JP7537844B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、プラズマ処理装置に関する。
特許文献1は、載置台にプラズマ生成用の高周波電力のパルス波と、プラズマ生成用の高周波電力の周波数よりも低い周波数のバイアス用の高周波電力のパルス波と、を印加するプラズマ処理方法を提案する。このプラズマ処理方法は、プラズマ生成用の高周波電力のパルス波とバイアス用の高周波電力のパルス波とが位相差を有し、プラズマ生成用の高周波電力のデューティ比はバイアス用の高周波電力のデューティ比以上になるように制御する。これにより、プラズマ生成用の高周波電力のパルス波とバイアス用の高周波電力のパルス波との間にオフセットを設ける。
特開2016-157735号公報
エッチングされた凹部のボーイング、CDサイズのバラツキ、マスクの歪みや閉塞(クロッギング)等を抑制又は改善するために、ラジカル、イオン密度、イオンの入射角、側壁保護等を細かく制御することが重要である。
本開示は、プラズマ処理装置において実行されるプロセスの性能を向上させることができる技術を提供する。
本開示の一の態様によれば、真空排気可能な処理チャンバと、前記処理チャンバ内に配置された第1電極又はアンテナと、前記第1電極又は前記アンテナに対向し、被処理基板を支持する第2電極と、前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナに接続され、前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナにプラズマ生成用の第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給部と、前記第2電極に接続され、前記第2電極にバイアス用の第2の高周波電力を供給する第2の高周波電力供給部と、前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、前記第1の高周波電力供給部及び前記第2の高周波電力供給部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1の高周波電力供給部から0以上の異なるレベルである第1のレベル、第2のレベル、及び第3のレベルの前記第1の高周波電力を順に繰り返し出力し、前記第1の高周波電力供給部が前記第3のレベルの前記第1の高周波電力を出力後、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力が出力されるまでの期間に前記第2の高周波電力供給部から0以上、かつ、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力及び前記第2のレベルの前記第1の高周波電力よりも小さい第4のレベルの前記第2の高周波電力を繰り返し出力するように制御する、プラズマ処理装置が提供される。
一の側面によれば、プラズマ処理装置において実行されるプロセスの性能を向上させることができる。
実施形態に係るプラズマ処理システムの一例を示す断面模式図。 第1実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図。 ラジカル等の減衰特性の一例を示す図。 第2実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図。 第3実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図。 第4実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図。 第5実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図。 第6実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[プラズマ処理システム]
以下に、プラズマ処理システムの構成例について説明する。プラズマ処理システムは、容量結合型のプラズマ処理装置1及び制御部2を含む。プラズマ処理装置1は、真空排気可能なプラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10の内部は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するための少なくとも1つのガス供給口13aと、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口10eとを有する。側壁10aは接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10の筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、ウェハを一例とする基板Wを支持するための中央領域(基板支持面)111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域(リング支持面)111bとを有する。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。実施形態において、本体部111は、基台及び静電チャックを含む。基台は、導電性部材を含む。基台の導電性部材は下部電極として機能する。静電チャックは、基台の上に配置される。静電チャックの上面は、基板支持面111aを有する。リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。1又は複数の環状部材のうち少なくとも1つはエッジリングである。また、図示は省略するが、基板支持部11は、静電チャック、リングアセンブリ112及び基板Wのうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路には、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と基板支持面111aとの間に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、導電性部材を含む。シャワーヘッド13の導電性部材は上部電極として機能する。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する1又はそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、ソースRF信号及びバイアスRF信号のような少なくとも1つのRF信号(RF電力)を、基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ処理チャンバ10において1又はそれ以上の処理ガスからプラズマを生成するように構成されるプラズマ生成部の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を基板支持部11の導電性部材に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材又はシャワーヘッド13の導電性部材に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。実施形態において、ソースRF信号は、13MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、基板支持部11の導電性部材又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給される。第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号よりも低い周波数を有する。実施形態において、バイアスRF信号は、400kHz~13.56MHzの範囲内の周波数を有する。実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、基板支持部11の導電性部材に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
なお、シャワーヘッド13の導電性部材は、プラズマ処理チャンバ10内に配置された第1電極の一例である。容量結合型のプラズマ処理装置1に替えて誘導結合型のプラズマ処理装置を含んでもよい。誘導結合型のプラズマ処理装置では、被処理基板を支持する第1電極に対向してプラズマ処理チャンバ10の上部にアンテナが設けられ、アンテナに第1のRF生成部31aが接続されてもよい基板支持部11の基台の導電性部材は、第1電極に対向し、被処理基板を支持する第2電極の一例である。第1のRF生成部31aは、第1電極、第2電極又はアンテナに接続され、第1電極、第2電極又はアンテナにプラズマ生成用の第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給部の一例である。第2のRF生成部31bは、第2電極に接続され、第2電極にバイアス用の第2の高周波電力を供給する第2の高周波電力供給部の一例である。ガス供給部20は、プラズマ処理チャンバ10内に処理ガスを供給する処理ガス供給部の一例である。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。実施形態において、第1のDC生成部32aは、基板支持部11の導電性部材に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のバイアスDC信号は、基板支持部11の導電性部材に印加される。実施形態において、第1のDC信号が、静電チャック内の電極のような他の電極に印加されてもよい。実施形態において、第2のDC生成部32bは、シャワーヘッド13の導電性部材に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、シャワーヘッド13の導電性部材に印加される。種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bはRF電源31に加えて設けられている。なお、第2のDC生成部32bは、第1電極に接続され、第1電極に直流電圧を供給する直流電圧源の一例である。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。例えば、制御部2は、第1のRF生成部31a、第2のRF生成部31b、及び第2のDC生成部32bを制御する。実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aを含んでもよい。コンピュータ2aは、例えば、処理部(CPU:Central Processing Unit)2a1、記憶部2a2、及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。処理部2a1は、記憶部2a2に格納されたプログラムに基づいて種々の制御動作を行うように構成され得る。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
