JP7521732B2 - 喫煙材料の加香熟成方法およびこれを用いて製造された喫煙物品 - Google Patents

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Description

本発明は、喫煙材料の加香熟成方法およびこれを用いて製造された喫煙物品に関し、より詳細には、従来の喫煙物品と比べて肯定的官能品質と差別化された香り発現特性を改善できる喫煙材料の加香熟成方法と、これを用いて製造された加香熟成葉タバコおよび前記加香熟成葉タバコを含む喫煙物品に関する。
喫煙時に感じられるタバコ味は、喫煙物質部と、フィルター部およびシガレットペーパーの構成など多様な要因によって決定されるが、根本的には、喫煙物質部(例えば、燃焼部)を構成する喫煙材料としての葉タバコ、板状葉などの構成の種類、香気成分などの添加物およびこれらの熟成方式によってその味が決定または影響を受けることになる。
一方、シガレットに使用される葉タバコは、その種類が多少限定的であり、シガレットに添加できる加香物質の含有量は、タバコの制限されたサイズ、一部法的規制など多様な要因によって添加量が制限される。
これより、喫煙者などの好みに合うタバコ味の具現および香気成分を効果的に伝達させるためには、新しい喫煙材料の熟成方式が求められている。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、タバコの味と香味を増進させることができる、喫煙材料の加香熟成方法およびこれを用いて製造された喫煙物品を提供することにある。本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていない他の技術的課題は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の技術者が明確に理解できる。
このような課題を解決するために、本発明の一部の実施例によれば、加香料をベース溶液に希釈して前記喫煙材料に添加する段階と、前記加香料が添加された前記喫煙材料を恒温恒湿条件で熟成させる段階と、を含む、喫煙物品の喫煙物質部の少なくとも一部を構成するための喫煙材料の加香熟成方法が提供される。
前記加香料添加段階で、前記加香料と前記ベース溶液の合計重量は、前記喫煙材料の総重量に対して1%~20%であってもよい。具体的に、前記加香料の重量および前記ベース溶液の重量それぞれは、前記喫煙材料の総重量に対して1%~10%であってもよい。
一方、喫煙材料の加香熟成方法は、前記加香料添加段階と前記熟成段階との間に、前記喫煙材料の水分が15重量%~35重量%になるように、前記喫煙材料の水分を調整する段階をさらに含んでもよい。
前記熟成段階は、内部温度が60℃~80℃、内部相対湿度が20%~40%の条件で7日から25日間行われることが好ましい。
一部の実施例において、前記喫煙材料は、全糖の含有量が20重量%~40重量%の葉タバコであってもよい。
また、一部の実施例において、前記加香料は、バニラ濃縮物、チョコレート濃縮物、メープルシロップ、プルーン(prune)濃縮物、ココア濃縮物、松(pine)香料液、ケイヒ香料液およびレッドワイン香料液のうち少なくとも一つを含んでもよい。より具体的に、前記加香料は、前記バニラ濃縮物であり、前記ベース溶液は、アルコールであってもよい。または、前記加香料は、前記チョコレート濃縮物であり、前記ベース溶液は、水であってもよい。
前記喫煙材料の加香熟成方法は、前記加香料が添加された後、熟成処理された前記喫煙材料を調湿処理する段階と、プロピレングリコールおよびグリセリンのうち少なくとも一つを添加して調湿処理された前記喫煙材料を1次保湿する段階と、1次保湿された前記喫煙材料を裁刻する段階と、裁刻された前記喫煙材料を乾燥させる段階と、前記プロピレングリコールおよび前記グリセリンのうち少なくとも一つを添加して乾燥された前記喫煙材料を2次保湿する段階と、をさらに含んでもよい。
ここで、前記調湿処理段階は、90℃~110℃の温度下で行われ、前記乾燥段階は、100℃~120℃の温度下で行われ、前記1次保湿段階で添加される前記プロピレングリコールの重量は、前記1次保湿段階で添加される前記グリセリンの重量より小さく、かつ、前記2次保湿段階で添加される前記プロピレングリコールの重量は、前記2次保湿段階で添加される前記グリセリンの重量より大きくてもよい。
本発明の一部の実施例によれば、喫煙物品の喫煙物質部の少なくとも一部を構成するための、上述した加香熟成方法によって加香熟成された、加香熟成葉タバコが提供される。
