JP7538408B2 - アームレスト - Google Patents

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本発明は、シートフレームに対して回動可能に取り付けられるアームレストに関する。
従来、シートフレームに対して回動可能に取り付けられるアームレストとして、アームレストの骨格を構成する長尺のメインフレームを備えるものが知られている(特許文献1)。この技術では、メインフレームは、シートフレームに対して回動可能に取り付けられるベース壁と、ベース壁の縁部からシートフレーム側とは反対側に延びる側壁とを有している。また、ベース壁は、シートフレームに対して回動可能に取り付けられる円形の凸部や、補強フレームに設けられたストッパ部を通す貫通孔を有している。
特開2019-038469号公報
ところで、アームレストの先端部に左右内側への荷重がかかってベース壁がブラケットなどのシートフレーム側の部材に当接した場合、ベース壁にかかる応力がメインフレームの脆弱部、例えば、凸部と貫通孔との間の部分に集中する可能性がある。
そこで、本発明は、フレームの脆弱部に応力が集中するのを抑制することができるアームレストを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するためのアームレストは、シートフレームに対して回動可能に取り付けられるアームレストであって、アームレストの骨格を構成する長尺のメインフレームを備え、前記メインフレームは、前記シートフレームに対して回動可能に取り付けられる第1ベース壁を有し、前記第1ベース壁は、脆弱部を有する第1壁部と、前記シートフレームに対して回動可能に取り付けられる第2壁部であって、前記第1壁部に対してアームレストの回動軸線方向の前記シートフレーム側にずれて配置された第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部を接続する接続壁部とを有し、前記接続壁部は、前記メインフレームの長手方向において前記脆弱部とアームレストの回動軸線との間に配置された少なくとも1つの第1接続壁部を含み、前記第1接続壁部は、前記回動軸線方向および前記長手方向に直交する短手方向において前記脆弱部が位置する脆弱部形成範囲内から当該脆弱部形成範囲の外側まで、直線状に延びていることを特徴とする。
このような構成によれば、アームレストの先端部に荷重がかかって第2壁部がシートフレーム側の部材に当接した場合、第2壁部付近にかかる応力を、第1接続壁部によって、脆弱部から離れる方向に逃がすことができるので、アームレストのフレームの脆弱部に応力が集中するのを抑制することができる。
前記したアームレストにおいて、前記第2壁部および前記接続壁部は、前記第1壁部に対して前記回動軸線方向の前記シートフレーム側に突出する凸部を形成している構成とすることができる。
これによれば、第1ベース壁が凸部を有することになるので、メインフレームの剛性を向上させることができる。
前記したアームレストにおいて、前記第2壁部は、前記回動軸線方向から見て、少なくとも1つの角部を有する形状である構成とすることができる。
これによれば、凸部の剛性を向上させることができるので、メインフレームの剛性を一層向上させることができる。
前記したアームレストにおいて、前記第2壁部は、前記回動軸線方向から見て、四角形状である構成とすることができる。
これによれば、凸部の剛性をより向上させることができるので、メインフレームの剛性をより一層向上させることができる。
前記したアームレストにおいて、前記第2壁部は、前記回動軸線方向から見て、2つの辺が前記長手方向に対して平行な矩形状である構成とすることができる。
前記したアームレストは、前記メインフレームの前記回動軸線に近い基端部に重なって設けられた補強フレームを備える構成とすることができる。
これによれば、メインフレームの基端部が補強フレームによって補強されることになるので、アームレストのフレームの剛性を向上させることができる。
前記したアームレストにおいて、前記第1壁部は、前記脆弱部よりも、前記長手方向におけるアームレストの先端側に配置された第1孔を有し、前記補強フレームは、前記シートフレームの一部に当接してアームレストの回動範囲を規制するストッパ部であって、前記第1孔を通るように突出するストッパ部を有する構成とすることができる。
前記したアームレストにおいて、前記補強フレームは、前記第1ベース壁に重なる第2ベース壁と、前記第2ベース壁の縁部のうち、前記長手方向におけるアームレストの先端側に位置する縁部から前記シートフレーム側とは反対側に立ち上がる補強側壁とを有し、前記ストッパ部は、前記長手方向において前記補強側壁と前記回動軸線との間に配置されている構成とすることができる。
これによれば、補強側壁により補強フレームの先端側の部分の剛性を向上させることができる。
前記したアームレストにおいて、前記補強側壁は、前記回動軸線方向から見て、前記短手方向の中央部が、前記短手方向の両端部に対し、前記長手方向にずれた位置に位置する形状である構成とすることができる。
これによれば、補強側壁により補強フレームの先端側の部分の剛性を一層向上させることができる。
