以下、図面を参照して、実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1、レーザ加工システム100、および、レーザ加工方法について説明する。なお、以下の実施形態の説明において、同一の機能を有する部位、部材については同一の符号を付し、同一の符号が付された部位、部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1乃至図27を参照して、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1A、および、レーザ加工システム100Aについて説明する。図1は、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aを模式的に示す図である。図2は、少なくとも1つの加工プログラムPMに基づいて作製された複数の部品Qを模式的に示す概略斜視図である。図3は、ディスプレイ2に部品の加工実績が表示されている様子を模式的に示す図である。図4は、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1が入力された状態を模式的に示す図である。図5は、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1が入力された状態を模式的に示す図である。図6は、ディスプレイ2に、ネスティング処理の実行により決定された複数のワークWにおける複数の部品の配置が表示されている様子を模式的に示す図である。図7は、第1数V1に基づいて、制御装置1Aが少なくとも1つの追加加工プログラムPGを自動的に作成する様子を模式的に示す図である。図8は、変形例において、CAD/CAM装置7によって作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGが制御装置1Aに送信される様子を模式的に示す図である。図9は、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aを模式的に示す図である。図10は、メモリ6に記憶される情報の一例を模式的に示す図である。図11および図12は、ディスプレイ2に部品の加工実績が表示されている様子を模式的に示す図である。なお、図12は、図11の一部分を示す。図13は、第1不良品数D1の入力が行われる様子を模式的に示す図である。図14は、第1不良品数D1の入力に応じて、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1が自動的に補正される様子を模式的に示す図である。図15は、第1数入力欄21-1に、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1が入力された状態を模式的に示す図である。図16および図17は、追加オーダを行う部品種が選択された状態を模式的に示す図である。図18は、メモリ6に記憶される情報の一例を模式的に示す図である。図19は、ディスプレイ2に、ユーザからオーダリスト作成の開始指示を受け付ける画像IN2が表示されている様子を模式的に示す図である。図20は、ディスプレイ2に、追加オーダされた部品種を特定する部品種識別子Fと、部品種識別子Fに対応する部品の追加オーダ数とを含むオーダリストLTが表示されている様子を模式的に示す図である。図21は、ディスプレイ2に、ネスティング条件の入力欄27が表示されている様子を模式的に示す図である。図22は、ディスプレイに、ネスティング処理の実行により決定された複数のワークにおける複数の部品の配置(例えば、第1ワークW-1および第2ワークW-2を含む複数のワークWにおける第1部品Q1および第2部品Q2を含む複数の部品の配置)が表示されている様子を模式的に示す図である。図23および図24は、ディスプレイ2に、ネスティング処理の実行結果を含む画像が表示されている様子を模式的に示す図である。図25は、メモリ6に記憶される情報の一例を模式的に示す図である。図26および図27は、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aを模式的に示す概略斜視図である。
図1に例示されるように、レーザ加工システム100Aは、レーザ加工機101と、制御装置1Aとを備える。
レーザ加工機101は、ワークBにレーザを照射することにより、ワークBから少なくとも1つの部品Qを作製する。ワークBは、例えば、パイプ等の長尺ワークである。
制御装置1Aは、レーザ加工機101を制御する。図1に記載の例において、制御装置1Aは、ディスプレイ2と、入力装置3と、演算装置4と、通信回路5と、メモリ6と、を備える。図1に記載の例では、メモリ6には、少なくとも1つの加工プログラムPMが記憶されている。
制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも1つの加工プログラムPMを実行することにより第1制御指令SAを生成する処理(以下、「第1の処理」という。)を実行する。なお、本明細書において、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)が、少なくとも1つの加工プログラムPMを実行することには、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)が、演算プログラムPJを介して少なくとも1つの加工プログラムPMを実行することが包含される。換言すれば、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)が、演算プログラムPJを実行することにより、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって少なくとも1つの加工プログラムPMが処理(換言すれば、解釈)されてもよい。
レーザ加工機101は、少なくとも1つの加工プログラムPMが制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作する。より具体的には、通信回路5は、第1制御指令SAをレーザ加工機101に送信し、第1制御指令SAを受け取るレーザ加工機101は、当該第1制御指令SAに基づいて動作する。なお、第1制御指令SAには、レーザヘッド111を移動させる移動指令SA1、レーザヘッド111からレーザを射出させる射出指令SA2等の複数の指令が含まれる。
図2には、上述の第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された1群の部品Qが示されている。図2に記載の例では、1群の部品Qは、少なくとも1つの第1部品Q1と、少なくとも1つの第2部品Q2と、少なくとも1つの第3部品Q3と、少なくとも1つの第4部品Q4と、を含む。
図3に例示されるように、ディスプレイ2は、上述の第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の加工実績を示す第1加工実績R1を表示する。付加的に、ディスプレイ2は、上述の第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の加工実績を示す第2加工実績R2を表示してもよい。ディスプレイ2は、上述の第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第3部品Q3の加工実績を示す第3加工実績R3を表示してもよい。また、ディスプレイ2は、上述の第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第4部品Q4の加工実績を示す第4加工実績R4を表示してもよい。
図4に例示されるように、第1部品Q1の追加オーダ数量を第1数V1と定義し、第2部品Q2の追加オーダ数量を第2数V2と定義し、第3部品Q3の追加オーダ数量を第3数V3と定義し、第4部品Q4の追加オーダ数量を第4数V4と定義する。
図4に記載の例では、入力装置3は、ディスプレイ2に内蔵されている。より具体的には、ディスプレイ2は、タッチパネル付きディスプレイ2tである。代替的に、入力装置3は、ディスプレイ2とは別に提供されてもよい。例えば、入力装置3は、ディスプレイ2とは別に提供されるキーボード、あるいは、マウス等のポインティングデバイスを含んでいてもよい。
入力装置3は、ユーザから、第1数V1の入力を受け取る。図4には、入力装置3が、ユーザから、第1数V1の入力を受け取った後の状態が示されている。図4に記載の例において、ディスプレイ2は、第1加工実績R1および第1数V1を同時に表示する。より具体的には、第1数V1の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と第1数V1とを同時に表示する。
図3に例示されるように、ディスプレイ2には、第1数V1の入力欄(以下、「第1数入力欄21-1」という。)が表示されてもよい。図4に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第1数入力欄21-1が、ユーザが直接的に数字を入力する直接入力形式の入力欄である。代替的に、ディスプレイ2に表示される第1数入力欄21-1は、リストに表示される複数の数字の中から1つの数字を選択するように構成された選択形式の入力欄であってもよい。更に代替的に、図5に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第1数入力欄21-1は、プラスボタン21aまたはマイナスボタン21bがタッチまたはクリックされることにより、第1数V1を増減させるインクリメント/デクリメント形式の入力欄であってもよい。
代替的に、あるいは、付加的に、入力装置3は、ユーザから、第1数V1を変更する第1指示の入力を受け取るように構成されてもよい。図12および図14に記載の例では、入力装置3を介して演算装置4に第1不良品数D1が入力されることに連動して、第1数V1が変更される(詳細は後述される。)。図12および図14に記載の例において、第1不良品数D1の入力は、第1数V1を変更する第1指示の入力の一態様である。図12および図14に記載の例では、入力装置3は、第1数V1を変更する第1指示の入力(例えば、第1不良品数D1の入力)を受け取る。また、第1数V1を変更する第1指示の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2に表示される第1数V1の値が変更される(図14を参照。)。図14に記載の例では、第1数V1を変更する第1指示の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と第1数V1とを同時に表示する。図14に記載の例では、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と、第1数V1とを同一行に表示する。
付加的に、入力装置3は、ユーザから、第2数V2の入力、または、第2数V2を変更する第2指示の入力を受け取ってもよい。図4に記載の例において、第2数V2の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第2加工実績R2と第2数V2とを同時に表示する。また、図12および図14に記載の例では、第2数V2を変更する第2指示の入力(例えば、第2不良品数D2の入力)が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2に表示される第2数V2の値が変更される。第2数V2の入力または第2数V2を変更する第2指示の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第2加工実績R2と第2数V2とを同時に表示してもよい。ディスプレイ2は、第2加工実績R2と、第2数V2とを同一行に表示してもよい。
付加的に、入力装置3は、ユーザから、第3数V3の入力、または、第3数V3を変更する第3指示の入力を受け取ってもよい。図4に記載の例において、第3数V3の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第3加工実績R3と第3数V3とを同時に表示する。また、図12に記載の例において、第3数V3を変更する第3指示の入力(例えば、第3不良品数D3の入力)が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2に表示される第3数V3の値が変更されてもよい。第3数V3の入力または第3数V3を変更する第3指示の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第3加工実績R3と第3数V3とを同時に表示してもよい。ディスプレイ2は、第3加工実績R3と、第3数V3とを同一行に表示してもよい。
本明細書において、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決めることを含む処理をネスティング処理と定義する。ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置を決めることを含んでいてもよい。また、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の配置を決めることを含んでいてもよい。ネスティング処理は、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)、あるいは、制御装置1Aと通信可能に接続される他の装置(例えば、図8に例示されるCAD/CAM装置7)によって実行される。より具体的には、制御装置1A(あるいは、CAD/CAM装置7等の他の装置)は、少なくとも第1数V1に基づいて、ネスティング処理を実行する。
図6には、ネスティング処理の実行により決定された少なくとも1つのワークWにおける少なくとも1つの部品配置の一例が模式的に示されている。図6に記載の例では、3個のワークWに(より具体的には、同一形状を有する3個のワークWに)、第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3が配置されている。
図4に記載の例において、入力装置3は、ネスティング処理の開始指示を受け取る。図4に記載の例では、ディスプレイ2は、ネスティング処理の開始指示を受け付ける画像IN1(例えば、ネスティング処理の開始指示を受け付ける第1ボタンBN1)を表示する。また、当該画像IN1が直接タッチされるか、あるいは、当該画像IN1がポインティングデバイスを用いてクリックされることにより、入力装置3は、ネスティング処理の開始指示を受け取る。代替的に、入力装置3は、制御装置1AのハードボタンBT1(必要であれば、図8を参照。)が操作されることに応じて、ネスティング処理の開始指示を受け取ってもよい。換言すれば、入力装置3は、ネスティング処理の開始指示を受け取るハードボタンBT1を含んでいてもよい。
図7に記載の例では、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも第1数V1に基づいて(より具体的には、ネスティング処理の結果に基づいて)、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する。
代替的に、図8に例示されるように、制御装置1Aとは別の他の装置(例えば、CAD/CAM装置7)が、少なくとも第1数V1に基づいて(より具体的には、ネスティング処理の結果に基づいて)、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成してもよい。
図8に記載の例では、制御装置1Aは、第1数V1を含むデータDAをCAD/CAM装置7に送信する。CAD/CAM装置7は、少なくとも第1数V1に基づいて、上述のネスティング処理を実行する。CAD/CAM装置7は、ネスティング処理の結果に基づいて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する。CAD/CAM装置7は、作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGを、制御装置1Aに送信する。
図7に例示されるように、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも第1数V1および第2数V2に基づいて、上述のネスティング処理を実行してもよい。また、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも第1数V1および第2数V2に基づいて行われるネスティング処理の結果に基づいて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成してもよい。
代替的に、ネスティング処理、および、少なくとも1つの追加加工プログラムPGの作成のうちの少なくとも一方が、制御装置1Aとは別の他の装置(例えば、CAD/CAM装置7)によって行われてもよい。
例えば、図8に記載の例において、制御装置1Aは、第1数V1および第2数V2を含むデータDAをCAD/CAM装置7に送信してもよい。この場合、CAD/CAM装置7は、少なくとも第1数V1および第2数V2に基づいて、上述のネスティング処理を実行する。CAD/CAM装置7は、ネスティング処理の結果に基づいて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する。CAD/CAM装置7は、作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGを、制御装置1Aに送信する。
図7に例示されるように、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも第1数V1、第2数V2および第3数V3に基づいて、上述のネスティング処理を実行してもよい。また、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも第1数V1、第2数V2および第3数V3に基づいて行われるネスティング処理の結果に基づいて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成してもよい。
代替的に、ネスティング処理、および、少なくとも1つの追加加工プログラムPGの作成のうちの少なくとも一方が、制御装置1Aとは別の他の装置(例えば、CAD/CAM装置7)によって行われてもよい。
