JP7517172B2 - 滑剤情報取得装置、画像形成装置及び滑剤情報取得方法 - Google Patents

滑剤情報取得装置、画像形成装置及び滑剤情報取得方法 Download PDF

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本発明は、滑剤情報取得装置、画像形成装置及び滑剤情報取得方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、トナー像が形成される像担持体(例えば、感光体ドラムなど)の表面上にクリーニングブレードなどを摺接させることにより、像担持体の表面上に付着した残留トナーなどの付着物を除去(クリーニング)することが行われる。
クリーニングブレードなどにより像担持体をクリーニングする際に、そのクリーニング性能を向上させるため、像担持体の表面上に潤滑剤(以降、滑剤と呼ぶ)を塗布し付着させて、像担持体に対するトナーの付着力を低減させる技術が用いられている。
滑剤は、クリーニング性能を向上させるために使用されている。近年、クリーニングブレードや像担持体などの長寿命化の技術が進み、滑剤の寿命、つまり、滑剤がなくなることが、像担持体などを有するドラムユニットの交換寿命となっていた。
そのため、例えば、画像形成される記録媒体における枚数毎の滑剤の使用量が一定であると仮定して、記録媒体の枚数をカウントし、予め定められた枚数になると、滑剤の使用量が所定量に到達したと判断し、滑剤の交換寿命と判断していた。
また、特許文献1には、滑剤を保持する保持部材の変位を光学的な距離センサーで検出して、滑剤の使用量を把握し、滑剤の交換寿命を判断可能であることが示されている。
また、特許文献2には、絶縁性又は高抵抗導電性の滑剤を保持する保持部材と滑剤が圧接される像担持体との間に流れる電流を検出することで、滑剤の残量を判定して、滑剤の交換時期を判定することが示されている。
また、特許文献3には、滑剤を保持する保持部材に回動可能に支持された回動部材が所定の回動範囲を超えて回動したことを検出することで、滑剤の交換寿命を判断し、滑剤の交換時期を検出することが示されている。
特開2017-9988号公報 特開2011-107592号公報 特開2012-103531号公報
しかしながら、例えば、像担持体上の滑剤量は画像印字率(カバレッジ)などによって変わるため、クリーニング性能を維持するために供給される滑剤の使用量も変化し、滑剤の使用量は、実際は、画像形成される記録媒体の枚数毎に一定ではなかった。そのため、記録媒体の枚数をカウントする方法は、滑剤の使用量、ひいては、滑剤の交換寿命の誤差が大きかった。この結果、実際は交換寿命に達していないのに、交換寿命と判断したり、実際は交換寿命に達しているのに、交換寿命と判断できなかったりしていた。後者の場合には、滑剤が枯渇して、クリーニング不良による画像不良やブレードめくれといった問題が生じていた。
また、特許文献1に記載の技術では、光学的な距離センサーを用いて保持部材の変位を検出しているが、距離センサーなどに滑剤の粉やトナー粉が付着した場合、保持部材の変位の誤検出、ひいては、滑剤の使用量の誤検出を招いていた。このため、滑剤の使用初期から使用末期に渡って、滑剤の供給に伴う滑剤の使用量を正確に検出できない場合があった。
また、特許文献2に記載の技術では、絶縁性又は高抵抗導電性の滑剤を介して、保持部材と像担持体との間に流れる電流量を検出し、滑剤の残量を検出しているが、滑剤の残量が多いときには、検出される電流量の変化が小さく、検出感度が大きくなかった。このため、滑剤の使用初期から使用末期に渡って、滑剤の供給に伴う滑剤の使用量を正確に検出することは困難であった。
また、特許文献3に記載の技術では、回動部材が所定の回動範囲を超えて回動したとき、滑剤の交換寿命と判断しているが、回動部材が所定の回動範囲を超えたことしか検出しないので、滑剤の供給に伴う滑剤の使用量を検出することはできなかった。つまり、滑剤の使用初期から使用末期に渡って、滑剤の供給に伴う滑剤の使用量を正確に検出することはできなかった。
本発明の目的は、滑剤の使用初期から使用末期に渡って、滑剤の残量に関する情報を正確に取得可能な滑剤情報取得装置、画像形成装置及び滑剤情報取得方法を提供することにある。
本発明に係る滑剤情報取得装置は、
像担持体に供給される滑剤を保持し、前記滑剤の供給に伴い変位する保持部と、
磁気特性を有する磁気部材と、
前記保持部の変位に応じて前記磁気部材との相対位置が変化し、前記磁気特性を検出する磁気特性検出部と、
検出された前記磁気特性に基づいて、前記滑剤の残量に関する情報を取得する取得部と、
前記保持部に摺接する傾斜部を有し、前記保持部の移動に伴って移動する移動部と、
を備え
前記磁気部材及び前記磁気特性検出部の一方は、前記移動部に配置される。
また、本発明に係る滑剤情報取得装置は、
像担持体に供給される滑剤を保持し、前記滑剤の供給に伴い変位する保持部と、
磁気特性を有する磁気部材と、
前記保持部の変位に応じて前記磁気部材との相対位置が変化し、前記磁気特性を検出する磁気特性検出部と、
検出された前記磁気特性に基づいて、前記滑剤の残量に関する情報を取得する取得部と、
前記滑剤の残量の偏りを判定する制御部と、
を備え、
前記磁気部材及び前記磁気特性検出部は、前記滑剤の幅方向に沿って複数対配置され、
前記取得部は、各々の前記磁気特性検出部で検出された前記磁気特性に基づいて、前記幅方向における複数の前記保持部の変位を取得し、
前記制御部は、前記幅方向における複数の前記保持部の変位に基づき、前記滑剤の残量に偏りがあるか否かを判定する。
本発明に係る画像形成装置は、
上記の滑剤情報取得装置を備える。
本発明に係る滑剤情報取得方法は、
像担持体に供給される滑剤を保持する保持部を、前記滑剤の供給に伴い変位させ、
前記保持部が摺接する傾斜部を有する移動部を、前記保持部の移動に伴って移動させ、
磁気特性を有する磁気部材及び前記磁気特性を検出する磁気特性検出部の一方を前記移動部に配置し、前記保持部の変位に応じて、前記磁気部材との相対位置を変化させ、当該相対位置において前記磁気特性を前記磁気特性検出部で検出し、
検出された前記磁気特性に基づいて、前記滑剤の残量に関する情報を取得する。
また、本発明に係る滑剤情報取得方法は、
像担持体に供給される滑剤を保持する保持部を、前記滑剤の供給に伴い変位させ、
磁気特性を有する磁気部材及び前記磁気特性を検出する磁気特性検出部を、前記滑剤の幅方向に沿って複数対配置し、前記保持部の変位に応じて、前記磁気部材との相対位置を変化させ、当該相対位置において前記磁気特性を前記磁気特性検出部で検出し、
各々の前記磁気特性検出部で検出された前記磁気特性に基づいて、前記幅方向における複数の前記保持部の変位を取得し、
前記幅方向における複数の前記保持部の変位に基づき、前記滑剤の残量に関する情報を取得し、前記滑剤の残量に偏りがあるか否かを判定する。
本発明によれば、滑剤の使用初期から使用末期に渡って、滑剤の残量に関する情報を正確に取得することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 図1に示した画像形成装置のドラムクリーニングユニットを示す図であって、滑剤の使用初期を示す図である。 図3に示したドラムクリーニングユニットにおいて、滑剤の使用末期を示す図である。 本発明の実施の形態に係る磁気部材及び磁気特性検出部の構成例(構成例1)を示す図であって、滑剤の使用初期を示す図である。 図5に示した磁気部材及び磁気特性検出部における滑剤の使用末期を示す図である。 本発明の実施の形態に係る磁気部材及び磁気特性検出部の構成例(構成例2)を示す図であって、滑剤の使用初期を示す図である。 図7に示した磁気部材及び磁気特性検出部における滑剤の使用末期を示す図である。 本発明の実施の形態に係る磁気部材及び磁気特性検出部の構成例(構成例3)を示す図であって、滑剤の使用初期を示す図である。 図9に示した磁気部材及び磁気特性検出部における滑剤の使用末期を示す図である。 磁気特性検出部と磁気部材との間の距離と、磁気特性検出部により検出される磁気部材の磁力の強さとの関係を示すグラフである。 磁気特性検出部と磁気部材との間の距離と、磁気特性検出部により検出される磁気部材の透磁率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る磁気部材及び磁気特性検出部の構成例(構成例4)を示す図である。 図13に示した磁気部材及び磁気特性検出部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る磁気部材及び磁気特性検出部の構成例(構成例5)を示す図である。 本発明の実施の形態に係る磁気部材及び磁気特性検出部の構成例(構成例6)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。なお、下記の画像形成装置1の構成や仕様などは、本実施の形態の一例であり、以下の説明に限定されず、同様の他の周知の技術を任意に選択して、適宜に変更可能である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。即ち、画像形成装置1は、感光体上に形成されたCMYKの各色トナー像を中間転写体に一次転写し、中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせた後、記録媒体である用紙に二次転写することにより、画像を形成する。なお、CMYKは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のことである。
