JP7530866B2 - 未臨界度測定方法および装置 - Google Patents

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Description

本開示は、原子炉の未臨界度を評価する未臨界度測定方法および装置に関するものである。
原子炉は、複数の燃料棒により炉心が構成される。また、原子炉は、臨界を制御するために複数の制御棒が炉心に対して抜き差し可能に配置される。原子炉は、炉心に対する制御棒の位置により炉心内で生成される中性子数が調整され、出力が制御される。原子炉は、1本の制御棒が炉心から引抜かれたとき、停止の余裕度が確保されていることが重要である。そのため、原子炉の未臨界度を測定するために、制御棒の反応度効果(制御棒価値)を測定する必要がある。原子炉の未臨界度測定方法としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特許第6132521号公報
ところで、沸騰水型原子炉(BWR:Boiling Water Reactor)は、軽水を原子炉冷却材および中性子減速材として使用し、軽水を炉心で沸騰させて蒸気を発生させる原子炉である。沸騰水型原子炉における従来の未臨界度測定方法は、原子炉での臨界達成前に、一定量の制御棒を炉心から引き抜いても、原子炉の平均中性子束が上昇しないことを確認する方法や、2本の制御棒を交互に操作して抜き差しを行うことで制御棒の価値を測定する方法がある。前記の方法では、炉心の未臨界度を定量的に評価することが困難であり、後記の方法では、未臨界度を定量的に評価することはできるものの、測定時間が長くなってしまうという課題がある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、未臨界度の測定時間の短縮化を図ると共に精度良く未臨界度を測定可能とする未臨界度測定方法および装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の未臨界度測定方法は、原子炉の炉心を臨界に到達させる過程で異なる2つの計算方法により求められる中性子量の変化に関するパラメータの比である増倍率補正係数を解析により求めるステップと、前記炉心を臨界に到達させる過程で前記炉心に配置される中性子束検出器が検出した検出器出力の変化量に基づいて中性子増倍率を求めるステップと、前記中性子増倍率に前記増倍率補正係数を乗算して実効増倍率を算出するステップと、前記炉心を臨界に到達させる過程で前記実効増倍率の変化量に基づいて前記炉心の未臨界度を評価するステップと、を有する。
また、本開示の未臨界度測定装置は、原子炉の炉心を臨界に到達させる過程で異なる2つの計算方法により求められる中性子量の変化に関するパラメータの比である増倍率補正係数を解析により求める解析部と、前記炉心を臨界に到達させる過程で前記炉心に配置される中性子束検出器が検出した検出器出力の変化量に基づいて中性子増倍率を求める中性子増倍率算出部と、前記中性子増倍率に前記増倍率補正係数を乗算して実効増倍率を算出する実効増倍率算出部と、前記炉心を臨界に到達させる過程で前記実効増倍率の変化量に基づいて前記炉心の未臨界度を評価する制御棒価値算出部と、を備える。
本開示の未臨界度測定方法および装置によれば、未臨界度の測定時間の短縮化を図ることができると共に、精度良く未臨界度を測定することができる。
図1は、沸騰水型原子炉を表す概略図である。 図2は、本実施形態の未臨界度測定装置を表す概略構成図である。 図3は、炉心評価部を表す概略構成図である。 図4は、炉心体系を模式的に表す平面図である。 図5は、本実施形態の未臨界度測定方法を表すフローチャートである。 図6は、制御棒引抜状態に対する中性子増倍率を表すグラフである。 図7は、制御棒引抜状態に対する制御棒価値を表すグラフである。 図8は、制御棒価値の測定方法を表す概略図である。
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[沸騰水型原子炉]
