JP2020153106A - バネ式制震ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】巨大地震時に積層ゴム免震装置の過大変形を防止すると共に、速やかな変形復元機能を付与して積層ゴムの損傷を防ぐことができるバネ式制震ダンパーを提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係るバネ式制震ダンパー11は、上部構造と基礎構造との間に、免震装置を介在させてある免震建物構造であって、上部構造と基礎構造との間に取り付けられ、両端に端板23、24が設けられたシリンダ18と、先端にピストン21が取り付けられたロッド22と、シリンダ18内に収納されるコイルバネ19とからなり、前記ピストン21がシリンダ18内に収納され、前記コイルバネ19の一端がシリンダ18の端板23に固定され、他端がピストン21に固定され、前記上部構造と基礎構造との地震による相対変位(相対間距離の伸びまたは縮み)に対して前記コイルバネ19の伸縮によって相対変位を元の位置に戻す構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、免震構造物に取付けて使用されるバネ式制震ダンパーに関するものである。
この種の制震ダンパーについては複数の技術が公知になっている。
第1の公知技術については、油を充填したシリンダに軸を含む断面が凸字形をなすピストンを摺動自在に嵌合すると共に上記ピストンの小径部が嵌合する円筒体をシリンダの一方の端部に嵌合固定して、ピストンが上記端部に向かって移動するとき閉鎖する逆止弁を具備した油孔とピストンの大径部における両側を連通する微小の油孔とを該ピストンに形成し、かつピストンの小径部が前記円筒体に嵌合したとき該円筒体の内部に形成される密閉油室をシリンダとピストンの小径部との間に形成される円筒状の油室に連通する微小の油路を設けたオイルダンパー、である(特許文献1参照)。
上記第1の公知技術によるダンパーは、全ストローク中の適当な一部の範囲だけで極めて大きな減衰力が発生する。従って、窓あるいはドア等にこれを直結して簡単な機構で使用し得る。かつシリンダに円筒体を嵌合し、ピストンを凸字形に形成するだけであるから、構造製作も簡単である、というものである。
第2の公知技術については、筒体と、この筒体内に収納してあり、積層ゴムの変形を制御するためのばね体(らせん状のコイルスプリング)と、一端部が上記筒体の軸心方向に移動可能に挿入し、他端部が筒体の端部より延出し、上記ばね体を押圧する押え部を備えているロッドとを具備し、上記筒体の長さは、少なくとも積層ゴムの許容変形量とばね体を収容できる長さとを加えたものであることを特徴とする免震構造におけるストッパ、である(特許文献2参照)。
上記第2の公知技術によるストッパは、予想を越えた地震入力により積層ゴムGが過大に変形しようとする際、ロッドの押え部がばね体に当接して、ばね力によって過大変形を制御する、というものである。
第3の公知技術については、相対移動する第1構造体と第2構造体との間に設けられ、減衰力を発生して前記第1構造体と前記第2構造体との相対移動を減衰する減衰手段と、前記第1構造体と前記第2構造体との間に設けられ、前記減衰手段よりも大きな減衰力を発生し、前記第1構造体と前記第2構造体との相対移動を抑制するストッパ手段とを有し、前記減衰手段が、流体を収容するシリンダと、前記シリンダ内に挿入され、前記第1構造体と前記第2構造体との相対移動に伴って該シリンダに対して抜き差しされるロッドと、前記ロッドに設けられ、前記第1構造体と前記第2構造体の相対移動が所定値を超えると、前記ストッパ手段に設けられた被押圧部を押して減衰力を発生させる押圧部と、を備える減衰装置、である(特許文献3参照)。
上記第3の公知技術による減衰装置によれば、第1構造体と第2構造体との相対移動に伴ってロッドがシリンダに対して抜き差しされる。これにより、減衰手段が減衰力を発生し、第1構造体と第2構造体との相対移動が減衰される。また、第1構造体と第2構造体との相対移動量が所定値を超えると、ロッドに設けられた押圧部によってストッパ手段に設けられた被押圧部が押され、該ストッパ手段が減衰手段よりも大きな減衰力を発生する。これにより、第1構造体と第2構造体との相対がさらに減衰される。即ち、想定内の地震等に対しては減衰手段が減衰力を発生し、想定以上の地震等に対しては、減衰手段と共にストッパ手段減衰力を発生する。従って、想定内の地震等に対する振動減衰効率を維持しつつ、想定外の地震時にストッパ手段を緩衝材として機能させ、第1構造体と第2構造体との過大変形を抑制することができる、というものである。
