JP7534015B2 - 巾木及び巾木巻回体 - Google Patents

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Description

本発明は、巾木及び巾木巻回体に関する。
従来、住宅等の建築物の壁と床との取り合い部分には、壁に沿って長尺状の巾木が設置されている。建築現場では、卓上丸鋸等で、巾木を所望の長さに切断し、接着剤等で壁に固定する。汎用の巾木としては、中密度繊維板(MDF)の巾木がある。
車椅子等が壁面に衝突した際の衝撃吸収を目的として、幅広な(高さが高い)巾木が提案されている。
例えば、特許文献1には、軟質発泡基材に、繊維補強材、樹脂表層を積層し、所定の長さで切断した高さ150~1000mmの巾木が提案されている。特許文献1に記載の発明によれば、寸法安定性、強度等の向上が図られている。
特許第3117622号公報
従来技術では、設置場所の長さに合わせて、施工時に巾木を卓上丸鋸等で切断する。この際、集合住宅等では、卓上丸鋸等の動作音が隣室に伝わってしまうという問題がある。加えて、搬送に適した長さの巾木を用いて、長い範囲に巾木を設置する場合、巾木同士の継ぎ目を生じてしまう。継ぎ目をなくすために巾木を長尺にすると、巾木の搬送、取り扱いが煩雑となる。即ち、巾木には、施工現場での取り扱いが容易であること(易施工性)が求められる。さらに、壁面に対して、巾木を容易かつ強固に貼着できることが好ましい。
また、巾木に掃除機や椅子の脚等が衝突した際、隣室に衝突音が伝わったり、巾木が破損してしまうという問題がある。このため、巾木には、耐衝撃性が求められる。
さらに、賃貸用の集合住宅のリフォームにおいては、部屋の賃貸を早期に開始できるよう、早急に工事を完了する必要がある。
そこで、本発明は、強固に貼着でき、易施工性が高く、かつ耐衝撃性が高い巾木を目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
<1>
発泡樹脂の本体と、前記本体の表面の少なくとも一部を覆う非発泡樹脂の被覆層とを有し、
前記本体と前記被覆層とが一体に成形され、
設置された際に壁に対向する背面の一部又は全部は、前記本体が露出しており、
長尺で可撓性を有する、巾木。
<2>
ISO25178で規定される算術平均高さSaが、10~300μm、最大高さSzが100~2000μmである、<1>に記載の巾木。
<3>
前記本体の発泡倍率が1.5~4.5倍である、<1>又は<2>に記載の巾木。
<4>
前記本体及び前記被覆層を構成する樹脂は、ポリオレフィンで樹脂である、<1>~<3>のいずれか一項に記載の巾木。
<5>
<1>~<4>のいずれか一項に記載の巾木を巻回してなる、巾木巻回体。
本発明の巾木は、強固に貼着でき、易施工性を高め、かつ耐衝撃性を高められる。
本発明の一実施形態に係る巾木の設置例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る巾木の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る巾木の断面図である(設置された状態での鉛直断面図)。 本発明の巾木巻回体の流通形態の一例を示す巾木巻回体包装物の斜視図である。
本明細書及び特許請求の範囲において数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
本発明の一実施形態に係る巾木について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る巾木の設置例を示す斜視図である。
図1に示すように、巾木1は、壁Wと床Fとの取り合い部分に設置される。巾木1は全体として可撓性を有する軟質な材質で構成されている。
図2は、巾木1を正面(巾木正面)20f(設置された状態で室内側)から見た斜視図である。
図2に示すように、巾木1は、本体10と、本体10の表面に位置する被覆層20と、を有する。巾木1は、一方向(図2のX方向)に延びる長尺状である。
巾木正面20fには、化粧凹部12が形成されている。化粧凹部12は、巾木正面20fから巾木1の背面(巾木背面)20bに向かって凹む凹条である。化粧凹部12は、巾木1の長手方向に延びている。巾木背面20bは、巾木1を設置した際に、壁Wに対向する面である。
