JP7534725B1 - 長尺媒体 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007534725000001
【課題】詳細に残量を把握することが可能となる長尺媒体を提供すること。
【解決手段】本開示に係る長尺媒体は、第2長辺に沿って第2ピッチで形成された第2搬送孔と、第2長辺に沿って、隣接する第2基準孔間にそれぞれ第1長さより小さい第2長さを有して設定される第2指標孔形成領域内にそれぞれ形成された第2指標孔であって、始端側に隣接する第2指標孔に対して第3ピッチより小さい第4ピッチで連続して形成された複数個の第1循環孔と、始端側に隣接する第1循環孔に対して第1ピッチより大きい第5ピッチで形成された第2循環孔とが交互に形成されてなる第2指標孔とが設けられた。
【選択図】図1A

Description

本開示は、長尺媒体に関する。
看板等の図柄や文字を印刷するための長尺媒体が知られている。このような長尺媒体は、剥離紙と、剥離紙に仮着された粘着シートを有している。ロール状に巻回された長尺媒体をプリンタにセットして、粘着シートに図柄や文字を印刷し、プリンタの切断装置で粘着シートを所定形状にハーフカットして剥離紙を剥離すれば、図柄等が印刷され所望の形状に切断された粘着シートを壁や窓、あるいは紙などに貼り付けることができる。ここでハーフカットとは、粘着シートのみを切断し、剥離紙を切断しないこと(剥離紙に切り込みが入るものの、剥離紙を厚み方向に完全には切断しないことを含む。)をいう。
このような長尺媒体において、印刷の途中で長尺媒体がなくなってしまうと、それまでの印刷が無駄になってしまう。そこで特許文献1には、長尺媒体の残量を視覚的に容易に把握することができる長尺媒体が開示されている。この長尺媒体には、一方の側縁部に沿って、等ピッチで設けられている基準となる孔と、隣接する2つの基準となる孔間にそれぞれ設けられている残量を示す孔とが形成されている。残量を示す孔は、長尺媒体の残量に応じて、2つの基準となる孔間の異なる位置に設けられている。このような長尺媒体によれば、残量が少なくなるにつれて一方の基準となる孔から離隔し他方の基準となる孔に接近するように残量を示す孔が形成されているから、使用者は、基準となる孔に対する残量を示す孔の位置に基づいて、長尺媒体の残量を視覚的に把握することができる。
特許第4771023号公報
特許文献1記載の長尺媒体は、場合によっては10m以上の長さを有する長尺媒体の全長を基準となる孔のピッチにあてはめることによって、長尺媒体の残量を示す構成を有するものである。このため使用者は、長尺媒体の残量の概略しか把握することができない。長尺媒体の残量の概略しかわからないと、使用者は、長尺媒体の残量が果たして印刷しようとする図柄等の長さ以上なのか否かを正確に判断することができない。そして、仮に長尺媒体の残量が印刷しようとする図柄等の長さ未満であったにもかかわらず印刷を強行してしまうと、印刷のために要した多量のインク、長尺媒体、及び印刷時間が無駄になってしまう。
このような課題を解決するために、より詳細に残量を把握することが可能となる長尺媒体が望まれている。
そこで特許文献1記載の長尺媒体において、より詳細に残量を把握することが可能となる構成を採用することも考え得る。すなわち特許文献1記載の長尺媒体は、長尺媒体の全長を、基準となる孔のピッチにあてはめることによって長尺媒体の残量を示す構成を有するものであるから、基準となる孔のピッチを大きくすれば、または、基準となる孔の間に形成される目盛りとなる孔の数を増やせば、長尺媒体の残量を詳細に示すことが可能となる。例えば基準となる孔のピッチを2倍にすれば、または、基準となる孔の間に形成される目盛りとなる孔の数を2倍にすれば、2倍の解像度で長尺媒体の残量を示すことが理論的には可能となる。
しかしながら基準となる孔のピッチを大きくしてしまうと、ロール状に巻回された長尺媒体に形成されている基準となる孔を見つけることも、残量を示す孔を見つけることもそもそも困難になってしまうし、基準となる孔に対する残量を示す孔の相対的位置を把握することも困難になってしまうから、使用者が長尺媒体の残量を視覚的に把握することがかえって困難になってしまう。一方で基準となる孔の間に形成される目盛りとなる孔の数を増やすと、一見して読み取り難くなってしまう。また、増やせる孔の数は、せいぜい2倍程度に過ぎない。
そこで本出願の発明者らは、長尺媒体の他方の側縁部を利用して長尺媒体の残量を詳細に示すことを着想した。
ここで特許文献1記載の長尺媒体を応用して、長尺媒体の全長の一方の半分(前半部分)を一方の側縁部の基準となる孔のピッチにあてはめ、長尺媒体の全長の他方の半分(後半部分)を他方の側縁部の基準となる孔のピッチにあてはめれば、基準となる孔のピッチを大きくすることなく、かつ、目盛りとなる孔の数を増やすことなく、2倍の解像度で長尺媒体の残量を示すことも可能となる。
しかしながらこのような構成の下では、使用者は、両側縁部のいずれかに形成されている残量を示す孔を見つけなければならないから、長尺媒体の残量を一目で把握することが困難になってしまう。また、側縁部は2つしかないから、せいぜい2倍の解像度でしか、長尺媒体の残量を示すことができない。
そこで本出願の発明者らは、一定ではないピッチ(非等ピッチ)で設けられ、かつ、隣接する基準孔間の領域をあたかも循環するように移動する孔を用いて長尺媒体の残量を詳細に示すことを着想した。
本開示の一態様は、始端と、終端と、前記始端と前記終端とを接続する第1側縁と、前記始端と前記終端とを接続する第2側縁とを有する長尺媒体を示す。この長尺媒体は、前記第1側縁に沿って第1ピッチで形成された第1基準孔と、前記第1側縁に沿って前記第1ピッチよりも小さい第2ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれN個形成された第1搬送孔と(ただしNは正の整数)、前記第1側縁に沿って前記第1ピッチより小さい第3ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれ設定される第1指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第1指標孔と、前記第2側縁に沿って前記第1ピッチで形成された第2基準孔と、前記第2側縁に沿って前記第2ピッチで形成され、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ前記N個形成された第2搬送孔と、前記第2側縁に沿って、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ設定される第2指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第2指標孔であって、前記始端側に隣接する前記第2指標孔に対して前記第3ピッチより小さい第4ピッチで連続して形成された複数個の第1循環孔と、前記始端側に隣接する前記第1循環孔に対して前記第1ピッチより大きい第5ピッチで形成された第2循環孔とが交互に形成されてなる第2指標孔とが設けられる。
ここで前記第2指標孔形成領域は、前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔から第M個目の前記第2搬送孔までの領域に設定され(ただしMはN以下の正の整数)、前記第1ピッチをP1、前記第2ピッチをP2、前記第3ピッチをP3、前記第4ピッチをP4、前記第5ピッチをP5、第1基準長さをL1、第1縮尺をS1、第2基準長さをL2、第2縮尺をS2としたとき、
S1=P2/L1、
L2=L1/(M-1)、
S2=P2/L2、
P3=P1-P1×S1、
P4=P1-P1×S2、
P5=P2×(M-1)+P4
の関係を有する。
さらに前記第1指標孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第1指標孔形成領域内に形成される前記第1指標孔ほど、当該第1指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接した位置に形成され、隣接する前記第2循環孔間に形成される前記複数個の第1循環孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第2指標孔形成領域内に形成される前記第1循環孔ほど、当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接する位置に形成され、前記複数個の第1循環孔に対して前記始端側に隣接する前記第2循環孔は、この第2循環孔が形成される当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部からさらに離隔し前記終端側端部にさらに近接する位置に形成される。
本開示の長尺媒体によれば、第1側縁部に沿って形成された第1指標孔は、第1基準長さを第2ピッチにあてはめる第1縮尺に基づいて長尺媒体の残量を示す一方で、第2側縁部に沿って形成された第2指標孔は、第1基準長さを(M-1)で除した第2基準長さを第2ピッチにあてはめる第2縮尺に基づいて長尺媒体の残量を示すことが可能となる。このため、第2指標孔を用いて、第1基準長さ以下の長尺媒体の残量を示すことが可能となる。
図1Aは、一実施形態に係る長尺媒体の一部である。 図1Bは、一実施形態に係る長尺媒体の一部である。 図1Cは、一実施形態に係る長尺媒体の一部である。 図1Dは、一実施形態に係る長尺媒体の一部である。 図2Aは、一実施形態に係る長尺媒体の一部である。 図2Bは、一実施形態に係る長尺媒体の一部である。 図3は、一実施形態に係る長尺媒体の一部である。 図4は、一実施形態に係る長尺媒体の変形例である。 図5は、一実施形態に係る長尺媒体の変形例である。 図6は、一実施形態に係る長尺媒体を印刷する切断装置である。
以下、本開示に係る長尺媒体の実施形態について図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1Aは、本実施形態に係る長尺媒体1の終端FEを含む長尺媒体1の一部を示す平面図であり、図1Dは、本実施形態に係る長尺媒体1の始端SEを含む長尺媒体1の一部を示す平面図であり、図1B及び図1Cは、始端SEと終端FEの間の長尺媒体1の一部をそれぞれ示す平面図である。
これら図面に示されるように本実施形態に係る長尺媒体1は、短辺と比較して長辺が極めて長い帯状に形成されており、2つの短辺である始端SE及び終端FEと、始端SEと終端FEとをそれぞれ接続する第1側縁LS1と第2側縁LS2とを有する。第1側縁LS1は、長尺媒体1の短手方向の一方の端部において長尺媒体1の始端SEと終端FEとを接続する。第2側縁LS2は、長尺媒体1の短手方向の他方の端部において長尺媒体1の始端SEと終端FEとを接続する。本実施形態において第1側縁LS1及び第2側縁LS2は、それぞれ主要部分が直線状に形成されているので、それぞれ、第1長辺LS1(「第1側縁部」の一例)及び第2長辺LS2(「第2側縁部」の一例)と呼ぶ場合がある。
ただし長尺媒体は、本実施形態に示される形状に限られるものではない。例えば長尺媒体の2つの側縁の少なくとも一方は、本実施形態に示されるような直線状に形成されるのではなく、微細な凹凸を有するように形成されてもよい。長尺媒体の2つの側縁の少なくとも一方は、鋸歯状に形成されてもよい。あるいは長尺媒体の2つの側縁の少なくとも一方は、湾曲する波状に形成されてもよい。さらに長尺媒体の側縁の一部のみ(例えば、始端部周辺または終端部周辺のみ)が、上述したような凹凸形状等を有するように形成されてもよい。
長尺媒体1は、典型的には、ロール状に紙管に巻回されて使用される。長尺媒体1の始端SEは最初に使い始められる側の長手方向端部に相当し、長尺媒体1の終端FEは最後に使われる長手方向端部に相当する。ロール状に巻回された状態において始端SEは外径側の一端(短辺)に相当し、終端FEは内径側(紙管側)の他端(短辺)に相当する。なお本明細書において、第1側縁(第1長辺LS1)及び第2側縁(第2長辺LS2)が延在する方向を長辺方向(「長辺方向」は「長手方向」と呼ばれてもよい。)と呼び、第1側縁と第2側縁とを接続する方向(本実施形態における始端SE及び終端FEに平行な方向)を短辺方向(「短辺方向」は「短手方向」と呼ばれてもよい。)と呼ぶ場合がある。長辺方向乃至長手方向のうち、ある対象物に対して始端SEが存在する方向を「始端SE方向」乃至「始端SE側」と呼ぶ場合があり、ある対象物に対して終端FEが存在する方向を「終端FE方向」乃至「終端FE側」と呼ぶ場合がある。主たる用途に応じて長尺媒体1の短手方向の長さ、すなわち、始端SE及び終端FEの長さは、例えば、5cm以上50cm以下であってよく、長尺媒体1の長手方向の長さ、すなわち、第1長辺LS1及び第2長辺LS2の長さは、例えば、1m以上20m以下であってよい。
