JP7527525B2 - 高周波スイッチ - Google Patents

高周波スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP7527525B2
JP7527525B2 JP2024525001A JP2024525001A JP7527525B2 JP 7527525 B2 JP7527525 B2 JP 7527525B2 JP 2024525001 A JP2024525001 A JP 2024525001A JP 2024525001 A JP2024525001 A JP 2024525001A JP 7527525 B2 JP7527525 B2 JP 7527525B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
output terminal
frequency
switching element
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2024525001A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2023242974A1 (ja
Inventor
由文 河村
英悟 桑田
正臣 津留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2023242974A1 publication Critical patent/JPWO2023242974A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7527525B2 publication Critical patent/JP7527525B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • H01P1/15Auxiliary devices for switching or interrupting by semiconductor devices

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)

Description

本開示は、第1の入出力端子を共通端子とし、第1の入出力端子と第2の入出力端子との間を高周波信号が通過する場合と、第1の入出力端子と第3の入出力端子との間を高周波信号が通過する場合とを切り替えることができる高周波スイッチに関する。
この種の高周波スイッチにおいて、高耐電力及び低損失化を図った単極双投スイッチが特許文献1により提案されている。
特許文献1に示された高周波スイッチは、第1の入出力端子と第2の入出力端子との間に第1のスイッチング素子を、第1の入出力端子と第3の入出力端子との間に高周波線路を接続した単極双投スイッチである。
特許文献1に示された高周波スイッチは、第1の入出力端子と第3の入出力端子との間を通過状態とする時に高周波線路により第1の入出力端子と第3の入出力端子との間を高耐電力の通過状態とする。
また、特許文献1に示された高周波スイッチは、第1の入出力端子と第2の入出力端子との間を通過状態とする時に高周波線路により第3の入出力端子側への電流の漏れ込みを抑制できる。
特開2007-166596号公報
特許文献1に示された高周波スイッチは、高耐電力及び低損失化を図れたものの、高周波線路が持つ周波数選択性のために、第1の入出力端子と第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の通過帯域が制限されており、第1の入出力端子と第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の通過帯域を広帯域にし、かつ、低損失な通過特性を持つ高周波スイッチが望まれている。
本開示は上記した点に鑑みてなされたものであり、第1の入出力端子と第3の入出力端子との間を高耐電力の通過状態とし、第1の入出力端子と第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の通過帯域を広帯域にでき、かつ、第3の入出力端子側への電流の漏れ込みを抑制して低損失な通過特性を実現できる高周波スイッチを得ることを目的とする。
本開示に係る高周波スイッチは、第1の入出力端子と第2の入出力端子との間に接続され、第1の制御信号が入力される第1のスイッチング素子と、第1の入出力端子に一端が接続された第1の高周波線路と、第1の高周波線路の他端に一端が接続された第1の誘導性素子と、第1の誘導性素子の他端に一端が接続された第1の容量性素子と、第1の容量性素子に並列接続され、第1の制御信号が入力される第2のスイッチング素子と、第1の容量性素子の他端とグラウンドノードとの間に接続された第2の誘導性素子と、第1の容量性素子の他端とグラウンドノードとの間に接続された第2の容量性素子と、第2の誘導性素子及び第2の容量性素子に並列接続され、第1の制御信号が入力される第3のスイッチング素子と、第1の容量性素子の他端と第3の入出力端子との間に接続された第2の高周波線路と、を備える。
本開示によれば、第1の入出力端子と第3の入出力端子との通過状態を高周波信号に対して高耐電力にでき、第1の入出力端子と第2の入出力端子との通過帯域を高周波信号の周波数に対して広帯域にでき、かつ、低損失な通過特性を得ることができる。
実施の形態1に係る高周波スイッチを示す構成図である。 実施の形態1に係る高周波スイッチにおける第1の動作状態を示す等価回路図である。 実施の形態1に係る高周波スイッチにおける第2の動作状態を示す等価回路図である。 実施の形態1に係る高周波スイッチにおいて、第2の動作状態における周波数と第1の入出力端子から第1の高周波線路を見込んだ反射位相との関係を示す図である。 実施の形態1に係る高周波スイッチにおいて、第2の動作状態における周波数と反射振幅との関係を示す図である。 実施の形態1に係る高周波スイッチにおいて、第2の状態における周波数と通過振幅との関係を示す図である。 実施の形態2に係る高周波スイッチを示す構成図である。 実施の形態3に係る高周波スイッチを示す構成図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る高周波スイッチを図1から図6に従い説明する。
実施の形態1に係る高周波スイッチは、第1の入出力端子1を共通端子とし、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を高周波信号が通過する場合と、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を高周波信号が通過する場合とを切り替えることができる高周波スイッチである。