また、本発明の一部の実施例によれば、少なくとも一部が前記加香熟成葉タバコで充填された喫煙物質部と、前記喫煙物質部より下流に位置するフィルター部と、を含む喫煙物品が提供される。
一部の実施例において、前記喫煙物質部には、前記加香熟成葉タバコ15重量%~35重量%、非加香熟成葉タバコ5重量%~25重量%、トースト葉15重量%~35重量%、板状葉1重量%~20重量%および膨化主脈15重量%~35重量%が配合されて充填されてもよい。
本発明の実施例に係る喫煙材料の加香熟成方法による場合、喫煙材料に差別化された香りキャラクターを付与でき、香り持続性に優れ、また、全体的なタバコ味が増進された喫煙物品を提供できる。
また、喫煙材料の加香および熟成処理を通じて加香された香味成分の香り発現特性を最大化して、喫煙時に発生しうる刺激性と異臭味を減少させることができる。
本発明の一部の実施例に係る喫煙材料の加香熟成方法を例示的に示すフローチャートである。 本発明の一部の実施例によって加香熟成された葉タバコを含む喫煙物品の例示的な構成を示す図である。 実施例および比較例それぞれによって製造された喫煙物品の喫煙官能評価結果を比較して示す図である。
以下、添付の図面を参照して本開示の好ましい実施例を詳細に説明する。本開示のメリットおよび特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述している実施例を参照すれば明確になるだろう。しかしながら、本開示の技術的思想は、以下の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現でき、単に以下の実施例は、本開示の技術的思想が完全になるようにし、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に本開示の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本開示の技術的思想は、請求項の範疇によって定義されるのみである。
各図面の構成要素に参照符号を付加するに際して、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、できるだけ同じ符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本開示を説明するに際して、関連した公知構成または機能に関する具体的な説明が本開示の要旨を不明にすることができると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
別途の定義がない限り、本明細書において使用されるすべての用語(技術および科学的用語を含む)は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に共通して理解され得る意味で使用され得る。また、一般的に使用される辞書に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的にまたは過度に解析されない。以下の実施例において使用される用語は、実施例を説明するためのものであり、本開示を制限しようとするものではない。以下の実施例において、単数型は、文章において特に言及しない限り、複数型も含む。
また、本開示の構成要素を説明するに際して、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用できる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質や手順または順序などが限定されない。任意の構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、当該他の構成要素に直接的に連結されるか、または接続され得るが、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」され得ると理解しなければならない。
本開示において使用される「含む(comprises)」および/または「含む(comprising)」は、言及された構成要素、段階、動作および/または素子は、一つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除しない。
まず、本明細書で使用される幾つかの用語について明確にする。
本明細書において、「喫煙物品」(smoking article)とは、タバコ、タバコ派生物、膨化処理タバコ(expanded tobacco)、再生タバコ(reconstituted tobacco)またはタバコ代用物に基づくかに関係なく喫煙可能な任意の製品または喫煙体験を提供できる任意の製品を意味する。例えば、喫煙物品は、シガレット、葉巻(cigar)および細かい葉巻(cigarillo)などのような喫煙可能製品を含んでもよい。