本実施形態に係る長尺媒体1は、剥離紙RSと、剥離紙RS上に仮着された粘着シートASを有する。粘着シートASは、図柄や文字が印刷される領域である。粘着シートASの短辺方向の長さは剥離紙RSの短辺方向の長さより小さく、粘着シートASは剥離紙RSの短辺方向中央部に仮着されている。このため、剥離紙RSの短辺方向両端部は、粘着シートASで覆われることなく露出している。本実施形態において、粘着シートASで覆われることなく露出し、第1側縁(第1長辺LS1)を有する剥離紙RSの短辺方向一端部を、第1側縁部と呼んでもよい。また、粘着シートASで覆われることなく露出し、第2側縁(第2長辺LS2)を有する剥離紙RSの短辺方向他端部を、第2側縁部と呼んでもよい。
本実施形態に係る長尺媒体1に形成される各種孔は、剥離紙RSの、露出している短辺方向両端部にそれぞれ形成される。まず第1側縁部の一例である第1長辺LS1に沿って形成される各種孔について説明する。なお、図面の過度な複雑化を防止するために一部の孔には符号を付さない場合がある。
[第1基準孔及び第1搬送孔]
第1基準孔RH1は、長尺媒体1の第1長辺LS1に沿って、始端SEから終端FEまで、一定の第1ピッチP1(以下第1ピッチP1の値を単にP1と呼ぶ場合がある。他のピッチについても同じである。)で形成された孔である。後述するように、第1基準孔RH1に対する第1指標孔IH1の位置に基づいて、使用者は、長尺媒体1の概ねの残量を把握することが可能となる。なお長尺媒体1を長手方向において第1基準孔RH1及び後述する第2基準孔RH2が形成された位置で仮想的に分割した各領域のことを、区分、区間、又は、セクションと呼ぶ場合がある。
図1Aには、終端FEを含む第0区間S0から、第1区間S1、第2区間S2、及び第3区間S3(一部)までの区間が示され、図1Bには、第2区間S2(一部)から、第3区間S3、第4区間S4、及び第5区間S5(一部)までの区間が示され、図1Cには、第5区間S5(一部)から、第6区間S6、第7区間S7、及び第8区間S8(一部)までの区間が示されている。なお図1Aに示されるように、製造プロセス等によっては、終端FEを含む区間及び始端SEを含む区間は、第1ピッチP1未満の長さを有する場合がある。第1ピッチP1に区間数を乗じた値が、長尺媒体1の概ねの全長(第1長辺LS1及び第2長辺LS2の長手方向における長さ)に相当する(ただし、第1ピッチP1未満の長さを有する区間が始端SE、及び/又は終端FEに設けられる場合があるため、概数となる点に留意する)。
第1搬送孔TH1は、長尺媒体1の第1長辺LS1に沿って、始端SEから終端FEまで、第1ピッチP1よりも小さい一定の第2ピッチP2で形成された孔である。第1搬送孔TH1は、第1ピッチP1よりも小さい一定の第2ピッチP2で形成された孔であるから、長尺媒体1を搬送するために使用されてよく、例えば、後述する切断装置2が備えるスプロケット20に係合するための孔として使用されてよい。本実施形態の第1搬送孔TH1は、短辺方向において第1基準孔RH1と同じ位置に形成されている。
本実施形態の場合、図1A乃至図1D等に示されるように、隣接する2個の第1基準孔RH1の間に、それぞれ16個(「N個」の一例)の第1搬送孔TH1が形成されている。換言すると本実施形態における第1ピッチP1は、第2ピッチP2のN倍(16倍)または約N倍(約16倍)である。本実施形態においては両孔が区別可能なように、第1基準孔RH1を短辺方向に長く長辺方向に短い形状に形成する一方で、第1搬送孔TH1を円形に形成している。ここで第1基準孔RH1を短辺方向に長く長辺方向に短い形状に形成することにより、第1基準孔RH1の長辺方向の位置を把握しやすくなるから、ひいては、第1基準孔RH1に対する第1指標孔IH1の長辺方向の位置を把握しやすくなる。このため使用者は、長尺媒体1の概ねの残量を容易に把握することが可能となる。
ただし、第1ピッチP1及び第2ピッチP2の大きさその他の長尺媒体1の各寸法、形成位置、及び各孔の形状等は、本実施形態に示された一例に限られるものではなく、長尺媒体の種類や用途に応じて適宜変更可能である。例えば、隣接する2個の第1基準孔RH1の間に、それぞれ2個の第1搬送孔TH1が形成されてもよいし、第1搬送孔TH1は、短辺方向において第1基準孔RH1と異なる位置に形成されてもよい。
[第1指標孔]
第1指標孔IH1は、長尺媒体1の第1長辺LS1に沿って、始端SEから終端FEまで、第1ピッチP1よりも小さい一定の第3ピッチP3で形成された孔である。ここで第1指標孔IH1は、隣接する2個の第1基準孔RH1の間にそれぞれ第1長さを有して設定される第1指標孔形成領域IA1内にそれぞれ1個ずつ形成される。
図2Aは、第0区間S0から第8区間S8までの第1長辺LS1に沿った領域を切り出して、各区間の第1基準孔RH1の位置が紙面左右方向において同位置となるように、紙面上下方向に整列させた図である。ただしある区間(例えば第1区間S1)の始端SE側の第1基準孔RH1は、始端SE側に隣接する次の区間(例えば第2区間S2)の終端FE側の第1基準孔RH1と同一の孔である点に留意する。
図2Aに示されるように、本実施形態の第1指標孔形成領域IA1は、隣接する2個の第1基準孔RH1の間の領域のうち、始端SE側の第1基準孔RH1に対して終端FE側に隣接する第1搬送孔TH1から、同じ区間の終端FE側の第1基準孔RH1に対して始端SE側に隣接する第1搬送孔TH1までの領域に設定される。ここで各区間において、始端SE側(紙面左方)の第1基準孔RH1に対して終端FE側に隣接する第1個目の第1搬送孔TH1を第1搬送孔TH1-1と呼び、この孔に対して終端FE側に隣接する第2個目の第1搬送孔TH1を第1搬送孔TH1-2と呼び、他の第1搬送孔TH1についても同様に呼ぶ場合がある。終端FE側(紙面右方)の第1基準孔RH1に対して始端SE側に隣接する第1搬送孔TH1は、本実施形態においては第16個目の第1搬送孔TH1に相当するから、第1搬送孔TH1-16と呼ぶ場合がある。
図2Aに示されるように本実施形態において隣接する2個の第1基準孔RH1の間にはそれぞれ16個の第1搬送孔TH1が形成されるから、各第1指標孔形成領域IA1の長辺方向の長さは、P2×15(「第1長さ」の一例)である。図2A、及び図1A乃至図1Dは、各区間内にそれぞれP2×15の長さを有して設定される第1指標孔形成領域IA1内に、それぞれ1個ずつ形成される第1指標孔IH1を示している。
このような構成において、第1指標孔IH1は、第1ピッチP1と異なる第3ピッチP3で形成されているから、区間に応じて、その区間の第1基準孔RH1に対して異なる位置に形成されている。例えば第1区間S1に形成される第1指標孔IH1(図2A)は、第1区間S1に設定される第1指標孔形成領域IA1のうち、最も始端SE側に位置する第1搬送孔TH1-1に対して長辺方向においてわずかに終端FE方向に進行した位置に形成される。一方で第2区間S2に形成される第1指標孔IH1(図2A)は、第2区間S2に設定される第1指標孔形成領域IA1のうち、第1搬送孔TH1-1に対して長辺方向においてさらに終端FE方向に進行した位置に形成される。同様に区間が進行して長尺媒体1の残量が多くなるほど、第1指標孔形成領域IA1に形成される第1指標孔IH1の位置は、第1指標孔形成領域IA1の始端SE側の端部から終端FE側の端部に移動する。換言すると、長尺媒体1の残量が少なくなるほど、第1指標孔形成領域IA1に形成される第1指標孔IH1の位置は、第1指標孔形成領域IA1の終端FE側の端部から始端SE側の端部に移動する。
このような構成によれば、使用者は、第1基準孔RH1に対する第1指標孔IH1の位置に基づいて、長尺媒体1の概ねの残量を把握することが可能となる。
ここで第1指標孔IH1は、第1ピッチP1より小さい第3ピッチP3で形成されている。このため図2Aに示されるように第1指標孔IH1は、始端SEに近接し終端FEから離隔した第1指標孔形成領域IA1内に形成される第1指標孔IH1ほど、すなわち、長尺媒体1の残量が多い区間に形成される第1指標孔IH1ほど、この第1指標孔IH1が形成されている第1指標孔形成領域IA1の始端SE側端部から離隔し終端FE側端部に近接した位置に形成されている。換言すると、始端SEから離隔し終端FEに近接した第1指標孔形成領域IA1内に形成される第1指標孔IH1ほど、すなわち、長尺媒体1の残量が少ない区間に形成される第1指標孔IH1ほど、この第1指標孔IH1が形成されている第1指標孔形成領域IA1の始端SE側端部に近接し終端FE側端部から離隔した位置に形成されている。なお始端SE側端部に近接した位置に形成された第1指標孔IH1が設けられた第1指標孔形成領域IA1内に2個目の第1指標孔IH1が形成されることを防止するために、第3ピッチP3は、第1指標孔形成領域IA1の長辺方向の長さである第1ピッチP1と第2ピッチP2との差、すなわち、(P1-P2)より大きいことが好ましい。
このような構成によれば、使用者は、第1指標孔IH1が始端SE側の第1基準孔RH1に接近するほど、又は第1指標孔IH1に対して終端FE側の第1基準孔RH1から離隔するほど、長尺媒体1の残量が少なくなってきたことを把握することが可能となる。
また、本実施形態における第1指標孔形成領域IA1は、隣接する2個の第1基準孔RH1の間の領域のほとんどの領域、すなわち、始端SE側の第1基準孔RH1に対して終端FE側に隣接する第1搬送孔TH1(本実施形態においては、第1搬送孔TH1―1)から、終端FE側の第1基準孔RH1に対して始端SE側に隣接する第1搬送孔TH1(本実施形態においては、第1搬送孔TH1―16である。ここで、第1搬送孔TH1―16は、「第N個目の前記第1搬送孔」の一例である。)までの領域に設定される。
例えば、第0区間S0に形成される第1指標孔IH1(図1A及び図2A)は、同区間内の最も始端SE側に位置する第1搬送孔TH1と長辺方向に同じ位置に形成され、第1区間S1に形成される第1指標孔IH1は、第1区間S1内に設定される第1指標孔形成領域IA1のうち、最も始端SE側に位置する第1搬送孔TH1-1と長辺方向においてわずかに終端FE側に進行した位置に形成され、以下同様に、長尺媒体1が使用され残量が少なくなる位置に形成された第1指標孔IH1ほど、終端FE側の第1基準孔RH1に接近する位置に形成され、図1Dに示される第93区間S93に形成される第1指標孔IH1は、第93区間S93に設定される第1指標孔形成領域IA1のうち、最も終端FE側に位置する第1搬送孔TH1と長辺方向において同じ位置(または近接した位置)に形成される。
このような構成によれば、隣接する2個の第1基準孔RH1の間の領域のほとんどの領域に相当する、第1搬送孔TH1-1から、第1搬送孔TH1-16までの(P2×15)の長さを有する領域を使用して、長尺媒体1の残量を示すことが可能となる。このため使用者は、長尺媒体1の概ねの残量を相対的に精度良く把握することが可能となる。
ただし本実施形態に示される長尺媒体1は、必ずしも図1Aに示される区間S0から紙管に巻回されることを要するものではない。例えば長尺媒体1は、区間S0から区間S93の間に設けられる任意の区間に相当する構成を備えた区間(例えば、図1Bに示される区間S4に相当する構成を備えた区間)から紙管に巻回されてもよい。このような構成であっても、当業者に理解されるように、使用者は、長尺媒体1の概ねの残量乃至使用量を把握することが可能となる。
同様に本実施形態に示される長尺媒体1は、必ずしも図1Dに示される区間S93が始端を有することを要するものでもない。例えば長尺媒体1は、区間S0から区間S93の間に設けられる任意の区間に相当する構成を備えた区間(例えば50個目の区間に相当する構成を備えた区間)が始端SEとなるように構成されてもよい。このような構成であっても、当業者に理解されるように、使用者は、長尺媒体1の概ねの残量乃至使用量を把握することが可能となる。
同様に本実施形態に示される長尺媒体1は、区間S0から区間S93の間に設けられる任意の区間から紙管に巻回され、任意の区間が始端SEとなるように構成されてもよい。このような構成であっても、当業者に理解されるように、使用者は、長尺媒体1の概ねの残量乃至使用量を把握することが可能となる。
以上のような構成は、第1搬送孔TH1-1から第1搬送孔TH1-16までの(P2×15)の長さの領域を、長尺媒体1の略全長にあてはめていることに他ならないから、使用者は、第1搬送孔TH1を目盛りとして使用することにより、長尺媒体1の概ねの残量を比率ではなく、長さとして把握することが可能となる。
ここで始端SEから終端FEまでの長尺媒体1の全長を(N-1)(ただし、Nは隣接する第1基準孔RH1間に形成された第1搬送孔TH1の個数)で除した値(「第1基準長さ」の一例)は、第1搬送孔TH1の一目盛り分である第2ピッチP2に相当する。すなわち使用者は、第2ピッチP2を、第1基準長さ(本実施形態においては、長尺媒体1の全長(本実施では約15mm)を(N-1)(本実施形態では15)で除した値である約1mに相当する。)で除した値を第1の縮尺として、長尺媒体1の残量や使用量を把握するために使用することが可能となる。例えば第2ピッチP2が10mmである場合、第1の縮尺(「第1縮尺」の一例)は、10mm÷約1000mm=約1/100となる。