第1の入出力端子1から第3の入出力端子3はそれぞれ、高周波信号が入出力される端子である。
実施の形態1に係る高周波スイッチにおいて、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号は小電力な高周波信号であり、周波数帯が広帯域の高周波信号がのぞまれる。
実施の形態1に係る高周波スイッチにおいて、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を通過する高周波信号は大電力な高周波信号であり、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間の信号経路は高耐電力な信号経路が望まれる。
実施の形態1に係る高周波スイッチは、図1に示すように、第1のスイッチング素子4と、第1の高周波線路5と、第1の誘導性素子6と、第1の容量性素子7と、第2のスイッチング素子8と、第2の誘導性素子9と、第2の容量性素子10と、第3のスイッチング素子11と、第2の高周波線路12と、第4のスイッチング素子14を備える。
第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子8と第3のスイッチング素子11と第4のスイッチング素子14はそれぞれ、電界効果トランジスタ(FET:Field effect transistor、以下、FETと略称する)である。
FETは、主電極となるドレイン電極及びソース電極と制御電極となるゲート電極の3電極を有する半導体素子である。
実施の形態1に係る高周波スイッチを説明する前にFETの特性を説明する。
FETは、ゲート電極に抵抗を介して制御信号が入力され、制御信号に基づきオンオフ制御、つまり、ドレイン電極-ソース電極間が通過状態又はドレイン電極-ソース電極間が遮断状態に制御される。
FETは、ゲート電極に印加される制御信号として、ドレイン電極又はソース電極に印加される電位と同電位の電圧が印加されると、オン状態、つまり通過状態になる。
この時の制御信号を、以下の説明において、便宜上「1」とする。
オン状態のFETは高周波において等価的に抵抗と見做せる。オン状態のFETを、以下オン抵抗という。
一方、FETは、ゲート電極に印加される制御信号として、ピンチオフ電圧以下の直流電圧が印加されると、オフ状態、つまり遮断状態になる。
この時の制御信号を、以下の説明において、便宜上「0」とする。
オフ状態のFETは高周波において等価的に容量と見做せる。オフ状態のFETを、以下オン容量という。
ここで、オン状態のFETと、オフ状態のFETの耐電力について説明する。
オン状態のFETに高周波入力電力Pinが入力されたとき、FETに流れる高周波電流IRFは次式(1)になる。
Figure 0007527525000001
式(1)において、Z0は系のインピーダンスである。
したがって、オン状態のFETの最大耐電力Pmax(Current-mode)は次式(2)により現わせる。
Figure 0007527525000002
式(2)において、IdssはFETのゲート電圧が0Vの時の飽和電流である。
飽和電流Idssは次式(3)により表わすことができ、次式(3)に示す飽和電流Idssを式(2)に代入することにより、オン状態のFETの最大耐電力Pmax(Current-mode)は次式(4)により得られる。
Figure 0007527525000003

Figure 0007527525000004
式(3)において、WgはFETのゲート幅、Idss0はFETのゲート電圧が0Vの時の単位ゲート幅当たりの飽和電流である。
一方、オフ状態のFETにおける最大耐電力Pmax(Voltage-mode)は次式(5)により現わせる。

Figure 0007527525000005
式(5)において、VbrはFETのブレークダウン電圧、Vpはピンチオフ電圧、VcはFETのゲート電極に印加される制御電圧であるゲート電圧である。
式(5)において、関数「min」は関数内の値のいずれか小さい値を選ぶ関数である。|Vbr-Vc|>|Vc-Vp|と仮定すると、式(5)は次式(6)により現わせる。

Figure 0007527525000006
オン状態のFETの最大耐電力Pmax(Current-mode)を現わす式(4)とオフ状態のFETにおける最大耐電力Pmax(Voltage-mode)を現わす式(6)を整理することにより、FETのゲート幅Wgを次式(7)により現わすことができる。
Figure 0007527525000007
式(7)から明らかなように、FETのゲート幅Wgを、FETのゲート電圧が0Vの時の単位ゲート幅当たりの飽和電流Idss0と、FETのゲート電極に印加される制御電圧Vcと、ピンチオフ電圧Vpと、系のインピーダンスZ0により表わすことができる。
オン状態のFETの最大耐電力Pmax(Current-mode)を高くするためには、式(4)により、FETのゲート幅Wgを大きくすることが有効な手段である。
一方、FETのゲート幅Wgは式(7)により使用できる上限が決められる。
また、オン状態のFETにおけるオン抵抗値Ronは次式(8)により現わせる。
Figure 0007527525000008
式(8)において、Ron0は単位ゲート幅当たりのオン抵抗値である。
一方、オフ状態のFETにおけるオフ容量値Coffは、次式(9)により現わせる。
Figure 0007527525000009
式(9)において、Coff0は単位ゲート幅当たりのオフ容量値である。
式(8)及び式(9)から明らかなように、FETのゲート幅Wgを大きくすると、オン抵抗値Ronが小さくなる一方、オフ容量値Coffが大きくなる。
高周波スイッチにとって、オフ容量の増加は高周波電力の通過を促すため、高周波数での損失増加につながる。
要するに、FETは、ゲート幅Wgを大きくすると、オン状態のFETの最大耐電力Pmax(Current-mode)を高くできるものの、オン状態のFETのオフ容量が増加し、高周波数での損失増加につながるという特性を有している。
以上のようなFETの特性を踏まえ、実施の形態1に係る高周波スイッチを、図1を用いて説明する。
第1のスイッチング素子4は第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間に接続され、制御電極が第1の制御端子13に接続され、第1の制御端子13から第1の制御信号が入力される。
第1の制御信号が「0」の時、第1のスイッチング素子4はオフ状態、つまり、上式(9)により算出される第1のスイッチング素子4のオフ容量値Coff4を持つ遮断状態となり、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を小信号の高周波信号が遮断する状態になる。