また、前記した目的を達成するためのアームレストは、シートフレームに対して回動可能に取り付けられるアームレストであって、アームレストの骨格を構成する長尺のメインフレームを備え、前記メインフレームは、前記シートフレームに対して回動可能に取り付けられる第1ベース壁と、前記第1ベース壁の縁部のうち、アームレストの回動軸線方向および前記メインフレームの長手方向に直交する短手方向の縁部から前記シートフレーム側とは反対側に延びる第1側壁とを有し、前記第1ベース壁は、第1壁部と、前記シートフレームに対して回動可能に取り付けられる第2壁部であって、前記第1壁部に対して前記回動軸線方向の前記シートフレーム側にずれて配置された第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部を接続する接続壁部とを有し、前記接続壁部は、前記長手方向において、前記アームレストの回動軸線よりも、前記長手方向におけるアームレストの先端側に配置された少なくとも1つの第1接続壁部を含み、前記第1接続壁部は、前記第1側壁に向けて直線状に延びていることを特徴とする。
このような構成によれば、アームレストの先端部に荷重がかかって第2壁部がシートフレーム側の部材に当接した場合、第2壁部付近にかかる応力を、第1接続壁部によって、メインフレームの剛性が高い部分である第1側壁側に逃がすことができる。これにより、アームレストのフレームの脆弱部に応力が集中するのを抑制することができる。
本発明によれば、アームレストのフレームの脆弱部に応力が集中するのを抑制することができる。
実施形態に係るアームレストを備えるシートの斜視図である。 メインフレーム、補強フレーム、ブラケットおよびシャフトを示す斜視図である。 メインフレームの側面図である。 メインフレームの基端部を示す側面図である。 補強フレームの斜視図(a)と、側面図(b)である。 アームレストフレームの基端部とブラケットを示す側面図である。 図6のX-X断面図である。 図6のY-Y断面図である。 変形例に係るメインフレームの接続壁部付近を示す側面図(a)~(d)である。
次に、発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、アームレストを備えるシートに座った者から見た、前後、左右、上下を基準とする。
図1に示すように、シートは、自動車に搭載される車両用シートSとして構成されており、シートバックS1と、シートクッションS2と、ヘッドレストHRと、アームレストARとを備えている。
車両用シートSには、シートバックS1およびシートクッションS2の骨格を構成するシートフレームSFが内蔵されている。シートバックS1およびシートクッションS2は、シートフレームSFに、ウレタンフォームなどのクッション材からなるパッドと、皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成されている。シートフレームSFは、シートバックS1の左右のフレームを構成するサイドフレームS11と、左のサイドフレームS11に固定されたブラケット10とを有している。
アームレストARは、シートバックS1の左側に配置され、シートフレームSFに対して回動可能に取り付けられている。詳しくは、アームレストARは、長手方向の一端部がシャフト20(図2参照)に固定され、シャフト20がブラケット10に回動可能に支持されることで、シートフレームSFに対して回動可能に取り付けられている。
アームレストARは、先端が前を向く実線で示した引出状態と、先端が上を向く仮想線で示した収納状態との間で回動可能である。なお、アームレストARは、例えば、特許文献1に開示されているようなワンウェイクラッチによって、引出状態から収納状態へ向けての所定の角度範囲では、上方向への回動のみが許容され、下方向への回動が規制されるように設けられていてもよい。
アームレストARは、図2に示すように、アームレストフレームRFを備えている。図示はしないが、アームレストARは、アームレストフレームRFを皮革や布地などからなる表皮材で覆い、アームレストフレームRFと表皮材との間の隙間に発泡ポリウレタンなどの発泡樹脂を注入することで構成されている。アームレストフレームRFは、メインフレーム100と、補強フレーム200とを備えている。
メインフレーム100は、アームレストARの骨格を構成する長尺のフレームであり、金属板を板金加工することにより形成されている。
ここで、本実施形態においては、メインフレーム100を基準として、右側が「シートフレーム側」に相当し、左側が「シートフレーム側とは反対側」に相当する。また、以下では、アームレストARの長手方向における、メインフレーム100や補強フレーム200の端のうち、アームレストARの回動軸線RLに近い方の端を基端といい、回動軸線RLから遠い方の端を先端というものとする。また、基端側の端部を基端部といい、先端側の端部を先端部ということがある。
また、以下では、アームレストAR(メインフレーム100)の長手方向を単に「長手方向」ということがある。また、回動軸線RLが延びる方向と平行な方向である、アームレストARの回動軸線方向を単に「回動軸線方向」ということがある。本実施形態において、回動軸線方向は、左右方向に相当する。さらに、回動軸線方向および長手方向に直交する方向を「短手方向」という。
図3に示すように、メインフレーム100は、長尺のメインベース壁110と、第1メイン側壁120と、第2メイン側壁130と、第3メイン側壁140と、第4メイン側壁150とを有している。本実施形態においては、メインベース壁110が「第1ベース壁」に相当し、第1メイン側壁120および第2メイン側壁130が「第1側壁」に相当する。