すなわち、第1基準長さをL1とし、第1縮尺をS1とすると、S1=P2/L1の関係を有する。
したがって使用者は、現在使用している区間に形成されている第1指標孔IH1が、第1指標孔形成領域IA1内の始端SE側から数えて(カウントして)例えば14個目の第1搬送孔TH1-14(図2A)付近に形成されていれば、最も始端SE側の第1搬送孔TH1-1から13目盛り離れているから、長尺媒体1の残量が約13mであることを把握することが可能となる。同様に第1指標孔IH1が、例えば第1指標孔形成領域IA1内の始端SE側から数えて(カウントして)例えば2個目の第1搬送孔TH1-2付近に形成されていれば、最も始端SE側の第1搬送孔TH1-1から1目盛り離れているから、長尺媒体1の残量が約1mに迫ってきたことを把握することが可能となる。
ここで第3ピッチP3を、上述した第1縮尺S1(第1基準長さL1で第2ピッチP2を除して得られる値)に第1ピッチP1の値を乗じた値(例えば、第1ピッチP1が約160mmの場合、約1.6mm)と、第1ピッチP1との差(例えば、第1ピッチP1が約160mmの場合、約158.4mm)として設定することにより、すなわち、P3=(P1-P1×S1)と設定することにより、より精度良く長尺媒体1の残量を示すことが可能となる。
換言すると、S1=P2/L1=(P1-P3)/P1と設定することにより、より精度良く長尺媒体1の残量を示すことが可能となる。
なお上記実施形態において、第1基準長さL1は、始端SEから終端FEまでの長尺媒体1の全長を(N-1)(ただし、Nは隣接する第1基準孔RH1間に形成された第1搬送孔TH1の個数)で除した値として設定したが、第1基準長さL1は、これに限られるものではない。
例えば第1基準長さL1は、長尺媒体の長さによらず1mと設定してもよい。このような設定方法によっても、使用者は、第2ピッチP2を1mで除した値であるP2/L1を第1の縮尺S1として、長尺媒体の残量や使用量を把握するために使用することが可能である。例えば全長5mの長尺媒体に対し、1mを第1基準長さL1として設定しても、使用者は、第1搬送孔TH1の1目盛り分である第2ピッチP2が1mに相当するという第1縮尺S1(=P2/L1)に基づいて、長尺媒体の残量や使用量を把握することが可能である。
同様に第1基準長さL1は、長尺媒体の用途や想定される使用者等を考慮して任意の値に設定されてよく、例えば、50cm、2m、または1フィート(約30cm)等であってもよい。
同様に長尺媒体の長さは、5mや10m等の任意の値でよい。
[第2基準孔及び第2搬送孔]
続いて第2側縁部の一例である第2長辺LS2に沿って形成される各種孔について説明する。
第2基準孔RH2は、長尺媒体1の第2長辺LS2に沿って、始端SEから終端FEまで、一定の第1ピッチP1で形成された孔である。後述するように、第2基準孔RH2に対する第2指標孔IH2の位置に基づいて、使用者は、長尺媒体1の詳細な残量を把握することが可能となる。なお図1A等に示されるように第2基準孔RH2は、長辺方向において第1基準孔RH1と同じ位置に形成されてよい。
第2搬送孔TH2は、長尺媒体1の第2長辺LS2に沿って、始端SEから終端FEまで、第2ピッチP2で形成された孔である。第2搬送孔TH2は、長尺媒体1を搬送するために使用されてよく、例えば、切断装置2が備えるスプロケット20に係合するための孔として使用されてよい。なお図1A等に示されるように第2搬送孔TH2は、長辺方向において第1搬送孔TH1と同じ位置に形成されてよい。さらに第2搬送孔TH2は、短辺方向において第2基準孔RH2と同じ位置に形成されてよい。本実施形態の場合、図1A乃至図1D等に示されるように、隣接する2個の第2基準孔RH2の間に、それぞれ16個(「N個」の一例)の第2搬送孔TH2が形成されている。第1基準孔RH1等と同様に第2基準孔RH2は短辺方向に長く長辺方向に短い形状に形成され、第2搬送孔TH2は円形に形成されている。
[第2指標孔]
長尺媒体には、様々な色や素材のものがある。このため使用者は、用途に応じてその都度適切な長尺媒体を選択して、後述する切断装置2等の装置に装着または設置することがある。また、同じ長尺媒体を使用し続ける場合であっても、ほこりやごみ等が表面に付着しないように、使用後には長尺媒体を装置から外してビニール袋等に入れて保管する使用者も少なくない。加えて、長尺媒体の残量がわずかになっても、短い長さの図柄等の印刷に使用するために、長尺媒体を廃棄せずに何個も保管する使用者もいる。このように長尺媒体を装置から入れ替える作業は、長尺媒体が全て使用されてなくなった場合に限らず、日常的に頻繁に起こり得、そのたびに使用者は、長尺媒体のその時点における残量を把握しなければならない。
本出願の発明者らは、第1指標孔IH1のみでは長尺媒体1の残量を十分に示せない場合があるという課題に着目した。例えば、長尺媒体1に長さ1.55mの図柄を印刷しようとする場合に、第1指標孔IH1が、第1指標孔形成領域IA1内の始端SE側から数えて3個目の第1搬送孔TH1-3(図2A)付近に形成されていれば、長尺媒体1の残量が約2mであることを把握できるから、1.55mの図柄が印刷可能であることを把握できるし、他方第1指標孔IH1が、第1指標孔形成領域IA1内の始端SE側から数えて2個目の第1搬送孔TH1-2付近に形成されていれば、長尺媒体1の残量が約1mであることを把握できるから1.55mの図柄を印刷するには長尺媒体1の残量が不足していることを把握できる。しかしながら、第1指標孔IH1が、第1搬送孔TH1-2と第1搬送孔TH1-3との中間付近に形成されていると、使用者は、長尺媒体1の残量が果たして1.55m以上なのか否か正確に把握することが困難となる。そして、仮に長尺媒体1の残量が実際は1.55m未満であったにもかかわらず1.55mの図柄の印刷を強行してしまうと、印刷のために要した多量のインク、長尺媒体1、及び印刷時間が無駄になってしまうから、使用者は、長尺媒体1の残量が1.55m以上なのか否か正確に把握することが困難となる場合は、新しい長尺媒体1をプリンタにセットして使用せざるを得ない。そこで本出願の発明者らは、試行錯誤の末、より詳細に残量を把握するための構成として長尺媒体1に第2指標孔IH2を設けることを着想した。
第2指標孔IH2は、長尺媒体1の第2長辺LS2に沿って、始端SEから終端FEまで、形成された孔である。ここで第2指標孔IH2は、隣接する2個の第2基準孔RH2の間にそれぞれ第1長さより小さい第2長さを有して設定される第2指標孔形成領域IA2内にそれぞれ1個ずつ形成される。
図2Bは、第0区間S0から第8区間S8までの第2長辺LS2に沿った領域を切り出して、各区間の第2基準孔RH2の位置が紙面左右方向において同位置となるように、紙面上下方向に整列させた図である。ただしある区間(例えば第1区間S1)の始端SE側の第2基準孔RH2は、始端SE側に隣接する区間(例えば第2区間S2)の終端FE側の第2基準孔RH2と同一の孔である点に留意する。図2Bに示されるように、長尺媒体1が使用されるにしたがって、すなわち第8区間S8から第0区間S0に進行するにしたがって、第2指標孔IH2は、第2指標孔形成領域IA2内を、終端FE側から始端SE側に等ピッチ(第4ピッチP4)で移動するように形成された後、再度終端FE側から始端SE側に等ピッチ(第4ピッチP4)で移動するように形成されることにより、長尺媒体1が使用されるにしたがって第2指標孔形成領域IA2内を、何度も循環(ループ)するように形成された孔である。
図2Aと比較すると第2指標孔IH2は、第1指標孔IH1と比較して、長尺媒体1が同一量使用された際に、大きく移動するようにピッチが設けられているから、より詳細な長尺媒体1の残量表示が可能となる。また、第2指標孔IH2は、第1指標孔形成領域IA1内を循環しない第1指標孔IH1と比較して、第2指標孔形成領域IA2内を何度も循環するように形成される。以下詳述する。
図2Bに示されるように、本実施形態の第2指標孔形成領域IA2は、隣接する2個の第2基準孔RH2の間の領域のうち、始端SE側の第2基準孔RH2に対して終端FE側に隣接する第2搬送孔TH2から、終端FE側の第2基準孔RH2に対して始端SE側に隣接する第2搬送孔TH2までの領域よりも、長辺方向において短い領域に設定される。
したがって、第2長辺LSに沿った領域のうち、第2指標孔形成領域IA2以外の領域を利用して、種別表示部TRを設けることが可能となる。
ここで図2Bに示されるように、各区間において、始端SE側(紙面左方)の第2基準孔RH2に対して終端FE側に隣接する第1個目の第2搬送孔TH2を第2搬送孔TH2-1と呼び、この孔に対して終端FE側に隣接する第2個目の第2搬送孔TH2を第2搬送孔TH2-2と呼び、他の第2搬送孔TH2についても同様に呼ぶ場合がある。
本実施形態の第2指標孔形成領域IA2は、始端SE側(紙面左方)の第2基準孔RH2に対して終端FE側に隣接する第1個目の第2搬送孔TH2である第2搬送孔TH2-1から、終端FE方向に進行して第11個目(「第M個目」の一例。ただしM=11である。)の第2搬送孔TH2である第2搬送孔TH2-11までの領域に設定される。したがって各第2指標孔形成領域IA2の長辺方向の長さは、P2×10(「第2長さ」の一例)である。図2B、及び図1A乃至図1Dは、各区間内にそれぞれP2×10の長さを有して設定される第2指標孔形成領域IA2内に、それぞれ1個ずつ形成される第2指標孔IH2を示している。
ここで第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第2指標孔IH2に対して第3ピッチP3より小さい第4ピッチP4で連続して形成された複数個の第1循環孔R1と、始端SE側に隣接する第1循環孔R1に対して第1ピッチP1より大きい第5ピッチP5で形成された第2循環孔R2とが交互に形成されることにより、構成される。
例えば第1区間S1内の第2指標孔形成領域IA2に形成される第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第2区間S2内の第2指標孔IH2に対して第4ピッチP4終端FE方向に進行した位置に形成され(図1A)、第2区間S2内の第2指標孔形成領域IA2に形成される第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第3区間S3内の第2指標孔IH2に対して第4ピッチP4終端FE方向に進行した位置に形成され、第3区間S3内の第2指標孔形成領域IA2に形成される第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第4区間S4内の第2指標孔IH2に対して第4ピッチP4終端FE方向に進行した位置に形成される(図1B)。
同様に第4区間S4内、及び第5区間S5内の第2指標孔形成領域IA2にそれぞれ形成される第2指標孔IH2は、それぞれ始端SE側に隣接する第2指標孔IH2に対して第4ピッチP4終端FE方向に進行した位置に形成される。
したがって第1区間S1から第5区間S5にそれぞれ形成される合計5個の第2指標孔IH2(「複数個の第1循環孔」の一例)は、第1循環孔R1である。
一方で図1Cに示されるように、第6区間S6内の第2指標孔形成領域IA2に形成される第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第7区間S7内の第2指標孔形成領域IA2に形成される、第1循環孔R1である第2指標孔IH2に対して、第1ピッチP1より大きい第5ピッチP5終端FE方向に進行した位置に形成される。
したがって第6区間S6に形成される1個の第2指標孔IH2は、第2循環孔R2である。
第7区間S7内、及び第8区間S8内の第2指標孔形成領域IA2にそれぞれ形成される第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第2循環孔R2である第2指標孔IH2に対して、第4ピッチP4終端FE方向に進行した位置に形成される。同様に第9区間内、第10区間内、及び第11区間内の第2指標孔形成領域IA2にそれぞれ形成される第2指標孔IH2は、それぞれ始端SE側に隣接する、第8区間内、第9区間内、及び第10区間内にそれぞれ形成される第2指標孔IH2に対して第4ピッチP4終端FE方向に進行した位置に形成される。
したがって第7区間S7から第11区間S11にそれぞれ形成される合計5個の第2指標孔IH2(「複数個の第1循環孔」の一例)は、第1循環孔R1である。
一方で第12区間内の第2指標孔形成領域IA2に形成される第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第13区間内の第2指標孔形成領域IA2に形成される第1循環孔R1である第2指標孔IH2に対して、第5ピッチP5終端FE方向に進行した位置に形成される。
したがって第12区間に形成される1個の第2指標孔IH2は、第2循環孔R2である。