例えば、図8に記載の例において、制御装置1Aは、第1数V1、第2数V2および第3数V3を含むデータDAをCAD/CAM装置7に送信してもよい。この場合、CAD/CAM装置7は、少なくとも第1数V1、第2数V2および第3数V3に基づいて、上述のネスティング処理を実行する。CAD/CAM装置7は、ネスティング処理の結果に基づいて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する。CAD/CAM装置7は、作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGを、制御装置1Aに送信する。
制御装置1A(より具体的には、演算装置4)、または、制御装置1Aとは別の他の装置(例えば、CAD/CAM装置7)によって作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGは、制御装置1Aのメモリ6に記憶される(図9を参照。)。メモリ6に記憶される少なくとも1つの追加加工プログラムPGは、1つの追加加工プログラムであってもよいし、複数の追加加工プログラムによって構成される追加加工プログラム群であってもよい。
制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも第1数V1に基づいて作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行することにより(より具体的には、ネスティング処理の結果に基づいて作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行することにより)、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1を作製させる第2制御指令SBを生成する処理(以下、「第2の処理」という。)を実行する。なお、本明細書において、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)が、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行することには、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)が、演算プログラムPJを介して少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行することが包含される。換言すれば、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)が、演算プログラムPJを実行することにより、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって少なくとも1つの追加加工プログラムPGが処理(換言すれば、解釈)されてもよい。
図9に例示されるように、通信回路5は、第2制御指令SBをレーザ加工機101に送信し、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101は、当該第2制御指令SBに基づいて動作する。なお、第2制御指令SBには、レーザヘッド111を移動させる移動指令SB1、レーザヘッド111からレーザを射出させる射出指令SB2等の複数の指令が含まれる。
図9に記載の例では、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWから、第1数V1の第1部品Q1を作製する。第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101は、1つのワークWにレーザを照射することにより、1つのワークWから、第1数V1の第1部品Q1を作製してもよい。代替的に、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101は、同一形状を有する複数のワークWの各々にレーザを照射することにより、同一形状を有する複数のワークWから、第1数V1の第1部品Q1を作製してもよい。更に代替的に、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101は、長さの異なる複数のワークWの各々にレーザを照射することにより、当該複数のワークWから、第1数V1の第1部品Q1を作製してもよい。
なお、少なくとも1つの追加加工プログラムPGが、少なくとも第1数V1および第2数V2に基づいて作成される場合には、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行する制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2を作製させる第2制御指令SBを生成する。また、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより(例えば、同一形状を有する複数のワークWの各々にレーザを照射することにより)、少なくとも1つのワークWから(例えば、同一形状を有する複数のワークWから)、第1数V1の第1部品Q1と第2数V2の第2部品Q2とを作製する。
また、少なくとも1つの追加加工プログラムPGが、少なくとも第1数V1、第2数、および、第3数V3に基づいて作成される場合には、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行する制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3を作製させる第2制御指令SBを生成する。また、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより(例えば、同一形状を有する複数のワークWの各々にレーザを照射することにより)、少なくとも1つのワークWから(例えば、同一形状を有する複数のワークWから)、第1数V1の第1部品Q1と、第2数V2の第2部品Q2と、第3数V3の第3部品Q3と、を作製する。
第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1Aは、(1)少なくとも1つの加工プログラムPMが実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の加工実績を示す第1加工実績R1を表示するディスプレイ2と、(2)第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1の入力、または、当該第1数V1を変更する第1指示の入力を受け取る入力装置3、とを備える。よって、ユーザは、第1加工実績R1を考慮して、第1数V1の入力、または、第1数V1を変更する第1指示の入力を行うことができる。
また、第1の実施形態では、第1加工実績R1が制御装置1Aのディスプレイ2に表示され、上述の第1数V1または上述の第1指示の入力と、ネスティング処理の開始指示とが制御装置1Aの入力装置3を用いて行われる。このため、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、現場で(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所で)、第1部品Q1を追加で作製するための手順を実行することができる。よって、第1部品Q1を追加で作製するための手順が円滑化され、第1部品Q1を追加で作製するための作業負担および作業時間が低減される。また、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1部品Q1を追加で作製するために、現場から(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所から)、加工実績の管理を行うオフィスに移動する必要がない。
(任意付加的な構成)
続いて、図1乃至図27を参照して、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1A、および、レーザ加工システム100Aにおいて採用可能な任意付加的な構成について説明する。
説明の複雑化を避けるため、以下において、レーザ加工機101によって追加で作製される対象が、第1部品Q1、第2部品Q2、および/または、第3部品Q3である場合の例について説明する。ただし、実施形態において、レーザ加工機101によって追加で作製される対象は、第1部品Q1、第2部品Q2、および/または、第3部品Q3に限定されない。換言すれば、実施形態において、レーザ加工機101によって追加で作製される対象は、他の部品(例えば、第4部品Q4)を含んでいてもよい。
(制御装置1A)
図1に記載の例では、制御装置1Aは、ディスプレイ2と、入力装置3と、演算装置4と、通信回路5と、メモリ6とを備える。入力装置3はディスプレイ2に組み込まれていてもよい(より具体的には、ディスプレイ2は、入力装置3を内蔵したタッチパネル付きディスプレイ2tであってもよい。)。代替的に、あるいは、付加的に、制御装置1Aは、ディスプレイ2とは別に設けられた入力装置3(例えば、ボタン、スイッチ、レバー、ポインティングデバイス、キーボード等)を備えていてもよい。図1に記載の例では、制御装置1Aは、1台のコンピュータを含む。制御装置1Aは、連携して動作する複数台のコンピュータを含んでいてもよい。
図1に記載の例では、ディスプレイ2と、入力装置3と、演算装置4と、通信回路5と、メモリ6とは、バス15を介して互いに接続されている。演算装置4は、少なくとも1つのプロセッサ4a(例えば、少なくとも1つのCPU)を含む。
メモリ6は、演算装置4によって読み取り可能な記憶媒体である。メモリ6は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性または揮発性の半導体メモリであってもよいし、磁気ディスクであってもよいし、その他の形式のメモリであってもよい。メモリ6は、プログラムP(例えば、各アプリケーションプログラムを稼働させるためのシステムプログラムPS、演算プログラムPJ、加工実績作成プログラムPD、ネスティングプログラムPN、加工プログラム生成プログラムPT)を記憶する。また、メモリ6は、少なくとも1つの加工プログラムPM、および、第1加工実績R1等のデータを記憶する。
メモリ6は、複数の場所に分散配置されていてもよい。例えば、データを記憶するメモリが、システムプログラムPSを記憶するメモリとは、別に設けられていてもよい。
図10に記載の例では、メモリ6は、第1スケジュールCM1、および、第2スケジュールCM2を含む複数のスケジュールを記憶する。第1スケジュールCM1は、少なくとも1つの加工プログラムPMを含み、且つ、少なくとも1つの加工プログラムPMの実行順を規定する。第2スケジュールCM2は、他の少なくとも1つの加工プログラムPM’を含み、且つ、当該他の少なくとも1つの加工プログラムPM’の実行順を規定する。
演算装置4による第1スケジュールCM1の実行は、演算装置4による少なくとも1つの加工プログラムPMの実行の一態様である。より具体的には、演算装置4が第1スケジュールCM1を実行することは、第1スケジュールCM1によって規定された順番に従って、演算装置4が少なくとも1つの加工プログラムPMを実行することを意味する。
制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)を実行することにより、第1制御指令SA(図1を参照。)を生成し、通信回路5は、当該第1制御指令SAをレーザ加工機101に送信する。レーザ加工機101は、当該第1制御指令SAに基づいて動作し、第1部品Q1を含む複数の部品を作製する。
(加工実績作成部41)
図10に記載の例では、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、メモリ6に記憶されたプログラムP(より具体的には、加工実績作成プログラムPD)を実行することにより、演算装置4を、加工実績作成部41として機能させる。
演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が実行されることに応じて、レーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の加工実績を示す第1加工実績R1を自動的に取得する。また、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、当該第1加工実績R1をメモリ6に記憶する。第1加工実績R1は、実行された少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)を識別する識別子に関連付けられてメモリ6に記憶されてもよい。
第1加工実績R1が演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)によって自動的に取得される場合、加工実績の入力に関するユーザの作業負担が低減される。第1加工実績R1は、加工実績ファイルRFとして、メモリ6に保存されてもよい。
演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が実行されることに応じて、レーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の加工実績を示す第2加工実績R2を自動的に取得してもよい。また、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、当該第2加工実績R2をメモリ6に記憶してもよい。第2加工実績R2は、実行された少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)を識別する識別子に関連付けられてメモリ6に記憶されてもよい。
第2加工実績R2が演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)によって自動的に取得される場合、加工実績の入力に関するユーザの作業負担が低減される。第2加工実績R2は、加工実績ファイルRFとして、メモリ6に保存されてもよい。加工実績ファイルRFは、第1加工実績R1を示すデータと、第2加工実績R2を示すデータとを含んでいてもよい。
演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が実行されることに応じて、レーザ加工機101によって作製された第3部品Q3の加工実績を示す第3加工実績R3を自動的に取得してもよい。また、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、当該第3加工実績R3をメモリ6に記憶してもよい。第3加工実績R3は、加工実績ファイルRFとして、メモリ6に保存されてもよい。第3加工実績R3は、実行された少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)を識別する識別子に関連付けられてメモリ6に記憶されてもよい。
第3加工実績R3が演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)によって自動的に取得される場合、加工実績の入力に関するユーザの作業負担が低減される。第3加工実績R3は、加工実績ファイルRFとして、メモリ6に保存されてもよい。加工実績ファイルRFは、第1加工実績R1を示すデータと、第2加工実績R2を示すデータと、第3加工実績R3を示すデータと、を含んでいてもよい。
(第1ターゲット数T1、第2ターゲット数T2、第3ターゲット数T3)
本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製されるべき第1部品Q1の数量を第1ターゲット数T1と定義する。本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製されるべき第2部品Q2の数量を第2ターゲット数T2と定義する。また、本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製されるべき第3部品Q3の数量を第3ターゲット数T3と定義する。
(第1加工数M1、第2加工数M2、第3加工数M3)
本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の数量を第1加工数M1と定義する。本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の数量を第2加工数M2と定義する。また、本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPM(例えば、第1スケジュールCM1)が演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第3部品Q3の数量を第3加工数M3と定義する。
図12に記載の例では、第1加工数M1の値と、第1ターゲット数T1の値とが異なる。より具体的には、第1加工数M1の値が、第1ターゲット数T1の値よりも小さい。第1加工数M1の値と第1ターゲット数T1の値とが異なる理由について説明する。
例えば、加工不良の発生に起因してレーザ加工機101が一時停止する場合がある。この場合、演算装置4による少なくとも1つの加工プログラムPMの実行が中断され、レーザ加工機101は全ての第1制御指令SAを実行することができない。また、加工不良部が切り落とされた後、少なくとも1つの加工プログラムPMの実行が再開される場合、当該切り落としによって素材としてのワークの長さが短くなる。よって、当該ワークから必要数量の第1部品Q1を作製できない可能性がある。以上のとおり、少なくとも1つの加工プログラムPMの実行が中断されること、あるいは、ワークから加工不良部が切り落とされること等に起因して、第1加工数M1の値が、第1ターゲット数T1の値よりも小さくなり得る。
(第1未加工数U1、第2未加工数U2、第3未加工数U3)
本明細書において、第1ターゲット数T1と第1加工数M1との差分を第1未加工数U1と定義する。換言すれば、第1未加工数U1は、第1ターゲット数T1と第1加工数M1との差分を示す。本明細書において、第2ターゲット数T2と第2加工数M2との差分を第2未加工数U2と定義する。換言すれば、第2未加工数U2は、第2ターゲット数T2と第2加工数M2との差分を示す。また、本明細書において、第3ターゲット数T3と第3加工数M3との差分を第3未加工数U3と定義する。換言すれば、第3未加工数U3は、第3ターゲット数T3と第3加工数M3との差分を示す。
