09mmol、2.50eq)を混合物に20℃にて添加し、混合物を50℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(R,Z)-5-フルオロ-9-(((ヒドロキシアミノ)メチレン)アミノ)-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(390mg、748μmol、89%収率)を黄色油状物として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[1’,5’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1167] THF(10.0mL)中のtert-ブチル(R,Z)-5-フルオロ-9-(((ヒドロキシアミノ)メチレン)アミノ)-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(460mg、882μmol、1.00eq)の溶液に、TFAA(926mg、4.41mmol、613μL、5.00eq)を0℃にて添加し、混合物を窒素雰囲気下で50℃にて16時間撹拌した。水(10.0mL)を反応液に添加し、混合物を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[1’,5’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.00g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程5:(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[1’,5’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1168] 2つの平行した反応を設定した。HFIP(10.0mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[1’,5’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(500mg、993μmol、1.00eq)の混合物を100℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(5.00mL)に溶解した。混合物を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 250×50mm×10μm;移動相:[水(0.05%HCl)~ACN];B%:10%~-40%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(2-メチルピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[1’,5’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、227μmol、11%収率、100%純度、HCl塩)を白色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 8.81(dd,J=6.0,1.5Hz,1H)、8.79(s,1H)、8.57(dd,J=8.2,1.3Hz,1H)、8.02(dd,J=7.8,6.1Hz,1H)、7.91(s,1H)、6.94~6.84(m,1H)、6.66(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.16(d,J=14.8Hz,1H)、4.97(br d,J=14.8Hz,1H)、4.82~4.76(m,1H)、4.61(t,J=9.4Hz,1H)、4.31(dd,J=9.8,3.0Hz,1H)、4.10~3.88(m,2H)、2.66(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 404.1(M+H)。
実施例131
(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルプロパンニトリル
工程1:(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルメタンスルホン酸
[1169] DCM(15.0mL)中の(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メタノール(1.60g、8.38mmol、1.00eq)に、TEA(1.70g、16.8mmol、2.33mL、2.00eq)およびMsCl(1.92g、16.8mmol、1.30mL、2.00eq)を0℃にて添加した。混合物を0℃にて1時間撹拌した。飽和NaHCO
3を混合物に添加して、pHを7.0に調整した。混合物をEtOAc(10.0mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5.00mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルメタンスルホン酸(2.00g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセトニトリル
[1170] 反応を20の平行したバッチで設定した。MeCN(1.00mL)中の(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルメタンスルホン酸(100mg、372μmol、1.00eq)に、TMSCN(55.3mg、557μmol、69.7μL、1.50eq)およびTBAF(1.00M、557μL、1.50eq)を25℃にて添加した。混合物を25℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メチルメタンスルホン酸が完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。バッチを合わせ、減圧下で濃縮した。水(30.0mL)を混合物に添加した。混合物をEtOAc(50.0mL×4)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセトニトリル(800mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルプロパンニトリル
[1171] NaH(390mg、9.75mmol、60%純度、3.00eq)に、THF(4.00mL)を25℃にて添加した。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を0℃にて10分間撹拌した。次いでTHF(1.00mL)中の2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アセトニトリル(650mg、3.25mmol、1.00eq)を混合物に0℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で0℃にて0.5時間撹拌した。MeI(1.84g、13.0mmol、809μL、4.00eq)を0℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で0℃にて1時間撹拌した。水(5.00mL)を混合物に添加した。混合物をEtOAc(20.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=2:1)により精製した。2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルプロパンニトリル(550mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程4:2-メチル-2-(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)プロパンニトリル
[1172] THF(3.00mL)中の2-(5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルプロパンニトリル(220mg、965μmol、1.00eq)に、i-PrMgCl-LiCl(1.30M、1.48mL、2.00eq)をN
2下で-78℃にて添加した。次いで混合物を0℃にて0.5時間、N
2下で撹拌した。次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(628mg、1.93mmol、519μL、2.00eq)を混合物にN
2下で0℃にて添加した。混合物を0℃にて1時間N
2下で撹拌した。水(5.00mL)を混合物に添加した。次いで混合物を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。2-メチル-2-(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)プロパンニトリル(450mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-4-(3-(2-シアノプロパン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1173] ジオキサン(3.00mL)中の2-メチル-2-(1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-イル)プロパンニトリル(268mg、611μmol、1.50eq)およびtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、407μmol、1.00eq)に、Pd(PPh
3)
4(47.0mg、40.7μmol、0.100eq)、LiCl(34.5mg、814μmol、16.7μL、2.00eq)およびCuI(31.0mg、163μmol、0.400eq)を25℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間、N
2下で撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)で精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-(2-シアノプロパン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程6:(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルプロパンニトリル
[1174] tert-ブチル(S)-4-(3-(2-シアノプロパン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(180mg、322μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を25℃にて添加し、混合物を100℃にて12時間撹拌した。混合物を、20mgのtert-ブチル(S)-4-(3-(2-シアノプロパン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートからの別のバッチと合わせた。混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-2-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-2-メチルプロパンニトリル(74.3mg、143μmol、97.5%純度、ギ酸塩)を薄黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm
9.45(s,1H)、7.70(br t,J=6.2Hz,1H)、7.47(s,1H)、6.96(t,J=9.5Hz,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、6.64(s,1H)、4.97~4.87(m,1H)、4.85~4.74(m,1H)、4.60~4.45(m,2H)、4.20(dd,J=9.6,3.4Hz,1H)、4.10~3.96(m,1H)、3.94~3.84(m,1H)、3.81(s,3H)、1.68(s,6H)。LCMS(ESI+):m/z 460.1(M+H)。
実施例132
(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール
[1175] THF(1.00mL)中のNaH(488mg、12.2mmol、60%純度、3.00eq)に、3-フルオロ-1H-ピラゾール(350mg、4.07mmol、1.00eq)を窒素雰囲気下で0℃にて添加した。混合物を0℃にて0.5時間N
2下で撹拌した。THF(2.00mL)中のMeI(2.31g、16.3mmol、1.01mL、4.00eq)を混合物に0℃にて添加し、混合物を窒素雰囲気下で0℃にて1時間撹拌した。水(5.00mL)を混合物に添加し、混合物をEtOAc(5.00mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール(300mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 7.15(t,J=2.2Hz,1H)、5.74(dd,J=6.0,2.4Hz,1H)、3.77(s,3H)。
工程2:3-フルオロ-1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール
[1176] THF(1.00mL)中の3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール(450mg、4.50mmol、1.00eq)に、n-BuLi(2.50M、3.60mL、2.00eq)をN
2下で-78℃にて添加した。混合物を-78℃にて30分間撹拌した。トリブチル(クロロ)スタンナン(2.93g、8.99mmol、2.42mL、2.00eq)を混合物にN
2下で-78℃にて添加した。混合物を-78℃にて1時間、N
2下で撹拌した。混合物を酢酸エチル(5.00mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製した。3-フルオロ-1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール(350mg、899μmol、20%収率)を無色油状物として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1177] ジオキサン(1.00mL)中の3-フルオロ-1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール(178mg、458μmol、1.50eq)およびtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)に、Pd(PPh
3)
4(35.3mg、30.5μmol、0.100eq)、LiCl(25.9mg、611μmol、12.5μL、2.00eq)およびCuI(23.3mg、122μmol、0.400eq)を25℃にて添加した。混合物を100℃にて12時間、N
2下で撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/2)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程4:(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1178] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、235μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を25℃にて添加した。混合物を100℃にて3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をprep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(3-フルオロ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(39.6mg、88.62μmol、37%収率、100%純度、HCl塩)を薄黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.44(s,1H)、7.85(s,1H)、6.90(dd,J=10.0,8.9Hz,1H)、6.67(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、6.12(d,J=5.7Hz,1H)、5.16(d,J=14.8Hz,1H)、4.94(s,1H)、4.76~4.67(m,1H)、4.60(t,J=9.4Hz,1H)、4.30(dd,J=9.6,3.2Hz,1H)、4.09~3.98(m,1H)、3.93~3.84(m,1H)、3.66(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 411.0(M+H)。
実施例133
(S)-12-フルオロ-4-(1,2,4-トリメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(7aS)-12-フルオロ-4-(1-ヒドロキシプロピル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1179] 反応を2つの平行したバッチで設定した。THF(7.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(500mg、1.02mmol、1.00eq)の撹拌溶液に、i-PrMgCl-LiCl(1.30M、1.57mL、2.00eq)を-78℃にて窒素下で添加し、混合物を0℃にて0.5時間撹拌した。混合物に、プロパナール(236mg、4.07mmol、296μL、4.00eq)をN
2下で-78℃にて添加した。生じた混合物を25℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせた。生じた混合物に、水(20.0mL)を添加し、これをEtOAc(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。混合物をMPLC(SiO
2、PE/EtOAc=10/1~1/2)により精製した。tert-ブチル(7aS)-12-フルオロ-4-(1-ヒドロキシプロピル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.20g、粗製物)を褐色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-プロピオニル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1180] DCM(30.0mL)中のtert-ブチル(7aS)-12-フルオロ-4-(1-ヒドロキシプロピル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(1.20g、2.55mmol、1.00eq)の撹拌溶液に、DMP(2.16g、5.10mmol、1.58mL、2.00eq)を25℃にて添加した。混合物を25℃にて12時間撹拌した。反応混合物を水(30.0mL)で希釈し、EtOAc(30.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/2)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-プロピオニル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(240mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:tert-ブチル(S,Z)-12-フルオロ-4-(2-(ヒドロキシイミノ)プロパノイル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートおよび(S,Z)-1-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-(ヒドロキシイミノ)プロパン-1-オン
[1181] DCM(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-プロピオニル-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(240mg、512μmol、1.00eq)の溶液に、TMSCl(55.7mg、512μmol、65.0μL、1.00eq)を-20℃にて添加した。冷却した溶液に、亜硝酸イソアミル(60.0mg、512μmol、68.9μL、1.00eq)を滴下添加した。混合物を25℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、EtOAc/MeOH=20/1)により精製した。tert-ブチル(S,Z)-12-フルオロ-4-(2-(ヒドロキシイミノ)プロパノイル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(30.0mg、粗製物)を黄色固体として得た。(S,Z)-1-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-(ヒドロキシイミノ)プロパン-1-オン(50.0mg、粗製物)を白色固体として得た。
工程4:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1,2,4-トリメチル-1H-イミダゾール3-オキシド
[1182] AcOH(2.00mL)中の(S,Z)-1-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-(ヒドロキシイミノ)プロパン-1-オン(50.0mg、126μmol、1.00eq)の撹拌溶液に、MeCHO(5.54mg、126μmol、7.06μL、1.00eq)およびMeNH
2(9.77mg、126μmol、30.2μL、40%水溶液、1.00eq)を25℃にて添加した。生じた混合物を100℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1,2,4-トリメチル-1H-イミダゾール3-オキシド(55.0mg、粗製物)を黄色の液体として得、これを次の工程で直接使用した。
工程5:(S)-12-フルオロ-4-(1,2,4-トリメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1183] MeOH(10.0mL)中の(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1,2,4-トリメチル-1H-イミダゾール3-オキシド(55.0mg、126μmol、1.00eq)の撹拌溶液に、ラネーNi(30.0mg)をN