このように第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第2指標孔IH2に対して第3ピッチP3より小さい第4ピッチP4で形成される複数個の第1循環孔R1と、始端SE側に隣接する第1循環孔R1に対して第1ピッチP1より大きい第5ピッチP5で形成された第2循環孔R2とが交互に設けられた構成を備える。なお当業者に理解されるように、隣接する第2循環孔R2間の第1循環孔R1の数は一定とはならない場合があり、本実施形態においては、5個乃至6個である。
このような構成の結果、第2指標孔IH2は、長尺媒体1が使用されるにしたがって、第2指標孔形成領域IA2内を終端FE側から始端SE側に等ピッチで移動するように形成され、第2指標孔形成領域IA2の始端SE側端部付近に到達すると、大きい第5ピッチで移動して、第2指標孔形成領域IA2の終端FE側端部付近に戻り、再度、第2指標孔形成領域IA2内を終端FE側から始端SE側に等ピッチで移動し、第2指標孔形成領域IA2の始端SE側端部付近に到達すると、再び大きいピッチで移動して、第2指標孔形成領域IA2の終端FE側端部付近に戻ることを繰り返すように、いわば、第2指標孔形成領域IA2内を何度も循環(ループ)するように形成される。
このような第2指標孔IH2は、図2Bに示されるように、隣接する第2循環孔R2間に形成される複数個(本実施形態においては5個または6個)の第1循環孔R1のうち、始端SEに近接し終端FEから離隔した第2指標孔形成領域IA2内に形成される第1循環孔R1(例えば、第1区間S1内に形成される第1循環孔R1)ほど、この第2指標孔形成領域IA2の始端SE側端部から離隔し終端FE側端部に近接する位置に形成される。換言すると、終端FEに近接し始端SEから離隔した第2指標孔形成領域IA2内に形成される第1循環孔R1(例えば、第1区間S1内に形成される第1循環孔R1)ほど、この第2指標孔形成領域IA2の終端FE側端部から離隔し始端SE側端部に近接する位置に形成される。
また、複数個の第1循環孔R1に対して始端SE側に隣接する第2循環孔R2は、これら複数個の第1循環孔R1よりもさらに始端SE側端部から離隔し終端FE側端部にさらに近接する位置に形成される。
換言すると、第2指標孔IH2は、始端SE側に隣接する第2指標孔IH2に対して第4ピッチ終端FE側に進行した位置に形成されることにより、長尺媒体1の残量が少なくなるほど第2指標孔形成領域IA2内を終端FE側から始端SE側に移動するように形成されており、ただし、始端SE側に隣接する第2指標孔IH2に対して第4ピッチ終端FE側に進行した位置が第2指標孔形成領域IA2の外部に位置するときは、始端SE側に隣接する第2指標孔IH2に対して第5ピッチ終端FE側に進行した位置に形成されることにより、再度第2指標孔形成領域IA2内の終端FE側に近接した位置に戻るように設けられている。
このような構成によれば、隣接する2個の第2基準孔RH2の間の領域のうち、第2搬送孔TH2-1から、第2搬送孔TH2-11までのP2×10の長さを有する領域を使用して、長尺媒体1の詳細な残量を示すことが可能となる。ここで第4ピッチP4は第3ピッチP3より小さいから、すなわち長尺媒体1が同一量使用された際に第1指標孔IH1とは異なる位置に第2指標孔IH2を形成することが可能となるから、使用者は、単一の第1指標孔IH1のみを形成する場合と比較して、長尺媒体1の残量を詳細に把握することが可能となる。
ここで第4ピッチP4は、第2指標孔形成領域IA2として割り当てた第2搬送孔TH2-1から第2搬送孔TH2-11までのP2×10の長さが、上述した第1基準長さとなる第2の縮尺に基づいて設定されている。すなわち、本実施形態において、第1搬送孔TH1については、第1搬送孔TH1の1目盛り分が第1基準長さである約1mに相当するように(P2/第1基準長さ)である第1の縮尺に基づいて長尺媒体1の残量を示すと共に、第2搬送孔TH2については、第2搬送孔TH2-1から第2搬送孔TH2-11までのP2×10の長さが、第1基準長さである約1mに相当するように、すなわち、第2搬送孔TH2の1目盛り分が第1基準長さである約1mを(M-1)で除した第2基準長さに相当するように、P2/第2基準長さである第2の縮尺に基づいて長尺媒体1の残量を示すことにより、より詳細な長尺媒体1の残量を示すことが可能となる。
本実施形態において第2指標孔形成領域IA2は、始端SE側の第2基準孔RH2に対して終端FE側に隣接する第1個目の第2搬送孔TH2-1から、この第2搬送孔TH2-1を基準として終端FE方向に数えて(カウントして)第11個目の第2搬送孔TH2-11までに設定されるから、Mは11である。したがって、第1基準長さである約1mを(M-1)で除した第2基準長さは、約0.1mである。このため使用者は、第2ピッチP2を、約0.1mで除した値を第2の縮尺として、長尺媒体1の残量を詳細に把握することが可能となる。例えば第2ピッチP2が7~8mmである場合、第2の縮尺(「第2縮尺」の一例)は、7~8mm÷約100mm=約1/14~1/12.5になる。
すなわち、第2基準長さをL2とし、第2縮尺をS2とすると、L2=L1/(M-1)、S2=P2/L2で表される。
第4ピッチP4は、この第2縮尺S2に第1ピッチP1の値を乗じた値(例えば、第1ピッチP1が約150~160mmの場合、約10~13mm)と、第1ピッチP1との差(例えば、第1ピッチP1が約150~160mmの場合、約137~150mm)として設定することにより、すなわち、P4=(P1-P1×S2)と設定することにより、第1基準長さL1未満である第2基準長さL2に基づいて長尺媒体1の残量を示すことが可能となる。
すなわち、S2=P2/L2=(P1-P4)/P1の関係を有する。
例えば使用者は、現在使用している区間に形成されている第1指標孔IH1が、第1指標孔形成領域IA1内の始端SE側から数えて(カウントして)3個目の第1搬送孔TH1-3(図2A)付近に形成されていれば長尺媒体1の残量が約2mであることを把握し、同じ区間に形成されている第2指標孔IH2が、第2指標孔形成領域IA2内の始端SE側から数えて(カウントして)3個目の第2搬送孔TH2-3(図2B)付近に形成されていれば、最も始端SE側の第2搬送孔TH2-1から2目盛り離れているから、長尺媒体1の残量が約2mに約20cmを加えた約2.2mであることを把握することが可能となる。
同様に使用者は、現在使用している区間に形成されている第1指標孔IH1が、第1指標孔形成領域IA1内の始端SE側から数えて(カウントして)2個目の第1搬送孔TH1-2(図2A)付近に形成されていれば長尺媒体1の残量が約1mであることを把握し、同じ区間に形成されている第2指標孔IH2が、第2指標孔形成領域IA2内の始端SE側から数えて(カウントして)6個目の第2搬送孔TH2-6(図2B)付近に形成されていれば、長尺媒体1の残量が約1mに約50cmを加えた約1.5mであることを把握することが可能となる。
なお第5ピッチP5は、当業者に理解されるように、第2指標孔形成領域IA2の長さであるP2×(M-1)(本実施形態においてM=11)と、第4ピッチP4との和、すなわちP5=(P2×(M-1)+P4)である。このように第5ピッチP5を設けることにより、終端FE側に隣接した区間の第2指標孔形成領域IA2内に第2指標孔IH2を形成することが可能となる。
以上のとおりであるから本実施形態の長尺媒体1によれば、異なるピッチで形成された第1指標孔IH1と第2指標孔IH2とが形成されているから、長尺媒体1が同一量使用された際に異なる指標に基づいて長尺媒体1の残量を詳細に把握することが可能となる。ここで第2指標孔IH2は、第3ピッチP3より小さい第4ピッチP4で連続して形成された複数個の第1循環孔R1と、第1ピッチP1より大きい第5ピッチP5で形成された第2循環孔R2とが交互に形成された特別な構成を備える。このような構成によれば、同一ピッチで形成されているにもかかわらず、第1側縁部(第1長辺LS)に沿って形成された第1搬送孔TH1については、第1縮尺S1に基づいて長尺媒体1の概ねの残量を示すために利用されると共に、第2側縁部(第2長辺LS2)に沿って形成された第2搬送孔TH2については、第2縮尺S2に基づいて長尺媒体1の詳細な残量を示すために利用されることが可能となる。
その結果本実施形態の長尺媒体1は、長尺媒体1を第1基準長さL1で除した商を第1指標孔IH1が示し、剰余を第2指標孔IH2が示すという特有の作用効果を発揮することが可能となった。
なお、本実施形態においてM=11とすることにより、10進法に基づく表現を実現したがこれに限られるものではなく、例えば、Mは、5(4進法)や9(8進法)、あるいは17(16進法)であってもよい。
たとえばM=5とし、第1基準長さL1である1mを4分割し、隣接する第2搬送孔TH2間の1つの目盛りが25cmを示すように、すなわち1/4表示となるように本実施形態を変形してもよい。
さらにN=11、すなわち、N=Mとしてもよい。N=Mとする構成においては、後述する部分領域を設けなくてもよいし、または、その区間の第M個目の第2搬送孔TH2から終端FE側に隣接する区間における第1個目の第2搬送孔TH2までの領域を部分領域とするように、長尺媒体を構成してもよい。
また、第1指標孔形成領域IA1は、第2指標孔形成領域IA2より短くてもよい。例えば、長尺媒体の長さが5mの場合に、1mを基準長さのままとして第1指標孔形成領域IA1を、第2指標孔形成領域IA2のより短い長さ(例えば、P2×5)に設定してもよい。
また当業者に理解されるように、第4ピッチP4が上記値と多少異なる値(例えば、第3ピッチP3より小さく、かつ、上記値±30%の数値範囲内の値)であっても、長尺媒体1の残量をある程度詳細に示すことが可能となる。第4ピッチP4の大きさの変更に伴って第5ピッチP5を変更してもよい。
[種別表示部]
続いて長尺媒体1に設けられる種別表示部TRについて説明する。本出願の発明者らは、長尺媒体の種別が異なっていても、一見して種別がわからない点に着目し、長尺媒体の種別を表示する種別表示部を長尺媒体そのものに設けることを着想した。ここで本実施形態の長尺媒体1は、第1ピッチP1より短い第2長さを有する第2指標孔形成領域IA2内に第2指標孔IH2が設けられている。そこで長尺媒体1の第2側縁部のうち、第2指標孔形成領域IA2を除いた残りの領域である部分領域PA内に種別表示部TR及び後述する摘み部を設けることを着想した。ただし上述したように、その区間の第M個目の第2搬送孔TH2から、終端FE側に隣接する区間における第1個目の第2搬送孔TH2までの領域を部分領域とするように、長尺媒体を構成してもよい。
種別表示部TRは、長尺媒体1の種別を表示する。長尺媒体1を含む長尺媒体は様々な基準に基づいて分類することが可能であるが、例えば、長尺媒体を切断するための切断力の強さを示すカット圧(及び剥離紙RSを完全に切断することなく粘着シートASをカットして長尺媒体1をハーフカットするための切断力の強さを示すカット圧)に基づいて分類することが可能である。本実施形態の種別表示部TRは、長尺媒体1のカット圧を表示するために利用されることが可能である。ただしこれに限られるものではなく異なる基準(例えば粘着シートASの色、または長尺媒体の材質等)に基づく長尺媒体の種別を表示するために、種別表示部TRを利用してもよい。例えば、種別表示孔TRHの個数が1個の場合は長尺媒体の材質がポリ塩化ビニルを表し、2個の場合はPETを表すといったように、長尺媒体の材質に基づく種別を表示するために種別表示部TRを利用してもよい。
ここで本実施形態の長尺媒体1は、第1長さより小さい第2長さを有する第2指標孔形成領域IA2内に第2指標孔IH2が設けられているから、第2指標孔形成領域IA2を除いた残りの部分領域PA内に種別表示部TR及び後述する摘み部を設けることが可能となる。
具体的には部分領域PAは、各区間にそれぞれ設けられる第2長辺LS2に沿った領域のうち、第M個目(本実施形態ではM=11)の第2搬送孔TH2である第2搬送孔TH2-11から、第N個目(本実施形態ではN=16)の第2搬送孔TH2である第2搬送孔TH2-16までの領域(ただし、第2指標孔形成領域IA2を除いた領域)に設定される。
図3は、本実施形態に係る長尺媒体1の始端SEを含む長尺媒体1の一部を示す平面図である。図3に示されるように、長辺方向において第2搬送孔TH2-11から、第2搬送孔TH2-16までの領域内に部分領域PAが設定される。
本実施形態における種別表示部TRは、種別表示孔TRHとして形成される。本実施形態においては、長辺方向において第2搬送孔TH2-16と第2搬送孔TH2-15との間に種別表示孔TRHが形成されている場合は「2」のカット圧、第2搬送孔TH2-15と第2搬送孔TH2-14との間に種別表示孔TRHが形成されている場合は「3」のカット圧、第2搬送孔TH2-14と第2搬送孔TH2-13との間に種別表示孔TRHが形成されている場合は「4」のカット圧、第2搬送孔TH2-13と第2搬送孔TH2-12との間に種別表示孔TRHが形成されている場合は「5」のカット圧であり、第2搬送孔TH2-12と第2搬送孔TH2-11との間に種別表示孔TRHが形成されている場合はさらに「0.5」のカット圧を追加する、というルールで長尺媒体のカット圧を示している。