また、画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光体を中間転写体の走行方向に直列配置し、中間転写体に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、図1に示すように、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60などを備える。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)などを備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aに結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えば、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22(図2を参照)として機能する。表示部21は、制御部70(図2を参照)から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況などの表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキーなどの各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部70に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じた画像処理を行う回路などを備える。画像処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、画像処理部30からの画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42などを備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。そのため、図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号を付し、他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号を省略する。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413(像担持体)、帯電装置414、ドラムクリーニングユニット415などを備える。
露光装置411は、例えば、半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。レーザー光の照射により感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されると、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。その結果、感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば、現像スリーブ412Aなどを有する二成分現像方式の現像装置である。現像装置412は、現像スリーブ412Aから感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
感光体ドラム413は、例えば、アルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)などを備える。感光体ドラム413は、導電性円筒体の周面にアンダーコート層、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層することで構成された光導電性を有する感光体である。感光体ドラム413は、例えば、負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。感光体ドラム413は、その駆動モーター(図示省略)に供給される駆動電流を制御部70(図2を参照)が制御することにより、一定の周速度(線速度)で回転される。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
ドラムクリーニングユニット415は、クリーニング装置100、滑剤供給装置200などを備える(後述の図3及び図4を参照)。ドラムクリーニングユニット415は、感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーをクリーニングしたり、感光体ドラム413上に滑剤を供給したりする。ドラムクリーニングユニット415の構成については、図3及び図4を参照して後述する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、駆動ローラー423A、バックアップローラー423Bなどを含む複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、ベルトクリーニング装置426などを備える。
中間転写ベルト421は、複数の支持ローラー423にループ状に張架され、駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラー422は、中間転写ベルト421を感光体ドラム413に圧接させている。これにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写する。二次転写ローラー424は、中間転写ベルト421を挟んでバックアップローラー423Bに圧接されている。これにより、中間転写ベルト421から用紙Pへトナー像を転写する。トナー像が転写された用紙Pは定着部60に向けて搬送される。なお、二次転写ローラー424に代えて、複数の支持ローラーに二次転写ベルトがループ状に張架されたベルト式の二次転写ユニットを採用してもよい。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレードなどを有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52及び搬送経路部53などを備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズなどに基づいて識別された用紙P(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aなどの複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Pは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Pの傾きが補正されると共に搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40、定着部60を経て画像形成された用紙Pは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Pを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Pにトナー像を定着させる。定着部60は、定着ベルト61、加熱ローラー62、定着ローラー63、加圧ローラー64などを備える。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Pを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
また、画像形成装置1は、図2に示すように、制御部70を備える。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72及びRAM(Random Access Memory)73などを備えている。CPU71は、ROM72から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM73に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部82に格納されているLUT(Look Up Table)などの各種データが参照される。記憶部82は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(所謂、フラッシュメモリ)又はハードディスクドライブで構成される。