図1は、沸騰水型原子炉を表す概略図である。
図1に示すように、沸騰水型原子炉10は、原子炉格納容器(図示略)の内部に格納される。沸騰水型原子炉10は、原子炉容器11の内部に炉心12が配置されて構成される。炉心12は、核燃料物質を含む複数の燃料集合体13が装荷されて構成される。炉心12は、複数の燃料集合体13の間に複数の制御棒14が配置される。複数の制御棒14は、炉心12の下方に配置された制御棒駆動装置15により個別に上下方向に沿って移動可能である。沸騰水型原子炉10は、制御棒駆動装置15が複数の制御棒14を炉心12に対して抜き差しすることで、出力を制御可能である。
原子炉容器11は、内部に軽水が充填され、複数の燃料集合体13が軽水に浸漬される。原子炉容器11は、下部に再循環ライン16が連結される。再循環ライン16は、再循環ポンプ17が設けられる。再循環ポンプ17を駆動し、原子炉容器11の軽水を再循環ライン16で循環することで、炉心12を冷却する。また、原子炉容器11は、上部に蒸気ライン18および復水ライン19が連結される。原子炉容器11は、生成した蒸気を蒸気ライン18から図示しないタービンに供給し、タービンを駆動して発電機による発電を行う。タービンを駆動した蒸気は、冷却されて復水となり、復水ライン19から原子炉容器11に戻される。
[未臨界度測定装置]
図2は、本実施形態の未臨界度測定装置を表す概略構成図である。
図2に示すように、未臨界度測定装置30は、入力処理回路31と、入力ポート32と、炉心評価部33と、出力ポート34と、出力処理回路35とを備える。未臨界度測定装置30は、炉心パラメータが入力される。また、未臨界度測定装置30は、中性子束検出器36が接続され、中性子束検出器36が検出した検出器出力としての中性子束が入力される。さらに、未臨界度測定装置30は、記憶部37が接続される。一方、未臨界度測定装置30は、制御棒価値を出力すると共に、出力した制御棒価値を表示する表示装置38が接続される。
入力処理回路31は、炉心パラメータと中性子束(検出器出力)が入力される。ここで、炉心パラメータは、制御棒14の位置や減速材温度などである。中性子束は、中性子束検出器36は、が検出した検出器出力である。図1に示すように、沸騰水型原子炉10は、原子炉容器11の内部に配置される炉心12に中性子束検出器36が配置される。すなわち、中性子束検出器36は、複数の燃料集合体13の間に配置される。入力処理回路31は、入力した炉心パラメータや中性子束の信号をノイズフィルタやA/Dコンバータなどにより炉心評価部33が利用できる信号に変換する。入力ポート32は、入力処理回路31で処理した各種の信号を炉心評価部33に出力する。
炉心評価部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)とメモリとが組み合わされて構成される。炉心評価部33は、解析部41と、演算部42とを有する。解析部41は、設計データに基づいて原子炉起動操作を固定源計算および固有値計算により模擬し、臨界前の制御棒位置、中性子束、中性子源増倍率、実効増倍率、制御棒価値などを解析により求める。演算部42は、解析部41の解析により求められた各種の解析値と、複数の中性子束検出器36が検出した中性子束(検出器出力)に基づいて制御棒価値を算出して未臨界度を測定する。なお、解析部41と演算部42の詳細は、後述する。
出力ポート34は、炉心評価部33が算出した制御棒価値を出力処理回路35に出力する。出力処理回路35は、表示制御回路や信号増幅回路などにより表示装置38が利用できる信号に変換する。表示装置38は、例えば、液晶表示パネルやCRT(Cathode Ray Tube)などが適用される。表示装置38は、制御棒価値や未臨界度などを表示する。
記憶部27は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリなどの不揮発性のメモリ、あるいは、これらの組み合わせにより構成される。記憶部37は、解析部41や演算部42の処理手順を含むコンピュータプログラム、設計データ、解析部41が解析した各種の解析値などが格納される。