図3においては、区間のうち、長辺方向において第2搬送孔TH2-11と第2搬送孔TH2-12との間、及び第2搬送孔TH2-14と第2搬送孔TH2-15との間に2個の種別表示孔TRHが形成されていることから、長尺媒体1は、「3.5」のカット圧が推奨されることが示されている。種別(カット圧)が異なる長尺媒体には、異なる位置(例えば、第2搬送孔TH2-12と第2搬送孔TH2-13との間や、第2搬送孔TH2-15と第2搬送孔TH2-16との間)、及び/又は異なる個数の種別表示孔TRHを形成することにより、長尺媒体の種別を表示することが可能となる。
なお孔の位置及び個数とカット圧との関係は他のものであってもよい。
本実施形態において少なくとも一つの種別表示孔TRHは、隣接する2つの第2搬送孔TH2の長辺方向において中間位置に形成されている。また図3に示されるように、少なくとも一つの種別表示孔TRHは、短辺方向において第2搬送孔TH2と異なる位置に形成されていてもよい。
以上のとおり、長辺方向において第2搬送孔TH2と少なくとも一つの種別表示孔TRHとを異なる位置に形成した。後述するように長尺媒体1は、第2搬送孔TH2にスプロケット20が刺さった状態で搬送されるため、第2搬送孔TH2周囲の強度が弱いと、搬送時のスプロケット20の駆動によって第2搬送孔TH2周辺が破れてしまい適切な搬送が困難となる場合がある。
本実施形態の長尺媒体1によれば、以上のような構成により、第2搬送孔TH2周辺から長尺媒体1が破れて適切に搬送できなくなってしまう事態を抑制することが可能となる。
また図3に示されるように、部分領域PAの第2長辺LS2には、第1長辺LS1に接近する方向に窪む4個の凹部CP2が形成されている。
このような構成により、使用者は、第2指標孔形成領域IA2と部分領域PAとを区別することが可能となるから、第2指標孔IH2と、種別表示孔TRHとを区別し易くなる。特に本実施形態に示されるように、第2指標孔IH2と、種別表示孔TRHとを同一形状、かつ、短辺方向において同じ位置に形成したので、第2指標孔IH2と同一形状の孔を見たときに、第2長辺LS2に凹部CP2が設けられているか否かに基づいて両者を区別し易くなる。
なお凹部CP2として第2長辺LS2には、部分領域PAの第2長辺LS2にわたって窪むように形成される単一の凹部CP2が設けられてもよいし、本実施形態のように2個以上の凹部CPが形成されてもよい。部分領域PAにおける第2側縁部の構成の変形例については図4を用いて後述する。
[摘み部]
続いて長尺媒体1に設けられる第2摘み部PP2について説明する。帯状の長尺媒体は、等ピッチごとに同じ図柄等が繰り返して印刷され、図柄ごとに等ピッチで切断されて短冊状のシートに分割された後に、図柄等が印刷された各シートを積層して箱等の中に保存されることがある。本出願の発明者らは、このような積層状態から1枚のシートを取り出すときにシートの表面を触ってしまうと印刷された部分が汚れてしまう点に着目し、剥離紙部分を利用して積層状態から1枚のシートを取り出しやすい摘み部の構成に着想した。
第2摘み部PP2は、例えば長尺媒体1に第1ピッチP1ごとに同じ図柄等が繰り返して印刷され、図柄ごとに第1ピッチP1で切断された後に、図柄等が印刷された各部分を積層して保存するような場合に、一枚を摘まんで取り出しやすくするための部分である。第2摘み部PP2等の摘み部は、タブ、又は突出部等と呼ばれる場合がある。
具体的には各区間にそれぞれ設けられる部分領域PAの各第2長辺LS2には、第1長辺LS1から離隔する方向(図3の紙面下方)に突出する第2摘み部PP2が形成されている。
このような構成によれば、第2長辺LS2が直線状に形成されている場合と比較して、第2指標孔IH2と種別表示孔TRHとを区別するために第2長辺LS2に設けた凹部CP2を、指をかけるためにも利用することにより、凹部CP2に隣接する第2摘み部PP2またはその周辺を摘まむことが可能となるから、従来であれば摘まみどころがなかったために印刷された部分を時として汚したり傷つけたりしつつ取り出さざるを得なかった積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
なお第2長辺LS2には、単一の第2摘み部PP2が形成されてもよいし、2個以上の第2摘み部PP2が形成されてもよい。
なお第2摘み部PP2を、種別表示部TRとして利用しても良い。すなわち第2摘み部PP2等の形状や数を長尺媒体の種類に応じて変更することにより第2摘み部PP2等を種別表示部TRとして利用してもよい。
以上のような構成において、図2A及び図2Bに示されるように、隣接する区間(例えば第1区間S1と第2区間S2)に形成される2つの第2摘み部PP2の形状は互い異なってもよい。例えば図2A及び図2Bに示されるように、第1区間S1の始端SE側に形成される第2摘み部PP2とこれに対して始端SE側にある第2基準孔RH2との距離と、第2区間S2の始端SE側に形成される第2摘み部PP2とこれに対して始端SE側にある第2基準孔RH2との距離は、異なっていてもよい。
このような構成によれば、第1ピッチP1ごとに切断されて積層された際に上下に隣接する第2摘み部PP2が異なる位置に形成されることになり、いわばタブである第2摘み部PP2が下層と重ならないから、第1ピッチP1ごとに切断して積層された状態から一枚を摘まんで取り出しやすくすることが可能となる。
さらに図3に示されるように、第1長辺LS1にも、第2長辺LS2に接近する方向に窪む単一(または複数)の凹部を有する第1摘み部PP1が形成されてもよい。
このような構成により第1長辺LS1と第2長辺LS2のいずれからでも、長尺媒体1を摘まみやすくなる。
ここで第2摘み部PP2と同様に、隣接する2つの区間、例えば、第1区間S1の始端SE側に形成される第1摘み部PP1とこれに対して始端SE側にある第1基準孔RH1との距離と、第2区間S2の始端SE側に形成される第1摘み部PP1とこれに対して始端SE側にある第1基準孔RH1との距離は、異なっていてもよい(図3)。
また第2摘み部PP2と同様に、第1摘み部PP1は、第2長辺LS2から離隔する方向に突出するように設けてもよい。
このように第1摘み部PP1及び第2摘み部PP2の双方を長尺媒体1に形成する場合、隣接する2つの区間、例えば、第1区間S1の始端SE側に形成される第1摘み部PP1と、第2区間S2の始端SE側に形成される第1摘み部PP1との間隔(ピッチ)と、同じ2つの区間、例えば、第1区間S1の始端SE側に形成される第2摘み部PP2と、第2区間S2の始端SE側に形成される第2摘み部PP2との間隔(ピッチ)とは、同一であってもよい。
このようにいわば同期するように、すなわち、第1摘み部PP1に対する第2摘み部PP2の相対的な位置が、区間によらず同一となるように第1摘み部PP1等を形成することによっても、第1ピッチP1ごとに切断して積層された長尺媒体1から一枚を摘まんで取り出しやすくすることが可能となる。
[変形例]
以下、図4を用いて部分領域PAにおける第2側縁部の変形例について説明する(ただし種別表示孔TRHは、省略している)。
図4Aに例示されるように、第2側縁部(第2長辺LS2)には、第1側縁部(第1長辺LS1)から離隔する方向に凸となる曲線(円弧を含む)を互いに接続することにより構成された複数の凹部CP21が設けられてもよい。
図4Bに例示されるように、第2側縁部(第2長辺LS2)には、第1側縁部(第1長辺LS1)に接近する方向に一定量窪んで形成され、第2側縁部(第2長辺LS2)に沿って延在する単一の凹部CP22が設けられてもよい。
図4Cに例示されるように、第2側縁部(第2長辺LS2)には、第1側縁部(第1長辺LS1)から離隔する方向に一定の突出量で形成され、第2側縁部(第2長辺LS2)に沿って延在する凸部である第2摘み部PP23と、この第2摘み部PP23の両端に形成された2つの凹部CP23が設けられてもよい。
図4Dに例示されるように、第2側縁部(第2長辺LS2)には、第1側縁部(第1長辺LS1)から離隔する方向に凸となる曲線(円弧を含む)を互いに接続する接続部に設けられた複数の凹部CP24と、これら構成の両端に形成されたさらに2つの凹部CP24が設けられてもよい。
なお第2摘み部は、必ずしも第2長辺LS2の形状を直線から変形することにより設けられている必要はなく、その他の、使用者の指によって摘まみやすい構成から実現されてもよい。例えば図4Eに例示されるように、第2長辺LS2と、第2搬送孔TH2との間に、第2長辺LS2に沿って延在する孔部から第2摘み部PP25を構成してもよい。
このような構成によれば、使用者は、第2長辺LS2と第2摘み部PP25との間の細長い部分を摘まむことにより、簡単に一枚を摘まんで取り出すことが可能となる。また既に粘着シートASへの印刷は完了しているので、摘まんで引っ張った際に剥離紙RSが破れても粘着シートASへの印刷部分までもが損傷する可能性を抑制することも可能である。
さらに、図5を用いて部分領域PAにおける第2側縁部のさらなる変形例について説明する。本出願の発明者らは、長尺媒体の種別として、複数の種別を表示するための構成について着想した。複数の種別としては、例えば、カット圧(「第1の種別」の一例)と、色(「第2の種別」の一例)であるがこれに限られるものではない。
そこで同一の長尺媒体1であっても、第2摘み部PP2の位置に応じて、種別表示孔TRHが一方の種別を表示する構成について着想した。例えば、図5の第1区間S1のように第2摘み部PP2が相対的に終端FE側に設けられている場合、第1区間S1の種別表示孔TRH1はカット圧を表示し、図5の第2区間S2のように第2摘み部PP2が相対的に始端SE側に設けられている場合、第2区間S2の種別表示孔TRH2は色を表示するように種別表示孔TRHの意義を設定してもよい。
[切断装置]
以上のような長尺媒体1は、図6に示すように、ロール紙のように巻回された状態で切断装置2に装着される。具体的に、切断装置2には、装置本体内の収納部(不図示)に、長尺媒体1のロールが回転自在に装着(設置)される。ロールから引き出された長尺媒体1は、スプロケット20が第1搬送孔TH1及び第2搬送孔TH2に係合され、ガイド部材にガイドされて走行される。切断装置2には、更に、スプロケット20よりも長尺媒体1の走行方向の上流側において、印刷データに応じて熱エネルギを印加するサーマルヘッド21がプラテン22と対向配置されている。更に、切断装置2には、インクリボンカートリッジ23が装着され、インクリボン24がサーマルヘッド21とプラテン22との間に介在される。インクリボン24は、サーマルヘッド21とプラテン22との間において重畳され、インクリボン24が長尺媒体1の粘着シートASを構成する印刷層に圧接される。長尺媒体1には、サーマルヘッド21によって印刷データに応じて熱エネルギを印加されることによって、インクリボン24の染料が長尺媒体1の印刷層に移行されることによって画像が形成される。
更に、スプロケット20よりも下流側には、印刷された長尺媒体1をハーフカットするための切断機構25が設けられている。切断機構25は、例えば、長尺媒体1の幅方向(短辺方向)に移動するカッタ25aを備え、カッタ25aが長尺媒体1の幅方向(短辺方向)に移動すると共に、長尺媒体1が走行することによって、長尺媒体1の粘着シートを所定形状に切断する。
なお、サーマルヘッド21の上流側又は切断機構25の下流側には、残量検出センサ26が設けられていてもよい。残量検出センサ26として切断装置2は、第1基準孔RH1及び第1指標孔IH1をそれぞれ検出するために下側に設けられた複数の第1の発光部26b及び第1の発光部26bから出射された光をそれぞれ検出するために上側に設けられた複数の第1の受光部26aとが対向配置された構成を備えている。さらに切断装置2は第2基準孔RH2及び第2指標孔IH2をそれぞれ検出するために下側に設けられた複数の第2の発光部26d、及び第2の発光部26dから出射された光をそれぞれ検出するために上側に設けられた複数の第2の受光部26cとが対向配置された構成を備えている。
切断装置2は、マイコン等の制御部27によって、スプロケット20を駆動するモータ、残量検出センサ26、切断機構25、サーマルヘッド21等を制御する。例えば、制御部27は、長尺媒体1の走行時、残量検出センサ26の第1及び第2の受光部26a,26cの出力に基づいて、長尺媒体1の残量を算出する。更に、制御部27は、長尺媒体1の残量が印刷データに応じた印刷領域の長さより短いとき、表示部やスピーカを介してユーザに対して長尺媒体の不足を告知する。
なお、切断装置2の印刷手段は、サーマルヘッド21を備えた構成に限定されるものではなく、長尺媒体1に対して印刷を行うことができる他の構成、例えば、ヒータやピエゾ素子により発生した圧力でインクを押圧し、押圧されたインクを吐出口より液滴にして長尺媒体1に対して吐出し、長尺媒体1に対して画像や文字を印刷するインクジェット方式のヘッドを備えた構成であってもよい。