制御部70は、通信部81を介して、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークに接続された外部の装置(例えば、パーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部70は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成する。通信部81は、例えば、LANカードなどの通信制御カードで構成される。
制御部70には、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60が、それぞれ接続されている。また、制御部70には、後述する磁気特性検出部91、報知部92も接続されている。これらは、制御部70の指示に基づいて所定の処理を実行する。
ここで、ドラムクリーニングユニット415について、図3及び図4を参照して説明を行う。図3は、ドラムクリーニングユニット415を示す図であって、滑剤231の使用初期を示す図である。図4は、図3に示したドラムクリーニングユニット415において、滑剤231の使用末期を示す図である。なお、滑剤231の使用初期とは、滑剤231の交換などにより、滑剤231が未使用又は滑剤231の残量が未使用に近いときのことである。また、滑剤231の使用末期とは、滑剤231の残量が少なく、滑剤231の枯渇が近いときのことである。
ドラムクリーニングユニット415は、クリーニング装置100、滑剤供給装置200などを備える。これらは、支持枠体415a(支持部)に取り付けられて収容されている。
クリーニング装置100は、クリーニングブレード101、クリーニングブレード101を取り付けて支持する支持板金102などを有する。クリーニングブレード101及び支持板金102の幅は、感光体ドラム413の軸方向(主走査方向)の幅とほぼ同等の幅を有する。クリーニングブレード101は、ウレタンゴムなどの弾性部材を平板状のシートに成形したものである。
クリーニングブレード101は、その先端(エッジ)を感光体ドラム413の回転方向R1に対向するように当接させるカウンター方式の構成となっている。具体的には、クリーニングブレード101は、感光体ドラム413の回転方向R1に対して、エッジが突っ張る方向となるカウンター方向から所定の当接角及び侵入量で摺接するように配置されている。このような構成により、クリーニングブレード101は、感光体ドラム413の表面413aに摺接されて、一次転写後に感光体ドラム413の表面413aに残存する転写残トナーを除去することになる。
滑剤供給装置200は、塗布装置210、固定化装置220、滑剤231を有する滑剤押圧機構230などを備えている。ここでは、滑剤塗布方式の一例として、感光体ドラム413の回転方向R1において、クリーニング装置100の下流側に滑剤供給装置200が配置される下流塗布システムを例示する。なお、クリーニング装置100の上流側に滑剤供給装置200が配置される上流塗布システムでもよい。
塗布装置210は、感光体ドラム413の表面413a上に滑剤231を塗布して供給する役割を有する。塗布装置210は、回転軸となるシャフト211と、シャフト211により回転されて、感光体ドラム413の表面413a上に滑剤231を塗布して供給するブラシ212とを有する。ブラシ212は、例えば、ポリエステルなどの繊維が植設された基布を、芯金となるシャフト211に巻き付けたローラー状のブラシである。ブラシ212は、感光体ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する。ブラシ212は、滑剤231の表面及び感光体ドラム413の表面413aに接触するように配置され、シャフト211により、例えば、感光体ドラム413の回転方向R1と同じ回転方向R2に回転して、感光体ドラム413の表面413a上に滑剤を供給する。なお、滑剤231を塗布する滑剤塗布部材として、ここでは、ブラシ212を例示しているが、発泡体からなる滑剤塗布部材を用いてもよい。
固定化装置220は、感光体ドラム413の回転方向R1において、塗布装置210の下流側に配置される。固定化装置220は、固定化ブレード221、固定化ブレード221を取り付けて支持する支持板金222などを有する。固定化ブレード221及び支持板金222の幅は、感光体ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する。固定化ブレード221の材料としては、クリーニングブレード101と同様に、ウレタンゴムなどの弾性部材を平板状のシートに成形したものを使用する。
固定化ブレード221は、その先端(エッジ)を感光体ドラム413の回転方向R1に沿うように当接させるトレイル方式の構成となっている。具体的には、固定化ブレード221は、感光体ドラム413の回転方向R1に対して、エッジが引きずられる方向となるトレイル方向から所定の当接角及び侵入量で摺接するように配置されている。このような構成により、固定化ブレード221は、感光体ドラム413の表面に摺接されて、塗布装置210により感光体ドラム413上に供給された滑剤を均して、固定化することになる。
滑剤押圧機構230は、滑剤231、保持部材232(保持部)、押圧バネ233(付勢部材)などを有する。滑剤231は、潤滑剤を固形化して棒状に成形したものであり、感光体ドラム413に供給される。滑剤231の幅は、感光体ドラム413の軸方向において、クリーニングブレード101や固定化ブレード221などの幅よりも狭い。滑剤231は、例えば、鉛筆硬度でF~HB相当の硬度を有している。滑剤231に使用される潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)である。
このような滑剤231は、保持部材232に保持されている。また、詳細な図示は省略するが、保持部材232は、支持枠体415aに移動可能に支持されている。また、後述する図5などに示すように、保持部材232の両端には押圧バネ233が配置されている。押圧バネ233は、保持部材232の両端のバネ取付部232aと支持枠体415aとの間に取り付けられている。
このように配置された押圧バネ233の押圧力(付勢力)により、滑剤押圧機構230は、滑剤231をブラシ212に押圧している。このため、図4に示すように、滑剤231の供給に伴って、その残量が減少しても、押圧バネ233が押圧力により保持部材232を押圧して変位させて、滑剤231とブラシ212との接触状態を維持することができる。
滑剤押圧機構230は、例えば、支持枠体415aに対して、着脱可能な構成としてよい。その場合、滑剤231を交換する際には、現在使用している滑剤押圧機構230を支持枠体415aから取り外し、新しい滑剤押圧機構230を支持枠体415aに取り付ければよい。また、滑剤押圧機構230においては、滑剤231や滑剤231及び保持部材232を交換可能な構成にしてもよい。
ところで、感光体ドラム413に供給される滑剤231は消耗品である。そのため、滑剤231が枯渇すると、例えば、感光体ドラム413とクリーニングブレード101との間の摩擦力の増加し、それに起因して、クリーニング装置100に不具合が生じる場合がある。具体的には、感光体ドラム413において、残留トナーのクリーニング不良が発生したり、感光体ドラム413にトナーフィルミングが発生したりする。その結果、ドラムクリーニングユニット415を継続して使用することができなくなる。
そのため、滑剤が枯渇する前に滑剤を交換できるよう、滑剤の使用量(残量)を正確に把握する必要があるが、上述したように、従来技術では、滑剤の使用初期から使用末期に渡って、滑剤の供給に伴う滑剤の使用量を正確に取得することができなかった。つまり、上述した従来技術に代えて、滑剤231の使用初期から使用末期に渡って、滑剤231の残量に関する情報(例えば、残量、使用量など)を正確に取得する技術が望まれている。
そこで、本実施の形態において、画像形成装置1は、滑剤情報取得装置を備え、滑剤情報取得装置が滑剤情報取得方法を実施する。滑剤情報取得装置は、上記の保持部材232に加えて、後述する磁気部材93、磁気特性検出部91(後述の図5~図10、図13~図16を参照)、取得部を有する。