本明細書において、「喫煙物質」(smoking material)とは、喫煙物品に使用できるすべての種類の物質を意味する。
本明細書において、「上流」(upstream)または「上流方向」は、喫煙者の口部から遠ざかる方向を意味し、「下流」(downstream)または「下流方向」は、喫煙者の口部から近づく方向を意味する。
本明細書において、「長さ方向」(longitudinal direction)は、喫煙物品の長さ方向の軸に相当する方向を意味する。
明細書全体において「喫煙物品」は、タバコ(シガレット)、シガーなどのように、エアロゾルを発生させることができる物を意味する。喫煙物品は、エアロゾル発生物質またはエアロゾル形成基質を含んでもよい。また、喫煙物品は、板状葉タバコ、刻み、再構成タバコなどタバコ原料を基礎とする固体物質を含んでもよい。喫煙物質は、揮発性化合物を含んでもよい。
以下では、本開示の多様な実施例について添付の図面によって詳細に説明する。
図1は、本発明の一部の実施例に係る喫煙材料の加香熟成方法を例示的に示すフローチャートである。
図1を参照すると、喫煙材料の加香熟成方法は、加香料をベース溶液に希釈して喫煙材料に添加する段階(S10)と、加香された喫煙材料の水分を調整する段階(S20)と、水分調整された喫煙材料を恒温恒湿条件で熟成させる段階(S30)と、熟成された喫煙材料を調湿処理する段階(S40)と、調湿処理された喫煙材料を1次保湿処理する段階(S50)と、1次保湿処理された喫煙材料を裁刻する段階(S60)と、裁刻された喫煙材料を乾燥させる段階(S70)と、乾燥した喫煙材料を2次保湿処理する段階(S80)とを含んでもよい。
上記した方法によって加香熟成された喫煙材料は、非加香熟成葉タバコ、板状葉、トースト葉および膨化主脈などと配合された後、喫煙物品の喫煙物質部で充填されてもよい。
加香料をベース溶液に希釈して喫煙材料に添加する段階(S10)で、喫煙材料に添加される前記加香料は、多様な香味成分のうち少なくとも一つを含んでもよく、前記ベース溶液は、アルコールまたは水などであってもよい。
一部の実施例において、前記加香料は、バニラ濃縮物、チョコレート濃縮物、メープルシロップ、プルーン(prune)濃縮物、ココア濃縮物、松(pine)香料液、ケイヒ香料液およびレッドワイン香料液のうち少なくとも一つを含んでもよく、ベース溶液は、前記加香料によってアルコールおよび水のうちいずれか一つを選択できる。
好ましくは、前記加香料は、バニラ濃縮物またはチョコレート濃縮物であってもよい。一例として、前記加香料は、バニラ濃縮物であり、この場合、前記ベース溶液は、アルコールであってもよい。他の例として、前記加香料は、チョコレート濃縮物であり、この場合、前記ベース溶液は、水であってもよい。
一部の実施例において、前記加香料と前記ベース溶液の合計重量は、前記喫煙材料の総重量に対して略1%~20%、好ましくは、前記喫煙材料の総重量に対して約5%~15%であってもよい。
より具体的に、前記加香料の重量および前記ベース溶液の重量それぞれは、前記喫煙材料の総重量に対して略1%~10%、好ましくは、約2%~6%であってもよい。前記加香料およびベース溶液は、1:2~2:1の割合(例えば、約1:1)で希釈されてもよい。一例として、前記喫煙材料の総重量に対して約4%の加香料と約4%のベース溶液が前記喫煙材料に添加されてもよい。
一方、後述する加香熟成工程における葉タバコの物理性の悪化を防止し、量産に十分な収率確保のために、前記喫煙材料は、全糖の含有量が約20重量%~40重量%の葉タバコであることが好ましい。より好ましくは、前記喫煙材料は、全糖の含有量が約25重量%~35重量%の黄色種本葉であってもよい。
加香された喫煙材料の水分を調整する段階(S20)で、加香された喫煙材料は、水分の含有量が略10重量%~35重量%、好ましくは、約15重量%~25重量%、より好ましくは、約17重量%~23重量%になるように、水分調整されてもよい。
水分調整された喫煙材料を恒温恒湿条件で熟成させる段階(S30)は、内部温度が概略60℃~80℃、内部相対湿度が略20%~40%の条件で約7日から25日間行われ得る。
好ましくは、前記熟成段階(S30)は、内部温度が略65℃~75℃、内部相対湿度が略25%~35%の条件で約10日から18日間行われ得る。
熟成された喫煙材料を調湿処理する段階(S40)は、90℃~110℃、好ましくは、95℃~105℃の温度下で行われ、裁刻された喫煙材料を乾燥させる段階(S70)は、前記調湿処理段階(S40)より高い温度、例えば100℃~120℃、好ましくは、105℃~115℃の温度下で行われ得る。