実公昭51−774号の公告公報 実公平3−23004号の公告公報 特開2011−47421号の公開公報
免震構造物に積層ゴム免震装置が多く使用されているが、積層ゴム免震装置自体は地震のエネルギーを吸収できず、振れ幅に沿って変形し振れ幅を抑えることもできない。それを防ぐために、制震ダンパーを設置して積層ゴム免震装置と併用することが必要である。 その制震ダンパーの中で、オイルダンパーが地震エネルギーを熱エネルギーに変換して建物全体の揺れを低減することができるのでよく使用されるようになっており、前記特許文献1のオイルダンパーは、その一種である。
しかしながら、オイルダンパーは、地震エネルギーを吸収することはできるが復元力を持っていないため、地震時に生じた上・下構造物の相対変位に対して元の状態に戻すことができず、積層ゴム免震装置の弾性変形力で戻すことになり、積層ゴム免震装置への負担が大きくなって、免震ゴムが過大変形して破壊されるという問題点を有している。また、オイルダンパーは火災時に高温を受けると爆発して建造物を破壊する危険性もある。
前記特許文献2では、オイルダンパーとストッパと併設して使用することによって、積層ゴムの過大変形を抑制することが可能となったが、ストッパとオイルダンパーを併用することが不可欠である。従って、特許文献2の技術においては、2倍の材料が必要であり材料無駄が生ずるばかりでなく、取付作業についても2倍の労力と時間が必要であり、さらに、ばね体が押え部に片持ち梁の状態で取り付けられているため、繰り返しの地震力を受けると、ばね体が座屈してしまい、斜めになったり先端が弛んでいたりすると、筒体の壁に擦れて平行移動できなくなる懸念があり、一度座屈するとその後においては装置としての正常な作動ができなくなってしまい、要するに、ストッパ機能を失うのであり、継続しての使用が不可になるという問題点を有している。
特許文献3の技術においては、減衰装置にオイル等の流体による減衰手段とスプリングによるストッパ手段とを設ける必要があるため構成が複雑で部品点数が多くなりコスト高になるばかりでなく、オイル等の流体を使用するため前記特許文献1と同様に、火災時の危険性を回避することはできない。
また、ロッドの挿入孔にはオイル等の流体漏れを防止するOリング等のシール部材を設けることが不可欠であるため、やはり装置としてコスト高になる。仮に、液体(オイル)に替えて気体(空気)にして空気ダンパーとしても、同様に気体漏れのシーリングが必要であるから、同様にコスト高になるという問題点を有する。
そこで、本発明は、前記従来技術における全ての問題点を解決し、オイル等の流体を一切使用せず、地震エネルギーを吸収する機能と、積層ゴム免震装置の過大変形を防止するストッパー機能と、地震による構造物の変形を速やかに元の状態に復帰させる変形復元機能との三つの機能を備えた制震ダンパーを提供することを目的とするものである。
前述の従来例の課題を解決する具体的手段として、本発明に係る第1の発明は、上部構造と基礎構造との間に、免震装置を介在させてある免震建物構造であって、上部構造と基礎構造の間に取り付けられ、両端に端板が設けられたシリンダと、上部構造と基礎構造との間に、免震装置を介在させてある免震建物構造であって、上部構造と基礎構造の間に取り付けられ、両端に端板が設けられたシリンダと、一端にピストンが取り付けられたロッドと、前記シリンダに収納されるバネとからなり、前記ピストンがロッドにより摺動自在にシリンダ内に収納され、前記バネの一端がシリンダの端板に固定され、他端がピストンに固定され、前記上部構造と基礎構造との相対変位が発生する際に、前記バネに伸縮が生ずることによってバネに弾性反力が生じ、前記相対変位が所定値に達した時に、前記バネが密着するもしくはピストンがシリンダの端板に当接するようにしたことを特徴とするバネ式制震ダンパーを提供するものである。
上記第1の発明において、バネ式制震ダンパーにおいて、前記バネをコイルバネとし、当該バネの内側に座屈防止材をシリンダ全長に亘って設置されること;及び前記バネが少なくとも二つの異なるバネ係数を組み合わせたものとすること、を付加的な要件として含むものである。