(第1不良品数D1、第2不良品数D2、第3不良品数D3)
第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1、第2部品Q2、あるいは、第3部品Q3が、検品において、不良品と判断される場合がある。当該検品は、人手によって行われる(例えば、ユーザは、作製された第1部品Q1、作製された第2部品Q2、あるいは、作製された第3部品Q3が要求基準を満たしているか否か、目視で、または、ノギス等の器具を用いて検品する。)。当該検品は、カメラ等を用いて自動的に行われてもよい。
本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPMが演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の不良品の数量を第1不良品数D1(図14を参照。)と定義する。より具体的には、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1のうち、検品において不良品とされた第1部品Q1の数量を第1不良品数D1と定義する。
本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPMが演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の不良品の数量を第2不良品数D2(図14を参照。)と定義する。また、本明細書において、少なくとも1つの加工プログラムPMが演算装置4によって実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第3部品Q3の不良品の数量を第3不良品数D3(図14を参照。)と定義する。
第1加工数M1(図12を参照。)は、第1不良品数D1に基づいて補正されてもよい。例えば、第1不良品数D1の値がK1(なお、K1は自然数である。以下においても同様である。)であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第1加工数M1の値がK1だけ減少するよう、第1加工数M1を自動補正してもよい(図14を参照。)。第2加工数M2(図12を参照。)は、第2不良品数D2に基づいて補正されてもよい。例えば、第2不良品数D2の値がK2(なお、K2は自然数である。以下においても同様である。)であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第2加工数M2の値がK2だけ減少するよう、第2加工数M2を自動補正してもよい(図14を参照。)。第3加工数M3(図12を参照。)は、第3不良品数D3に基づいて補正されてもよい。例えば、第3不良品数D3の値がK3(なお、K3は自然数である。以下においても同様である。)であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第3加工数M3の値がK3だけ減少するよう、第3加工数M3を自動補正してもよい。
図12および図14に記載の例では、第1加工数M1が、第1不良品数D1に基づいて補正されるのに対し、第1未加工数U1は、第1不良品数D1に基づいて補正されない。換言すれば、第1未加工数U1は、第1ターゲット数T1と補正前の第1加工数M1との差分を示す値に維持されている。代替的に、第1未加工数U1が、第1不良品数D1に基づいて補正されてもよい。例えば、第1不良品数D1の値がK1であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第1未加工数U1の値がK1だけ増加するよう、第1未加工数U1を自動補正してもよい。この場合、補正後の第1未加工数U1は、補正前の第1未加工数U1と第1不良品数D1との合計値となる。
(第1識別子F1、第2識別子F2、第3識別子F3)
本明細書において、第1部品Q1を識別する識別子を第1識別子F1と定義する。第1識別子F1は、第1部品Q1の部品名であってもよいし、第1部品Q1を特定する符号列であってもよいし(なお、符号列には、文字、数字、記号のうちの少なくとも1つが含まれるものとする。)、第1部品Q1を特定する図形(例えば、第1部品Q1をモデル化した図形)であってもよい。本明細書において、第2部品Q2を識別する識別子を第2識別子F2と定義する。第2識別子F2は、第2部品Q2の部品名であってもよいし、第2部品Q2を特定する符号列であってもよいし、第2部品Q2を特定する図形であってもよい。また、本明細書において、第3部品Q3を識別する識別子を第3識別子F3と定義する。第3識別子F3は、第3部品Q3の部品名であってもよいし、第3部品Q3を特定する符号列であってもよいし、第3部品Q3を特定する図形であってもよい。
(第1加工実績R1、第2加工実績R2、第3加工実績R3)
図10に記載の例では、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の加工実績を示す第1加工実績R1は、メモリ6に記憶されている。メモリ6に記憶される第1加工実績R1は、第1部品Q1を特定する第1識別情報61-1(例えば、第1識別子F1)と、上述の第1加工数M1とを含んでいてもよい。付加的に、メモリ6に記憶される第1加工実績R1は、上述の第1未加工数U1(より具体的には、第1ターゲット数T1と第1加工数M1との差分を示す第1未加工数U1)を含んでいてもよい。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第1加工実績R1(換言すれば、第1部品Q1の加工実績)は、第1部品Q1を識別する第1識別子F1と、上述の第1加工数M1とを含む。図12に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第1加工実績R1は、第1部品Q1を識別する第1識別子F1と、上述の第1未加工数U1(より具体的には、第1ターゲット数T1と第1加工数M1との差分を示す第1未加工数U1)とを含んでいてもよい。付加的に、ディスプレイ2に表示される第1加工実績R1は、第1ターゲット数T1を含んでいてもよい。図12に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第1加工実績R1は、第1識別子F1と、第1ターゲット数T1と、第1加工数M1と、第1未加工数U1とを含む。
図10に記載の例では、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の加工実績を示す第2加工実績R2は、メモリ6に記憶されている。メモリ6に記憶される第2加工実績R2は、第2部品Q2を特定する第2識別情報61-2(例えば、第2識別子F2)と、上述の第2加工数M2とを含んでいてもよい。付加的に、メモリ6に記憶される第2加工実績R2は、上述の第2未加工数U2を含んでいてもよい。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第2加工実績R2(換言すれば、第2部品Q2の加工実績)は、第2部品Q2を識別する第2識別子F2と、上述の第2加工数M2とを含む。図12に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第2加工実績R2は、第2部品Q2を識別する第2識別子F2と、上述の第2未加工数U2とを含んでいてもよい。付加的に、ディスプレイ2に表示される第2加工実績R2は、第2ターゲット数T2を含んでいてもよい。図12に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第2加工実績R2は、第2識別子F2と、第2ターゲット数T2と、第2加工数M2と、第2未加工数U2とを含む。
図10に記載の例では、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第3部品Q3の加工実績を示す第3加工実績R3は、メモリ6に記憶されている。メモリ6に記憶される第3加工実績R3は、第3部品Q3を特定する第3識別情報61-3(例えば、第3識別子F3)と、上述の第3加工数M3とを含んでいてもよい。付加的に、メモリ6に記憶される第3加工実績R3は、上述の第3未加工数U3を含んでいてもよい。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第3加工実績R3(換言すれば、第3部品Q3の加工実績)は、第3部品Q3を識別する第3識別子F3と、上述の第3加工数M3とを含む。図12に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第3加工実績R3は、第3部品Q3を識別する第3識別子F3と、上述の第3未加工数U3とを含んでいてもよい。付加的に、ディスプレイ2に表示される第3加工実績R3は、第3ターゲット数T3を含んでいてもよい。図12に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第3加工実績R3は、第3識別子F3と、第3ターゲット数T3と、第3加工数M3と、第3未加工数U3とを含む。
図12に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第1加工実績R1が第1未加工数U1を含む場合、ユーザは、本来作製されるべき第1部品Q1の数量を示す第1ターゲット数のうち、欠品数を容易に把握することができる。図12に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第2加工実績R2が第2未加工数U2を含む場合、ユーザは、本来作製されるべき第2部品Q2の数量を示す第2ターゲット数のうち、欠品数を容易に把握することができる。図12に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第3加工実績R3が第3未加工数U3を含む場合、ユーザは、本来作製されるべき第3部品Q3の数量を示す第3ターゲット数のうち、欠品数を容易に把握することができる。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第1加工実績R1および第2加工実績R2を含む加工実績データをリスト形式で表示する。より具体的には、ディスプレイ2は、複数の部品の複数の識別子(F1、F2、・・・)が列方向(換言すれば、縦列方向)に沿って配置され、各部品の加工実績データが同一行に並ぶように、第1加工実績R1および第2加工実績R2を含む加工実績データをリスト形式で表示する。
(第1入力欄22-1、第2入力欄22-2、第3入力欄22-3)
図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第1不良品数D1の入力欄である第1入力欄22-1を表示する。より具体的には、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と、第1不良品数D1の入力欄である第1入力欄22-1とを同時に表示する。ディスプレイ2は、第2加工実績R2と、第2不良品数D2の入力欄である第2入力欄22-2とを同時に表示してもよい。また、ディスプレイ2は、第3加工実績R3と、第3不良品数D3の入力欄である第3入力欄22-3とを同時に表示してもよい。
図12に記載の例において、第1入力欄22-1、第2入力欄22-2、第3入力欄22-3の各々は、リストに表示される複数の数字の中から1つの数字を選択するように構成された選択形式の入力欄である(必要であれば、図13を参照。)。代替的に、第1入力欄22-1、第2入力欄22-2、第3入力欄22-3の各々は、他の形式の入力欄(例えば、ユーザが直接的に数字を入力する直接入力形式の入力欄)であってもよい。
図12に記載の例において、入力装置3を介して演算装置4に入力される第1不良品数D1の値がK1であるとき(換言すれば、第1入力欄22-1に入力される第1不良品数D1の値がK1であるとき)、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第1加工数M1の値がK1だけ減少するよう、第1加工数M1を自動補正する。また、ディスプレイ2は、補正された第1加工数M1を第1加工実績R1の少なくとも一部として表示する(図14を参照。)。
演算装置4が、入力装置3を介して入力される第1不良品数D1に基づいて、第1部品Q1の作製数量を表す第1加工数M1を補正する場合、補正された第1加工数M1は、作製された第1部品Q1の良品数を表すこととなる。よって、ユーザは、第1部品Q1の良品数を容易に把握することができる。
代替的に、あるいは、付加的に、入力装置3を介して演算装置4に入力される第1不良品数D1の値がK1であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第1数V1の値がK1だけ増加するよう、第1数V1を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第1数V1を表示してもよい(図14を参照。)。なお、図12および図14に記載の例において、第1不良品数D1の入力は、第1数V1を変更する第1指示の入力の一態様である(換言すれば、ユーザが入力装置3を介して第1不良品数D1の入力を行うことは、ユーザが入力装置3を介して第1数V1を変更する第1指示の入力を行うことの一態様である。)。
演算装置4が、第1不良品数D1に基づいて第1数V1を補正する場合、第1不良品数D1の入力に応じて、第1数V1が自動的に補正されることとなる。よって、第1部品Q1の追加作製を指示するユーザの入力負担が小さくて済む。
図12に記載の例において、入力装置3を介して演算装置4に入力される第2不良品数D2の値がK2であるとき(より具体的には、第2入力欄22-2に入力される第2不良品数D2の値がK2であるとき)、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第2加工数M2の値がK2だけ減少するよう、第2加工数M2を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第2加工数M2を第2加工実績R2の少なくとも一部として表示してもよい(図14を参照。)。
演算装置4が、入力装置3を介して入力される第2不良品数D2に基づいて、第2部品Q2の作製数量を表す第2加工数M2を補正する場合、補正された第2加工数M2は、作製された第2部品Q2の良品数を表すこととなる。よって、ユーザは、第2部品Q2の良品数を容易に把握することができる。
代替的に、あるいは、付加的に、入力装置3を介して演算装置4に入力される第2不良品数D2の値がK2であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第2数V2の値がK2だけ増加するよう、第2数V2を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第2数V2を表示してもよい(図14を参照。)。なお、図12および図14に記載の例において、第2不良品数D2の入力は、第2数V2を変更する第2指示の入力の一態様である(換言すれば、ユーザが入力装置3を介して第2不良品数D2の入力を行うことは、ユーザが入力装置3を介して第2数V2を変更する第2指示の入力を行うことの一態様である。)。
演算装置4が、第2不良品数D2に基づいて第2数V2を補正する場合、第2不良品数D2の入力に応じて、第2数V2が自動的に補正されることとなる。よって、第2部品Q2の追加作製を指示するユーザの入力負担が小さくて済む。
図12に記載の例において、入力装置3を介して演算装置4に入力される第3不良品数D3の値がK3であるとき(より具体的には、第3入力欄22-3に入力される第3不良品数D3の値がK3であるとき)、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第3加工数M3の値がK3だけ減少するよう、第3加工数M3を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第3加工数M3を第3加工実績R3の少なくとも一部として表示してもよい。
演算装置4が、入力装置3を介して入力される第3不良品数D3に基づいて、第3部品Q3の作製数量を表す第3加工数M3を補正する場合、補正された第3加工数M3は、作製された第3部品Q3の良品数を表すこととなる。よって、ユーザは、第3部品Q3の良品数を容易に把握することができる。
代替的に、あるいは、付加的に、入力装置3を介して演算装置4に入力される第3不良品数D3の値がK3であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第3数V3の値がK3だけ増加するよう、第3数V3を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第3数V3を表示してもよい。
演算装置4が、第3不良品数D3に基づいて第3数V3を補正する場合、第3不良品数D3の入力に応じて、第3数V3が自動的に補正されることとなる。よって、第3部品Q3の追加作製を指示するユーザの入力負担が小さくて済む。
(第1数V1のデフォルト値、第2数V2のデフォルト値、第3数V3のデフォルト値)
図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第1未加工数U1を表す値(換言すれば、第1ターゲット数T1と第1加工数M1との差分を表す値)を、第1数V1のデフォルト値DF1として表示する。
第1未加工数U1を表す値が第1数V1のデフォルト値DF1として表示される場合、ユーザは、本来作製されるべき第1部品Q1の数量を示す第1ターゲット数T1のうち、欠品数を容易に把握することができる。また、第1部品Q1の欠品数を表す値が第1数V1のデフォルト値DF1となるため、ユーザは、当該欠品数に対応する数量の第1部品Q1を作製するための手順を速やかに進めることができる。
図12に記載の例において、入力装置3を介して演算装置4に入力される第1不良品数D1の値がK1であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第1数V1の値がデフォルト値DF1からK1だけ増加するよう、第1数V1を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第1数V1を表示してもよい(図14を参照。)。