一方、熟成段階(S30)の後に、喫煙材料には、少なくとも一回の保湿処理段階が行われ得る。前記少なくとも一回の保湿処理段階では、プロピレングリコールおよびグリセリンのうち少なくとも一つが喫煙材料に添加されてもよい。
好ましくは、前記少なくとも一回の保湿処理段階は、熟成段階(S30)と裁刻段階(S60)との間に行われる1次保湿処理段階(S50)と、乾燥段階(S70)の後に行われる2次保湿処理段階(S80)を含んでもよい。
一部の実施例において、1次保湿処理段階(S50)では、プロピレングリコールの添加重量がグリセリンの添加重量より小さく、2次保湿処理段階(S80)では、プロピレングリコールの添加重量がグリセリンの添加重量より大きくてもよい。
好ましくは、1次保湿処理段階(S50)では、喫煙材料の総重量に対して約0.8%~1.2%のプロピレングリコールと約1.3%~1.7%のグリセリンが添加され、2次保湿処理段階(S80)では、喫煙材料の総重量に対して約0.1%~0.5%のプロピレングリコールと約0.01%~0.05%のグリセリンが添加されてもよい。
一部の実施例において、喫煙材料を裁刻する段階(S60)で、葉タバコなどの喫煙材料は、幅が略0.5mm~1.5mm、好ましくは、0.7mm~1.1mmのタバコストランドに細切りにしてもよい。
上記した工程条件によって加香熟成された喫煙材料を使って喫煙物品を製造するとき、後述するように、喫煙材料内香味成分の構成をより好適に改質でき、これによって、香り発現特性および香り持続性に優れ、刺激性と異臭味が減少して、全体的なタバコ味が増進された喫煙物品を製造できる。
上述したように加香熟成された喫煙材料は、非加香熟成葉タバコ、板状葉、トースト葉および膨化主脈などと配合された後、喫煙物品の喫煙物質部に充填されてもよい。
ここで、非加香熟成葉タバコは、図1を参照して説明した加香熟成処理が施されない葉タバコを意味する。すなわち、非加香熟成葉タバコは、例えば加香および熟成処理が施されない原料葉タバコ、加香工程処理のみが施された葉タバコ、または熟成工程処理のみが施された葉タバコなどを含んでもよい。
好ましくは、図2を参照して説明する喫煙物質部110に充填される喫煙物質は、前記加香熟成葉タバコ約15重量%~35重量%、非加香熟成葉タバコ約5重量%~25重量%、トースト葉約15重量%~35重量%、板状葉約1重量%~20重量%および膨化主脈約15重量%~35重量%が配合されてもよい。
図2は、本発明の一部の実施例によって加香熟成された葉タバコを含む喫煙物品100の例示的な構成を示す図である。
本明細書では、喫煙物品100が燃焼型シガレットである場合を例示して説明したが、これに限定されず、喫煙物品100は、電子タバコ機器などのエアロゾル生成装置(不図示)とともに使用される加熱式シガレットなどであってもよいことはもちろんである。
図2を参照すると、喫煙物品100は、喫煙物質ラッパー110aで包まれた喫煙物質部110と、フィルターラッパー120aで包まれたフィルター部120と、前記喫煙物質部110とフィルター部120を結合させるチップペーパー130とを含んでもよい。
喫煙物質部110は、長く延びたロッド形態を有することができ、その長さ、周りおよび直径は多様化できる。
喫煙物質部110は、図1を参照して上述した方式で加香熟成された葉タバコ、非加香熟成葉タバコ、板状葉、トースト葉および膨化主脈が配合された混合物で充填されてもよい。
また、喫煙物質部110には、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールおよびオレイルアルコールのうち少なくとも一つのエアロゾル発生物質がさらに添加されてもよい。
また、喫煙物質部110は、風味剤、湿潤剤および/またはアセテート化合物のような他の添加物質を含有できる。例えば、風味剤は、甘草、ショ糖、果糖シロップ、イソ甘味剤、ココア、ラベンダー、シナモン、カルダモム、セロリ、コロハ、カスカリラ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、蜂蜜エッセンス、バラオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、ミントオイル、ケイヒ、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、カモミール、メントール、ケイヒ、イランイラン、サルビア、スペアミント、ショウガ、コエンドロまたはコーヒーなどを含んでもよい。また、湿潤剤は、グリセリンまたはプロピレングリコールなどを含んでもよい。