メインベース壁110は、シートフレームSFに対して回動可能に取り付けられる壁である。また、第1メイン側壁120は、メインベース壁110の縁部のうち、短手方向一方側の縁部から左側に延びる壁であり、第2メイン側壁130は、メインベース壁110の縁部のうち、短手方向他方側の縁部から左側に延びる壁である。また、第3メイン側壁140は、メインベース壁110の縁部のうち、基端側の縁部から左側に延びる壁であり、第4メイン側壁150は、メインベース壁110の縁部のうち、先端側の縁部から左側に延びる壁である。
図4に示すように、メインベース壁110は、第1壁部111と、第2壁部112と、接続壁部113とを有している。第2壁部112および接続壁部113は、メインベース壁110の基端部に位置している。
第1壁部111は、第1孔111Aと、第2孔111Bとを有している。また、第1壁部111は、脆弱部111Cを有している。
第1孔111Aは、補強フレーム200の後述する第1ストッパ部260(図5参照)を通過させるための略矩形状の孔であり、脆弱部111Cよりも、長手方向におけるアームレストARの先端側に配置されている。また、第2孔111Bは、補強フレーム200の後述する第2ストッパ部270(図5参照)を通過させるための略矩形状の孔であり、長手方向において回動軸線RLに対して第1孔111Aとは反対側に位置している。第2壁部112および接続壁部113(後述する凸部114)は、長手方向における第1孔111Aと第2孔111Bとの間に設けられている。
脆弱部111Cは、第1孔111Aと、第2壁部112に設けられた複数の孔112A,112Bとの間に位置していることで、脆弱部111C自身の短手方向両側に位置する部分や、第2壁部112の短手方向両側に位置する部分などと比較して、応力がかかりやすい部分である。
第2壁部112は、シートフレームSFに対して回動可能に取り付けられる部分であり、第1壁部111に対して回動軸線方向のシートフレームSF側、すなわち、右側にずれて配置されている。第2壁部112は、回動軸線方向から見て、少なくとも1つの角部を有する形状である。具体的には、第2壁部112は、回動軸線方向から見て、4つの角部を有する四角形状である。第2壁部112は、回動軸線方向から見て、矩形状、より具体的には、正方形状である。第2壁部112は、回動軸線方向から見て、短手方向の両側に位置する2つの辺が長手方向に対して平行であり、基端側および先端側に位置する2つの辺が長手方向に対して直交している。なお、「角部」は、図4に示されているように、メインフレーム100の製造上必要な大きさの丸みを有している形状を含む。
第2壁部112は、第1ボルト孔112Aと、第1シャフト孔112Bとを有している。第1ボルト孔112Aは、シャフト20をアームレストフレームRFに固定するためのボルト91(図2参照)が挿通される孔であり、第2壁部112の略中央に1つ形成されている。第1ボルト孔112Aは、回動軸線RLを中心とする円形状に形成されている。
第1シャフト孔112Bは、シャフト20の後述する延出部21A(図2参照)が通る孔であり、シャフト20の複数の延出部21Aに対応して複数、具体的には、4つ形成されている。4つの第1シャフト孔112Bは、回動軸線方向から見て、それぞれ略円弧状に形成されており、第1ボルト孔112Aの周囲で、回動軸線RLを中心とする円の円周上に並んで配置されている。
接続壁部113は、第1壁部111と第2壁部112を接続する部分である。接続壁部113は、四角形状の第2壁部112に対応して4つの部分を有している。詳しくは、接続壁部113は、第1接続壁部113Aと、第2接続壁部113Bと、第3接続壁部113Cと、第4接続壁部113Dとを含み、第2壁部112を取り囲むような四角い枠状に形成されている。各接続壁部113A~113Dは、それぞれ、第2壁部112に近づくにつれて右側に位置するように、回動軸線方向に対して傾斜している。
第1接続壁部113Aは、第2壁部112の先端側の縁部と第1壁部111とを接続する部分である。第1接続壁部113Aは、長手方向において、回動軸線RLよりも、長手方向におけるアームレストARの先端側に配置されている。さらに言えば、第1接続壁部113Aは、長手方向において脆弱部111Cと回動軸線RLとの間に配置されている。第1接続壁部113Aは、第1メイン側壁120および第2メイン側壁130に向かうように、メインベース壁110の短手方向における中央から外側に向けて直線状に延びている。また、第1接続壁部113Aは、短手方向において脆弱部111Cが位置する脆弱部形成範囲A1内から当該脆弱部形成範囲A1の外側まで、直線状に延びている。第1接続壁部113Aは、回動軸線方向から見て、長手方向に対して直交して延びている。
第2接続壁部113Bは、第2壁部112の基端側の縁部と第1壁部111とを接続する部分である。第2接続壁部113Bは、回動軸線方向から見て、長手方向に対して直交して延びている
第3接続壁部113Cは、第2壁部112の短手方向一方側の縁部と第1壁部111とを接続する部分であり、第4接続壁部113Dは、第2壁部112の短手方向他方側の縁部と第1壁部111とを接続する部分である。第3接続壁部113Cおよび第4接続壁部113Dは、回動軸線方向から見て、長手方向に対して平行に延びている。