図12および図14に記載の例では、入力装置3を介して演算装置4に入力される第1不良品数D1の値がK1であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第1数V1の値が、第1未加工数U1を示す値と第1不良品数D1を示す値との合計値となるように、第1数V1を自動補正する。この場合、ユーザは、第1部品Q1の欠品数と第1部品Q1の不良品数との合計に対応する数量の第1部品Q1を作製するための手順を速やかに進めることができる。
図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第2未加工数U2を表す値(換言すれば、第2ターゲット数T2と第2加工数M2との差分を表す値)を、第2数V2のデフォルト値DF2として表示する。
第2未加工数U2を表す値が第2数V2のデフォルト値DF2として表示される場合、ユーザは、本来作製されるべき第2部品Q2の数量を示す第2ターゲット数T2のうち、欠品数を容易に把握することができる。また、第2部品Q2の欠品数を表す値が第2数V2のデフォルト値DF2となるため、ユーザは、当該欠品数に対応する数量の第2部品Q2を作製するための手順を速やかに進めることができる。
図12に記載の例において、入力装置3を介して演算装置4に入力される第2不良品数D2の値がK2であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第2数V2の値がデフォルト値DF2からK2だけ増加するよう、第2数V2を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第2数V2を表示してもよい(図14を参照。)。
図12および図14に記載の例では、入力装置3を介して演算装置4に入力される第2不良品数D2の値がK2であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第2数V2の値が、第2未加工数U2を示す値と第2不良品数D2を示す値との合計値となるように、第2数V2を自動補正する。この場合、ユーザは、第2部品Q2の欠品数と第2部品Q2の不良品数との合計に対応する数量の第2部品Q2を作製するための手順を速やかに進めることができる。
図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第3未加工数U3を表す値(換言すれば、第3ターゲット数T3と第3加工数M3との差分を表す値)を、第3数V3のデフォルト値DF3として表示する。
第3未加工数U3を表す値が第3数V3のデフォルト値DF3として表示される場合、ユーザは、本来作製されるべき第3部品Q3の数量を示す第3ターゲット数T3のうち、欠品数を容易に把握することができる。また、第3部品Q3の欠品数を表す値が第3数V3のデフォルト値DF3となるため、ユーザは、当該欠品数に対応する数量の第3部品Q3を作製するための手順を速やかに進めることができる。
図12に記載の例において、入力装置3を介して演算装置4に入力される第3不良品数D3の値がK3であるとき、演算装置4(より具体的には、加工実績作成部41)は、第3数V3の値がデフォルト値DF3からK3だけ増加するよう、第3数V3を自動補正してもよい。また、ディスプレイ2は、補正された第3数V3を表示してもよい。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第1数V1の入力欄(すなわち、第1数入力欄21-1)を表示する。図3、および、図12に記載の例では、ユーザは、入力装置3を介して、ディスプレイ2に表示された第1数入力欄21-1に、第1数V1を直接的に入力することができる。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と、第1数V1の直接的な入力欄である第1数入力欄21-1とを同時に表示する。図12に例示されるように、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と、第1不良品数D1の入力欄である第1入力欄22-1と、第1数V1の直接的な入力欄である第1数入力欄21-1とを同時に表示してもよい。
図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第1数入力欄21-1に、第1未加工数U1を表す値(換言すれば、第1ターゲット数T1と第1加工数M1との差分を表す値)を、第1数V1のデフォルト値DF1として表示する。図14に例示されるように、第1不良品数D1が入力装置3を介して演算装置4に入力されることに応じて、第1数入力欄21-1に表示される値が、第1未加工数U1を表す値から、第1未加工数U1を示す値と第1不良品数D1を示す値との合計値を表す値に、自動的に変更されるように構成されてもよい。
図12、あるいは、図14に記載の例では、ユーザは、第1数V1を示す値として第1数入力欄21-1に表示された値を、直接的に編集可能である。換言すれば、ユーザは、第1数入力欄21-1に表示された値を直接的に編集することにより、第1数V1を示す値として第1数入力欄21-1に表示された値(例えば、図12に示されるデフォルト値DF1、あるいは、図14に示される第1未加工数U1を示す値と第1不良品数D1を示す値との合計値)から、ユーザが希望する他の値に変更することができる(図15を参照。)。この場合、ユーザは、演算装置4によって自動的に提示される値を参考にしつつ、第1部品Q1の追加オーダ数量である第1数V1を自由に決定することができる。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第2数V2の入力欄(以下、「第2数入力欄21-2」という。)を表示する。図3、および、図12に記載の例では、ユーザは、入力装置3を介して、ディスプレイ2に表示された第2数入力欄21-2に、第2数V2を直接的に入力することができる。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第2加工実績R2と、第2数V2の直接的な入力欄である第2数入力欄21-2とを同時に表示する。図12に例示されるように、ディスプレイ2は、第2加工実績R2と、第2不良品数D2の入力欄である第2入力欄22-2と、第2数V2の直接的な入力欄である第2数入力欄21-2とを同時に表示してもよい。
図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第2数入力欄21-2に、第2未加工数U2を表す値(換言すれば、第2ターゲット数T2と第2加工数M2との差分を表す値)を、第2数V2のデフォルト値DF2として表示する。図14に例示されるように、第2不良品数D2が入力装置3を介して演算装置4に入力されることに応じて、第2数入力欄21-2に表示される値が、第2未加工数U2を表す値から、第2未加工数U2を示す値と第2不良品数D2を示す値との合計値を表す値に、自動的に変更されるように構成されてもよい。
図12、あるいは、図14に記載の例では、ユーザは、第2数V2を示す値として第2数入力欄21-2に表示された値を、直接的に編集可能である。換言すれば、ユーザは、第2数入力欄21-2に表示された値を直接的に編集することにより、第2数V2を示す値として第2数入力欄21-2に表示された値(例えば、図12に示されるデフォルト値DF2、あるいは、図14に示される第2未加工数U2を示す値と第2不良品数D2を示す値との合計値)から、ユーザが希望する他の値に変更することができる。この場合、ユーザは、演算装置4によって自動的に提示される値を参考にしつつ、第2部品Q2の追加オーダ数量である第2数V2を自由に決定することができる。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第3数V3の入力欄(以下、「第3数入力欄21-3」という。)を表示する。図3、および、図12に記載の例では、ユーザは、入力装置3を介して、ディスプレイ2に表示された第3数入力欄21-3に、第3数V3を直接的に入力することができる。
図3、および、図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第3加工実績R3と、第3数V3の直接的な入力欄である第3数入力欄21-3とを同時に表示する。図12に例示されるように、ディスプレイ2は、第3加工実績R3と、第3不良品数D3の入力欄である第3入力欄22-3と、第3数V3の直接的な入力欄である第3数入力欄21-3とを同時に表示してもよい。
図12に記載の例では、ディスプレイ2は、第3数入力欄21-3に、第3未加工数U3を表す値(換言すれば、第3ターゲット数T3と第3加工数M3との差分を表す値)を、第3数V3のデフォルト値DF3として表示する。第3不良品数D3が入力装置3を介して演算装置4に入力されることに応じて、第3数入力欄21-3に表示される値が、第3未加工数U3を表す値から、第3未加工数U3を示す値と第3不良品数D3を示す値との合計値を表す値に、自動的に変更されるように構成されてもよい。
図12、あるいは、図14に記載の例では、ユーザは、第3数V3を示す値として第3数入力欄21-3に表示された値を、直接的に編集可能である。換言すれば、ユーザは、第3数入力欄21-3に表示された値を直接的に編集することにより、第3数V3を示す値として第3数入力欄21-3に表示された値(例えば、図12に示されるデフォルト値DF3、あるいは、図14に示される第3未加工数U3を示す値と第3不良品数D3を示す値との合計値)から、ユーザが希望する他の値に変更することができる(図15を参照。)。この場合、ユーザは、演算装置4によって自動的に提示される値を参考にしつつ、第3部品Q3の追加オーダ数量である第3数V3を自由に決定することができる。
(第1画像IM1)
演算装置4は、メモリ6に記憶されたプログラムP(例えば、加工実績作成プログラムPD)を実行することにより第1表示指令を生成する処理(以下、「第3の処理」という。)を実行し、演算装置4から第1表示指令を受け取るディスプレイ2は、第1画像IM1を表示する(図11を参照。)。第1表示指令は、加工実績をディスプレイ2に表示させる指令であり、第1画像IM1は、加工実績を含む画像である。
図12に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、上述の第1加工実績R1(例えば、第1部品Q1を識別する第1識別子F1、第1ターゲット数T1、第1加工数M1、および/または、第1未加工数U1)を含む。第1画像IM1は、上述の第1入力欄22-1、および/または、上述の第1数入力欄21-1を含んでいてもよい。
付加的に、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、第1部品Q1の追加オーダを行うか否かの選択を受け付ける第1選択欄24-1を含んでいてもよい。図16に記載の例では、ユーザは、入力装置3を介してディスプレイ2に表示された第1選択欄24-1を操作することにより(より具体的には、第1選択欄24-1をタッチまたはクリックすることにより)、第1部品Q1の追加オーダを行うか否かを選択することができる。
ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、上述の第2加工実績R2(例えば、第2部品Q2を識別する第2識別子F2、第2ターゲット数T2、第2加工数M2、および/または、第2未加工数U2)を含んでいてもよい。また、第1画像IM1は、上述の第2入力欄22-2、および/または、上述の第2数入力欄21-2を含んでいてもよい。
付加的に、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、第2部品Q2の追加オーダを行うか否かの選択を受け付ける第2選択欄24-2を含んでいてもよい。図16に記載の例では、ユーザは、入力装置3を介してディスプレイ2に表示された第2選択欄24-2を操作することにより(より具体的には、第2選択欄24-2をタッチまたはクリックすることにより)、第2部品Q2の追加オーダを行うか否かを選択することができる。
ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、上述の第3加工実績R3(例えば、第3部品Q3を識別する第3識別子F3、第3ターゲット数T3、第3加工数M3、および/または、第3未加工数U3)を含んでいてもよい。また、第1画像IM1は、上述の第3入力欄22-3、および/または、上述の第3数入力欄21-3を含んでいてもよい。
付加的に、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、第3部品Q3の追加オーダを行うか否かの選択を受け付ける第3選択欄24-3を含んでいてもよい。図16に記載の例では、ユーザは、入力装置3を介してディスプレイ2に表示された第3選択欄24-3を操作することにより(より具体的には、第3選択欄24-3をタッチまたはクリックすることにより)、第3部品Q3の追加オーダを行うか否かを選択することができる。
図11に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、第1スケジュールCM1を識別する第1のスケジュール識別子C1と、第2スケジュールCM2を識別する第2のスケジュール識別子C2とを含む複数のスケジュール識別子Cを含む。第1画像IM1は、第1のスケジュール識別子C1と、第1スケジュールCM1が実行された日時を示すデータCT1と、第2のスケジュール識別子C2と、第2スケジュールCM2が実行された日時を示すデータCT2と、を含んでいてもよい。
図11に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数のスケジュール識別子Cのうち、第1のスケジュール識別子C1が選択されることに応じて、演算装置4は、第1画像IM1に、第1スケジュールCM1の実行に基づいてレーザ加工機101によって作製された各部品の加工実績(例えば、上述の第1加工実績R1、第2加工実績R2、および/または、第3加工実績R3)が含まれるよう、第1表示指令を生成する。第1表示指令を受け取るディスプレイ2は、第1画像IM1の一部として、第1スケジュールCM1の実行に基づいてレーザ加工機101によって作製された各部品の加工実績を表示する。
図11に記載の例では、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、第1部品Q1を識別する第1識別子F1と、第2部品Q2を識別する第2識別子F2とを含む複数の部品種識別子Fを含む。
図11に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数の部品種識別子Fのうち、第1識別子F1が選択されることに応じて、演算装置4は、第1画像IM1に、第1識別子F1によって特定される第1部品Q1をモデル化したモデリング画像81、および/または、第1識別子F1によって特定される第1部品Q1の寸法データ91が含まれるよう、第1表示指令を生成する。第1表示指令を受け取るディスプレイ2は、第1画像IM1の一部として、第1部品Q1をモデル化したモデリング画像81、および/または、第1部品Q1の寸法データ91を表示する。
図17に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数の部品種識別子Fのうち、第2識別子F2が選択されることに応じて、演算装置4は、第1画像IM1に、第2識別子F2によって特定される第2部品Q2をモデル化したモデリング画像82、および/または、第2識別子F2によって特定される第2部品Q2の寸法データ92が含まれるよう、第1表示指令を生成する。第1表示指令を受け取るディスプレイ2は、第1画像IM1の一部として、第2部品Q2をモデル化したモデリング画像82、および/または、第2部品Q2の寸法データ92を表示する。
(第1セーブボタン25)
図17に記載の例では、第1画像IM1は、第1セーブボタン25(より具体的には、第1セーブボタン25の画像)を含む。第1セーブボタン25がタッチまたはクリックされることに応じて、第1画像IM1に含まれる入力欄(例えば、第1入力欄22-1、第1数入力欄21-1、第2入力欄22-2、第2数入力欄21-2、第3入力欄22-3、第3数入力欄21-3等)に入力されたデータがメモリ6に記憶される。付加的に、第1セーブボタン25がタッチまたはクリックされることに応じて、第1不良品数D1の入力に連動して補正された第1加工数M1が、メモリ6に保存されてもよい。また、第1セーブボタン25がタッチまたはクリックされることに応じて、第2不良品数D2の入力に連動して補正された第2加工数M2、および/または、第3不良品数D3の入力に連動して補正された第3加工数M3がメモリ6に保存されてもよい。
図17に記載の例では、第1セーブボタン25がタッチまたはクリックされることに応じて、第1不良品数D1、および/または、第1数V1がメモリ6に保存される。代替的に、あるいは、付加的に、第1入力欄22-1に第1不良品数D1が入力されることに応じて、第1不良品数D1がメモリ6に保存されてもよい。また、第1数入力欄21-1に第1数V1が入力されるか、あるいは、第1数入力欄21-1に表示される第1数V1が変更されることに応じて、入力または変更された第1数V1がメモリ6に保存されてもよい。
図17に記載の例では、第1セーブボタン25がタッチまたはクリックされることに応じて、第2不良品数D2、および/または、第2数V2がメモリ6に保存される。代替的に、あるいは、付加的に、第2入力欄22-2に第2不良品数D2が入力されることに応じて、第2不良品数D2がメモリ6に保存されてもよい。また、第2数入力欄21-2に第2数V2が入力されるか、あるいは、第2数入力欄21-2に表示される第2数V2が変更されることに応じて、入力または変更された第2数V2がメモリ6に保存されてもよい。
図17に記載の例では、第1セーブボタン25がタッチまたはクリックされることに応じて、第3不良品数D3、および/または、第3数V3がメモリ6に保存される。代替的に、あるいは、付加的に、第3入力欄22-3に第3不良品数D3が入力されることに応じて、第3不良品数D3がメモリ6に保存されてもよい。また、第3数入力欄21-3に第3数V3が入力されるか、あるいは、第3数入力欄21-3に表示される第3数V3が変更されることに応じて、入力または変更された第3数V3がメモリ6に保存されてもよい。