また、本発明に係る第2の発明は、上部構造と基礎構造との間に、免震装置を介在させてある免震建物構造であって、上部構造と基礎構造の間に取り付けられ、両端に端板が設けられたシリンダと、一端にピストンが取り付けられたロッドと、前記シリンダに収納される一対のバネとからなり、前記ピストンがロッドにより摺動自在に且つピストンが中央部に位置するようにシリンダ内に収納され、前記一対のバネがシリンダの両側にそれぞれ一端部がピストンに固定され、他端部と端板との間に所要の遊間部をもって配設され、前記上部構造と基礎構造との間に相対変位が前記遊間部を超えると、当該遊間部に配設されたバネに圧縮されることによって弾性反力が生じ、さらに、前記相対変位が所定値に達した時に、前記バネが密着するようにしてあることを特徴とするバネ式制震ダンパーを提供するものである。
前記第2の発明において、前記バネをコイルバネとし、当該バネの内側に座屈防止材をシリンダ全長に亘って設置されること;及び前記バネが少なくとも二つの異なるバネ係数を組み合わせたものとすること、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係るバネ式制震ダンパーによれば、以下の効果を奏することができる。
1、第1の発明により、まず、上部構造と基礎構造との地震による相対変位(相対間距離の伸びまたは縮み)に従って、ピストンとシリンダ端板との間に固定されたコイルバネの伸縮と、伸縮により生じたバネ弾性反力で地震エネルギーを吸収するという機能が得られ、次に、前記相対変位量が所定値に達すると、コイルバネが密着される状態もしくはコイルバネが伸びてピストンがシリンダ端板に当接し、シリンダ内におけるピストンの相対移動がストップされることによって、上部構造と基礎構造との相対変位が制限され、免震装置の過大変形を防止するというストッパー機能が得られる。さらに、地震による上部構造と基礎構造との相対変位および免震装置のゴム変形に対し、コイルバネの伸縮によって生じるバネ弾性反力によって、地震後速やかに元の状態に復帰するという変形復元機能が得られる。つまり、従来技術のように、ストッパーとダンパーの両方を設置する必要がなく、一つの装置に地震エネルギー吸収機能、免震装置の過大変形を防ぐストッパー機能および変形復元機能という三つの機能を備えた制震ダンパーになる。なお、上記所定値とは、積層ゴム免震装置の限界変形許容値とすることが好ましい。
また、上部構造と基礎構造との相対変位の方向に対して、従来技術のように伸びまたは縮みに夫々装置を配置する必要性なく両方効くようにしたので、装置自体のコストだけでなく、作業の手間も軽減することができる。
さらに、上記の変形復元機能とは、バネの伸縮による弾性反力(復元力)が発生し、積層ゴム免震装置の変形する際に発生して制御するものであり、従来技術に示されている最大変形を越えた場合に発生する反力とは異なり、中小地震や強風等の水平力によって発生する変形を含めて、変形を復元するものである。要するに、バネの復元力によって変形復元機能が発揮されるのであり、積層ゴム免震装置が繰り返しの水平力を受けても、現状復帰には変形復元機能によってバネ式制震ダンバーが大部分を負担し、免震装置の積層ゴムが疲労荷重疲労による劣化を防止できるのであり、免震装置の使用寿命を長くすることができるのである。
2、第2の発明により、基本的に第1の発明と同様に一つの装置に三つの制震機能を備えたものであるが、遊間部を設けることによって、上部構造と基礎構造との地震による相対変位が遊間部を越えない範囲であれば、免震装置の水平変形がフリーになり、上部構造への地震動入力値が小さくなり振動がさらに小さくなる。
3、座屈防止材が設置されることによって、繰り返し地震や強風を受けでも、バネが座屈や先端撓みでシリンダの軸方向に伸縮不能となることを防ぐことができる。とくに、片持ち梁形式で取り付けられたバネでも座屈や先端撓みを防止することができる。
4、さらに、シリンダの端板にロッドが貫通できる孔を設けるだけで良いので、オイルや気体漏れ対策を講じる必要がなく、構成が簡単で安価に提供できる。