一部の実施例において、喫煙物質部110は、前記加香熟成された葉タバコと板状葉、トースト葉、膨化主脈などを粉砕した後、溶媒および多様な添加物を混合してスラリー形態に製造し、乾燥させて、シートを形成した後、このようなシートを加工して、ロッドなどのような細片形態で形成された再構成タバコ物質を含んでもよい。例えば、喫煙物質部110は、複数個の再構成タバコ物質ストランドを含み、このようなストランド1個は、長さが略10mm~14mm(例えば、12mm)、幅が略0.8mm~1.2mm(例えば、1mm)および厚さが略0.08mm~0.12mm(例えば、0.1mm)であってもよいが、これらに制限されない。
喫煙物質部110は、喫煙物質ラッパー110aにより包装できる。前記喫煙物質ラッパー110aには、グリセリンと、触媒作用などによって喫煙物質の完全燃焼を促進させるためのK-citrateおよび/またはNA-citrateなどの助燃剤が添加されてもよく、ひいては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化マグネシウムなどの充填剤(filler)が含まれてもよい。
一部の実施例において、喫煙物質ラッパー110aは、2重巻紙構造を有してもよい。具体的に、喫煙物質ラッパー110aは、喫煙物質部110に当接し、喫煙物質部110を包むインナーラッパー(inner wrapper)と、前記インナーラッパーと当接し、前記インナーラッパーの外部を包むアウターラッパー(outer wrapper)とを含んでもよい。
また、喫煙物質ラッパー110aは、一つ以上の低延焼性(Low Ignition Propensity,LIP)バンド(不図示)が形成された低延焼性シガレットペーパーであってもよい。
フィルター部120は、喫煙物質部110の下流に配置され、喫煙物質部110から発生したエアロゾル物質をユーザが吸入する直前に通過する領域であってもよい。
フィルター部120は、多様な材質から形成でき、例えばフィルター部120は、セルロースアセテートフィルターであってもよい。
一部の実施例において、フィルター部120は、香料物質が加香処理されないセルロースアセテートフィルターであってもよいが、これに制限されず、フィルター部120は、香料物質が加香処理されたTJNS(transfer jet nozzle system)フィルターであってもよい。
一部の実施例において、フィルター部120は、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。また、フィルター部120は、内部(例えば、中空)に同一あるいは異なる材質のフィルム、チューブなどの構造物を挿入して製造されてもよい。
本実施例のフィルター部120は、単一フィルターからなるモノフィルターであることが図示されたが、これに限定されない。例えば、フィルター部120は、フィルター効率を上げるために、2個のアセテートフィルターを具備するデュアルフィルターまたは三重フィルターなどで設けられることは当然である。
ひいては、図示してはいないが、フィルター部120の内部には、カプセル(不図示)が含まれてもよい。カプセルは、香料を含む内用液を被膜で包んだ構造であってもよく、例えば、カプセルは、球形または円筒形の形状を有してもよい。カプセルの被膜を形成する材料は、天然素材、デンプンおよび/またはゲル化剤であってもよい。
一部の実施例において、カプセルの内用液に含まれる香料の溶媒としては、例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリド(medium chain fatty acid triglyceride;MCTG)が用いられる。また、内用液は、色素、乳化剤、増粘剤などの他の添加剤を含有してもよい。カプセルの内用液には、メントール、植物の精油などの香料が含まれ得るが、これに制限されない。
前記フィルター部120は、フィルターラッパー120aにより包装できる。一部の実施例において、フィルターラッパー120aは、耐油性を有する巻紙で製作されてもよい。フィルターラッパー120aは、喫煙者によりフィルター部120に含まれ得るカプセルが破砕されることによってカプセルの外部に放出されるカプセル内用液がフィルターラッパー120aを通過しないようにするために、耐油巻紙で製作されてもよい。一部の実施例において、フィルターラッパー120aの内側面には、アルミホイルがさらに含まれてもよい。