図18に記載の例では、メモリ6は、第1加工実績R1、第2加工実績R2、第3加工実績R3等の加工実績データRに加え、第1数V1、第2数V2、第3数V3等の追加オーダデータV、第1不良品数D1、第2不良品数D2、第3不良品数D3等の検品データDを記憶する。
図18に記載の例では、メモリ6は、第1部品Q1の寸法を特定する第1部品データ62-1、第2部品Q2の寸法を特定する第2部品データ62-2、および、第3部品Q3の寸法を特定する第3部品データ62-3を記憶している。より具体的には、第1部品データ62-1は、第1部品Q1を特定する第1識別情報61-1(例えば、第1識別子F1)に関連付けられてメモリ6に記憶される。第2部品データ62-2は、第2部品Q2を特定する第2識別情報61-2(例えば、第2識別子F2)に関連付けられてメモリ6に記憶される。また、第3部品データ62-3は、第3部品Q3を特定する第3識別情報61-3(例えば、第3識別子F3)に関連付けられてメモリ6に記憶される。
(オーダリストLT)
図20に例示されるように、追加オーダされた複数の部品種をそれぞれ特定する部品種識別子Fと、追加オーダされた複数の部品種の各々の追加オーダ数とを含むオーダリストLTが作成されてもよい。作成されたオーダリストLTは、ディスプレイ2に表示されることが好ましい。オーダリストLTの作成は、例えば、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって実行される。
図19には、オーダリスト作成の開始指示を受け付ける画像IN2(より具体的には、第2ボタンBN2)が表示されている。図19に記載の例では、第1画像IM1が、オーダリスト作成の開始指示を受け付ける画像IN2(より具体的には、第2ボタンBN2)を含む。図19に記載の例において、オーダリスト作成の開始指示を受け付ける画像IN2(より具体的には、第2ボタンBN2)が、タッチまたはクリックされることに応じて、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、上述のオーダリストLTを作成する。また、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、作成されたオーダリストLTを含む第2画像IM2を、ディスプレイ2に表示させる。
オーダリスト作成の開始指示を受け付ける画像IN2(より具体的には、第2ボタンBN2)は、第1画像IM1における第1セーブボタン25がタッチまたはクリックされることに応じて、ディスプレイ2に表示されるか、あるいは、ユーザからの入力を受け付けるアクティブ状態に表示状態が変更されるように構成されてもよい(図17、および、図19を参照。)。
図20に記載の例では、オーダリストLTは、1つの部品種としての第1部品Q1を識別する第1識別子F1と、上述の第1数V1とを含む。オーダリストLTは、1つの部品種としての第2部品Q2を識別する第2識別子F2と、上述の第2数V2とを含んでいてもよい。また、オーダリストLTは、1つの部品種としての第3部品Q3を識別する第3識別子F3と、上述の第3数V3とを含んでいてもよい。
図20に例示されるように、ディスプレイ2は、オーダリストLT中で第1部品Q1が選択されることに応じて(より具体的には、オーダリストLT中で第1部品Q1を識別する第1識別子F1が選択されることに応じて)、オーダリストLTに加えて、第1部品Q1をモデル化したモデリング画像81、および/または、第1部品Q1の寸法データ91を表示してもよい。
第2画像IM2は、第1数V1の修正を受け付ける欄26-1を含んでいてもよい。図20に記載の例では、入力装置3を介して欄26-1に数字が入力されることにより、第1数V1の値が、欄26-1に入力された数字に変更される。第2画像IM2は、第2数V2の修正を受け付ける欄を含んでいてもよい。
第2画像IM2は、ネスティング条件を設定する処理に進むためのボタン(以下、「第3ボタンBN3」という。)を含んでいてもよい。オーダリストLTの作成が省略される場合等には、第1画像IM1が、ネスティング条件を設定する処理に進むための第3ボタンBN3を含んでいてもよい。
(ネスティング条件の設定)
制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、プログラムPを実行することにより、ディスプレイ2および入力装置3を用いて、ネスティング条件の設定処理を実行する。
ネスティング条件は、例えば、ワークWの寸法(例えば、ワークWの長さ)を含む。なお、少なくとも1つのワークWが、異なる形状の複数のワークWである場合には、ネスティング条件は、複数のワークWの各々の寸法を含む。以下、説明の複雑化を避けるために、少なくとも1つのワークWが、1つのワークであるか、あるいは、同一形状を有する複数のワークである場合の例について説明する。
図21に記載の例では、ディスプレイ2は、ネスティング条件を設定する少なくとも1つの入力欄27を表示する。より具体的には、演算装置4は、メモリ6に記憶されたプログラムPを実行することにより表示指令を生成し、演算装置4から表示指令を受け取るディスプレイ2は、少なくとも1つの入力欄27を含む画像(以下、「第3画像IM3」という。)を表示する。
少なくとも1つの入力欄27を含む第3画像IM3は、第3ボタンBN3(図20を参照。)がタッチまたはクリックされることに応じて、ディスプレイ2に表示されるようにしてもよい。第3画像IM3(図21を参照。)、および、第2画像IM2(図20を参照。)が、ディスプレイ2に同時に表示されてもよい。
少なくとも1つの入力欄27は、ワークWの寸法を特定するデータの入力を受け付ける寸法入力欄27-1を含んでいてもよい。図21に記載の例では、寸法入力欄27-1は、ワークWの長さを特定するデータの入力を受け付ける欄である。代替的に、あるいは、付加的に、少なくとも1つの入力欄27は、ワークWの端部の余白の長さを特定するデータの入力を受け付ける欄27-2を含んでいてもよい。なお、余白とは、部品の作製に使用されない部分を意味する。
制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも1つの入力欄27に入力されたデータに基づいて、ネスティング条件を設定する。例えば、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、寸法入力欄27-1に入力されたデータに基づいて、ネスティング条件の少なくとも一部を構成するワークWの寸法を設定する。ワークWの寸法を示すデータ94(図18を参照。)は、メモリ6に記憶される。
(ネスティング処理)
図21に記載の例において、入力装置3は、ネスティング処理の開始指示を受け取る。図21に記載の例では、ディスプレイ2は、ネスティング処理の開始指示を受け付ける画像IN1(例えば、ネスティング処理の開始指示を受け付ける第1ボタンBN1)を表示する。また、当該画像IN1が直接タッチされるか、あるいは、当該画像IN1がポインティングデバイスを用いてクリックされることにより、入力装置3は、ネスティング処理の開始指示を受け取る。代替的に、入力装置3は、制御装置1AのハードボタンBT1(図8を参照。)が操作されることに応じて、ネスティング処理の開始指示を受け取ってもよい。換言すれば、入力装置3は、ネスティング処理の開始指示を受け取るハードボタンBT1を含んでいてもよい。
図21に記載の例では、第3画像IM3が、ネスティング処理の開始指示を受け付ける画像IN1(例えば、ネスティング処理の開始指示を受け付ける第1ボタンBN1)を含む。代替的に、上述のネスティング条件が事前に設定されている場合には、第1画像IM1(図19を参照。)または第2画像IM2(図20を参照。)が、ネスティング処理の開始指示を受け付ける画像IN1(例えば、ネスティング処理の開始指示を受け付ける第1ボタンBN1)を含んでいてもよい。
ネスティング処理の開始指示を受け付ける画像IN1が制御装置1Aのディスプレイ2に表示されるか、あるいは、制御装置1Aがネスティング処理の開始指示を受け付けるハードボタンBT1を有する場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、現場で(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所で)、ネスティング処理の開始を指示することができる。よって、第1部品Q1を追加で作製するための手順が円滑化され、第1部品Q1を追加で作製するための作業負担および作業時間が低減される。また、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、ネスティング処理の開始を指示するために、現場から(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所から)、加工実績の管理を行うオフィスに移動する必要がない。
図18に記載の例では、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、メモリ6に記憶されたプログラムP(より具体的には、ネスティングプログラムPN)を実行することにより、演算装置4を、ネスティング処理部42として機能させる。演算装置4(より具体的には、ネスティング処理部42)は、ネスティング処理を実行する。
ネスティング処理は、設定されたネスティング条件に基づいて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決めることを含む。より具体的には、ネスティング処理は、設定されたネスティング条件(例えば、ワークWの寸法、あるいは、ワークWの寸法およびワークWの端部の余白の長さ)と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1とに基づいて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置(例えば、1次元的な配置)を決めることを含む。
なお、少なくとも1つのワークWが、同一形状を有する複数のワークWである場合には、ネスティング処理は、ワークWの寸法と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1とに基づいて、ワークWの必要数が最小化されるように、複数のワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決めることを含んでいてもよい。
付加的に、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置(例えば、1次元的な配置)を決めることを含んでいてもよい。より具体的には、ネスティング処理は、設定されたネスティング条件(例えば、ワークWの寸法、あるいは、ワークWの寸法およびワークWの端部の余白の長さ)と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1と、第2部品Q2の寸法と、第2数V2とに基づいて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、および、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置を決定することを含んでいてもよい。
なお、少なくとも1つのワークWが、同一形状を有する複数のワークWである場合には、ネスティング処理は、ワークWの寸法と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1と、第2部品Q2の寸法と、第2数V2とに基づいて、ワークWの必要数が最小化されるように、複数のワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、および、複数のワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置を決めることを含んでいてもよい。
ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の配置(例えば、1次元的な配置)を決めることを含んでいてもよい。より具体的には、ネスティング処理は、設定されたネスティング条件(例えば、ワークWの寸法、あるいは、ワークWの寸法およびワークWの端部の余白の長さ)と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1と、第2部品Q2の寸法と、第2数V2と、第3部品Q3の寸法と、第3数V3とに基づいて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置、および、少なくとも1つのワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の配置を決定することを含んでいてもよい。
なお、少なくとも1つのワークWが、同一形状を有する複数のワークWである場合には、ネスティング処理は、ワークWの寸法と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1と、第2部品Q2の寸法と、第2数V2と、第3部品Q3の寸法と、第3数V3とに基づいて、ワークWの必要数が最小化されるように、複数のワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、複数のワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置、および、複数のワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の配置を決めることを含んでいてもよい。
ネスティング処理は、複数種類の部品のうち、ディスプレイ2に表示された複数の選択欄を介して(より具体的には、第1画像IM1に含まれる複数の選択欄(24-1、24-2、24-3、・・・)を介して)、追加オーダを行うことが選択された少なくとも1つの種類の部品のみを対象として行われてもよい。例えば、図17に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数の選択欄を介して、複数種類の部品のうち、第1部品、第2部品、および、第3部品のみが、追加オーダの対象として選択されている。より具体的には、図19において、第1部品Q1を識別する第1識別子F1に対応する第1選択欄24-1、第2部品Q2を識別する第2識別子F2に対応する第2選択欄24-2、および、第3部品Q3を識別する第3識別子F3に対応する第3選択欄24-3のみにチェックマークが付与されている。この場合、ネスティング処理は、第1部品Q1、第2部品Q2、および、第3部品Q3のみを対象として行われる。
図22には、ネスティング処理の実行により決定された少なくとも1つのワークWにおける少なくとも1つの部品配置の一例が模式的に示されている。図22に記載の例では、ディスプレイ2に、3個のワークW(より具体的には、同一形状を有する3個のワークW)と、第1数V1の第1部品Q1と、第2数V2の第2部品Q2と、第3数V3の第3部品Q3と、が表示されている。
図22に例示されるように、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWから生成される端材Wsの総量(例えば、同一形状を有する複数のワークWから生成される端材Wsの総量)が極小化されるように、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、および、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置を決定することを含んでいてもよい。図22に記載の例では、少なくとも1つのワークWに含まれる第1ワークW-1に2個の第1部品Q1を配置することができる一方、当該第1ワークW-1に3個の第1部品Q1を配置することができない。第1ワークW-1に2個の第1部品Q1のみを配置する場合、第1ワークW-1における端材Wsのサイズが大きくなる。これに対し、図22に記載の例では、第1ワークW-1に、2個の第1部品Q1と、1個の第2部品Q2とが配置されているため、同一形状を有する複数のワークWから生成される端材Wsの総量が極小化される。図22に記載の例では、第1ワークW-1に第1部品Q1と第2部品Q2とが混在し、第2ワークW-2に第1部品Q1と第2部品Q2とが混在している。
図22に例示されるように、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWから生成される端材Wsの総量(例えば、同一形状を有する複数のワークWから生成される端材Wsの総量)が極小化されるように、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置、および、少なくとも1つのワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の配置を決定することを含んでいてもよい。図22に記載の例では、少なくとも1つのワークWに含まれる第2ワークW-2に、1個の第1部品Q1と、2個の第2部品Q2とを配置することができる一方、当該第2ワークW-2に、1個の第1部品Q1と、3個の第2部品Q2を配置することができない。そこで、図22に記載の例では、第2ワークW-2に、1個の第1部品Q1と、2個の第2部品Q2と、1個の第3部品Q3とが配置されることにより、同一形状を有する複数のワークWから生成される端材Wsの総量が極小化される。図22に記載の例では、第2ワークW-2に第2部品Q2と第3部品Q3とが混在し、第2ワークW-2に第2部品Q2と第3部品Q3とが混在している。また、図22に記載の例では、第2ワークW-2に第1部品Q1も配置されている。
(ネスティング処理の実行結果の表示)
ディスプレイ2は、ネスティング処理の実行結果を表示してもよい。より具体的には、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、メモリ6に記憶されたプログラムPを実行することにより第2表示指令を生成し、演算装置4から第2表示指令を受け取るディスプレイ2は、ネスティング処理の実行結果を含む画像(以下、「第4画像IM4」という。)を表示する。第4画像IM4は、ネスティング処理の実行後、自動的にディスプレイ2に表示されるようにしてもよい。第2表示指令は、ネスティング処理の実行結果をディスプレイ2に表示させる指令であり、第4画像IM4は、ネスティング処理の実行結果を含む画像である。