本発明に係るバネ式制震ダンパーが取り付けられた免震構造物の要部のみを示した側面図である。 同免震構造物の要部のみを示した平面図である。 本発明に係る第1実施例のバネ式制震ダンパーの取り付け状態における断面図である。 図3のA−A線に沿う拡大断面図である。 図3のB−B線に沿う拡大断面図である。 本発明に係る第1実施例のバネ式制震ダンパーにおける座屈防止材の取り付け状況の要部の一例を示す拡大断面図である。 本発明に係る第1実施例のバネ式制震ダンパーにおける座屈防止材の取り付け状況の要部を示す他の例の拡大断面図である。 同第1実施例のバネ式制震ダンパーの地震を受けた時に、図(a)、(b)、(c)は基礎構造と上部構造との相対変位についての説明図である。 本発明に係る第2実施例のバネ式制震ダンパーの取り付け状態における断面図である。 同実施例におけるコイルバネの特性を示したグラフである。 同実施例のバネ式制震ダンパーの地震を受けた時に、図(a)、(b)、(c)は基礎構造と上部構造との相対変位についての説明図である。 本発明に係る第3実施例のバネ式制震ダンパーの取り付け状態における断面図である。 同実施例のバネ式制震ダンパーの地震を受けた時に、図(a)、(b)、(c)は基礎構造と上部構造との相対変位についての説明図である。
本発明を図示の実施の形態に係る複数の実施例について説明する。まず、図1と図2について説明する。一般的に免震構造物にとしては図1、2に示したように、基礎構造1の上に上部構造2が構築されるものであり、基礎構造1は、地盤3に複数の基礎杭4を打ち込み、該基礎杭4の上に夫々ラップル基礎5を形成すると共に、各基礎杭4間にコンクリート製のマットスラブ6を形成する。上部構造2は、前記ラップル基礎5との間に積層ゴム型の免震装置7を介してフーチング8を設置し、該フーチング8間には大梁(地中梁)9が配設されると共に、フーチング8の上面には柱10が建て込まれ、梁やスラブ、壁部(図示せず)等も順次形成されて上部構造2が構築されたものである。
このように構築された免震構造物に対して、基礎構造1と上部構造2との間に本発明に係るバネ式制震ダンパー11が取り付けられるのであり、その取り付けに当たっては、基礎構造1側(マットスラブ6)に設けた支持台12と上部構造2側(大梁9)に設けた支持台13との間に鋼製金具からなる取付基部14、15と連結ピン16、17とを介してバネ式制震ダンパー11が水平に、且つ左右方向に自由に回転できるように設置される。なお、図示は省略するが、取付基部14、15を球体連結構造とすることにより、バネ式制震ダンパー11を上下・左右方向にも回転できるように取り付けることができる。
本発明に係る第1実施例のバネ式制震ダンパー11は、図3〜図8に示したように、所要長さのシリンダ18の内部に、コイルバネ19と、該コイルバネ19の座屈を防止する複数の座屈防止材20と、ピストン21とが配設され、該ピストン21はピストンロッド22の先端に連結(取り付け)されてシリンダ18内に摺動自在に配設され、該ピストンロッド22の後端はシリンダ18の一端部側から所要長さ突出した状態で配設され、該ロッド22の突出端部を連結ピン16と取付基部14とで支持台12に取り付けている。
これら部材のシリンダ18内への配設については、円筒状のシリンダ18の両端部に鋼製金具からなる端板23、24がそれぞれ溶接等で強固に取り付けられるのであるが、両端板23、24には複数の座屈防止材20が取り付けられる複数の孔、図示の実施例(図6、7参照)では4個の孔または螺子孔25が周縁寄りに均等間隔をもって予め設けられており、奥側(図3では左側)に設けられる端板23に対して4本の丸鋼からなる座屈防止材20の端部を螺合させてシリンダ18の全長に亘って取り付け、該座屈防止部材20を内側に所要の隙間をもって抱え込むようにしてコイルバネ19を配設する。なお、ピストンロッド22の後端部は、端板24に設けた挿通孔31に挿通させてシリンダ18から所要長さ突出させてある。
さらに、図5に示したように、ピストン21にも座屈防止材20を挿通する挿通孔26が設けられており、該挿通孔26に座屈防止材20を挿通してピストン21が配設され、ピストンロッド22が挿通される手前側の端板24まで座屈防止材20が配設される。そして、端板23とピストン21との間に配設されたコイルバネ19の両端部は、端板23とピストン21とにそれぞれ固定されている。また、座屈防止材20の固定については、図6に示したようにネジ式でも良いが、図7に示したように座金27を介してナット28による締め付け固定でもよい。なお、端板24の内側にピストン21用の緩衝材29を設けることが望ましい。また、該緩衝材29とピストン21との間の空間部30は、ピストン21の最大限の移動(変位)の範囲であり、所定値とする設計上の積層ゴム免震装置7の限界変形許容値以内の範囲に相当する空間であり、免震ゴムの弾性変形量を考慮して空間部30の長さを定めることが好ましい。