切断装置2は、サーマルヘッド21等の印刷手段を備えず、ハーフカットをするための切断機構のみから構成されてもよい。さらに切断装置2は、ハーフカット機能に加え、長尺媒体1の剥離紙も切断可能な切断機構を備えてもよい。
以上のとおりであるから、本実施形態の長尺媒体1によれば、長尺媒体1の詳細な残量表示が可能となるから、印刷しようとする図柄等の長さと比較して残量が不足しているために、印刷のために要した多量のインク、長尺媒体1、及び印刷時間が無駄になってしまう事態を抑制することが可能となる。
また上述したように長尺媒体1の残量を切断装置2等に把握させ、把握した残量情報に基づいて印刷制御を行うことも可能である。
また、本開示は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。例えば、第1基準孔RH1や、第1指標孔IH1等の本実施形態に開示されている様々な孔は、剥離紙に貫通穴を開けて光透過性を有するフィルム等でこの貫通穴を覆った構成から実現されてもよい。このような構成であっても、切断装置2のような構成を備える装置によって第1基準孔RH1等を検出させることが可能である。
また本実施形態に開示されている様々な孔は、必ずしも長尺媒体1によって全周が覆われていなくてもよく、例えば、長尺媒体1の外縁をなす第1長辺LS1または第2長辺LS2に接続された構成から実現されてもよい。例えば、第1基準孔RH1は、第1長辺LS1に接続する短辺方向に延伸する構成の孔から実現されてもよい。あるいは、ある孔は他の孔と接続されてもよい。このような構成であっても、切断装置2のような構成を備える装置によって第1基準孔RH1等を検出させることが可能である。
以上のとおり第1基準孔RH1や、第1指標孔IH1等の本実施形態に開示されている様々な孔は、上述した変形された構成を含むように解される。
なお剥離紙への印刷によって本開示の目的を実現することも考えうるが、一般に剥離紙の表面には剥離を促進するためのコーティングが施されているため印刷には適さない。同様に剥離紙の裏面には防湿のためにコーティングが施される場合がある。加えて汎用の原反には、プレ印刷としてマス目やロゴ等が印刷されていることも多いので、これら原反に基づいて長尺媒体を製造した場合、剥離紙にこれらマス目等が印刷されることもある。このため本開示の長尺媒体のように孔によって残量や使用量を示す構成により、様々な素材に対して汎用的に適用することが可能となる。
さらに本開示は、以下に付記する実施形態を含む。
[付記1]
(付記1-1)
長手方向の側縁部の両方に、直線上に第2ピッチで等間隔に設けられた複数の第1搬送孔及び複数の第2搬送孔と、
一方の前記側縁部である第1側縁部に、直線上に前記第2ピッチより大きい第1ピッチで等間隔に繰り返し付与された複数の第1基準孔と、
前記第1側縁部の、前記第1基準孔の列と異なる直線上に、前記第1ピッチよりも短い第3ピッチで繰り返し付与された複数の第1指標孔と、
他方の前記側縁部である第2側縁部に、直線上に前記第1ピッチで等間隔に繰り返し付与された複数の第2基準孔と、
前記第2側縁部の、前記第2基準孔の列と異なる直線上に繰り返し付与された複数の第2指標孔であって、当該長尺媒体の始端側に隣接する前記第2指標孔に対して前記第3ピッチより小さい第4ピッチで連続して形成された複数個の第1循環孔と、前記始端側に隣接する前記第1循環孔に対して前記第1ピッチより大きい第5ピッチで形成された第2循環穴とが交互に形成されてなる第2指標孔とを備え、
前記第1側縁部の前記第1搬送穴の間隔は、長尺媒体の第1の単位長さとして設定される第1基準長さを示す目盛りを構成し、
前記第2ピッチと前記第1基準長さとの第1の比と、前記第1ピッチと前記第3ピッチの差と前記第1ピッチとの第2の比とが、略同じになるように設けられ、
前記第1指標孔は、当該長尺媒体の終端に向かうに従って、当該長尺媒体の始端側の前記第1基準孔に、漸次、近づくように付与され、
前記第2側縁部の前記第2搬送穴の間隔は、長尺媒体の第2の単位長さとして設定され、前記第1基準長さより短い第2基準長さを示す目盛りを構成し、
前記第2ピッチと前記第2基準長さとの第3の比と、前記第1ピッチと前記第4ピッチの差と前記第1ピッチとの第4の比とが、略同じになるように設けられ、
前記第2指標孔は、当該長尺媒体の終端に向かうに従って、当該長尺媒体の始端側の前記第1基準孔に漸次近づく複数の第1循環孔と、再度当該長尺媒体の終端側の前記第1基準孔に近づく第2循環孔とが交互に繰り返し現れるように付与されている、
長尺媒体。
付記1-1記載の形態によれば、第2ピッチと前記第1基準長さとの第1の比に基づく残量表示と共に第2ピッチと前記第2基準長さとの第3の比に基づく残量表示が可能となるから詳細な残量表示が可能となる。
(付記1-2)
前記第1搬送孔は、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれN個形成されており(ただしNは正の整数)、
前記第2搬送孔は、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれ前記N個形成されており、
前記第1指標孔は、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれ設定される第1指標孔形成領域内にそれぞれ位置しており、
前記第2指標孔は、隣接する前記第2基準孔間であって、前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔から第M個目の前記第2搬送孔までの領域に設定される第2指標孔形成領域内にそれぞれ位置しており(ただしMはN以下の正の整数)、
前記第1ピッチをP1、前記第2ピッチをP2、前記第3ピッチをP3、前記第4ピッチをP4、前記第5ピッチをP5、第1基準長さをL1、第1の比をS1、第2基準長さをL2、第3の比をS2としたとき、
S1=P2/L1、
L2=L1/(M-1)、
S2=P2/L2、
P3=P1-P1×S1、
P4=P1-P1×S2、
P5=P2×(M-1)+P4
であり、
隣接する前記第2循環孔間に形成される前記複数個の第1循環孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第2指標孔形成領域内に形成される前記第1循環孔ほど、当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接する位置に形成され、
前記複数個の第1循環孔に対して前記始端側に隣接する前記第2循環孔は、この第2循環孔が形成される当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部からさらに離隔し前記終端側端部にさらに近接する位置に形成される
付記1-1を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-2記載の形態によれば、第4ピッチP4が(P1-P1×S2)であり、第5ピッチP5が(P2×(M-1)+P4)であるから、第2指標孔は、その区間の長尺媒体の残量を第1基準長さで除した剰余を精度良く表現することが可能となる。
(付記1-3)
前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔を基準として第M個目の前記第2搬送孔から第N個目の前記第2搬送孔までの部分領域には、前記長尺媒体の種別を示す種別表示部が設けられている、
付記1-2を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-3記載の形態によれば、長尺媒体の種別を長尺媒体そのものに設けることが可能となる。
(付記1-4)
前記種別表示部には、一、または複数の種別表示孔が形成されている、
付記1-3を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-4記載の形態によれば、長尺媒体そのものに形成した孔を用いて長尺媒体の種別を示すことが可能となる。
(付記1-5)
少なくとも一つの前記種別表示孔は、長手方向において、隣接する前記第2搬送孔間の中間位置に形成されている
付記1-4を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-5記載の形態によれば、種別表示孔に起因する長尺媒体の強度低下を抑制することが可能となる。
(付記1-6)
前記種別表示部の前記第2側縁部には、前記第1側縁部に接近する方向に窪む一、または複数の凹部が形成されている、
付記1-3を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-6記載の形態によれば、第2指標孔と種別表示孔とを区別することが可能となる
(付記1-7)
前記部分領域の前記第2側縁部には、前記第1側縁部から離隔する方向に突出する一、または複数の第2摘み部が形成されている、
付記1-3または付記1-6を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-7記載の形態によれば、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記1-8)
隣接する前記第2基準孔間の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第2基準孔間の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
付記1-7を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-8記載の形態によれば、下層のシートの第2摘み部と上層のシートの第2摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記1-9)
前記第1指標孔形成領域の前記第1側縁部には、前記第2側縁部に接近する方向に窪む一、または複数の凹部を有する第1摘み部が形成されている、
付記1-8を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-9記載の形態によれば、第1側縁部側と第2側縁部側のいずれの側からも、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記1-10)
隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
付記1-9を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-10記載の形態によれば、下層のシート(隣接する第1基準孔及び隣接する第2基準孔で囲まれる1つの区間。以下同じ)の第1摘み部と上層のシートの第1摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記1-11)
隣接する前記第1基準孔及び隣接する前記第2基準孔で囲まれる一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、隣接する他の一の前記区分領域の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部とのピッチは、
前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部と、隣接する前記他の一の前記区分領域に形成されている他の前記第1摘み部とのピッチと同一である
付記1-10を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-11記載の形態によれば、下層のシートの第1摘み部及び第2摘み部と上層のシートの第1摘み部及び第2摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記1-12)
一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部は、長手方向において同じ位置に形成されている付記1-11を含む付記1のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記1-12記載の形態によれば、同じシートの第1摘み部及び第2摘み部とが同じ位置に形成されているから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
[付記2]
(付記2-1)
始端と、終端と、前記始端と前記終端とを接続する第1側縁と、前記始端と前記終端とを接続する第2側縁とを有する長尺媒体であって、
前記第1側縁に沿って第1ピッチで形成された第1基準孔と、
前記第1側縁に沿って前記第1ピッチよりも小さい第2ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれN個形成された第1搬送孔と(ただしNは正の整数)、