図2~3に示すように、巾木背面20bには、本体10が露出している。図3に示すように、巾木1は、貼着部30を介して、壁Wに貼着されている。図3において、貼着部30は厚さ方向(巾木背面20bから巾木正面20fに向かう方向)を強調して記載している。
図3に示すように、巾木1の底面(巾木底面)20aは、巾木正面20fから巾木背面20bに向かうに従い巾木天面20tに近づいている。巾木底面20aの延長線Q1と床Fの面の延長線Q2とのなす角度θは、10~60°が好ましく、20~45°がより好ましい。角度θが上記下限値以上であれば、巾木正面20fの下端と床F面との間に、隙間を生じにくい。角度θが上記上限値以下であれば、巾木1の下端における強度をより高められる。
被覆層20は、本体10における正面(本体正面)10f、天面(本体天面)10t、底面(本体底面)10aを覆っている。即ち、被覆層20は、本体10における背面(本体背面)10b及び長手方向の両端面を除き、本体10の表面を覆っている。
本実施形態において、本体天面10tを覆う被覆層20は、巾木背面20bの一部を形成し、壁Wに当接する。かかる構成とすることで、巾木天面tの全体が被覆層20で覆われ、意匠性が高まる。また、本体底面aを覆う被覆層20は、巾木背面20bの一部を形成し、壁Wに当接する。
巾木1のX方向の長さは特に限定されず、例えば、50cm以上30m以下とされる。
巾木1の高さH(Y方向の長さ)は、15cm(150mm)未満であり、25mm以上150mm未満が好ましく、35~60mmがより好ましい。高さHが上記上限値以下であれば、巾木1の長手方向における柔軟性をより高め、易施工性を高められる。高さHが上記下限値以上であれば、壁Wの壁面を保護する巾木としての機能を高められる。
巾木1の厚さT(Z方向の長さ)は、例えば、4~15mmが好ましく、5~9mmがより好ましい。厚さTが上記上限値以下であれば、巾木1のX方向における柔軟性をより高め、易施工性を高められる。厚さTが上記下限値以上であれば、耐衝撃性をより高められる。
化粧凹部12の深さA2は、意匠性を勘案して決定され、例えば、1~5mmである。
化粧凹部12の幅W2は、意匠性を勘案して決定され、例えば、2~10mmである。
巾木1の100%モジュラスは、5~20MPaが好ましく、10~15MPaがより好ましい。100%モジュラスが上記下限値以上であれば、巾木の強度を高められる。100%モジュラスが上記上限値以下であれば、充分に軟質であり、可撓性により優れる。
100%モジュラスは、「JIS K6251:2010 引張特性の求め方」に準じた引張試験により求められる値である。
本体10は軟質であり、可撓性を有する発泡樹脂である。
本体10を構成する樹脂の種類としては、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴムが好ましい。熱可塑性樹脂としては、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリオレフィン樹脂とポリスチレン樹脂との混合物、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂及びこれらの混合物等を例示できる。熱可塑性エラストマーとしては、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー及びこれらの混合物等を例示できる。ゴムとしてはスチレン・ブタジエンゴムやイソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等のジエン系ゴムや、ブチルゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、シリコーンゴム及びこれらの混合物等を例示できる。中でも、本体10を構成する樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、軟質ポリ塩化ビニルが好ましく、ポリオレフィン樹脂がより好ましい。これらの樹脂であれば、ガラス転移点が低いため、発泡剤による発泡圧を調整しやすく、本体10の独立気泡率をより高められる。
