JP7536519B2 - 免震構造用制動装置 - Google Patents
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Description
本発明は、シンプルな構造の装置からなり、非制動区間での変位量等の仕様を装置の幾何学的形状で設定できるため、設計の自由度が高い。また、非制動区間においては免震層の地震応答を阻害することなく動作し、過大変位が生じるような巨大地震時には制動区間において最小限の衝撃で免震層の変位を制御して建物の損傷を防ぐことができる。
制動装置10の構成について、図1各図、図4~図6を参照して説明する。図1に示した制動装置10は、図4~図6に示した制動側本体プレート20、スライドプレート30、制動ブロック40の各部材を組み立てて構成されている。図4~図6を参照して各部材の構成について説明する。
図1は、建物1の免震層2(図3(a))に設置された、制動側本体プレート20、スライドプレート30、及び制動ブロック40を組み立ててなる制動装置10の構成を示している。制動装置10は、同図に示したように、制動側本体プレート20の支持プレート22が下部構造側の設置架台8に、スライドプレート30の支持プレート32が上部構造の下面に形成された取付部9に固定保持され、全体が水平をなすように、免震層2内に設置されている。本実施形態では、制動装置10の軸受間距離LはL=4,000mmで、スライドプレート30の側方ガイド部34が2個の制動ブロック40間のほぼ中央に位置するように、スライドプレート30の直線支持部36の長さが設定されている。スライドプレート30の側方ガイド部34は、制動側本体プレート20の側面から側方に突出し、その突出した部位の上下面に側方ガイド部34と同形のガイドプレート37が制動側本体プレート20の側面に沿って軽く摺接するように取り付けられている。また、制動側本体プレート20の端部には、スライドプレート30の直線支持部36の幅に合わせてガイドブロック24が取り付けられている。このようにスライドプレート30は、ガイドプレート37とガイドブロック24とによって制動側本体プレート20内での幅方向へのずれが規制されることで、制動側本体プレート20の長手方向に沿ってスムースにスライドすることができる。なお、図1に示したように、制動装置10の両端は、装置の水平面内での変位を許容する軸受けリング21,31を介して支持プレート22,32に支持されているが、軸受けリング21,31に代えてボールジョイント等の自在継手を設けてもよい。
(1)非制動区間(スライド区間)(図7(a)~(c))
図7(a)は、常時における制動装置10の制動側本体プレート20とスライドプレート30との位置関係を示した部分平面図である(各図ではスライドプレート30の位置を示すために、制動側本体プレート20の上側のプレートを除いて示している。)。この制動装置10において、たとえば図7(b)、(c)に添えて模式的に示した応答変位が建物に生じると、制動側本体プレート20に挟まれたスライドプレート30は、前後位置にあるテーパ部33、35が制動ブロック40のテーパ面45に接触しない範囲で、制動側本体プレート20の長手方向に沿ってスムースにスライドする。よって、この区間(中心位置からの往復動を考慮した場合、非制動区間の2倍がスライド区間に相当する。)では、制動装置10は免震装置の応答変位を阻害することなく、すなわち水平力に抵抗することなく変位する(非制動区間S)。本実施形態の非制動区間Sは、S=600mmに設定されている。
(2)制動区間1(図8(a)~(b))
応答変位が非制動区間の水平変位より大きくなり、スライドプレート30のテーパ部33が制動ブロック40のテーパ面45に接触した以後、スライドプレート30のテーパ部は、制動ブロック40のテーパ面45に密着した状態でクサビのように、対向する制動ブロック40の各ブロック本体41を外方に押し開くようにして水平変位が進行する。このとき対向位置にある2個のブロック本体41は、制動側本体プレート20を挟んでエネルギー吸収部材としての締め付けボルト42で緊結されている。このため、スライドプレート30は、スライドプレート30のテーパ部33と制動ブロック40のテーパ面45との間の接触面での摩擦に抗するとともに、作用した水平力の締め付けボルト42の軸方向分力によってボルトの軸方向の弾性伸びを生じさせる制動力を受けながら水平変位する。
(3)制動区間2(図8(b)~(c))
締め付けボルト42が弾性限界に達した以後は、最終的に制動ブロック40とスライドプレート30のガイドプレート34とが接触するまでの間(本実施形態では、制動区間D=200mm)、締め付けボルト42の塑性変形(エネルギー吸収)によって水平力は増加せずに水平変位のみが進行する。
(4)制動区間3(図8(c)~(e))
制動区間Dにおいて最大変位が保持された後に、地震波が逆向きになると装置の変位は反転して原点に向かう。この状態では、負荷がかけられた状態で締め付けボルト42に介装されていた皿バネ46の戻り力により、塑性変形後のボルトの軸部に軸方向引張力が生じている。これにより、制動ブロック40のテーパ面45がスライドプレート30のテーパ部33に押圧され、この間に所定の面摩擦が生じる。このため、スライドプレート30は所定の水平抵抗力を受けつつ原点方向に戻り、制動ブロック40のブロック本体41はボルトの塑性変形後も初期位置まで復帰することができる。
2 免震層
3 基礎(下部構造)
4 建物上屋(上部構造)
5 免震ゴム
10 免震構造用制動装置
20 制動側本体プレート
30 スライドプレート
33 前方側テーパ部
34 側方ガイド部
35 後方側テーパ部
40 制動ブロック
41 ブロック本体
42 締め付けボルト
45 テーパ面
46 皿バネ
Claims (7)
- 建物の免震層に免震部材とともに設置される免震構造用制動装置であって、
エネルギー吸収部材を有する制動部材にスライド可能に保持されたスライド部材が、
所定変位量以下の応答変位に対して、前記エネルギー吸収部材を作動させずに水平変位する非制動区間と、
所定変位量以上の応答変位に対して、その水平変位に伴って前記制動部材と協働して前記エネルギー吸収部材を弾性変形させて水平変位する第1の制動区間と、
第1の制動区間を越えた変位量の応答変位に対して、その水平変位に伴って前記制動部材と協働して前記エネルギー吸収部材を塑性変形させて水平変位する第2の制動区間と、
の間を変位することを特徴とする免震構造用制動装置。 - 前記制動部材は、前記スライド部材をスライド可能に保持する本体プレートと、該本体プレートに取り付けられた制動ブロックとからなる請求項1に記載の免震構造用制動装置。
- 前記スライド部材は、スライド方向に向くクサビ状のテーパ部を有し、前記制動ブロックは、前記テーパ部と対向して面接触可能なテーパ面を有する請求項2に記載の免震構造用制動装置。
- 前記制動ブロックは、前記エネルギー吸収部材を介して前記本体プレートに取り付けられた請求項2または請求項3に記載の免震構造用制動装置。
- 前記スライド部材のテーパ部と前記制動ブロックのテーパ面とが前記エネルギー吸収部材の弾性変形を伴って面接触して、前記第1の制動区間での水平変位が生じる請求項3に記載の免震構造用制動装置。
- 前記スライド部材のテーパ部と前記制動ブロックのテーパ面とが前記エネルギー吸収部材の塑性変形を伴って面接触して、前記第2の制動区間での水平変位が生じる請求項3に記載の免震構造用制動装置。
- 前記エネルギー吸収部材は、締め付けボルトであり、該締め付けボルトの軸部に皿バネが介装された請求項1に記載の免震構造用制動装置。
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