前記第2側縁に沿って前記第1ピッチで形成された第2基準孔と、
前記第2側縁に沿って前記第2ピッチで形成され、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ前記N個形成された第2搬送孔と、
隣接する前記第2基準孔間の領域のうち、前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔から前記終端方向に数えて第M個目の前記第2搬送孔から第N個目の前記第2搬送穴までの領域である部分領域に(ただしMはN未満の正の整数)、前記第1側縁から離隔する方向に突出して形成された第2摘み部と
が設けられ、
隣接する前記第2基準孔間の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第2基準孔間の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
長尺媒体。
付記2-1記載の形態によれば、下層のシートの第2摘み部と上層のシートの第2摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記2-2)
前記第1側縁には、前記第2側縁に接近する方向に窪む一、または複数の凹部を有する第1摘み部が形成されている、
付記2-1を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-2記載の形態によれば、第1側縁部側と第2側縁部側のいずれの側からも、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記2-3)
隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
付記2-2を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-3記載の形態によれば、下層のシート(隣接する第1基準孔及び隣接する第2基準孔で囲まれる1つの区間。以下同じ)の第1摘み部と上層のシートの第1摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記2-4)
隣接する前記第1基準孔及び隣接する前記第2基準孔で囲まれる一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、隣接する他の一の前記区分領域の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部とのピッチは、
前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部と、隣接する前記他の一の前記区分領域に形成されている他の前記第1摘み部とのピッチと同一である
付記2-3を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-4記載の形態によれば、下層のシートの第1摘み部及び第2摘み部と上層のシートの第1摘み部及び第2摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記2-5)
一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部は、長手方向において同じ位置に形成されている付記2-4を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-5記載の形態によれば、同じシートの第1摘み部及び第2摘み部とが同じ位置に形成されているから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記2-6)
前記部分領域には、前記長尺媒体の種別を示す種別表示部が設けられている、
付記2-5を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-6記載の形態によれば、長尺媒体の種別を長尺媒体そのものに設けることが可能となる。
(付記2-7)
前記種別表示部の前記第2側縁には、前記第1側縁に接近する方向に窪む一、または複数の凹部が形成されている、
付記2-6を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-7記載の形態によれば、第2指標孔と種別表示孔とを区別することが可能となる。
(付記2-8)
前記種別表示部には、一、または複数の種別表示孔が形成されている、
付記2-7を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-8記載の形態によれば、長尺媒体そのものに形成した孔を用いて長尺媒体の種別を示すことが可能となる。
(付記2-9)
少なくとも一つの前記種別表示孔は、長手方向において、隣接する前記第2搬送孔間の中間位置に形成されている
付記2-8を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-9記載の形態によれば、種別表示孔に起因する長尺媒体の強度低下を抑制することが可能となる。
(付記2-10)
前記第1側縁に沿って前記第1ピッチより小さい第3ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれ設定される第1指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第1指標孔と、
前記第2側縁に沿って、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ設定される第2指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第2指標孔であって、前記始端側に隣接する前記第2指標孔に対して前記第3ピッチより小さい第4ピッチで連続して形成された複数個の第1循環孔と、前記始端側に隣接する前記第1循環孔に対して前記第1ピッチより大きい第5ピッチで形成された第2循環孔とが交互に形成されてなる第2指標孔と
がさらに設けられ、
前記第2指標孔形成領域は、前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔から第M個目の前記第2搬送孔までの領域に設定され(ただしMはN以下の正の整数)、
前記第1ピッチをP1、前記第2ピッチをP2、前記第3ピッチをP3、前記第4ピッチをP4、前記第5ピッチをP5、第1基準長さをL1、第1縮尺をS1、第2基準長さをL2、第2縮尺をS2としたとき、
S1=P2/L1、
L2=L1/(M-1)、
S2=P2/L2、
P3=P1-P1×S1、
P4=P1-P1×S2、
P5=P2×(M-1)+P4
であり、
前記第1指標孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第1指標孔形成領域内に形成される前記第1指標孔ほど、当該第1指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接した位置に形成され、
隣接する前記第2循環孔間に形成される前記複数個の第1循環孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第2指標孔形成領域内に形成される前記第1循環孔ほど、当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接する位置に形成され、
前記複数個の第1循環孔に対して前記始端側に隣接する前記第2循環孔は、この第2循環孔が形成される当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部からさらに離隔し前記終端側端部にさらに近接する位置に形成される
付記2-1を含む付記2のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記2-10記載の形態によれば、第4ピッチP4が(P1-P1×S2)であり、第5ピッチP5が(P2×(M-1)+P4)であるから、第2指標孔は、その区間の長尺媒体の残量を第1基準長さで除した剰余を精度良く表現することが可能となる。
[付記3]
(付記3-1)
始端と、終端と、前記始端と前記終端とを接続する第1側縁と、前記始端と前記終端とを接続する第2側縁とを有する長尺媒体であって、
前記第1側縁に沿って第1ピッチで形成された第1基準孔と、
前記第1側縁に沿って前記第1ピッチよりも小さい第2ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれN個形成された第1搬送孔と(ただしNは正の整数)、
前記第2側縁に沿って前記第1ピッチで形成された第2基準孔と、
前記第2側縁に沿って前記第2ピッチで形成され、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ前記N個形成された第2搬送孔と、
隣接する前記第2基準孔間の領域のうち、前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔から前記終端方向に数えて第M個目の前記第2搬送孔から第N個目の前記第2搬送孔までの領域である部分領域に形成され(ただしMはN未満の正の整数)、前記長尺媒体の種別を示す種別表示孔と
が設けられた長尺媒体。
付記3-1記載の形態によれば、長尺媒体の種別を長尺媒体そのものに設けることが可能となる。
(付記3-2)
少なくとも一つの前記種別表示孔は、長手方向において、隣接する前記第2搬送孔間の中間位置に形成されている
付記3-1を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-2記載の形態によれば、種別表示孔に起因する長尺媒体の強度低下を抑制することが可能となる。
(付記3-3)
前記種別表示孔は、前記長尺媒体の種別を示す種別表示部に設けられ、
前記種別表示部の前記第2側縁には、前記第1側縁に接近する方向に窪む一、または複数の凹部が形成されている、
付記3-2を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-3記載の形態によれば、第2指標孔と種別表示孔とを区別することが可能となる。
(付記3-4)
前記部分領域の前記第2側縁には、前記第1側縁から離隔する方向に突出する一、または複数の第2摘み部が形成されている、
付記3-3を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-4記載の形態によれば、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記3-5)
隣接する前記第2基準孔間の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第2基準孔間の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
付記3-4を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-5記載の形態によれば、下層のシートの第2摘み部と上層のシートの第2摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記3-6)
前記部分領域には、前記第1側縁から離隔する方向に突出して形成された第2摘み部がさらに設けられ、
隣接する前記第2基準孔間の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第2基準孔間の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離は、異なっており、
前記一の前記部分領域に形成されている前記種別表示孔は、第1の種類に基づく前記長尺媒体の種別を表示し、
前記他の一の前記部分領域に形成されている前記種別表示孔は、第2の種類に基づく前記長尺媒体の種別を表示する、
付記3-1を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-6記載の形態によれば、長尺媒体の少なくとも2つの種類(長尺媒体の色、カット圧、長さ、材質等から選択される種類)に基づく種別を長尺媒体そのものに設けることが可能となる。
(付記3-7)
前記第1側縁には、前記第2側縁に接近する方向に窪む一、または複数の凹部を有する第1摘み部が形成されている、
付記3-6を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-7記載の形態によれば、第1側縁部側と第2側縁部側のいずれの側からも、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記3-8)
隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