また、本体10は、発泡核剤、界面活性剤、滑沢剤、顔料、可塑剤等の任意成分を含有してもよい。
本体10を形成している発泡樹脂は、軟質である。
本体10の線膨張係数は、7.5×10-5/℃以下が好ましく、7.0×10-5/℃以下がより好ましく、5.0×10-5/℃以下がさらに好ましい。
本体10の線膨張係数は、JIS K7197:1991に準じて測定される値である。
本体10のデュロ硬度Aは、50~80が好ましく、60~70がより好ましい。デュロ硬度Aは、JIS 7215:1986により測定される値である。
本体10の発泡倍率は、1.1~5倍が好ましく、1.5~4.5倍がより好ましく、2.0~3.5倍がさらに好ましい。発泡倍率が上記下限値以上であれば、隣室への衝突音等の伝播をより低減できる。発泡倍率が上記上限値以下であれば、巾木1の物理強度をより高められる。
本体10の発泡倍率は、発泡剤の種類又は組成、発泡条件(加熱温度、加熱時間等)等の組み合わせにより調節される。
なお、発泡倍率は、本体10を構成する樹脂組成物の未発泡状態の密度(g/cm)を発泡後の本体10の見掛け密度(g/cm)で除した値である。
本体10の独立気泡率は、30~100%が好ましく、40~99%がより好ましく、50~99%がさらに好ましい。独立気泡率が上記下限値以上であれば、本体背面10bから気泡中の気体が抜けにくく、本体10が収縮するのをより良好に抑制できる。独立気泡率が上記上限値以下であれば、巾木1の物理強度をより高められる。
なお、独立気泡率は、JIS K 7138:2006に準拠して測定される。
本体背面10bは、発泡樹脂の面であることが好ましい。発泡樹脂の面であれば、適度な粗面となり、接着剤や両面テープの粘着層が本体背面10bに強固に貼着する。従って、本体10は、本体背面10bにスキン層を有しないことが好ましい。
本体背面10bの算術平均高さSaは、例えば、5~300μmが好ましく、20~200μmがより好ましい。本体背面10bの算術平均高さSaが上記範囲内であれば、巾木1を壁Wに対してより強固に貼着できる。なお、算術平均高さSaには、ISO 25178(表面性状(面粗さ測定))で定められた値を用いる。算術平均高さSaは、表面粗さ測定器(表面粗さ測定機ZeGage Pro ZYGO社製)により測定することができる。
本体背面10bの最大高さSzは、例えば、100~2000μmが好ましく、200~1500μmがより好ましい。本体背面10bの最大高さSzが上記範囲内であれば、巾木1を壁Wに対してより強固に貼着できる。なお、最大高さSzには、ISO 25178(表面性状(面粗さ測定))で定められた値を用いる。最大高さSzは、表面粗さ測定器(表面粗さ測定機ZeGage Pro ZYGO社製)により測定することができる。
被覆層20は、非発泡樹脂である。被覆層20を構成する樹脂の種類としては、本体10と同様である。
被覆層20を構成する樹脂の種類と、本体10を構成する樹脂の種類とは、同じでもよいし、異なってもよい。ただし、被覆層20と本体10とを一体に成形しやすいことから、被覆層20を構成する樹脂と、本体10を構成する樹脂とは、同じ種類の樹脂を含むことが好ましく、同じ種類の樹脂が好ましい。
樹脂の種類が同じであるとは、樹脂中に最も多く含まれる樹脂が同じであればよい。例えば、ポリエチレン樹脂100質量%の樹脂と、ポリエチレン樹脂60質量%、ポリプロピレン樹脂40質量%の樹脂とは、最も多く含まれる樹脂がポリエチレン樹脂であるため、同じ種類の樹脂である。
被覆層20は、界面活性剤、滑剤、タルク、顔料等の任意成分を含有してもよい。
被覆層20の厚みT20は、例えば、0.5~1.5mmが好ましく、0.5~1.0mmがより好ましい。厚みT20が上記下限値以上であれば、外部からの衝撃に対して、本体10の破損を防止できる。厚みT20が上記上限値以下であれば、柔軟性をより高められる。
被覆層20の線膨張係数は、7.5×10-5/℃以下が好ましく、7.0×10-5/℃以下がより好ましく、5.0×10-5/℃以下がさらに好ましい。
被覆層20のデュロ硬度Aは、40~90が好ましく、50~80がより好ましく、60~70がさらに好ましい。
被覆層20の鉛筆硬度は、5B以上が好ましい。