詳細は、下記の構成例1~6(図5~図16を参照)において説明するが、磁気部材93は、磁気特性を有する部材である。また、磁気特性検出部91は、保持部材232の変位に応じて磁気部材93との相対位置(位置関係)が変化し、当該相対位置において磁気特性を検出するセンサーである。また、取得部は、制御部70(図2を参照)の1つの機能として備えられている。例えば、取得部は、制御部70で実行されるプログラムとして備えられている。そして、取得部は、磁気特性検出部91で検出された磁気特性に基づいて、滑剤231の残量に関する情報、例えば、残量、使用量を取得するようにしている。なお、以降の説明においては、滑剤231の残量に関する情報として、主に、使用量を例示して説明を行う。また、滑剤231の残量に関する情報としては、例えば、滑剤231の使用量、残量、変位量、交換寿命、交換時期などを使用可能である。
上述した磁気特性検出部91及び磁気部材93について、それらの構成例のいくつかを以下に例示して説明する。
[構成例1]
図5及び図6は、本構成例の磁気特性検出部91及び磁気部材93を示す図であり、図5は滑剤231の使用初期を示す図、図6は滑剤231の使用末期を示す図である。なお、図5及び図6では、保持部材232の一端側のみ図示し、他端側の図示は省略している。
図5及び図6に示すように、保持部材232と支持枠体415aとの間には、滑剤231の供給に伴って間隔が変化する間隙G1がある。磁気特性検出部91及び磁気部材93は間隙G1に配置されている。そして、磁気特性検出部91は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、取付部材91aを介して、取り付けられている。また、磁気部材93は、保持部材232において、滑剤231が保持される側とは反対側の面に、取付部材93aを介して、取り付けられている。
なお、ここでは、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気特性検出部91を取り付け、保持部材232側(取付部材93a)に磁気部材93を取り付けているが、逆でもよい。具体的には、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気部材93を取り付け、保持部材232側(取付部材93a)に磁気特性検出部91を取り付けてもよい。
このようにして、磁気特性検出部91と磁気部材93とは対向して配置され、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に変位すると、磁気特性検出部91と磁気部材93との相対位置が変化するように配置されている。
ここでは、図6に示すように、滑剤231の供給に伴って、保持部材232は、押圧バネ233により支持枠体415aから離間する方向に移動する。そのため、磁気特性検出部91及び磁気部材93は、滑剤231の供給に伴って、それらの相対位置が離間することになる。つまり、押圧バネ233は、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が離間するよう、磁気部材93が取り付けられた保持部材232に押圧力を付与している。
磁気部材93は、磁気特性を有する部材である磁性体が用いられる。磁気部材93は、例えば、保磁力が小さく、透磁率が大きい軟質磁性体(例えば、ステンレススチールなど)や保磁力が大きい硬質磁性体(例えば、永久磁石など)が用いられる。
磁気特性検出部91は、磁気部材93の磁気特性を検出するセンサーが用いられる。磁気部材93が上述した軟質磁性体である場合には、磁気特性検出部91としては、磁気特性である透磁率を検出するセンサーが好適である。透磁率を検出するセンサーとしては、磁界を発生し、磁界中の磁気部材93による磁束密度を測定することで、磁気部材93の透磁率を検出する透磁率センサーなどが用いられる。
また、磁気部材93が上述した硬質磁性体である場合には、磁気特性検出部91としては、磁気部材93が発生する磁界の強さ(磁気特性)を検出するセンサーが好適である。磁界の強さを検出するセンサーとしては、ホール素子や磁気抵抗素子などの磁気センサーが用いられる。
そして、制御部70(取得部)は、磁気特性検出部91の検出結果に基づいて、例えば、磁気部材93による透磁率や磁界の強さに基づいて、保持部材232の変位を検出し、滑剤231の使用量を取得するようにしている。本構成例においては、磁気特性(例えば、透磁率や磁界の強さなど)を検出しているので、電気的、光学的なノイズに強く、また、数cm程度の近距離での検出感度が高い。そのため、滑剤231の使用初期から使用末期に渡って、滑剤231の供給に伴う滑剤231の使用量を正確に取得することができる。なお、ここでは、磁気特性に基づいて、保持部材232の変位を検出して、滑剤231の使用量を取得しているが、保持部材232の変位を検出せずに、磁気特性から滑剤231の使用量や残量を直接取得してよい。例えば、磁気特性と滑剤231の使用量や残量との関係を示すデータテーブルを予め作成しておけば、磁気特性から滑剤231の使用量や残量を直接取得することができる。
このようにして、本構成例では、滑剤231の使用量を正確に取得できるので、滑剤231の残量に関する他の情報、例えば、滑剤231の残量などを正確に求めることができる。例えば、滑剤231の初期の高さから、滑剤231の使用量に相当する高さを減算することで、滑剤231の残量を求めることができる。一例として、使用初期の滑剤231の高さを14mmとし、これから、滑剤231の使用量に対応する高さを減算することで、残量となる滑剤231の高さを求めることができる。
更に、本構成例では、滑剤231の残量に関する他の情報として、滑剤231の交換寿命、交換時期なども正確に求めることもできる。例えば、使用初期からの滑剤231の使用量や当該使用量の変化に基づいて、今後の滑剤231の残量を求めることができ、これにより、滑剤231の交換寿命や交換時期を求めることができる。
一例として、使用初期の滑剤231の高さを14mmとし、滑剤231の高さが0.5mmになったときに滑剤231を交換する場合には、使用初期からの滑剤231の使用量や当該使用量の変化に基づいて、滑剤231の残量を求めることができる。これにより、滑剤231の高さが0.5mmになるタイミング、つまり、滑剤231の交換寿命や交換時期を求めることができる。
このように、使用初期や交換時の滑剤231の高さを設定しておくことで、滑剤231の残量、交換寿命、交換時期を求めることができる。使用初期や交換時の滑剤231の高さは、滑剤231に応じて、適宜に設定すればよく、上述した数値に限る必要はない。
そして、本構成例は、報知部92(図2を参照)を備えている。報知部92は、滑剤231の残量に関する情報、例えば、滑剤231の使用量、残量、変位量、交換寿命、交換時期などを報知するようにしている。
[構成例2]
図7及び図8は、本構成例の磁気特性検出部91及び磁気部材93を示す図であり、図7は滑剤231の使用初期を示す図、図8は滑剤231の使用末期を示す図である。なお、図7及び図8では、保持部材232の一端側のみ図示し、他端側の図示は省略している。
図7及び図8に示すように、シャフト211と保持部材232との間には、滑剤231の供給に伴って間隔が変化する間隙G2がある。磁気特性検出部91及び磁気部材93は間隙G2に配置されている。そして、磁気特性検出部91は、保持部材232において、滑剤231が保持される側の面に、取付部材91aを介して、取り付けられている。また、磁気部材93は、シャフト211に取り付けられている。シャフト211に磁気部材93を取り付ける際には、シャフト211に取付穴を設け、この取付穴に磁気部材93を取り付けてもよい。
なお、ここでは、保持部材232側(取付部材91a)に磁気特性検出部91を取り付け、シャフト211側に磁気部材93を取り付けているが、逆でもよい。具体的には、保持部材232側(取付部材91a)に磁気部材93を取り付け、シャフト211側に磁気特性検出部91を取り付けてもよい。
このようにして、磁気特性検出部91と磁気部材93とが配置され、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に変位すると、磁気特性検出部91と磁気部材93との相対位置が変化するように配置されている。
ここでは、図8に示すように、滑剤231の供給に伴って、保持部材232は、押圧バネ233によりシャフト211に近接する方向に移動する。そのため、磁気特性検出部91及び磁気部材93は、滑剤231の供給に伴って、それらの相対位置が近接することになる。つまり、押圧バネ233は、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接するよう、磁気部材93を取り付けた保持部材232に押圧力を付与している。
磁気部材93は、上記の構成例1で説明したように、磁気特性を有する部材である磁性体が用いられ、例えば、軟質磁性体や硬質磁性体が用いられる。
本構成例では、磁気部材93として軟質磁性体を用いる場合には、シャフト211が、その一部又は全部に磁気部材93となる軟質磁性体を含むように構成してもよい。また、本構成例では、磁気部材93として硬質磁性体を用いる場合には、シャフト211が、その一部又は全部に軟質磁性体を含むように構成し、当該軟質磁性体に磁気部材93となる硬質磁性体を吸着させるように構成してもよい。この場合、上述した取付穴をシャフト211に設ければ、磁気部材93となる硬質磁性体は、取付穴に吸着させることで、簡便に配置することができる。