第2壁部112および接続壁部113は、第1壁部111に対して右側(図4の紙面奥側)に突出する凸部114を形成している。凸部114は、回動軸線方向から見て、四角形状である。
図3に戻り、メインベース壁110は、複数の貫通孔115A~115Eと、中央凸部116とをさらに有している。
貫通孔115A~115Eは、メインフレーム100を軽量化するために形成された孔である。貫通孔115A~115Eは、先端側から基端側に向けて長手方向にこの順に並んで形成されている。4つの貫通孔115A,115C~115Eは、長手方向に長い略長円形状であり、貫通孔115Bは、略円形状である。貫通孔115A~115Cは、中央凸部116よりも先端側のメインベース壁110の先端部に形成されており、貫通孔115D,115Eは、中央凸部116に形成されている。
中央凸部116は、第1壁部111に対して左側に突出する凸部である。中央凸部116は、メインベース壁110の長手方向における中央部付近において、長手方向に長い略長円形状に形成されている。
図5(a),(b)に示すように、補強フレーム200は、メインフレーム100を補強するためのフレームであり、メインフレーム100と同様に、金属板を板金加工することにより形成されている。補強フレーム200は、メインフレーム100を構成する板状部材よりも厚い板厚の板状部材から形成されている。一例として、補強フレーム200の板厚は、メインフレーム100の板厚のおよそ1.5倍である。
補強フレーム200は、補強ベース壁210と、第1補強側壁220と、第2補強側壁230と、第3補強側壁240と、第4補強側壁250と、第1ストッパ部260と、第2ストッパ部270とを有している。本実施形態においては、補強ベース壁210が「第2ベース壁」に相当し、第4補強側壁250が「補強側壁」に相当し、第1ストッパ部260が「ストッパ部」に相当する。
補強ベース壁210は、メインフレーム100のメインベース壁110に重なるように配置される壁である。また、第1補強側壁220は、補強ベース壁210の縁部のうち、短手方向一方側の縁部から左側に延びる壁であり、第2補強側壁230は、補強ベース壁210の縁部のうち、短手方向他方側の縁部から左側に延びる壁である。また、第3補強側壁240は、補強ベース壁210の縁部のうち、長手方向におけるアームレストARの基端側に位置する縁部から左側に延びる壁である。
補強ベース壁210は、基部211と、第2凸部212と、第2ボルト孔213と、第2シャフト孔214とを有している。
第2凸部212は、基部211に対して回動軸線方向、具体的には、左側に突出する凸部である。第2凸部212は、回動軸線方向から見てメインフレーム100の凸部114と重なる位置で略円形状に形成されている。第2凸部212は、基部211に対して左側にずれて配置された第1部位212Aと、基部211と略円形状の第1部位212Aの周縁部を接続する第2部位212Bと、突起部212Cとを有している。
突起部212Cは、回動軸線方向から見て、第2凸部212から、回動軸線RLを中心とする円の径方向に突出するように設けられている。突起部212Cは、複数、具体的には、4つ設けられている。4つの突起部212Cは、回動軸線方向から見て、メインフレーム100の四角形状の第2壁部112の4つの角部と同じ位置に配置されている。4つの突起部212Cは、回動軸線方向から見て、回動軸線RLに対して回転対称となる位置に配置されている。具体的には、4つの突起部212Cは、回動軸線方向から見て、90°回転させると重なるような位置に配置されている。
第2ボルト孔213および第2シャフト孔214は、第2凸部212の第1部位212Aに形成されている。
第2ボルト孔213は、ボルト91(図2参照)が挿通される孔であり、第1部位212Aの略中央に1つ形成されている。第1ボルト孔112Aは、回動軸線RLを中心とする円形状に形成されている。第2ボルト孔213の周縁部には、バーリング加工などにより右側に突出するフランジ部213Aが形成されている。
第2シャフト孔214は、シャフト20の延出部21A(図2参照)が係合する孔であり、シャフト20の複数の延出部21Aに対応して複数、具体的には、4つ形成されている。4つの第2シャフト孔214は、回動軸線方向から見て、それぞれ略台形状に形成されており、第2ボルト孔213の周囲で、回動軸線RLを中心とする円の円周上に並んで配置されている。
第4補強側壁250は、補強ベース壁210の縁部のうち、長手方向におけるアームレストARの先端側に位置する縁部から左側に立ち上がる壁である。第4補強側壁250は、回動軸線方向から見て、短手方向の中央部251が、短手方向の両端部252,253に対し、長手方向にずれた位置に位置する形状である。詳しくは、第4補強側壁250は、回動軸線方向から見て、中央部251が両端部252,253に対して長手方向における基端側にずれた位置に位置するように略V字形状に屈曲して形成されている。
図6に示すように、補強フレーム200は、メインフレーム100を挟んでブラケット10(シートフレームSF)とは反対側の左側に配置され、メインフレーム100の基端部に重なって設けられている。詳しくは、補強フレーム200は、補強ベース壁210がメインベース壁110を挟んでブラケット10とは反対側でメインベース壁110の基端部に接触して重なって設けられている。また、補強フレーム200は、第1補強側壁220が第1メイン側壁120の短手方向の内側で第1メイン側壁120に重なって設けられ、第2補強側壁230が第2メイン側壁130の短手方向の内側で第2メイン側壁130に重なって設けられている。さらに、補強フレーム200は、第3補強側壁240が第3メイン側壁140の長手方向の内側で第3メイン側壁140に重なって設けられている。