第1の制御信号が「1」の時、第1のスイッチング素子4はオン状態、つまり、上式(8)により算出される第1のスイッチング素子4のオン抵抗値Ron4を持つ通過状態となり、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を小電力の高周波信号が通過する状態になる。
第1の高周波線路5は第1の入出力端子1に一端が接続される。
第1の誘導性素子6は第1の高周波線路5の他端に一端が接続される。第1の誘導性素子6はインダクタである。
第1の容量性素子7は第1の誘導性素子6の他端に一端が接続される。第1の容量性素子7はキャパシタである。
第2のスイッチング素子8は第1の容量性素子7に並列接続され、制御電極が第1の制御端子13に接続され、第1の制御端子13から第1の制御信号が入力される。
第1の制御信号が「0」の時、第2のスイッチング素子8はオフ状態、つまり、つまり、遮断状態になり、上式(9)により算出される第2のスイッチング素子8のオフ容量値Coff8を持つオフ容量が第1の容量性素子7に並列接続される。
第1の容量性素子7と第2のスイッチング素子8のオフ容量との合成容量と第1の誘導性素子6とによりLC直列回路を構成する。
第1の制御信号が「1」の時、第2のスイッチング素子8はオン状態、つまり、つまり、通過状態になり、第1の容量性素子7の両端間を上式(8)により算出される第2のスイッチング素子8のオン抵抗値Ron8を持つオン抵抗により接続し、第1の容量性素子7を高周波数的に考慮しなくても良い状態にする。
第2の誘導性素子9は第1の容量性素子7の他端とグラウンドノードとの間に接続される。第2の誘導性素子9はインダクタである。
第2の容量性素子10は第1の容量性素子7の他端とグラウンドノードとの間に接続される。第2の容量性素子10はキャパシタである。
第2の誘導性素子9と第2の容量性素子10は並列接続される。
第3のスイッチング素子11は並列接続された第2の誘導性素子9と第2の容量性素子10に並列接続され、制御電極が第1の制御端子13に接続され、第1の制御端子13から第1の制御信号が入力される。
第1の制御信号が「0」の時、第3のスイッチング素子11はオフ状態、つまり、遮断状態になり、上式(9)により算出される第3のスイッチング素子11のオフ容量値Coff11を持つオフ容量が第2の誘導性素子9と第2の容量性素子10に並列接続される。
第2の容量性素子10と第3のスイッチング素子11のオフ容量との合成容量と第2の誘導性素子9とによりLC並列回路を構成する。
第1の制御信号が「1」の時、第3のスイッチング素子11はオン状態、つまり、通過状態になり、第2の誘導性素子9と第2の容量性素子10の両端間を上式(8)により算出される第3のスイッチング素子11のオン抵抗値Ron11を持つオン抵抗により接続し、第2の誘導性素子9と第2の容量性素子10を高周波数的に考慮しなくても良い状態にする。
第2の高周波線路12は第1の容量性素子7の他端と第3の入出力端子3との間に接続される。
第1の制御信号が「0」の時に構成される、第1の容量性素子7と第2のスイッチング素子8のオフ容量との合成容量と第1の誘導性素子6とによりLC直列回路と、第2の容量性素子10と第3のスイッチング素子11のオフ容量との合成容量と第2の誘導性素子9とによりLC並列回路は、LC形フィルタを構成する。
第1の制御信号が「0」の時、第1の高周波線路5と第2の高周波線路12との間にLC形フィルタが介在することになるので、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を高周波信号が通過できる。
この時、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間の高周波信号が通過する経路に、FETが存在せず、第1の高周波線路5と第2の高周波線路12とLC形フィルタが介在するので、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を高周波信号が大電力であっても十分な高い耐電力が得られる。
また、本例において、次式(10)に示すように、第2の誘導性素子9のインダクタンスLBが第1の誘導性素子6のインダクタンスLAのa倍であり、第2の容量性素子10の容量と第3のスイッチング素子11のオフ容量との合成容量値CBが第1の容量性素子7の容量と第2のスイッチング素子8のオフ容量との合成容量値CAのa分の1倍である。
Figure 0007527525000010
式(10)において、aは任意に設定する係数であり、本例において、0.5~2.0の範囲に設定している。
aを0.5~2.0の範囲に設定することにより、第1の制御信号が「0」の時に構成されるLC形フィルタは、右手系/左手系複合(Composite right/left-handed:)線路となるCRLH形の疑似伝送線路の様態を示す。
第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を大電力の高周波信号が通過する場合、CRLH形の疑似伝送線路の様態は高周波スイッチの最適な様態を示すこととなる。
第1の制御信号が「1」の時、第2のスイッチング素子8と第3のスイッチング素子11が共にオン状態であり、第1の容量性素子7と第2の誘導性素子9及び第2の容量性素子10は高周波数的に考慮しなくても良い状態であるため、第2のスイッチング素子8によるオン抵抗と、第3のスイッチング素子11によるオン抵抗と、第2の高周波線路12と、第3の入出力端子3の終端インピーダンスからなる抵抗性回路が第1の誘導性素子6の他端と第3の入出力端子3との間に介在することになる。
この抵抗性回路と、第1の高周波線路5と、第1の誘導性素子6とにより、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号に対して、高周波スイッチは高周波スイッチの分岐点である接点、つまり、第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだインピーダンスが高周波数的に開放としている。
第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を高周波信号が通過するとき、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は抵抗性回路と第1の高周波線路5と第1の誘導性素子6により第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだインピーダンスが高周波数的に開放となるため、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号に対して、周波数帯域を広帯域にでき、かつ、第3の入出力端子3側に漏れ出る電流も抑えられるため、損失を低くできる。