2下で25℃にて添加した。生じた混合物を50℃にて12時間、H
2(15psi)下で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物を酸性のprep-HPLC(HCl条件)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物を酸性のprep-HPLC(HCl)で再度精製した。(S)-12-フルオロ-4-(1,2,4-トリメチル-1H-イミダゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(2.00mg、4.26μmol、3%収率、97.4%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.53(s,1H)、7.98(s,1H)、6.93(t,J=9.4Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.22(br d,J=14.7Hz,1H)、4.96(br d,J=14.9Hz,1H)、4.84~4.69(m,1H)、4.68~4.59(m,1H)、4.31(dd,J=9.6,3.1Hz,1H)、4.14~4.00(m,1H)、3.95~3.84(m,1H)、3.35(s,3H)、2.69(s,3H)、2.20(br s,3H)。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 14.47(br s,1H)、9.63(s,1H)、8.21(br d,J=6.2Hz,1H)、7.59(s,1H)、7.04~6.94(m,1H)、6.71(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.01~4.92(m,1H)、4.88~4.78(m,1H)、4.59~4.51(m,1H)、4.49~4.42(m,1H)、4.20(dd,J=9.6,3.6Hz,1H)、4.12~4.01(m,1H)、3.86(br t,J=11.1Hz,1H)、3.50(br s,3H)、2.63(s,3H)、2.16(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 421.2(M+H)。
実施例134
(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミド
[1184] DMF(3.00mL)中の(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸(55.0mg、126μmol、1.00eq)の溶液に、NH
4Cl(20.3mg、379μmol、3.00eq)、DIPEA(147mg、1.14mmol、198μL、9.00eq)およびHATU(72.1mg、190μmol、1.50eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:40%~60%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミド(8.70mg、18.4μmol、14%収率、99.3%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 8.58(s,1H)、7.79(s,1H)、7.63(d,J=2.1Hz,1H)、6.80(dd,J=10.1,8.9Hz,1H)、6.57(dd,J =8.7,3.9Hz,1H)、6.49(d,J=2.1Hz,1H)、5.08(d,J=14.7Hz,1H)、4.86(br d,J=14.8Hz,1H)、4.66~4.58(m,1H)、4.50(t,J=9.4Hz,1H)、4.19(dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.02~3.90(m,1H)、3.88~3.76(m,1H)、3.69(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 435.1(M+H)。
実施例135
(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸
工程1:tert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[1185] ジオキサン(20.0mL)および水(2.00mL)中のtert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(2.00g、4.12mmol、1.00eq)の溶液に、(2-メチルピラゾール-3-イル)ボロン酸(780mg6.19mmol、1.50eq)、Cs
2CO
3(4.02g、12.4mmol、3.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(302mg413μmol、0.100eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で90℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレートが残ったことが示され、望ましい質量を有する1つのピークが検出された。Pd(dppf)Cl
2(302mg、413μmol、0.100eq)およびCs
2CO
3(2.68g、8.24mmol、2.00eq)を混合物に窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で90℃にて18時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。水(15.0mL)および酢酸エチル(15.0mL)を混合物に添加し、濾過し、濾液を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(20.0mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。tert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(1.00g、2.05mmol、49%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[1186] ジオキサン(12.0mL)および水(4.00mL)中のtert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(950mg、1.95mmol、1.00eq)、NaN
3(2.66g、41.0mmol、21.0eq)、アスコルビン酸ナトリウム(696mg、3.51mmol、1.80eq)の溶液に、CuI(780mg、4.09mmol、2.10eq)および(1S,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(832mg、5.85mmol、3.00eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で110℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより不完全な変換が示された。ジオキサン(18.0mL)および水(6.00mL)中のNaN
3(1.01g、15.6mmol、8.00eq)、アスコルビン酸ナトリウム(387mg、1.95mmol、1.00eq)、CuI(372mg、1.95mmol、1.00eq)および(1S,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(278mg、1.95mmol、1.00eq)を混合物に窒素雰囲気下で20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で110℃にて18時間撹拌した。飽和NaHCO
3水溶液(20.0mL)を混合物に添加して、pHを約10に調整し、混合物を酢酸エチル(20.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。NaClO(20.0mL、14%)を水相に滴下添加して、撹拌しながらNaN
3をクエンチし、NaOH(2M)を混合物に添加して、pH=10に調整した。混合物を終夜静置させた。濃縮させた有機相からの残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。tert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(740mg、1.58mmol、81%収率)を褐色油状物として得た。
工程3:エチル(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキシレート
[1187] AcOH(10.0mL)中のtert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(740mg、1.58mmol、1.00eq)の溶液に、エチル3-ブロモ-2-オキソ-プロパノエート(772mg、3.96mmol、495μL、2.50eq)を20℃にて添加した。混合物を120℃にて6時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチル(5.00mL)および水(2.00mL)を混合物に添加し、これに続いて飽和NaHCO
3溶液(20.0mL)を添加して、pHを9に調整した。混合物を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/MeOH=20/1)により精製した。エチル(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキシレート(220mg、475μmol、30%収率)をピンク色固体として得た。
工程4:(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸
[1188] MeOH(8.00mL)および水(8.00mL)中のエチル(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキシレート(220mg、475μmol、1.00eq)の溶液に、NaOH(57.0mg、1.42mmol、3.00eq)を20℃にて添加した。混合物20℃にて5時間を撹拌した。1M HCl(5.00mL)を反応混合物に滴下添加して、pHを3~4に調整した。混合物を減圧下で濃縮して、470mgの粗生成物を得た。20.0mgの粗生成物をprep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×25mm×5μm;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:25%~55%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させて、(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸(12.0mg、25.4μmol、99.8%純度、HCl)を黄色の粘性物質として得た。粗生成物の残留するバッチを次の工程で直接使用した。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 8.95(s,1H)、7.93(s,1H)、7.78(d,J=2.0Hz,1H)、6.92(dd,J=10.1,8.8Hz,1H)、6.68(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、6.61(d,J=2.0Hz,1H)、5.20(d,J=14.5Hz,1H)、4.98(br s,1H)、4.78(br d,J=6.1Hz,1H)、4.63(t,J=9.4Hz,1H)、4.33(dd,J=9.7,2.9Hz,1H)、4.12~4.02(m,1H)、3.97~3.88(m,1H)、3.79(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 436.1(M+H)。
実施例136
(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボニトリル
[1189] DCM(5.00mL)中の(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミド(180mg、414μmol、1.00eq)およびDIPEA(161mg、1.24mmol、217μL、3.00eq)の溶液に、TFAA(174mg、829μmol、115μL、2.00eq)を0℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で0℃にて1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。MeOH(2.00mL)を混合物に添加し、Na
2CO
3(8.00mg)を混合物に添加して、pHを8に調整した。LC-MSにより、中間体が完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つのピークが検出された。残渣をMeOH(3.00mL)に溶解した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:30%~60%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-フルオロ-12-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミド(13.1mg、28.16μmol、6%収率、99.4%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 8.88(s,1H)、7.52(s,1H)、7.48(d,J=1.6Hz,1H)、6.97(t,J=9.5Hz,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、6.48(d,J=1.7Hz,1H)、4.99~4.90(m,1H)、4.85~4.76(m,1H)、4.59~4.49(m,2H)、4.22(dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.04(br s,1H)、3.95~3.84(m,1H)、3.76(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 417.1(M+H)。
実施例137
(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸
工程1:tert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[1190] ジオキサン(10.0mL)および水(1.00mL)中のtert-ブチル(R)-10-ブロモ-9-クロロ-5-フルオロ-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(1.00g、2.06mmol、1.00eq)の溶液に、2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(586mg、2.68mmol、1.30eq)、Pd(dppf)Cl
2(151mg、206μmol、0.100eq)およびNaHCO
3(865mg、10.3mmol、400μL、5.00eq)を窒素雰囲気下で20℃にて添加し、混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。水(15.0mL)を反応液に添加し、混合物を酢酸エチル(15.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。tert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(830mg、1.67mmol、81%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート
[1191] ジオキサン(6.00mL)および水(1.20mL)中のtert-ブチル(R)-9-クロロ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(415mg、833μmol、1.00eq)、NaN
3(759mg、11.7mmol、14.0eq)およびアスコルビン酸ナトリウム(198mg、1.00mmol、1.20eq)の混合物に、CuI(222mg、1.17mmol、1.40eq)および(1S,2S)-N1,N2-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(237mg、1.67mmol、2.00eq)を20℃にて添加し、次いで混合物を窒素雰囲気下で110℃にて12時間撹拌した。飽和NaHCO
3(25.0mL)を混合物に添加して、pHを約9に調整し、次いで混合物を酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。NaClO(20mL、14%)を水相に滴下添加して、撹拌下でNaN
3をクエンチし、混合物を終夜静置させた。有機の残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(260mg、543μmol、65%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:エチル(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキシレート
[1192] AcOH(3.00mL)中のtert-ブチル(R)-9-アミノ-5-フルオロ-10-(2-メチルピリジン-3-イル)-13,13a-ジヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-7(6H)-カルボキシレート(100mg、209μmol、1.00eq)の溶液に、エチル3-ブロモ-2-オキソ-プロパノエート(102mg、522μmol、65.3μL、2.50eq)を20℃にて添加した。混合物を120℃にて2時間撹拌した。NaHCO
3(5%、8.00mL)を混合物に添加して、pHを7~8に調整し、次いで混合物を酢酸エチル(5.00mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/メタノール=20/1)により精製した。エチル(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキシレート(40.0mg、84.3μmol、40%収率)を黄色油状物として得た。
工程4:(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸
[1193] 水(2.00mL)およびMeOH(2.00mL)中のエチル(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキシレート(40.0mg、84.3μmol、1.00eq)の溶液に、NaOH(10.1mg、253μmol、3.00eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。反応物を濃縮した。HCl水溶液(1.00M、1.50mL)を混合物に添加して、pHを3~4に調整し、反応物を減圧下で濃縮して、粗生成物(40.0mg)を得た。20.0mgの粗生成物をprep-HPLC(カラム:Luna Omega 5u Polar C18 100A;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:16%~34%、7分)により精製した。(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸(7.00mg、14.3μmol、98.4%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.03(s,1H)、8.83(d,J=6.0Hz,1H)、8.48(br d,J=7.7Hz,1H)、8.18(br s,1H)、8.01~7.91(m,1H)、7.73(s,1H)、6.97(t,J=9.5Hz,1H)、6.70(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、4.97(br dd,J=14.7,5.2Hz,1H)、4.80(br dd,J=14.0,5.8Hz,1H)、4.55(br t,J=9.4Hz,2H)、4.23(br dd,J=9.8,3.2Hz,1H)、4.03(br d,J=9.5Hz,1H)、3.92~3.83(m,1H)、2.59(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 447.2(M+H)。
実施例138
(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミド
[1194] DMF(2.00mL)中の(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボン酸(20.0mg、44.8μmol、1.00eq)の溶液に、NH
4Cl(7.19mg、134μmol、3.00eq)、DIPEA(52.1mg、403μmol、70.2μL、9.00eq)およびHATU(25.6mg、67.2μmol、1.50eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて12時間撹拌した。反応物を濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Luna Omega 5u Polar C18 100A;移動相:[水(0.04%HCl)~ACN];B%:17%~35%、7分)により精製した。(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミド(6.1mg、12.6μmol、28%収率、99.6%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 8.82(br d,J=6.0Hz,1H)、8.68(br s,1H)、8.56(br d,J=7.7Hz,1H)、8.02(t,J=6.8Hz,1H)、7.82(s,1H)、6.89(t,J=9.5Hz,1H)、6.65(dd,J=3.7,8.6Hz,1H)、5.17(br d,J=14.8Hz,1H)、4.95(br d,J=14.8Hz,1H)、4.72(d,J=6.0Hz,1H)、4.60(t,J=9.2Hz,1H)、4.30(br d,J=8.0Hz,1H)、4.06(br s,1H)、3.98~3.88(m,1H)、2.65(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 446.2(M+H)。