上記第1実施例に係るバネ式制震ダンパー11の地震を受けた時の基礎構造1と上部構造2との相対変位について、図8(a)、(b)、(c)を用いて説明する。
まず、(a)図は相対変位が矢印aで示した方向(相対間距離が伸びる方向)に変化して所定値に達した状態を示し、(b)図は設置状態におけるコイルバネ19の不作用(相対変位がない)状態を示し、(c)図は相対変位が矢印bで示した方向(相対間距離が縮む方向)に変化して所定値に達した状態を示すものである。
例えば、免震構造物は通常想定している地震力に対して免震装置7が設置されており、想定内の場合は、免震装置7における積層ゴムの弾性変形によって元の状態に戻るが、想定を超えた場合に、積層ゴムが過大変形して免震装置7が破壊されてしまうのである。
このような場合に、バネ式制震ダンパー11を設置することにより、コイルバネ19の伸縮抵抗により免震装置7の積層ゴムの過大変形を防止すると共に、コイルバネ19の伸縮抵抗により免震装置7の積層ゴムに過大負担を掛けないように、(a)図に示したように、ピストン21が緩衝材29を介して端板24側にソフトに当接してそれ以上の移動をストップさせ、また、コイルバネ19が圧縮した場合も、(c)図に示したように、圧縮したコイルバネ19が密着したことにより端板23側でそれ以上の移動をストップさせるのであり、シリンダ18の両端板23、24がストッパーの役目を果たし、同時に基礎構造1と上部構造2との相対変位に対抗させ、コイルバネ19の伸縮によって生じた弾性反力が復元力として上・下構造物を元の状態に戻すことができるのである。従って、基礎構造1と上部構造2との相対変位のストロークLは、設計上の所定値に略相当するものであり、ピストン21が空間部30内で最大限移動(変位)しても、積層ゴム免震装置7の限界変形許容値以内であるから、コイルバネ19の伸縮抵抗による弾性反力によって元の位置まで強制的に戻されるので免震装置7の機能の劣化を防止できるばかりでなく、座屈防止材20を配設してあるので、コイルバネ19は座屈することなく、常にスムーズにシリンダ18内で繰り返し伸縮することができるのである。
次に、図9〜図11に示した第2実施例について説明する。なお、前記第1実施例と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この第2実施例に係るバネ式制震ダンパー11は、図9に示したように、コイルバネ19について、異なるバネ係数を有する複数のコイルバネ19aと19bを一連に合成させたものであり、例えば、バネ線材の直径、巻き数や材質を変えて形成したものであり、コイルバネ19aのバネ係数よりもコイルバネ19bのバネ係数を大きくすることによって、図10に示したように、合成したコイルバネ19のバネ特性が曲線状(非線形弾性特性)になり、強風や中小の地震時においてバネの反力を小さくして、上部構造2と基礎構造1との相対移動を強く拘束しないようにしたものである。なお、免震構造物への取り付けについては、前記第1実施例と同じである。
上記第2実施例に係るバネ式制震ダンパー11の地震を受けた時の基礎構造1と上部構造2との相対変位について、図11(a)、(b)、(c)を用いて説明する。
この第2実施例においても、(a)図は相対変位が矢印aで示した方向(相対間距離が伸びる方向)に変化して所定値に達した状態を示し、(b)図は設置状態におけるコイルバネ19の不作用(相対変位がない)状態を示し、(c)図は相対変位が矢印bで示した方向(相対間距離が縮む方向)に変化して所定値に達した状態を示すものである。