本例において、第1の高周波線路5の電気長及び第2の高周波線路12の電気長を、第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだインピーダンスが第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対して高周波数的に開放となる値に設定している。
具体的には、第1の高周波線路5の電気長は第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対して16分の1波長以下である。
また、第2の高周波線路12の電気長は第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対して8分の1波長以下である。
より具体的には、第1の高周波線路5の電気長は第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対して10°である。
また、第2の高周波線路12の電気長は第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対して22°である。
第4のスイッチング素子14は、第2の入出力端子2とグラウンドノードとの間に接続され、制御電極が第2の制御端子15に接続され、第2の制御端子15から第2の制御信号が入力される。
第2の制御信号は第1の制御信号に対して相補の関係である。
すなわち、第1の制御信号が「0」の時、第2の制御信号が「1」、第1の制御信号が「1」の時、第2の制御信号が「0」である。
従って、第1のスイッチング素子4がオン状態の時、第4のスイッチング素子14はオフ状態であり、第2の入出力端子2に影響を与えず、第1のスイッチング素子4がオフ状態の時、第4のスイッチング素子14はオン状態となり、第2の入出力端子2を接地電位に維持する。
次に、実施の形態1に係る高周波スイッチの動作について説明する。
第1の動作状態である、第1の制御信号が「0」、第2の制御信号が「1」の時の動作を説明する。
第1の制御信号が「0」の時、第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子8と第3のスイッチング素子11がオフ状態、第4のスイッチング素子14がオン状態である。
第1の動作状態の等価回路を図2に示す。
図2において、第1のスイッチング素子4のオフ容量を4a、第2のスイッチング素子8のオフ容量を8a、第3のスイッチング素子11のオフ容量を11a、第4のスイッチング素子14のオン抵抗を14bとして示す。
第1の動作状態の時、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間はオフ容量4aにより遮断状態とされ、第2の入出力端子2はオン抵抗14bを介して接地電位にされる。
一方、第1の容量性素子7とオフ容量8aとの合成容量と第1の誘導性素子6と、並びに第2の容量性素子10とオフ容量との合成容量と第2の誘導性素子9とによりCRLH線路16が構成される。
第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は第1の高周波線路5とCRLH線路16と第2の高周波線路12とにより接続されるため、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は高周波信号に対して通過状態となる。
第1の動作状態において、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間における第1の高周波線路5と第2の高周波線路12とにより、大電力の高周波信号に対して十分に高い耐電力が得られる。
次に、第2の動作状態である、第1の制御信号が「1」、第2の制御信号が「0」の時の動作を説明する。
第1の制御信号が「1」の時、第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子8と第3のスイッチング素子11がオン状態、第4のスイッチング素子14がオフ状態である。
第2の動作状態の等価回路を図3に示す。
図3において、第1のスイッチング素子4のオン抵抗を4b、第2のスイッチング素子8のオン抵抗を8b、第3のスイッチング素子11のオン抵抗を11b、第4のスイッチング素子14のオフ容量を14aとして示す。
第2の動作状態の時、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間はオン抵抗4bにより接続され、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間は高周波信号に対して通過状態となる。
一方、第2のスイッチング素子8によるオン抵抗と、第3のスイッチング素子11によるオン抵抗と、第2の高周波線路12と、第3の入出力端子3の終端インピーダンスからなる抵抗性回路17が第1の誘導性素子6の他端と第3の入出力端子3との間に介在する。
抵抗性回路17と第1の高周波線路5と第1の誘導性素子6とにより、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号に対して、第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだインピーダンスが高周波数的に開放となる。
従って、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は高周波信号に対して遮断状態となる。
今、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の中心周波数を10GHz、第1の高周波線路5の電気長を10GHzに対して10°、第2の高周波線路12の電気長を10GHzに対して22°とし、高周波信号の周波数に対する第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだ反射位相をシミュレーションした結果を図4に示す。
なお、CRLH線路16における係数aは0.6である。言い換えれば、第2の誘導性素子9のインダクタンスLBが第1の誘導性素子6のインダクタンスLAの0.6倍、第2の容量性素子10の容量と第3のスイッチング素子11のオフ容量との合成容量値CBが第1の容量性素子7の容量と第2のスイッチング素子8のオフ容量との合成容量値CAの0.6分の1倍とした。