実施例139
(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンの調製のための一般的手順C
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1195] 2つのバッチを設定した。ジオキサン(50.0mL)およびH
2O(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(21.5g、43.8mmol、1.00eq)および(2-メチルピラゾール-3-イル)ボロン酸(7.16g、56.9mmol、1.30eq)に、Pd(dppf)Cl
2(3.20g、4.38mmol、0.100eq)およびNa
2CO
3(9.28g、87.5mmol、2.00eq)を25℃にて添加した。混合物を80℃にて12時間、N
2下で撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。ワークアップするため、2つのバッチを一緒に合わせた。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(36.4g、粗製物)を褐色固体として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1196] 3つのバッチを設定した。DCM(108mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(13.0g、26.4mmol、1.00eq)に、TFA(60.1g、527mmol、39.0mL、20.0eq)を25℃にて添加した。混合物を25℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主要ピークが検出された。ワークアップするため、3つのバッチを一緒に合わせた。混合物を減圧下で濃縮して、残渣を得た。次いで残渣をEtOAc/H
2O(10.0mL:10.0mL)と共に溶解した。NH
3.H
2O(25%)を混合物に添加して、pH=7.00~8.00に調整し、混合物を濾過し、フィルターケーキを減圧下で乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(30.0g、76.5mmol、96.6%収率)を白色固体として得た。
工程3:(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1197] (S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(27.0g、68.8mmol、1.00eq)に、i-PrOH(80.0mL)およびH
2O(10.0mL)を25℃にて添加し、混合物を80℃にて1時間撹拌した。混合物を25℃にゆっくりと冷却し、25℃にて12時間置いた。混合物を濾過し、フィルターケーキを真空で乾燥させて、16.0gの純粋な生成物を得た。濾液を減圧下で濃縮して、残渣を得た。残渣を逆相MPLC(中性条件)により精製した。画分を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、沈殿物を濾過し、フィルターケーキを真空で乾燥させて、2.00gの純粋な生成物を得た。全部で18.0gの(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニンを白色固体として得た。
工程4:(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1198] MeCN(60.0mL)中の(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(3.50g、8.92mmol、1.00eq)に、MeCN(3.00mL)中のMsOH(857mg、8.92mmol、635μL、1.00eq)を50℃にて滴下添加し、混合物を50℃にて1時間撹拌した。混合物を1時間の間に30℃に冷却し、混合物を30℃にて2時間撹拌した。混合物を25℃に冷却した。混合物を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、別のバッチの生成物(25.0g、50.66mmol、69.02%収率、99.1%純度、MsOH塩)を一緒に合わせ、次いでH
2O(600mL)を混合物に添加し、水相を凍結乾燥させた。(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(29.1g、59.2mmol、99.4%純度、MsOH)を黄色の結晶として得た。
1H NMR ET20857-653-P1D CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.51(s,1H)、8.03(s,1H)、7.68(d,J=1.8Hz,1H)、6.92(t,J=9.5Hz,1H)、6.68(dd,J=8.8,3.7Hz,1H)、6.58(d,J=1.8Hz,1H)、5.20(d,J=14.8Hz,1H)、4.96(br d,J=14.8Hz,1H)、4.76(br dd,J=9.8,3.9Hz,1H)、4.62(t,J=9.5Hz,1H)、4.31(dd,J=9.7,3.3Hz,1H)、4.16~3.99(m,1H)、3.98~3.87(m,1H)、3.81(s,3H)、2.70(s,4H)。LCMS(ESI+):m/z 393.1(M+H)。
[1199] 適切な出発材料、前駆体、中間体、および試薬を使用して、一般的手順Cに従い化合物17、75、100、および171を調製した。
実施例140
(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル
工程1:tert-ブチル(S)-4-(4-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1200] 反応を10の平行したバッチで設定した。ジオキサン(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(20.0mg、28.5μmol、1.00eq)および5-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(5.30mg、28.5μmol、1.00eq)の溶液を窒素で3回脱気した。Xphos-Pd-G2(3.00mg、3.81μmol、1.34e-1eq)を25℃にて添加し、生じた溶液を110℃にて窒素下で12時間撹拌した。バッチを合わせた。得た混合物を真空下で濃縮して、粗生成物を得、これをprep-TLC(PE:EtOAc=1:2)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(4-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(40.0mg、77.3μmol)を黄色油状物として得た。
工程2:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル
[1201] MeOH(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(4-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(20.0mg、38.7μmol、1.00eq)の撹拌溶液に、HCl/MeOH(4.00M、1.00mL)を15℃にて添加した。生じた混合物を15℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、酸性のprep-HPLC(FA条件)により精製した。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボニトリル(1.10mg、2.25μmol、5%収率、94.9%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.49(s,1H)、8.15(s,1H)、8.06~7.94(m,1H)、7.67(s,1H)、6.98(t,J=9.5Hz,1H)、6.71(dd,J=8.8,3.6Hz,1H)、4.99~4.76(m,2H)、4.63~4.40(m,2H)、4.20(br dd,J=9.8,3.2Hz,1H)、4.13~3.99(m,1H)、3.91~3.73(m,1H)、3.81(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 418.1(M+H)。
実施例141
(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボニトリル
[1202] 2つの平行した反応を設定した。DCM(10.0mL)中の(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミド(55.0mg、123μmol、1.00eq)の混合物に、メトキシカルボニル-(トリエチルアンモニオ)スルホニル-アザニド(44.1mg、185μmol、1.50eq)を0℃にて添加し、混合物を20℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミドが残ったことが示され、望ましい質量が検出された。混合物を20℃にて12時間撹拌し、LCMSにより、(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボキサミドが残ったことが示され、望ましい質量が検出された。2つのバッチを合わせた。水(2.00mL)を混合物に添加し、次いで反応物を濃縮した。残渣をDMSO(3.00mL)に溶解した。溶液を酸性のprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:20%~60%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。
1H NMRにより、生成物が純粋ではないことが示されたので、生成物をprep-HPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×25mm×5μm;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)~ACN];B%:25%~60%、10分)~ACN];B%:20%~60%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-フルオロ-12-(2-メチルピリジン-3-イル)-6,7,15,15a-テトラヒドロ-1H-ベンゾフロ[4,3-fg]イミダゾ[1’,2’:1,6]ピリド[3,2-b][1,4]オキサゾニン-10-カルボニトリル(14.0mg、32.1μmol、13%収率、97.9%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.57(br d,J=4.6Hz,1H)、8.02(s,1H)、7.66(br d,J=7.7Hz,1H)、7.22(dd,J=7.4,5.0Hz,1H)、7.13(s,1H)、6.90(t,J=9.4Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、5.22~5.06(m,1H)、4.85(br d,J=14.7Hz,1H)、4.76(br s,1H)、4.70~4.60(m,2H)、4.27(dd,J=9.7,2.8Hz,1H)、4.00~3.90(m,1H)、3.88~3.80(m,1H)、2.46(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 428.1(M+H)。
実施例142
(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルイソオキサゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルイソオキサゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1203] ジオキサン(3.00mL)および水(0.600mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソオキサゾール(95.7mg、457μmol、1.50eq)およびNa
2CO
3(64.7mg、610μmol、2.00eq)の撹拌溶液に、Pd(dppf)Cl
2(22.3mg、30.5μmol、0.100eq)をN
2下で15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=1:1)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルイソオキサゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80mg、162μmol、53%収率)を黄色固体として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルイソオキサゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1204] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルイソオキサゾール-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(70.0mg、141.8μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を15℃にて添加した。溶液を80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:30%~70%、8分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルイソオキサゾール-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(23.0mg、51.9μmol、36%収率、99.1%純度、ギ酸塩)を白色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.42(d,J=7.5Hz,1H)、7.54(br t,J=6.2Hz,1H)、7.46(s,1H)、6.98~6.89(m,1H)、6.67(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、4.93~4.84(m,1H)、4.77(br dd,J=14.8,6.4Hz,1H)、4.57~4.44(m,2H)、4.21(br dd,J=9.8,3.2Hz,1H)、4.02~3.97(m,1H)、3.95~3.85(m,1H)、2.50(s,3H)。
1H NMR CD
3OD +HCL(12M)を1滴 400MHz δ=ppm 9.83(s,1H)、8.98(s,1H)、8.01(s,1H)、6.96~6.86(m,1H)、6.72~6.65(m,1H)、5.15(d,J=14.9Hz,1H)、4.98(d,J=14.9Hz,1H)、4.82~4.70(m,1H)、4.61(t,J=9.4Hz,1H)、4.32(dd,J=9.6,3.1Hz,1H)、4.17~4.07(m,1H)、3.99~3.86(m,1H)、2.32(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 394.1(M+H)。
実施例143
(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1205] EtOH(2.10mL)および水(0.300mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、(5-フルオロ-6-メトキシ-3-ピリジル)ボロン酸(78.3mg、457μmol、1.50eq)およびKOAc(59.9mg、610μmol、2.00eq)の撹拌溶液に、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(21.6mg、30.5μmol、21.6μL、0.100eq)をN
2下で15℃にて添加した。生じた混合物を80℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。混合物をprep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=1:2)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、186μmol、61%収率)を黄色固体として得た。
工程2:(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1206] tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、167μmol、1.00eq)に、HFIP(2.00mL)を25℃にて添加した。溶液を80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm;移動相:[水(0.2%FA)~ACN];B%:45%~65%、8分)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(5-フルオロ-6-メトキシピリジン-3-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(36.1mg、72.4μmol、43%収率、97.0%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.44(s,1H)、8.90(d,J=2.0Hz,1H)、8.51(dd,J=12.6,2.0Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.59(br t,J=6.4Hz,1H)、6.93(dd,J=10.1,9.0Hz,1H)、6.67(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、4.93~4.84(m,1H)、4.83~4.73(m,1H)、4.58~4.46(m,2H)、4.20(dd,J=9.5,3.1Hz,1H)、4.07~3.99(m,1H)、3.98(s,3H)、3.97~3.88(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 438.1(M+H)。
実施例144
(S)-4-(2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-オール
[1207] 反応を2つの平行したバッチで設定した。MeOH(250mL)中のメチル3-オキソブタノエート(4.81g、41.5mmol、4.46mL、1.00eq)、シクロプロパンカルボキシミドアミド塩酸塩(5.00g、41.5mmol、1.00eq)およびMeONa(14.9g、82.9mmol、54.4mL、30%純度、2.00eq)の混合物を25℃にて18時間撹拌した。バッチを合わせた。混合物を飽和Na
2SO
3水溶液(250mL)で希釈し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を水(50.0mL)に溶解し、HCl(2.00M)で、pH=4に調整した。沈殿物を濾別し、減圧下で乾燥させた。2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-オール(11.4g、粗製物)を白色固体として得た。
工程2:5-ブロモ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-オール
[1208] 反応を2つの平行したバッチで設定した。水(60.0mL)中の2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-オール(5.20g、34.6mmol、1.00eq)およびKOH(1.94g、34.6mmol、1.00eq)の溶液に、Br
2(5.53g、34.6mmol、1.78mL、1.00eq)を0℃にて添加した。混合物を30℃にて18時間撹拌した。バッチを合わせた。沈殿物を濾別し、減圧下で乾燥させた。5-ブロモ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-オール(11.2g、48.9mmol、70%収率)を白色固体として得た。
工程3:5-ブロモ-4-クロロ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン
[1209] 反応を2つの平行したバッチで設定した。トルエン(100mL)中の5-ブロモ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-オール(2.50g、10.9mmol、1.00eq)およびDMF(1.99g、27.3mmol、2.10mL、2.50eq)の混合物に、トルエン(25.0mL)中のPOCl
3(2.51g、16.4mmol、1.52mL、1.50eq)を0℃にて滴下添加し、混合物を30℃にて3時間撹拌した。バッチを合わせた。混合物をNa
2CO
3水溶液(1.00M、150mL)に添加し、これを次いでEtOAc(50.0mL×3)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮した。5-ブロモ-4-クロロ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン(5.60g粗製物)を黄色油状物として得た。
工程4:N’-(5-ブロモ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-イル)-4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド
[1210] 反応を2つの平行したバッチで設定した。CHCl
3(300mL)中の5-ブロモ-4-クロロ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン(3.40g、13.7mmol、1.00eq)および4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド(7.67g、41.2mmol、3.00eq)の混合物を90℃にて10時間撹拌した。バッチを合わせた。沈殿物を濾別し、DCM(50.0mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させた。N’-(5-ブロモ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-イル)-4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド(6.61g、粗製物)を白色固体として得た。