次に、プラズマ処理装置1を用いて実行される第1実施形態~第6実施形態に係るプラズマ処理方法について、図2~図8を参照しながら順に説明する。第1実施形態~第6実施形態に係るプラズマ処理方法は、制御部2により制御される。
<第1実施形態>
[プラズマ処理方法]
まず、第1実施形態に係るプラズマ処理方法について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図である。図3は、ラジカル等の減衰の一例を示す図である。
第1実施形態、及び後述する第2、第5実施形態では、例えば、シリコン基板100上にエッチング対象膜101としてハードマスク層が形成され、その上に有機膜等のマスク102が形成されている。ただし、基板W上の膜構造はこれに限られない。
第1実施形態に係るプラズマ処理方法では、制御部2は、図2に示すように、プラズマ生成用の第1の高周波電力(以下、「HF」とも表記する。)を、0以上の異なる3レベルである第1のレベル、第2のレベル、及び第3のレベルのRFのパルスパターンで順に繰り返し出力するように制御する。
第1のレベルのHFは、各サイクルの最初の期間であるA期間に出力されるHighレベルに制御される。第2のレベルのHFは、各サイクルのA期間に続くB期間に出力されるMiddleレベルに制御される。第3のレベルのHFは、各サイクルのB期間に続くC期間及びD期間に出力されるLowレベルに制御される。つまり、本実施形態では、HFの大きさは、第1のレベル>第2のレベル>第3のレベルとなる。なお、C期間及びD期間にHFをLowレベルに制御する替わりにオフ(Off)してもよい。Lowレベルは、オフよりも大きい値であって、HFが制御されるレベルの内の最も低いレベルである。
また、制御部2は、バイアス用の第2の高周波電力(以下、「LF」とも表記する。)を、0以上の第4のレベルのRFのパルスパターンを繰り返し出力するように制御する。第4のレベルのLFは、各サイクルのD期間に出力されるLowレベルに制御される。A期間~C期間は、LFをオフ、つまり0に制御する。なお、D期間にLFをオフにしてもよい。Lowレベルは、オフよりも大きい値であって、LFが制御されるレベルの内の最も低いレベルである。
例えば、HFをオン及びオフの2レベルに制御し、LFをオフのみの1レベルに制御した場合、CD(Critical Dimension)サイズにバラツキが生じ、良好なエッチング形状は得られない。これに対して、本実施形態に係るRFのパルスパターンでは、HFが、High、Middle、Low、又はHigh、Middle、0(オフ)の3レベルに制御され、LFが、Low及び0(オフ)の2レベルに制御される。
また、HFがHigh及びMiddle(第1のレベル及び第2のレベル)のときにLFをオフに制御し、HFがLow(第3のレベル)のときにLFをLow(又はオフ)に制御する。また、HF電力とLF電力のDuty及びHF電力とLF電力を供給する際の位相を制御し、HF電力とLF電力との位相をずらす。また、HFがHigh及びMiddleのA期間及びB期間と、LFがLowのD期間との間のC期間にオフタイム(HF及び/又はLFがLowの場合を含む)を設ける。
これにより、ラジカル密度、イオン密度、イオン/ラジカル比、イオンの入射角(イオン入射角度)、側壁保護等を細かく制御することができる。これにより、エッチングされたホールH等の凹部のボーイング、CDのバラツキ、マスクのクロッギングを抑制し、目的の形状を目的の時間で形成し、プロセスの性能を向上させることができる。
具体的には、第1実施形態に係るプラズマ処理方法では、A期間において第1のレベル(High power)のHFが印加されており、LFはオフである。よって、HFがイオン及びラジカルの生成に寄与する。よって、A期間では、図2(a)に示すようにイオンエネルギーが高く、エッチングレートが早くなる。また、イオンの入射角は比較的狭く、エッチングは垂直に進みやすい。ただし、マスク102へのダメージが大きくなる。
B期間では、プラズマ中のイオンに対するラジカルの比率を制御する。第1のレベル(High power)から第2のレベル(Middle power)へHFを下げ、LFはオフのまま維持する。これにより、B期間では、A期間よりもイオン及びラジカルの生成が減り、特にイオンエネルギーが下がり、クロッギングやマスクのダメージが抑制される。これに伴い、図2(b)に示すように、反応生成物(エッチングにより生じるBy-product、副生成物を含む)が少なくなり、マスク102のクロッギングやマスク102のダメージを減らしながらエッチング対象膜101のエッチングを促進させることができる。
C期間では、第2のレベル(Middle power)から第3のレベル(Low power)へHFを下げ、LFはオフのまま維持する。これにより、C期間では、イオンとラジカルの減衰時間の差を利用してイオンエネルギーが小さく、マスク102のダメージが少なくなる。
図3は、電子、イオン及びラジカルの減衰特性を示す。図3の横軸は時間であり、縦軸は規格化された減衰量である。RFパワー(HF)をオンからオフに切り替えると、最初に電子温度(Plasma Potential)が急激に減衰する。次に、イオン(Plasma Density)が減衰する。これに対して、ラジカルの減衰は緩やかである。
このように電子温度及びイオンは比較的急速に減衰する一方、ラジカルの減衰は比較的緩やかなため、C期間では、イオンに対するラジカルの比率が高まり、側壁保護の効果が優位となる。また、余分な成分や反応生成物が排気されることで、側壁保護を適度に保つことができる。