また、磁気特性検出部91も、上記の構成例1で説明したように、磁気部材93の磁気特性を検出するセンサーが用いられる。例えば、磁気部材93が軟質磁性体である場合、透磁率センサーなどが用いられ、磁気部材93が硬質磁性体である場合、磁気センサーなどが用いられる。
そして、制御部70(取得部)は、磁気特性検出部91の検出結果に基づいて、例えば、磁気部材93による透磁率や磁界の強さに基づいて、保持部材232の変位を検出し、滑剤231の使用量を取得するようにしている。本構成例においても、磁気特性(例えば、透磁率や磁界の強さなど)を検出しているので、電気的、光学的なノイズに強く、また、数cm程度の近距離での検出感度が高い。そのため、滑剤231の使用初期から使用末期に渡って、滑剤231の供給に伴う滑剤231の使用量を正確に取得することができる。また、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、磁気特性と滑剤231の使用量や残量との関係を示すデータテーブルを予め作成しておけば、磁気特性から滑剤231の使用量や残量を直接取得することができる。
なお、本構成例の場合、シャフト211が回転しているので、例えば、検出した磁気特性の平均値、最大値などの統計値を用いるようにしている。これにより、シャフト211の回転に伴う磁気特性の周期的な変動の影響を受けないようにして、保持部材232の変位を検出している。
このようにして、本構成例でも、滑剤231の使用量を正確に取得できるので、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報、例えば、滑剤231の残量などを正確に求めることができる。更に、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報として、滑剤231の交換寿命、交換時期などを正確に求めることができる。
そして、本構成例も、報知部92(図2を参照)を備えている。報知部92は、滑剤231の残量に関する情報、例えば、滑剤231の使用量、残量、変位量、交換寿命、交換時期などを報知するようにしている。
[構成例3]
図9及び図10は、本構成例の磁気特性検出部91及び磁気部材93を示す図であり、図9は滑剤231の使用初期を示す図、図10は滑剤231の使用末期を示す図である。なお、図9及び図10では、保持部材232の中央部分のみ図示し、その両端側の図示は省略している。
上記の構成例1でも説明したが、図9及び図10に示すように、保持部材232と支持枠体415aとの間には、滑剤231の供給に伴って間隔が変化する間隙G1がある。磁気特性検出部91及び磁気部材93は間隙G1に配置されている。そして、磁気特性検出部91は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、取付部材91aを介して、取り付けられている。また、磁気部材93は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、スライド部材95(移動部)を介して、移動可能に設けられている。
スライド部材95は、詳細な図示は省略するが、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面上を移動可能に構成されている。スライド部材95には、磁気特性検出部91から磁気部材93を離間させる方向に付勢する付勢バネ94Aの一端が接続されている。付勢バネ94Aの他端は、取付部材94Aaを介して、支持枠体415aに取り付けられている。付勢バネ94Aのバネ定数は、押圧バネ233のバネ定数より小さいので、滑剤231が供給されると、押圧バネ233が保持部材232を滑剤231側に押圧することができる。
また、スライド部材95と保持部材232との間には、これらの間をリンク(接続)するリンク部材96が接続されている。このリンク部材96により、保持部材232の変位に伴って、スライド部材95も移動することになる。具体的には、図10に示すように、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に移動すると、リンク部材96により、スライド部材95(磁気部材93)を磁気特性検出部91に近接させる方向(図中左方向)に移動させることになる。
なお、ここでは、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気特性検出部91を取り付け、保持部材232の変位に伴って移動するスライド部材95側に磁気部材93を取り付けているが、これらは逆でもよい。具体的には、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気部材93を取り付け、スライド部材95側に磁気特性検出部91を取り付けてもよい。
このようにして、磁気特性検出部91と磁気部材93とは対向するように配置され、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に変位すると、磁気特性検出部91と磁気部材93との相対位置が変化するように配置されている。
ここでは、上述したように、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が変位すると、磁気特性検出部91及び磁気部材93は、それらの相対位置が近接することになる。そして、押圧バネ233は、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接するよう、保持部材232及びリンク部材96を介して、磁気部材93を取り付けたスライド部材95に付勢力を付与している。
磁気部材93は、上記の構成例1で説明したように、磁気特性を有する部材である磁性体が用いられ、例えば、軟質磁性体や硬質磁性体が用いられる。
また、磁気特性検出部91も、上記の構成例1で説明したように、磁気部材93の磁気特性を検出するセンサーが用いられる。例えば、磁気部材93が軟質磁性体である場合、透磁率センサーなどが用いられ、磁気部材93が硬質磁性体である場合、磁気センサーなどが用いられる。
そして、制御部70(取得部)は、磁気特性検出部91の検出結果に基づいて、例えば、磁気部材93による透磁率や磁界の強さに基づいて、スライド部材95の変位、つまり、保持部材232の変位を検出し、滑剤231の使用量を取得するようにしている。本構成例においても、磁気特性(例えば、透磁率や磁界の強さなど)を検出しているので、電気的、光学的なノイズに強く、また、数cm程度の近距離での検出感度が高い。そのため、滑剤231の使用初期から使用末期に渡って、滑剤231の供給に伴う滑剤231の使用量を正確に取得することができる。また、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、磁気特性と滑剤231の使用量や残量との関係を示すデータテーブルを予め作成しておけば、磁気特性から滑剤231の使用量や残量を直接取得することができる。
このようにして、本構成例でも、滑剤231の使用量を正確に取得できるので、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報、例えば、滑剤231の残量などを正確に求めることができる。更に、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報として、滑剤231の交換寿命、交換時期などを正確に求めることができる。
そして、本構成例も、報知部92(図2を参照)を備えている。報知部92は、滑剤231の残量に関する情報、例えば、滑剤231の使用量、残量、変位量、交換寿命、交換時期などを報知するようにしている。
ここで、図11は、磁気特性検出部91と磁気部材93との間の距離と、磁気特性検出部91により検出される磁気部材93の磁力の強さとの関係を示すグラフである。図11は、磁気部材93が硬質磁性体(永久磁石)、磁気特性検出部91が磁気センサーであって、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接する場合を示している。磁気部材93となる永久磁石としては、ネオジム磁石、フェライト磁石を使用している。これらの磁石は異なる磁力の強さを有するが、便宜上、磁気特性検出部91と磁気部材93との間の距離が15mmのときの磁力の強さを図11に示すグラフ上で同一として、これらの磁石の磁力の強さの変化を示すようにしている。なお、ここでは、磁気部材93となる永久磁石として、ネオジム磁石、フェライト磁石を用いたが、これらに限らず、他の永久磁石も使用可能である。