工程5:5-ブロモ-2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン
[1211] Na
2CO
3水溶液(0.56M、89.1mL、3.00eq)中のN’-(5-ブロモ-2-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-4-イル)-4-メチルベンゼンスルホノヒドラジド(6.61g、16.6mmol、1.00eq)の混合物を90℃にて2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(50.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。5-ブロモ-2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン(2.47g、11.6mmol、69%収率)を褐色油状物として得た。
工程6:(2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン-5-イル)ボロン酸
[1212] THF(5.00mL)中の5-ブロモ-2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン(500mg、2.35mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.03mL、1.10eq)をN
2下で-78℃にて添加し、混合物を-78℃にて30分間撹拌した。B(OMe)
3(732mg、7.04mmol、795μL、3.00eq)を混合物に-78℃にて添加し、混合物を25℃にて窒素下で5時間撹拌した。MeOH(5.00mL)を添加し、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を逆相MPLC(TFA条件)により精製した。(2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン-5-イル)ボロン酸(300mg、1.69mmol、71%収率)を黄色油状物として得た。
工程7:(S)-4-(2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1213] ジオキサン(3.00mL)および水(0.300mL)中の(2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン-5-イル)ボロン酸(150mg、843μmol、2.00eq)および(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(165mg、421μmol、1.00eq)の混合物に、Pd(dppf)Cl
2(30.8mg、42.1μmol、0.100eq)およびNa
2CO
3(89.3mg、843μmol、2.00eq)を25℃にて添加し、混合物を窒素下で90℃にて12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(30.0mL)に溶解し、シリカ-チオール(3.00g、Pdを排除するための修飾シリコーンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて6時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酸性のprep-HPLC(FA条件)により精製し、画分を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(2-シクロプロピル-4-メチルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(12.4mg、25.3μmol、6%収率、100%純度、ギ酸塩)を白色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.31(s,1H)、8.46(s,1H)、7.38(s,1H)、6.90~6.83(m,1H)、6.63(dd,J=8.5,3.9Hz,1H)、5.06(d,J=15.7Hz,1H)、4.87(d,J=15.7Hz,1H)、4.57(t,J=9.3Hz,2H)、4.30~4.22(m,1H)、4.00(br s,1H)、3.92~3.83(m,1H)、2.34(s,3H)、2.25~2.18(m,1H)、1.15~1.08(m,4H)。LCMS(ESI+):m/z 445.1(M+H)。
実施例145:(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピリダジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:6-メチルピリダジン1-オキシドおよび3-メチルピリダジン1-オキシド
[1214] DCM(100mL)中の3-メチルピリダジン(5.00g、53.1mmol、4.85mL、1.00eq)の溶液に、m-CPBA(11.5g、53.1mmol、80.0%純度、1.00eq)を0℃にて添加した。混合物を20℃にて2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、80g SepaFlash(登録商標)Silica Flash Column、溶離液5~18%EtOH/石油エーテル勾配、40mL/分)により精製した。3-メチルピリダジン1-オキシド(1.50g、13.6mmol、25%収率)、Rf=0.38を薄黄色の粘性物質として得た。6-メチルピリダジン1-オキシド(2.00g、18.2mmol、34%収率)、Rf=0.43を薄黄色固体として得た。3-メチルピリダジン1-オキシドおよび6-メチルピリダジン1-オキシドの混合物(2.50g、粗製物)を褐色の粘性物質として得た。
工程2:3-メチル-4-ニトロピリダジン1-オキシド
[1215] H
2SO
4(45.0mL)中の3-メチルピリダジン1-オキシド(4.00g、36.3mmol、1.00eq)の溶液に、HNO
3(15.9g、242mmol、11.4mL、96.0%純度、6.67eq)を20℃にて添加した。混合物を90℃にて5時間撹拌した。反応混合物を0℃の氷水(150mL)中に注ぎ、DCM(50.0mL×5)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣(約2.50g)を、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、40g SepaFlash(登録商標)Silica Flash Column、溶離液50~80%ジクロロメタン/石油エーテル勾配、40mL/分)により精製した。3-メチル-4-ニトロピリダジン1-オキシド(900mg、5.80mmol、16%収率)を黄色の粘性物質として得た。
工程3:3-メチルピリダジン-4-アミン
[1216] MeOH(20.0mL)中の3-メチル-4-ニトロピリダジン1-オキシド(900mg、5.80mmol、1.00eq)の溶液に、Raney-Ni(1.00g)およびAcOH(3.15g、52.5mmol、3.00mL、9.04eq)をN
2下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H
2で数回パージした。混合物をH
2(15psi)下で20℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。3-メチルピリダジン-4-アミン(1.00g、粗製物、HOAc)を緑色固体として得た。
工程4:4-ヨード-3-メチルピリダジン
[1217] MeCN(30.0mL)中の3-メチルピリダジン-4-アミン(1.00g、5.91mmol、1.00eq、HOAc)およびCH
2I
2(7.92g、29.6mmol、2.38mL、5.00eq)の溶液に、N
2下で、MeCN(20.0mL)中の亜硝酸イソペンチル(1.52g、13.0mmol、1.75mL、2.20eq)を0℃にて添加した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO(登録商標)、12g SepaFlash(登録商標)Silica Flash Column、溶離液0~50%酢酸エチル/石油エーテル勾配、40mL/分)により精製した。ジオキサン10.0mLを、生成物を含有する分画に添加した。次いで混合物を減圧下で、残留体積約3mL(大半がジオキサン)まで濃縮した。3-メチルピリダジン-4-アミン(200mg、1.83mmol、31%収率)を褐色固体として回収した。注記:シリカゲル上でのクロマトグラフィー後、分画を完全に濃縮した場合、生成物は分解した。収率を推測し、材料をジオキサン中の溶液として使用した。
工程5:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピリダジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1218] 反応を7つの平行したバッチで設定した。ジオキサン(1.50mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(30.0mg、42.8μmol、1.00eq)、4-ヨード-3-メチルピリダジン(18.8mg、85.5μmol、2.00eq)、LiCl(2.72mg、64.2μmol、1.31μL、1.50eq)、Pd(PPh
3)
4(4.94mg、4.28μmol、0.100eq)およびCuI(4.07mg、21.4μmol、0.500eq)の混合物を脱気し、25℃にて窒素で3回パージし、混合物を窒素雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。バッチを合わせた。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートは完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主ピークが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/MeOH=6/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピリダジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程6:(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピリダジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1219] HFIP(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピリダジン-4-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、198μmol、1.00eq)の混合物を80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(ギ酸条件)により精製した。(S)-12-フルオロ-4-(3-メチルピリダジン-4-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(21.1mg、51.6μmol、26%収率、98.9%純度)を褐色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.47(s,1H)、9.15(d,J=5.2Hz,1H)、7.81~7.71(m,2H)、7.55(s,1H)、7.02~6.93(m,1H)、6.72(dd,J=8.6,3.8Hz,1H)、4.99~4.89(m,1H)、4.87~4.75(m,1H)、4.54(q,J=9.7Hz,2H)、4.22(dd,J=9.6,3.5Hz,1H)、4.05(br s,1H)、3.94~3.82(m,1H)、2.60(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 405.1(M+H)。
実施例146:(S)-12-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール
[1220] 反応を2つの平行したバッチで設定した。THF(10.0mL)中のオキサゾール(1.00g、14.5mmol、926μL、1.00eq)の撹拌した溶液に、N
2下でn-BuLi(2.50M、6.37mL、1.10eq)を-30℃にて添加した。生じた混合物を-30℃にて0.5時間撹拌した。混合物に、N
2下でTIPS-OTf(4.88g、15.9mmol、4.28mL、1.10eq)を-10℃にて添加した。生じた混合物を15℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせた。生じた混合物は、飽和NH
4Cl水溶液(10.0mL)を添加することによりクエンチし、EtOAc(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。混合物を、MPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~1/1)により精製して、2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール(3.00g、13.3mmol、46%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:(2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)ボロン酸
[1221] THF(10.0mL)中の2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール(400mg、1.77mmol、1.00eq)の溶液に、N
2下でn-BuLi(2.50M、781μL、1.10eq)を-78℃にて滴下添加した。反応混合物を-78℃にて1時間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピル(668mg、3.55mmol、816μL、2.00eq)を-78℃にて添加した。混合物を-78℃にて1時間、次いで15℃にて0.5時間撹拌した。LCMSにより完全な変換が指し示された。MeOH(2.00mL)を添加し、混合物を真空下で濃縮して、(2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)ボロン酸(477mg、粗製物)を黄色油状物として得、これを次の工程で、さらなる精製なしで直接使用した。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1222] ジオキサン(6.00mL)および水(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)および(2-トリイソプロピルシリルオキサゾール-5-イル)ボロン酸(205mg、763μmol、2.50eq)の溶液に、KOAc(59.9mg、611μmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(22.3mg、30.5μmol、0.100eq)を添加した。生じた溶液を、窒素下で90℃にて12時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を、prep-TLC(SiO
2、PE:EtOAc=3:2)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、173μmol、56%収率)を黄色油状物として得た。
工程4:(S)-12-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1223] DCM(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、173μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(2.00mL)を15℃にて添加し、生じた溶液を15℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、不完全な変換が指し示された。追加のTFA(2.00mL)を添加し、生じた溶液を15℃にて3時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を窒素流下で濃縮乾固した。粗生成物を、prep-HPLC(FA)により精製して、(S)-12-フルオロ-4-(オキサゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(28.5mg、67.0μmol、38%収率、100%純度、ギ酸塩)を薄黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.92(s,1H)、8.12(s,1H)、7.93(s,1H)、7.51(s,1H)、6.83(t,J=9.2Hz,1H)、6.65~6.62(m,1H)、5.24~5.22(m,1H)、5.12~5.08(m,1H)、4.90~4.85(m,1H)、4.67~4.60(m,2H)、4.28~4.25(m,1H)、3.91~3.87(m,2H)。LCMS(ESI+):m/z 380.1(M+H)。
実施例147:(S)-12-フルオロ-4-(4-メチルオキサゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:4-メチル-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール
[1224] THF(20.0mL)中の4-メチルオキサゾール(1.50g、18.1mmol、1.00eq)の溶液に、N
2下でn-BuLi(2.50M、7.94mL、1.10eq)を-30℃にて添加した。生じた溶液を-30℃にて0.5時間撹拌した。TIPS-OTf(6.08g、19.9mmol、5.34mL、1.10eq)を、N
2下で-10℃にて添加し、生じた溶液を25℃にて12時間撹拌した。飽和NH
4Cl水溶液(15.0mL)を添加し、混合物を、EtOAc(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10.0mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、真空下で濾過した。粗生成物を、塩基性Al
2O
3上のカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=1:0~10:1)により精製した。4-メチル-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール(3.50g、14.6mmol、81%収率)を黄色油状物として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 7.49(s,1H)、2.21(s,3H)、1.44~1.36(m,3H)、1.12(d,J=7.6Hz,18H)。
工程2:4-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール
[1225] THF(4.00mL)中の4-メチル-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール(0.200g、835μmol、1.00eq)の溶液に、N
2下でn-BuLi(2.50M、368μL、1.10eq)を-78℃にて滴下添加し、生じた溶液を-78℃にて0.5時間撹拌した。トリブチル(クロロ)スタンナン(299mg、919μmol、247μL、1.10eq)を-78℃にて添加し、生じた溶液を-78℃にて1時間、次いで15℃にて2時間撹拌した。MeOH(2.00mL)を添加し、混合物を真空下で濃縮した。残渣をprep-TLC(PE:EtOAc=10:1)により精製した。4-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール(320mg、606μmol、72%収率)を無色油状物として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1226] ジオキサン(5.00mL)中の4-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール(194mg、366μmol、1.20eq)の溶液に、N
2下でtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、Pd(PPh
3)
4(35.3mg、30.5μmol、0.100eq)、LiCl(25.9mg、611μmol、12.5μL、2.00eq)およびCuI(23.3mg、122μmol、0.400eq)を添加した。生じた溶液を80℃にて12時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残渣を、prep-TLC(PE:EtOAc=1:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(180mg、277μmol、90%収率)を黄色油状物として得た。
工程4:(S)-12-フルオロ-4-(4-メチルオキサゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1227] DCM(1.50mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-メチル-2-(トリイソプロピルシリル)オキサゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(180mg、277μmol、1.00eq)の溶液にTFA(1.50mL)を15℃にて添加し、生じた溶液を15℃にて4時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。残渣をprep-HPLC(FA)により精製して、(S)-12-フルオロ-4-(4-メチルオキサゾール-5-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(29.1mg、64.7μmol、23%収率、97.7%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CDCl