なお、本実施形態では、炉心評価部33を解析部41と演算部42により構成したが、解析部41だけにより構成し、解析部41を外部に設けてもよい。すなわち、解析部41により事前に各種の解析値を求めており、各種の解析値を記憶部27に格納しておけばよい。
[炉心評価部]
図3は、炉心評価部を表す概略構成図である。
図3に示すように、炉心評価部33は、解析部41と、演算部42とを有する。解析部41は、第1解析部51と、第2解析部52とを有する。
解析部41は、設計データに基づいて原子炉起動操作および固定源計算の解析により模擬し、臨界前の各種データを算出する。すなわち、解析部41は、臨界前の制御棒位置、複数の中性子束検出器36により検出した中性子束、炉心12の平均的な炉心平均中性子束、中性子源増倍率のデータセットを解析により求める。
第1解析部51は、解析部41が解析した固定源計算および固有値計算での各種データに基づいて中性子束空間分布補正係数SFを算出する。具体的に、第1解析部51は、臨界前の複数の中性子束検出器36により検出した中性子束と臨界後の炉心12の平均的な炉心平均中性子束との比(中性子束/炉心平均中性子束)としての中性子束空間分布補正係数SFを算出する。つまり、第1解析部51は、炉心12を臨界に到達させる過程で、異なる2つの炉心状態における中性子束検出器36が検出した検出器出力の比である中性子空間分布補正整数SFを解析により求める。第1解析部51は、解析により求めた中性子空間分布補正整数SFを平均中性子束算出部61に出力する。
第2解析部52は、解析部41が解析した臨界前後の各種データに基づいて増倍率補正係数MSFを算出する。具体的に、第2解析部52は、固定源計算により算出される中性子源増倍率と、固有値計算により算出される実効増倍率との比(中性子源増倍率/実効増倍率)としての増倍率補正係数MSFを算出する。第2解析部52は、解析により求めた増倍率補正係数MSFを実効増倍率算出部63に出力する。
演算部42は、平均中性子束算出部61と、中性子増倍率算出部62と、実効増倍率算出部63と、実効増倍率補正部64と、制御棒価値算出部65を有する。
平均中性子束算出部61は、炉心12を臨界に到達させる過程で、中性子束検出器36が検出した検出器出力としての中性子束φに第1解析部51が算出した中性子空間分布補正整数SFを乗算して炉心平均検出器出力としての炉心平均中性子束φ(s)を求める。
φ(s)=SFi(s)×φi(s)
ここで、中性子束検出器36は、異なる複数の位置A~Hに配置されており、「i」は、中性子束検出器36の各位置A~Hを表す。また、「s」は、制御棒14の引抜状態を表す。すなわち、φi(s)は、位置A~Hのいずれかの中性子束検出器36が検出した制御棒14が引抜状態にあるときの中性子束φである。SFi(s)は、位置A~Hのいずれかの中性子束検出器36が検出した制御棒14が引抜状態にあるときの中性子空間分布補正整数SFである。φ(s)は、位置A~Hのいずれかの中性子束検出器36が検出した制御棒14が引抜状態にあるときの炉心平均中性子束φ(s)である。
中性子増倍率算出部62は、炉心12を臨界に到達させる過程で、中性子束検出器36が検出した中性子束φの変化量に基づいて未臨界状態の中性子増倍率k(s)を求める。具体的には、中性子増倍率算出部62は、平均中性子束算出部61が算出した炉心平均中性子束φ(s)に基づいて中性子増倍率k(s)を求める。このとき、中性子増倍率算出部62は、解析に求めた炉心12の初期状態、つまり、制御棒14が全て炉心12に配置されている状態の中性子束φ(0)と中性子増倍率k(0)を用いた計算を行う。
(1-k)(s)/(1-k)(0)=φ(0)/φ(s)
ここで、(1-k)(s)は、中性子束検出器36が検出した制御棒14が引抜状態にあるときの未臨界状態の中性子増倍率kである。(1-k)(0)は、中性子束検出器36が検出した全ての制御棒14が挿入状態にあるときの未臨界状態の中性子増倍率kである。φ(0)は、中性子束検出器36が検出した全ての制御棒14が挿入状態にあるときの中性子束φである。中性子束φ(0)と中性子増倍率k(0)は、解析値である。なお、「k」は、中性子増倍率算出部62が求めるべき中性子増倍率であり、(1-k)により炉心12の未臨界を評価することができる。