いずれの場合でも、前記第1実施例と略同じ作用を行うのであるが、特に、異なるバネ係数の複数のコイルバネ19a、19bを合成させたコイルバネ19としたことにより、強風や中小の地震時において、バネ係数が小さいほうのコイルバネ19aが伸縮することによって小さい弾性反力が発生し、振動を抑えながら上部構造2と基礎構造1との相対移動を強く拘束しないようにする。巨大地震時においては、合成されたコイルバネ19の伸縮によって弾性反力が生じ、伸縮度に応じて弾性反力も大きくなり、地震エネルギーを吸収しながら振動を抑制することができ、基礎構造1と上部構造2との相対変位を元の状態にスムーズに戻すと共に、積層ゴムの復元力に頼らず免震装置7を元の状態に戻すことができるのである。また、基礎構造1と上部構造2との相対変位のストロークLは、ピストン21が空間部30内で最大限移動(変位)するストロークであっても、コイルバネ19bの初期復元力が強く作用するので積層ゴムの戻り力に頼らず、基礎構造1に対する上部構造2を元の位置までコイルバネ19a、19bによって速やかに戻されるので免震装置7の機能の劣化を防止できるのである。
さらに、図12と図13に示した第3実施例について説明する。なお、前記第1実施例と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この第3実施例に係るバネ式制震ダンパー11は、図12に示したように、ピストンロッド22に取り付けたピストン21がシリンダ18の中央部に位置するように配設し、該ピストン21の両側にバネ係数が同じで短めのコイルバネ19c、19dをそれぞれ取り付け、該コイルバネ19c、19dと端板23、24との間に所要間隔の遊間部32が設けられる。この遊間部32は、上部構造2の種類と免震装置7の配置等の設計条件によって適宜に定めるものであるが、免震装置7の限界変形許容値の70〜80%の長さとすることが好ましい。なお、シリンダ18における両端板23、24の内側にはそれぞれ緩衝材29が設けられており、また、免震構造物への取り付けについては、前記第1実施例と略同じである。
上記第3実施例に係るバネ式制震ダンパー11の地震を受けた時の基礎構造1と上部構造2との相対変位について、図13(a)、(b)、(c)を用いて説明する。
この第3実施例においても、(a)図は相対変位が矢印aで示した方向(相対間距離が伸びる方向)に変化して所定値に達した状態を示し、(b)図は設置状態におけるコイルバネ19c、19dの不作用(相対変位がない)状態を示し、(c)図は相対変位が矢印bで示した方向(相対間距離が縮む方向)に変化して所定値に達した状態を示すものである。
いずれの場合でも、短めでバネ係数が同じコイルバネ19c、19dをピストン21の両側に取り付けたことにより、基礎構造1と上部構造2との相対変位が伸びても縮んでもコイルバネ19c、19dの弾性反力によって地震エネルギーを吸収しながら復元作用し、基礎構造1と上部構造2との相対変位を元の状態に戻すと共に、積層ゴムの復元力に頼らず免震装置7を元の状態に戻すことができるのである。従って、基礎構造1と上部構造2との相対変位のストロークLは、ピストン21がシリンダ18内の遊間部32内の中間位置からいずれの端板23、24側に(変位)するストロークであっても、両コイルバネ19c、19dの初期復元力が強く作用するので、疲労荷重による免震装置7の機能の劣化を防止できるのである。なお、いずれの実施例においても、シリンダ18の端板23、24が過大な相対変位に対してストッパー機能を発揮するのである。
なお、図示は省略するが、コイルバネ19c、19dも異なるバネ係数を組み合わせたものとすることができる。
本発明に係るバネ式制震ダンパー11は、上部構造2と基礎構造1との間に、免震装置7を介在させてある免震建物構造であって、上部構造2と基礎構造1との間に取り付けられ、両端に端板23、24が設けられたシリンダ18と、先端にピストン21が取り付けられたロッド22と、前記シリンダ18内に収納されるコイルバネ19とからなり、前記ピストン21がシリンダ18内に摺動自在に収納され、前記コイルバネ19の一端がシリンダ18の端板23に固定され、他端がピストン21に固定され、前記上部構造2と基礎構造1との地震による相対変位(相対間距離の伸びまたは縮み)に対して前記コイルバネ19の伸縮によって弾性反力が生じ、該弾性反力によって相対変位を元の位置に戻す構成としたので、上部構造2と基礎構造1との相対変位の方向に対して、従来技術のように伸びまたは縮みに夫々効く装置を配置する必要性なく両方効くようにし、装置自体のコストだけでなく、作業の手間も軽減することができる。また、ストッパーとダンパーを両方設置する必要性なく、シリンダに積層ゴム免震装置の過大変形を防ぐストッパー機能(両側板)を付与すると共に、変形復元機能及び地震エネルギー吸収機能の三つの機能を有する制震ダンパーにしたのである。そして、バネの伸縮による反力(復元力)により、積層ゴム免震装置7の変形に対して抑制するものであり、また、中小地震や強風等の水平力によって発生する変形を含めて、変形を復元するものであり、積層ゴム免震装置7が繰り返しの水平力を受けても、現状復帰にはコイルスプリング19の変形復元機能によって大部分を負担し、疲労荷重による積層ゴムの劣化を防止できるのであり、免震装置7の使用寿命を長くすることができるので、この種免震構造物において広い範囲で使用可能である。