巾木1の製造方法としては、例えば、共押出法で、本体10と被覆層20とを一体に成形する方法が好ましい。即ち、本発明の巾木1は、共押出成形品が好ましい。
共押出法で巾木1を製造する方法の一例を説明する。
本体10を構成する樹脂、発泡剤及び任意成分を混錬して第一の樹脂組成物とする。
被覆層20を構成する樹脂及び任意成分を混錬して第二の樹脂組成物とする。
第一の樹脂組成物は、樹脂と発泡剤と任意成分とを含む。
発泡剤としては、特に限定されないが、分解型発泡剤、熱膨張性カプセル等の化学発泡剤、圧縮ガス等の物理発泡剤等が挙げられる。中でも、発泡剤としては、化学発泡剤が好ましく、熱膨張カプセルがより好ましい。化学発泡剤を用いることで、本体背面10bの表面に微細な凹凸を形成しやすく、本体10の独立気泡率をより高められる。
分解型発泡剤としては、重炭酸ナトリウム(炭酸水素ナトリウム)、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、p,p’-オキシビスベンゼンスルホンヒドラジド、N,N’-ジメチル-N,N’-ジニトロソテレフタルアミド等が挙げられる。
熱膨張性カプセルとしては、揮発性の低沸点炭化水素が熱可塑性樹脂樹脂内に内包されたカプセルが挙げられる。
圧縮ガスとしては、二酸化炭素、窒素、空気等が挙げられる。
発泡剤の含有量は、樹脂100質量部に対して、1~15質量部が好ましく、2~10質量部がより好ましい。
溶融した第一の樹脂組成物と溶融した第二の樹脂組成物とを共押出する。第一の樹脂組成物の溶融温度は、例えば、90~180℃である。第二の樹脂組成物の溶融温度は、例えば、90~180℃である。
押し出された第一の樹脂組成物は、大気圧下で発泡し、本体10を形成する。押し出された第二の樹脂組成物は、押出方向に沿って、本体10の表面に広がり、硬化して被覆層20となる。
こうして、本体天面10t、本体正面10f及び本体底面10aが被覆層20で覆われた長尺の巾木1を得る。得られた巾木1を必要に応じて任意の長さに切断してもよい。あるいは、長尺の巾木1を巻回して、巻回体(巾木巻回体)としてもよい。
長尺の巾木1を巻回体とする場合、巾木背面20bを内側にして、巻回することが好ましい。巾木背面20bには、本体10が露出しており、滑りにくい。このため、巾木背面20bを内側にして巻回することで、巻き取る作業の効率を高められる。
また、他の製造方法の例としては、本体背面10b、本体天面10t、本体正面10f及び本体底面10aが被覆層20で覆われた巾木前駆体を得、この巾木前駆体の背面の被覆層20の削り取って、巾木1としてもよい。
巾木巻回体の流通形態の一例を図4を参照して説明する。
容器140に、巾木巻回体110a、仕切板130、巾木巻回体110bとをこの順に収容する。次いで、容器140を封緘して、巾木巻回体包装物100とする。即ち、巾木巻回体包装物100は、容器140内で、巾木巻回体110aと、仕切板130と、巾木巻回体110bとがこの順で重ねられ、収容されている。巾木巻回体110は、結束帯120で括られている。
結束帯120としては、例えば、インシュロックバンド、針金、紐、粘着テープ等が挙げられる。
容器140としては、段ボール箱、プラスチック製の通い箱等が挙げられる。
仕切板130としては、段ボール板等が挙げられる。なお、巾木巻回体包装物100は、仕切板130を有しなくてもよい。
本実施形態の巾木巻回体包装物100とすることで、長尺の巾木を容易に持ち運びできる。
本実施形態では、容器140内に2つの巾木巻回体を収容しているが、巾木巻回体の数は、3つ以上でもよい。
また、巾木巻回体110は、紙、布又はプラスチック製の袋に収容されていてもよい。袋に収納された巾木巻回体110は、複数重ねられて容器140に収容されてもよい。
巾木1の使用方法について、説明する。
例えば、巾木巻回体を施工現場に持ち込む。巾木巻回体は、長尺の巾木1を巻回してコンパクトとなっているため、施工現場への持ち込みが容易である。
施工現場では、巾木巻回体から巾木1を繰り出し、施工場所に応じた長さに切断する。巾木1は、軟質であるため、カッターナイフ等で容易に切断できる。加えて、巾木背面20bに本体背面10bが露出しているため、ハサミやカッターナイフ等で容易に切断できる。このため、卓上丸鋸等を用いる必要がなく、騒音を発生しにくい。