実効増倍率算出部63は、中性子増倍率算出部62が算出した未臨界状態の中性子増倍率k(s)に増倍率補正係数MSFを乗算して実効増倍率keffを算出する。すなわち、制御棒価値を算出するために、中性子増倍率k(s)を実効増倍率keff(s)に変換する。
(1-keff(s))=MSF(s)×(1-k)(s)
なお、「keff」は、実効増倍率算出部63が求めるべき実効増倍率であり、(1-keff)により炉心12の未臨界度を評価することができる。
実効増倍率補正部64は、実効増倍率算出部63が算出した実効増倍率keff(s)と解析により求めた実効増倍率偏差Δkeffに基づいて実効増倍率keff(s)を補正する。すなわち、実効増倍率keffを臨界点で規格化する。
Δkeff(s)=keff(c)-keff(c)cal
keff(s)=keff(c)cal+Δkeff(s)
ここで、「c」は、炉心12の臨界点を表し、「cal」は、炉心12の解析点を表す。すなわち、keff(c)は、臨界点での実効増倍率keffであり、実効増倍率算出部63が算出した実効増倍率keff(s)から算出される。keff(c)calは、解析により求めた実効増倍率keff(c)である。Δkeff(s)は、実効増倍率keff(c)と実効増倍率keff(c)calとの偏差である。
実効増倍率補正部64は、実効増倍率算出部63が算出した実効増倍率keffに実効増倍率偏差Δkeffを加算することで、実効増倍率keffを補正する。中性子増倍率算出部62が中性子増倍率kを求めるとき、解析値である中性子束φ(0)と中性子増倍率k(0)を用いている。そのため、実効増倍率算出部63が算出した実効増倍率keff(s)は、解析値としての実効増倍率keff(s)calである。そのため、実効増倍率補正部64は、まず、測定値と解析値との差である実効増倍率偏差Δkeffを求め、実効増倍率算出部63が算出した実効増倍率keff(s)(実効増倍率keff(s)cal)に実効増倍率偏差Δkeff(s)を加算することで、実効増倍率keff(s)を補正する。
制御棒価値算出部65は、炉心12を臨界に到達させる過程で、実効増倍率keff(s)の変化量に基づいて制御棒価値CRW(s)を算出し、炉心12の未臨界度を評価する。
CRW(s1-s2)=keff(s2)-keff(s1)
ここで、「s」は、制御棒14の引抜状態を表すことから、「s1」は、1本の制御棒14の引抜状態であり、「s2」は、2本の制御棒14の引抜状態である。すなわち、keff(s1)は、1本の制御棒14が引抜状態にあるときの実効増倍率keffであり、keff(s2)は、2本の制御棒14が引抜状態にあるときの実効増倍率keffである。そして、CRW(s1-s2)は、1本の制御棒14が引抜状態にあるときの実効増倍率keff(s1)と、2本の制御棒14が引抜状態にあるときの実効増倍率keff(s2)との変化量である。すなわち、炉心12の異なる未臨界状態での実効増倍率keffの変化量は、炉心12の未臨界度(反応度)の変化量であり、制御棒価値CRWは、この変化量を制御棒価値として算出し、炉心12の未臨界度を評価する。つまり、制御棒価値は、沸騰水型原子炉10の停止余裕度である。
[炉心体系]
図4は、炉心体系を模式的に表す平面図である。
図4に示すように、炉心12は、複数の燃料集合体13が格子状に配置される。また、炉心12は、複数の燃料集合体13の間に複数の制御棒14が配置されると共に、複数の中性子束検出器36が配置される。図4では、制御棒14が位置1~37に配置されると共に、中性子束検出器36が位置A~Hに配置される。但し、制御棒14の位置や中性子束検出器36の位置は、この形態に限定されるものではない。