これにより、C期間及びD期間では、B期間よりも更にプラズマ中のイオンの比率が下がり、相対的に反応生成物量が多くなる。このため、図2(c)に示すように、ホールH側壁及びマスク102の側壁に反応生成物が付着して保護膜103が形成される。保護膜103は、マスク102の上部に形成されてもよい。これにより、マスク102が細くなり過ぎることによるマスク形状の歪みやマスク102の劣化を防ぐことができる。また、反応生成物の排気を制御できる。
D期間では、第3のレベルのHFを維持し、第1のレベルのHFが出力されるまでの期間にLow(又はオフ)の0以上の第4のレベルのLFを出力する。LFをLowに制御することにより、図2(d)に示すように、イオンがホールH内に引き込まれ、マスク102のクロッギングGを除去しつつ、保護膜103の形成による側壁保護及び反応生成物(副生成物)の排気を制御できる。
以上に説明したA期間~D期間を1サイクルとして、HF及びLFのパルスパターンを繰り返し実行する。このようにして期間毎のHF及びLFのパルスパターンの組み合わせ及び各パワーの配分等をコントロールすることで、イオンに対するラジカルの比率やプラズマ密度、イオンエネルギー等を制御できる。これにより、エッチングされた凹部のボーイング、CDのバラツキ、マスク102のクロッギングやマスク102の歪み等を改善することができる。
例えば、A期間及びB期間のようにHFがHigh又はMiddleに制御されている場合、イオンエネルギーは高い。この場合、イオンが側壁に衝突すると、エッチングが促進される。一方、C期間及びD期間のようにHFがLow又はオフに制御されている場合、イオンエネルギーは低い。この場合、イオンが側壁に衝突しても、側壁を削るほどのエネルギーがないため、イオンは壁で反射してエッチングされた凹部の底まで到達する。これにより、凹部の底部のCDが改善される。
つまり、C期間及びD期間において、イオンエネルギーの低下により反応生成物による側壁保護を促進することができ、かつ、余分な反応生成物の排気も同様に促進できる。特に、HFとLFの両方をオフした場合、余分な成分や反応生成物の排気制御と、電子温度の低減によりイオンの入射角の制御を行うことができる。
C期間及びD期間において、HFをLowに制御する場合、HFをオフに制御する場合よりもプラズマが消失せずに、HF及びLFのパルス制御を安定化させることができる。C期間及びD期間において、HFをオフに制御する場合、HFをLowに制御する場合よりも図3の減衰時間の差からよりイオンに対するラジカルの比率の高いラジカルリッチなプラズマ状態となり、保護膜103による側壁保護を促進することができる。
つまり、HFがオフの場合、イオンと電子温度とラジカルとの減衰時間の差から、ラジカルリッチになる。図3に示すように、減衰スピードは最も軽い電子が最も早い。次に、プラズマ(イオン)が減衰し、ラジカルは最も減衰し難く、イオンと電子温度とラジカルの中で最も長く存在する。この減衰時間の差を利用してイオン/ラジカル比を制御できる。
なお、D期間において、LFをLowに制御することで、イオンエネルギーの低下によってマスク102の表面でのイオン及びラジカルの反射確率が上がる。このため、エッチングの内部に進入するイオン及びラジカルの数が減り、凹部の底部まで届くイオン及びラジカルの数が増え、底部のCDのバラツキが改善される。また、LFをLowに制御することで、イオンエネルギーを下げながらエッチングが可能になる。
<第2実施形態>
[プラズマ処理方法]
次に、第2実施形態に係るプラズマ処理方法について、図4を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図である。第2実施形態では、第1実施形態に係るプラズマ処理方法と異なる処理のみ説明し、同じ処理については説明を省略する。
第1実施形態に係るプラズマ処理方法では、A期間の第1のレベルのHFよりもB期間の第2のレベルのHFが小さくなるように制御した。これに対して、第2実施形態に係るプラズマ処理方法では、図4に示すように、A期間の第1のレベルのHFよりもB期間の第2のレベルのHFが大きくなるように制御する。なお、HFのC期間及びD期間の制御及びLFの制御は第1実施形態と同一である。
この結果、C期間において保護膜103の生成が促進され、側壁保護を図ることができる。
第1実施形態のプラズマ処理方法と第2実施形態のプラズマ処理方法の選択の一例としては、エッチング対象膜101やマスク102の膜厚や膜質によっていずれかを選択してもよい。例えば、マスク102が比較的固いときは第1実施形態、マスク102が比較的柔らかいときは第2実施形態のプラズマ処理方法を使用してもよい。これにより、基板W上の膜構造に合致したラジカル、イオン密度、イオンの入射角、側壁保護等の制御が可能になり、ボーイング、CDのバラツキ、マスクのクロッギング等を抑制し、垂直なエッチングを効率的に行うことができる。ただし、第1実施形態のプラズマ処理方法と第2実施形態のプラズマ処理方法の選択の手法は、これに限られない。
<第3実施形態>
[プラズマ処理方法]
次に、第3実施形態に係るプラズマ処理方法について、図5を参照しながら説明する。図5は、第3実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図である。
第3実施形態、後述する第4実施形態では、例えば、シリコン基板100上にエッチング対象膜101としてSiO(シリコン酸化膜)が形成され、その上にレジスト膜等のマスク102が形成されている。ただし、基板W上の膜構造はこれに限られない。