また、シミュレーションには、FETにおける、ゲート電圧が0Vの時の単位ゲート幅当たりの飽和電流Idss0、単位ゲート幅当たりのオン抵抗値Ron0、単位ゲート幅当たりのオフ容量値Coff0、ピンチオフ電圧Vp、ブレークダウン電圧Vbrを用いている。
なお、参考のため、比較例として特許文献1の図1に示された高周波スイッチにおける周波数に対する反射位相をシミュレーションした。
図4において、横軸が第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数を、縦軸が第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだ反射位相を示す。
また、実線Aが実施の形態1に係る高周波スイッチにおける周波数対反射位相を示し、破線Bが比較例における周波数対反射位相を示す。
図4から明らかなように、実施の形態1に係る高周波スイッチは、比較例と比べて、第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだ反射位相が広帯域化している。
すなわち、反射位相±45°の範囲となる中心周波数に対する周波数帯域比は比較例が50%であるのに対して、実施の形態1に係る高周波スイッチは101%であり、比較例に対して略2倍の広帯域な開放を実現できている。
同様に、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対する第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだ反射振幅をシミュレーションした結果を図5に示し、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対する第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の振幅をシミュレーションした結果を図6に示す。
図5及び図6において、横軸が第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数を、図5の縦軸が第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだ反射振幅を、図6の縦軸が第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の振幅(通過振幅)を示す。
また、実線Aが実施の形態1に係る高周波スイッチを、破線Bが比較例を示す。
図5及び図6から明らかなように、図5において反射振幅が-10dB以下であり、図6において通過振幅が-0.8dB以上を満たす中心周波数に対する周波数帯域比は比較例が58%であるのに対して、実施の形態1に係る高周波スイッチは98%であり、比較例に対して略2倍の広帯域な開放を実現できている。
要するに、図4に示した周波数対反射位相の関係、図5に示した周波数対反射振幅の関係、及び図6に示した周波数対通過振幅の関係から明らかなように、第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだインピーダンスが第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の周波数に対して高周波数的に広帯域な周波数の開放が得られ、結果として、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号の通過帯域が広帯域になる。
また、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する広帯域な高周波信号に対して、低損失化が図れている。
以上に述べたように、実施の形態1に係る高周波スイッチは、第1の入出力端子1を共通端子とし、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を高周波信号が通過する場合と、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を高周波信号が通過する場合とを切り替えることができる高周波スイッチにおいて、第1の入出力端子1から第3の入出力端子3へ順に、第1の高周波線路5、第1の誘導性素子6、第1の容量性素子7、及び第2の高周波線路12が接続され、第2のスイッチング素子8が第1の容量性素子7に並列接続され、第1の容量性素子7の他端とグラウンドノードとの間に第2の誘導性素子9、第2の容量性素子10、及び第3のスイッチング素子が並列接続された高周波スイッチとしたので、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を通過する高周波信号に対して高耐電力が得られ、かつ、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号に対して広帯域の周波数にわたって低損失な特性を実現できる。
実施の形態1に係る高周波スイッチは、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間を高周波信号が通過する場合、第1の高周波線路5と第2の高周波線路12の間にLC形フィルタ、特に、CRLH形の疑似伝送線路を構成する回路構成としたので、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間の信号経路にスイッチング素子によるオン抵抗が存在せず、大電力な高周波信号が通過する場合でも通過する高周波信号に対して高い耐電力が得られる。
実施の形態1に係る高周波スイッチは、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を高周波信号が通過する場合、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間に抵抗性回路が存在する回路構成としたので、第1の入出力端子1から第3の入出力端子3間を見込んだ高周波数的なインピーダンスを広帯域の周波数に対して開放状態とすることができ、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との通過状態を広帯域周波数に亘って低損失な通過特性を有する状態にできる。
なお、実施の形態1に係る高周波スイッチにおいて、第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子8と第3のスイッチング素子11と第4のスイッチング素子14をそれぞれ、FETを用いたものとしたが、FETに限られるものではなく、オン状態、つまり通過状態時にオン抵抗を呈し、オフ状態、つまり遮断状態時にオフ容量を呈するスイッチング素子であれば良い。
実施の形態2.