図11から分かるように、磁気特性検出部91と磁気部材93との間の距離が小さくなるに従って、磁気特性検出部91により検出される磁気部材93の磁力の強さが大きくなる。つまり、構成例2、3に示すように、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接する場合、当該相対位置が近接するに従って、磁気特性検出部91により検出される磁気部材93の磁力の強さが大きくなる。図11では、距離が10mm以下において、距離の変化に対する磁力の強さの変化が大きくなり、近距離での磁気部材93の検出感度をより高くすることができる。これは、後述する構成例4、5でも同様である。この結果、滑剤231の供給に伴って変化する滑剤231の使用量をより正確に取得することができる。
また、図12は、磁気特性検出部91と磁気部材93との間の距離と、磁気特性検出部91により検出される磁気部材93の透磁率との関係を示すグラフである。図12は、磁気部材93が軟質磁性体、磁気特性検出部91が透磁率センサーであって、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接する場合を示している。磁気部材93としては、ステンレススチールであるSUS403を使用している。なお、ここでは、磁気部材93として、ステンレススチールであるSUS403を用いたが、これに限らず、他の磁性体も使用可能である。
図12から分かるように、磁気特性検出部91と磁気部材93との間の距離が小さくなるに従って、磁気特性検出部91により検出される磁気部材93の透磁率が大きくなる。つまり、構成例2、3に示すように、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接する場合、当該相対位置が近接するに従って、磁気特性検出部91により検出される磁気部材93の透磁率が大きくなる。図12では、距離が10mm以下において、距離の変化に対する透磁率の変化が大きくなり、近距離での磁気部材93の検出感度をより高くすることができる。これは、後述する構成例4~6でも同様である。この結果、滑剤231の供給に伴って変化する滑剤231の使用量をより正確に取得することができる。
[構成例4]
図13は、本構成例の磁気特性検出部91及び磁気部材93を示す図である。また、図14は、図13に示した磁気特性検出部91及び磁気部材93の変形例を示す図である。なお、図13では、保持部材232の中央部分のみ図示し、その両端側の図示は省略している。また、図14では、滑剤231などを、その幅方向(感光体ドラム413の軸方向)に垂直な面で切断した断面図を示している。
なお、図13と図14とでは、磁気特性検出部91及び磁気部材93などの配置方向や移動方向が異なり、図13では、磁気部材93が滑剤231の幅方向に移動し、図14では、磁気部材93が滑剤231の幅方向に垂直な方向に移動する。図13に示す構成及び図14に示す構成は、このような相違があるが、構成や移動する原理は同じであるので、同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
上記の構成例1でも説明したが、図13及び図14に示すように、保持部材232と支持枠体415aとの間には、滑剤231の供給に伴って間隔が変化する間隙G1がある。図13に示す構成例の場合、磁気特性検出部91及び磁気部材93は間隙G1に配置されている。図14に示す構成例の場合、磁気特性検出部91及び磁気部材93は、間隙G1を含む、保持部材232と支持枠体415aとの間の領域に配置されている。そして、磁気特性検出部91は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、取付部材91aを介して、取り付けられている。また、磁気部材93は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、スライド部材95を介して、移動可能に設けられている。
スライド部材95は、詳細な図示は省略するが、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面上を移動可能に構成されている。スライド部材95には、磁気特性検出部91から磁気部材93を離間させる方向に付勢する付勢バネ94Aの一端が接続されている。付勢バネ94Aの他端は、取付部材94Aaを介して、支持枠体415aに取り付けられている。
また、スライド部材95と保持部材232との間には、滑車97を経由して、これらの間を接続するワイヤー98が接続されている。滑車97は、滑車97を回転可能に支持する支持取付部材97aを介して、支持枠体415aに取り付けられている。
上記のワイヤー98により、保持部材232の変位に伴って、スライド部材95は移動することになる。具体的には、図13、図14を参照すると、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に移動すると、ワイヤー98により、スライド部材95(磁気部材93)を磁気特性検出部91に近接させる方向(図中左方向)に移動させることになる。
なお、ここでは、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気特性検出部91を取り付け、保持部材232の変位に伴って移動するスライド部材95側に磁気部材93を取り付けているが、これらは逆でもよい。具体的には、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気部材93を取り付け、スライド部材95側に磁気特性検出部91を取り付けてもよい。
このようにして、磁気特性検出部91と磁気部材93とは対向するように配置され、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に変位すると、磁気特性検出部91と磁気部材93との相対位置が変化するように配置されている。
ここでは、上述したように、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が変位すると、磁気特性検出部91及び磁気部材93は、それらの相対位置が近接することになる。そして、押圧バネ233は、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接するよう、保持部材232及びワイヤー98を介して、磁気部材93を取り付けたスライド部材95に付勢力を付与している。
磁気部材93は、上記の構成例1で説明したように、磁気特性を有する部材である磁性体が用いられ、例えば、軟質磁性体や硬質磁性体が用いられる。
また、磁気特性検出部91も、上記の構成例1で説明したように、磁気部材93の磁気特性を検出するセンサーが用いられる。例えば、磁気部材93が軟質磁性体である場合、透磁率センサーなどが用いられ、磁気部材93が硬質磁性体である場合、磁気センサーなどが用いられる。
そして、制御部70(取得部)は、磁気特性検出部91の検出結果に基づいて、例えば、磁気部材93による透磁率や磁界の強さに基づいて、スライド部材95の変位、つまり、保持部材232の変位を検出し、滑剤231の使用量を取得するようにしている。本構成例においても、磁気特性(例えば、透磁率や磁界の強さなど)を検出しているので、電気的、光学的なノイズに強く、また、数cm程度の近距離での検出感度が高い。そのため、滑剤231の使用初期から使用末期に渡って、滑剤231の供給に伴う滑剤231の使用量を正確に取得することができる。また、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、磁気特性と滑剤231の使用量や残量との関係を示すデータテーブルを予め作成しておけば、磁気特性から滑剤231の使用量や残量を直接取得することができる。
このようにして、本構成例でも、滑剤231の使用量を正確に取得できるので、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報、例えば、滑剤231の残量などを正確に求めることができる。更に、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報として、滑剤231の交換寿命、交換時期などを正確に求めることができる。
そして、本構成例も、報知部92(図2を参照)を備えている。報知部92は、滑剤231の残量に関する情報、例えば、滑剤231の使用量、残量、変位量、交換寿命、交換時期などを報知するようにしている。
構成例3の場合、リンク部材96でスライド部材95を移動させているので、保持部材232の移動量とスライド部材95の移動量が同じではなかった。そのため、保持部材232の移動量は、スライド部材95の移動量からの換算が必要であった。これに対し、本構成例では、滑車97を介して、ワイヤー98でスライド部材95を移動させているので、保持部材232の移動量とスライド部材95の移動量が同じになる。そのため、スライド部材95の移動量から保持部材232の移動量へ換算する必要がなく、磁気部材93(スライド部材95)の検出精度が、保持部材232の変位の検出精度となり、保持部材232の変位を精度よく求めることができる。