図23に記載の例では、第4画像IM4は、少なくとも1つのワークWにおける少なくとも1つの第1部品Q1の配置を示す画像IGを含む。付加的に、当該画像IGは、少なくとも1つのワークWにおける少なくとも1つの第2部品Q2の配置を示していてもよい。
図23に記載の例では、ネスティング処理の実行結果に基づいて(より具体的には、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置が決定されることに応じて)、ディスプレイ2は、少なくとも1つのワークWに含まれる第1ワークW-1と、第1ワークW-1から作製されることとなる複数の部品との間の配置関係を示す画像IM4-1を表示する。換言すれば、上述の第4画像IM4は、少なくとも1つのワークWに含まれる第1ワークW-1と、当該第1ワークW-1から作製されることとなる複数の部品との間の配置関係を示す画像IM4-1を含む。
図23に記載の例では、ネスティング処理の実行結果に基づいて(より具体的には、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置が決定されることに応じて)、ディスプレイ2は、少なくとも1つのワークWに含まれる第1ワークW-1から作製されることとなる第1部品Q1を識別する第1識別子F1と、当該第1ワークW-1から作製されることとなる第1部品Q1の数N1-1とを表示する。換言すれば、上述の第4画像IM4は、少なくとも1つのワークWに含まれる第1ワークW-1から作製されることとなる第1部品Q1を識別する第1識別子F1と、当該第1ワークW-1から作製されることとなる第1部品Q1の数N1-1とを含む。上述の第4画像IM4は、第1ワークW-1を識別する第1ワーク識別子E1(または、第1ワークW-1を加工するための第1の追加加工プログラムを識別する第1のプログラム識別子J1(図29を参照。))を含んでいてもよい。更に、上述の第4画像IM4は、第1ワークW-1から複数の部品を作製するのに要する時間を示すデータH1を含んでいてもよい。
図23に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第4画像IM4は、少なくとも1つのワークWに含まれる第2ワークを識別する第2ワーク識別子E2(または、第2ワークW-2を加工するための第2の追加加工プログラムを識別する第2のプログラム識別子)を含んでいてもよい。また、図23に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第4画像IM4は、少なくとも1つのワークWに含まれる第3ワークを識別する第3ワーク識別子E3(または、第3ワークを加工するための第3の追加加工プログラムを識別する第3のプログラム識別子)を含んでいてもよい。少なくとも1つのワークWの各々は、例えば、パイプ等の長尺ワークである。例えば、第1ワークW-1は、パイプ等の長尺ワークである。また、第2ワークは、パイプ等の長尺ワークであり、第3ワークは、パイプ等の長尺ワークである。
図23に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数のワーク識別子Eのうち、第1ワーク識別子E1が選択されることに応じて、演算装置4は、第4画像IM4に、第1ワークW-1から作製されることとなる各部品の識別子(F1、F2)と、第1ワークW-1から作製されることとなる各部品の数(N1-1、N1-2)とが含まれるよう、第2表示指令を生成する。第2表示指令を受け取るディスプレイ2は、第4画像IM4の一部として、第1ワークW-1から作製されることとなる各部品の識別子(F1、F2)と、第1ワークW-1から作製されることとなる各部品の数(N1-1、N1-2)とを表示する。
第4画像IM4において、複数の部品の種類の識別する複数の部品種識別子Fの中から第1部品Q1を識別する第1識別子F1が選択されることに応じて、第4画像IM4の一部として、第1部品Q1をモデル化したモデリング画像81が、ディスプレイ2に表示されるようにしてもよい。
図24に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数のワーク識別子Eのうち、第2ワーク識別子E2が選択されることに応じて、演算装置4は、第4画像IM4に、第2ワークW-2から作製されることとなる各部品の識別子(F1、F2、F3)と、第2ワークW-2から作製されることとなる各部品の数(N2-1、N2-2、N2-3)とが含まれるよう、第2表示指令を生成する。第2表示指令を受け取るディスプレイ2は、第4画像IM4の一部として、第2ワークW-2から作製されることとなる各部品の識別子(F1、F2、F3)と、第2ワークW-2から作製されることとなる各部品の数(N2-1、N2-2、N2-3)とを表示する。付加的に、第2表示指令を受け取るディスプレイ2は、第2ワークW-2と、当該第2ワークW-2から作製されることとなる複数の部品との間の配置関係を示す画像IM4-2を表示してもよい。
第4画像IM4において、複数の部品の種類を識別する複数の部品種識別子Fの中から第2部品Q2を識別する第2識別子F2が選択されることに応じて、第4画像IM4の一部として、第2部品Q2をモデル化したモデリング画像82が、ディスプレイ2に表示されるようにしてもよい。
(第4ボタン28)
図23、および、図24に記載の例では、第4画像IM4は、第4ボタン28(より具体的には、第4ボタン28の画像)を含む。
第4ボタン28がタッチまたはクリックされることに応じて、上述のネスティング処理の結果がメモリ6に保存されてもよい。例えば、第4ボタン28がタッチまたはクリックされることに応じて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を特定するデータを含む配置データDTがメモリ6に保存されてもよい(図25を参照。)。メモリ6に保存される配置データDTには、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置を特定するデータ、および/または、少なくとも1つのワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の配置を特定するデータが含まれていてもよい。
なお、実施形態において、ディスプレイ2へのネスティング処理の実行結果の表示(図23、および、図24を参照。)は、省略されてもよい。
(追加加工プログラムPGの作成)
入力装置3は、ネスティング処理の結果に基づいて少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する処理(以下、「第4の処理」という。)の開始指示を受け取る。図23、および、図24に記載の例では、ディスプレイ2は、第4の処理の開始指示を受け付ける画像IN3(より具体的には、第5ボタン29)を表示する。当該画像IN3(より具体的には、第5ボタン29)がタッチまたはクリックされることに応じて、上述の第4の処理の開始指示が入力装置3によって受け取られる。代替的に、制御装置1AのハードボタンBT2(図8を参照。)が操作されることに応じて、上述の第4の処理の開始指示が入力装置3によって受け取られてもよい。換言すれば、入力装置3は、第4の処理の開始指示を受け付けるハードボタンBT2を有していてもよい。
少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する処理の開始指示を受け付ける画像IN3が制御装置1Aのディスプレイ2に表示されるか、あるいは、制御装置1Aが、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する処理の開始指示を受け付けるハードボタンBT2を有する場合、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、現場で(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所で)、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する処理の開始を指示することができる。よって、第1部品Q1を追加で作製するための手順が円滑化され、第1部品Q1を追加で作製するための作業負担および作業時間が低減される。また、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する処理の開始を指示するために、現場から(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所から)、加工実績の管理を行うオフィスに移動する必要がない。
上述の第4の処理の開始指示が入力装置3によって受け取られることに応じて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する第4の処理が実行される。第4の処理は、例えば、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって実行される。第4の処理は、追加スケジュールCGを作成することを含んでいてもよい。追加スケジュールCGは、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを含み、且つ、少なくとも1つの追加加工プログラムPGの実行順を規定する。
図25に記載の例では、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、メモリ6に記憶されたプログラムP(より具体的には、加工プログラム生成プログラムPT)を実行することにより、演算装置4を、加工プログラム生成部43として機能させる。
演算装置4(より具体的には、加工プログラム生成部43)は、上述のネスティング処理の結果に基づいて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する第4の処理を実行する。
例えば、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、上述のネスティング処理の結果に基づいて(より具体的には、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2の配置、あるいは、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3の配置に基づいて)、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)を作成する第4の処理を実行する。第4の処理は、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって、自動的に実行されることが好ましい。
第4の処理が実行されることにより作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)は、メモリ6に保存される(図25を参照。)。図25に記載の例では、追加スケジュールCGは、第1ワークW-1から複数の部品を作製する第1の追加加工プログラムPG1と、第2ワークW-2から複数の部品を作製する第2の追加加工プログラムPG2と、第3ワークW-3から複数の部品を作製する第3の追加加工プログラムPG3と、複数の追加加工プログラムPGの実行順を規定するデータ95と、を含む。
(追加加工プログラムPGの実行)
制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)を実行することにより、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1を作製させる第2制御指令SBを生成する第2の処理を実行する。
なお、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)が、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2の配置に基づいて作成される場合には、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)を実行する制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2を作製させる第2制御指令SBを生成する。また、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)が、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3の配置に基づいて作成される場合には、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)を実行する制御装置1A(より具体的には、演算装置4)は、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3を作製させる第2制御指令SBを生成する。
(レーザ加工システム100A)
図9に記載の例では、レーザ加工システム100Aは、レーザ加工機101と、レーザ加工機101を制御する制御装置1Aと、を備える。制御装置1Aについては、説明済みであるため、制御装置1Aについての繰り返しとなる説明は省略する。
(レーザ加工機101)
図9に記載の例では、レーザ加工機101は、レーザヘッド111を有するレーザ照射装置110と、移動装置120と、ワーク支持装置130と、を備える。
図9に記載の例では、ワーク支持装置130は、第1チャック131と、第2チャック134とを有する。第1チャック131および第2チャック134は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)を支持する。
第1チャック131は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)の第1部分を支持する。なお、本明細書において、ワークWには、素材の全体が含まれるものとする。すなわち、ワークWには、レーザによって加工される領域と、第1チャック131に支持されているためにレーザによる加工ができない領域(換言すれば、素材の第1チャック131側の端部)とが含まれるものとする。第1チャック131は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)を把持可能な把持部材132を有していてもよい。第1チャック131は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)とともにX軸に平行な方向に移動可能であってもよい。なお、図9に記載の例において、X軸は、第1チャック131によって把持されたワークW(例えば、第1ワークW-1)の長手方向に平行な軸である。
第2チャック134は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)の第2部分を支持する。第2チャック134は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)を挟む複数のガイドローラ135を有していてもよい。複数のガイドローラ135は、X軸に平行な方向へのワークW(例えば、第1ワークW-1)の移動をガイドする。
図9に記載の例では、ワーク支持装置130は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)を、当該ワークW(例えば、第1ワークW-1)の長手方向に平行な軸まわりに回転させる回転駆動装置137を有していてもよい。
移動装置120は、レーザヘッド111を、ワーク支持装置130に対して相対移動させる。
図9に記載の例では、移動装置120は、レーザヘッド111を移動させる第1移動装置121を含む。移動装置120は、ワークW(例えば、第1ワークW-1)を移動させるワーク移動装置(より具体的には、ワークWをX軸に平行な方向に移動させるモータ)を含んでいてもよい。
図9に記載の例では、第1移動装置121は、レーザヘッド111を支持する移動体(122a;123a)と、移動体(122a;123a)を移動させる駆動装置(122b;123b)と、を有する。
第1移動装置121は、第1移動体122aと、第1移動体122aをZ軸に平行な方向に移動させる第1駆動装置122bとを有していてもよい。図9に記載の例では、第1移動体122aは、レーザヘッド111を直接的または間接的に支持し、レーザヘッド111とともにZ軸に平行な方向に移動可能である。なお、Z軸は、X軸に垂直な軸である。図9に記載の例では、Z軸は、鉛直方向に平行な軸である。
第1移動装置121は、第2移動体123aと、第2移動体123aをY軸に平行な方向に移動させる第2駆動装置123bとを有していてもよい。図9に記載の例では、第2移動体123aは、レーザヘッド111を直接的または間接的に支持し、レーザヘッド111とともにY軸に平行な方向に移動可能である。なお、Y軸は、X軸およびZ軸の両方に垂直な軸である。図9に記載の例では、Y軸は、水平面に平行な軸である。
レーザ照射装置110は、レーザヘッド111と、レーザ光源113と、レーザ光源113からレーザヘッド111にレーザを伝達する光学部品115(例えば、光ファイバ等)と、を有する。レーザヘッド111は、レーザを射出するレーザ射出口112を有する。
図9に記載の例において、通信回路5は、制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって生成された第2制御指令SBをレーザ加工機101に送信し、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWを加工する。より具体的には、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1を作製する。
なお、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)が、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2の配置に基づいて作成される場合には、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1と、第2数V2の第2部品Q2とを作製する。また、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)が、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3の配置に基づいて作成される場合には、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1と、第2数V2の第2部品Q2と、第3数V3の第3部品Q3とを作製する。