実施の形態2に係る高周波スイッチを図7に従い説明する。
実施の形態2に係る高周波スイッチは、実施の形態1に係る高周波スイッチが第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子8と第3のスイッチング素子11を1つのFETにより構成したのに対して、直列接続された複数、本例では2つのFETにより構成した点が相違し、その他の点は同じである。
なお、図7中、図1から図3に付された符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
第1のスイッチング素子4は、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間に直列接続された2つのFET41、42により構成される。
2つのFET41、42は、それぞれの制御電極が第1の制御端子13に接続され、第1の制御端子13から第1の制御信号が入力されることにより、同時にオンオフ制御される。
第2のスイッチング素子8は直列接続された2つのFET81、82により構成され、2つのFET81、82により構成された直列体が第1の容量性素子7に並列接続される。
2つのFET81、82は、それぞれの制御電極が第1の制御端子13に接続され、第1の制御端子13から第1の制御信号が入力されることにより、同時にオンオフ制御される。
第3のスイッチング素子11は直列接続された2つのFET111、112により構成され、2つのFET111、112により構成された直列体が並列接続された第2の誘導性素子9と第2の容量性素子10に並列接続される。
2つのFET111、112は、それぞれの制御電極が第1の制御端子13に接続され、第1の制御端子13から第1の制御信号が入力されることにより、同時にオンオフ制御される。
実施の形態2に係る高周波スイッチも、実施の形態1に係る高周波スイッチと同様に動作する。
すなわち、第1の動作状態において、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間は第1のスイッチング素子4におけるFET41、42のオフ状態によるオフ容量により遮断状態とされ、第2の入出力端子2はオン抵抗14bを介して接地電位にされる。
一方、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は、第2のスイッチング素子8におけるFET81、82のオフ状態におけるオフ容量及び第3のスイッチング素子11におけるFET111、112のオフ状態におけるオフ容量により、第1の高周波線路5とCRLH線路16と第2の高周波線路12とにより接続されるため、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は高周波信号に対して通過状態となる。
第1の動作状態において、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間における第1の高周波線路5と第2の高周波線路12とにより、大電力の高周波信号に対して十分に高い耐電力が得られる。
第2の動作状態において、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間は第1のスイッチング素子4におけるFET41、42のオン状態によるオン抵抗により接続され、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間は高周波信号に対して通過状態となる。
一方、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間に、第2のスイッチング素子8におけるFET81、82のオン状態によるオン抵抗及び第3のスイッチング素子11におけるFET111、112のオン状態によるオン抵抗により、抵抗性回路17が存在し、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号に対して、第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだインピーダンスが高周波数的に開放となる。
従って、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は高周波信号に対して遮断状態となる。
第2の動作状態において、第1の入出力端子1から第3の入出力端子3間を見込んだ高周波数的なインピーダンスを広帯域の周波数に対して開放状態とすることができ、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との通過状態を広帯域周波数に亘って低損失な通過特性を有する状態にできる。
また、第1のスイッチング素子4、第2のスイッチング素子8、及び第3のスイッチング素子11はそれぞれ、直列接続された2つのFETにより構成されているため、1つのFETに印加される制御電圧は1つのFETにより構成したものに対して半分の電圧ですみ、上式(5)で示したオフ状態のFETの高耐電力化に有利である。
実施の形態2に係る高周波スイッチも、実施の形態1に係る高周波スイッチと同様の効果を有する。
なお、実施の形態2に係る高周波スイッチにおいて、第1のスイッチング素子4、第2のスイッチング素子8、及び第3のスイッチング素子11それぞれを、直列接続された2つのFETにより構成されたものとしたが、2つに限られるものではなく、2つ以上のFETの多段直列接続でよい。
また、実施の形態2に係る高周波スイッチにおいて、第1のスイッチング素子4、第2のスイッチング素子8、及び第3のスイッチング素子11それぞれを、直列接続された2つのFETにより構成されたものとしたが、用途、機能に応じて、いずれか1つ又は2つ、要するに少なくとも1つのスイッチング素子を複数のFETが直列接続された直列体にするものであってもよい。
実施の形態3.