第3実施形態に係るプラズマ処理方法では、制御部2は、図5に示すように、HFを、0以上の異なる3レベルである第1のレベル、第2のレベル、及び第3のレベルのRFのパルスパターンで順に繰り返し出力するように制御する。
第1のレベルのHFは、各サイクルの最初の期間であるA期間に出力されるHighに制御される。第2のレベルのHFは、各サイクルのA期間に続くB期間及びC期間に出力されるMiddleに制御される。第3のレベルのHFは、各サイクルのC期間に続くD期間に出力されるLowに制御される。つまり、本実施形態では、HFは、第1実施形態と同様に、第1のレベル>第2のレベル>第3のレベルとなるように制御される。なお、D期間にHFをオフにしてもよい。
また、制御部2は、LFを、0以上の第4のレベルのRFのパルスパターンで繰り返し出力するように制御する。本実施形態では、第4のレベルのLFは、各サイクルのA期間及びB期間に出力され、Highに制御される。C期間及びD期間は、LFをオフにする。
加えて、本実施形態では、第4のレベルのLFを印加しているA期間及びB期間に、第2のDC生成部32bからシャワーヘッド13の導電性部材に第1の負電圧(-V1)を印加する。C期間及びD期間には、第2のDC生成部32bからの第2の負電圧(-V2)を印加するように制御される。第2の負電圧(-V2)の絶対値は、第1の負電圧(-V1)の絶対値よりも大きい。尚、第1の負電圧は0(オフ)であってもよい。
第3実施形態に係るプラズマ処理方法では、A期間にHF及びLFをHighに制御する。これにより、図5(a)に示すように、HFが主にイオン及びラジカルの生成に寄与し、LFが主にイオンの入射角を狭めて、ホールHの垂直エッチングを可能にする。
B期間ではLFはHighを維持し、HFをMiddleに下げることで、図5(b)に示すように、ラジカル密度を低下させ、イオン/ラジカル比が高くなる。これにより、エッチングレートは高く維持されると共に、マスク102の形状Iの角がとれ、マスクのクロッギングを制御する。
また、A期間及びB期間には、第2のDC生成部32bからシャワーヘッド13の導電性部材に第1の負電圧(-V1)を印加することで、陽イオンがシャワーヘッド13に叩き込まれる。これにより、シャワーヘッド13から二次電子が生成され、二次電子がホールH(凹部)の底部まで届き、底部に溜まった陽イオンによる電荷のチャージをキャンセルできる。以上のように、LFに加えてシャワーヘッド13の導電性部材に第1の負電圧(-V1)を印加することで、電子密度を高め、ホールHの底部をチャージキャンセル(ホールHの底部の電荷を中和する)してもよい。
C期間ではHFはMiddleを維持し、LFをオフに制御、第2のDC生成部32bからの第2の負電圧(-V2)を印加することで、図5(c)に示すように、イオンに対するラジカル比を制御し、ラジカルの比率を上げる。これにより、マスク102に反応生成物を付けてマスク102の歪みを解消し、マスク102の形状Iを改善する。第1の負電圧(-V1)及び第2の負電圧(-V2)は、第1の直流電圧の一例である。
D期間ではLFをオフに維持し、HFをLow(又はオフ)に制御、第2のDC生成部32bからの第2の負電圧(-V2)を印加する。これにより、電子温度及びイオンは比較的急速に減衰する一方、ラジカルの減衰は比較的緩やかなため、プラズマ中のイオンの比率が下がると共にイオンエネルギーも低くなり、反応生成物量が多くなる。このため、ホールH側壁及びマスク102の側壁や上部に反応生成物が付着して保護膜103が形成される。また、余分な成分やエッチング中に生成される副生成物は排気されることで、側壁保護を適度に保つことができる。
C期間及びD期間では、第2のDC生成部32bからシャワーヘッド13の導電性部材に第2の負電圧(-V2)を印加する。このように、LFのオフ期間に同期させて第2のDC生成部32bからさらに大きな負電圧を印加することにより、プラズマの電子密度やイオンの入射角の制御や、より大きなチャージキャンセル(ホールHの底部を中性にする)に寄与できる。
<第4実施形態>
[プラズマ処理方法]
次に、第4実施形態に係るプラズマ処理方法について、図6を参照しながら説明する。図6は、第4実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図である。第4実施形態では、第3実施形態に係るプラズマ処理方法と異なる処理のみ説明し、同じ処理については説明を省略する。
第3実施形態に係るプラズマ処理方法では、第4のレベルのLFを、第2のレベルのHFが出力されている期間中にオフした。これに対して、第4実施形態に係るプラズマ処理方法では、第4のレベルのLFを、第3のレベルのHFが出力されている期間中にオフするように制御される。
すなわち、図6に示すA期間、B期間及びD期間におけるHF,LF、DCの制御は図5に示すA期間、B期間及びD期間の各制御と同じであり、C期間におけるHF,LF、DCの制御のみ第3実施形態の制御と逆になる。具体的には、C期間におけるHFはLow(又はオフ)に制御され、C期間におけるLFはB期間に引き続きHighに制御され、C期間におけるDCは第1の負電圧(-V1)に制御される。
これにより、図5(c)に示すC期間では、イオンに対するラジカルの比率を上げて反応生成物リッチな状態にしたが、図6(c)に示すC期間では、イオンに対するラジカルの比率を下げて反応生成物レスの状態にする。