加えて、施工場所が長くても、つなぎ目を形成せずに、巾木1を取り付けられる。このため、集合住宅のリフォーム等、施工時間が限られた条件下でも、速やかに工事を完了できる。
切り出された巾木1の本体背面10bに、接着剤を塗布するか、又は、両面テープを貼着する。
接着剤は、特に限定されず、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤等が挙げられる。加えて、巾木背面20bには本体10(即ち、発泡樹脂)が露出しているため、酢酸ビニル系接着剤でも十分な貼着力を得られる。
次いで、図3に示すように、巾木背面20bを壁Wに押し当て、巾木1を壁に貼着する。こうして、本体背面10bの接着剤又は両面テープは、貼着部30となる。この際、巾木底面aが特定の方向に傾斜しているため、巾木正面20fの下端が、床Fから浮き上がるのを防止できる。
こうして設置された巾木1は、内部が発泡樹脂の本体10とされているため、衝撃を受けた場合でも衝撃音を容易に吸収でき、破損しにくい。加えて、巾木1は、表面に非発泡樹脂の被覆層20を有するため、衝撃を受けた場合でも傷つきにくい。
上述の実施形態では、本体背面及び本体の長手方向の両端面を除き、被覆層が本体を覆っている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。被覆層は、本体の背面を露出していればよく、例えば、本体正面と本体底面と本体天面のいずれかを被覆層が覆っていなくてもよい。ただし、発泡樹脂である本体を保護する観点からは、少なくとも本体正面を被覆層が覆っていることが好ましく、本体正面と本体天面とを被覆層が覆っていることがより好ましく、本体正面と本体天面と本体底面とを被覆層が覆っていることがさらに好ましい。
上述の実施形態では、本体背面の全部が巾木背面に露出しているが、本発明はこれに限定されず、本体背面の一部が被覆層に覆われていてもよい。本体背面の一部が被覆層に覆われている場合、本体背面における本体天面近傍は、被覆層で覆われていないことが好ましい。本体天面近傍に本体背面が露出していれば、巾木天面近傍を壁に強固に貼着して、壁と巾木との間に隙間を生じにくい。このため、巾木天面近傍に位置する被覆層は、巾木天面から2mm以内が好ましい。
また、本体背面の高さ方向の1/2以上が巾木背面に露出していることが好ましい。
上述の実施形態では、1本の化粧凹部が形成されているが、本発明はこれに限定されない。化粧凹部は、2本以上でもよいし、形成されていなくてもよい。また、化粧凹部がY方向に延びる凹部でもよい。
上述の実施形態では、巾木背面は、本体背面の全部が露出した平面であるが、本発明はこれに限定されない。
例えば、巾木背面には、X方向に延びる1又は2以上の凹条を有してもよい。かかる凹条に接着剤を充填することで、この接着剤が貼着部となる。
また、凹条に代えて、貼着部を設けるための円形又は多角形の凹部を有してもよい。
但し、巾木背面に凹条等を有すると、正面視において凹条等の陰影を視認でき、巾木の意匠性を損なう。このため、巾木背面には、凹条等を有しないことが好ましい。
上述の実施形態では、巾木底面が特定の方向に傾斜している。しかしながら、本発明は、これに限定されず、巾木底面が傾斜していなくてもよい。
あるいは、巾木底面から下方(床方向)に突出するクッション部を有してもよい。クッション部は、発泡樹脂でもよいし、非発泡樹脂でもよい。巾木は、クッション部を有することで、床面との隙間を生じにくい。
上述の実施形態では、本体は発泡樹脂による中実構造であるが、本発明はこれに限定されず、本体内部に中空部を有する中空構造でもよい。本体が中空構造であれば、耐衝撃性をさらに高められる。本体が中空構造であれば、巾木に掃除機や家具等が衝突した場合でも、隣室に伝わる音量を優位に小さくできる(遮音性に優れる)。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されない。
(評価方法)
<難剥離性>
各例の巾木(高さ60mm、長さ300mm)を、エチレン酢酸ビニル系接着剤(2g)を用いて石膏ボード(厚さ12.5mm)に長さ150mmに亘って貼着し、JIS Z 0237:2009に準拠した180°剥離試験治具を用いて難剥離性を以下の通り評価した。