フィルターラッパー120aにより包装されたフィルター部120および喫煙物質ラッパー110aにより包装された喫煙物質部110は、チップペーパー130により結合包装できる。すなわち、チップペーパー130は、喫煙物質ラッパー110aの少なくとも一部分(例えば、下流の一部領域)およびフィルターラッパー120aの外郭に囲まれてもよい。一方、前記チップペーパー130は、不燃性物質を含み、喫煙物質部110の燃焼によってフィルター部120が燃焼する現象を防止することもできる。
以下、実施例と比較例を通じて本発明の構成およびそれによる効果をより詳細に説明する。しかしながら、本実施例は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
実施例のために試験用に製造されたシガレットの喫煙物質部を除去し、加香熟成葉タバコ約20重量%、非加香熟成葉タバコ約20重量%、トースト葉約25重量%、板状葉約10重量%および膨化主脈約25重量%を配合して喫煙物質部を充填した。
配合に使用された加香熟成葉タバコは、全糖の含有量が約30重量%の韓国産黄色種本葉を加香熟成処理して製造し、加香熟成工程は、バニラ濃縮物約4kgをアルコール約4kgに希釈して葉タバコ約100kgに添加し、葉タバコの水分の含有量が約20%になるように、水分調整後、内部温度が約70℃、内部相対湿度が約30%の条件で約14日間熟成して進行された。熟成された葉タバコは、約100℃の温度で調湿処理後、PG約1000gとグリセリン約1500gを添加して1次保湿され、約0.9mmの幅に裁刻されて、約110℃の温度で乾燥後、PG約300gとグリセリン約30gを添加して2次保湿処理された。
実施例2
加香熟成工程でチョコレート濃縮物を加香料として使用し、水をベース溶液として使用した点を除いて、実施例1と同じ方式で喫煙物品を製造した。
実施例3
加香熟成工程でプルーン濃縮物を加香料として使用した点を除いて、実施例2と同じ方式で喫煙物品を製造した。
実施例4
加香熟成工程でメープルシロップを加香料として使用した点を除いて、実施例2と同じ方式で喫煙物品を製造した。
実施例5
加香熟成工程でココア濃縮物を加香料として使用した点を除いて、実施例2と同じ方式で喫煙物品を製造した。
比較例1
実施例のために試験用に製造されたシガレットの喫煙物質部を除去し、熟成葉タバコ約20重量%、非加香熟成葉タバコ約20重量%、トースト葉約25重量%、板状葉約10重量%および膨化主脈約25重量%を配合して喫煙物質部を充填した。
配合に使用された熟成葉タバコは、実施例1と同じ葉タバコを加香料が添加されない状態で実施例1と同じ方式で熟成して準備した。
比較例2
実施例のために試験用に製造されたシガレットの喫煙物質部を除去し、加香処理された葉タバコ約20重量%、非加香熟成葉タバコ約20重量%、トースト葉約25重量%、板状葉約10重量%および膨化主脈約25重量%を配合して喫煙物質部を充填した。
加香処理された葉タバコは、バニラ濃縮物約4kgをアルコール約4kgに希釈して実施例1と同じ葉タバコ約100kgに添加した後、熟成工程を省略し、調湿処理、保湿処理、裁刻および乾燥工程を実施例1と同一に行って準備した。
比較例3
チョコレート濃縮物を加香料として使用し、水をベース溶液として使用して葉タバコを加香処理した点を除いて、比較例2と同じ方式で喫煙物品を製造した。
実験例1:加香および熟成有無による香味成分の分析
実施例および比較例それぞれに使用された加香熟成葉タバコ、熟成葉タバコ、加香処理された葉タバコの葉中香味成分をSPME-GC/MS(Solid Phase Micro Extraction-Gas Chromatography/Mass Spectrometry)測定方法で分析して表1に示した。表2は、実施例1および2それぞれにおける熟成工程後の工程(調湿、保湿、裁刻、乾燥など)前後における香味成分の消失程度を評価するための香味成分の分析結果を示す。表1および表2の各成分別数値は、SPME-GC/MS測定によって分析されたpeak area ratio(相対値)を示す。
表1を参照すると、実施例1~5の全部において、大多数の香味成分が非加香熟成(比較例1)に比べて増加し、一部の香味成分は減少し、各香味成分別増加または減少程度が実施例別に異なることが分かった。これによって、加香処理の有無、加香処理時の加香料の種類および/または熟成処理の有無によって葉タバコの香味成分の改質に明確な差異が生じることを確認できた。
特に、実施例1~2および比較例2~3の結果を相互参照すると、「3,6-ジメチル-4H-フロ[3,2-c]ピラン-4-オン(3,6-Dimethyl-4H-furo[3,2-c]pyran-4-one)」、「3-フルアルデヒド(3-Furaldehyde)」、「5-メチルフルフラール(5-Methylfurfural)」、「フルフリルアルコール(Furfuryl alcohol)」などの、多くの葉タバコ内香味成分は、単純に加香処理だけで増加せず、加香処理後の熟成工程によりさらに増加することを確認できた。