沸騰水型原子炉10の初期時、炉心12は、複数の燃料集合体13が配置されると共に、複数の制御棒14が配置される。沸騰水型原子炉10の起動時、複数の燃料集合体13が配置される炉心12に対して、制御棒14を1本ずつ下方に引き抜いていく。すなわち、沸騰水型原子炉10を起動するにあたり、制御棒14を1本ずつ引き抜いていくことで、炉心12を未臨界状態から臨界状態に到達させる。このとき、制御棒14は、位置1~37の順に、炉心12の外側から螺旋状に引き抜かれる。
本実施形態の未臨界度測定方法は、沸騰水型原子炉10の起動時、炉心12から制御棒14を1本ずつ引き抜いていくことで臨界状態に到達させる過程で、複数の中性子束検出器36の検出器出力としての中性子束を検出し、検出した中性子束を用いて制御棒14を評価し、炉心12の未臨界度を測定する。
[未臨界度測定方法]
図5は、本実施形態の未臨界度測定方法を表すフローチャート、図6は、制御棒引抜状態に対する中性子増倍率を表すグラフ、図7は、制御棒引抜状態に対する制御棒価値を表すグラフである。
図2および図3に示すように、解析部41は、設計データに基づいて原子炉起動操作を固定源計算および固有値計算の解析により模擬し、臨界前の制御棒位置、中性子束、炉心平均中性子束、中性子源増倍率のデータセットを解析により求める。そして、第1解析部51は、制御棒引き抜き前の中性子束と制御棒引き抜き後の2つの炉心状態における炉心平均中性子束に基づいて中性子束空間分布補正係数SFを算出する。また、第2解析部52は、固定源計算により算出される中性子源増倍率と固有値計算により算出される実効増倍率に基づいて増倍率補正係数MSFを算出する。中性子束空間分布補正係数SFと増倍率補正係数MSFは、記憶部37に格納される。
そして、沸騰水型原子炉10の起動時、炉心12から制御棒14が1本ずつ引き抜かれて炉心12が未臨界状態から臨界状態に到達する過程で、複数の中性子束検出器36が炉心12の中性子束を検出し、未臨界度測定装置30に出力する。未臨界度測定装置30は、中性子束検出器36が検出した炉心12の中性子束と、解析部41の解析結果に基づいて炉心における制御棒14の価値を評価し、炉心12の未臨界度を測定する。
以下、炉心評価部33における演算部42の処理について説明する。図3および図5に示すように、ステップS11にて、平均中性子束算出部61は、検出器出力としての中性子束φに中性子空間分布補正整数SFを乗算して炉心平均中性子束φ(s)を算出する。
φ(s)=SFi(s)×φi(s)
ステップS12にて、中性子増倍率算出部62は、中性子束φの変化量、つまり、炉心平均中性子束φ(s)に基づいて中性子増倍率k(s)を求める。
(1-k)(s)/(1-k)(0)=φ(0)/φ(s)
図6に示すように、沸騰水型原子炉10の起動時、炉心12に全ての制御棒14が挿入された初期状態から、制御棒14を1本ずつ引き抜いていくとき、複数の中性子束検出器36は、中性子束φを順次検出し、中性子束φの変化量に基づいて中性子増倍率k(s)を算出する。このとき、炉心12から制御棒14を引き抜いていく状態の変化に対して、中性子増倍率k(s)が増加する。
ステップS13にて、実効増倍率算出部63は、中性子増倍率k(s)に増倍率補正係数MSFを乗算して実効増倍率keff(s)を算出する。
(1-keff(s))=MSF(s)×(1-k)(s)
ステップS14にて、実効増倍率補正部64は、実効増倍率算出部63が算出した実効増倍率keff(s)と解析により求めた実効増倍率偏差Δkeffに基づいて実効増倍率keff(s)を補正する。
Δkeff(s)=keff(c)-keff(c)cal
keff(s)=keff(c)cal+Δkeff(s)
ステップS15にて、制御棒価値算出部65は、炉心12を臨界に到達させる過程で、実効増倍率keff(s)の変化量に基づいて制御棒価値CRW(s)を算出し、炉心12の未臨界度を評価する。
CRW(s1-s2)=keff(s2)-keff(s1)
炉心12の異なる未臨界状態での実効増倍率keff(s)の変化量は、炉心12の未臨界度(反応度)の変化量であり、制御棒価値CRW(s)は、この変化量を制御棒価値として算出し、炉心12の未臨界度を評価する。