〇:巾木が剥離する前に石膏ボードが破壊(紙層はがれ、石膏層破壊)。
△:巾木の剥離と石膏ボードの破壊との両方が混在。
×:巾木が石膏ボード表面から剥離。
<易施工性>
各例の巾木を鋏、カッターナイフで切断し、作業のしやすさを評価した。
〇:鋏、カッターナイフのいずれかで切断が可能。
△:鋏での切断が困難だが、カッターナイフでの切断が可能。
×:鋏、カッターナイフのいずれでも切断が不可能。
<耐衝撃性>
各例の巾木に対し、高さ40cmから1kgの鉄球を落下させ、耐衝撃性を以下の通り評価した。
〇:割れが生じず、残留凹み量が0.1mm以下。
△:割れが生じるか、又は、残留凹み量が0.1mm超。
×:割れが生じ、かつ残留凹み量が0.1mm超。
<製造条件>
≪第一の樹脂組成物の組成≫
組成物A:ポリエチレン樹脂100質量部、熱膨張カプセル5質量部。
組成物B:ポリエチレン樹脂100質量部、熱膨張カプセル2質量部。
組成物C:ポリプロピレン樹脂100質量部、熱膨張カプセル8質量部。
組成物D:ポリエチレン樹脂100質量部、熱膨張カプセル0.8質量部。
組成物E:ポリエチレン樹脂100質量部、熱膨張カプセル16質量部。
≪第二の樹脂組成物の組成≫
ポリエチレン樹脂100質量部。
≪巾木仕様≫
・高さ:60mm。
・厚さ:5mm。
・長さ:10m/巻き。
・被覆層の厚み:1mm。
(実施例1)
上記の第一の樹脂組成物と、第二の樹脂組成物とを押出成形機から共押出して、上記の仕様で図1の巾木1と同形状の巾木を製造した。得られた巾木の性能は、表1の通りであった。
得られた巾木について、難剥離性、易施工性及び耐衝撃性を評価し、その結果を表1に示す。
(実施例2~5)
第一の樹脂組成物を表1の通りとしたこと以外は実施例1と同様にして巾木を製造し、
評価を行った。その結果を表1に示す。
但し、実施例4~5は、参考例である。
(比較例1)
第一の樹脂組成物を表1の通りとし、第二の樹脂組成物で本体10の外周全体(背面を含む)を覆った以外は実施例1と同様にして巾木を製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例2)
本体10及び被覆層20の全てを第二の樹脂組成物で形成した(即ち、本体を非発泡体とした)こと以外は実施例1と同様にして巾木を製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0007534015000001
表1に示す通り、本発明を適用した実施例1~5は、難剥離性、易施工性及び耐衝撃性が「〇」又は「△」であった。
背面が被覆層で覆われている比較例1は、難剥離性が「×」であった。
本体を第二の樹脂組成物で本体を形成した比較例2は、難剥離性及び耐衝撃性が「×」だった。
1 巾木
10 本体
10b 本体背面
20 被覆層
20a 巾木底面
20b 巾木背面
20f 巾木正面
20t 巾木天面
100 巾木巻回体包装物
110 巾木巻回体

Claims (6)

  1. 発泡樹脂の本体と、前記本体の表面の少なくとも一部を覆う非発泡樹脂の被覆層とを有し、
    前記本体と前記被覆層とが一体に成形され、
    設置された際に壁に対向する背面の一部又は全部は、前記本体が露出しており、
    かつ、正面、天面及び底面は、前記被覆層に覆われており、
    長尺で可撓性を有し、
    前記本体のISO 25178で規定される算術平均高さSaが、20~200μm、最大高さSzが200~1500μmである、巾木。
  2. 前記本体の発泡倍率が1.5~4.5倍である、請求項に記載の巾木。
  3. 前記本体及び前記被覆層を構成する樹脂は、ポリオレフィン樹脂である、請求項1又は2に記載の巾木。
  4. 前記底面は、前記正面から前記背面に向かうに従い、前記天面に近づいている、請求項1~のいずか一項に記載の巾木。
  5. 請求項1~のいずれか一項に記載の巾木を巻回してなる、巾木巻回体。
  6. 前記背面を内側にして巻回されている、請求項に記載の巾木巻回体。
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