図7に示すように、メインフレーム100と補強フレーム200は、凸部114,212の周囲で互いに接触しており、右側に突出する凸部114の第2壁部112と、左側に突出する第2凸部212の第1部位212Aは離間して配置されている。これにより、メインフレーム100と補強フレーム200とにより閉じた箱形状が形成され、アームレストフレームRFの剛性を向上させることができる。また、補強フレーム200のフランジ部213Aは、第1ボルト孔112Aの周囲でメインフレーム100の第2壁部112に接触している。これにより、箱形状部分の剛性が高くなるので、アームレストフレームRFの剛性を一層向上させることができる。
図6に戻り、メインフレーム100と補強フレーム200は、第1連結部C1、第2連結部C2および第3連結部C3で互いに連結されている。具体的には、補強フレーム200とメインフレーム100は、基端部において、回動軸線RLよりも先端側の部分が第1連結部C1と第2連結部C2で互いに連結されており、かつ、回動軸線RLよりも基端側の部分が第3連結部C3で互いに連結されている。
図8に示すように、第1連結部C1は、第1メイン側壁120に形成される折り返し部121と、第1補強側壁220に形成される折り返し部221とが重なった部分である。折り返し部121は、第1メイン側壁120の端部の一部をメインベース壁110側に折り返した部分であり、折り返し部221は、第1補強側壁220の端部の一部を補強ベース壁210側に折り返した部分である。
また、第2連結部C2は、第2メイン側壁130に形成される折り返し部131と、第2補強側壁230に形成される折り返し部231とが重なった部分である。折り返し部131は、第2メイン側壁130の端部の一部をメインベース壁110側に折り返した部分であり、折り返し部231は、第2補強側壁230の端部の一部を補強ベース壁210側に折り返した部分である。第1連結部C1と第2連結部C2は、短手方向に略対象に設けられている。
図7に示すように、第3連結部C3は、第3メイン側壁140に形成される折り返し部141と、第3補強側壁240に形成される折り返し部241とが重なった部分である。折り返し部141は、第3メイン側壁140の端部の一部をメインベース壁110側に折り返した部分であり、折り返し部241は、第3補強側壁240の端部を補強ベース壁210側に折り返した部分である。
連結部C1~C3は、各側壁120,130,140,220,230,240に折り返し部121,131,141,221,231,241を形成する前の状態で、メインフレーム100と補強フレーム200とを重ねて配置した後、重なった側壁120,220、側壁130,230および側壁140,240の各端部の少なくとも一部をベース壁110,210側に折り返すことで形成されている。
各折り返し部121,131,141,221,231,241は、略円弧状をなすように折り返されている。そして、各折り返し部121,131,141,221,231,241は、側壁120,130,140,220,230,240の折り返されていない部分との間に隙間を有している。これにより、アームレストフレームRFの剛性を向上させることができる。
補強フレーム200に設けられた第1ストッパ部260および第2ストッパ部270は、シートフレームSFの一部に当接してアームレストARの回動範囲を規制する部分である。詳しくは、第1ストッパ部260および第2ストッパ部270は、サイドフレームS11に固定されたブラケット10に当接してアームレストARの回動範囲を規制する。
第1ストッパ部260は、メインフレーム100の第1孔111Aを通るように、基部211に対して右側に突出している。第1ストッパ部260は、回転軸線方向において、メインフレーム100のメインベース壁110、詳しくは、第2壁部112よりも右側に突出している。第1ストッパ部260は、長手方向において第4補強側壁250と回動軸線RLとの間に配置されている。詳しくは、第1ストッパ部260は、長手方向において第4補強側壁250と第2凸部212との間に配置されている。また、第1ストッパ部260は、短手方向において第1連結部C1と第2連結部C2との間に配置されている(図8参照)。
第2ストッパ部270は、メインフレーム100の第2孔111Bを通るように、基部211に対して右側に突出している。第2ストッパ部270は、第1ストッパ部260と同様に、回転軸線方向において、第2壁部112よりも右側に突出している。第2ストッパ部270は、長手方向において回動軸線RLに対して第1ストッパ部260とは反対側に配置されている。言い換えると、第2ストッパ部270は、長手方向において第3補強側壁240と回動軸線RLとの間に配置されている。詳しくは、第2ストッパ部270は、長手方向において第3補強側壁240と第2凸部212との間に配置されている。
図2に示すように、ブラケット10は、アームレストフレームRF(アームレストAR)を回動可能に支持する部材であり、金属板を板金加工することにより形成されている。ブラケット10は、サイドフレームS11とアームレストフレームRFとの間に配置されている。ブラケット10は、ブラケットベース壁11と、ブラケット側壁12とを有している。ブラケット側壁12は、ブラケットベース壁11の縁部から右側に延びる壁である。ブラケット10は、ブラケット側壁12の端部がサイドフレームS11に溶接などにより固定されることで、サイドフレームS11に固定されている。