実施の形態3に係る高周波スイッチを図8に従い説明する。
実施の形態3に係る高周波スイッチは、実施の形態1に係る高周波スイッチに対して第4のスイッチング素子14を除いた点が相違し、その他の点は同じである。
なお、図8中、図1から図3に付された符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
実施の形態3に係る高周波スイッチも、実施の形態1に係る高周波スイッチと同様に動作する。
すなわち、第1の動作状態において、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間は、第1のスイッチング素子4のオフ状態によるオフ容量4aにより遮断状態とされる。
一方、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は、第2のスイッチング素子8のオフ状態におけるオフ容量8a及び第3のスイッチング素子11のオフ状態におけるオフ容量11aにより、第1の高周波線路5とCRLH線路16と第2の高周波線路12とにより接続されるため、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は高周波信号に対して通過状態となる。
第1の動作状態において、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間における第1の高周波線路5と第2の高周波線路12とにより、大電力の高周波信号に対して十分に高い耐電力が得られる。
第2の動作状態において、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間は第1のスイッチング素子4のオン状態によるオン抵抗4bにより接続され、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間は高周波信号に対して通過状態となる。
一方、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間に、第2のスイッチング素子8のオン状態によるオン抵抗8b及び第3のスイッチング素子11のオン状態によるオン抵抗11bにより、抵抗性回路17が存在し、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との間を通過する高周波信号に対して、第1の入出力端子1から第1の高周波線路5を見込んだインピーダンスが高周波数的に開放となる。
従って、第1の入出力端子1と第3の入出力端子3との間は高周波信号に対して遮断状態となる。
第2の動作状態において、第1の入出力端子1から第3の入出力端子3間を見込んだ高周波数的なインピーダンスを広帯域の周波数に対して開放状態とすることができ、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2との通過状態を広帯域周波数に亘って低損失な通過特性を有する状態にできる。
実施の形態2に係る高周波スイッチも、実施の形態1に係る高周波スイッチと同様の効果を有する。
また、第1のスイッチング素子4、第2のスイッチング素子8、及び第3のスイッチング素子11それぞれを制御する制御信号として、同じ第1の制御信号だけでよいので、高周波スイッチの構成が簡単になる。
なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る高周波スイッチは、小電力な高周波信号と大電力な高周波信号とを切り替える高周波スイッチに好適である。
1 第1の入出力端子、2 第2の入出力端子、3 第3の入出力端子、4 第1のスイッチング素子、5 第1の高周波線路、6 第1の誘導性素子、7 第1の容量性素子、8 第2のスイッチング素子、9 第2の誘導性素子、10 第2の容量性素子、11 第3のスイッチング素子、12 第2の高周波線路、13 第1の制御端子、14 第4のスイッチング素子、15 第2の制御端子。

Claims (12)

  1. 第1の入出力端子と第2の入出力端子との間に接続され、第1の制御信号が入力される第1のスイッチング素子と、
    前記第1の入出力端子に一端が接続された第1の高周波線路と、
    前記第1の高周波線路の他端に一端が接続された第1の誘導性素子と、
    前記第1の誘導性素子の他端に一端が接続された第1の容量性素子と、
    前記第1の容量性素子に並列接続され、前記第1の制御信号が入力される第2のスイッチング素子と、
    前記第1の容量性素子の他端とグラウンドノードとの間に接続された第2の誘導性素子と、
    前記第1の容量性素子の他端と前記グラウンドノードとの間に接続された第2の容量性素子と、
    前記第2の誘導性素子及び前記第2の容量性素子に並列接続され、前記第1の制御信号が入力される第3のスイッチング素子と、
    前記第1の容量性素子の他端と第3の入出力端子との間に接続された第2の高周波線路と、
    を備える高周波スイッチ。
  2. 前記第2の入出力端子とグラウンドノードとの間に接続され、前記第1の制御信号と相補の関係にある第2の制御信号が入力される第4のスイッチング素子をさらに備える請求項1に記載の高周波スイッチ。
  3. 前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子はそれぞれ電界効果トランジスタである請求項1に記載の高周波スイッチ。
  4. 前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子の内少なくとも1つのスイッチング素子は、直列接続された複数の電界効果トランジスタにより構成された請求項1に記載の高周波スイッチ。
  5. 前記第1のスイッチング素子から前記第3のスイッチング素子が前記第1の制御信号により遮断状態になると、前記第1の誘導性素子と前記第1の容量性素子と前記第2のスイッチング素子並びに前記第2の誘導性素子と前記第2の容量性素子と前記第3のスイッチング素子によりLC形フィルタを構成し、
    前記第1のスイッチング素子から前記第3のスイッチング素子が前記第1の制御信号により通過状態になると、前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子と前記第2の高周波線路により抵抗性回路を構成する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高周波スイッチ。
  6. 前記第2の誘導性素子のインダクタンスが前記第1の誘導性素子のインダクタンスのa倍であり、
    前記第3のスイッチング素子の遮断状態におけるオフ容量と前記第2の容量性素子の容量との第2の合成容量が前記第2のスイッチング素子の遮断状態におけるオフ容量と前記第1の容量性素子の容量との第1の合成容量のa分の1倍であり、
    前記第1のスイッチング素子から前記第3のスイッチング素子が前記第1の制御信号により遮断状態になると、前記第1の誘導性素子と前記第1の容量性素子と前記第2のスイッチング素子並びに前記第2の誘導性素子と前記第2の容量性素子と前記第3のスイッチング素子により右手系/左手系複合線路の様態を示し、
    前記第1のスイッチング素子から前記第3のスイッチング素子が前記第1の制御信号により通過状態になると、前記第2のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子と前記第2の高周波線路により抵抗性回路を構成する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高周波スイッチ。
  7. 前記は0.5から2.0の範囲である請求項6に記載の高周波スイッチ。
  8. 前記第1の高周波線路の電気長及び前記第2の高周波線路の電気長は、前記第2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子が前記第1の制御信号により通過状態になるとき、前記第1の入出力端子から前記第1の高周波線路を見込んだインピーダンスが前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して高周波数的に開放となる値である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高周波スイッチ。