また、実施例それぞれの加香熟成葉タバコの全部において、「5-メチルフルフラール(5-Methylfurfural)」、「4-オキソイソホロン(4-Oxoisophorone)」、「ピペロナール(Piperonal)」などのタバコ味に肯定的な香味成分が増加し、実施例1の加香熟成葉タバコでは、「2(3H)-フラノン,ジヒドロ-5-プロピル-(2(3H)-Furanone dihydro-5-propyl-)」、「γ-ノナラクトン(gamma-Nonalactone)」、「3,6-ジメチル-4H-フロ[3,2-c]ピラン-4-オン(3,6-Dimethyl-4H-furo[3,2-c]pyran-4-one)」、「フルフリルアルコール(Furfryl alcohol)」などのようなロースト(Roasted)香り特性を有する糖分解産物が特に増加し、実施例2の加香熟成葉タバコでは、「p-アニスアルデヒド(p-Anisaldehyde)」、「アニシルアセテート(Anisyl acetate)」などのようなスウィート(Sweet)香り特性を有するセミボラタイル(semi-volatile)化合物が特に増加したことを確認できた。
一方、別途の実施例および比較例として前記表に示してはいないが、約1週間熟成された加香熟成葉タバコは、熟成による香味成分改質効果が現れず、約4週間熟成された加香熟成葉タバコおよび全糖の含有量が約15重量%の葉タバコを使用した加香熟成葉タバコは、葉タバコの物理性の悪化および収率の悪化が現れ、全糖の含有量が約40重量%の葉タバコを使用した加香熟成葉タバコは、基準値未満のニコチン量が検出されて、前記実施例および比較例から除外した。
表2を参照すると、加香熟成処理後に増加した香味成分の大部分が、後続工程(調湿、保湿、裁刻、乾燥など)後に小幅減少したことを確認できたが、成分量の減少幅が大きくなく、ひいては、「2(3H)-フラノン ジヒドロ-5-プロピル-(2(3H)-Furanone,dihydro-5-propyl-)」、「γ-ノナラクトン(gamma-Nonalactone)」、「ピペロナール(Piperonal)」、「イオネン(Ionene)」、「2,3'-ジピリジル(2,3'-Dipyridyl)」、「アニスアルコール(Anise alcohol)」、「p-アニスアルデヒド(p-Anisaldehyde)」、「メガスチグマトリエノン(Megastigmatrienone)」および「p-メチルアセトフェノン(p-Methylacetophenone)」などの一部の糖分解産物およびタバコ固有の香味成分の場合、かえって後続工程後に成分量が増加したことを確認できる。
実験例2:加香および熟成の有無による官能評価
実施例および比較例それぞれの喫煙物品の喫味強度、香り強度、香り満足度、刺激性、異臭味、後味のすっきりさ、および全体的なタバコ味に対する官能評価を実施した。官能特性の評価は、実施例によって製造された喫煙物品それぞれを用いて27人の評価パネルを対象に実施し、合計7点満点を基準とした。
図3は、実施例および比較例それぞれによって製造された喫煙物品の喫煙官能評価結果を比較して示す図である。
図3を参照すると、実施例の大部分が、比較例と比べて同等あるいはそれ以上の喫味強度、香り強度および香り満足度を示し、異臭味が減少し、全体的なタバコ味も増加したことを確認できた。
特に、バニラ濃縮物が加香された実施例1およびチョコレート濃縮物が加香された実施例2の場合、比較例および他の実施例と比べて高い香り強度、香り満足度、後味のすっきりさ、および全体的なタバコ味の特性を示し、異臭味と刺激性の減少効果も、他の実施例と比べてさらに優れていることを確認できた。
ひいては、評価パネルの項目外の喫煙評価結果を通じて、加香熟成葉タバコが配合された喫煙物品が、非熟成葉タバコまたは非加香葉タバコが配合された喫煙物品より人為的な味と香りが少なく、辛い味とコーティング感など喫煙時に感じられる否定的属性が減少したことも分かった。
以上、添付の図面を参照して本開示の実施例を説明したが、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者は、その技術的思想や必須の特徴を変更することなく、本開示が他の具体的な形態で実施可能であることが理解ができる。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面において例示的なものであり、限定的なものでないことを理解しなければならない。本開示の保護範囲は、下記の請求範囲により解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は、本開示により定義される技術的思想の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。