ブラケットベース壁11は、シャフト20を回動可能に支持する軸支孔11Aを有している。軸支孔11Aの周縁部には、バーリング加工などにより回動軸線RLに沿って延びるフランジ部11Bが形成されている。また、ブラケットベース壁11は、軸支孔11Aの前斜め下の位置で左側に突出するように設けられた第1規制部11Cと、軸支孔11Aの後ろ斜め上の位置で左側に突出するように設けられた第2規制部11Dとを有している。第1規制部11Cおよび第2規制部11Dは、回動軸線方向から見て、軸支孔11Aを挟むように配置され、回動軸線方向から見て、それぞれが略円弧状をなすように形成されている。
図6に示すように、アームレストARは、第1ストッパ部260が第1規制部11Cの上端に当接し、第2ストッパ部270が第2規制部11Dの下端に当接したときに引出状態よりも下方への回動が規制される。また、アームレストARは、第1ストッパ部260がブラケット10の第2規制部11Dの上端に当接し、第2ストッパ部270が第1規制部11Cの下端に当接したときに収納状態よりも後方への回動が規制される。
図2に戻り、シャフト20は、金属からなる筒状の部材であり、小径部21と、小径部21よりも若干大径に形成された大径部22とを有している。シャフト20は、小径部21がブラケット10の軸支孔11A(フランジ部11B)に回動可能に軸支され、大径部22がフランジ部11Bの右側の端部に当接可能となっていることで、アームレストフレームRFがブラケット10から左へ外れるのを抑制する。
小径部21は、左側の端部に、左側に向けて延びる複数、具体的には、4つの延出部21Aを有している。4つの延出部21Aは、回動軸線方向から見て、それぞれ略円弧状に形成されており、アームレストフレームRFのシャフト孔112B,214に対応して、回動軸線RLを中心とする円の円周上に並んで配置されている。また、小径部21は、左側の端部のうち、延出部21Aの間の部分に、シャフト20の径方向内側に向けて略90°に折り曲げて形成された複数の折曲部21Bを有している。シャフト20の内側には、ナット92が配置されており、ナット92は、複数の折曲部21Bに溶接などにより接合されている(図7も参照)。
シャフト20は、4つの延出部21Aが、それぞれ、ワッシャ30のシャフト孔32およびメインフレーム100の第1シャフト孔112Bを通って、補強フレーム200の第2シャフト孔214に係合している。そして、ボルト91を、補強フレーム200の第2ボルト孔213、メインフレーム100の第1ボルト孔112Aおよびワッシャ30のボルト孔31を通して、シャフト20に固定されたナット92に締結することで、シャフト20がアームレストフレームRF(アームレストAR)に固定されている。これにより、アームレストフレームRFとシャフト20は、ブラケット10に対して一体で回動可能となっている。なお、ワッシャ30のシャフト孔32は、シャフト孔112B,214と同様に、4つがそれぞれ略円弧状に形成されており、回動軸線RLを中心とする円の円周上に並んで配置されている。
次に、本実施形態に係るアームレストARの作用効果について説明する。
アームレストARの先端部に左右内側への荷重がかかって第2壁部112がシートフレームSF側の部材、具体的には、ワッシャ30を介してブラケット10に当接した場合、第2壁部112付近にかかる応力を、図4に示す、短手方向において脆弱部形成範囲A1内からその外側まで延びる第1接続壁部113Aによって、脆弱部111Cから離れる方向に逃がすことができる。これにより、アームレストARのフレーム、具体的には、メインフレーム100の脆弱部111Cに応力が集中するのを抑制することができる。
また、別の言い方をすれば、アームレストARの先端部に荷重がかかって第2壁部112がブラケット10に当接した場合に、第2壁部112付近にかかる応力を、メイン側壁120,130に向けて延びる第1接続壁部113Aによって、メインフレーム100の剛性が高い部分であるメイン側壁120,130側に逃がすことができる。詳しくは、第2壁部112付近にかかる応力を、メインベース壁110とメイン側壁120,130との屈曲した接続部分に逃がすことができる。これにより、メインフレーム100の脆弱部111Cに応力が集中するのを抑制することができる。
また、メインベース壁110が第2壁部112と接続壁部113とにより形成される凸部114を有するので、メインフレーム100の剛性を向上させることができる。
また、第2壁部112が角部を有する形状であるので、凸部114の剛性を向上させることができる。これにより、メインフレーム100の剛性を一層向上させることができる。
また、第2壁部112が四角形状であるので、凸部114の剛性をより向上させることができる。これにより、メインフレーム100の剛性をより一層向上させることができる。
また、第2壁部112が2つの辺が長手方向に対して平行な矩形状(正方形状)であるので、第2壁部112付近にかかる応力を、長手方向に対して直交して延びる第1接続壁部113Aによって、強度的に強いメインフレーム100の側部に効率良く逃がすことができる。これにより、メインフレーム100の脆弱部111Cに応力が集中するのを効果的に抑制することができる。