例えば、ホールHの側壁にボーイングが発生している場合、第3実施形態に係るプラズマ処理方法を適用し、C期間において反応生成物リッチな状態にしてボーイングを抑制しつつ、マスク102を保護することが好ましい。
一方、例えば、マスク102の形状に問題がなく、なるべくイオンエネルギーを上げてエッチングレートを上げたい場合には、第4実施形態に係るプラズマ処理方法を適用し、C期間において反応生成物レスな状態にしてエッチングレートを高めることが好ましい。これにより、スループットを向上させることができる。
<第5実施形態>
[プラズマ処理方法]
次に、第5実施形態に係るプラズマ処理方法について、図7を参照しながら説明する。図7は、第5実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図である。第5実施形態では、第4実施形態に係るプラズマ処理方法と異なる処理のみ説明し、同じ処理については説明を省略する。
第4実施形態に係るプラズマ処理方法では、A期間においてHFとLFがHighに制御された。これに対して、第5実施形態に係るプラズマ処理方法では、HFとLFの位相をずらす。つまり、第1のレベル及び第2のレベルのHFをLow(又はオフ)した後に第4のレベル(High)のLFを出力する。
HFとLFとを重畳させて供給すると、イオンエネルギーが高くなりマスク102へのダメージが大きくなる。一方、本実施形態のようにHFとLFとの位相がずれていると、イオンエネルギーを制御でき、A期間~C期間において、図7(a)~(c)に示すようにマスク102の形状を良好に保てる。なお、A期間及びB期間では、HFをHigh又はMiddleに制御することで、イオンに対するラジカルの比を制御し、マスク102の形状及びマスク102のクロッギングを制御する。
C期間のオフ区間では電子温度が一気に下がる(図3のプラズマポテンシャル(T)参照)。これを利用して、C期間のオフ区間で電子及び陽イオンの拡散が抑制される。続くD期間でのイオンの入射角が狭まり、垂直性を確保できる。また、C期間では、イオンエネルギーが低くなることにより保護膜103による側壁保護が促進される。
D期間においてLFをHighに制御することで、LFの働きにより反応生成物レスな状態であって、かつ、イオンの入射角を狭くし、ホールHの垂直エッチングが可能になる。
なお、A~C期間では、第2のDC生成部32bから第2の負電圧(-V2)を印加し、D期間では、第2のDC生成部32bから第1の負電圧(-V1)を印加する。このように、LFの制御に同期させて負電圧の大きさを変化させることにより、プラズマの電子密度やイオンの入射角の制御、チャージキャンセルに寄与できる。
<第6実施形態>
[プラズマ処理方法]
次に、第6実施形態に係るプラズマ処理方法について、図8を参照しながら説明する。図8(a)及び(b)は、第6実施形態に係るプラズマ処理方法の一例を示す図である。図8(a)の第6実施形態に係るプラズマ処理方法では、図2の第1実施形態に係るプラズマ処理方法と比較して、A期間とB期間の間にHF及びLFをオフするE期間がある。また、D期間と次のサイクルのA期間の間にHF及びLFをオフするF期間がある。
また、図8(b)の第6実施形態に係るプラズマ処理方法では、図5の第3実施形態に係るプラズマ処理方法と比較して、A期間とB期間の間にHF及びLFをオフするE期間がある。また、D期間と次のサイクルのA期間の間にHF及びLFをオフするF期間がある。
つまり、第6実施形態に係るプラズマ処理方法では、第4のレベルのLFの出力期間の後、第1のレベルのHFの出力期間の前に、HF及びLFをオフする期間を設けるように制御してもよい。
また、第6実施形態に係るプラズマ処理方法では、第1のレベルのHFの出力期間の後、第2のレベルのHFの出力期間の前に、HF及びLFをオフする期間を設けるように制御してもよい。
HF及びLFをオフするE期間及びF期間には、イオンエネルギーの低下による側壁保護の促進と、排気の促進を図ることができる。なお、HF及びLFをオフする期間は、E期間及びF期間の少なくともいずれかであってもよい。また、E期間及びF期間は、HF及び/又はLFをオフ又はLowに制御してもよい。
[第1、第2、第5実施形態における共通事項]
第1、第2、第5実施形態において共通するHF及び/又はLFの制御のオプションについて説明する。第1、第2、第5実施形態のD期間の第4のレベルのLFを、第1、第2、第5実施形態のA期間の第1のレベルのHFよりも小さく、かつB期間の第2のレベルのHFよりも小さく制御してもよい。
D期間の第4のレベルのLFを、A期間の第1のレベルのHFよりも小さく、かつB期間の第2のレベルのHFのよりも大きく制御してもよい。
A期間の第1のレベルのHFを、D期間の第4のレベルのLFよりも小さく、かつB期間の第2のレベルのHFよりも大きく制御してもよい。
第4のレベルのLFの出力期間を、第3のレベルのHFの出力期間より短くなるように制御してもよい。
第4のレベルのLFの出力期間を、第3のレベルのHFの出力期間より長くなるように制御してもよい。
第4のレベルのLFの出力期間中に第2のDC生成部32bから直流電圧を印加してもよい。直流電圧は、負電圧であってもよい。
[第3、第4実施形態における共通事項]
第3、第4実施形態において共通するHF及び/又はLFの制御のオプションについて説明する。第3、第4実施形態の第4のレベルのLFを、第2のレベルのHFが出力されている期間中にオフするように制御してもよい。
第4のレベルのLFを、第3のレベルのHFが出力されている期間中にオフするように制御してもよい。
第4のレベルのLFを、第1のレベルのHF及び第2のレベルのHFよりも小さくなるように制御してもよい。