Claims (11)

  1. 喫煙物品の喫煙物質部の少なくとも一部を構成するための喫煙材料の加香熟成方法であって、
    加香料をベース溶液に希釈して前記喫煙材料に添加する段階と、
    前記加香料が添加された前記喫煙材料を恒温恒湿条件で熟成させる段階と、
    前記加香料が添加された後、熟成処理された前記喫煙材料を調湿処理する段階と、
    プロピレングリコールおよびグリセリンのうち少なくとも一つを添加して、調湿処理された前記喫煙材料を1次保湿する段階と、
    1次保湿された前記喫煙材料を裁刻する段階と、
    裁刻された前記喫煙材料を乾燥させる段階と、
    前記プロピレングリコールおよび前記グリセリンのうち少なくとも一つを添加して、乾燥した前記喫煙材料を2次保湿する段階と、を含み、
    前記熟成させる段階は、内部温度が60℃~80℃であり、内部相対湿度が20%~40%である条件で7日から25日間行われ、
    前記喫煙材料は、全糖の含有量が20重量%~40重量%の葉タバコである、
    喫煙材料の加香熟成方法。
  2. 前記加香料を添加する段階で、
    前記加香料と前記ベース溶液の合計重量は、前記喫煙材料の総重量に対して1%~20%である、請求項1に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  3. 前記加香料の重量および前記ベース溶液の重量それぞれは、前記喫煙材料の総重量に対して1%~10%である、請求項2に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  4. 前記加香料を添加する段階と前記熟成させる段階との間に、
    前記喫煙材料の水分が15重量%~35重量%になるように、前記喫煙材料の水分を調整する段階をさらに含む、請求項1に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  5. 前記加香料は、バニラ濃縮物、チョコレート濃縮物、メープルシロップ、プルーン(prune)濃縮物、ココア濃縮物、松(pine)香料液、ケイヒ香料液およびレッドワイン香料液のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  6. 前記加香料は、前記バニラ濃縮物であり、前記ベース溶液は、アルコールである、請求項5に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  7. 前記加香料は、前記チョコレート濃縮物であり、前記ベース溶液は、水である、請求項5に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  8. 前記調湿処理する段階は、90℃~110℃の温度下で行われ、
    前記乾燥させる段階は、100℃~120℃の温度下で行われ、
    前記1次保湿する段階で添加される前記プロピレングリコールの重量は、前記1次保湿する段階で添加される前記グリセリンの重量より小さく、かつ、前記2次保湿する段階で添加される前記プロピレングリコールの重量は、前記2次保湿する段階で添加される前記グリセリンの重量より大きい、請求項1に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  9. 前記喫煙材料は、加香熟成葉タバコである、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の喫煙材料の加香熟成方法。
  10. 喫煙物品の製造方法であって、
    求項9に記載の喫煙材料の加香熟成方法によって加香熟成された前記加香熟成葉タバコで喫煙物質部の少なくとも一部を充填する段階と、
    前記喫煙物質部より下流にフィルター部を配する段階と、を含む喫煙物品の製造方法。
  11. 前記喫煙物質部には、前記加香熟成葉タバコが15重量%~35重量%、非加香熟成葉タバコが5重量%~25重量%、トースト葉が15重量%~35重量%、板状葉が1重量%~20重量%および膨化主脈が15重量%~35重量%配合されて充填される、請求項10に記載の喫煙物品の製造方法
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