図9に記載の例では、第2制御指令SBには、レーザヘッド111を移動させる移動指令SB1、レーザヘッド111からレーザを射出させる射出指令SB2、ワークW(例えば、第1ワークW-1)を直線的に移動させるワーク移動指令、ワークW(例えば、第1ワークW-1)を回転させる回転指令SB3等の複数の指令が含まれる。
図26に例示されるように、レーザ加工機101は、搬入部103と、レーザ加工部105と、搬出部107と、を有していてもよい。搬入部103に搬入されたワークWは、ワーク移動装置等の移動装置によって、レーザ加工部105に移送される。ワークWから作製された第1部品Q1等の部品は、コンベヤ等の任意の移送装置によって、レーザ加工部105から搬出部107に移送される。
(CAD/CAM装置7)
図26に記載の例では、レーザ加工システム100Aは、CAD/CAM装置7を備える。CAD/CAM装置7は、少なくとも1つの加工プログラムPMを作成する。図26に記載の例では、CAD/CAM装置7と制御装置1Aとが、有線LNまたは無線を介して、情報伝達可能に接続されている。この場合、CAD/CAM装置7は、CAD/CAM装置7によって作成された少なくとも1つの加工プログラムPMを、有線LNまたは無線を介して、制御装置1Aに送信することができる。制御装置1Aは、制御装置1Aによって受信された少なくとも1つの加工プログラムPMをメモリ6に記憶する。代替的に、あるいは、付加的に、CAD/CAM装置7によって作成された少なくとも1つの加工プログラムPMが可搬式のメモリ69(例えば、USBメモリ)に記憶されてもよい。この場合、制御装置1Aは、可搬式のメモリ69から少なくとも1つの加工プログラムPMを受け取ってもよい。制御装置1Aは、可搬式のメモリ69から受け取る少なくとも1つの加工プログラムPMをメモリ6に記憶する。
なお、CADは、「Computer Aided Design」の略語であり、CAMは、「Computer Aided Manufacturing」の略語である。CAD/CAM装置7は、部品図面を作成可能であり、作成された部品図面に基づいて加工プログラム(例えば、少なくとも1つの加工プログラムPM)を作成可能である。
図26に記載の例では、制御装置1Aは、レーザ加工機101が配置されている場所に配置されている。より具体的には、制御装置1Aとレーザ加工機101とは、同一の作業室SP1内に配置される。制御装置1Aは、レーザ加工機101(例えば、レーザ加工機101の外壁)に取り付けられていてもよい。図26に記載の例では、CAD/CAM装置7は、レーザ加工機101が配置される作業室SP1とは、異なる室(より具体的には、オフィス空間SP2)に配置されている。
少なくとも1つの加工プログラムPMの作成がCAD/CAM装置7を用いて行われ、少なくとも1つの追加加工プログラムPGの作成が制御装置1Aを用いて行われてもよい。例えば、CAD/CAM装置7によって作成された少なくとも1つの加工プログラムPMを基礎として、制御装置1Aは、少なくとも1つの加工プログラムPMを作成してもよい。
図19乃至図25を参照して、ネスティング処理が制御装置1A(より具体的には、演算装置4)によって実行される例について説明された。代替的に、ネスティング処理が、CAD/CAM装置7によって実行されてもよい。
ネスティング処理がCAD/CAM装置7によって実行される場合、制御装置1Aは、設定されたネスティング条件と、第1部品Q1を特定する第1識別情報61-1(例えば、第1識別子F1)と、第1数V1とを含むデータDAを、CAD/CAM装置7に送信する(図27を参照。)。制御装置1AからCAD/CAM装置7に送信されるデータDAには、第2部品Q2を特定する第2識別情報61-2(例えば、第2識別子F2)と、第2数V2とが含まれていてもよい。付加的に、制御装置1AからCAD/CAM装置7に送信されるデータDAには、第3部品Q3を特定する第3識別情報61-3(例えば、第3識別子F3)と、第3数V3とが含まれていてもよい。
CAD/CAM装置7は、制御装置1Aから受け取ったデータDA(例えば、設定されたネスティング条件と、第1部品Q1を特定する第1識別情報61-1、第1数V1)に基づいて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決定するネスティング処理を実行する。
少なくとも1つの追加加工プログラムPGの作成が、CAD/CAM装置7によって実行されてもよい。例えば、CAD/CAM装置7は、上述のネスティング処理の結果に基づいて(より具体的には、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2の配置、あるいは、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3の配置に基づいて)、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)を作成する第4の処理を実行してもよい。
CAD/CAM装置7は、第4の処理が実行されることにより作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)を、制御装置1Aに送信してもよい(図27を参照。)。制御装置1Aは、CAD/CAM装置7から受け取った少なくとも1つの追加加工プログラムPG(より具体的には、追加スケジュールCG)を、メモリ6に記憶する。
(第2の実施形態)
図28乃至図36を参照して、第2の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1B、および、レーザ加工システム100Bについて説明する。図28は、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100Bを模式的に示す図である。図29は、ディスプレイ2に部品の加工実績が表示されている様子を模式的に示す図である。図30は、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1が入力された状態を模式的に示す図である。図31は、第1不良品数D1が入力された状態を模式的に示す図である。図32は、メモリ6に記憶される情報の一例を模式的に示す図である。図33は、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100Bを模式的に示す図である。図34は、ディスプレイ2に、ネスティング処理の実行結果を含む画像が表示されている様子を模式的に示す図である。図35は、メモリ6に記憶される情報の一例を模式的に示す図である。図36は、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100Bを模式的に示す図である。
第2の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1B、および、レーザ加工システム100Bは、少なくとも1つのワークWの各々が板材である点において、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1A、および、レーザ加工システム100Aとは異なる。その他の点では、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。他方、第2の実施形態では、第1の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。したがって、第2の実施形態において、明示的に説明をしなかったとしても、第1の実施形態において説明済みの事項を第2の実施形態に適用できることは言うまでもない。逆に、第2の実施形態で説明される事項は、第1の実施形態に適用可能である。
図28乃至図36に例示されるように、第2の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1Bは、(1)少なくとも1つの加工プログラムPMが実行されることにより生成される第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の加工実績を示す第1加工実績R1を表示するディスプレイ2と、(2)第1部品Q1の追加オーダ数量を第1数と定義し、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決めることを含む処理をネスティング処理と定義するとき、第1数V1の入力または第1数V1を変更する第1指示の入力と、ネスティング処理の開始指示とを受け取る入力装置3と、(3)ネスティング処理の結果に基づいて作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行することにより、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1を作製させる第2制御指令SBを生成する演算装置4と、(4)第2制御指令SBをレーザ加工機101に送信する通信回路5と、を具備する。
また、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100Bは、上述の制御装置1Bと、当該制御装置1Bによって制御されるレーザ加工機101と、を備える。
よって、第2の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1B、および、レーザ加工システム100Bは、第1の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1A、および、レーザ加工システム100Aと同様の効果を奏する。
(任意付加的な構成)
続いて、図28乃至図36を参照して、第2の実施形態におけるレーザ加工機の制御装置1B、および、レーザ加工システム100Bにおいて採用可能な任意付加的な構成について説明する。
(第1の処理)
図28に記載の例において、制御装置1B(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも1つの加工プログラムPMを実行することにより第1制御指令SAを生成する第1の処理を実行する。通信回路5は、当該第1制御指令SAをレーザ加工機101に送信する。レーザ加工機101は、当該第1制御指令SAに基づいて動作し、第1部品Q1を含む複数の部品を作製する。
(第3の処理)
制御装置1B(より具体的には、演算装置4)は、メモリ6に記憶されたプログラムP(例えば、加工実績作成プログラムPD)を実行することにより第1表示指令を生成する第3の処理を実行し、演算装置4から第1表示指令を受け取るディスプレイ2は、第1画像IM1を表示する(図29を参照。)。第1画像IM1には、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の加工実績を示す第1加工実績R1が含まれる。付加的に、第1画像IM1には、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の加工実績を示す第2加工実績R2、および/または、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第3部品の加工実績を示す第3加工実績R3が含まれていてもよい。第1加工実績R1、第2加工実績R2、第3加工実績R3については、第1の実施形態において説明済みであるため、第1加工実績R1、第2加工実績R2、第3加工実績R3についての繰り返しとなる説明は省略する。
図30に記載の例では、第1数V1の入力が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と第1数V1とを同時に表示する。図31に記載の例では、第1数V1を変更する第1指示の入力(例えば、第1不良品数D1の入力)が入力装置3によって受け取られることに応じて、ディスプレイ2は、第1加工実績R1と第1数V1とを同時に表示する。
図31に記載の例では、第1画像IM1は、第1不良品数D1の入力欄である第1入力欄22-1を含む。第1画像IM1は、第2不良品数D2の入力欄、および/または、第3不良品数D3の入力欄を含んでいてもよい。第1不良品数D1、第2不良品数D2、第3不良品数D3、第1不良品数D1の入力欄、第2不良品数D2の入力欄、第3不良品数の入力欄については、第1の実施形態において説明済みであるため、これらの数、および、これらの入力欄についての繰り返しとなる説明は省略する。
第1の実施形態では、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1が、第1スケジュールCM1を識別する第1のスケジュール識別子C1と、第2スケジュールCM2を識別する第2のスケジュール識別子C2とを含む例が説明された(図11を参照。)。第2の実施形態において、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1に、これらのスケジュール識別子が含まれてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、図29に例示されるように、ディスプレイ2に表示される第1画像IM1は、第1加工プログラムPM1を識別する第1のプログラム識別子J1と、第2加工プログラムPM2を識別する第2のプログラム識別子J2とを含む複数のプログラム識別子Jを含んでいてもよい。
図29に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数のプログラム識別子Jのうち、第1のプログラム識別子J1が選択されることに応じて、演算装置4は、第1加工プログラムPM1の実行に基づいてレーザ加工機101によって作製された各部品の加工実績(例えば、上述の第1加工実績R1、第2加工実績R2、および/または、第3加工実績R3)が含まれるよう、第1表示指令を生成する。第1表示指令を受け取るディスプレイ2は、第1画像IM1の一部として、第1加工プログラムPM1の実行に基づいてレーザ加工機101によって作製された各部品の加工実績を表示する。
(ネスティング処理)
図29、図30、および、図31に記載の例では、ディスプレイ2は、ネスティング処理の開始指示を受け付ける画像IN1(例えば、ネスティング処理の開始指示を受け付ける第1ボタンBN1)を表示する。当該画像IN1(より具体的には、第1ボタンBN1)がタッチまたはクリックされることに応じて、ネスティング処理が実行される。代替的に、制御装置のハードボタンBT1(図8を参照。)が操作されることに応じて、ネスティング処理が実行されてもよい。
図32に記載の例では、制御装置1B(より具体的には、演算装置4)は、メモリ6に記憶されたプログラムP(より具体的には、ネスティングプログラムPN)を実行することにより、演算装置4を、ネスティング処理部42として機能させる。演算装置4(より具体的には、ネスティング処理部42)は、ネスティング処理を実行する。
ネスティング処理は、設定されたネスティング条件(例えば、ワークWの寸法を示す板サイズ(図30における破線矢印AR1を参照。))と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1とに基づいて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決めることを含む。
ネスティング処理については、第1の実施形態において説明済みであるため、ネスティング処理についての繰り返しとなる説明は省略する。
なお、第1の実施形態におけるネスティング処理は、複数の部品の1次元的な配置を決める処理であるのに対し、第2の実施形態におけるネスティング処理は、複数の部品の2次元的な配置を決める処理である点で、前者の処理と後者の処理とは異なる。その他の点では、第2の実施形態におけるネスティング処理は、第1の実施形態におけるネスティング処理と同様である。
第2の実施形態において、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の2次元的な配置を決めることを含む。付加的に、第2の実施形態において、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の2次元的な配置を決めることを含んでいてもよい。また、第2の実施形態において、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の2次元的な配置を決めることを含んでいてもよい。
図34に記載の例では、制御装置1Bのディスプレイ2は、ネスティング処理の実行結果を表示する。より具体的には、演算装置4は、メモリ6に記憶されたプログラムPを実行することにより第2表示指令を生成し、演算装置4から第2表示指令を受け取るディスプレイ2は、ネスティング処理の実行結果を含む第4画像IM4を表示する。
図34に記載の例では、第4画像IM4は、少なくとも1つのワークW(例えば、第1ワークW-1)における少なくとも1つの第1部品Q1の配置を示す画像IGを含む。付加的に、当該画像IGは、少なくとも1つのワークW(例えば、第1ワークW-1)における少なくとも1つの第2部品Q2の配置を示していてもよい。また、当該画像IGは、少なくとも1つのワークW(例えば、第1ワークW-1)における少なくとも1つの第3部品Q3の配置を示していてもよい。
図34に記載の例では、ネスティング処理の実行結果に基づいて(より具体的には、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置が決定されることに応じて)、ディスプレイ2は、少なくとも1つのワークWに含まれる第1ワークW-1と、第1ワークW-1から作製されることとなる複数の部品との間の配置関係を示す画像IM4-1を表示する。換言すれば、上述の第4画像IM4は、少なくとも1つのワークWに含まれる第1ワークW-1と、当該第1ワークW-1から作製されることとなる複数の部品との間の配置関係を示す画像IM4-1を含む。図34に例示されるように、上述の第4画像IM4は、第1ワークW-1から複数の部品を作製するための第1の追加加工プログラムPG1を識別するプログラム識別子(より具体的には、第3のプログラム識別子J3)を含んでいてもよい。