図7に示すように、炉心12から制御棒14を引き抜いていく状態の変化に対して、制御棒価値CRW(s)が増加する。
[制御棒価値の測定]
図8は、制御棒価値の測定方法を表す概略図である。
図8(1)は、解析部41の解析結果である。沸騰水型原子炉10の起動時、炉心12に全ての制御棒14が挿入された初期状態から、制御棒14を1本ずつ引き抜いていくとき、複数の中性子束検出器36は、中性子束φを順次検出する。例えば、炉心12から1本の制御棒14を引き抜くと、引き抜かれた制御棒14の近傍に配置された中性子束検出器36の検出器出力である中性子束φが上昇する。すなわち、炉心12の中性子束φは、炉心12から引き抜かれた制御棒14の位置を支点として上昇するような変化となる。解析部41は、設計データに基づいて炉心12の中性子束φを解析により求める。
図8(2)は、中性子束検出器36の検出結果である。演算部42は、同様に、炉心12に配置された中性子束検出器36の検出器出力としての中性子束φを測定により求める。
図8(3)は、制御棒価値算出部65の演算結果である。中性子束φは、炉心12から引き抜かれた制御棒14の位置を支点として上昇するような変化となる。制御棒価値算出部65は、中性子束φの変化が大きいデータを複数(本実施形態では、4個)選択し、平均して炉心平均中性子束φ(s)を求める。そして、炉心平均中性子束φ(s)を用いて制御棒価値CRW(s)を算出する。
[本実施形態の作用効果]
第1の態様に係る未臨界度測定方法は、原子炉の炉心12を臨界に到達させる過程で異なる2つの計算方法により求められる中性子量の変化に関するパラメータの比である増倍率補正係数MSFを解析により求めるステップと、炉心12を臨界に到達させる過程で炉心に配置される中性子束検出器36が検出した中性子束(検出器出力)φの変化量に基づいて中性子増倍率k(s)を求めるステップと、中性子増倍率k(s)に増倍率補正係数MSFを乗算して実効増倍率keff(s)を算出するステップと炉心12を臨界に到達させる過程で実効増倍率keff(s)の変化量に基づいて炉心12の制御棒価値(未臨界度)CRW(s)を評価するステップとを有する。
第1の態様に係る未臨界度測定方法によれば、炉心12を臨界に到達させる過程で、炉心に配置される中性子束検出器36の解析値の変化量と中性子束φの変化量に基づいて制御棒価値(未臨界度)CRW(s)を評価するため、未臨界状態から臨界状態までの広範囲にわたって未臨界度を測定することができる。そして、未臨界度の測定を原子炉の起動中に行うことで、未臨界度の測定時間の短縮化を図ることができると共に、精度良く未臨界度を測定することができる。
第2の態様に係る未臨界度測定方法は、炉心12を臨界に到達させる過程で異なる2つの炉心状態における中性子束検出器36が検出した中性子束φの比である中性子空間分布補正整数SFを解析により求め、中性子束検出器36が検出した検出器出力に中性子空間分布補正整数SFを乗算して炉心平均中性子束(炉心平均検出器出力)φ(s)を求め、炉心平均中性子束φ(s)の変化量に基づいて中性子増倍率k(s)を求める。これにより、中性子増倍率k(s)を高精度に求めることができる。
第3の態様に係る未臨界度測定方法は、炉心平均中性子束φ(s)の変化量と解析により求めた炉心12の初期状態の中性子増倍率k(0)に基づいて中性子増倍率k(s)を求める。これにより、中性子増倍率k(s)を高精度に求めることができる。
第4の態様に係る未臨界度測定方法は、実効増倍率keff(s)と解析により求めた実効増倍率偏差Δkeffに基づいて実効増倍率keff(s)を補正する。これにより、実効増倍率keff(s)を高精度に求めることができる。
第5の態様に係る未臨界度測定装置は、原子炉の炉心12を臨界に到達させる過程で異なる2つの計算方法により求められる中性子量の変化に関するパラメータの比である増倍率補正係数MSFを解析により求める解析部41と、炉心12を臨界に到達させる過程で炉心12に配置される中性子束検出器36が検出した検出器出力の変化量に基づいて中性子増倍率k(s)を求める中性子増倍率算出部62と、中性子増倍率k(s)に増倍率補正係数MSFを乗算して実効増倍率keff(s)を算出する実効増倍率算出部63と、炉心12を臨界に到達させる過程で実効増倍率keff(s)の変化量に基づいて炉心12の制御棒価値(未臨界度)CRW(s)を評価する制御棒価値算出部65とを備える。