3 400MHz δ=ppm 8.95(br s,1H)、7.93(s,1H)、7.32(s,1H)、6.87(t,J=9.2Hz,1H)、6.69~6.66(m,1H)、5.30(br s,1H)、5.15~5.09(m,1H)、4.90~4.86(m,1H)、4.68~4.63(m,2H)、4.29~4.26(m,1H)、3.94~3.87(m,2H)、2.52(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 394.1(M+H)。
実施例148:(S)-4-(2-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
工程1:tert-ブチル(S)-4-(2-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1228] ジオキサン(5.00mL)および水(0.500mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)の溶液に、窒素雰囲気下で2-シクロプロピル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリミジン(150mg、609μmol、2.00eq)、Na
2CO
3(64.7mg、611μmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(22.3mg、30.5μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=0/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(2-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(260mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:(S)-4-(2-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1229] HFIP(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(2-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(160mg、302μmol、1.00eq)の溶液を100℃にて2時間撹拌した。LC-MSにより、不完全な変換が指し示された。混合物を100℃にてさらに6時間撹拌した。LC-MSにより、反応が完了したことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(3.00mL)に溶解した。混合物を、prep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×25mm×5μm、移動相:[水(0.2%FA)-ACN]、B%:30%~60%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-4-(2-シクロプロピルピリミジン-5-イル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(67.6mg、142μmol、46%収率、99.5%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.47(s,1H)、9.39(s,2H)、7.87(s,1H)、7.70(br t,J=6.1Hz,1H)、6.95(t,J=9.5Hz,1H)、6.69(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、4.95~4.75(m,2H)、4.58~4.49(m,2H)、4.22(br dd,J=9.5,2.8Hz,1H)、4.03(br d,J=9.2Hz,1H)、3.99~3.90(m,1H)、2.29~2.20(m,1H)、1.10~1.02(m,4H)。LCMS(ESI+):m/z 431.1(M+H)。
実施例149:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-メチルピリジン-3-アミン
工程1:2-メチル-3-ニトロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
[1230] ジオキサン(15.0mL)中の5-ブロモ-2-メチル-3-ニトロピリジン(1.00g、4.61mmol、1.00eq)の溶液に、窒素雰囲気下で4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.75g、6.91mmol、1.50eq)、KOAc(905mg、9.22mmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(337mg、461μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。水(10.0mL)を混合物に添加し、混合物を、酢酸エチル(8.00mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。2-メチル-3-ニトロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(1.15g、4.35mmol、94%収率)を白色固体として得た。
工程2:2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-アミン
[1231] MeOH(25.0mL)中の2-メチル-3-ニトロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(1.15g、4.35mmol、1.00eq)の溶液に窒素雰囲気下で10%Pd/C(2.32g、50.0%純度)を添加した。懸濁液を脱気し、H
2で5回パージした。混合物をH
2(15Psi)下で20℃にて4時間撹拌した。LC-MSにより、2-メチル-3-ニトロ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジンは完全に消費されたことが示され、望ましい質量を有する1つの主ピークが検出された。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-アミン(850mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-4-(5-アミノ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1232] 水(0.700mL)およびEtOH(4.90mL)中の2-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-アミン(143mg、611μmol、2.00eq)の溶液に、窒素雰囲気下でtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、KOAc(59.9mg、610μmol、2.00eq)および4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリン、ジクロロパラジウム(21.6mg、30.5μmol、21.6μL、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/MeOH=10/1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(5-アミノ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(138mg、266μmol、87%収率)を黄色固体として得た。
工程4:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-メチルピリジン-3-アミン
[1233] HFIP(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(5-アミノ-6-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、212μmol、1.00eq)の溶液を100℃にて15時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(3.00mL)に溶解した。混合物を、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Gemini-NX 80×40mm×3μm、移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)-ACN]、B%:10%~40%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-メチルピリジン-3-アミン(37.3mg、89.1μmol、42%収率、99.9%純度)を黄色固体として得た。
1H NMR DMSO-d
6 400MHz δ=ppm 9.43(s,1H)、8.35(s,1H)、7.78(s,1H)、7.56(s,1H)、7.50(br t,J=6.2Hz,1H)、6.95(t,J=9.5Hz,1H)、6.68(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.10(s,2H)、4.95~4.72(m,2H)、4.59~4.47(m,2H)、4.22(br dd,J=9.6,3.0Hz,1H)、4.02(br d,J=8.9Hz,1H)、3.95~3.87(m,1H)、2.31(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 419.1(M+H)。
実施例150:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-オール
工程1:6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-オール
[1234] ジオキサン(12.0mL)中の5-ブロモ-6-メチルピリジン-2-オール(1.00g、5.32mmol、1.00eq)の溶液に、窒素雰囲気下で4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(2.02g、7.95mmol、1.50eq)、KOAc(1.04g、10.6mmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(390mg、533μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。水(15.0mL)を混合物に添加し、混合物を、酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をMPLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)により精製した。6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-オール(690mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1235] ジオキサン(5.00mL)および水(0.500mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(120mg、244μmol、1.00eq)の溶液に、窒素雰囲気下で6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-オール(230mg、977μmol、4.00eq)、Na
2CO
3(51.8mg、489μmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(17.9mg、24.4μmol、0.100eq)を20℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが残ったことが示され、望ましい質量を有する1つの主ピークが検出された。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、酢酸エチル/MeOH=5/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(95.0mg、183μmol、74%収率)を黄色固体として得た。
工程3:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-オール
[1236] DCM(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(6-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、385μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(3.08g、27.0mmol、2.00mL、70.2eq)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をDMSO(2.00mL)に溶解した。混合物を、酸性prep-HPLC(カラム:Luna Omega 5u Polar C18 100A、移動相:[水(0.04%HCl)-ACN]、B%:15%~40%、7分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-オール(104mg、228μmol、59%収率、100%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。
1H NMR CD
3OD 400MHz δ=ppm 9.53(s,1H)、7.94(s,1H)、7.70(d,J=9.2Hz,1H)、6.98~6.88(m,1H)、6.72~6.64(m,2H)、5.19(d,J=14.7Hz,1H)、4.95(br d,J=14.8Hz,1H)、4.76(br dd,J=10.0,4.3Hz,1H)、4.63(t,J=9.5Hz,1H)、4.32(dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.13~4.05(m,1H)、3.953~3.85(m,1H)、2.25(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 420.1(M+H)。
実施例151:(S)-12-フルオロ-4-(3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン
[1237] 3-メチル-1H-ピラゾール(0.0492mL、0.611mmol)を、N
2下でトルエン(0.600mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(実施例17;150mg、0.305mmol)、K
3PO
4(130mg、0.611mmol)、CuI(5.81mg、0.0305mmol)およびtrans-N,N’-ジメチルシクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.0193mL、0.122mmol)の混合物に添加した。混合物を115℃にて18時間加熱した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中EtOAc(0~100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィー(12.0gカートリッジ)により精製して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートを固体(60mg、31%)として得た。m/z(ES+)[M+H]
+:493.16。HPLC(A05)t
R=2.78分。
[1238] 固体をHFIP(3.00mL)で希釈し、80℃にて16時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮し、残渣を逆相クロマトグラフィー(BEH C18 30×150 ACN/AmBicarb 19分、35~55%)により精製して、表題化合物を固体(5.77mg)として得た。1H NMR(500MHz、DMSO-d6)δ9.50(s,1H)、8.96(d,J=2.1Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.42(t,J=6.0Hz,1H)、6.93(dd,J=10.3,8.7Hz,1H)、6.67(dd,J=8.7,3.8Hz,1H)、6.35(d,J=2.4Hz,1H)、4.86(dd,J=14.9,5.7Hz,1H)、4.75(dd,J=15.3,6.4Hz,1H)、4.58~4.47(m,2H)、4.24(dd,J=9.6,3.5Hz,1H)、4.09~3.98(m,1H)、3.86(t,J=11.5Hz,1H)、2.29(s,3H)。m/z(ES+)[M+H]+:393.2。HPLC(BEH C18 5~100% ACN/AmForm 10mM pH4)tR=1.46分。
実施例152:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,N-ジメチルピコリンアミド
工程1:5-ブロモ-N,N-ジメチルピコリンアミド
[1239] DMF(10mL)中の5-ブロモピコリン酸(1.00g、4.95mmol、1.00eq)、N-メチルメタンアミン(484mg、5.94mmol、1.20eq、HCl塩)の溶液に、DIPEA(1.28g、9.90mmol、1.72mL、2.00eq)およびHATU(2.26g、5.94mmol、1.2eq)を25℃にて添加した。混合物を25℃にて10時間撹拌した。LCMSにより、5-ブロモピコリン酸は完全に消費されたことが示され、生成物が検出された。混合物に水(20mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をMPLC(SiO2、PE:EtOAc=1:0~PE:EtOAc=1:1)により精製した。5-ブロモ-N,N-ジメチルピコリンアミド(560mg、2.44mmol、49%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:N,N-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピコリンアミド
[1240] ジオキサン(5.00mL)中の5-ブロモ-N,N-ジメチルピコリンアミド(500mg、2.18mmol、1.00eq)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(831mg、3.27mmol、1.50eq)の溶液に、窒素雰囲気下でKOAc(643mg、6.55mmol、3.00eq)およびPd(dppf)Cl2.DCM(89.1mg、109μmol、0.0500eq)を25℃にて添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃にて10時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMPLC(SiO2、PE:EtOAc=1:0~EtOAc:MeOH=5:1)により精製して、N,N-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピコリンアミド(100mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,N-ジメチルピコリンアミド
[1241] ジオキサン(1.00mL)および水(0.100mL)中のN,N-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピコリンアミド(74.1mg、268μmol、1.50eq)、(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(70.0mg、179μmol、1.00eq)およびNaHCO
3(75.2mg、895μmol、34.8μL、5.00eq)の溶液に、窒素下でPd(dppf)Cl2(13.1mg、17.9μmol、0.100eq)を25℃にて添加した。生じた混合物を、窒素下で80℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(2mL)に溶解し、シリカ-チオール(180mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、混合物を20℃にて3時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、得られた残渣を、酸性prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 150×30mm×5μm、移動相:[水(0.04%HCl)-ACN]、B%:20%~50%、10分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-N,N-ジメチルピコリンアミド(40.6mg、80.56μmol、45%収率、98.6%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 9.62(s,1H)、9.00(br s,1H)、8.41(br d,J=7.9Hz,1H)、8.21(s,1H)、7.93(br d,J=7.8Hz,1H)、6.90(t,J=9.5Hz,1H)、6.67(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.19(d,J=14.7Hz,1H)、5.03~4.94(m,1H)、4.85~4.74(m,1H)、4.62(br t,J=9.2Hz,1H)、4.33(br d,J=8.6Hz,1H)、4.11~4.03(m,1H)、4.02~3.94(m,1H)、3.18(s,3H)、3.13(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 461.2(M+H)。
実施例153:(S)-3-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-N-メチルプロパンアミド
工程1:tert-ブチル(S,E)-4-(6-(3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1242] ジオキサン(8.00mL)およびH
2O(1.60mL)中のエチル(E)-3-(6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)アクリレート(678mg、2.14mmol、3.50eq)およびtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(300mg、611μmol、1.00eq)の撹拌した溶液に、Na