(第4の処理)
図34に記載の例では、ディスプレイ2は、上述のネスティング処理の結果に基づいて少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する第4の処理の開始指示を受け付ける画像IN3(より具体的には、第5ボタン29)を表示する。当該画像IN3(より具体的には、第5ボタン29)がタッチまたはクリックされることに応じて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する第4の処理が実行される。代替的に、制御装置のハードボタンBT2(図8を参照。)が操作されることに応じて、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する第4の処理が実行されてもよい。第4の処理の実行によって作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGは、メモリ6に記憶される(図35を参照。)。
少なくとも1つの追加加工プログラムPGを作成する第4の処理については、第1の実施形態において説明済みであるため、当該第4の処理についての繰り返しとなる説明は省略する。
(第2の処理)
図36に記載の例では、制御装置1B(より具体的には、演算装置4)は、少なくとも第1数V1に基づいて作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行することにより、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1を作製させる第2制御指令SBを生成する第2の処理を実行する。なお、少なくとも1つの追加加工プログラムPGが、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2の配置に基づいて作成される場合には、少なくとも1つの追加加工プログラムPGを実行する制御装置1B(より具体的には、演算装置4)は、レーザ加工機101に少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2を作製させる第2制御指令SBを生成する。
(レーザ加工機101)
図36に記載の例において、通信回路5は、制御装置1B(より具体的には、演算装置4)によって生成された第2制御指令SBをレーザ加工機101に送信し、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWを加工する。より具体的には、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1を作製する。
なお、少なくとも1つの追加加工プログラムPGが、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2の配置に基づいて作成される場合には、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101は、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することにより、少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1と、第2数V2の第2部品Q2とを作製する。
図36に記載の例では、レーザ加工機101は、レーザヘッド111と、レーザヘッド111を3次元的に移動させることが可能な移動装置120とを有する。図36に記載の例では、第2制御指令SBには、レーザヘッド111を移動させる移動指令SB1、レーザヘッド111からレーザを射出させる射出指令SB2等の複数の指令が含まれる。
(第3の実施形態)
図1乃至図38を参照して、第3の実施形態におけるレーザ加工方法について説明する。図37は、第3の実施形態におけるレーザ加工方法の一例を示すフローチャートである。図38は、ディスプレイ2に部品の加工実績が表示されている様子を模式的に示す図である。
第3の実施形態におけるレーザ加工方法は、第1の実施形態におけるレーザ加工システム100Aを用いて実行されてもよいし、第2の実施形態におけるレーザ加工システム100Bを用いて実行されてもよいし、他のレーザ加工システムを用いて実行されてもよい。
第1ステップST1において、少なくとも1つの加工プログラムPMが作成される。第1ステップST1は、加工プログラム作成工程である。加工プログラム作成工程は、CAD/CAM装置7を用いて行われてもよいし、他の装置を用いて行われてもよい。
作成された少なくとも1つの加工プログラムPMは、制御装置1のメモリ6に記憶される(図1、図28を参照。)。
第2ステップST2において、第1制御指令SAが生成される。第2ステップST2は、第1制御指令生成工程である。第1制御指令生成工程は、制御装置1によって実行される。より具体的には、少なくとも1つの加工プログラムPMを実行する制御装置1によって第1制御指令SAが生成される。
第3ステップST3において、少なくとも1つの第1部品Q1が作製される。第3ステップST3は、第1作製工程である。第1作製工程は、レーザ加工機101によって実行される。より具体的には、第1制御指令SAを受け取るレーザ加工機101によって、少なくとも1つの第1部品Q1が作製される。
第1作製工程は、第1制御指令SAに基づいてレーザ加工機101によって作製されるべき少なくとも1つの第1部品Q1のうち実際に作製された第1部品Q1の数を示す第1加工数M1を、メモリ6に自動的に保存することを含んでいてもよい。また、第1作製工程は、第1制御指令SAに基づいてレーザ加工機101によって作製されるべき少なくとも1つの第1部品Q1のうち作製されなかった第1部品Q1の数を示す第1未加工数U1を、メモリ6に自動的に保存することを含んでいてもよい。
第1作製工程(第3ステップST3)は、第1制御指令SAを受け取るレーザ加工機101が、少なくとも1つの第2部品Q2を作製することを含んでいてもよい。また、第1作製工程(第3ステップST3)は、第1制御指令SAを受け取るレーザ加工機101が、少なくとも1つの第3部品Q3を作製することを含んでいてもよい。
第4ステップST4において、レーザ加工機101によって作製された部品の加工実績が表示される。第4ステップST4は、加工実績表示工程である。
図3、図11、図29に例示されるように、加工実績表示工程(第4ステップST4)は、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の加工実績を示す第1加工実績R1を含む第1画像IM1を、制御装置1のディスプレイ2に表示することを含む。
第1画像IM1には、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の加工実績を示す第2加工実績R2が含まれていてもよい。また、第1画像IM1には、第1制御指令SAに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第3部品Q3の加工実績を示す第3加工実績R3が含まれていてもよい。
第1加工実績R1、第2加工実績R2、第3加工実績R3については、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みであるため、第1加工実績R1、第2加工実績R2、第3加工実績R3についての繰り返しとなる説明は省略する。
図3、図11、図29に例示されるように、加工実績表示工程(第4ステップST4)は、第1加工実績R1をディスプレイ2に表示することと、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1を、オペレータによって編集可能な形式でディスプレイ2に表示することとを含んでいてもよい。より具体的には、第1画像IM1に、第1数V1の入力欄である第1数入力欄21-1が含まれていてもよい。付加的に、第1画像IM1に、第2部品Q2の追加オーダ数量を示す第2数V2の入力欄である第2数入力欄21-2、および/または、第3部品Q3の追加オーダ数量を示す第3数V3の入力欄である第3数入力欄21-3が含まれていてもよい。
図12に記載の例では、第1画像IM1は、第1不良品数D1の入力欄である第1入力欄22-1を含む。付加的に、第1画像IM1は、第2不良品数D2の入力欄である第2入力欄22-2、および/または、第3不良品数D3の入力欄である第3入力欄22-3を含んでいてもよい。第1不良品数D1、第2不良品数D2、第3不良品数D3、第1入力欄22-1、第2入力欄22-2、第3入力欄22-3については、第1の実施形態において説明済みであるため、これらの数、および、これらの入力欄についての繰り返しとなる説明は省略する。
第5ステップST5において、制御装置1の入力装置3によって、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1の入力、または、第1数V1を変更する第1指示の入力が受け取られる。第5ステップST5は、入力受取工程である。
図4、図15、図30に記載の例では、制御装置1の入力装置3によって、第1部品Q1の追加オーダ数量を示す第1数V1の入力が受け取られる。また、図14に記載の例では、制御装置1の入力装置3によって、第1数V1を変更する第1指示の入力(例えば、第1不良品数D1の入力)が受け取られる。
入力受取工程(第5ステップST5)は、制御装置1の入力装置3が、第2部品Q2の追加オーダ数量を示す第2数V2の入力、または、第2数V2を変更する第2指示の入力を受け取ることを含んでいてもよい。また、入力受取工程(第5ステップST5)は、制御装置1の入力装置3が、第3部品Q3の追加オーダ数量を示す第3数V3の入力、または、第3数V3を変更する第3指示の入力を受け取ることを含んでいてもよい。
第6ステップST6において、ネスティング処理が行われる。第6ステップST6は、ネスティング処理工程である。ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決めることを含む。付加的に、ネスティング処理は、少なくとも1つのワークWにおける第2数V2の第2部品Q2の配置を決めること、および/または、少なくとも1つのワークWにおける第3数V3の第3部品Q3の配置を決めることを含んでいてもよい。
図21に例示されるように、ネスティング処理の実行前に、ネスティング条件(例えば、ワークWの寸法)が設定されてもよい。また、ネスティング処理は、設定されたネスティング条件(例えば、ワークWの寸法)と、第1部品Q1の寸法と、第1数V1とに基づいて、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置を決めることを含んでいてもよい。
図23、図34に例示されるように、ネスティング処理の実行後、ネスティング処理の実行結果がディスプレイ2に表示されてもよい。
ネスティング処理は、制御装置1によって実行されてもよい。代替的に、ネスティング処理は、CAD/CAM装置7(図27、図33を参照。)によって実行されてもよい。
ネスティング処理、および、ネスティング処理の実行結果の表示については、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みであるため、ネスティング処理、および、ネスティング処理の実行結果の表示についての繰り返しとなる説明は省略する。
第7ステップST7において、少なくとも第1数V1に基づいて(より具体的には、ネスティング処理の結果に基づいて)、少なくとも1つの追加加工プログラムPGが作成される。第7ステップST7は、追加プログラム作成工程である。
追加プログラム作成工程(第7ステップST7)は、上述のネスティング処理の結果に基づいて(より具体的には、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1の配置、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1および第2数V2の第2部品Q2の配置、あるいは、少なくとも1つのワークWにおける第1数V1の第1部品Q1、第2数V2の第2部品Q2、および、第3数V3の第3部品Q3の配置に基づいて)、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(例えば、追加スケジュールCG)を作成することを含む。
追加加工プログラム作成工程(第7ステップST7)は、制御装置1Bを用いて行われる。代替的に、追加加工プログラム作成工程は、CAD/CAM装置7を用いて行われてもよい。
作成された少なくとも1つの追加加工プログラムPGは、制御装置1のメモリ6に記憶される(図25、図35を参照。)。
第8ステップST8において、第2制御指令SBが生成される。第8ステップST8は、第2制御指令生成工程である。第2制御指令生成工程は、制御装置1によって実行される。より具体的には、少なくとも1つの追加加工プログラムPG(例えば、追加スケジュールCG)を実行する制御装置1によって第2制御指令SBが生成される。
第9ステップST9において、第1数V1の第1部品Q1が作製される。第9ステップST9は、第2作製工程である。第2作製工程は、レーザ加工機101によって実行される。より具体的には、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101によって、少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1が作製される。
図9、図36に記載の例において、第2作製工程(第9ステップST9)は、通信回路5が、制御装置1によって生成された第2制御指令SBをレーザ加工機101に送信することと、第2制御指令SBを受信するレーザ加工機101が、少なくとも1つのワークWにレーザを照射することと、を含む。少なくとも1つのワークWにレーザが照射されることにより、少なくとも1つのワークWから第1数V1の第1部品Q1が作製される。
第2作製工程(第9ステップST9)は、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101が、少なくとも1つのワークWから第2数V2の第2部品Q2を作製することを含んでいてもよい。また、第2作製工程(第9ステップST9)は、第2制御指令SBを受け取るレーザ加工機101が、少なくとも1つのワークWから第3数V3の第3部品Q3を作製することを含んでいてもよい。
第10ステップST10において、第2制御指令SBに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された部品の追加加工実績が表示される。第10ステップST10は、追加加工実績表示工程である。
図38に例示されるように、追加加工実績表示工程(第10ステップST10)は、第2制御指令SBに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第1部品Q1の追加加工実績を示す第1の追加加工実績R1’を含む第5画像IM5を、制御装置1のディスプレイ2に表示することを含む。
第5画像IM5には、第2制御指令SBに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第2部品Q2の追加加工実績を示す第2の追加加工実績R2’が含まれていてもよい。また、第5画像IM5には、第2制御指令SBに基づいて動作するレーザ加工機101によって作製された第3部品Q3の追加加工実績を示す第3の追加加工実績R3’が含まれていてもよい。
図38に記載の例では、ディスプレイ2に表示された複数のスケジュール識別子Cのうち、追加スケジュールCGを識別するスケジュール識別子C3が選択されることに応じて、ディスプレイ2は、第5画像IM5に、追加スケジュールCGの実行に基づいてレーザ加工機101によって作製された各部品の加工実績(例えば、上述の第1の追加加工実績R1’、第2の追加加工実績R2’、および/または、第3の追加加工実績R3’)を表示する。
図38に例示されるように、追加加工実績表示工程(第10ステップST10)は、第1の追加加工実績R1’をディスプレイ2に表示することと、第1部品Q1の更なる追加オーダ数量を示す第1数V1’を、オペレータによって編集可能な形式でディスプレイ2に表示することとを含んでいてもよい。より具体的には、第5画像IM5に、第1数V1’の入力欄である第1数入力欄21-1が含まれていてもよい。付加的に、第5画像IM5に、第2部品Q2の更なる追加オーダ数量を示す第2数V2’の入力欄である第2数入力欄21-2、および/または、第3部品Q3の更なる追加オーダ数量を示す第3数V3’の入力欄である第3数入力欄21-3が含まれていてもよい。
第3の実施形態におけるレーザ加工方法おいて、ユーザは、第1加工実績R1を考慮して、第1数V1の入力、または、第1数V1を変更する第1指示の入力を行うことができる。また、第3の実施形態におけるレーザ加工方法では、第1加工実績R1が制御装置1Aのディスプレイ2に表示され、上述の第1数V1または上述の第1指示の入力が制御装置1Aの入力装置3を介して行われる。このため、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、現場で(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所で)、第1部品Q1を追加で作製するための手順を実行することができる。よって、第1部品Q1を追加で作製するための手順が円滑化され、第1部品Q1を追加で作製するための作業負担および作業時間が低減される。また、ユーザ(より具体的には、オペレータ)は、第1部品Q1を追加で作製するために、現場から(より具体的には、レーザ加工機101が配置されている場所から)、加工実績の管理を行うオフィスに移動する必要がない。
本発明は上記各実施形態または各変形例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態または各変形例は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態または各変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または他の変形例にも適用可能である。さらに、各実施形態または各変形例における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。