[構成例5]
図15は、本構成例の磁気特性検出部91及び磁気部材93を示す図である。図15は、滑剤231などを、その幅方向(感光体ドラム413の軸方向)に垂直な面で切断した断面図を示している。
上記の構成例1でも説明したが、図15に示すように、保持部材232と支持枠体415aとの間には、滑剤231の供給に伴って間隔が変化する間隙G1がある。磁気特性検出部91及び磁気部材93は、間隙G1を含む、保持部材232と支持枠体415aとの間の領域に配置されている。そして、磁気特性検出部91は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、取付部材91aを介して、取り付けられている。また、磁気部材93は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、スライド部材99(移動部)を介して、移動可能に設けられている。
スライド部材99は、詳細な図示は省略するが、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面上を移動可能に構成されている。スライド部材99には、磁気部材93を磁気特性検出部91に近接させる方向に付勢する付勢バネ94Bの一端が接続されている。付勢バネ94Bの他端は、取付部材94Baを介して、支持枠体415aに取り付けられている。
また、スライド部材99は、傾斜部99aを有している。傾斜部99aは、磁気部材93を取り付けた面側に配置され、滑剤231に近づく方向(図中の上方)に行くに従って、磁気部材93から離れるような傾斜となっている。
上述したように、スライド部材99は、付勢バネ94Bにより、磁気部材93を磁気特性検出部91に近接させる方向に付勢されている。このため、スライド部材99の傾斜部99aは、保持部材232の角部(図中、保持部材232の右下角部)と当接することになる。傾斜部99aと当接する保持部材232により、スライド部材99は、磁気特性検出部91に近接する方向への移動が規制されることになる。
そして、保持部材232が図中上方に変位すると、保持部材232の角部が傾斜部99a上を摺接するように移動し、この移動に伴い、スライド部材99は、磁気特性検出部91に近接する方向(図中左方向)へ移動することになる。
なお、ここでは、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気特性検出部91を取り付け、保持部材232の変位に伴って移動するスライド部材99側に磁気部材93を取り付けているが、これらは逆でもよい。具体的には、支持枠体415a側(取付部材91a)に磁気部材93を取り付け、スライド部材99側に磁気特性検出部91を取り付けてもよい。
このようにして、磁気特性検出部91と磁気部材93とは対向するように配置され、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に変位すると、磁気特性検出部91と磁気部材93との相対位置が変化するように配置されている。
ここでは、上述したように、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が変位すると、磁気特性検出部91及び磁気部材93は、それらの相対位置が近接することになる。つまり、押圧バネ233及び付勢バネ94Bは、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び磁気部材93の相対位置が近接するよう、磁気部材93を取り付けたスライド部材95に付勢力を付与している。
磁気部材93は、上記の構成例1で説明したように、磁気特性を有する部材である磁性体が用いられ、例えば、軟質磁性体や硬質磁性体が用いられる。
また、磁気特性検出部91も、上記の構成例1で説明したように、磁気部材93の磁気特性を検出するセンサーが用いられる。例えば、磁気部材93が軟質磁性体である場合、透磁率センサーなどが用いられ、磁気部材93が硬質磁性体である場合、磁気センサーなどが用いられる。
そして、制御部70(取得部)は、磁気特性検出部91の検出結果に基づいて、例えば、磁気部材93による透磁率や磁界の強さに基づいて、スライド部材95の変位、つまり、保持部材232の変位を検出し、滑剤231の使用量を取得するようにしている。本構成例においても、磁気特性(例えば、透磁率や磁界の強さなど)を検出しているので、電気的、光学的なノイズに強く、また、数cm程度の近距離での検出感度が高い。そのため、滑剤231の使用初期から使用末期に渡って、滑剤231の供給に伴う滑剤231の使用量を正確に取得することができる。また、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、磁気特性と滑剤231の使用量や残量との関係を示すデータテーブルを予め作成しておけば、磁気特性から滑剤231の使用量や残量を直接取得することができる。
このようにして、本構成例でも、滑剤231の使用量を正確に取得できるので、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報、例えば、滑剤231の残量などを正確に求めることができる。更に、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報として、滑剤231の交換寿命、交換時期などを正確に求めることができる。
そして、本構成例も、報知部92(図2を参照)を備えている。報知部92は、滑剤231の残量に関する情報、例えば、滑剤231の使用量、残量、変位量、交換寿命、交換時期などを報知するようにしている。
[構成例6]
図16は、本構成例の磁気特性検出部91及び磁気部材を示す図である。図16は、滑剤231などを、その幅方向(感光体ドラム413の軸方向)に垂直な面で切断した断面図を示している。
磁気特性検出部91は、支持枠体415aにおいて、保持部材232が支持される側の面に、取付部材91aを介して、取り付けられている。磁気特性検出部91は、保持部材232の移動方向に沿う面(保持部材232の1つの側面)に対向するように配置され、また、滑剤231の使用末期のときの保持部材232の位置において、保持部材232と対面するように配置されている。そのため、取付部材91aは、支持枠体415aから塗布装置210の方向に延設され、磁気特性検出部91は、延設された取付部材91aの先端側(滑剤231側)に配置されている。
そして、本構成では、保持部材232が磁性体である軟質磁性体から構成され、保持部材232が磁気部材として機能している。なお、保持部材232全体を上記の磁性体で構成してもよいが、磁気特性検出部91が対面する保持部材232の部分だけを上記の磁性体で構成してもよい。
このようにして、磁気特性検出部91と磁気部材となる保持部材232が配置され、滑剤231の供給に伴って、保持部材232が図中上方に変位すると、磁気特性検出部91と保持部材232との相対位置が変化するように配置されている。
ここでは、図16に示すように、滑剤231の供給に伴って、保持部材232は、押圧バネ233により支持枠体415aから離間する方向に移動する。そのため、磁気特性検出部91及び保持部材232は、滑剤231の供給に伴って、それらの相対位置が近接することになる。つまり、押圧バネ233は、滑剤231の供給に伴って、磁気特性検出部91及び保持部材232の相対位置が近接するよう、保持部材232に押圧力を付与している。
磁気特性検出部91としては、磁気部材となる保持部材232が磁性体である軟質磁性体から構成されているので、透磁率センサーなどが用いられる。
そして、制御部70(取得部)は、磁気特性検出部91の検出結果に基づいて、つまり、保持部材232(磁気部材)による透磁率に基づいて、保持部材232の変位を検出し、滑剤231の使用量を取得するようにしている。本構成例においても、滑剤情報取得装置は、磁気特性(透磁率)を検出しているので、電気的、光学的なノイズに強く、また、数cm程度の近距離での検出感度が高い。そのため、滑剤231の使用初期から使用末期に渡って、滑剤231の供給に伴う滑剤231の使用量を正確に取得することができる。また、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、磁気特性と滑剤231の使用量や残量との関係を示すデータテーブルを予め作成しておけば、磁気特性から滑剤231の使用量や残量を直接取得することができる。