1 基礎構造
2 上部構造
3 地盤
4 基礎杭
5 ラップル基礎
6 マットスラブ
7 積層ゴム免震装置
8 フーチング
9 大梁(地中梁)
10 柱
11 バネ式制震ダンパー
12 支持台
13 支持台
14、15 取付基部
16、17 連結ピン
18 シリンダ
19,19a、19b、19c、19d コイルバネ
20 座屈防止材
21 ピストン
22 ロッド(ピストンロッド)
23、24 端板
25 孔または螺子孔
26 挿通孔
27 座金
28 ナット
29 緩衝材
30 空間部
31 挿通孔
32 遊間部
a、b 矢印
前述の従来例の課題を解決する具体的手段として、本発明は、上部構造と基礎構造との間に、免震装置を介在させてある免震建物構造に使用されるダンパーであって、前記ダンパーは、両端に端板が設けられたシリンダと、該シリンダ内に摺動自在に配設され一端にピストンが取り付けられたロッドと、前記シリンダ内に収納されるバネとからなり、該バネの一端は前記端板の一方に取り付けられると共に、他端は前記ピストンに取り付けられ、前記上部構造と基礎構造との相対変位が発生する際に、前記バネの伸縮によって生じた弾性反力で地震エネルギーを吸収する機能と、免震装置の過大変形を防止するストッパー機能と、地震後の免震建物を元の状態に復元する機能とを有する構成にしたことを特徴とするバネ式制震ダンパーを提供するものである。
上記発明において、前記バネをコイルバネとし、該コイルバネの内側に所要の隙間をもって複数の座屈防止材を前記シリンダの全長に亘って設置されること;および、前記バネが少なくとも二つの異なるバネ係数を一連に長さ方向に組み合わせたものとすること;を付加的要件として含むものである。

Claims (4)

  1. 上部構造と基礎構造との間に、免震装置を介在させてある免震建物構造であって、
    上部構造と基礎構造の間に取り付けられ、両端に端板が設けられたシリンダと、一端にピストンが取り付けられたロッドと、前記シリンダに収納されるバネとからなり、
    前記ピストンがロッドにより摺動自在にシリンダ内に収納され、
    前記バネの一端がシリンダの端板に固定され、他端がピストンに固定され、
    前記上部構造と基礎構造との相対変位が発生する際に、前記バネに伸縮が生ずることによってバネに弾性反力が生じ、
    前記相対変位が所定値に達した時に、前記バネが密着するもしくはピストンがシリンダの端板に当接するようにしたこと
    を特徴とするバネ式制震ダンパー。
  2. 上部構造と基礎構造との間に、免震装置を介在させてある免震建物構造であって、
    上部構造と基礎構造の間に取り付けられ、両端に端板が設けられたシリンダと、一端にピストンが取り付けられたロッドと、前記シリンダに収納される一対のバネとからなり、
    前記ピストンがロッドにより摺動自在に且つピストンが中央部に位置するようにシリンダ内に収納され、
    前記一対のバネがシリンダの両側にそれぞれ一端部がピストンに固定され、他端部と端板との間に所要の遊間部をもって配設され、
    前記上部構造と基礎構造との間に相対変位が前記遊間部を超えると、当該遊間部に配設されたバネに圧縮されることによって弾性反力が生じ、
    さらに、前記相対変位が所定値に達した時に、前記バネが密着するようにしてあること
    を特徴とするバネ式制震ダンパー。
  3. 前記バネをコイルバネとし、当該バネの内側に座屈防止材をシリンダ全長に亘って設置されること
    を特徴とする請求項1または2に記載のバネ式制震ダンパー。
  4. 前記バネが少なくとも二つの異なるバネ係数を組み合わせたものとすること
    を特徴とする請求項1乃至3に記載のバネ式制震ダンパー。
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