2CO
3(129mg、1.22mmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(44.7mg、61.1μmol、0.100eq)を15℃にて添加した。生じた混合物をN
2下で80℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、不完全な変換が指し示された。混合物を80℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。混合物を真空で濃縮した。混合物を、MPLC(SiO
2、PE/EtOAc=1/0~0/1)により精製して、tert-ブチル(S,E)-4-(6-(3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、332μmol、54%収率)を黄色油状物として得た。
工程2:tert-ブチル(S)-4-(6-(3-エトキシ-3-オキソプロピル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1243] MeOH(10.0mL)中のtert-ブチル(S,E)-4-(6-(3-エトキシ-3-オキソプロパ-1-エン-1-イル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(180mg、299μmol、1.00eq)の撹拌した溶液に、N
2下で10%Pd/C(50.0mg、50%純度)を15℃にて添加した。生じた混合物をH
2(15psi)下で15℃にて12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を真空で濃縮した。tert-ブチル(S)-4-(6-(3-エトキシ-3-オキソプロピル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程3:(S)-3-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)プロパン酸
[1244] 水(1.00mL)およびMeOH(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(6-(3-エトキシ-3-オキソプロピル)-2-メチルピリジン-3-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、248μmol、1.00eq)の撹拌した溶液に、NaOH(19.9mg、497μmol、2.00eq)を15℃にて添加した。生じた混合物を15℃にて12時間撹拌した。混合物を真空で濃縮して、MeOHを除去した。水相をHCl水溶液(2.00M)でpH=2~3に酸性化し、水層を真空で濃縮した。(S)-3-(5-(14-(tert-ブトキシカルボニル)-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)プロパン酸(130mg、粗製物、HCl塩)を黄色固体として得た。
工程4:(S)-3-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-N-メチルプロパンアミド
[1245] DMF(3.00mL)中の(S)-3-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)プロパン酸(120mg、252μmol、1.00eq、HCl塩)、メタンアミン塩酸塩(34.1mg、505μmol、2.00eq)およびDIPEA(196mg、1.51mmol、264μL、6.00eq)の撹拌した溶液に、HATU(192mg、505μmol、2.00eq)を15℃にて添加した。生じた混合物を30℃にて12時間撹拌した。混合物を、中性prep-HPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×40mm×10μm、移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)-ACN]、B%:10%~40%、8分)により精製した。(S)-3-(5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-2-イル)-N-メチルプロパンアミド(37.7mg、75.9μmol、30%収率、98.3%純度)を黄色固体として得た。1H NMR CDCl3 400MHz δ=ppm 8.88(s,1H)、7.63(d,J=7.9Hz,1H)、7.11(d,J=8.0Hz,1H)、7.06(s,1H)、6.90(t,J=9.4Hz,1H)、6.76(br s,1H)、6.69(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.18~5.03(m,2H)、4.85(br dd,J=12.7,4.0Hz,1H)、4.71~4.58(m,2H)、4.27(dd,J=9.7,3.2Hz,1H)、4.02~3.91(m,1H)、3.88~3.80(m,1H)、3.14(t,J=7.0Hz,2H)、2.81(d,J=4.8Hz,3H)、2.68(t,J=7.0Hz,2H)、2.47(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 489.2(M+H)。
実施例154:
工程1:3-ブロモ-2-メチルピリジン-4-アミン
[1246] 40.0%HBr(30.0mL)水溶液中の2-メチルピリジン-4-アミン(3.00g、27.7mmol、1.00eq)の溶液を70℃にて撹拌し、H
2O
2(12.6g、55.5mmol、10.7mL、15.0%純度、2.00eq)の溶液を、1時間の期間をかけて、反応混合物の温度が70℃にて留まるような速度で滴下添加した。混合物を70℃にてさらに1時間撹拌した。混合物をクラッシュアイス(40.0g)に注いだ。pHを固体NaHCO
3で7に調整した。混合物を、EtOAc(50.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。3-ブロモ-2-メチルピリジン-4-アミン(3.00g、粗製物)を黄色固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 7.76(d,J=5.8Hz,1H)、6.52(d,J=5.8Hz,1H)、2.48(s,3H)。
工程2:3-ブロモ-2-メチルピリジン-4-オール
[1247] H
2SO
4(2.10g、21.4mmol、1.14mL、4.00eq)(98%純度)および3-ブロモ-2-メチルピリジン-4-アミン(1.00g、5.35mmol、1.00eq)を、H
2O(8.00mL)に0℃にて連続して添加し、次いでH
2O(8.00mL)中のNaNO
2(553mg、8.02mmol、1.50eq)を滴下添加して、0~5℃の間の温度を維持した。15℃にて1時間撹拌した後で、反応混合物を95℃にてさらに2時間加熱した。混合物をクラッシュアイス(20.0g)に注ぎ、pHを固体NaHCO
3で8に調整した。混合物を減圧下で濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、次いで酢酸エチル/メタノール=1/0~10/1)により精製した。3-ブロモ-2-メチルピリジン-4-オール(1.80g、粗製物)を黄色固体として得た。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1248] 反応を2つの平行したバッチで設定した。DMF(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(トリブチルスタンニル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(50.0mg、71.3μmol、1.00eq)の溶液に、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(5.05mg、7.13μmol、5.05μL、0.100eq)および3-ブロモ-2-メチルピリジン-4-オール(26.8mg、143μmol、2.00eq)を20℃にて添加した。混合物をN
2下で110℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせ、減圧下で濃縮して溶媒を除去した。残渣をprep-TLC(SiO2、酢酸エチル/MeOH=5/1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程4:(S)-3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-メチルピリジン-4-オール
[1249] DCM(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(4-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(80.0mg、154μmol、1.00eq)の溶液に、TFA(0.750mL)を20℃にて添加した。混合物を20℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、溶媒を除去した。残渣をprep-HPLC(カラム:Welch Xtimate C18 150×25mm×5μm、移動相:[水(0.04%HCl)-ACN]、B%:20%~40%、8分)により精製した。(S)-3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-2-メチルピリジン-4-オール(28.0mg、61.4μmol、40%収率、100%純度、HCl塩)をオフホワイト固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 9.53(s,1H)、8.44(br s,1H)、8.01(s,1H)、7.23(br dd,J=18.5,6.6Hz,1H)、6.93(t,J=9.4Hz,1H)、6.68(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.20(br dd,J=14.6,6.4Hz,1H)、4.98~4.92(m,1H)、4.73(br s,1H)、4.62(br t,J=9.5Hz,1H)、4.30(dd,J=9.7,3.1Hz,1H)、4.07(br s,1H)、3.89(br s,1H)、2.63(s,1.5H)、2.53(s,1.5H)。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 14.77(br s,1H)、9.77(s,1H)、8.49(br s,1H)、8.44(d,J=7.2Hz,1H)、7.78(br s,1H)、7.31(br s,1H)、6.99(t,J=9.6Hz,1H)、6.72(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.01~4.91(m,1H)、4.85(br s,1H)、4.59~4.42(m,2H)、4.30~4.16(m,1H)、4.08(br s,1H)、3.83(br s,1H)、2.38(br s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 420.2(M+H)。
実施例200:
工程1:5-ブロモ-6-メチルピリジン-3-アミン
[1250] MeOH(100mL)およびH
2O(100mL)中の3-ブロモ-2-メチル-5-ニトロピリジン(5.00g、23.0mmol、1.00eq)およびNH
4Cl(6.25g、117mmol、5.07eq)の溶液に、Fe(5.15g、92.2mmol、4.00eq)を25℃にて添加し、混合物を90℃にて2時間撹拌した。LCMSにより、3-ブロモ-2-メチル-5-ニトロピリジンは完全に消費されたことが示され、望ましい質量が検出された。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、MeOHを除去し、次いでEtOAc(50.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮して、5-ブロモ-6-メチルピリジン-3-アミン(3.91g、粗製物)を黄色固体として得た。
工程2:5-ブロモ-6-メチルピリジン-3-オール
[1251] 5-ブロモ-6-メチルピリジン-3-アミン(3.40g、18.2mmol、1.00eq)、トリフルオロボランヒドロフルオリド(21.6g、98.3mmol、15.3mL、40.0%純度、5.41eq)およびH
2O(15.0mL)の混合物に、H
2O(15.0mL)中のNaNO
2(1.38g、20.0mmol、1.10eq)の溶液を0℃にて滴下添加した。混合物を0℃にて1時間撹拌した。水(15.0mL)を混合物に添加し、これを、次いで100℃にて12時間撹拌した。混合物のpHを、NaHCO
3で8に調整した。沈殿物を濾別し、減圧下で乾燥させた。5-ブロモ-6-メチルピリジン-3-オール(3.34g、粗製物)を褐色固体として得た。
工程3:6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-オール
[1252] ジオキサン(100mL)中の5-ブロモ-6-メチルピリジン-3-オール(3.34g、17.8mmol、1.00eq)の溶液に、4,4,5,5-テトラメチル-2-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(6.77g、26.7mmol、1.50eq)、KOAc(3.49g、35.5mmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl2(1.30g、1.78mmol、0.100eq)を25℃にて添加した。混合物を窒素下で100℃にて12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得、これを次の工程で直接使用した。6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-オール(4.20g、粗製物)を褐色固体として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1253] 反応を5つの平行したバッチで設定した。H
2O(0.300mL)およびジオキサン(2.00mL)中の6-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-3-オール(120mg、509μmol、5.00eq)の溶液に、KOAc(20.0mg、204μmol、2.00eq)、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(50.0mg、102μmol、1.00eq)および4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(10.8mg、15.3μmol、10.8μL、0.150eq)を25℃にて添加し、混合物を窒素下で90℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせた。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO2、酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、385μmol、76%収率)を褐色固体として得た。
工程5:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-3-オール
[1254] HFIP(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(5-ヒドロキシ-2-メチルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(200mg、385μmol、1.00eq)の溶液を100℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(4.00mL)に溶解し、混合物を、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm、移動相:[水(0.2%FA)-ACN]、B%:1%~50%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-6-メチルピリジン-3-オール(65.0mg、140μmol、36.3%収率、100%純度、ギ酸塩)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.42(s,1H)、8.15(s,1H)、8.05(d,J=2.8Hz,1H)、7.49(br t,J=6.4Hz,1H)、7.30(s,1H)、7.19(d,J=2.8Hz,1H)、7.00~6.94(m,1H)、6.70(dd,J=8.6,3.9Hz,1H)、4.97~4.87(m,1H)、4.84~4.73(m,1H)、4.54(t,J=9.5Hz,1H)、4.47(br d,J=7.3Hz,1H)、4.21(dd,J=9.7,3.4Hz,1H)、4.09~3.98(m,1H)、3.91~3.80(m,1H)、2.25(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 420.2(M+H)。
実施例155:(S)-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)メタノール
工程1:3-(トリブチルスタンニル)ピコリンアルデヒド
[1255] 反応を2つの平行したバッチで設定した。THF(10.0mL)中のN,N’,N’-トリメチルエタン-1,2-ジアミン(572mg、5.60mmol、728μL、1.20eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.87mL、1.00eq)を窒素下で-20℃にて添加した。生じた溶液を-20℃にて15分撹拌し、続いてピリジン-2-カルバルデヒド(0.500g、4.67mmol、1.00eq)を-20℃にて添加した。溶液を-20℃にて15分撹拌した。さらにn-BuLi(2.50M、2.80mL、1.50eq)を-20℃にて添加し、生じた溶液を-20℃にて0.5時間撹拌し、トリブチル(クロロ)スタンナン(4.56g、14.0mmol、3.77mL、3.00eq)を-40℃にて添加した。反応混合物を-40℃にて1時間撹拌した。反応バッチを合わせ、得られた混合物を冷した(0℃)HCl(1.00M、10.0mL)中に注ぎ、混合物を、EtOAc(20.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10.0mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、真空下で濃縮した。粗生成物を、MPLC(PE:EtOAc=1:0~10:1)により精製した。3-(トリブチルスタンニル)ピコリンアルデヒド(2.20g、5.55mmol、59.5%収率)を黄色油状物として得、これを次の工程で直接使用した。
工程2:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-ホルミルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1256] 反応を9つの平行したバッチで設定した。ジオキサン(5.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(100mg、204μmol、1.00eq)および粗3-(トリブチルスタンニル)ピコリンアルデヒド(242mg、611μmol、3.00eq)の溶液にPd(t-Bu3P)2(15.6mg、30.5μmol、0.150eq)を添加し、生じた溶液を窒素下で120℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートが残ったことが示され、望ましいmsがLCMSで検出された。平行な反応を合わせ、得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を、prep-TLC(SiO
2、EtOAc:MeOH=10:1)により精製した。粗tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-ホルミルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレートを褐色油状物として得、これを次の工程で直接使用した。
工程3:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1257] MeOH(2.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-ホルミルピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、213μmol、1.00eq)の溶液に、NaBH
4(9.65mg、255μmol、1.20eq)を10℃にて添加し、生じた溶液を10℃にて0.5時間撹拌した。混合物の溶液を真空下で濃縮して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(110mg、粗製物)を褐色油状物として得、これを次の工程で直接使用した。
工程4:(S)-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)メタノール
[1258] HCl/MeOH(3.00mL、4.00M)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(2-(ヒドロキシメチル)ピリジン-3-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(140mg、269μmol、1.00eq)の溶液を10℃にて1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得、これを、prep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 80×40mm×3μm;移動相:[水(0.04%HCl)-ACN];B%:13%~27%)により精製した。QCにより不十分な純度が指し示され、材料を、再度prep-HPLC(カラム:Phenomenex luna C18 80×40mm×3μm、移動相:[水(0.04%HCl)-ACN]、B%:10%~25%)により精製して、(S)-(3-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)ピリジン-2-イル)メタノール(21.4mg、45.9μmol、17%収率、97.7%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 9.58(s,1H)、8.90(d,J=6.0Hz,1H)、8.61(d,J=7.6Hz,1H)、8.16~8.13(m,1H)、8.08(s,1H)、6.95~6.90(m,1H)、6.68(dd,J=8.4,3.6Hz,1H)、5.23~5.19(m,1H)、4.98~4.87(m,1H)、4.87(s,2H)、4.77~4.76(m,1H)、4.62(t,J=9.6Hz,1H)、4.33~4.29(m,1H)、4.13~4.10(m,1H)、3.95~3.92(m,1H)。LCMS(ESI+):m/z 420.1(M+H)。