このようにして、本構成例でも、滑剤231の使用量を正確に取得できるので、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報、例えば、滑剤231の残量などを正確に求めることができる。更に、本構成例でも、上記の構成例1で説明したように、滑剤231の残量に関する他の情報として、滑剤231の交換寿命、交換時期などを正確に求めることができる。
そして、本構成例も、報知部92(図2を参照)を備えている。報知部92は、滑剤231の残量に関する情報、例えば、滑剤231の使用量、残量、変位量、交換寿命、交換時期などを報知するようにしている。
[その他の構成例]
上記の構成例1~6において、滑剤情報取得装置は、一対の磁気特性検出部91及び磁気部材93を備えていたが、磁気特性検出部91及び磁気部材93は、滑剤231の幅方向(感光体ドラム413の軸方向)に沿って複数対配置されてもよい。複数対の磁気特性検出部91及び磁気部材93を備える場合には、構成例1~6において、それらに付随する構成(例えば、リンク部材96など)も、対の数に応じて備えればよい。また、例えば、二対の磁気特性検出部91及び磁気部材93を備える場合には、保持部材232の両端の近傍に設けることが望ましい。
そして、複数対の磁気特性検出部91及び磁気部材93を備える場合には、取得部は、各々の磁気特性検出部91の検出結果に基づいて、複数の箇所において、保持部材232の変位を検出し、滑剤231の使用量を取得するようにする。また、上記の報知部92(警告報知部)は、幅方向における複数の保持部材232の変位(又は、滑剤231の使用量)が所定の差異(例えば、2mm)以上になった場合、幅方向において滑剤231の使用量に偏りがある旨の警告を報知するようにしてもよい。所定の差異は、2mmに限らず、適宜に変更可能である。また、このような警告のための検出は、画像形成開始時に行うが、このタイミングに限らず、適宜なタイミングで行ってもよい。
上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、像担持体として、感光体ドラム413を例示したが、滑剤を供給する像担持体であれば、他のものでもよい。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
70 制御部
91 磁気特性検出部
92 報知部
93 磁気部材
94A、94B 付勢バネ
95 スライド部材
96 リンク部材
97 滑車
98 ワイヤー
99 スライド部材
99a 傾斜部
200 滑剤供給装置
210 塗布装置
211 シャフト
221 固定化ブレード
230 滑剤押圧機構
231 滑剤
232 保持部材
233 押圧バネ

Claims (17)

  1. 像担持体に供給される滑剤を保持し、前記滑剤の供給に伴い変位する保持部と、
    磁気特性を有する磁気部材と、
    前記保持部の変位に応じて前記磁気部材との相対位置が変化し、前記磁気特性を検出する磁気特性検出部と、
    検出された前記磁気特性に基づいて、前記滑剤の残量に関する情報を取得する取得部と、
    前記保持部に摺接する傾斜部を有し、前記保持部の移動に伴って移動する移動部と、
    を備え
    前記磁気部材及び前記磁気特性検出部の一方は、前記移動部に配置される、
    滑剤情報取得装置。
  2. 前記磁気部材及び前記磁気特性検出部は、前記滑剤の供給に伴って、前記相対位置が近接するよう配置される、
    請求項1に記載の滑剤情報取得装置。
  3. 前記滑剤の供給に伴って、前記相対位置が近接するよう、前記磁気部材及び前記磁気特性検出部の一方に付勢力を付与する付勢部材を備える、
    請求項2に記載の滑剤情報取得装置。
  4. 前記磁気部材及び前記磁気特性検出部は、前記滑剤の供給に伴って、前記相対位置が離間するよう配置される、
    請求項1に記載の滑剤情報取得装置。
  5. 前記磁気部材は、磁界を発生する磁性体であり、
    前記磁気特性検出部は、前記磁界の強さを前記磁気特性として検出する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  6. 前記磁気部材は、磁性体であり、
    前記磁気特性検出部は、磁界を発生し、当該磁界中の前記磁気部材による透磁率を前記磁気特性として検出する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  7. 前記像担持体に前記滑剤を供給する部材を回転させる回転軸を備え、
    前記磁気部材及び前記磁気特性検出部の一方は、前記保持部に配置され、
    前記磁気部材及び前記磁気特性検出部の他方は、前記回転軸に配置される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  8. 磁性体を含み、前記像担持体に前記滑剤を供給する部材を回転させる回転軸を備え、
    前記磁気部材は、磁界を発生する磁性体であり、前記回転軸の前記磁性体に吸着され、
    前記磁気特性検出部は、前記磁気部材による前記磁界の強さを前記磁気特性として検出する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  9. 磁性体を含み、前記像担持体に前記滑剤を供給する部材を回転させる回転軸を備え、
    前記磁気部材は、前記回転軸の前記磁性体であり、
    前記磁気特性検出部は、磁界を発生し、当該磁界中の前記磁気部材による透磁率を前記磁気特性として検出する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  10. 前記磁気部材及び前記磁気特性検出部の一方は、前記保持部の移動方向に沿う面に対向するように配置される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  11. 前記磁気部材及び前記磁気特性検出部は、前記滑剤の幅方向に沿って複数対配置され、
    前記取得部は、各々の前記磁気特性検出部で検出された前記磁気特性に基づいて、前記保持部の変位を取得する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  12. 像担持体に供給される滑剤を保持し、前記滑剤の供給に伴い変位する保持部と、
    磁気特性を有する磁気部材と、
    前記保持部の変位に応じて前記磁気部材との相対位置が変化し、前記磁気特性を検出する磁気特性検出部と、
    検出された前記磁気特性に基づいて、前記滑剤の残量に関する情報を取得する取得部と、
    前記滑剤の残量の偏りを判定する制御部と、
    を備え、
    前記磁気部材及び前記磁気特性検出部は、前記滑剤の幅方向に沿って複数対配置され、
    前記取得部は、各々の前記磁気特性検出部で検出された前記磁気特性に基づいて、前記幅方向における複数の前記保持部の変位を取得し、
    前記制御部は、前記幅方向における複数の前記保持部の変位に基づき、前記滑剤の残量に偏りがあるか否かを判定する、
    滑剤情報取得装置。
  13. 前記幅方向における複数の前記保持部の変位が所定の差異以上になった場合、前記滑剤の残量に偏りがある旨の警告を報知する警告報知部を備える、
    請求項11又は12に記載の滑剤情報取得装置。
  14. 前記滑剤の残量に関する情報を報知する報知部を備える、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の滑剤情報取得装置を備える、
    画像形成装置。
  16. 像担持体に供給される滑剤を保持する保持部を、前記滑剤の供給に伴い変位させ、
    前記保持部が摺接する傾斜部を有する移動部を、前記保持部の移動に伴って移動させ、
    磁気特性を有する磁気部材及び前記磁気特性を検出する磁気特性検出部の一方を前記移動部に配置し、前記保持部の変位に応じて、前記磁気部材との相対位置を変化させ、当該相対位置において前記磁気特性を前記磁気特性検出部で検出し、
    検出された前記磁気特性に基づいて、前記滑剤の残量に関する情報を取得する、
    滑剤情報取得方法。
  17. 像担持体に供給される滑剤を保持する保持部を、前記滑剤の供給に伴い変位させ、
    磁気特性を有する磁気部材及び前記磁気特性を検出する磁気特性検出部を、前記滑剤の幅方向に沿って複数対配置し、前記保持部の変位に応じて、前記磁気部材との相対位置を変化させ、当該相対位置において前記磁気特性を前記磁気特性検出部で検出し、
    各々の前記磁気特性検出部で検出された前記磁気特性に基づいて、前記幅方向における複数の前記保持部の変位を取得し、
    前記幅方向における複数の前記保持部の変位に基づき、前記滑剤の残量に関する情報を取得し、前記滑剤の残量に偏りがあるか否かを判定する、
    滑剤情報取得方法。
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