第4のレベルのLFを、第1のレベルのHFよりも小さく、かつ第2のレベルのHFよりも大きくなるように制御してもよい。
第1のレベルのHFを、第4のレベルのLFよりも小さく、かつ第2のレベルのHFよりも大きくなるように制御してもよい。
第4のレベルのLFの出力期間を、第1のレベル及び第2のレベルのHFの合計出力期間より短くなるように制御してもよい。
第4のレベルのLFの出力期間を、第1のレベル及び第2のレベルのHFの合計出力期間より長くなるように制御してもよい。
第4のレベルのLFの出力期間中に第2のDC生成部32bから直流電圧を印加してもよい。直流電圧は、負電圧であってもよい。
以上に説明したように、本実施形態のプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法によれば、プロセスの性能を向上させることができる。
今回開示された実施形態に係るプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
本開示のプラズマ処理装置は、Capacitively Coupled Plasma(CCP)に限られず、Inductively Coupled Plasma(ICP)、Atomic Layer Deposition(ALD)装置、Radial Line Slot Antenna(RLSA)、Electron Cyclotron Resonance Plasma(ECR)、Helicon Wave Plasma(HWP)のいずれのタイプの装置にも適用可能である。
1 プラズマ処理装置
2 制御部
2a コンピュータ
2a1 処理部
2a2 記憶部
2a3 通信インターフェース
10 プラズマ処理チャンバ
11 基板支持部
13 シャワーヘッド
21 ガスソース
20 ガス供給部
30 電源
31 RF電源
31a 第1のRF生成部
31b 第2のRF生成部
32a 第1のDC生成部
32b 第2のDC生成部
40 排気システム
100 シリコン基板
101 エッチング対象膜
102 マスク
111 本体部
112 リングアセンブリ

Claims (10)

  1. 真空排気可能な処理チャンバと、
    前記処理チャンバ内に配置された第1電極又はアンテナと、
    前記第1電極又は前記アンテナに対向し、被処理基板を支持する第2電極と、
    前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナに接続され、前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナにプラズマ生成用の第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給部と、
    前記第2電極に接続され、前記第2電極にバイアス用の第2の高周波電力を供給する第2の高周波電力供給部と、
    前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
    前記第1の高周波電力供給部及び前記第2の高周波電力供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の高周波電力供給部から0以上の異なるレベルである第1のレベル、第2のレベル、及び第3のレベルの前記第1の高周波電力を順に繰り返し出力し、
    前記第1の高周波電力供給部が前記第3のレベルの前記第1の高周波電力を出力後、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力が出力されるまでの期間に前記第2の高周波電力供給部から0以上、かつ、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力及び前記第2のレベルの前記第1の高周波電力よりも小さい第4のレベルの前記第2の高周波電力を繰り返し出力するように制御する、プラズマ処理装置。
  2. 真空排気可能な処理チャンバと、
    前記処理チャンバ内に配置された第1電極又はアンテナと、
    前記第1電極又は前記アンテナに対向し、被処理基板を支持する第2電極と、
    前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナに接続され、前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナにプラズマ生成用の第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給部と、
    前記第2電極に接続され、前記第2電極にバイアス用の第2の高周波電力を供給する第2の高周波電力供給部と、
    前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
    前記第1の高周波電力供給部及び前記第2の高周波電力供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の高周波電力供給部から0以上の異なるレベルである第1のレベル、第2のレベル、及び第3のレベルの前記第1の高周波電力を順に繰り返し出力し、
    前記第1の高周波電力供給部が前記第3のレベルの前記第1の高周波電力を出力後、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力が出力されるまでの期間に前記第2の高周波電力供給部から0以上、かつ、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力よりも小さく、かつ、前記第2のレベルの前記第1の高周波電力よりも大きい第4のレベルの前記第2の高周波電力を繰り返し出力するように制御する、プラズマ処理装置。