  9. 前記第1の高周波線路の電気長及び前記第2の高周波線路の電気長は、前記第2のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子が前記第1の制御信号により通過状態になるとき、前記第1の入出力端子から前記第1の高周波線路を見込んだインピーダンスが前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して高周波数的に開放となる値である請求項6に記載の高周波スイッチ。
  10. 前記第1の高周波線路の電気長は前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して16分の1波長以下であり、
    前記第2の高周波線路の電気長は前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して8分の1波長以下である、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の高周波スイッチ。
  11. 前記第1の高周波線路の電気長は前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して16分の1波長以下であり、
    前記第2の高周波線路の電気長は前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して8分の1波長以下である、
    請求項6に記載の高周波スイッチ。
  12. 前記第1の高周波線路の電気長は前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して16分の1波長以下であり、
    前記第2の高周波線路の電気長は前記第1の入出力端子と前記第2の入出力端子との間を通過する高周波信号の周波数に対して8分の1波長以下である、
    請求項8に記載の高周波スイッチ。
JP2024525001A 2022-06-15 2022-06-15 高周波スイッチ Active JP7527525B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2022/023870 WO2023242974A1 (ja) 2022-06-15 2022-06-15 高周波スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2023242974A1 JPWO2023242974A1 (ja) 2023-12-21
JP7527525B2 true JP7527525B2 (ja) 2024-08-02

Family

ID=89192649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024525001A Active JP7527525B2 (ja) 2022-06-15 2022-06-15 高周波スイッチ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7527525B2 (ja)
WO (1) WO2023242974A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001016002A (ja) 1999-06-29 2001-01-19 Toshiba Corp 半導体スイッチ装置
JP2003101304A (ja) 2001-09-25 2003-04-04 Murata Mfg Co Ltd 高周波スイッチ回路およびそれを用いた電子装置
JP2007277241A (ja) 2006-04-04 2007-10-25 Pfizer Prod Inc (2R,Z)−2−アミノ−2−シクロヘキシル−N−(5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−オキソ−2,6−ジヒドロ−1H−[1,2]ジアゼピノ[4,5,6−cd]インドール−8−イル)アセトアミドの多形体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007274241A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Yazaki Corp 高周波スイッチ回路

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001016002A (ja) 1999-06-29 2001-01-19 Toshiba Corp 半導体スイッチ装置
JP2003101304A (ja) 2001-09-25 2003-04-04 Murata Mfg Co Ltd 高周波スイッチ回路およびそれを用いた電子装置
JP2007277241A (ja) 2006-04-04 2007-10-25 Pfizer Prod Inc (2R,Z)−2−アミノ−2−シクロヘキシル−N−(5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−オキソ−2,6−ジヒドロ−1H−[1,2]ジアゼピノ[4,5,6−cd]インドール−8−イル)アセトアミドの多形体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023242974A1 (ja) 2023-12-21
JPWO2023242974A1 (ja) 2023-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7411471B2 (en) High-frequency switch
US7847655B2 (en) Switching circuit
US7893749B2 (en) High frequency switch circuit having reduced input power distortion
CN109565268B (zh) 用于改善衰减器电路中的降q损耗和相位平衡的设备和方法
JP3853855B2 (ja) 移相器
JP2008193309A (ja) ビット移相器
KR20030081408A (ko) 고주파 스위치 회로
CN104852706A (zh) 低附加相移数字衰减器
US7030515B2 (en) Individually biased transistor high frequency switch
CN104953996A (zh) 一种高隔离度射频开关电路
CN114497928B (zh) 一种毫米波单刀单掷开关
US20080238570A1 (en) Spst Switch, Spdt Switch and Mpmt Switch
JP5094515B2 (ja) ミリ波帯スイッチ
JP7527525B2 (ja) 高周波スイッチ
JPH11195960A (ja) 半導体移相器
JP2007166596A (ja) 高周波スイッチ
JP6452917B1 (ja) 切替回路及び可変減衰器
US12040788B2 (en) Ultrahigh frequency traveling-wave switch
JP6373543B2 (ja) 高周波スイッチ
JP7442740B2 (ja) 高周波スイッチ
US6998934B2 (en) High frequency switch and electronic device including the same
JP2686332B2 (ja) 固体スイッチ
JP6058224B1 (ja) 高周波スイッチ
JP2002164703A (ja) 広帯域耐電力スイッチ
JP2002246802A (ja) 半導体スイッチ、移相回路及び減衰器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240425

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20240425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7527525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150