実施例156:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-オール
工程1:1-メチル-1H-ピラゾール-4-オール
[1259] THF(120mL)中の1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(5.00g、24.0mmol、1.00eq)の溶液に、NaOH(3.00M、16.0mL、2.00eq)およびH
2O
2(5.45g、48.1mmol、4.62mL、30%純度、2.00eq)を0℃にて添加し、混合物を0℃にて3時間撹拌した。混合物にHCl(12.0M、3.72mL)を添加し、混合物を、DCMおよびMeOH(9:1、40.0mL×4)の混合物で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。1-メチル-1H-ピラゾール-4-オール(5.10g、粗製物)を黄色油状物として得た。
工程2:4-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール
[1260] DMF(20.0mL)中の1-メチル-1H-ピラゾール-4-オール(2.00g、20.4mmol、1.00eq)の溶液にNaH(815mg、20.4mmol、60%純度、1.00eq)を0℃にて添加し、混合物を25℃にて30分撹拌した。BnBr(5.23g、30.6mmol、3.63mL、1.50eq)を混合物に25℃にて添加し、混合物を25℃にて2時間撹拌した。水(20.0mL)を添加し、混合物を、EtOAc(30.0mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。4-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール(800mg、4.25mmol、21%収率)を黄色油状物として得た。
工程3:(4-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸
[1261] THF(10.0mL)中の4-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール(750mg、3.98mmol、1.00eq)の溶液に、n-BuLi(2.50M、1.59mL、1.00eq)を窒素下で-78℃にて滴下添加した。反応混合物を-78℃にて1時間撹拌した。ホウ酸トリイソプロピル(749mg、3.98mmol、916μL、1.00eq)を-78℃にて添加し、生じた溶液を窒素下で-78℃にて1時間、次いで15℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、不完全な変換が指し示された。混合物にn-BuLi(2.50M、1.59mL、1.00eq)を窒素下で-78℃にて滴下添加し、生じた溶液をN2下で-78℃にて1時間撹拌し、続いてホウ酸トリイソプロピル(749mg、3.98mmol、91.0μL、1.00eq)を-78℃にて添加した。反応混合物を窒素下で-78℃にて1時間、次いで15℃にて12時間撹拌した。LCMSにより、変換が完了したことが示された。MeOH(5.00mL)を添加した。混合物を減圧下で濃縮して、(4-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸(1.24g、粗製物)を白色固体として得、これを次の工程に直接使用した。
工程4:tert-ブチル(S)-4-(3-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1262] 2つの平行した反応を設定した。ジオキサン(5.00mL)およびH
2O(1.00mL)中の(4-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ボロン酸(354mg、1.53mmol、5.00eq)の溶液に、tert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(150mg、305μmol、1.00eq)、4-ジtert-ブチルホスファニル-N,N-ジメチル-アニリンジクロロパラジウム(32.4mg、45.8μmol、32.4μL、0.150eq)およびKOAc(59.9mg、611μmol、2.00eq)を25℃にて添加し、反応混合物をN
2下で90℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせた。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をprep-TLC(SiO2、酢酸エチル:メタノール=20:1)により精製した。tert-ブチル(S)-4-(3-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(280mg、粗製物)を黄色固体として得た。
工程5:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1263] MeOH(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-(3-(ベンジルオキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(280mg、468μmol、1.00eq)の溶液に、N
2雰囲気下で10%Pd/C(300mg、50%純度)を25℃にて添加した。懸濁液を脱気し、水素で3回パージした。混合物を水素(15Psi)下で40℃にて1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(220mg、粗製物)を黄色固体として得、これを次の工程に直接使用した。
工程6:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-オール
[1264] DCM(1.00mL)およびTFA(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(3-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(220mg、432μmol、1.00eq)の溶液を25℃にて1.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(4.00mL)に溶解し、混合物を、prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm、移動相:[水(0.2%FA)-ACN]、B%:10%~50%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-3-オール(50.0mg、110μmol、25.4%収率、100%純度、ホルメート)を白色固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 9.31(s,1H)、7.45(s,1H)、7.18(s,1H)、6.87(t,J=9.6Hz,1H)、6.63(dd,J=8.6,3.7Hz,1H)、5.07(d,J=14.8Hz,1H)、4.84(d,J=14.8Hz,1H)、4.62~4.53(m,2H)、4.27(dd,J=9.7,3.1Hz,1H)、4.05~3.95(m,1H)、3.92~3.84(m,1H)、3.71(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 409.1(M+H)。
実施例157:(S)-1-(4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)エタン-1-オン
工程1:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
[1265] EtOAc(5.00mL)中のtert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(1.00g、3.23mmol、1.00eq)の溶液に、HCl/EtOAc(4.00M、10.0mL、12.4eq)を0℃にて添加し、混合物を25℃にて2時間撹拌した。反応を濃縮して、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン(820mg、粗製物、HCl塩)を白色固体として得た。
工程2:1-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)エタン-1-オン
[1266] DCM(12.0mL)中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン(820mg、3.34mmol、1.00eq、HCl)の溶液に、DIPEA(1.73g、13.4mmol、2.33mL、4.00eq)および塩化アセチル(393mg、5.01mmol、357μL、1.50eq)を0℃にて添加し、混合物を20℃にて12時間撹拌した。反応を濃縮した。残渣をH
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(50.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10.0mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。1-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)エタン-1-オン(850mg、粗製物)を褐色固体として得た。
工程3:(S)-1-(4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)エタン-1-オン
[1267] ジオキサン(2.00mL)およびH
2O(0.200mL)中の(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン(100mg、256μmol、1.00eq)の溶液に1-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)エタン-1-オン(128mg、511μmol、2.00eq)、Na
2CO
3(54.2mg、511μmol、2.00eq)およびPd(dppf)Cl
2(18.7mg、25.6μmol、0.100eq)をN
2下で20℃にて添加し、混合物をN
2雰囲気下で80℃にて2時間撹拌した。反応を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をMeOH(3.00mL)に溶解し、シリカ-チオール(300mg、Pdを排除するための修飾シリコンゲル、不規則なシリカゲル、100~200メッシュ、塩化物(Cl)、%≦0.004、粒径分布45~75μm)を20℃にて添加し、20℃にて12時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、酸性prep-HPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10μm、移動相:[水(0.2%FA)-ACN]、B%:20%~60%、8分)により精製した。生成物を含有する分画を減圧下で濃縮して、MeCNの大半を30℃にて除去し、水相を凍結乾燥させた。(S)-1-(4-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-イル)エタン-1-オン(66.4mg、138μmol、54%収率、100%純度、ホルメート)を黄色固体として得た。1H NMR DMSO-d6 400MHz δ=ppm 9.29(s,1H)、7.29(br s,1H)、7.21~7.10(m,2H)、6.91~6.84(m,1H)、6.62(dd,J=8.8,3.9Hz,1H)、4.91~4.81(m,1H)、4.79~4.70(m,1H)、4.50(t,J=9.2Hz,1H)、4.43(dd,J=10.5,4.4Hz,1H)、4.23~4.09(m,3H)、3.97(br d,J=8.8Hz,1H)、3.89~3.80(m,1H)、3.63(br s,2H)、2.63(br s,2H)、2.02(s,3H)。LCMS(ESI+):m/z 436.2(M+H)。
実施例158:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-オール
工程1:1-メチル-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール
[1268] DCM(10.0mL)中の1-メチル-1H-ピラゾール-3-オール(500mg、5.10mmol、1.00eq)およびイミダゾール(694mg、10.2mmol、2.00eq)に、トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホネート(2.34g、7.65mmol、2.05mL、1.50eq)を0℃にて添加した。混合物をN
2下で10℃にて4時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、DCMの大半を除去し、H
2O(3.00mL)を添加した。混合物を、酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~2/1)により精製した。1-メチル-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール(1.10g、4.32mmol、85%収率)を無色油状物として得た。
工程2:1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-オール
[1269] THF(3.00mL)中の1-メチル-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール(900mg、3.54mmol、1.00eq)に、t-BuLi(1.30M、8.16mL、3.00eq)をN
2下で-78℃にて添加した。混合物をN2下で-78℃にて0.5時間撹拌した。次いでトリブチル(クロロ)スタンナン(3.45g、10.6mmol、2.85mL、3.00eq)を混合物中に添加し、これを次いでN
2下で-78℃にて1時間撹拌した。MeOH(5.00mL)を混合物に添加し、これを減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)により精製した。1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-オール(600mg、1.55mmol、43.8%収率)を無色油状物として得た。
工程3:1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール
[1270] DCM(10.0mL)中の1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-1H-ピラゾール-3-オール(600mg、1.55mmol、1.00eq)およびイミダゾール(211mg、3.10mmol、2.00eq)に、トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホネート(712mg、2.32mmol、625μL、1.50eq)を0℃にて添加した。混合物をN
2下で10℃にて12時間撹拌した。LC-MSにより、最小限の変換が示された。追加のトリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホネート(712mg、2.32mmol、625μL、1.50eq)をN
2下で混合物に添加し、これを10℃にて12時間撹拌した。TLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により、完全な変換が指し示された。混合物を減圧下で濃縮して、DCMの大半を除去し、H
2O(10.0mL)を混合物中に添加し、これを次いで酢酸エチル(10.0mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール(300mg、粗製物)を無色油状物として得た。
工程4:tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート
[1271] 反応を2つの平行したバッチで設定した。ジオキサン(1.00mL)中のtert-ブチル(S)-4-ブロモ-12-フルオロ-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(40.0mg、81.4μmol、1.00eq)および1-メチル-5-(トリブチルスタンニル)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール(66.4mg、122μmol、1.50eq)に、Pd(PPh3)4(9.41mg、8.14μmol、0.100eq)、LiCl(6.90mg、163μmol、3.33μL、2.00eq)およびCuI(6.20mg、32.6μmol、0.400eq)を10℃にて添加した。混合物をN
2下で100℃にて12時間撹拌した。バッチを合わせた。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をprep-TLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1/3)により精製した。tert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(90.0mg、135μmol、83%収率)を黄色油状物として得た。
工程5:(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-オール
[1272] DCM(3.00mL)中のtert-ブチル(S)-12-フルオロ-4-(1-メチル-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)-1H-ピラゾール-5-イル)-7a,13-ジヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-14(8H)-カルボキシレート(155mg、233μmol、1.00eq)に、TFA(1.54g、13.5mmol、1.00mL、57.9eq)を10℃にて添加した。混合物を10℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して残渣を得た。粗生成物を、prep-HPLC(HCl条件)により精製した。(S)-5-(12-フルオロ-7a,8,13,14-テトラヒドロ-7H-[1,2,4]トリアゾロ[4’,3’:1,6]ピリド[3,2-b]ベンゾフロ[4,3-fg][1,4]オキサゾニン-4-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-オール(40.3mg、90.2μmol、39%収率、99.6%純度、HCl塩)を黄色固体として得た。1H NMR CD3OD 400MHz δ=ppm 9.51(s,1H)、8.02(s,1H)、6.92(dd,J=10.1,8.8Hz,1H)、6.68(dd,J=8.7,3.9Hz,1H)、5.90(s,1H)、5.20(d,J=14.8Hz,1H)、4.95(br d,J=14.8Hz,1H)、4.76(br dd,J=9.6,3.9Hz,1H)、4.62(t,J=9.4Hz,1H)、4.31(dd,J=9.8,3.4Hz,1H)、4.11~4.00(m,1H)、3.97~3.85(m,1H)、3.61(s,3H)LCMS(ESI+):m/z 409.1(M+H)
実施例159:ヒストンメチルトランスフェラーゼアッセイ
[1273] 本開示の化合物の、EZH2/PRC2複合体メチルトランスフェラーゼの機能的活性に対する効果は、Horiuchi,K.Y.ら、Assay Drug Dev Technol.11(4):227~36(2013年)により記載されている放射性同位体に基づくホットスポットアッセイを使用して測定した。簡潔には、Assist Plus(Integra Biosciences)リキッドハンドラーを使用して、化合物をECHO qualifiedプレート中の10mMストックから、DMSO中での10段階の3倍段階希釈で調製した。アッセイ緩衝液(50mMトリス-HCl(pH8.0)、0.01%Brij35、1mM EDTA、1mM DTT、1%DMSO)中のEZH2/PRC2複合体(12.5nM)およびコアヒストン基質(0.0625mg/mL)ミックスの4マイクロリットルを、手作業で384ウェルアッセイプレート中に移した。各化合物の濃度シリーズのナノリットル量を、(Echo 550、LabCyte Inc. Sunnyvale、CA)アコースティックディスペンサーを使用して酵素/基質ミックス中に移し、室温にて20分プレインキュベーションした。メチル化反応は、5μM S-アデノシル-L-[メチル-3H]メチオニン(3H-SAM)1μlを添加することにより開始し、30℃にて1時間インキュベーションした。EZH2/PRC2複合体、コアヒストン基質および3H-SAMの最終濃度はそれぞれ、10nM、0.05mg/mlおよび1μMであった。テスト試料の%活性は、プレートでの正(化合物なし)および負(EZH2/PRC2なし)の対照を参照し、Excel(Microsoft)を使用して計算した。生じた値をPrism(GraphPadソフトウェア)にエクスポートして、濃度反応曲線を、また、4パラメーターロジスティック方程式を使用してIC50値を生成した。
実施例160:EED結合SPRアッセイ
ビオチン化EEDタンパク質生成
[1274] ビオチン化されたAVIタグ付きEEDは、標準的な分子生物学技術を使用して生成した。GST-PreScission切断部位-AVI-EED(76-441)シークエンスを有するpGEXプラスミドをE.coli BL21(DE3)細胞に導入し、pGro7と同時発現させた。E.coliを、37℃にて110rpmでのアンピシリンを含むLB中での振とうフラスコにおいて、OD600=0.7に増殖させた。このとき、温度を15℃に低下させ、IPTGを0.3mMに添加した。細胞を終夜発現させた。細胞を次いで採取した。