また、アームレストARがメインフレーム100の基端部に重なって設けられた補強フレーム200を備えることで、メインフレーム100の基端部が補強フレーム200によって補強されることになり、アームレストフレームRFの剛性を向上させることができる。
また、補強フレーム200が第4補強側壁250を有するので、第4補強側壁250により補強フレーム200の先端側の部分の剛性を向上させることができる。
また、第4補強側壁250は、中央部251が両端部252,253に対して長手方向基端側にずれた位置に位置するように屈曲した形状であるので、第4補強側壁250により補強フレーム200の先端側の部分の剛性を一層向上させることができる。
また、補強フレーム200が、第1ストッパ部260とは別に、第2ストッパ部270を有するので、荷重を、第1ストッパ部260と第2ストッパ部270に分散させることができる。
また、補強ベース壁210が第2凸部212を有し、第2凸部212が突起部212Cを有するので、補強フレーム200の剛性を向上させることができる。
また、突起部212Cが複数設けられ、複数の突起部212Cが回動軸線RLに対して回転対称となる位置に配置されているので、補強フレーム200の剛性を一層向上させることができる。
以上に発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。なお、以下では、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して、その説明を省略する。
前記実施形態では、第2壁部112が、回動軸線方向から見て、2つの辺が長手方向に対して平行な正方形状であったが、これに限定されない。例えば、第2壁部は、4つの辺が長手方向に対して交差するように配置されていてもよい。また、第2壁部は、菱形形状であってもよい。また、第2壁部は、向かい合う2つの辺の長さが残りの向かい合う2つの辺の長さよりも長い形状であってもよい。
また、前記実施形態では、第2壁部112が、回動軸線方向から見て、四角形状、すなわち、4つの角部を有する形状であったが、これに限定されない。例えば、図9(a)に示すように、第2壁部312は、3つの角部を有する形状(三角形状)であってもよい。また、図9(b)に示すように、第2壁部412は、角部を1つだけ有する形状であってもよい。また、図9(c)に示すように、第2壁部512は、角部がない形状であってもよい。
また、前記実施形態では、第2壁部112と接続壁部113が第1壁部111に対して突出する凸部114を形成していたが、これに限定されない。例えば、図9(d)に示すように、メインベース壁610は、第1壁部611と、第1壁部611よりも基端側に位置し、基端部を構成する第2壁部612と、第1壁部611と第2壁部612を接続する接続壁部613とによって段差形状が形成されている構成であってもよい。
また、前記実施形態では、メインベース壁110は、接続壁部113が1つの第1接続壁部113Aを含む構成であったが、これに限定されず、接続壁部が複数の第1接続壁部を含む構成であってもよい。例えば、図9(b)に示すように、接続壁部413は、長手方向において第1壁部411の脆弱部411Cと回動軸線RLとの間に配置された2つの第1接続壁部413Aを有していてもよい。2つの第1接続壁部413Aは、一方が第1メイン側壁120に向けて直線状に延びており、他方が第2メイン側壁130に向けて直線状に延びている。また、各第1接続壁部413Aは、短手方向において脆弱部形成範囲A1内から当該脆弱部形成範囲A1の外側まで、直線状に延びている。なお、2つの第1接続壁部を有する構成において、第2壁部は、正方形状や菱形形状であってもよい。
また、前記実施形態では、脆弱部として複数の孔の間の部分(脆弱部111C)を例示したが、これに限定されない。例えば、脆弱部は、他の部分より厚みが薄い部分などであってもよい。
また、前記実施形態では、第4補強側壁250は、回動軸線方向から見て、中央部251が両端部252,253に対して長手方向における基端側にずれた位置に位置するように略V字形状に屈曲した構成であったが、これに限定されない。例えば、第4補強側壁は、中央部が両端部に対して長手方向における先端側にずれた位置に位置する形状であってもよい。また、補強側壁は、中央部が両端部に対して長手方向にずれた位置に位置するように湾曲した構成であってもよい。また、補強側壁は、中央部が両端部に対して長手方向にずれた位置に位置するように突起状に突出する構成であってもよい。また、補強側壁は、短手方向に平行となるように直線状に延びる構成であってもよいし、短手方向および長手方向に交差するように直線状に延びる構成であってもよい。また、補強フレームは、補強側壁を備えない構成であってもよい。
また、前記実施形態では、補強フレーム200が、第1ストッパ部260と、第2ストッパ部270とを有していたが、これに限定されない。例えば、補強フレームは、第2ストッパ部を備えず、第1ストッパ部のみを有する構成であってもよい。また、補強フレームは、第1ストッパ部および第2ストッパ部を備えない構成であってもよい。また、メインフレームがアームレストの回動範囲を規制するストッパ部を有していてもよい。