第5の態様に係る未臨界度測定方法によれば、炉心12を臨界に到達させる過程で、炉心に配置される中性子束検出器36の解析値の変化量と検出器出力の変化量に基づいて制御棒価値(未臨界度)CRW(s)を評価するため、未臨界状態から臨界状態までの広範囲にわたって未臨界度を測定することができる。そして、未臨界度の測定を原子炉の起動中に行うことで、未臨界度の測定時間の短縮化を図ることができると共に、精度良く未臨界度を測定することができる。
10 沸騰水型原子炉
11 原子炉容器
12 炉心
13 燃料集合体
14 制御棒
15 制御棒駆動装置
16 再循環ライン
17 再循環ポンプ
18 蒸気ライン
19 復水ライン
30 未臨界度測定装置
31 入力処理回路
32 入力ポート
33 炉心評価部
34 出力ポート
35 出力処理回路
36 中性子束検出器
37 記憶部
38 表示装置
41 解析部
42 演算部
51 第1解析部
52 第2解析部
61 平均中性子束算出部
62 中性子増倍率算出部
63 実効増倍率算出部
64 実効増倍率補正部
65 制御棒価値算出部

Claims (4)

  1. 原子炉の炉心を臨界に到達させる過程で異なる2つの計算方法により求められる中性子量の変化に関するパラメータの比である増倍率補正係数を解析により求めるステップと、
    前記炉心を臨界に到達させる過程で前記炉心に配置される中性子束検出器が検出した検出器出力の変化量に基づいて中性子増倍率を求めるステップと、
    前記中性子増倍率に前記増倍率補正係数を乗算して実効増倍率を算出するステップと、
    前記炉心を臨界に到達させる過程で前記実効増倍率の変化量に基づいて前記炉心の未臨界度を評価するステップと、
    を有し、
    前記炉心を臨界に到達させる過程で異なる2つの炉心状態における前記中性子束検出器が検出した検出器出力の比である中性子空間分布補正整数を解析により求め、
    前記中性子束検出器が検出した検出器出力に前記中性子空間分布補正整数を乗算して炉心平均検出器出力を求め、
    前記炉心平均検出器出力の変化量に基づいて前記中性子増倍率を求める、
    未臨界度測定方法。
  2. 前記炉心平均検出器出力の変化量と解析により求めた前記炉心の初期状態の中性子増倍率に基づいて前記中性子増倍率を求める、
    請求項1に記載の未臨界度測定方法。
  3. 前記実効増倍率と解析により求めた実効増倍率の偏差に基づいて前記実効増倍率を補正する、
    請求項2に記載の未臨界度測定方法。
  4. 原子炉の炉心を臨界に到達させる過程で異なる2つの計算方法により求められる中性子量の変化に関するパラメータの比である増倍率補正係数を解析により求める解析部と、
    前記炉心を臨界に到達させる過程で前記炉心に配置される中性子束検出器が検出した検出器出力の変化量に基づいて中性子増倍率を求める中性子増倍率算出部と、
    前記中性子増倍率に前記増倍率補正係数を乗算して実効増倍率を算出する実効増倍率算出部と、
    前記炉心を臨界に到達させる過程で前記実効増倍率の変化量に基づいて前記炉心の未臨界度を評価する制御棒価値算出部と、
    を備え、
    前記解析部は、前記炉心を臨界に到達させる過程で異なる2つの炉心状態における前記中性子束検出器が検出した検出器出力の比である中性子空間分布補正整数を解析により求める、
    前記中性子束検出器が検出した検出器出力に前記中性子空間分布補正整数を乗算して炉心平均検出器出力を求める平均中性子束算出部を設け、
    前記中性子増倍率算出部は、前記炉心平均検出器出力の変化量に基づいて前記中性子増倍率を求める、
    未臨界度測定装置。
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