[1275] 精製のために、E.coli細胞ペレットを、50mMトリスpH8.0、500mM NaCl、5%グリセロールおよび5mM DTTの緩衝液中で溶解した。溶解物をGE Healthcareが提供しているGSTrap FFカラムに充填した。洗浄後、結合したタンパク質を50mMトリスpH 8.0、500mM NaCl、5%グリセロール、5mM DTTおよび15mM GSHで溶出した。収集した分画を合わせ、PreScission酵素と4℃にて終夜インキュベーションした。切断したタンパク質は、次いで50mMトリスpH 8.0、500 mM NaCl、5%グリセロールおよび5mM DTTの緩衝液中で、GSTrap FFカラムを通過させた。切断されたタンパク質は、質量分析を通して確認した。AVI-EED(76-441)は、次いで50mM Bicine pH8.3、10mM ATP、10mM酢酸マグネシウムおよび50μM D-ビオチンに緩衝液交換した。BirA酵素3mgを系に添加し、4℃にて2時間インキュベーションして、AVI-EED(76-441)をビオチン化した。ビオチン化-AVI-EED(76-441)を、次いで20mMトリスpH8.0および400mM NaClに緩衝液交換し、Superdex 200 16/60 Increaseのサイズ排除カラムを通過させた。精製したモノマービオチン化-AVI-EED(76-441)は、SDS-PAGE、LC-MSおよび分析サイズ排除クロマトグラフィーを通して確認した。
表面プラズモン共鳴アッセイ
[1276] 表面プラズモン共鳴(SPR)アッセイはすべて、GE Biotin CAPtureチップを利用し、GE Biacore S200を使用して行った。CAP試薬の捕捉は、2μL/分の流量で90秒行った。タンパク質の補足では、10mM HEPES pH7.4、150mM NaCl、0.05%Tween 20および2%DMSO(泳動緩衝液)中のビオチン化AVIタグ付きEED(76-441)50μg/mLの溶液に、チップ上を流量5μL/分で接触時間30秒にわたり流れさせた。最終の読み取り値は、2200~2400RUであった。化合物では、96ウェルマイクロプレートにおける合計300μLの各濃縮物のために、泳動緩衝液を使用して、3種の希釈液を用いて7種の濃縮物を作った。結合実験中、流量50μLを、会合時間90秒、続いて解離時間180秒にわたり使用した。庫内温度を10℃にセットし、チップは25℃であった。再生中、流量は30秒で30μL/分にセットした。1:1結合モデルを使用して、すべてのフィッティングを行った。
実施例161:H3K27me3およびHbF免疫細胞化学アッセイおよびヘモグロビンELISAアッセイ
P-gp発現HEK293T細胞株の生成
CMVプロモーターのコントロール下でヒトABCB1遺伝子をコードするプラスミドは、Origene(Cat#RC216080)から購入した。HEK293T細胞は、ATCC(Cat#CRL-3216)から購入し、増殖のために推奨条件で培養した。HEK293T細胞に、製造者の推奨に従ってLipofectamine 3000(ThermoFisher Scientific、Cat#L3000008)を使用して、pCMV-ABCB1プラスミド2μgをトランスフェクトした。24時間後、細胞を解離し、5000細胞を10cm組織培養皿において播種した。翌日、ビンブラスチン(Sigma、Cat#V1377)5nMを含有する新たな培地を添加し、化合物を含有する培地を72時間ごとに再補充した。生存細胞がコンフルエントに達した後で、細胞を継代させ、さらなる特徴付けまでビンブラスチン2.5nMの存在下で細胞株を維持した。
組織培養
[1277] P-gp発現HEK293T、HUDEP2およびヒト動員末梢血液初代CD34+細胞を、H3K27me3免疫細胞化学アッセイに使用するために培養した。HUDEP2およびヒト動員末梢血液初代CD34+細胞を、HbF免疫細胞化学アッセイに使用するために培養した。P-gp発現HEK293T細胞を維持し、DMEM(ThermoFisher#10566016)、10%ウシ胎仔血清(ThermoFisher#A3160502)、1%ペニシリン-ストレプトマイシン(ThermoFisher#15140122)および2.5nMビンブラスチン(Sigma#V1377)からなる293継代培地6mLを含有するT-25培養フラスコに300,000生細胞を植え付けることにより3~4日ごとに継代させた。本開示の化合物の阻害効果、およびP-gp媒介流出を経由したその脳浸透性を評価するために、H3K27me3免疫細胞化学アッセイを、P-gp阻害剤エラクリダール250nMの存在下または非存在下で実施した。脳浸透性が低い化合物は、エラクリダールの存在下でより高い効力を示すと予想された。しかし、脳浸透性化合物は、エラクリダールが存在する、または存在しないかどうかに関わりなく同様の効力を示すと考えられる。これらの実験では、エラクリダールを有さないプレートに、P-gp発現HEK293T細胞を、DMEM(ThermoFisher#10566016)、10%ウシ胎仔血清(ThermoFisher#A3160502)、1%ペニシリン-ストレプトマイシン(ThermoFisher#15140122)からなる45μLの293アッセイ培地中に、ポリ-d-リシンでコーティングした384ウェルプレート(Corning Cat#356697)のウェル当たり1000生細胞で播種した。プレートの複製セットに、エラクリダール250nMを補充した293アッセイ培地45μLを用いる同一の条件下で播種して、P-gp活性を阻害した。化合物を293培地で10×濃度にて段階希釈し、5μLを、両方のプレートセットのウェルそれぞれに、ウェル当たりの合計体積50μLで移した。続けてICC Fixおよび染色プロトコールを行う前に、化合物で処理したHEK293T細胞を37℃、85%相対湿度および5%CO2にて4日間インキュベーションした。
[1278] HUDEP2細胞を維持し、StemSpan SFEM(Stemcell Technologies#09650)、50ng/mLヒト幹細胞因子(Stemcell Technologies#78062.2)、3IU/mLエリスロポエチン(ThermoFisher#PHC2054)、1μMデキサメタゾン(Sigma#D2915)および1μg/mLドキシサイクリン(Sigma#D3072)からなるHUDEP2増殖培地を含有する培養フラスコにおいて、300,000生細胞/mLを播種することにより2~3日ごとに継代させた。HUDEP2細胞は、Iscove改変ダルベッコ培地(Stemcell Technologies#36150)、1%L-グルタミン(ThermoFisher#25030081)、2%ペニシリン-ストレプトマイシン(ThermoFisher#15140122)、330μg/mLホロヒトトランスフェリン(Sigma#T0665)、2IU/mLヘパリン(Stemcell Technologies#07980)、10μg/mL組換えヒトインスリン(Sigma#91077C)、3IU/mLエリスロポエチン(ThermoFisher#PHC2054)、100ng/mLヒト幹細胞因子(Stemcell Technologies#78062.2)および4%ウシ胎仔血清(ThermoFisher#A3160502)からなるHUDEP2分化培地135μLを含有する96ウェルV底プレート(Corning#3894)において、25,000生細胞/ウェルで播種することにより赤血球細胞系統に分化させた。処理のための化学プローブを、Iscove改変ダルベッコ培地(Stemcell Technologies#36150)100μL中で、10×濃度に再懸濁し、10×濃縮した化学プローブ15μLを、合計ウェル体積150μLで各ウェルに添加した。HUDEP2細胞を放置して、37℃、85%相対湿度および5%CO2にて3日間インキュベーションした。3日目に、HUDEP2細胞を含有するアッセイプレートを500×gで5分遠心分離した。遠心分離後、細胞をウェルの底に沈殿させ、培地100μLをウェルから、細胞を乱さずに吸引した。次いで、新たなHUDEP2分化培地90μLおよび10×濃縮した化学プローブ10μLを各ウェルに再度添加した。H3K27me3アッセイのために、細胞を処理の4日目に採取した。HUDEP2細胞を500×gで5分遠心分離し、すべての培地をウェルから吸引した。次いでリン酸緩衝生理食塩水(ThermoFisher#10010023)150μLを各ウェルに添加して、細胞を再懸濁した。最終的に、続けてICC Fixおよび染色プロトコールを行う前に、各ウェルからのHUDEP2細胞懸濁液50μLを、ポリ-d-リシンでコーティングした384ウェルプレート(Corning Cat#356697)に移し、1000×gで5分遠心分離した。HbFアッセイのアッセイプレートは、5日目までインキュベーターへ戻し、培地を交換し、化学プローブを3日目のように正確に添加した。続けてICC Fixおよび染色プロトコールを行う前に、HbFアッセイの7日目に、HUDEP2細胞をH3K27me3アッセイについて記載したものと同一の要領で採取した。
[1279] ヒト動員末梢血液初代CD34+細胞を、StemSpan SFEMII(Stemcell Technologies#09655)、1%赤血球増殖サプリメント(Stemcell Technologies#02692)および1μMデキサメタゾン(Sigma#D2915)からなるCD34+増殖培地を含有する培養フラスコにおいて、100,000生細胞/mLを播種することにより、解凍から増殖させた。細胞は、解凍後3日目にさらなる1X培養体積のCD34+増殖培地を添加することにより補充した。増殖の7日後、初代CD34+細胞は、StemSpan SFEMII(Stemcell Technologies#09655)、3%正常ヒト血清(Sigma#H4522)、3IU/mLエリスロポエチン(ThermFisher#PHC2054)からなるCD34+分化培地135μLを含有する96ウェルV底プレート(Corning#3894)において、15,000生細胞/ウェルで播種することにより赤血球細胞系統に分化させた。処理のための化学プローブをIscove改変ダルベッコ培地(Stemcell Technologies#36150)100μL中で10×濃度に再懸濁し、10×濃縮した化学プローブ15μLを、合計ウェル体積150μLで各ウェルに添加した。初代CD34+細胞を放置して、37℃、85%相対湿度および5%CO2にて3日間インキュベーションした。3日目に、初代CD34+細胞を含有するアッセイプレートを500×gで5分遠心分離した。遠心分離後、細胞をウェルの底に沈殿させ、培地100μLをウェルから、細胞を乱さずに吸引した。次いで新たなCD34+分化培地90μLおよび10×濃縮した化学プローブ10μLを各ウェルに再度添加した。H3K27me3アッセイのために、細胞を処理の4日目に採取した。初代CD34+細胞を500×gで5分遠心分離し、すべての培地をウェルから吸引した。次いでリン酸緩衝生理食塩水(ThermoFisher#10010023)150μLを各ウェルに添加して、細胞を再懸濁した。最終的に、続けてICC Fixおよび染色プロトコールを行う前に、各ウェルからの初代CD34+細胞懸濁液50μLを、ポリ-d-リシンでコーティングした384ウェルプレート(Corning Cat#356697)に移し、1000×gで5分遠心分離した。HbFアッセイのアッセイプレートは、5日目までインキュベーターへ戻し、培地を交換し、化学プローブを3日目のように正確に添加した。続けてICC Fixおよび染色プロトコールを行う前に、HbFアッセイの7日目に、初代CD34+細胞をH3K27me3アッセイについて記載したものと同一の要領で収穫した。
[1280] Fixおよび染色プロトコールは、検出に使用される特異的一次および二次抗体を除いて、HEK293T、HUDEP2および初代CD34+細胞アッセイで同一であった。4日間の化合物処理に続き、それぞれのプレートをPBS(ThermoFisher#10010023)25μLで1回洗浄し、4%パラホルムアルデヒド(ThermoFisher#28908)25μLで室温にて10分固定した。プレートを次いでPBS25μLで3回洗浄した。これに引き続き、細胞を、1×PBS、1%ウシ血清アルブミン(ThermoFisher#A3294)、10%ウシ胎仔血清(ThermoFisher#A3160502)、0.3Mグリシン(Sigma#G7126)および0.1%tween-20(Sigma#P7949)からなる透過処理/ブロッキング緩衝液25μL中で室温にて1時間透過処理およびブロッキングし、これに、PBS中の0.1%tween 25μLを用いた追加のプレートの洗浄を続けた(3回)。
[1281] H3K27me3アッセイのために、細胞を、PBS中の0.1%tween-20中で1:200に希釈した、H3K27me3一次抗体(Cell Signaling#9733)25μLと4℃にて終夜インキュベーションした。翌日、細胞をPBS中の0.1%tween-20 25μLで3回再度洗浄し、PBS中の0.1%tween中で1:2000に希釈した、ロバ抗ウサギ488(ThermoFisher#A21206)およびHoechst(ThermoFisher#H3570)からなる二次抗体溶液25μLと、室温にて暗中で1時間インキュベーションした。最終的に細胞をPBS25μLで3回洗浄し、ThermoFisher CellInsight CX7で撮像するためにホイル(BioRad#MSB1001)で封をした。
[1282] HbFアッセイのプレートは、PBS中の0.1%tween-20中で1:40に希釈したHbF一次抗体(ThermoFisher#MHFH01-4)およびPBS中の0.1%tween-20中で1:2000に希釈したHoescht(ThermoFisher#H3570)が検出に使用されることを除いて、上記と同様に処理した。
H3K27me3およびHbF免疫細胞化学アッセイ
[1283] プレートを次いでCX7で10×倍率にてスキャンし、ウェル当たり画像9点を取得した。ソフトウェアアルゴリズムにより、次いで核が識別され、Hoechst染色を使用して、チャネル1で、核の合計カウントが計算された。核が識別された後で、アルゴリズムにより、チャネル2でのH3K27me3またはHbF染色の平均核強度が計算された。核の合計カウントについてのデータは、負の対照のパーセンテージ(%DMSO)として報告された。H3K27me3またはHbFの平均核強度についてのデータは、正規化された対照のパーセント阻害((σPos-試料i/σPos-σNeg)×100)として報告された。HbF陽性に対する閾値をセットし、HbFデータを、%HbFで+細胞の合計数からも報告した。
ヘモグロビンELISAアッセイ
[1284] HUDEP2細胞を上記のように培養した。簡潔には、100,000細胞を分化培地中で成長させ、培地と化合物で7日間処理し、化合物を3日目および5日目に変化させた。細胞を遠心分離(900×g、5分)により沈殿させ、溶解緩衝液(50mMトリス緩衝生理食塩水、pH8.0、0.05%Tween 20(Sigma Chemical#T9039)100μL中で再懸濁して、細胞溶解物を生成し、-80℃にて冷凍した。細胞溶解物は、ビシンコニン酸(BCA)アッセイ(Pierce BCA kit#23225)を使用してウェル当たりのタンパク質含有量、酵素結合免疫吸着測定(ELISA)アッセイ(Bethyl Laboratories#E80-134)を使用してウェル当たりの合計ヘモグロビン含有量、およびELISAアッセイ(Bethyl Laboratories#E80-136)を使用してウェル当たりの胎児ヘモグロビン(HbF)含有量について分析した。
[1285] BCAアッセイを実行して、合計タンパク質含有量を計算し、合計ヘモグロビンおよびHbFアッセイに充填する溶解物の量を判定した。一般に、BCA緩衝液100μLを透明96ウェルプレートのウェルに添加した。細胞溶解物2μLをウェルに充填した。試料を摂氏37度にて30分インキュベーションし、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer)で分析した。タンパク質含有量は、ウシ血清アルブミンを標準として使用して計算した。
[1286] 合計ヘモグロビンおよびHbF ELISAアッセイを、製造者が推奨する以下のプロトコールに従って行った。一般に、各試料を合計ヘモグロビンおよびHbF含有量について分析した。ELISAプレートにおいてコーティングされる各ウェルで、親和性精製抗体(合計ヘモグロビン:A80-134A、HbF:A80-136A)1μl対コーティング緩衝液(水中0.05M炭酸塩-炭酸水素塩)100μl(例:100ウェルでは、100μl~10ml希釈する)。プレートを室温にて60分インキュベーションした。ウェルを次いで洗浄緩衝液(50mMトリス緩衝生理食塩水、pH8.0、0.05%Tween 20)100μLで5回洗浄した。ブロッキング緩衝液(50mMトリス緩衝生理食塩水、pH8.0、1%ウシ血清アルブミン)200μLを各ウェルに添加し、室温にて1時間インキュベーションした。ウェルを次いで洗浄緩衝液100μLで5回洗浄した。細胞溶解物を、50mMトリス緩衝生理食塩水、pH8.0、0.05%Tween 20、1%ウシ血清アルブミン中で希釈し、適切な量の材料を、合計ヘモグロビンまたはHbFの標準曲線(合計ヘモグロビンキャリブレーター:Bethyl RC80-135-5、胎児ヘモグロビンキャリブレーター:Bethyl RC80-135-5)の直線範囲内で添加した。試料を、振とうしながら(300rpm)室温にて1時間インキュベーションした。ウェルを次いで洗浄緩衝液100μLで5回洗浄した。検出抗体(合計ヘモグロビン:A80-134PおよびHbF:A80-136P)を、50mMトリス緩衝生理食塩水、pH8.0、0.05%Tween 20、1%ウシ血清アルブミン中で1:100,000に希釈し、対応するウェル当たり100μLを添加した。試料を振とうしながら(300rpm)室温にて1時間インキュベーションした。ウェルを次いで洗浄緩衝液100μLで5回洗浄した。TMB One Component HRP試薬100μLをウェルに添加し、暗中で室温にて15分インキュベーションした。停止溶液(Bethyl Laboratories#E115)100μLを次いで各ウェルのTMB溶液中に直接添加した。吸光度をEnvisionプレートリーダーで450nmにて測定した。
[1287] 以下の表2は、式Iの化合物のHMT酵素に対する阻害効果について記載しており、「+++++」は、測定したIC50値<0.025μMを指し示し、「++++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.025μM~0.050μMを指し示し、「+++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.050μM~0.10μMを指し示し、「++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.10μM~0.50μMを指し示し、「+」は、開示されている化合物の、測定したIC50値>0.50μMを指し示す。
[1288] 以下の表3は、式Iの化合物の表面プラズモン共鳴(SPR)により測定した平衡解離定数(KD)について記載し、「+++++」は、測定したKD濃度<0.0025μMを指し示し、「++++」は、開示されている化合物の、測定したKD濃度0.0025μM~0.0050μMを指し示し、「+++」は、開示されている化合物の、測定したKD濃度0.0050μM~0.010μMを指し示し、「++」は、開示されている化合物の、測定したKD濃度0.010μM~0.050μMを指し示し、「+」は、開示されている化合物の、測定したKD濃度>0.050μMを指し示す。
[1289] 以下の表4は、式Iの化合物の、ヒトP-糖タンパク質HEK細胞(HEK-P-gp)に対する阻害活性について記載しており、「+++++」は、測定したIC50値<0.025μMを指し示し、「++++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.025μM~0.050μMを指し示し、「+++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.050μM~0.10μMを指し示し、「++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.10μM~0.50μMを指し示し、「+」は、開示されている化合物の、測定したIC50値>0.50μMを指し示す。
[1290] 以下の表5は、式Iの化合物の、エラクリダールで前処理したヒトP-糖タンパク質HEK細胞(HEK-P-gp)に対する阻害活性について記載しており、「+++++」は、測定したIC50値<0.025μMを指し示し、「++++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.025μM~0.050μMを指し示し、「+++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.050μM~0.10μMを指し示し、「++」は、開示されている化合物の、測定したIC50値0.10μM~0.50μMを指し示し、「+」は、開示されている化合物の、測定したIC50値>0.50μMを指し示す。
[1291] 以下の表6は、HUDEP2細胞の胎児ヘモグロビン(HbF)上方制御アッセイにおける、式Iの化合物の半最大有効濃度(EC50)について記載しており、「+++++」は、測定したEC50値<0.025μMを指し示し、「++++」は、開示されている化合物の、測定したEC50値0.025μM~0.050μMを指し示し、「+++」は、開示されている化合物の、測定したEC50値0.050μM~0.10μMを指し示し、「++」は、開示されている化合物の、測定したEC50値0.10μM~0.50μMを指し示し、「+」は、開示されている化合物の、測定したEC50値>0.50μMを指し示す。
[1292] 以下の表7は、CD34+細胞の胎児ヘモグロビン(HbF)上方制御アッセイにおける式Iの化合物の半最大有効濃度(EC50)について記載しており、「+++++」は、測定したEC50値<0.025μMを指し示し、「++++」は、開示されている化合物の、測定したEC50値0.025μM~0.050μMを指し示し、「+++」は、開示されている化合物の、測定したEC50値0.050μM~0.10μMを指し示し、「++」は、開示されている化合物の、測定したEC50値0.10μM~0.50μMを指し示し、「+」は、開示されている化合物の測定したEC50値>0.50μMを指し示す。
均等物
[1293] 当業者は、日常的な実験、本明細書で具体的に記載されている実施形態に特定の多数の均等物のみを使用して認識する、または確かめることができる。そのような均等物は、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図している。