  3. 真空排気可能な処理チャンバと、
    前記処理チャンバ内に配置された第1電極又はアンテナと、
    前記第1電極又は前記アンテナに対向し、被処理基板を支持する第2電極と、
    前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナに接続され、前記第1電極、前記第2電極又は前記アンテナにプラズマ生成用の第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給部と、
    前記第2電極に接続され、前記第2電極にバイアス用の第2の高周波電力を供給する第2の高周波電力供給部と、
    前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
    前記第1の高周波電力供給部及び前記第2の高周波電力供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の高周波電力供給部から0以上の異なるレベルである第1のレベル、第2のレベル、及び第3のレベルの前記第1の高周波電力を順に繰り返し出力し、
    前記第1の高周波電力供給部が前記第3のレベルの前記第1の高周波電力を出力後、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力が出力されるまでの期間に前記第2の高周波電力供給部から0以上の第4のレベルの前記第2の高周波電力を繰り返し出力するように制御し、
    前記第1のレベルの前記第1の高周波電力は、前記第4のレベルの前記第2の高周波電力よりも小さく、かつ、前記第2のレベルの前記第1の高周波電力よりも大きい、プラズマ処理装置。
  4. 真空排気可能な処理チャンバと、
    前記処理チャンバ内に配置された第1電極と
    前記第1電極に対向し、被処理基板を支持する第2電極と、
    前記第1電極、前記第2電極に接続され、前記第1電極、前記第2電極にプラズマ生成用の第1の高周波電力を供給する第1の高周波電力供給部と、
    前記第2電極に接続され、前記第2電極にバイアス用の第2の高周波電力を供給する第2の高周波電力供給部と、
    前記第1電極に接続され、前記第1電極に直流電圧を供給する直流電圧源と、
    前記処理チャンバ内に処理ガスを供給する処理ガス供給部と、
    前記第1の高周波電力供給部及び前記第2の高周波電力供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の高周波電力供給部から0以上の異なるレベルである第1のレベル、第2のレベル、及び第3のレベルの前記第1の高周波電力を順に繰り返し出力し、
    前記第1の高周波電力供給部が前記第3のレベルの前記第1の高周波電力を出力後、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力が出力されるまでの期間に前記第2の高周波電力供給部から0以上の第4のレベルの前記第2の高周波電力を繰り返し出力するように制御し、
    前記第4のレベルの前記第2の高周波電力の出力期間中に前記直流電圧源から第1の直流電圧を印加するように制御する、プラズマ処理装置。
  5. 前記直流電圧は、負電圧である、
    請求項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の高周波電力を、前記第1のレベル>前記第2のレベル>前記第3のレベルになるように制御する、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の高周波電力を、前記第2のレベル>前記第1のレベル>前記第3のレベルになるように制御する、
    請求項1、請求項4、請求項5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記制御部は、前記第4のレベルの前記第2の高周波電力の出力期間を、前記第3のレベルの前記第1の高周波電力の出力期間より短くなるように制御する、
    請求項1~のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記制御部は、前記第4のレベルの前記第2の高周波電力の出力期間の後、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力の出力期間の前に、前記第1の高周波電力及び前記第2の高周波電力をオフ又は制御されるレベルの内の最も低いレベルにする期間を設けるように制御する、
    請求項1~のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記制御部は、前記第1のレベルの前記第1の高周波電力の出力期間の後、前記第2のレベルの前記第1の高周波電力の出力期間の前に、前記第1の高周波電力及び前記第2の高周波電力をオフ又は制御されるレベルの内の最も低いレベルにする期間を設けるように制御する、
    請求項1~のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
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