また、前記実施形態では、補強フレーム200の第2凸部212が4つの突起部212Cを有していたが、これに限定されない。例えば、第2凸部は、2つまたは3つの突起部を有し、複数の突起部が、回動軸線方向から見て、回動軸線に対して回転対称となる位置に配置されていてもよい。また、第2凸部は、5つ以上の突起部を有していてもよいし、突起部を1つのみ有していてもよい。また、第2凸部は、突起部が設けられていない構成であってもよい。
また、前記実施形態では、補強フレーム200の第2凸部212が基部211に対して左側に突出する構成であったが、これに限定されない。例えば、第2凸部が基部に対して右側に突出する構成であってもよい。また、補強フレームは、第2凸部を備えない構成であってもよい。
また、前記実施形態では、アームレストフレームRFがメインフレーム100と補強フレーム200とを備えて構成されていたが、これに限定されない。例えば、アームレストのフレームは、補強フレームを備えない構成であってもよい。また、アームレストのフレームは、メインフレームを含む、3つ以上のフレームから構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、アームレストとして、シートバックS1の左側に配置されるアームレストARを例示したが、これに限定されない。すなわち、アームレストは、シートバックの右側に配置されるものであってもよい。
また、前記実施形態では、発明に係るアームレストを、自動車に搭載される車両用シートSに設けたが、これに限定されない。例えば、アームレストは、自動車以外の乗物、具体的には、鉄道車両、船舶、航空機などに搭載される乗物用シートに設けてもよい。また、アームレストは、乗物用シート以外の、家庭や施設などで使用されるシートに設けてもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施してもよい。
100 メインフレーム
110 メインベース壁
111 第1壁部
111A 第1孔
111C 脆弱部
112 第2壁部
113 接続壁部
113A 第1接続壁部
114 凸部
120 第1メイン側壁
130 第2メイン側壁
200 補強フレーム
210 補強ベース壁
250 第4補強側壁
251 中央部
252,253 端部
260 第1ストッパ部
A1 脆弱部形成範囲
AR アームレスト
RL 回動軸線
SF シートフレーム

Claims (9)

  1. シートフレームに対して回動可能に取り付けられるアームレストであって、
    アームレストの骨格を構成する長尺のメインフレームを備え、
    前記メインフレームは、前記シートフレームに対して回動可能に取り付けられる第1ベース壁を有し、
    前記第1ベース壁は、
    脆弱部を有する第1壁部と、
    前記シートフレームに対して回動可能に取り付けられる第2壁部であって、前記第1壁部に対してアームレストの回動軸線方向の前記シートフレーム側にずれて配置された第2壁部と、
    前記第1壁部と前記第2壁部を接続する接続壁部とを有し、
    前記接続壁部は、前記メインフレームの長手方向において前記脆弱部とアームレストの回動軸線との間に配置された少なくとも1つの第1接続壁部を含み、
    前記第1接続壁部は、前記回動軸線方向および前記長手方向に直交する短手方向において前記脆弱部が位置する脆弱部形成範囲内から当該脆弱部形成範囲の外側まで、直線状に延びていることを特徴とするアームレスト。
  2. 前記第2壁部および前記接続壁部は、前記第1壁部に対して前記回動軸線方向の前記シートフレーム側に突出する凸部を形成していることを特徴とする請求項1に記載のアームレスト。
  3. 前記第2壁部は、前記回動軸線方向から見て、少なくとも1つの角部を有する形状であることを特徴とする請求項2に記載のアームレスト。
  4. 前記第2壁部は、前記回動軸線方向から見て、四角形状であることを特徴とする請求項3に記載のアームレスト。
  5. 前記第2壁部は、前記回動軸線方向から見て、2つの辺が前記長手方向に対して平行な矩形状であることを特徴とする請求項4に記載のアームレスト。
  6. 前記メインフレームの前記回動軸線に近い基端部に重なって設けられた補強フレームを備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアームレスト。
  7. 前記第1壁部は、前記脆弱部よりも、前記長手方向におけるアームレストの先端側に配置された第1孔を有し、
    前記補強フレームは、前記シートフレームの一部に当接してアームレストの回動範囲を規制するストッパ部であって、前記第1孔を通るように突出するストッパ部を有することを特徴とする請求項6に記載のアームレスト。
  8. 前記補強フレームは、
    前記第1ベース壁に重なる第2ベース壁と、
    前記第2ベース壁の縁部のうち、前記長手方向におけるアームレストの先端側に位置する縁部から前記シートフレーム側とは反対側に立ち上がる補強側壁とを有し、
    前記ストッパ部は、前記長手方向において前記補強側壁と前記回動軸線との間に配置されていることを特徴とする請求項7に記載のアームレスト。
  9. 前記補強側壁は、前記回動軸線方向から見て、前記短手方向の中央部が、前記短手方向の両端部に対し、前記長手方向にずれた位置に位置する形状であることを特徴とする請求項8に記載のアームレスト。
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