付記3-7を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-8記載の形態によれば、下層のシート(隣接する第1基準孔及び隣接する第2基準孔で囲まれる1つの区間。以下同じ)の第1摘み部と上層のシートの第1摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記3-9)
隣接する前記第1基準孔及び隣接する前記第2基準孔で囲まれる一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、隣接する他の一の前記区分領域の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部とのピッチは、
前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部と、隣接する前記他の一の前記区分領域に形成されている他の前記第1摘み部とのピッチと同一である
付記3-8を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-9記載の形態によれば、下層のシートの第1摘み部及び第2摘み部と上層のシートの第1摘み部及び第2摘み部とが重ならないから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記3-10)
一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部は、長手方向において同じ位置に形成されている付記3-9を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-10記載の形態によれば、同じシートの第1摘み部及び第2摘み部とが同じ位置に形成されているから、積層状態から一枚のシートを摘まんで取り出しやすくなる。
(付記3-11)
前記第1側縁に沿って前記第1ピッチより小さい第3ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれ設定される第1指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第1指標孔と、
前記第2側縁に沿って、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ設定される第2指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第2指標孔であって、前記始端側に隣接する前記第2指標孔に対して前記第3ピッチより小さい第4ピッチで連続して形成された複数個の第1循環孔と、前記始端側に隣接する前記第1循環孔に対して前記第1ピッチより大きい第5ピッチで形成された第2循環孔とが交互に形成されてなる第2指標孔と
がさらに設けられ、
前記第2指標孔形成領域は、前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔から第M個目の前記第2搬送孔までの領域に設定され(ただしMはN以下の正の整数)、
前記第1ピッチをP1、前記第2ピッチをP2、前記第3ピッチをP3、前記第4ピッチをP4、前記第5ピッチをP5、第1基準長さをL1、第1縮尺をS1、第2基準長さをL2、第2縮尺をS2としたとき、
S1=P2/L1、
L2=L1/(M-1)、
S2=P2/L2、
P3=P1-P1×S1、
P4=P1-P1×S2、
P5=P2×(M-1)+P4
であり、
前記第1指標孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第1指標孔形成領域内に形成される前記第1指標孔ほど、当該第1指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接した位置に形成され、
隣接する前記第2循環孔間に形成される前記複数個の第1循環孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第2指標孔形成領域内に形成される前記第1循環孔ほど、当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接する位置に形成され、
前記複数個の第1循環孔に対して前記始端側に隣接する前記第2循環孔は、この第2循環孔が形成される当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部からさらに離隔し前記終端側端部にさらに近接する位置に形成される
付記3-1を含む付記3のいずれか一項に記載の長尺媒体。
付記3-11記載の形態によれば、第4ピッチP4が(P1-P1×S2)であり、第5ピッチP5が(P2×(M-1)+P4)であるから、第2指標孔は、その区間の長尺媒体の残量を第1基準長さで除した剰余を精度良く表現することが可能となる。
その他、当業者の通常の創作能力の範囲内で、ある実施形態における一部の構成要素を、他の実施形態に追加することができる。また、ある実施形態における一部の構成要素を、他の実施形態の対応する構成要素と置換したり、除いたりすることができる。
例えば、第2搬送孔TH2の個数は本実施形態に限られるものではないし、第2指標孔形成領域IA2の長さは本実施に限られるものではない。また、各種孔の短辺方向の位置は適宜変更可能である。
また、第1指標孔IH1や、第2指標孔IH2等の本出願に開示された構成は、長尺媒体1の全ての部分に設けられず、単一の区間のみ、または連続する複数の区間のみ、あるいは、互いに離間する複数の区間のみに形成されてもよい。例えば、終端FE付近の区間であれば長尺媒体1の残量がわずかであることが明らかであるから、第1指標孔IH1等が形成されていなくてもよい。また、始端SE付近の区間であれば長尺媒体1の残量が十分であることが明らかであるから、第2指標孔IH2等が形成されていなくてもよい。さらに、たとえば連続する2区間のうち、一方の区間に、第1指標孔IH1や、第2指標孔IH2等の本出願に開示された構成を設け、他方の区間には、他の構成を設ける構成が繰り返されるように長尺媒体を形成してもよい。
1 長尺媒体
2 プリンタ
AS 粘着シート
CP2 凹部
FE 終端
IA1 第1指標孔形成領域
IA2 第2指標孔形成領域
IH1 第1指標孔
IH2 第2指標孔
LS1 第1側縁(第1長辺)
LS2 第2側縁(第2長辺)
P1 第1ピッチ
P2 第2ピッチ
P3 第3ピッチ
P4 第4ピッチ
P5 第5ピッチ
PA 部分領域
PP1 第1摘み部
PP2 第2摘み部
R1 第1循環孔
R2 第2循環孔
RH1 第1基準孔
RH2 第2基準孔
RS 剥離紙
SE 始端
TH1 第1搬送孔
TH2 第2搬送孔
TR 種別表示部
TRH 種別表示孔

Claims (11)

  1. 始端と、終端と、前記始端と前記終端とを接続する第1側縁と、前記始端と前記終端とを接続する第2側縁とを有する長尺媒体であって、
    前記第1側縁に沿って第1ピッチで形成された第1基準孔と、
    前記第1側縁に沿って前記第1ピッチよりも小さい第2ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれN個形成された第1搬送孔と(ただしNは正の整数)、
    前記第1側縁に沿って前記第1ピッチより小さい第3ピッチで形成され、隣接する前記第1基準孔間にそれぞれ設定される第1指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第1指標孔と、
    前記第2側縁に沿って前記第1ピッチで形成された第2基準孔と、
    前記第2側縁に沿って前記第2ピッチで形成され、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ前記N個形成された第2搬送孔と、
    前記第2側縁に沿って、隣接する前記第2基準孔間にそれぞれ設定される第2指標孔形成領域内にそれぞれ位置する第2指標孔であって、前記始端側に隣接する前記第2指標孔に対して前記第3ピッチより小さい第4ピッチで連続して形成された複数個の第1循環孔と、前記始端側に隣接する前記第1循環孔に対して前記第1ピッチより大きい第5ピッチで形成された第2循環孔とが交互に形成されてなる第2指標孔と
    を備え、
    前記第2指標孔形成領域は、前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔から第M個目の前記第2搬送孔までの領域に設定され(ただしMはN以下の正の整数)、
    前記第1ピッチをP1、前記第2ピッチをP2、前記第3ピッチをP3、前記第4ピッチをP4、前記第5ピッチをP5、第1基準長さをL1、第1縮尺をS1、第2基準長さをL2、第2縮尺をS2としたとき、
    S1=P2/L1、
    L2=L1/(M-1)、
    S2=P2/L2、
    P3=P1-P1×S1、
    P4=P1-P1×S2、
    P5=P2×(M-1)+P4
    であり、
    前記第1指標孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第1指標孔形成領域内に形成される前記第1指標孔ほど、当該第1指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接した位置に形成され、
    隣接する前記第2循環孔間に形成される前記複数個の第1循環孔は、前記始端に近接し前記終端から離隔した前記第2指標孔形成領域内に形成される前記第1循環孔ほど、当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部から離隔し前記終端側端部に近接する位置に形成され、
    前記複数個の第1循環孔に対して前記始端側に隣接する前記第2循環孔は、この第2循環孔が形成される当該第2指標孔形成領域の前記始端側端部からさらに離隔し前記終端側端部にさらに近接する位置に形成される
    長尺媒体。
  2. 前記始端側の前記第2基準孔に対して前記終端側に隣接する第1個目の前記第2搬送孔を基準として第M個目の前記第2搬送孔から第N個目の前記第2搬送孔までの部分領域には、前記長尺媒体の種別を示す種別表示部が設けられている、
    請求項1に記載の長尺媒体。
  3. 前記種別表示部には、一、または複数の種別表示孔が形成されている、
    請求項2に記載の長尺媒体。
  4. 少なくとも一つの前記種別表示孔は、長手方向において、隣接する前記第2搬送孔間の中間位置に形成されている
    請求項3に記載の長尺媒体。
  5. 前記種別表示部の前記第2側縁には、前記第1側縁に接近する方向に窪む一、または複数の凹部が形成されている、
    請求項2に記載の長尺媒体。
  6. 前記部分領域の前記第2側縁には、前記第1側縁から離隔する方向に突出する一、または複数の第2摘み部が形成されている、
    請求項2または請求項5に記載の長尺媒体。
  7. 隣接する前記第2基準孔間の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第2基準孔間の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、始端側の当該第2基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
    請求項6に記載の長尺媒体。
  8. 前記第1指標孔形成領域の前記第1側縁には、前記第2側縁に接近する方向に窪む一、または複数の凹部を有する第1摘み部が形成されている、
    請求項7に記載の長尺媒体。
  9. 隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離と、さらに隣接する前記第1基準孔間に形成されている前記第1摘み部と、始端側の当該第1基準孔との長手方向における距離は、異なっている、
    請求項8に記載の長尺媒体。
  10. 隣接する前記第1基準孔及び隣接する前記第2基準孔で囲まれる一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、隣接する他の一の前記区分領域の他の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部とのピッチは、
    前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部と、隣接する前記他の一の前記区分領域に形成されている他の前記第1摘み部とのピッチと同一である
    請求項9に記載の長尺媒体。
  11. 一の区分領域の一の前記部分領域に形成されている前記第2摘み部と、前記一の区分領域に形成されている一の前記第1摘み部は、長手方向において同じ位置に形成されている請求項10に記載の長尺媒体。
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